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EVILが移籍後初黒星、内藤挑発には余裕の表情

EVIL(左)を投げ飛ばす内藤哲也(2020年7月12日撮影)

<新日本:後楽園大会>◇7日◇東京・後楽園ホール

8月29日神宮球場大会でIWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠をかけて戦う両王者EVILと、挑戦者内藤哲也(38)が8人タッグマッチで激突した。

試合はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン軍のSANADAが、バレットクラブ軍の外道にSKULL ENDを決め、勝利。ロスインゴからバレットクラブに電撃移籍した7月12日以来、シングル、タッグ戦含め勝ち続けていたEVILの連勝が6で止まった。

内藤はバックステージでここぞとばかりに、EVILを挑発。

「EVILの連勝もついにストップ。これでもし、神宮球場でも負けてしまったら海外にいるバレットクラブのメンバーに合わせる顔がないぜ? 俺ももちろん負けられない試合だよ。でも、俺以上に負けを許されない状況なのがEVILかもしれないね。俺の攻撃パターンはすべてお見通しなんだろ?だとしたら、こんな楽な防衛戦はないぜ。神宮球場はきっとEVILが締めることでしょう」とまくしたてた。

さらに「どれだけの完勝劇を神宮球場でみなさまに、そして対戦相手である俺に見せてくれるんだろうね?」とプレッシャーをかけた。

内藤の言葉を受け、王者EVILは「お前、勝ってんのに1人焦ってんな。そりゃそうだよな、お前はもう崖っぷちにいんだよ」と余裕の表情。「このまま神宮までとことん追い込んでやるからな」と予告した。

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新日本8・29神宮で内藤哲也が王者EVILに挑戦

8・29神宮で対戦する2冠王者EVIL(左)と内藤哲也

新日本プロレスは28日、8月29日神宮球場大会の一部カードを発表した。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者EVILに内藤哲也が、IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムに石森太二がそれぞれ挑戦する。

また、オカダ・カズチカが自ら提案したタイトル「KOPW2020」の概要を説明。選手が対戦形式を考え、ファン投票で決める。年末に保持していた選手にトロフィーが授与され、翌年また一からスタートするなど「新日本らしくないタイトル」。まずは8月26日に8人で1回戦を行い、勝者4人が神宮大会で4WAYを行う。

IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(左)と石森太二

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内藤、EVILとのリマッチ8・29神宮決着を要求

EVIL(右)に痛めつけられた内藤(撮影・中島郁夫)

新日本プロレスの後楽園大会が26日行われ、メインの6人タッグ戦でIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者EVILと前2冠王者内藤哲也(38)が激突した。

25日にリマッチを要求した内藤は開始早々、EVILを襲撃し、場外で先制攻撃。だが最後は金的攻撃を受けた上、マットにたたきつけられKOされた。内藤はふらふらの状態でバックステージに現れると「どこでやる? うわさ通り神宮球場でいいのかな?」と8・29の野外ビッグマッチを再戦の場に挙げ「さっと言えよカブロン」とEVILの決断をせかした。

エプロンのEVIL(左)を奇襲する内藤(撮影・中島郁夫)

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高橋ヒロム「すぐに組め」石森太二の挑戦要求を快諾

高橋ヒロム(2020年2月19日撮影)

<新日本:後楽園大会>◇26日◇東京・後楽園ホール

EVILとの2冠戦に敗れたばかりのIWGPジュニアヘビー王者高橋ヒロム(30)に新たな挑戦者が現れた。

メインの6人タッグ戦でヒロムは内藤哲也、BUSHIと組み、EVIL、ディック東郷、石森太二組と対戦。BUSHIが石森にブラディークロスを食らい、敗れた。だが、試合後にヒロム自身も石森にブラディークロスを決められ、KO状態となった。

倒れたヒロムを見下ろしながらマイクを持った石森は、「だいぶ弱ってるけど、燃え尽きたか?さて、俺は何が言いたいんでしょうか」と謎かけ。「うぅ…」とうめき声で返すヒロムに対し、「答えは、てめえのベルトに挑戦させろ」。ジュニアのベルトをかけたタイトル戦を要求した。石森は19年1月4日の東京ドーム大会でKUSHIDAからベルトを奪い、IWGPジュニアヘビー初戴冠。その後、田口隆祐、獣神サンダー・ライガー相手に2度防衛し、同4月のマディソン・スクエア・ガーデン大会3WAYタイトル戦でドラゴン・リーに敗れて陥落した。

苦しそうにインタビュー場に現れたヒロムは「俺の好きじゃない挑戦表明の仕方だったけど、おもしれえ、やってやるよ。すぐに組め」と石森の挑戦を快諾した。

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EVIL反則連発で2冠防衛 内藤が怒りの再戦要求

2冠を防衛したEVIL(左)に再戦を呼びかける内藤哲也(新日本プロレス提供)

<新日本:愛知大会>◇25日◇愛知県体育館

IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルダブルタイトル戦で、王者EVILが、IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)を下し、初防衛に成功した。

闇の王者EVILはこの日も悪行三昧だった。元同じユニットの仲間ヒロムに対し、古傷の首をパイプイスで痛めつけ、セコンドのディック東郷に介入させるなど反則連発。東郷がワイヤでヒロムの首をしめ、ぐったりしたところで必殺技EVILを決め、勝利した。

試合後は、前2冠王者の内藤哲也(38)が怒りの表情でリングに登場。「2本のベルトは荷が重すぎるだろ?ベルトのレンタル期間は終了だ。そのそろその2本のベルトを返してもらおうか」と再戦を呼びかけた。

するとEVILは「笑わせんなよ。返り討ちにしてやる」と自信たっぷりに内藤の要求を受諾。7月12日大阪城ホール大会で2冠をかけて戦ったばかりだが、一気に再戦ムードが高まった。

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王者EVIL前哨戦完勝「地獄の底に葬ってやるよ」

試合後、リングに倒れ込む高橋(左)を横目に笑顔で舌を出すEVIL(撮影・河野匠)

<新日本:後楽園大会>◇20日◇東京・後楽園ホール

新日本プロレスの約6カ月ぶりの後楽園ホール大会が行われ、メインの6人タッグ戦では、25日愛知大会のIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠戦で戦う王者EVILと挑戦者でIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)が激突した。

EVILは11、12日の大阪大会で内藤哲也率いるユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を脱し、悪の集団バレットクラブに電撃加入。裏切った上で、内藤から2冠を奪取した。この日も非情に元仲間のヒロムを鉄柵にたたきつけ、BUSHIを必殺技EVILで仕留め勝利。試合後はヒロムに対し、「お前のやり方なんてすべてお見通しなんだよ。名古屋の地で、ヒロムを地獄の底に葬ってやるよ」と予告した。

試合後、EVILの仲間ディック東郷にワイヤロープで首を絞められふらふらとなったヒロムは「おもしれえ…。すべてお見通しってわけか。参ったな。隠してもしょうがなねえ。全てを出してやる。お前のダークネス・ワールドをヒロムちゃんワールドにしてやるよ」と2冠戦へ気持ちを高めた。【高場泉穂】

試合後、高橋(中央)はEVIL(右)に突っかかっていくもディック東郷によってワイヤーで首を絞められる(撮影・河野匠)

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2冠EVIL「お前病み上がりだろ?」ヒロムを挑発

11日、オカダ・カズチカ(左)に勝利したEVIL(撮影・鈴木正人)

新日本のIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル新2冠王者EVILが13日、一夜明け会見を行った。

11日にニュージャパン杯決勝でオカダ・カズチカを下し、初優勝。さらに内藤哲也率いるユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を脱し、悪のユニット「バレットクラブ」入りを電撃表明。12日に史上初の2冠王者内藤を破り、両タイトルを初戴冠した。

この日、7月25日の愛知大会で元仲間の高橋ヒロム相手に初防衛戦を行うことが決定。首の負傷による長期離脱から昨年復帰したヒロムに対し、「おい、ヒロム。お前病み上がりだろ?お前のその首で俺の攻撃耐えられんのか?」と呼びかけた。

また、ロスインゴの鷹木信悟、BUSHIとともに保持しているNEVER無差別級6人タッグ王座に関しては、「あんなクソどもと持ってるベルトなんていらねえんだよ」と話した。

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裏切りのEVILが内藤粉砕「俺が覇者で王者だ」

内藤哲也(下)を破りベルトを両手で持ち上げるEVIL(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:大阪城ホール大会>◇12日◇大阪城ホール

IWGPヘビー、同インターコンチネンタルのダブルタイトル戦は、ニュージャパン杯覇者で挑戦者のEVILが2冠王者の内藤哲也(38)を撃破し、両タイトルを初戴冠した。

15年からユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」で内藤と行動をともにしてきたが、前日11日に悪のユニット「バレットクラブ」に電撃加入。仲間を裏切り、一気に新日本の頂点に駆け上がった。

   ◇   ◇   ◇

有観客試合で喜びにあふれていた大阪城ホールが、一転ため息に包まれた。メインのダブルタイトル戦を制したのは“闇の王”EVIL。王者内藤の膝を攻め、パイプイスや仲間の介入など反則行為を連発。金的攻撃で弱った内藤に必殺技EVILを決め、38分の戦いを制した。内藤を踏みつけ、「このEVILが覇者で王者の3冠王だ」と会場に宣言すると、ブーイングが起こった。

裏切りで一気に頂点に立った。10年に新日本に入門し、13年から海外武者修行へ。15年10月に帰国すると内藤率いるユニットに加入し、初期メンバーとしてロスインゴブームを支えた。だが、人気と実力はあってもチャンスは訪れない。カリスマ内藤の陰に隠れ、主要シングルタイトルにはなかなか届かなかった。

そんな鬱憤(うっぷん)が爆発したのか、今年のニュージャパン杯では非道な戦い方で勝利に徹し、勝ち上がった。前日11日の決勝でプロレス界の絶対エースオカダを破り、初優勝を飾った。同時に新日本屈指のヒールユニット、バレットクラブに電撃加入。内藤を裏切り、髪形もコスチュームも入場曲も一新して、決戦に臨んでいた。

試合後も新たに仲間として呼び寄せたディック東郷とともに内藤を攻め続けていると、現IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムが内藤を助けるためリングに駆け込み、タイトル挑戦を表明。EVILはバックステージで「いつでもやってやるぜ」と不敵な笑みを浮かべ、歓迎した。ようやく興行復活した新日本は、いきなり混乱に突入した。【高場泉穂】

内藤哲也(左)の膝を机にぶつけるEVIL(撮影・鈴木正人)

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新日本4カ月ぶり観客 棚橋「拍手の響きが美しい」

試合開始前の会場(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:大阪城ホール大会>◇11日◇大阪城ホール

新日本プロレスが136日ぶりにファンの前に帰ってきた。大阪城ホール大会で2月26日の沖縄大会以来、約4カ月ぶりとなる観客を入れた興行を開催した。席数は通常の約3分の1にし、3318人が観戦。選手との接触を禁じるなど、新型コロナウイルス感染予防に努めながら、1歩前へと踏み出した。

  ◇   ◇   ◇  

オカダのドロップキックに、内藤のポーズに、観客から大きな拍手が起こった。失われた新日本プロレスの風景が4カ月ぶりに戻ってきた。新型コロナウイルスの影響で3月から試合を中止。6月に3カ月半ぶりに無観客で試合を再開し、動画配信を行ってきたが、プロレスラーにとって反応がないことは寂しく、つらいものだった。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(38)は「無観客試合も楽しかったけど、10倍、100倍…比べものにならないぐらい、気持ちいいね」と喜びをかみしめた。

新日本はこの日、観客に大声を控えるよう求めた。見ている側は声の代わりに拍手で感情を示す。新たな観戦スタイルが自然と生み出された。タッグ戦に出場した棚橋弘至(43)は「拍手の響きがとても美しく聞こえました。上品なホールでクラシックを聴いているような」と例えた。

プロレス界の、そして世界中にファンを持つエンターテインメント界の雄として、観客を入れた興行に踏み出した。プロレスは密集、密閉、密接の「3密」があてはまるスポーツ。リスクを避けるため、入念な予防策が取られた。

通常、大阪城ホール大会では1万人超を集めるが、今回は席数を3分の1に絞り、3318人が入場した。席の間にはシートをかけて十分な間隔を確保。観客にマスク着用や消毒など、基本的な感染予防を義務づけるのはもちろん、密を避けるために分散入場を実施。8台のサーモグラフィーを用意し、来場者全員の検温を行った。また、試合の合間には消毒を実施。グッズ販売はパンフレットのみで、選手との接触を禁じるなど、できる限りの細かな策を講じた。参戦予定だった鈴木みのるは発熱の症状があったため、抗体検査、抗原検査は陰性でも大事をとって欠場となった。

ファンも喜びと不安両方を感じながらこの日を迎えた。フェースシールドを着けた20代の男性は「楽しむために、自主的に着けてきました」。オカダファンという30代の男性は「いつもより人数が少なくてさみしい。ここで感染者が出たらさまざまなところに影響が出てしまう。僕たち見る側も緊張感を持たなければと思っています」と話した。

まだ国内で感染はおさまらず、超満員の会場でプロレスができるまで時間はかかりそうだ。コロナとの時間無制限の戦いは続く。【高場泉穂】

ソーシャルディスタンスをとる客席。マークの黒紙部分は着席禁止(撮影・鈴木正人)
試合後、ザック・セイバーJr.(右)を攻める棚橋弘至(撮影・鈴木正人)

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新日4カ月ぶり有観客、声なき会場に響き渡る拍手

有観客でオカダ・カズチカ-EVILの決勝戦(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:大阪城ホール大会>◇11日◇大阪城ホール

新日本プロレスが136日ぶりにファンの前に帰ってきた。大阪城ホール大会で2月26日の沖縄大会以来、約4カ月ぶりとなる観客を入れた興行を開催した。

席数は通常の約3分の1にし、3318人が観戦。選手との接触を禁じるなど、新型コロナウイルス感染予防に努めながら、一歩前へと踏み出した。メインのニュージャパン杯決勝はEVILがオカダ・カズチカ(32)を下し、初優勝した。

   ◇   ◇   ◇

オカダのドロップキックに、内藤のポーズに、観客から大きな拍手が起こった。失われた新日本プロレスの風景が4カ月ぶりに戻ってきた。新型コロナウイルスの影響で3月から試合を中止。6月に3カ月半ぶりに無観客で試合を再開し、動画配信を行ってきたが、プロレスラーにとって反応がないことは寂しく、つらいものだった。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(38)は「無観客試合も楽しかったけど、10倍、100倍…比べものにならないぐらい、気持ちいいね」と喜びをかみしめた。

新日本はこの日、観客に大声を控えるよう求めた。見ている側は声の代わりに拍手で感情を示す。新たな観戦スタイルが自然と生み出された。タッグ戦に出場した棚橋弘至(43)は「拍手の響きがとても美しく聞こえました。上品なホールでクラシックを聴いているような」と例えた。

プロレス界の、そして世界中にファンを持つエンターテインメント界の雄として、観客を入れた興行に踏み出した。プロレスは密集、密閉、密接の「3密」があてはまるスポーツ。リスクを避けるため、入念な予防策が取られた。

通常、大阪城ホール大会では1万人超を集めるが、今回は席数を3分の1に絞り、3318人が入場した。席の間にはシートをかけて十分な間隔を確保。観客にマスク着用や消毒など、基本的な感染予防を義務づけるのはもちろん、密を避けるために分散入場を実施。8台のサーモグラフィーを用意し、来場者全員の検温を行った。また、試合の合間には消毒を実施。グッズ販売はパンフレットのみで、選手との接触を禁じるなど、できる限りの細かな策を講じた。参戦予定だった鈴木みのるは発熱の症状があったため、抗体検査、抗原検査は陰性でも大事をとって欠場となった。

ファンも喜びと不安両方を感じながらこの日を迎えた。フェースシールドを付けた20代の男性は「楽しむために、自主的に着けてきました」。オカダファンという30代の男性は「いつもより人数が少なくてさみしい。ここで感染者が出たらさまざまなところに影響が出てしまう。僕たち見る側も緊張感を持たなければと思っています」と話した。

まだ国内で感染はおさまらず、超満員の会場でプロレスができるまで時間はかかりそうだ。コロナとの時間無制限の戦いは続く。【高場泉穂】

検温待ちする観客(撮影・鈴木正人)

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オカダ声援自粛もどかしい熱戦約束 新日も有観客

有観客試合を前にファンへメッセージを送るオカダ・カズチカ(撮影・山崎安昭)

コロナ禍の中、プロレス界も前へ進む。新日本プロレスは11日と12日に、約4カ月ぶりに観客を入れた興行を大阪城ホールで行う。

11日メインのニュージャパン杯決勝でオカダ・カズチカ(32)はEVILと戦う。そのオカダは今、何を思うのか。胸の内を聞いた。

   ◇   ◇   ◇

新日本プロレスがプロ野球とJリーグに続き観客を入れた興行を行う。屋内イベントとしては緊急事態宣言解除後、最大規模となる3000人超の動員が見込まれる。プロレスは密集、密閉、密接の「3密」があてはまるスポーツ。各団体が慎重に無観客試合や少人数の興行を行ってきたが、1歩先へと踏み出す。

オカダは「新日本がここまできたということ。少し昔の新日本だったら、野球、サッカーが再開して、落ち着いてきて初めて『これならできるよね』となってからやっていたと思う。ここでパーンとやって、成功すれば、他の業界の方もいろんなことがやりやすくなる。いい例になれば」と責任感を口にした。

通常、大阪城ホール大会では1万人超を集めるが、今回は約3分の1におさえ、観客には大声での応援を自粛するよう求める。コロナ禍前とは違った光景となりそうだが、無観客試合の中で感じていた「さみしさ」から脱する喜びは大きい。「声は出せなくても、皆さんが熱くなる、もどかしくなる試合をしたい」と、11日のメイン、EVILとの決勝戦を見据える。

興行中止、無観客のテレビマッチ実施などの“自粛期間”もプラスにとらえた。SNSなどで積極的に発信。伝統的な技の研究にも時間を割いた。6月から始まったニュージャパン杯ではフィニッシュすべてに変形コブラクラッチを使用し、その成果をみせた。「ここで変わったものを見せなきゃいけないと思った。プロレスでいろんな新しい技が出てくる中で1周して昔の技が新しくなるというか…」。必殺技レインメーカーは「封印です」。温故知新で新境地を見つけた。

11日に勝てば、翌12日メインでIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(38)との1・5東京ドーム大会以来の2冠戦が実現する。「内藤さんは2冠王者になったのに、こういう状況になって“持ってない”。無観客試合の間も目立たなかった。でも、今までどれだけ静かでも、12日に勝った人がすべてを持っていく。主役はやっぱり俺なんです」。ようやく迎えるファンの前で2日続けてリングの中央に君臨するイメージはできている。【高場泉穂】

◆オカダ・カズチカ 1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校、闘龍門に入門し04年8月に同地でデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、IWGPヘビー級王座初戴冠。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も1代では最多。得意技はレインメーカー。191センチ、107キロ。

   ◇   ◇   ◇

新日本はスポーツ庁の指示に基づくガイドラインを作成し、感染予防に努める。来場者には事前に大阪府による「大阪コロナ追跡システム」への登録を要請。分散入場、検温、チケット半券の裏面に連絡先の記入も求める。会場では大きな声を出しての応援や選手への接触を控えてもらうなど観戦マナー順守を求める。座席は前後左右に約1メートルずつ間隔を空け、1時間に4回、会場の換気を行う。

有観客試合を前にオカダ・カズチカが書いたファンへのメッセージ(撮影・山崎安昭)

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オカダ対EVILなど大阪城ホール大会カード発表

オカダ・カズチカ(2019年11月29日撮影)

新日本プロレスは4日、11、12日の大阪城ホール大会主要カードを発表した。

11日のメインはニュージャパン杯の決勝で前年覇者のオカダ・カズチカとEVILが対戦。第3試合では3日大会でメキシコから凱旋(がいせん)し、サプライズ登場したマスター・ワトが、同日襲撃されたDOUKIと戦う。

12日はIWGPヘビー級、同インターコンチネンタルのダブルタイトル戦が行われ、前日のニュージャパン杯覇者と現2冠王者の内藤哲也が対戦。また、IWGPタッグ選手権で王者棚橋弘至、飯伏幸太組にタイチ、ザックセイバー・Jr.組が挑戦。NEVER無差別級選手権では、王者鷹木信悟にSHOが挑み、初のシングルタイトル奪取を狙う。

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オカダ・カズチカ「これが現実」ヒロム破り決勝進出

高橋ヒロム(左)にレインメーカーを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

<新日本プロレス:「NEW JAPAN CUP 2020」準決勝2試合>◇3日◇会場非公開

シングルトーナメント「ニュージャパン杯」の準決勝2試合が行われ、オカダ・カズチカ(32)とEVILの決勝進出が決まった。

セミはEVIL対SANADAのタッグパートナー対決。今トーナメントを通じ反則技を連発しているEVILがこの日も勝ちに徹した。パイプイスを使い、SANADAの首を攻撃。急所攻撃でダメージを与えたところでEVILを決め、3カウントを奪った。手段を選ばず勢いにのるEVILは「優勝は俺のものだ!よく覚えとけ!」と初の頂点取りへ自信をみせた。

メインは前IWGPヘビー級王者で前回覇者のオカダ対IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)のシングル初対決。ヒロムはオカダの必殺技レインメーカーと、自身の技TIMEBOMBをたたみかけるなど追い詰めるが、やはりオカダは強かった。ヒロムをとらえ変形コブラクラッチに持ち込み、力が抜けていくヒロムを立ち上がらせラリアット2発。再び変形コブラクラッチで締め上げ、レフェリーストップで勝利した。オカダは「タップしないお前にジュニアヘビー級チャンピオンの意地を感じたよ」とヒロムの力を認めた上で、「これが現実。お前がやろうとしていることは簡単にできることじゃないんだよ」とジュニアヘビーのベルトを巻きながら、IWGPヘビー級に挑戦するヒロムの野望の難しさを説いた。

約4カ月ぶりの有観客試合となる7月11日大阪城ホール大会で決勝が行われ、優勝者は翌12日にIWGPヘビー、同インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)とタイトルをかけて戦う。

高橋ヒロム(左)にコブラクラッチを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)
SANADA(左)にイス攻撃を浴びせるEVIL(撮影・中島郁夫)

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EVIL8強入りV宣言!金的→EVILで後藤下す

後藤(左)に急所攻撃するEVIL(撮影・江口和貴)

<新日本プロレス:「NEW JAPAN CUP 2020」>◇2回戦4試合◇1日◇会場非公開

32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の2回戦4試合が行われ、EVILが後藤洋央紀(41)を下し、8強入りした。

互角の力勝負の後、巧みに勝利をもぎとった。後藤の必殺技GTRをよけたEVILは、後藤を海野レフェリーに当たるように突き飛ばす。そこから相手の振り向きざまに合わせラリアットをさく裂。さらにマットに倒れた後藤の両脚を持ち上げ、股間に足を押しつける異例の金的攻撃。痛みでふらつきながら立ち上がる後藤にEVILを決め、勝利を決めた。

「このトーナメントは俺がナンバーワンだということを証明するためのものだ。新しい新日本の頂点に君臨するのはこの俺だ。よく、おぼえとけ」と6月23日の1回戦に続き、力強く優勝宣言した。

2日の準々決勝のカードは、オカダ・カズチカ対石森太二、石井智宏対高橋ヒロム、SANADA対タイチ、YOSHI-HASHI-EVILに決定。7月11日の大阪城ホール大会で決勝が行われ、優勝者は翌12日にIWGPヘビー、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(38)とタイトルをかけて戦う。

後藤(左)に急所攻撃したEVIL(撮影・江口和貴)
後藤(左)にEVILを決めるEVIL(撮影・江口和貴)
後藤を破ったEVIL(撮影・江口和貴)

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オカダが永田裕志下し8強「いつでも胸を貸します」

永田裕志(下)にコブラクラッチを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

<新日本プロレス:「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦4試合>◇24日◇会場非公開

32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の2回戦4試合が行われ、メインでは昨年覇者オカダ・カズチカ(32)が永田裕志(52)を下し、8強入りした。

2人の一騎打ちは15年G1以来5年ぶり2度目。20歳若いオカダが有利とみられたが、5年前のリベンジを狙う永田の激しい打撃に苦戦。20分の激闘の末、オカダは変型コブラクラッチに持ち込み、永田をしめる。白目をむきながら抵抗する永田をさらにしめ上げ、力を奪い、ギブアップさせた。

オカダは試合後、「今日の永田さん見てかっこいいと思わない人いないでしょう」とかつて付け人だった大先輩の変わらぬ強さを称賛。「僕はいつでも胸を貸しますんで、永田さん全然かかってきてください」と話した。

このまま勝ち上がり連覇すれば、7月12日の大阪城ホール大会でIWGPヘビー、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(38)と戦うこととなる。今年1月5日東京ドーム大会では、その2本のベルトをかけて内藤と戦い、敗れた。

新日本の至宝であるIWGPヘビー級王座の最多連続防衛、最多通算防衛記録を持つオカダが狙うのはヘビーのベルトのみ。「2つ持っている人いますけど、僕が目指すのは1つだと思っています」とあらためて狙いを定めた。

永田裕志(左)にドロップキックを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

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EVILが小島撃破「内藤のベルト奪い3冠王に」

EVIL(上)は小島をマットにたたきつける(撮影・足立雅史)

<新日本プロレス:「NEW JAPAN CUP 2020」>◇1回戦4試合◇23日◇会場非公開

32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の1回戦4試合が行われ、メインではEVILが小島聡(49)を破り、2回戦に駒を進めた。

2人が持ち前のパワーでぶつかり合った。EVILは小島の右腕をリングの鉄柱にたたきつけるなど、腕を徹底攻撃。だが、小島は痛みをこらえてラリアットやエルボーで応戦。EVILがコーナーから雪崩式ブレーンバスターを繰り出し、重い音とともに小島をマットにたたきつけるが、小島はカウント2で返す。その後、ラリアット合戦で打ち勝った小島がとどめを刺そうとするが、EVILが巧みに切り返してEVILを決め、3カウントを奪った。

EVILはリング上で「今年のニュージャパンなにがなんでも優勝してやる。なにがなんでもだ。よく覚えとけ」と優勝宣言。バックステージでも「内藤の持つベルト2本を奪い、覇者で王者の3冠王になってやる。よく、覚えとけ」と同じユニットの大将でIWGPヘビー、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(38)撃破を予告した。

EVIL(右)は小島をマットにたたきつける(撮影・足立雅史)
EVILは小島に勝利しマイクパフォーマンスで雄たけびを上げる(撮影・足立雅史)

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タイチが棚橋弘至を破る「こんなもん」飯伏もKO

棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至と飯伏幸太(下)を踏みつけるタイチ(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:「NEW JAPAN CUP 2020」1回戦4試合>◇22日◇会場非公開

32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の1回戦4試合が行われ、メインイベントに登場したIWGPタッグ王者・棚橋弘至が、タイチに21分51秒、ブラックメフィストからの片エビ固めで敗れた。

試合開始直後からタイチと同じ「鈴木軍」のDOUKIの度重なる介入に苦しみ、大きなダメージを受けた。終盤に、得意のハイフライフローを決め、逆転の好機をつくったが、ここで再びDOUKIが介入。息を吹き返したタイチに強烈なバックドロップを決められると、天翔十字鳳、ブラックメフィストを連発され、3カウントを奪われた。

タイチは、試合後も大暴れ。棚橋とともにIWGPタッグ王座を保持する飯伏もベルトで殴打してKOすると「なにが棚橋だ、飯伏だ。やる前から終わってるじゃないかよ。俺の前では、こんなもんだ。タッグタイトルは当たり前。このトーナメントを俺が奪って、(IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者の)内藤待ってろよ。この俺が、新日本プロレスのすべてをうばってやる」と豪語した。

1回戦の残り3試合は、飯伏、SHO、SANADAが勝利し、2回戦に進出した。トーナメントの優勝者は、7月12日大阪城ホール大会でIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル2冠王者内藤哲也(37)に挑戦する。

棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至(左)を攻めるタイチ(撮影・鈴木正人)
棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至(左)を攻めるタイチ(撮影・鈴木正人)
棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至(左)にエルボを決めるタイチ(撮影・鈴木正人)
棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至(左)にエルボを決めるタイチ(撮影・鈴木正人)
棚橋弘至対タイチ 棚橋弘至(右)にハイキックするタイチ(撮影・鈴木正人)

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高橋ヒロムが本間朋晃に勝利「ヘビー級おもしれえ」

本間(左)にラリアットを浴びせる高橋(撮影・小沢裕)

〈新日本:NJPW WORLD Special〉◇16日◇会場非公開

32人によるシングルトーナメント戦ニュージャパン杯が16日開幕し、1回戦4試合が行われた。優勝者は7月12日大阪城ホール大会でIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル2冠王者内藤哲也(37)とタイトル戦を行う。

初出場のIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)は、本間朋晃(43)と対戦。ヘビー級の本間とエルボーや逆水平で互角に打ち合い、エプロンにデスバレーボムで打ち付けてダメージを与えるが、意地の本間はくたばらない。ヒロムはこけしロケットをくらい、さらにこけし落としを狙われるが、切り抜けて再びデスバレーボムをさく裂。続けてTIME BOMBを決め、3カウントを奪った。

同じユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの大将で現2冠王者の内藤とは、3月3日の旗揚げ記念日大会でシングル戦を行う予定だったがコロナの影響で流れた。優勝すれば、その一戦が実現する。「ヘビー級の強さ、わかった! おもしれえな、優勝してやる」とリング脇の優勝トロフィーを指さして宣言した。24日の2回戦の相手は矢野通に決まった。

また、真壁刀義が辻陽太に、石井智宏がエル・デスペラードにそれぞれ勝利。両者が24日の2回戦でぶつかる。

本間(右)からこけし攻撃を受ける高橋(撮影・小沢裕)
本間(左)をTIME BOMBで仕留める高橋(撮影・小沢裕)

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内藤「息もあがって…」試合再開に新日本選手の声

SHO、YOH、オカダ組対高橋、鷹木、内藤組 試合に勝利し叫ぶ内藤(撮影・滝沢徹郎)

新日本プロレスが15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で止まっていた試合を、無観客で110日ぶりに行った。3カ月半も試合が空いたのは団体史上初めて。全6試合34選手が、久々のリングの上で躍動した。以下、出場選手の主なコメント。

第2試合タッグ戦出場の金丸義信「いい汗かいたし。これで今夜もいい酒飲めるだろう」

第4試合6人タッグ戦で勝利した田口隆祐「やっぱり今までお客様にすごい力をいただいてたんだなと、無観客試合をしてあらためて感じました」

第4試合6人タッグ戦出場の天山広吉「やっとこの日が、待ちに待ったこの日がやって来てね。俺的には、コロナ、ふざけんな、タコ! 3カ月半、ほんまイライラして、ストレスがたまりまくって、どこにぶつけたらいいって。とにかく試合やって、リングに上がって、暴れて、全部をぶつけるって、その気持ちですよ」。

第4試合6人タッグ戦出場の小島聡「プロレスラー生活29年にして、初めての無観客での試合。このキャリアにしてこの初めての経験っていうのは本当に大きいから。これを経験した俺とか天山とかはっきり言って絶対に誰もかなわないぞ。自信もってやってやるよ。(16日から始まるニュージャパン杯で)ぶっちぎりで優勝してやる」

第5試合8人タッグ戦出場の永田裕志「キャリア28年で初の無観客試合。いろんな雑音、試合前あったけど何のことはなかったですね。客を意識するんじゃなく、客の目を向けさせろ。それを思い出して、なかなか今日はいい気持ちで試合ができた」

第5試合8人タッグマッチ出場の飯伏幸太「ちょっと興奮しすぎましたね。またこうやってみんなの前でプロレスができて、ほんと最高です」

第5試合8人タッグ戦出場の棚橋弘至「(無観客は)選手にとってすっごい経験になる! どう伝えるか、どう魅せるか、どう戦うかっていう経験値が。だからこそ会場でみんなに見てもらった時に今の経験が生きてくると思うし、応援してくれるファンのみなさんの存在がどれだけうれしくて、ありがたくて、プロレスラーにとって尊いものかっていうことを、今選手は感じていると思います」

第6試合6人タッグ戦出場の高橋ヒロム「ああ! ああ! ああああ! ああなんて面白すぎるんだ。なんて面白いんだプロレスって! こんなに面白くて、こんなに快感なんだ!」

第6試合6人タッグ戦で勝利した内藤哲也「久々のリング、久々の試合。息もあがって、非常に苦しい試合でしたよ。なんかこんなにプロレスってしんどかったかな、って。でも楽しかったな、楽しかったよ」

第6試合6人タッグ戦出場のオカダ・カズチカ「お客さんがいようがいなかろうが、リング上の戦いは変わらないんでね。こうやって110日ぶりに試合ができたということは、小さな一歩なのか、大きな1歩なのか。それを決めるのはまだ誰も分からない。でも、これから僕たちがしっかりやっていくことによって、今日の1歩が大きな1歩だったね、と言えるようになるんじゃないかなと思います。まだまだ大変な状態ですけど、新日本プロレスさすがだね、スポーツ界やエンターテインメント界みんなから、さすが新日本プロレス、今日の1日は良かったよって言ってもらえるように、これからもしっかりやっていきたいと思います」

オープニングで記念撮影する棚橋(前列右から2人目)ら(撮影・滝沢徹郎)
SHO、YOH、オカダ組対高橋、鷹木、内藤組 YOH(左)にデスティーノを決める内藤(撮影・滝沢徹郎)
真壁、永田、飯伏、棚橋組対DOUKI、鈴木、ザック・セイバーJr、タイチ組 入場しポーズを決める棚橋(撮影・滝沢徹郎)

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内藤だ!オカダだ!棚橋「新日本が帰ってきました」

SHO、YOH、オカダ組対高橋、鷹木、内藤組 試合に勝利し叫ぶ内藤(撮影・滝沢徹郎)

業界の雄が満を持して再始動した。新日本プロレスが15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で止まっていた試合を、無観客で110日ぶりに行った。3カ月半も試合が空いたのは団体史上初めて。全6試合34選手が、久々のリングの上で躍動した。

   ◇   ◇   ◇

この日の試合前、“100年に一人の逸材”棚橋弘至(43)は本隊選手とリングに上がり、あいさつした。

「新日本プロレスが帰ってきました。待っていてくれたファンの皆さまありがとうございます。無観客の形ですが、またいつか皆さまと会場で会える日を夢見て、1歩ずつ頑張っていきます。今日は画面の向こうから声援を送ってください。よろしくお願いします」。棚橋ら選手の表情は喜びにあふれていた。

新日本プロレスは新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月26日の沖縄大会を最後に53大会を中止。約3カ月半ぶりにようやく迎えた試合再開だった。会場は非公開で、試合は有料の動画サービス「新日本プロレスワールド」で配信。声援は聞こえない。それでも選手らは中止前と変わらぬコンディションで試合に臨み、熱い試合を画面の向こうに届けた。メインはIWGPヘビー、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也(37)と前王者オカダ・カズチカ(32)が対する6人タッグ戦。内藤は鷹木、ヒロムと鮮やかな連係をみせ、最後はYOHにデスティーノで勝利。喉をからしながら勝利のデ・ハ・ポンコールをさけび、「みなさんとできることを楽しみにしてます」とファンとの大合唱を約束した。

109日も試合を中断したのは感染防止、会場の問題、企業の社会的責任を果たすため。世界から注目される団体として、安全に試合ができるまで我慢を続けた。5月25日に関東圏などで緊急事態宣言が解除されたことを受け、全選手、一部スタッフに抗体検査を実施。健康状態をチェックする態勢を整え、再開にこぎつけた。試合を見届けたオーナーの木谷高明氏は「いつ再開するか焦ったと思う。世界中で一番準備をして再開した団体」と現場をたたえた。

この日も選手、試合の合間にリングを消毒し、選手の囲み取材は行わないなど、入念な予防がなされた。コロナと闘いつつ、再スタートを切った。【高場泉穂】

オープニングで記念撮影する棚橋(前列右から2人目)ら(撮影・滝沢徹郎)
SHO、YOH、オカダ組対高橋、鷹木、内藤組 YOH(左)にデスティーノを決める内藤(撮影・滝沢徹郎)
オープニングでエアギターを披露する棚橋(撮影・滝沢徹郎)
SHO、YOH、オカダ組対高橋、鷹木、内藤組 試合に勝利しマイクパフォーマンスする内藤(撮影・滝沢徹郎)

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