上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

下田昭文氏「丁寧に楽しい指導を」アマジムを開設

自身のジムのプレオープンに集まった新旧世界王者らと記念撮影する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏(最前列左から3番目)

ボクシング元WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文氏(35)が、埼玉県さいたま市浦和区にアマチュアジム「シュガーフィット・ボクシングジム」を開設した。

17日には報道陣、関係者向けのプレオープンのイベントが開かれ、新旧世界王者らが集結。帝拳ジムで指導を受けた浜田剛史代表(元WBC世界スーパーライト級王者)をはじめ、同門の元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏、元WBC世界ライトフライ級王者木村悠氏、世界2階級制覇王者粟生隆寛、他ジム勢からも元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏、元2団体統一ライトフライ級王者田口良一、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人のワタナベジム勢や前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(横浜光)らが集まった。

引退後は帝拳ジムで練習生を指導し、2年前から「シモサイズ」と名付けたボクシングフィットネス教室も開催するなど指導者として活動していた下田氏は「1年前ぐらいから(アマチュア)ジムを考えていた。丁寧に楽しい指導をしていきたい」と抱負を口にした。JR北浦和駅から徒歩数分という立地にジムを構え「以前からこの周辺でボクシング教室を開いていたこともあったのでこの場所にしました」と経緯を説明。3週間前にジム近くに自宅の引っ越しも終え、11月20日夕方から正式オープンする予定だ。

「夢はいずれプロのボクシングジムをやること」と掲げている下田氏は「まずは、ちゃんと自分でジムを運営し、経営も勉強していきたい。筋トレをやるだけでも良いのでうちのジムに来て欲しいですね」と意欲を示した。このプレオープンでは、伊藤とIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳)によるマスボクシング、下田代表自らがミットを持ち、京口や元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛氏のパンチを受け、出席者から大きな拍手を受けていた。

◆シュガーフィット・ボクシングジム 所在地=埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-8-2メリア北浦和1階。電話=048・749・1955

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(右)のパンチをミットで受ける元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏
帝拳ジムの浜田代表(右端)、元WBC世界バンタム級王者山中氏(左端)とジムのプレオープンで乾杯する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏

関連するニュースを読む

勅使河原が防衛に自信 長谷川穂積氏から2度指導

計量をクリアした王者勅使河原弘晶(左)と大森将平

ボクシング世界挑戦へのサバイバルマッチと言える、東洋太平洋スーパーバンタム級タイトル戦が8日に東京・後楽園ホールで行われる。

前日計量が7日に都内であり、同級王者勅使河原弘晶(29=輪島)に同級3位大森将平(26=ウォズ)ともリミットの55・3キロでクリアした。

勅使河原は「あしたのために人生をかけてきた。大森を倒すだけ。この階級でどっちが国内最強か、上に行ってスターになるか」と決意を口にした。コンディションも「いい感じに仕上がった。減量も一番うまくいった」と自信を口にした。

自信の裏付けには元世界王者の存在があった。2月の初防衛後に、以前から親交のある長谷川穂積氏から2度指導を受けた。4月に10日間、6月に2週間。「技術そのものを教えてくれた。練習への姿勢、考え方、方法や量なども」とみっちり指導された。

その後はフィリピンでスパーリングキャンプをこなし、世界挑戦経験ある亀海喜寛氏からも指導を受けた。「まだまだ伸びシロがあることも分かった」と手応え十分。大森は世界挑戦経験もある相手で上から目線の発言に「なめんじゃない。1ポイント差の勝ちでもいいが、リングに上がったら倒しに行く。後半に倒します」と宣言した。

大森は17年にWBOバンタム級で世界挑戦も11回KO負けした。昨年は連続KO勝ちで、世界再挑戦へ迎えたサバイバルマッチ。「KOのイメージはできている。5回以内には。日本人とは5回以降になったことがあまりないので」と自信満々。大森会長も「格の違いを見せつけてほしい」と期待した。

今回は東京で3週間、角海老宝石ジムを拠点に出稽古して備えた。「スパーは40回以下も朝練とかいい練習ができた。減量も楽だったし、一番調子いい」と話す。

世界王者に返り咲いた村田諒太と同じ南京都高の出身。「かなり厳しいと思ったが、さすが偉大な先輩。勇気をもらった」といい刺激になった。後楽園ホールは3試合目も、これまで全日本新人王、日本バンタム級王座を獲得している。ゲンいいのリングで再び世界への道を切り開くつもりだ。

関連するニュースを読む

初世界戦の井上岳志、女郎グモ作戦で重量級の壁破る

世界戦挑戦に向け意気込みを語る井上(撮影・足立雅史)

ボクシングWBO世界スーパーウエルター級3位井上岳志(29=ワールド)の世界初挑戦が、5日に都内で発表された。来年1月26日に米ヒューストン(予定)で、同級王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に挑戦する。ムンギアは31戦全勝(26KO)と無敗の強打者で、2月に王座を獲得して今回はV3戦となる。「夢にまで見た世界戦が決まってワクワク。負けるつもりは一切ない」と決意を口にした。

井上は中3の時にケンカを売られ、ボクシングに目覚めた。休み時間に転校生からトイレに呼び出された。顔面禁止で腹を殴り合った。「アドレナリンが噴き出し、高揚感を感じた」。サッカーのDFだったが、すぐにボクシングで世界王者を夢見た。駿台学園では国体優勝1回にとどまり、法大では主将でロンドン五輪を目指すも夢破れた。卒業と同時に高校、大学と先輩の斎田会長に誘われ、プロに転向した。

昨年、日本、東洋太平洋、WBOアジア太平洋の3冠を獲得と急成長を遂げた。4月にIBF2位決定戦も制し、夏に指名挑戦者決定戦の予定だった。ところが、3度流れた。1度は10日前にキャンセルされたが「3度追い込んだ分成長できた。モチベーションは切れなかった」と前向き。WBOに方向転換して世界挑戦にこぎ着けた。

14年のプロデビューは引き分けも13勝(7KO)1分けと無敗の右ファイター。馬力を生かして押し込んで、素早く変則なパンチを打ち込んでいく。斎田会長は井上を「女郎グモ」と評する。「くっついて、まとわりついて、スタミナを削っていく。ボクも命を削ってでもベルトを取りにいく」と、男子ではジム2度目の挑戦で奪取へ意気込む。

この階級では日本から暫定を含めて、輪島功一ら4人しか王者になっていない。昨年の亀海喜寛以来の挑戦。重量級の壁は厚いが、井上は「ここにくるまでは会長や周囲のおかげ。あとは自分が結果を出して認めてもらうだけ。最後のチャンスと思って命をかけてやる」。海外奪取で夢実現へ気合を込めた。

世界戦挑戦に向け意気込む井上(左)とトレーナーのワールドスポーツボクシングジム斉田会長(撮影・足立雅史)
タイトルマッチに向け意気込む井上(撮影・足立雅史)

関連するニュースを読む

亀海喜寛「引退しました」今後はトレーナーになる

引退を発表した元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(18年1月9日)

ボクシングの中量級で世界的に活躍した元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(35=帝拳)が現役引退した。7日、帝拳ジムの本田明彦会長が明かした。6日に自身のSNSを更新し、「引退しました」と記していた。8月のスーパーウエルター級10回戦で、グレグ・ベンデティ(米国)に0-3で判定負けしたのが最後の試合だった。

昨年8月、元4階級制覇王者コットとWBO世界同級王座決定戦を戦った。超ビッグネームに奮闘も、世界初挑戦でベルトに届かなかった。引退理由に「最後の2戦は何故かわかりませんが序盤で上腕二頭筋に力が入らなくなり、以前のようにパワーパンチを最後まで打ち続ける事が出来なかった」と明かした。

05年にプロ入りし、13年に東洋太平洋ウエルター級王座を獲得。11年からは米国を主戦場にし、8月のベンデティ戦が米国での10試合目、戦績は27勝(24KO)5敗2分けだった。今後はトレーナーになる。

17年8月、WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦でミゲル・コット(右)を攻める亀海

関連するニュースを読む

亀海喜寛が引退「日本史上最大の挑戦」で奮闘

亀海喜寛(18年1月9日撮影)

ボクシングの中量級で世界的に活躍してきた元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(35=帝拳)が現役引退を発表した。6日に自身のSNSを更新し、「ボクシング引退しました」と記した。8月17日に米国で行われたスーパーウエルター級10回戦で、グレグ・ベンデティ(米国)に0-3の判定で敗れたのが最後の試合だった。

昨年8月、「日本史上最大の挑戦」となった元4階級制覇王者ミゲル・コットとWBO世界同級王座決定戦を戦った。世界の超ビッグネーム相手に奮闘したが、世界初挑戦で惜しくもベルトには届かなかった。「まだ俺のパフォーマンスはスパーでは向上していましたが、試合のリングでは最後の2戦は何故かわかりませんが序盤で上腕二頭筋に力が入らなくなり、以前のようにパワーパンチを最後まで打ち続ける事が出来なかったです」と明かした。

亀海は1982年(昭57)11月12日、札幌市生まれ。札幌商3年で全国高校総体ライト級、帝京大4年の全日本選手権ライトウエルター級を制し、05年にプロ転向した。10年に日本スーパーライト級、13年に東洋太平洋ウエルター級王座を獲得した。

11年10月に米ラスベガスで米国リングに上がったのを契機に、主戦場を米国にし、世界の中量級戦線で渡り合ってきた。異色のキャリアを築きながら、ベルトまであと1歩に迫った。8月のベンデティ戦が米国での10試合目だった。

「いつの間にか目指していた海外で戦えたのは最高におもしろかったし、本当に色々ありましたが…まずは健康に引退出来て良かったです。ファンの皆さん、スポンサーの皆様、サポートしてくれた方々、友人の皆さん、家族、本当に沢山の声援&応援、今まで本当に有り難う御座いました!」と感謝の言葉をつづった。

関連するニュースを読む

亀海喜寛、判定負けは「自分自身が良くなかった」

亀海喜寛(18年1月9日撮影)

<ボクシング:WBA世界スーパーウエルター級ノンタイトル10回戦>◇17日(日本時間18日)◇米国カリフォルニア州インディオ

 ボクシングのWBA世界スーパーウエルター級14位亀海喜寛(35=帝拳)が約1年ぶりとなる再起戦で黒星を喫した。

 米国カリフォルニア州インディオで17日(日本時間18日)、グレグ・ベンデティ(米国)と同級ノンタイトル10回戦を行い、0-3の判定で敗れた。「もっとガンガン出て来る印象があったけど、それよりも自分自身が良くなかったです」と自己分析。昨年8月に世界初挑戦となったWBO世界同級王座決定戦で、ミゲル・コットに判定負けして以来の試合。「ブランクの影響があったかは分かりませんがこれだけ殴り合ってみれば一緒」と敗北を受け入れた。

関連するニュースを読む

亀海喜寛、1年ぶり復帰戦へ「必ずこちらが上回る」

前日計量を終えた亀海(左)とベンデティ(C) 帝拳

 ボクシングのWBA世界スーパーウエルター級14位亀海喜寛(35=帝拳)が約1年ぶりとなる復帰戦へ向け、16日(日本時間17日)の前日計量を一発パスした。米国カリフォルニア州インディオで17日(同18日)にグレグ・ベンデティ(米国)と同級ノンタイトル10回戦を予定する。

 リミット(69・85キロ)を約300グラム下回る69・56キロで計量を終えた亀海は、「無事に計量を終えることが出来てほっとしています。今回でアメリカ10試合目とあってかなり慣れてきたところもあり、しっかりと調整することが出来ました。相手の身体も仕上がっているように見えましたが、明日は必ずこちらが上回ります」とコメントした。

 昨年8月に世界初挑戦となったWBO世界同級王座決定戦で、ミゲル・コットに0-3の判定負けを喫した。米国で人気を誇るタフファイトでならす日本の雄は、右肩痛などで復帰が遅れていた。

関連するニュースを読む

亀海喜寛、復帰戦2カ月延期 練習中に右肩痛める

亀海喜寛(18年1月9日撮影)

 ボクシングのWBA世界スーパーウエルター級9位亀海喜寛(35=帝拳)の復帰戦が2カ月間延期になった。

 27日(日本時間28日)に米カリフォルニア州でダクアン・アーネット(米国)とのノンタイトル戦を行う予定だったが、練習中に右肩を痛めた。19日にジムが発表した。昨年8月にWBO世界同級王座決定戦で元4階級王者コットに判定で敗れていた。

関連するニュースを読む

亀海喜寛の復帰戦は1・27リナレスV3戦の前座に

復帰戦への意気込みを語る亀海

 ボクシングのWBA世界スーパーウエルター級9位亀海喜寛(35=帝拳)の復帰戦が、27日に米カリフォルニア州の「ザ・フォーラム」で行われることが決まった。

 16勝(9KO)1敗の25歳、ダクアン・アーネット(米国)とのノンタイトル戦で、同門のWBAライト級王者リナレスのV3戦の前座となる。9日に都内のジムで練習後、「再浮上するには、今後は一戦たりとも落とせない」と決意をみせた。昨年8月にWBOスーパーウエルター級王座決定戦で元4階級王者コットに判定で敗れており、節目の米国10戦目で再起にかける。

関連するニュースを読む

亀海喜寛が帰国、敗戦に反省も「挑戦を続けられる」

WBOスーパーウェルター級王座決定戦5回、コット(右)のカウンターを顔面に受ける亀海(撮影・菅敏)

 26日のWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦で敗れた亀海喜寛(34=帝拳)が30日、米国から帰国。

 「悔しいし反省はあるが試合の評判も良く、またチャンスをもらえるということなので挑戦を続けられる」。

関連するニュースを読む

亀海喜寛の終わりなき夢「またビッグネームとやる」

4回、コット(右)の強烈な右を顔面に受ける亀海(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター

 「日本史上最大の挑戦」は失敗に終わった。WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)が初の世界戦で、4階級制覇王者ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0-3の大差判定で敗れた。世界で5本の指に入る超大物に接近戦を展開したが、老練な技術、足さばきに決定機を作らせてもらえなかった。熱戦で価値を上げ続けて米国9戦目。周囲の評価は不動で、今後も本場で戦う意思を示した。

 「カモン!!」。最終12回、残り40秒、亀海はコットに呼び掛けた。前進で圧力をかけ、パンチを放ち続けたが、決定機は作れなかった。勝負は決していたが、たどり着いたひのき舞台に、最後まで全力を尽くす意志がみなぎった。

 2回にはアッパーの連打で出血した。その後も見た目にはパンチで顔がゆがんだが、「顔をそらしてダメージを逃がしていた」。首をひねって衝撃を減らす高等技術を随所に見せたが、1試合で18億円を稼ぐコットの技術力も超一流だった。時には小走りで接近戦に引き込んだが、打ち終わりに連打、さらに柔らかい上体と足でさばかれた。

 至近距離で異常な手数で押す。10年に日本王座に就いたころは、守備的。世界で戦うために大胆に変えた。「やめた方がいいと言って離れていったファンも多かった」。それでも信念を貫いた。圧倒的な体力を得るためのサーキット練習では、そのきつさから、開始前に緊張で心拍数が上がりすぎて1セット飛ばすこともあった。

 激戦で本場を魅了し、米国9戦目で巨頭にまみえた。「レジェンドですが、勝負の一戦に変わりはなかった。残念の一言です」と落胆は隠せない。ただ、同時に積み上げた評価は落ちなかった。中継局HBO幹部からは「またチャンスを作る」と約束もされた。

 入場ではブーイングは少なく、むしろ「カメガイ!」と外国人の発音で声援は飛んだ。それが評価の証し。「またビッグネームとやりたい」。日本史上最高の大物に苦杯をなめたが、終わりではない。【阿部健吾】

関連するニュースを読む

パッキャオ育てた名トレーナー「亀海は最もタフだ」

4回、コット(右)の強烈な右を顔面に受ける亀海(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター

 WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)が初の世界戦で、4階級制覇王者ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0-3の大差判定で敗れた。

 コットはリング上で「亀海はタフだった」とたたえ、肩を抱えた。1年9カ月ぶりのブランクが心配されたが、終盤まで軽快な動き。的確な打撃の精度も落ちなかった。試合後には12月に1試合戦って引退するとあらためて明言。パッキャオも育てた名トレーナーのローチ氏は「いままで見た選手で最もタフ」と驚いていた。

関連するニュースを読む

亀海喜寛は大和魂見せた、いけると思った/大橋秀行

亀海喜寛対ミゲル・コット ラウンドVTR

<プロボクシング:WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター

 WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)が初の世界戦で、4階級制覇王者ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0-3の大差判定で敗れた。

 亀海は完敗だったが大和魂は見せた。初回から押し込んで、追い込んでいった。2回もショートパンチが当たり、このペースならコットが失速して、いけると思った。最後までプレッシャーをかけ続け、決定打はもらわなかった。

 3回からのコットはさすがだった。スピードとパワーは落ちたが、インサイドからうまく打ち込んできた。パンチを読み切った防御が完璧で試合運びがうまかった。疲れないように相打ちをさけていた。よけによけてかわしにかわして、3、4発をまとめた。倒そうとせずにポイント狙い。守備の大事さを思い出させた。

 亀海は空振りのパンチが当たっているだけで違った。あれでスタミナもなくなった。日本屈指のテクニシャンでいい勝負できると思ったが。いい経験にはなったはずで、他の王者との戦いが見たい。(元WBA、WBCミニマム級王者)

関連するニュースを読む

亀海喜寛、完敗「乳酸たまって…」いつもの連打出ず

WBOスーパーウェルター級王座決定戦で判定で敗れ、防衛に成功したコット(右)の勝利を称える亀海(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター

 WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)が元4階級制覇王者で同級1位ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0-3(108-120、110-118、109-119)の判定で敗れ、初挑戦での世界タイトル獲得を逃した。

 同級では81年の三原正以来36年ぶり3人目の王座獲得(暫定のぞく)、米国での世界タイトル獲得も三原以来3人目という記録がかかっていた。

 試合後には「(相手が)レジェンドと言えども、勝負の一戦に変わりはなかった。ただ、残念の一言です」と目元を青く腫らして肩を落とした。世界でも5本の指に入るスーパースターに対し、初回から作戦通りの動きを貫いた。前に圧力をかけて、時には小走りで追い詰め、手数を出し続けるのが亀海スタイル。「3度くらいは確実に効いたのはあったのは分かってけど、詰め切れなかった」。誤算は両腕が動かなかったこと。「乳酸がたまってしまい、ショートのパンチが打てなくなった」。晴れ舞台にアドレナリンも出て、普段のパワー以上に打ち込んだことで、普段にはない症状が4回ころから出たという。距離を詰めてから、執拗(しつよう)にパンチを見舞うスタイルにブレーキがかかってしまい、「詰め切れなかった」。

 コットの老練なうまさもあった。距離を詰められても、亀海の打ち終わりに連打をかぶせる。角度の違う多彩なボディー、アッパーを放ったかと思うと、深追いはせずに足でさばいた。巨額のファイトマネーを稼いできた36歳は、この試合を含めて残り2試合での引退を決めている。亀海を無理に倒そうとはせず、しっかりとポイントを稼いで試合を終わらせた。

 亀海は11年から米国での挑戦を始め、これが9戦目だった。激しいファイトスタイルで本場のファン、関係者の心をつかみ、ひのき舞台に駆け上がった。「一番大きなチャンスを逃してしまった」と落胆したが、この日の戦いに関係者の評判は悪くなかったという。中継局のHBOの上層部からは「またチャンスを作る」と約束もされた。逃がした魚は大きいが、まだ先に道は残された。

WBOスーパーウェルター級王座決定戦5回、コット(右)のカウンターを顔面に受ける亀海(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

亀海喜寛、驚異の粘り及ばず元王者コットに判定負け

WBOスーパーウェルター級王座決定戦4回、コット(右)の強烈な右を顔面に受ける亀海(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター

 WBO世界スーパーウエルター級級6位亀海喜寛(34=帝拳)が元4階級制覇王者で同級1位ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0-3(108-120、110-118、109-119)で判定負けし、初挑戦での世界タイトル獲得はならなかった。

 同級では81年の三原正以来36年ぶり3人目の王座獲得(暫定のぞく)、米国での世界タイトル獲得も三原以来3人目という記録がかかっていた。

 初回から「フルアクションでいく」と宣言していた亀海は、これまでの試合同様に前進し続けて接近戦に持ち込んだが、1試合で18億円のファイトマネーを稼いだこともある超大物コットの反撃にあう。角度をつけた多彩なフック、アッパーで顔をはね上げられ、足でさばかれる展開が終始続いた。打たれ続けても前に出て、手を出し続けるスタミナは驚異的だったが、最後まで有効打は奪えずに、大差判定負けとなった。

 亀海は05年にプロデビューし、10年に日本スーパーライト級王座獲得、13年に東洋太平洋ウエルター級王座を獲得した。この試合が米国では9戦目、プロ33戦目だった。

関連するニュースを読む

亀海喜寛、打倒コットの鍵「打数」を増やすの意図は

前日計量を一発でパスし力こぶを作る亀海(撮影・菅敏)

 ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦は今日26日(同27日)にゴングが鳴る。25日(同26日)に前日計量に臨んだ同級6位亀海喜寛(34=帝拳)は、元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)とともに一発でクリア。はかりから降りると、右拳で心臓をたたいた。前日に元6階級制覇王者でプロモーターのデラホーヤ氏から「鉄のハート」と命名された。「鉄でなく鋼の意味もあるそうで、『鋼のハート』に変えてください。そっちが強そう」と笑顔でお願いする余裕もあった。

 巧みに足を使い、好機に好打を集めるコットを「自分のパンチで迎撃し、フットワークで離れ、呼吸を整える」と分析する。クリンチ多用の逃げ癖タイプでないことを歓迎し、「つかまえる自信はある」とした。

 その鍵は野球のようにパンチの「打数」を増やし、ヒット数を増やすこと。「打率3割だとしても、打席に立つ回数がたくさんあればヒットの数は増える」と例える。驚異的な手数でKOを生む。自らに破格の豪打はない。世界の一流に勝つには手数勝負と掲げ、実行するスタミナを鍛え上げてきた。

 米国9戦目。成果を見せる大勝負。「フルアクションで最初から最後までハイペースで戦う」。“ホームラン”を打ち込む。

関連するニュースを読む

村田諒太、亀海戦は「サッカーW杯準決勝ドイツ戦」

WBOスーパーウエルター級王座決定戦の前日計量を終え、コットとにらみ合う亀海(撮影・菅敏)

 ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦は今日26日(同27日)にゴングが鳴る。25日(同26日)に前日計量に臨んだ同級6位亀海喜寛(34=帝拳)は、元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)とともに一発でクリア。

 日本で吉報を待つ帝拳ジムの後輩、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太は亀海の渡米前、「もっと注目してほしいし、もどかしい! うらやましいです!」と興奮していた。亀海より1階級上のミドル級が主戦で、コットとの対戦も思い描いてきた。「サッカーに例えるならば、W杯の準決勝で日本がドイツ、スペイン、ブラジルと戦うようなものです」とすごみを伝えた。「亀海さんの強さは『自分のスタイルを貫いて戦えば世界で通用する』という確信。コットにも通用する」と期待。「勝ったら正直焼きもちを焼きます」と笑った。

関連するニュースを読む

亀海喜寛が前日計量を一発パス「穏やかな状態です」

WBOスーパーウェルター級王座決定戦の前日計量を終え、チャンピオンのコット(中央左)の横でファイティングポーズをとる亀海(撮影・菅敏)

 ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦は8月26日(日本時間27日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで開催される。世界初挑戦となる同級6位亀海喜寛(34=帝拳)は25日(同26日)、カーソン市内のホテルで行われた前日計量に臨み、153・8ポンド(69・7キロ)で一発でパスした。対戦相手となる元4階級制覇王者で同級1位ミゲル・コット(36=プエルトリコ)も153・6ポンド(69・6キロ)でクリアし、決戦の準備は整った。

 11年以降に主戦場を米国に移し、本場のファンを魅了する激しいファイトスタイルで、タイトルマッチまでたどり着いた。米国で9戦目。「いつも通り。特に変わりもなく、穏やかな状態です」と軟らかい表情で話す様子には、キャリアの厚みを感じさせた。相手は世界でも5本の指に入るスーパースターのコットだが、「非常にリスペクトしていますが、試合になれば全力で戦うだけです。きつい、タフな試合になるのは間違いない」と表情を引き締めた。

前日計量を一発でパスし力こぶを作る亀海(撮影・菅敏)
WBOスーパーウェルター級王座決定戦の前日計量を終え、美人レポーターから取材を受ける亀海(撮影・菅敏)

関連するニュースを読む

亀海喜寛「本物」を求め米国を主戦場とする男の信念

特製Tシャツを着て会見に臨み、コット(左)と記念写真に納まる亀海。中央はデラホーヤ(撮影・菅敏)

 【カーソン(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=阿部健吾】ボクシング界で日本人史上最大の挑戦に臨む男がいる。WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)。日本、東洋太平洋のベルトを巻いたが、国内では知名度は低い。理由は「本物」を求め、主戦場を米国に置いたため。本場で評価を上げ、ついに26日(同27日)の同級王座決定戦にたどり着いた。相手は元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)。世界で5本の指に入る巨頭と戦う男の信念とは? この日は会場で公式会見が行われた。

 世界初挑戦が決まった5月、亀海は自嘲気味に言った。「僕の日本のファンは2ケタいるかどうか。海外のほうが多いです、絶対に」。決して悲観しているわけではない。むしろ日本に縛られず、海外で実績を積んできた自負がこもった。

 歩みは独自だ。アマ3冠に輝いた帝京大卒業後にプロ入りし、高度な技術力、戦略を下地に、15戦目で日本スーパーライト級王座を獲得。ただ、目は国外を向いた。「本物になりたかった」。その定義とは。「人種も違う人たちを振り向かせる試合をしたら、それは本物。『日本人だから』などで評価されるのではなく」。人種のるつぼ、米国のリングで栄光をつかんだ偉大なボクサーたちにあこがれた。日本が狭く感じられた。

 飛び出したのは11年。「アウェーだからこそ刺激が大きい。リスクが高い方でやりたかった」。米国デビュー戦は6回TKO勝ち。黒星もあったが、「米国ではどんどん応援してくれる人が増えた」。魅力はそのファイトスタイルだった。「日本王座を取る前からこれではダメ、と思っていた」。その頃、元3階級王者バレラとスパーリングし、技巧だけでは世界では厳しいと痛感。180度スタイルを変えた。体力を礎に手数で押し込む激闘で名をはせ、15年には日本人で初めてデラホーヤ氏が代表のゴールデンボーイ・プロモーションと契約した。

 米国9戦目。挑むのは世界の巨頭コットだ。メイウェザー、パッキャオと拳をまじえ、前回の試合ではファイトマネーは約18億円(今回は非公表)の超大物。対戦の可能性を関係者から聞くと「夢を見るのも大概にしてください」と思わず突っ込んだ、間違いない「本物」。

 「ベルトではないです、目指しているのは」。そう語気を強める。王座はほしい。ただ、目的ではない。本場で本物になるため、この一戦に意味がある。「コットと戦うことと世界タイトル戦で選べるとしたら、コットを取る。そこに価値がある」。信念を貫き、信念を遂げる舞台が迫る。

 ◆亀海喜寛(かめがい・よしひろ)1982年(昭57)11月12日、札幌市生まれ。札幌商3年の全国高校総体ライト級、帝京大4年の全日本選手権ライトウエルター級を制し、05年にプロ転向。10年に日本スーパーライト級、13年に東洋太平洋ウエルター級王座獲得。27勝(24KO)3敗2分け。右ボクサーファイター。175センチ。

亀海喜寛の米国全戦績

関連するニュースを読む

亀海喜寛と対戦するコット「ここに集中してきた」

会見でチャンピオンのコット(左)とにらみ合う亀海(撮影・菅敏)

 WBO世界スーパーウエルター級6位亀海喜寛(34=帝拳)が24日(日本時間25日)、26日(同27日)に行われる元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)との同級王座決定戦の公式会見に出席した。

 プエルトリコの英雄コットは終始穏やかだった。亀海と向き合い写真撮影に応じると、最後は笑顔で握手までした。36歳は残り2戦で引退を決めている。1年9カ月ぶりの試合でブランクを不安視する声もあるが、「7月にロスに入り、この試合に集中してきた」と順調な調整を強調した。

関連するニュースを読む