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中川麦茶、王者になってフィリピンの子供たち救う

計量をパスした中川麦茶(左)と田村亮一

ボクシング日本スーパーバンタム級王座決定10回戦の前日計量が、11日に都内で行われた。同級1位中川麦茶(29=角海老宝石)はリミットの55・3キロ、同級2位田村亮一(31=JB)は55・2キロでクリアした。

中川は昨年12月にフィリピンで10日間スパーリング合宿した。男手一つで育てる小1の長男龍樹君を同伴で、これまでにも数回同伴合宿している。「大変だけど仕方ない。1カ月ぐらい行きたいところだけど」。普段のジムワークも同伴で、練習中は受付で遊ばせている。

中川は両親が離婚するなど、子供のころは貧しい生活を強いられた。その経験から、フィリピンのゴミの山で生活する子供のためのボランティア活動もしている。今回はクラウドファンディングも立ち上げて募集。85万円を目標に現在はまだ達成率は40%台となっている。「達成できなくても、こうしたことを知ってもらえれば」と話す。

ボクシングは引きこもりだった弟抹茶を引っ張り出すために始めた。好きな麦茶のリングネームは目立つためにも改名した。麦茶のペットボトルを手に「ボクはこんなきれいでなく泥臭い。雑草魂でターニングポイントにしたい。弟、息子、子供たちのためにも王者になる」。子連れスパー合宿の成果で王座奪取を誓った。

田村は1年半ぶりで2度目の王座挑戦となる。「世間は負けたら引退とか思っているかもしれないが、負ける気はない。とっちゃいますよ」とニヤリと笑った。作新学院、日大と名門でキャリアを積んだが「アマ時代はどうでもいい。基本のジャブ、ガード、ワンツー。自分のボクシングをするだけ」と話した。

元日には、漫画「はじめの一歩」の作者である所属ジムの森川会長に「明けましておめでとうございます」とメールしたが、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と返されたという。こと言葉でさらに気を引き締め「正月はこの試合に勝ってから」と決意を口にした。

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作新学院ボクシング部でパワハラ告発 高校総体Vも

作新学院(宇都宮市)は11日、強豪として知られる同校ボクシング部の川島弘行監督(43)らが部員に体罰やパワハラを繰り返していたとの告発について市内で記者会見し、「長時間正座させるなど不適切な行為があった」と明らかにした。

調査委員会を設置し、調査の間は告発を受けた川島監督らは指導から外れ、監督は自宅謹慎する。

同校や栃木県教育委員会に届いた告発文によると、川島監督や川島監督の父親である前監督は練習や遠征の際、複数の部員に対し「態度が悪い」などとして1~2時間正座させたり、顔を平手でたたいたりした。「目障りだ。いつ辞めるんだ」と暴言を吐き、全体練習に参加させないこともあったとしている。

川島監督は学校の聞き取りに対し、長時間の正座や暴言を認め「正座は意見交換をする際の習慣だった。荒い言葉が出ることもあり、生徒の気持ちを考えられていなかった」と反省。たたいたとされたことは「記憶にはないが、あったとしても、ラフプレーを制止するような場合だった」と釈明しているという。前監督には、調査委が今後聞き取りをする。

作新は昨年8月の全国高校総体(インターハイ)で学校対抗優勝。プロ選手も輩出している。

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吉野修一郎「まさか入るとは」初回TKOで初防衛

初回TKOで初防衛した吉野

<ボクシング:日本ライト級タイトルマッチ10回戦>◇8日◇東京・後楽園ホール

 同級王者吉野修一郎(26=三迫)が初回TKOで初防衛に成功した。初のタイトル戦の同級1位斉藤正樹(32=TEAM10COUNT)を迎え撃ち、30秒過ぎに放った右ストレートがさく裂でダウンを奪った。さらに攻勢をかけてふらつかせ、コーナーで連打を浴びせるとレフェリーストップ。相手陣営からも同時にタオルが入り、2分36秒TKOでデビュー7連勝を飾った。

 斉藤は初のタイトル挑戦も32戦目のベテランだったが、あっという間に料理した。「初回は足を使って外していく」作戦だったが、「右がきれいに入っちゃったんで。まさか入るとは」と本人もびっくりだった。

 吉野は作新学院時代に高校4冠で、東農大をへて15年にプロ入りし、昨年10月に6戦目で王座を獲得した。「ここは通過点の第1関門だが、まだ大きいことは言えない。キャリアを積んで、修正し、レベルを上げていきたい」。三迫会長も「舞い上がらず落ち着いていた。今年は防衛戦でキャリアを積ませていく。海外に練習もいかせたい」と焦らず育てるつもりだ。

 試合前は「2月の月間賞とチャンピオンカーニバルのMVPをとりたい」と話していた。有力候補になり「ここでカーニバルを終わりにしてほしい」と笑みが広がった。

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吉野修一郎、プロ6戦目で初挑戦新王者「通過点」

デビュー6戦目で新王者になった吉野修一郎

<プロボクシング:日本ライト級王座決定10回戦>◇21日◇東京・後楽園ホール

 同級1位吉野修一郎(26=三迫)がプロ6戦目の初挑戦で新王者になった。

 同級2位スパイシー松下(34=セレス)との対戦で、7回に左フックからダウンを奪う。さらに連打で2度ダウンさせるとレフェリーストップ。7回1分23秒TKO勝ちした。

 序盤は苦しんだ。松下の酔拳のようなパンチと動きに、頭から突っ込んでこられて、再三クリンチされながらパンチももらった。5回の公開採点では3-0も2人は1ポイント差に「びっくりした」という。「ビデオで見ていたが、思った以上にやりづらかった。頭にひじにラリアットも。イライラしちゃった」と苦笑した。

 センコンドから「冷静に」と指示され、「焦らず組み立てようと思った」。徐々に得意というボディーでペースをつかみ、7回にダウンを奪うと畳み掛けて仕留めた。「なんとか倒せた。初めてベルトに触れてうれしい」と目を細めた。

 栃木・作新学院では4冠に輝き、東農大に進んで五輪を目指していた。その夢はかなわず、1度引退して就職した。同期の内藤や拳四朗らの姿を見て、15年12月にプロデビューした。「通過点と思って満足せずにいきたい」と話した。

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UFC堀口恭司が結婚 ミスユニバース群馬代表と

堀口(右)は婚約者の石久保彩花さんの肩を抱き寄せる(撮影・山崎安昭)

 総合格闘技の世界最高峰UFCで活躍する堀口恭司(24)が来年結婚することが29日、明らかになった。お相手はミスユニバース2015群馬県代表の石久保彩花さん(25)で、2人は中学校の同級生。堀口は27日のUFC日本大会で、4月に世界王座挑戦に失敗して以来の再起戦を白星で飾った。来年は2度目の世界挑戦と結婚という大きな人生の節目を迎える。

 UFC世界王者に日本人で一番近い男が、最高のパートナーを得て世界に挑む。堀口は、4年前の成人式後に行われた中学校の同窓会で彩花さんに出会った。高崎市立吉井中央中学時代は、堀口がサッカー部、彩花さんが吹奏楽部でほとんど接点がなかったが、堀口が一目ぼれ。以後、4年間愛を育んできた。

 「純粋なところが気に入りました。格闘技好きの女の子ではなく全く知らなかったのがよかった。自分の試合のことを、ああだこうだ言われるのは好きじゃないですからね」と堀口は言う。

 彩花さんは、身長171センチの細身の美人。信州大卒業後、地元の群馬大学付属病院に秘書として勤務している。UFC日本大会では25日の公式会見、26日の前日計量、27日の試合と会場でずっと堀口を見守っていた。

 結婚を決意したのは、今年に入ってから。堀口は、UFCのフライ級王者デミトリアス・ジョンソンに4月に挑戦。彩花さんは、ミスユニバース群馬県代表として、3月にミスユニバース日本大会に出場した。期せずして同じ年に世界を目指すという経験をし、その思いを共有したことで、2人の絆は深まった。

 結婚の時期について堀口は「来年になりますが、世界王座挑戦の時期なども考えて決めたいと思います」と話している。4月の王座挑戦で敗れ再起戦で快勝したが、再戦までにあと1、2試合程度は必要。このまま順調に勝ち進んでいけば、来春には再挑戦の可能性も出てくる。

 世界王座奪取のために堀口は米国へジムの視察に出かける予定だ。将来的には、さらなるレベルアップのために活動拠点を米国に移すことも視野に入れている。大学卒業後にロンドンへの留学も経験している彩花さんのサポートも必要になってくる。

 「格闘技はとりあえず30歳までは頑張る。できれば40歳までは続けたい。子どもは2、3人は欲しい。引退後はレストラン経営や、整体師、釣り堀経営とかいろいろやってみたい」と堀口はうれしそうに夢を語った。まずは、彩花さんと二人三脚で、世界王座奪取へ全力を注ぐ。

 ◆堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)1990年(平2)10月12日生まれ。群馬県高崎市出身。作新学院高卒。09年12月に修斗のアマチュアトーナメント出場し優勝。アマを1日で卒業し、10年5月にプロデビュー。13年3月に修斗世界フェザー級王者。同年10月にUFCデビューし、4連勝後の今年4月にフライ級王者ジョンソンに挑戦も敗れる。UFC通算5勝1敗。163センチ。

 ◆石久保彩花(いしくぼ・あやか)1990年(平2)6月15日生まれ。群馬県高崎市出身。中学時代はコントラバスのソロコンテストで金賞受賞。高校時代はサッカー部マネジャー。地元の短大から、信州大へ編入。卒業後に、群馬大付属病院で秘書として勤務。14年11月にミスユニバースジャパン群馬大会で優勝。3月に本大会に出場した。将来の夢は「動物愛護の活動に尽力すること」。171センチ。スリーサイズは75、60、84センチ。

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UFC堀口恭司が結婚!ミスユニバ群馬射止めた

堀口(右)は婚約者の石久保彩花さんの肩を抱き寄せる(撮影・山崎安昭)

 総合格闘技の世界最高峰UFCで活躍する堀口恭司(24)が来年結婚することが29日、明らかになった。

 お相手はミスユニバース2015群馬県代表の石久保彩花さん(25)で、2人は中学校の同級生。堀口は27日のUFC日本大会で、4月に世界王座挑戦に失敗して以来の再起戦を白星で飾った。

 来年は2度目の世界挑戦と結婚という大きな人生の節目を迎える。

 ◆堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)1990年(平2)10月12日生まれ。群馬県高崎市出身。作新学院高卒。09年12月に修斗のアマチュアトーナメント出場し優勝。アマを1日で卒業し、10年5月にプロデビュー。13年3月に修斗世界フェザー級王者。同年10月にUFCデビューし、4連勝後の今年4月にフライ級王者ジョンソンに挑戦も敗れる。UFC通算5勝1敗。163センチ。

 ◆石久保彩花(いしくぼ・あやか)1990年(平2)6月15日生まれ。群馬県高崎市出身。中学時代はコンドラバスのソロコンテストで金賞受賞。高校時代はサッカー部マネジャー。地元の短大から、信州大へ編入。卒業後に、群馬大付属病院で秘書として勤務。14年11月にミスユニバースジャパン群馬大会で優勝。3月に本大会に出場した。将来の夢は「動物愛護の活動に尽力すること」。171センチ。スリーサイズは75、60、84。

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天国の2人へ白星/被災地へ届け

<大相撲技量審査場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

 序二段の大和田(27=宮城野)が、天国のおばあちゃんに白星をささげた。東日本大震災で陸前高田市に住む祖母といとこを亡くした大和田は、琴金丈(24)に土俵際まで押し込まれながらも、逆転の小手投げで勝利。大好きだった亡き2人と復興を目指す「故郷」に、元気と勇気を届けた。

 相手の寄りで大和田の両足が俵にかかった。何とか残ったが、体は伸びきったまま。それでも、強引に回り込むと、力を込めた小手投げで琴金丈を土俵に転がした。「いつもなら、土俵を割っていましたね。でも、今日は絶対に負けられなかった。意地でも勝ちたかった。おばあちゃんといとこが見てくれているから、情けない相撲は取れない」。寂しさを表に出さずに、努めて明るく話した。

 埼玉・川口市で生まれたが、両親はともに陸前高田市出身。「自分の田舎、故郷」だという。3月11日、その大好きな街が津波にのみ込まれた。「最初にテレビで大船渡と気仙沼の映像を見た。間の陸前高田は全滅だと思いました」。ようやくテレビに映った街は、母富子さん(55)の実家近く。家は流されていた。

 多くの親族と連絡が取れなかった。震災5日後の16日、母方の祖母坂下チヨエさん(83)と、いとこの坂下雅俊さん(26)が遺体で発見された。「遺体が見つかっただけ良かった」と気丈に言ったが、ショックは大きかった。「大好きなおばあちゃんと仲良しのいとこが亡くなるなんて…」。

 大学卒業後は、家業の内装業を継ぐ予定だった。しかし、宮城野部屋近くの仕事で宮城野親方(元幕内竹葉山)と知り合った父正さん(61)に角界入りを勧められた。相撲経験のない大和田を励まし続けたのがチヨエさん。「いつもテレビで見てくれた。ホタテやカキを送ってくれた。部屋のみんなも楽しみにしていたんです」。もう、三陸の海の幸が届くことはない。

 横綱白鵬の付け人でもある大和田は「いつも励ましてもらっています。それも力になっている」と言う。親族が犠牲になって、急に注目を集めた。「カメラマンが多くて負けられないと思った。土俵際で残れたのは、10%はカメラマンのおかげ」と笑った。残り90%を聞かれると言葉をのみ込んだが、祖母といとこ、そして陸前高田の力なのは間違いない。

 「おばあちゃんたちは亡くなったけど、生きて避難所にいる人もいる。前に出る相撲を、そういう人に見てもらいたい。少しでも力になりたい」。大切な人を亡くした大和田の思い。届け、陸前高田へ-。【荻島弘一】

 ◆大和田健一(おおわだ・けんいち)本名・同じ。1983年(昭58)7月19日、埼玉・川口市生まれ。5歳で柔道を始め、作新学院、東日本国際大と柔道部で活躍。卒業後に父正さんの勧めもあって、宮城野部屋入りした。06年3月に初土俵を踏み、最高位は西三段目93枚目。185センチ、132キロ。

 ◆陸前高田市(りくぜんたかたし)岩手・三陸海岸の最南部に位置し、南は宮城・気仙沼市に隣接する。主要産業は養殖業など漁業と観光業。美しい海岸線の高田松原は観光地としても注目されていた。3月11日の東日本大震災で、地震と津波に襲われ、総世帯数8068の半分近くが全壊するという大きな被害に遭った。警察発表の死亡者数は1471人(総人口約2万4000人)。戸羽太市長。

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