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開志学園・天井沢、小林、高木 大学でもボクシング

大学に進学する開志学園の左から小林、高木、天井沢

県高校ボクシング界の強豪・開志学園の3人の3年生が大学に進学してボクシングを続ける。女子ピン級の高木まりあは新潟医療福祉大、男子バンタム級の小林勇太は日大、同ミドル級の天井沢一志は拓大にそれぞれ今春入学。新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校ボクシングは昨年、全国大会が行われなかった。不完全燃焼の思いをバネに大学で開花する。

開志学園を旅立つ3人の大学での目標は全国での活躍だ。

新潟医療福祉大に進む高木は同大にボクシング部がないため、継続して開志学園で練習する。「これからは後輩にもアドバイスしたい」と視野を広げながら実力アップに励む。18、19年の全日本女子、19年の全国選抜と高校で経験した3度の全国大会はいずれも初戦敗退。「まず1勝」と高校時代以上に貪欲になる。

小林の日大、天井沢の拓大は関東大学リーグの名門。兄2人が日大ボクシング部に在籍する小林は「レベルの高さは聞いている」。自身は高校で全国出場がかなわなかった。「リーグ戦のレギュラー、そして全日本選手権に出たい」と高校での悔しさをぶつける。

天井沢には「将来はオリンピック(五輪)を目指す」という大目標がある。尊敬するボクサーは同校OBで17年高校全国3冠の近藤陸(21=自衛隊体育学校)。自身は19年全国選抜2回戦進出が全国での最高成績。同じミドル級の近藤を「動画などを見て研究している」。そして超えていくことを目指す。

新型コロナウイルスの影響で、ボクシングは昨年の全国選抜、全国高校総体、国体の全国大会がすべて中止。県の独自大会も開催できず、3人の公式戦は昨年2月の全国選抜北信越予選で終了した。それでもモチベーションを下げずに練習を継続。仁多見史隆監督(46)は「素晴らしい精神力」とたたえる。昨年、3人の目標はそろっての全国勝利だった。切磋琢磨(せっさたくま)する関係は今後も変わりない。【斎藤慎一郎】

◆天井沢一志(あまいざわ・かずし)2002年(平14)9月9日生まれ、新潟市出身。早通小4年から空手、早通中ではキックボクシングを行い、開志学園でボクシングを始める。19年は全国選抜、全国総体、国体に出場。182センチ、77キロ。

◆高木(たかぎ)まりあ 2002年(平14)11月8日生まれ、村上市出身。岩船小2年からボクシングを始める。岩船中では陸上部に所属しながらボクシングを継続。中学1年の時に全日本アンダージュニア王座決定戦に出場。147センチ、46キロ。

◆小林勇太(こばやし・ゆうた)2003年(平15)2月14日生まれ、新潟市出身。3歳から空手に取り組み、葛塚中3年からボクシングを始める。昨年1月の全国選抜県予選バンタム級で優勝。173センチ、60キロ。

宮原&青柳組が初防衛 アブドーラ小林との再戦は…

全日本後楽園大会 試合後バックステージで にらみ合う宮原健斗(左)とアブドーラ・小林(撮影・松熊洋介)

<全日本:後楽園大会>◇23日◇東京・後楽園ホール

世界タッグ選手権試合は、88代王者の宮原健斗(31)、青柳優馬(25)が、アブドーラ・小林(44)、関本大介(40)組を破り、初防衛に成功した。

宮原は因縁の相手、小林をゴング直後から痛めつけた。膝蹴り、頭突きで顔面を出血させた後も容赦なく襲いかかった。その後165キロの巨体の突進を受け、一時意識朦朧に。終盤青柳に背中をたたかれ、目を覚ました宮原は、小林の後ろに付くと、ジャーマンスープレックスで豪快にぶん投げ、3カウントを奪った。勝利後小林から「これで1勝1敗だ。これが戻ってくる時は、お前がターゲットだ」と今後の対戦を要求されたが、恨みは晴れていないのか、無視してリングを去った。

昨年11月の最強タッグ決定リーグの初戦で2人にいきなりの敗戦。宮原は「2020年最大の汚点」と悔しがった。同リーグを優勝後、今年1月にタイトルを奪取したが、挑戦表明に現れたのはまさかの小林、関本組だった。宮原は顔を合わせるのも嫌なほどの小林と20日に前哨戦。反則勝ちとなったものの、スパナ、ジュラルミンケースで痛めつけられ、最後はテーピングで首を絞め上げるなどの屈辱を受けた。

27日に32歳の誕生日を迎える宮原。31歳最後の試合で因縁の相手に勝利し、ベルトを守ったが、ライバル視されるのに抵抗があるという。「1勝1敗って紙面とかに書くなよ。その感じやめてくれ。競っているみたいに思われるだろ」とバックステージで報道陣に要求。その後現れた小林から「防衛は認める。だが1勝1敗だ」と再度忠告され、バトルは今後も継続していく様相。認めたくはないが、遺恨が残ってる以上、自らの手で勝ち越し勝利を手にし、抗争に終止符を打つしかない。【松熊洋介】

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諏訪魔V6「あんなに強い人が」同年代佐藤たたえる

全日本後楽園大会 6度目の3冠ヘビー級防衛に成功した諏訪魔(撮影・松熊洋介)

<全日本:後楽園大会>◇23日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー級選手権は、王者・諏訪魔(44)が挑戦者・佐藤耕平(43=フリー)に勝利し、6度目の防衛に成功した。

「馬力もあったし、骨が折れるかと思った」と言うほどの強烈なラリアットを受け、意識が飛びそうになったが、終盤連続バックドロップで逆転。右手を大きく突き上げ、勝利を確信した諏訪魔はラリアットからのバックドロップホールドで沈めた。

同年代の佐藤との対戦を心待ちにしていた。お互いに小細工などせず、1つ1つの技を確かめ合うようにぶつかり合った。「対戦できて良かった。あんなに強い人がいると思ったら、日本のプロレス界も捨てたもんじゃない」とたたえた。

08年に初のベルトを手にし、昨年3月43歳で史上最多7度目の戴冠となり、故・三沢さんや川田の5度を超えた。頂点に立ち続ける今も「3冠は特別な空間。強い相手とやる夢のような時間」とベルトの重みを感じ取りながらリングに立ち、若手にも背中で存在感を見せつける。1月の4度目の防衛戦では、25歳青柳優馬の史上最年少の三冠ヘビー級王座と5冠獲得を阻止。同24日には31歳芦野を26分を超える戦いで退けた。「今年は次世代の若い力が出てくると」と若手の台頭を望みながらも、ベルトを守り続ける闘志と覚悟も見せる。

ファンの前で「これを巻いたのが3月(23日)。1年間王者であり続けたい」と誓う。次期挑戦者に名乗りを上げたヨシタツには現在3連敗中だが「(3連敗は)俺にとっても汚点だ。3冠戦で払拭(ふっしょく)してやる」と受けて立つ意志を見せ、3月中の対戦が濃厚となった。リングでファンと交わした約束は7度目の防衛で必ず守る。【松熊洋介】

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プロボクシング3月11日興行、スポーツ庁が視察へ

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は22日、新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、陽性者が出た場合への事前準備をよりしっかりするよう確認した。

21日の全日本新人王決勝で2選手が陽性で試合中止となった。1人は遠征となる沖縄のジム所属だったため、隔離場所確保に手間と時間を要した。東日本地区は都内の牧田総合病院で一括してPCR検査となったが、保健所ともより連携を図るようにしていく。

また、3月11日の興行をスポーツ庁が視察することが報告された。JBCが17日に感染防止策や状況の事情聴取を受け、特に声出しなどの状況を注視している。3次補正予算から財政支援の可能性も示唆され、JBCと協会が連携して新たな取り組みを協議していく。

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ライト級浦川が帝拳30人目新人王「知らなかった」

プロボクシング全日本新人王決勝戦のライト級を制した浦川(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ライト級◇無観客開催

ライト級で、東軍の浦川大将(23=帝拳)が所属ジム通算30人目の新人王となった。西軍代表の戸川叡二(24=姫路木下)と拳を交え、ワンツーで攻め込んだ。

左右にスイッチする相手を冷静に見極め、3回には右ストレートで鼻から流血させるなど、試合の主導権を握って3-0の判定勝利を収めた。

区切りの30人目となる所属ジムの全日本新人王となったが「そうなんですか。知らなかったです」と驚きの表情。KO勝ちを狙っていたこともあり「倒すことしか考えていなくて…。できなかったですね。ふがいない試合。気負ってしまいました。精度、スタミナを上げていかないと上にいけないです」と苦笑い。2度目の挑戦で全日本新人王に到達したものの、試合内容を反省していた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のライト級 5回、戸川(左)に右パンチを放つ浦川(撮影・小沢裕)

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奈良井翼が鮮やかTKOでボクシング新人王&MVP

プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフェザー級◇無観客開催

スーパーフェザー級で、東軍の奈良井翼(21=RK蒲田)が鮮やかな1回TKO勝ちで全日本新人王を獲得し、MVPにも輝いた。

西軍の福田星河(21=エディタウンゼント)と対戦すると、左ボディーで相手ガードを下げさせ、得意の左フックからの連打でダウンを奪取。立ち上がった福田に対し、さらに連打を浴びせて右ストレートでレフェリーストップに追い込み、1回2分5秒、TKOで撃破した。なお技能賞はスーパーフライ級の久保春平(23=宮田)、敢闘賞はライトフライ級の狩俣綾汰(25=三迫)が受賞した。

2度目の新人王挑戦で頂点にのぼりつめた奈良井は「多分、左フックを警戒していると思ったが、うまく当てられる練習をしていて、ずっと考えていました」と得意パンチで勝利できた喜びに浸った。スーパーバンタム級でエントリーした初挑戦の19年は東日本新人王準決勝で体重超過し棄権。今回は一気に2階級上げての挑戦だったが「パンチには自信があった」と自信ものぞかせた。

小学校でキックボクシングを始めた際、自宅1階にサンドバッグが吊された練習場が設置されるなど、常に家族のバックアップがあったという。リング上で父優さん(40)、母幸さん(40)、妹愛さん(17)に向けて「ママ、おとん、愛、ありがとう」と感謝の言葉を送った。特に父が1月1日に50歳の誕生日を迎えており「これがプレゼントです」と満足そうな笑みもみせた。

中学から始めたボクシングで東京オリンピック(五輪)を目指し、自衛隊に入った。射撃練習などをしていたものの、競技に専念できる環境まで時間を要したためにプロ転向を決断。ようやく区切りとなる称号を手にした。7勝(6KO)と負けなしで、日本ランキング入りも確実となった。奈良井は「日本ユース王座がほしい。2~3年で日本王者になりたい。目標は5年で世界王者です」と気合十分だった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(右)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)

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元東北大相撲部の中田勝浩が新人王 井岡弘樹ジム初

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミドル級 4回、可兒(左)に右パンチを放つ中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ミドル級◇無観客開催

ミドル級は元東北大相撲部という異色の経歴を持つ中田勝浩(29=井岡弘樹)が、判定で可兒栄樹(19=T&T)を制した。

6戦無敗(4KO)で、元世界2階級制覇王者・井岡弘樹会長が育てた、初の全日本新人王となった。

試合後は淡々と「可兒選手に感謝したい。サポートしてくれたトレーナー、会長に感謝したい」。ジム初の栄冠にも「みんなと一緒に戦えて光栄です。次の練習、頑張ります」と表情を崩すことはなかった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミドル級を制した中田(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

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サラリーマン能嶋宏弥が全日本新人王 ウエルター級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のウエルター級 4回、山崎(左)に右パンチを放つ能嶋(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ウエルター級◇無観客開催

ウエルター級は“サラリーマンボクサー”能嶋宏弥(25=薬師寺)が、明大在学の“大学生ボクサー”山崎海知(20=山龍)を3-0判定で下し、悲願の全日本新人王を手にした。

1回開始直後にダウンを奪うが、ダウン後の加撃で減点1も食らった。それでもペースを乱すことなく、7センチの身長差を生かしてさばき切った。

昨年度は西軍代表決定戦で敗れており、試合後はたまらず号泣。「昨年は負けてしまって、素晴らしい機会をもらって感謝申し上げます。ここまで僕1人ではできなくて会社、地元、ジムのおかげでボクシングができている。勝ててよかった」と感極まった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のウエルター級を制した能嶋(撮影・小沢裕)

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久保春平が喜界島初の全日本新人王 S・フライ級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級を制した久保(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフライ級◇無観客開催

スーパーフライ級で、東軍の久保春平(23=宮田)が4回TKO勝ちで鹿児島・喜界島初の全日本新人王となった。西軍の杉本太一(22=勝輝)と拳を交え、ワンツーを軸に攻めるとパワーで押し続けた。4回には激しい打ち合いもみせ、連打で攻め続けてレフェリーストップ。4回2分29秒、TKO勝ちし、東日本新人王MVPにも輝いた実力を発揮した。

久保は「うれしい気持ち。まだ通過点。これから強い選手と戦えることにワクワクしている」と笑顔。1月に左ふくらはぎを肉離れし、スタミナの不安があった。さらに前日計量後、5年前から悩まされる持病の潰瘍性大腸炎の症状で下痢となるアクシデントもあった。「調子が悪くても勝てる自信があった。もらうパンチも予定通り、本当にフィニッシュまで想定内だった」と自信に満ちた表情を浮かべた。

地元小学校の体育館ではパブリックビューイングも開かれた。小、中、高校の生徒から激励の手紙などをもらっていたという。久保は「コロナの影響で島のイベントもなかったので、盛り上がってくれたみたいです」とほっとした表情を浮かべつつ「まだまだボクはたたき上げで、センスもなく、うまいボクサーではないが、伸びしろしかない。自分を信じて世界へ羽ばたいていきたい」と力強く宣言していた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級 4回、杉本(左)に右パンチを放つ久保(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

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福永宇宙が四国ジム初の新人王 スーパーバンタム級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級を制した福永(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーバンタム級◇無観客開催

スーパーバンタム級は福永宇宙(23=黒潮)が矢斬佑季(29=花形)を3-0判定で下し、四国のジムから初の全日本新人王が誕生した。

「やりにくさ、うまさは予想していたが、思っていたより相手のパンチが強くて厳しい戦いになった」と振り返る通り、わずかな差を削り合う戦いとなった。3回以降、福永が間合いを詰めて右を伸ばし、ペースを握る。最終5回も攻め抜き、ジャッジ1人はフルマークで支持した。

地元の高知では観光名所のひろめ市場などでパブリックビューイングを行うなど、熱視線を送った。「応援してくれる人がいたので、それに応えることができてホッとしています」。これで日本ランク入りも確実。「ここがスタートライン。地方だからとなめられず(小川)会長と頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 3回、矢斬(手前)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 2回、矢斬(左)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)

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冨田風弥、強烈フックで業師の強敵倒しバンタム級V

プロボクシング全日本新人王決勝戦のバンタム級 3回、須藤(左)に右パンチを放つ冨田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇バンタム級◇無観客開催

バンタム級は冨田風弥(22=伊豆)が3-0判定で須藤龍揮(21=RK蒲田)を下した。

冨田は西軍代表決定戦で敢闘賞、須藤は東日本で技能賞を獲得していた。レベルの高い一戦だったが、冨田が2回50秒過ぎに強烈な右フックでダウンを奪い、そのまま押し切った。「ダウンをとって少し落ち着けた。自分から攻める意識でよかったと思う。しっかり勝ててよかった」。

ジムは静岡県伊東市にある。スパーリングパートナーは、首都圏のジムまで求めにいく。厳しい環境を乗り越えての勝利。「1個でもランキングを上げて日本タイトル、その他のタイトルを狙いたい」と夢をふくらませた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のバンタム級を制した冨田(撮影・小沢裕)

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宝珠山晃がダウンも逆転でフライ級V「上を目指す」

プロボクシング全日本新人王決勝戦のフライ級を制した宝珠山(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇フライ級◇無観客開催

フライ級決勝は、東軍の宝珠山晃(24=三迫)が逆転勝ちで全日本新人王の称号を獲得した。

西軍の神崎靖浩(20=倉敷守安)と対戦。1回に強烈な右ストレートを浴びると、2回には左フックでダウンも許したものの、3回以降に反撃を開始。4回にはボディー攻撃で相手の体力を削り、最終5回には強烈なワンツーも放つなど、追い上げた形で試合終了。2-1の僅差判定で制した。

宝珠山は「思ったよりも懐が深くて(パンチを)外されていたが、引き出しは用意して出せた。いろいろなプレッシャーがかかっていたが、負けない気持ちが出ていた。上を目指していきたい」と決意を新たにしていた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のフライ級 4回、神崎(右)に左パンチを放つ宝珠山(撮影・小沢裕)

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狩俣綾汰が宮古島出身初の新人王「前にいく事しか」

4回、木村(左)に右パンチを放つ狩俣(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ライトフライ級◇無観客開催

ライトフライ級で、東軍の狩俣綾汰(25=三迫)が判定勝ちを収め、沖縄・宮古島初となる全日本新人王に輝いた。

西軍の木村彪吾(20=グリーンツダ)との決勝では、ぐいぐいとプレッシャーをかけて攻め続け、ロープを背負いながらも反撃してきた木村と真っ向勝負を展開。ジャッジ1人がドロー、2人が1ポイント差という2-0で判定勝利を収めた。

宮古総合実業高時代は、当時、宮古工ボクシング部に在籍した元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25=Ambition)との合同練習で汗を流した。芦屋大卒業後は大手ホテルに就職したものの、比嘉らの活躍に触発され、プロボクサーへの道を選択していた。狩俣は「前にいくことしか考えず、スタミナ配分も考えていなかった。自分としては、やっとスタートラインに立てた」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のライトフライ級を制した狩俣(撮影・小沢裕)

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小島蓮、ジム初の全日本新人王「絶対勝ちたかった」

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミニマム級を制した小島(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ミニマム級◇無観客開催

ミニマム級は小島蓮(19=江見)が佐々木凌(26=レパード玉熊)を3-0判定で下し、ジム初の全日本新人王となった。

小島は試合開始直後から多彩なコンビネーションで佐々木を圧倒。危なげない試合運びでジャッジ2人はフルマークで支持した。「佐々木選手のパンチは重かった。心がくじけそうになったが、絶対に勝ちたかった」と気合の勝利を強調。これで日本ランク入りは確実となり「ランキングを上げて(日本)タイトルをとりたい」と新たな目標を掲げた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミニマム級 5回、佐々木(右)にパンチを放つ小島(撮影・小沢裕)

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新人王決定戦出場2人がコロナ陽性で2階級試合中止

日本ボクシングコミッション(JBC)は20日、全日本新人王決勝戦(21日、東京・後楽園ホール)に出場する2選手が新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたと発表した。フェザー級の西軍代表福永輝(31=沖縄ワールドリング)、スーパーライト級の東日本新人王児玉麗司(21=三迫)の2人。福永は発熱、倦怠(けんたい)感の症状があり、児玉は無症状だが、2人ともに隔離中で保健所の指示を待っている。

この2階級の決勝戦は中止となり、フェザー級は東日本新人王の平野和憲(31=KG大和)、スーパーライト級は西軍代表の高畠愛大(20=タキザワ)がそれぞれ全日本新人王となる。

JBCでは試合2日前にPCR検査を実施し、今回は3人が陽性判定に。20日となり、福永は朝から発熱、倦怠(けんたい)感があり、再検査を行わず、児玉を含めた2人が再検査を行い、児玉のみが再び陽性判定となった。

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矢斬佑季「気持ちの勝負」ジム初全日本新人王狙う

全日本スーパーバンタム級決勝で対戦する矢斬(左)と福永は計量パス(写真提供:日本プロボクシング協会)

ボクシングの全日本新人王決勝戦は21日、東京・後楽園ホールで無観客開催される。スーパーバンタム級決勝では、東日本新人王の矢斬(やざん)佑季(29=花形)が、西軍代表でMVPも獲得した福永宇宙(そら、23=黒潮)と対戦する。20日に都内で臨んだ前日計量では、55・3キロのリミットでパスした福永に対し、100グラム少ない55・2キロでクリアした。

四国初の全日本新人王を目指すという福永に対し、矢斬も所属ジム初となる全日本新人王の期待がかかる。85年1月に創立し、世界王者も輩出している有名ジム。所属ジム会長は現在、日本プロボクシング協会会長も務める元WB世界フライ級王者花形進氏(74)となる。矢斬は「お互いに背負うものが大きい。最後は気持ちの勝負になると思う。花形ジム35年の歴史で、僕が取らなければ誰が取るんだという気持ち。きっちりと取って後輩につなげたい」と強い決意を口にしていた。

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浦川大将、東日本は不完全燃焼 今回はしっかり倒す

全日本ライト級決勝で対戦する浦川(右)と戸川は計量パス(写真提供:日本プロボクシング協会)

ボクシング全日本新人王決勝戦は21日、東京・後楽園ホールで開催される。東日本ライト級新人王の浦川大将(23=帝拳)は20日、対戦する西軍代表の戸川叡二(24=姫路木下)と都内で開かれた前日計量に出席。リミット61・2キロの戸川に対し、200グラム少ない61・0キロでクリアした。

東日本新人王の準決勝は3回負傷判定、決勝は相手棄権の不戦勝だったこともあり「前回、前々回は不完全燃焼。しっかり倒して取りたい」と意気込んだ。

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四国から初の全日本王者へ福永宇宙が前日計量クリア

全日本スーパーバンタム級決勝で対戦する矢斬(左)と福永は計量パス(写真提供:日本プロボクシング協会)

ボクシング全日本新人王決勝戦(21日、東京・後楽園ホール)の前日計量が20日、東京都内で行われた。

四国のジムから初の“全国制覇”を狙うのが、スーパーバンタム級の福永宇宙(23=黒潮)。リミット55・3キロでクリアし、「調整はうまくいきました。減量を考え直してうまく落とし、リカバリーもうまくいった」と自信を見せた。

昨年末に行われた西軍代表決定戦でMVPを獲得した。「四国(のジム)初の(全日本)新人王を目標にやってきた」という夢への王手。ジムにもプロ選手は自身1人だけ。過去には同ジムから2人、決勝に挑んだが頂点はかなわなかった。過酷な環境を乗り越えて全日本を制する。だからこそ挑む価値がある。

ジムにとっても、30年越しの悲願となる。1981年に先代の小川純平会長が作り、17年から竜司会長が引き継いだ。出会いは福永が20歳の時。「遊び程度に練習に来ていて、サンドバッグを打たせたら筋がよかった。ストレート系をきれいに打ってたんで、やってみんか、と」。

伸びしろしかなかった。中学で野球、高知工では柔道をやり、卒業後は建築関係の現場仕事についた体は自然に仕上がっていた。小川会長は「最初から下半身が強い感じを受けた。強いパンチを打てる」。しっかりした土台にキャリアを重ね、「試合をやるたびに強くなっていった」と会長は振り返る。

今回、対戦相手の矢斬は初めてのサウスポー。大阪への出稽古で左対策を積んできた。「大阪に出稽古は今回いつもより、1週間多めに(3週間)行っていた。1週間で20ラウンドぐらい。(十分積めた感覚は)はい、ありますね」と自信を口にする。

地元も盛り上がる。高知の観光名所の「ひろめ市場」や福永の地元小学校ではパブリックビューイング(PV)を実施する。「自分の仲間もジムで応援してくれているし、本当に自分の知らないところでもそうですし。会ったことない人まで自分のことのように応援してくれる。1つと挙げられないほど応援してもらっている」と福永も熱い思いを感じ、背負う。

「やっぱり全日本決勝で気持ちは乗っている。お互い譲れない中での試合になる。楽しみながらも、最後は自分が勝つという強い気持ちをもってやるしかない。もう今までやってきたことを信じて、自分の力を精いっぱいだすだけです」。聖地・後楽園で四国初を成し遂げる準備は整った。【実藤健一】

◆福永宇宙(ふくなが・そら) 1997年(平9)11月4日生まれ、高知・四万十町出身。小学校でソフトボール、中学で野球、高校は柔道。ボクシングは遊びで行った黒潮ジムで小川会長にスカウトされた。身長168・5センチの右ボクサーファイター。戦績は6勝(3KO)無敗。

◆四国のJBC加盟ジム 高知の黒潮ジムのほか、愛媛のフォーラムスポーツジム、升田ボクシングジム、徳島の川田ジムの4つ。

計量を終えてポーズをとる福永(右)と矢斬(C)黒潮ジム

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アブドーラ小林「最高」宮原健斗との前哨戦で大暴れ

全日本新木場大会 試合後バックステージで取材に応じるアブドーラ小林(撮影・松熊洋介)

<全日本プロレス新木場大会>◇18日◇新木場1stRING

大日本プロレス所属のアブドーラ小林(44)が、今月23日の世界タッグ選手権(後楽園ホール)で対戦する宮原健斗(31)との前哨戦で大暴れした。

入場から奇襲攻撃を仕掛けた。リングで待ち受ける宮原に対し、入場曲が流れる中、一向に現れない。いら立つ宮原はレフェリーらと花道の方を見ていたスキに背後から襲いかかった。その後逆襲に遭ったが、終盤にスパナを持ち出し、応戦。宮原の喉に突き刺し、ジュラルミンケースを投げ付け、最後はテーピングで首を締め上げるなどやりたい放題で、そのまま反則負けとなった。

試合後にはマイクを取り「散々、小バカにしやがって。お前は俺を舐めすぎた。舐めすぎるとどうなるか分かるか、爆発しちゃうんだよ」。負けたにもかかわらずリング上を支配。その後起き上がった宮原から会場の外まで転がされたが、バックステージでも「最高の前哨戦だよ。来週は勝つべくして俺たちが勝つ」と元気いっぱいだった。

因縁の発端は昨年11月の世界タッグリーグ戦。関本と組んで初出場した小林は初戦でいきなり優勝候補の宮原・青柳組に勝利。敗れた宮原に「最大の汚点」と言わせた。今年に入り、世界タッグ王者となった宮原・青柳組の初防衛戦という最高の舞台で再戦が決定。小林は「お前らの最大の汚点は来週のタッグマッチで、俺たちに連敗することだ」と吐き捨てた。

165キロの巨漢ながら、動きは意外に軽やか。コーナーに上って宮原に飛び掛かるなど技も多彩。それでも真っ向勝負で分が悪いことは認識しており、レフェリーの目を盗み、さまざまな凶器を使って勝利を収めた。そんな小林でもタイトルマッチでは正々堂々と勝負するつもりだ。「最も権威のあるタイトル。お前たちのルールでやってやる」とクリーンな戦いを自ら提言した。「勝てば、宮原がアブドーラ小林に2連敗した男になる」。再び3カウントを奪い、全日本のエースを黙らせる。【松熊洋介】

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佐藤耕平が前哨戦で諏訪魔に勝利「小細工せず」

全日本新木場大会 試合後バックステージで取材に応じる佐藤耕平(左)と石川修司(撮影・松熊洋介)

<全日本プロレス新木場大会>◇18日◇新木場1stRING

23日の3冠ヘビー級選手権で王者・諏訪魔(44)に挑戦する佐藤耕平(43=フリー)が、前哨戦に勝利した。「パートナーの石川(修司)さんに助けられた」と謙遜したが、諏訪魔をエルボーでKOし、佐藤光瑠にパイルドライバーを豪快に決めて3カウントを奪った。

多くを語らず、虎視眈々(たんたん)と初のビッグタイトルを狙う。「レスラーというのは言葉でああだこうだ言うより、1回のリングで結果を出した方がいい」。昨年まで長く在籍していたゼロワンでは、05年に亡くなった故・橋本真也さんの魂を継承してきた。付き人を務め、時にはタッグを組んで戦った。今年1月24日後楽園大会で、橋本さんも巻いたことのある3冠ヘビー級のベルトに挑戦表明。「師匠でもある橋本真也も巻いたことのある強さの象徴のベルト。挑戦を受けていただきたい」と頭を下げた。

相手は史上最多の7度戴冠を誇る諏訪魔。前哨戦で勝利はしたが「レスリングの実績もあるし、派手さはないけど重量感がある」と油断はできない。「変な小細工とかせずに正面からぶつかっていく。ベルトを取って全日本をかき回したい」。内に秘めた闘志をリングで爆発させる。【松熊洋介】

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