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山内涼太「恩返しを」戸高達「最後の試合」計量パス

計量をクリアした戸高達(左)と山内涼太(角海老宝石ジム提供)

ボクシングWBOアジア太平洋フライ級王座決定戦の前日計量が18日に都内で行われた。同級4位山内涼太(25=角海老宝石)はリミットの50・8キロ、同級5位戸高達(30=レパード玉熊)は50・6キロでクリアした。19日に東京・後楽園ホールで、有観客で開催される。

山内は東農大出身で8戦目での王座挑戦となる。5戦目に中国でマイナー王座挑戦は判定負け。「こんなに早くチャンスをもらえるとは思わなかった。恩返ししたい」と話した。U15大会での優勝はあるが、高校以後は全国選抜で2位が最高成績で、決勝の相手は元世界王者井上拓真(大橋)だった。「タイトルをとったことがない。絶対に勝ちたい」と意気込んだ。

戸高は昨年2月の日本ライトフライ級以来2度目の王座挑戦となる。この試合では8回TKOされ、眼窩(がんか)底骨折した。再起は飾ったがその後も骨折。通算4度目ということもあり「2度目の舞台。これが最後の試合と思っている」。ホテルに持ち込んだ大好きなカレーのレトルトでエネルギー補給して、勝負の引退試合に臨む。

計量をクリアした戸高達(左)と山内涼太(角海老宝石ジム提供)

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井上尚弥、村田諒太ら審査員!高校生シャドー大会

井上尚弥(2019年12月23日撮影)

日本ボクシング連盟は26日、「高校生シャドーボクシングチャレンジ2020」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の高校生の全国大会がすべて中止や延期となったことを受け、練習の成果を発揮する場として設けられた。

1人で相手をイメージしながら行う練習がシャドーボクシング。同連盟に選手登録済みの現役高校生(男女不問)が、ツイッター上に指定のハッシュタグをつけて動画を投稿することでエントリーできる。応募期間は8月1日から16日まで。

審査員には超豪華な面々がそろった。井岡一翔、井上拓真、井上尚弥、岩佐亮佑、内山高志、京口紘人、清水聡、寺地拳四朗、村田諒太、八重樫東(50音順)らが現時点で参加が決定。今後も交渉中だという。

結果発表は8月22日で、「○○選手賞」など、優秀賞に選出した審査員の名前がついた賞を発表する。

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大橋ジム、井上尚弥の拳かたどったトロフィー発売

大橋ジムが井上尚ら世界王者の右拳トロフィーを発売(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは12日、同ジムの公式サイトでWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27)の右拳をかたどった「右拳トロフィー」などを発売した。

井上尚の右拳型を実際に採取し、血管やシワまでも完全に再現した金属製の実寸大右拳トロフィーで、シルジン青銅に24金箔を貼った世界に3体しか存在しない金色のトロフィーは100万円、シルジン青銅製の実物大トロフィーは10万円、右腕を3Dスキャンし、7分の1サイズに縮小して金属化したキーホルダーも3000円(いずれも税抜き)となっている。

大橋秀行会長、元世界3階級制覇王者八重樫東、前WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真のブロンズトロフィー(10万円)とキーホルダー(3000円)も販売する。

詳細は同ジムHP(https://www.ohashi-gym.com/shop/)から。

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挑戦者福永亮次「もちろん狙う」KO勝ち 前日計量

計量をクリアした福永亮次(左)とフォローイラン・サラダール

ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフライ級タイトル戦の前日計量が13日に都内で行われた。同級4位福永亮次(33=角海老宝石)が14日に東京・後楽園ホールで、同級王者フローイラン・サラダール(30=フィリピン)のV1戦で初挑戦する。福永はリミットの52・1キロ、サラダールは51・9キロでパスした。

王者は3敗のうち2敗は、元世界王者の木村翔、井上拓真に喫した。昨年9月に王座を獲得し、WBO9位にランクされている。強敵相手にも福永は「1、2回から出ていってつぶしたい」と気合十分。11勝はすべてKO勝ちに「もちろん狙う」と力を込めた。

地元大阪でプロデビューし、上京して宮田ジムに移籍した。16年には全日本新人王も、18年に東洋太平洋シルバー王座挑戦に失敗し、ジムを離れた。「またやりたくなった」と昨年ジムを移籍。2戦目でビッグチャンスをつかんだ。

15歳から大工の仕事についた。普段は試合3日前から休むが、今回は12日間と初の長期休暇で決戦に備える。パンチのある相手に、パワー対策で重い階級を相手にスパーリングを積んできた。「下がらずにずっとプレッシャーをかけたい。上下に打ち分けて、ボディーも効かせて削っていく」つもりだ。「ボクシング人生を左右する試合」に決意がみなぎった。

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最強・井上尚弥育成の秘密本 大橋秀行会長が出版

12月2日に刊行される元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏の本「最強モンスター井上尚弥はこうして作った」の表紙

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26)が所属する大橋ジムの会長で元WBA・WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏(54)の本「最強モンスター井上尚弥はこうして作った」(本体価格1500円)が12月2日、祥伝社から発売される。

11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を下して優勝した井上尚。大橋会長はいかに世界最強までに育成したのかという秘密を書き明かしている。井上尚とともに川嶋勝重、八重樫東、井上拓真、宮尾綾香と計5人の世界王者を誕生させた同会長の手腕を知ることができる一冊となる。

また今回の出版を記念し、大橋会長が12月13日には紀伊国屋新宿店9階イベントスペースで出版記念イベント(トーク&サイン会)に出席する。

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井上尚弥がドネア下す/WBSS決勝ライブ詳細

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝、WBC世界バンタム級王座統一戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

3階級王者のWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を3-0の判定で下し、WBSS優勝を飾った。尚弥の弟でWBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)は、同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)に0-3の判定で敗れた。

アリトロフィーを掲げる井上尚(撮影・横山健太)

井上尚弥の話 ドネア選手がめちゃくちゃ強かった。(右目上を切った)2回から最後までぼやけていた。世代交代といえる内容ではなかった。これが今の実力。1年間闘って、優勝できたことは満足している

ドネアの話 井上尚が真のチャンピオンであると証明した試合だ。今まで闘ってきた中で、自分のパンチをあれだけ耐えられる選手はいなかった。率直におめでとうと言いたい

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝12回戦】】

井上尚弥312回判定 0ドネア

【1回】 互いにジャブで距離を探る両者の立ち上がり。中盤過ぎ、互いの左フックが相打ちとなり顔面をとらえると、観衆が大きくどよめく

【2回】 2分過ぎ、井上尚をロープ際に追い込んだドネアの左フックが井上尚の顔面をとらえる。井上尚が右目上から出血

【3回】 出血した井上尚に対し圧力を強め、攻勢に出るドネア。左右にかわしジャブを繰り出す井上尚だが、ドネアのプレッシャーも止まらない

【4回】 互いにジャブでかいくぐり、連打につなげようとするが当てさせない。終盤ドネアが左の連打から右ストレートがヒット

【5回】 中盤過ぎ、井上尚の左ジャブが伸び、ドネアにヒットし始める。残り30秒、井上尚が振り下ろし気味に放った右ストレートがヒットし、ドネアの腰が落ちる。井上尚が左右の連打でドネアをコーナーに追い詰め、懸命にかわすドネアにさらに右ストレートをヒットさせる

【6回】 やや動きが鈍ったドネア。左ジャブから右を放ちドネアに迫る井上尚。終盤、ドネアの左フックを交わし、井上尚の左フックがヒットする

【7回】 互いの攻防が続くが決定打はなし。中盤過ぎ、手数を強めた井上尚にドネアも応酬。井上尚がカウンターから左フックをヒットさせる

【8回】 ドネアが手数が増す。ドネアの連打をかわしボディーに左フックを放った井上尚に対し、ドネアの右ストレートがヒット。井上尚の動きが止まる。攻勢を強めるドネアの連打で井上尚の出血が再び増す

【9回】 やや動きが鈍った井上尚に対し、圧力を強めるドネア。左ジャブが井上尚のあご付近をとらえ、さらに連打をもらった井上尚の動きが止まる。井上尚のクリンチを振りほどき、ドネアが連打

【10回】 両者ジャブを繰り出すが一進一退の攻防が続く

【11回】 前に出る井上尚に、一歩も引かないドネア。残り1分過ぎ、井上尚が放った右アッパーからの左フックがドネアのボディーを芯でとらえる。顔をしかめ後ずさりしたドネアがたまらずダウン。クリンチで逃れるドネアを、大歓声を背にした井上尚が攻め立てるが、ドネアは倒れない

【12回】 動きが落ちながらも前に出るドネア。井上尚の左ボディーからの右ストレートでさらにドネアの動きが弱まる。何とか左ボディーを放つドネアに対し、井上尚はなおもカウンターの右ストレートをヒットさせる。連打でたたみかける井上尚に対し、ドネアも最後の力を振り絞り左右の強打を放つが空を切る。試合終了のゴングが鳴ると、両者が抱き合う。116-111、117-109、114-113の3-0判定で井上尚が勝利。苦しみながらも階級最強の称号を手にした。

11回、ドネアからダウンを奪い勝利かと思われたが相手が立ち上がりあぜんとする井上尚(撮影・足立雅史)

8回、ドネア(右)の攻撃に苦しむ井上尚(撮影・足立雅史)

9回、ドネア(右)に強烈な右フックを食らう井上尚(撮影・狩俣裕三)

11回、井上尚(左)のパンチによろけるドネア(撮影・鈴木みどり)

11回、ドネア(右)にボディーを放つ井上尚(撮影・鈴木みどり)

井上尚弥対ノニト・ドネア(撮影・横山健太)

4回、流血しながらもドネアに必死に食らいつく井上尚(撮影・足立雅史)

1回、ドネアにパンチを見舞う井上尚(左)(撮影・足立雅史)

試合前の両者比較表

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 米プロモート大手で要職に就いていたリチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独プロモーターがタッグを組んで企画された階級最強を決める大会。各階級に世界主要4団体の王者が君臨しているため、賞金を設定して出場を求め「真の最強」をトーナメント形式で決定。シーズン1として17年秋から約1年かけてクルーザー級とスーパーミドル級を開催し、賞金総額が50億円以上とされていた。18年秋からはシーズン2が開幕。バンタム級、スーパーライト級、クルーザー級の3階級が組まれ、10月26日、英ロンドンでスーパーライト級決勝が開催され、WBAスーパー・IBF王者ジョシュ・テイラー(英国)が制覇した。

◆WBC世界バンタム級王座統一戦12回戦】】

井上拓真012回判定3ウバーリ

【1回】 互いにパンチが当たる中間距離で打ち合う。再三、前に踏み込み左を放つウバーリを井上拓が見切る

【2回】 中盤、前に出たウバーリの左をかわした井上拓の右ボディーがヒット。ウバーリがぐらつきレフェリーが試合を止めるが、スリップの判定

【3回】 中盤過ぎにウバーリの右アッパーが井上拓の顔面をとらえる

【4回】 積極的に前に出るウバーリが井上拓を2度3度とロープ際に追い込む。2分過ぎ、ウバーリの強烈な右ストレートを食らった井上拓がダウンを喫し尻もちをつく。たたみかけるウバーリのラッシュを井上拓が必死のクリンチで耐える。4回を終えてのジャッジは3-0でウバーリ

【5回】 1分過ぎ、ウバーリが井上拓がコーナーに追い込む。受けてかわす展開が続く井上拓だが、終盤に右カウンターがヒット。ペースを渡さない

【6回】 ウバーリの圧力にひるまず井上拓がカウンターを狙い続ける。互いに決定打はなし

【7回】 手数が落ちたウバーリ。井上拓もフェイントを交え前に出る

【8回】 再び手数が増えたウバーリだが、井上拓も冷静に対処しカウンターを狙う。膠着(こうちゃく)状態が続く。8回を終えてのジャッジは3-0でウバーリ

【9回】 井上拓がカウンター気味に放つ左ボディーがウバーリの脇腹にヒット。ウバーリが何度か顔をゆがめるが連打にはつながらない

【10回】 劣勢の井上拓に対し、手数を増すウバーリ。ウバーリの攻撃を見切る井上拓だが、積極的に打って出ることができない

【11回】 互いに決定打はなし。セコンドの父真吾トレーナーからは「行かないと!ラストだよ!」の声が響く

【12回】 中盤過ぎ、ウバーリのパンチをもらいながら井上拓が前に出る。時に足を止め危険覚悟で連打を繰り出す井上拓。右フックを食らったウバーリが大きく体勢を崩す場面もあったが、倒すまでには至らなかった。0ー3の判定で井上拓が敗れ王座陥落

8回、ウバーリ(左)にボディーを打ち込む井上拓(撮影・鈴木みどり)

7回、ウバーリ(左)と激しく打ち合う井上拓(撮影・鈴木みどり)

3回、井上拓(右)はウバーリにコーナーに追い詰められる(撮影・足立雅史)

4回、ウバーリ(左)にダウンを奪われる井上拓(撮影・鈴木みどり)

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井上拓真が王座統一失敗、16戦無敗強敵に判定負け

4回、ウバーリ(左)にダウンを奪われる井上拓(撮影・鈴木みどり)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級王座統一戦12回戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)に0-3の判定で敗れ、陥落した。過去日本人暫定王者の王座統一戦は3戦3敗。ジンクスを破れず、メインイベントの兄尚弥に勝利のバトンをつなげなかった。

パワーもうまさも、スタミナもある。そして、苦手なサウスポー。井上拓にとってウバーリは「分が悪い」と本音を漏らすほど過去最強の相手だった。実戦は昨年12月30日以来約11カ月。リーチ差は7センチ。さらに辰吉丈一郎ら過去に暫定王者で統一戦に挑んだ日本人は3人とも失敗。プロ16戦無敗12KOの強敵に夢は阻まれた。

長いブランク期間でサウスポー対策を十分に練ってきた。前回の試合後すぐに左対策を開始。さらに試合が決まってからは、3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコの練習パートナーでもある米国アマ選手ラミドやIBF世界同級王者ダスマリナスら、世界トップクラスのサウスポー日本に呼び寄せ、スパーリングを敢行。父真吾トレーナーが「最低でも五分以上(に戦える)」と認めるまで成長し、リングに立った。

兄尚弥とともに戦うのは10度目。昨年12月30日に亀田3兄弟以来日本人2組目の兄弟世界王者を達成し、ダブル世界戦という夢も今回かなった。兄と比べられるのは「小さい頃からずっと。宿命」。そんな境遇に嫌気がさすこともあったが、「ナオがいたからこそ今の自分がいる」と自分を引き上げてくれる存在に感謝する。勝って暫定王者が取れて初めて「スタートだと思っている」。兄に王者として並ぶことはかなわなかった。【高場泉穂】

◆井上拓真(いのうえ・たくま)1995年(平7)12月26日、神奈川県座間市生まれ。4歳から父真吾さんにボクシングの手ほどきを受け、小学1年から本格的に競技開始。11年高校総体ピン級優勝。12年高校選抜ライトフライ級優勝。13年12月に大橋ジムからプロデビュー。15年7月に東洋太平洋スーパーフライ級を獲得し、2度防衛の後返上。18年12月にWBC世界バンタム級王座を獲得。趣味は爬虫(はちゅう)類飼育で、現在のペットはヒョウモントカゲモドキのロビン。164センチの右ボクサーファイター。血液型A。

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岩田翔吉TKOでプロ4連勝「日本王座挑戦したい」

1回、バジャダレス(右)に強烈な左フックを食らわす岩田(撮影・鈴木みどり)

軽量級ホープで日本ライトフライ級13位の岩田翔吉(23=帝拳)がデビュー4連勝を飾った。

7日、さいたまスーパーアリーナでアレハンドロ・クルス・バジャダレス(24=メキシコ)との同級6回戦に臨み、5回2分10秒、TKO勝ちを収めた。

メキシカン独特のリズムに迷うことなく、岩田は1回から的確に左ジャブをヒットさせた。2回以降は好戦的に左フック、右ストレートで競り勝ち、ロープ際に追い込んだ。5回には右アッパーで相手が鼻血を出した直後、強烈な右ストレートをねじ込み、そのままレフェリーストップにまで追い込んだ。

これでプロ4連勝をとなった岩田は「もっとガツガツくると思いましたが、予想と違ったので自分からいきました。もう少し早いラウンドで倒したらベストでしたね」と反省も忘れなかった。昨年12月、米国で4回TKO勝ちのプロデビューを果たした後、国内ライセンス取得のために1月にプロテストを受験し、名門の帝拳ジム所属となった。

5月に国内デビュー戦を飾り、7月には日本ランカーだった亀山大輝(ワタナベ)を下し、着実に日本ランクにも入った。「またメキシカンやいろいろなタイプの選手と試合したい。1つ1つ勝利を重ねていきたい」と決意を新たにした。

アマチュアの高校時代に田中恒成、井上拓真からも勝利している期待のホープだ。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝の前座で出場し、さいたまスーパーアリーナで2万人に囲まれて勝利を挙げ「リングから見渡してしまいました。モチベーションも上がり、歓声をいただけてうれしかったです」と笑顔。年内最後の試合を終え「来年、チャンスがあれば日本王座にも挑戦したいですね」と着実に王者ロードを突き進む構えをみせていた。【藤中栄二】

4回、バジャダレス(左)に強烈なボディーをねじ込む岩田(撮影・鈴木みどり)
バジャダレスに5回TKO勝ちした岩田(左)(撮影・鈴木みどり)
バジャダレスに5回TKO勝ちし、勝利インタビューに答える岩田(右)(撮影・鈴木みどり)

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井上尚弥スピード追求、2カ月半かけトランクス完成

前日計量をクリアし、ファイティングポーズを取る井上尚(左)とドネア(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)がスピード重視の特注トランクスで大一番に臨む。

今日7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控えた6日、都内で前日計量に臨んで1発パス。2カ月以上かけて完成させた「勝負服」で階級最強を証明する。

WBC世界同級王座統一戦に臨む暫定王者井上拓真、正規王者ノルディーヌ・ウバーリも1発で計量クリアした。

   ◇   ◇   ◇

心身ともに最高潮に達したモンスターがドネアと視線を合わせた。約20秒間。視線をそらさずにフェースオフを終えた。「計量も無事、お互いに済んで、いよいよお互い最高の試合をするだけ。今、最高の気持ちでいっぱい」。体調を心配する大橋会長の意向でWBSS公式インタビューの取材以外は受けずに帰宅した井上尚の表情には、自信の笑みが浮かんでいた。

勝敗ポイントに「スピードを意識して上回る」と分析していた井上尚は、ひそかにドネア戦仕様トランクスの製作を進めてきた。5月のWBSS準決勝からトランクスの特注を開始。今回は生地だけで20種類以上から選び、8月から担当者と話し合いながら自身の意見を伝えてきた。スピードを最大限に生かすため、着用時の動きやすさを重視したラインを追求してきた。2カ月半ほど費やし、輝くグレーをベースにブラックのラインが入った決戦トランクスが完成した。

海外ブックメーカーの英ウィリアムヒル社ではドネア勝利の5・5倍に対し、井上尚勝利が1・14倍を推移した。オッズ有利の質問を受けた井上尚は「それほど差はないと。ボクシングはいつ、どこで、何が起こるか分からない。オッズは頭から外して明日は戦います」と警戒心を緩めない。

5階級制覇、2階級で2団体統一王者と軽量級のレジェンドとして君臨してきたドネアと拳を交える。「すごく満足する試合になる。今後の大きな試合に向けての第1歩」。納得の準備を整え、井上尚が日本ボクシング界に大きな歴史を刻む時が来た。【藤中栄二】

前日計量をクリアし、大橋会長(右)と笑顔を見せる井上尚弥(撮影・鈴木みどり)
前日計量をクリアし、引き揚げる井上尚(撮影・鈴木みどり)

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ウバーリ「強い印象受けなかった」井上拓真戦へ自信

前日計量をクリアし、ポーズを取る井上拓(左)とウバーリ(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日都内で行われ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・5キロ、暫定王者井上拓真(23=大橋)はリミットの53・5キロでそろってクリアした。

ウバーリはフランス代表として2度オリンピック(五輪)出場し、プロ16戦全勝のサウスポー。計量時には仕上がった体を見せつけた。井上拓と約20秒間フェースオフし、「緊張感が高まったように感じました。非常にいい感じ。だんだんアドレナリンも増えてきて、高貴なスポーツであるボクシング特有の高まりみたいなものを感じている」と気持ちを高ぶらせた。

井上拓については、「落ち着いた静かな感じがした。外見からは強い印象を受けなかった」。それでも「拓真もこれまで厳しいトレーニングを積んできたことも分かっている」と警戒は緩めない。「非常に爆発的な試合をお見せできると思います。とにかくすごい戦いになることは間違いない」と激闘を予告し、「もちろん勝つことを一番に考えていて、新しい観客の前で、それもレベルの高いボクシングというのを知ってる観客の前でいい試合が出来ると思う」と自信を口にした。

前日計量をクリアし、ウバーリ(右)とにらみ合う井上拓(撮影・鈴木みどり)
前日計量をクリアし、ポーズを取るウバーリ(中央)(撮影・鈴木みどり)

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井上拓真が宣言「最高の形で兄につなげる」前日計量

前日計量をクリアし、ウバーリ(右)とにらみ合う井上拓(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日都内で行われ、暫定王者井上拓真(23=大橋)はリミットの53・5キロ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・5キロでそろってクリアした。計量後は約20秒間向かい合ってフェースオフ。両者緊張感を漂わせた。

無事クリアした井上拓は「やっと準備が整ったという思い」と話し、「必ず正規王者になって最高の形で兄につなげる」と宣言。同日メインのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネアと戦う兄井上尚弥に、勝利のバトンを渡す。

前日計量をクリアし、ポーズを取る井上拓(左)とウバーリ(撮影・鈴木みどり)

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井上尚弥「最高の試合をするだけ」前日計量1発パス

前日計量をクリアし、ファイティングポーズを取る井上尚(左)とドネア(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、万全の仕上がりで前日計量を1発クリアした。7日にさいたまスーパーアリーナでのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と激突する。

6日は都内で前日計量に臨み、井上はリミットピタリの53・5キロパスした。先にはかりに乗ったドネアは200グラム軽い53・3キロだった。

計量後にはフェースオフで数十秒にらみ合った。井上は「お互い計量もすんで、最高の試合をするだけ。最高の気持ち」と決戦が待ち遠しい。ブックメーカーのオッズは井上優勢。「毎試合そんなオッズ。ボクシングはいつ、どこで何が起こるか分からない。オッズは頭から外して戦う」とおごりはない。アリ・トロフィーを横目に「勝てば満足するだけでなく、今後の大きな試合の第1歩になる。しっかり勝ちたい」と誓った。

ドネアも仕上がりの良さを示した。「大好きな日本で試合ができて、一層ワクワクする。あしたの試合はスペシャル」と明るく話した。劣勢の評価にも「人がどのような評価をするかは関係ない。アリ・トロフィーを取れば、最強の中の最強になる。ベスト・オブ・ベストの試合をする」と力強く話した。

セミファイナルのWBC世界バンタム級王座統一戦の計量も、両者ともに一発でパスした。暫定王者井上拓真(23=大橋)は兄と同じくリミットの53・5キロ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・3キロとの王座統一戦に臨む。

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井上尚弥が追うアリ伝説「日本を代表し、背負う」

ポーズを決める井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「伝説」への1歩を踏みだす。

7日にさいたまスーパーアリーナで控える5階級制覇王者のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に向け、5日に都内で会見。元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの名を冠したアリ・トロフィー獲得への気持ちを高ぶらせた。WBC世界同級王座統一戦に臨む暫定王者井上拓真も正規王者ノルディーヌ・ウバーリと会見に臨んだ。

   ◇   ◇   ◇

会見中、何度も黄金のトロフィーをみつめた。アリ・トロフィーを挟み、井上尚はドネアとにらみ合った。初めて“対面”した階級最強を証明する優勝副賞はサッカーW杯トロフィーも手掛けたイタリアの彫刻家シルビア・ガザニガ氏のデザイン。井上尚は「目の前にしたのは初めて。デザイン的にも素晴らしいです」と感慨深くみつめた。

アリ家公認のWBSS優勝副賞で、昨年は娘ラシエダさんがプレゼンターを務めた。アリについて井上尚は「ちょっと世代も世代なので、そこまで詳しくないのですが」と苦笑い。代わりに井上尚の師匠で元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行会長(54)は「アリはボクシング界を超越し、世界のスポーツ界全体に影響を与えた選手。日本で尚弥はそうなりつつある。いずれアリのようにスポーツ界全体に影響を与える存在になってほしい」と託した。

井上尚の応援のため、ラグビーW杯日本代表のWTB松島幸太朗とともにCTB中村亮土の来場も決定。日の丸戦士たちのバックアップに井上尚は燃える。「日本を代表し、背負うつもりです。自分が勝たなければ誰もここまで上ることはできないだろうと思っている。自分が突破口として優勝したい」。

WBSSプロモーターのカレ・ザワーランド氏は優勝賞金について「7桁になる」と100万ドル(約1億1000万円)近くになると説明。アリ伝説を追うように、モンスターがドネア撃破で1つの歴史を刻むつもりだ。【藤中栄二】

ムハマド・アリトロフィーを挟んで、にらみ合う井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

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井上拓真「自信しかない」兄と世界戦初共演へ決意

試合への意気込みを語る井上拓(撮影・横山健太)

ボクシング・ダブル世界戦の記者会見が、5日に都内で行われた。WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)は7日にさいたまスーパーアリーナで、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王座統一戦に臨む。両者ともに無敗対決での勝利への自信を示した。

井上は13連勝(3KO)で、10カ月ぶりの試合で初防衛戦となる。いつもの赤いジャージー姿で「勝負のカギは自分のボクシングを出せるか。試行錯誤しながら練習してきたが、今は自信しかない。リングの上で自分のボクシングをするだけ」と誓った。

2度目の世界戦で兄のWBA、IBF世界同級王者井上尚弥(26=大橋)と世界戦で初めての共演となる。「必ず兄弟でダブル勝利したい。しっかり勝って兄にバトンをつなぎたい」と決意を口にした。

ウバーリは16連勝(12KO)で、7月以来のV2戦となる。「井上はいいボクサーだが、私のように強いボクサーとやっていない。彼よりも勝っていて、自分がNO1ということを示したい。楽しい試合をして、日本のファンにも知ってもらいたい」とこちらも負けていなかった。

会見後にはルール・ミーティングが行われた。井上は日本製の黒、ウバーリはカナダ製の白のグローブを使用する。無敗対決に白黒をつける。

ポーズを決める井上拓真(左)とウバーリ(撮影・横山健太)

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井上拓真、ウバーリと初対面「やりやすいと思う」

予備検診を終えポーズを決める井上拓(右)とウバーリ(撮影・横山健太)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が4日、都内で11月7日の王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に向け、予備検診を行った。

2人はこの日が初対面。身長は井上拓が164・2センチで、161・4センチの正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)を2・8センチ上回った。同じぐらいの身長と予測していた井上拓は「思ったより低かった。よりやりやすいと思う」と喜んだ。一方で、リーチは163センチに対し相手が170センチと7センチ劣る。それでも「前回の試合でリーチの長い選手とやっているので数字は気にしない」と問題にしなかった。

所属ジムの大橋会長によれば、前日3日の段階で53・5キロのリミットを既にクリア。減量も順調とあり、顔色も良好だった。井上拓は「あとはリングに上がるだけ。全力で戦う」と静かに闘志を燃やした。

正規王者ウバーリは、初対面の井上拓の印象を問われると「すべてはリングの上にあがってから。前日計量の時にじっくり眺めてやろうと思います」と余裕の表情で語った。身長差については「どうでもいいこと」と一蹴。「どんな状況でも適応できる。強いものが勝つ」と自信を口にした。

予備検診を終え、試合への意気込みを語る井上拓(撮影・横山健太)

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ウバーリ敵地歓迎「問題ない」井上拓真と王座統一戦

練習を公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)がアウェー戦を歓迎した。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、1日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。10月31日に同便で来日したトレーナーの兄アリ氏とのミット打ちなどを披露した。

アマチュア時代、ロンドン、北京両オリンピック(五輪)に出場。最近の世界戦でも1月の正規王座決定戦が米ラスベガス、初防衛戦がカザフスタンだった。今回の直前合宿もカザフスタンだった。海外経験が豊富なウバーリは「アウェーは問題ない。フランスでも地元以外の試合が多く、アウェーの感覚が常にあった。自分のスタイルを新しい観客に知って見てもらえる。多くの人に知ってもらうのはいいことだ」と余裕の笑みを浮かべた。

暫定王者井上拓について「彼のことは良いボクサーだし、正規の相手だとみなしている。非常に良く動く、速さもある。これまで対戦してきた相手は、もっときつい、大変な相手もいたが、今回は世界戦なので軽く見ていない。勝ってフランスにベルトを持ち帰りたい。強さを証明したい。あらゆるシナリオに対応できるように準備している」と冗舌に話した。

サウスポーの構えから前に出て連打を繰り出す好戦的なタイプ。弟のスタイルについてアリ・トレーナーも「とてもリングで知的なファイトをする。前もって決まった試合でしっかり準備できている」と評した上で「井上拓は良い選手だと思います。ノルディーヌも軽くはみていない。ただしノルディーヌの方が知性や戦略の面でも上回っている」と太鼓判を押していた。

兄のアリ・トレーナー(左)と撮影に応じるWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

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大橋会長が正規王者の連打を警戒「馬のような筋肉」

シャドーボクシングを公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)が1日、練習を公開した。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、一緒に来日した兄のアリ・トレーナーとのミット打ちやシャドーボクシングなどを報道陣に披露。練習視察した大橋ジムの大橋秀行会長(54)は、体幹の強さを土台にした正規王者の連打に警戒感を示した。

練習後に上半身裸になったウバーリの写真撮影まで見届けた大橋会長は「腹筋にまで血管が浮き出ていてサラブレッドの馬のような筋肉を感じさせた。相当、トレーニングしている体。体幹が強く、ミット打ちの連打もぶれないね」と仕上がりの良さを分析した。また井上拓の父真吾トレーナーは「はじめの情報だと少し背が高いと聞いていましたが、意外と小柄でしたね。良い意味でお互いのタイプ的にもかみ合う。タク(井上拓)も自分も挑戦者の気持ちで、試合を楽しみにしています」と印象を口にした。

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井上拓真相手は18人兄妹、真吾氏「やられました」

シャドーボクシングを公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は大家族の思いを背負って緑のベルト統一に臨む。11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、1日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。18人兄妹の13番目であることを明かした。

8歳から始めたボクシングも「今、IT企業のエンジニアをしている兄から勧められてボクシングを始めた」と説明。兄妹の多くがボクシングやキックボクシングの競技歴があるという。ウバーリは「ほとんどが学業や仕事で辞めていて、現在は兄アリと自分がこの競技に長く携わっている。今回も家族や友人が応援に来てくれる」と援軍サポートを楽しみに待っていた。

公開練習を視察した井上拓所属ジムの大橋秀行会長(54)は「ウバーリ選手のお父さんがビッグダディだったなんてね」と驚きの表情。井上拓の父真吾トレーナーも「18人兄妹とはやられました。(井上家は3兄妹で)兄妹の数で負けたので、1ラウンドからしっかりポイントを取っていかないといけない。家族同士の戦いは負けられないですから」と冗談を交えながら発奮していた。

練習を公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ
兄のアリ・トレーナー(左)と撮影に応じるWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

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ウバーリ自信、井上拓真に「最強かは分からない」

来日したWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われる暫定王者井上拓真(23=大橋)との統一戦に向けて、31日成田空港に来日した。

初来日とあって「気分はいいです」と終始笑顔。時差調整のためカザフスタン・アルマトイで約3週間合宿を積み、そこで「拓真と同じタイプの選手を見つけることができた」。さらに拓真について「いいボクサーだと思うけど、自分にとって最強の相手となるかは分からない」と自信ありげに話した。

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井上拓真、統一戦の壁破り「兄弟でバンタム級制覇」

ミット打ちで軽快な動きを見せる井上拓(撮影・横山健太)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が、過去のジンクス打破でベルト統一を狙う。11月7日、さいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王座統一戦を控え、29日には横浜市の所属ジムで冒頭10分間限定の公開練習に臨み、1回のミット打ちの練習を披露。「厳しい戦いになると思う」と覚悟を示した。

日本人暫定王者の王座統一戦は過去3戦3敗という悪いデータが残る。辰吉をはじめ、ミニマム級世界4団体制覇の高山、2階級制覇王者亀田和が突破できなかった壁だ。井上拓は「過去最強の相手で絶対に負けられない戦い。自分の中で挑戦者として立ち向かいたい」と気を引き締めた。

オリンピック出場2回を誇るサウスポーのウバーリ対策は1年近く練ってきた。井上拓は「キャリアや手数、うまさもあるが、十分な準備期間があった。左に慣れました」と手応え。父真吾トレーナーも「五分以上の自信がある」と太鼓判を押した。メインでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝を控えるWBA・IBF世界同級王者の兄尚弥と迎える初の同時世界戦。「兄弟でバンタム級制覇の思いがある。兄に良いバトンをつなげたい」と掲げた。

既にWBCは同級1位ネリ(メキシコ)-同級5位ロドリゲス(プエルトリコ)の挑戦者決定戦を承認。王座統一後も話題豊富な挑戦者との防衛戦が控える。「正規王者になって認められたい」。井上拓が日本人暫定王者のジンクスも両拳で砕き、緑のベルトを1つにする構えだ。【藤中栄二】

日本人暫定王者の王座統一戦
ポーズを決める井上拓(中央)。左は父の真吾トレーナー、右は大橋会長(撮影・横山健太)

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