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内山高志が空手王者入来を指導&激励「2連覇して」

入来(左)が内山氏にパンチの指導を受けた


 新極真会の全日本王者入来建武(22)が16日、東京・ワタナベジムで前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏(37)の直接指導を受けた。

 さまざまなパンチの打ち方やステップなどを教えられ、2連覇を狙う全日本空手道選手権(10月14日開幕・東京体育館)に向け「(今日のことを)試合で出して2連覇したい」と断言。内山も「センスがある。2連覇してほしい」とエールを送った。

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3冠王者宮原健斗、石川修司ら2回戦 全日本王道T

<全日本:後楽園大会>◇12日◇後楽園ホール◇観衆1130人


 16人が出場する第5回王道トーナメントが開幕し、1回戦の4試合が行われた。3冠ヘビー級王者宮原健斗(28)は、KAIを破り2回戦進出を決めた。

 先月27日の両国国技館大会で石川修司からベルトを奪還した宮原は、試合開始からKAIと激しいバトルを展開。場外では頭突き2連発から、強烈なヒザを見舞うなど容赦ない攻撃でKAIを痛めつけた。

 しかし、鉄柱への膝蹴り誤爆で形勢は一変。痛めた右膝を徹底的に攻められ、試合中盤は劣勢に。KAIのハイキックからのラリアット、さらにコーナーからのダイビングボディープレスを何とかしのぎ、最後はシャットダウン・スープレックス・ホールドでKAIを仕留めた。

 試合後は、2回戦で対戦するヨシタツがリングに乱入し「9月18日の大阪で、この3冠チャンピオンを倒して第5回王道トーナメントを制するのはこのワールドフェイマス(世界で有名な)ヨシタツだ」と挑発された。

 宮原は「1回戦を勝ち進めば、おのずと優勝は見えてくる。KAIは最高のレスラーだが、おれの次の次ぐらい。2回戦はワールドなんちゃらに勝って優勝してやるぜ」と高らかに優勝宣言した。

 宮原のほかに石川修司、ゼウスが2回戦に進出した。

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高山善広「リハビリ頑張る」、支援団体も立ち上げ

高山善広(2012年9月17日撮影)

 DDTプロレスは4日、都内で会見を開き、5月の大阪大会で頸椎(けいつい)を負傷した「プロレス界の帝王」高山善広(50)の状況を説明した。公式ホームページによると、高山のマネジャーの石原真氏は「お医者様から頸椎完全損傷、回復の見込みは現状ないと言われております」と報告。意識ははっきりしており呼吸も可能だが、肩から下の感覚がない状態だと説明した。

 高山は5月4日の試合中に負傷。大阪市内の病院に搬送された際は首から下の感覚がなく人工呼吸器をつけている状態だったという。同8日に手術を行って8月中旬に関東の病院に転院。石原氏は「少しでも良くなる望みをもってリハビリを頑張っている」とした。

 会見にはDDTの高木三四郎社長、高山の盟友である鈴木みのるも出席。高山を支援する団体「TAKAYAMANIA(タカヤマニア)」を立ち上げ、募金箱の設置など活動を始める。高山は、石原氏を通じて「首の手術を受けた後、心臓停止などのトラブルもあり術後の経過が思わしくなく、なかなか皆様にご報告できる状況にありませんでした。リハビリ頑張りますので、今後ともよろしくお願いします」とコメントした。

 ◆高山善広(たかやま・よしひろ)1966年(昭41)9月19日、東京・墨田区生まれ。高田延彦が設立したUWFインターで92年デビュー。新日本、全日本、ノアのプロレス3大団体のシングルとタッグの王座を唯一獲得した。総合格闘技では02年PRIDEでフライと激闘など0勝4敗。04年8月に脳梗塞を発症し、約2年間休養した後、リングに復帰した。196センチ、125キロ。

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全日3冠王者の宮原「キャンパスシリーズ開催」発表

会見に臨んだ3冠ヘビー級新王者宮原健斗

 全日本プロレスの3冠ヘビー級王者宮原健斗(28)が28日、神奈川県内の事務所で会見し、新規ファン開拓のため全国の大学に無料で出向く「キャンパスシリーズ」開催を発表した。第1弾は11月4日に愛知・長久手市の愛知医科大で開催する。

 宮原は27日の両国大会で前王者石川から王座を奪還。一夜明けの会見で新プロジェクトをぶち上げた。「もっと10~20代の人たちに会場に来てほしい。それを形にしようと考えたとき、こちらから行こうということになった。それが、キャンパスシリーズ」と説明した。プロレスを見たいと希望する大学に宮原ら全日本のレスラーが出向き、入場無料の大会を開催するという。

 全日本は経営者が代わるなどお家騒動が続き低迷していたが、14年7月に社長に就任した秋山準らの地道な努力と宮原ら若手の台頭で人気が回復。4月の後楽園大会では満員、27日の両国国技館も6550人の満員を記録した。宮原の新プロジェクトはこれを後押しするものだ。「第1弾をやれば、全国各地の大学から声が上がる。将来は小、中、高校にも広げたい」と宮原は抱負を口にした。【桝田朗】

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宮原健斗「皆さまに背中を」3冠新王者ファンに感謝

 全日本プロレスは28日、神奈川県内の事務所で27日両国大会の一夜明け会見を行った。

 最初に大森隆男取締役が大会を総括。「両国大会は厳しい時期を乗り越えてきたみんなの気持ちが1つになった大会になった。試合を見て、若い選手の成長を感じ、大会のテーマとなった『新たなる決意』のネーミングにふさわしい、すばらしい大会になった」と語った。

 世界タッグ王座を獲得した大日本の関本大介は「大日本にベルトを持って帰ることができる。このベルトを持って暴れたい」と決意を語った。同じく、岡林裕二は「この選手権が決まってから、気持ちを上げて、最高な状態で両国大会に臨めた。気持ちで勝った試合だった」と、KAI、野村直矢組との王座決定戦を振り返った。

 GAORA TV王者の秋山準は、45周年記念試合の勝利のどさくさに丸山敦の挑戦を受けてしまい、2人そろっての会見となった。秋山が「リング上でボコボコにして2度と挑戦できないようにしてやろうか」と威嚇。これに対し、丸山は「どちらが勝つか分からないようなルールをつくる」と、段ボール紙に赤いテープを巻いて自作したワイルドカード3枚を提示。「ボクがピンチになったときは、1枚につき20秒間、大森隆男が使える」と説明した。やけになった秋山は「丸山、それ全部飲み込んでやってやるよ」と丸山の策略にはまった形となった。

 3冠ヘビー級新王者となった宮原健斗は「ファンのみなさまに背中を押してもらって3冠ヘビー級チャンピオンになることができました。チャンピオンとして9月の王道トーナメントに優勝したい」と次なる目標を掲げた。宮原は、新プロジェクトのキャンパスシリーズも発表。「10~20代の人たちにプロレスの会場に来てもらうために、ボクらが行こうという企画」として、宮原ら全日本のレスラーが希望のある大学に出向き、入場無料でプロレスを見せるという。第1段は愛知・愛知医科大学(長久手)で11月4日(土)に開催される。

9月3日の千葉大会で丸山敦(左)の挑戦を受けることになったGAORA TVチャンピオンシップ王者秋山準

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大日本の関本大介、岡林裕二組が第77代王者に

<全日本:両国大会>◇27日◇両国国技館

 世界タッグ王座決定戦は、大日本の関本大介、岡林裕二組が、KAI、野村直矢組を破って、第77代王者となった。

 急造感が否めないKAI組に対し、関本組は、パワー、連係ともに圧倒。最後は粘る野村を、17分31秒、岡林がゴーレムスプラッシュで沈めた。試合後、リング上に秋山準と大森隆男が登場し、ベルトへの挑戦を要求された。「今年48歳の男がおそろいのTシャツを着てるんだ。受けてくれよ」と秋山に懇願されると、岡林は「全日本の社長だろうが、副社長だろうが関係ねえ。挑戦、受けてやるよ」と受け入れた。勝利インタビューで岡林は「今日は気持ちで勝ちました。誰が来ようと、ずっと防衛していきます」と豪語した。

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ブラック・タイガー7、TAKAみちのく組が新王者

<全日本:両国大会>◇27日◇両国国技館

 アジアタッグ選手権は、挑戦者のブラック・タイガー7、TAKAみちのく組が101代王者の佐藤光留、青木篤志組を破り、102代王者となった。

 急造といわれたタイガー、TAKA組だが、ベテランらしい巧みな試合運びで、王者組にペースを握らせなかった。最後は、超高校級回転エビ固めで、佐藤を丸め込み試合を決めた。

 TAKAは「みんなオレたちが取れるわけないだろうと、思っていただろう? オレと相棒がどれだけ深い絆で結ばれているか分かったか。世界最古のベルトを手に入れたぜ。これを使っていろいろ遊べるな。誰も挑戦に来なければ、オレたちが好き勝手にいろんなところでやっちゃうぞ」と、上機嫌に話していた。

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宮原健斗、3冠ヘビー級王座奪還「さらなる高みに」

石川から3冠ヘビー級王座を奪回した宮原は、ベルトを横に会見(撮影・桝田朗)

<全日本:両国大会>◇27日◇両国国技館

 45周年記念大会で、全日本プロレスの至宝、3冠ヘビー級王座を宮原健斗が奪還した。

 1年3カ月前、現王者石川修司に奪われた王座。石川の巨体とパワーに、宮原は得意の膝で反撃。石川が、宮原の両腕をつかみ、膝蹴りをたたきこもうとするところに、逆に膝蹴り3連発。続けざまにシャットダウン・スープレックスホールドで3カウントを奪った。

 試合後、宮原は「まだまだこのベルトと一緒に全日本をさらなる高みにつれて行かなきゃいけない。さらに全日本は攻めていきます。攻めの中心は、このオレ、宮原健斗だ」と王者としての決意を語った。

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小島聡「尊敬してる」諏訪魔と7年越し因縁対決制す

諏訪魔との因縁対決も、不完全燃焼に終わった小島は、複雑な表情で会見した(撮影・桝田朗)

<全日本:両国大会>◇27日◇両国国技館

 小島聡(46=新日本)が諏訪魔(40)との因縁の対決を制した。

 かつて全日本で先輩、後輩でともに戦い3冠ヘビー級王座にも輝いた盟友の2人。06年には諏訪魔の3冠ヘビー級王座初挑戦の相手となったのが小島だった。

 7年前、小島が退団した際に「逆境から逃げた」と諏訪魔から批判された。小島も「7年間、積もりに積もった思いがある」と、遺恨を抱えての対決となった。

 しかし、試合前にドーリングの襲撃を受け首を負傷した諏訪魔は、小島の敵ではなかった。終始攻勢の小島が、得意のラリアットで諏訪魔を沈めた。試合後、小島は諏訪魔に握手を求めたが拒否された。

 小島は「なんて切ないんだ。せっかくの7年越しの試合なのに。普通は次なんて考えてやらないが、全日本の管理体制の問題なのか。ただただ切ない。諏訪魔は本当に強い男。あいつの全てがむかついて嫌いだけど、あいつのことをプロレスラーとして尊敬している」と話した。

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諏訪魔vs小島聡、全日本45周年試合へ一触即発

27日の全日本両国大会で小島(左)が全日本退団以来の試合を行う、諏訪魔と小島は、感情むき出しで写真撮影に応じる

 27日に創立45周年記念の両国国技館大会を開催する全日本プロレスが25日、都内の後楽園ホール展示場で、出場選手による記者会見を行った。45周年記念試合として8人タッグに登場する社長の秋山準は「ごった煮感は否めないが、こういうところからいろんな物語が始まっていく。誰が目立つか。45周年記念試合は、オレが目立ってやろうかなと思います」と宣言した。

 アジアタッグ選手権でTAKAみちのく、ブラック・タイガー7の挑戦を受ける王者組の青木篤志は「全日本のジュニアヘビー級を活性化させるためにも、しっかり防衛したい」とコメント。同じく王者の佐藤光留も「相手のような急造チームに全日本の2トップがやられることがあれば、すべてを否定される。どんな状態になって負けない」と話した。

 セミで全日本45周年記念試合として対戦する諏訪魔と新日本の小島聡は、バチバチの一触即発ムード。7年前に全日本を退団した小島を批判した諏訪魔は「自分としては特別な試合。でもG1で1勝しかできないとか、今のフニャフニャな感じが腹が立つ。残念な先輩を両国でたたきつぶします」と宣言。小島が「7年間で何も成長してなかったと思うと本当に残念」と返し、最後は乱闘寸前になった。

 メインの3冠ヘビー級選手権は、全日本のホープ、宮原健斗が、第56代王者石川修司に挑戦する。宮原は「プロレス界で最高のチャレンジャー宮原が、最高のプロレスラー石川とリング上で向き合います。8月27日は、第57代3冠ヘビー級王者宮原健斗の誕生日です」と王座奪取を宣言。石川は「チャンピオンとしてメインイベントに立てるのは光栄。最高の試合をして、自分が最強であることを証明したい。まだ、ベルトを手放したくないし、防衛を続けたい」とこちらも絶対の自信をのぞかせた。

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秋場所番付発表は28日、横審の稽古総見は9・1

 日本相撲協会は21日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の御免祝いを開き、秋場所前後の主な日程を、以下の通り発表した。

▽8月28日 秋場所番付発表

▽29日 力士会

▽9月1日 横綱審議委員会稽古総見(一般公開はなし)

▽5日 新弟子検査

▽8日 取組編成会議、野見宿禰神社例祭

▽9日 土俵祭、優勝額贈呈式、「大相撲beyond2020場所」招待チケット贈呈式、「横綱記念撮影パネル」お披露目、「相撲塾」開催

▽10日 初日

▽24日 千秋楽

▽25日 横綱審議委員会定期委員会

▽27日 九州場所番付編成会議

▽28日 相撲教習所卒業式、入所式

▽10月2日 明治神宮参拝・土俵入り、全日本力士選士権

▽4日 大相撲beyond2020場所

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前WBA王者の内山高志が引退、闘志沸き上がらず

 ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(37=ワタナベ)が、29日に都内で現役引退を表明した。昨年12月31日に同級王者ジェスレル・コラレス(26=パナマ)との再戦で王座奪回に失敗したが、進退については保留していた。

 今年に入っても今まで通りの練習を再開し、体力面には不安はなかった。一方で再び世界戦リングに立つためのモチベーションを維持することが難しくなっていた。世界戦への道のりも不明確で、ノンタイトル戦をはさむことなど想定され、再び闘志が沸き上がるまでにはいかなかった。

 花咲徳栄高でボクシングを始め、拓大では01年に全日本で優勝し、社会人でも五輪を目指した。アテネ五輪予選敗退で引退したが、プロの誘いに再び血が騒いで05年にワタナベジムでプロ転向してデビュー。07年に東洋太平洋同級王座を獲得して5度防衛。10年1月に世界初挑戦して12回TKO勝ちし、6人目にしてジム初の世界王者となった。KOダイナマイトの異名通り、日本歴代3位の11度防衛中9度がKOとハードパンチャーぶりを存分に発揮。15年にはスーパー王者に認定された。

 昨年4月のV12戦で、コラレスにまさかの2回に3度ダウンでTKO負けで陥落した。8カ月後の再戦でも1-2の判定負けで返り咲きはならず。熱望していた海外ビッグマッチを最後まで実現できなかった。プロ戦績は24勝(20KO)2敗1分け。

内山高志(2016年12月18日撮影)

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引退の内山高志、今後未定も「のんびり猫カフェ」

元プロボクシング世界王者の内山は引退を発表する(撮影・山崎安昭)

 ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(37=ワタナベ)が、29日に都内で現役引退を表明した。

 昨年12月31日に同級王者ジェスレル・コラレス(26=パナマ)との再戦で王座奪回に失敗したが、進退については保留していた。

 「だいぶ悩みながら4月ぐらいに引退しようかと思った。本当に固まったのは6月。モチベーションの低下に、ケガも多くなり、果たして前以上に強くなれるかと。必死に努力して見てもらうことがモットー。100%出せず中途半端で試合はウソになる」と決断への経緯を説明した。

 プロ12年間を振り返り「世界王座獲得のサルガド戦が一番うれしかった。ケガを乗り越えた三浦戦、手術後で怖さのあったソリス戦も思い出」と話した。ベストバウトには2回KOしたV10のジョムトーン戦を挙げた。

 花咲徳栄高でボクシングを始め、拓大では01年に全日本で優勝し、社会人でも五輪を目指した。アテネ五輪予選敗退で引退したが、プロの誘いに再び血が騒いで05年にワタナベジムでプロ転向してデビュー。07年に東洋太平洋同級王座を獲得して5度防衛。10年1月に世界初挑戦して12回TKO勝ちし、6人目にしてジム初の世界王者となった。KOダイナマイトの異名通り、日本歴代3位の11度防衛中9度がKOとハードパンチャーぶりを存分に発揮。15年にはスーパー王者に認定された。

 昨年4月のV12戦で、コラレスにまさかの2回に3度ダウンでTKO負けで陥落した。8カ月後の再戦でも1-2の判定負けで返り咲きはならず。熱望していた海外ビッグマッチを最後まで実現できなかった。プロ戦績は24勝(20KO)2敗1分け。

 今後は未定としたが「のんびり猫カフェでも」と笑わせた。「後々にはジムをやりたい」と話した。

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大相撲夏巡業でも九州豪雨の被災地支援の募金を継続

 日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、今年の全日本力士選士権を10月2日に国技館で行うことを決めた。当日の大会前には明治神宮で横綱土俵入りも行われる。

 また、九州北部の豪雨の被災地支援を目的とした募金を、大相撲名古屋場所から引き続いて、30日から始まる夏巡業でも各地で行うことになった。協会としては義援金も送る方針で、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「被害の状況も見ながら(支援の)方法を考えていく」と述べた。

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アマ横綱矢後が幕下優勝「ホッとした」関取射止め涙

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 所要2場所で関取の座を射止め、涙が止まらなかった。

 幕下の優勝が決まる、6戦全勝同士による矢後(23=尾車)-竜勢(31=鏡山)の一番は、立ち合いの攻防から左を深く差した矢後が寄り切りで勝ち、全勝優勝を決めた。

 幕下15枚目以内の7戦全勝で、来場所の新十両昇進を確実にした。

 横綱大乃国(現芝田山親方)と同郷の北海道芽室町出身。埼玉栄高に相撲留学し、大学は中大に進学。4年時の昨年12月の全日本を制し、アマ横綱に就いた。規定により幕下15枚目格付け出しでデビュー。本来なら3月の春場所がデビューとなるが、持病の腰痛が癒えるのと、プロの世界に慣れるため、デビューは1場所遅らせ、5月の夏場所で初土俵を踏んだ。その夏場所は5勝2敗で勝ち越し、番付を上げて今場所に臨んでいた。

 これほどの緊張感を味わったのは「去年のアマチュア選手権(アマ横綱に就いた全日本選手権)と似たような緊張」と言い「悪いことも想像したりして」前夜は眠りにつけなかったという。「ここまで来たら、やるしかない」と覚悟を決めて場所入りしたが、緊張感は解けない。涙を流したのは、やはり昨年の全日本以来で「緊張がとれてホッとした涙です」と話した。

 「先場所は緊張で自分の相撲を取れなかった。今場所は周りもよく見えて、集中できたのが勝ちにつながった」と勝因を分析。関脇御嶽海以来の所要2場所での新十両昇進は「想像していなかった」という。師匠の尾車親方(元大関琴風)も「順調に成長してくれてホッとしています。先場所はぎこちなかったけど、今場所はプロの雰囲気に慣れた」と勝因を挙げた。同じ左四つの横綱稀勢の里を目標に、また一人、スケールの大きな関取が誕生する。

幕下優勝を決め感極まる矢後(撮影・小沢裕)

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石川修司が諏訪魔破って3冠V2「一段強くなれた」

諏訪魔を下し、2度目の防衛に成功した3冠王者の石川

<全日本:後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール

 全日本プロレスの3冠ヘビー級選手権試合は17日、東京・後楽園ホールで行われ、王者石川修司(41)が2度目の防衛に成功した。

 諏訪魔のラリアットや岩石落としで窮地に陥ったが、ニーリフト、スプラッシュマウンテンで応戦。最後は19分37秒、ジャイアントスラムで仕留めた。「諏訪魔選手がこのベルトを懸けて戦ってくれて、もう1段階強くなれた」。V3戦は、試合後に挑戦をアピールした前王者宮原と、団体45周年記念の8月27日の両国国技館大会で激突することが確実。同大会には新日本の小島が参戦、諏訪魔と対戦することも発表された。

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石川修司が諏訪魔にリベンジ3冠ヘビー級2度目防衛

諏訪魔を下し、2度目の防衛に成功した3冠王者の石川修司は安堵(あんど)の表情(撮影・藤中栄二)

<全日本:後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール◇観衆1595人

 3冠ヘビー級選手権試合で、王者の石川修司(41)が2度目の防衛に成功した。序盤は、挑戦者の諏訪魔(40)から場外でのラリアット、ロープ越しの裸絞めと首を集中的に攻められた。再び短距離ラリアットを浴びた後、ニーリフトで応戦。原爆固めを受ければ、原爆固めで返すなど意地のぶつかり合いを展開した。

 会場が「諏訪魔コール」に包まれる中、2度の岩石落としを食らって窮地に陥った。何とかフォールを返すと変形デスバレーボム、エルボー合戦の後、ニーリフトとスプラッシュマウンテンで主導権を握り返した。最後は19分37秒、必殺のジャイアントスラムで3カウントを奪取。春のチャンピオンカーニバルで敗れていた諏訪魔にリベンジを達成した。「諏訪魔選手がこのベルトに挑戦してくれて、前哨戦から戦い続けて、あらためて諏訪魔選手の強さを知りました」と敬意を表した。

 試合後、リング上に現れた前王者の宮原健斗(28)の挑戦アピールを受けた。全日本45周年記念興行となる8月27日の両国大会で激突することが確実となった。正式に決まれば、王座奪取した5月の後楽園大会以来の再戦となる。石川は「両国国技館という舞台、45周年という舞台でフリーの自分が王者として最後に呼ばれるのはレスラー冥利(みょうり)に尽きる」と3度目の防衛戦を見据えた。

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小島聡「いっちゃうぞバカヤロー」5年ぶり全日参戦

小島聡(写真は2017年7月15日)

<プロレス:全日本後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール◇観衆1595人

 02~10年に全日本所属として活躍した元3冠ヘビー級王者で新日本の小島聡(46)が、団体45周年記念興行となる8月27日の両国大会に参戦することが発表された。

 約5年ぶりの全日本参戦となる小島は会場内に設置されたビジョンに動画で登場し「45周年、全日本プロレス8月27日両国大会に、いっちゃうぞ、バカヤロー!!」と力強くアピールした。

 対戦相手は小島との対戦を希望していた諏訪魔(40)となる。諏訪魔が3冠に初挑戦した06年、当時の王者が小島だった。

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京口竜人容疑者が酒気帯び運転逮捕、タクシーに追突

京口竜人容疑者(11年12月18日撮影)

 大阪府警南署は12日、プロボクサー京口竜人容疑者(26)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕した。

 容疑は同日午前2時ごろ、大阪市内で酒気を帯びた状態でワゴン車を運転した疑い。現場でタクシーに追突し、運転手は首を捻挫する軽傷を負った。呼気からは基準値を超えるアルコールを検出。南署によると「焼き鳥屋など2軒で生ビールやワインを飲み、帰宅する途中だった」と容疑を認めている。京口容疑者は11年にフェザー級で全日本新人王を獲得。15年にも傷害事件で逮捕されている。23日にIBF世界ミニマム級王座に挑戦する京口紘人は弟。所属するグリーンツダジムの本石昌也会長は「(被害者に)誠実に謝罪させていただきたい。事実であれば2回目。一番厳しい処分(解雇)になる」と話した。

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近大ボクシング部また…「えげつない」監督セクハラ

 全日本大学ボクシング王座決定戦10度の優勝を誇る近大ボクシング部の男性監督(29)が、教え子の女子部員にセクハラ行為をし、大学から自宅待機を命じられていたことが11日、分かった。監督は12年ロンドン五輪代表で、16年4月に就任。性的行為を求める言葉を発していたほか、後ろから抱きつくなどの行為をしていたという。

 近大のハラスメント全学対策委員会の調査に対し、同監督はハラスメント行為があったことは認めているといい、大学は「調査が済み次第、処分を決定する」。アマチュアを統括する日本ボクシング連盟は先月28日、被害部員の母親から内容を記した文書を受理。同連盟の山根明会長が監督に確認すると「冗談でやった」としつつ、事実を認めたという。監督は同29日から自宅待機している。

 山根会長は11日、大阪市内の同連盟大阪事務局で「ここでは言えないぐらい、えげつないセクハラ」と説明。被害部員はセクハラの内容を録音した音声を持っているといい、同連盟は男性監督を除名する方針だ。

 近大ボクシング部は09年に部員2人が強盗事件を起こして廃部。同部OBでタレントの赤井英和氏(現名誉監督)を総監督とし、12年10月に復活していた。現在の部員は男子26人、女子4人。全日本女子ボクシング選手権で優勝経験を持つ部員ら、20年東京五輪の代表候補も複数在籍している。大学は「処分が(監督ら)個人になるか、部になるかも現時点では分からない」としており、有望選手への影響も懸念される。

 同部では先月14日、16年4月に赤井氏から総監督を引き継いだ男性コーチ(54)が、スタッフへの暴力行為で辞任。15日に開幕する全日本選手権大阪府選考会を控える中、またしても不祥事が発生した。

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近大ボクシング部監督が女子選手にセクハラ行為

 ボクシングの2012年ロンドン五輪代表だった近大ボクシング部の男性監督(29)が、教え子の女子選手にセクハラ行為をしたとして、大学から自宅待機を命じられていることが11日、分かった。アマチュアを統括する日本ボクシング連盟はセクハラ行為を認定。山根明会長は「(本人から反省の言葉は)一切ない。悲しく悔しい」と話し、近く男性監督を除名する方針を示した。

 男性監督は昨年4月に就任。山根会長によると、6月28日に選手の母親から連盟に訴えがあった。母親から受け取った文書を基に選手にも確認したところ、監督は昨年から日常的に性的行為を求める言葉を発していたほか、後ろから抱きつくなどの行為や「言うことを聞かなければ練習を見ない」という趣旨の発言もしたという。同会長が監督に電話でただすと「冗談で言った」と話したという。

 男性監督は6月29日から自宅待機している。大学側は監督や部関係者から聞き取り調査をしているといい「(監督は)ハラスメント行為があったことは認めている。まとまり次第、処分を決定する」と説明した。

 近大ボクシング部は全日本大学王座決定戦を10度制した名門。09年に部員2人による強盗事件を受けて廃部となったが、12年10月に復活した。現在の部員は男子26人、女子4人。

 また、近大や山根会長によると、近大ボクシング部ではことし3月の練習中、男性総監督が男性コーチをしかる際に暴力を振るったとして、6月に辞任しているという。

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前文科大臣馳浩が復帰、レジェンド集結6人タッグ戦

06年8月、引退記念特別試合でYASSHIに現役最後のジャイアントスイングを決める馳浩

 06年8月に引退した、元プロレスラーで前文部科学大臣の馳浩(56)が、今月26日の「プロレスリング・マスターズ」(東京・後楽園ホール)で、11年ぶりにリング復帰することが10日、分かった。「大臣になって戻ってくる」というファンとの約束を果たすため、イベントをプロデュースする武藤敬司(54)のオファーに応えた。大物が集う豪華舞台で、持ち前の熱いファイトを披露する。

 「戦う国会議員」が、リングに戻ってくる。馳の復帰戦の舞台は、師匠長州力(65)藤波辰爾(63)のレジェンド2人と組む6人タッグ。武藤の化身グレート・ムタ、ザ・グレート・カブキ(68)、新日本時代に激闘を繰り広げたTNT(52=プエルトリコ)組が相手と、11年ぶりのリングを祝うかのように豪華メンバーが集まった。

 ファンとの約束が、復帰を後押しした。石川・星稜高の国語教師として84年ロサンゼルス五輪に出場すると、85年にプロレスラーに転身。佐々木健介との「ハセケン」タッグで人気を集め、新日本のIWGPタッグ王座を獲得するなど、技巧派のトップ選手として活躍した。95年に森喜朗元首相の誘いを受けて出馬した参院選で初当選を果たし、政界に進出。05年には文部科学副大臣に就任するなど、二足のわらじで戦い続けた。

 だが、議員としての多忙な日々から、06年に引退を決意。「大臣になって戻ってくる」とファンに誓い、20年におよぶ現役生活に別れを告げた。その後は20年東京五輪・パラリンピック招致などでも存在感を発揮し、15年にプロレス界初の文部科学大臣に就任。「大臣になる」という1つの約束を果たしたことで、リング復帰に気持ちが傾いていったとみられる。

 フェイスブックで鍛え抜かれた肉体を披露するなど、多忙な合間を縫ってトレーニングを続けてきた。引退試合で年齢と同じ45回転を披露したジャイアントスイング、代名詞の裏投げ、北斗原爆固めなど大技への期待も高まる。

 「引退に 臨んで秋の 風が吹く」と得意の俳句でリングに別れを告げてから、11年。真夏のマット界に、熱い男が帰ってくる。

 ◆馳浩(はせ・ひろし)1961年(昭36)5月5日、富山・小矢部市生まれ。星稜高でレスリングを始め、3年で国体優勝。専大4年で全日本学生優勝。卒業後は星稜高で国語の教員を務め、84年に全日本選手権優勝。グレコローマン90キロ級で同年のロサンゼルス五輪出場。85年にジャパンプロレスに入団し、86年にプエルトリコでデビュー。87年の小林邦昭とのデビュー戦でIWGPジュニア王座奪取。デビュー戦での戴冠は史上唯一の快挙。IWGPタッグ王座3度戴冠。96年に全日本移籍。95年に参院議員に初当選し、00年には衆院議員に。現役時代は183センチ、103キロ。夫人はタレントの高見恭子。

 ◆プロレスリング・マスターズ 武藤敬司が「プロレスの達人」を集めてプロデュースする不定期開催の大会。第1回は今年2月に東京・後楽園ホールで行われ、超満員札止め。メインは藤波、長州、武藤、ライガー組が「平成維震軍」の越中、カブキ、AKIRA、斎藤彰と対戦した。ウルティモ・ドラゴン、グレート小鹿、藤原喜明、高山善広らも参戦。

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前文科大臣の馳浩11年ぶりリング復帰!約束果たす

馳浩引退記念特別試合でYASSHIに最後のジャイアントスイングを決める馳浩(2006年8月27日撮影)

 06年8月に引退した、元 プロレスラーで前文部科学大臣の馳浩(56)が、今月26日の「プロレスリング・マスターズ」(東京・後楽園ホール)で、11年ぶりにリング復帰することが10日、分かった。

 「大臣になって戻ってくる」というファンとの約束を果たすため、イベントをプロデュースする武藤敬司(54)のオファーに応えた。大物が集う豪華舞台で、持ち前の熱いファイトを披露する。

 ◆馳浩(はせ・ひろし)1961年(昭36)5月5日、富山・小矢部市生まれ。星稜高でレスリングを始め、3年で国体優勝。専大4年で全日本学生優勝。卒業後は星稜高で国語の教員を務め、84年に全日本選手権優勝。グレコローマン90キロ級で同年のロサンゼルス五輪出場。85年にジャパンプロレスに入団し、86年にプエルトリコでデビュー。87年の小林邦昭とのデビュー戦でIWGPジュニア王座奪取。デビュー戦での戴冠は史上唯一の快挙。IWGPタッグ王座3度戴冠。96年に全日本移籍。95年に参院議員に初当選し、00年には衆院議員に。現役時代は183センチ、103キロ。夫人はタレントの高見恭子。

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75歳ドリー、まさかの弟子妨害に怒り相手セコンド

 4月の全日本大会に参戦したドリー・ファンクJr(75=米国)が2日(日本時間3日)、地元米国フロリダ州オカラで開催のWWE傘下NXT大会に来訪した。

 ドリーは弟子のウェスリー・ブレイクの応援に駆けつけたが、リング上であいさつの際にブレイクのまさかの妨害に遭った。怒ったドリーはブレイクのタッグ戦の試合になると対戦相手ストロング組のセコンドにつき、アドバイス。ストロング組を勝利に導き、会場の大声援を浴びた。(デーブ・レイブル通信員)

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幕下水戸龍3勝3敗に「最後は思い切り」

武玄大を寄り倒しで破った水戸龍(手前)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 幕下15枚目格付け出しでモンゴル出身のトゥルボルド改め水戸龍(23=錦戸)が、6番相撲で白星を挙げて3勝3敗。最後の7番相撲に、デビュー場所の勝ち越しをかけることになった。

 西幕下18枚目の武玄大(28=藤島)と対戦。土俵中央の攻防から、相手の強烈なおっつけに圧力をかけられた。それでも自然と右が浅く入ると、上体を浴びせるように前進。武玄大を土俵外へ出した。

 相手の攻めをしのぎ、休まず前に出た相撲にも、水戸龍本人は納得いかない様子だった。「まだ緊張してて自分の相撲が全然、取れない」と報道陣の問いかけを待つまでもなく切り出し「たまたま前に出ただけ。形を作って前に出ようとしたけど(右差しが)浅いうちに出て危なかった」と、勝ったものの勝負を急いだことを反省材料として挙げた。

 イメージと体の動きが、かみ合わないまま緊張の土俵が続く。それもあと1番。15枚目以上の幕下付け出しでは過去19人中、5人(休場含む)しか負け越しはいない。日大時代に全日本と学生のビッグタイトルを獲得しただけに、それだけは避けたいところ。「緊張しても仕方ない。最後は思い切りやるしかない」と開き直りで臨む。

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元AWA世界タッグ王者ダグ・サマーズ氏死去65歳

ダグ・サマーズ(1989年2月23日撮影)

 全日本プロレスに参戦した元AWA世界タッグ王者のダグ・サマーズさんが16日(日本時間17日)に亡くなったと、米メディアが報じた。65歳だった。死因は不明。

 サマーズさんは、AWAのバーンガニアのレスリングキャンプから72年にデビュー。金髪のイケメンで人気を博し、75年11月にバディ・ローズとともに全日本に参戦。86年5月に世界タッグ王座を獲得した。その後、WCWなど米国各地で活躍後、12年2月に引退していた。(デーブ・レイブル通信員)

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村田諒太の優位性 ミドルに挑んだ男たちの目/連載

<世界の頂から頂へ2>

 ボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦に臨むロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)の連載「世界の頂から頂へ」の第2回は、日本人でミドル級のベルトに迫った男たちの証言。全階級で最も層が厚い人気階級の現実とは-。ともにWBAタイトルに挑んだ佐藤幸治(36)石田順裕(41)両氏に聞いた。

 もう50歳を目前にしたジャマイカ人指導者の動きがまねできない。佐藤は強烈な先制パンチを浴びていた。04年、米国ラスベガス。ミドル級含む元3階級制覇王者マッカラムが、パンチングボールをリズム良く打つ動きが、どうしてもできない。「速く、軽やか。日本でいう軽量級の動きを重量級がやっていた。衝撃で」。

 日本ではアマチュアで敵無しだった。日大進学後は全日本選手権5連覇(03年大会決勝では村田に勝利)を含む13冠。プロ転向し、帝拳ジムに求めたのが半年間の米国武者修行だった。世界各国から猛者が集う中、マッカラムとの最初の練習から過酷さは予想できた。「スパーが終わると、腹が痛い。寝られない時も。『起きたら日本なら』と何度も思った」。その現実が世界の壁だった。

 それでも心は折れなかった。たどり着いた世界初挑戦は15戦目。09年に敵地ドイツでWBA王者シュトルムに向かった。そこでさらに高い壁を知る。構えようとすると左ジャブをもらう、の連続。佐藤もジャブの名手だったが「僕のジャブは偽者だった。世界王者は住む世界が違った」。ほぼ左ジャブだけで圧倒され、7回TKOで完敗。2度目のチャンスはこなかった。

 佐藤から約4年後、モナコで同じWBAのベルトに挑んだのが石田だ。現在3団体統一王者としてミドル級に君臨するゴロフキン(カザフスタン)と拳を交えた。「モナコ大公も見にきていた」と、その注目度を振り返る。

 06年から合宿で米国に渡り、スパーリング相手を探し求めた。本場で脚光を浴びたのは11年。WBO世界ミドル級4位で27戦全勝(24KO)カークランド(米国)に1回TKOで勝った。番狂わせに会場は沸騰。「その後にメインの試合を見に行ったら、会場中からすごい喝采を浴びた。試合から2年後でも、まだカークランド戦のことを言われたり」。米国で1番人気の階級のすごみを肌で感じた。その後、海外を転戦し、日本人の開拓者として中量級戦線で活躍。ファイトマネーは「日本の金額に0が1つ(1桁)ついたくらい違かった」と言う。

 2人は村田の世界戦をどう見るか。佐藤は「海外では試合直前の細かな部分で気を取られる。日本でやれるのは大きい」とみる。石田は「アマ時代から世界中の選手と試合をしている。だから黒人だからパンチあって強い、とかじゃないって分かっている。人種じゃないと。だから自信をもっている。それが一番大きいんじゃないか」と精神面に優位性を見いだした。

(敬称略)【阿部健吾、益田一弘】

 ◆佐藤幸治(さとう・こうじ)1980年(昭55)12月11日、千葉・野田市生まれ。中3から競技を始め、5連覇した全日本選手権ではライトミドル、ウエルター、ミドルと3階級制覇。04年にプロ転向し、07、09年に東洋太平洋ミドル級王座。12年に引退。戦績は20勝(18KO)2敗。現在は日本シークレット・サービスに勤務している。

 ◆石田順裕(いしだ・のぶひろ)1975年(昭50)8月18日、熊本県長洲町生まれ。98年全日本社会人ライトミドル級優勝。00年5月プロデビュー。スーパーウエルター級の日本、東洋太平洋王座を獲得し、09年にWBA世界同級暫定王者。ミドル級の世界王座には12年にWBOで挑戦(判定負け)、13年にWBAで挑戦(3回TKO負け)。15年に引退。戦績は27勝(11KO)11敗2分け。大阪寝屋川石田ボクシングクラブ会長。

13年にWBA王者ゴロフキンに挑戦した石田順裕会長(撮影・益田一弘)

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ピアノ力士の南友太が尾車部屋入門 音大より相撲

女手ひとつで育ててくれた母奈美さん(右)に感謝の言葉を述べる南

 アーティスト力士が誕生する。日体大相撲部を3月に卒業した南友太(22)が26日、都内の同大で尾車部屋への入門会見を開いた。

 生後3カ月で、母乳だけで体重10キロを超え、現在は180センチ、165キロ。神奈川・向の岡工高から始めた相撲では、昨年の全日本大学選抜宇和島大会を制した。そんな南は小学生からピアノを習い、母校の小学校で運動会の音楽を作曲。今も使われているという。ピアニストのリチャード・クレイダーマンを好み、音大への勧めもある中で「お相撲さんは格好良いなと思った」とプロ入りを選んだ。

 この日は師匠の尾車親方(元大関琴風)が還暦を迎え、「親方に立派な姿を見せられるように頑張りたい」と誓った。夏場所(5月14日初日、東京・国技館)の新弟子検査を受検する。

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日体大卒の南が尾車部屋入門、憧れは大学先輩嘉風

 日体大相撲部で昨年の全日本大学選抜宇和島大会で優勝し、3月に卒業した南友太(22)が26日、都内の同大で会見し、尾車部屋への入門を発表した。

 生後3カ月で、母乳だけで体重10キロを超えた体は、現在は180センチ。体重は「昨日量ったら165キロでした」。幼稚園から小学校まで空手、中学校では柔道をし、神奈川・向の岡工高から相撲を始めたばかり。それでも、大学では2年生からレギュラーを張り、4年生で全日本大学選抜宇和島大会を制した。

 「高校時代は四つ相撲。大学に入って、大相撲につながるように大胆な相撲を取っていこうと、力や立ち合いでの当たりなど、押し1つでやってきた」という。師匠の尾車親方(元大関琴風)も「押しを徹底した相撲の技量を、多くの人に見てもらえるように育てたい」と話した。

 会見は、女手一つで育てた母奈美さん(46)が涙ながらに見守っていた。「(会見は)もう少し、緊張するかなと思っていましたが、試合の方が緊張する」と堂々と言ってのけた南。「嘉風関の押す姿、まわしにこだわらずに前に出る相撲に今もあこがれています」と会見に同席した大学の先輩を持ち上げ? その先輩からは「お金が取れる力士に。土俵に上がったら何かすると注目される力士になってほしい」とエールを送られた。さらに、この日で還暦60歳を迎えた尾車親方にも「僕自身、運が強いとか、験がいいと言われる。親方の節目の日に会見を設けていただいて、大変ありがたい。親方に立派な姿を見せられるよう、頑張っていきたい」と力強く意気込んでいた。

 夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)で新弟子検査を受検する。

尾車部屋への入門が決まり、女手ひとつで育ててくれた母奈美さん(右)と並ぶ日体大出身の南(撮影・今村健人)

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井上岳志TKO勝ちで新王者「左ボディーよかった」

新王者となった井上(右)と斎田会長(撮影・河合香)

<ボクシング:日本スーパーウエルター級王座決定10回戦>◇25日◇東京・後楽園ホール

 同級2位井上岳志(27=ワールド)が7回TKO勝ちで新王者となった。同級1位斉藤幸伸丸(38=輪島功一)との決定戦で、2回からガードを固めて左ボディーからの右ストレートでペースをつかむ。6回から強打を浴びせると、7回1分10秒にレフェリーストップでのTKO勝利となった。

 初回は、7回目のタイトル挑戦となった斉藤に守勢となった。「2回からはしっかりガードを固めて、左ボディーがよかった。嫌がっている感触があった」と手応えを得ていた。前王者野中の返上で1カ月半前に初のタイトル挑戦が決まった。「試合まで短いな」と不安もあったが、今回は後援者の会社でのアルバイトを1カ月前から休んでボクシングに集中した。「休んで気持ちをうまく作れた」と感謝した。

 駿台学園で国体優勝、法大で全日本と国体準優勝した。警察官に内定していたがケガで取り消しとなると、同じ高校、大学の先輩でともに主将だった斎田会長が救い手を差し出した。「最低東洋王者にまでしてみせる」。プロ11戦目でまずは日本王者となり「ベルトを巻いて実感がわいた」と静かに話した。

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