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京口「この先も必要」ワタナベジムの支援金呼びかけ

京口紘人(2019年9月19日撮影)

ボクシングのワタナベジムが27日、クラウドファンディングでジムの支援金を募るプロジェクトを立ち上げた。ジムは休業中で、7月までの29試合が中止とした。約90人のプロ選手に、300人の練習生がいるジムの存続危機に、5月29日までに目標額600万円の支援金を募っている。

集まった支援金は、5月に予定していたWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人のV3戦などのキャンセル料など、休業中のジムの賃料や固定人件費など、今後の育成や感染拡大予防費にあてるという。

選手のお礼メールが届く一口1000円から。100万円の世界王者コースではジムでの特別スパーリング観戦、選手との食事会、サイン入りグローブ、50万円は主催試合のコーナーポスト、30万円はリング上の広告に名前掲載、1万2000円の東洋太平洋王者コースはサイン入りグローブなどが返礼となる。

京口は「分け隔てなくチャンスを与えてくれるワタナベジムは、この先もボクシング界にとって必要なジムだと思います。当然、僕も出来る限りのことはしますが、皆さんにご支援を頂けると助かります」とコメントしている。

プロジェクト詳細はhttps://camp-fire.jp/projects/view/261415

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高山勝成が異例のウェブ会見、”定年”延長に感謝

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、アマチュアで目指した東京五輪出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)が6日、ウェブを使った異例の記者会見に臨んだ。

中出博啓トレーナーと岡筋泰之弁護士が同席。今後のプランを語った。

3月17日にプロライセンスが再交付され、当初は5月10日に復帰戦が組まれた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本ボクシングコミッション(JBC)はこの日、興行中止の要請期間を5月末まで延長すると決めた。高山の試合も延期を余儀なくされた。5月12日に高山はJBCの規定上、ライセンスを失効する37歳の誕生日を迎えるため、陣営は“定年”延長の嘆願書を提出。そこは認められる方向となり、高山は「ありがたいです」と感謝した。

ただ、今後については不透明。過去の実績からWBAミニマム級10位にランクインしたが、今後は1階級上のライトフライ級で頂点を目指す意向。同級にはWBAスーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)、WBC王者の寺地拳四朗(28=BMB)と2人の世界王者がいる。いずれかの対戦が実現すれば、盛り上がることは必至だ。

高山は京口について「気持ちが強い、ファイタータイプ」。寺地には「とてもクレバー。自分のボクシングを崩しにくいタイプ」と分析し、実現に向けては「楽しみにしてください」と含みをもたせた。

年齢の問題もあり、高山も「プロボクサーは40、50歳まで続けられない。やり残したものを取り戻すことができるのもあと1、2年」と自覚する。その限られた時間の中で、新型コロナウイルス感染症の影響は大だが「(試合の)延期は仕方ない。戦える時にベストを尽くせるよう、精進していきたい」。波乱に満ちたボクシング人生の集大成を誓った。【実藤健一】

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

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井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合

ドネアを破りWBSS優勝を果たした井上尚弥はアリ・トロフィーを掲げる(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が8日に都内で開催され、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、最優秀選手賞と年間最高試合で2年連続2冠となった。

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝では2回TKOでIBF王座を獲得し、決勝では5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ちでWBA王座を統一した。

最優秀選手は4人の候補がいたが、年間最高試合とも32票中27票を獲得した。いずれも2年連続3度目の受賞で、14年はKO賞と3冠で3度目の複数受賞となった。

技能賞は日本人初の4階級制覇を達成して初防衛した井岡一翔(30=Reason大貴)、殊勲賞はWBA世界ミドル級王座を奪回して初防衛した村田諒太(34=帝拳)が初受賞した。村田は2連続KOでKO賞も初受賞し、初の複数受賞となった。

この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=2年連続3度目

◆技能賞 井岡一翔(Reason大貴)=初

◆殊勲賞 村田諒太(帝拳)=初

◆努力敢闘賞 永野祐樹(帝拳)=初

◆KO賞 村田諒太(帝拳)=初

◆新鋭賞 中谷潤人(M.T)=初

◆年間最高試合 WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)

◆世界戦以外の最高試合 WBOアジア太平洋ウエルター級王座決定戦 矢田良太(グリーンツダ)-別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=2年連続2度目

◆女子最高試合 WBC世界フライ級王座戦 藤岡奈穗子(竹原&畑山)-天海ツナミ

◆優秀選手賞 井岡一翔(Reason大貴)、井上尚弥(大橋)、岩佐亮佑(セレス)、京口紘人(ワタナベ)、田中恒成(畑中)、寺地拳四朗(BMB)、村田諒太(帝拳)

◆特別賞 河野公平(ワタナベ)、田口良一(ワタナベ)、福原辰弥(本田)、故三迫仁志(元日本プロボクシング協会会長)

◆優秀トレーナー賞 加藤健太(三迫)

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京口紘人「選手にも大阪のよさ発信」大阪観光大使に

大阪観光大使に任命されたWBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオンの京口紘人(右)

大阪・和泉市出身のボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25)が大阪観光大使に任命され、22日、大阪市内で会見を行った。

観光大使に就任した京口は「大阪のいいところを発信できたら。SNSとかでボクシングの選手にも大阪のよさを発信できたらと思っています」と地元のアピールに意欲を見せた。

大阪観光大使はこれまでに、関ジャニ∞やT-岡田(オリックス)など大阪を代表する面々が任命されている。大阪観光局の溝畑宏理事長は京口に任命した理由を「強いし、勝つためのセンスがある。井上尚弥を抜くようなスキルを持っていると思う。なによりも和泉のことを愛している。大阪の顔としてふさわしい」と地元のヒーローに期待を寄せた。

京口は「食べるのが好きなので、食べ物の情報発信を。串カツとか、地元にもおいしい焼き肉屋さんがあります。観光なら新世界とか」と地元愛を口にした。

大阪観光大使に任命されたWBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオンの京口紘人(右から2人目)

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下田昭文氏「丁寧に楽しい指導を」アマジムを開設

自身のジムのプレオープンに集まった新旧世界王者らと記念撮影する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏(最前列左から3番目)

ボクシング元WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文氏(35)が、埼玉県さいたま市浦和区にアマチュアジム「シュガーフィット・ボクシングジム」を開設した。

17日には報道陣、関係者向けのプレオープンのイベントが開かれ、新旧世界王者らが集結。帝拳ジムで指導を受けた浜田剛史代表(元WBC世界スーパーライト級王者)をはじめ、同門の元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏、元WBC世界ライトフライ級王者木村悠氏、世界2階級制覇王者粟生隆寛、他ジム勢からも元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏、元2団体統一ライトフライ級王者田口良一、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人のワタナベジム勢や前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(横浜光)らが集まった。

引退後は帝拳ジムで練習生を指導し、2年前から「シモサイズ」と名付けたボクシングフィットネス教室も開催するなど指導者として活動していた下田氏は「1年前ぐらいから(アマチュア)ジムを考えていた。丁寧に楽しい指導をしていきたい」と抱負を口にした。JR北浦和駅から徒歩数分という立地にジムを構え「以前からこの周辺でボクシング教室を開いていたこともあったのでこの場所にしました」と経緯を説明。3週間前にジム近くに自宅の引っ越しも終え、11月20日夕方から正式オープンする予定だ。

「夢はいずれプロのボクシングジムをやること」と掲げている下田氏は「まずは、ちゃんと自分でジムを運営し、経営も勉強していきたい。筋トレをやるだけでも良いのでうちのジムに来て欲しいですね」と意欲を示した。このプレオープンでは、伊藤とIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳)によるマスボクシング、下田代表自らがミットを持ち、京口や元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛氏のパンチを受け、出席者から大きな拍手を受けていた。

◆シュガーフィット・ボクシングジム 所在地=埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-8-2メリア北浦和1階。電話=048・749・1955

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(右)のパンチをミットで受ける元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏
帝拳ジムの浜田代表(右端)、元WBC世界バンタム級王者山中氏(左端)とジムのプレオープンで乾杯する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏

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堀川謙一、王者京口への挑戦は「一戦終わってから」

計量をクリアした王者堀川謙一(左)と挑戦者高橋悠斗

ボクシング日本ライトフライ級タイトル戦の前日計量が9日に都内で行われた。同級王者堀川謙一(39=三迫)に同級4位高橋悠斗(26=K&W)とも、リミットの48・9キロでパスした。10日に東京・後楽園ホールで、堀川はV2戦、高橋は王座初挑戦となる。

堀川には仕切り直しの一戦となった。8月に予定していたが、挑戦者の大保龍斗(横浜さくら)が計量失格で試合中止となってしまった。現役最多56戦の大ベテランには考えられない出来事も、すぐにこの一戦の話が浮上。「すぐに決めてくれてありがたかった。調整に抜かりはないです」と冷静に話した。

高橋とはスパーリング経験もある。「思い切りよく振ってくる。危険な相手」と油断もない。「今まで通り。しっかり丁寧にいきたい」とベテランらしい。

WBC2位、IBF5位につける。1日にWBA世界同級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)がV2したが、陣営は挑戦させたいプランを持つ。堀川は「あした負けては。毎回一戦に集中。すべては終わってから」と慎重な口ぶりだった。

高橋は1位だったミニマム級で挑戦の予定だった。それが流れたが、階級を上げて初挑戦となった。今年の目標だった日本王者に向け「ベルト見て、早くあしたにならないかと。ワクワクしている」と目を輝かせた。

今回は250回以上のスパーをこなしてきた。ベテランを相手に「対策より、自分の強みをいかに出すか。挑戦者らしく戦う」。16年にオープンしたジムから初の挑戦に約150人の応援団も駆けつける。「自信あります」と、ホープがベテランに挑む。

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V2京口紘人が天一こってり堪能、純金どんぶり贈呈

「天下一品」で特製金どんぶりを贈呈され喜ぶWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人

激闘後のラーメンは格別だった。WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)が2度目の防衛から一夜明けた2日、大好きな「天下一品」でラーメンを食べた。

訪れたのは、前夜、久田哲也(34=ハラダ)と戦ったエディオンアリーナ大阪近くにある難波ウインズ前店。迷わず定番のこってりラーメン大盛りを選び、唐揚げとめんたいこごはんも注文。

ラーメンをすすりつつ、汁をめんたいこごはんと混ぜるこだわりの食べ方も披露。「めっちゃくちゃうまい」と目を輝かせながら1カ月ぶりのラーメンを、約10分ほどでたいらげた。

さらに「第1号」という天下一品特製金のどんぶりを贈呈されると「これは、やばい」と大興奮。粋なサービスを受け、大満足のラーメン祝勝会となった。

ラーメンを食べる前には、一夜明け会見にも出席。バッティングで痛めた左目周辺は一晩で青く腫れ上がっていた。あらためて試合を動画で見返したという京口は「タフな試合だった。勝ててホッとしています」。さらに「自分は伸びしろがあるし、まだまだ強くなれると感じることができた。もっと上を目指せるように頑張ります」と気を引き締めた。

しばらく休養し、来年は統一戦を含めたビッグマッチ実現を目指す。

V2から一夜明けて「天下一品」のラーメンを食べるWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人
一夜明け会見で笑顔を見せる右からワタナベボクシングジム渡辺均会長、WBA世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人、井上孝志トレーナー(撮影・上田博志)
「こうすれば左目も開きますよ!」と茶目っ気たっぷりに目を見開くWBA世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人(撮影・上田博志)
笑顔を見せながら一夜明け会見にのぞむWBA世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人(撮影・上田博志)

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34歳・久田哲也引退示唆「僕の中では9割ぐらい」

9回、久田(右)からダウンを奪う京口(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。

国内ジム所属選手で平成以降最も遅い46戦目の世界初挑戦だった久田は「僕の中では9割ぐらい」と引退を示唆した。王者を2回に右ストレートでぐらつかせるなど中盤まで互角の展開に持ち込んだが、ダウン以降は動きが落ちた。「やっぱり効いてたんですかね」。ただ、プロ16年の思いを出し切った戦いだったのは間違いない。「諦めんかったけど、勝ってみんなを感動させるんが夢やったから…」と悔し涙で声を詰まらせた。

2回、京口をぐらつかせる久田(奥)(撮影・清水貴仁)
判定で敗れ厳しい顔をみせる久田(撮影・清水貴仁)

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京口紘人と井上尚弥の約束、大一番前に最高の激励

9回、久田(右)からダウンを奪う京口(撮影・清水貴仁)

<とっておきメモ>

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を下し、2度目の防衛を果たした。

   ◇   ◇   ◇

京口が世界王者となって約2年。堂々とした風格が備わってきた背景には親しく交流する“モンスター”井上尚弥からの刺激がある。同じ年でも1歩先をいく存在。たまにロードワークや食事をともにし、尻をたたき合う。7月末に会った際には井上から「王者として夢を与えないと」と背中を押され、300万円のスイスの高級時計オーデマピゲを購入。井上も「巻き添えにし」、ロレックスを買わせた。

試合9日前、高級肉コースをごちそうになると同時に、年内に海外旅行に行く約束をかわした。京口が勝ち、井上が11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネアに勝った際の“W祝勝旅行”だ。この勝利が、強敵ドネア戦に臨む井上への最高の激励となる。【高場泉穂】

京口紘人対久保哲也 タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

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京口紘人が凱旋V2 日本人対決制す/世界戦詳細

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。

◆WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

京口紘人判 定久田哲也

京口紘人対久保哲也 タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

京口紘人は久田哲也を判定で下し防衛(撮影・奥田泰也)

【12回】運命の最終ラウンド。ポイントは京口が有利か。お互いに打ち合う構え。京口は手数で倒していくスタイルは継続。京口は足を使い笑顔も見える。久田は必死に前に出る。京口は足を使う。京口が右。京口は余裕を見せ上手さで挑む。久田が決死の右。京口も返す。両者打ち合う。決着は判定に

京口紘人対久田哲也 12回、試合を終えガッツポーズをみせる京口(手前)とがっくり久田(撮影・清水貴仁)

【11回】足が鈍くなってきた久田に京口は積極的に距離を詰める。京口のスタミナに余裕は見える。京口は足使わず打ち合う構え。京口の手数は減らない。久田は正念場。久田は京口の細かいパンチでなかなか前に出れない

京口紘人対久田哲也 11回、久田(右)にパンチを浴びせる京口(撮影・清水貴仁)

【10回】お互いに距離を詰める。京口陣営は「丁寧にいけ。ポイントは取っている」と指示。だが京口は距離を詰めパンチを繰り出していく。京口の左ボディー。お互い激しいパンチの交換。久田のボクシングに京口つきあう。京口が右。すかさず久田もパンチを返す。京口が前に出る。久田は少し息が荒くなってきた

京口紘人対久田哲也 10回、久田(右)にパンチを浴びせる京口(撮影・清水貴仁)

【9回】京口は足を使いジャブで組み立てて主導権を握りたい。京口が強烈右アッパー。久田ダウン。久田は起き上がり試合続行。京口がすかさず距離を詰め連打。京口の左、右。負けじと久田もパンチを返す。京口が決死に腕をふり連打。決めに行く闘志を京口見せる。久田はなんとか耐えた

京口紘人対久保哲也 9回、久田(右)からダウンを奪う京口(撮影・清水貴仁)

【8回】序盤からお互い頭がつくほど距離を詰める。お互いに打ち合う構え。京口の左ボディー。久田は左アッパーを狙う。京口は陣営の「距離をとれ」の声をよそに距離をひたすら詰めていく。京口の闘争心が許さない。手数の京口に久田は足を使ってタイミングを図っていく

京口紘人対久保哲也 8回、パンチを当てる京口(撮影・清水貴仁)

【7回】久田が細かい動きから左アッパー。久田は46戦目の経験を生かす。京口も負けじと距離を詰める。京口陣営は「まだ行くな」と指示。久田は効果的なアッパーを狙う。京口が左から右。久田が徹底した左ボディ対策。なかなか京口の得意なパターンに持ち込めない

【6回】久田の左フックに京口も返していく。再び久田が左アッパー。京口陣営は「ポイント、手数」強調。京口が強烈左ボディー。久田がグラッと下がる。京口ワンツー。久田も返す。お互い激しいパンチの応酬

6回、京口紘人(右)は久田哲也のパンチを浴びる(撮影・奥田泰也)

【5回】京口は無駄打ちを減らし久田の右を警戒。久田の右ボディー。お互いガードが堅い。お互いに手数を出す。久田の左フック。京口は下から突破口を見いだしたい

【4回】この回もお互い打ち合う構え。京口はジャブを交え前に出る。京口は無駄打ちしなくなってきた。京口陣営は「打ち合うな」と指示。京口が左から右。お互いに激しいパンチの応酬

【3回】お互いに前に出る。久田の右のタイミングが合ってきた。久田陣営は「チャンスならいけ」と指示。お互いに激しく打ち合う。京口が左。京口は頭を振って的を絞らせない。京口が鋭い右。京口が連打。久田も負けじとパンチを返していく

3回、京口紘人は久田哲也にパンチを浴びせる(撮影・奥田泰也)

【2回】京口は積極的に距離を詰める。京口は様々な角度からジャブを繰り出していく。京口ワンツー。久田の強烈な右。京口よろける。京口に確実なダメージか。久田が強引に前に出て連打。京口はコーナーに追い詰められる。京口がなんとか持ちこたえる

2回、京口をぐらつかせる久田(奥)(撮影・清水貴仁)

【1回】「エリート」と「雑草魂」の戦いが幕開け。まずはお互いに距離の探り合い。久田は積極的に手を出していく。京口は効果的なジャブで組み立てを図る。京口が得意の左ボディー。久田は打たれっぱなしに気をつけたい

1回、京口紘人は久田哲也にパンチを浴びせる(撮影・奥田泰也)

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久田哲也敗れ涙、16年46戦目で辿り着いた夢舞台

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 京口紘人対久保哲也 3回、パンチを当てる久田(奥)(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪

挑戦者・久田哲也(34=ハラダ)の夢が終わった。デビュー16年目の初挑戦。世界2階級覇者のスーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)を2回に右ストレートでダウン寸前に追い込んだが、9回にダウンを奪われて失速。国内ジム所属選手として、平成以降最も遅い46戦目の世界初挑戦でのベルト奪取はかなわなかった。

試合後の控室。最初は鏡で顔を見て「ボコボコやん」と笑って見せた久田の感情が高ぶった。

「めっちゃしんどかったけど、最後まで諦めんでやれた。でも、勝ってみんなを感動させるんが一番の夢やったから…。やっぱりチャンピオンは強かったですね」。涙がこみ上げ、言葉が途切れ途切れになった。

ただの夢見がちな少年だった。「ボクシングの世界チャンピオンになる」。日本人初の世界4階級覇者井岡一翔が後輩になる堺市立浅香山中の卒業文集に、そう書いた。球技は全然ダメな“帰宅部”なのに、スポーツテストは学年1位。「大金持ちになれるかも」と妄想し、高校1年の時、自宅から10分のハラダジムに入った。

30歳で覚醒した。29歳の時に2戦連続ドロー。「30歳で日本王者」という目標はかなわず、引退を考え、ジムを2カ月離れた。「ずっと“もっとやれる”と思ってた。だから、あと1年」。15年5月に、日本ランク12位のホープに8回逆転KO勝利。「こんなことってあるんや。神様が“まだ続けてええよ”と言ってくれてる」。そこから6連続KO、日本王座奪取&V5を含む13連勝で世界初挑戦へ。無我夢中で放った左フックが、人生を変えた。

トイレの壁に写真を貼った。「潜在意識に訴えるのは、リラックスした時に見るのが大事と聞いて」。世界ベルト姿の井岡一翔を自分の顔にすげ替えた写真を見て、用を足す。「2018年、世界チャンピオンになりました。応援ありがとうございました」と書いた紙も貼り、世界王者になる予行演習を繰り返した。

中学の同級生、妻淳子さん(34)に「私はついてくだけや」と支えられ、長女一歌ちゃん(9)に「負けたら口聞かへんで」と励まされ、昨年11月に生まれた朱莉ちゃん、乙葉ちゃんには元気をもらった。

7月に村田、拳四朗のW世界戦の会場で元全日本フライ級新人王奈須勇樹さん(37)に声をかけられた。「まだ頑張ってるんですね。応援してます」。14年前のプロ5戦目にフルマークの0-3判定で完敗した。「こういう人がチャンピオンになる、と思った。その人から…。ゾクッとしました」-。

山より谷が多かった16年。夢見がちの少年が、世界と戦う男になった。

「負けたけど、感動の1日やったかな」。得意の左フックをおとりに右ストレートで決める戦略は当たった。「相手がフラフラっとしたから、一瞬“試合止めてくれるんちゃうかな”と…。僕も舞い上がってたのか、甘さですね」ととどめの追い打ちがわずかに遅れたことを悔いるが、確かに手応えを感じた。互角の打ち合いも演じた。

「僕の中では9割ぐらい諦めるつもり。でも、嫁さんがまた“諦め悪いんが、あんたのええとこちゃうの”と言うかも…」。引退を示唆しながら、苦笑いを浮かべた。

京口紘人対久田哲也 9回、京口紘人は久田哲也からダウンを奪う(撮影・奥田泰也)
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 京口紘人対久保哲也 2回、京口(手前)をぐらつかせ右手を突き上げる久田(撮影・清水貴仁)

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京口成長感じた心意気、最後までKO狙い/大橋秀行

久田を判定で下し防衛した京口(撮影・奥田泰也)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。

  ◇  ◇  ◇

「自分がライトフライ級をけん引していくんだ」との心意気が、京口のファイトに乗り移っていた。ファイタータイプの久田に対し、足を使って動き、距離を取ってパンチを当てることも選択できた。だが、あえてしなかったのだろうと推察する。面白い試合をやろうと、序盤から距離を取らずに攻めていたのが印象的だった。

9回に奪ったダウンも、右アッパーからの右フックは、体幹が強くなければできない動きだった。最終12回にバックステップを使い、動きに緩急をつけながらKOのチャンスをうかがう姿勢にも、王者のさらなる成長を感じた。あえて課題を言うならばKOができなかったことぐらいだろう。

今回は京口のプロらしく打ち合う姿勢が、久田の持ち味も引き出したのだと思う。アッパーやカウンターの右には、王者攻略の研究の成果が出ていたし、この世界戦実現のために協力してくれた人たちの思いを、すべて背負っている戦いぶりだった。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者、大橋ジム会長)

タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

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京口紘人ど根性V2、直前合宿スパーで肋骨折れてた

タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。激しい打ち合いの中で地力の差を示し、来年予定する統一戦へはずみをつけた。

  ◇  ◇  ◇

冷静だった。勝負の12回。京口は「ちょっと逃げたろかな」と捨て身で突進してくる久田をかわし、笑った。相手はもう、足が止まった。あえて打ち合いに応じ、力強いパンチを出し続けて勝った。

2回に右のカウンターをもらい、ロープまで後ずさり。「効いた」が「これで振り出しに戻った」と焦らず、すぐ左のジャブで立て直した。9回には右アッパーに右フックをたたみかけ、ダウンを奪取。KOでの圧勝ではなかったが「自分の中でいいキャリアになった。気持ちのいい選手。強い選手だった」。タフな久田に感謝した。

8月末に行ったフィリピン合宿最終日。1階級上、フライ級の世界トップランカー、マグラモとの激しいスパーリングで肋骨(ろっこつ)の軟骨を折った。診断は全治約3週間。左耳の鼓膜も破れていた。帰国後、最初は大きく息を吸うだけで痛みが出た。9月中に回復したが、パンチをもらい続ければリスクはあった。「前回以上に意識して練習してきた」という防御で、ベルトとともに不安のあった肋骨も守り通した。

世界王者となって約2年。「引き出しを増やしていかないと」と今も研究は続く。刺激となるのは、同い年の3階級王者“モンスター”井上尚弥の存在だ。9月下旬、高級肉のコース料理をごちそうになり、年内に海外旅行に行く約束をした。京口が勝ち、井上が11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でドネアに勝った際の“ダブル祝勝旅行”。強敵とぶつかる盟友に、バトンを渡した。

来年中のWBA王者カニサレス(ベネズエラ)や6度防衛中のWBC王者拳四朗との統一戦を見据える。「しっかり休んで。いつかファンが望む統一戦、ビッグマッチ、それがかなうように精進するだけ」。まだ道の途中だ。【高場泉穂】

◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪府和泉市生まれ。父が師範代の道場「聖心会」で3歳から空手を始める。12歳でボクシングに転向し中学1、2年時には大阪帝拳ジムで辰吉丈一郎から指導を受けた。大商大卒業後の16年にワタナベジム入りし、4月にプロデビュー。17年7月に日本最速となる1年3カ月でIBFミニマム級王座獲得。2度防衛した後、18年8月に返上しライトフライ級に転級。18年12月にWBAスーパー世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成。161センチの右ボクサーファイター。

▽リングサイドで観戦した大阪府の吉村知事 ボクシングの試合を初めて生で観戦したが、非常に感動させてもらった。久田選手も激しく打ち合い、すさまじい戦いだった。最後は気持ちだったと思う。

9回、久田(右)からダウンを奪う京口(撮影・清水貴仁)

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久田哲也「勇気持って臨むだけ」王者京口紘人に挑戦

前日計量を終え、ファイティングポーズをとる京口(右)と久田(撮影・前田充)

WBA世界ライトフライ級スーパー王座タイトルマッチの調印式、前日計量が30日、会場のエディオンアリーナ大阪で行われた。同級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)はリミットの48・9キロ、同級1位の挑戦者久田哲也(34=ハラダ)は100グラムアンダーの48・8キロでともにパスした。

プロ46戦目。国内ジム所属選手では、平成以降最も遅い世界初挑戦。久田は報道陣を前に「こんなに多くの人に囲まれて、ちょっとアイドルになった気分」と照れ笑いを浮かべて「京口選手とは互いの距離が似ていると思うので、中間距離の探り合いから、いかに自分のペースをつかむか。果敢に勇気を持って臨むだけです」と、晴れ舞台に思いをはせた。

03年11月のデビュー戦から約16年。もぐらがついに日の目を見る。

15年5月、30歳の33戦目か、試合前に聴き続ける歌がある。ジャパニーズレゲエミュージシャンEXPRESSの「もぐらの唄」。<歌詞>いくつになっても進む俺はこの道を-。当時21勝9敗2分け。折れそうな心に“応援歌”がしみた。「毎日聴いて、励まされて、頑張れた」。そこから怒濤(どとう)の13連勝だ。日本タイトルを奪取、5度防衛。世界戦にたどり着いた。

数カ月前、知人を通じ、EXPRESSと話をした。別の歌「Life」も好きと言うと、歌詞を自分用の“替え歌”にして送ってくれた。「僕用に“テツヤ”とか入っていて。嫁や子供と一緒に聴いて、もう号泣しました」。驚くことに、EXPRESSがボクシングを習っており、その先生が京口という事実も判明した。久田は「京口選手とはほんまに縁があるんやなと。僕が勝って、王者になったら、防衛戦では入場曲にとか、考えてるんです」と苦笑いした。

10月1日。「僕が世界チャンピオンになる日です」。地中でもがき、力をつけたもぐらが、地上に顔を出す。

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京口紘人あす防衛戦「盤石に封じます」、ジョークも

京口紘人

ジャイキリはさせない。プロボクシングWBAライトフライ級タイトルマッチ(10月1日、エディオンアリーナ大阪)の前日計量が30日、会場で行われ、王者京口紘人(25=ワタナベ)はリミットの48・9キロ、挑戦者で同級1位の久田哲也(34=ハラダ)は48・8キロで1発クリアした。

下馬評では京口有利。ラグビーワールドカップ(W杯)で日本がアイルランドから金星を挙げ、ジャイアントキリングを歓迎するムードが漂うが、京口は「盤石に封じます」。会見で久田が「あすは自分がチャンピオンになる日」と宣言すると、京口は「あすは天下一品の日です」。大好きなこってりラーメンチェーン店の名を挙げ、「天一(10・1)の日なので、天一を食べて応援に来てください」とジョークをはさむ余裕さえ見せた。

ただ慢心はない。相手の武器左フックは「強いと聞いている」。プロ46戦で初世界挑戦となった久田を「執念持って挑んでくると思う」と警戒した。「そういう相手に勝ってレベルアップしたい。通過点じゃないですけど、京口は、もっと先を見据えられる選手だと証明したい」。故郷大阪で圧倒的な凱旋(がいせん)勝利を狙う。

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久田哲也、王者京口の圧勝宣言に「そんな簡単には」

久田哲也(2015年5月9日撮影)

WBA世界ライトフライ級1位久田哲也(34=ハラダ)が28日、大阪市内で、同スーパー同級王者京口紘人(25=ワタナベ)への世界初挑戦(10月1日、エディオンアリーナ大阪)の予備検診を行った。

胸囲で5・5センチ、首回りで2・2センチ下回ったことを「僕より、ありますね」と言いつつも、想定内と言わんばかり。京口の“圧勝宣言”も「できたらいいんじゃないですか? そんな簡単にはいかないと思いますけど」と笑顔で受け流した。

デビュー15年10カ月。国内ジム所属選手では“平成以降最も遅い世界初挑戦”となる46戦目の晴れ舞台、入場曲は世界王座をイメージするものを選んだ。プロ野球オリックスの球団歌「SKY」を提供したバンド「メガストッパー」の「ZION(ザイオン)」。久田は「頂上とかを意味する言葉。熱くなる、一体感のある曲」と説明。久田のいとこ久田亮平さんが同バンドのドラマーという縁から、今回の試合のプロモーションビデオでも使用した。

「京口選手は序盤からボディーブローで削りに来ると思う。僕も削りに行くし、最後は精神力の勝負になると思います」。激戦を制し、ベルトを手にするつもりだ。

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京口「圧勝しかないです」久田とのV2戦へ自信満々

世界2階級覇者のWBAスーパー世界ライトフライ級王者京口紘人(25=ワタナベ)が28日、大阪市内で同級1位久田哲也(34=ハラダ)とのV2戦(10月1日、エディオンアリーナ大阪)の予備検診を行った。

胸囲92・5センチ、首回り37・8センチは久田のそれを5・5センチ、2・2センチ上回り、パワーの優位を物語るデータとなった。

京口は「胸囲、首回りとか見て、久田選手は思ったより小さいなと思いましたね。でも、いつも言うように数字で戦うわけじゃないので」。6度目の世界戦にして初めて故郷大阪で戦うとあって、気持ちの高ぶりはいつも以上だ。

応援団の数を「現時点で850人ぐらい。東京なら400人いかないから、倍以上ですね」と言い、笑顔を見せた。イメージする防衛プランは「圧勝しかないです。何ラウンドで倒すとかは言いませんが、結果的にそう(KO勝ちに)なると思います」。風格さえ漂わせ、自信満々に言い放った。

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京口紘人 井上尚弥と海外旅行プラン「あがります」

2度目の防衛戦に向け、最終スパーリングを行った京口紘人

ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25=ワタナベ)が24日、久田哲也(34=ハラダ)との2度目の防衛戦(10月1日、エディオンアリーナ大阪)に向けて都内の所属ジムで最後のスパーリングを行った。

圧勝だった。同級の日体大3年生相手に3回を行う予定だったが、1回から強烈なワンツーがさく裂。その後も一方的に追う展開となり、途中で相手の鼻血が止まらなくなると2回2分20秒でストップがかかった。京口は「相手が途中からびびっちゃってたんでね」と苦笑い。力の差はあったものの、KO勝利のいいイメージトレーニングとなった。

モンスターとの約束がある。2日前の22日、11月にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控える井上尚弥(大橋)と会食。高級肉をごちそうになると同時に、年内にプライベートで海外旅行に一緒に行く計画を立てた。「あがります。(肉も)めっちゃおいしかった」。先に勝って、強敵ドネアと対戦する井上にバトンを渡すつもりだ。

25日に大阪入りし、現地で最終調整を行う。故郷大阪での試合はプロデビュー戦、3戦目に続き約3年ぶり3度目。今回の試合には800人強の応援が来てくれるという。「ばっちし勝って、大阪のファンにアピールしたいです。いい勝ち方します」。パワーアップした姿を、なにわのファンに見せる。

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王者京口戦前に久田哲也が異例「興行内」公開スパー

WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチを前に、異例の“興行内公開練習”を行う同級1位久田哲也(撮影・加藤裕一)

WBA世界ライトフライ級1位久田哲也(34=ハラダ)が23日、スーパー同級王者京口紘人(25=ワタナベ)との世界戦(10月1日、エディオンアリーナ大阪)を前に同第2競技場で異例の“興行内公開練習”を行った。

神戸・真正ジムの興行の中で観衆約800人を前に、リングアナ、レフェリー付きという本番さながらのスタイル。ヘッドギアを装着してジム仲間相手に2ラウンドのスパーリングを行った。終了後にはリング上で「京口選手とは打ち合いになると思うけど、熱い気持ちでいきます。左フックで倒して、僕が世界をとります」と決意表明した。

久田は「試合ぐらい集中できて、いいリハーサルになりました」と喜んだ。デビュー46戦目。国内ジム所属選手として、平成以降ではリック吉村の45戦目を上回る“最も遅い世界初挑戦”へ、チケットの売れ行きも好調の様子。自らさばいたのは約600枚。過去最高は「日本タイトル戦で250ぐらい」というから、すでに2倍以上の“応援団”を確保した。デザイン事務所などを経営する兄祐輝さん(38)に「GET THE GLORY(栄光をつかめ)」というロゴ入りTシャツをデザインしてもらうなど、準備万全だ。

今回の仕掛け人、西日本ボクシング協会長の真正ジム・山下正人会長は「彼は世界初挑戦で経験が少ない。ちょうど世界戦の1週間前にウチの興行があったんでね。西日本の仲間やし、頑張ってほしいからね」と企画理由を語った。

WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチを前に、異例の“興行内公開練習”を行った同級1位久田哲也(撮影・加藤裕一)

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王者京口紘人「あの展開に」ロマゴンの域で完勝狙う

トレーニングを公開し、スパーリングする京口(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)が圧倒の凱旋(がいせん)防衛を狙う。10月1日にエディオンアリーナ大阪で同級1位久田哲也(34=ハラダ)とV2戦を控え、19日に都内のジムで公開練習した。

3回のスパーリングでは法大からプロ転向する多田翔真(24)を圧倒し、2回途中でセコンドが1度中断させたほど。京口は「出した力は6割くらい」と、好調ぶりをアピールした。

13勝(9KO)とミニマム級時代から自慢はパワーだったが、「新しい自分を見せたい」と今回は技術をみがいてきた。「防御はいつも以上に意識している。ウィービングやブロッキング。接近戦での技術やいろんな角度からのパンチとか。細かい作業にこだわって、引き出しを増やしてきた」と話す。

久田はたたき上げから16年、46戦目で初挑戦となった。京口とは好対照だ。「国内トップの相手だが、世界は違うところを見せたい。いろんな引き出しで1枚も2枚も上で、すべてに上回る」と圧勝を期す。「プラン通りにいけば、中盤以降には倒せる」と自信満々だ。

理想は中学時代に見た英雄になったローマン・ゴンサレス(ニカラグア)。08年とまだボクシングを始めてまもなくだった新井田豊のV8戦に、4回TKOで完勝した試合を見た。「一発とか豪快ではなく、詰め将棋のよう。見ほれた。あの展開に持っていければ」と完勝を狙う。

大阪では3度目だが、世界戦では初の地元開催となる。応援団も前回の倍となる約700人以上が駆けつける。地元のファンに2階級制覇王者に成長した実力を示すつもりだ。

トレーニングを公開し、ファイティングポーズを取る京口(撮影・鈴木みどり)
トレーニングを公開し、ファイティングポーズを取る京口(中央)。左は渡辺会長、右は井上トレーナー(撮影・鈴木みどり)
公開練習を行った京口(撮影・佐藤勝亮)
トレーニングを公開し、スパーリングする京口(撮影・鈴木みどり)

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