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阿炎、引退寸止め 再犯即処分の誓約書など条件科す

阿炎(2020年7月24日撮影)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、新型コロナウイルス禍の中でキャバクラに出入りするなどして引退届を提出していた幕内阿炎(26=錣山)について、引退届を受理せず、出場停止3場所と5カ月の報酬減額50%の処分を決めた。引退届については、再び問題を起こした場合に受理することや、それを了承する誓約書の提出、住居を錣山部屋に移すことを条件として、預かりのままとする極めて異例の処分。引退の意向を固めていたという阿炎は「戻りたい気持ちがある」などと話したという。

  ◇   ◇   ◇  

阿炎のコロナ禍でのキャバクラ通いに端を発した引退届は、受理されなかった。力士生命は、土俵際で救われた。5月には、新型コロナウイルスに感染した三段目力士の勝武士さんが28歳の若さで死去している。不要不急の外出自粛が求められていた7月場所中の愚行。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)を通じて同場所14日目の1日に引退届を提出していた。関係者によると阿炎は角界を去る決意を固めていたが、協会は受理しなかった。<1>今後、程度を問わずに協会に迷惑をかける行為を行ったら受理<2>そのことを了承する誓約書の提出<3>住居を錣山部屋に移すという条件をつけた。

理事会ではまず、引退届を受理するかどうかの話し合いが行われたという。「感染症を軽く考えている。残す余地はない」という意見もあれば「何とか処分を重くして残す方法はないか」という声もあった。八角理事長(元横綱北勝海)が意見をまとめ、多数決(票数は非公表)で未受理が決定。温情も働き、引退届を協会が預かったままという異例の形となった。

コンプライアンス委員会の調査に阿炎は、7月場所前と場所中に4度キャバクラに出入りしたが、そのうち1度は行っていないとうそをついた。同行した幕下の極芯道には、口裏合わせを働き掛けていた。過去にも軽率な言動があった。昨年11月に会員制交流サイト(SNS)への不謹慎な動画投稿、今年2月の日本相撲協会研修会後には不適切な発言。いずれも厳重注意を受けている。理事会に呼び出され、あらためて事情を聴かれた阿炎は「戻りたい気持ちはある。やったことに責任を感じている」と謝罪したという。

引退はせず、角界に残ることとなったが、いばらの道は続く。3場所出場停止で幕下への陥落が濃厚。6月に結婚したばかりだが、幕下に落ちれば無給で、しばらくは愛妻と離れ、錣山部屋での生活が続き、行動も厳しく制限される。長い手足を生かした突き押しを武器に三役も経験。ユーモアあふれるキャラクターで人気もあり、将来有望な力士だが、最後通告を突き付けられた形。とにかく、相撲だけに向き合い再起を期すしかない。

◆阿炎政虎(あび・まさとら)本名は堀切洸助。1994年(平6)5月4日、埼玉・越谷市生まれ。千葉・流山南高から錣山部屋へ。13年夏場所初土俵。15年春場所新十両。18年初場所新入幕。19年名古屋場所新小結。最高位は東小結。敢闘賞2回。金星2個。通算成績は260勝202敗8休。得意は突き、押し。6月に結婚を表明。188センチ、150キロ。

◆日本相撲協会の処分 賞罰規定の第3章「懲戒」に定められている(イラスト参照)。近年の解雇は15年10月、マネジャーの男性を暴行して傷害罪で起訴された熊ケ谷親方(元十両金親)。業務停止は処分期間中、弟子の指導もできない。旧規定で最も重い除名は、公益財団法人移行後の現行規定からなくなった。暴力禁止規定による処分でも同じ7項目が定められている。

相撲協会の懲戒処分

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相撲協会が制限通達「夜の接待、2次会、大皿」ダメ

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

日本相撲協会が協会員に対して「外出の際の徹底事項」を1日付の文書で通達していたことが2日、分かった。

八角理事長(元横綱北勝海)名での通達では「『夜の接待を伴う店』への入店は禁止」「2次会は禁止」「大皿は頼まない」などの項目が盛り込まれた。7月場所中には平幕の阿炎のキャバクラ通い発覚や、田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の泥酔写真がネット上に拡散されるなどの問題が起こった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、場所後は師匠の許可次第で外出可能とした。また、2週間後に全力士を対象に新型コロナの抗体検査実施を明らかにした。

あらゆる感染予防策が敷かれる中、感染者0で7月場所は幕を閉じた。協会は観客数の上限を1日約2500人に設定し、来場者にマスク着用や声援自粛を求めた。力士には支度部屋で準備運動をする際にマスク着用を義務づけるなどした。八角理事長は「力士も頑張って、協会員も(約束を)守ってくれた。内容は、横綱、大関が休場して申し訳ないが、頑張ってくれた力士がいた。お客さんには本当に拍手(の応援)で後押ししてもらった」などと振り返った。外出が可能となった以上、1人1人のさらに強い自覚が求められる。

八角理事長(手前)(20年7月19日)

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八角理事長振り返り、力士らが約束「守ってくれた」

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

関脇御嶽海を寄り切って13勝目。ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。優勝は15年夏場所以来。30場所ぶりの優勝は史上2番目のブランクで、大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降2人目。両膝の負傷や内臓疾患に苦しみ序二段まで番付を落とした男が、大相撲史に残る復活劇を成し遂げた。

   ◇   ◇   ◇

コロナ禍で開催された異例の場所が幕を閉じた。無観客開催の春場所以来、4カ月ぶりに開催した7月場所。日本相撲協会はガイドラインに沿って、観客数の上限を1日約2500人に設定し、来場者にマスク着用や声援自粛を求めた。力士には支度部屋で準備運動をする際にマスクの着用を義務づけ、座る場所もアクリル板で仕切るなどした。千秋楽終了時点で協会員の新型コロナ感染者は0。八角理事長(元横綱北勝海)は「力士も頑張って、協会員も(約束を)守ってくれた。内容は、横綱、大関が休場して申し訳ないが、頑張ってくれた力士がいた。お客さんには本当に拍手(の応援)で後押ししてもらった」などと振り返った。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、今場所後には新弟子勧誘や帰省などの外出は師匠の許可次第とする一方、新たなガイドラインを設けて制約を設けるという。また、2週間後には力士全員に、新型コロナの抗体検査を受けさせることも明かした。政府の緊急事態宣言が再び出れば「場所の開催は難しい状況になる」と話し、開催の方向性については「模索」と表現。当面は1場所ごとに開催か否かが最重要事項となる。

御嶽海を破り土俵下で天を仰ぐ照ノ富士(右)と、優勝を逃し静かに目を閉じる正代(撮影・河田真司)  

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復活V照ノ富士「恩返し」引退慰留の師匠から優勝旗

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

関脇御嶽海を寄り切って13勝目。ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。優勝は15年夏場所以来。30場所ぶりの優勝は史上2番目のブランクで、大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降2人目。両膝の負傷や内臓疾患に苦しみ序二段まで番付を落とした男が、大相撲史に残る復活劇を成し遂げた。

   ◇   ◇   ◇

優勝を決めて土俵下に下りると、照ノ富士は30場所前の自身の優勝額を見上げた。「いつもあと何場所で写真がなくなるか考えていた。なくなる前に、もう1つ飾りたかった」。国技館の優勝額は直近の優勝力士32人。大相撲ファンが忘れないような、記録ずくめの優勝でつないだ。

混戦模様を振り払うように、本割1発で決めた。御嶽海に敗れれば、ともえ戦に突入。「やってきたことを信じてやるだけだと思った」。立ち合い当たってすかさず両上手を取ると、引きつけて一直線。勝って涙ぐむことも、笑みを浮かべることもない。「うれしくて何がなんなのか分からなかった。いろんなことが頭に浮かんで、落ち着いてこらえた」。23歳の初優勝時は支度部屋で涙。感情を整理して優勝の実感に浸った。

1897日前の初優勝とは、歓喜の味が違った。「イケイケのときに優勝してる。今は慎重に、1つのことに集中してやってきた。それが違う」。15年の大関昇進後は、けがと病気との闘いだった。両膝の負傷に加えて、C型肝炎、糖尿病なども患い、移動の際は人の手が必須。トイレに行くのさえ容易ではなかった。幕下陥落が決定した18年6月に両膝を手術。右膝は前十字靱帯(じんたい)が、左膝は半月板がなくなった。

17年の大関陥落後、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)には何度も引退を申し出たが、認められなかった。「必ず幕内に戻れる」と粘り強い説得を受け、照ノ富士も「もう1度新弟子になろう」と決意。大好きな酒を断ち、幕下以下が締める黒の稽古まわしで再出発した。

表彰式で引退を慰留してくれた師匠から優勝旗を手渡された。「みんなが支えてくれて、恩返しがしたかった。こうやって笑える日がきてうれしい。こういう時期だから、みんなに勇気と我慢を伝えたいと思って一生懸命やった」。4カ月ぶりに再開した本場所。心身を見つめ直したかつての横綱候補が、コロナ禍で暗雲が垂れ込める世の中を明るく照らした。【佐藤礼征】

◆照ノ富士春雄(てるのふじ・はるお)本名・ガントルガ・ガンエルデネ。1991年11月29日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。18歳で逸ノ城らと一緒に来日し、鳥取城北高に留学して相撲を始める。3年時に中退して間垣部屋に入門。しこ名「若三勝」として11年技量審査場所で初土俵。13年春場所後に伊勢ケ浜部屋に転籍。同年秋が新十両昇進で「照ノ富士」に改名。14年春場所が新入幕。関脇だった15年夏場所で初優勝を果たし、場所後に大関昇進。17年秋場所に大関陥落。5場所連続休場して19年春場所に西序二段48枚目で本場所に復帰。192センチ、180キロ。血液型はO。家族は両親と姉、妹。得意は右四つ、寄り。愛称は「ガナ」。

▽八角理事長(元横綱北勝海)「照ノ富士はよく戻ってきた。戻ってすぐの優勝だから素晴らしい。こんなに早く優勝できるとは、本人も思っていなかっただろう。やっぱり、いろいろ経験してきた元大関だ。緊張感の中、気持ちで相撲を取っていた。ただ、まだ膝をかばっている感じで不安もあるだろう。来場所は難しいものがあるのでは」

▽照強(照ノ富士に前日)「明日頑張って下さい」と言ったら「ありがとう」と。優勝してもらって気持ちよく祝いたい。

引退を引き留めた師匠の伊勢ケ浜親方から優勝旗を受けとる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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八角理事長が照ノ富士優勝を称賛「よく戻ってきた」

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

復活優勝を遂げた東前頭17枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)を、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)も称賛した。

取組前は「決定戦にはなりたくないから集中していると思う。(膝に不安があるから)もちろん、1番で(決める)というね。立ち合いで圧力をかけて御嶽海の出足を止めたいところだろう」と話していた。

そして優勝が決めると、復活優勝について「大関が序二段まで落ちて相撲を取る。何とも言えないが、よく戻ってきた」とほめた。さらに「幕内の緊張感の中、今場所は気持ちで(相撲を)取っていた。こんなに早く優勝できるなんて、本人も考えていなかっただろう。戻ってすぐの優勝だから素晴らしい。優勝経験があるから、やっぱり元大関だ」と続けた。

平幕上位に番付アップが予想される来場所については「なかなか難しいものがあるんじゃないか。まだ(膝に)不安もあるだろうし、今場所のように、というのは難しいだろう。まだ(大関の頃のように)戻っていない気がする」と見通しを述べていた。

また、1差の優勝次点だった新大関の朝乃山(26=高砂)についても言及。「新大関としては合格じゃないかな。12勝は立派。最後は横綱、大関が(朝乃山以外)全部、休場して、自分のことで精いっぱいだったところで、いろいろなものが(朝乃山の双肩に)のしかかって集中できなかったような気がする」と推察。その上で「でも頑張った。いい勉強になったのでは。これからだから」と次期横綱候補に期待を寄せた。

照ノ富士(右)は御嶽海を寄り切りで破り優勝を決める(撮影・小沢裕)

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照強「優勝してほしい」朝乃山の足取り照ノ富士援護

朝乃山(左)は立ち合いで照強の変化について行けず足取りで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇14日目◇1日◇東京・両国国技館

してやったりだった。立った瞬間、照強は朝乃山の視界から消えた。潜って左足にしがみつくと、一気になぎ倒した。

初の結びにも「緊張感はなかった。大関の方が緊張していたかも」。優勝を争う相手の心情も読み、作戦を成功させた。

前夜、付け人の錦富士と作戦を練ったという。「悩んだが『いけるんじゃないですか』と言われて思い切りいきました」。直前に単独トップだった照ノ富士に2敗目の土がついた。「照ノ富士関が負けたんで、もう1度単独首位に立たせてやろうと。それが実現できてよかった」と言った。

自身の勝ち越しもかかった一番だったが「自分の星どうこうより、援護射撃の気持ちが強かった。優勝してほしいですね。伊勢ケ浜軍団として援護できればと」。八角理事長が「いい度胸している」とほめた169センチ、120キロの小兵が大仕事をやってのけた。

朝乃山(左)は立ち合いで照強の変化について行けず足取りで敗れる(撮影・小沢裕)
朝乃山(左)は足取りで照強に敗れる(撮影・小沢裕)
照強(左)に足取りで敗れて座り込む朝乃山(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手にする照強(撮影・鈴木正人)

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朝乃山3敗「1人で背負うのは荷が重い」八角理事長

照強に足取りで敗れ、うつむき土俵から引き揚げる朝乃山(撮影・河田真司)  

<大相撲7月場所>◇14日目◇1日◇東京・両国国技館

優勝争いが、がぜん面白くなってきた。自力優勝の可能性があるのは照ノ富士(28=伊勢ケ浜)だけで、千秋楽で3敗の御嶽海に勝てば復活優勝が決定。負けた場合、御嶽海と並び、結びの一番に3敗同士で対戦する朝乃山(26=高砂)と正代(28=時津風)の勝者を含めた優勝決定戦ともえ戦に持ち込まれる。

この展開に協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「(14日目の残り3番は)みんな優勝がかかった相撲だった。横綱、大関の休場は申し訳ないが、これで(ファンには)勘弁してもらおう。役者がそろったような気がする」と興味深そうに話した。

優勝の可能性があるのは4人。単独トップだけに「照ノ富士が有利だろうが、御嶽海も勝てば決定戦(に出られる)。集中力もあるし優勝経験もある。照ノ富士は(本割の)一発で決めたいだろう。いい相撲を取ってくれることを願ってる」と話した。

御嶽海が勝った場合、ともえ戦への“進出決定戦”となる結びの一番については、この日、照ノ富士を破った正代の力量を評価した。「正代が力をつけているということ。押し上げて圧力をかけての、いなしだから効いた。それにしても堂々としていた。(大関候補の)自覚が出てきたような気がする。今までだったら(大関候補と)言われても『いやあ、僕は…』と言っていただろう。その気になってもらわないと困る」と期待。一方の朝乃山については精神的重圧をおもんぱかった。照強の奇襲、足取りに屈したことに「警戒は頭にはあっただろうが、集中が散漫だったのかな。優勝争いとか(番付最上位者として)勝たなければならないとか、いろいろなことで意識が散漫して集中できなかったのか。新大関にして、1人で背負うのは荷が重いのではないか」。両横綱に、もう1人の大関(貴景勝)が途中休場。角界の期待、重責を1人で背負わされたような朝乃山の心中を察するように話した。

御嶽海はすくい投げで琴恵光(手前)を破る。右下は朝乃山(撮影・小沢裕)
正代(右)は寄り切りで照ノ富士を破る(撮影・小沢裕)

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照ノ富士、朝乃山を破り単独首位/13日目写真特集

<大相撲7月場所>◇13日目◇31日◇東京・両国国技館

返り入幕で大関経験者の照ノ富士が、新大関の朝乃山を寄り切りで破って単独トップに立った。

優勝争い

【1敗】照ノ富士

【2敗】朝乃山

【3敗】御嶽海、正代

12日目の取組模様を写真で振り返ります。

幕内

照ノ富士寄り切り朝乃山

朝乃山(手前)を激しく攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

朝乃山(右)は照ノ富士に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

朝乃山(右)の投げを土俵際でこらえる照ノ富士(撮影・小沢裕)

照ノ富士(手前)に寄り切りで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(手前)に寄り切りで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(左)は朝乃山を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)


引き落とし御嶽海

御嶽海(右)の攻めに耐える輝(撮影・河田真司)

御嶽海(右)は引き落としで輝を破る(撮影・小沢裕)

輝(右)を引き落としで破る御嶽海(撮影・河田真司)


大栄翔突き落とし碧山

碧山(左)ののど輪に耐える大栄翔(撮影・河田真司)

碧山(手前)を突き落としで破る大栄翔(撮影・鈴木正人)

大栄翔(右)は突き落としで碧山を破る(撮影・小沢裕)


白鵬不戦正代

白鵬の休場で正代の不戦勝(撮影・鈴木正人)


炎鵬押し倒し隠岐の海

隠岐の海、三役になって初めての勝ち越し

隠岐の海(右)は炎鵬を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

炎鵬(左)を押し倒しで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)

炎鵬(左)を押し倒しで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)


遠藤はたき込み北勝富士

遠藤(左)を攻める北勝富士(撮影・河田真司)

遠藤(下)をはたき込みで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

遠藤(右)をはたき込みで破った北勝富士(撮影・鈴木正人)


隆の勝はたき込み宝富士

隆の勝(右)は宝富士をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

宝富士(左)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

宝富士(左)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

軍配に物言いがつくが…

物言いが付き、協議結果を待つ隆の勝(左)(撮影・河田真司)

宝富士と隆の勝の取組で物言いが付き結果を説明する伊勢ケ濱親方(撮影・鈴木正人)


琴奨菊寄り切り竜電

琴奨菊(左)を寄り切りで破る竜電(撮影・鈴木正人)


玉鷲突き出し琴恵光

玉鷲(左)は突き出しで琴恵光を破る(撮影・小沢裕)


若隆景はたき込み妙義龍

若隆景(右)をはたき込みで破る妙義龍(撮影・河田真司)


千代丸寄り切り栃ノ心

栃ノ心(右)は千代丸を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

開催中の大相撲7月場所で東京都が出した懸賞旗風の新型コロナウイルス感染対策を呼び掛けるステッカー旗がこの日から掲げられ土俵を回った(撮影・小沢裕)

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八角理事長「照ノ富士は『俺が大関だっ』て感じ」

朝乃山(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇13日目◇31日◇東京・両国国技館

幕内トップの11勝1敗同士で優勝争いの大一番となった“新旧大関”による結びの一番は、大関から序二段まで落ちはい上がってきた幕尻の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、新大関の朝乃山(26=高砂)に寄り切りで勝利。2日を残し優勝争いで単独トップに立ち、1歩リードした。

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は、報道陣の電話取材に対応。取組前には「照ノ富士の柔らかさが生きるような気がする。(どちらにしても)いい相撲をお願いしますよ」と熱戦に期待を込めた。その一番が終わり、照ノ富士の表情がテレビ画面に映し出されると「『俺が大関だっ』って感じだな」と意地を見せた大関経験者の心情をくみ取るように話した。「(取組時間は)短かったけど、いい相撲だった」と振り返る一番で照ノ富士の勝因に挙げたのが「上手を切ったこと」とし「切り方がうまい。体も柔らかい」と分析。敗れた朝乃山については、常々、話しているように上手の取り方、その位置について言及。「あのような(横からつかむような)取り方だから。小さい人にはきくけど、大きい人を相手にすれば、このような結果になる。投げに行っても防戦一方だった」と振り返った。

場所は2日を残し、幕内優勝争いは1差をつけた照ノ富士がリードする展開。それでも八角理事長は、照ノ富士有利かの問い掛けに「いや、そうとも限らない。まだまだ」とし、14日目の対戦が決まっている正代を含め「残りは正代と(対戦相手未定の)千秋楽は御嶽海でしょう」と予想。両関脇が照ノ富士の復活優勝の鍵を握りそうだ。さらに「朝乃山も、しぶとくついて行くこと。まだまだ千秋楽まで分からない」と、早ければ今日14日目にも決まる優勝争いが、千秋楽まで持ち込されることを期待した。

照ノ富士(手前)に寄り切りで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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八角理事長も“新旧大関対決”注目「大事な一番」

八角理事長(2020年4月3日撮影)

<大相撲7月場所>◇12日目◇30日◇東京・両国国技館

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)が、1敗でトップに並んだ“新旧大関対決”の13日目の直接対決に注目した。

この日の結びの一番で、1敗でトップに並んでいた横綱白鵬が、関脇御嶽海に敗れ2敗に後退。さらに逆転の突き落としを食った際に痛めたのか、膝をかばうようにして歩く姿に「う~ん…」と一呼吸置いて「(白鵬の)足がどうなるか分からないけど、照ノ富士と朝乃山の一番が大事になってくる」と、優勝争いの鍵を握る一番と位置付けた。仮に白鵬が休場でもすれば、この2人の直接対決に勝った方が、優勝賜杯に近づきそうだ。

直接対決がどんな相撲になるかは、結びの一番前に朝乃山が勝った時点で八角理事長は思い描いた。「がっぷりになると照ノ富士の膝が心配だけど」と憂慮した上で、右の相四つ同士の対戦で注目する点として「上手の取り方だろう。浅く取った方が有利じゃないかな」と見通した。さらに「(上手の)いいところを取って切らせないようにしないと」と左上手をキーポイントに挙げた。「朝乃山が、元大関とは取りにくいのでは?」という報道陣の電話取材による問い掛けには「逆に、まわしは取れるから、そのへんは大丈夫じゃないか」と答えた。

元大関の意地と、新大関の自覚がぶつかる大一番だ。「自分が大関なんだと、どっちも精神的には負けていないから面白くなる」と八角理事長。幕尻の元大関(照ノ富士)と、日の出の勢いの新大関(朝乃山)の激突。にわかに“優勝決定”の一番になるかもしれない好カードに期待を込めた。

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不屈の照ノ富士11勝、序二段から史上最大復活劇へ

照ノ富士(右)は玉鷲を寄り切りで破る(撮影・足立雅史)

<大相撲7月場所>◇12日日◇30日◇東京・両国国技館

“旧大関”の東前頭17枚目照ノ富士は、幕内で優勝経験を持つ実力者・玉鷲の突っ張りに慌てなかった。距離を取って張り返し、いなしで崩して最後は左をねじ込んで寄り切り。「興奮してたから冷静にいこうと思った。落ち着いて見て、前に出ようと思った」。過去5勝5敗の難敵を破った。

両膝に痛々しいテーピングを施すが、まともに引くような相撲内容は今場所ほとんど見受けられない。13日目はいよいよ、朝乃山との対戦が組まれた。取組後のリモート取材で割を見たかと問われ「はい」と一言。「冷静に自分のやるべきことをやるだけ。明日の一番に集中するだけ」と、集中力を高めた。

序二段で土俵に戻ってきたのが昨年春場所。復帰8場所目で大関と対戦することは「想像通りです」。引退を慰留してくれた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)を信じ、また幕内で相撲を取る自身の姿を疑わなかった。大関経験者が関脇以下で優勝すれば1976年秋場所の魁傑以来で、昭和以降2人目になる。史上初めて序二段から幕内復帰を果たした不屈の28歳が“史上最大のカムバック”を果たす時がきた。【佐藤礼征】

▽八角理事長(元横綱北勝海) (優勝争いは)白鵬の足がどうなるか分からないが、朝乃山-照ノ富士の一番が大事になってくる。精神的にどちらも負けていないから面白くなる。上手を浅く取った方が有利ではないか。がっぷりになると照ノ富士の膝も心配だ。

中入り後の明日の取組紹介で「照ノ富士 対 朝乃山」の一番がアナウンスされると、館内が沸いた(撮影・小沢裕)

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北勝富士が正代から初白星「踏み込みがよかった」

正代(右)を突き落としで破る北勝富士(撮影・中島郁夫)

<大相撲7月場所>◇11日目◇29日◇東京・両国国技館

西前頭5枚目北勝富士(28=八角)が、関脇正代(28=時津風)から初白星を挙げた。立ち合いで頭から激しくぶつかったが、正代にうまく受けられて押された。土俵際へ一気に後退。それでもタイミングよく体を開きながら、逆転の突き落としを決めた。

この日まで5戦全敗中だった正代から、初白星を挙げて勝ち越しに王手をかけた。「自分の当たりを吸収される感じがあった」と正代に対して苦手意識があったというが「今日は踏み込みがよかったから突き落としが決まった」と納得の一番だった。

12日目は優勝争いでトップに立つ新大関の朝乃山と対戦する。年齢も近く、プライベートでも仲がいい後輩に先に大関昇進を決められて「悔しい。その悔しさをぶつけたい」と意気込んだ。

正代(後方)は突き落としで北勝富士に敗れる(撮影・足立雅史)

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八角理事長「もう1つ上を目指して」朝乃山にハッパ

輝(左)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・足立雅史)

<大相撲7月場所>◇11日目◇29日◇東京・両国国技館

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)が新大関の朝乃山(26=高砂)に、横綱の座をつかむチャンス、とハッパをかけた。

報道陣の電話取材に対応。前日、今場所初黒星を喫しながら、この日は平幕の輝(26=高田川)を危なげなく下し10勝目を挙げた朝乃山に対し「本人は(2桁勝利を)意識してないのでは。ここまで来たら(狙うのは)優勝だろう。欲をバンバン出してほしい。これで安心しちゃいけない」と、大関の勝ち越しとも言われる10勝到達を11日目に果たしても、さらなる星の積み重ねに期待した。

さらに、大関昇進時から「もう1つ上の番付を目指す」と語っている朝乃山について、自身の新大関時の心境を重ね合わせて語った。「自分の時は『もう1つ上(横綱)がある』なんて、とてもじゃないが気になかった。大関の立場を守るんだというね」。その上で朝乃山には「今(横綱昇進の)チャンスがあり、時代の代わり目にいるのが朝乃山。それはモノにしてほしい。欲を出して、もう1つ上を目指してほしい」と、貪欲さを求めた。

そう語った後、全勝の横綱白鵬(35=宮城野)が敗れ、1敗で白鵬、朝乃山と幕尻の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が並んだ。今場所、朝乃山が優勝すれば、来場所は綱とりになる。大関2場所通過で年内に横綱昇進ともなれば、12月に停年を迎える師匠の高砂親方(元大関朝潮)へのこれ以上ない恩返しになる。

大栄翔(右)に押し出しで敗れる白鵬。後方は朝乃山(撮影・足立雅史)

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「北尾は新人類…阿炎は超新人類」芝田山広報部長

阿炎(2020年7月22日撮影)

相撲界が一丸となって新型コロナウイルス感染予防を徹底する中、場所前から複数回キャバクラに行っていた東前頭5枚目阿炎(26=錣山)を、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が27日、「超新人類」と評して皮肉った。「俺らの時代は北尾(元横綱双羽黒)が新人類と呼ばれたけど超新人類だね」。87年に師匠の立浪親方(元関脇安念山)ともめて部屋を飛び出し、騒動を起こして廃業した元横綱を引き合いに出した。

阿炎は前日26日に新型コロナウイルスの抗原検査で陰性だったが、現在は自宅で隔離されている。同広報部長は「阿炎はこんな不適切なことをやらかして、陰性で済んだから良かったものの症状がなく万が一、陽性なら大変なことになっていた。所帯持ったんなら今場所は自宅で謹慎してもらうしかない」と怒りを隠さなかった。

阿炎の不適切行動を受け、芝田山広報部長は、協会が各部屋の協会員に対して八角理事長(元横綱北勝海)名で感染対策のガイドラインを熟読するよう通達する方針を固めたことも明かした。30ページを超えるガイドラインは、協会員1人1人に手渡されている。同広報部長は「理事長名の通達は各部屋の師匠、部屋の者にしっかり伝わるようになっている。30ページもあるガイドラインを最初から最後まで熟読するのは大変だけど、一般常識でも役立つ内容。熟知してもらわないと困る」と危機感を募らせた。

87年大相撲秋場所初日、土俵入りを行う双羽黒 

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八角理事長「相当の歓声だったろうね」通常開催願う

物言いが付き協議結果を待つ貴景勝(左)(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

新型コロナウイルスの感染防止策として、通常の25%ほどの約2500人の観客を入れて開催している7月場所。来場のファンには声援を控え、拍手を推奨している。この応援スタイルを忠実に守るファンに感謝しつつ、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は、通常開催が戻る日を切に願った。

結びの3番前の新大関朝乃山-隠岐の海戦は、物言いがつき取り直しとなる手に汗握る一番。次の大関貴景勝-炎鵬戦は、物言いがつき結局は行司軍配通り、貴景勝の勝ちとなったが、炎鵬の土俵際での粘りが光った。この取組後、報道陣の電話取材に応じた八角理事長は「満員だったら相当の歓声だったろうね。そういうふうに(いつも)見てますよ」と、1万超の観衆が詰め掛けていることを想像する毎日のようだ。そして「早く(通常開催に)戻ることを祈っている。相当の歓声だったろうね…」と願うような口調だった。結びで横綱白鵬が、碧山を難なく下した相撲も「碧山も健闘したんじゃないかな」と善戦を認め、最後に「今日の(結びからの残り)3番、いい勝負だった」と満足そうに話した。

炎鵬(左)を突き倒しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

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キャバ通い阿炎は「超新人類だね」芝田山広報部長

阿炎(2020年3月16日撮影)

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

場所前と場所中に幕内力士の阿炎(26=錣山)が「夜の街」に足を運んでいたことを受けて、日本相撲協会は各部屋の協会員に対して八角理事長(元横綱北勝海)名で感染対策のガイドラインを熟読するよう通達する方針を固めた。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)が明かし「ガイドラインは協会員1人1人の手に渡るように郵送している。30ページもあるガイドラインを最初から最後まで熟読するのは大変だけど、一般常識でも役立つ内容。熟読してもらわないと困る。こういうことがあったから理事長名で各部屋に送ることが大事」と話した。

阿炎は前日26日に、新型コロナウイルスの抗原検査で陰性だったが、キャバクラに通っていたことが判明している。同広報部長は「こんな不適切なことをやらかして、陰性で済んだから良かったものの症状がなく万が一、陽性なら大変なことになっていた。所帯持ったんなら今場所は自宅で謹慎してもらうしかない。俺らの時代は北尾(元横綱双羽黒)が新人類と呼ばれたけど“超新人類”だね」と皮肉った。

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朝乃山8連勝「完璧」理事長「日に日に強く」審判長

碧山(左)を寄り切りで下す朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇8日目◇26日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山が、自身初の中日での勝ち越しを決めた。200キロ近い巨体の碧山に対して立ち合いは互角も、終始前に攻め続けて最後は右四つで寄り切った。新大関の初日から8連勝は、昭和以降では元横綱朝青龍らに並んで6位タイ。最高の形で後半戦に突入する。 一人横綱の白鵬は若手の輝の挑戦をはたき込みで退け、節目となる50度目のストレート給金を決めた。

   ◇    ◇    ◇

八角理事長(元横綱北勝海) (白鵬の50度目ストレート給金は)大したもんですよ。安定感がある。今日は圧力の違いを見せた。朝乃山は内容が完璧。気持ちが集中できている。(両者の)全勝対決になればいいね。白鵬と当たるまで全勝で行けるか、朝乃山次第ではないか。

幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山) 朝乃山は日に日に強くなっている。このまま、まだ(白星を)伸ばしそう。白鵬も地力がある。場所前に稽古が出来なかったと思うが、しっかり調整してきたと思う。

朝乃山のタオルを掲げる観客(撮影・河田真司)  

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北勝富士5勝「よく相手見えていた」大関貴景勝撃破

北勝富士は貴景勝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇8日目◇26日◇東京・両国国技館

西前頭5枚目北勝富士(28=八角)が、大関貴景勝をはたき込みで破って5勝目を挙げ、後半戦に向けて弾みをつけた。立ち合い左から攻めると、貴景勝が北勝富士の動きについていけず前に落ちた。埼玉栄高のOB同士の一番を制し「よく相手を見えていたのが良かったと思う」と話した。

中日を終えて5勝3敗だが、負けた相撲も内容は悪くないと振り返る。「立ち合いもいいし、集中できている。1日1日をいい日にできるように頑張ります」。コロナ禍で6月の挙式、披露宴が延期となった男が、後半戦へ確かな手応えを感じている。

貴景勝(右)をはたき込みで破る北勝富士(撮影・河田真司)

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負け越し知らず幕下北の若2勝目「焦らずいこうと」

将豊竜(右)を寄り切りで破る北の若(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇8日目◇26日◇東京・両国国技館

元高校横綱の西幕下20枚目北の若(19=八角)が4番相撲で東幕下24枚目将豊竜を寄り切り、2勝2敗と星を五分に戻した。

低い当たりで突き押し相撲が得意の相手に対し、左四つで組み止めた。様子をうかがいながら、右上手を引きつけじっくり攻めた。「いつも通り下から下から攻めていった。たまたま左が引っかかって左四つになったが、焦らずにいこうと思っていた」。高校相撲の名門、埼玉栄高から鳴り物入りで入門した大器は、落ちついた様子で話した。

序ノ口デビューから負け越し知らずで、幕下上位の実力者と対戦する機会も増えた。「部屋でも関取衆に胸をかしてもらってやっている。(幕下上位でも)胸を借りるつもりでやっていきたい」と話した。

将豊竜(手前)を激しく攻める北の若(撮影・鈴木正人)
将豊竜を寄り切りで破った北の若(撮影・鈴木正人)

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阿炎“懲罰休場” 外出禁止破り会食 師匠「最低」

阿炎

<大相撲7月場所>◇7日目◇25日◇東京・両国国技館

東前頭5枚目阿炎(26=錣山)が事実上の“懲罰休場”となった。この日の幕内土俵入りに姿を現さず、突然7日目からの休場が発表された。NHK大相撲中継で向正面の解説を務めた師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は「数人のお客様と会食に行ったため。大事を取り休場することになった」と説明した。

日本相撲協会は場所前に、協会員の移動について「基本的に外出禁止とし、不要不急の外出をしない」とのマニュアルを各部屋に配布していた。弟子の失態に師匠は「こういう時期に軽はずみな行動をしてしまった。申し訳ありません」と謝罪。発熱などの体調不良は報告されていないという。

阿炎が会食に行っていたことが師匠の耳に届いたのは、この日の午後2時ごろ。師匠は「自業自得というか、本人がコロナにかかるのは自分の責任。協会員が一丸となり、お客さんを入れて開催するのに最低のこと」とばっさり切り捨てた。打ち出し後、阿炎と直接話して事情聴取するという。八角理事長(元横綱北勝海)は「残念です」と何度も繰り返し「今日だって(阿炎と対戦する予定だった)御嶽海のファンもいるし、阿炎のファンもいる。ガックリさせたことは本当に申し訳ない」とファンにわびた。

阿炎は場所前の6月に3歳下の一般女性との結婚を発表。「籍を入れてすぐ負け越すのは嫌」と意気込んでいたが、昨年11月の不適切動画の投稿などに続いて、またしてもファンの信頼を損なう結果となってしまった。

阿炎の休場で御嶽海が不戦勝になる(撮影・柴田隆二)

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