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八重樫東4階級制覇に王手 大橋会長「機は熟した」

7回、八重樫はTKOで向井寛史を破り両手を掲げる(撮影・酒井清司)

<ボクシング:スーパーフライ級ノンタイトル10回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール


 元世界王者八重樫東(35=大橋)が連続TKO勝利で、4階級制覇に王手をかけた。2度世界戦経験のある向井寛史(32=六島)と5年ぶりのベテラン日本人対決。初回から積極的に攻め、接近戦でも体負けせずに圧倒。レフェリーストップによる7回2分55秒TKO勝ちした。ミニマム、フライ、ライトフライ級に続き、2階級上のスーパーフライ級で再起後連勝。今冬にも国内男子初となる4本目のベルトを狙う。

 八重樫は初回から前に出た。「体格で勝負するためにも」と、過去にも見せたなりふりかまわぬ韓国流接近戦に出た。6回に一瞬棒立ちとなるも右を打ち込んで逆襲。「メンタルが弱っていると感じた。やり返そう」と、7回に連打を浴びせて仕留めた。

 試合前に大橋会長から「悔いなく出し切ろう」と声を掛けられた。33戦目で初めてのことだった。毎試合が進退をかけた戦い。前日の同会場での世界戦を超える観衆から大声援を受けた。八重樫は「つくづくボクシングができる喜びを感じている。最高だった」と笑みがこぼれた。

 大橋会長は「6回は一瞬タオルも手にしたが、機は熟した」と言い切った。次は国内男子初の世界4階級制覇をかけた一戦だ。八重樫は「王者はみんな強いが、誰でもいい。自信はないが、自信をつけてからでは遅い」。激闘王が集大成の偉業に挑む。

スーパーフライ級10回戦 八重樫東対向井寛史 5回、八重樫(左)が向井にジャブを浴びせる(撮影・佐藤礼征)

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八重樫東「勝ちにいくしかない」世界前哨戦へ気合

計量後にフェイオフする4階級制覇を目指す八重樫東(左)と向井寛史


 ボクシングの元世界王者八重樫東(35=大橋)が17日に東京・後楽園ホールで、4階級制覇へ世界前哨戦に臨む。16日には都内で前日計量があり、リミットより200グラム軽い51・9キロでクリアした。対戦相手の前WBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(32=六島)は52・1キロだった。

 八重樫はこれまでミニマム、フライ、ライトフライ級と世界を制し、3月に2階級上のスーパーフライ級で再起した。2回TKO勝ちでテストをクリアしたが、内容には満足していなかった。今回は勝てば世界挑戦を期すだけに「ふたを開けてみないと分からないが、しっかり勝ちにいきたい。勝ちにいくしかない」と必勝を期した。

 八重樫には5年ぶりの日本人で、2度の世界挑戦経験がある相手とベテラン対決となる。「自分も楽しみだし、面白くなると思う」と期待を口にした。6年前に王座統一戦を争った井岡が現役復帰し、また同じ階級になる。「復帰すると思っていた。絡んでいくか、タイミングとかもあり、縁があれば」と話した。

 向井は初めての後楽園ホールとなる。「チャンスに恵まれている。3度目の世界のためににも、ここで名を挙げたい」と意気込みを見せた。

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八重樫東、日本初4階級制覇へサバイバル戦「気合」

会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 プロボクシング元3階級制覇王者八重樫東(35=大橋)が日本初の4階級制覇に向け、サバイバル戦に臨む。8月17日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(六島)との10回戦に臨むことが28日、発表された。12年ロンドンオリンピックバンタム級銅メダルの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)の3度目の防衛戦とのダブルメインとなる。

 スーパーフライ級転向2戦目で、2度の世界挑戦経験がある32歳の向井との試合が組まれ「残り少ないボクシング人生。一発一発、命懸けてやりたい。サバイバルマッチ。気合が入る」とやる気十分だ。大橋会長も「勝てば次は4階級制覇を目指す世界戦になる」との見通しを明かした。

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向井寛史「ボクシング人生の集大成」八重樫戦へ気合

向井寛史(左)と八重樫東


 WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の向井寛史(32=六島)が、8月17日に東京・後楽園ホールで、元世界3階級王者の八重樫東(35=大橋)とノンタイトル10回戦で対決すると、所属する六島ボクシングジムが28日、発表した。

 所属ジムで行われた会見で向井は「進退を考えないといけない年齢。ボクシング人生の集大成として勝ちたい」と強い意気込みを見せた。

 会見に同席した武市コーチは現役時代の2010年に八重樫と対決している。当時日本ミニマム級1位だった武市コーチは、同級王者だった八重樫と王座をかけて対戦。八重樫からダウンを奪ったものの、結果は判定負け。この敗北から現役引退を決意した。

 武市コーチは今回の対戦を「何かの縁」と語り「負けた方が引退を考える試合になる。次のステージに上がるのは向井だと証明したい」と過去の自身を振り返るように話し、因縁の相手との対決を楽しみにしていた。

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八重樫東「燃えますね」8月に5年ぶり日本人対決へ

8月17日の次戦に向けて会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 プロボクシング元3階級制覇王者八重樫東(35)、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(32=ともに大橋)が8月17日、東京・後楽園ホールで次戦に臨むことが28日、発表された。

 スーパーフライ級で4階級制覇を狙う八重樫は2度の世界挑戦経験があるWBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(32=六島)とノンタイトル10回戦で対戦が決定。13年4月にWBC世界フライ級王者五十嵐俊幸に挑戦して以来、5年ぶりの日本人と拳を交える。28日に横浜市内の所属ジムで会見した八重樫は「燃えますね。(世界挑戦への)サバイバルマッチだと思うので気合が入ります」と意気込んだ。

 また東洋太平洋フェザー級王者の清水は同級10位河村真吾(27=堺東ミツキ)との3度目の防衛戦が決まった。プロ3戦目となる17年5月の山本拓哉戦以来となる日本人対決。八重樫とともに会見に臨んだ清水は「日本人対決で後楽園ホールも盛り上がると思う。いつも倒しにくい相手ばかりですが、今回もKOで倒したい」と意欲をみせた。

8月17日の次戦に向けて会見に臨んだ清水(左から2人目)と八重樫(同3人目)右端は大橋会長、左端は松本トレーナー

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八重樫東、再起戦へ濃密スパー「まだまだダメです」

再起戦に向けWBO世界フライ級王者の木村とスパーリングを行う八重樫(左)(撮影・丹羽敏通)


 3月26日に再起戦(東京・後楽園ホール)を控えるプロボクシング元3階級制覇王者の八重樫東(35=大橋)が13日、WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)とのスパーリングに臨んだ。

 4回という短いラウンドで密度の濃い打ち合いを展開。フランス・ダムール・パルー(インドネシア)とのスーパーフライ級10回戦に向け、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 日本人初の4階級制覇へ、スタートとなる再起戦まで2週間を切った。木村との4度目のスパーリングを終えた八重樫は「まだまだ、ダメです。これからです」と気合を入れ直していた。

再起戦に向けWBO世界フライ級王者の木村とスパーリングを行う八重樫(左)(撮影・丹羽敏通)

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八重樫東「楽しみ」4階級制覇へ34歳再びリングへ

元3階級制覇王者の八重樫(左)。右は東洋太平洋フェザー級王者清水(撮影・藤中栄二)


 ボクシングの元世界王者八重樫東(34=大橋)が、4階級制覇へ向けて10カ月ぶりで再起する。大橋ジムが10日に横浜市内のジムで、3月26日に東京・後楽園ホールでフランス・ダムール・パルー(34=インドネシア)との復帰戦を発表した。ミニマム、フライ、ライトフライ級と世界を制し、今度は2階級上のスーパーフライ級10回戦で日本人初へ再スタートを切る。

 八重樫は昨年5月に王座から陥落した。10月に再起を表明し、12月30日に再起予定も延期した。「1年ぐらいスパンをあけ、ダメージの抜け具合を見たかった」と説明。この間に「迷ったり、悩みながら、方向性を決めた」復帰戦となる。

 練習は効率や疲労を考える年齢だが、あえて練習量を増やす考えだ。「体調を見ながらだが、最後は気合と根性。才能もなく、一生懸命やるだけ」と、激闘王らしい言葉を口にした。体重アップも「無理には作らない」と我流でいく。

 大橋会長は「世界は試合内容を見て」と言いつつ「練習を見る限りはいい」と手応えはある。八重樫は「やるからには4階級までいきたい。不安も多いが楽しみ」と復活を期す。世界王者木村をスパーリングパートナーに仕上げていく。【河合香】

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八重樫東3月に再起戦が決定「不安もありますが」

3月26日に後楽園ホールで再起戦に臨む元3階級制覇王者の八重樫(左)と2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水


 プロボクシング元3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が4階級制覇を見据えて3月26日、東京・後楽園ホールでフランス・ダムール・パルー(34=インドネシア)とのスーパーフライ級10回戦に臨むことが10日、発表された。

 昨年5月、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチでミラン・メリンド(フィリピン)に1回KO負けし、3度目の防衛に失敗して以来となる再起戦。同日に横浜市内の所属ジムで会見した八重樫は「10カ月ほど空いて不安もありますが、楽しみです」と声をはずませた。

 同10月、日本男子初の4階級制覇を目指してスーパーフライ級への転級を表明。当初は同12月30日で再起戦を計画されていたものの「ダメージの抜け具合をみたかった。悩んだりしながらも方向性を明確に決めてやってきた。しっかりやっていきたい」と口にした。

 なお同興行のメインでは、12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(31=大橋)が同級14位権景敏(25=韓国)との2度目の防衛戦に臨む。

2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水(左から3番目)と再起戦に臨む元3階級制覇王者八重樫(同2番目)左端は松本トレーナー、右端は大橋会長

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八重樫東、井上尚弥に期待「後は彼がどうしたいか」

1回、ボワイヨ(右)のあごに左フックを決め、ダウンを奪う井上尚弥(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇横浜文化体育館


 王者井上尚弥(24=大橋)が「モンスター」の愛称にふさわしい圧勝KO劇で7度目の防衛に成功した。挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)から左フックと左ボディーブロー連発で計4度のダウンを奪って3回1分40秒、レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。既に同級で対戦相手が不在のため、18年から1階級上のバンタム級に上げ、世界3階級制覇を目指す意向を示した。

 ジムの先輩で前IBF世界ライトフライ級王者八重樫東のコメント。

 「弾みをつけるには良い試合だった、いろんな意味で。後は彼がどうしたいかだと思う」

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木村翔が元王者の五十嵐俊幸と大みそかに初防衛戦

都内のホテルで記者会見に臨んだWBO世界フライ級王者・木村翔


 プロボクシングWBO世界フライ級王者・木村翔(28=青木)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位・五十嵐俊幸(33=帝拳)と初防衛戦に臨むことが21日、発表された。

 同日に都内のホテルで会見した木村にとって、7月に同級王者・鄒市明(中国)を11回TKO勝ちして以来の世界戦。「格で言ったら五十嵐選手が上。ボクのパンチもしっかり当たればKO決着になるかなと思う。ボクが王者ですが、挑戦者の気持ちで初防衛に成功したい」と口調を強めた。

 五十嵐は13年8月に八重樫東(大橋)に判定負けし、世界王座を失って以来の世界戦。「大舞台は4年半ぶり。すごく興奮していますし、楽しみにしています」と意気込んだ。

 なお同日同会場では、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)-IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)の団体王座統一戦、IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23)-同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)も行われる。

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八重樫東4階級制覇へ「骨格のフレームから変える」

ボクシングジムに通う小学6年の佐藤仁くん(右)にサイン色紙をプレゼントする元世界3階級制覇王者・八重樫


 プロボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が14日、埼玉・春日部市の児童養護施設「子供の町」を訪問し、子どもたちを対象とした講演とボクシングの実技を披露した。

 八重樫が交流を持つ同市のアマチュアジム「佐藤ボクシングフィットネスジム」佐藤賢治代表の橋渡しで実現したもので、小、中、高校生の計25人を対象に夢の持ち方などを熱く指南した。

 自らが野球やバスケットボールを経てボクシングに転向し、世界王者に上りつめた経歴を明かし「夢は何度変わってもいい。1つダメになっても別の夢がかなうかもしれないから」と優しい口調で語った。

 講演後には持参したWBCベルトも公開し、グローブを装着し、軽めのボクシング体験にも応じた。もっぱら殴られ役だった八重樫は「子供は体を動かすことが仕事ですから。講演よりも一緒に動く時間が長い方がいい」と気持ちよさそうに汗を流した。

 今年5月にIBF世界ライトフライ級王座から陥落し、先月にはスーパーフライ級での4階級制覇に挑むことを表明したばかり。八重樫は「これまでとは骨格のフレームからボクシングにやり方を変えないといけない。パワーも違うし、根性比べではしのげないと思うので」と意欲的だった。

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拳四朗の対戦相手ペドロ・ゲバラ「チャンス生かす」

ペドロ・ゲバラ(2015年11月24日撮影)


 プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)の初防衛戦(22日、東京・両国国技館)の挑戦者で同級1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)が16日、東京・新宿区のジムで公開練習に臨んだ。

 お気に入りという日本のアニメ「らんま1/2」がデザインされたTシャツで登場したゲバラは、サンドバッグ打ちなどを入念に取り組み、6日後に控えたタイトル戦に備えた。

 14年12月に八重樫東(大橋)とのWBC世界同級決定戦に競り勝って世界王座奪取に成功し、15年11月に木村悠(帝拳)に敗れて王座陥落するなど日本で天国と地獄を味わっている。ゲバラは「再び日本で世界戦ができることに満足している。私が世界を取った土地。このチャンスを生かしたい」と気合のボルテージを上げていた。

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八重樫東「最後の大勝負」日本人初4階級王者狙う

4階級制覇へ4本指でポーズを決める、左から松本トレーナー、八重樫、大橋会長(撮影・阿部健吾)


 脱・激闘王で4階級制覇へ。ボクシングの元3階級王者八重樫東(34=大橋)が11日に横浜市内のジムで会見し、現役続行を宣言した。5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でメリンド(フィリピン)に1回TKO負け後に進退を熟考。「ボクシングへの情熱が残っている」と気持ちを固めた。「階級を上げることでモチベーションも上がる。最後の大勝負」と選んだ舞台はスーパーフライ級。ミニマム→フライ→ライトフライと制し、今後は2階級上げて日本人初の4階級王者を目指す。

 リミット体重は約2キロ増だが、パワー面の違いは大きい。「最近は打ち合いにいきすぎた。力が違うし、それでは勝てない。修正する」と、激闘王と呼ばれるタフファイト返上を宣言。本来の軽快な足さばきを生かすスタイルに変える。復帰戦に向けて大橋会長は「八重樫の 夢の続きは 年末か」と一句詠み、当人は「ぼちぼちやります」と柔和にこたえた。

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八重樫東1回陥落も「限界と思わない」進退明言せず

1回、メリンド(後方)の右ストレートで3度目のダウンを奪われTKO負けする八重樫(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)は暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に1回2分45秒TKO負けし、3度目の防衛に失敗した。

 まさかが2日続いた。世界戦13戦目の八重樫が3つ目の王座を陥落した。それも3度ダウンでの初回TKO。最初は左フック。続いて左アッパー。最後は右ストレートに吹っ飛んだ。前夜に4団体のライトフライ級王座を日本人が独占も“1日天下”に終わった。

 「実力不足。技術の差」。八重樫は素直に完敗を認めた。「左フックの後はうろ覚え。何回か分からなかった」と記憶も飛んだ。いつも腫らす顔はきれいなまま。「こんな早くダメージのない終わり方は…。風を感じる前に、派手に散りました」と苦笑いが続いた。

 最近は1カ月の単身生活で試合に集中し、勝利後に家族をリングに上げてきた。前日は2人の子供の小学校が運動会だった。小6の長男圭太郎君は騎馬戦の大将に障害物競走で1位。「泣いていた。運動会も行けず申し訳ないが、現実の厳しさを感じてもらえれば」。パパの顔になった。

 暫定王者との統一戦に危機感はあった。公開練習で「周りも含めて緊張感を持ち、気を引き締めたい」と陣営にも警報を出していた。実はゴールデンウイーク中にアクシデントもあった。朝練後の体力回復にジムで酸素カプセルに入ると、突然胃痛に襲われた。大橋会長が慌てて救急車を呼んだ。到着前に痛みは収まったが、搬送先の病院で突発性胃けいれんと診断された。翌日から練習できたが、V1戦前は左肩を痛め、V2戦は間隔を空けた。34歳で31戦目で「年ですから」と勤続疲労はある。

 4月に開いたカフェバーの名は「COUNT(カウント)8」。世界戦5敗目と何度も山を越えてきた。「限界とは思わない。ニーズ、奮い立たせるものがあればまた立ち上がる。なければスパッと」。進退は明確にしなかったが、この試合も2度は立った。激闘なき陥落に悔いを感じさせた。【河合香】

 ◆ライトフライ級最短KO 八重樫-メリンド戦のKOタイム、1回2分45秒は同級の世界戦最短。従来の記録は1回2分46秒で、87年3月1日のWBA王座防衛戦で柳明佑(韓国)がエドワルド・ツニョン(パナマ)を倒した。

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八重樫東まさかKO陥落「左フックの後はうろ覚え」

試合に敗れ、観客に一礼する八重樫(撮影・横山健太)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 正規王者八重樫東(34=大橋)がまさかの初回TKO負けで陥落した。暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との王座統一と3度目の防衛をかけた一戦。初回に3度のダウンを喫して2分45秒TKO負けとなった。

 ゴングが鳴ると八重樫は様子をうかがっていたが、まずは左フックに尻もちをついた。立ち上がって反撃しようと前に出たが、左アッパーで2度目のダウン。さらに踏み込んできたメリンドに右ストレートに吹っ飛ぶと立ち上がれなかった。

 「左フックの後はうろ覚え。実力不足。技術の差」と、八重樫は素直に完敗を認めた。ライトフライ級の世界戦では最短の結末。「こんな早く、ダメージのない終わり方は…。風を感じる前に終わってしまって。派手に散りましたね」と苦笑いした。前日には同じライトフライ級で拳がWBO王者になり、4団体を日本人が独占も、最年長八重樫の陥落で1日天下に終わった。

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井上3回TKOでV5、八重樫敗戦/ボクシング詳細

<プロボクシング>◇21日◇有明コロシアム

 WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)は同級2位のリカルド・ロドリゲス(米国)に3回TKO勝ち。5度目の防衛に成功した。

 IBFライトフライ級王者の八重樫東(大橋)は3度目の防衛戦で、暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に臨み、1回に3度のダウンを奪われまさかのKO負け。3度目の防衛はならなかった。

◆WBO世界スーパーフライ級タイトル戦

井上尚弥(24=大橋、同級王者)3回TKOリカルド・ロドリゲス(27=米国、同級2位)

3回、強烈なパンチでロドリゲス(後方)にTKO勝利しガッツポーズする井上(撮影・浅見桂子)

2回、強烈なパンチをロドリゲス(右)に浴びせる井上(撮影・浅見桂子)

3回、左フックで2回目のダウンを奪う井上(撮影・横山健太)

<2回>途中、井上はサウスポースタイルにチェンジし、左ストレートを相手顔面にヒットさせる

<3回>残り2分23秒、井上は左フックで1度目ダウンを奪う。残り2分01秒、左フックをあごにヒットさせ2度目のダウン。レフェリーストップとなり3回TKO勝ち。5度目の防衛戦に成功した。

◆IBF世界ライトフライ級タイトル戦

八重樫東(34=大橋、同級王者)1回TKOミラン・メリンド(29=フィリピン、暫定王者)

1回、メリンド(手前)からダウンを奪われる八重樫(撮影・浅見桂子)

<1回>残り1分30秒すぎ、八重樫は打ち合いから左フックを食らって1度目のダウン。残り1分、左アッパーをアゴから顔面付近にもらって2度目のダウン。残り23秒すぎ、左ジャブから右ストレートを顔面に受けて3度目のダウン。無念のTKO負けとなった。

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八重樫東、同級史上最短1回TKO負け 防衛失敗

1回、メリンド(手前)からダウンを奪われる八重樫(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)が、挑戦者の暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)に1回TKOで敗れ3度目の防衛に失敗した。

 2分45秒は同級の世界タイトル戦の最短KOタイムで、柳明佑(韓国)が87年3月、WBA王座防衛戦でエドワルド・ツニョン(パナマ)を2分46秒で倒した1987年3月1日の記録を1秒上回り、30年ぶりに更新する結果となった。

 1回、相手の出方をうかがう八重樫だったが、残り1分26秒で左フックをもらい最初のダウンを奪われる。さらに残り1分、左アッパーで2度目のダウン。残り23秒で3度目のダウンを食らい、まさかの敗戦となった。

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八重樫、当日計量パス「あとは試合やるだけ」と集中

IBFルールの当日計量をパスした正規王者の八重樫(左)と暫定王者のメリンド

 プロボクシングIBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)が21日の3度目の防衛戦(東京・有明コロシアム)に備え、同日朝に都内で当日計量に臨んだ。

 10ポンド(約4・5キロ)以上増量してはならないというIBFルールがあり、ライトフライ級のリミット48・9キロから53・4キロ程度が目安。八重樫は52・7キロ、挑戦者となる暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)は51・8キロと規定内のウエートでパスした。

 八重樫は「増量の数値はあまり意識していなかった。あとは試合をやるだけです」と集中力を研ぎ澄ませていた。

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師弟で世界王者は過去に7例/ボクシングめも

比嘉(右)は、ベルトを肩にかけて具志堅会長と記念撮影(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトル戦12回戦>◇20日◇東京・有明コロシアム

 WBC世界フライ級1位比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が日本初の13戦全勝全KOで世界王座を初奪取した。減量失敗で王座を剥奪された前同級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)から6度のダウンを奪い、6回2分58秒、TKO勝ち。92年の平仲明信以来、25年ぶりとなる沖縄出身の世界王者が誕生した。日本記録の13回防衛を誇る元WBA世界ライトフライ級王者の師匠・具志堅用高会長(61)に世界ベルトで恩返しした。これで比嘉の通算戦績は13勝(13KO)無敗となった。

 ◆師弟で世界王者 過去、国内では4つのジムで計7例ある。00年12月、元WBA世界フライ級王者の花形進氏が会長を務める花形ジムの星野敬太郎が、WBA世界ミニマム級王座に就いたのが初めて。以後、元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行会長の大橋ジムが川嶋勝重、八重樫東、井上尚弥の3王者を輩出。元世界2階級制覇王者の井岡弘樹会長が井岡一翔と宮崎亮、元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞会長が田中恒成を育成した。

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八重樫東、恒例の単身生活「体調ベストで状態いい」

計量を終え笑顔を見せる八重樫(撮影・横山健太)

 今日21日に東京・有明コロシアムで開催されるダブル世界戦(日刊スポーツ新聞社後援)の前日計量が20日に同会場で行われ、統一戦となるIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34)が計量を無事に終えた。

 4月21日から家族と離れ、恒例の単身生活に入って集中してきた八重樫は「体調はベストで状態はいい。相手からはサイズもオーラも感じない。勇気を与えるような戦いをしたい」と落ち着いた表情で話した。13、14年に保持したフライ級に続く2度目のV3戦で今回は王座統一戦。「世界のトップレベルが相手。集中したい。あとは試合を見てもらえれば。とにかく勝てばいい」。テレビのインタビューにだけ答え、あとは関係者にコメントを残して引き揚げた。

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八重樫東、34歳にも「数字の上の話、衰えない」

調印式後、ファイティングポーズの王者八重樫(左)と挑戦者のメリンド(撮影・鈴木みどり)

 IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)は落ち着いた表情で調印式に臨んだ。

 日本勢ではこの2日間6試合中で最年長の34歳。「数字の上の話。体は衰えたと思っていないし、フィジカルは落ちていない」と胸を張った。3階級目で3度目の防衛戦となる。「勝ったり負けたりのキャリア。立ち上がる姿や、1回落ちてももう1度立ち上がっていけるんだと感じてくれる試合をしたい」。王座統一戦となるがグローブはチャンピオンカラーの赤。ベルトを渡すつもりはない。

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八重樫東、「激闘王」こだわらず「いろんなプラン」

調印式後、ファイティングポーズで写真に納まる王者八重樫(左)と挑戦者のメリンド(撮影・鈴木みどり)

 ボクシングのダブル世界戦(21日、有明コロシアム)の調印式が19日、都内で行われ、IBF世界ライトフライ級タイトル戦に臨む王者八重樫東(34=大橋)と対戦相手の同級暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が出席した。

 3度目の防衛戦に臨む八重樫は、「いろんなプランを用意してきた。そのなかでベストな選択をしたい」と準備の万全さをアピール。激しい打ち合いを持ち味とし「激闘王」と呼ばれるが、こだわらない戦い方を示唆した。

 12年のWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦と14年のWBC世界フライ級タイトル戦で2度の世界王者陥落を経験しながら、現在は3階級制覇王者としてベルトを巻く。浮き沈みが激しいボクシング人生と重ね、「何度も立ち上がる姿を見て、落ちても上がっていけるということを感じてほしい」と続けた。

 メリンドは八重樫を「素晴らしいボクサー」と尊敬の意を表し、「八重樫の母国日本で世界戦ができることはうれしい」と笑顔を見せた。「持ちうる限り全てのスキルを見せられる試合にしたい」と戦略面での自信を口にした。

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八重樫東トレーニング効果?視力が1・2→2・0に

メリンド(右奥)が見つめる中、予備検診を受ける八重樫(撮影・浅見桂子)

 ボクシングのIBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(21日、有明コロシアム)の予備検診が18日行われた。

 八重樫東は数字で日頃のハードトレの成果を示した。身長で2センチ、首回りで2・5センチ、胸囲で4センチ上回り、リーチは1・5センチ劣ったが前回より2・5センチ伸びた。大橋会長は「肩甲骨トレの成果」と満足。さらに脈拍は4選手で最少となる「49」を記録し「一番年上なのにすごい」と感心した。八重樫は「体格は予想通りで特に気にしない」と言い、視力は前回1・2が2・0に良化し「勘が当たった」と笑わせた。

IBFライトフライ級検診表

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八重樫東「勘が当たった」視力1・2→2・0に

予備検診を終え、ファイティングポーズをとる八重樫(左)とメリンド(撮影・浅見桂子)

 ボクシングの21日のダブル世界戦の予備検診が、18日に都内で行われた。王座統一戦となるIBF世界ライトフライ級では、王者八重樫東(34=大橋)と暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)はほぼ同じ体格で、ともに異常はなかった。

 八重樫はリーチでは1・5センチ下回ったが、身長で2センチ、首回りで2・5センチ、胸囲も4センチ上回った。八重樫は「背丈とか予想通りで特に気になった点はなかった」と話し、視力は前回の両目1・2が2・0に「勘が当たった」と笑わせた。大橋会長はリーチが2・5センチ伸びたことに「肩甲骨トレの成果」と満足。さらに脈拍が49は「4選手で一番年上なのにすごい」と感心していた。

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八重樫東覚悟決めた「結局は打ち合い、勝てばいい」

パンチを打ち込む八重樫(撮影・狩俣裕三)

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)が、激闘勝負で王座を統一する。21日の暫定王者メリンド(フィリピン)戦を控え、13日に横浜市内のジムで練習を公開。スパーリングは10日で打ち上げ、ミット打ち中心も力強いパンチを打ち込んだ。

 前回は速いフットワークでさばいた。今回は経験、技術ある相手に陣営は激闘指令だ。松本トレーナーは「うまい正統派にジャブを付き合っても仕方ない。荒々しくいく」。大橋会長も「中盤からは激闘で最後はハートの戦い」と言った。八重樫も「いろいろ用意し、空気を感じて対応したい」と言いつつ「結局は打ち合い。勝てばいい」と覚悟を決めている。

 井上とダブル世界戦で、ジムにとって通算40試合になる。3階級制覇で13戦目の八重樫は「新鮮な気持ちで、周りも緊張感持って、気合を入れていきたい」。ベテランらしく陣営にも警報を鳴らし、V3へ気の緩みはない。

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八重樫東「順調にきた」13度目の世界戦へ練習公開

公開練習で松本トレーナー(左)に強烈なパンチを繰り出す八重樫(撮影・狩俣裕三)

 ボクシングのIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)が13日、横浜市内のジムで公開練習した。

 21日に有明コロシアムで、暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)を迎え撃ち、王座統一をかけた3度目の防衛戦となる。シャドー、ミットやサンドバッグ打ちで、1時間あまり汗をかいた。

 すでにスパーリングは10日で打ち上げたが、力の入ったパンチを打ち込んでいた。

 3階級制覇の八重樫にとっては13度目の世界戦となる。ベテランらしく落ち着いた表情と口ぶりで「調子はいつも通りで、けがなく順調にきた。最後までしっかり体調を作っていきたい」と話した。大橋会長は「お互いキャリアも十分だが、八重樫は最近にない仕上がり。最後は持ち前のハートでやってくれるはず」と期待した。

公開練習で子どもたちが見守る中、水分補給をする八重樫(撮影・狩俣裕三)

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油断大敵!たけしが井上尚弥、八重樫東とチャンプ論

世界戦発表会見でファイティングポーズをとる左から八重樫東、井上尚弥(撮影・山崎哲司)

 2人の世界王者に「世界のキタノ」から太鼓判だ! フジテレビ系「ボクシングフェス2017 SUPER2DAYS」(20、21日、午後7時)で応援団長に就任したタレントのビートたけし(70)が、21日に有明コロシアムでV5戦が待つWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)、V3戦となるIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=ともに大橋)と対談。芸能界一の拳闘ファンの視点からその戦いぶりを絶賛し、「油断大敵」の心得を説いた。

 花が咲いたボクシング談議、たけしの口から次々と出てくる数々の歴代世界王者の名前に、2人の現役王者も感嘆しきりだった。「ボクシング好きな芸人多いけど、誰が何と言おうとオレが一番古い!」。高校時代にヨネクラジム練習生、96年の監督作「キッズ・リターン」ではボクシングを題材にした。もちろん、井上、八重樫の試合もチェックしてきた。

 井上とは昨年テレビ番組で共演。人を乗せたマイクロバスを坂道で1人で押すパワーに驚いた。

 たけし アリみたい。自分の体重の何倍も押して。芯が太い。パンチはすげえだろうなと。強すぎてね、判定勝ちでもつまらない。1回KOでもつまらない。困ったもんだね。

 井上 1回で倒したら文句言われて(笑い)。5、6回に「そろそろ倒すんだろ」という空気感じます。

 たけし 翌日の新聞を考えてるんじゃないの。「倒されて倒して逆転KOの方が盛り上がるかな」とか。

 「激闘王」八重樫に対しては、「試合は面白いやね。すげえ打ち合いやるね」。その代償の試合後の腫れ上がった顔が有名だが…。

 たけし 今日見たら治ってないのかと。もともとこうだったんだなあ。

 八重樫 そうなんです(笑い)。僕は井上のような余裕はないので…。

 たけし 今度の相手(メリンド)は精神的に弱そう。早めに押し込めば諦めるんじゃないかな。

 八重樫 下がらせ、ぐちゃぐちゃにしてやります。

 映画では「リアル」を追求してきた。ハリウッド映画を挙げ「ヘビー級の打ち合いなんかあり得ない」。1発当たれば倒れる。監督としてこだわってきた。

 たけし 相手は血だらけで倒れていて、片っぽは手を挙げている。そういう瞬間が1歩間違えば待っているのを前提に打ち合いしてる。昔の武士道みたいに一発間違えばたたき殺される真剣勝負だからね。

 その言葉に2人の王者も応じた。

 八重樫 試合は斬り合いの場で、やる覚悟も、やられる覚悟も作って上がらないととは常々思ってます。

 井上 自分もそういうヒリヒリ感、ピリついたリングは常に何があるか分からない場所なので、緊張感を持ってやっています。

 たけし オレも漫才では絶対になめなかったよね、いくら軽い客でも。笑うって分かっていても。井上選手も格下で勝てると思っても、緩んでないと思うよ。1発入ったら取り返しがつかないからね。

 「油断大敵」。その言葉に井上は、「甘く見たことはないです」。八重樫は「僕はいつもいっぱいいっぱいですから」。2人の王者には、その心配は無用だった。

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八重樫東のカフェバー「COUNT8」プレオープン

カフェバーをオープンした八重樫東(右)と彩夫人(撮影・河合香)

 ボクシングの3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)のカフェバー「COUNT8」が、16日に横浜市瀬谷の同店でプレオープンした。店名は「まだ立ち上がれる意味で、お客さんにも明るくなってもらいたい。8は名字からと末広がりで、いい縁も生まれれば」と、彩夫人が挙げた候補から選んだ。開店も元飲食店主と知り合った縁が始まりだった。

 世界3本に東洋太平洋のベルトも飾られ、これから日本王座分も作成して5本を並べるという。オーナーは彩夫人で、八重樫はこの日はウエイター役だったが「ボクは広報担当のようなもの。足を運んでもらえるように。手伝いは今日だけです」。店は相鉄線南口駅前で営業時間は午前11時から午後11時まで。スコーンが売り物でランチなどはイタリアン中心。「今後は復興のためにも、岩手の魚などの食材も採り入れていければ」という。

 正式オープンは18日。八重樫は「これで下手な試合できないし、店のせいとかにされるのが一番嫌。試合に向けて一生懸命練習したい」と、5月21日のV3戦へ向けて一層気を引き締めた。

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八重樫東4・18横浜にカフェバー開店 妻切り盛り

横浜市内のジムでミット打ちをする八重樫東

 ボクシングのIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)が7日、自らの記念品などを展示した飲食店を18日に横浜市内で開店すると明かした。彩夫人が切り盛りし、3階級王者ゆかりの品もある。

 店名は「CAFE&BAR COUNT 8」で「まだ立ち上がれるという意味で、また明日から頑張ろうとなってほしい。末広がりの8なので、良縁も生まれれば」と説明した。5月21日には有明コロシアムで暫定王者メリンドとのV3戦が控え「負けられないですね」と誓った。この日は横浜市内のジムで調整した。

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八重樫東V3戦は「崩しにくい」暫定王者メリンド

世界戦発表会見でファイティングポーズをとる八重樫(撮影・山崎哲司)

 ボクシングのIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)のV3戦と、WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)の5度目の防衛戦とのダブル世界戦(日刊スポーツ後援)が5月21日に東京・有明コロシアムで行われることが4日、都内で発表された。

 八重樫は3度目の防衛戦で、暫定王者の同級1位メリンドと統一戦となった。前回は相手決定が1カ月前。今回は昨年から対策を練ってきたが「キャリア豊富で真面目。崩しにくい。気を引き締めていく」と油断ない。前日20日に拳がWBCで王座奪取すれば同級4団体を日本人が独占することになり、大橋会長は「いろいろ展開が見えてくる」。八重樫は「まず目の前をクリアする。きれいに勝てるとは思っていない」と激闘再現で撃破を予告した。

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