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貴ノ岩のおい北天海が三段目全勝V「意識していた」

三段目優勝を決めた北天海(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇13日日◇25日◇東京・両国国技館

三段目は東20枚目の北天海(21=尾上)が埼玉栄高の1年後輩、二本柳(阿武松)を引き落とし、7戦全勝で優勝した。

立ち合いから頭をつけての主導権争い。「絶対に引かないと思ってやりました」。最後は引き技も、圧力をかけ続けて勝利をものにした。「(優勝は)意識していた。緊張したけど勝ってよかった」とホッとした表情を見せた。

モンゴル出身で元幕内貴ノ岩のおい。おじさんからは今年1月、初場所で勝ち越した後に激励の電話をもらったという。

来場所は幕下昇進が確実。「体を増やして稽古して力をつけないと。簡単には勝てない。立ち合いが遅くて軽いんで強くしたい」と明確に課題と目標を口にした。

北天海は二本柳(手前)を突き落としで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)
北天海は二本柳(手前)を突き落としで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)

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正代10勝目、V争い「今は不思議と意識せずに」

正代は懸賞金を受け取る(撮影・柴田隆二)

<大相撲秋場所>◇12日目◇24日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が平幕の宝富士を寄り切りで下して10勝目を挙げた。7月場所に続く2桁で、11月場所の大関とりへ足固め。2敗を守り、大関貴景勝、新入幕翔猿とトップを並走。大関とりに挑む11月場所に、弾みをつける初優勝へと突き進む。

   ◇   ◇   ◇

正代は立ち合いすぐに左を差して、ベテラン宝富士に何もさせずに寄り切った。関脇で11勝した7月場所に続く2桁白星で、11月場所での大関とりへの足固めができた。「こんなに早く2桁勝てるとは想像できなかった。いい流れだと思う」と手応えを口にした。

それでも「あと3日ある。集中を切らせないようにする」と引き締めるのは、優勝争いでトップに並んでいるため。昨年九州場所と今年の初場所は、優勝次点とあと1歩届かなかった。待望の初優勝に向けて「今は不思議と意識せずにいけている」と自然体で臨む。

今場所は取組当日まで、対戦相手を見ないようにしている。「初日から見ないようにしていい流れがきている。自分の相撲を取り切ることに集中したい」。目の前の一番に集中するためだ。13日目は貴景勝と2敗同士の対戦。無心で挑み、初賜杯へと近づきたい。

大栄翔(右)を土俵際へ追い込む朝乃山。後方左は正代(撮影・小沢裕)

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6年ぶり珍事 朝乃山は今場所2度目の不戦勝に淡々

不戦勝で勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・丹羽敏通)

<大相撲秋場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

朝乃山は今場所2度目の不戦勝で3敗を守った。

大関の1場所2度の不戦勝は、2014年初場所の琴奨菊以来という珍事。淡々と勝ち名乗りを受け、この日も報道陣のリモート取材には応じなかった。

霧馬山の休場で朝乃山の不戦勝(撮影・丹羽敏通)

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元貴闘力四男の夢道鵬、初幕下で勝ち越し「自信に」

碧天を破り勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力の四男、東幕下55枚目夢道鵬(18=大嶽)が、初めての幕下で無傷の4連勝で勝ち越しを決めた。

東幕下60枚目碧天(37=春日野)との3連勝同士の一番。立ち合いでしっかりと当たり、引いた相手に左をのぞかせながら足を運んで押し出した。幕下上位を経験したことのあるベテランを下して、序ノ口デビューの初場所から4場所連続で勝ち越しを決めた。

無心で土俵に上がるつもりが「勝ったら勝ち越しかと思うとちょっと緊張した」と初の幕下での勝ち越しが懸かった一番に、今までにない緊張感があったという。それでも危なげない相撲を披露。「稽古をしっかりとしてきて、やってることが合っているなと。自信になる」と安堵(あんど)した。

まだまだ満足はしない。残り3番に向けて「勝ちたいです」と率直な思いを吐き出した。結果はもちろんだが、相撲内容にもこだわりがある。「最初の一番から自信をつける相撲を取りたいと思っていた。土俵際で投げたりはたいたりしても勝ちは勝ちだけど、前に出て勝ちたい」と話した。

碧天(手前)を攻める夢道鵬(撮影・河田真司)
夢道鵬(左)は碧天を押し出す(撮影・山崎安昭)

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正代1敗守る「好調です」初V意識し脱・ネガティブ

栃ノ心を破り勝ち名乗りを受ける正代。土俵下右は朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館

脱・ネガティブで初賜杯を狙う。関脇正代(28=時津風)が、平幕の栃ノ心を下して5勝目を挙げた。

これまでネガティブ発言が多かったが、今場所は前向きなポジティブ発言を連発。昨年九州場所と今年の初場所で2場所連続優勝次点になり、7月場所では優勝争いに加わるなどし自信をつけている。横綱不在の場所で、存在感を発揮しつるある。勝ちっ放しだった平幕の阿武咲が負けて、全勝力士が消えた。

   ◇   ◇   ◇

正代はオンラインでの報道陣の質問に、頭を悩ませる様子もなく、明るい声で答えた。「好調ですし、体もよく動いている。よく攻められていると思う」。語尾まではっきり言い切ると、さっそうと会場を後にした。これまでは勝っても「何でかな…」などと言うことが多く、発言もネガティブだった。だが、今場所は一味違うようだ。

馬力のある栃ノ心に、立ち合いは正面からぶつかった。もろ差し狙いも引かれて捕まえられなかったが、すぐに体を寄せてもろ差しに。相手の引く勢いも利用して、一気に寄り切った。大関経験者を圧倒し「引きにも反応できて足が出た。立ち合いで圧力がかかっているから自分の相撲が取れている」と堂々とした口調で勝因を自己分析した。

ネガティブ発言が注目されてきた。15年名古屋場所後の新十両会見。「できればみんな当たりたくない」「対戦を想像すると緊張する。飯も食えない」などと発言して話題になった。その後も、ことあるごとに後ろ向きな発言を連発。しかし、今場所前には「優勝したい。結果を残したい」と賜杯を意識して前向きに言った。昨年九州場所と今年の初場所での優勝次点が転機となり「緊張との接し方も分かってきた」と自信をのぞかせる。

東農大では学生横綱に輝くなど、実力は十分ある。3場所連続で関脇を務めるなど安定感も増してきた。危なげない相撲が続いていて「今のところ、疲れは感じてない。このまま最後までいければいい」と前向きだ。ネガティブ発言とそんな自分を脱ぎ捨てて、横綱不在の好機を逃さず、初賜杯を狙う。【佐々木隆史】

正代は栃ノ心(手前)を押し込む(撮影・山崎安昭)

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正代4勝目「今はゲーム」趣味没頭でリラックス

北勝富士(手前)を攻める正代(撮影・滝沢徹郎)

<大相撲秋場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が、東前頭2枚目北勝富士(28=八角)を押し出しで下して、序盤戦を4勝1敗で終えた。

北勝富士の低く鋭い踏み込みの立ち合いを受けて上体が起きたが、1歩も引くことはなかった。しっかりと前に出て右を差し、左で抱えながら最後は押し出した。4日目の照ノ富士戦で初黒星を喫したが「昨日の負けを引きずらなかった。負けた相撲は振り返らないようにした」と気持ちを切り替えて土俵に上がっていた。

昨年九州場所と今年の初場所で2場所連続優勝次点と気を吐いた。賜杯に届かなかった悔しさはもちろんあるが「自信もそうですし、その時の緊張感との接し方も分かってきた」と大きな経験となった。

優勝争いの行方はまだまだ分からないが、横綱不在の場所とだけあってチャンスは十分にある。「最近はやってなかったけど今はゲームをしています」と話すなど、リラックスモードで中盤戦に臨む。

正代(右)は北勝富士を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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屈辱3連敗の朝乃山に審判長苦言「強引にでも前に」

照ノ富士に上手投げで敗れ、表情を曇らせゆっくり立ち上がる朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が、屈辱の初日から3連敗を喫した。7月場所で敗れた大関経験者の東前頭筆頭照ノ富士に上手投げで転がされた。立ち合いからもろ差し気味に寄っていったが、勝負を急いだ強引な投げが裏目に出る結果となった。大関の初日からの3連敗は、初場所の豪栄道以来。大関貴景勝も敗れるなど、三役以上では関脇正代以外が総崩れとなる波乱の1日となった。

   ◇   ◇   ◇

狂った歯車を修正できない。7月場所を制した照ノ富士を相手に、先に攻めたのは朝乃山だった。得意の右四つではなく2本差して土俵際、寄り切れずに左からすくい投げにかかった。しかし照ノ富士にうまく体を入れ替えられ、逆襲の上手投げを食らった。両横綱の休場で最高位として迎える今場所。平幕だった昨年初場所以来となる初日からの3連敗で、波乱の1日の象徴となってしまった。

周囲も心配の目を向ける。八角理事長(元横綱北勝海)はすくい投げにいった場面を敗因に挙げ「勝ちたいからどうしても投げにいってしまう」と心境を察した。土俵下から取組を見守った伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)も「強引にでも前に出ればいいのに」と苦言。高砂部屋の大先輩、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏にいたっては「どこの大関なんだよ? 馬鹿ヤロ!! 恥ずかしい!! こんな取り組みならやめろ!! 」とSNSに連続投稿でぶち切れた。その後「好きこそ辛口だ!」と後輩に期待を込めた。

連敗を抜け出せないショックからか、2日連続でリモート取材を拒否。大関2場所目となった角界の看板は、もがき苦しみながら初白星を目指す。【佐藤礼征】

照ノ富士に上手投げで敗れ悔しそうな表情を見せる朝乃山(撮影・鈴木正人)

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朝乃山3連敗など正代除く三役以上全て黒星 秋場所

朝乃山(手前)の攻めに耐える照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館

大関朝乃山が、初日から3連敗を喫した。7月場所で敗れた大関経験者の照ノ富士に上手投げで敗れた。大関が初日から3連敗を喫するのは初場所の豪栄道(現武隈親方)以来。先場所12勝の大関が、トンネルから抜け出せずにいる。

初日から2連勝の大関貴景勝は北勝富士に敗れ、今場所初めての黒星となった。

大関昇進を目指す3関脇は、正代が遠藤を圧倒して無傷の3連勝、御嶽海が初黒星、大栄翔が2敗目を喫した。

三役以上では正代以外が敗れる、波乱の1日となった。

人気小兵の炎鵬は元気なく初日から3連敗。新入幕の翔猿が3連勝とした。同じく新入幕で元横綱朝青龍のおい、21歳の豊昇龍は2敗目を喫した。

朝乃山(右)を上手投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

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徳勝龍「不思議な感じある」国技館に初場所の優勝額

徳勝龍は炎鵬(手前)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館

東前頭8枚目の徳勝龍(34=木瀬)が、優勝額が掲額された喜びを口にした。初場所で幕尻優勝を果たし、今場所から国技館内に設置されたばかり。「あの中に自分の優勝額があるのは不思議な感じがありますけど、うれしく思います」。本来なら5月の夏場所から掲額されるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、2カ月遅れでお披露目となった。「やっと飾られたって感じですね。ほっとしました」と話した。

この日は、今場所初白星を挙げた。東前頭9枚目の炎鵬を寄り倒し。立ち合いから左を差して、一気に勝負を決めた。「(相手を)正面に置いて相撲を取ることを考えて、落ち着いて取ることを考えました」と完勝を振り返った。

炎鵬(右)を寄り倒しで破る徳勝龍(撮影・河田真司)

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武隈親方の断髪式が再延期「再来年の初場所後に」

武隈親方(2020年2月11日撮影)

元大関豪栄道の武隈親方(34)が14日、断髪式(東京・両国国技館)を2022年1月の初場所後に延期することを明かした。

NHK大相撲中継の幕内解説の席で「世の中の情勢を踏まえまして、再来年の初場所後にやることになりました」と発表した。今年初場所限りで引退した武隈親方は当初、来年1月31日に予定していた断髪式を同年6月5日に延期していたが、再延期を決めた。

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元大関豪栄道の断髪式再延期、22年1月初場所後に

元大関豪栄道の武隈親方(2020年1月29日撮影)

元大関豪栄道の武隈親方(34)が14日、断髪式(東京・両国国技館)を2022年1月の初場所後に延期することを明かした。

同日、NHK大相撲中継の幕内解説を務め、放送の冒頭に「(断髪式は)世の中の情勢を踏まえまして、再来年の初場所後にやることになりました」と発表した。

今年初場所限りで引退した武隈親方は当初、来年1月31日に断髪式を予定していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年6月には師匠の境川親方(元小結両国)が来年6月5日に延期することを明らかにしていたが、さらに約7カ月、再延期になる。

武隈親方は引退後、約2年もまげがついたまま、後進の指導を続けていくことになる。親方業については「徐々に慣れてきました」と話していた。

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横審が再開「食事はできないけど」芝田山広報部長

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は14日、秋場所後に横綱審議委員会の定例会を開催することを発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同会は初場所後に開催されたのが最後となっていた。

芝田山広報部長は「有識者会議もやった。食事はできないけど会合だけ。徐々にやれることを再開していかないと」と話した。

秋場所は白鵬と鶴竜の2横綱が休場。2人以上の横綱全員が初日から不在となるのは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では83年夏場所の千代の富士、北の湖以来だった。

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初場所V徳勝龍に優勝額贈呈「精いっぱい頑張る」

日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルでライブ配信された初場所優勝の徳勝龍(左)の優勝額贈呈式

大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた12日、同所で初場所と春場所の優勝力士への優勝額贈呈式が行われた。

初場所で幕尻優勝を果たした前頭徳勝龍(34=木瀬)と、春場所で44度目の優勝を達成した横綱白鵬の師匠、宮城野親方(元前頭竹葉山)が出席。本来は5月の夏場所前に行われる予定だったが、夏場所が中止になり延期となっていた。

優勝額贈呈式の様子は日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルにてライブ配信された。

ライブ配信で徳勝龍は協会のインタビューに応じ「大相撲9月場所が明日から始まります。精いっぱい頑張りますので応援よろしくお願いします」とコメントした。

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玉ノ井部屋クラスター 秋場所開催「問題ない」協会

玉ノ井部屋の看板(東京都足立区)

日本相撲協会は10日、玉ノ井部屋の十両富士東(33)と幕下以下の力士17人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。5日に同部屋の幕下以下の力士1人の感染が判明。同部屋所属の協会員32人の検査を実施したところ、この日までに新たに力士18人の感染が判明した。同部屋の感染者は計19人となった。

師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)や十両東龍らは陰性だったが、協会は感染拡大防止のため、審判委員を務める同親方と部屋に所属する力士28人全員の秋場所(13日初日、東京・両国国技館)全休を決定した。報道陣の電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「陰性の人もいるけど、部屋の中のことだから全員をロックアウトする」と説明。部屋を構える足立区は、同一施設で5人以上の感染者が短期間で発生したことから「集団感染(クラスター)として公表する」とクラスター認定した。

感染者19人のうち12人はすでに入院している。ほか7人は無症状だが今後入院する予定で、重症者はいないという。全休となる力士の成績に関して同広報部長は「審判部が場所後の番付編成会議で決めること」と前置きし「何らかの形はとらないといけない。感染したことが悪い訳ではない」と救済措置が取られる可能性を示唆した。

角界では4月に高田川部屋で、師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山らが感染した。三段目の勝武士さんが5月に死去するなどし、協会は感染防止策を強化してきた。各部屋に外出自粛を求め続け、出稽古禁止の中で発生した集団感染。芝田山広報部長は「ウイルスは目に見えるものではない。こういう風になったのは仕方ない」とあらためて、感染対策の難しさを口にした。

2日後に秋場所の初日を迎える。同広報部長は「開催に関して全く問題ない」と明言した。他の部屋で体調不良を訴える者はおらず、本場所開催における感染防止策も整っているとした。【佐々木隆史】

◆玉ノ井部屋 1977年(昭52)初場所後に引退し、年寄「玉ノ井」を襲名した元関脇栃東が、90年に春日野部屋から独立して創設。実子の現師匠で元大関栃東が、父の定年退職に伴って09年に年寄「玉ノ井」を襲名して継承。秋場所番付で、関取は十両東龍、富士東の2人。幕下以下の力士を含め、全44部屋で3番目に多い力士28人が所属。他の協会員は行司1人、呼び出し1人、床山2人、世話人1人。所在地は東京都足立区西新井

富士東(12年5月撮影)
玉ノ井親方(2020年3月15日撮影)
東京・足立区にある玉ノ井部屋
玉ノ井部屋の所属協会員

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炎鵬、スパイスからカレー…業師に新たな才能開花?

若い衆を相手に稽古を行う炎鵬(右)

大相撲の人気小兵、東前頭9枚目炎鵬(25=宮城野)が、落ちていた体重を戻した。8月の健康診断で体重が4キロ減って92キロ。9日、都内の部屋での稽古後に電話取材に応じ、体重について「自分もさすがにやばいなと思った。(数字以上に)自分の感覚的にもすごい軽いなっていう感じがしていた。今、やっと元に戻った。今96、97ぐらい」と説明した。7月場所後は麺類などの炭水化物を多めに摂取。「特に場所中が大事なので、場所中、しっかり体調管理して、体が落ちないようにやっていきたい」と誓った。

自炊する機会も増え「ウーバーもったいないなと思うようになって。それなら作っちゃえと思うようになって」と、食事宅配サービスの「ウーバーイーツ」を“封印”していることも明かした。自炊では好物のカレーをスパイスから作るなどこだわっている。「没頭してつくるのも楽しい」。角界きっての業師に新たな才能が開花? しつつある。

初場所以来の勝ち越しを目指す秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて、稽古では「初心に帰って」押しの稽古に重点を置いている。「今までも常々、親方にも横綱にもずっと『前に出ろ』と押すことを言われている。やっぱり、そこは絶対に忘れてはいけないこと。ここ2場所と相手に攻め込まれたり、軽さが出ている感じがする。重さというところを今回、自分なりに考えてやってきた」。2桁黒星を喫した先場所の悔しさを晴らす。

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豊山「先場所よりいい状態」兄弟子の正代と三番稽古

東京都墨田区の時津風部屋で稽古する豊山

大相撲の東前頭4枚目豊山(26=時津風)が、大関昇進を目指す兄弟子を手本に飛躍を目指すことを誓った。31日、都内の時津風部屋で兄弟子の関脇正代(28)との三番稽古に臨んだ。

2勝8敗と大きく負け越したが、電話取材に応じ「そんなに自分も調子悪くない。先場所よりはいい状態にきているんじゃないかと思う」と前向きにとらえた。

7月場所で関脇の地位ながら11勝を挙げた兄弟子は、驚くほど力を伸ばしているという。「今年に入ってからほとんど勝てない。先場所、100番やって5番勝ったかなというくらい。もうめちゃくちゃ強い。力ついてきたというレベルじゃない」。正代は昨年まで上位に定着できなかったが、優勝を争った1月の初場所を経て一皮むけた印象があるという。豊山も「自分も1つ、殻が破れたり、自分の中ではじければ、何か変わると思って。そこは吸収できればいい」と、覚醒気配の兄弟子に続く意欲を見せた。

7月場所では自己最高位の西前頭筆頭で5勝10敗。秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて「いろんな人が主役交代でやっているので、僕もその中に割って入っていければ」と意気込んだ。

東京都墨田区の時津風部屋で豊山を相手に稽古する正代(右)

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中村親方「復帰の思い伝わる」大けがの友風から動画

中村親方(元嘉風)

大相撲の中村親方(元関脇嘉風)が1日、昨年九州場所で右ひざに大けがを負った弟子の友風の現状を語った。

都内で行われたアスリートのセカンドキャリアなどをサポートする団体「一般社団法人 APOLLO PROJECT」設立の記者会見にリモート参加。会見後の囲み取材で、報道陣から友風の現状について聞かれると「本人は辞める気はさらさらない。復帰に向けて鍛錬を重ねています」と明かした。

友風は西前頭3枚目だった昨年九州場所で、右膝関節脱臼により途中休場。今年の初場所、春場所、7月場所と3場所連続で全休中だ。そんな友風からリハビリやトレーニングの動画が送られてくるといい「頑張っていると言うと申し訳ないぐらいコツコツとやっている。回復もゆっくりで歯がゆい思いはあると思う。ただ『絶対に復帰する』という思いが動画を見て伝わってくる」と話した。

中村親方は友風の現在について、「本当は尾車部屋でやるのが望ましいけど」と前置きした上で、リハビリやトレーニング設備が整っている地元・神奈川に戻っていることを明かした。また、母校・向の岡工高でまわしを締めて稽古していることも明かした。「四股、すり足、本当に軽めだけどぶつかりもやっている」といい、弟子の復活に期待した。

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阿炎とキャバクラ同行は極芯道、2場所出場停止処分

極芯道(19年1月13日)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、4日までに引退届を提出していた阿炎(26=錣山)について、引退届を未受理とし、出場停止3場所および5カ月50%の報酬減額の懲戒処分を決定し、本人に通知したことを発表した。

   ◇   ◇   ◇

阿炎とキャバクラに出入りしていた幕下力士が極芯道であると発表され、2場所の出場停止となった。3日までに進退伺を提出していたが、過去の処分歴がないことも考慮された。十両経験者の極芯道は右膝の負傷で初場所から休場中。5月に手術を受け、師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)の配慮で幕下でありながら療養のため個室が与えられていたが、夜間に部屋を抜け出して不要不急の外出を繰り返していた。錦戸親方は「けん責」処分に。

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新十両昇進の錦富士「次は勝ち越して上にいくこと」

錦富士(20年3月撮影)

日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、錦富士(24=伊勢ケ浜)の新十両昇進を決めた。錦富士は両国国技館で、オンラインによる新十両会見に出席。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も同席した。

16年秋場所で初土俵を踏み、約4年で新十両に昇進した。東幕下3枚目だった昨年秋場所で左肘を負傷して手術。翌九州場所は全休したが、今年の初場所で復帰し、3月の春場所で幕下優勝。7月場所は14日目の七番相撲で5勝目を挙げ、十両昇進を決定的にした。「ケガして苦しい時に師匠や安治川親方(元関脇安美錦)、楯山親方(元前頭誉富士)、照ノ富士関や翠富士関、照強関とか、たくさんの人に声をかけてもらって頑張ってきた。そのことがよぎって目が熱くなった」と振り返った。

心強い同期が部屋にいる。十両翠富士は近大の同級生であり、入門も同じ16年秋場所。対抗心を燃やしながら同じように番付を上げてきたが、翠富士は春場所で新十両昇進と先を越された。「幕下にいた時は僕が常にちょっと上にいた。でも休場している間に先を越されて、うれしい気持ちと悔しい気持ちと焦りの気持ちと、いろんな気持ちがあった」という。しかし、気持ちを落とすことなく奮起。翠富士からは早速「来場所から一緒に土俵入りできるな」と声をかけられたといい「負けてられないなと思いながら、うれしい思いもあった」と笑みを浮かべた。

返り入幕だった照ノ富士が復活優勝を果たすなど、伊勢ケ浜部屋にとって明るい話題が続くこととなった。錦富士は「場所前から自粛生活が続いている中で、伊勢ケ浜部屋旋風を起こそう、と照ノ富士関を中心に言ってた。今場所はそういう面でも各自が頑張っていたと思う」と団結秘話を明かした。伊勢ケ浜親方は「もっと前に出る相撲を。まだまだ取り切れていない。自分から攻める相撲が取れれば幕内もいけると思う」と期待。錦富士は「とりあえずは次の場所で勝ち越して上にいくことです」と意気込んだ。

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76年魁傑は後に大関復帰果たす/復活Vアラカルト

御嶽海を寄り切りで破り満足そうな表情を見せる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、30場所ぶり2度目の優勝を果たした。

3敗の単独トップで迎えた千秋楽。敗れれば優勝決定ともえ戦にもつれ込む本割の関脇御嶽海との一番を制し、13勝目を挙げた。14日目には同部屋の照強が新大関朝乃山を破る“援護射撃”も受け、15年夏場所以来の優勝が決まった。殊勲賞、敢闘賞の三賞2つも獲得した。

大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降では2人目。優勝と優勝の間で十両以下に陥落した力士はおらず、史上初の快挙となった。

◆記録ずくめの復活V 30場所ぶりの優勝は、琴錦の最長43場所ぶりのブランクに次ぐ。優勝制度ができた1909年(明42)夏場所以降、平幕優勝は32人目。幕尻優勝は初場所の徳勝龍以来、史上3人目。返り入幕の優勝も徳勝龍以来。優勝と優勝の間で十両以下に落ちたケースはなく、序二段まで落ちて幕内復帰を果たしての優勝は史上初。照ノ富士が初優勝した15年夏場所は関脇で、関脇以下で2度の優勝は貴花田、琴錦、御嶽海らに続いて8人目。

◆大関経験者の関脇以下での優勝 昭和以降では1976年(昭51)秋場所の魁傑(先代放駒親方)以来2人目。このとき魁傑は西前頭4枚目で14勝1敗。8日目の横綱北の湖戦が唯一の黒星だった。同年九州場所に関脇で11勝、翌年の77年初場所でも関脇で11勝を挙げ、同年春場所で8場所ぶりに大関復帰を果たした。大関陥落の翌場所に10勝を挙げられず、後に大関復帰した力士は魁傑ただ1人。

大関陥落後、76年に復活V、後に大関復帰を果たした魁傑(77年)

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