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田中恒成“フライ級ウォーズ”で木村に学んだ心意気

12回、激しく打ち合う田中(右)と木村(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の田中恒成(23=畑中)が世界3階級制覇を達成した。王者木村翔(29=青木)との壮絶な打ち合いを制し、2-0判定勝ち。プロ12戦目での達成は怪物王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と並ぶ世界最速。国内ジム所属選手では7人目、日本人では6人目の快挙となった。23歳3カ月での到達は日本人最年少。最終目標を世界5階級制覇に置くドリームボーイが底力を見せつけた。

最終12ラウンドに起こった究極のどつき合いに、場内が沸いた。右ストレートを2度打ち合った後、3度目が出た。田中が「2発いって、やらせじゃないけど“もう1発いくぞ”というか。互いに触発されたというか」と苦笑いした。木村と呼吸を合わせ、右拳を振るった。壮絶な拳闘が昇華し、前代未聞の映画のようなシーンが生まれた。

田中は足を止め、木村と向き合った。タフさとハートが武器の王者に闘牛のように頭をつけた超接近戦に応じた。後半は足を使って距離もとったが、合間に必ずコンビネーションを打ち込んだ。

最後のゴングと同時に木村と抱き合い「疲れたんで座っていいですか?」と断り、へたり込んだ。力を出し切り、判定で勝った。「まず木村チャンピオンに僕より大きな拍手を送ってください」が、勝利者インタビューの第一声だった。

世界戦3戦連続KO勝ちの王者に挑むには「根性」が必要だった。走った。8月中旬から4度、畑中会長らが現役時代に訪れた、名古屋市の通称“チャンピオンロード”大高緑地公園で外周約4キロを2本、急斜面の坂道150メートルダッシュを5本。9月は他の場所で急坂、階段で走った。スパーリング回数を減らしてまで、本番10日前まで走った。田中は「初心に帰る意味もあった」。2階級制覇達成から“慣れ”を感じていた。

名勝負を制し「生涯忘れられない試合になった」という田中に対し、父の斉(ひとし)トレーナー(51)は「木村選手を雑草、恒成をエリートと言うけど、どうです? 雑草でしょ? 泥臭いでしょ?」と顔を腫らした息子に誇らしげだ。

ロマチェンコと並ぶ世界最速の世界3階級制覇を成した。しかし、田中は「全然及ばない」と笑い飛ばす。夢の世界5階級制覇を思えば、スーパーフライ級、バンタム級もある。畑中会長は「フライ級ウォーズだね」と防衛戦をにらむが、遅くとも3戦後にはスーパーフライ級転向の意向だ。

田中は「この試合で新しい強さを手にできる気がする」と話していた。木村に学んだものがある。「心意気。(王者が)敵地に来て。かっこいいじゃないですか」。忘れていた闘争心を取り戻し、夢への中間地点を通過した。【加藤裕一】

◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜・多治見市生まれ。父斉さんに幼少から空手を習い、本格的なボクシングは市之倉小6年から。中京(現中京学院大中京)高で高校4冠。13年プロ転向。15年にWBOミニマム級で日本最速5戦目の世界王座奪取。16年に8戦目で同ライトフライ級王者になり、井上尚弥と並ぶ日本最速の世界2階級制覇。中京大経済学部卒。家族は両親と兄、妹。164センチの右ボクサーファイター。

◆ワシル・ロマチェンコ 1988年2月17日、ウクライナ生まれ。オリンピック2連覇などアマ通算396勝1敗。WBOフェザー級、同スーパーフェザー級と世界最速7戦目で2階級制覇。今年5月にWBAライト級スーパー王座を奪取し、世界最速12戦目3階級制覇。11勝(9KO)1敗。サウスポー。

3階級制覇を達成した田中恒成(撮影・前田充)

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田中恒成、プロ12戦目の世界最速タイ3階級制覇

WBO世界フライ級タイトルマッチ 木村翔を判定で破り、3階級制覇を達成した田中恒成(撮影・前田充)

<ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇名古屋市武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)が王者木村翔(29=青木)を2-0の判定で破り、WBOミニマム級、同ライトフライ級を含む世界3階級制覇を達成した。

国内ジム所属選手ではWBAバンタム級王者井上尚弥以来7人目、プロ12戦目での達成はWBAライト級王者ロマチェンコに並ぶ世界最速の快挙となった。

「目の前の木村チャンピオンの気持ちの強さに触発されました。気持ちと気持ちの勝負だと思っていたので、弱気になったら負けだと思っていた。気持ちの強いチャンピオンで、一生忘れられない試合になりました。(3階級制覇は)うれしいです」。

「この1カ月は、今までで一番頑張ったという自信があります」。田中は23日の前日計量後、そう言い切った。強靱(きょうじん)なタフネス、メンタルが際立つ王者を最強の敵と認めた。

世界戦3戦連続KO勝ちという木村のブルファイトは、いかにスピードがあっても全部さばききれない-。打たれても、勝つ。求めたのは“根性”だった。 7月31日の世界戦発表会見で、木村戦に向けた調整ポイントを「一番嫌な練習をすること」と話した。嫌なことは、走ること。8月中旬から4度、畑中会長らが現役時代に訪れた名古屋市内の通称“チャンピオンロード”大高緑地公園で走った。1周約4キロのロングランを2本、目の前に立つと「壁」(田中)に見える、150メートルの坂道をダッシュで5本。9月は他の場所の急坂、階段がある場所に出向き走った。本番10日前までランニングメニューを組み込む調整だった。スパーリングの回数を減らしてまで心を鍛えた。

原点回帰も図った。16年大みそか、ライトフライのベルトを奪って2階級制覇を成して以降、漂い始めた油断。田中の思い、考えが最優先され、周りが物を言いにくくなった。危機感を覚えた陣営は畑中会長、田中の父斉トレーナー(51)、フィジカル担当の河合貞利トレーナー(44)が定期的に話し合いを持つようになり“田中主導”の体制を、従来のチーム恒成に戻し、3階級制覇に挑み、この日成果を出した。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)=2018年9月24日、武田テバオーシャンアリーナ
WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)

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井上尚弥「いつも通り」WBSSへスパー120回

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥


来月7日にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ1回戦(横浜アリーナ)を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が22日、横浜市の所属ジムでスパーリングを打ち上げた。同日は減量面も考慮に入れて6回を消化。6月から始めたスパーリング数は計120回となった。

挑戦者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)とのWBSS1回戦に向け「いつも通りのスパーリングができました」と納得の笑み。父真吾トレーナーも「ケガなく調整できれば」と手応えを口にした。

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井上尚弥がスパー打ち上げ「選ばれたことを誇りに」

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥(右)


10月7日にボクシングの階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦(横浜アリーナ)を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が22日、横浜市の所属ジムでスパーリングを打ち上げた。

挑戦者となる同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と同じサウスポーの練習パートナーを相手に6回を消化。6月からスタートしたスパーリング数は計120回に到達した。井上は「いつも通りにスパーリングができました。ラウンド数もいつもと同じ。減量も順調に進んでいます」と確かな手応えを口にした。

5月25日にジェイミー・マクドネル(英国)をわずか112秒で下し、18日後にはスパーリングも開始。7月20日の組み合わせ抽選会(ロシア)でパヤノが挑戦者に決まった後からはサウスポーのフィリピン人練習パートナーを招き、入念な準備を進めてきた。14年12月のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦以来となる「左」への意識も十分にできている。ついに約2週間後に迫ったWBSS開幕戦。井上は「日本人で初めて(エントリー選手に)選ばれたことを誇りに思って決勝まで行きたいですね。何が何でも優勝して、先につなげていきたい」と自然と気持ちも盛り上がっていた。

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥(左)

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井上尚弥「世界一決定戦」チケットが1万枚突破

スパーリングを公開した井上尚(左)


ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が横浜アリーナで臨む10月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦チケットの売り上げが1万枚を突破した。所属ジムの大橋秀行会長が18日、明かした。今回は約1万2000席が用意されており、残りは2000席ほどだという。国内開催の井上の世界戦では過去最大の会場となるが、満員間近の朗報に「やっぱり人が多いと気持ちも盛り上がるのでいいですよね」と歓迎した。

井上を含めた3団体の世界王者ら8人による階級最強を決める賞金争奪トーナメントは国内外で大きな注目を集めている。チケットは先月31日から大橋ジム、今月15日からはチケットぴあで発売が開始されており、大橋会長も「完売する前に購入してほしい」と呼びかけた。井上本人はこの日、パヤノと同じサウスポーのアマチュア選手を練習パートナーに4回のスパーリングを消化。今週中にはスパーリングを打ち上げ、パヤノ戦に向けて最終調整に入る。世界最強を目指すトーナメント開幕戦の機運がぐっと上がってきた。

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WBSSが井上に密着「たまたま」怪物ボディー披露

WBSSの映像スタッフの密着取材を受けながらミット打ちを消化するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(左端)


ボクシング3階級制覇王者となるWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)が2日間にわたって世界発信されるドキュメント映像の撮影に臨んだ。

10月7日、横浜アリーナで開幕する階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦(フアンカルロス・パヤノ戦)に備え、14日からWBSS映像スタッフが来日。

15日には横浜市の所属ジムで井上本人、父真吾トレーナーがインタビューを受けた。前日14日には大橋秀行会長ら関係者も取材を受けた。 来日したデビット・フィンチ・ディレクターによれば、今回のドキュメント映像は日本をはじめ、米国、カナダ、英国、中東などでWBSS公式の映像として放送される見通しだという。撮影を終えた井上は「いつもの(国内の撮影と)変わらない感じですよ。ただ海外メディアだと日本とは考え方も違いますし、違った角度からの質問があるので一瞬、困りますけれど」と笑いながら振り返った。

15日には4回予定のスパーリングに臨んだが、3回途中に強烈な右ボディーが入って練習パートナーがギブアップ。WBSS映像スタッフの目前で「モンスター」ぶりを見せつけた井上は「たまたま(良いパンチが)入っただけですから」と謙遜していた。なおWBSS1回戦となる初防衛戦の挑戦者、元WBAスーパー王者パヤノと同じサウスポーとのスパーリングは来週いっぱいで打ち上げる予定となっている。

WBSS映像スタッフの密着取材を受ける井上尚弥

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井上尚弥の弟拓真オフ1日で始動、サウスポー対策も

オフ1日で練習を再開した井上拓真


11日のボクシングWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦を制した同級10位井上拓真(22=大橋)が13日、オフ1日のみで早くも練習を再開した。

来年予定の世界初挑戦をにらみ、横浜市の所属ジムでWBA世界同級王者の兄尚弥(25)とともにジムワークを消化した。2日前に拳を交えた東洋太平洋同級王者マーク・ジョン・ヤップ(六島)とフルラウンドの12回を戦い抜き「全身が筋肉痛です」と苦笑いしながらも表情に疲労はなし。「試合後に父(真吾トレーナー)から(練習再開を)言われ、始めました。コンディションはキープしていきたいので」と静かに燃えた。

現在、空位のWBCバンタム級は10月に1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が計画。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)と初防衛戦を終えてから、井上が王座挑戦できる順番になっている。ランキング1位、2位、4位はいずれもサウスポー。井上は「左対策をしていきたい」と始動日にもかかわらず、サウスポーとの軽めのスパーリングにも取り組んでいた。

軽めのスパーリングを消化したWBC世界バンタム級指名挑戦者の井上拓真(右)

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井上拓真、夢の兄弟同時王者へ 来春にも世界初挑戦

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


世界3階級制覇王者井上尚弥の弟で同級10位の拓真(22=大橋)が世界初挑戦の切符をつかんだ。同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)に3-0の判定勝ちを収めた。序盤はカウンターパンチを軸に攻め、5回途中には左フックでダウンを奪って試合の主導権を握った。最終回に出てきたヤップとの打ち合いにも負けずに競り勝った。同じ階級での兄弟王者を目指し、来春にも世界挑戦が実現しそうだ。

最後まで倒しにいった。5回に左フックでダウンを奪い、途中採点でも優位に立つことを知りながら井上は「気持ちは最後までKOを狙う」とこだわった。12回フルラウンド終了時には勝利を確信し「スピードは自分の方が上だと思っていた」。東洋太平洋王者でもあるヤップを下し、自信に満ちた笑顔をみせた。

来春にも世界初挑戦が組まれる。現在、空位のWBCバンタム級は1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が来月に開催予定。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)との初防衛戦を終えてから挑戦-との通知がWBCから所属ジムに届いている。兄尚弥から「十分に力がある。2人で(バンタム級を)独占できれば」とエールをもらった弟は「兄と同じ階級で、(世界奪取は)小さい頃からの夢なので必ずかなえたい」と、日本2組目となる兄弟王者への自信を示した。

ヤップ(左)に右ストレートを見舞う井上拓真(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥&拓真兄弟で来春にもバンタム王座独占!?

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


世界3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で同級10位の井上拓真(22=ともに大橋)が判定で同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)を下し、次期指名挑戦者となった。

現在、WBCバンタム級は前王者ルイス・ネリ(メキシコ)の体重超過による王座剥奪のために空位。それを受けた10月の王座決定戦、この勝者の指名試合を待ってから、井上の挑戦となる。早ければ来春にも世界初挑戦が実現する。所属ジムの大橋秀行会長は「私見ですが、兄尚弥のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝と一緒にやるパターンもあるかもしれない」と兄弟世界戦の可能性を口にした。

兄尚弥は10月7日のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との初防衛戦を皮切りに階級の世界最強を決めるトーナメント、WBSS優勝に向けてスタートを切る。WBSSには3団体の王者が出場しており、優勝すれば日本初の3団体統一王者になる。尚弥も「自分が優勝して拓真も(世界戦で)勝てば、兄弟2人で独占。それもいいですよね。十分に(世界ベルトを奪う)力はあると思うので」とエールを送った。

日本勢ではWBA、WBC承認時代、亀田兄弟がフライ級を独占。世界ではクリチコ兄弟が、4団体でヘビー級を独占した。日本でIBF、WBOも承認された現在、兄弟で4団体制覇となれば国内初となる。兄弟のトレーナーで父の真吾氏は「その(独占)形になるなら、ぜひしてもらいたいですね。それまでトレーニングあるのみです」と一家の目標を掲げていた。

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井上弟の拓真「WBCヘア」で世界挑戦権獲得だ

前日計量をパスした井上(左)とマーク・ジョン・ヤップ


ボクシング世界3階級制覇王者井上尚弥の弟拓真(22=大橋)が「WBCカラー」のヘアで、世界挑戦のチャンスをつかむ。

今日11日のWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦(東京・後楽園ホール)に臨む同級9位の井上は10日、都内で前日計量に臨み、同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)とともにリミット53・5キロでパス。前日に染めたというグリーンの太いメッシュを入れた新ヘアを披露し「WBC(ベルト)の緑です。KOを狙いたい」と明確な勝利で世界挑戦権を奪う姿勢を示した。

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井上尚弥の弟拓真が手応え「いい感じに仕上がった」

WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦の前日計量をパスした同級9位井上拓真(左)と同級3位マーク・ジョン・ヤップ(撮影・藤中栄二)


ボクシングのWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦(11日、東京・後楽園ホール)に臨む同級9位井上拓真(22=大橋)が10日、都内の日本ボクシングコミッションで行われた前日計量をパスした。

対戦相手で、東洋太平洋同級王者となる同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)とともにリミットの53・5キロでクリア。WBCの緑のベルトにちなみ、グリーンのラインを入れたヘアで登場した井上は「減量も1番調子良く落とせました。かなりいい感じに仕上がりました」との手応えを口にした。

現在10連勝中で、国内のバンタム級トップ選手を次々と撃破してきたヤップに勝てば、3階級制覇王者となる現WBA同級王者の兄尚弥(25=大橋)に続く、世界王座へと近づく。井上は「ポイントは距離。自分の距離での戦いを貫き通したい。KOはしっかり狙っていきたいです」と集中力を研ぎ澄ませた。

また一方のヤップは「明日はKOを狙う。頑張ります」と笑顔をみせていた。

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堤聖也「デビュー戦のつもりで」バンタム級T制す

3回KO勝ちで、B級トーナメントのバンタム級決勝を制した堤聖也

<プロボクシング:B級トーナメント決勝>◇4日◇東京・後楽園ホール◇857人


今年3月にプロデビューした堤聖也(22=ワタナベ)がバンタム級トーナメントを制した。

稲元純平(19=熊谷コサカ)との決勝では、2回に右ショートで先制のダウンを奪取。さらに強烈な右ストレートでぐらつかせた。3回にはスピード感あるパンチで相手を左目上カットに追い込み、そのままドクターストップ。同回1分35秒、TKOで優勝を飾り「今日は良い経験になりました。周囲のアドバイスも聞こえてきて、その声で修正ができました」と満足げに振り返った。

過去2戦はいずれも外国人相手に1回KO勝ちをおさめている。「2試合で計3分も戦っていないので、今日はデビュー戦のつもりで戦いました」と振り返る。身長165センチのオーソドックスながら、スイッチもできる万能タイプ。アマチュア経験も抱負で、今春に平成国際大を卒業し、尊敬する元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が所属していたワタナベジムに入門していた。

今月24日に世界最速の3階級制覇に挑む田中恒成(畑中)、元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)、3階級制覇王者井上尚弥の弟で来週11日にWBC世界バンタム級次期挑戦者決定戦を控える井上拓真(大橋)とアマ時代は同学年。

「プロ1年目で日本ランキング入り」を目標に掲げる堤は「バンタム級でもスーパーフライ級でも問題ないです。次は日本ランカーと戦いたいです」と意欲を示した。

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井上尚弥のWBSSの1回戦がトリプル世界戦に

WBSSに向け気合の入った表情を見せる井上尚弥(2018年8月21日撮影)


ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦に臨む10月7日、横浜アリーナで、WBSSスーパーライト級1回戦も同時開催されることが8月31日(日本時間1日)、発表された。

WBA世界同級王者キリル・レリク(ベラルーシ)-同級1位エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)戦が加わる。これで井上-フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(BMB)-ミラン・メリンド(フィリピン)戦のトリプル世界戦となった。

WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(2018年8月28日撮影)

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井上尚弥も出場WBSS準々決勝はトリプル世界戦に

井上尚弥


ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が10月7日、横浜アリーナで臨むワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準々決勝で、WBSSのスーパーライト級準々決勝も同日同会場で開催されることが決まった。

WBSS公式サイトで8月31日(日本時間9月1日)までに発表されたもので、WBA世界スーパーライト級タイトルマッチとなる同級王者キリル・レリク(ベラルーシ)-同級1位エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)戦が加わる。

公式サイト上で、WBSSプロモーターの1人となるドイツ人のカレ・サザーランド氏は「今回の準々決勝はダブルヘッダーにするつもり。同じ階級の準々決勝を同日開催しないが(WBSSのバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級の合計)12試合を6週間の日程で、アジア、米国、英国、欧州で、ダブルヘッダーで開催していくつもりだ」とコメント。10月13日、10月20日、10月27日、11月3日、11月10日の日程で、それぞれWBSS各2試合を開催していく方針だという。

これで10月7日の横浜アリーナは、WBA世界バンタム級タイトルマッチとなる王者井上-同級4位フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦、WBA世界スーパーライト級タイトルマッチとなる王者レリク-同級1位トロヤノフスキー戦のWBSS2試合、そして4度目の防衛戦となるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(BMB)-同級6位ミラン・メリンド(フィリピン)戦のトリプル世界戦となった。

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拳四朗4度目防衛戦10・7井上尚弥WBSSと同日

WBCライトフライ級4度目の防衛戦が決まり意気込む拳四朗(撮影・足立雅史)


ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が10月7日、横浜アリーナで、元IBF世界同級王者で現WBC同級6位ミラン・メリンド(30=フィリピン)と4度目の防衛戦に臨むことが28日、発表された。

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が初防衛戦として対戦する元WBA世界同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦と同日同会場での開催となる。拳四朗は「WBSSのアンダーカードということは、うれしい。海外から多くの関係者やメディアの方が来ると聞いている。普段、見てもらえない人にも名前を覚えてもらおうと思います」と意気込んだ。

挑戦者メリンドは3階級制覇王者八重樫東(大橋)を1回KOで下し、前WBA世界同級王者田口良一(ワタナベ)と団体王座統一戦で判定の末、惜敗した難敵となる。拳四朗は「元王者という知名度がある。勝てば自信になるし、こういう選手に勝ってスターな選手になれればと思います」と口にした。8月31日からは4日間の日程で神奈川・茅ケ崎で走り込み合宿を敢行。9月10日から8日間、フィリピン・マニラで合宿に臨み、計50回程度のスパーリングを消化する予定。

父の寺地永(ひさし)会長は「いかに勝つかということだけでなく、いかに倒すかということにこだわって試合まで練習していきたいと思います」と気合十分。メリンドについて「強いと分かっていたし、WBSSという大きな試合で提案していただいたし、負けることはないと思って即決しました」と明かした。

WBCライトフライ級4度目の防衛戦が決まり意気込む拳四朗(左)と父のBMBボクシングジム寺地会長(撮影・足立雅史)

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井上尚弥ド派手な演出ド派手に勝つ10・7WBSS

WBSSに向け気合の入った表情を見せる井上(撮影・鈴木正人)


 ボクシングWBAバンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が10月7日に横浜アリーナで階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦に臨むことが21日、発表された。元WBA世界同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦になる。WBSS本部からサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)の演出を手がける運営陣が多数来日予定。ド派手なショーで幕を開ける。

 1回戦からビッグな舞台が整った。井上は「WBSS初戦が、日本で、横浜アリーナでできる。思ったような試合と会場でうれしい」と喜んだ。会場だけではない。師匠の大橋秀行会長は「今までの興行とはまったく違う演出、スタイルになる。ファンにインパクトを与えるに違いないと思います」と予告した。

 今月中旬、WBSS本部から6人の関係者が来日し、会場を視察。運営陣の中心はサッカー欧州CLを手がけ、6月のW杯ロシア大会の演出も担当したという。今回も150人もの関係者が来日し、大橋ジムと運営する。演出の都合で座席配置も通常と違い、入場券の販売開始も少しずれこんだ。

 井上自らも7月20日にロシアで開かれたWBSS抽選会翌日、WBSSクルーザー級決勝を視察。「演出がシンプルで格好いい。入場した選手がリングに入る前に(お立ち)台に1分間ほど立ったり。ショーでした。プロである以上、演出も1つの楽しみ」と胸を躍らせた。優勝すれば日本人初の3団体統一王者。同会長から全戦KO指令が出ている。「KOは毎回頭に入れている。簡単な道のりではないですけど必ず優勝したい」。ド派手な演出で、ド派手に勝つ。【藤中栄二】

WBSSの組み合わせ

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井上尚弥10・7パヤノとWBSS1回戦「優勝を」

WBSSに向け気合の入った表情を見せる井上尚弥(撮影・鈴木正人)


 ボクシングの世界3階級制覇王者で、現WBAバンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が10月7日、横浜アリーナで階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦に臨むことが21日、発表された。

 1回戦の相手は、7月にロシアで開催された組み合わせ抽選会で決まった元WBA世界同級スーパー王者で現同級同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)となる。

 既に相手が決まっていたものの、井上は「この発表から、また気持ちが入るので」と表情を引き締めた。自身初の横浜アリーナでの世界戦。「WBSSの会場のつくりは独特。それを日本でやることができてワクワクできますね」と高揚感も漂わせた。プロボクシングでは事例の少ないトーナメント方式での世界戦。「すぐに相手も決まりますし、実力ある選手ばかり」と声を弾ませた。

 井上を含め、WBC、WBO、IBFという3団体の世界王者が出場する。優勝すれば日本人初の3団体統一王者になる。井上は「注目度も高いですし、日本人初のWBSS出場に誇りを持って出場したい。優勝できるように頑張りたい」と決意も新た。師匠の大橋秀行会長も「国内外にインパクトを与えると思います」と大きな期待を寄せていた。

WBSSに向け気合の入った表情を見せる左から井上真吾トレーナー、井上尚弥、大橋秀行会長(撮影・鈴木正人)

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井上尚弥WBSSへ地獄トレ「パヤノとは体力勝負」

高村トレーナー(上)に支えられ、手押し車で階段を登る井上尚弥


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が30日、今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、静岡・熱海合宿を開始した。

 WBSS1回戦となる元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦(日時、会場未定)を想定し、気温30度を超える中、階段、坂道だけで計8キロのダッシュや走り込みを消化した。「パヤノとの戦いは体力勝負になる」と分析し、高村トレーナーのもとで過去最高レベルの負荷がかかったメニューを消化する。3泊4日という短期間で「しっかり土台をつくりたい」と強調。パヤノの動画を2試合分ほど見て、ラフファイトを展開する動きに「耐えられるように準備したい」と気を引き締めた。

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WBSS参戦の井上尚弥が合宿「耐えられる準備を」

両足をゴムチューブでつなぎ、階段を登る井上尚弥(中央)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が30日、今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、静岡・熱海合宿をスタートさせた。

 WBSS1回戦となる元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦(日時、会場未定)を想定し「体力勝負になる」と自己分析。3泊4日の日程で、階段、坂道砂浜のダッシュなどの1日2部練習で肉体をいじめ抜く。対戦決定後、パヤノの動画を2試合ほどチェックしたという井上は「ラフファイトする部分があるので、そういう戦いになったとしてもしっかりと耐えられる準備をしたいと思います」と意識を高めた。

 初日は、9月11日に東京・後楽園ホールでWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を控える弟拓真、日本スーパーライト1位となる、いとこの浩樹(ともに大橋)とともに階段、坂道だけで計8キロのダッシュや走り込みに臨んだ。20日にモスクワで開催されたWBSS組み合わせ抽選会でパヤノとも対面。過去の世界戦とは違い、早い段階から挑戦者と顔を合わせたことで「身長もそんなに変わらないですし、イメージしやすいですね。より一層イメージトレーニングしやすい」と黙々と過酷なメニューに取り組んだ。なおパヤノとの初防衛戦の詳細は8月上旬に発表される見込み。

四つんばいで階段を駆け上がるWBA世界バンタム級王者井上尚弥
今秋の初防衛戦に備えて熱海合宿を開始した井上尚弥(中央)。左は弟拓真、右はいとこの浩樹

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伊藤雅雪「すべて奪う」米で全勝ホープと王座決定戦

最終調整地の米ロサンゼルスで精力的にジムワークをこなすWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤正雪


 ボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーで同級王座決定戦に挑む。

 拳を交えるのは同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)で、5年のプロキャリアで23戦全勝(15KO)というホープだ。初世界戦が海外試合となった伊藤は「オッズをつけるとしたら7対3か6・5対3・5でボクが不利」と劣勢であることを認めつつ「ダラダラやるつもりはない。相手が弱ってくる後半にノックアウトしてベルトを持ち帰る」と自信をみせている。試合前に伊藤が大舞台への心境、ディアス攻略のイメージなどを口にした。

 7月2日、伊藤は早めに日本を出発した。米ロサンゼルスでディアス戦に向けた最終調整を行っていた。プロデビューから9年、26戦目(23勝12KO1敗1分)での世界挑戦は初の海外マッチとなった。

 「不安はあるけれど、リングに上がれば同じかなと。ブーイングされる覚悟はあります。ただ、過去に何度もロサンゼルスでトレーニングしてきて、合間に試合も見ているので米国の会場の雰囲気は分かっています」

 リング上では軽快なテンポで動き、パンチを出していく伊藤。自らの持ち味とは? スピード、パワー、テクニック、スタミナ、経験値などを10点満点で自己採点すると

 「パンチを芯ではもらわないので、相手にとっては意外にやりにくのではないかと思います。スピードがあって、見た目以上にパワーもあるので崩しにくいイメージなのでは。(自己分析は)スピード8・5、パワー7・5、テクニック8、スタミナ8、経験7といったところでしょうか。10をつけられるものはないけれど、全体的に8ぐらいだと思います。ただ、パンチの見切りや順応する能力、当て勘、よける勘など数字に表せない能力は高いと思っています」

 伊藤は現在、7連勝(5KO)中。プロキャリアを積み重ねていく中、戦うスタイルや姿勢も進化してきたという。

 「倒しに行く気持ちだと思います。それまでは勝てばいいという気持ちがあったけれど、最近はリスクをおかしてでも倒さないといけないという気持ちが強いですね。お客さんの求めるものを考えるようになり、自然に手数も出るようになりました。1発で仕留めることは難しいので手数を出して倒すボクシングをするようになりました。それが7勝5KOという結果につながっていると思います。これまではワンツーで終わる、2発しか打てないボクサーだったと思いますが、3発、4発、5発とパンチを出せるようになり、それが倒せるきっかけになっていると思います」

 15年以降、ロサンゼルスで年2~3回の合宿に取り組んできた。現地のトレーナーからのアドバイス、世界レベルのボクサーとのスパーリングも重ね、試行錯誤を重ねながら今のスタイルに到達した。

 「ロサンゼルスでトレーニングをするようになってボクシングのスタイルが変わりました。自分から打って行かないといけない、ファイト(打ち合い)をしなければいけない、勝負に行く場面を必ず作らないといけないということを教えてもらいました」。

 ディアス戦には、自らのストロングポイントを全面に出し、王座奪取のチャンスを見いだしていく腹づもりでいる。

 「(持ち味は)スピードと運動神経だと思います。直線的なパンチに関してはボクの方が絶対に速いと思います。相手が振ってきたパンチはガードして、そこに右ストレートかアッパーを入れたいですね。(目指すスタイルは)遠くでも近くでも戦える、距離を操れるボクサーになりたいですね。オールマイティーで、しっかり倒せるスタイル。少しずつ近づいている実感はあります。以前は接近戦は得意ではなかったけれど、距離(バックステップ)で相手のパンチを外すとそこでいったん途切れてしまうので、スリッピングで外しながら前(至近距離)でパンチを当てていくボクシングを心がけています。それを極めればディアスにも勝てるでしょう。完成形は見えてきています」

 ディアスの強さは頭にたたき込んでいる。ディフェンスの良さ、たたみかけるパンチ力、世界レベルの選手であることを認識している。

 「ディフェンスの勘が良くてパンチをもらわない。それでいて1発当たったときの反応が優れている。5発、6発、7発とサンドバッグをたたくみたいに手が出ますね。そういう部分は(WBA世界バンタム級王者)井上(尚弥)選手とダブる部分があります。当て勘もよく、世界王者級の選手だと思います。ただ、穴はあります。たとえばディフェンスがワンパターンであるとか。守るときにガードをして固まることがあるので、接近戦はあまり得意ではないのかなと。それに、相手のパンチすべてに左フックのカウンターを合わせようとするので、そのあたりにチャンスがあるのかなと思います」

 ディアス攻略のイメージも伊藤の頭で完成している。警戒するパンチもインプット済み。後半勝負が理想の展開だという。

 「前半で倒そうとは思っていないので。当たって倒れてくれたらいいけれど、なかなか世界戦のレベルではないことなので、しっかり当てていって後半になって相手が弱ってきたところで倒したいですね。7~10回の間ぐらいで下がらせればこっちの勝ちだと思っています。最終的には相手が嫌な顔をして下がっているイメージがあります。(逆に)嵐のような連打に巻き込まれたらボクもぐちゃぐちゃになって余計なパンチをもらって熱くなってしまうので、それは避けたいですね。あとは交差するシーンが怖いですね。ディアスは左フックの当て勘がいいので。全ラウンドをとおして左フックには気をつけます」

 プロデビューから9年でつかんだ世界挑戦のチャンス。新たなステージに進むためには、ベルトを奪取するしかない。

 「勝てば人生が180度変わるので、これまでで最強の自分を作り上げているところです。ボクは動じるタイプではないので、土壇場になればやりきれる自信はあります。相手からすべてを奪う、すべて持ってくるつもりです。どんな状況に立たされてもベルトを持ち帰る確固たる気持ち、自信があります。前半はしっかり見て、中盤でダメージを与え、後半にノックアウト! 伊藤雅雪がKOで勝ちます」

※テレビ放送=29日午前11時からWOWOWライブで生中継。

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を控えた現地での公開練習で軽快な動きをみせる同級2位伊藤
WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に向け、現地での公開練習でもベルト奪取への自信を示した同銃2位伊藤

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井上尚弥、WBSSは1番人気に応え3団体統一だ

1本指を立てポーズを決める井上尚(左)と大橋会長(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が3団体統一で「階級最強」を証明する。

 他団体王者を含む8人で争う最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)抽選会の開かれたモスクワから23日朝に帰国した。今秋の1回戦の相手は元WBAスーパー王者ファンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に決まり、優勝すれば3団体統一王者になる。海外ブックメーカーのオッズも1番人気で「オッズ通りに進めていきたい。目標は優勝。モチベーションは上がりっぱなし」と声を弾ませた。なおパヤノ戦の開催日時、会場は8月に発表される。

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井上尚弥が帰国、WBSSの「目標は優勝しかない」

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が23日、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)抽選会の開催されたロシア・モスクワから帰国した。

 抽選会では元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)を自ら指名し、対戦が決定。現地でパヤノと交流し「キャリアがあるし、オーラもありました。1つ1つのコメントにも気持ちと覚悟を感じましたね」と、拳を交える元WBAスーパー王者に敬意を表した。

 所属ジムの大橋秀行会長によれば、初防衛戦となるパヤノとのWBSS1回戦の開催日時、会場などは8月に入って発表するという。日本人で初参戦となるWBSS。今トーナメントにはWBO、IBF、WBAスーパー王者が出場しており、優勝すれば3団体統一王者になれる。

 井上は「ボクシング=トーナメントのイメージはわかないと思いますが、次、次と決まっているし、モチベーションは上がりっぱなしですね。目標は優勝しかないです。内容にもこだわっていきたい」と決意を口にした。

 また抽選会翌日の21日にモスクワで開催されたクルーザー級4団体王座統一戦も約2万人の観衆とともにリングサイドで視察した。WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)に勧められ、一緒にポテトチップスを口にしながら試合チェックしたという。

 テテに加え、WBAスーパー王者バーネット、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とも会場で顔を合わせ「自分への期待も高まりましたね」とやる気満々だった。

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(左)と大橋会長(撮影・横山健太)
モスクワからの移動疲れを感じさせないやわらかな笑顔を見せる井上尚(撮影・横山健太)
対戦相手が決まり力強い表情で意気込みを語る井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥初戦はパヤノ オールKOで「最強証明」だ

自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋開幕する、階級の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBA同級スーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦(初防衛戦)することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催されたWBSS抽選会に出席し、自らパヤノを指名した。試合日時、会場は後日発表となる。

 現地時間午後9時にモスクワのロシア・シアターで始まった華やかな抽選会。レッドカーペットを歩いて会場入りしたグレーのスーツ姿の井上は「モンスター」と紹介され、他7選手とともに登壇した。先に第1シードのWBAスーパー王者バーネットに元5階級制覇王者ドネアを指名されたため、第2シードとしてパヤノを相手に選択した。

 「一番戦いたかったのはドネア選手だったがバーネット選手に先に選択されてしまったので、元スーパー王者で実績のあるパヤノ選手を指名した」と振り返るが、相手にとって不足ない。井上よりもリーチが5センチも長い169センチで「ベビー・パッキャオ」の愛称を持つ。「キャリアはある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」と、まず初戦突破への意識を高めた。

 空位となるWBC以外の世界王者がそろったトーナメント。1回戦は現役王者がシードされたが、準決勝以降の組み合わせ方法は未定で、団体統一戦になる可能性が高い。「日本では統一王者も、トーナメントに出る選手も少ない。他の日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」と感慨深げ。WBSSが世界のファンから注目されていることを肌で感じた抽選会でもあった。

 井上 ファンが望むKO決着はもちろん、さらに評価を上げるような試合を世界中に発信したい。また準決勝、決勝とすべてKOで優勝を果たしてバンタム級最強を証明したい。

 「天下一」の称号を手にするため、まずはパヤノ戦に集中する。

 ◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催された各階級の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独両プロモーターが企画し2階級とも8選手が出場。ファイトマネーが高額な中・重量級のため、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)だった。シーズン2として今秋からバンタム級、スーパーライト級で開催。

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井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

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井上尚弥の相手はパヤノ!WBSS組み合わせ抽選会

WBAバンタム級王者の井上尚弥


 賞金争奪のプロボクシング最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の組み合わせ抽選会は20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催され、バンタム級で参戦する第2シードのWBA世界同級王者井上尚弥(25=大橋)は、1回戦で元WBAスーパー王者で同級4位フアン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。ノーシード選手の中から自らパヤノを指名し、対戦が決まった。

 04年アテネ五輪ボクシング同国フライ級代表のパヤノは17勝(8KO)1敗の戦績を残す身長165センチ、リーチ164センチのサウスポー。身長164・7センチ、リーチ169センチの井上とは、サイズがほぼ変わらない。なお井上-パヤノ戦の日時、会場は発表されていない。

 また他3カードは抽選の結果、次のように決定。

<1>第1シード=WBAスーパー王者ライアン・バーネット(26=英国)-元4階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)

<2>第3シード=WBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)-WBA5位ミーシャ・アロイヤン(29=ロシア)

<3>第4シード=IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(25=プエルトリコ)-IBF3位ジェイソン・マロニー(27=オーストラリア)

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井上尚弥参戦の「WBSS」出場全8選手が正式決定

WBAバンタム級王者井上尚弥(18年6月撮影)


 ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が参戦する今秋開幕の賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に出場する全8選手が18日、正式決定した。同日、公式サイトでWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBA5位、IBF9位ミーシャ・アロイヤン(ロシア)の出場が発表された。

 これで井上に加え、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、IBF3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)、元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の計8人が出そろった。

 ロドリゲスは指名挑戦者となるマロニー(オーストラリア)との初防衛戦が1回戦になると発表済み。残りの3カードは21日にロシア・モスクワで開かれる抽選会で決まる。なお主催者側の要請で井上は現地入りし、出場する他7選手とともに抽選会、会見に臨む。

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井上尚弥「楽しみです」WBSS抽選会出席へ

5回のスパーリングを消化した井上尚弥


 ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋開幕の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の組み合わせ抽選会に出席することが決まった。大橋秀行会長が12日、明かしたもので、主催者側の要請で21日にロシア・モスクワで開かれる抽選会に出席し、出場する他7選手と一緒に会見にも臨む。

 既にIBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)は指名挑戦者のIBF同級3位マロニー(オーストラリア)との1回戦が決定済み。抽選次第で以前から対戦希望していたWBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)と1回戦で対戦する可能性もあり「楽しみです」と口にした。

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井上尚弥がWBSS参戦発表「もちろん自分が勝つ」

井上尚弥


 ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦すると11日、正式発表された。

 WBSS公式サイトを通じ、井上は「このような大きなトーナメントに参加できることを光栄に思います。もちろん自分が勝ちます。そしてトーナメント覇者として次のボクシングキャリアに進んでいきたい」とコメントした。

 日本の誇る「モンスター」の参戦にWBSSを運営する1人となるプロモーターのカレ・ザワーランド氏は「イノウエの参戦にわれわれはゾクゾクしている。とても刺激的なファイターで、並外れた力を備えている。“モンスター”の愛称通りの実力を証明している」との公式サイトを通じて絶賛した。

 バンタム級版のWBSSにはWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が発表。ロドリゲスは指名挑戦者となるIBF同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)との初防衛戦が1回戦になると公式サイトで発表。また元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)、元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の参戦も正式に決まっている。

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井上尚弥が祝勝会、ドネアWBSS参戦は「楽しみ」

御礼のあいさつをする井上尚弥(中央)。左は父真吾トレーナー、右は弟拓真


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)の3階級制覇祝勝会が、8日に神奈川県で開かれた。約500人がお祝いに駆けつけた。

 井上は3本のベルトを肩と手に、幟の花道を入場した。同じ日に1回KO勝ちの弟拓真、父真吾トレーナーのチーム井上として壇上に上がり、「多くの方に集まってもらいありがたい。みなさんの声援のおかげと」と代表して御礼のあいさつをした。

 次の目標は賞金争奪最強決定トーナメントとなるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の制覇だ。元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)も出場が決定した。「昔はフットワークやフェイントなど参考にしていた。楽しみ。勝ち上がりだから誰でも当たる。面白い。すごい大会と思ってもらえれば」と話した。

 すでにWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場も決定している。元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)も参戦予定。ロドリゲスは指名挑戦者となるIBF同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)との初防衛戦が1回戦に予定されている。9月に資格停止処分が解除される前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)の参戦もうわさされる。

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井上尚弥参戦のWBSS、元5階級制覇ドネアが出場

ドネア


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が参戦表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の同級に、35歳の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)も出場することが5日(日本時間6日)、公式サイトで発表された。

 同サイトを通じ、ドネアは「トーナメントに出場することを楽しみに準準備している」と参戦を表明した。また米メディアによると元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)が参戦表明したと報じられた。

 既にWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が発表済み。ロドリゲスは指名挑戦者となるIBF同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)との初防衛戦が1回戦になると公式サイトで発表されている。

 9月に資格停止処分が会場されるの前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)の参戦もうわさされ、負傷などで出場選手に辞退者が出るとの一部情報もある。

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