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井上尚弥のいとこ浩樹、12連勝だ!70秒KO刺激

井上浩樹(18年3月25日撮影)

ボクシング日本王座挑戦者決定戦の前日計量が11日に都内で行われた。スーパーライト級は1位井上浩樹(25=大橋)、2位マーカス・スミス(33=平仲BS)ともリミットの63・5キロでパスした。

井上は11勝(10KO)、スミスは6勝(6KO)1分とKO率の高い、無敗のサウスポー対決となる。勝者は来春の日本王者細川バレンタイン(27=角海老宝石)への挑戦権を得る。

井上はいとこの井上兄弟の後を追って、15年大みそかにプロデビューした。約2年半でようやく初のタイトル挑戦が見えてきた。「長かったが、それは仕方がない。これを勝たないと次へ進まない。この試合に集中していきたい」と話した。相手に関しては「パワーがあり、柔軟でバネは独特」と分析し、「特に前半にくるので、そこは注意したい。いなしていきたい」という作戦だ。

世界王者井上尚弥の日本人世界最短の70秒KO防衛はリングサイドで見た。「距離はあって苦労するかと思ったが、さすがの踏み込み。すごい刺激になった」。普段は3人で遊ぶ仲だが「技術よりも練習への姿勢、集中力。オンとオフの使い分けがうまい」と精神面で学ぶことが多い。「2人に少しで追いつけるように」と、デビュー12連勝を目指す。

スミスは再計量でパスした。沖縄の自宅でヘルスメーターに乗ると余裕があり、移動で動くことから機中で弁当を食べた。東京に着いて体重超過が判明し、宿舎で減量して計量時間10分前に到着。最初の計量は100グラムオーバーで、トイレに行ってから再計量でパスした。平仲会長は周囲に平謝り。スミスは「いい試合をして、勝って、また東京にくる」と平然とした顔で話していた。

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体重超過失格男ネリが7カ月ぶり復帰戦で王座奪取

ルイス・ネリ(18年3月撮影)

<プロボクシング:WBCバンタム級シルバー王座決定12回戦>◇6日(日本時間7日)◇メキシコ・ティファナ・ガスマートスタジアム

前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が空位だったWBCシルバー王座を奪取した。ネリは今年3月に山中慎介との初防衛戦の前日計量で体重超過による失格で王座を剥奪され、資格停止処分を受け、これが約7カ月ぶりの復帰戦。ジェイソン・カノイ(28=フィリピン)と拳を交え、3回2分44秒、TKO勝利を収めた。ネリの通算戦績は27勝(21KO)となった。

ネリは昨年8月、山中慎介を下してWBC同級王座を奪取後、ドーピング違反が発覚。処分のないまま、山中と再戦が決まったものの、計量失格で王座を剥奪。翌日の試合でKO勝ちしたものの、WBCから6カ月間の資格停止処分を受けていた。

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WBCがネリの資格回復 山中慎介戦で減量失敗

ルイス・ネリ(18年3月撮影)

世界ボクシング評議会(WBC)は21日、体重超過で王座剥奪となり、6カ月の資格停止処分を受けていた元世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)の資格回復を認めたと発表した。

引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで減量に失敗し、9月1日までの資格停止となっていた。

ネリは10月6日に、正規王座に次ぐシルバー王座を懸けて試合に臨む予定。

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JBCが体重超過ルール改定、中止規定を明文化

日本ボクシングコミッション(JBC)は14日、体重超過に関するルールを改定したと発表した。

超過が契約体重の3%以上の場合は計量失格で試合中止とする。3%未満は2時間の猶予が与えられるが、再計量でも超過は計量失格とする。この場合の出場可否、処分は別項で規定され、試合中止しない場合も、当日計量義務付けで試合中止、ライセンス停止、制裁金処分などが下される。今年に入って国内の世界戦でも体重超過が相次ぎ、世界に例のない中止規定が明文化された。

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井上尚弥&拓真兄弟で来春にもバンタム王座独占!?

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

世界3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で同級10位の井上拓真(22=ともに大橋)が判定で同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)を下し、次期指名挑戦者となった。

現在、WBCバンタム級は前王者ルイス・ネリ(メキシコ)の体重超過による王座剥奪のために空位。それを受けた10月の王座決定戦、この勝者の指名試合を待ってから、井上の挑戦となる。早ければ来春にも世界初挑戦が実現する。所属ジムの大橋秀行会長は「私見ですが、兄尚弥のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝と一緒にやるパターンもあるかもしれない」と兄弟世界戦の可能性を口にした。

兄尚弥は10月7日のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との初防衛戦を皮切りに階級の世界最強を決めるトーナメント、WBSS優勝に向けてスタートを切る。WBSSには3団体の王者が出場しており、優勝すれば日本初の3団体統一王者になる。尚弥も「自分が優勝して拓真も(世界戦で)勝てば、兄弟2人で独占。それもいいですよね。十分に(世界ベルトを奪う)力はあると思うので」とエールを送った。

日本勢ではWBA、WBC承認時代、亀田兄弟がフライ級を独占。世界ではクリチコ兄弟が、4団体でヘビー級を独占した。日本でIBF、WBOも承認された現在、兄弟で4団体制覇となれば国内初となる。兄弟のトレーナーで父の真吾氏は「その(独占)形になるなら、ぜひしてもらいたいですね。それまでトレーニングあるのみです」と一家の目標を掲げていた。

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元UFCファイターのギラード、傷害で指名手配

7月のRIZIN11大会にも参戦した元UFCファイター、メルビン・ギラード(35=米国)が傷害容疑で米デンバー警察署に指名手配されたことが分かった。

7日(日本時間8日)に米メディアが報じたもので、3日午前2時ごろ、コロラド州デンバーのバーで複数人に殴りかかったという。暴行したとされる動画も公開されている。ギラードは7月のRIZIN11大会で五味隆典と対戦した際、前日計量で950グラムオーバーの体重超過。試合も1回TKO負けを喫していた。(デーブ・レイブル通信員)

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プロボクシング厳罰新ルール3%体重超過で試合中止

2月28日、ダブル世界戦前日計量でまさかの2.3キロオーバーとなった王者ネリ(手前右)をにらみ付ける山中

プロボクシングの体重超過で計量失格ボクサーに対し、試合中止を含めた厳罰ルールが決まった。

日本プロボクシング協会が23日の理事会で、日本ボクシングコミッション(JBC)の原案を了承。月内のJBC理事会で正式決定し、9月1日から適用予定。世界戦を含めて頻発したことで、ルール化を協議していた。国内開催の世界戦にも原則として適用される。

体重超過が契約体重の3%以上の場合は、再計量の2時間猶予を与えず、その時点で試合は中止とする。バンタム級の3%は1・6キロで、山中が再戦した王者ネリは最初2・3キロ超過で、今後は中止のケース。3%は「経験から落とせない体重で、落とさせるには危険」との判断で決まった。

3%未満は2時間猶予が与えられるが、再計量でも超過は試合中止とする。または試合中止をしない場合も、当日再計量を義務付けて8%以上超過した場合は試合中止とする。また、制裁金と6カ月から1年間のライセンス停止処分も明文化された。

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木村翔が田中とV3戦 遊べなかった怒りぶつける

挑戦者田中の写真を手に会見を行ったWBO世界フライ級王者木村(撮影・中島郁夫)

 WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が、怒りのKO防衛を宣言した。20日に都内で、9月24日に名古屋で同級1位田中恒成(23=畑中)とのV3戦を発表した。

 木村は7月27日に中国でV2から2カ月足らずでの連戦。10日しか休めなかった不満をリングで爆発させるつもりだ。田中陣営の先行発表から20日後の発表と、木村陣営は王者のプライドも見せた発表会見。雑草対エリートの日本人対決は、早くも火花を散らせて始まった。

 「遊べなかった怒りをぶつけたい」。木村はヒゲをぴくつかせて語気を強めた。7月に中国で初めて海外防衛。大仕事も休みは10日だけで、7日に練習を再開した。「韓国に行って、焼き肉食って、カジノにも」。その願いは吹き飛んだ。

 2カ月足らずの試合間隔は強行と言える。4月にはWBC世界フライ級で比嘉が2カ月余りで、体重超過から王座剥奪となった。木村は「体はなまってない。減量も問題ない。前回も1カ月半の集中で仕上げた」と話す。そこには陣営の思惑もある。

 昨年大みそか以来、期限通り9カ月で指名試合となる。9月に田中戦は早々に内定済みで、V2戦はあえてはさんだ。有吉会長は「試合ないとジムに来ないで遊び行っちゃう。太る暇もなくこの方が楽」と笑った。実際に世界初挑戦など何度もこの間隔で試合した。

 また敵地戦になるが、王者の意地が20日後の異例の発表になった。田中陣営がV2戦の4日後に先行発表した。有吉会長は「招待もされたが、休ませたいし。王者が出向く必要はない。あくまで防衛戦」と、早くも舌戦でも仕掛けた。

 田中は12戦目の世界最速タイで3階級制覇を狙う。木村の12戦目はノーランカーだった。雑草対エリートの日本人対決。木村は「一番手ごわい相手も穴はある。一発当たれば。必ずKOで倒す」とニヤリ。「3階級阻止のV3でスター街道を上る」ために、26日からはバンコクで2週間のスパーリング・キャンプに入る。【河合香】

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山中竜也1発で沈む 階級上げた再挑戦も視野に

7回、サンダール(右)の右パンチが山中の顔面にヒット(撮影・白石智彦)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館

 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が0-3の12回判定負けで、2度目の防衛を逃した。同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)の右ストレートで7回にダウンを喫し、終盤は約15キロの減量の影響で両脚がつった。流血しながら意地を見せたが、ライトフライ級への転向を含めて、今後のプランは再考することになる。中卒から、たたき上げの男が大きな壁にぶち当たった。

 快調だったはずの山中が、1発の右ストレートで沈んだ。徐々に距離を詰め、戦略通りに進んでいた7回。サルダールのワンツーをあごに受け「かなり効きました」。起き上がると、今度は両脚がつった。言うことを聞かない体に加え、終盤には左まぶた付近から流血。懸命に立ち向かったが「向こうが勝ったと思いました」と覚悟を持ち、12回終了のゴングを聞いた。

 順調に見えた減量にも落とし穴があった。山下会長は「減量やね」とつった両脚について分析。3月の初防衛以降、祝いの場が増え、山中の体重は62キロ台に達した。47・6キロのリミットまでは約15キロ。最近の世界戦では体重超過が度々問題となっており、王者として「怖いのは怖い。計量失敗する夢を見ることもある」と、その不安は増した。

 減量期間中は神戸市内の自宅に母理恵さん(47)が訪れ、減量食を用意。前日計量では100グラムアンダーでパスし「体調はいいです」と笑った。この日はママチャリで会場入りし、普段通りかと思われた流れだったが、足をすくわれた。

 ベルトを失った控室では、額に巻いた白のタオルを血でにじませながら「その時(ダウン)だけ(ガードを)開いてしまった」とポツリ。それでも「これで終わるつもりはない」と言い切った。山下会長は「本人と話して決める」とし、ライトフライ級転向も含めて、今後のプランを再考する。中学卒業後からボクシングに打ち込む理由を「好きだから。漫画(はじめの一歩)を読んで、長谷川(穂積)さんを見てのめり込んだ」と言い切る男。立ち止まるのは、まだ早い。【松本航】

7回、サンダール(右)の右パンチが顔面にヒットしダウンする山中(撮影・白石智彦)

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山中慎介さんが引退式、愛妻に感謝伝え結婚式約束

笑顔で鏡開きをする山中さん

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退記念パーティーが1日、1300人の後援者が集まって都内のホテルで盛大に行われた。冒頭に試合のテーマ曲とともに入場して壇上に上がると、「入場を思い出して泣きそうでした」と感慨深げに切り出した。

 日本歴代2位の12連続防衛を果たした名王者の節目の日は、次々にサプライズゲストが登場する豪華なものとなり、ビデオメッセージにはビートたけし、明石家さんま、松本人志、松本潤ら芸能界からも慰労の言葉が届いた。

 本人発のサプライズは式の最後。支え続けてくれた妻沙也乃さんへのメッセージだった。これまで表舞台に上がることはなかった愛妻に花束を渡し、感謝の言葉を述べ、「式を挙げていないままきているので、これから」と結婚式を行うことを約束した。

 3月1日のWBC世界同級タイトルマッチで、大幅な体重超過で王座失格となったルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、王座返り咲きならずに引退を表明した。この日がちょうど4カ月。テレビ出演、イベントなどで多忙な日々を送っており、「今後どうするかははっきりときまっていない。今年ゆっくり考えてみようと思います」と話した。

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ネリにWBC6カ月資格停止処分、山中戦で体重超過

WBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重オーバーとなり、会場を引き揚げるネリ(18年2月28日、撮影・狩俣裕三)

 世界ボクシング評議会(WBC)は18日、引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで、体重超過のために王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)を6カ月の資格停止とすると発表した。期間は9月1日まで。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は、既に日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。WBCはネリを聴取し、最終的な処分を検討していた。

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ウィテカー、体重超過の挑戦者に判定勝ち UFC

ロメロとの激闘を制し、判定勝ちしたミドル級王者ウィテカーPhoto by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

<UFC:225大会>◇9日(日本時間10日)◇米イリノイ州シカゴ、ユナイテッド・センター

 UFCミドル級王者ロバート・ウィテカー(27=ニュージーランド)が意地をみせた。挑戦者級1位のヨエル・ロメロ(41=キューバ)の体重超過で急きょノンタイトル戦に変更となったメインイベント同級5分5回。圧倒した1回途中で「手が使えなくなった。ひじのあたりまで感覚がない」という負傷のアクシデントに陥った。

 2回以降はロメロに攻め込まれ、ダウンも許し、テークダウン数も上回られたが、ウィテカーも体重超過した「元挑戦者」に負けるわけにはいかなかった。追い詰められながらもミドルキックなどで応戦して踏ん張り、グラウンドで攻め込まれながらも5回を戦い抜いた。2-1の判定勝ちで勝利したウィテカーは「ヨエルはトラックみたいにぶつかってくるし、必死に耐え抜いて巻き返さないといけなかった。接戦だったから、どっちの可能性もあると思っていたけど、オレもかなり打ち込んだし、5ラウンドのうち3ラウンドは取ったし十分いけるだろうと思っていた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 試合後、再びUFCベルトを腰に巻くと「本当にタフな試合だったけど、これから戻ってチームと話してから、次にどうすべきか考える」と体重超過したロメロへの怒りを抑えながら王者らしい貫禄をみせた。

ロメロ(左)に蹴りを見舞うミドル級王者ウィテカーPhoto by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

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ロメロまた体重超過…王座戦がノンタイトル戦に変更

UFC王座戦が挑戦者の体重超過でノンタイトル戦に

 米総合格闘技のUFC225大会は9日(日本時間10日)、米イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催されるが、メインイベントのUFCミドル級タイトル戦が挑戦者の体重超過で急きょノンタイトル戦に変更された。同級王者ロバート・ウィテカー(27=ニュージーランド)はリミット185ポンド(約83・91キロ)でパスしたものの、挑戦者となる同級1位のヨエル・ロメロ(41=キューバ)が185・2ポンド(84・01キロ)で0・2ポンド(約100グラム)の体重オーバー。規定体重を満たせず、ノンタイトル戦としての開催が決定。ロメロが勝利しても王座移動がなくなった。

 ロメロは2月のUFC221大会でのルーク・ロックホールド(米国)とのミドル級暫定王座決定戦でも体重超過したばかりだった。試合は3回KO勝利したものの、暫定王座の獲得はできずに後味の悪い結末になっていた。これで2戦連続のルール違反となっただけに、UFCの対応が注目されそうだ。

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井上尚弥WBSSに参戦 体重超過ネリとの対戦も

井上はチャンピオンベルトを肩に指で「3」を作ってポーズを決める(撮影・井上学)

 国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。

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田口良一、初の2団体王座防衛へ「気合で」計量パス

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)

 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦の調印式と前日計量が、19日に試合会場となる大田区総合体育館で行われた。

 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)とIBF6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)ともリミットの48・9キロで一発クリアした。

 最近は世界戦でも体重超過が多く、問題視されている。田口は前日から何も食べていないが「直前はきつかったが、気合で絶対落とそうと思った。ぎりぎりでパンツを脱ぐも嫌ですから。向こうもリミットを作ってきてくれてうれしい」と笑みを見せた。

 上半身に入れ墨を入れたブドラーの裸を初めて見たが「すごいタトゥー。痛みには間違いなく強い」と笑わせた。公開練習では左構えも見せた。「絶対右。かく乱でしょう。気にしない」と話し、試合のカギには「動きを封じたいし、先手をとりたい」とジャブを挙げた。

 日本人としては史上初となる2団体王座の初防衛がかかる。「厳しい試合になるかもしれないが、正々堂々と激しい打ち合いをしたい。盛り上がる試合をして、自分が勝つ」と言い切った。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)

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比嘉処分 ジムは真摯な姿勢示すべき/記者の目

比嘉大吾(右)、具志堅用高会長

 日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22=白井・具志堅)に、ボクサーライセンス無期限停止処分を下した。ファイトマネー相当額の20%を制裁金とし、復帰には1階級以上上げることを義務付けた。処分停止解除は定期的に体調管理報告などを受け、総合的に勘案して決める。具志堅会長、野木トレーナー、滝田マネジャーは戒告処分。世界戦で日本人初の失態に過去例のない重い処分となった。

      ◇       ◇

 比嘉の処分発表前、26日のIBF世界2位決定戦の前日計量があった。日本人対決の両者はほれぼれするような肉体で、リミットにピタリだった。耳に残る一言がある。ネリが2・3キロ超過の瞬間、山中が吐き捨てた「ふざけるな!」。外国人の失敗はよく見てきたが、日本人が失敗するとは思いも寄らなかった。

 試合間隔の短さ、筋肉増強のフィジカルトレ、体質…。理由はいろいろだろうが、ジムの管理責任は重い。計量2日前の予備検診では見る影もない姿だった。その夜は他選手の試合で、戒告処分の3人は比嘉と別行動だった。危機感があったのだろうか。

 「あってはならない事態を引き起こしてしまったことを深く反省しております。JBCの処分を厳粛に受け止め、選手の健康管理を徹底する所存です。お騒がせ致しましたことをあらためて心よりおわび申し上げます」。ジムはコメントを出すにとどまった。せめて真摯(しんし)な態度、姿勢を示す会見をすべきだった。【河合香】

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比嘉ライセンス無期限停止 体重超過失態に重い処分

報道陣に処分を説明する日本ボクシングコミッションの安河内事務局長

 日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22=白井・具志堅)に、ボクサーライセンス無期限停止処分を下した。ファイトマネー相当額の20%を制裁金とし、復帰には1階級以上上げることを義務付けた。処分停止解除は定期的に体調管理報告などを受け、総合的に勘案して決める。具志堅会長、野木トレーナー、滝田マネジャーは戒告処分。世界戦で日本人初の失態に過去例のない重い処分となった。

 JBCは前日24日にジムから報告書が届くと、この日午前に倫理委員会を開いた。比嘉が900グラム超過で世界戦では日本人初の計量失敗、王座剥奪の上にギブアップで9回TKO負けから10日目。階級制スポーツに反する大失態に、処分は厳しいものとなった。

 安河内事務局長は「影響は計り知れなく、懲罰の意味で重い処分とした。日本の宝であり、将来を見据えた救済も考えた」と説明した。体重超過は過去1年間停止が最長も、興行優先で途中解除した例もある。「期限を設けて再起ありきではない」とし、処分解除は定期的に健康状態や管理報告を受けて判断していく。

 倫理委員会では再発防止策として、体重超過への罰則規定も話し合われた。5月中旬までにまとめる予定だが、制限体重を3%超過した場合は、再計量もせずに試合中止とする規定を設ける方針を明かした。

 世界戦は認定団体との合意が必要だが、安河内事務局長は「階級制であり、フェアが条件の競技。日本が世界の流れをつくっていきたい」と話した。JBCでは当日計量も実施し、8%超過選手には昇級を勧告している。今後は2回目の8%、1回目も12%超過選手は強制的に昇級させる考えも示した。

 3月に山中の世界再挑戦で体重超過した王者ネリは、日本から永久追放となった。国内では今年、体重超過がすでに6件と増加傾向にあり、計量失敗で棄権した日本王者もいる。今、ボクシング界のあり方が問われている。【河合香】

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山中慎介さん不変の懐の深さ。第2の人生でも

議場での引退セレモニーで多くのファンの前で左拳を掲げる山中さん

 名王者の懐の深さがかいま見えた。

 3月に引退したボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退セレモニーが25日、中野区役所で開かれた。日本歴代2位、12度の防衛を重ねる偉大な王者となる前の09年から居を構え、故郷の滋賀県に続く「第2の故郷」となった東京都中野区。2度の引っ越しも同区内で、16年には制定されたばかりの名誉区民にも選出されている。

 縁深く、この日からガウンやトロフィーなどの引退記念展示が同区役所で始まったのに合わせ、セレモニーが開かれる運びとなった。平日、それも大雨の午後1時。それでも会場となった議場には次々に「区の英雄」と見ようと人が詰め掛けた。会場に入れない人も出るほどで、山中さんも「毎試合駆けつけてもらい、応援が力になりました。ありがとうございました」と花束片手に感激したように謝辞を述べた。

 昨年8月、日本記録の13度目の防衛に挑んだルイス・ネリ(メキシコ)との試合でプロ初黒星。その後に相手のドーピング陽性反応が発覚するなど、いわく付きとなった因縁の相手との再戦は3月。意図的に思える大幅な体重超過で前日計量失格となり、体調面での大きな差は明らかに、2回TKO負けで引退を決めた。

 そんな幕切れは決して本人の望んだものではないが、この日は「最後の2試合はしょーもない相手と当たり、良い結果出せませんでしたけど」と自ら言及した。周囲が気にしそうな話題を自ら持ち出し、それも「しょーもない」とほほ笑みながら口にする姿に、会場の空気が和らいだ。それは度量の広さを感じさせるスピーチだった。

 その後も、「らしさ」は続いた。5月11日までの展示に「あった方がいいでしょ」と、WBCベルト、米老舗専門誌「リング誌」選定のベルトを加えることを提案。田中区長は「これは警備を考えないといけない」とうれしい悲鳴で感謝した。

 現役時代から、謙虚さと思いやりとユーモアを兼ね備えていた。それが世界王者を一層魅力的にしていた。

 「第2の人生はボクシングでお世話になった人に恩返しなどを含めて、積極的に何でも取り組みたい」

 いまはどんな道を進むのかは本人も分からないという。これからも変わらぬ性格で、より魅力的になっていくのではないかと勝手に思っている。【阿部健吾】

議場での引退セレモニーでベルトを前に左拳を掲げる山中さん

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体重超過した比嘉大吾にライセンス無期限停止処分

ロサレスに破れ、一礼する比嘉大吾(2018年4月15日撮影)

 日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)にライセンス無期限停止処分を下した。また、制裁金としてファイトマネー相当額の20%を徴収する。前日にジムからの報告書が届いたことを受けて、この日倫理委員会を開いて協議した。体重超過では過去例のない最も重い処分となった。

 さらに次戦は1階級以上上げて試合を実施することを義務付けた。管理責任としてクラブオーナーの具志堅用高会長、野木丈司トレーナー、瀧田通子マネジャーに対して、管理責任懈怠(けたい)を理由に戒告処分を課した。無期限停止解除は、定期的なコンディションの管理報告、健康状態報告などを受け、総合的に勘案して決定するとした。

 処分理由は「階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損(きそん)する行為である。また、世界タイトルマッチにおける公式計量で日本選手が失格となったことは長い日本プロボクシング史上一度もなく、この点からもボクシングファンの信頼並びに社会的なボクシングに対する信頼を揺るがす結果となった」とした。

 比嘉は制限体重を900グラムオーバーし、世界戦に出場する日本選手として初の計量失敗。9回TKO負けした15日の試合後には入院し、既に退院したが今も体調回復に努めているという。

 安河内事務局長は「影響は計り知れなく、懲罰の意味で厳しい処分となった。犯罪とは違い、日本の宝であり、救済の観点も必要と総合的に勘案した」と説明した。今後については「ジムや本人とまず話し合い、その後は定期的に報告を受けながら解除を判断していく。再起ありきにはしない」と話した。

 倫理委員会では再発防止策として、体重超過への罰則規定についても話し合われた。5月中旬までにまとめる方針だが、制限体重の3%超過で試合中止とする規定を設けるという。世界戦は認定団体の承認が必要だが、安河内事務局長は「階級制であり、フェアが条件。日本が世界の流れをつくっていきたい」とも話した。

 白井・具志堅ジムは「このたびは比嘉大吾の計量失格という、あってはならない事態を引き起こしてしまった事を深く反省しております。比嘉は試合後、検査のために入院しましたが、現在は退院しております。JBCの処分を厳粛に受け止め、選手の健康管理等を徹底する所存です。お騒がせ致しましたことを、あらためて心よりおわび申し上げます」とのコメントを出した。

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比嘉体重超過でJBCに報告書、近日中に処分検討へ

比嘉大吾(右)、具志堅用高会長

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は24日、体重超過のためWBC世界フライ級王座を剥奪された比嘉大吾が所属する白井・具志堅スポーツジムから報告書が同日に届いたことを明らかにした。近日中に倫理委員会を開き処分を検討する。

 長期出場停止の可能性もあり、安河内事務局長は「しっかり精査して判断する」と述べた。比嘉は制限体重を900グラムオーバーし、世界戦に出場する日本選手として初の計量失敗となった。9回TKO負けした15日の試合後には入院したが、既に退院し体調回復に努めている。

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