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井上尚弥、比嘉に「メンタル作り直して復帰して」

身長178センチの英国人ボクサー、ハムザ(右)とスパーリングに臨んだ井上尚弥


 3階級制覇を狙うボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が、17日に横浜市内の所属ジムで、WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英国)を想定した練習相手との初スパーリングを開始した。

 井上が、体重超過で王座剥奪となった前WBC世界フライ級王者比嘉に再起のエールを送った。自らも最大で12キロの減量を経験しながら2階級制覇してきたこともあり「やると決めた以上、ウエートを作れない責任はある。ただ、まだ若いしメンタルを作り直して復帰してほしい」と口にした。

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比嘉は脱水症状続く 復調後リポート提出、処分検討

15日、8回に比嘉(右)はロサレスの攻撃に苦しむ


 ボクシングの前WBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が16日、師匠の元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高会長(62)と一緒に受賞した沖縄県民栄誉賞の辞退を同県に伝えた。同日に同県が発表したもので、2人そろって辞退したいとの意向を示しており、今日17日午後に県庁で予定されていた表彰式も取りやめになった。

 翁長雄志知事は「2人の気持ちにも配慮した。ぜひ受けてもらいたいと考えており、相談しながら進めたい」とコメントした。14日の前日計量で体重超過による王座剥奪、15日の試合もプロ初黒星で日本新記録の16連続KO勝利を逃した比嘉に向け、同知事は「さらに精進し、これまで以上に活躍されることを期待している」とエールを送った。

 関係者によると、比嘉は15日の試合後、神奈川県内の病院に直行してあらためて検査を受けた。点滴などの治療を受けたものの、まだ脱水症状が続いている状態だという。日本ボクシングコミッションは16日、比嘉の体調が落ち着いた後にヒアリング、あるいは所属ジムからの体重超過に至るまでのリポート提出を要請する方針。その後、今回の世界戦での体重超過に対する処分を検討するという。

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比嘉大吾と具志堅会長、謝罪文を掲載/コメント全文

比嘉大吾(右)、具志堅用高会長


 体重超過で王座を剥奪されたプロボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)と師匠の具志堅用高会長(62)が16日、所属ジムの公式サイトで謝罪文を掲載した。

<具志堅会長のコメント>

 この度のWBC世界フライ級タイトルマッチ 比嘉大吾(白井・具志堅)対クリストファー・ロサレス(ニカラグア)におきまして、比嘉が規定体重に至らず、正式なタイトルマッチとして行うことが出来なかったことを深くお詫び申し上げます。

 適性体重でないにもかかわらず対戦を望んでくださったロサレス選手、陣営の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。そして、何より今回の試合を楽しみにして下さったボクシングファンの皆様にも心よりお詫びいたします。

 2月の試合が1ラウンドで終了しダメージもなかったことから、今回の試合の出場を決定いたしました。結果的にこのような事態を招いた全責任は会長である私にあります。

 ボクシング界に与えてしまった影響を厳粛に受け止め、JBCの処分を待ちたいと思います。

 多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めて心よりお詫び申し上げます。

白井・具志堅スポーツジム

会長 具志堅用高

<比嘉大吾のコメント>

 4月15日のタイトルマッチで体重調整が上手くいかず、計量をクリアすることができませんでした。

 対戦相手のロサレス選手はもちろん、この試合に携わってくださったすべての皆様、ファンの方々に心からお詫び申し上げます。

 試合をするための大前提である、体重を作るという事が出来なかったのはプロとしてとても恥ずかしいことです。今回このような結果になってしまった事を深く反省しています。

 今は体調回復に努め、今後の事はJBCの処分に従います。

 本当に申し訳ございませんでした。

白井・具志堅スポーツジム

比嘉大吾

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武井壮「ルール変えなきゃ」比嘉体重超過問題で持論

左から比嘉大吾、武井壮


 武井壮(44)が16日、文化放送で放送された特番「武井壮のガッとしてビターン!」で、親交が深いプロボクサーの比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された揚げ句、級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負けした件に触れ「ルールを変えなきゃいけない」と訴えた。

 武井は、「比嘉選手は、日本の世界王者として初めて世界戦で体重超過をやってしまったことは汚点を残したなと思います。僕は普段かわいがっている後輩だし、仲の良い友人でもあるけれど『やっちゃったな、やってはいけないミスを犯したな』と思っています」と比嘉を厳しく批判した。

 その上で、山中慎介さんがWBC世界バンタム級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦し2回TKO負けした件と比較し、比嘉の今回の体重超過は「最大級の迷惑をかけなかったことが救い」と語った。

 武井 (山中さんとネリの試合は)体重超過してかなり重い状態で作ってきて、体力を消耗していない選手と試合をして2ラウンドでKOされてしまうっていうようなことが起きてしまった。まともに体を作って絞って削れた状態で試合会場にきてたった1日リカバーした分で戦う、という今のボクシングのルールを守らなかった選手にメリットがあるということなんですよ。(中略)ただ今回の比嘉選手は負けたから。調整に失敗して、パワーもなくて、しかも相手も強くて。だから、やられちゃった側がデメリットを被っていないからまだ良かった。比嘉選手が最大級の迷惑をかけなかったことが救いだったと僕は思っていて。

 その上で「きちっと作った挑戦者がチャンピオンを打ち負かすということ以外に幸せなゴールが何一つないということになっちゃう。だからルールを変えなきゃいけないんじゃないかなあと」とルール改正を訴えた。そのポイントは

 (1)初日の計量でオーバーしちゃったらその時点でハンディマッチにする。例えば12ラウンドある中を3分割して4ラウンド分、4ポイント減点した状態からスタートするとか。そしたら例えば、数百グラムのオーバーを2回目の計量までに落として来たら、そのポイントだけで済む。4ラウンド取れているんだからもう無理して攻める必要ないし、しっかりパンチを見られるし、一方相手はしっかり攻めていかないと取り戻せないから体力も使うだろうし。フラット(平等)にはならないけれど、そこでちょっと少しやってしまった側にハンディキャップを与えられるじゃないですか。

 (2)2回目の計量もだめでした、そして当日の何キロまでに抑えてくださいというところまでを守った。つまり今回の比嘉選手のように、1日目の計量が全部だめだったら、もうその時点で、王座移動でいいと思う。相手がチャンピオンでいい。それでも興業の問題で試合を行わなくてはいけないんだったら、まずチャンピオンが入れ替わった状態で、比嘉選手がチャレンジャーとして挑戦することになる。しかもそこにハンディキャップがもうある。しかも初日のハンディキャップよりも二日目の方が大きくて、判定になったらもう勝てない。KOして勝った場合だけ無効試合になる。チャンピオンを奪った選手はチャンピオンのまま。

 武井は「賛否あると思うんですけど、けどまあ危険性をはらんだ試合を行う、体重超過をしていない選手にメリットを与えるという意味ではこのくらいないといけないと思う」と持論を展開した。

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ロサレス新王者「比嘉のパンチに力は感じなかった」

6回、比嘉(右)はロサレスから連打を浴びる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇横浜アリーナ


 体重超過で王座を剥奪された前王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が9回1分14秒、TKO負けでプロ初黒星を喫し、日本新記録の16連続KO勝ちも逃した。当日計量を規定体重内でパスし、同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)と対戦。左ボディーなど軸に攻め続けたが、公開採点でも劣勢となっていた9回、具志堅用高会長(62)の棄権要請でレフェリーストップとなった。

 ロサレスはリーチの長さを生かしたパンチを次々と繰り出した。比嘉の攻撃を受けてもひるまず、連打でお返し。9回が始まって相手の手数が減り、勝利を確信したという。「大変幸せ。待ちに待った瞬間が訪れた」と歓喜に浸った。試合前日に比嘉が体重超過で王座を剥奪された。想定外の事態だったが、ロサレス自身は集中を乱さなかった。「比嘉のパンチに力は感じなかった。だから攻撃的にいくことができた」と誇らしげに話した。

比嘉(右)はロサレスに9回TKO負けを喫し観客に頭を下げる。後方左は具志堅会長

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JBC比嘉陣営聞き取り調査へ「悪質ではないが…」

具志堅会長(左)が見守る中、当日計量をパスした比嘉


 JBCの安河内剛事務局長は15日、体重超過で世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を剥奪された比嘉大吾の陣営に対して16日から聞き取りなどの調査を行うことを明らかにした。

 報告書の提出も求めるとし「悪質ではないが、しっかり精査しないといけない」と話した。出場停止などの処分が予想される。比嘉と同じ沖縄県出身で、日本記録の15戦連続KO勝利で並ぶ元世界チャンピオンの浜田剛史氏は「特に世界王者が体重オーバーをやってはいけない。処分を受け入れ反省してほしい」と指摘した。

 ◆比嘉の前日計量VTR 14日午後1時、都内のホテルで開かれた計量で、リミット(50・8キロ)よりも900グラムオーバー。再計量へ2時間の猶予を与えられたものの、1時間半後となる午後2時半過ぎ、具志堅会長が再計量することなくギブアップを発表。同会長は「あってはならないことがあった。申し訳ありません。一生懸命努力したが、とにかく汗が出ません。選手を信用していた。まさかという…。短期間でもってきて…。最終的に私の最大の責任」と頭を下げて謝罪した。

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比嘉大吾、出場直訴も9回限界 処分待ち長期休養へ

9回、ロサレス(左)に破れ、引き揚げる比嘉(撮影・林敏行)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇横浜アリーナ


 体重超過で王座を剥奪された前王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が9回1分14秒、TKO負けでプロ初黒星を喫し、日本新記録の16連続KO勝ちも逃した。当日計量を規定体重内でパスし、同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)と対戦。左ボディーなど軸に攻め続けたが、公開採点でも劣勢となっていた9回、具志堅用高会長(62)の棄権要請でレフェリーストップとなった。日本ボクシングコミッション(JBC)による処分を待ちながら、比嘉は長期休養に入る。

 力尽きた、ふらついた体で、比嘉は頭を下げながらリングから下りた。WBCの公開採点でジャッジ3人中2人がロサレスを支持した8回終了時、具志堅会長からJBCに棄権の要請が入った。接近戦で打ち合っていた途中に試合はストップ。控室に戻ると涙を流し、そして泣き続けた。「ごめんなさい」と同会長に謝罪。「心配するな、よくやった」と褒められ、心が救われた。

 当日朝の計量で、試合実施のために設定された55・3キロを下回る54・7キロでパスした。しかし脱水症状になるまで極限まで追い込んだ肉体のダメージは大きかったが、周囲の心配を振り払い、自ら出場を直訴。落ち込んだ気持ちを奮い立たせるため、通常よりもウオーミングアップし、顔を紅潮させてリングに立った。試合後は「何も出てこない。改めて話します。ごめんなさい」とだけ話した。

 当日朝に計量パスした後には「世界王者にもかかわらず、計量をミスして申し訳ありません。ロサレス陣営に申し訳ないです。ボクシングファンのみなさま、プロモーションの方々に謝りたいです」と深々と頭を下げた。リングで拳を交え、来日した挑戦者に敬意を表したかったようだ。具志堅会長も「2~3回で止めることも考えていた」。ギリギリの状態だった。

 体重超過の原因について具志堅会長は「今回(の減量ミス)は短期間だったこと。体重を落とすにはもう少し余裕が必要だった」と分析。その上で「2カ月ぐらいで試合をさせた本当に私の責任。甘かったです」とあらためて謝罪した。今月中にもJBCから体重超過に対する比嘉への処分が決まる見通し。長期間の出場停止も想定されるため、同会長は「今後のことは全く考えていない。JBCの処分があるので、しっかりと決定を待ちたい」と神妙な面持ちだった。

 まずは長期休養で疲労が蓄積し続けた心身を癒やす方向。22歳と若いものの、試合できない状態が続けば誰でも実戦感覚は鈍る。比嘉の再起は、いばらの道になりそうだ。【藤中栄二】

9回、クリストファー・ロサレスにTKO負けする比嘉(右端)。右から3人目は具志堅会長(撮影・狩俣裕三)
8回、ロサレス(左)に左フックを食らう比嘉(撮影・狩俣裕三)

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比嘉大吾、栄誉賞辞退も「沖縄行ける状態ではない」

9回、クリストファー・ロサレスにTKO負けする比嘉(右端)。右から3人目は具志堅会長(撮影・狩俣裕三)


 体重超過で王座を剥奪された前王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が9回1分14秒、TKO負けでプロ初黒星を喫し、日本新記録の16連続KO勝ちも逃した。

 比嘉が、明日17日に故郷沖縄県庁で予定される県民栄誉賞の授賞式に出席できない見通しとなった。2月に地元沖縄での2度目の防衛戦で勝利後、具志堅会長と一緒に受賞することが発表されていた。15日の試合でのダメージが大きいためで、同会長は航空便での移動は難しいと判断した様子。「本人は沖縄に行ける状態ではない。受賞も辞退した方がいいのではないかと思っている。明日、相談してから決めたい」と明かした。なお翌18日に比嘉、具志堅会長の2人で出席予定だった東京シティ競馬(東京・大井競馬場)のトークショーも中止が発表された。

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村田諒太が初防衛、比嘉TKO負け/W世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇15日◇横浜アリーナ

 2012年ロンドン五輪金メダリストでWBAミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を8回TKOで下し初防衛戦に成功した。

 WBCフライ級では体重超過で王座剝奪となった比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が同級2位のクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負けを喫した。連続KO勝利は15でストップし日本新記録はならなかった。ロサレスが新王者となった。

8回、ブランダムラ(後方右)をTKOで破り、初防衛を果たす村田(撮影・狩俣裕三)

WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

王者村田諒太(32=帝拳)8回TKO同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)

【1回】村田は相手の様子を見ながら徐々に間合いを詰める。2分30秒すぎ、左ジャブから右ストレートが有効、2分50秒すぎ、右ストレートが相手のボディーにクリーンヒット

【2回】1分20秒すぎ、村田の右フックから左ボディーがヒット。2分10秒すぎ、ガードの隙間から村田は白いマウスピースをのぞかせニカッと笑う。相手も左ボディーから左フックのコンビネーションで応戦

【3回】1分30秒すぎ、村田は相手のガードの上から右ストレートを3発。相手はロープを背に動き回ってかわす。2分30秒すぎ、フットワークで距離を詰めさせない相手に村田はガード越しに右ストレートを断続的に見舞う

【4回】1分30秒すぎ、村田の左ジャブがヒット。1分45秒すぎ、村田は相手のガードの上から右ストレートを何度も繰り出す

【5回】相手は左右体を振って村田に的を絞らせない。村田は2分30秒すぎ、右ボディーを立て続けにヒットさせる

【6回】50秒すぎ、右ストレートが顔面を捉える。1分10秒すぎに村田の右ボディーに相手は顔をしかめる。2分すぎ、村田の強烈な右ストレートをもらい相手の足元がふらつく。2分45秒すぎ、村田のラッシュ。右ストレートで追い詰める

6回、ブランダムラ(左)に右ストレートを打ち込む村田(撮影・狩俣裕三)

【7回】2分10秒すぎ、村田の右ストレート。2分30秒すぎにも右ストレートを村田が繰り出すも単発。相手はのらりくらりと村田のハードパンチをかわす

7回、村田(右)はブランダムラをロープ際に追い詰める(撮影・足立雅史)

【8回】2分10秒すぎ、村田は左ジャブの連打から間合いを詰めて右ストレートをヒットさせる。2分40秒すぎ、村田は左ジャブから右ストレートをクリーンヒット。相手の足元がぐらついた2分44秒すぎ、村田の得意の右ストレートが相手の顔面をとらえダウンを奪う。そのままTKO勝ちで初防衛成功

8回、ブランダムラ(右)を右フックでダウンを奪い、TKO勝ちする村田(撮影・狩俣裕三)

8回、ブランダムラ(手前)に強烈な右ストレートを打ち込む村田(撮影・狩俣裕三)

村田諒太対エマヌエーレ・ブランダムラ 村田(右)は8回TKOでブランダムラを破り、初防衛に成功する(撮影・足立雅史)

◆村田のコメント

「みなさん早く倒せよと思っていたと思うけど僕も早く(KOにもって)いきたかった。ラッキーでした。(前回は試合後に号泣も)泣いていません。見たら分かるじゃないですか。今回は(王者として)見られる立場だった。気が引き締まった。より自分と向き合う時間が多かった。(今日は)もっと行けよと言われるかもしれないけど、初防衛戦ということで及第点というところ。戦いたい相手は(3団体統一王者)ゴロフキン目指してやりたい。今のままなら勝てる気がしないので、しっかり練習したい」

WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦

前王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)9回TKO同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)

9回、ロサレス(右)にTKO負けする比嘉(撮影・狩俣裕三)

【1回】比嘉は相手のジャブをガードしながら、ステップインジャブで様子を見る。1分すぎ、比嘉は相手の左ジャブにカウンター気味に左を合わせる。相手も負けじとコンビネーションでパンチを積極的に繰り出す

【2回】比嘉は1秒すぎに左ボデイーをヒットさせる。相手も比嘉の左ボディーに左フックを合わせ、1分20秒すぎには比嘉の顔面をヒットさせる

2回、比嘉(左)はロサレスに強烈な左ストレートを見舞う(撮影・足立雅史)

【3回】1分25秒すぎ、比嘉は左ボデイーをヒットさせる。ボディーを嫌う相手は前傾姿勢の比嘉に左右のアッパーで応戦。2分すぎ、比嘉の強烈な左ボデイーがヒット。2分10秒すぎ、比嘉は左ボデイーをフェイントに左フックを顔面にヒット

【4回】相手が積極的にパンチを繰り出し2分10秒すぎ、右ストレートを比嘉の顔面にヒット。2分20秒すぎ、比嘉は相手の右フックをもらう

◆4Rまでの公開採点=比嘉1-2ロサレス

【5回】両者壮絶な打ち合いを展開。2分すぎ比嘉の左右のボディーが相手をとらえる。残り10秒、相手も比嘉の右ボディーを捉える

【6回】10秒すぎ、相手の左右のフックをもらった比嘉の足元がふらつく。2分30秒すぎ、比嘉は左ボディーから右フックをヒット。2分40秒すぎ、相手の左右のフックに比嘉は左ボディーを連打で応戦

6回、ロサレス(左)に強烈な右フックを食らわす比嘉(撮影・狩俣裕三)

6回、比嘉(右)はロサレスから連打を浴びる(撮影・足立雅史)

【7回】1分40秒すぎ、比嘉の左ボディーがヒット。2分すぎ、比嘉の左ボディーに相手が顔をゆがめ、動きが鈍くなる。比嘉は左ボディから左フックをヒットさせる

【8回】2分すぎ、比嘉の左右のフックが相手の顔面をヒット。相手も負けじと左右のフックで応戦し壮絶な打ち合いに。2分45秒すぎ、比嘉は左右のボディーから左右顔面にフックをヒット

◆8Rまでの公開採点=比嘉0-2ロサレス、ドロー1

【9回】相手の猛攻でパンチを浴びる比嘉サイドからタオルが投入され、比嘉のTKO負け

試合を観戦する山中氏(撮影・狩俣裕三)

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体重超過の比嘉TKO負け、日本新16KOならず

8回、ロサレス(右)にパンチを出すもかわされる比嘉(撮影・林敏行)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇横浜アリーナ


 前王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、挑戦者のクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負けを喫した。

 9回に相手のパンチを浴びる中で棄権の意思を示し、初黒星。日本新の16連続KOもならなかった。

 比嘉は14日の前日計量で51・7キロとリミットを900グラム超過。2時間の猶予も1時間半後にギブアップして王座を剥奪された。15日の当日計量を規定内の54・7キロでパスして臨んでいた。

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王座剥奪の比嘉、当日計量パス 頼みは16連続KO

当日計量にパス後、ロサレス陣営(左端)に謝罪し、握手を求められた前WBC世界スーパーフライ級王者比嘉(右)


 14日の前日計量で体重超過し、王座剥奪されたボクシング前WBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が15日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで当日計量に臨み、規定内の54・7キロでパスした。

 会場の横浜アリーナでの健康診断は残るものの、同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)との試合は成立となった。これでロサレスが勝った場合、王座獲得、引き分けか負けならば王座は空位になる。

 当日計量パス後、比嘉は具志堅用高会長、野木丈司トレーナーとともに謝罪。日本人初の世界戦体重超過での王座を剥奪を受けて「世界王者にもかかわらず、計量ミスして申し訳ありません。ロサレス陣営に申し訳ないです」と深々と頭を下げた。さらに「体重オーバーしてまでも試合をオッケーしてくれたロサレス陣営の方々に感謝しています。ボクシングファンのみなさま、試合を組んでいただいたプロモーションの方々に謝りたいです」と神妙な面持ちで口にした。

 比嘉は14日に都内で開かれた前日計量で51・7キロとリミットを900グラム超過した。2時間の猶予も1時間半後にギブアップ。試合開催は当日計量で55・3キロが設定されていた。これで日本新の16連続KOの可能性は残った。

具志堅会長(奥)が見守る中、当日計量をパスした前WBC世界フライ級王者比嘉

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浜田剛史氏「減量は当たり前…大きく裏切った」

険しい表情の帝拳ジム浜田代表(撮影・河野匠)


 ボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、日本人初の世界戦体重超過で王座を剥奪された。15日の横浜アリーナでのダブル世界戦前日計量が14日に都内で行われた。比嘉は51・7キロとリミットを900グラム超過し、2時間の猶予も1時間半後にギブアップ。試合開催は当日計量で55・3キロが設定された。日本新の16連続KOの可能性は残るも、減量失敗頻発の中で大きな汚点を残した。同級2位ロサレス(ニカラグア)が勝った場合は王座獲得、引き分けか負けならば王座は空位になる。

 同じ沖縄出身で元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 間隔が2カ月で逆に増やさずいいのかと思っていた。想定外でまさか。減量は何キロ落としても自慢ではなく当たり前。沖縄ファイターが出て盛り上がっていたが、大きく裏切った。技術、根性すべてが飛んだ。

比嘉の再計量断念を報道陣に伝え、頭を下げる具志堅会長(撮影・河野匠)
前日計量で900グラムオーバーとなる比嘉(撮影・河野匠)

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比嘉に挑戦のロサレス心痛「夢を失うのと同じ」

前日計量をパスする挑戦者のロサレス(撮影・河野匠)


 ボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、日本人初の世界戦体重超過で王座を剥奪された。15日の横浜アリーナでのダブル世界戦前日計量が14日に都内で行われた。比嘉は51・7キロとリミットを900グラム超過し、2時間の猶予も1時間半後にギブアップ。試合開催は当日計量で55・3キロが設定された。日本新の16連続KOの可能性は残るも、減量失敗頻発の中で大きな汚点を残した。同級2位ロサレス(ニカラグア)が勝った場合は王座獲得、引き分けか負けならば王座は空位になる。

 50・5キロでパスしたロサレス すごく残念で悲しい。夢を失うのと同じで心を痛めている。試合できることを祈っている。世界を取りに来たので、王者になって国に帰る。(試合時に体重差があったとしても)リスクだとは思っていない。私は順調に回復して力強い。

1回目の計量で900グラムオーバーとなり、うなだれる比嘉(左)と具志堅会長(2018年4月14日撮影)
前日計量で900グラムオーバーとなる比嘉(撮影・河野匠)

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比嘉に「厳格な処分」ネリはJBC永久追放/解説

比嘉の再計量断念を報道陣に伝え、頭を下げる具志堅会長(撮影・河野匠)


 ボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、日本人初の世界戦体重超過で王座を剥奪された。15日の横浜アリーナでのダブル世界戦前日計量が14日に都内で行われた。比嘉は51・7キロとリミットを900グラム超過し、2時間の猶予も1時間半後にギブアップ。試合開催は当日計量で55・3キロが設定された。

<解説>

 3月の山中-ネリ戦以来、国内外で計量失格へ批判の声が強まる中、日本人選手が絡んだ世界戦の計量失敗は10例目で、日本人のミスは初めてだ。再計量で1・3キロオーバーのネリはJBCから永久追放の処分が下った。比嘉は900グラムで減量ミスの原因はさまざまだが、結果的には同じ体重超過。JBC安河内事務局長は「出場停止や罰金など厳格な処分を考えざるを得ない」と話した。JBCと日本プロボクシング協会が体重超過に関する独自ルールを検討し始めた直後の不名誉な出来事だった。

 本来は当日計量だったプロボクシングが健康上の理由で前日計量に変更されたのは90年代初頭から。それを逆手に取り、大幅な減量で階級を下げて戦う流れが海外選手の主流になった。水分や吸収の良い食物で体重を一気に戻し、パワーで優位に立つ方法だ。日本勢も負けじと同じ方法を導入してきたが、無理な減量を伴う階級設定はそろそろ転換期にきているのではないか。健康面も考慮に入れ、選手たちの「適正階級」を見直す時期だろう。【藤中栄二】

前日計量で900グラムオーバーとなる比嘉(撮影・河野匠)

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王座剥奪の比嘉、統一戦など夢プランすべてが霧散

前日計量で900グラムオーバーとなる比嘉(撮影・河野匠)


 ボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、日本人初の世界戦体重超過で王座を剥奪された。15日の横浜アリーナでのダブル世界戦前日計量が14日に都内で行われた。比嘉は51・7キロとリミットを900グラム超過し、2時間の猶予も1時間半後にギブアップ。試合開催は当日計量で55・3キロが設定された。日本新の16連続KOの可能性は残るも、減量失敗頻発の中で大きな汚点を残した。同級2位ロサレス(ニカラグア)が勝った場合は王座獲得、引き分けか負けならば王座は空位になる。

 まさかの900グラムオーバー。計量会場が1度沈黙し、ざわついた。比嘉には再計量へ2時間の猶予を与えられた。涙を流し自室へ戻ったが、1時間半後に具志堅会長がギブアップを発表した。再計量しないまま、比嘉は王座を剥奪された。王座は空位となった。具志堅会長は「あってはならないことがあった。申し訳ありません」と神妙な面持ちで頭を下げた。「一生懸命努力したが、とにかく汗が出ません」。

 リミット(50・8キロ)まで、比嘉は11・2キロの減量が必要だった。2月4日の故郷沖縄での2度目の防衛戦から約1週間で体重は62キロまで増えた。3度目の防衛戦まで試合間隔は70日。今回は自炊をやめ、野木丈司トレーナー夫人によるカロリー計算された弁当を3月9日から毎日2食分を手渡され、食事制限してきた。もっとも重要視してきた減量のミスは痛恨だった。

 昨年5月の世界王座奪取前、比嘉はつらい減量でパニック症候群に陥った。同10月の初防衛戦は計量後の食事でおう吐し、体調を崩した。昨年2月のV2戦は約1カ月前に風邪でダウン。今回も1週間前のロードワークで倒れたという。世界戦前に減量苦が原因と思われるアクシデントが続き、同会長は「選手を信用していた。まさかという…。短期間でもってきて…。最終的に私の最大の責任」と再び頭を下げて謝罪した。

 試合開催について、WBCは管轄する日本ボクシングコミッション(JBC)に従うとした。JBCは両陣営が開催を望んだことから、午前8時に当日計量を設定。リミットの50・8キロから10ポンド上回る55・3キロをオーバーしなければ、コンディションも見て開催を決める。検診した中村ドクターは「脱水症状はあるが試合するには健康上問題はない」と話した。

 日本新記録がかかったV3戦の大一番が、一転して国内で日本人初の世界戦計量失格。比嘉が17年に王座奪取の一戦も王者が体重超過した末と、皮肉な巡り合わせの王座陥落だ。次戦は海外進出、統一戦などのばら色のプランも霧散してしまった。【河合香】

 ◆比嘉大吾(ひが・だいご)1995年(平7)8月9日、沖縄・浦添市生まれ。宮城小-仲西中まで野球部。中学3年時、具志堅用高会長の現役時代のKO動画に触発され、宮古工に進学してボクシング部へ。アマは国体8強が最高成績。具志堅会長に誘われ、プロ転向。14年6月にプロデビューし、1回KO勝ち。15年にタイでWBCユース・フライ級王者、16年に東洋太平洋同級王者に。昨年5月にWBC世界同級王者となり2度防衛。今年2月に沖縄県民栄誉賞を受賞。家族は両親と兄。身長160・8センチの右ファイター。

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角海老宝石ジム異例、体重超過選手を無期停止処分に

コーチ義人(2010年12月19日撮影)


 ボクシングの角海老宝石ジムは29日、体重超過で計量失格、試合中止となったコーチ義人(27)を無期活動停止処分にした。

 27日に元日本バンタム級王者大森(ウォズ)と対戦予定も、コーチは前日計量で1・8キロ超過して棄権した。「階級制を前提のスポーツに対する社会的信用を著しく毀損(きそん)し、プロモーター、出場選手、ファンに多大なる迷惑をかけた重大な違反」などと記した文書を日本ボクシングコミッションに提出し、ホームページでも公表した。ジムが公的に処分を科すのは異例。

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「本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」

山中慎介は引退会見で涙をぬぐう(撮影・松本俊)


 元ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退会見が26日、都内のホテルで行われた。

 1日に行われた同級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)と雪辱を期した再戦に臨んだが2回TKO負けし、試合直後の控室で引退を決めていた。

 壇上では冒頭にあいさつ。「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」と深々とお辞儀した。

 「これまで本当にいろんな方に応援していただきました。帝拳ジム、スポンサー、後援会、関係者、そしてファンのみなさんに支えられてきました。ここまで勝ち続けて苦しいこともありましたが、それ以上にボクシングを通じて成長させてもらった。今後についてはまだはっきり決まっていませんが、ゆっくり家族と過ごしながら決めていきたい」と述べた。

 神の左と称された左拳を武器に日本歴代2位となる12度の世界戦防衛を達成。5年9カ月にわたって世界王者であり続けたボクサー人生の幕を閉じた。

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卜部功也、体重超過の一戦に本音「すごく怖かった」

試合から一夜明け、リラックスした様子の卜部功也(撮影・吉池彰)


 K-1ライト級の新チャンピオン卜部功也(27)が22日、都内で会見し、体重超過の王者ウェイ・ルイ(26=中国)との一戦について本音を吐露した。

 卜部功は「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(21日、さいたまスーパーアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)の同級タイトル戦で、ルイに2回1分15秒KO勝ちした。グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いではあったが、気持ちと技術で狙いすました左ストレートをさく裂させた。

 武尊に続く2階級王者となり、コーナーポストで勝利の雄たけびを上げたが、試合前の心中は穏やかではなかった。ボクシングのWBC世界バンタム級タイトル戦で、元王者の山中慎介(35)が1日、体重超過で王座剥奪の前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に、無念の2回TKO負けを喫しており、そのことが頭にあった卜部功は「負けるイメージとの葛藤があった」という。「やる前はすごく怖かった。実際どうしようかと思った」と気力を振り絞って試合に臨んだ。

 結果的に完勝したが、卜部功は「K-1は世界最高の舞台。体重オーバーは、より厳しくしないとダメ」と苦言を呈した。

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K1卜部功也が2階級制覇「これからがスタート」

ウェイ・ルイを倒し、2階級制覇を成し遂げた卜部功は雄たけびを上げる(撮影・河野匠)

<K-1:WORLD GP2018 JAPAN ケーズフェスタ・1>◇21日◇さいたまアリーナ


 K-1ライト級タイトルマッチは、挑戦者・卜部功也(27)が王者ウェイ・ルイ(26=中国)に2回1分15秒KO勝ちした。

 ルイの体重超過で1回はルイ1点減点、グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いとなったが、卜部功が気持ちでも、技術でも上回った。

 1回は互いにローキックなどで探り合いの展開だったが、2回に卜部功がリードジャブで流れをつかんだ。そして、狙いすました左ストレート。ルイは吹き飛ぶように倒れてリングに大の字となり、卜部功の鮮やかな一発KO勝ちが決まった。

 武尊に続く2階級王者となった卜部功はコーナーポストに上がり、勝利の雄たけびを上げた。そして、リング上で「はい上がって来られたのはファンの皆さんのおかげ。2階級制覇できたが、これからがスタートだと思っている。まだまだ挑戦はやめない」と声を弾ませていた。

2回、ウェイ・ルイ(右)をマットに沈める卜部功(撮影・河野匠)

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K1でも体重超過…卜部功也の対戦相手ルイ王座剥奪

公開計量を1回でパスした卜部功也(撮影・吉池彰)


 K-1初代スーパー・フェザー級王者卜部功也(27)が20日、都内で会見し、2階級制覇を誓った。

 卜部功は21日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催の「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(日刊スポーツ新聞社後援)で、ウェイ・ルイ(26=中国)の同ライト級王座に挑戦する。

 会見前の公開計量で、ルイが62・5キロのリミットをまさかの800グラムオーバー。再計量でも700グラム超過で、その後の減量を断念した。卜部功はリミットまで200グラムの余裕を残して一発クリア。この結果、ルイにペナルティーが課せられた上で、タイトルマッチのまま実施されることになった。

 ルイはファイトマネーの20%を没収され、試合の1回は1点減点、グローブはルイが10オンス、卜部功が8オンスで戦う。ルイは勝敗にかかわらず、試合後に王座は剥奪。卜部功は勝てば新チャンピオンとなるが、敗れた場合は王座空位として、新チャンピオンの決定方法は後日、K-1実行委員会で協議の上、決定する。

 この日、ルイの最初の計量失敗後、対戦相手抜きで会見した卜部功。「ここまで良いトレーニングができた。それを明日、ルイにぶつけて僕がベルトを巻きたい」と、しっかり前を向いた。

 卜部功は本命視された昨年2月の初代同級王座決定トーナメントで、ファンの期待を裏切る1回戦負け。その後、ケガにも悩まされたが、同年11月23日の試合で世界3位のクリスチャン・スペトゥク(28=ルーマニア)からダウンも奪うフルマークの判定勝ちで、挑戦権を得ていた。

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王者山中竜也「バッチリです」前日計量は余裕のパス

計量をクリアした山中(左)とカジェロス(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦の前日計量が17日、試合会場のホテルで行われた。WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)はリミットの47・6キロで一発パス。午前11時半に非公式で量った体重が400グラムオーバーだった挑戦者カジェロス(メキシコ)と対照的に、余裕の笑みを見せた。

 1日のWBCバンタム級タイトル戦では同国のネリが体重超過で王座を剥奪され、翌日の試合で元王者の山中慎介を圧倒した。約1時間半前の挑戦者の様子を聞いた山中竜は「気にしていなかった」と言ったが、不穏な空気が漂った。結局、カジェロスはミット打ちなどで汗を出し、下着も脱ぎ全裸になり、リミットでクリアした。

 山中にとっても最初の“危機”を乗り越えた。計量後は「鶏、豚、牛、うどんと全部入っていて、めちゃくちゃパワーが出る」という母理恵さん特製の鍋料理を食べることを楽しみにし、同時に目をぎらつかせた。「バッチリです。完璧。誰が見ても勝っているという試合で勝ちたい」。6人きょうだいの長男が、暴れ回って初防衛戦を目指す。【松本航】

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山中相手、計量1時間前400gオーバーにざわつく

前日計量をクリアし会見に臨む山中(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦(18日、神戸ポートピアホテル)でWBO世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者山中竜也(22=真正)と同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が17日、神戸市内で行われた前日計量をクリアした。

 午後1時から行われた計量で両者ともに47・6キロのリミット。山中は「バッチリです。完璧。ずっと言っているけれど、誰が見ても勝っている試合をしたい」と言い切った。

 一方のカジェロスは、計量約1時間半前に体重計に乗った時点では400グラムオーバーだった。1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、元王者山中慎介と対戦した同じメキシコのルイス・ネリが大幅な体重超過。ネリに永久追放の処分を下した日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は前日16日の調印式で「日本とメキシコ間のひびが、山中(竜也)選手とカジェロス選手の試合で再構築されると期待したい」とコメントしていた。

 計量の午後1時を迎えるまで会場はざわついていたが、カジェロスはきっちりとリミットまで落とした。平然とした顔の挑戦者は「ネリと僕は全然違うから。抜群のコンディションで、明日は必ず勝つ」と闘志を燃やした。

前日計量を1発でクリアしひといきつくカジェロス(撮影・清水貴仁)

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ネリ騒動NO!「日本とメキシコ間の再構築を期待」

挑戦者モイセス・カジェロス(左)と山中竜也(撮影・田崎高広)


 明日18日ゴングのWBO世界ミニマム級王者山中竜也(22)の初防衛戦と、WBA世界ライトフライ級2位小西伶弥(24=ともに真正)が挑む同級王座決定戦の調印式が16日、試合会場となる神戸ポートピアホテルで行われた。

 先日のネリ(メキシコ)による体重超過問題を踏まえ、日本ボクシングコミッション(JBC)安河内剛事務局長は「日本とメキシコ間のひびが、この試合で再構築されると期待したい」と発言。4月4日の理事会で超過について厳罰を科すルールを設定する方向という。ダブル世界戦の前日計量は今日17日に実施される。

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山中竜也の相手カジェロス調整OK「ネリじゃない」

山中竜也との世界戦に向けて公開練習に臨んだカジェロス(撮影・松本航)


 ボクシングのWBO世界ミニマム級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が14日、神戸市内の旧真正ジムで公開練習に臨んだ。18日に神戸ポートピアホテルで行われる同級王者山中竜也(22=真正)との世界戦に向けて、同国のボクサーで話題のルイス・ネリ(23)との違いを強調した。

 1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)を体重超過による王座剥奪の末に破ったネリ。所属こそ違うが、カジェロスは先月、ネリと3ラウンドのスパーリングを行ったという。その際にスマートフォンに納めた写真を披露しながらも「体重(調整)はうまくいっている。僕はネリじゃないから」と笑わせた。

 公開した約30分間の練習では軽めの調整に終始。今回の世界戦を行う両者が“因縁の一戦”との直接的な関係はないものの、偶然にも「ヤマナカ」対「メキシコ勢」の顔合わせだ。山中竜との大一番に向けて「彼はいいボクサーだが、勝つために日本に来た。KOで勝ちたい」と力強く言い切った。

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WBCがネリを聴取 体重超過問題を徹底的に調査

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)


 WBC(世界ボクシング評議会)は12日(日本時間13日)、元バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)と対戦した1日の同級タイトルマッチで体重超過のために王座剥奪となった前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)を同日までに聴取したと発表した。WBCは既に無期限資格停止の処分を科し、日本ボクシングコミッション(JBC)は日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。

 試合はネリが2回TKO勝ちし、敗れた山中が引退を表明したが、コンディション面での理不尽な差は大きく、王座剥脱覚悟だったとも取られかねないその姿勢に大きな批判が集まっていた。ネリは前回対戦で山中から王座を奪った後の昨年8月下旬にも、ドーピング検査で陽性反応を示したことが判明していた。

 発表された声明では、WBCのマウリシオ・スライマン会長が体重超過問題を徹底的に調査すると宣言。いかさままがいのトレーナーやフィジカルトレーナーによる安全ではない練習方法への注意喚起を促し、ネリが実践していた「水分過剰」による減量方法についても言及。7キロの水に加えて特別な「ミルクシェイク」を一気に摂取するような減量法が、ネリをつぶしてしまったと指摘した。同会長は「第三者による不確かな提案を進んで受け入れるようなボクサーは、ボクサーとしてふさわしくなく、リスクにさらされる。この問題については調査していきたい」とコメントした。

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体重超過ネリを永久追放 JBC日本での活動認めず

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、山中慎介(35=帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(1日、両国国技館)の公式計量での大幅な体重超過で王座剥奪となったルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本での活動を永久に停止させると発表した。「階級制を前提としたボクシングに対する社会的信用を著しく毀損(きそん)する行為」とコメント。体重超過による同様の処分は初となる。

 ネリは前日計量1回目で制限体重53・5キロを2・3キロオーバーし、約2時間後の再計量でも1・3キロ超過。試合は2回TKO勝ちしたが王座は空位となり、敗れた山中は引退を表明した。昨年8月の対戦で山中から王座を奪った後には、ドーピング検査で陽性反応を示したことが判明し、非難を浴びた。

 WBCはすでに無期限出場停止処分を決め、今後の公聴会にネリを呼び、状況説明を求める。JBCはWBCには報告済みで、他の世界タイトル認定団体、米国コミッションなどに決定を通知して協力を促す。

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ネリ永久追放、体重超過では日本ボクシング異例厳罰

チーズケーキとコーヒー飲料を手に息巻くネリ


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、1日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ(両国国技館)における計量で大幅に体重超過して王座を剥奪された元王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表した。8日に開催した倫理委員会で決定した。

 体重に関連する同様の処分は初で、JBCは「それだけ悪質と判断した」と説明。JBCは海外から招請した選手の体重超過については自動的に1年間の招請禁止処分を科してきたが、今回は世界戦かつ重大な違反として、厳罰を科した。

 ネリは元王者山中慎介(35=帝拳)との昨年8月以来の再戦となった一戦の前日計量で失態をさらした。1回目にリミットの53・5キロを2・3キロもオーバーする55・8キロ。約2時間後の再計量でも1・3キロの54・8キロと落としきれずに、はかりの上で王座を失った。試合は山中が勝った場合のみ新王者になる条件で実施されたが、ネリが2回TKO勝ち。王座は空位となり、山中は現役引退を発表した。

 JBCはWBC以外のタイトル認定団体であるWBA、IBF、WBOにも重罪とした処分を通知する。ネリはすでにWBCより無期限出場停止処分を受けているが、現状では他団体であれば試合を行える。

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張本氏がネリに大喝!「これからもこんな人が出る」

張本勲氏(2017年12月撮影)


 張本勲氏が4日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。プロボクシングのルイス・ネリ(メキシコ)に「大喝!」を出した。

 ネリは1日に行われたボクシングのバンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)と対戦。2回TKO勝ちしたが体重超過のため王座剥奪に。前日3日に無期限資格停止処分となった。

 張本氏は「大喝!ですよ。話になりませんよ」と激怒した。

 さらに「試合前に計量するんですよ。(体重超過が)分かったら中止にすればいいんですができないんですよ、営業だから。だけどね中止にしないとこれからもこんな人が出てきます」と続けた。

 「例えば(ファイトマネーが)1億円入るでしょ。一銭もやらないと言ってるなら別だけど、もう30%の3000万円を払ってるんですから。(敗れて引退を表明した)山中がかわいそ過ぎますよ」と怒りが収まらないようすだった。

 今回の件ではネリのファイトマネーは残り7割が凍結されているという。

山中と戦うネリ(3月1日撮影)

ネリ蛮行に迅速で重大な制裁、計量失格頻出の抑止力

1日、ファイティングポーズを取り陽気な様子で当日計量に訪れたネリ


 WBC(世界ボクシング評議会)が2日(日本時間3日)、1日のバンタム級タイトルマッチで山中慎介(35=帝拳)と対戦したルイス・ネリ(23=メキシコ)を無期限出場停止にすると発表した。大幅な体重超過で計量失格となり、王座を剥奪されていた。試合は2回TKOで勝利したが、王座は空位、山中は引退を表明した。今後ネリへの聴取も行う。

 蛮行に異例の早さで制裁が下された。試合終了から約36時間後、WBCが本部を置くメキシコ時間の2日午後4時55分、日本時間3日午前7時55分、極めて厳しい文面でネリへの処分が発表された。

 「バンタム級王者が公式計量に5ポンド(約2・3キロ)もオーバーしてきたことは、単純に受け入れがたい。公式にネリを無期限出場停止処分にすると決めた」

 2月28日の前日計量では1回目でリミットを2・3キロオーバーの55・8キロ、再計量でも54・8キロと超過し、王座を失った。初めから減量を諦めたかのような態度に、統括団体として断固たる措置を下した形だ。世界的にも同様に剥奪覚悟の計量失格のケースが頻出しており、抑止力とした意図も透ける。

 試合では山中に2回TKO勝ちした。だが、減量苦の有無など明らかな体調面の差があった上の不公平な勝利に、国内外から大きな批判が起きた。階級制の根幹を揺るがす愚行に、山中も「ルールがあるので、本当に人として失格。ボクシング界全体で厳しくしてほしい」と求めた。

 WBCは併せて、今後ネリへの聴取を行うとした。処分発表を受け、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「過去にも体重超過の例はある中で、非常に迅速で重大な処分」と見解。WBCはネリへのファイトマネーについても、未払い分の7割の支払いを凍結する指示をしている。

 なお、他団体での試合は行えるが、安河内事務局長は「少なからず他の主要3団体に影響を与えることになると思う」と見通しを示した。ネリはこの日、都内で取材に応じ「(処分を)受け入れるが、またベルトのために戦いたい」と話した。

 ◆WBCによる無期限出場停止 最近では16年に2度のドーピング違反が発覚したアテネ五輪スーパーヘビー級金メダルのポベトキン(ロシア)に、17年3月に無期限の出場停止処分と罰金25万ドルを科した。その後同年11月に解除され、同12月には罰金も支払われ、世界ランクにも復帰した。

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ドーピング疑惑にグローブ問題など/ネリの騒動

1日、非公開で行われた当日計量をパスし、チーズケーキとコーヒー飲料を手に部屋を出るネリ


 WBC(世界ボクシング評議会)が2日(日本時間3日)、1日のバンタム級タイトルマッチで山中慎介(35=帝拳)と対戦したルイス・ネリ(23=メキシコ)を無期限出場停止にすると発表した。

<ネリの騒動>

 ◆ドーピング疑惑 昨年8月15日に京都で行われた山中との世界戦後、7月27日にメキシコで検査した検体に禁止薬物ジルパテロールの陽性反応が発覚。家畜の成長促進剤で、ネリ側は牛肉に混入していたと主張した。WBCは過去の検査がすべて陰性で、意図的摂取の証拠もないとして、ベルト剥奪などの処分はなし。同時に、山中との再戦交渉に入るように命じた。今回の試合前の2月2、3日の検査では陰性だった。

 ◆グローブ 2月27日の調印式でメキシコ製グローブを準備した山中陣営に対し、日本製で統一するように要求。契約で通達済みとしていたが、本田会長は「そんなことはない。日本製は使わないとのことで、こちらがメキシコ製にした。ふざけた話」と否定した。結局、翌28日のルール会議で、日本製で統一された。

 ◆計量失敗 2月28日の前日計量で大幅な体重超過。その場で王座剥奪となった。3月1日に2回TKO勝ちした後は、客席から「早く帰れ!」とブーイングを浴びた。

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