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五城楼、史上2度目の珍事とは/夏場所プレイバック

取り直しの1番が取れないため琴春日の不戦勝が決まる(2005年5月14日撮影)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。7日目は“チン事”ではない、57年ぶりに起きた珍事です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇7日目◇2005年5月14日◇東京・両国国技館

それは十両の五城楼(現浜風親方)-琴春日戦で起きた。土俵際で相手を突き落とし軍配をもらった五城楼だが、物言いがつく。ただ、この一番で右膝を負傷した五城楼は人の肩を借りなければ土俵から下りられなかった。協議が行われている間、土俵上の審判団と五城楼が何やら意思確認。直後、五城楼は車いすで退場した。そして押尾川審判長(元大関大麒麟)の場内説明。「土俵に着くのが同時とみて同体取り直しと決定致しましたが五城楼が負傷しており、相撲が取れず琴春日の不戦勝と致します」。

取り直しの一番が一方の力士の負傷で不戦決着となるのは、48年秋場所6日目の力道山-前田山戦(力道山の不戦勝)以来、史上2度目の珍事。呼び出しが慌てて持ってきた「不戦勝」の旗が掲げられ琴春日が勝ち名乗りを受けた。もちろん五城楼の不戦意思と、琴春日の取り直し意思は確認された末の結末だ。ちなみに琴春日にも不戦意思があれば「痛み分け」になる。

五城楼の診断は右ひざ半月板損傷および同外側側副靱帯(じんたい)損傷の疑い。場所中も酸素カプセル(通称「ベッカムカプセル」)に入り体調管理には万全を期し、場所後の俳優松方弘樹とのマグロ釣りを楽しみにしていた。ここまで休場14回、うち途中休場5回と満身創痍(そうい)が続き「どこかに、靱帯とか筋肉は売ってないかな」と嘆いたことも。1場所2度の反則負け(03年九州場所)という史上初の不名誉記録も持ち「記憶に残る力士」ともいえそうだ。

車椅子で待機中の五城楼は、不戦敗の裁定と負傷の痛みでガックリ(2005年5月14日撮影)

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浜風親方、令和元年の震災復興仙台巡業で「笑顔に」

浜風親方(2008年9月6日)

元前頭で五城楼のしこ名で活躍した仙台市出身の浜風親方(45)が22日、宮城県庁を訪れ、8月にカメイアリーナ仙台で開催される「東日本大震災復興支援 令和元年夏巡業 大相撲仙台場所」を村井嘉浩知事(58)に報告した。

浜風親方は「相撲を見ていただいて、少しでも笑顔になっていただければいいと思います」。村井知事は「貴景勝関も大関になられて、相撲人気が高まっている。微力ではありますが、PRに努めたいと考えております」と応援を約束した。

今年で5年連続になる仙台場所。地方巡業らしく力士と触れ合う機会が設けられており、毎年多くの相撲ファンが訪れる。見どころについて浜風親方は「横綱白鵬をはじめ、貴景勝も大関になった後の巡業になる。生きの良い若手もいるので、応援していただけたらうれしい」とPRした。

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秋場所の前売り券わずか50分で全日完売、盛況続く

 大相撲秋場所(9月10日初日、両国国技館)の前売り券販売が5日に始まり、日本相撲協会関係者によると、インターネットなどで発売が開始された午前10時から約50分で15日間の全日程が完売した。1月の初場所後に昇進した横綱稀勢の里らを中心に、高まり続ける相撲人気が顕著に表れた。当日券は各日約400枚が用意される。

 協会は周辺の混乱を避けるため、秋場所の前売りから国技館窓口での販売を取りやめ、インターネットの他、電話やコンビニエンスストア、各種プレイガイドが対象となった。チケット売り場担当の浜風親方(元幕内五城楼)は「ファンの方々による関心の高さを今回も感じた」と話す。国技館へ買いに来た人は見られなかったという。

 今年は初場所から7月の名古屋場所まで4場所連続で15日間の入場券完売と盛況が続いている。

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相撲前売り並んでも買えない…年配ファンはため息

夏場所前売り券発売開始から26分たった午前10時26分時点での売り行き状況。既に半数以上が赤色の「売切」で占められた

 大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の前売り券販売が8日、始まった。稀勢の里(30=田子ノ浦)の春場所新横綱優勝で相撲人気に拍車がかかったのを反映して、午前10時の販売開始から1時間半で全日程の前売り券が完売した。キャンセルがあった場合は引き続き、前売りが行われる。

 日本相撲協会事業部の浜風親方(元前頭五城楼)は「逆転優勝で反響も大きくファンの方の期待の表れ。ありがたいことです」と稀勢の里効果を即日完売の要因に挙げた。気の毒だったのは、この日早朝から雨の中、両国国技館に足を運び前売り券を求めた約200人のファンだ。正午からの販売だったが、これより先に午前10時からネットや電話で販売開始。同11時半には、売れ行き状況を示す電光掲示ボードが赤色の「売切」で埋め尽くされた。

 落胆の表情で家路に就いた、ある年配女性は「こんなことつい数年前まではなかったのに、ここに買いに来る意味がなくなっちゃった」とため息。「パソコンをうまく扱う人にはかなわないよ」などと嘆く人もいた。時代を反映してかネット上ではチケットが高額で転売されるなど、年配ファンにとっては手の届かないプラチナチケットになりつつあるようだ。

発売から約1時間半がたった時点で赤色の「売切」で埋め尽くされた(撮影・渡辺佳彦)

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相撲前売りネット完売 国技館並んだファン買えず

午前10時の夏場所前売り券発売開始から約1時間半がたった時点で赤色の「売切」で埋め尽くされる盛況ぶり(グレーは販売対象外)

 稀勢の里効果は衰え知らず! 大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の前売り券販売が8日に始まったが、午前10時の販売開始から1時間半で、15日間全日程の前売りチケットが完売した。キャンセルがあった場合は今後も前売りが行われる。

 この日、両国国技館には雨の中、早朝から前売り券を求めて多くのファンが集まった。日本相撲協会では午前8時から、整理券を約200枚配布。館内のエントランスに100席ほどのイスを用意し、正午からの販売に備えた。

 だが、これより先に午前10時からネットなどで販売がスタート。来場者は、エントランスに設けられた販売状況を示す電光掲示のボードを食い入るように見つめたが、最初に売れ行き状況が更新された17分後には、マスA席(4人用)など数券種で終日、完売の赤い表示が。また「販売中」「残りわずか」を示すランプが徐々に減り、1時間後には赤いランプの「売切」で、ほぼ埋め尽くされた。そしてネット販売の開始から1時間30分がたった午前11時半には、残席がなくなった。

 整理券を配布されながらチケットを購入できなかったファンには、ポスターが配られた。事前の告知や来館者への説明もあり、混乱はなかったが、落胆の表情で家路に就く年配の女性ファンからは「こんなこと、つい数年前まではなかったのにね。ここに買いに来る意味がなくなっちゃった」という声も漏れた。

 チケット担当者も「ここに来られた方がチケットを買えないのは、私が担当になって初めて」と驚きの様子。協会事業部の浜風親方(43=元前頭五城楼)は「大阪(3月の春場所)も即日完売でしたし、ある程度は予想していましたが、ありがたいことです。逆転優勝もしましたし反響は大きいようで、ファンの方も期待してくれているのでしょう」と、横綱として初めて東京での本場所を迎える、稀勢の里効果と分析していた。

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千代鳳3場所連続「まげつかみ」の反則勝利

勢(右)にまげをつかまれる千代鳳。3場所連続の反則勝ちとなった(撮影・築山幸雄)

<大相撲春場所>◇9日目◇16日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 春の珍事だ! 東前頭12枚目の千代鳳(22=九重)が、十両以上では史上初めて3場所連続まげつかみでの反則勝ちを収めた。同13枚目の勢(28)に小手投げを食らい、軍配は相手に上がったが、物言いの末にまげをつかまれたと判定され“逆転勝ち”。7勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。

 複雑な気持ちで、千代鳳が勝ち名乗りを受けた。負けた勢の地元大阪の客から「うそやろ~」「え~、絶対につかんでないわ~」と、不満げな声が飛ぶ。どよめく館内で、肩を落とす勢も視界に入った。「勢関はがっくりと、うつむいていたんで。申し訳ないです」。ポツリとつぶやいた。

 思わぬ勝利だった。取組前から勢コールが鳴り響き「集中できなかった」。体が動かず、小手投げを食らって前のめりに倒れこんだ。軍配は勢に上がったが、物言いがついた。ビデオ確認も含めた協議の末、勢の左手が、まげをつかんでいたと判定された。“大逆転”の反則勝ちだった。

 史上初のおまけもついた。まげをつかまれての白星は昨年九州、今年初場所に続いて3場所連続。十両以上で過去になかった珍事だが、千代鳳のスタイルが、反則を誘っているとも言える。頭を下げて低い体勢で押し込む相撲で、簡単には前に落ちない。相手はたまらず頭を押さえようとして、まげに手が掛かってしまう。千代鳳も「まあ相撲は負けたけど、勝ちは勝ちなんで。これをいいきっかけにしたい」と、前向きに話した。

 今場所から取組直前の「ホッ」という気合のせき払いを中止。力士会で白鵬から禁止を厳命され、師匠の九重親方(元横綱千代の富士)にも自粛するよう言われていた。その影響も心配されたが、9日目で早くも7勝目。「あと1番です」。次は自分の手でしっかり勝利をつかみ、ホッとひと息つきたい。【木村有三】

 ◆まげつかみ 公認相撲規則で定められた8つの禁じ手の1つ。昨年九州場所から条文を改正し、禁じ手反則第1条2項「頭髪を故意につかむこと」の「故意に」を削除した。規則が定められた55年夏場所以降、十両以上では今回で44度目。39度は平成以降に起きている。勝ちでは千代鳳の3度が最多。嘉風、琴勇輝、玉鷲、富士東が2度で続く。負けは今回の勢と阿覧が最多3度。五城楼、北勝力、日馬富士が2度負けている。平幕が横綱に反則勝ちしても金星とは認められない。

<相撲の禁じ手>

 ▽握り拳で殴る▽頭髪をつかむ▽目またはみぞおちなどの急所を突く▽両耳を同時に両手の平で張る▽前たてみつをつかみ、また横から指を入れて引く▽のどをつかむ▽胸や腹を蹴る▽一指または二指折り返す

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取り直し土俵上がれず不戦敗/名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇16日◇愛知県体育館

 幕下の若龍勢-宇映の一番で取り直しとなりながら、負傷した宇映が土俵に上がれず不戦敗となる珍事。最近の十両以上では2005年夏場所7日目の琴春日戦での五城楼が同じケースで不戦敗となった。

 後退した若龍勢が大きく右へ振ると、飛んだ宇映が頭を強打。取り直しとなったが、宇映がしばらく起き上がれない。審判長を務めた湊川親方(元小結大徹)は「痛み負け」と場内に説明し、「取れないのだから不戦敗にした」と話した。

 脳振とうの宇映は医務室で約1時間半も治療を受け「大丈夫だけど、足がふらついている」とゆっくり歩いて引き揚げ、若龍勢は「勝ちでいいのかな」と戸惑っていた。

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宮城県出身力士で故郷に義援金を

 大相撲の宮城県出身の親方や力士、呼び出しらが中心となり、東日本大震災で大きな被害を受けた故郷に有志で義援金を送る活動をしている。仙台市出身の浜風親方(元幕内五城楼)が20日から賛同を呼び掛けた。

 同親方の知人でプロ野球中日の小笠原孝投手が千葉県出身ながら10万円を送るなど、支援の輪が広がっている。4月末に金融機関を通じて義援金を送り、5月以降も活動を継続するという。

 実家の壁が倒壊した浜風親方は「現役時代から東北地方の皆さんの応援には何度も勇気づけられた。今度は自分たちが励ます番だ」と話した。

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