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宇津木&堤がB級プロテスト合格 元王者内山を尊敬

B級プロテストに合格した宇津木秀(左)と堤聖也


 ボクシングのワタナベジムから、平成国際大コンビが3月にプロデビューする。20日に東京・後楽園ホールで、6回戦のB級プロテストに合格した。

 一昨年主将のライト級宇津木秀(23)と今春卒業のスーパーフライ級堤聖也(22)。ともにジムの先輩の元世界王者内山高志を尊敬し、出稽古でスパーリングしたこともある。その縁もあって今年入門した。

 宇津木はアマ81勝(23KO)27敗で、172センチの右ボクサーファイター。父の影響で中2から沼田ジムに通い、内山と同じ花咲徳栄では選抜2位、大学では全日本2位。1学年上が1人のために3年から2年間主将で「やりきった感があった」。卒業後は働きながらコーチになり、警察官の1次試験に合格したが「学生の戦っている姿や世界戦を見て刺激を受け、またやりたくなった」という。昨年12月の全日本社会人で初の優勝を節目に転向した。

 堤は84勝(40KO)17敗で、165センチのスイッチボクサー。「遊んでいるといつもケンカになってしまった」と、ルールがあるボクシングを熊本の本田ジムで始めた。九州学院で全国3位4回、大学では国体2位。やめるつもりだったが、同学年で勝てなかった田中恒成が世界王者、井上拓真も世界目前まで活躍。高校時代に2戦2勝の比嘉大吾も世界王者になり、「追いつき追い抜きたい」とプロを選んだ。

 ともにジムの大黒柱となった世界王者田口良一を指導する石原雄太トレーナーがつくことになった。2人は「目指すのは世界。3、4年でとりたい」と口をそろえる。宇津木は「(世界王者)村田さんのように中量級でも日本人が通じるところを見せたい」と言えば、堤は「アマらしくないスイッチはプロ向きでお客さんをわかせたい」。3月27日に後楽園ホールで、外国人相手にプロデビューする。

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王者江畑佳代子は初防衛戦、3・8女子ダブル世界戦

江畑佳代子


 ボクシングの女子ダブル世界戦が15日に発表された。3月8日に東京・後楽園ホールで、WBOライトフライ級王座決定戦ではチャオズ箕輪(30=ワタナベ)と天海ツナミ(33=アルファ)が対戦する。WBOミニフライ級王者江畑佳代子(42=ワタナベ)は、パク・ジヒョン(32=韓国)との初防衛戦を迎える。

 チャオズは全日本7連覇の実績があり、16年プロデビューから6戦目での世界挑戦となる。天海は09年にWBAスパーフライ級に次いで階級制覇がかかる。この王座は5階級制覇した藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が返上したもの。

 メインの江畑は初挑戦から7年目にして、昨年5度目の挑戦で悲願の王座についた。この日は女子のみの興行となり、東洋太平洋1試合と日本王座戦3試合もあり、6大タイトル戦となった。

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征矢学が覚醒リベンジ 芦野、立花組を粉砕 W1

W―1チャンピオンシップ王者芦野組に勝利し、芦野に挑戦を宣言した征矢学(左)とタッグパートナーのAKIRA

<W-1:後楽園大会>◇14日◇後楽園ホール◇観衆998人


 征矢学(33)がついに覚醒した。セミのタッグマッチでAKIRAと組んで、W-1チャンピオンシップ王者の芦野祥太郎と立花誠吾組と対戦。

 1月28日の春日部大会では、自慢のアゴヒゲを立花にハサミで切られ、芦野に「やる気がないなら辞めろ」と罵倒されていた。タッグを組んだAKIRAからは「目を覚ませ」とハッパをかけられ臨んだ一戦。

 序盤は、王者組の連携にAKIRAがつかまり大苦戦。その後も、セコンドが乱入し、征矢もボコボコにされた。その後、AKIRAが捕まり、立花が持ち込んだハサミで髪の毛を切られると、征矢の怒りが爆発。リング内に飛び込むと、芦野、立花を両腕のラリアットで粉砕。最後は、立花をワイルドボンバーで仕留め、春日部のリベンジを果たした。

 試合後マイクを握ると「オイ、お前ら。そんなに汚いことしかできないのか。ベルトの次の挑戦者、誰もいなかったな。次は、そのベルトにオレが挑戦させてもらう」と芦野に向かい宣言した。芦野も「目を覚ますのがおせーんだよ。やってやるよ。3月14日、防衛戦決定だよ」と防衛戦を決めてしまった。試合後のインタビュールームでは「AKIRAさんの熱い思いが、目を覚まさせてくれた。それともう一つ。全日本の3冠王者に挑戦したKAI、新日本のIWGPヘビー級王者オカダに挑戦したSANADA、大日本のストロングヘビー級王者に挑戦する中之上、みんなW-1にいた仲間たち。そいつらが頑張っているから、オレもと思った。W-1を変えていくぞ!」と征矢は力強く言った。

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波乱!挑戦者ゼウス組が世界タッグ選手権前哨戦制す

<全日本:後楽園大会>◇13日◇後楽園ホール


 25日の大阪大会(エディオンアリーナ大阪第2競技場)での世界タッグ選手権前哨戦が行われた。

 第6試合の8人タッグで、王者組の宮原健斗、ヨシタツ組が、野村直矢、崔領二と組んで、挑戦者のゼウス、ボディガー組にKAI、TAJIRIのチームと対戦。挑戦者のゼウスが、宮原をジャックハマーで仕留める波乱となった。

 ゼウスは試合後「こんなもんやった。本番でも時速200キロの直球で、オレらの勝ちや。大阪で、ゼウス、ボディガーが宮原、ヨシタツをぼこぼこにしばいたる」とベルト奪取を宣言した。敗れた宮原は無言で控室に引き揚げ、ヨシタツは「前哨戦、前哨戦だ」と言うのが精いっぱいだった。

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秋山準「何でもいいよ」ヤケで挑戦者決定戦実施へ

勝利した秋山組。左から丸山敦、1人置いて秋山準、ウルティモ・ドラゴン(撮影・鈴木正人)

<全日本:後楽園大会>◇13日◇後楽園ホール


 GAORA TV王者秋山準(48)が、7度目の防衛を果たした。

 挑戦者の西村修と、6人タッグ戦で、リーダーの秋山と西村が対戦相手の誰かをフォールしたら勝利という変則ルールで行われた。秋山は丸山、ウルティモ・ドラゴンと組み、西村、渕、阿部組と対戦。秋山は、味方の丸山の危なっかしい戦いと、ウルティモ・ドラゴンがルールを理解していなかったことで、苦しい戦いを強いられた。再三のピンチをしのぎ、最後は渕を横入り式エビ固めで破り勝利した。

 試合後、丸山から「次はバトルロイヤルで挑戦者を決めたい」と言われた秋山は「もう、何でもいいよ」とヤケ気味に提案を受け入れた。丸山は3月19日の後楽園大会で、第1試合の前に、秋山の挑戦者を決定するバトルロイヤルを実施することを勝手に決めてしまった。

渕(下)をフォールし勝利した秋山(撮影・鈴木正人)

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近藤修司が波乱演出!世界Jr王者青木篤志を粉砕

青木に勝利しマイクパフォーマンスする近藤(撮影・鈴木正人)

<全日本:後楽園大会>◇13日◇後楽園ホール


 ジュニアのNO・1を決めるジュニア・バトル・オブ・グローリーが開幕し、Aブロックで、世界ジュニア王者青木篤志が、W-1の近藤修司に敗れる波乱があった。

 かつてともに戦い、13年に全日本を退団した近藤と青木は、互いに厳しい攻防を展開。近藤がパワーで押せば、青木は関節技で近藤を追い詰めた。終盤は、互いの意地をかけたバックドロップの応酬も見られたが、最後は近藤がキングコングラリアットで青木を粉砕した。

 近藤は「全日本プロレスは青木が勝つと思って、オレの試合をメインに組んだんだろうが、ハッピーエンドじゃなくてバッドエンドだよ。青木は強くなっているけど、オレ進化している。40歳になったけど、全盛期だ。オレが、もうこのブロック1位は決まりだろう。決勝で誰が来るのか楽しみにしているよ」と不敵な笑みを浮かべて言った。

 同じAブロックで、2年目の岡田佑介が佐藤恵一を破り、白星発進。岡田はファンの岡田コールに「こんなどうしようもない、何の取りえもないオレを、ファンのみなさんは最後まで応援してくれた」と感激していた。

 Bブロックで、昨年優勝の2年目、岩本煌史が難敵佐藤光留を破り、連覇へ向け幸先のいいスタートを切った。岩本は「去年の決勝で佐藤にレフェリーストップ勝ちしたけど、今日はきっちり3カウント取った。この1勝は大きい。全日本のジュニアを盛り上げるために、このリーグ戦は負けるわけにはいかない」と厳しい表情で話していた。

青木(手前)を投げ飛ばす近藤(撮影・鈴木正人)

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学生選手権団体Vの東洋大・寺沢樹が高砂部屋に入門

全日本相撲選手権大会 予選1回戦、納谷幸之介(左)を押し出しで破る寺沢樹(2017年12月3日撮影)


 東洋大は6日、昨年の全国学生相撲選手権で団体優勝したメンバーの寺沢樹(4年)が高砂部屋に入門すると発表した。新潟県・佐渡市出身で182センチ、126キロ。昨年は全国大学選抜宇佐大会、全日本大学選抜金沢大会で個人優勝するなど実績は十分だ。

 関脇御嶽海や、初場所で幕下全勝優勝を果たした若隆景など、角界には同大学出身の現役力士が多数活躍している。また高砂部屋には、学年が1つ上の幕下村田がおり「大学の先輩方やライバルだった他校の選手が角界で活躍している姿を見て自分も挑戦したいと思いました。高砂部屋は大学の先輩もおり、稽古相手も豊富です。学生時代に学んだことを忘れず、1場所でも早く関取に上がれるように頑張りたいです」とコメントした。

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諏訪魔「つぶし合うしかない」藤田和之らと対戦決定

3日の横浜大会で試合後に乱入した藤田ら3人に対抗するため、岡田を自らのユニット、エボリューションに加えた諏訪魔


 全日本プロレスの諏訪魔(41)は5日、横浜市内の全日本事務所で会見し、3日の横浜大会で試合後襲撃を受けた藤田和之(47)らに対し、正式に対戦を受けることを表明した。諏訪魔は「横浜の試合後、藤田とカシンとNOSAWAがケンカを売ってきた。今までにないくらい腹が立った。どうしようもないフラストレーションを解決するには、戦うか、つぶし合うしかない。藤田、カシン、NOSAWA出て来いよ! リング上で決着つけるしかない」と話した。

 藤田たちが3人で来たことで、諏訪魔も3人で迎え撃つ意向だ。諏訪魔がリング上で襲撃された際に、いち早くリングに駆けつけた若手の岡田佑介(24)を会見の席に招き入れ、エボリューションの仲間として迎え入れることを表明。ユニットのTシャツを手渡した。岡田はかねてエボリューション入りを熱望し、諏訪魔にもたびたび直訴してきたが、諏訪魔が拒否していた。今回、仲間に加えたことに諏訪魔は「岡田は1対1で1度も勝ったことのない人間だが、リング上で藤田にやられても、もう1回いったところに胸を打たれたし、オレに響いた。全日本を好きな人間がいっぱい出てくるのはうれしい」と思いを語った。もう1人については、1度はエボリューションを脱退した佐藤光留の名前を挙げ「もう1人は佐藤(光留)だと思っているが、考えの違うところもある。そこは何とか解決していきたい」と、話し合いを持つ意向を示した。

 諏訪魔は最後に「佐藤を入れて、こっちだって布陣を整える。エボリューションにとって佐藤の力は必要」と語り、藤田については「15年11月の天龍引退試合からずっと凍らせていた感じ。天龍さんからやった方がいいという話をもらって、溶けて燃え上がってきた。あのときの続きだとオレは思っている。2人の決着をねらう」と話した。

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秋山準&永田裕志組がアジアタッグ王座獲得 全日本

野村、崔組を破り新王者となった秋山(左)、永田組はチャンピオンベルトとカップを手にポーズ(撮影・浅見桂子)

<全日本:横浜大会>◇3日◇横浜文化体育館


 アジアタッグ王座決定戦は、秋山準(48)と新日本プロレスの永田裕志(49)のコンビが、野村直矢、崔領二組を破り、アジアタッグ王座を獲得した。

 秋山、永田組は青柳優馬、野村直矢の王者組に挑戦予定だったが、青柳の負傷欠場で、急きょ王座決定戦に臨んだ。01年10月に団体の垣根を越え、初めてタッグを結成した秋山と永田は、11年9月以来の合体となった。

 試合は、秋山、永田のベテランコンビが厳しい攻めで野村、崔組を圧倒した。20分を越す激戦に疲れも見せず、永田が白目式腕固めを見せれば、秋山はランニングニーで会場を沸かせた。

 最後は秋山がランニングニーからエクスプロイダーで野村を仕留め勝利。秋山は「ベルトを持っている限り2人でいけるところまで行きたい」と今後の防衛にも自信を見せた。永田も「G1を卒業して引退とか一線から引いたと見られるのがいやだった。ベルトの価値をこれからもっと光り輝かせたい」とこちらも防衛に意欲を見せた。

アジアタッグ王座決定戦 秋山準・永田裕志組対野村直矢・崔領二組 秋山(奥)は野村にエルボーを決める(撮影・浅見桂子)

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藤田和之が諏訪魔襲撃!殴り踏み付け宣戦布告

諏訪魔・石川修司組対宮原健斗・ヨシタツ組の試合後、突然リングに乱入し暴れ酒で乾杯する藤田和之(右から2人目)ら(撮影・浅見桂子)

<全日本:横浜大会>◇3日◇横浜文化体育館


 “野獣”藤田和之(47)が全日本マットに出現し、諏訪魔(41)を襲撃した。

 世界タッグ王者の諏訪魔と石川修司が、宮原健斗、ヨシタツ組に敗れベルトを失ったセミファイナルの直後。控室に引き揚げた諏訪魔が、ケンドーカシン、NOSAWA論外に引きずられ、リング上に上げられると、そこに藤田が登場。諏訪魔をパイプイスで殴り倒し、足で踏み付けながら酒をあおった。15年11月の天龍引退試合でタッグ戦で対戦した両者。敵意をむき出しにし、因縁が生まれたかに見えたが、その後再戦は実現していなかった。

 藤田は、16年9月のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、元大関把瑠都に敗れた後、引退をほのめかすような発言をしていたが、それ以来のメジャーマット出現となった。藤田は「あいつが来い来い言うから来てやった。これが最後通告。いつでもやってやる。あいつ次第」と諏訪魔に挑戦状をたたきつけた。一方、諏訪魔は「おい、藤田。お前何しに来た。お前、辞めたんだろプロレス。藤田、カシン、NOSAWA、ろくなもんじゃない」と、怒りに声を震わせていた。

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ドーリングがV3、宮原健斗が挑戦表明に「歓迎だ」

<全日本:横浜大会>◇3日◇横浜文化体育館


 3冠ヘビー級選手権は、王者ジョー・ドーリング(35=米国)がKAI(34)の挑戦を退け3度目の防衛を果たした。

 かつてともに全日本で修業した同士の対決だったが、デビュー10年目に王座挑戦のチャンスをつかんだKAIと、王座の地位を築いたドーリングの差は歴然。

 前半こそ、KAIの善戦があったものの、ドーリングがレボリューションボムで勝利した。試合後は、宮原健斗が「みなさん、ジョーと宮原健斗の3冠戦を見たくないですか。オレとジョーで全日本プロレスの試合を見せよう」と次期挑戦者に名乗りを上げると、ドーリングは「誰でも、どの団体でも挑戦は歓迎だ」と自信をのぞかせた。

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全日本チャンカン出場者発表 諏訪魔、丸藤正道ら

諏訪魔(2013年8月25日撮影)


 全日本プロレスは3日、横浜大会が行われた横浜文化体育館で、2018チャンピオンカーニバルの出場者を発表した。

 チャンピオンカーニバルは、4月7日の宮城・仙台サンプラザホール大会で開幕。同30日の後楽園ホール大会で優勝決定戦を行う。出場者は、Aブロックがジョー・ドーリング、宮原健斗、石川修司、崔領二、ボディガー、鷹木信悟、火野裕士、野村直矢。Bブロックが、秋山準、諏訪魔、丸藤正道、ヨシタツ、KAI、ゼウス、吉江豊、ディラン・ジェイムス。試合は各ブロックで総当たりのリーグ戦を行い、各ブロック1位同士が優勝決定戦を行う。

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ダッドリー・ボーイズがWWE殿堂入り、日米で活躍

ゴールドバーグ(右端)とともに18年WWE殿堂入りが発表されたババ・レイ(左端)、ディーボン(中央)のダッドリーボーイズ (C) 2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.


 日米マットで活躍した名タッグコンビのダッドリー・ボーイズが18年のWWE殿堂入りすることが29日(日本時間30日)、発表された。

 ババ・レイ・ダッドリー(46)、ディーボン・ダッドリー(45)は96年にチーム3Dを結成。合体ハードコア殺法で得意とするテーブルマッチで大ブレークし、対戦相手をテーブルにたたきつけて破壊するファイトが人気を博した。99年8月にWWEに加入。WWE世界タッグ王座は8回、ECW世界タッグ王座も8回戴冠。NWA・TNA世界タッグや全日本プロレスの最強タッグ、新日本プロレスのIWGPタッグ王座も獲得していた。(デーブ・レイブル通信員)

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村田諒太ぶっち切りMVP、「一歩ずつ前へ」の決意

色紙に「一歩ずつ前へ」としたためた村田(撮影・阿部健吾)

<日刊バトル大賞:ボクシング部門>


 読者が選ぶ第22回日刊バトル大賞はこのほど投票を締め切り、ボクシング部門の最優秀選手にWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が選ばれた。22~28日までニッカンスポーツコムで実施した投票で、50%の半数の支持を得た。年間最高試合でも、7回終了TKOで王座戴冠をした昨年10月のアッサン・エンダム(フランス)戦が受賞。4月に初防衛戦が待つ18年も「一歩ずつ」の精神で偉業に挑む。

 受賞の報を聞いた村田は「うれしいですね」と相好を崩すと、渡された色紙に文字を書き込んでいった。

 「一歩ずつ前へ」

 これまでもそう。これからもそう。焦らず、気負わず、己ができることに集中し、踏み出す。大輪を咲かせた17年も、世界でさらなる花を開かせにいく18年も、心持ちは変わらない。

 「高校総体に勝って全日本選手権が見えた。同じように全日本から世界選手権、世界選手権から五輪、五輪からプロ、そしてプロから世界王者が見えてきた。これからも同じです」

 年間最高試合に選ばれた昨年10月、嵐の中での世界戦もそうだった。5月にエンダムとの王座決定戦に不可解判定で敗れたが、世界の一流と渡り合えた自信が、再戦での圧勝につながった。半信半疑だった実力に確信を持ち、新たな景色は開けた。五輪金メダリストとして日本人初の世界王者の金字塔を打ち立てた。

 世界王者となった今も、また違う視界が開ける。4月15日には横浜アリーナで同級10位ブランダムラ(イタリア)と初防衛戦が控えるが、新たな目標は「東京ドームで試合がしたい」。国内ボクシング界の盛り上げのためにその拳をかける。「一歩ずつ」。その1歩は誰も踏み入れたことがない未開の地に、これからも踏み出す。【阿部健吾】

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17連続防衛の小関桃引退 今後は理学療法士の道へ

小関桃(2016年11月11日撮影)


 ボクシングで日本最多17度防衛の女子世界2階級王者小関桃(35)が現役を引退した。所属の青木ジムが29日、JBC(日本ボクシングコミッション)へ引退届提出とWBCアトム級とミニフライ級の両王座を返上したと発表した。

 昨年は12月17日の1試合だけだったが、2年前から熱望していたWBCミニフライ級王者黒木優子(Yuko)に判定勝ちで2階級制覇を達成した。試合前から引退試合と決意し、「やりきった。次の人生に進みたい」とグローブを置くことにした。20日に専門学校の社会医学技術学院理学療法学科を受験し、24日に合格。今後は経験も生かして、リハビリなどのサポートをする理学療法士を目指していく。

 小関は中1でボクシングを始め、日女体大時代にアマで女子が認定されると全日本を3度制した。07年にプロへ転向し、08年にJBCが女子を公認するとWBCアトム級で国内初の世界戦に出場し、2回KOで王座に就いた。15年にはWBA同級王者宮尾(大橋)に判定勝ちし、日本初の女子統一王者になり、16年には連続防衛を17まで伸ばした。

 まだ競技人口が少なく、世界2位の防衛記録にマッチメークに苦労した日々だった。その中で王者としては9年5カ月18日在位した。有吉会長は「我慢強く同じ練習を続け、風邪で休んだ覚えもない。相手がいなくてモチベーション維持が難しい中、ここまで続けられたのは大したもの」とあらためで敬意を示した。公認後のプロ戦績は21勝(9KO)1分。

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元アイドル有田ひめか、歌っていた全日本でデビュー

アイドルから全日本プロレスデビューを果たした有田ひめか


 全日本プロレスの新木場大会(新木場1st RIng)で25日、元アイドルが念願の全日本マットデビューを果たした。

 有田ひめか(20=アクトレスガールズ)は、アイドルグループ「スルースキルズ」のメンバーで昨年は、全日本の大会の前座で歌っていた。しかし、グループの解散を機にプロレスラー転向を決意。昨年7月から全日本道場に通い、秋山準の指導を受けた。この日は、先輩の万喜なつみ(22)と対戦。試合は敗れたが、秋山直伝のジャンピングニーを繰り出すなど会場を沸かせた。「もっと強くなって、また全日本に呼んでもらえるよう頑張る」と有田は前を向いた。

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王者拳王に落とし穴、前哨戦で流血失神リングアウト

<ノア:横浜大会>◇19日◇横浜ラジアントホール


 GHCヘビー級王者拳王(33)が、2月2日後楽園大会で防衛戦を行う宮本裕向(35)との前哨戦に完敗した。

 メインで杉浦貴と組んで、宮本、田中稔組と対戦。得意のハイキックや、ヒザ蹴りで序盤は宮本を圧倒した。しかし、終盤に落とし穴が待っていた。

 場外乱闘で痛めつけられ、エプロンから場外の机の上に頭からたたきつけられた。頭を強打した拳王はヒジからも流血し失神。20カウントでリングアウト負けした。

 DDT、大日本、全日本など他団体で活躍し、デスマッチなどの経験豊富な宮本のラフファイトにのみ込まれた形となった。宮本からは「あいつは、こんな試合をしたことがないだろう。場数が違うんだよ。調子に乗った拳王をどんどん追い詰めて、2月2日にオレがベルトを巻く」と宣言された。

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納谷、大鵬現役時の化粧まわしを新序出世披露で着用

新弟子の納谷が新序出世披露で着ける予定の、祖父で元横綱大鵬の現役時代の化粧まわし

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 大横綱のDNAが、再び角界に流れ込む。新弟子ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏んだ。同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち白星デビュー。8日目に行われる新序出世披露で着ける化粧まわしに、祖父の大鵬が現役時代に着けていた物が準備されているなど、大物感をたっぷりに漂わせた。

 納谷の後ろ姿からは、既に“大横綱”の貫禄があった。昨年12月の全日本相撲選手権でも立った、両国国技館の本土俵。先に仕切り線の前に腰を落とした朝東に合わせることなく、自分の仕切り線を右足で一払い。どっしりと腰を落とし、立ち合い3度の突きで突き出した。師匠の大嶽親方(元十両大竜)が「前に出る相撲は大鵬さんと同じ」と評価する内容で圧倒。188センチ、166キロ。単純比較できないが、全盛期の大鵬を上回る体に力がみなぎった。

 白星デビューにも「最初なので勝てて良かったです」と控えめ。それよりも「少しやりづらさがあった。まだ前相撲なので分からないけど、すごく引き締まる感じ」と、本場所ならではの独特の雰囲気を感じ取っていた。大嶽親方は「今日は良い相撲でした。きっちり手を使って足も出ていた」と頬を緩めた。

 新序出世披露で着ける化粧まわしに、史上2位の優勝32度を誇る大鵬の現役時代に着けた物が準備されている。大嶽親方によれば「大関か三役時代の物。大鵬さんの孫ですから」。貸していた北海道の知人に連絡し、返してもらったという。納谷が着ける姿を想像し「また化粧まわしがよみがえるよ」とつぶやいた。元大鵬夫人の納谷芳子さんが「だんだん雰囲気が似てきました」という風ぼうに似合わないはずがない。

 強心臓ぶりも横綱譲りだ。前日15日の夕食時、大嶽親方は納谷に「下手したら結びの一番よりすごいことになるぞ」と重圧をかけた。その言葉通り、前相撲では異例の約30人の報道陣が納谷の一番に注目。しかし「緊張はなかった。昨日もぐっすり寝ました。気が付いたら」とあっけらかん。土俵下では豊昇龍と会話をする場面もあった。

 1956年の祖父と同じように初土俵を踏み、角界の第1歩を踏み出した。「しっかり自分ができることをやるだけ」。ビッグマウスはない。ただ、視線の先には“横綱”の2文字しか見えていない。【佐々木隆史】

朝東(左)と激しい取組をする納谷(撮影・鈴木正人)
納谷家家系図

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大鵬孫、納谷が白星デビュー「引き締まる感じ」

前相撲に臨んだ納谷は帰り際に詰め掛けたファンからの撮影に応える(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 新弟子検査合格者ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏み、同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち、角界人生を白星発進した。

 188センチ、166キロの恵まれた体格を生かし、立ち合いからわずか3度の突き押しで、突き出しを決めた。昨年12月に行われた全日本相撲選手権で、両国国技館の土俵に立っていただけに緊張はなかったというが「やりづらさはあった」と振り返り「まだ前相撲なので分からないけど、すごく引き締まる感じがした」と本場所中の独特の雰囲気に感化された。

 一瞬で決まったため、相撲内容に満足しているかと思われたが「ちょっと腰が高かった」と、しっかりと反省した。今後の相撲人生に向けては「しっかり自分のやることをやるだけ」と短い言葉に力を込めた。

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秋山準、永田裕志と組み2・3アジアタッグ再挑戦

2月3日の横浜文化体育館大会で新日本の永田裕志と組んでアジアタッグ王座に挑戦する秋山準

<全日本:千葉大会>◇13日◇千葉Blue Field


 全日本プロレスの秋山準(48)が13日、千葉大会(千葉Blue Field)でアジアタッグ王座獲得に意欲を見せた。

 秋山は6日の大阪大会で大森と組み、野村、青柳の王者組に挑戦して敗れた。その後、新日本の永田裕志と組んで2月3日に横浜文化体育館大会で再挑戦することが決定。この日の第2試合終了後に秋山は「大森があんなこと(頸椎椎間板ヘルニア)になって、不本意な試合になったが、今、オレと同じように頑張っている永田にお願いして、もう1度あいつらの前に立ちはだかろうと思っている」と決意をみなぎらせた。

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ジュニア王者TAJIRIが前哨戦で青木篤志に勝利

<全日本:千葉大会>◇13日◇千葉Blue Field


 2月3日の横浜文化体育館大会で行われる世界ジュニアヘビー級選手権の前哨戦となる3WAY戦が行われ、王者のTAJIRIが挑戦者青木篤志に勝利した。

 2人にブラック・タイガー7が、虚々実々の駆け引きを展開。TAJIRIは、青木がつけてきたマスクをはがし、得意の毒霧を浴びせて勝利した。試合後、TAJIRIは「青木はなぜマスクをしているのか。戦っているうちに、ムカムカしてきた。本来、相手の表情を見ながら戦うのが自分のプロレス。あれは、毒霧を防ぐためのプロテクターなのか」と疑心暗鬼に陥っていた。

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秋山準「やる気ある」アジアタッグ王座獲得に意欲

<全日本:千葉大会>◇13日◇千葉Blue Field


 秋山準(48)が、アジアタッグ王座獲得に強い意欲を見せた。秋山は6日の大阪大会で、大森と組み野村、青柳の王者組に挑戦して敗れた。

 その後、10日に今度は新日本の永田裕志と組んで2月3日の横浜文化体育館大会で再挑戦が決まっていた。この日の第2試合終了後に秋山は「大森があんなこと(頸椎椎間板ヘルニア)になって、本来やるべき試合がしっかりできなかった。今、オレと同じように頑張っている永田にお願いして、新日本も快く承諾してくれたので、もう1度あいつらの前に立ちはだかろうと思っている。久しぶりに体調もよく、やる気もある」と決意をみなぎらせた。

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全日本の大森隆男 頸椎損傷で1月いっぱい欠場

大森隆男(14年6月15日撮影)


 全日本プロレスは10日、横浜市内の事務所で会見し、大森隆男(48)が頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアのため1月いっぱい欠場すると発表した。

 大森は6日の大阪・十三大会で、青柳、野村組の持つアジアタッグ王座に秋山準(48)と組んで挑戦し敗れていた。その後、両手指のしびれがあり、検査を受けた結果頸椎椎間板ヘルニアと診断された。復帰時期は未定。また、秋山は、2月3日の横浜文化体育館大会で、新日本の永田裕志とコンビを結成し、再びアジアタッグ王座に挑戦することを発表した。

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29歳警官ボクサー杉田大祐がプロ受験「両立体現」

プロテストを受験する杉田大祐


 警視庁第3機動隊員がボクシングのプロテストを受験する。スーパーバンタム級杉田大祐(29)で、所属のワタナベジム渡辺会長が10日に明かした。アマ実績からB級(6回戦)で、実技のスパーリング3回は13日の東京・後楽園ホールでの興行で公開される。

 杉田は駿台学園から東農大に進み、大学日本一になった。元世界王者井岡一翔は2年で中退も同期。07年にプロボクサーのセカンドキャリアで警察官を推奨する活動を知り「体力、精神力を生かせる」と警察官に。警察学校を出た12年からボクシングを再開し、14年に機動隊入隊後、全日本社会人で2年連続優勝した。

 昨年の都大会で110番に通じる110勝を機にプロ転向を決意した。「警察官もボクサーも忍耐、抑制が必要で通じるものがある」と話す。通常は治安警備も熊本地震では現地派遣された。公務員は副業禁止のため、ファイトマネーは地域貢献などに寄付する。

 内山、井上、亀田和ら新旧世界王者とスパー経験もある。「どこまでいけるか。両立を体現することで、警察官を目指すボクサーを増やしたい」。井岡は大みそかに現役引退したが、杉田は新たに警察官プロボクサーの道に進む。【河合香】

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諏訪魔組が新王者 ヨシタツ組の次期挑戦表明に怒り

秋山、大森組を破り、世界タッグ王座を獲得した諏訪魔(右)と石川修司

<全日本:後楽園大会>◇3日◇東京・後楽園ホール◇観衆1438人


 世界タッグ選手権は、挑戦者の諏訪魔(41)石川修司(42)組が、第78代王者の秋山準(48)大森隆男(48)組を破り、新チャンピオンに輝いた。

 世界最強タッグリーグ優勝の諏訪魔、石川組は、ベルト奪取へ執念を燃やし、王者組をパワーでぐいぐいおしまくった。一方の王者組は、長年ともに戦う2人の連係で、ピンチをチャンスに変えた。一進一退の攻防が続く中、秋山につかまった石川が、窮地を迎える。秋山のヒザ蹴りや、エクスプロイダーをカウント2で何とかはね返すと、ヒジ打ち続き強烈なヒザを秋山の腹にたたき込む。最後は弱った秋山をスプラッシュマウンテンでたたきつけ、20分38秒、カウント3を奪った。勝利を喜ぶ、リング上の2人に、宮原健斗、ヨシタツが次期挑戦者として名乗りを上げた。2月3日の横浜文化体育館大会での防衛戦が濃厚となった。

 石川は「これで2018年は暴走大巨人が突っ走れる。世界タッグのベルトも重いけど、秋山準からフォールを取ったことはもっと重たい」と感慨深げに話した。諏訪魔は「これをいいきっかけにしたい。ここから何をやっていくか。それにしても、ヨシタツは生意気だろ。最強タッグリーグで負けて、またやらせてくださいはないだろ。SNSで土下座しろ!」と、突然現れた挑戦者に、怒りをあらわにした。

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KAI3冠挑戦が正式決定「取れる自信はある」

2月3日の横浜文化体育館大会で挑戦が決まった3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリングとの前哨戦に快勝したKAI。左はタッグを組んだTAJIRI

<全日本:後楽園大会>◇3日◇後楽園ホール◇観衆1438人


 KAI(34)の3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリング(35=米国)への挑戦が3日、正式決定した。

 KAIは2月3日の横浜文化体育館大会で、ドーリングの3度目の防衛戦の挑戦者となる。この日は前哨戦のタッグマッチで、TAJIRIと組んで、ドーリング、ブラックタイガー7組と対戦。ドーリングと激しい場外乱闘を繰り広げ、リング上ではドーリングの体を持ち上げるパワーを見せつけた。試合は、TAJIRIの毒霧をドーリングが浴びたすきに、KAIがわずか3分32秒でブラックタイガー7からフォールを奪い、ドーリングの前で勝利を誇示した。KAIは「今日の試合を見てもらえば分かるとおもう。(ドーリングから勝利を)取れる自信はある。試合が正式に決まって、気が引き締まりました。試合当日は節分の日だから、鬼ぐらい強いジョーを倒します」と勝利宣言した。

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王者ドーリングV2、KAIが次期挑戦者に名乗り

挑戦者ゼウスを破り2度目の防衛を果たした3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリング

<全日本:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール◇1522人(超満員)


 全日本プロレスの後楽園大会が2日行われ、3冠ヘビー級選手権は、第59代王者ジョー・ドーリング(35=米国)が、挑戦者のゼウス(36)を下し、2度目の防衛を果たした。

 体格、パワーに勝るドーリングは、ゼウスの驚異の粘りに遭うが、最後は、パイルドライバーから、レボリューションボムで20分9秒に勝利した。試合後、新春無差別級バトルロイヤルで優勝したKAIがリングに登場し次期挑戦者として名乗り出た。2月3日の横浜文化体育館で、3度目の防衛戦が決定的となった。

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ジョー・ドーリング2度目防衛 挑戦者ゼウス下す

挑戦者ゼウスを破り2度目の防衛を果たした3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリング

<全日本:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール◇1522人(超満員)


 3冠ヘビー級選手権は、第59代王者ジョー・ドーリング(35=米国)が、挑戦者のゼウス(36)を下し、2度目の防衛を果たした。

 ドーリングは、試合序盤にエプロンから場外にダイブしてゼウスを攻撃するなど主導権を握った。しかし、10分過ぎに垂直落下式ブレーンバスターで腰にダメージを受け、動きが止まった。その後は、ラリアット合戦や、パワーボムなどで窮地に陥ったが、要所でフライングボディアタックを繰り出し反撃。最後は、パイルドライバーから、レボリューションボムで20分9秒、試合を決めた。

 試合後、新春無差別級バトルロイヤルで優勝したKAIがリングに登場し、2月3日の横浜文化体育館での挑戦を直訴されると、握手をして快諾した。

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TAJIRI3度目防衛 次期挑戦者に青木が名乗り

鈴木鼓太郎の挑戦を退け3度目の防衛に成功した世界ジュニアヘビー級王者TAJIRI

<全日本:後楽園大会>◇2日◇後楽園ホール◇1522人(超満員)


 世界ジュニアヘビー級選手権は、王者TAJIRI(47)が、鈴木鼓太郎(39)の挑戦を退け、3度目の防衛を果たした。

 TAJIRIは、鈴木に終始ボディー攻撃を受け大苦戦。何度もカウント3寸前までいきながら、反撃のチャンスを伺う展開となった。10分過ぎ、鈴木のスキをついで緑色の毒霧を顔面に吹きかけ、バズソーキックでとどめを刺した。試合後、青木篤志(40)がリングに登場し、次期挑戦者に名乗りを上げ、2月3日、横浜文化体育館大会でのタイトル戦が濃厚になった。TAJIRIは防衛について「年末にヒザをやっていたけど、鼓太郎はボディーが効いたと思ったのか、ボディーを攻めてきたので、逆に助かった」とほっとした表情を見せた。この日発表されたジュニア・バトル・オブ・グローリー(2月13日開幕)への出場も決定した。「今回(出場者の中で)1番のおっさん。でも、プロレスにはおっさんしか出せないうまみや渋み、わびさびがある。それで頑張っていくしかない」と話していた。

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井上尚弥、区切りの世界戦「KOで終わらせたい」

前日計量を終え、対戦者のボワイヨ(右)とポーズを決める井上(撮影・たえ見朱実)


 ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が不敗神話を継承する。今日30日、横浜文化体育館で同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)と7度目の防衛戦に臨む。29日の前日計量では51・5キロでパスした挑戦者を横目に、規定体重の52・1キロでクリア。過去、同会場での日本人世界王者による防衛戦は5戦全勝中。心強いデータも後押しに、同級の集大成ファイトをKO防衛で飾るつもりだ。

 世界戦を控えた最後の「儀式」を終え、井上の表情には安堵(あんど)の笑みがこぼれた。約8キロという減量を成功させ、リミットで前日計量をパス。あとはリングに立ち、ゴングを待つだけとなった「モンスター」は、V7戦が節目の一戦になると予告した。

 「自分の中で、これでスーパーフライ級が最後と決めている。ラストの減量だったので踏ん張れたと思う。18年に階級を変えてスタートするためにも明日は1つの区切り。ここでつまずくわけにはいかない」

 井上が区切りの世界戦に臨む会場となった横浜文化体育館には心強いデータが残る。過去4人の世界王者が5度の防衛戦で全勝している。12年7月のWBC世界スーパーフライ級タイトル戦(佐藤洋太-ロペス)以来、約5年5カ月ぶりの世界戦。衝撃的だった9月の米デビューの反響も大きく、前売り券は完売し、当日券を残すのみ。「(完売は)うれしいです。いつも通り、井上尚弥らしい試合をみせるだけだと思います」。先輩世界王者たちの不敗神話を継承する覚悟だ。

 計量後は、おかゆとうどんで減量で疲労した肉体を回復。調整に専念するため、11月30日から別居していた夫人、長男と神奈川県内の自宅で過ごした。1カ月ぶりに家族と過ごした一晩。12月は前座で試合に臨む弟拓真と2人で生活していただけに「心もリラックスできて試合に臨むことができますね」と父親の顔ものぞかせた。

 世界戦のKO数を8まで伸ばした井上は、ボワイヨもKOで倒すと具志堅用高、山中慎介とともに9に並び、歴代2位となる。1位の内山高志の10に王手をかけることになる。「KOで終わらせたい」。18年のバンタム級転級、3階級制覇に弾みをつけるKO劇で17年を締めくくる。【藤中栄二】

 ◆横浜文化体育館での日本人王者の世界戦 95年1月、WBC世界スーパーフライ級王者川島郭志が12回判定でホセ・ルイス・ブエノを下し、V2防衛した世界戦を皮切りに過去4人の世界王者が5度の防衛戦に臨んで全勝中。74年、花形進がWBA世界フライ級王者チャチャイ(タイ)に6回KOで王座奪取したのが最初の世界戦で、日本人挑戦者の世界戦は過去6試合2勝4敗。日本人による世界戦は通算7勝4敗。

 ◆横浜文化体育館 1962年に開館した約4000人収容の屋内施設。64年東京五輪のバレーボール競技が開催。89年の横浜アリーナ完成までは神奈川県内の大規模施設として多くのプロスポーツ、国内外スターのライブ会場として利用。87年には4時間を超すBOφWYのライブも開かれた。現在ではプロレスの聖地の1つとしてノア、全日本、大日本、W-1などがビッグマッチを開催する。施設は横浜市が所有。老朽化が激しいため20年をめどに取り壊し、24年に横浜ユナイテッドアリーナが建設される予定。

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