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初V王手の正代、八角理事長「12勝は立派」

正代(左)は朝乃山を押し倒しで破り2敗を死守した(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館

千秋楽を前に単独トップに立った関脇正代(28=時津風)の破壊力に、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)も「馬力勝ちした」と思わずうなった。

1差で追う大関朝乃山(26=高砂)との一番は、はじき飛ばすような立ち合いで大関をのけ反らせ、左にくいつくと上手を結び目あたりに取り、なぎ倒すように押し倒した。

その破壊力に開口一番、八角理事長は「(正代が)馬力勝ちした。ちょっと想像できなかったな…」と重さのある大関を、ここまで圧倒するとは予想できなかった様子。「朝乃山も立ち合いは悪くなかったのに浮いちゃったね」と驚きの様子で話した。立ち合いで圧倒し、さらに前に出る圧力に「押し込んでいるから朝乃山がバランスを崩した。今日は正代を褒めるべきでしょう」と続けた。

にわかに大関昇進の可能性が浮上した。「12勝は立派。ただ横綱2人が休場しているわけだから。ただ出てこないことには仕方ない」と言及は避けたが「でも立派。内容がいいですよ。よく鶴竜とかが出稽古に来てるようだけど、知らず知らずのうちに力がついてきたんじゃないかな」と好成績の要因を推察した。

もう1人の新入幕でトップを並走していた翔猿(28=追手風)は、結びの一番で3敗の大関貴景勝(24=千賀ノ浦)に敗れ3敗に後退。千秋楽の正代との一番は優勝決定戦進出をかけた勝負になる。一歩、後退した新入幕について八角理事長は「新入幕でここまで立派です。何とか、いなしたいと思っても、前に出る力不足で(貴景勝に)見られてしまった。明日は思い切っていくしかないでしょう」と、ねぎらいと期待を込めて話した。

正代に押し倒しで破れ、土俵下でうずくまる朝乃山(撮影・河田真司)     

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正代突進V王手、朝乃山へのライバル心で弱気打破

正代(左)は朝乃山を押し倒しで破り2敗を死守した(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が、悲願の初優勝に王手をかけた。2連敗中だった大関朝乃山を圧倒。力強い出足から最後は押し倒し、ただ1人2敗を守った。千秋楽、新入幕の翔猿戦で熊本出身力士初の優勝を決める。大関連破で審判部は「明日の相撲を見ての判断」と結果次第で大関昇進の可能性も示唆。正代が人生最大の大一番を迎える。

   ◇   ◇   ◇

まるで重戦車の突進だった。「最近負けている相手なんで、思い切りいった」という正代の踏み込みは一瞬、大関朝乃山の体を浮かせた。その圧力で横向きにさせると、左でたてみつをつかみ、休まずグイグイ前に出て最後は押し倒した。

「休まず前に出ることを意識した。当たり勝ったんで、止まったらまわしをとられるんで、そのまま出ました」。3連敗から10連勝と勢いづいてきた大関さえも吹き飛ばす破壊力。進撃の相撲でついに単独トップに立った。「素直にうれしいです」と言いながら、表情は全く崩れなかった。

弱気な“ネガティブ力士”から変身のきっかけとなった要因のひとつが、朝乃山への“ライバル心”だった。正代が2歳上だが、同じ学生相撲出身で巡業などでは「人に言えないぐらい、くだらない話をする」仲だ。東農大2年時に学生横綱になった正代が、アマ時代の実績は圧倒。しかし、大相撲の世界では初優勝も、大関の座もあっという間に追い越された。

朝乃山の活躍に「同じ学生相撲出身で悔しい思いはある」とメラメラした思いを隠さなかった。「強い相手とはだれとも対戦したくない」と公言していた男が変わった。地道な努力で大関を連破する立ち合いの馬力を身につけた。「それなりに緊張はするけど、落ち着くところは落ち着いてメリハリができている」。相撲への自信は、精神面の成長にもつながった。

場所前にはなかった「昇進ムード」も急浮上した。高田川審判部副部長(元関脇安芸乃島)は「明日の相撲を見ての判断」と、千秋楽の結果次第で大関昇進の可能性を示唆した。そんな機運を知らずに場所を後にした正代は「(単独トップで千秋楽は)初めての経験ですから。明日になってみないと分からないが明日で終わり。思い切り相撲をとれたらいいと思います」。

故郷の熊本・宇土市では市民体育館で応援会を開催する。前日13日目は20人程度が、この日は100以上の大盛況。熊本出身力士初の賜杯に期待は高まる。初優勝と大関。ダブルの歓喜を目指し、正代が人生最大の一番に臨む。【実藤健一】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 正代の馬力勝ち。朝乃山も悪い立ち合いではなかったが浮いた。ちょっと想像できなかった。正代を褒めるべきでしょう。12勝は立派。内容がいい。優勝に近づいたが本当のプレッシャーはここから。新入幕で翔猿も立派。千秋楽は思い切って行けば面白くなる。

▽幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島) 正代は立ち合いが強い。迷いなく真っ向勝負。小細工がなく好感が持てる。貴景勝は硬くなっていたけど、無難に勝った。プレッシャーはあったと思う。

◆優勝争いの行方 千秋楽結び前の一番で正代が翔猿に勝てば、13勝2敗で正代の優勝が決定。正代が翔猿に敗れ、結びで貴景勝が敗れると、3敗で並んだ正代と翔猿による決定戦。貴景勝が勝って正代、翔猿と並べばともえ戦(3人での優勝決定戦)となる。実現すれば幕内では94年春場所の曙、貴ノ浪、貴闘力以来7度目で、当時は曙が制した。

◆大関への道 昇進目安は三役で直近3場所33勝。しかし、32勝以下での昇進も珍しくない。平成以降では朝乃山、豪栄道、稀勢の里、千代大海が32勝で昇進。また照ノ富士は、昇進3場所前(15年初場所)が平幕で8勝、2場所前(16年春場所)が関脇で13勝の優勝次点だったが、関脇だった16年夏場所を12勝で優勝すると昇進した。正代は今場所13勝でも直近3場所の合計は32勝。しかし八角理事長(元横綱北勝海)は、正代の直近3場所の成績よりも、この1年の安定感を評価している。

正代(左)に押し倒しで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

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翔猿2敗堅守「ワクワク」106年ぶり新入幕V前進

2敗を死守し勝ち名乗りを受ける翔猿(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>13日日◇25日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭14枚目翔猿(28=追手風)が、平幕の隆の勝を破ってトップを守った。

大関貴景勝との2敗対決を制した関脇正代とともに、トップを並走。注目の14日目は、3敗に後退した大関貴景勝との対戦が決定した。新入幕の大関対戦は14年秋場所の逸ノ城以来、戦後13人目。結びの一番で埼玉栄高の後輩を破り、1914年(大3)夏場所の両国以来、106年ぶりの新入幕優勝へ、また1歩近づく。

   ◇   ◇   ◇

新入幕らしからぬ、強心臓ぶりを翔猿が見せた。初の幕内後半戦での取組を「ワクワクしていました。『後半で取っているな。幕内力士らしいな』と思った」と無邪気に振り返った。入門して以降、幕下と十両で過去5戦全敗だった隆の勝に、重圧がかかる中で初勝利。トップを死守した。

ふわっと、立ち上がってしまった立ち合い。先に力なく立ち「待ったかと思った」と立ち合い不成立と思ったという。しかし、行司からの「待った」の声は掛からず、隆の勝の鋭い立ち合いを受けた。たちまち土俵際に後退。のど輪も受けて上半身が起きてのけ反ったが、下半身は崩れず。しこ名の「猿」のごとく、素早く体を開きながらいなして送り出した。土俵上では少し驚いた表情。「勝っちゃった、みたいな感じでした。体は動いてますね」と明るい声で話した。

徹底した基礎運動が快進撃を支える。入門当初は、部屋の中でも四股やテッポウをこなす回数は多い方ではなかった。しかし、今では師匠の追手風親方(元前頭大翔山)が「一番する」と言うほど。転機は17年夏場所後に新十両に昇進し、巡業に参加するようになってから。日々の朝稽古で、誰よりも基礎運動をしていた横綱白鵬の姿に感化された。「強い人は基礎をたくさんやっているんだなと思った。自分も基礎をしっかりするようになってからケガをしなくなった」と基礎運動の大切さを身をもって経験。この日も、その成果を感じさせる軽やかな身のこなしで白星を挙げた。

優勝争いでトップに立ち、14日目は貴景勝との対戦が組まれた。新入幕の大関対戦は戦後13人目、快進撃しているからこその一番となり「思い切り、平常心で、挑戦者の気持ちでいくだけ」と待ち遠しそうに意気込んだ。幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「大関相手にどんな相撲を見せてくれるか。熱戦を期待したい」と注目した。

106年ぶり、史上2度目の新入幕優勝が迫っているが「本当に意識はない。思い切りいくだけ」。無心の先に、偉業達成が待っている。【佐々木隆史】

◆翔猿正也(とびざる・まさや)本名・岩崎正也。1992年(平4)4月24日、東京都江戸川区生まれ。小学1年の時に東京・葛飾区の葛飾白鳥相撲教室で相撲を始め、埼玉栄高では3年時に全日本ジュニア体重別で優勝。日大の2学年先輩である遠藤を追って追手風部屋に入門し、15年初場所に「岩崎」のしこ名で初土俵。17年名古屋場所の新十両昇進を機に「翔猿」と改名。20年秋場所新入幕。家族は両親、兄(十両英乃海)。175センチ、131キロ。血液型A型。得意は押し。

◆新入幕の大関戦 戦後では12人の新入幕力士が大関と対戦して7勝10敗。00年夏場所の栃乃花、14年秋場所の逸ノ城は2大関に連勝しており、2日連続で大関戦勝利は逸ノ城が初めて。95年名古屋場所の土佐ノ海は、先の夏場所で14勝1敗で十両優勝をしたことから、新入幕ながら西前頭7枚目。番付上の関係から、初日に大関若乃花、2日目に横綱貴乃花と対戦した。

◆106年前の新入幕優勝 1914年(大3)夏場所は、新入幕で東前頭14枚目の両国が9勝1休で優勝(10日間制)。初日から7連勝で8日目は相手の寒玉子が休場(不戦勝制度がなく、相手が休めば自分も休場扱い)、9日目以降も2連勝。2場所連続優勝中だった横綱太刀山も負けなしだったが、9日目の関脇朝潮戦が預かり(物言いがついて判定できない取組)となり8勝1休1預かりで、勝ち星1つ両国に及ばなかった。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 翔猿はタイミングが合ってうまく対応した。勝っている時は動きがいい。28歳ということは若くしての新入幕ではない。高校、大学でここ一番の力の出し方も知っているだろう。これまでの経験があるし度胸もあるような気がする。

翔猿(左)は隆の勝を送り出しで破る(撮影・柴田隆二)

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八角理事長「経験と度胸ある」旋風起こす翔猿を評価

隆の勝(手前)を攻める翔猿(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇13日目◇25日◇東京・両国国技館

今場所も大混戦のまま優勝争いも、いよいよ大詰めを迎えようとしている。今年は幕尻優勝が2回も出る波乱の年だが、今場所も東前頭14枚目で新入幕の翔猿(28=追手風)が旋風を巻き起こしている。協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)も「度胸がいい」と高評価した。

新三役を有望にしている押し相撲の隆の勝(25=千賀ノ浦)との一番も“ミラクル”だった。立ち合い、翔猿本人は呼吸が合わず「待っただと思った」と吐露したが、そのまま成立。押し相撲相手にフワッとした踏み込みになってしまった。だが、これが幸い。喜び勇んで出た隆の勝と絶妙な間合いができ、突き出してきた右腕を引っかけるように手繰った。これで横につき、右手で相手の頭を押さえ付け、左は相手まわしの結び目付近をとり、背後に回って送り出し。2敗で優勝争いのトップを守った。

この何とも言えない一番に八角理事長は「タイミングが合ったというかな。優勝がかかってくる相撲には、こうゆうことがある。うまく対応したんじゃないかな」と評した。持ち前の反射神経を生かした翔猿を、さらに「勝ってる時は動きがいい。よく頑張っている」と続けてほめた。

新入幕だが28歳。「年齢が上がっての新入幕だから、大人になって、というか若くして上がったわけではない。高校、大学と経験があるから、ここ一番の力の出し方とか知っているんだろう。度胸もあるような気がする」と内面を察した。

優勝争いは正代と2敗でトップに並ぶ。その正代は14日目に3敗の大関朝乃山と戦う。その見通しについては「正代は勢いがあるし、朝乃山も(初日から3連敗の連勝で)復活しつつある。面白い相撲になると思うよ」と大きな鍵を握る一番を占った。

翔猿(左)は隆の勝を送り出しで破る(撮影・柴田隆二)
2敗を死守し勝ち名乗りを受ける翔猿(撮影・小沢裕)

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正代が貴景勝撃破、天分の足運びに努力で馬力加え

懸賞金を受け取る正代(撮影・柴田隆二)

<大相撲秋場所>13日日◇25日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が悲願の初優勝に前進した。大関貴景勝との2敗対決を力強い立ち合いの踏み込みから、最後は突き落としで制した。関脇で2場所連続11勝と大関の座も見据えて残り2日。14日目の大関朝乃山戦にも勝てば、熊本出身力士初の優勝が大きく近づく。

   ◇   ◇   ◇

大関の圧力を自信を持って胸で受け止めた。「いい立ち合いができたと思います。思い切り当たることを意識していた。イメージしていた相撲がとれたと思います」と正代。下から突き上げるような貴景勝の出足を食らっても下がらず、左からおっつけ、最後は突き落としを決めた。

磨いてきた立ち合いの成果だった。新型コロナウイルスの影響で夏場所が中止になった。相撲の稽古もできない中、自身の相撲を見直す時間になった。「立ち合いの踏み込み、馬力を強化する意識があった。それが形になってきた。稽古が生きてきている」。

正代の立ち合いは低く頭からではなく、頭を上げて胸で受ける。その形の矯正は「癖もあるんで短い時間には改善できない」とし、「筋力アップしたら(踏み込みが)強くなるのかなと思って」独自の研究で下半身強化に取り組んだ。部屋付きの井筒親方(元関脇豊ノ島)が場所中の解説で正代について「相手に体を寄せる足の運びは天才的」と評していた。その天分に努力で得た馬力が加わった。

13勝の今年初場所、11勝の先場所と今年すでに2度も千秋楽まで優勝争いに絡んだ。その経験をへて「不思議なくらい(優勝争いを)意識できない」という。「経験させてもらったんで1月場所ほどの緊張やあせりはない。今のところ普通にやれている」。先場所も照ノ富士に勝った相撲でガッツポーズのような感情を爆発させる場面があったが、この日は大関に勝っても淡々と表情も変えない。

故郷の熊本は初の優勝力士誕生を心待ちにする。「自分の相撲で喜んでくれる人がいるなら頑張りたい」。その夢は今日14日目、大関朝乃山に勝てば現実に近づく。「けがなくあと2番。笑顔で部屋に帰れたらいいんじゃないですか」。かつて“ネガティブ力士”と言われた弱気はない。大関の座も見据え、勝負の2日間に臨む。【実藤健一】

▼八角理事長(元横綱北勝海) 今日の正代は下がらず強かった。左の使い方がうまく押っつけが効いた。変に気負わず冷静に集中しているようだ。立ち合いで押されないという自信がついたのでは。(優勝は)明日は朝乃山戦。まだまだ分かりません。

貴景勝(左)を突き落としで破る正代(撮影・小沢裕)

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八角理事長「13日目が大事」V争い三者三様評価

八角理事長(2020年4月3日撮影)

<大相撲秋場所>◇12日目◇24日◇東京・両国国技館

2敗で優勝争いのトップを並走する3人を、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は三者三様に評価した。

2敗同士の対戦で若隆景(25=荒汐)を退けた新入幕の翔猿(28=追手風)については「度胸がある感じがする」と怖いもの知らずの勢いを精神面から察した。小兵ながら腰が崩れない動きについては「下半身がドッシリと安定している気がする」と話し、今後の対戦相手の心理を「明日(13日目の対戦相手の)隆の勝はそうでもないだろうけど、優勝に絡む力士はやりづらいだろうな」と読み解いた。

残る3日の星次第では、大関の声がかかる可能性のある関脇正代(28=時津風)については「冷静に取れているのはいいことだ」とし2場所連続の2ケタ勝利には「立派ですね。序盤から勝ち方がいい」と相撲内容も認めた。昨年九州場所から5場所中、優勝次点2回を含む4場所で2ケタ勝利。関脇も3場所連続で、すっかり「実力者」として定評を高める正代を評価した。

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は、対戦相手・遠藤(29=追手風)の休場で不戦勝。「追い風になるか」という問い掛けに「精神的に1日、勝負のことを考えないで済む。精神的な疲れはあるだろうから」と話しつつ「でも、大関だからね」。優勝争いで先頭を走る3人だが「明日(13日目)が大事になってくる」と1つのヤマ場と読み、3敗の3人の逆転優勝の可能性については「計算上はあるけど、どうだろう。割(取組)の組み方次第でしょう」と見通した。

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八角理事長、翔猿と若隆景に「優勝のチャンスある」

翔猿(左)は阿武咲をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

2敗で優勝争いのトップを並走する2人を、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は「優勝のチャンスはある」と見通した。

2敗同士の対戦で阿武咲(24=阿武松)を退けた新入幕の翔猿(28=追手風)については「翔猿は新入幕でしょう? 十両で苦労している分、精神的に強くなったんじゃないか。苦労した経験がね」と評価した。2番後に登場した若隆景(25=荒汐)と合わせて「2人とも体は小さいけど、動きが良くなっている。いい動きをしているし、精神的にも落ち着いている」と相撲内容と合わせて評価した。

この2人は12日目に、優勝争いの生き残りをかけて相星で対戦。勝った方は13日目以降、さらに上位との対戦が予想される。失うものがない、怖いもの知らずの優位さもあり、その存在は「不気味と言うより先頭を走っているからね。十分、優勝のチャンスはある」と話した上で「これから上と当たるだろうが、当てられる上位の方が緊張するんじゃないか」と話した。

若隆景(左)は千代大龍を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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八角理事長、混戦V争いは「どうなるか分からない」

大栄翔(左)の指が貴景勝の顔面に突き刺さるかのように見える(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

2敗で優勝争いのトップを並走し、勝ち越しを決めた平幕の3人を、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は相撲内容と合わせ評価した。

今場所の勝ち越し第1号を決めた若隆景(25=荒汐)については「うまい相撲を取っていた」と勢いのある琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)を下した一番を評価。続いて登場した翔猿(28=追手風)についても「ノビノビと相撲を取っている」と竜電(29=高田川)を下手投げで転がした勝利を評した。

この2人について「自分の体勢にもっていっている」と、勝負をつけるまでの攻防を評価した上で、前半戦最後の一番で大関経験者の高安(30=田子ノ浦)を、はたき込みで破った阿武咲(24=阿武松)についても「阿武咲も自分の形で相撲を取っている」と、好調3人の共通点を指摘した。

ただ優勝争いは混戦を予想。6勝目(4敗)を挙げた関脇御嶽海(27=出羽海)についても「4敗でも、まだまだ諦めないことが大事。今場所は、どうなるか分からないからね」と最後まで目が離せないことを強調。その上で「優勝争いは(大関)貴景勝に引っ張っていってほしい」と、出場力士で最上位の大関に期待を寄せた。

高安(手前)をはたき込みで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

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貴景勝2敗堅守「あまり考えず集中」20年ぶり混戦

霧馬山(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

2敗で“大混戦場所”を引っ張る大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が、霧馬山を厳しい攻めで下し、2敗の首位を堅守した。取組後、今場所初めてリモート取材に応じ、出場最高位として場所を引き締める思いを明かした。2敗勢は相星対決以外は全員が勝利。9日目を終えて6人がトップを並走するのは、6人の1敗勢が先頭を走った00年九州場所以来20年ぶりの混戦となっている。

   ◇   ◇   ◇

前日の黒星も、先場所の黒星も、貴景勝は引きずらなかった。左のはず押しで霧馬山を吹っ飛ばすと、反撃の隙を与えずに6・3秒で押し出し。「(前日の取組は)終わったこと。後悔しないような相撲をと思ってやった」。8日目は栃ノ心の変化に対応できず2敗目。連敗を避けたいこの日は、初顔だった先場所で敗れた相手だったが、厳しい攻めで不安を一蹴した。

“無言”に深い理由はなかった。初日から報道陣のリモート取材には応じず国技館を引き揚げていたが、勝ち越しを目の前にして初めて取材に応じた。リモート取材では支度部屋から出てきた力士を、日本相撲協会の広報職員が画面越しで報道陣が待つパソコンに誘導する形式。取材に応じるかは力士の自由という中で「自分も勘違いして、リモートの要領を分かっていなかった。帰り道にこういう感じと分かった」。10日目以降も取材に応じるか問われると「もちろんです」と力強くうなずいた。

看板力士としての責任を果たす。2敗で首位の6人を、4人の3敗勢が追う大混戦。両横綱の休場で、最高位として賜杯争いを引っ張る役割が求められる中で「結果残すことがそういうことにつながっていく。あまり考えずに集中していく」と平常心を強調した。

今場所から使用する黒い締め込みは、昨年の大関昇進時にもらったもの。「気持ちを新たに、新たなスタートとして変えた」。心機一転の大関が、快勝で後半戦を滑り出した。【佐藤礼征】

▼八角理事長(元横綱北勝海) 貴景勝は冷静に対処した。立ち合いに集中していたのだろう。優勝争いを引っ張ってほしい。朝乃山は(栃ノ心の変化に)よく残った。大関相撲だ。正代の相撲(そのもの)は、かち上げからの勢いだけの感じだが精神的に15日間、安定し気力が充実している。

霧馬山(左)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

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八角理事長「常に気合が」正代の精神面の変化推察

大栄翔(左)を突き落としで破った正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

2敗で優勝争いのトップを並走する関脇正代(28=時津風)について、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は、その精神面の成長をほめた。

関脇同士の対戦となった大栄翔戦は、取り直しの一番を突き落としでものにして、勝ち越しに王手をかける7勝目。大栄翔の強烈な突き放し、おっつけ、のど輪押しにも体をのけ反らせながら残す正代を「よく残ったし(勝負を)あきらめない。かち上げて、いい当たりをしているから残せる」と評価した。

相撲そのものは「何となく、かち上げてからの勢いだけ、という感じだが精神的にいつも安定している。今までなら気分の乗らない日もあったけど、今年に入ってから常に気合が入っているというか、15日間を通して気力が充実して見える」と精神面の変化を推察した。昨年九州場所から先場所までの4場所で2ケタ勝利が3場所。3場所連続関脇在位の今場所で13勝以上の優勝などすれば、場所前には話題に上がらなかった大関昇進の可能性も浮上しそうだ。

正代(上)の右足が残っているようにも見えたが、大栄翔と同体と判断され取り直しとなった(撮影・中島郁夫)

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八角理事長「引きずってはダメ」貴景勝は切り替えを

栃ノ心(左)にはたき込みで敗れた貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

平幕で1敗の翔猿(28=追手風)、琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)が敗れ、最後に残った大関貴景勝(24=千賀ノ浦)も、大関経験者で平幕の栃ノ心(32=春日野)の注文相撲に苦杯をなめトップは2敗で9人が並ぶ大混戦に。協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は、貴景勝に気持ちの切り替えを説いた。

栃ノ心の変化は貴景勝の頭に「ないことはないだろうけど、当たって突っ張っていくイメージだったんだろう」と推察した。それでも、同じ押し相撲で横綱まで上り詰めた八角理事長は「貴景勝のような(押し)相撲なら今日負けたのは仕方ない」と、はたいたり引いたりしての負けではないことを前向きにとらえた。そして「大事なのはあす(9日目)。これを引きずってはダメ。とにかく明日、いい相撲を取ること」と出場する力士で番付最上位の大関に期待した。

栃ノ心(右)のはたき込みで土俵に両手を付く貴景勝(撮影・中島郁夫)

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低調御嶽海は「気持ちがどっかに」八角理事長嘆き

玉鷲に敗れ土俵から引き揚げる御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館

大関候補と期待されて久しい関脇御嶽海(27=出羽海)の低調ぶりを、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が嘆いた。

過去、21勝2敗と圧倒していた平幕で同じ押し相撲の玉鷲(35=片男波)戦。土俵中央での先手争いで、押せないとみるや安易に引き、相手を呼び込みアッサリ土俵を割った一番に「気力がないね。『一生懸命押すんだ』と『何となく』というかね」という表現で両者を対比。「もっともっと相撲に気持ちをかけなきゃ。気持ちが、どっかに行ってしまっている感じがする」と、周囲も指摘する“気分屋さん”的な御嶽海の一面を察した。

「勝てば気分が乗るけど、負ければ乗らない。そういうのをなくさないと大関は難しい。調子が悪い時に、いかに力を発揮するかだから」と、期待すればこその苦言を呈した。

玉鷲(手前)に押し出しで破れる御嶽海(撮影・滝沢徹郎)

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八角理事長「目立っている」正代の相撲内容を評価

正代(左)は栃ノ心を一気に寄り切る(撮影・山崎安昭)

<大相撲秋場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館

役力士の中で大関貴景勝(24=千賀ノ浦)とともに1敗グループで優勝争いの先頭を走る関脇正代(28=時津風)について、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が「(1敗の中でも)目立っている」と存在感を認めた。

栃ノ心相手に、もろ差しで寄り切る力強い相撲。栃ノ心が苦し紛れに左で頭を押さえようとしたところを逃さず、右を深く差しての完勝に「自信がついているね。自分の形になったらサッと出てる。右を差したら走るというかな」と内容を評価。「(栃ノ心に)頭を押さえ付けられても足を出してよく残している。ドッシリした感じはしないけど、よく足が出ている。出足がある感じだね」と前に圧力をかける攻めの姿勢をほめた。

栃ノ心を破り勝ち名乗りを受ける正代。土俵下右は朝乃山(撮影・河田真司)

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幕内唯一全勝の阿武咲、押し相撲に八角理事長も期待

阿武咲(左)は碧山を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館

幕内でただ1人の全勝力士となった西前頭9枚目の阿武咲(24=阿武松)に、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)も期待を寄せた。

過去4勝5敗で同7枚目の碧山(34=碧山)を押し出して無傷の5連勝。先場所は初日からの13連敗で2勝13敗と大負けし、押し相撲の難しさを露呈した阿武咲だが、歯車がかみ合った感のある今場所は正反対の連勝街道を走る。その押し相撲で横綱まで上り詰めた八角理事長は「押し相撲というのは、1つ勝つと流れが良くなる。このまま連勝を伸ばしてほしいね」と、上位陣の奮起を求める意味でも、平幕の大暴れに期待した。残り10日の相撲にも「頭で考えて動くのではなく、自分から動く、体が勝手に動くというよう(な感覚)になれればね」と期待を込めた。

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理事長が朝乃山評価「普通通り戻ってほしいわな」

北勝富士を破り勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、大関朝乃山の今場所初白星を評価した。朝乃山は初日から3連敗後、4日目に北勝富士を寄り倒し。八角理事長は「今日は強引だったけど、悪くなればなるほど、前に出るというのが基本だよね」と指摘した。

今場所は2横綱が休場し、三役以上で勝ちっ放しは1人もいない。朝乃山の復調について、八角理事長は「勝つと負けるのでは全然違うわけだから、これから普通通りの朝乃山に戻ってほしいわな。これからだろうね」と話していた。

朝乃山(左)に寄り倒しで敗れる北勝富士(撮影・鈴木正人)

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貴景勝痛い初黒星 土俵際まで押し込むも逆襲食らう

北勝富士(手前)に押し出しで敗れる貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

貴景勝が本来の相撲で連勝と好スタートを切りながら、痛い初黒星となった。

同じ押し相撲の北勝富士に立ち合い当たり勝ち、土俵際まで押し込みながら、まともに引いたところを狙われたように逆襲を食らった。両横綱が休場で不在の中、存在感を示したい大関が朝乃山に続いて序盤に土。取組後は初日から3日連続で取材に応じなかった。

▼八角理事長(元横綱北勝海) 貴景勝は勝ちたい気持ちが強すぎたか。引いてはダメだと意識すると余計に(引きが)出てしまう。稽古場のぶつかり稽古から直していかないとだめだ。正代は当たって出るだけ、と決めているような迷いのない思い切りがある。

貴景勝(左)は北勝富士に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

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八角理事長、朝乃山の“迷い”を指摘 叱咤激励も

照ノ富士に敗れ、表情を曇らせ引き揚げる朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

大関2場所目で3連敗と最悪の滑り出しとなった朝乃山(26=高砂)の相撲について、報道陣との電話取材に対応した協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が、大関の“迷い”を指摘した。

先場所、1敗同士の対戦で13日目に敗れた上、幕尻優勝をさらわれた照ノ富士(28=伊勢ケ浜)との一番は、立ち合いで左上手を前みつの方で取り、右も差してもろ差しの体勢から一気に寄り立てた。だが、寄り切れないまま、左からのすくい投げで結果的に呼び込む形となってしまった。土俵中央に戻され、逆に左からの上手投げで転がされた一番に「すくって中に入られた。あそこは出ないとダメ。勝ちたい気持ちで、どうしても投げに行ってしまう。(今場所連敗でなく)勝っていれば出られるんだろうけど、勝てないときはこんなもんだな」と朝乃山の心理を分析。立ち合いについては「左上手をいい所に取ったし良かった」と光明を見いだしつつ「(強引な投げで)呼び込んでしまったな」と何度も敗因を指摘。苦境に立たされた大関を叱咤(しった)激励するように「苦しいけど立て直すのは自分しかいない」と言葉を送った。

朝乃山(左)は照ノ富士に上手投げで敗れ初日から3連敗を喫した(撮影・小沢裕)

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屈辱3連敗の朝乃山に審判長苦言「強引にでも前に」

照ノ富士に上手投げで敗れ、表情を曇らせゆっくり立ち上がる朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が、屈辱の初日から3連敗を喫した。7月場所で敗れた大関経験者の東前頭筆頭照ノ富士に上手投げで転がされた。立ち合いからもろ差し気味に寄っていったが、勝負を急いだ強引な投げが裏目に出る結果となった。大関の初日からの3連敗は、初場所の豪栄道以来。大関貴景勝も敗れるなど、三役以上では関脇正代以外が総崩れとなる波乱の1日となった。

   ◇   ◇   ◇

狂った歯車を修正できない。7月場所を制した照ノ富士を相手に、先に攻めたのは朝乃山だった。得意の右四つではなく2本差して土俵際、寄り切れずに左からすくい投げにかかった。しかし照ノ富士にうまく体を入れ替えられ、逆襲の上手投げを食らった。両横綱の休場で最高位として迎える今場所。平幕だった昨年初場所以来となる初日からの3連敗で、波乱の1日の象徴となってしまった。

周囲も心配の目を向ける。八角理事長(元横綱北勝海)はすくい投げにいった場面を敗因に挙げ「勝ちたいからどうしても投げにいってしまう」と心境を察した。土俵下から取組を見守った伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)も「強引にでも前に出ればいいのに」と苦言。高砂部屋の大先輩、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏にいたっては「どこの大関なんだよ? 馬鹿ヤロ!! 恥ずかしい!! こんな取り組みならやめろ!! 」とSNSに連続投稿でぶち切れた。その後「好きこそ辛口だ!」と後輩に期待を込めた。

連敗を抜け出せないショックからか、2日連続でリモート取材を拒否。大関2場所目となった角界の看板は、もがき苦しみながら初白星を目指す。【佐藤礼征】

照ノ富士に上手投げで敗れ悔しそうな表情を見せる朝乃山(撮影・鈴木正人)

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正代&御嶽海の両関脇を理事長評価「見違えるね」

八角理事長(20年3月22日)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

先場所、ともに11勝を挙げ今場所は大関昇進への足固めにしたい両関脇が、ともに快勝して連勝発進。

協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)も相撲内容を含め評価した。

東関脇の正代(28=時津風)は押し相撲の玉鷲(35=片男波)を右、左とのぞかせながら、相手の突き押しを完全に封じ、お株を奪うように押し出した。八角理事長が最初に発したのが「見違えるね」。自身も押し相撲で最高位に上り詰めただけに「押し相撲の力士は、正代のように出られるのが一番いやなんだ。押し相撲の玉鷲に(いい内容で)勝って自信がつくだろう」と弾みがつくことを見通した。ただ、胸を反らすような立ち合いについては「上位相手に、反っているようでは優位にいかない。もっとアゴを引いてほしいな」と注文も忘れなかった。

一方、先場所優勝の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)を、いなして背後について送り出した西関脇御嶽海(27=出羽海)についても「押し勝って相手に力が伝わっているから、いなしが効く。押し勝つ相撲が大事」と「大関候補」と期待されて久しい優勝2回の実力者を評価。敗れた照ノ富士については「膝の不安が大きい気がする」と分析していた。

玉鷲(左)を押し出しで破る正代(撮影・小沢裕)
照ノ富士(右)を攻める御嶽海(撮影・河田真司)

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八角理事長「一杯飲んで」朝乃山に気分転換の勧め

隆の勝に敗れ、表情を曇らせ土俵から下りる朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

大関2場所目で連敗スタートとなってしまった朝乃山(26=高砂)に、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が“気分転換の勧め”を説いた。

平幕の隆の勝(25=千賀ノ浦)に防戦一方で土俵を割った朝乃山の一番を「勝ちたい気持ちが強すぎるのか、上体だけで右を差しに行こうとしていた。そこを、はね上げられて上ずって腰が浮いた。もっと足を動かして厳しく差しに行かないとだめだ。体全体で行った隆の勝との違いだ」と勝負のポイントを分析した。

その上で、朝乃山の心情をくみ取るように「両横綱が休場して(番付の)上には2人(大関)しかいないからプレッシャーもあるだろう。それだけ大変な地位ということ。精神的に試されている」と推察。3日目以降について「一杯飲んで気持ちを切り替えること。開き直ることではないかな」と気持ちの切り替えを勧めた。

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