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照ノ富士5連勝、全勝Vへかつての幕内上位戦心待ち

若隆元(右)を上手投げで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

大関経験者で序二段まで陥落後、番付を上げてきた東幕下27枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜)が、1番相撲から土つけずの連勝を「5」に伸ばした。

3兄弟関取を目指す同22枚目の若隆元(27=荒汐)との全勝対決。十分な出足で右を差し圧力をかけると、相手は何とか左に回ろうとするのが精いっぱい。逃げる相手の左上手を瞬時につかむと、豪快に放り投げるような上手投げで仕留めた。

2秒足らずで勝負を決める“省エネ”相撲に、支度部屋へ戻っても余裕の表情。「相手が硬くなっているように見えた。中に入ったら、うるさい相撲を取るから、できるだけ中に入れないように」と、約8年前の三段目時代に一度だけ対戦したこともある相手の情報もインプットして臨んでいた。

残り2番。現状で残された全勝力士の顔ぶれから、対戦相手は三役経験のある西幕下7枚目の千代鳳(26=九重)、最高位が東前頭筆頭で3場所連続全休明けとなる西幕下46枚目の千代の国(29=九重)らが予想される。残りは「九重(部屋)と2回かな? 元三役と上位経験者だからね」とニヤリ。幕内上位で戦ったことのある、勝手知ったる相手との手合わせは、モチベーションを高めてくれそう。対戦を心待ちにしているような笑みだった。

若隆元(左)を上手投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)
若隆元(右)を上手投げで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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貴景勝かど番脱出なるか/名古屋場所番付アラカルト

大関貴景勝(19年6月16日撮影)

日本相撲協会は24日、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

<名古屋場所番付アラカルト>

▼大関 貴景勝の昇進2場所目でのかど番は、現行制度以降9人目。過去8人中、負け越して大関陥落は武双山だけ。栃ノ心は昭和以降9人(10度)目の大関復帰を果たした。

▼御嶽海 4場所ぶり関脇復帰で15場所連続三役は昭和以降、単独2位。

▼新三役2人 約3年ぶり。東小結阿炎は現師匠の部屋創設後、豊真将以来2人目で埼玉県からは戦後4人目。西小結竜電は現師匠の部屋創設後初の新三役。山梨県からは戦後3人目、初土俵から所要79場所は史上10位のスロー昇進で、関取経験者の序ノ口陥落後に新三役は史上初。

▼新入幕 貴源治は千賀ノ浦部屋からは18年秋場所の隆の勝以来、栃木県からは戦後4人目の幕内力士。

▼新十両4人 竜虎は熊本県からは戦後33人目。一山本は部屋から約9年ぶり(旧松ケ根部屋を含む)の新十両で、北海道からは戦後78人目、中大からは9人目の新十両。木崎海は兄美ノ海との史上21組目の兄弟関取。琴鎌谷改め琴ノ若は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との史上10組目の親子関取となった。

関脇御嶽海(19年5月10日撮影)

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豊ノ島と琴勇輝復帰、貴源治うれしい新入幕 新番付

貴源治(2018年11月25日)

日本相撲協会は24日、大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

幕内昇進は3人で、貴源治(22=千賀ノ浦)はうれしい新入幕を果たした。千賀ノ浦部屋からは18年秋場所の隆の勝以来で、栃木県からは八染、玉ノ富士、北勝力以来、戦後4人目の新入幕となった。再入幕は2場所ぶり復帰の豊ノ島(35=時津風)と、3場所ぶり復帰の琴勇輝(28=佐渡ケ嶽)の2人となった。

十両昇進は5人で、2場所ぶり復帰の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)を除く4人が新十両とフレッシュな顔ぶれとなった。

初めて関取の座をつかんだのは竜虎(20=尾上)、一山本(25=二所ノ関)、木崎海(24=木瀬)、琴鎌谷改め琴ノ若(21=佐渡ケ嶽)の4人。竜虎は尾上部屋からは11年名古屋場所の天鎧鵬以来で、熊本県からは17年初場所の力真以来、戦後33人目の関取となった。一山本は、二所ノ関部屋(旧松ケ根部屋を含む)からは10年夏場所の松谷(現松鳳山)以来の新十両。北海道からは17年秋場所の矢後以来、戦後78人目の関取輩出で、中大からはやはり矢後以来、9人目の新十両昇進を果たした。木崎海は、木瀬部屋からは兄で18年名古屋場所の美ノ海以来。沖縄県からは美ノ海以来、戦後6人目で、日大からも美ノ海以来52人目。先場所十両の兄美ノ海は幕下に陥落し「同時」は来場所以降にお預けとなったが、史上21組目の兄弟関取となった。また三段目付け出しデビュー力士の新十両は小柳(現豊山)、朝乃山、若隆景に続き4人目となった。琴ノ若は佐渡ケ嶽部屋からは14年九州場所の琴恵光以来で、千葉県からは17年九州場所の隆の勝以来、戦後28人目の関取輩出。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との親子関取は、10年名古屋場所の佐田の海親子以来、史上10組目となった。

名古屋場所は、7月5日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。7日の初日を迎える。

取材に応じる豊ノ島(2019年2月25日)
琴勇輝(2017年8月3日)

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木崎海が兄の美ノ海と兄弟関取「2人で頑張る」

新十両に昇進し、笑顔でガッツポーズをつくる木崎海

日本相撲協会は29日、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を発表した。

元横綱琴桜の孫で、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の息子でもある琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)は、十両昇進と同時に「琴ノ若」に改名した。一山本(25=二所ノ関)、木崎海(24=木瀬)、竜虎(20=尾上)も新十両昇進が決定。貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の再十両昇進も決まった。

   ◇   ◇   ◇

木崎海は史上21組目の兄弟関取となった。兄の十両美ノ海は、昇進を機に木崎から改名。だが木崎海は「兄が沖縄らしい名を付けてくれた。僕は木瀬部屋の木崎海として土俵に上がりたい」と、兄弟で出身地、所属を世間にアピールしたい考えだ。それだけに「兄弟で頑張りたい」と話し、会見後は兄とガッチリと握手した。三段目最下位格付け出しデビューから所要8場所での昇進。自ら「ネチネチした押し相撲」と評する、粘り強さが持ち味だ。

新十両に昇進した木崎海(右)は笑顔で兄の美ノ海と握手を交わした

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佐渡ケ嶽親方の長男琴鎌谷が十両昇進「琴ノ若」襲名

支度部屋へ引き揚げる琴鎌谷(2019年5月23日撮影)

日本相撲協会は29日、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を発表した。

元横綱琴桜の孫で、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の息子でもある琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)は、十両昇進と同時に「琴ノ若」に改名した。一山本(25=二所ノ関)、木崎海(24=木瀬)、竜虎(20=尾上)も新十両昇進が決定。貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の再十両昇進も決まった。

琴ノ若は史上10組目の親子関取。十両美ノ海の弟、木崎海は史上21組目の兄弟関取になった。

父の化粧まわしで一番出世披露した琴鎌谷は、巡業部へあいさつを行う。右は父の佐渡ケ嶽親方(2015年11月15日撮影)

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幕下木崎海が4勝目、美ノ海と“兄弟関取”へ前進

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇東京・両国国技館

西幕下3枚目木崎海(24=木瀬)が東十両12枚目荒鷲を破り、4勝1敗として新入幕に前進した。立ち合いから持ち前の馬力全開で相手を突き放し、一気に押し出した。

幕内経験者を圧倒する内容に「相撲がうまくて、何かやってくるイメージでしたけど、自分の立ち合いで当たっていけば大丈夫と思った」と満足そうだ。日大相撲部出身。昨年春場所で三段目付け出し格として初土俵を踏み、8場所目で初の十両の土俵だった。「相撲は緊張しなかったけど、所作で少し…」と初々しくこぼした。

2つ年上の兄が、東十両14枚目美ノ海。残り2番の結果、周囲の状況次第で来場所に新十両昇進の可能性は十分あり、史上21組目、同時では同16組目の“兄弟関取”は目前だ。「残り2番をしっかり勝ちたいです」。入門時に頭を1度丸刈りにしたため、髪が短く、まげも先場所千秋楽で初めて結った。今場所も「パツパツで(床山に)思い切り引っ張られながら、結ってもらってます」。来場所新十両なら、珍しい“ちょんまげ関取”になりそうだ。

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美ノ海が令和関取で初白星「番付低くて良かった」

富士東(右)を肩すかしで破る美ノ海(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇初日◇12日◇両国国技館

東十両14枚目美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)が関取全体で令和の白星第1号となった。

東幕下筆頭富士東を立ち合いから押し込み、タイミング良く肩すかしを決めた。「令和で初? いや序ノ口が…。ああ関取で。やったーっ。番付が低くて良かったです」。歴史の節目の勝利に最初はピンと来なかったが、少し間を置いて笑顔を浮かべた。

新十両だった昨年名古屋場所以来5場所ぶりの関取復帰。「今場所は負けが込んでも気持ちを切らさないようにしたい。前回は気持ちが疲れてしまったので」と言い、5勝10敗で即陥落した経験を生かしたい。2歳下の弟木崎海も西幕下3枚目で白星スタートを切った。兄弟関取誕生へも、最高の初日となった。

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美ノ海の弟木崎海は5勝2敗、初ちょんまげで力相撲

木崎海(19年撮影)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

2歳上の兄、美ノ海との兄弟関取を目指す東幕下7枚目木崎海(23=木瀬)が野上を下し、5勝2敗とした。

立ち合いから相手を正面に置き、両はずをがっちり押し上げ、力相撲で押し出した。「(4番相撲での)2つめの負けはダメでしたが、それ以外はいい相撲が取れて自信になりました」。

東幕下5枚目の兄は全勝優勝し、来場所の再十両を確定的にした。自身も来場所は5枚目以内に入るのが確実で、新十両を狙う位置につける。

この日、ざんばら頭を卒業し、初めてちょんまげを結った。「まだ髪が短くて、周りに“タマネギ”と言われます」と苦笑い。取れたての新タマネギが兄の後を追いかける。

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美ノ海が大鵬孫下し幕下V 納谷は「まだまだ早い」

幕下優勝を果たし、ガッツポーズをする美ノ海(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇13日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪

東幕下5枚目美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)が幕下優勝を決め、昨年名古屋場所以来5場所ぶりの再十両を有力にした。

元横綱大鵬の孫、東51枚目納谷と勝った方が優勝の全勝決戦。立ち合いから先手先手と攻めて押し出した。

「突きが強いイメージがあったので、低く当たってまわしを取る、自分の型になれば、と思った。もう少し荒々しく来るかと思ったら、意外とスーッと来ましたね」。相手は強豪埼玉栄出身で、元大横綱の血を引く“ビッグネーム”とはいえ、初土俵から1年ちょっとの19歳。自分は日大で学生相撲でもまれ、初土俵から丸3年で十両も経験した。「自分は幕下上位に2年ほどいるんで(納谷は)まだまだ早いという思いも少しありました」。角界の先輩の貫禄を見せつけた。

“兄弟関取”を狙う効果もある。弟の木■海も順調に番付を上げ、今場所は東7枚目で勝ち越した。来場所の番付は、新十両を完全に射程圏に入れた位置まで来る。「弟に負けない、というのはない。弟は僕より強い。それがわかってますから。当たりは十両でもトップクラスと思う。今場所から一緒に稽古するようになって、あの当たりを受けていたことが、場所で生きたと思います」と喜んだ。

新十両場所の昨年名古屋場所は5勝10敗。1場所で陥落した。原因を「慣れですかね。地方場所で環境の違いもあった。あたふたして、何もできずモヤモヤすることが多かった」と分析する。師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)には「弱いから落ちたんじゃない。だから“もっと強くならないと”と思ったりして、やってきたことを変えるな」と言われた。「今度は楽しく相撲をとりたい」。確かな手応えを胸に、関取の足場を固めるつもりだ。

※■は崎の大が立の下の横棒なし

美ノ海(右)に押し出しで敗れる納谷(撮影・小沢裕)

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若元春は感激「テレビで見た人」安美錦から関取1勝

安美錦(右)に寄り倒しで勝利した若元春(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇2日目◇11日◇エディオンアリーナ大阪

新十両の西十両10枚目若元春(25=荒汐)が、記念すべき関取初勝利を挙げた。大ベテランの西11枚目安美錦を寄り倒し。待望の初日を出し「落ちついていた。バタバタすることもなかった」と、満面の笑みを見せた。

テレビの中の存在から白星を奪った。鋭い出足で安美錦に土俵際まで押し込まれたが、相手が引いて呼び込んできたところで迷わず前に出た。勝利よりも先に「すごい人と戦うことがめちゃくちゃ光栄だった」と、40歳ながら関取として在位する相手に敬意を払った。安美錦は00年初場所が新十両。「テレビで見た人が土俵に立っている、そして自分も同じ土俵にいる。そういう人とやることが満足です」と話し、関取の地位を実感した。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男。この日は三男の東5枚目若隆景(24)も勝ち、アベック白星となった。若元春の付け人は、長男の西幕下24枚目若隆元(27)が務める「一番頼りになる存在」と信頼は絶大。長男が十両に上がれば3兄弟関取となるだけに「僕としても(関取に)上がってほしい」と話しながら、「上がったら付け人じゃなくなっちゃうけど…」と複雑な心境を明かした。

若元春(上)に寄り倒しで敗れる安美錦(撮影・鈴木正人)

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友風、照強、大翔鵬が新入幕 豊ノ島と石浦が再入幕

友風(2019年2月15日撮影)

日本相撲協会は25日、大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

新入幕は3人が名を連ねた。3人以上の新入幕が出たのは13年夏場所(この時は4人)以来となる。友風(24=尾車)は、尾車部屋としては現師匠(元大関琴風)の部屋創設後で先場所の矢後以来、7人目の幕内力士となった。神奈川県からは朝乃翔以来、戦後9人目。学生相撲出身では、矢後以来94人目、日体大からは16年九州場所の北勝富士以来7人目。初土俵から所要11場所はスピード4位タイ(58年以降初土俵で幕下付け出しは除く。1位は常幸龍=木瀬=の9場所)の記録となった。

照強(24=伊勢ケ浜)も幕内力士の座を射止めた。伊勢ケ浜部屋からは14年春場所の照ノ富士以来で、兵庫県からは17年初場所の貴景勝以来、戦後25人目の新入幕を果たした。モンゴル出身の大翔鵬(24=追手風)は現師匠(元前頭大翔山)の部屋創設後では、大奄美(西十両3枚目)以来8人目で、外国出身では16年秋場所の千代翔馬以来48人目の幕内力士で、モンゴル出身では25人目となる。

再入幕は2人。豊ノ島(35=時津風)は、ケガをして全休した16年名古屋場所以来、16場所ぶりの幕内復帰。関脇経験者が幕下に陥落した後、幕内に復帰するのは80年初場所の琴風(元大関=現尾車親方)、88年九州場所の鳳凰に続き、昭和以降3人目の復活劇となった。石浦(29=宮城野)は昨年秋場所以来、3場所ぶりに幕内に戻った。

十両昇進は4人で、晴れて関取の座を射止めた新十両は、若元春(25=荒汐)と霧馬山(22=陸奥)の2人だ。若元春は、現師匠(元小結大豊)の部屋創設後では蒼国来、若隆景以来3人目の関取。福島県からは若隆景以来、戦後12人目。その若隆景は弟で、昨年春場所の貴公俊(現貴ノ富士)・貴源治以来、史上20組目の兄弟関取となった。モンゴル出身の霧馬山は、陸奥部屋からは08年初場所の霧の若以来の関取誕生。昨年初場所の水戸龍(錦戸)以来、外国出身では67人目、モンゴル出身では34人目の新十両となった。再十両は、1年ぶり十両復帰の貴ノ富士(21=千賀ノ浦)と8場所ぶり復帰の大成道(26=木瀬)の2人。

春場所は、3月8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

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珍事?兄弟関取が十両に3組 過去には横綱貴乃花も

若花田(左、後の横綱3代目若乃花)と貴花田(後の横綱貴乃花)(92年9月29日撮影)

史上20組目の兄弟関取が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、若元春(25=荒汐)の新十両を決めた。荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の若隆景(24)に続く昇進。

◆兄弟関取メモ 来場所は兄弟関取が十両に3組もいる珍しい事態となりそうだ。十両28人の中に新昇進の若元春と弟の若隆景、再十両の貴ノ富士と双子の弟貴源治、さらに英乃海と翔猿の兄弟が名を連ねる見込みだ。過去には1991年九州場所から6場所にわたって、若花田(後の横綱3代目若乃花)と貴花田(後の横綱貴乃花)、逆鉾と寺尾、小城ノ花と小城錦の兄弟関取3組が幕内と十両にいた例がある。兄弟幕内は史上10組いて、兄弟横綱は「若貴兄弟」しかいない。

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新十両若元春「甘かった」兄弟子蒼国来の言葉で奮起

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、若元春(25=荒汐)の新十両を決めた。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の若隆景(24)に続く昇進。新十両は他に霧馬山(22=陸奥)、再十両に大成道(26=木瀬)、貴ノ富士(21=千賀ノ浦)が決まった。

喜びより安心感がにじみ出た。東京・中央区の荒汐部屋で行われた会見。若元春は「長い間皆さんに期待してもらった分、待たせてしまった」と打ち明けた。11年九州場所の初土俵から約7年。入門2年目に幕下優勝を果たしたが、そこから時間がかかった。「甘かった。すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」。幕下上位で足踏みし、師匠の荒汐親方(元小結大豊)も「ここ3、4年は稽古に身が入っていなかった」と振り返る。出稽古に来た他部屋の親方にも「もったいない」「もっと稽古をすれば」と言われる始末だった。

手をさしのべたのは同部屋の蒼国来(35)だった。場所前の正月前後、若元春を呼び出してハッパを掛けた。「もっと自分のことを考えろ」。尊敬する兄弟子の言葉を受け奮起。師匠も「姿勢が変わった」と目を見張る場所前の稽古で、左おっつけと鋭い出足に磨きがかかった。

3兄弟の夢にまた1歩近づいた。兄は幕下若隆元、弟は十両若隆景。祖父は元小結若葉山という相撲一家だ。「(先に昇進した)弟に負けたくない気持ちがあった。3人で上がるのが理想」と、兄弟の絆は強い。

対戦したい力士がいる。平幕阿炎とは年齢も近く、親交がある。新十両を確実にした場所中の夜、カラオケでケツメイシの「仲間」を熱唱され、感動のあまり号泣した。「『待ってるぞ』と言われていた。早く追いつきたい」。阿炎が待つのは幕内。十両を早々と突破する気概だ。【佐藤礼征】

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

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貴公俊あらため貴ノ富士、1年ぶりの十両返り咲き

1年ぶりの再十両を決めた貴ノ富士

日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き霧馬山(22=陸奥)と若元春(25=荒汐)の新十両昇進を決めた。再十両は大成道(26=木瀬)、貴ノ富士(21=千賀ノ浦)となった。

若元春は弟の十両若隆景に続く関取昇進となり、史上20組目の兄弟関取となった。貴公俊のしこ名を改め初場所に臨んだ貴ノ富士は、東幕下3枚目で5勝を挙げて再十両を決めた。付け人への暴行による出場停止を経て、新十両だった昨年春場所以来1年ぶりの返り咲き。弟貴源治(21)との双子関取が復活した。

引退力士も発表され、年寄荒磯を襲名した元稀勢の里、年寄押尾川を襲名した元豪風、昨年12月に付け人に暴力を振るった貴ノ岩や、現役力士で2番目の高齢力士だった伊勢ノ花(44=伊勢ケ浜)ら21人のしこ名が番付から消える。

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若元春が新十両で史上20組目の兄弟関取「謙虚に」

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取誕生だ。大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)での新十両昇進が決まった若元春(25=荒汐)が30日、都内の部屋で会見を行った。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の十両若隆景(24)に次ぐ関取昇進。兄弟関取は18年春場所の貴源治と貴公俊(現貴ノ富士)以来、史上20組となる。3兄弟の長男は幕下若隆元、父は元幕下若信夫、祖父は元小結若葉山という相撲一家。11年九州場所の初土俵から約7年かけて十両昇進を決めた若元春は「長いこと待たせてしまったので、待たせたぶん活躍したい」と、覚悟を語った。

待望の新十両だ。師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「短くても3年は遅かった。稽古に身が入っていなかったから」と辛口。入門2年目の13年名古屋場所で幕下優勝した。そこから三段目陥落も味わうなど足踏み。若元春も「すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」と明かした。意識が変わったのは昨年末。兄弟子の十両蒼国来(35)に「もっと自分のことを考えろ」と説教を受け、稽古に取り組む姿勢が変わった。「もともと力はあったからね」と蒼国来。今場所は幕下上位ながら破竹の勢いで勝ち進み、7戦全勝で2度目の幕下優勝で文句なしの新十両を勝ち取った。

福島市出身。高1での被災時は、長男が入門していた荒汐部屋に次男と約1カ月間避難した経験もある。師匠は「あのときは素直だったんだけど…これからは素直な性格になってほしいね」とブラックジョーク。若元春は「謙虚に頑張っていきたいです」と話した。

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

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双子の弟貴源治は涙「兄貴のこと考え眠れなかった」

支度部屋で涙を拭う貴源治(撮影・岡本肇)

 大相撲春場所9日目の19日、前日に支度部屋で付け人を暴行した東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花)が休場した。

 貴公俊との史上初の双子兄弟関取となった弟で十両の貴源治は、涙で無念さをにじませた。照強を寄り切って4勝目を挙げた後の支度部屋で前夜を振り返り「どうしても考えて眠れなかった。兄貴のことを」と切り出した。その兄を思い浮かべるように「寂しい。心強かった。行動する前に1つ考えれば大丈夫だったのに」と軽率さを悔いると目に大粒の涙が。「兄貴も反省して謝っている」と涙声で話すと、たまらずタオルで目を拭っていた。

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初の双子関取貴公俊、炎鵬は最速出世/春場所新番付

貴公俊

 日本相撲協会は26日、大相撲春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

 横綱では、西の白鵬(32=宮城野)が横綱在位64場所となり、並んでいた北の湖を抜いて史上単独1位となった。3横綱でただ一人、初場所を皆勤した鶴竜(32=井筒)は、7場所ぶりに東の正位に就いた。東2枚目の稀勢の里(31=田子ノ浦)は5場所連続休場からの復活を目指す。

 三役陣は4人。東の関脇御嶽海(25=出羽海)は5場所連続の関脇(三役は7場所連続)。初場所で平幕優勝を遂げた栃ノ心(30=春日野)は10場所ぶりの関脇復帰(三役としては7場所ぶり)となった。小結は、ともに返り咲きで東は17場所ぶり(三役としては16場所ぶり)の逸ノ城(24=湊)、西は21場所ぶりの千代大龍(29=九重)が就いた。

 十両からの昇進は、いずれも返り入幕で2場所ぶりの妙義龍(31=境川)、8場所ぶりの英乃海(28=木瀬)、2場所ぶりの碧山(31=春日野)の3人。

 新十両は2人。貴公俊(20=貴乃花)は、現師匠(元横綱貴乃花)が04年2月1日に部屋を創設して以降、貴ノ岩、貴景勝、貴源治に続き、貴乃花部屋から4人目の関取。弟貴源治との兄弟関取誕生は史上19組目で、双子は初めての快挙となった。また炎鵬(23)は、宮城野部屋からは石浦以来3年ぶりの新十両で、金沢学院大からは初めて。学生相撲出身では125人目で、初土俵以来、所要6場所での昇進は高鉄山、土佐豊、常幸龍に並ぶ史上1位のスピード出世(58年以降初土俵で幕下付け出しを除く)となった。

 関取復帰の再十両は2場所ぶりの矢後(23=尾車)、10場所ぶりの志摩ノ海(28=木瀬)、2場所ぶりの照強(23=伊勢ケ浜)、4場所ぶりの翔猿(25=追手風)、11場所ぶりの明瀬山(32=木瀬)と5人を数えた。また2場所連続休場の十両貴ノ岩(27=貴乃花)は当初、特例措置で十両最下位(14枚目)にとどめるとされていたが、西12枚目にとどまった。

 春場所は、3月9日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。11日の初日を迎える。

炎鵬

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琴奨菊42場所ぶり小結/名古屋番付アラカルト

番付の自分の名前を指さし、会見する高安(撮影・前岡正明)

 日本相撲協会は26日、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の新番付を発表した。

<名古屋場所番付アラカルト>

 ◆高安 平成以降24人目の新大関。茨城県出身では稀勢の里以来、平成以降4人目。初土俵から所要73場所は史上9位のスロー。

 ◆玉鷲 4場所連続関脇。

 ◆御嶽海 出羽海部屋からの新関脇は82年春の出羽の花以来。東洋大からは04年初の玉乃島以来2人目。

 ◆琴奨菊 10年夏以来42場所ぶりの小結。

 ◆再入幕 佐田の海、錦木が2場所ぶり。千代丸は13場所ぶり。臥牙丸は3場所ぶり。新入幕なしは15年夏以来。

 ◆新十両 翔猿が現師匠の追手風部屋からは12人目。兄の英乃海に次ぐ新十両で、兄弟関取は13年秋の千代丸、千代鳳以来18組目。

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新十両「翔猿(とびざる)」誕生!申年の岩崎が改名

師匠の追手風親方と新十両会見に臨む岩崎改め翔猿(左)

 日本相撲協会は5月31日、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、新十両には岩崎改め翔猿(とびざる、25=追手風)が昇進。兄は十両英乃海で、史上18組目の兄弟関取が誕生した。

 新十両の岩崎改め翔猿は埼玉・草加市内の部屋で師匠の追手風親方(元前頭大翔山)と会見。「動きがサルっぽくて申(さる)年(生まれ)なので」と改名理由を明かした。120キロの軽量で動き回り「嘉風関や石浦関が目標。居反られるのは嫌だから宇良関とはやりたくない」と笑った。埼玉栄高-日大と名門を歩み約2年半で関取に。兄で十両英乃海(木瀬)とは史上18組目の兄弟関取(同時は13組目)となった。

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千代丸&千代鳳、兄弟仲良く白星/秋場所

露鵬、白露山以来となる兄弟白星を狙う千代丸(左)と千代鳳(撮影・岡本肇)

<大相撲秋場所>◇2日目◇16日◇東京・両国国技館

 新十両の千代丸が会心の相撲で関取初勝利を挙げた。力強い突き、押しで一気に隆の山を押し出した。

 「幕下とは白星の重みが違う。(土俵で)にやけそうになるくらい、うれしかった。この日みたいな相撲が取れれば」と喜びをかみしめた。

 先に出世した弟の千代鳳と史上17組目の兄弟関取に。互いに「相撲の話はしない」と言うが、弟も下手ひねりで初日を出した。

 千代鳳は「一緒に白星を続けて2人で優勝決定戦をやりたい」と気を良くしていた。

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