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石田匠、強豪に判定勝ち 夢は井岡一翔との統一戦

元WBO世界スーパーライト級1位パレラスに判定3-0で完勝した石田匠(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:53キロ契約8回戦>◇9日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場

世界主要3団体でスーパーフライ級世界ランク上位にいる石田匠(27=井岡)が強豪を3-0判定で退けた。戦績は27勝(15KO)1敗となった。

「いやあパンチむっちゃ強かったです。今までで1番かな。でも、焦らずできた。ああいう選手とやれて光栄です」。対戦相手のワルリト・パレナス(35=森岡)は15年12月に当時WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(現WBAバンタム級王者)に同級1位で挑戦(結果は2回KO負け)した実績を持つ。その強豪から2回に左ジャブ、右ストレートで2度のダウンを奪うなどしっかりポイントを重ねて退けた。

井岡ジムを“卒業”した元同僚、井岡一翔が大みそか、中国マカオで自分と同じスーパーフライ級(WBO)で世界4階級制覇に挑む。「一翔くんには、そりゃ絶対に勝ってほしいし、勝つでしょう。」とエールを送る一方、夢も語った。「ライバルじゃないけど、僕が違う団体でベルトとって、統一戦とかね。映画みたいで理想的じゃないですか? そりゃもちろん難しいけど、そうなったら、みんな泣きますよ」。夢物語かもしれない。それでも、まず自分が世界王座に就かないと何も始まらないことは、分かっている。

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井上尚弥弟の拓真、世界初挑戦は王者の緑コーデで

4回のスパーリングを消化したWBC世界バンタム級5位井上拓真(左)(撮影・藤中栄二)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で、WBC世界同級5位拓真(22=ともに大橋)が同団体ベルトを意識した緑でコスチュームを統一する。30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25=タイ)との同暫定王座決定戦を備え、8日は横浜市の所属ジムで4回のスパーリングを消化。トランクス、ガウンともにWBCのグリーンとホワイトを選択したことを明かした。

兄尚弥に続く世界王者を目指す30日の世界初挑戦に備え、井上拓はトランクス、ガウンともにグリーン、ホワイトを選択したことを明かした。「もちろんWBCベルトが緑なので。それが理由です」と声を弾ませた。9月のWBC指名挑戦者決定戦では緑色のラインを入れたヘアで臨み「今回はどうしようかと。緑も考えています」。既にWBCベルトを巻くイメージが出来上がっている。

この日は尚弥が動画撮影を担当する中で、4回のスパーリングに取り組んだ。テーマは「気持ちに余裕を持って冷静にいくこと」(井上拓)。ペッチと同じ長身サウスポーの練習パートナーに対し、自身の距離を保ちながら、強烈な右、左右の連打を打ち込んだ。「ペッチとはかみ合うスタイル。いい調整ができています」と自信にあふれた表情を浮かべた。

マッチメークが6カ月近く難航していた同級1位ウバリ(フランス)と同級3位ウォーレン(米国)による正規王座決定戦は今月22日に米ニューヨークで開催されることが決まった。井上拓が暫定王座をつかめば、いずれ正規王者との統一戦が待ち構える。「その先の戦いがあるだけ。目の前の試合に勝ちます」とクールな井上拓は今月に入って本格的な減量も開始し「飢えた感じになってきています」。心身とも充実した状態で、緑のWBCベルトに照準を合わせている。【藤中栄二】

弟拓真(右手前)のスパーリングを動画撮影しながらアドバイスを送るWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥「階級の壁感じない」ロマチェンコ戦へ意欲

12月の2大世界戦について語ったWBA世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシング3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が、12月8日(日本時間9日)にWBA・WBO世界ライト級団体王座統一戦に臨むWBA王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との将来的な対戦に意欲的な姿勢をみせた。

8日に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されるWBO同級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)とのビッグマッチを控える、ウクライナが誇る3階級制覇王者について、12月1日午後6時30分からWOWOWプライムで無料放送される特番「最強ボクサー激突! 12月2週連続ビッグマッチ完全ガイド」でのインタビューで言及した。

現在は4階級も上ながらロマチェンコとの対戦を問われた井上は声を弾ませた。ウエートなど条件が整えば「もちろん戦ってみたいですね。ロマチェンコのスタイルはだいたい分かっているので、それをイメージしてリングに入って、あとはその場の感覚で戦ってどこまで対応できるかということになると思います」と目を輝かせた。

さらに井上は「パワーで勝ちあがってきた選手は(階級アップで)体重の壁に当たるけれど、ロマチェンコは技術で上がってきているので階級の壁を感じないのだと思います」と、まるで自身に重ね合わせるようにキッパリと口にした。身長170センチ、リーチ166センチとライト級でも小柄な体格のロマチェンコに対し、井上も身長165センチ、リーチ171センチ。体格のみを比較すれば、井上が階級を上げていった場合、将来的に対戦しそうな夢が広がる。

さてロマチェンコの初防衛戦でもあるペドラサとの2団体王座統一戦。左右に構えをスイッチするペドラサのスタイルを踏まえ「読めないところはあるので、やりにくいのは事実。半面、慣れてくると崩されやすいというマイナス面もある。結局、パターンは同じなので、ロマチェンコはすぐに読んでしまうと。ペドラサも戦っていて嫌になってしまうのではないですか」と、もちろんロマチェンコの勝利を予想した。

また12月1日(同2日)にはWBC世界ヘビー級タイトルマッチとなる王者デオンテイ・ワイルダー(米国)-元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)戦が米カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズセンターで開催される。普段はヘビー級までチェックしていないという井上だが、ワイルダーは別格で「とにかくパンチを当てて倒してしまう印象です。攻撃はシンプル。特に右ストレートが強そう」と最重量級スターの魅力を口にした。勝者もワイルダーと予想し「迫力、パワー、KO…、2メートルを超えるような大きな男たちが戦うわけで、軽量級にはない倒し方などが見られる。例えばロープにもたれこむようなクリンチであったとしても迫力がある」と笑顔。ボクシングファンの目線で熱く語っていた。

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1922年創刊の米老舗ボクシング雑誌/ザ・リング

井上尚弥が日本人初の単独表紙を飾る米「ザ・リング」19年2月号の表紙

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、日本人ボクサーで初めて1922年創刊の米老舗ボクシング雑誌「ザ・リング」の単独表紙を飾る。

「ザ・リング」は1922年の創刊当初からボクシングのみを基本線に扱う月刊専門誌。毎月、ボクサーのランキングを独自の基準で選定するなど、ボクシング界で最も歴史と権威ある雑誌とされ「ボクシングの聖書」とも呼ばれる。同誌編集委員会に各国記者らを加えたメンバーで毎月独自に各階級、パウンド・フォー・パウンドで世界10位までを発表。設立当初から独自認定した王者にチャンピオンベルトも授与。02年より本格的に各階級ごとのベルト授与も開始。また年間最優秀選手など表彰も行う。

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井上尚弥が予想、注目のロマチェンコ-ペドラサ戦

日本人で初めて米リングマガジンの単独表紙を飾ることが決まったWBA世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が27日、横浜市内で来月の注目マッチを予想するテレビ収録に臨んだ。

12月1日のWBC世界ヘビー級タイトルマッチ(米ロサンゼルス)、王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)の激突、そして12月8日のWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)-WBO世界同級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)の2団体王座統一戦(米ニューヨーク)の2試合。いずれも生中継するWOWOWのインタビューに応じた。

井上の戦前予想は12月2日正午からWOWOWライブで生中継のWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、12月9日正午からWOWOWプライムで生中継のライト級2団体王座統一戦の中で放送される。

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井上尚弥、米誌「ザ・リング」で日本人初の単独表紙

日本人で初めて米リングマガジンの単独表紙を飾ることが決まったWBA世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、日本人ボクサーで初めて1922年創刊の米老舗ボクシング雑誌「ザ・リング」の単独表紙を飾ることが27日、発表された。

過去には統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)をはじめ、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)、50戦全勝の元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)ら世界に名をとどろかせた人気ボクサーたちが飾ってきた単独表紙に指名。同日、横浜市の所属ジムで会見し「世界最速」で表紙も公開された。

井上は「日本人チャンピオンとして1つ抜けたステージに行きたいと思っていたので、うれしく思います」と声を弾ませながら素直に喜びを表現した。

ザ・リング誌では世界主要4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)を超越した各階級のランキング、そして階級を超越した最強選手の指標となるパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを定期的に選定。同誌のランキングは世界中から注目されている。現在PFP6位にランクされる井上は「来年はWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)で優勝して、(PFP)5位以内に入りたいですね」と目標を掲げた。

ザ・リング誌のタグ・フィッシャー編集長は「今までに日本は多くの世界王者を輩出してきましたが、1922年に創刊されて以来、日本国籍の選手がリングマガジンの表紙を飾るのは今回が初めてのことになります」と強調した上で「井上選手は表紙を飾る初の日本人ということ以上に、世界中に認知されるべき偉大なチャンピオンです。WBSSでの優勝を願うとともに、これからもスターとして輝き続けて欲しいと願っています」とのエールをコメントで寄せた。

米国、カナダ、英国などを中心に販売されている同誌は、独自で認定したザ・リング誌ベルトも世界王者に贈呈している。井上は「リング誌ベルトは渋いですよね。今回、表紙になって、これから取れたらうれしいですよね」とも口にした。

井上尚弥が日本人初の単独表紙を飾る米リングマガジン19年2月号の表紙

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井上尚弥の今年は「挑」初心忘れずWBSS優勝狙う

「中山競馬場 クリスマスイルミネーション拳灯式」で井上尚弥は今年の漢字を「挑」と記す(撮影・垰建太)

ボクシングのWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が今年を振り返り、漢字1文字で「挑」と記した。25日、女優の川島海荷(24)とともに千葉・中山競馬場クリスマスイルミネーションの「拳灯式」に出席。

週1回のペースでキックボクシングジムに通う川島とともにグローブを装着し、一緒に点灯台スイッチにパンチを打ち込んで正門前にそびえるヒマラヤ杉などのイルミネーションを点灯させた。

5月に世界3階級制覇を目指したWBA世界バンタム級王座への挑戦、10月には階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦にも臨み、ともに1回KO勝利を収めた。「5月は3階級制覇と王座の挑戦、10月は王者として初防衛戦ではありましたが、WBSSへの挑戦でした」と「挑」を選択した理由を説明した井上は「来年も3月に準決勝、そして決勝と挑戦する気持ち。その初心を忘れないようにしたい。来年の目標はWBSS優勝するのみ」と口調を強めた。

今回にクリスマスイルミネーションにちなみ、川島とプレゼントを交換した。直筆サイン入りのグローブをプレゼントした井上は、川島からサンタクロースのコスチュームを贈られた。世界王者になって以降、年末に試合を控えていたが、今年は初めて予定がないため「子供のためにサンタの服を着ますよ。今までクリスマスらしいことしたことがないので、家族とゆっくりクリスマスを過ごしたい」と笑顔をみせていた。

「中山競馬場 クリスマスイルミネーション拳灯式」でボクシンググローブをはめイルミネーションを背に写真に納まる井上尚弥(左)と川島海荷(撮影・垰建太)
「中山競馬場 クリスマスイルミネーション拳灯式」のプレゼント交換で井上尚弥(左)は川島海荷からもらったサンタクロースの服を着る(撮影・垰建太)

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元王者河野公平が現役引退「最高のボクシング人生」

引退発表した河野公平(右)とワタナベジム渡辺均会長

ボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者河野公平(37=ワタナベ)が現役引退した。21日に都内のジムで会見し、「まったく期待されなかったのに、燃え尽きるまでやり切った。最高のボクシング人生だった」と引退表明した。5度目の世界挑戦も視野に入れていたが、5月にメルボルンでWBA4位ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に6回TKO負け。「納得できた。もう気持ちも燃え上がってこなかった」と決意した。

18年前のこの日にプロデビューしたが、4回判定負けだった。そこから日本、東洋太平洋王座を獲得も、08年9月、10年9月と2度目の世界挑戦は判定負けで連続失敗した。頸椎(けいつい)ヘルニアもあって3連敗したが、13年大みそかに3度目の挑戦。4回KO勝ちで世界王者になった。「何度もチャンスをもらい、最高の試合で世界王者になれたのが一番の思い出。奇跡だった」。苦節の15年目でジム2人目の世界王座奪取を振り返った。

初防衛に失敗も、14年3月には王座に返り咲いて3度防衛した。15年のV2戦では米シカゴで亀田興毅の挑戦を受けたが、発表2日前には左脇腹も痛めていたが快勝。「周りも盛り上がって、3回世界王者になった気分だった」と笑った。16年にはWBO王者井上尚弥に4度目の世界挑戦も、6回TKO負けに「格別の強さだった」と話した。

父豊蔵さんは外苑前カイロプラティックを経営する。自宅を改造した「リビングジム」で、素人ながらミットをもってもらうのが日課だった。マッサージも欠かせなかった。両親に引退を伝えると「公平は誇り。言い夢を見させてもらってありがとう」と感謝されたという。

たたき上げの努力家で、タフボーイといわれたスタミナで、大きなケガもなく、18年のボクシング人生で2度世界王者になった。戦績は33勝(14KO)12敗1分け。今後は未定も15年前に鍼灸(しんきゅう)師の資格を取得済みで「父の治療院を継ごうかとも思っている」と話した。来年1月12日に後楽園ホールで引退式が行われる。

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井上尚弥プロアマ交流へ一役、TV中継で解説務める

ボクシング全日本選手権のテレビ解説に臨んだWBA世界バンタム級王者井上尚弥(右)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)がプロアマ交流に一役買った。18日、茨城・水戸桜ノ牧高常北校で開催されたボクシング全日本選手権のテレビ中継の解説を務めた。

新体制ではプロアマの垣根が撤廃され井上に白羽の矢が立った。選手で優勝を飾った11年以来7年ぶりとなる全日本来場に「自分の時は入場曲もなかったですから。にぎやかでいいなと思います。プロアマでいい関係になってもらえれば」とエール。また東京オリンピックでボクシング競技開催が危ぶまれていることについて「できることがあるならやりたい」と意欲も示した。

プロアマ交流の一環で、ボクシング全日本選手権のテレビ解説を務めたWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥「自分が育った全日本」で初アマチュア解説

ボクシング全日本選手権のテレビ解説に臨んだWBA世界バンタム級王者井上尚弥(右)(撮影・藤中栄二)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が18日、茨城・水戸桜ノ牧高常北校で開催されたボクシング全日本選手権最終日にテレビ生中継の解説を務めた。

新体制ではプロアマの垣根が撤廃され、今回、井上にアマ解説のオファーが届き「うれしかった。自分が育った全日本の解説ができるなんて」と歓迎した。プロの解説は経験済みだが、アマの解説は初体験。17日の準決勝から視察し、選手の技術面を中心にコメントした。

特にフライ級で優勝した柏崎刀翔(福井県連盟)、同級準優勝の田中亮明(中京学院大付中京高教)ら井上のアマチュア時代に戦った選手らがいることに「自分のアマチュア時代にやってきた選手が、今もトップでやっているのはうれしく思います。また東京オリンピック(五輪)に出られるとなればうれしいです」とエールを送った。

現在はプロ選手の五輪出場が認められているため、アマチュア再挑戦の質問も受けた井上は「また、それは同じボクシングでも戦い方も違ってくる。今すぐは無理。それに向けた対応をしないと」と一定の準備期間が必要であることを口にした。プロとアマを陸上競技に例え、12回で戦うプロを「長距離」、3回のアマチュアを「短距離」と表現。井上は「今は1回から前半はスロースタートという練習をしているので。アマチュアは相当ハイテンポですから」と難しさを強調していた。

プロアマ交流の一環で、ボクシング全日本選手権のテレビ解説を務めたWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・藤中栄二)

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井上尚弥らが恒例熱海合宿、拓真に「負けたくない」

17キロの土のうを担いで砂浜を走るWBC世界バンタム級4位井上拓真(左)とWBA世界同級王者の兄尚弥

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝進出を決めているWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)は恒例の静岡・熱海合宿で本格的な練習を再開した。

先月7日のWBSS1回戦で元スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を日本人の世界戦最速となる70秒KOで撃破した後、同20日には米オーランドで準決勝の対戦相手に決まったIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の初防衛戦を視察。その間、テレビ収録などで多忙な日々を過ごしていた。

既にロードワークなどで体を動かしており、合宿初日から取り組んだ土のう(17キロ)を担いだダッシュも精力的に消化。「全身に(負荷が)きますね」と言いながら、12月30日に世界初挑戦が決まった弟拓真(22)、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹(26)と同じメニューに取り組み「競い合いながらやると楽しくていいですよね。笑いあり、涙ありで。負けたくないですね」と口元を引き締めた。

WBSS準決勝は来年3月に米国で予定されているため、年内は「拓真のサポートに回れたらいいと思います」とキッパリ。ペッチがパヤノと同じサウスポー。まだペッチの試合動画を見ていないものの「これから見ていきたい。同じバンタム級ですし、弟にアドバイスしたいですね」と意欲的だった。

12月30日の世界初挑戦に向け、熱海合宿をスタートさせたWBC世界バンタム級4位井上拓真(中央)左端は兄尚弥、右端はいとこ浩樹

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和毅、まじめさと兄譲りのトレーニングで王座奪回

記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田家がベルトを取り戻した。WBC世界スーパーバンタム級2位の三男和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。来年の初防衛戦は正規王者バルガス(メキシコ)との王座統一戦の予定。

最終ゴングと同時に亀田は両腕を突き上げた。採点は1人が4ポイント、2人が6ポイントと明確な差。15年4月24日にWBOバンタム級王座を返上し、WBA同級王座挑戦に臨むも失敗。あれから3年半、1297日の空白を経て、やっとベルトを取り戻した。

初回からプレスをかけて、力強い左ジャブを打ち込んだ。中盤から強打に鼻血も出したが、小刻みな連打と手数で応酬。見せ場はつくれずともベルトはつかんだ。「内容はよくなかったが素直にうれしい。王者になれたことで満足」と笑みが浮かんだ。

長兄興毅トレーナーが2日前に引退表明し、まさに最後のとりでになった。国内での世界戦は5年ぶりで世界挑戦は初めて。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。

「日本での世界戦ができ、みんなの支えで勝つことができたのもうれしい」。16年に再起から5戦目。一家の大黒柱として、3つ目のギネス記録3兄弟2階級制覇を達成し、亀田家の復活を有言実行してみせた。

兄譲りのフィジカルトレの成果もあった。プロ野球日本ハムにも在籍した多田久剛氏の指導で「体幹を通してエネルギーを下半身から上半身に伝えるトレ」。実は興毅トレーナーが5月の引退試合前に実践していた。

起床後、就寝前にストレッチ30分を欠かさない。このまじめさで、十数種類のメニュー3セットを週2日3カ月。スクワットやベンチプレスの負荷は20キロ増えた。「ジャブもパンチ力が上がってプレッシャーをかけられた。前なら押されていた」と振り返った。

王座空白期に一家へ加わった新たな家族も支えてくれた。16歳で武者修行先のメキシコで知り合った、元ボクサーで4歳年上のシルセ夫人。日本語を勉強して料理学校で和食を習い、減量中は同じ食事と尽くしてくれた。その愛妻にメキシコを本部とする、あこがれのWBCベルトをささげることもできた。【河合香】

◆複数階級制覇 日本のジムからは3階級制覇が最多で、亀田興毅、ホルヘ・リナレス、井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成の7人が達成している。2階級制覇はファイティング原田、柴田国明、井岡弘樹、畑山隆則、戸高秀樹(暫定含む)、粟生隆寛、亀田大毅に亀田和毅で15人目となる。女子では藤岡奈穂子が5階級制覇している。世界最多はデラホーヤとパッキャオの6階級。

◆亀田和毅(かめだ・ともき)1991年(平3)7月12日、大阪市生まれ。8歳でボクシングを始め、中卒後メキシコで武者修行し、08年11月にメキシコでプロデビューして2回KO勝ち。6つの地域王座を獲得。13年8月にフィリピンでWBO世界バンタム級王座獲得。日本人初のWBO王者として3度防衛。15年にWBA世界同級王座に2度挑戦失敗。171センチの右ボクサーファイター。

亀田3兄弟の過去5年
亀田3兄弟の比較
亀田和対アビゲイル・メディナ 4回、メディナ(左)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

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和毅「亀田家背負う」大黒柱で興毅氏夢叶え王座奪取

記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が13年12月以来、約5年ぶりの国内世界戦で、同級1位のアビゲイル・メディナ(30=スペイン)に12回3-0で判定勝ちし、13年8月に獲得したWBOバンタム級王座に続く、史上初の3兄弟2階級制覇を達成した。

和毅は亀田家の大黒柱として、この日のリングに立っていた。次兄大毅氏(29)は、15年11月に左目の網膜剥離で現役を引退。長兄の興毅トレーナー(31)も、試合2日前の10日にブログで「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と引退を表明した。15年10月16日(日本時間17日)に米シカゴで4階級制覇を目指し、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平に挑戦も判定負け後に引退を表明し、5月5日に1試合限定で復帰し引退試合をしてから2度目の引退表明だった。

2人の兄はもうリングに上がることはない。文字通り亀田家最後のとりでだった。和毅は13年8月に獲得したWBOバンタム級王座戦を振り返りつつ「初挑戦はすごい重圧だった。今回は経験も自信もある。亀田家を背負っていく」と自身の成長と亀田家を背負う覚悟を口にしていた。

そんな和毅の姿に、興毅氏も亀田家の未来を託す覚悟を決めていた。「新しい夢ができました。夢というより元より強く思っていた事。それが弟・亀田和毅が再び世界チャンピオンになる事。3兄弟でそろって二階級制覇という大記録を達成する事です。実力、センス、努力。どこをとっても亀田和毅にはその可能性は十分にある。しかしここまで試合を実現するのが遠くなってしまったのは俺の責任でもあるし、だからこそ総力を上げて応援したい。今は和毅のためであれば何でもやりたいと思う」とブログに思いをつづった。

和毅は、そんな長兄が「世界ボクシングタイトルを獲得したもっとも多い兄弟」「メジャー・ボクシング・タイトルを同時に獲得している最も多くの兄弟」に続く3つ目のギネス記録申請を狙った、史上初となる3兄弟2階級制覇を達成し、その期待に応えた。

和毅にとって、4度目で国内で初の世界挑戦で、世界戦は5年ぶり2度目だった。16年に再起から5試合目になる。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。「ずっと応援してくれた人に日本で王座に返り咲いて恩返ししたかった」願いもかなえた。

兄譲りのフィジカルトレの成果も発揮した。プロ野球日本ハムにも在籍した多田久剛氏に指導を受けた。「体幹を通して、地球のエネルギーを下半身から上半身に伝える」。腹筋だけで1日5種類に強化メニュー9種類。負荷を増やしながら3セットこなす。走り込みも毎日メニューを変えた。

起床後、就寝前に30分のストレッチを欠かさない。このまじめさで週2日を3カ月で、スクワットやベンチプレスの負荷は20キロアップ。元々「3兄弟で才能は1番」と言われる。メキシコで単身修行に耐え、スピードとテクニックを身につけた。そこに「弱点」と言えたパワーをアップさせた。体に芯ができ、パンチだけなく、バランス、防御の対応にも効果があった。

実は興毅トレーナーが、5月の引退試合前に実践したトレーニングだった。「いい実験になった。おやじの根性論に最先端トレの合体。今回はお試しでまだ30%伸びる。ピークは30歳」とさらに期待する。

今回は陣営のチームウエアに始まり、ガウン、トランクスにシューズも白地にした。「おしゃれに」と言ったが「もちろん白星に新たな出発」の意味を込めていた。

王者レイ・バルガス(メキシコ)が肩の故障で手術のために設定された暫定王座戦だった。来年の初防衛戦では王座統一戦となる予定。「いつかは井上尚弥ともやってみたい」。新たな野望へ向けて亀田一家が再スタートを切った。

8回、亀田和毅はメディナにカウンターで右ボディーを打ち込む(撮影・山崎安昭)
WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制して2階級制覇の亀田和毅はガッツポーズ(撮影・山崎安昭)

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亀田興毅2度目引退表明1カ月前に引退示唆していた

亀田興毅(10月17日撮影)

ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が10日、ブログで「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と引退を表明した。

興毅は15年10月16日(日本時間17日)に米シカゴでWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)に判定負けして引退を表明したが、国内での引退試合開催を希望し、5月5日に1試合限定で復帰。10年3月のWBC世界フライ級王座統一戦で初黒星を喫した元同級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)と対戦し、2回12秒TKO勝ち後、引退式の最中に、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(31=ニカラグア)と対戦出来るなら、もう1試合したいとぶち上げていた。

興毅は10月にニッカンスポーツ・コムの取材に応じた際、2度目の引退を示唆していた。ゴンサレス戦を含めた今後について聞かれると「乞うご期待。別に、もう興味がない…自分の現役に、そこまで興味がない」と口にした。ゴンサレスが9月に元世界2階級王者のモイセス・フエンテス(メキシコ)に5回TKO勝ちした試合も「見ていないです」と言い、笑った。

実はポンサクレック戦翌日の5月6日に、都内の協栄ジムで取材に応じた際、試合前の練習で腰がヘルニアになった上、左拳も痛めたため、予定していた練習が消化出来ないまま試合に臨んでいたことを明かした。満身創痍(そうい)だった。また、ゴンサレスと戦いたいとリング上で一方的に言い放ったことについても「1回、引退するって言うたのに、ああいう風な形になって大変、申し訳ないことをしたなと思うので、そこは謝っておきたい。すごい迷惑をかけてしまった」とJBCをはじめとした関係各位に謝罪した。

一方でボクサーとして、強者と戦いたいという欲求も吐露。「自分にウソをつきたくなかった。どこかに、そういう気持ちが少しでも残っているなら、後悔するのは嫌やし、それやったら最後までやり切ってしまおうかなと。ただ、その選手以外とやるしかないし、実現できないなら静かに速やかに引退する…それだけ」と、ゴンサレス戦が決まらなければ引退すると明言していた。

そうした状況の中、WBC世界スーパーバンタム級2位の弟・和毅(27=協栄)が12日に東京・後楽園ホールで1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)と暫定王座を争う試合が決まった。和毅にとって3年ぶりとなる世界戦が迫り、心境の変化もあったのか「もう、自分の時代じゃないですから。これから和毅とか、下の世代の時代じゃないですか。井上尚弥も出てきたし…ボクシング界に新しい新時代が来た」と、次世代にバトンをつなぐ考えを考えを口にした。その言葉どおり、興毅は今度こそ、グローブを壁につるした。【村上幸将】

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井上尚弥「通過点。さっくりいって」拓真へ必勝厳命

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(18年5月26日撮影)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位拓真(22=ともに大橋)が、12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。

井上拓の世界初挑戦決定を受け、3階級制覇王者の兄の尚弥は厳しいエールを送った。国内2組目の兄弟王者を狙う弟に向け「さっくりいってくれるでしょう。ここでもたもたしたり、つまずいたりしたらダメなので」と必勝を厳命した。早速、週明けの13日から4日間、静岡・熱海で一緒に強化合宿に取り組む予定。「チャンピオンになってからがスタートラインです。ここは通過点だと思ってほしい」と弟の世界王座奪取を信じ切っていた。

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上拓真 48戦無敗の男相手も「1発で取りたい」

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位拓真(22=ともに大橋)が、12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。国内2組目となる兄弟王者を目指す。WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)の5度目の防衛戦とのトリプル世界戦となる。

2~3日前、井上拓に吉報が届いた。2年前、世界初挑戦の発表会見後のスパーリングで右拳を負傷。手の甲と手首をつなぐ関節を脱臼し、手術を受けた。1度は世界戦中止の憂き目を見た。「2年越しの世界戦。悔しい思いもあり、やっと決まったという思い。この2年でキャリアを積み、良いタイミング。必ず取れる自信がある」。待望のチャンスに声が弾んだ。

兄尚弥に続く世界王座奪取となれば、亀田3兄弟に続く国内2組目の兄弟王者だ。暫定ベルトを争うペッチは48勝無敗で、現在10連続KO勝ちの強敵。9センチも身長が高い172センチのサウスポーとなるが、井上拓は「1発で取りたい。今の自分は兄には、ほど遠く、下積み。ボクサーは世界王者になってからがスタート」と自らに重圧をかけた。

現在、兄は階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズで準決勝に進出した。WBO、IBF両王者も参戦中で、優勝すれば3団体統一が可能。所属ジムの大橋会長から「拓真がWBC王者になれば兄弟で4団体制覇になる。大事な試合」とエールを送られると「まず世界王者になることが小さい頃からの夢。兄弟で4団体制覇はさらに大きな夢。夢をかなえるために必ず勝ちたい」と目を輝かせた。

9月に挑戦者決定戦を制した井上拓は当初、同級1位ウバリ(フランス)と同級3位ウォーレン(米国)による同王座決定戦の勝者に挑む通達を受けた。ところが同カードの交渉が長引き、WBCからペッチとの暫定王座決定戦が承認された。12月下旬をメドに1位-3位戦が開催されなければ、井上拓-ペッチ戦が正規王座決定戦に昇格する。「そうなればさらにモチベーションは上がる」。

心身ともに充実するモンスターの弟が辰吉、長谷川、山中らが巻いた伝統あるWBCバンタム級王座を狙う。【藤中栄二】

◆兄弟世界王者 アッテル兄弟(米国)は兄エイブが1901年にフェザー級、弟モンテが1909年にバンタム級で王座獲得し、史上初の兄弟王者に。以後、世界で30組の兄弟王者が誕生している。92年9月4日、ブレダル兄弟(デンマーク)は兄ジミーがWBOスーパーウエルター級、弟ジョニーもWBOスーパーフライ級で王座奪取し、史上初の兄弟同時王者となった。国内では亀田兄弟(興毅、大毅、和毅)が史上初の3兄弟王者、さらに3兄弟同時王者も達成してギネス登録済み。興毅、大毅で兄弟2階級制覇も成し遂げている。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上拓真が初世界戦「大きな夢」兄弟4団体制覇へ

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位井上拓真(22=ともに大橋)が国内2組目の兄弟世界王者を目指すチャンスを得た。

12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。同日都内で会見に出席した井上拓は「兄弟王者を目指して1発で取りたい」と力強く意気込みを示した。

会見に同席した所属ジムの大橋秀行会長からは「今、尚弥がWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)で3団体王者になろうとしている。拓真がWBCで王者になり、兄弟で4団体制覇という大きい夢に向けた大事な試合になります」と期待を寄せられた。

師匠からの熱いエールを耳にした井上拓は「まず世界王者になることが目標。兄弟で4団体制覇はさらに大きな夢。かなえるために必ず勝ちたいと思います」と目を輝かせた。

井上拓は9月に同級挑戦者決定戦でマーク・ジョン・ヤップ(六島)を判定で下して挑戦権を奪取。当初は同級1位ノルダン・ウバリ(フランス)と同級3位ルーシー・ウォーレン(米国)による同王座決定戦の勝者に挑戦する予定だった。しかし両者の交渉が6カ月近くまとまらなかったため、WBCからペッチとの暫定王座決定戦が承認された。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上尚弥の弟、拓真が暫定王座決定戦 12月30日

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位井上拓真(22=ともに大橋)が12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。当初は同級1位ノルダン・ウバリ(フランス)と同級3位ルーシー・ウォーレン(米国)による同王座決定戦が予定されていたが、両者の交渉が進んでいないため、WBCから次期挑戦者権を持つ井上拓とペッチの暫定王座が承認された。

また同日にはWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が同級1位イフゲニー・シュプラコフ(28=ロシア)との初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が同級8位サウル・フアレス(27=メキシコ)との5度目の防衛戦に臨むトリプル世界戦となる。

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上尚弥「予想していた」WBSSドネア勝利も淡々

NTTぷらら板東浩二社長(左から2番目)とともにサムズアップするWBA世界バンタム級王者井上(左端)、大橋会長(左から3番目)、井上の父真吾トレーナー

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)は6日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が準決勝に進出したことに驚きを示さなかった。

3日に英グラスゴーで開かれたWBSS1回戦で、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が、4回終了TKOで19戦無敗のWBAスーパー王者ライアン・バーネット(25=英国)を下し、新スーパー王者となった。

戦前予想で劣勢とされていたドネアの勝利だったが、井上は「試合終了までの判定結果はバーネットが勝っていたみたいですが、ドネアが勝つことも予想していたので驚きはないですね」と淡々と口にした。

この日は都内のホテルで開催された自身のメインスポンサー、NTTぷらら主催の「ひかりTV10周年の集い」パーティーにゲストとして出席。同社の板東浩二社長から花束を贈呈された井上は、準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)との2団体統一戦に臨むことを報告。「IBFの王者だけに技術はありますし、白熱した面白い試合になると想像しています」と気持ちの高揚感を口にした。

別ブロック準決勝はWBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)-WBAスーパー王者ドネアの顔合わせ。井上が決勝に進めば、この勝者との対戦となる。3月に米国での準決勝が予定されており、所属ジムの大橋秀行会長は「出場8選手のうち、尚弥以外で1番強いのはロドリゲスだと思っています」と集中する構えをみせていた。

メインスポンサーのNTTぷらら板東浩二社長から花束を贈呈されるWBA世界バンタム級王者井上尚

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ドネア4回TKOで勝利 WBSS準決勝進出

<ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦:WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇3日(日本時間4日)◇英グラスゴー

元世界5階級制覇王者の挑戦者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が4回終了TKOで王者ライアン・バーネット(25=英国)を下した。11年以来約7年ぶりにバンタム級王座に返り咲き、準決勝進出を決めた。

19戦無敗で前2団体(WBAスーパー、IBF)統一王者のバーネットに対し、ゴング後から前に出たドネアは好戦的だった。動きの良い王者とのテクニック勝負に入ると、4回には右拳を出した王者がダウン。直後に立ち上がって同回は戦い抜いたが、4回終了に背中痛を訴えて棄権。ドネアのTKO勝ちとなった。

試合後、ドネアは自らのツイッターで「今夜、自分に起きたすべてのことを神に感謝したい。バーネットにはリングで対戦してくれたことに感謝し、回復をお祈りしたい。彼がまた回復してリング復帰することを信じています」と対戦相手に敬意を表し、勝利を報告した。

これで来春予定の準決勝では、WBO世界同級王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)と激突することも決まった。なお反対ブロックの準決勝は、WBA世界同級王者井上尚弥(25=大橋)-IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)の顔合わせ。井上はロドリゲスに勝利すれば、ドネア-テテの勝者との決勝になる。

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