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井上尚弥が比嘉に連打浴びせた/LEGEND詳細

<LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に参戦する。スパーリング形式の3分3回で開催。

出場予定だった東京五輪ライト級日本代表の成松大介(31=自衛隊体育学校)が発熱で欠場することが11日、主催者から発表された。PCR検査を受ける前に発熱したため、自宅で静養しているという。成松の代役としてアマチュアから秋山佑汰(26)が出場し、IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)と対戦した。

【第1試合】

木村翔   
  
 武居由樹

1回

元WBO世界フライ級王者の木村とK-1のスーパーバンタム級王者の武居は、ヘッドギアをつけずにグローブを交えた。開始から距離をとってお互い様子を見ていたが、サウスポーの武居が左アッパーで先制攻撃。その後も武居が左アッパーを軸に連打を畳みかける。木村も1分半すぎに右フックで反撃。残り30秒すぎから武居がコンビネーションで左フックを当てた。

日刊採点10-9(武居)

2回

開始から木村が前進して右パンチを繰り出すが空転。武居が冷静に左パンチをヒット。その後も木村が前進して連打を出すが、武居になかなか当たらない。残り40秒、ようやく木村の右ストレートがヒットするが、ダメージを与えるまでには至らず。ほぼイーブンも、この回は前に出て、手数が多かった木村ややリードか。

日刊採点10-9(木村)

3回、積極的に木村(手前)にパンチを浴びせる武居(撮影・浅見桂子)

3回

開始から木村が前に出てプレッシャーをかけるが、武居は冷静にパンチを見切って、右ジャブ、左のショート、アッパーと的中させる。中盤も武居は打ち合いを避け、距離を取ってジャブやアッパーをヒットさせる。終盤に木村は右ボディーブローを何度かヒットさせたが、武居のペースを崩し切れず。

日刊採点10-9(武居)

3回を終えて、笑顔で手を上げる武居(左)と木村翔(撮影・浅見桂子)

【第2試合】

京口紘人   
  
 八重樫東

1回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

2回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

3回

開始から連打の応酬も、京口のボディーブローが有効にヒットする。八重樫も下がらずに応戦し左右アッパーをヒット。1分すぎから京口の強烈な左ボディーブローがヒットするが、八重樫も前に出て応戦。残り1分から両者と近距離で打ち合い。終盤に京口の強烈な右ストレートがヒットした。

日刊採点10-9(京口)

3回、八重樫(手前)と気迫の打ち合いをする京口(撮影・浅見桂子)

3回を終えて手を上げる八重樫(左)と京口(撮影・浅見桂子)

【第3試合】

森脇唯人   
  
 井上岳志

1回

全日本選手権3連覇中の東京五輪ミドル級日本代表の森脇と、プロで世界挑戦の経験もあるWBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者の井上のアマチュアとプロのスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。

開始から長身でリーチに勝る森脇の速い左ジャブがヒット。井上はガードを固めて前に出るが、パンチを当てることができない。1分半すぎに森脇の強烈な左ストレートをカウンターで浴びた井上が、左まゆをカット。スパーリングが再開されると、井上は強引に前に出るが、出血が激しくなった。

日刊採点10-9(森脇)

2回

開始から森脇が遠い距離からの速いジャブでペースを握る。井上は相手の左が邪魔でなかなか前に出ることができなかったが、1分すぎに右フックをヒットさせると、一瞬、森脇の動きが止まった。中盤以降は井上がぐいぐい前に出て、体をつけて重いパンチを連打して、乱打戦に持ち込む。

日刊採点10-9(井上)

3回

井上が高いガードでじわじわと前進。森脇が長い左ジャブで距離を取る。1分すぎに井上が相手の胸に頭をつけて右アッパーをヒット。ロープにつけて右フックを浴びせる。残り30秒を切ると、井上が接近戦に持ち込んでパンチをヒットさせた。

日刊採点10-9(井上)

3回、井上(手前)と気迫の打ち合いをする森脇(撮影・浅見桂子)

3回を終えて健闘を称えて手を上げる森脇(左)と井上(撮影・浅見桂子)

【第4試合】

秋山佑汰   
  
 平岡アンディ

1回

出場を予定していた東京五輪ライト級日本代表の成松が発熱で欠場したため、国体優勝3回などアマ5冠を誇る秋山が代役出場した。

IBF世界スーパーライト級12位の平岡とのアマチュアとプロのスパーリングは、アマの秋山がヘッドギアを着用、プロの平岡はヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポー同士で開始からお互い右ジャブを出して距離をはかる展開が続いた。中盤から秋山がジャブを出して前進するが、平岡にヒットすることができない。2分すぎに平岡のオーバーハンドレフトがヒットし、終盤にはロープにつめて連打。お互い決定打はなかったが、やや平岡が優位か。

日刊採点10-9(平岡)

1回、秋山(左)に気迫の表情で打ち込む平岡(撮影・浅見桂子)

2回

ジャブの付き合いでスタート。その後、秋山が前進してパンチを繰り出すが、動きの速い平岡をとらえることができない。1分半すぎから平岡は足を使ってアウトボクシング。2分40秒、平岡の左右フックが秋山の頭をヒットするが、両者ともなかなかかみ合わず。

日刊採点10-9(平岡)

3回

前半は平岡がフットワークを使ってアウトボクシング。50秒すぎに平岡が秋山をコーナーにつめて連打をまとめる。1分すぎから秋山のボディーブローが当たりはじめる。2分すぎに平岡が連打から左ストレートをヒット。秋山もアッパーで応戦するが、最後は平岡の右アッパーが決まったところでゴング。

日刊採点10-9(平岡)

1回、レフェリーを務める渡嘉敷氏(手前下)が倒れ、思わず苦笑する平岡(左)と秋山(撮影・浅見桂子)

【第5試合】

岡沢セオン   
  
 佐々木尽

1回

東京五輪ウエルター級日本代表のアマチュアの岡沢と、プロの日本スーパーライト級ユース王者で10戦全勝(9KO)の19歳の強打者佐々木のスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポーの岡沢が開始からワンツーをヒット。1分すぎにも岡沢が長距離からワンツーを決める。佐々木も打ち返すが、速い岡沢をとらえることができない。その後も佐々木が前に出ようとするが、岡沢は速い左で中に入れなかった。

2回

始から佐々木が前へ突進。岡沢は足を使って距離を取る。1分20秒すぎに岡沢のワンツーがヒットするが、佐々木は効いていないとアピール。2分すぎには岡沢が佐々木をコーナーにつめて連打。佐々木はパンチを繰り出すが速い岡沢に当てることができない。ラウンドを通じて岡沢が支配した。

日刊採点10-9(岡沢)

3回

開始からトリッキーな動きで佐々木が打ち合いを誘うが、岡沢は距離を取ってペースを崩そうとはしなかった。1分すぎに佐々木の挑発に、岡沢は両手を腰の後ろにもっていき、ノーガードで戦う余裕を見せる。しかし、残り1分から展開が一変する。突然、両者足を止めて打ち合い。岡沢が左ストレートから右フックを決めると、佐々木も右ストレートをヒットさせて応戦。終了ゴングまで手を緩めずに打ち合った。

日刊採点10-9(岡沢)

3回、佐々木(右)を笑顔で挑発する岡沢(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

【第6試合】

内山高志   
  
 坂晃典

1回

一時代を築いた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王座を11度防衛の内山と、現役の日本スーパーフェザー級王者で日本王座2階級を制した坂のスパーリングは、現役の坂がヘッドギアを着用、内山はヘッドギアなしでグローブを交えた。開始1分は両者警戒して手数が少なかった。1分20秒すぎに内山の左ジャブからワンツーが坂の顔面をとらえた。2分すぎにも右フックから左ボディーブローがヒット。坂は前に出るが、内山がたくみにサイドに回る。残り30秒すぎに内山の左ボディーブローが再びヒットした。

日刊採点10-9(内山)

2回

開始から坂が左ジャブをついてじりじりと前に出る。30秒すぎに内山の右ストレートが坂のボディーにさく裂。1分半すぎに坂が内山をロープにつめて右フックをヒット。1分50秒、内山の右ストレートが、2分には内山の左ボディーブローがまともに坂に決まる。終了20秒前から坂が連打でラッシュもダメージは与えられず。

日刊採点10-9(内山)

3回

坂がヘッドギアを外して登場。左ジャブをついて内山をロープにつめて連打。内山は体力を消耗したのか手数が減る。2分すぎに内山の右ストレートが坂の顔面にヒット。左ボディーブローも決めたが、坂もジャブから右ストレートで応戦した。坂が手数でやや上回ったか。

日刊採点10-9(坂)

3回、内山(右)と坂は気迫のこもったと打ち合いを披露(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)と打ち合う坂(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)がよろめき、笑みを浮かべる坂(撮影・浅見桂子)

【第7試合】

井上尚弥   
  
 比嘉大吾

1回

世界3階級制覇王者で現役最強と言われる井上と、元WBC世界フライ級王者で2階級制覇を目指す比嘉のスパーリングは、ヘッドギアを着用してグローブを交えた。50秒すぎに井上の右ストレートがヒット。その後は鋭いジャブで井上がペースを掌握。1分半すぎに比嘉が井上をロープにつめて連打をたたきこんだところに、井上が右アッパーから左ボディーを決める。その後も井上が比嘉をロープに誘い、カウンターを狙う。「ガチでやりたい」という井上の試合前の宣言通り、スパーリングとは思えない迫力のある攻防が繰り広げられた。

日刊採点10-9(井上)

2回

開始から速く鋭い左ジャブで井上がペースを握る。比嘉は前へ出てパンチを繰り出すが井上はしっかりとガード。1分すぎから井上はノーガードで打ち合う余裕も。1分半すぎから左ボディーブローから右ストレートで比嘉をのけぞらせる。2分すぎには右ストレートで比嘉を何度ものけぞされる。比嘉は必死に前に出て手を出すも、井上のカウンターの連打を浴びる。

日刊採点10-9(井上)

3回

両者ヘッドギアをはずして登場。30秒すぎに井上が連打から左ボディーブローを決める。1分すぎに比嘉の右フックもヒット。1分半すぎに比嘉がロープにつめてラッシュするも、井上はクルクルとパンチを外してみせる。1分すぎにロープに詰めて比嘉が右ストレートを決めるが、井上が右アッパー3連発で比嘉のあごをはね上げる。井上はロープに下がって、比嘉にパンチを出させる余裕を見せた。

日刊採点10-9(井上)

3回、ヘッドギアを取って気迫の打ち合いをする井上(左)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての打ち合いを終え、笑顔で健闘を称え合う井上(右)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての戦いで比嘉(左)にパンチを放つ井上(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取って気迫の表情で井上(手前)に打ち込む比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

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比嘉大吾、井上尚弥の呼び掛け呼応「フルスイング」

井上尚弥(左)と比嘉大吾

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)がエキシビション戦に臨むチャリティーイベント「LEGEND」は、11日午後4時から東京・代々木第1体育館で開催される。井上は元WBC世界フライ級王者で現WBOアジア・パシフィックバンタム級王者の比嘉大吾(25=Ambition)とのスパーリング形式3分3回に臨む。全7試合が組まれ、同カードはメインとなる。

井上が「ガチ対決」を宣言したのに対し、比嘉も呼応。10日夜にライブ配信された大会前日トークショーに出演。「(パンチを)振り回していきますよ。ガチでないとこっちがやられると思う」「バンタム級にいたら、いずれやらなくてはいけない相手」。スパーリングとはいえ、井上から「生ぬるい試合はしたくない」との言葉を受け取り、真っ向勝負を約束した。

比嘉のウエートは61キロ前後だという。通常の世界戦ならば、減量の苦しみも味わうことないコンディションとなる。さらに12回ではなく、3回というラウンド数という短期勝負。試合とはひと味違う、迫力あるスパーリングにもなりそうだ。数年前に1度、井上とのスパーリング経験があるという比嘉は「だいぶ前にやりましたが、その時からスピードがあった。俺もフルスイングしかない。目をつぶってフルスイングでいくしかない」とパワフルなファイトをイメージした。

また、イベントはド派手な演出も用意されているようだ。比嘉とともに前日イベントに出演した元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)が明かす。「会場を見に行きましたが、めちゃめちゃすごくて。世界戦以上の会場でテンションが上がってしまった。自分でああいう舞台で戦ったことがない、日本で。火とかバーバーと出たりして」と気持ちを高揚させていた。木村は、昨年12月にK-1スーパーバンタム級王座を返上し、3月にボクシングデビューを控える武居由樹(24=大橋)と第1試合で対戦する。

★LEGEND試合順

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京五輪ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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井上尚弥「ガチ対決」約束、11日16時レジェンド

井上尚弥(左)と比嘉大吾

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)がエキシビション(3分3回)に臨むチャリティーイベント、11日のLEGEND(東京・代々木第1体育館)に向け「ガチ対決」を約束した。

元WBC世界フライ級王者で現WBOアジア・パシフィック同級王者の比嘉大吾(25=Ambition)とのスパーリング形式3分3回に臨む井上は10日、自らのSNSを更新。

「手を抜いた公開スパーリングなんて誰が見たい?お金を払って来てくれるのだからそれなりのものを見せないとね。。みんな集まってくれよな!笑」と投稿した。

一方の比嘉もLEGEND公式サイトの動画を通じ「攻めるしかないんで、自分の場合は。試合だと思っているので、試合みたいな感じで」と本番さながらの実戦を意識している。

同イベントは最大5000人の有観客で開催。当日はU-NEXTとABEMAで有料ライブ配信され、得られた収益の1部が医療従事者、患者らの支援にあてられる。

また、選手ら関係者、観客、報道陣も全員が1時間程度で判定の出るPCR検査を受けた上で、イベントを開く。全7試合が組まれ、井上-比嘉はメインイベントで組まれた。

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京五輪ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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第7試合に井上尚弥-比嘉大吾/LEGEND試合順

11日に東京・代々木第1体育館で開催されるボクシングのチャリティーイベントLEGENDのキービジュアル

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に臨む11日のチャリティーイベント、LEGEND(東京・代々木第1体育館)の試合順とキービジュアルが発表された。

同イベントは最大5000人の有観客で開催。当日はU-NEXTとABEMAで有料ライブ配信され、得られた収益の一部が医療従事者、患者らの支援にあてられる。また選手ら関係者、観客、報道陣も全員が1時間程度で判定の出るPCR検査を受けた上で、イベントを開く。エキシビションはスパーリング形式3分3回は、全7試合が組まれた。カードと試合順は次の通り。

◇第1試合=元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)-元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)

◇第2試合=WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)-元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)

◇第3試合=東京オリンピック(五輪)ミドル級日本代表森脇唯人(24=自衛隊体育学校)-WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(31=ワールドスポーツ)

◇第4試合=東京五輪ライト級日本代表成松大介(31=自衛隊体育学校)-IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)

◇第5試合=東京五輪ウエルター級日本代表岡沢セオン(25=鹿児島体協)-日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(19=八王子中屋)

◇第6試合=元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(41)-日本同級王者坂晃典(28=仲里)

◇第7試合=WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBOアジア・パシフィック同級王者比嘉大吾(25=Ambition)

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平田樹「打撃をアピール」1年ぶり試合へ進化披露だ

オンライン会見に臨んだONEジャパンの泰社長(左)と平田樹(C) ONE Championship

シンガポールを拠点とする格闘技団体ONEチャンピオンシップと契約する女子アトム級の平田樹(21=フリー)が約1年ぶりの試合で打撃の進化を証明する意気込みを示した。2月22日、東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE4大会のメインイベントで、中村未来(28=MARS GYM)との同級ワンマッチを控える。6日にはオンライン形式で会見に臨んだ。

20年2月、ナイリ・クローリー(ニュージーランド)にTKO勝ちして以来の試合となる平田は「昨夏すぎから、ずっと試合の準備をしてきた。(大会で)自分が1番目立って、1番良い試合ができれば」と口調を強めた。これまで苦手とされてきた打撃面は、ボクシングのWBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏の指導を受けており「シャドー見せてもらってメチャクチャ早くて衝撃受けた。(内山氏から)結構、できるじゃんとほめられた。変わっている部分あるかも。(ONEには)打撃強い選手が多いし、打撃をアピールしたいです」と声をはずませた。

今大会のテーマはYOung Guns=経験者たちと張り合える若き才能と掲げられた。10代、20代と若手選手が抜てきされた大会となる。平田は「一緒に盛り上げるというか、誰が1番目立つかの勝負。自分がメインを締め、自分の日だったと思われるようにしたい」と決意を新たにしていた。

オンライン形式で報道陣に対応したONE女子アトム級の平田

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八重樫-京口らLEGENDカード 井上は後日発表

八重樫東氏

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)ら新旧世界王者たちがエキシビションマッチに臨むチャリティーボクシングイベント「LEGEND」(2月11日、東京・代々木第1体育館)の対戦カードが3日、発表された。

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)が、昨年9月に現役引退した元世界3階級制覇王者八重樫東氏、元WBO世界フライ級王者木村翔(花形)は、前K-1スーパーバンタム級王者で3月にボクシングデビューを控える武居由樹(大橋)、元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏は、現日本同級王者坂晃典(仲里)との対戦が決定。スパーリング形式のエキシビション3分3回(相手未定)に臨む。なお井上のカードは後日発表となる。

2日に参戦が発表された東京五輪代表のライト級成松大介(自衛隊体育学校)、ウエルター級岡沢セオン(鹿児島県体協)、ミドル級森脇唯人(自衛隊体育学校)はプロの対決が決定。成松は、米プロモート大手トップランク社と契約を結び、米ラスベガスで2連勝中のIBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(大橋)、森脇はWBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者井上岳志(ワールドスポーツ)、岡沢は日本スーパーライト級ユース王者佐々木尽(八王子中屋)と拳を交えることが、それぞれ決まった。

同イベントは5000人の有観客を予定。当日のライブ配信などで得られた収益の1部が医療従事者、患者らの支援にあてられる。また選手ら関係者、観客、報道陣も全員が1時間程度で判定の出るPCR検査を受けた上で、イベントを開催する。

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井上尚弥、京口紘人ら、LEGENDファン投票開始

チャリティーボクシングイベント「LEGEND」開催会見で意気込みを語った、左から木村、井上尚、京口(2021年1月21日撮影)

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)ら新旧の世界王者らが集結したチャリティーイベント「LEGEND」(2月11日、東京・代々木第1体育館)が、ファンによる対戦カードのSNS投票、チケット販売を開始した。

井上をはじめ、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)、元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)、元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏(41)、元世界3階級制覇王者八重樫東氏(37)らが参加予定。スパーリング形式のエキシビション3分3回で計6試合を計画している。公式ユーチューブチャンネルでは28日正午に木村、内山氏による最新発表が予定されている。

このイベント収益は新型コロナウイルスと戦う医療従事者らを支援するチャリティー企画となる。現時点でイベントは有観客で5000人を予定。当日はライブ配信も計画されている。出場選手、スタッフをはじめ、観客も大会2日前の9日から試合当日11日の午後1時までの間にPCR検査を受けるシステムとなっている。

ポーズを決める井上尚(2021年1月21日撮影)

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井上尚弥も困惑…木村翔に井岡との一戦求められる

チャリティーボクシングイベント「LEGEND」開催会見で意気込みを語った、左から木村、井上尚、京口(撮影・足立雅史)

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)ら新旧の世界、日本王者たちが集結したチャリティーボクシングイベント「LEGEND(レジェンド)」が2月11日、東京・代々木第1体育館で開催されると21日、発表された。

都内のホテルで開始された記者会見には井上、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)、元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)が同席。イベントでは井上がスパーリング形式のエキシビション3分3回マッチ(相手未定)に臨むことも発表された。収益の一部は新型コロナウイルスと闘う医療従事者や患者の支援金になるという。

エキシビション戦で「自分以外で、どんなカードが見たいか」との質問が出た時だった。同席した木村は、4階級制覇王者で現WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(Ambition)の名を挙げ「井上尚弥くんと井岡一翔選手が見たいです。見たいですよね。やりたいと思いますし」と横から見つめられた。すると井上は驚きと困惑に包まれたような笑顔でうなずいた。木村自らも井岡とのエキシビション戦を希望していたが「ボクはその後でいいです」と譲られる一幕もあった。

同様の質問に対し、京口は元世界3階級制覇王者長谷川穂積-元WBC世界バンタム級王者山中慎介のレジェンド対決を挙げた後、井上にも順番が回り「そんなにないですよね。ちょっと考えてもいなかったので答えられないですけど。良いカードが組まれれば」と応じた。

LEGENDには元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏や元世界3階級制覇王者八重樫東氏の出場も予定されており、計6試合のエキシビション戦が組まれることになっている。

ポーズを決める井上尚(撮影・足立雅史)

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井上尚弥、村田諒太ら審査員!高校生シャドー大会

井上尚弥(2019年12月23日撮影)

日本ボクシング連盟は26日、「高校生シャドーボクシングチャレンジ2020」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の高校生の全国大会がすべて中止や延期となったことを受け、練習の成果を発揮する場として設けられた。

1人で相手をイメージしながら行う練習がシャドーボクシング。同連盟に選手登録済みの現役高校生(男女不問)が、ツイッター上に指定のハッシュタグをつけて動画を投稿することでエントリーできる。応募期間は8月1日から16日まで。

審査員には超豪華な面々がそろった。井岡一翔、井上拓真、井上尚弥、岩佐亮佑、内山高志、京口紘人、清水聡、寺地拳四朗、村田諒太、八重樫東(50音順)らが現時点で参加が決定。今後も交渉中だという。

結果発表は8月22日で、「○○選手賞」など、優秀賞に選出した審査員の名前がついた賞を発表する。

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内山高志氏「地元に貢献」春日部で開業ジムお披露目

ジムのレセプションパーティーを開いた元WBA世界スーパーフェザー級王者内山氏(中央)

プロボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(40)が、2月に出身地の埼玉・春日部市で開業したフィットネス&ボクシングジム「KOD STUDIO」のレセプションパーティーが11日、行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オープン直後に休業となったが、6月から営業を再開していた。

春日部名誉市民の内山氏は「少しでも地元に貢献できるようなことをやれればと思っていた。春日部を盛り上げるためにも頑張っていきたい」。現在、会員は約80人で「200人くらいには増やしたい」とした。内山氏は、東京・四谷にもジム「KOD LAB」を経営しており、元WBA、IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一氏も社員としてサポートしている。

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田口良一氏がジムオーナー修行 内山高志氏に学ぶ

内山高志氏(左)と田口良一氏(2019年12月10日撮影)

ボクシング元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一氏(33)が、先輩の元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏(40)の下でジムオーナー修行に入った。

16日にSNSを通じて、内山氏が代表を務める「KOD LABに入社した」と明かした。

田口氏は昨年11月に引退発表し、近い将来にフットネスジムをオープンしたいと話していた。以前は引退後は麺類の飲食店経営を口にしていたが「知識と経験を生かしたい。軌道に乗れば飲食店も」と方向転換。ジムの先輩だった元日本ミドル王者柴田明雄代表のSOETEジムでトレーナー修行していた。

この日は「初めて内山さんのミットもってみました! 軽くやってもらったのに突き刺す痛みだった」とも記していた。インストラクターとして会員を指導していきながら、経営、運営面なども勉強していくことになる。

内山氏は18年2月に東京・四谷でジムをスタートしたが、今年2月には地元の埼玉・春日部に2つ目のジム「KOD STUDOIO」もオープンしている。多くのワタナベジム出身や現役選手がインストラクターを務めている。

営業は一時休止していたが、ジム存続とインストラクターの生活を守るために、支援金集めのクラウドファンディングを始めた。21日までに500万円を目標にしていたが、100万円の永久会員権などの返礼に、すでに900万円以上が集まっている。こんなアイデアも田口ジム開設への勉強になるに違いない。

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王者8人!世界の扉開けた内山の右/渡辺会長の一撃

ボクシングWBA世界スーパーフェザー級選手権 12R、王者サルガドにパンチを放つ内山高志(右)(2010年1月11日撮影)

<ボクシング、忘れられない一撃~11>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。世界王者を男女で8人育てたワタナベジム渡辺均会長(70)の一撃は、内山高志氏の「サルガド戦の右ストレート」です。ジムに初めて世界王座をもたらした愛弟子の一撃は、今もジム経営の原動力になっています。(取材・構成=河合香)

▼試合VTR 内山は10年1月11日に14戦目で、WBA世界スーパーフェザー級王者フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)に世界初挑戦した。初回からジャブで先手をとり、積極的に攻めてリードした。3回には反撃に鼻血も出すが、前に出続けてポイントも大きくリードした。最終12回も守りに入らずに攻めた。残り1分を切って、ロープに追い詰めて右ストレート。1発目は左側頭部をかすり、2発目をアゴに打ち込むとダウン。カウント8で立ち上がったが、さらに右を2発でロープへ飛ばすと、レフェリーがストップした。12回2分48秒TKOで、ジムにとって6度目の世界挑戦で悲願達成となった。内山はその後に11度防衛し、KOダイナマイトのニックネーム通りに世界戦では12試合中10試合でKOを決めた。

    ◇    ◇

忘れられないパンチはいくつもあるが、やっぱり内山の右ストレートが一番。何しろジムから初めて世界をとり、ここまで45年もジムを続けられ、今あるのも内山のおかげ。あのパンチがなければ、すべてはなかったとも言えるから。

入門前は全日本王者とはいえライト級だけに、世界はどうかなと思っていた。入門して初めてミットを受けると、ガツンと来た。重みがそれまでとは格が違った。ゲームセンターのパンチングマシンで、700キロを出して壊したのもうなずけた。世界もいけるというより、これは世界王者にしないといけないと思った。

世界が見えてきたころは、WBAはホルヘ・リナレス(帝拳)が王者。日本人とはやらないというので、チャンスは難しいと思っていた。それがサルガドに負けたことでチャンスが来た。

最終12回のインターバルで、内山に「倒してこい」と言った。もしかしたら採点は競っているかもしれない。相手は11回に弱っていた。でも、最終回だけに息を吹き返すかもしれない。3つの考えがあって、KOを狙わせた。

指示通りに内山は連打で攻めまくり、ほとんど右を決めて倒した。内山まで5度の世界挑戦は失敗し、ミスマッチと不評を買ったことも多かった。感激で初めて涙が出てきたのは忘れられない。

今は気はめいるし、これからが心配で仕方ない。世界王者も8人できたし、日本プロボクシング協会長もやらせてもらったし、年もあるし。もうやめてもいいかと思うことさえある。

ジムを開く時の目標はヨネクラジムだった。世界王者の数はあと1人で並べる。内山が世界をとった時には大学を卒業した気分と言ったが、選手のためにまだまだジムは卒業できない。もうひと踏ん張りして、あの内山のような選手を育てたい。

◆渡辺均(わたなべ・ひとし)1950年(昭25)1月5日、栃木県今市市(現日光市)生まれ。現宇都宮ジムでボクシングを始め、その時からジム経営を目標にしていた。宇都宮工卒業後は国鉄に勤務しながら、5度目の挑戦でプロテストに合格し、69年にプロデビュー。通算7勝6敗で最高ランクは日本ミドル級3位。75年に地元で念願の今市ジムを開設し、東京転勤を機に、80年には五反田に移転してワタナベジムに改称した。82年には退職してジム経営に専念し、朝8時から夜10時までの営業などで、98年には会員が800人にまで増えた。内山を皮切りに男子は内山、河野、田口、京口の4人、女子も国内公認第1号の富樫ら4人の世界王者を育てた。

12回TKOで勝利し、チャンピオンベルトを巻いて渡辺均会長(右)と喜ぶ王者を奪取した内山高志(2010年1月11日撮影)

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山中慎介「神の左」ロハス病院送り/三浦隆司の一撃

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介対トマス・ロハス 7回、左ストレートでトマス・ロハス(右)をKOした山中慎介(2012年11月3日撮影)

<ボクシング、忘れられない一撃~3>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。強打を武器に、米国でも活躍した元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司氏(35)は、同じ帝拳ジムに所属した山中慎介氏の「ロハス戦の左ストレート」を挙げました。(取材・構成=奥山将志)

    ◇    ◇

▼試合VTR 11年11月にWBC世界バンタム級王座を獲得した山中慎介が、2度目の防衛戦(12年11月、ゼビオアリーナ仙台)で、元WBCスーパーフライ級王者トマス・ロハス(メキシコ)を迎え撃った。7回36秒、山中が連打で距離を詰めると、最後はロハスの顎に、至近距離からねじこむような左を打ち抜いた。意識を失ったロハスは、前のめりにキャンバスに倒れこみ、ダメージの大きさから、試合後の取材もキャンセル。病院に直行した。この試合から5試合連続でKO防衛を果たすことになる山中。日本歴代2位のV12を果たした名王者が、「神の左」の威力を存分に見せつける一戦となった。

    ◇    ◇

あれは、本当にすごいパンチでした。ロハスが人形のように前に崩れ落ち、ファンがどっと沸いたかと思えば、ピクリとも動かない姿に、少しずつ会場が静まりかえっていったのを覚えています。

山中さんといえば、ワンツー。フィニッシュのほとんどがワンツーからの左ストレートでした。ただ、この試合は、めずらしく、コンビネーション4発で仕留めました。力みのないパンチで警戒を散らし、最後は左。ディフェンスに追われたロハスは、最後のパンチはまったく見えていなかったと思います。

僕も同じサウスポーでしたが、山中さんのパンチは特別でした。ダメージを与えるのではなく、下半身の力を上半身に伝え、一発で相手の意識を断ち切るパンチです。だからこそ、見る人が「当たれば倒せる」というワクワク感を感じていたんだと思います。

あの当時、僕は世界初挑戦(内山高志戦)に失敗し、帝拳ジムに移籍して再びチャンスがくるのを待っていたころです。山中さんとは練習時間も同じでしたし、山中さんの背中を追いかければ、僕もいつか世界王者になれると思っていました。練習中は、どんなメニューをやっているのか、どんなパンチを打っているのかを横目で見ていました。

左ストレートだけで勝ち続けた山中さん。多くの印象的なKOパンチがありましたが、あらためて考えても、あのロハス戦の一撃は恐ろしいですね。

◆三浦隆司(みうら・たかし)1984年(昭59)5月14日、秋田・三種町生まれ。金足農時代に国体優勝。横浜光ジムに所属し、03年7月プロデビュー。11年1月、内山高志戦で世界初挑戦。同年に帝拳ジムへ移籍。13年4月にWBC世界スーパーフェザー級王座を獲得し、4度防衛。17年に現役を引退し、現在は秋田県体育協会テクニカルアドバイザーとして高校生などを指導している。プロ37戦31勝(24KO)2分け4敗。169センチの左ファイター。家族は彩美夫人と1男1女。強打から、愛称はボンバーレフト。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介対トマス・ロハス 7R、山中慎介(右)はトマス・ロハスに左ストレートを放ちKO勝ちする(2012年11月3日撮影)
三浦隆司氏

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エスクエルド、賞金マッチ2試合110万円荒稼ぎ

内山高志氏(右)から賞金を受け取ったマービン・エスクエルド

<ボクシング:内山高志Presents KNOCK OUT DYNAMITE賞金マッチトーナメント決勝>◇12日◇東京・後楽園ホール

KO期待の5回戦での賞金トーナメント60キロ決勝で、東洋太平洋スーパーフェザー級7位マービン・エスクエルド(24=フィリピン)が110万円を荒稼ぎした。

日本同級10位高畑里望(40=ドリーム)との対戦で、2回に続いて4回に右ストレートでダウンを奪ってレフェリーストップ勝ち。優勝賞金50万円に4回KOの賞金10万円も手にした。準決勝では1回KOで50万円を獲得し、2試合合計で110万円を稼いだ。

65キロはプロ2戦目のトゴルドル・バットツォグト(20=モンゴル)が優勝した。日本スーパーライト級6位デスティノ・ジャパン(35=渡久地)から5回に右でダウンを奪ったが、こちらは3-0で2試合連続とも判定勝ちだった。56キロは山内祐季(24=真正)がケガで中止となり、日本フェザー級7位佐々木蓮(24=ワタナベ)が不戦勝で優勝賞金を獲得した。

賞金ワンマッチでは日本スーパーバンタム級2位大森将平(26=ウォズ)がダニー・タムピピ(30=フィリピン)に5回TKO勝ちした。昨年東洋太平洋同級王者勅使河原弘晶(29=輪島功一)に12回TKO負けから再起戦。初回から攻勢も粘られたが、なんとか5回にレフェリーストップ勝ちした。

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井岡一翔が男泣き初防衛「一番は統一戦をやりたい」

井岡は防衛に成功しリング上でベルトと長男を大事に抱く(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)がパパで初防衛に成功した。無敗のWBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との指名試合。序盤は何発も被弾したが、終始前に出続け3-0の判定勝ち。

顔中傷だらけで8度目の大みそかを飾り、8月に生まれた長男磨永翔(まなと)君をリングで抱いた。今年こそ統一戦実現へ意欲を見せた。

   ◇   ◇   ◇

いつも冷静な井岡の表情がゆがんだ。インタビューで息子のことを言われ、言葉に詰まって涙ぐんだ。「今まで以上にプレッシャーがあった。込み上げるものがあった」。ベルトと磨永翔君を抱えると今度は満面の笑み。「この子のために勝ちたかった」とパパ初勝利をかみしめた。

顔は傷だらけだった。初回からプレスをかけて前に出た。序盤は五輪連続出場の技巧派に何度もクリーンヒットされた。「想像以上。めちゃ痛かった。選手寿命が縮まると思った」ほどだ。12センチのリーチ差、約6年ぶりのサウスポー。「少々もらっても、いくしかないと、覚悟を決めた」。

4回まで相手ペースは想定していた。残り8回をとる作戦だった。低い姿勢でフェイントを使い、サイドから打ち込む。5回からは左ボディーを軸に攻勢に転じた。「大和魂を見せようと思った」と、採点は2~4ポイント差も攻め続けたのは井岡だった。試合終了と同時に「出し切った」と両腕を突き上げた。

2カ月にわたる米ラスベガス・キャンプでは、妻子を練習にも連れていった。スパーリング中に息子へ目をやると寝ていた。この日リング上で目に入ったモニターにも、寝ている姿が映った。「試合でもかと、笑いそうになった」。パパはうれしそうに明かした。

8度目の大みそかで、19年も大トリを飾ってみせた。負けは18年の唯一海外のマカオだけで、国内では7勝(5KO)。「任務」という決戦を制し「20年を迎えられる。次につながった」。日本人初の4階級世界王者として指名試合を制しての初防衛。箔(はく)もつけて海外へ打って出たい。「一番は統一戦をやりたい」。今年は次なる目標へ、歩みは止まらない。【河合香】

○…井岡に判定負けのシントロン 最後のラウンドまで戦うことができた。それだけ。やるだけのことはやった。(判定は)全てを、敬意をもって受け入れる。

▽元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏の話 井岡は距離をつぶし、相手がしたいボクシングをさせなかった。ディフェンス技術と勇気が必要な戦い方だが、練習してきたことを信じ、それを貫いたことが勝利につながった。

▽元WBC世界フライ級王者内藤大助氏の話 井岡の作戦勝ち。被弾してでも前に出ないと勝てない難しい相手に、自分がやりたいことを最後までやり抜いた。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。興国高で史上3人目の高校6冠。東農大2年中退で09年プロデビュー。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年に18戦目の当時世界最速でWBAフライ級王座獲得。17年に引退も18年に復帰。昨年再挑戦でWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。家族は夫人と1男。

6回、井岡はシントロンの左ストレートをよける(撮影・山崎安昭)

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井岡一翔が大みそか7勝!次はロマゴンか田中恒成か

井岡は防衛に成功しリング上でベルトと長男を大事に抱く(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、8度目の大みそかで初防衛に成功した。無敗の同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との対戦。攻撃的ファイトで力の違いを見せて3-0で判定勝ちした。

日本人の世界戦最多勝利も16に伸ばした。来年こそ海外、統一戦などのビッグマッチへ挑む。

12センチも長い相手のリーチをかいぐり果敢に距離を詰めて圧力をかけ続けた。井岡は試合後のインタビューで「チャンピオンの強さと世界戦の厳しさを教えてやりたかった」。会場には8月に誕生した第1子となる長男磨永翔(まなと)君の姿もあった。「息子が生まれて初めての試合。気持ちとしてプレッシャーもありました」と涙を見せた。

井岡は大みそかの試合を「一つのルーティン」「任務」と表現していた。負けたのは18年に4階級制覇初挑戦した唯一海外のマカオだけ。国内では過去6勝(5KO)とより力の入る決戦で、19年も大トリを飾ってみせた。

シントロンは12年ロンドン、16年リオデジャネイロと同国初の五輪連続出場を果たしていた。井岡も五輪を目指していただけにリスペクト。プロでは12戦無敗で、江藤(白井・具志堅)とは挑戦者決定戦の再戦で勝ち上がってきた。

足を止めずに動き回ってカウンター狙いの相手。井岡は「逃げては勝てない。世界戦の厳しさを教え込み、世界王者のすごさを見せたい」と話していた。アマ実績では劣るが、プロでは4階級を制した格の違いを見せた。

サウスポーとは13年5月の2階級目の初防衛戦以来6年7カ月ぶりだった。身長では5・5センチ低く、リーチでは12センチ短かった。2カ月の米ラスベガス合宿では、身長のあるサウスポーを相手に116回のスパーリング。「常に探求心を持っている」とサラス・トレーナーと対策を練ってきた。これで左相手には6戦全勝と、逆にお得意さまを証明した。

6月に再挑戦で日本人初の4階級制覇を達成した。直後に元モデルの女性と晴れて再婚。8月には第1子となる長男磨永翔(まなと)君が生まれた。前回の合宿には身重の夫人も同行したが、今回は生後間もない息子も加わった。

井岡らの食事は夫人の手料理だった。同行した佐々木トレーナーは「助かった。何でもおいしい」と、こちらは5キロも体重が増えたという。一家の大黒柱を自覚し、その家族に支えられ、活力を与えられ、大きな励みに練習に打ち込み、指名挑戦者も下した。

2年前の大みそかに1度引退したが、18年秋に再起した。1年前の挑戦は敗れたが、2年越しで1つの目標の4階級制覇は達成した。もう一つの目標は海外でのビッグマッチだ。

20年はさらに飛躍の年にしたい。他団体王者との統一戦、4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスも挑戦に名乗りを上げている。セミでV3に成功した田中も挑戦の意向を持ち、WBOが後押しを表明している。群雄割拠の同級で、井岡はNO1への新たな道に進む。

▽元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏の話 井岡は距離をつぶし、相手がしたいボクシングをさせなかった。ディフェンス技術と勇気が必要な戦い方だが、練習してきたことを信じ、それを貫いたことが勝利につながった。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。興国高で史上3人目の高校6冠。東農大2年中退で09年プロデビュー。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年に18戦目の当時世界最速でWBAフライ級王座獲得。17年に引退も18年に復帰。昨年再挑戦でWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。家族は夫人と1男。

井岡は防衛に成功しリング上で長男を抱き笑顔を見せる(撮影・足立雅史)
5回、井岡一翔(左)はジェイビエール・シントロンにパンチを食らう(撮影・加藤諒)

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吉田実代、初防衛に号泣「最低限の約束守れたかな」

WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ 吉田実代(左)は石麗萍を破って王座を防衛し、娘と笑顔を見せる(撮影・加藤諒)

<プロボクシング:WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

「戦うシングルマザー」こと王者吉田実代(31==EBISU K,S BOX)が初防衛に成功した。WBCアジア同級王者石麗萍(21=中国)の挑戦を受け、3-0の判定勝ち。

身長7・7センチ、リーチ6・5センチの劣勢を接近戦で埋め、クリンチされるとボディーを連打。相手の体力を消耗させた。4回には左フック、8回に右ショートでぐらつかせる快勝劇だった。愛娘実衣菜(みいな)ちゃん(4)から「ママ、おめでとう」と祝福を受けると「最低限の約束は守れたかな」と号泣した。

喜びよりも悔しい涙だった。日本初開催となる大みそか女子世界戦。自らが過去奪ったことのないダウンや、KO勝ちを狙っていたため「重圧があった」。元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏の指導を受け、自衛隊体育学校に足を運び、技術あるアマ選手と拳を交えた。低酸素トレーニングや肩周囲の筋トレ、食事制限も続け、体脂肪率も10%近くまで絞り「1パーセントでも勝率を上げる」とこだわっていた。

吉田は「ふがいない。もっと良いところをみせたかった。まだ自分は甘い。レベルアップして1日でも長く防衛したい」と反省を忘れず、防衛ロードを突き進む構えだ。【藤中栄二】

吉田(左)は石麗萍を破って王座を防衛し、娘とリングを後にする(撮影・加藤諒)

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吉田実代V1、娘から祝福も「まだまだ自分は甘い」

WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ 吉田実代(左)は石麗萍を破って王座を防衛し、勝ち名乗りを受ける(撮影・加藤諒)

<プロボクシング:WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

「戦うシングルマザー」と呼ばれる王者吉田実代(31=EBISU K,S BOX)が初防衛に成功した。WBCアジア同級王者シー・リーピン(石麗萍(21=中国))の挑戦を受け、3-0の判定勝ちをおさめた。身長7・7センチ、リーチ6・5センチも劣るハンディは接近戦で埋め、ボディー連打を駆使。4回には強烈な左フックを打ち抜くなど、手数でも上回った。

観客席で熱い声援を送っていた長女実衣菜(みいな)ちゃん(4)をリングに上げて親子で観客からの大きな拍手を浴びた。愛娘から「ママ、おめでとう」と祝福を受けた吉田は「まだまだ自分は甘いと思うので、一からやり直して1日でも早く王者でいたい。もっと格好いい姿をみせたいと思います」と決意を新たにした。

大みそかの大舞台を想定し、先月8日から今月23日まで鹿児島県の実家に実衣菜ちゃんを預け「私は娘にボクシングをやらせてもらっている」との意識を胸に練習に集中した。元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏、元日本バンタム級王者益田健太郎氏の指導を受け、新たに週1回ペースで自衛隊体育学校にも足を運んだ。ロンドン五輪代表の須佐勝明氏からのアドバイスをもらい、アマチュアのトップ選手とのスパーリングも消化。筋トレと食事制限で体脂肪率も10%近くまで絞るなど「勝率を1パーセントでも上げたい」とこだわった。プロ初となるKO勝利を挙げるために準備してきた。

インパクトある試合内容を追求していた。「爪痕を残したい」と臨んだV1戦は狙っていたKOはならなかったものの、判定勝ち。悔しそうな表情も浮かべた吉田は「自分もKOやダウンを奪うために練習してきたのに、やってきたことが出せなかった」と反省も忘れなかった。

WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ 吉田実代(左)は石麗萍を破って王座を防衛し、娘と笑顔を見せる(撮影・加藤諒)
6回、吉田(左)は石麗萍に右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

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田口良一氏が引退式「2日間断酒」内山氏とスパー

引退セレモニーを前に内山高志氏(右)を相手にスパーリングを行った田口良一(撮影・たえ見朱実)

元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一氏(33)の引退式が、10日に東京・後楽園ホールで行われた。ワタナベジムの先輩である元世界王者内山高志氏(40)を相手にスパーリングを披露。10カウントゴングが鳴らされ、現役としてのリングに別れを告げた。

スパーは2分3回で、田口氏がKOなら300万円、内山氏なら10万円の賞金がかけられた。最終3回にはともにヘッドギアを脱いで、詰めかけた1587人の観衆を沸かせた。

内山氏は2年前に引退したが、アマジムを経営しながら、自らもトレーニングを欠かさない。田口氏もアマジム経営を目指している。現在はトレーナー修業中だが、体の絞り具合も、動きのよさも、防衛回数通り? 先輩に分があった。ロープを背にしてパンチをかわしきられ、じだんだを踏んだ。左ボディーを食うと、ロープまで後退する場面も。手が出なくなって苦笑いしたりした。

スパー後には、内山氏から大好きなラーメン1年分の目録がプレゼントされた。内山氏は「このために2日間だけ酒をやめて練習してきた。人柄を示して、こんなにお客さんが入った。第2の人生も応援してあげて」とリングから呼び掛けた。

田口氏は時折声を詰まらせて、ファンにあいさつした。「18歳で世界王者を目指して始めたが、何度も辞めようと、心が折れかけた。みなさんの応援のおかげで世界王者になれた」と頭を下げた。さらに「後輩達も応援してください」と田口氏らしいお願いで締め、グローブをつるした。

引退セレモニーで10カウントを数える田口良一(撮影・たえ見朱実)
引退セレモニーを前に内山高志氏(左)を相手にスパーリングを行った田口良一は、笑顔でファンの声援に応える(撮影・たえ見朱実)

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PFP3位の井上尚弥 選考段階では1位に推す声も

2019年11月7日、ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥(撮影・鈴木みどり)

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、1922年創刊の米老舗専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強ランキング)で日本人初のトップ3入りを果たした。16日(日本時間17日)に最新ランクが更新され、井上が4位から3位に浮上した。今月7日、5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で、2回に右眼窩(がんか)底など2カ所の骨折を抱えながら判定勝ちした結果を反映させた。

「ザ・リング」公式サイトによると選定に関して長い議論が続き、意見も割れたものの、選考者数人が「100%の主導権を握れない時に井上がどう対応するかの疑問に答えた。負傷と厳しい相手を勝ち抜いて優勝した。井上が最高だ」と1位に推す声もあったという。

◆パウンド・フォー・パウンド(PFP) ボクシングの全階級を通じた最強ランキング。1944~60年代にミドル級などで活躍し、日本で「拳聖」と呼ばれるシュガー・レイ・ロビンソン(米国)をたたえる造語として誕生。その後89年にPFPランクを導入した。日本人では元WBC世界バンタム級王者山中慎介や元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志もトップ10入りしている。現在はESPNやボクシング専門サイトなども独自のPFPランクを選定する。

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