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【名古屋場所新番付】関取輩出数トップは追手風部屋、伊勢ケ浜部屋が7人で並ぶ

大相撲名古屋場所が行われるドルフィンズアリーナ(2021年7月4日撮影)

日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した、部屋別・出身地別の集計表によれば夏場所の力士総数は、全43部屋に夏場所から10人減って628人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

トップの座を4場所続けていた八角部屋に代わり、春場所からトップの九重部屋が3場所連続でその座をキープ。27人で最多だ。2位は25人で佐渡ケ嶽部屋、3位は玉ノ井部屋と高砂部屋が24人で並ぶ。5位は23人の木瀬部屋で6位八角部屋(21人)、7位の境川部屋と高田川部屋(各20人)までが20人超え。19人の式秀部屋、出羽海部屋、追手風部屋、立浪部屋までがトップ10だ。元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が率いる二所ノ関部屋は、初場所から4人→13人→16人→18人と順調に弟子数を増やしている。

関取輩出では、7人でトップの座をキープしていた追手風部屋が、大翔丸の幕下陥落で6人(幕内5人、十両1人)となり、伊勢ケ浜部屋(幕内5人、十両1人)がトップに並んだ。3位は九重部屋(幕内3人、十両2人)と木瀬部屋(幕内2人、十両3人)の5人。関取4人の部屋はなく、3人は佐渡ケ嶽、八角、境川、立浪、春日野、宮城野、荒汐の7部屋となっている。なお関取不在の部屋は10部屋。

力士数の最少は、錦戸部屋の1人。新興の武隈、押尾川と片男波は4人と“少数精鋭”で臨む。力士数1ケタは11部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は断トツで東京都の51人。以下<2>愛知県と大阪府の各33人<4>埼玉県と兵庫県の各30人<6>神奈川県28人<7>千葉県27人<8>福岡県26人<9>鹿児島県23人<10>熊本県22人で、本場所開催4都府県を含む、ここまでがトップ10入り&20人超えだ。

幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道、横綱稀勢の里(現二所ノ関親方)を生んだ茨城県、関取輩出数最多(幕内6人、十両4人)のモンゴルが、それぞれ18人でトップ10入りをうかがう。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(20位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は、鳥取県と滋賀県の1人。福井県が2人、香川県と徳島県が3人となっている。

国別ではモンゴルの18人が断トツで、ブラジル、中国、ロシア、ジョージア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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【名古屋場所新番付】隠岐の海が通算500勝「王手」 高安も今場所11勝で到達

夏場所6日目、照ノ富士(右)を押し出しで破る玉鷲

日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

ちょうど1年前の名古屋場所で全勝優勝した横綱白鵬(現間垣親方)が「1187勝」という歴代トップの大記録を打ち立てて引退した。歴代2位の元大関魁皇(現浅香山親方)の1047勝、同3位の元横綱千代の富士(先代九重親方)の1045勝までが「1000勝超え」を挙げ大相撲史に偉大な足跡を残している。現役1位は玉鷲(37=片男波)の730勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと130勝で「鉄人」がどこまで迫れるか注目だ。ちなみに現役2位だった序二段の51歳力士・華吹(立浪)は、今年1月の初場所限りで引退したが、通算勝利数は683。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を14勝、上回る立派な記録を残した。現役2位は隠岐の海(36=八角)の656勝、同3位は1差で654勝の栃ノ心(34=春日野)だ。

【幕内在位場所数】

歴代1位は元大関魁皇の107場所。白鵬は歴代単独2位の103場所で現役にピリオドを打った。それでも白鵬の、新入幕からの幕内連続在位は、史上初の100場所を超える大記録となっている(103場所に更新)。現役トップは栃ノ心と玉鷲の77場所。歴代10傑(元関脇若の里の87場所)入りには、あと10場所が必要だ。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1282回で引退。あと1日だけでも土俵を務めていれば、歴代7位の元関脇安芸乃島(現高田川親方)の1283回に並んでいた。現役1位は玉鷲の1140回。同2位の栃ノ心(1075回)、同3位の隠岐の海(1030回)までが1000回超えだ。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現大島親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1093勝で、2位の魁皇に214勝もの差をつけ歴代トップのまま、土俵生活にピリオドを打った。現役1位は玉鷲の547勝、2位は栃ノ心の537勝で、この2人が500勝超え。同3位の隠岐の海は499勝で幕内通算500勝に「王手」をかけている。高安(32=田子ノ浦)も今場所11勝で500勝に到達する。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代4位に1436回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ19年の「皆勤賞」だ。歴代3位で貴闘力(元関脇)の1456回まで、あと20回となり秋場所5日目にトップ3入りを果たす。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で元大関三根山ら5人)入りは不在。8個で現役トップの西前頭2枚目の逸ノ城(29=湊)は今場所、横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に勝てば歴代10傑入りとなる。照ノ富士には過去2勝(関脇と平幕で各1勝)13敗で最後に勝ったのは16年初場所。6年半ぶりの勝利でベスト10入りなるか-。

また、7個で現役2位に並ぶ遠藤(31=追手風)と北勝富士(29=八角)は今場所、単純に番付順となれば横綱とは対戦しない。ただ上位陣の不調や2人の星が伸びれば、対戦の可能性はある。対戦となれば、勝って来場所以降の歴代10傑入りのチャンスにつなげたい。ちなみに金星獲得歴代1位は安芸乃島の16個で、2位で並ぶ高見山と栃乃洋に4個の差をつけている。

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澤村田之助さん死去、好角家で横審委員も 当時は朝青龍引退、「貴の乱」など角界揺るがす出来事

89歳で死去した澤村田之助さん

23日に肺炎のため89歳で亡くなった人間国宝で歌舞伎俳優澤村田之助(さわむら・たのすけ)さんは、好角家としても知られ、03~13年には日本相撲協会の横綱審議委員会委員を務めた。

田之助さんの委員時代には、相撲界に激震が走る大きな出来事がいくつかあった。

1つは横綱朝青龍の引退だ。10年の初場所中、朝青龍が暴行事件を起こしたと写真週刊誌に報じられた。その後、横審設置60年の歴史の中で初めて、横綱への「引退勧告書」が提出された。提出と同時に、朝青龍も引退を表明した。

そのほか同年には「貴の乱」と呼ばれる騒動が起こった。当時の貴乃花親方が二所ノ関一門の意に背き、日本相撲協会理事選挙に立候補した。二所ノ関一門を破門になった貴乃花親方は、貴乃花一門を作った。

当時、田之助さんは「伝統ある世界で、改革をするというのは難しいこと」と、歌舞伎界とも重ね合わせるようにコメントしていた。

横審のあり方なども問われた時期だったが、田之助さんは大相撲への愛情を素直に見せ、批判されるのをいとわず苦言を呈してきた。

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新十両豪ノ山、母校埼玉栄からの化粧まわしに「しっかり勝ち越さないと」名古屋場所へ抱負

母校の埼玉栄高から化粧まわしを贈られた豪ノ山(右から2人目)(撮影・平山連)

新十両昇進が決まった幕下の豪ノ山(24=武隈)の母校埼玉栄中学・高等学校が24日、同校で化粧まわしの贈呈式を行った。スクールカラーのオレンジカラーと校訓が入った化粧まわしを贈られ、豪ノ山は「気が引き締まる。着けて負け越したら意味がないので、しっかり勝ち越さないといけない」と、名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)への抱負を語った。

同校では卒業生が関取に上がると化粧まわしを贈ることが恒例となっており、今回で27本目。豪ノ山と師匠の武隈親方(元大関豪栄道)はともに同校OB。2人を育てた山田道紀監督は「自分の教え子の所にまた教え子が入って、関取になる。こんな幸せなことはないです」と感無量な様子だった。

学生時代の豪ノ山の印象について、山田監督は「中学の頃に良い押し相撲をしているなと思って誘うと、『行きたいです』と即決した。(教え子の中でも)3本の指に入るくらい穏やかな性格でしたが、迷うところがなかった」。高校1年の秋の国体に出た際に左前十字靱帯(じんたい)断裂という大けがを負ったが、地道なリハビリやトレーニングを怠らず翌年の国体で復帰。3年時には主将を務めた。

中大進学後も稽古に打ち込み、4年時に全国学生選手権で準優勝。三段目100枚目格付け出しの資格を得て境川部屋に入門し、初土俵となった昨年3月の春場所から順調に番付を上げた。今年1月の初場所では東幕下35枚目で7戦全勝優勝で一気に番付を幕下1ケタに乗せ、3月の春場所は4勝3敗。5月の夏場所も4勝3敗で新十両の座をつかんだ。

メキメキと実力をつける教え子に、山田監督は「一寸先は闇。常に緊張感を持って」とあえて厳しい助言を送る。自慢の押し相撲にさらに磨きをかけてほしいと期待した。名古屋場所で披露する日を心待ちにしながら、豪ノ山は「15日間まだ戦ったことはないので、まずは勝ち越し。一番、一番集中して、気迫のこもった相撲を見たせたい」と意気込んでいた。

母校の埼玉栄から豪ノ山に贈られた化粧まわしと明け荷(撮影・平山連)

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2シート合計4000万円超え?! 豪華付加価値付き大相撲プレミアシートが来年1月、誕生へ

【イラスト】こんな感じ?大相撲プレミアムシート

日本相撲協会が「大相撲プレミアムシート」の設置を検討していることが15日、分かった。東京・両国国技館の正面ボックス席2枠とマス席7枠を合体させた新シートで、NHKの放送ブースの両サイド合計2シートの新設を予定している。1シート20人による利用を想定し、来年1月の初場所から稼働させる。

プレミアムシートの金額は検討中だが、これまでの座席料金を換算するだけでも1日あたり40万円近くになる。日本相撲協会は、年間パッケージとしての販売を考えており、東京場所での開催は1年45日間あるため、新たな付加価値も考慮すると1シート2000万円を超える金額になる可能性がある。2シート合わせれば、4000万円を超えるビッグビジネスだ。

付加価値も現在調整中だが、相撲協会は以下のサービスを検討中だ。

(1)専用コンシェルジュの設置

(2)ビールなどアルコールも含めて飲み放題

(3)国技館の地下駐車場利用可

(4)専用モニター設置

(5)プレミアムシートの命名権

(6)懸賞旗の掲出

(7)通常は立ち入り禁止区域での土俵入り観戦

(8)打ち出し後に土俵前で記念撮影

(9)支度部屋などバックヤードツアー

(10)親方による生解説

このほかのサービスも考えられており、早ければ9月の秋場所で運用リハーサルが行われる。

協会関係者は「コロナ禍で赤字が続き、いろいろな策を考えないといけない時代になった。付加価値を考えれば、決して高くない。いい方向に進んで欲しい」と話している。

両国国技館(2022年5月8日撮影)
両国国技館(2011年2月11日撮影)

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引退を決断した元十両彩が語った ケガ、母の死、後輩の阿炎へ 錣山部屋初のたたき上げ関取

大相撲九州場所千秋楽、塵手水を切る彩(2019年11月24日撮影)

大相撲の元十両彩(いろどり、30=錣山)が、5月の夏場所を最後に引退した。最後の番付は西三段目18枚目で、5勝2敗だった。昨年11月に母・純子さんを亡くしながらも奮闘してきたが、両膝のケガで十分な稽古ができず、引退を決断した。

「ケガをして、満足いく稽古ができず、十両に戻って幕内にもいくつもりでやりたかったのですが…。稽古ができずに中途半端にはしたくなかったんです」

中卒で錣山部屋に入門し、12年かけて27歳で新十両に昇進した。18歳で幕下に上がるスピード出世だったが、そこから関取になるまで8年以上かかった苦労人でもある。新弟子から兄弟子まで、分け隔てなく接する優しい性格。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)も、部屋付きの立田川親方(元小結豊真将)も「錣山部屋のムードメーカー」と認める存在だった。

彩は、初めて十両で勝ち越した直後の2019年12月25日の朝稽古で右膝を痛めた。翌年の初場所、春場所とも強行出場したが途中休場となり、手術を受けた。21年6月には、左膝も手術を受けた。

2度の手術後はいずれも本場所を全休し、2度とも三段目からの再起を目指してきた。そんな時、母が倒れた。九州場所初日を2日後に控えた21年11月12日のこと。脳幹出血だった。

九州場所宿舎から地元の埼玉・越谷市の病院に向かった。だが、翌13日に死去。まだ51歳だった。彩は通夜・告別式に出席することなく、九州に戻った。

「師匠は『無理しなくていい』と言ってくれました。でも、おふくろなら、私のせいで(本場所に)出られなくさせてしまったと心配する。力士として土俵を務めないといけないと思いました」

初日は不戦敗となったが、1勝3敗から3連勝して勝ち越した。

「こういうことが理由で負けたら情けない。おふくろに申し訳ないと思って、気持ちを奮い立たせました」

本場所を終えてから、錣山親方と一緒に実家に向かった。

15歳で角界入りする時も母は「自分の人生なのだから」と言って、背中を押してくれた。序ノ口デビューの場所で勝ち越し、初めての給金(場所手当など)は全額、母に渡した。「おふくろは照れくさそうに『いいのに、いいから』と言っていましたが、その後バレないように泣いていました」。それから12年かけて十両に上がると、土俵入りを泣きながら見てくれた。

最近2年はコロナ禍にあり、実家には戻らなかった。そのため、母との直接の対面は、19年3月に自身の入院先に見舞いに来てくれた時が最後だった。

心に穴が開いたが、自らを鼓舞して土俵に上がり続けた。しかし、今年3月に再度右膝を痛めて引退を決意。5月の夏場所を最後と決めて、締めくくった。

「入門した時、関取になりたいとは思っていましたが、なれるとは思っていなかった。無理だろうなと感じていましたが、引き上げてくれたのは、師匠が指導してくださり、立田川親方が新弟子のころから胸を出してくれたおかげです。みなさんのおかげで上がれました」

およそ全力士の1割しか関取になれない角界にあって、合計4場所とはいえ十両に上がれたことは成功と言っていい。しかし、本人は幕内に上がれなかった後悔があるという。だからこそ、後輩たちには伝えたいことがある。

「現役はあっという間に過ぎるので、一日中相撲のことを考えるくらいの気持ちで、全てを相撲に費やすくらいの気持ちでやって欲しいと思います」

特に関脇阿炎は、小学校時代からの後輩でもある。阿炎の紆余(うよ)曲折は間近に見てきた。

「大関、横綱に上がってもらいたい。そもそもがセンスの塊で、大人になって考え方も変わってきて稽古を一生懸命するようになりました。才能の塊が努力をしたら、こうなる。もっと上を目指して稽古して欲しい」

彩という四股名は、幕下の時に師匠と立田川親方が命名してくれた。「彩の国」埼玉出身。「引退してみて、ふと思い出すと、いい名前だったとあらためて思います。覚えやすいですしね」。自身は今、松本豊として車の普通免許を取得するため自動車学校に通っている。第2の人生はまだ模索中で「人の役に立ちたいですね。まだ何をやるかは決まっていません」。

最後に、立田川親方に、彩について聞いた。

「もっと早く(関取に)上げられたのではないかと、悔いが残っています。彩が25歳くらいの時、自分がケガをして回復まで時間がかかり、胸を出してやれなかった。もちろん稽古相手はいたけど、自分がケガをしないでぶつかり稽古で出していれば、もっと早く上げられた。幕内までいける力はありました」

彩にも幕内に上がれなかった悔しさが胸に残るが、立田川親方はこう続ける。

「相撲界でいろいろな経験をして関取にも上がったし、努力すれば報われることも、挫折も経験した。こういう経験は、次の仕事にもつながる。相撲界から離れても、錣山部屋にはかかわっていってほしい。錣山部屋から、中卒たたき上げで関取になったのは、彩が初めてなんです。豊が上がってくれたのは、自分たちにも錣山部屋にとっても自信になる。すごいことをやったんだと、自信を持って欲しい。師匠も僕も自信にしているんです。それは豊のおかげなんです」

これ以上の褒め言葉はあるだろうか。彩は18日に、両国のホテルで断髪式を予定している。入門まで15年、入門してから15年。ここから次の人生、自信をもって進めばいい。【佐々木一郎】

◆彩尊光(いろどり・たかてる)本名・松本豊。1992年(平4)3月10日、埼玉・越谷市生まれ。小4から相撲を始めた。15歳で錣山部屋に入門し、2007年春場所初土俵。19年夏場所で新十両。最高位は西十両11枚目。通算338勝282敗34休。180センチ。

初場所5日目、塩をまく彩(2020年1月16日撮影)
土俵入りをする彩(2019年9月13日撮影)

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若元春らしさ全開「バーターですよ」出稽古迎えた“格上”関取3人と9番「一矢報いれればなと」

出稽古に来た霧馬山(右)と相撲を取る若元春(代表撮影)

2年3カ月ぶりの出稽古解禁から1週間がたった13日、東京・日本橋にある荒汐部屋に、関脇阿炎(28=錣山)、平幕の霧馬山(26=陸奥)と北勝富士(29=八角)の関取衆が出稽古に参集。荒汐部屋の関脇若隆景(27)、その兄で平幕の若元春(28)らが迎え入れる形で稽古を行った。

関取衆5人による約1時間にわたる、熱のこもった申し合い稽古で、若元春は出稽古に来た3人と9番(4勝5敗)取った。これまでの実績からは“格上”相手の稽古に「役力士ばかりで(みんな)強いですよ。弟(若隆景)にも歯が立たない。ちょっと一矢報いれればなと(笑い)。イマイチですね」と言葉とは裏腹に楽しそうに話した。

出稽古解禁の“朗報”にも「関取が1人しかいない部屋が(出稽古で他の関取と)稽古出来るようになるので(関取が複数いる自分の部屋の)アドバンテージが消えるのかな。僕は出稽古禁止中に番付を上げてきたので、隙を突いて(笑い)」と笑いに変えた。

今年1月の初場所で新入幕を果たすと、5月の夏場所まで3場所連続9勝6敗と地力を発揮。名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)では、上位総当たりとなる前頭3枚目前後への番付アップが予想される。それでも「ずっと幕内に上がった時から、上のお相撲さんとやってる、っていう感じで取っている。だから勝てなくてもともと」と番付を特別に意識することなく、地力をつけてきた。三役も目前の番付だが「目の前にあっても見えないですよ、僕は(笑い)。今の場所(番付)しか考えてないので」と自然体を押し通す。チャレンジャー精神か? という問いに「もちろん、ずっとそうです。僕は(幕内に)上がって1年もたってないので。上で何年も取ってきた人たちとやるのは光栄だし、胸を借りるつもりでやってます」と、これまで通りを貫く構えだ。

その三役昇進も狙える名古屋場所に向けて「楽しみは楽しみ。思い切り当たれればOKみたいな気持ちで臨むだけなので、ワクワクはしているかもしれない」。30年ほど前、社会現象も巻き起こすなど相撲界に空前の大フィーバーを巻き起こした若貴ブーム。その時以来の兄弟同時三役の期待もかかるが「期待されてないんじゃないですか? 今いる番付が自分の最高だと思って、最高の相撲を取りきるだけです」とノラリクラリも、若元春らしいキャラ全開。「まだまだ全然(弟若隆景の)バーターですよ、優勝されちゃいましてバーター感、強まりましたよ」と笑って返した。

力強いぶつかりを見せる若隆景(左)と阿炎(代表撮影)

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十両昇進の欧勝馬、元大関琴欧洲の鳴戸親方が目標「師匠の番付までいきたい」大関を目指す覚悟

新十両昇進会見に臨んだ欧勝馬(左)と師匠の鳴戸親方(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を行い、7戦全勝した欧勝馬(25=鳴戸)の新十両昇進を決めた。師匠の元大関琴欧洲の鳴戸親方(39)が部屋をおこしてから5年がたち、初となる関取誕生となった。

欧勝馬は「師匠の番付までいきたい」と、大関を目指し稽古に励む覚悟を見せた。モンゴル出身の欧勝馬は、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏の紹介で高校2年の4月に千葉・日体大柏高へレスリング留学。高3のインターハイではレスリング男子120キロ級で優勝を果たすほどの実力がありながら、来日前から抱いていた相撲への情熱がやまず。日体大では相撲部に入部し、4年時には学生横綱になった。

21年九州場所で幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んで4勝3敗、今年の初場所で5勝2敗と2場所連続で勝ち越した。しかし、次の春場所は3勝4敗で負け越した。「自分のできていないことを見つけて、場所後に見直した」と立ち合いなどを改善し、東幕下8枚目で臨んだ今月の夏場所で7戦全勝優勝を果たした。4場所での新十両昇進を決めたことに「自分の中では4場所は長いなと思いました。2場所で上がりたいと思っていた」と率直な感想を述べた。

十両で迎える名古屋場所で対戦したい力士に炎鵬(27=宮城野)の名を挙げた。「体が小さくてもデカい人に勝っている」と注目を寄せた。高校時代一緒に来日した小結豊昇龍(23=立浪)にも対抗心を燃やし「相撲を取れば、負けたくない。追いつけるように頑張る」と意気込みを見せた。

念願の関取誕生に鳴戸親方は「いろんな大変なことがありましたけど、初の関取は素直にうれしい」と目を細めた。愛弟子は日体大卒業後、ビザ取得を待つために鳴戸部屋で研修を重ねた。そんな日々を振り返りながら「研修に1年かかった。相撲が取れない中でも、ひたすらトレーニングしていた」と回想した。十両昇進したことでの楽しみは「私以外が部屋で白まわしを着けてくれる」ことを挙げ、ここからさらに上を目指して稽古に精進してほしいと願った。「若い子の手本になって、もっと下の子が付いていくような存在になってほしい。(来場所は)白星2桁を目指して頑張って欲しいですね」と期待を込めた。

「大関を目指したい」と新十両昇進会見で意気込みを語る欧勝馬(日本相撲協会提供)
新十両昇進会見に臨んだ欧勝馬(左)と師匠の鳴戸親方(日本相撲協会提供)

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西川改め豪ノ山が新十両、元大関豪栄道の武隈部屋から創設3場所目で初の関取が誕生

土俵を引き揚げる西川(2022年3月14日撮影)

部屋創設から、わずか半年の3場所目で、人気大関だった師匠が率いる部屋から関取が誕生した!

日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、西川改め豪ノ山(24=武隈)の新十両昇進が決まった。今年2月1日付で境川部屋から独立し、部屋を創設した元大関豪栄道の武隈親方(36)にとって、初めてのスピード関取誕生となった。

他に欧勝馬(25=鳴戸)、千代栄(31=九重)の新十両と、北青鵬(20=宮城野)の4場所ぶり再十両が決まった。

師匠と同じ大阪・寝屋川市出身の西川改め豪ノ山は、高校相撲の強豪・埼玉栄高から中大に進学。4年時に全国学生選手権で準優勝し、三段目100枚目格付け出しの資格を得て境川部屋に入門。初土俵となった昨年3月の春場所から順調に番付を上げ、今年1月の初場所では東幕下35枚目で7戦全勝優勝。一気に番付を幕下1ケタに乗せ、3月の春場所は4勝3敗、そして今月の夏場所も4勝3敗で新十両の座をものにした。

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「おにぎり君」が止まらない!隆の勝9連勝で首位快走「いつも以上に気が楽」出足の速さ改善奏功

一山本(右)を押し出しで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

「おにぎり君」の勢いが止まらない!西前頭4枚目の隆の勝(27=常盤山)が一山本を押し出しで退け2敗をキープし、単独首位を快走する。4日目から負けなしと連勝街道を続け、自己最長の9連勝。鍛えぬいた出足の速さを武器に戦う中で残り3日。混戦の夏場所で初優勝に向けまい進する。1差の3敗に横綱照ノ富士、平幕の宇良と35歳ベテラン佐田の海の3人が追う。

    ◇    ◇    ◇

まん丸とした顔と癒やし系の笑顔で「おにぎり君」の愛称で親しまれる隆の勝が充実感をにじませた。一山本に完勝しての10勝目。2桁に白星を積み重ねたのは、幕内では昨年の九州場所以来となる5度目だ。「(白星が)2桁に乗れたので良かった」と声を弾ませた。

初顔合わせとなった相手の強烈な突き放しを警戒しながら、自分の相撲を貫く。素早い出足から一気に前に出た。一山本のはたきを物ともせず押し出した。わずか2秒の決着。「本当に調子が良い。いつも以上に気が楽というか、落ち着いて相撲を取れている」と納得の内容が続いている。

関脇として臨んだ初場所は7勝8敗、小結だった先場所は4勝11敗と負け越し、平幕に落ちた。場所前は三役復帰に向け、押し相撲の原点でもある出足の速さに改善を図ろうと、稽古に励んだ。「『踏み込みはどっちの足から』と口に出しながら意識させるため、自分の部屋に目標を紙に書いて毎日見るようにしました。意識しないと変わらないと思ったので」と自分なりの努力を続けた。成果は結果として出ている。

千秋楽まで残り3日。疲労がたまる時期だが「よく眠れてます」。続けて「良い感じの疲れ。ちゃんと寝られているし、回復できています」と体調に不安はない。「周りからはトップなんだって言われますけど、そこは考えてない」。初優勝に向けて重圧がのしかかるが、磨き上げてきた自分の相撲だけに集中する。【平山連】

隆の勝は一山本(右)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
懸賞金を手にする隆の勝(撮影・小沢裕)
懸賞金を受け取る隆の勝(撮影・鈴木正人)

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37歳玉鷲初土俵からの連続出場「1425」歴代4位の元関脇高見山に並んだ

玉鷲(2022年3月19日撮影)

<大相撲夏場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

西前頭3枚目の玉鷲(37=片男波)が初土俵からの連続出場を「1425」に伸ばし、歴代4位の元関脇高見山に並んだ。

西前頭4枚目隆の勝に下手出し投げで敗れて今場所初黒星。初日からの4連勝を逃したが、角界の歴史にまた名を残した。

19年初場所には賜杯も抱いた37歳。今年は1月の初場所、3月の春場所で金星を獲得した。衰え知らずの突き押しと明るいキャラクターで人気を集める。

玉鷲(手前)は隆の勝に下手出し投げで敗れる(撮影・足立雅史)

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阿炎が夏場所への意気込み「妻、娘が安心して暮らせるように」家族や支えてくれた人へ感謝

阿炎(2022年3月14日撮影)

大相撲夏場所(東京・両国国技館)初日を翌日に控えた7日、両国国技館で本場所の安全を祈願する土俵祭りが行われた。春場所を途中休場した横綱照ノ富士や新関脇優勝した若隆景らに注目が集まる。そんな中、関脇阿炎(28=錣山)がこのほど、日刊スポーツの電話取材に対応。同居を始めた家族や支えてくれた人への感謝を口にし、夏場所への意気込みを語った。

   ◇   ◇   ◇

ようやく家族と一つ屋根の下での生活が始まった。阿炎は「妻、娘が安心して暮らせるように強くならないといけない」と、父親としての一面を見せた。

20年6月に一般女性と結婚し長女が誕生。しかしコロナ禍の同年7月場所中、キャバクラ通いなどの日本相撲協会のガイドライン違反で3場所の出場停止を科せられた。住居は錣山部屋に移す処分も下された。

力士生命を絶たれていたかもしれない危機を師匠らに救われ、感謝の一念で生まれ変わった。別居中は毎晩電話し、妻からは「これからだから一緒に頑張っていこう」との言葉を励みにしていたという。一時は幕下に陥落も、昨年九州場所で返り入幕。3月の春場所では新関脇昇進を果たした。

「幕内に定着するまでは」との思いで約2年間、夫人と愛娘とは別居していたが、4月下旬から家族との同居を再開。1歳の長女との待ちに待った生活でもあった。日々の成長は写真や動画、電話口で確認していたが、阿炎は「毎朝、時計でたたかれて起こされる。それが幸せ」と成長を間近に感じられる日常に目尻を下げる。「また(自分が)変わるきっかけになった。家族のおかげでいい方向に向いている」とより一層気合も入る。

昨年九州場所と1月の初場所では2場所連続で優勝次点と結果を出した。「結果は意識していない。今は恩返しというか、みなさんに認めてもらいたくて一生懸命やっているだけ」と殊勝に話す。家族の元に戻り、より太くなった大黒柱が夏場所での奮闘を誓った。【佐々木隆史】

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王鵬が返り入幕の夏場所へ抱負「しっかり勝ち越して、そこからまた大勝ちを目指したい」

王鵬(2022年3月19日撮影)

大相撲夏場所(8日初日、東京・両国国技館)を4日後に控えた4日、返り入幕を果たした東前頭14枚目の王鵬(22=大嶽)が報道陣の電話取材に応じ、近況や夏場所に臨む胸中などを明かした。

場所に向けて最終調整の段階に入っているこの日は、幕下以下の若い衆と20番ほど取って汗を流した。番付発表以降も、この番数を取っているといい「長く取らずに自分の形で相撲を取る」ことを意識していた。場所に向けては「いつでも場所を迎えられるようにしている。良いと思います」とスタンバイOKだ。

新入幕を果たした今年1月の初場所は、10日目に7勝目を挙げ勝ち越しに王手をかけながら「集中力が切れて、一番勝ったら勝ち越しという欲というか、勝ちたい気持ちが強かった分、相撲がバラバラになったのかな」(王鵬)ということもあり、よもやの終盤5連敗で負け越し。1場所で十両に陥落した。「研究されていたか分からないけど自分の悪い相撲が出た」とも自己分析。出直しの春場所は2ケタ10勝を挙げ1場所での返り咲きとなった。だからだろうか、再入幕については「いつでも最高のパフォーマンス、最高の相撲が取れるように心掛けている。1月場所は7勝3敗から負け越しているので、しっかりやりたい」と特別視せずに臨む。

ただ、負け越した初場所については「簡単には勝たせてくれない」と十両との違いを感じつつ「立ち合いとかで通用しないことはなかった。今のままで、このまま実力をつけられたらいいと思う」と決してマイナスにはとらえていない。

春場所からは強化するポイントを、しっかり認識して稽古を積んできた。「しっかり手を伸ばして、足も伸ばして、しっかり前へ運ぶことを意識」(王鵬)して、そのための体力強化も「ランニングしたり(一方で)しっかり休めるときは休むように」とメリハリもつけた。

さまざまな経験を積んで臨む再入幕の夏場所。新入幕の初場所は、後がない幕尻の東前頭18枚目だったため、1点の負け越しで十両に陥落した。夏場所は下に3枚を残すこともあり「余裕を持っていいのかどうか分からないけど、まだ(初場所より)気持ちは楽ですね」。経験値を上げ、多少の気持ちのゆとりを持って臨む夏場所の抱負を「しっかり勝ち越して、そこからまた大勝ちを目指したい」と語った。

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元横綱稀勢の里、6歳下一般女性と結婚していた 昨年12月に「二所ノ関」を襲名

二所ノ関親方(2021年12月8日撮影)

大相撲の元横綱稀勢の里の二所ノ関親方(35=本名萩原寛)が今年に入ってから6歳下の一般女性と結婚していたことが27日、関係者の話で分かった。

二所ノ関親方は昨年8月に田子ノ浦部屋から独立して荒磯部屋を創設。同12月には所属する一門で伝統の名跡「二所ノ関」を襲名し、部屋名称も二所ノ関部屋に変わった。夏場所(5月8日初日・両国国技館)後の6月には、茨城県阿見町に設立される新たな部屋でスタートする予定。

部屋は2月に尾車部屋から中村親方(元関脇嘉風)が転籍し、夏場所番付では力士16人が在籍。二所ノ関親方は初優勝した2017年初場所後、日本出身力士では19年ぶりの新横綱に昇進した。続く春場所は終盤戦で左大胸筋付近を負傷しながら、奇跡的な逆転優勝。けがの後遺症もあり、19年初場所限りで現役を引退した。(共同)

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【夏場所新番付】九重部屋が部屋別力士数2場所連続トップの28人、最少は錦戸部屋の3人

無観客で開催された昨年夏場所初日の両国国技館(2021年5月9日撮影)

日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した、部屋別・出身地別の集計表によれば夏場所の力士総数は、全43部屋に春場所から20人増えて638人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

トップの座を4場所続けていた八角部屋に替わり、春場所からトップの九重部屋が2場所連続でその座をキープ。28人で最多だ。2位は25人で玉ノ井部屋、佐渡ケ嶽部屋、八角部屋が並ぶ。24人の高砂部屋が5位、22人の木瀬部屋が6位、21人の高田川部屋が7位、20人の境川部屋が8位で、ここまでが20人超え。トップ10には19人の式秀部屋、追手風部屋、伊勢ケ浜部屋がランクインする。元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が率いる二所ノ関部屋は、初場所から4人→13人→16人と弟子数を増やしている。

関取輩出では、追手風部屋が7人(幕内3人、十両4人)を擁してトップの座をキープし続ける。2位は伊勢ケ浜部屋(幕内4人、十両2人)の6人、3位は九重部屋と木瀬部屋の5人(ともに幕内2人、十両3人)。関取4人の部屋はなく、3人は佐渡ケ嶽、八角、境川、立浪、春日野、荒汐、常盤山、放駒の8部屋となっている。なお関取不在の部屋は12部屋。

力士数の最少は、錦戸部屋の3人。新興の武隈、押尾川と片男波は4人と“少数精鋭”で臨む。力士数1ケタは11部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は断トツで東京都の50人。以下<2>大阪府35人<3>愛知県33人<4>兵庫県31人<5>千葉県30人<6>埼玉県と神奈川県の各29人<8>福岡県26人<9>熊本県と鹿児島県の各23人と、本場所開催4都府県を含む、ここまでがトップ10入りだ。20人超えは幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の11位北海道(20人)までが入る。

幕内7人、十両2人と出身地別で関取輩出最多のモンゴルは、茨城県と並ぶ18人で北海道に続く。その北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(20位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は、鳥取県と滋賀県の1人。福井県が2人、香川県と徳島県が3人となっている。

国別ではモンゴルの18人が断トツで、ブラジル、中国、ロシア、ジョージア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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【夏場所新番付】出場停止の朝乃山は西幕下42枚目、復帰の名古屋場所は三段目から出直しへ

朝乃山(2021年5月撮影)

日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、6場所出場停止処分を受けた大関経験者の朝乃山(28=高砂)は、西幕下42枚目まで番付を落とした。

6場所出場停止処分の起点は昨年7月の名古屋場所。その名古屋場所は、かど番大関だったため秋場所は関脇、九州場所は平幕の西前頭10枚目に番付を落とし、今年初場所では17年秋場所から維持していた幕内の座からも陥落。1月の初場所は、4年半ぶりの十両となる東十両4枚目に番付を下げたが、3月の春場所ではついに幕下に陥落(西幕下2枚目)し、関取の座も失った。全て全敗扱いのため西幕下2枚目から同42枚目に降下。出場停止が最後となる夏場所も全敗扱いとなり、土俵復帰する7月の名古屋場所は、三段目からの出直しとなりそうだ。

やはり不要不急の外出などで、3場所の出場停止処分を受けていた2人は晴れて関取に戻っている。

一昨年の名古屋場所で違反が発覚し、同9月の秋場所から昨年1月の初場所まで3場所休場の阿炎(27=錣山)は、復帰した3月の春場所は西幕下56枚目まで番付を落としたが、2場所連続7戦全勝優勝を果たし、名古屋場所は東十両14枚目で関取復帰。11勝4敗の好成績で、秋場所は東十両5枚目まで番付を上げ、13勝2敗で十両優勝。再入幕を果たした九州場所は西前頭15枚目で14日目まで優勝の可能性を残すなど、12勝3敗の好成績を残した。西前頭6枚目で臨んだ今年初場所も、横綱照ノ富士から金星を奪い、千秋楽まで優勝争いを演じる活躍。2場所連続12勝の好成績で、春場所は20年初場所以来の返り三役を、新関脇昇進で果たした。その春場所は、千秋楽で優勝争いを演じていた高安を破り8勝7敗で勝ち越し。存在感を示しており、2場所連続の関脇で夏場所に臨む。

昨年夏場所から3場所出場停止処分の竜電(31=高田川)は、その夏場所の東前頭14枚目から名古屋場所は東十両9枚目、秋場所は東幕下7枚目に陥落し、関取の座を失った。11月の九州場所から土俵復帰し、西幕下47枚目で7戦全勝優勝。年が明けて今年1月の初場所は東幕下5枚目に番付を上げ、ここでも6勝1敗の好成績を残し、春場所では関取復帰となる東十両13枚目で再十両を果たした。その春場所は13勝2敗で十両優勝を果たし、夏場所では番付を10枚上げ、東十両3枚目から今度は返り入幕を目指す。

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豊昇龍が大栄翔や逸ノ城らと17番取り10勝「出稽古できないので合同稽古してもらい感謝」

申し合い稽古で相撲を取る豊昇龍

大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)に向けた関取衆らによる合同稽古の2日目が22日、国技館の相撲教習所で行われ、小結豊昇龍(22=立浪)が熱のこもった稽古を行った。平幕の大栄翔や逸ノ城らと17番取って10勝7敗。「昨日より体が動いていたし、合同稽古でいい幹事に稽古できていると思います」と充実感を口にした。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今年初めてとなった合同稽古。全4日間に参加予定で「もう少し番数をと取りたかった。明日、明後日と(番数を)増やしていきたいと思います。出稽古ができないので、合同稽古をしてもらって本当に感謝しています。最後までしっかりやりたい」と貴重な他の部屋の関取衆らと合同稽古を有り難がった。

3月に幕を閉じた春場所は、新小結で臨んで勝ち越した。おじの元横綱朝青龍からは「しっかり(相撲を)取ってくれと言われている」といい、1月の初場所後には顔を合わせたという。「いつも応援してもらっているので頑張りたい」と普段、厳しく接してくれるおじに負けじと、さらなる番付上昇を狙う。

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御嶽海、長野県民栄誉賞に気持ち新た「横綱を目指していきたい」

御嶽海(2022年1月9日撮影)

1月の大相撲初場所後に大関に昇進した御嶽海が6日、長野県庁で行われた県民栄誉賞の贈呈式に出席し「なかなかいただけるものではない。早いに越したことはないが、皆さんに大関という地位を楽しんでもらい、横綱を目指していきたい」と決意を語った。

新大関として臨んだ春場所は11勝4敗。夏場所(5月8日初日・両国国技館)に向けた稽古は4日に再開し「先場所は物足りない動きがいっぱいあった」と巻き返しを期した。

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若隆景が初優勝!3敗で並んだ優勝決定戦で高安下す 新関脇では双葉山以来86年ぶり歴史的V

優勝決定戦で若隆景は高安(手前)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇27日◇エディオンアリーナ大阪

新関脇若隆景(27=荒汐)が初優勝を飾った。優勝決定戦で3敗で並んだ平幕高安を破った。

12勝2敗で優勝争いトップタイで迎えた千秋楽。高安が先に阿炎に敗れて3敗目。結びの一番で大関正代戦に勝てば初優勝が決まる状況となったが、相手の圧力に押し切られた。

気持ちを切り替えて臨んだ一番、11日目に押し出した相手に再び競り勝った。土俵際まで押し込まれたが、粘り腰で耐え、最後は逆転の寄り切り。3年ぶりの有観客開催となった大阪で賜杯を手にした。

新関脇での優勝は、1936年(昭11)5月場所での双葉山以来、86年ぶりの快挙だ。その双葉山は36年から39年にかけて不滅の69連勝を飾った大横綱として知られる。また、福島出身力士の優勝は、1972年初場所の栃東(初代)以来50年ぶり。

若隆景は身長181センチ、体重130キロ。幕内では軽量ながら、稽古を重ねて力をつけてきた。同じく小兵ながら横綱まで上り詰めた3代目若乃花の相撲がバイブルだ。「しっかり呼び込んで、下からという意識だけです」。体格差を補う、左右からのおっつけを武器とした下から攻め上げる相撲で賜杯をつかんだ。

祖父は元小結の若葉山で父は元幕下の若信夫。そして長兄の若隆元は現在幕下で、次兄の若元春は西前頭9枚目という相撲一家だ。

そのしこ名は、戦国武将、毛利元就の3人の息子にちなむ。若隆景は3男・小早川隆景からつけた。

福島市出身。地元は場所中の3月16日深夜に震度6弱の大きな地震に見舞われた。その翌日、ふるさとへの心配を口にし「僕は今できることを精いっぱいやっていくだけ」と全力で相撲を取ることを誓っていた。

被害を受けた人々にも勇気を届ける初優勝。次の大関候補としての地位も確立させた。

幕内初優勝を果たし賜杯を手にする若隆景(撮影・小沢裕)
新関脇の優勝
若隆景の全成績

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日本相撲協会公認漫画家の琴剣さんが亡くなってから26日で1年 作品は今も生きている

還暦を迎えた当時の琴剣さん(家族提供)

元力士で日本相撲協会の公認漫画家だった琴剣淳弥さんが亡くなってから26日で1年がたった。一周忌となった同日、妻の宮田鈴代さんら親族は千葉県内で納骨を行った。ツイッターなどSNSでは、ゆかりの人たちが思い出の写真とともに故人をしのんだ。

琴剣さんは親方衆、力士らから信頼され、イラスト入りのグッズを国技館などで数多く販売してきた。琴剣さんの売店コーナーもあったが、コロナ禍の影響により、館内全体の売店スペースが縮小されたこともあり、鈴代さんが店先に立つこともなくなった。

鈴代さんは「以前のようなことはできないので、少しでも品物を置かせてもらっているという状況です。親方には『頑張って』と言っていただいているんですけど、先細りしていくことは目に見えて分かっていたことなので、なかなか決心はつきませんが、仕方がないことだと思っています」と実情を口にした。

60歳だった一家の大黒柱を失った心境は、当事者しか分からない。鈴代さんは昨年5月の夏場所、知人がチケットを手配してくれたことがきっかけで娘と孫を連れて観戦に行った。当時の気持ちをこう語る。「(相撲を)見ていても上の空で。においから何からすべてが…。その前に納品があったのですが、国技館に行くことが嫌でした」。

気持ちが変わってきたのは、今年に入ってからだという。1月の初場所を観戦し、自らの変化に気付いた。「久しぶりになんとなく楽しめたんです。そこから少しずつ外に出ようという気にはなりました。それまでは、ただただ漠然と、おいしいものを食べたらいけないとか、楽しんではいけないとか思っていたみたいで。それが少しとけたかな」。

琴剣さんが亡くなったため、新たなイラストは生み出されないが、これまでの作品は輝きを失っていない。特に人気のグッズは、イラストマグネット。夏場所からは、王鵬の新作が発売される。大銀杏(おおいちょう)を結う前のイラストが残っていたため、再入幕を待って商品化されることが決まった。3月の春場所中からイラストブック「力士のいる風景」が発売された。

さらには、引退相撲を行う親方衆が、現役時代に描いてもらったイラストを使ってお土産用の限定グッズを作る動きが相次いでいる。「武隈親方(元大関豪栄道)の引退相撲でも結構使ってもらいました。今度、秀ノ山親方(元大関琴奨菊)にも使っていただける。そういう部分で少しずつイラストを出させてもらえます」と鈴代さん。急逝から1年。今も琴剣さんの作品は、生きている。【佐々木一郎】

◆琴剣淳弥(ことつるぎ・じゅんや)本名・宮田登。1960年(昭35)7月6日生まれ、福岡県出身。先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)にスカウトされ、76年春場所初土俵。最高位は三段目46枚目。86年に引退。日本相撲協会公認の漫画家として活躍した。

琴剣さんの人気グッズ「イラストマグネット」

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