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元K1武居が計量パス、原点の聖地で11日デビュー

ボクシングデビューに向け、計量パスした元K-1スーパーバンタム級王者武居(左)。右は対戦相手の高井(大橋ジム提供)

元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)が11日、東京・後楽園ホールのフェニックスバトル76大会(日刊スポーツ新聞社後援)でボクシングのデビュー戦に臨む。

バンタム級とスーパーバンタム級の間のウエートとなる54・5キロ契約体重6回戦で、サウスポーの高井一憲(34=中日)との対戦を控え、10日には都内の病院で前日計量に臨み、両者ともに54・4キロでクリアした。

K-1傘下のKrushで14年11月にキックボクサーとしてプロデビューした際も後楽園ホールが会場だった。武居は「格闘技の聖地ですし、自分の原点というか、そこがスタートでした。観客が近くて、やっぱり引き締まりますね」とキッパリ。競技は違うものの、16年12月のKrush71大会以来約4年4カ月ぶりの聖地リングに向けて気合を入れ直した。

また試合自体も昨年3月のK-1年間最大の祭典ケイズフェスタ3大会以来となる。武居は「久しぶりの試合。明日はデビュー戦らしく若々しい試合をみせたい。K-1から応援してくれる人たちのためにも、しっかりと勝ちたいと思います」とやる気満々だった。

指導する元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(38)は「仕上がり? 大丈夫だと思います。課題は出た方がいいと思うし、試合の中でいろんなものをみせてくれると思う。そこをみて、どういう風に彼を持っていくのか考えようと思っています」と期待を寄せていた。

オンラインで報道陣の取材に応じた元世界3階級制覇王者八重樫トレーナー

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井上尚弥が比嘉に連打浴びせた/LEGEND詳細

<LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に参戦する。スパーリング形式の3分3回で開催。

出場予定だった東京五輪ライト級日本代表の成松大介(31=自衛隊体育学校)が発熱で欠場することが11日、主催者から発表された。PCR検査を受ける前に発熱したため、自宅で静養しているという。成松の代役としてアマチュアから秋山佑汰(26)が出場し、IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)と対戦した。

【第1試合】

木村翔   
  
 武居由樹

1回

元WBO世界フライ級王者の木村とK-1のスーパーバンタム級王者の武居は、ヘッドギアをつけずにグローブを交えた。開始から距離をとってお互い様子を見ていたが、サウスポーの武居が左アッパーで先制攻撃。その後も武居が左アッパーを軸に連打を畳みかける。木村も1分半すぎに右フックで反撃。残り30秒すぎから武居がコンビネーションで左フックを当てた。

日刊採点10-9(武居)

2回

開始から木村が前進して右パンチを繰り出すが空転。武居が冷静に左パンチをヒット。その後も木村が前進して連打を出すが、武居になかなか当たらない。残り40秒、ようやく木村の右ストレートがヒットするが、ダメージを与えるまでには至らず。ほぼイーブンも、この回は前に出て、手数が多かった木村ややリードか。

日刊採点10-9(木村)

3回、積極的に木村(手前)にパンチを浴びせる武居(撮影・浅見桂子)

3回

開始から木村が前に出てプレッシャーをかけるが、武居は冷静にパンチを見切って、右ジャブ、左のショート、アッパーと的中させる。中盤も武居は打ち合いを避け、距離を取ってジャブやアッパーをヒットさせる。終盤に木村は右ボディーブローを何度かヒットさせたが、武居のペースを崩し切れず。

日刊採点10-9(武居)

3回を終えて、笑顔で手を上げる武居(左)と木村翔(撮影・浅見桂子)

【第2試合】

京口紘人   
  
 八重樫東

1回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

2回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

3回

開始から連打の応酬も、京口のボディーブローが有効にヒットする。八重樫も下がらずに応戦し左右アッパーをヒット。1分すぎから京口の強烈な左ボディーブローがヒットするが、八重樫も前に出て応戦。残り1分から両者と近距離で打ち合い。終盤に京口の強烈な右ストレートがヒットした。

日刊採点10-9(京口)

3回、八重樫(手前)と気迫の打ち合いをする京口(撮影・浅見桂子)

3回を終えて手を上げる八重樫(左)と京口(撮影・浅見桂子)

【第3試合】

森脇唯人   
  
 井上岳志

1回

全日本選手権3連覇中の東京五輪ミドル級日本代表の森脇と、プロで世界挑戦の経験もあるWBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者の井上のアマチュアとプロのスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。

開始から長身でリーチに勝る森脇の速い左ジャブがヒット。井上はガードを固めて前に出るが、パンチを当てることができない。1分半すぎに森脇の強烈な左ストレートをカウンターで浴びた井上が、左まゆをカット。スパーリングが再開されると、井上は強引に前に出るが、出血が激しくなった。

日刊採点10-9(森脇)

2回

開始から森脇が遠い距離からの速いジャブでペースを握る。井上は相手の左が邪魔でなかなか前に出ることができなかったが、1分すぎに右フックをヒットさせると、一瞬、森脇の動きが止まった。中盤以降は井上がぐいぐい前に出て、体をつけて重いパンチを連打して、乱打戦に持ち込む。

日刊採点10-9(井上)

3回

井上が高いガードでじわじわと前進。森脇が長い左ジャブで距離を取る。1分すぎに井上が相手の胸に頭をつけて右アッパーをヒット。ロープにつけて右フックを浴びせる。残り30秒を切ると、井上が接近戦に持ち込んでパンチをヒットさせた。

日刊採点10-9(井上)

3回、井上(手前)と気迫の打ち合いをする森脇(撮影・浅見桂子)

3回を終えて健闘を称えて手を上げる森脇(左)と井上(撮影・浅見桂子)

【第4試合】

秋山佑汰   
  
 平岡アンディ

1回

出場を予定していた東京五輪ライト級日本代表の成松が発熱で欠場したため、国体優勝3回などアマ5冠を誇る秋山が代役出場した。

IBF世界スーパーライト級12位の平岡とのアマチュアとプロのスパーリングは、アマの秋山がヘッドギアを着用、プロの平岡はヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポー同士で開始からお互い右ジャブを出して距離をはかる展開が続いた。中盤から秋山がジャブを出して前進するが、平岡にヒットすることができない。2分すぎに平岡のオーバーハンドレフトがヒットし、終盤にはロープにつめて連打。お互い決定打はなかったが、やや平岡が優位か。

日刊採点10-9(平岡)

1回、秋山(左)に気迫の表情で打ち込む平岡(撮影・浅見桂子)

2回

ジャブの付き合いでスタート。その後、秋山が前進してパンチを繰り出すが、動きの速い平岡をとらえることができない。1分半すぎから平岡は足を使ってアウトボクシング。2分40秒、平岡の左右フックが秋山の頭をヒットするが、両者ともなかなかかみ合わず。

日刊採点10-9(平岡)

3回

前半は平岡がフットワークを使ってアウトボクシング。50秒すぎに平岡が秋山をコーナーにつめて連打をまとめる。1分すぎから秋山のボディーブローが当たりはじめる。2分すぎに平岡が連打から左ストレートをヒット。秋山もアッパーで応戦するが、最後は平岡の右アッパーが決まったところでゴング。

日刊採点10-9(平岡)

1回、レフェリーを務める渡嘉敷氏(手前下)が倒れ、思わず苦笑する平岡(左)と秋山(撮影・浅見桂子)

【第5試合】

岡沢セオン   
  
 佐々木尽

1回

東京五輪ウエルター級日本代表のアマチュアの岡沢と、プロの日本スーパーライト級ユース王者で10戦全勝(9KO)の19歳の強打者佐々木のスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポーの岡沢が開始からワンツーをヒット。1分すぎにも岡沢が長距離からワンツーを決める。佐々木も打ち返すが、速い岡沢をとらえることができない。その後も佐々木が前に出ようとするが、岡沢は速い左で中に入れなかった。

2回

始から佐々木が前へ突進。岡沢は足を使って距離を取る。1分20秒すぎに岡沢のワンツーがヒットするが、佐々木は効いていないとアピール。2分すぎには岡沢が佐々木をコーナーにつめて連打。佐々木はパンチを繰り出すが速い岡沢に当てることができない。ラウンドを通じて岡沢が支配した。

日刊採点10-9(岡沢)

3回

開始からトリッキーな動きで佐々木が打ち合いを誘うが、岡沢は距離を取ってペースを崩そうとはしなかった。1分すぎに佐々木の挑発に、岡沢は両手を腰の後ろにもっていき、ノーガードで戦う余裕を見せる。しかし、残り1分から展開が一変する。突然、両者足を止めて打ち合い。岡沢が左ストレートから右フックを決めると、佐々木も右ストレートをヒットさせて応戦。終了ゴングまで手を緩めずに打ち合った。

日刊採点10-9(岡沢)

3回、佐々木(右)を笑顔で挑発する岡沢(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

【第6試合】

内山高志   
  
 坂晃典

1回

一時代を築いた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王座を11度防衛の内山と、現役の日本スーパーフェザー級王者で日本王座2階級を制した坂のスパーリングは、現役の坂がヘッドギアを着用、内山はヘッドギアなしでグローブを交えた。開始1分は両者警戒して手数が少なかった。1分20秒すぎに内山の左ジャブからワンツーが坂の顔面をとらえた。2分すぎにも右フックから左ボディーブローがヒット。坂は前に出るが、内山がたくみにサイドに回る。残り30秒すぎに内山の左ボディーブローが再びヒットした。

日刊採点10-9(内山)

2回

開始から坂が左ジャブをついてじりじりと前に出る。30秒すぎに内山の右ストレートが坂のボディーにさく裂。1分半すぎに坂が内山をロープにつめて右フックをヒット。1分50秒、内山の右ストレートが、2分には内山の左ボディーブローがまともに坂に決まる。終了20秒前から坂が連打でラッシュもダメージは与えられず。

日刊採点10-9(内山)

3回

坂がヘッドギアを外して登場。左ジャブをついて内山をロープにつめて連打。内山は体力を消耗したのか手数が減る。2分すぎに内山の右ストレートが坂の顔面にヒット。左ボディーブローも決めたが、坂もジャブから右ストレートで応戦した。坂が手数でやや上回ったか。

日刊採点10-9(坂)

3回、内山(右)と坂は気迫のこもったと打ち合いを披露(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)と打ち合う坂(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)がよろめき、笑みを浮かべる坂(撮影・浅見桂子)

【第7試合】

井上尚弥   
  
 比嘉大吾

1回

世界3階級制覇王者で現役最強と言われる井上と、元WBC世界フライ級王者で2階級制覇を目指す比嘉のスパーリングは、ヘッドギアを着用してグローブを交えた。50秒すぎに井上の右ストレートがヒット。その後は鋭いジャブで井上がペースを掌握。1分半すぎに比嘉が井上をロープにつめて連打をたたきこんだところに、井上が右アッパーから左ボディーを決める。その後も井上が比嘉をロープに誘い、カウンターを狙う。「ガチでやりたい」という井上の試合前の宣言通り、スパーリングとは思えない迫力のある攻防が繰り広げられた。

日刊採点10-9(井上)

2回

開始から速く鋭い左ジャブで井上がペースを握る。比嘉は前へ出てパンチを繰り出すが井上はしっかりとガード。1分すぎから井上はノーガードで打ち合う余裕も。1分半すぎから左ボディーブローから右ストレートで比嘉をのけぞらせる。2分すぎには右ストレートで比嘉を何度ものけぞされる。比嘉は必死に前に出て手を出すも、井上のカウンターの連打を浴びる。

日刊採点10-9(井上)

3回

両者ヘッドギアをはずして登場。30秒すぎに井上が連打から左ボディーブローを決める。1分すぎに比嘉の右フックもヒット。1分半すぎに比嘉がロープにつめてラッシュするも、井上はクルクルとパンチを外してみせる。1分すぎにロープに詰めて比嘉が右ストレートを決めるが、井上が右アッパー3連発で比嘉のあごをはね上げる。井上はロープに下がって、比嘉にパンチを出させる余裕を見せた。

日刊採点10-9(井上)

3回、ヘッドギアを取って気迫の打ち合いをする井上(左)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての打ち合いを終え、笑顔で健闘を称え合う井上(右)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての戦いで比嘉(左)にパンチを放つ井上(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取って気迫の表情で井上(手前)に打ち込む比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

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京口紘人「拳のみで会話」八重樫東と激しい打ち合い

1回、打ちあう八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)

<ボクシング:エキシビション戦LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館◇スパーリング形式3分3回◇第2試合

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が最終3回、昨年9月に現役引退した元世界3階級制覇王者八重樫東(38=敬称略)と接近戦から激しい打ち合いを展開した。両者ともにヘッドギアありでスパーリング。1、2回は距離を保ちながらけん制していたものの「お客さんに楽しんでほしかった。1、2回は駆け引き、ラストは打ち合うのが礼儀というか、頭をくっつけて打ち合う、拳のみで会話して、向き合っただけにお客さんにも喜んでいただけたかなと思う」と充実した表情を浮かべた。

昨年11月に自らの新型コロナウイルス感染で試合中止となっており、有観客でのリングは19年10月の久田哲也とのV2戦以来だった。スパーリング形式とはいえ、京口は「こうやって大勢のお客さんの前に出ると『帰ってきた』と久しぶりに実感しました」としみじみ振り返った。

3月13日(日本時間14日)には米テキサス州でアクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)との3度目の防衛戦に臨むことになっている。英プロモート大手マッチルームと複数試合契約後初試合となり「防衛戦の前にメチャメチャいい刺激を受けた。大きなイベントでの久しぶりの感触、空気感はプラスになると思う」と手応えを口にした。

3回、打ちあう八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)
戦いを終えた八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)

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井岡と田中の世界戦、過去の日本人対決は王者が圧倒

井岡一翔(左)と田中恒成

<プロボクシング:WB0世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)と日本人2人目の4階級制覇を狙う同級1位田中恒成(25=畑中)の大みそかの大一番のゴングが鳴る。

世界複数階級制覇経験者の日本人の男子対決は初めて。

 ◇   ◇   ◇

◆複数階級制覇 世界最多はオスカー・デラホーヤ(米国)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の6階級で、5階級が7人いる。日本のジム所属選手では、4階級の井岡一翔が男子最多、世界で20人目だった。アジアではパッキャオ、5階級のノニト・ドネア(同)、ドニー・ニエテス(同)に続き4人目。ミニマム級からはレオ・ガメス(ベネズエラ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、ニエテスに続き4人目。国内で3階級は亀田興毅、ホルヘ・リナレス、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成に井岡で7人いる。2階級制覇はファイティング原田から京口紘人まで17人。女子はアマンダ・セラノ(プエルトリコ)の7階級が最多で、国内は藤岡奈穂子の5階級が最多。

 ◇   ◇   ◇

◆世界戦での日本選手対決 67年のスーパーフェザー級が最初で、王者沼田から小林が12回KOで奪取した。過去45試合ある。統一戦、決定戦の各3試合を除くと王者の30勝9敗。今回と同じ世界王者経験者の対決は過去14試合ある。団体統一戦1試合を除き、暫定王者との統一戦を含めて王者が10勝3敗。いずれも王者が勝率77%となっている。

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元K1武居由樹、ボクシングデビューへ高地トレ開始

八重樫トレーナー(右)のもと、横浜市の高地トレスタジオ「グリーンテラス」で低酸素の中でダッシュする前K-1スーパーバンタム級王者武居

K-1スーパーバンタム級王座を返上し、プロボクシング転向を表明した武居由樹(24)が、来春のボクシングデビューに備えて横浜市内で高地トレーニングを本格的に開始した。所属先となる大橋ジムと同じビルの6階にある高地トレーニングスタジオ「グリーンテラス」に向かい、担当する八重樫東トレーナー(37)の指示を受けながら、低酸素トレーニングでコンディション強化に入った。

同スタジオでは標高3000メートルの低酸素トレまで可能な設備が整っており、武居は標高2600メートルの低酸素ルームの中で、ダッシュを繰り返した。八重樫トレーナーの猛ゲキを受けながら走り続けた武居は「乳酸がたまりますね。きついっす」と大粒の汗を流しながら、ハードメニューを消化した。大橋会長は「武居にとって高地トレは非常に良い練習になっている。来春にはプロデビューしてもらう」と順調な調整ぶりに目を細めていた。

武居は13日のK-1両国大会のリングでボクシング転向を正式表明。2団体統一バンタム級王者井上尚弥(27)が所属する大橋ジムに入門すると報告していた。既に11月から八重樫トレーナーのもと、ジムワークを開始している。

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ボクシング転向K1武居由樹、トレーナーに八重樫氏

大橋会長(左端)、八重樫トレーナー(右端)のもと世界王者を狙う武居

前K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24)が13日、K-1 WORLD GP両国大会のリング上で、プロボクシング転向を正式表明した。武居の意向を受け、ボクサーとして受け入れることになった大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(55)は「11月からジムワークを見ているが、世界を狙える素質は十分にある。バンタム級か、スーパーバンタム級で来春デビューすることになる」と明かした。早ければ3月にもプロボクサーとしてデビューする見通しだ。

世界王座を狙うため、武居は「激闘王」のもとでレベルアップを図る。元世界3階級制覇王者で今年9月に現役引退した八重樫東トレーナー(37)が指導者に就く。八重樫氏の担当トレーナー就任は武居本人、武居の師匠となるPOWER OF DREAMの古川誠一会長の意向で、大橋ジムとしての大きな期待の表れでもある。八重樫氏は「自分もトレーナーをはじめたばかり。一緒に成長していってほしいと言われているので、一緒に成長していければと思っている」と抱負を口にしていた。

世界3階級制覇王者の八重樫トレーナー(左)のもとで、ジムワークに励む武居

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井上尚弥強さの秘訣解説 中盤KO予想/八重樫東氏

八重樫東氏と井上尚弥(2017年4月4日撮影)

米ラスベガスで10月31日(日本時間11月1日)に防衛戦を行うWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が29日(同30日)、MGMグランド・カンファレンスセンターで行われた公式会見に臨み、挑戦者のWBA同級2位モロニー(29=オーストラリア)と初対面した。静かに闘志を燃やし、万全の仕上がりをアピールした。9月に引退した元3階級王者八重樫東氏(37)は、井上の強さの秘訣(ひけつ)を3つのポイントで解説。中盤KO勝ちを予想した。

   ◇   ◇   ◇

-世界が注目する一戦です

八重樫 いよいよですね。(昨年の)WBSS決勝でドネアに勝ち、さらに先のステージです。世界が見ている試合ですし、勝てば、尚弥の評価がまた一気に上がる気がします。

-八重樫さんは引退直前の8月、現役最後のスパーリングとして井上選手と拳を交えたと聞きました。井上選手が高校生の頃からスパーリングをしてきた八重樫さんだから分かる、強さの秘訣(ひけつ)とは?

八重樫 今回の試合をより楽しく観戦するために、僕の考える尚弥の「強み」を、3つ挙げたいと思います。1つ目は「左ジャブ」です。ジャブと言っても、いろんなジャブがあります。僕が戦った(4階級王者の)井岡一翔君のジャブはすごく硬くて、もらうと眼が腫れるようなパンチです。それに対し、尚弥のジャブは硬さではなく、インパクトの瞬間に爆発するようなパンチなんです。

-「爆発」するジャブですか。それは、相手にどんな影響を与えるのですか?

八重樫 僕は基本的に、ジャブを打たれても気にせずに前に入っていくタイプなんですが、尚弥とやると、ジャブが強いので、前進を止められてしまうんです。足が止まると、いつの間にか後手後手になって、気がついた時には、ガードを固めて、ディフェンスに専念させられているんです。相手をその場から動けなくして、自分は良いポジションからコンビネーションを差し込んでいく。彼は、そういう展開をつくるのが抜群にうまいんです。モロニーもオーソドックス(右構え)の選手なので、試合序盤は、尚弥の左手の使い方に注目してほしいですね。

-2つ目のポイントは?

八重樫 「姿勢」です。僕の場合は、少し前傾でガードを固め、頭をふって前に出て行くのですが、尚弥は姿勢がよく、上半身が、すっと立った状態で構えています。その理由は骨盤にあるんです。日本人は基本的に骨盤後傾で、猫背になりやすいのですが、尚弥は骨盤の上にしっかり背骨が乗っています。それによって欧米の短距離選手のように、ヨーイドンの一歩から速い動きができる。それが、尚弥の初速のスピードにつながっているんです。背筋が立っていることで、モーションも小さくなり、打ち出す瞬間が相手に分かりにくいというメリットもあります。

-左手、姿勢…。最後に3つ目は?

八重樫 「フットワーク」です。尚弥はものすごく足が動く選手です。相手のパンチを、ボディーワークではなく、足で外すんです。アマチュア出身の選手は全体的にそうなのですが、彼はその1歩先をいっています。相手がパンチを打とうとした、その一拍前に、バックステップを2回踏むんです。打ち気な相手に対し、瞬間的に2つ下がることで、攻撃の意欲をそぐのです。そして、下がった次の瞬間には、自分の攻撃のスイッチが入っている。そういう小さな駆け引きを続けて、チャンスをつくりだしているんです。ぜひ、足もとも注目してください!

-3つのポイント、非常によく分かりました

八重樫 尚弥=パンチ力という印象を持っている人は多いと思いますが、冷静に見ていると、本来は、ものすごく繊細なボクシングで試合を構成している選手なんです。フットワーク、ジャブ、カウンター…。倒す倒される、殴る殴られるだけでなく、そういう技術に注目して見ると、さらに面白いと思います。

-最後にモロニーの特徴を踏まえ、試合の展望を

八重樫 モロニーはスムーズに足を使えて、ディフェンスもうまい選手です。攻撃のバリエーションも豊富ですし、穴を見つけるのが難しい、やりにくい相手だと思います。試合としては、足を使ってポイントをピックアップしようとするモロニーを、尚弥が追うような展開になると思います。ただ、尚弥は穴を見つけて、ついていくというより、穴を強引にこじ開けて、壊しに行くタイプです。予想は、ずばり、中盤のKO勝ちです! 最高の試合を期待したいですね。

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月大橋ジムからプロデビューし、11年にWBA世界ミニマム級王座を獲得。13年にWBCフライ級、15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、3階級制覇を達成。今年9月に引退を発表。通算28勝(16KO)7敗。

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井上尚弥ら「激闘王」八重樫東を語る/まとめ

元世界3階級王者・八重樫東(37)が現役引退を発表した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。

特別スパーリングを終えポーズをとる井上尚弥(左)と八重樫東(2014年5月19日撮影)

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座を獲得して3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の世界3階級制覇を達成した。2度防衛。160センチの右ボクサーファイター。通算28勝(16KO)7敗。家族は彩夫人と1男2女。

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全力で相乗効果も…松本トレーナー語る八重樫の強さ

松本トレーナー(左)とのミット打ちを消化する元3階級制覇王者八重樫東(2019年3月5日撮影)

<ボクシング、「激闘王」八重樫東を語る~4>

元世界3階級王者・八重樫東(37)が現役引退を発表した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。デビューから15年間コンビを組んできた、元東洋太平洋フェザー級王者の松本好二トレーナー(50)は、類いまれな精神力の強さが、世界王者につながったと振り返りました。

 ◇    ◇   

世界の舞台で、これだけ長く一緒に戦ってこられたのは、僕にとっても最高の財産です。あらためて思い返してみると、大橋ジムに入ってきた時は、今のように、「とことん頑張る」というタイプの選手ではなかったんです。それが川嶋(勝重)の練習への姿勢を見たり、後輩に(井上)尚弥が入ってきたりする中で、どんどん良い方に変わっていきました。尚弥は、階級も近く、比較もされますし、「自分」を持っていない選手だったら、気持ち的にもぶれる環境だったと思いますが、八重樫は最後までぶれなかったですね。

激しい打ち合いの連続で、身内からしたらハラハラする選手でしたが、無事に引退を迎えられて、寂しい半面、トレーナーとしても、キャリアをまっとうさせてあげられたのかなという自負もあります。

忘れられないのは、日本王者時代ですね。けがの連続で、万全の状態でリングに立つことがほとんどできませんでした。実際、会長は「引退」も考えていましたし、2度目の防衛戦の初回にダウンした時は、「厳しいかな」と思いました。でも、その試合を逆転で勝ちきって、そこから、吹っ切れたように世界が近づいていった感じがします。

八重樫の練習を受けるのは、こちらも真剣勝負です。普通の選手は、トレーナーとのミット打ちは、だいたい1日に3~4ラウンド程度なのですが、八重樫は多いときは、10ラウンドを超えます。僕も体力的に相当きついですが、八重樫がすべてのラウンドを全力でくるから、こっちも、少しでも良いコンディションにしてあげたいと、相乗効果が生まれるんです。その姿勢は、世界王者になっても変わらなかったですね。

八重樫のボクシングへの向き合い方は、後輩ボクサーの手本になると思います。負けても一生懸命頑張ればチャンスがくるんだというのを背中で示してくれましたし、試合の結果がすべてではないということを伝えてくれました。

世界王座を取ったポンサワン戦の前に、実は別の世界王者に挑戦する話がほぼ決まっていたんですが、東日本大震災で試合が流れてしまったんです。僕も現役時代に世界に3度挑戦させてもらっていますし、何年も待ってつかみかけたチャンスですから、その悔しさは分かります。

なので、会長に「1週間ぐらい休ませたい」とお願いし、リフレッシュするように八重樫に伝えたんです。ところが、「他にやることがないんで、練習してもいいですか?」と言ってきました。自分の現役時代と比較し、「こういうやつが世界王者になるんだろう」と、その時に思いました。

いろんな激闘がありましたが、やはりロマゴン(ローマン・ゴンサレス)戦は特別でした。前半は足をつかう作戦だったんですが、1ラウンドを終えてコーナーに戻ってくると、八重樫が「打ち合いたいです」と言ってきたのです。わずか60秒のインターバルですから、長く話すことはできませんし、相手と向き合って八重樫が感じた「風」が正解なんだと僕も覚悟を決めました。「行くのか?」「行きます!」「止めてもいくんだろ?」「はい!」。そんな短い会話をかわした、八重樫は楽しそうな笑顔でした。そのシーンが写真で残っていて、それは僕にとっても特別な1枚ですね。

その試合で結果(9回TKO負け)は残せませんでしたが、世界戦が決まれば、2人で作戦を立てて、何カ月も前から、その日に向かって作りあげていきます。八重樫が世界を取って以降は、「俺は教える立場かもしれないが、ずっと一緒に戦ってきた同士だと思っている」と言ってきました。あらためて、15年間、ありがとう、お疲れさまと伝えたいですね。これからは、八重樫の持っているトレーニング方法や減量の知識を1人でも多くの後輩に伝えていってほしいですね。

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八重樫東、力作「子育て論」初講演に見た豊かな話術

八重樫東(左)と大橋秀行会長(19年12月撮影)

<ボクシング、「激闘王」八重樫東を語る~3>

元世界3階級王者・八重樫東(37)が引退した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。

◇  ◇  ◇

WBC世界フライ級王座を獲得し、2階級を制覇した13年8月だった。八重樫が練習後、所属ジムで汗を流しながらじっとスマホを凝視しているシーンで出くわした。画面をのぞかせてもらうとメモに大量の文字が…。翌月に控えているという講演内容を入力していた。「4日間かけてスマホでつくりましたよ…」という力作は、印刷すればA4サイズの用紙8枚分にも及んだ。

世界王者になって以降、何度かボクシングをテーマに講演していたが、この時の依頼は子育て論だった。「ボクシングの話以外でオファーが来るとは思っていなかった」と苦笑しつつも、75分間分をきっちりと構成していた印象が強く残っている。不慣れな内容に緊張はマックスだったそうだが、講演当日の9月7日早朝に次女一永(ひとえ)ちゃんが生まれ、開口一番に愛娘の誕生を報告。「最初のつかみが大事だと聞いていたのですが、一永のおかげで助かりました」。70人以上が集まった講演会で、ボクシング以外の話題に耳を傾けてもらったことが自信になったそうだ。

当時、八重樫は30歳。三十路(みそじ)となり「発言力」に磨きがかかっていた。05年のプロデビュー当時、八重樫の記事には大橋秀行会長の「秘蔵っ子」と書かせてもらったが、スポーツ界でトップクラスと言える師匠の巧みな話術を近くでみながら吸収。ボクシングとともに、発言1つ1つにも力強さが加わっていた。人に自らの考えや思いを伝えることで、頭で思考が整理されると言う。世界王者になったことで生まれたリング外の経験は、八重樫をさらにグレードアップさせていたと感じていた。

ボクシングファンだけでなく、取材に訪れる数多くの報道陣にも好かれていたのは、自らの生きざまを表現できる魅力があったから。あの子育て論の初講演から7年後の9月、ついに引退の時がきた。今度は八重樫の「秘蔵っ子」たちにボクシングテクニックとともに、人間力豊かな話術も継承していってほしいと願っている。【元ボクシング担当=藤中栄二】

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できることは何でもやる…八重樫を成長させた貪欲さ

八重樫(2019年12月10日撮影)

<ボクシング、「激闘王」八重樫東を語る~2>

元世界3階級王者・八重樫東(37)が現役引退を発表した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。第2回は、ボクシング担当記者が見た激闘王の裏にある一面、貪欲さについてです。

   ◇   ◇   ◇

ボクシングジムには似つかわしくないものが、窓の桟に置かれていた。八重樫の引退試合となった昨年12月の世界戦。その試合を控え、練習をのぞきに行った時に発見した。お手玉だった。「ボクが持ってきました。若い選手もやってみればと思って」と話した。

試合前は家族と離れ、マンションで単身生活が恒例だった。練習、試合に集中するため。この時は部屋で暇な時間にテレビを横目に、お手玉で遊んでいたという。知り合いのインストラクターから教わり、今回採り入れた真剣なトレーニングの1つだった。

右半身は言語や思考の論理の左脳、左半身はイメージや芸術感覚の右脳がつかさどる。現代は左脳中心の社会でバランスが崩れがちで、両手を使えば右脳の刺激になる。さらに右脳は空間を認知し、ボクシングに重要な距離感につながる。ボクシングに通じるならと取り組み、後輩にも勧めることになった。

大橋会長は「中身の濃い15年間で、教えられることも多かった」と振り返った。「いろんな方法を採り入れ、日本で一番知識がある。科学的研究に熱心で、3階級制覇にもつながった」。激闘王の裏にある一面を高く評価していた。

練習後よりも練習前の取材が多かった。普通はシューズを履き、バンデージを巻くと練習に入る。八重樫はプロテインやさまざまなサプリを飲むので、その合間にも話を聞くことができた。サプリメントは何十種類も使ってきたと聞いた。

昔はロードワークとジムワークが練習だった。今はフィジカルトレーニングが必須で、体幹などの強化に不可欠だ。八重樫は拓大の先輩内山と同じコーチに指導を受けていた。それに満足できず、他ジムの階段トレにも積極参加。刺激を求めてフィジカルコーチを替えたこともある。ボクシングのためなら、できることは何でもやる。実に貪欲だった。

世界初挑戦のアゴ骨折に始まり、ケガも多かった。左肩を痛めてパンチを打てずにぶっつけ本番。酸素カプセルに入っていて急性胃炎で救急搬送されたことも。数々の苦難もあらゆる手を尽くして乗り越え、ボクサーとして人として成長してきた。それが「ボクシングは人生を豊かにしてくれた」の言葉となった。

最後の試合翌日も、八重樫はいつも通りジムに行った。あいさつで終わらず、体を動かしてから帰ったそうだ。練習の虫でもある。どんな八重樫2世を育てるか楽しみだ。【河合香】

会見で笑顔を見せる八重樫(大橋ジム提供)

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八重樫東さんがオンラインサロン、技術解説など配信

ボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東さん(2019年12月10日撮影)

ボクシングの元世界3階級制覇王者で、1日に引退を発表した八重樫東さん(37)が2日、自身のSNSを更新し「激闘王 八重樫東 オンラインサロン」(gegitoo.com)を開設したと報告した。

オンライサロンは月額会費制のWEB上で展開されるコミュニティーで、八重樫さんは「僕の信念でもある『健全な精神は健全な肉体に宿る』という考え方のもと、さまざまな角度から見たボクシングの素晴らしさや、奥深さを、1人でも多くの方にお伝えしたいと思っています。昔からボクシングが大好きな人も、最近ボクシングに興味を持った人も、みんなが一緒に楽しめるサロンを作っていきたいと思います」と抱負をつづった。

月額は3300円(税込み)で、キャリアを振り返った話や、ディテールにこだわった技術解説、メンタルについての記事のほか、サロン限定のオリジナル動画も配信していく。また、会員との交流イベント、LIVE配信も行っていくという。

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井上尚弥、八重樫とのスパー「指標」に成長を実感

井上尚弥(左)と八重樫東(2018年6月5日撮影)

<ボクシング、「激闘王」八重樫東を語る~1>

元世界3階級王者・八重樫東(37)が現役引退を発表した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。初回は、同門のWBA、IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27)です。

 ◇    ◇   ◇

八重樫さんとは、自分が高1の時から、2014年に世界王者になる頃まで、スパーリングをさせてもらっていました。スパーを始めた当初、八重樫さんは日本チャンピオンで、体が強く、当たり負けてしていたのを覚えています。

当時は、試合では足を使うスタイルでしたが、スパーでは今と同じでファイターでした。打ち負けることもありましたし、父(真吾トレーナー)と、八重樫さんとのスパー映像を見返して、作戦を立て、次のスパーで試すという作業を繰り返していました。高2、高3年となるにつれて、少しずつ食らいついていけるようになったことで、「指標」ではないですが、自分自身の成長を実感することができました。

僕が大橋ジムと契約したのは、八重樫さんと井岡さんの試合のタイミングでした。ロマゴンとの試合もそうですが、常に「激闘」を貫き、どんな試合でも、会場に来たお客さんは満足して帰る。そこに、プロとしてのすごさを感じました。

八重樫さんから「現役の最後にスパーをやりたい」と言われ、8月に、約7年ぶりに拳を交えました。わずか2ラウンドでしたが、八重樫さんのボクシングへの思いが伝わり、僕自身、感じたものは少なくありませんでした。トップで走ってきた先輩の最後の相手を務めることができて、自分にとってもすごく良い経験になりました。

八重樫さん、15年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。そして、これからもよろしくお願いします!

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時に史上初のアマ7冠。12年7月にプロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。19年5月にIBF世界バンタム級王座を奪取し、3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男1女。165センチの右ボクサーファイター。

特別スパーリングを終えポーズをとる井上尚弥(左)と八重樫東(2014年5月19日撮影)

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家族と一緒に…引退八重樫東の防具に3人の子供の絵

引退会見した八重樫東(中央)。左は松本好二トレーナー、右は大橋秀行会長(大橋ジム提供)

ボクシングで元世界3階級制覇王者の八重樫東(37=大橋)が1日、現役引退を表明した。

オンラインの会見では、15年間の現役生活について語ると同時に今後の活動などについても言及した。また、歴代担当記者が、八重樫との思い出を振り返った。

   ◇   ◇   ◇

ボクサーが唯一身につけることを許された防具がある。ノーファウルカップ。急所を保護するためにつける。八重樫は拓大時代からのものを使ってきた。この愛用品にも家族愛が表れていた。

モットーの「懸命に悔いなく」。その文字とともに、長男圭太郎くん、長女志のぶちゃん、次女一永ちゃんと3人の子供の絵が描かれている。いつからか、世界戦前は単身でマンション生活を送るようになった。練習、試合に集中するため。子供の絵は3階級制覇後の防衛戦を控え、マンション生活の合間に自らが描いた。

1カ月以上家族と離れ、最初の頃は週末には家に帰っていた。終盤はそれも我慢して、テレビ電話での会話も封印した。「パパ頑張って」という、涙声の留守電が入っていたこともしばしばだった。

試合中は長男の声援が会場にいつも響いていた。勝ったリング上では、彩夫人と一家5人の記念撮影も恒例だった。「子供に引退は言っていない。これからも。試合がなければ分かるでしょう」と素っ気なく言った。何よりもノーファウルカップが、家族を思い、家族と一緒に戦ってきたことを示していた。【河合香】

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座を獲得して3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の世界3階級制覇を達成した。2度防衛。160センチの右ボクサーファイター。通算28勝(16KO)7敗。家族は彩夫人と1男2女。

3人の子供が描かれた八重樫のノーファウルカップ

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八重樫はグッドルーザー、あご割れようが悲壮感なし

12年6月20日、9回、腫れた顔面で井岡(右)にパンチを浴びせる八重樫

ボクシングで元世界3階級制覇王者の八重樫東(37=大橋)が1日、現役引退を表明した。

オンラインの会見では、15年間の現役生活について語ると同時に今後の活動などについても言及した。また、歴代担当記者が、八重樫との思い出を振り返った。

   ◇   ◇   ◇

3階級世界制覇の偉大な王者の八重樫だが、自分の中ではグッドルーザー(素晴らしい敗者)という言葉が思い浮かぶ。激闘の敗戦後、想像を超えたダメージを負いながらも、さわやかさが漂う。そこに勝負師としての潔さを感じた。

07年6月4日。24歳だった八重樫の世界初挑戦。全盛期のWBC世界ミニマム級王者イーグル京和の強打で、2回にあごを骨折。その後は口も閉じられず、9回以降はマウスピースの交換もできなかったが、セコンドに「最後までやらせてください」と、目で訴え、最終12回まで戦い抜く。試合後は、もちろん話せず、タオルであごをつった。それでも報道陣に笑顔すら浮かべ、あごを割られた王者には頭を下げ、敬意を示した。

12年6月20日、WBA王者として迎えたWBC王者井岡一翔との王座統一戦。序盤に被弾した両目は中盤からみるみる腫れたが、あきらめない。試合を止めようとした医師には「僕はもともと目が細い顔立ちなんです。やらせてください」。判定負けの試合後、両目はほとんど開かず、異様なほど腫れ上がったが、6歳下の井岡に「ありがとう」。ファンにも深々と頭を下げた。翌日の一夜明け会見では、痛々しい見た目と違って悲壮感はない。「子どもたちにはい上がる姿を見せたい」と前を見た。

リングでは「激闘王」の異名通り、絶対に下がらず、捨て身で愚直に前に出て攻め続ける。前述のような大けがと背中合わせだが、そのスタイルを最後まで貫いた。普段は子煩悩で、優しい性格。ボクサーとは思えない、癒やし系の雰囲気を醸し出す。そのギャップも魅力的だった。【田口潤】

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座を獲得して3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の世界3階級制覇を達成した。2度防衛。160センチの右ボクサーファイター。通算28勝(16KO)7敗。家族は彩夫人と1男2女。

07年6月5日、WBC世界ミニマム級タイトルマッチ・イーグル京和戦で上あごの両側骨折の重傷を負った八重樫東のエックス線写真
9回、ゴンサレスに右アッパーを見舞う八重樫東(撮影・たえ見朱実)

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八重樫飾らぬ生き様 優しい笑顔の裏「反骨心」支え

2016年5月8日 IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ 12回、マルティン・テクアペトラ(右)に強烈なボディをー見舞う八重樫東

ボクシングで元世界3階級制覇王者の八重樫東(37=大橋)が1日、現役引退を表明した。オンラインの会見では、15年間の現役生活について語ると同時に今後の活動などについても言及した。また、歴代担当記者が、八重樫との思い出を振り返った。

   ◇   ◇   ◇

頑固な人情派。そんな人だと思っている。16年5月のIBFライトフライ級王座のV1戦の2週間前の夜に突然、電話がかかってきた。「明日、時間ありますか? ついてきてほしいところがあって…」。翌日、指定された横浜の中華街に行くと、「引退です」と告げられた。もちろんジョークだったが、左肩甲下筋損傷と左肩関節唇損傷。医師から手術を勧められるほどの大けがを明かされた。

左腕は痛みで横にも動かせず、打てるパンチはジャブのみ。それでも、八重樫は「試合は出ます。それは決めました」ときっぱりと言った。理由は、陰で「ボス」と呼ぶ、大橋会長への思いだった。14年に世界戦で連敗。引退報道も出る中「お前はジムの功労者だ」と再挑戦への交渉に奔走してくれた姿を見ていた。だからこそ「このタイトルだけは特別。興行に穴はあけられない」と腹を決めた。

そんなやりとりを中華街の真ん中でしていると、携帯の画面にうつる、治療院の広告らしき文言を見せられた。「『神の手』でどんな痛みも治してみせます」-。怪しみながらも、八重樫のわらにもすがる思いを感じ、店舗探しを手伝った。だが、“ゴッドハンド”はすでに帰国していた。それでも、3日後には「ハリウッドスターの腰痛を、さするだけで治す人を見つけました」と連絡がきた。

「しがみつく人間にしかチャンスはこない」。左肩をなでながら、自分に言い聞かせるように何度もつぶやいていた。結局、痛みを隠してリングに立った。格下相手に2-1の僅差判定勝ち。試合後の会見でもけがのことは言わなかった。人がいなくなり、記者を見つけると、にやりと笑った。「ひどい内容でも、ベルトが残れば僕の勝ちです」。忘れられない思い出だ。

キャリア終盤、“エゴサーチ”をして、「八重樫はパンチドランカー」「壊れている」というコメントを見つけ、「ぼくのこと、ドランカーだと思ったことありますか?」と興奮気味に聞かれたことがあった。優しい笑顔の裏の反骨心が、「激闘王」の支えだった。好きな言葉は、努力、辛抱、覚悟。飾らない生きざまが、八重樫の魅力だと思う。【奥山将志】

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座を獲得して3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の世界3階級制覇を達成した。2度防衛。160センチの右ボクサーファイター。通算28勝(16KO)7敗。家族は彩夫人と1男2女。

引退会見に臨んだ八重樫(左から3人目)。左から松本好二トレーナー、中垣龍汰朗、1人おいて大橋秀行会長(大橋ジム提供)

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八重樫、激闘王の愛称は「これからも宝物」一問一答

会見で笑顔を見せる八重樫(大橋ジム提供)

ボクシングで元世界3階級制覇王者の八重樫東(37=大橋)が1日、オンラインで会見し、現役引退を表明した。

2月に大橋秀行会長から引退を勧められて決意した。05年3月にプロデビューし、11年にWBAミニマム級、13年にWBCフライ級、15年にIBFライトフライ級の王座を獲得し、日本選手3人目の3階級制覇を達成。どんな相手にも逃げずに激しく打ち合うスタイルから「激闘王」の異名を取った。昨年12月にTKO負けしたIBFフライ級王者ムザラネ戦が、最後の試合となった。通算成績は35戦28勝(16KO)7敗。一問一答は以下の通り。

-山あり谷ありのボクサー人生

八重樫 常に前を向いて、今日よりも明日がいい日になればいいと進んできた。長いマラソンを完走できたのはいろんな人の協力があったから。ファンの方の応援があったから、劣勢になってもパンチが出せた。

-「激闘王」の愛称

八重樫 大好きです。打ちつ、打たれつのボクシングで、すごく親しみのあるニックネームでこれからも宝物になると思う。

-3階級制覇

八重樫 誇れるのは世界王者になれたことではなく、負けても立ち上がったこと。(3階級は)結果そうなったが、強い相手に勝ちたいという思いが1番。強くなりたいと思って、結果的についてきた。

-今後はトレーナーとして、先月プロデビューした「アマ8冠」の中垣を指導していく

八重樫 引退しても大橋ジムの八重樫として生きていきたい。会長の力になれるように、自分の経験と知識を後輩たちに伝えていければ。

引退会見に臨んだ八重樫(左から3人目)。左から松本好二トレーナー、中垣龍汰朗、1人おいて大橋秀行会長(大橋ジム提供)
トレーナーとして担当する中垣(左)から花束を贈られ笑顔の八重樫(大橋ジム提供)

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大橋会長「第2の八重樫をどんどん出したい」

引退会見に臨んだ八重樫(左から3人目)。左から松本好二トレーナー、中垣龍汰朗、1人おいて大橋秀行会長(大橋ジム提供)

ボクシングの元世界3階級制覇王者・八重樫東(37=大橋)が1日、横浜市内の所属ジムで会見し、現役引退を発表した。

   ◇   ◇   ◇

会見に同席した大橋会長は「ボクサーとしても人間としても成長していく姿を間近で見てきて、教わることがたくさんあった」と愛弟子の引退について語った。ジム初の世界王者川嶋勝重氏の背中を見て育った八重樫が、大橋ジムの歴史を後輩たちにつないだ。「井上尚弥らが八重樫の背中を見て、大切なものを教わった。第2の八重樫をどんどん出していきたい」と話した。

引退会見した八重樫東(中央)。左は松本好二トレーナー、右は大橋秀行会長(大橋ジム提供)

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さらば「激闘王」八重樫東!殴られ殴った/写真特集

ボクシングの元世界3階級制覇王者・八重樫東(37=大橋)が1日、横浜市内の所属ジムで会見し、現役引退を発表した。「本日、9月1日をもちまして、引退することを決意しました。たくさんの応援をしていただき、一生懸命、プロボクシングができたことを誇りに思います。ありがとうございました」。思い出の試合に、WBC世界フライ級王者時代のローマン・ゴンサレス戦をあげ、「常に前を向いて、今日よりも明日がいい日になればいいと進んできたので、後悔はない。15年間、一生懸命走ってきたつもり。人間なので転ぶ時もあれば、休む時もあったが、それでいいと思っている。100メートル走ではなく、マラソン。今日、こうやって完走できてうれしく思う」と山あり谷ありの現役生活を振り返った。

大橋秀行会長 中身の濃い15年だった。最初の世界戦でケガして引退してもおかしくない。引退勧告も何度もしたが、ここまで大きく人間としても成長するとは、こちらも教えられた。負けて大歓声は八重樫以外見たことない。いろんなトレーニングを採り入れ、食事や減量など日本で一番知識がある。精神力はもちろん、科学的研究も熱心だった。後輩に教えてもらい、第2の八重樫を育てていきたい。

デビュー戦からコンビを組んできた松本好二トレーナー (日本王者時代に)けがでもう辞めた方がいいと思う時期もあったが、諦めずによく世界王者になってくれた。一緒に歩めたのはトレーナー冥利(みょうり)に尽きる。

11年10月25日、チャンピオンベルトを掲げ「ベルトとったぞー」と絶叫する八重樫

14年9月5日、王者陥落した八重樫は、WBCから贈られたメダルをかけて引き揚げる

14年9月5日、9回、八重樫(右)はゴンサレスの左アッパーをまともに受ける

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ(07年6月4日・初王座奪取に失敗)

八重樫東判定
0-3
イーグル京和

07年6月4日、WBC世界ミニマム級選手権 イーグル京和対八重樫東 12回終了と同時に判定負け覚悟したようにうなだれる八重樫東

07年6月4日、WBC世界ミニマム級選手権 イーグル京和対八重樫東 4回、八重樫東(左)にフックを打ち込むイーグル京和

07年6月5日、WBC世界ミニマム級タイトルマッチ・イーグル京和戦で上あごの両側骨折の重傷を負った八重樫東のエックス線写真

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ (11年10月24日・WBA初王座奪取)

八重樫東10R
TKO
ポープラムック

11年10月24日、WBA世界ミニマム級で新チャンピオンに輝いた八重樫(中央)は大橋会長(左)と彩夫人からキスの祝福を受ける。前列は長男の圭太郎くんと長女の志のぶちゃん

11年10月24日、10回TKO勝ちで新王者となり、キャンバスに寝転がって喜ぶ八重樫

11年10月24日、8回、ポンサワン(右)に強烈なパンチを見舞う八重樫

WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦(12年6月20日・WBA王座陥落)

八重樫東判定
0-3
井岡一翔

12年6月20日、健闘をたたえて抱き合う統一王者となった井岡(左)と八重樫

12年6月20日、8回、顔面が腫れた八重樫(左)は井岡に強烈なパンチを浴びせる

12年6月20日、9回、腫れた顔面で井岡(右)にパンチを浴びせる八重樫

12年6月20日、八重樫のシューズには長男圭太郎君の名前が入っていた

WBC世界フライ級タイトルマッチ(13年4月8日・WBC・リングマガジン王座獲得 )

八重樫東判定
3-0
五十嵐俊幸

13年4月8日、11回、五十嵐(右)を圧倒的に攻め、ガッツポーズする八重樫

13年4月8日、9回、八重樫東(左)の左が五十嵐俊幸の顔面をとらえる

WBC世界フライ級タイトルマッチ(13年8月12日・WBC王座初防衛)

八重樫東判定
3-0
ブランケット

13年8月12日、防衛に成功した八重樫は大橋会長(中央右)ら陣営に祝福される

13年8月12日、WBC世界フライ級タイトルマッチ 7回、オスカル・ブランケット(左)の顔面にパンチを見舞う八重樫

WBC世界フライ級タイトルマッチ(13年12月6日・WBC王座2度目の防衛)

八重樫東3-0
12R判定
ソーサ

13年12月6日、WBC世界フライ級タイトルマッチ 八重樫東対エドガル・ソーサ 判定でエドガル・ソーサに勝利し、2度目の防衛を飾った八重樫東(中央)は次女一永ちゃんにキス。左から松本好二トレーナー、長女志のぶちゃん、2人おいて長男圭太郎君、大橋秀行会長

13年12月6日、11回、ソーサ(右)の顔面に左フックをヒットさせる八重樫

WBC世界フライ級タイトルマッチ (14年4月6日・WBC王座3度目の防衛)

八重樫東9R
KO
サレタ

WBC世界フライ級タイトルマッチ(14年9月5日・WBC王座陥落 )

八重樫東9R
TKO
ローマン・ゴンサレス

14年9月5日、9回、ゴンサレス(手前)にダウンを奪われTKO負けとなった八重樫

14年9月5日、9回、レフェリーストップとなった八重樫に声をかける大橋会長

14年9月5日、死闘を繰り広げたゴンサレス(左)と八重樫。6回にはクロスカウンター気味にお互いのパンチが入る

WBC世界ライトフライ級王座決定戦 (14年12月30日・WBC王座奪取失敗)

八重樫東7R
KO
ゲバラ

7回、八重樫(左)はゲバラの強烈な左フックをボディーに食らい、崩れ落ちる(撮影・山崎安昭)

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ (15年12月29日・IBF王座獲得)

八重樫東3-0
判定
メンドーサ

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ (16年5月8日・IBF王座防衛)

八重樫東2-1
判定
テクアペトラ

16年5月8日、防衛に成功しながらもリングを降りる際、手を合わせる八重樫

16年5月8日、11回、テクアペトラ(右)の顔面に強烈なパンチを見舞う八重樫

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ (16年12月30日・IBF王座2度目の防衛)

八重樫東12R
TKO
ゴーキャットジム

16年12月30日、12回、ラッシュする八重樫

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ (17年5月21日・IBF王座陥落 )

八重樫東1R
TKO
メリンド

17年5月21日、1回、メリンド(手前)から1度目のダウンを奪われる八重樫

17年5月21日、1回、メリンド(手前)から1度目のダウンを奪われるパンチを浴びる八重樫

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ (19年12月23日・IBF王座奪取失敗)

八重樫東9R
TKO
ムザラネ

19年12月23日、観客に深々と頭を下げる八重樫

19年12月23日、9回、ムザラネ(右)から右ストレートを食らう八重樫

◆八重樫東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手・北上市生まれ。黒沢尻工3年でインターハイ、拓大2年で国体優勝。05年3月プロデビュー。06年東洋太平洋ミニマム級王座獲得。7戦目で07年にWBC世界同級王座挑戦も失敗。11年にWBA同級王座を獲得し、13年にWBCフライ級王座を獲得して3度防衛。15年にIBFライトフライ級王座を獲得し、日本から4人目の世界3階級制覇を達成した。2度防衛。160センチの右ボクサーファイター。通算28勝(16KO)7敗。家族は彩夫人と1男2女。

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両目腫れても「もともと細い」続行/八重樫3番勝負

12年6月20日、9回、腫れた顔面で井岡(右)にパンチを浴びせる八重樫

ボクシングの元世界3階級制覇王者・八重樫東(37=大橋)が1日、横浜市内の所属ジムで会見し、現役引退を発表した。

<八重樫の激闘3番勝負>

◆統一戦 12年6月20日(大阪府立体育会館)11年にWBAミニマム級王者となり、初防衛戦でWBC同級王者井岡一翔との日本男子初の2団体王座統一戦に臨んだ。序盤から互角も初回で左、3回に右目を腫らしながら打ち合い。左はほぼ見えなくなっていたが、ドクターチェックには「もともと目が細い顔」と訴えて続行。最後までリングに立ち続け、判定負けも1、2ポイントの小差だった。

◆無敵相手 14年9月5日(代々木第2体育館)WBCフライ級王者のV4戦で、自ら名乗りを上げて3階級制覇を狙う39戦全勝(33KO)のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と対戦した。3回には左フックでダウンしたが、立ち上がると両拳を当てて、覚悟を決めて真っ向勝負に出た。リング中央でも打ち合って応戦したが、9回にコーナーに崩れ落ちてレフェリーストップされた。

◆偉業達成 15年12月29日(有明コロシアム)3階級制覇に2度目の挑戦で、IBFライトフライ級王者ハビエル・メンドサ(メキシコ)と対戦した。初回から足を使ってリードも、7回に急に足が止まってロープを背負った。インターバルで亡き祖母の遺影を見せられて奮起。王者の反撃にも逃げずに打ち合って、結果的には大差の3-0判定勝ち。日本人4人目の3階級制覇を果たした。

9回、ゴンサレスに右アッパーを見舞う八重樫東(撮影・たえ見朱実)

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