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井上尚弥「KO決着なら序盤か中盤」ラスベガス初陣

井上尚弥(2019年10月28日撮影)

WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に、米ラスベガスのMGMグランドで、WBO同級1位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦すると発表した。

WBAは4度目、IBFは2度目の防衛戦。当初は4月にWBO王者カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定も、コロナ禍の影響で延期となり、半年遅れでラスベガス初陣の舞台が整った。約1年ぶりの試合で「怪物」の新章が幕を開ける。

   ◇   ◇   ◇

19歳のプロデビューから8年、引退時期と公言する35歳まで、残り8年。4月で27歳になった井上は、モロニー戦のテーマについて「折り返しであり、区切り。第2章のスタート」と表現した。当初予定されていたカシメロとの3団体統一戦が延期となり、約1年ぶりのリング。コロナ禍後、日本人で初の世界戦に「ベルトがかかっているかは関係ない。この状況で試合ができることに感謝しながら戦いたい」と力を込めた。

半年遅れとなったラスベガス初陣は、井上にとっても未知の舞台となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試合は無観客で行われる予定。大橋会長も、現地での練習環境や行動制限などについて「現時点では分からない」と話すなど、通常とは異なる調整を強いられる可能性は高い。井上は、いとこの井上浩樹が7月に行った無観客試合を観戦し、「引っかかった」と通常の試合との違いを実感。ジムでの練習を音楽を消して行っていると明かし「ピンチになった時の精神力が重要。リングに立った時にどう感じるか。集中力が大切になってくる」とイメージを膨らませた。

モロニーは、井上が優勝した昨年の「ワールドボクシング・スーパーシリーズ」初戦で、井上が準決勝で下したロドリゲスと対戦し、1-2の判定負け。それでも井上は「タフでスタミナがあり、技術も高い。カシメロより穴のない選手」と実力を認め、「しっかり対策していかないと危ない相手」と気を引き締めた。

昨年11月のドネア戦で右目眼窩(がんか)底骨折、右まぶたのカットに見舞われたが、試合から遠ざかったことで「今は万全の状態」と不安はなくなった。「KO決着なら序盤か中盤。後半にもつれたらお互いの精神力の戦いになる」と井上。日本が世界に誇る「怪物」が心身を研ぎ澄ませ、ゴングの時を待つ。【奥山将志】

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井上尚弥のいとこ浩樹が引退表明「第2の人生を」

井上浩樹(2019年12月2日撮影)

ボクシングの前日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)が17日、SNSで現役引退を表明した。

16日の永田大士との2度目の防衛戦で7回TKO負けし王座から陥落。一夜明け、インスタグラムにいとこのWBA、IBFバンタム級統一王者井上尚弥、拓真との3人の写真を掲載し「本日、会長に自分の意思を伝え引退する事になりました。応援してくださった方々、本当にありがとうございました。二度と後悔しないよう、第2の人生を歩んでいきます」と思いをつづった。

これを受け、井上尚もSNSで反応。「いつかは来るであろう引退が早すぎる…。気持ちを切り替えて一からと言いたかったけど、本人が決めたことなら仕方ない。長い長いボクシング生活お疲れさまでした」とつづった。15年にプロデビューした井上浩は、昨年4月に日本王座、同12月にはWBOアジアパシフィック同級王座を獲得していた。

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井上尚弥のいとこ浩樹が王座陥落「今後は考えたい」

ボクシングの興行再開後、国内最初のタイトルマッチが16日、東京・後楽園ホールで行われた。日本パーライト級王者井上浩樹(28=大橋)は同級1位永田大士(30=三迫)に7回2分17秒TKO負けし、2度目の防衛に失敗。16戦目でプロ初黒星を喫した。

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WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥のいとこの浩樹が、王座から陥落した。

3回以降、永田の手数と距離をつぶしてくる圧力に苦しみ、7回に有効打で右目の腫れがひどくなったところでストップ。

「体に力が入らなかった。今後については考えたい」と話した。初戴冠の永田は歓喜の涙で「険しい道のりだったが、ここがスタート」。三迫ジムの日本王者は6人目となった。

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清水聡が5度目防衛“再出発”の日に1年ぶり再起

ボクシング東洋太平洋フェザー級タイトル戦 清水聡対殿本恭平 7回、清水聡(右)は殿本恭平を左ストレートで倒し、TKOで勝利(代表撮影)

ボクシングの興行再開後、国内最初のタイトルマッチが16日、東京・後楽園ホールで行われた。東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34=大橋)は、同級14位殿本恭平(24=勝輝)と対戦。初回に2度のダウンを奪うと、7回2分10秒、連打を集めたところでレフェリーがストップし、5度目の防衛に成功した。日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)は同級1位永田大士(30=三迫)に7回2分17秒TKO負けし、2度目の防衛に失敗。16戦目でプロ初黒星を喫した。

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無観客の「聖地」に清水のパンチ音が響き渡った。1回に得意の左ストレートでダウンを奪うと、直後に右フックで2度目。その後は殿本の手数に苦しむも、「ジャブが当たると分かった」とリーチ差を生かし、ペースを奪い返した。勝負に出たのは7回。ボディーで後退させると、コーナーで一気の連打を浴びせ、試合を終わらせた。

19年7月のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ノイナイ戦で6回TKO負け。両眼計4カ所を骨折し、緊急手術を受ける悪夢のプロ初黒星を喫した。1年ぶりの再起戦を勝利で飾り「(コロナ禍で)対人練習が出来なかった影響も出たが、プロは勝つか負けるか。勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ジムが使えない自粛期間中には、1カ月で300キロのロードワークで下半身を強化し、外食中心だった食生活も自炊に切り替えた。減量や計量後の食事などの調整は、同門の3階級王者八重樫に教え受け、切れ味鋭いパンチを取り戻した。

次戦について大橋会長は、アジアパシフィック同級王者の20歳、森武蔵(薬師寺)との対戦を示唆。清水も「最終的には世界」と力を込めた。ボクシングの“再出発”の日に、8年前の銅メダリストが存在をアピールした。【奥山将志】

ボクシング東洋太平洋フェザー級タイトル戦 清水聡対殿本恭平 殿本恭平に勝利し、OPBF東洋太平洋フェザー級王座を防衛した清水聡(代表撮影)
6回、永田大士(左)のパンチを浴びる井上浩樹=東京都文京区の後楽園ホール(代表撮影)

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井上浩樹、清水聡ら計量パス PCR検査も実施

前日計量をクリアした東洋太平洋フェザー級王者清水(大橋ジム提供)

新型コロナウイルス感染拡大後、国内で最初のプロボクシングのタイトル戦が16日、東京・後楽園ホールで行われる。15日の前日計量では、日本スーパーライト級王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の同級1位永田大士(30=三迫)、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の同級14位殿本恭平(24=勝輝)の4人ともパスした。

出場選手とチーフセコンドは、計量前に、新型コロナウイルスのPCR検査を受け、計量後は感染予防のため外部との接触を避け、近隣ホテルへの宿泊を義務付けられている。検査の結果は16日に公表される。

12年ロンドン五輪銅メダリストの清水は、昨年7月のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者ノイナイ戦でプロ初黒星を喫して以来の再起戦。無観客での試合に「全然気にならない。防御のうまい選手なので、そこをどう崩していくか」。井上は1回目の計量で200グラムオーバーも、規定時間内の再計量でクリア。「日本止まりか、世界にいけるかはこの試合の勝ち方次第でわかると思う。とにかく良い試合をしたい」と意気込んだ。

PCR検査を受ける東洋太平洋フェザー級王者清水

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大橋ジム王者清水ら無観客興行でPCR検査実施

清水聡(2018年12月3日撮影)

大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(55)は26日、7月16日に東京・後楽園ホールで予定している興行(無観客)でPCR検査を実施すると明らかにした。

ボクシングでは、既に感染歴の有無を調べる抗体検査は行われているが、さらなる安全確保のため試合前日のPCR検査の早期導入を進めてきた。

検査を受けるのは、東洋太平洋フェザー級タイトルマッチを行う王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の殿本恭平(24=勝輝)、日本スーパーライト級タイトルマッチを行う王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の永田大士(30=三迫)の出場4選手とチーフセコンドで、試合前日に実施される。

すでにボクシングの興行が再開されている米国やメキシコなどでは抗体検査ではなくPCR検査が義務づけられており、日本も国際基準に合わせた形だ。

大橋会長は「選手が不安なく戦えることが1番だし、コロナ後の最初のタイトルマッチで、日本のボクシングがきちんとした対策を取っていることを国内外に伝えることも重要」と話した。c

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井上浩樹VS清水聡が抗体検査「日本活気づけたい」

抗体検査を受けた清水(右)と井上浩

ボクシングの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(34)と日本スーパーライト級、WBOアジアパシフィック同級王者井上浩樹(28=ともに大橋)が25日、横浜市内の病院で新型コロナウイルスの抗体検査を受けた。

来月16日に東京・後楽園ホールで予定されている防衛戦(無観客)に向け、日本ボクシングコミッションから義務付けられたもので、結果は26日以降に判明する。コロナ禍後、国内で最初のタイトル戦。殿本恭平とのV5戦に臨む清水は「ジムだけでなく、ボクシング界を盛り上げ、日本を活気づけたい」。永田大士とのV2戦となる井上は「結果もだが、内容も大事になる」と盛り上げを誓った。

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大橋ジムが中止要請明け初タイトル戦を7月に計画

大橋秀行会長(2020年1月31日撮影)

大橋ボクシングジムが、新型コロナウイルスの感染拡大による興行中止が続く中、初めてのタイトル戦を、7月16日に東京・後楽園ホールで計画していることが判明した。大橋秀行会長(55)が7日、明かした。

東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)が殿本恭平(勝輝)を迎え撃つ5度目の防衛戦、日本スーパーライト級王者井上浩樹(大橋)の永田大士(三迫)とのV2戦の2試合の開催を目指し、この日までに日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)に申請した。

JBCとJPBAは新型コロナウイルス対策連絡協議会を継続的に開き、6月30日までの興行中止要請を決めている。7月以降は、最初の興行として、5日に中日本新人王予選(愛知・刈谷市あいおいホール)が予定されている。

大橋会長は「選手のモチベーションを考え、無観客試合も含め、さまざまな感染予防策を考えながら開催を目指したい」と話した。

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王者井上浩樹がケガ V2戦5月28日に延期を発表

日本スーパーライト級王者の井上浩樹(2019年11月29日撮影)

ボクシング日本スーパーライト級井上浩樹(27=大橋)が、3月16日に予定していたV2戦が5月28日に延期された。

井上のケガのためで、大橋ジムが12日に発表した。同級1位永田大士(30=三迫)と東京・後楽園ホールで対戦に変更はない。

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井上尚弥いとこ浩樹、永田に負けたら漫画描きます

チャンピオンカーニバルで対戦する日本スーパーライト級王者井上浩樹(左)と永田大士

ボクシングの今年のチャンピオンカーニバル日程が16日、都内で発表された。

2月1日のウエルター級から始まり、13階級で日本王座を争う。3月16日の東京・後楽園ホール大会では井上尚弥、拓真兄弟のいとこでスーパーライト級王者井上浩樹(27=大橋)が1位永田大士(30=三迫)と戦う。

4コマ漫画「闘え!コウキくん」をライフワークとする井上に対し、永田は「ぼくはボクシングに集中する」と挑発するとともに、勝利したら漫画に描くよう条件を提示。井上は「負けたら描きます」と即答した。

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井上尚弥らボクシング最優秀選手賞候補 2・7発表

アリトロフィーを掲げる井上尚弥(2019年11月7日撮影

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が12日、都内で19年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補はワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制した井上尚弥(大橋)、日本人初の4階級制覇の井岡一翔(Reason大貴)、ミドル級王座奪回の村田諒太(帝拳)、唯一世界戦3勝の田中恒成(畑中)の4人。受賞者は2月7日に都内のホテルで発表、表彰される。他の各賞候補は次の通り。

◆技能賞 井岡、寺地拳四朗(BMB)、田中

◆殊勲賞 岩佐亮佑(セレス)、村田、井岡

◆KO賞 村田、寺地、栗原慶太(一力)、吉野修一郎(三迫)、勅使河原弘晶(輪島功一)

◆新鋭賞 重岡銀次朗(ワタナベ)、井上浩樹(大橋)、中谷潤人(M.T)

◆努力敢闘賞 野中悠樹(井岡弘樹)、渡部あきのり(角海老宝石)、永野祐樹(帝拳)、田中教仁(三迫)

◆年間最高試合 WBA&IBFバンタム級井上-ノニト・ドネア(フィリピン)、同井上-エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBOスーパーフライ級井岡-アストン・パリクテ(フィリピン)、WBAミドル級村田-ロブ・ブラント(米国)

◆世界戦以外の最高試合 日本ミドル級竹迫司登(ワールド)-加藤収二(中野サイトウ)、WBOアジア太平洋ウエルター級別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)-矢田良太(グリーンツダ)、日本ユース・バンタム級石井渡士也(REBOOT.IBA)-石川春樹(RK蒲田)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)、佐伯霞(真正)、吉田実代(EBISU K’s BOX)

◆女子最高試合 WBCフライ級藤岡菜穗子(竹原&畑山)-天海、WBOミニマム級佐伯-エリザベス・ロペス(メキシコ)、WBAアトム級モンセラッット・アラルコン(メキシコ)-宮尾綾香(ワタナベ)

バトラーに5回TKO勝利して初防衛を果たし、1本指を立てる村田諒太(2019年12月23日撮影)

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井上尚弥のいとこ浩樹7回KO勝利「消極的でした」

井上浩樹対ジェリッツ・チャベス 勝利して、いとこの井上尚(右)と井上拓(左)と記念写真に納まる井上浩(撮影・大野祥一)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定12回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーライト級王者の井上浩樹(27=大橋)が2本目のベルトを獲得した。同級1位として、同級5位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)とベルトを争い、7回3分8秒、KO勝ちを収めた。大振りで強打のチャベスに対し、冷静に右ジャブからボディーを狙って相手の体力を削ると、7回に強烈な左ストレートを顔面に打ち込み、キャンバスに沈めた。

いとこの2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26)がリングサイドで応援する中、鮮やかなKO劇をみせた井上は「最後のパンチだけだったので。消極的でした。すみません。ただ相手がダウンもKOもしたことがない選手と聞いていたので、少し自信になりました」と笑顔をみせていた。

試合を観戦する井上尚(撮影・大野祥一)
井上浩樹対ジェリッツ・チャベス 7回、左ストレートで相手を倒す井上(左)(撮影・大野祥一)

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井上尚弥いとこ浩樹、世界ランク入り絶好の機会到来

WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦の計量にパスした同級1位井上(左)と同級5位チャベス

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥のいとこで日本スーパーライト級王者の井上浩樹(27=大橋)が世界ランク入りを目指し、2本目のベルトを狙う。2日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦を控え、1日には東京の日本ボクシングコミッションで対戦相手の同級5位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)とともに前日計量に出席。63・5キロのリミットでパスし、チャベスは300グラム少ない63・2キロでクリアした。

3日開幕のWBO総会前日にセッティングされた同団体の地域王座。試合当日にはWBOの理事ら首脳が視察に訪れる可能性があるため、世界ランク入りへの絶好の機会となる。4月に日本同級王座を獲得し、7月に初防衛も成功。「世界に近づいた年」と1年を振り返りつつ「世界ランキングに入れれば。次は上位の人と戦えればと思います。どの階級でも強い人が勝つ。しっかり自分が強くなりたい」と静かに燃えた。

対戦相手のチャベスは昨年5月、東洋太平洋同級王者内藤律樹に挑んで0-2の判定負けを喫したものの、終盤に2度のダウンを奪うなど1発のパンチ力を備える。井上は「アグレッシブで頑丈な相手。明日は最後まで集中したい」と気持ちを引き締めていた。

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井上浩樹がいとこ尚弥らの熱戦に触発も気負い厳禁

太田トレーナー(右)とともに軽めのスパーリングに臨んだ日本スーパーライト級王者井上浩樹

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥のいとこで日本スーパーライト級王者の井上浩樹(27=大橋)が「気負い厳禁」でアジアのベルト獲得を狙う。 WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座を目指し、同級1位として12月2日に東京・後楽園ホールで同級5位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)との王座決定戦に臨む。29日が横浜市の所属ジムでの練習打ち上げ。

いとこ2人の熱戦が脳裏に焼き付いている。尚弥が11月7日のワールド・ボクシングスーパーシリーズ決勝で世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制し、2団体統一バンタム級王者に。拓真はノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦でダウンを喫しながらも最終12回まで戦い抜いて判定負け。井上は「刺激は多分にある。良い試合に感動して、意識して燃える」と触発されたことは認めつつ、あえて気負わないことを心掛けているという。

「意識して燃えるとスパーリングが良くない。本当に自分のボクシングをすればいいと思います」

今回の井上兄弟のダブル戦は殴り合いの展開が多かった。「言葉にするのは難しいのですが、感じるものがありました」としながらも、幼少時代から一緒に続けてきたスタイルは「打たせずに打つ」。展開次第ではあるものの、リスク覚悟の勝負ではなく、常に追求する自らのボクシングでアジアのベルトもつかむ構えだ。

同門で同階級のIBF世界同級14位平岡アンディが30日(日本時間12月1日)にラスベガスで米デビューする。出発前には「お互いに頑張ろう」とガッチリと握手を交わした。また試合翌日の12月3日からWBO総会が都内で開催。バルカルセル会長をはじめとした理事が2日までに来日する予定で、試合視察の可能性もある。また同総会ではランキング委員会も開催予定でもあり、世界ランク入りへのアピールにもある。

発奮材料ばかりの環境下で拳を交えるチャベスは1発のパンチ力を警戒しなければならない相手となる。「1発が怖いので気が抜けないところはあります」と警戒しつつ、今にも力が入りそうな両肩をリラックスさせる。

「(WBO首脳へのアピールとして)チャンスですけれど、あまりいいかっこしないように。いつも通りに自分のボクシングをやりたいと思います」。

いくつもの「刺激」を受けながらも、井上家3人目の男は静かな闘志を燃やしている。

WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦で2本目のベルトを狙う日本同級王者井上浩樹

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井上浩樹2本目ベルト狙う いとこ尚弥の優勝刺激に

12月2日、東京・後楽園ホールで開催される第70回フェニックスバトルのポスター

12月2日、東京・後楽園ホールで開催されるボクシングの第70回フェニックスバトル(日刊スポーツ新聞社後援)の主要カードが12日までに発表された。

メインはWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦に同級1位井上浩樹(27=大橋)が出場。同級7位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)と拳を交える。7日にさいたまスーパーアリーナで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で、いとこの井上尚弥(26)が優勝を飾り、刺激を受けた井上浩樹。無敗の日本同級王者が2本目のベルトを狙う。

また軽量級ホープとなる日本フライ級13位桑原拓(24)がリカルド・スエノ(25=フィリピン)と同級8回戦、18年2月に世界挑戦を経験した日本スーパーバンタム級3位松本亮(25)が伊藤仁也(24=三河)とフェザー級8回戦で対戦する。また保田克也(27)らも出場予定だ。

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井上尚弥のいとこ浩樹「ナオには感謝」イラスト祝福

井上尚弥のWBSS制覇をいとこ井上浩樹がイラストで祝福

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=大橋)が、いとこの井上尚弥のWBSS制覇を祝福するイラストを描いた。リングでアリ・トロフィーを掲げる姿を目に焼き付け、12月2日、東京・後楽園ホールで控えるWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦に向けて気持ちを高ぶらせた。

   ◇   ◇   ◇

ナオ、WBSS優勝おめでとうございます! 感動して胸が熱くなりました。今回、日刊スポーツさんの依頼を受けてリングサイドで応援しているボクから見たナオの優勝シーンをイラストに描かせてもらいました。アリ・トロフィーはバンタム級最強という栄誉な象徴だと思うので、可能な限り、ナオがリングで掲げるトロフィーが光り輝くようなイメージを膨らませながら構図を考えました。WBSS優勝の瞬間を自分が描くという経験を味わうこともできて、すごくナオには感謝しています。

この勝利に自分が燃えないわけがありません。あと1カ月足らずで12月2日、後楽園ホールでフィリピンのジェリッツ・チャベス選手とのWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦が待っています。自分も2つめのタイトルをきっちり奪いにいきますので、応援してください。(日本スーパーライト級王者井上浩樹)

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井上尚弥いとこ浩樹2冠狙う「世界ランクに入る」

WBOアジア太平洋王座に挑む日本スーパーライト級王者井上浩樹

ボクシング兄弟世界王者となる井上尚弥(26)拓真(23)のいとこ、日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=すべて大橋)が「御前試合」で世界挑戦につながる2冠奪取を狙う。

12月2日、東京・後楽園ホールでWBOアジア太平洋同級王座決定戦に出場。同級7位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)と王座を争う。WBO年次総会(12月3日開幕、東京ドームホテル)の開幕前日、フランシスコ・バルカルセル会長ら同団体首脳が来日中にWBO地域王座に挑戦する。

いとこの井上兄弟に続き、世界王者を目指す井上は「プレッシャーは感じるけれど(WBOの)上の人にアピールできるように面白い試合をしたい。このベルトを取れば世界ランキングに入れるのではないか。何が何でも世界ランクに入りたい」と強い意気込みを示した。

既にいとこの兄弟2人は世界王者を獲得。大橋秀行会長から「来年末ぐらいには」と世界挑戦のチャンスを考えてもらっており、気持ちは高揚するばかりだ。日本王座は返上せず、保持したまま、2冠獲得を狙う井上は「(いとこ兄弟は)刺激になっています。負けないように。来年の(世界挑戦したい)思いはある」と決意を口にしていた。

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井上尚弥いとこ浩樹がTKO初防衛「いずれ世界を」

初防衛に成功して写真に納まる、左から井上真吾トレーナー、尚弥、浩樹、拓真(撮影・丹羽敏通)

<プロボクシング:日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

王者井上浩樹(27=大橋)が初防衛に成功した。同級8位池田竜司(24=竹原&畑山)を5回34秒、レフェリーストップによるTKOで撃破。

2回に左ストレート、3回には右フックでダウンを奪い、5回開始から「1発狙いにいった。感触がありました」という強烈な左ストレートを連打。コーナーまでよろめかせたところで、レフェリーが試合を止めた。

いとこの世界王者兄弟、WBA・IBF世界バンタム級王者の尚弥、WBC世界同級暫定王者の拓真とフィジカル練習を一緒に取り組む。常に2人から刺激を受ける上、5月には尚弥が臨んだワールド・ボクシング・スーパーシリーズ準決勝のサポートで英遠征に同行。

スーパーライト級準決勝も視察し「同じ階級の世界戦を見て、届かないところではない」と触発された。井上は「いずれ世界を。気長に見て下さい」と笑顔。所属ジムの大橋会長は「(将来的な世界挑戦の)可能性はあるので、楽しみにしてください」と後押しを約束した。【藤中栄二】

4回、井上浩樹(右)の右が池田を捉える(撮影・丹羽敏通)
リング下からいとこの井上浩樹の試合を見つめる井上尚弥(撮影・丹羽敏通)

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井上尚弥いとこ浩樹「テッペン取る」初防衛戦に集中

7月1日の初防衛戦に向けた前日計量をクリアした日本スーパーライト級王者井上浩樹(左)と挑戦者の同級8位池田竜司

ボクシング日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=大橋)が英グラスゴー遠征効果で初防衛成功を狙う。

7月1日、東京・後楽園ホールで同級8位池田竜司(24=竹原&畑山)とV1戦を控え、6月30日に都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、井上はリミット(63.5キロ)、池田は200グラム少ない63・3キロでクリアした。

今年4月に同王座奪取後、5月にはいとこのWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝をサポートするため、一緒に英グラスゴーに遠征。バンタム級とダブル世界戦だったスーパーライト級WBSS準決勝を視察した。IBF同級3位のジョシュ・テイラー(英国)が同王者イバン・バランチク(ベラルーシ)に判定勝ちし、王座獲得した瞬間を見届けた。

井上は「ボクの足りないところをたくさん持っていた。自分ならこうするけれど、スタミナが持たないだろうなと思った動きを(テイラーは)最後までしていた。世界とはこういうものだと思いました」と振り返る。帰国後はスタミナ強化のために水泳トレなども導入し、ボクシングに対する姿勢にも変化があった。井上は「大橋(秀行)会長に『この間の試合をみて刺激を受けたな。単純だな』と言われて。本当に会長の言うとおりで。図星です」と触発されたという。

「コンディションはバッチリ。インパクトのあるボクシングを目指したい。上を行きたい気持ちもある。やるからにはテッペンを取りたいので」。いとこの尚弥、拓真の世界王者兄弟に続くため、まずは4月に奪ったばかりの王座の初防衛に集中する。

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井上尚弥いとこ浩樹が初防衛戦決定、7月1日に

井上浩樹

ボクシング世界王者の井上尚弥、拓真兄弟のいとこで日本スーパーライト級王者の井上浩樹(26=大橋)が7月1日、東京・後楽園ホールで初防衛戦に臨むことが5日、発表された。

同級8位池田竜司(23=竹原&畑山)の挑戦を受ける。井上は4月6日、王者細川バレンタイン(角海老宝石)を3-0の判定で下し、王座奪取に成功。「面白い試合、インパクトある試合がしたい。スタミナを鍛えて、もっと動けるようにしたい」と自らの王者像を描き、すぐに練習も再開していた。なお18日に英スコットランド・グラスゴーで控えるワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級準決勝にも井上尚のサポート役として同行する。

また同興行には日本スーパーバンタム級7位松本亮、日本スーパーライト級ユース王者平岡アンディ、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級6位溜田剛士、デビューから4連勝中の桑原拓に加え、森且貴、保田克也らの試合が予定されている。

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