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NHK退局の刈屋富士雄アナが振り返る思い出/前編

NHK刈屋富士雄アナウンサー

「栄光への架け橋だ」などのオリンピック(五輪)実況や大相撲中継で知られるNHKの刈屋富士雄アナウンサー(60)が30日で定年退職し、5月1日付で立飛ホールディングス執行役員スポーツプロデューサーに転身する。最後の荷物整理をしていた29日、現在の心境や今後の仕事などについて聞いた。「前編」ではNHKでの実況などを振り返ります。【聞き手=佐々木一郎】

-30日で退局されます。現在の心境は

「38年勤めましたから、感慨深いですね。NHKのアナウンサーになるにあたって、オリンピックの日本金メダルのシーンを伝えるという夢を持っていました。その夢がかないましたから」

-刈屋さんが実況した金メダルは

「2004年アテネオリンピックの男子体操団体と、2006年トリノオリンピックのフィギュアスケート荒川静香さんです。どちらも絶対的な金メダル候補ではなく、難しいと思われた中でとれた金メダルです。体操団体は中国が金メダル候補でした。荒川さんの時はスルツカヤやサーシャ・コーエンがいましたから」

-アナウンサー時代の一番の思い出はこの2つの金メダルですか

「そうですね。この2つですね。夢がかないました」

-体操団体で金メダルが決まる瞬間、冨田選手の鉄棒の着地に合わせて「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への懸け橋だ!」と実況されました。この名実況は、刈屋さんにとってどういうものですか

「冨田選手が着地を決めてくれたことで、体操をずっと応援してくえていた人たちの思い、日本の体操の歴史など、縦軸、横軸、斜めの軸などがピタッと集まったんです。その場面に巡り合えたのは幸運でした」

-その後、冨田選手と話す機会はありましたか

「何度かありますが、去年は雑誌の企画で対談しました。彼は日本の得点、(他国との)得点差まで状況を把握して演技していたそうです。自分が9点を取れば金メダル。正確には8・962点なのですが、ほぼ9点。コールマンを取った時点で決まると分かっていました。名場面を振り返る特番では(団体メンバーの)米田さんと話しましたが、彼は得点差を知らなかった。状況を知ると邪念が入るから演技に集中していたそうです」

-刈屋さんは当時44歳でした

「40代は反射神経があり、いろんな言葉が浮かんできたりする。経験と反射神経がちょうど合っていたのが、40代だと思います。選手と同じで、スポーツアナウンサーもピークがあります。そう考えると、自分のピークに合ったともいえますね」

-大相撲中継にも長くかかわりました

「35年くらい現場にかかわっています。こんなにかかわるとは思っていませんでした。千代の富士の時代から始まって、若貴、ハワイ勢、モンゴル勢、欧州からの力士も含め、上位を外国出身力士が占める時代がくるとは想像もつきませんでした。その後は遠藤、稀勢の里らが盛り上げました。ブームとどん底を2回ずつ経験しました。暴力が当たり前の時代もありましたが、35年で随分変わりました。大相撲へのかかわりは深く、愛情もあるので、思うことがあります。今は人気がありますが、底辺が広がらない。競技人口が増えない。なので、日本で毎年、東京でアマチュアの国際大会を開きたいと思っています」

-思い出の一番は

「昭和63年九州場所千秋楽の千代の富士-大乃国戦です。千代の富士の連勝が53で止まった一番です。当時の私はまだ下っ端でした。千代の富士の特番を作っていたので、先輩たちは千代の富士の担当。私は大乃国の談話取りでした。西の花道には人がいなくて、通路の真ん中近くまで行って見ていました。そうしたら、大乃国が勝った。座布団が飛びました。薄暗くなった通路を大乃国が引き揚げてきました。全身、血の気が引いて真っ白でした。くちびるは真っ青で、顔面蒼白(そうはく)でした。緊張して力を出し切った人間はこんなふうになるんだと…。あの光景を見て、これが大相撲なのかと思いました。何年も努力し続けた人間が、全精力を出し切るとこうなる。それを目の当たりにして、相撲の魅力はこれだなと。1500年も興味を持たれ続けるのはこれなんだと思いました。歩いてきた大乃国に『どうでした?』と聞くと、まだ興奮してコメントできません。少し待ってから『弱い横綱と言われてきたので、勝ててよかったです』と言ったのです」

-東京五輪で実況したかったという未練はありませんか

「もう実況は、若い人に譲っていかないといけません」

-現在のNHKでの肩書は

「解説主幹です」

-最後の出演番組は何になりますか

「生放送は先週のシブ5時で終えました。放送で出るのは、ヒーローたちの名勝負という番組で、アテネ五輪の体操をやります。その前振りをやっています」

(後編に続く)

◆刈屋富士雄(かりや・ふじお)1960年(昭35)4月3日、静岡県御殿場市生まれ。早大時代は漕艇部所属。83年にNHKに入局し福井、千葉放送局をへて92年から東京アナウンス室。五輪は92年バルセロナから10年バンクーバーまで8大会で現地から実況した。

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小結から平幕降下の遠藤は東の前頭筆頭に/新番付

春場所5日目で土俵入りする遠藤(2020年3月12日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

【降下】

〈三役から平幕〉

遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭

北勝富士(27=八角)東小結→西前頭5枚目

〈幕内から十両〉

明生(24=立浪)東前頭17枚目→東十両筆頭

栃煌山(33=春日野)西前頭10枚目→西十両2枚目

東龍(32=玉ノ井)東前頭16枚目→東十両3枚目

大奄美(27=追手風)西前頭17枚目→東十両4枚目

剣翔(28=追手風)東前頭15枚目→西十両7枚目

〈十両から幕下〉

矢後(25=尾車)東十両10枚目→西幕下筆頭

朝玉勢(26=高砂)西十両12枚目→東幕下2枚目

友風(25=尾車)西十両13枚目→西幕下11枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

西大司→西太司(さいだいじ=入間川)

〈序二段〉

阿蘇錦→阿蘇ノ山(あそのやま=境川)

三森→毅ノ司(きのつかさ=入間川)

大村→筑零扇(ちくれいせん=陸奥)

大國旭→吉澤(よしざわ=中川)

〈序ノ口〉

深沢→欧深沢(おうふかさわ=鳴戸)

掛野→須崎(すざき=大嶽)

小嶺→千代大聖(ちよたいせい=九重)

池田→玉の星(たまのほし=片男波)

高須→■須(たかす=田子ノ浦)(■は高の上の口の縦棒を上下に延ばす)

八木→家島(いえしま=山響)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

大成道喜悌→大成道勝(だいせいどう・まさる=木瀬)

宮乃富司峻氏→宮乃富司峻史(みやのふじ・たかし=入間川)

西大司幸平→西太司康平(さいだいじ・こうへい=入間川)

大村玄之輔→筑零扇源造(ちくれいせん・げんぞう=陸奥)

【退職(年寄)】

荒汐崇司(元大豊)

【引退】

若一郎、春日岫、照樹、琴乃島、刃力、錣炎奨、福ノ富士

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東大関の貴景勝はかど番、幕内・十両一覧/新番付

貴景勝(2020年3月17日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

〈東〉    〈西〉 

   【横  綱】   

白  鵬   鶴  竜

   【大  関】

貴 景 勝   朝 乃 山

   【関  脇】   

正  代   御 嶽 海

   【小  結】

大 栄 翔   隠岐の海

   【前  頭】   

遠  藤< 1>豊  山

隆 の 勝< 2>阿 武 咲

宝 富 士< 3>霧 馬 山

  輝  < 4>碧  山

阿  炎< 5>北勝富士

炎  鵬< 6>竜  電

照  強< 7>徳 勝 龍

石  浦< 8>千代大龍

玉  鷲< 9>  勢

魁  聖<10>妙 義 龍

志摩ノ海<11>栃 ノ 心

佐田の海<12>松 鳳 山

高  安<13>琴 ノ 若

琴 奨 菊<14>若 隆 景

琴 勝 峰<15>千 代 丸

錦  木<16>琴 恵 光

照ノ富士<17>琴 勇 輝

   【十  両】   

明  生< 1>千代翔馬

翔  猿< 2>栃 煌 山

東  龍< 3>旭 秀 鵬

大 奄 美< 4>英 乃 海

旭 大 星< 5>逸 ノ 城

豊 昇 龍< 6>白 鷹 山

大 翔 丸< 7>剣  翔

若 元 春< 8>千 代 鳳

明 瀬 山< 9>美 ノ 海

大 翔 鵬<10>朝 弁 慶

富 士 東<11>木 崎 海

翠 富 士<12>千代ノ皇

貴 源 治<13>天 空 海

千代の海<14>水 戸 龍

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白鵬V笑顔なし、協会異例あいさつ/千秋楽写真特集

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

新型コロナウイルス感染防止のため史上初の無観客開催となった春場所。6年3カ月ぶりとなった千秋楽相星決戦は白鵬(35=宮城野)が鶴竜(34=陸奥)との横綱対決を制し13勝2敗で2場所ぶり44度目の優勝を果たした。

【白鵬は44度目の優勝も笑顔なし、八角理事長は異例の千秋楽あいさつ】

八角理事長(右)から賜杯を受け取る白鵬(撮影・前岡正明)

協会挨拶を行う八角理事長(撮影・前岡正明)

八角理事長から優勝賜杯を受けた白鵬(撮影・外山鉄司)

優勝賜杯を受けた白鵬(撮影・外山鉄司)

協会挨拶を行う八角理事長(撮影・前岡正明)

八角理事長(右)から賜杯を受け取る白鵬(撮影・前岡正明)

【殊勲賞の阿武咲】

殊勲賞の表彰を受ける阿武咲(撮影・前岡正明)

【敢闘賞の隆の勝】

敢闘賞の表彰を受ける隆の勝(撮影・前岡正明)

【技能賞の碧山】

技能賞の表彰を受ける碧山(撮影・前岡正明)


白鵬(13勝2敗)寄り切り鶴竜(12勝3敗)

白鵬が寄り切りで優勝を決めた(撮影・外山鉄司)

白鵬(左)は鶴竜を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

白鵬(右)は鶴竜を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

優勝を決めた白鵬(撮影・外山鉄司)


貴景勝(7勝8敗)押し倒し朝乃山(11勝4敗)

朝乃山(左)は貴景勝を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)


隆の勝(12勝3敗)押し倒し正代(8勝7敗)

隆の勝(右)は正代を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)


宝富士(9勝6敗)押し出し遠藤(7勝8敗)

霧馬山(右)は大栄翔を上手投げで破る(撮影・前岡正明)


隠岐の海(8勝7敗)上手投げ琴奨菊(7勝8敗)

隠岐の海は琴奨菊(手前)を上手投げで下す(撮影・小沢裕)


玉鷲(6勝9敗)押し出し徳勝龍(4勝11敗)

玉鷲(左)は徳勝龍を押し出しで下す(撮影・小沢裕)


豊山(8勝7敗)突き落とし千代丸(7勝6敗2休)

豊山(左)は千代丸を突き落としで破る(撮影・前岡正明)


阿武咲(9勝6敗)押し出し御嶽海(10勝5敗)

御嶽海(右)は阿武咲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)


炎鵬(6勝9敗)下手投げ勢(8勝7敗)

炎鵬は勢(手前)を下手投げで下す(撮影・小沢裕)


明生(7勝8敗)突き出し輝(8勝7敗)

輝(右)は明生を突き出しで破る(撮影・前岡正明)


石浦(9勝6敗)寄り切り碧山(11勝4敗)

石浦(右)は碧山を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

【十両優勝した琴勝峰】

十両優勝した琴勝峰(撮影・小沢裕)

【三段目優勝した宇良】

三段目優勝した宇良(撮影・小沢裕)

【〈番外編〉最後に神送りの儀式で行事を胴上げ】

最後に神送りの儀式で行事を胴上げ(撮影・外山鉄司)

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朝乃山、鶴竜と投げ打ち合い黒星/14日目写真特集

<大相撲春場所>◇14日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

史上初の無観客開催となった春場所は、優勝争いトップに2敗で並ぶ横綱白鵬と前頭13枚目碧山が激突。白鵬が上手投げで12勝2敗。碧山は11勝3敗。同じく2敗で、3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜は、関脇朝乃山を下手投げで下した。今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」到達する朝乃山は4敗となり、千秋楽で勝っても12勝には届かない。

優勝争い

【2敗】白鵬、鶴竜


朝乃山(10勝4敗)下手投げ鶴竜(11勝2敗)

朝乃山(手前)は鶴竜に下手投げで敗れる(撮影・前岡正明)

朝乃山(右)は先に上手投げを打つも下手投げで鶴竜に敗れる(撮影・小沢裕)

朝乃山(右)は先に上手投げを打つも下手投げで鶴竜に敗れる(撮影・小沢裕)

朝乃山(右)は先に上手投げを打つも下手投げで鶴竜に敗れる(撮影・小沢裕)

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白鵬(12勝2敗)上手投げ碧山(11勝3敗)

白鵬(左)は碧山を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

白鵬(奥)は碧山を上手投げで下す(撮影・前岡正明)

白鵬(手前)は碧山を上手投げで下す(撮影・前岡正明)

白鵬(左)は碧山を上手投げで下した白鵬は勢いあまって土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)


貴景勝(7勝7敗)突き出し阿武咲(8勝6敗)

貴景勝(左)は突き出しで阿武咲を下す(撮影・小沢裕)

貴景勝(右)は阿武咲を突き出しで下す(撮影・前岡正明)


宝富士(8勝6敗)寄り切り正代(8勝6敗)

正代(右)は宝富士を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

正代(背中)は宝富士を寄り切りで下す(撮影・前岡正明)


阿炎(6勝8敗)引き落とし遠藤(7勝7敗)

阿炎(右)は遠藤を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

阿炎(右)は遠藤を引き落としで破る(撮影・前岡正明)

阿炎が引き落としを決めた(撮影・外山鉄司)


隆の勝(11勝3敗)押し出し御嶽海(10勝4敗)

御嶽海(左)は押し出しで隆の勝に敗れる(撮影・小沢裕)

御嶽海(奥)は隆の勝に押し出しで敗れる(撮影・前岡正明)

御嶽海(奥)は隆の勝に押し出しで敗れる(撮影・前岡正明)


炎鵬(5勝9敗)上手投げ妙義龍(4勝10敗)

妙義龍(奥)は炎鵬を上手投げで破る(撮影・前岡正明)

妙義龍(左)は上手投げで炎鵬を破る(撮影・小沢裕)


志摩ノ海(8勝6敗)突き落とし勢(8勝6敗)

志摩ノ海(右)は勢を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(右)は勢を突き落としで破る(撮影・前岡正明)


石浦(8勝6敗)押し出し明生(勝7敗)

明生(左)は石浦を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

明生(手前)は石浦を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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ボクシング内田会長「五輪延期やむなし」意向示す

日本ボクシング連盟の内田貞信会長(2018年9月8日撮影)

日本ボクシング連盟の内田貞信会長(47)が東京五輪について、「延期やむなし」の意向を示した。

20日、都内で開催国枠での出場者の発表会見で、新型コロナウイルスの感染拡大により大陸予選などが延期していることを聞かれ、「個人的な意見ですが、平等に力のある選手が選ばれるように、開催時期をずらしててでも、いい環境で、選手ファーストで開催してほしい」と述べた。

国際オリンピック委員会(IOC)は16日、五輪予選3大会を中止すると発表していた。欧州予選は途中で打ち切られ、今月下旬の米大陸予選(ブエノスアイレス)と、日本勢が出場枠を目指す5月の世界最終予選(パリ)も中止となっていた。

IOCは競技によっては世界ランクなどでの出場資格もほのめかすが、同会長は「世界ランクは2018年しかない。2年前。現在引退している選手もいる。選手ファーストを一番に掲げるなら、その選考方法はあり得ないと思う」との見解も示した。

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白鵬、気迫の一番で朝乃山下す/13日目写真特集

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、横綱白鵬が11勝目を挙げた。 大関昇進目安の「三役で3場所33勝」到達へあと2勝と迫る朝乃山を下した。朝乃山は10勝3敗。 単独トップに立つ前頭13枚目碧山は、同9枚目隆の勝に押し出された。碧山は11勝2敗。首位並走で残り2日を戦う。隆の勝は10勝3敗で逆転優勝へ望みをつないだ。

優勝争い

【2敗】白鵬、鶴竜、碧山

【3敗】朝乃山、御嶽海、隆の勝


白鵬(11勝2敗)押し出し朝乃山(10勝3敗)

朝乃山(左)は白鵬に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

白鵬(右)は朝乃山を押し倒しで破る(撮影・前岡正明)

白鵬(左)が押し出しで朝乃山を下した(撮影・外山鉄司)

朝乃山(奥)は白鵬に押し出しで敗れ悔しそうな表情を見せる(撮影・小沢裕)

2敗を死守し懸賞の束を手にする白鵬(撮影・小沢裕)


貴景勝(6勝7敗)寄り切り鶴竜(11勝2敗)

鶴竜(左)は貴景勝を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

鶴竜(右)は貴景勝を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)


阿炎(5勝8敗)押し倒し正代(7勝6敗)

正代(左)は阿炎を押し倒しで破る(撮影・前岡正明)

正代(左)は阿炎を押し倒しで破る(撮影・前岡正明)

正代(右)は阿炎を押し倒しで下す(撮影・小沢裕)


輝(7勝6敗)寄り切り遠藤(7勝6敗)

遠藤(右)は輝を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

遠藤(左)は輝を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)


大栄翔(7勝6敗)引き落とし炎鵬(5勝8敗)

取り直しとなった炎鵬(左)と大栄翔の一番(撮影・前岡正明)

炎鵬(左)は取り直しの一番で大栄翔を引き落としで下す(撮影・小沢裕)

炎鵬(奥)は大栄翔を引き落としで破る(撮影・前岡正明)

炎鵬(左)は取り直しの一番で大栄翔を引き落としで下す(撮影・小沢裕)


宝富士(8勝5敗)寄り切り御嶽海(10勝3敗)

御嶽海(右)は宝富士を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

御嶽海(右)は宝富士を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)


隆の勝(10勝3敗)押し出し碧山(11勝2敗)

隆の勝(左)は碧山を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

碧山(右)は隆の勝に押し出しで敗れる(撮影・前岡正明)

碧山(右)は隆の勝に押し出しで敗れる(撮影・前岡正明)


石浦(8勝5敗)押し出し志摩ノ海(7勝6敗)

志摩ノ海(左)は押し出しで石浦を破る(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(右)は石浦を押し出しで破る(撮影・前岡正明)


琴ノ若(7勝6敗)寄り切り勢(8勝5敗)

勢(右)は琴ノ若を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

勢(右)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

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琴太豪が勝ち越しで新十両昇進に前進「ホッとした」

琴太豪(左)は朝玉勢を突き落としで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

西幕下2枚目琴太豪(27=佐渡ケ嶽)が7番相撲で勝ち越しを決め、来場所の新十両昇進に前進した。

西十両12枚目朝玉勢(26=高砂)を相手に、立ち合い左に変わるように動いて突き落とした。十両の土俵で初めての白星。「左前まわしが欲しかった。とりあえずしっかり当たろうという気持ちだった」。初土俵から約9年。幕下5枚目以内での勝ち越しは、5場所目にして初めてだった。関取の座をたぐり寄せる1勝に「きれいな相撲じゃなくて、欲を出して勝とうと思っていた」と、大粒の汗をぬぐった。

弟弟子の前頭琴ノ若、十両琴勝峰に出世で先を越され「本当は自分が引っ張らなきゃいけない立場」と、悔しさが糧になっている。「やれることはやったと思う。ホッとした。不思議な感じです」と安堵(あんど)の表情を見せた。

琴太豪(左)は突き落としで朝玉勢を下す(撮影・小沢裕)

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ボクシング五輪予選を中止 開催中の欧州含む3大会

国際オリンピック委員会(IOC)は16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ボクシングの東京オリンピック(五輪)予選3大会を中止すると発表した。ロンドンで14日から開催されていた欧州予選は16日で打ち切り、今月下旬からの米大陸予選(ブエノスアイレス)と、日本勢が出場枠を目指す見通しだった5月の世界最終予選(パリ)も取りやめる。

IOCは組織運営や財政、審判の透明性に問題があった国際ボクシング協会(AIBA)の資格を停止し、IOC委員で国際体操連盟会長の渡辺守成氏が座長を務める特別作業部会に準備や運営を委ねている。(共同)

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小兵石浦にらむ、顔ゆがめる霧馬山/9日目写真特集

<大相撲春場所>◇9日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪

新型コロナウイルス感染防止のため史上初の無観客開催となった春場所。9日目の取組を写真で振り返る。

【全勝】白鵬

【1敗】隆の勝、碧山

白鵬(9勝0敗)押し出し竜電(4勝5敗)

竜電(右)を押し出しで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

白鵬(右)は竜電を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

竜電を下し、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)


阿炎(4勝5敗)押し出し鶴竜(7勝2敗)

阿炎(左)を押し出す鶴竜(撮影・清水貴仁)

阿炎を下し勝ち名乗りを受ける鶴竜(撮影・河田真司)


貴景勝(5勝4敗)押し出し豊山(4勝5敗)

貴景勝(左)の腕をとり押し出しでやぶる豊山(撮影・清水貴仁)

貴景勝(右)を押し出す豊山(撮影・河田真司)

豊山(左)は貴景勝を押し出しで破る(撮影・前岡正明)


朝乃山(7勝2敗)寄り切り正代(4勝5敗)

蹲踞する朝乃山(奥)と正代(撮影・河田真司)

朝乃山(左)は正代を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)


北勝富士(2勝7敗)押し出し御嶽海(7勝2敗)

北勝富士(左)を攻める御嶽海(撮影・前岡正明)

北勝富士(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)


炎鵬(3勝6敗)突き出し遠藤(5勝4敗)

炎鵬(右)の攻めに耐える遠藤(撮影・河田真司)

炎鵬(左)を突き出しで破る遠藤(撮影・清水貴仁)


阿武咲(5勝4敗)寄り切り徳勝龍(2勝7敗)

阿武咲(左)を寄り切りで破る徳勝龍(撮影・河田真司)


宝富士(6勝3敗)極め出し霧馬山(4勝5敗)

宝富士(手前)の極め出しに顔をゆがめる霧馬山(撮影・清水貴仁)

宝富士(右)に極め出しで敗れる霧馬山(撮影・河田真司)


隆の勝(8勝1敗)押し出し玉鷲(2勝7敗)

玉鷲(右)との立ち会いで顔をうち出血するも押し出しでやぶる隆の勝(撮影・清水貴仁)


千代大龍(6勝3敗)押し出し碧山(8勝1敗)

千代大龍(右)を押し出す碧山(撮影・河田真司)


石浦(7勝2敗)送り出し勢(5勝4敗)

勢(右)をにらみつける石浦(撮影・河田真司)

勢(左)を送り出しで破る石浦(撮影・清水貴仁)

【幕内土俵入り】

土俵入りで無観客の花道から土俵に向かう幕内力士たち(撮影・河田真司)

無観客で執り行われる幕内土俵入り(撮影・河田真司)

【〈番外編〉天を仰ぐ照ノ富士】

無観客の会場で天を仰ぐ照ノ富士(撮影・河田真司)

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朝乃山1敗守る、遠藤を小手投げ/7日目写真特集

<大相撲春場所>◇7日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、休場明けの横綱白鵬が無傷の7連勝を飾った。前頭3枚目御嶽海との全勝対決を制した。御嶽海は今場所初黒星。3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜は、小兵の人気力士、前頭4枚目炎鵬を押し倒して5勝2敗。炎鵬は2勝5敗。


白鵬(7勝0敗)押し出し御嶽海(6勝1敗)

御嶽海(左)は白鵬に押し出しで敗れる(撮影・河田真司)

御嶽海(左)を押し出しで下す白鵬(撮影・河田真司)

御嶽海を下し懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)


炎鵬(2勝5敗)押し倒し鶴竜(5勝2敗)

炎鵬(右)を押し倒しで下す鶴竜(撮影・河田真司)

炎鵬(右)を押し倒しで下す鶴竜(撮影・河田真司)


貴景勝(4勝3敗)突き落とし徳勝龍(1勝6敗)

徳勝龍(中央)を突き落としで下す貴景勝。左は白鵬(撮影・河田真司)

貴景勝(右)に突き落としで敗れ首をかしげる徳勝龍(撮影・河田真司)


朝乃山(6勝1敗)小手投げ遠藤(4勝3敗)

遠藤(左)を小手投げで破る朝乃山(撮影・河田真司)

遠藤を小手投げで破り、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる朝乃山(撮影・河田真司)


隠岐の海(3勝4敗)寄り切り正代(3勝4敗)

正代(左)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・河田真司)


隆の勝(6勝1敗)寄り切り輝(4勝3敗)

輝(右)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・河田真司)

輝を破った隆の勝は、頬付近から流血し土俵から引き揚げる(撮影・河田真司)


千代大龍(6勝1敗)はたき込み勢(4勝3敗)

勢(右)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)


碧山(6勝1敗)下手投げ照強(4勝3敗)

碧山(左)を下手投げで破る照強(撮影・河田真司)

碧山(左)を下手投げで破る照強は右腕を押さえる(撮影・河田真司)

碧山を下手投げで破る照強は険しい表情で右腕を押さえる(撮影・河田真司)


石浦(5勝2敗)突き出し千代丸(5勝2敗)

石浦(左)を突き出しで破る千代丸(撮影・河田真司)

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並木月海「夢がかなう」ブルーローズで東京五輪金

代表を決めて帰国し、笑顔の3選手。左から岡沢、並木、入江

花言葉は「夢がかなう」-。ボクシングの東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選で代表内定を決めた男女3選手が13日、開催地のヨルダンから帰国した。12年ロンドン大会から採用された女子では、2人が準優勝を飾り、日本勢初の五輪内定を決めた。

小柄ながら踏み込みの速さと強烈なパンチ力で勝ち上がった女子フライ級の並木月海(21=自衛隊)は、成田空港の会見で質問が飛ぶと、「あるかなと思ってみんなで考えました」と少し恥ずかしそうに切り出した。「○○ジャパン」の候補はあるかと聞かれた時だった。

「女子は今まで五輪選手がいませんでした。存在しないものが存在するようになるという意味で青いバラ、『ブルーローズ・ジャパン』がいいなとなりました」と説明した。同フェザー級で内定を決めた入江聖奈(19=日体大)も「花言葉が『夢がかなう』ということで、金メダルを取りたい」と補足した。

感想を求められた男子はウエルター級の岡沢セオン(24=鹿児島県スポーツ協会)は「ブルーローズ、めっちゃいいと思います」と笑顔をみせ、「男子も話し合いました。『阿修羅(あしゅら)ジャパン』です。戦いの神なので」と手を広げてアピールした。

世界では新型コロナウイルスの影響が広がり、五輪の延期論も飛び交っている。岡沢は「受け入れがたい。どうなるかできる立場ではないし、あると思ってやります」と述べた。

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五輪出場決めた並木月海ら3人が帰国、開催信じる

代表を決めて帰国し、笑顔の3選手。左から岡沢セオン、並木月海、入江聖奈(撮影・阿部健吾)

ボクシングの東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選で代表内定を決めた男女3選手が13日、開催地のヨルダンから帰国した。

12年ロンドン大会から採用された女子では2人の日本勢初出場者が誕生する見込みだが、新型コロナウイルスの影響で、大会の延期などの情報も飛び交う。枠を勝ち取った女子フライ級の並木月海(21=自衛隊)は「受け入れがたい」、同フェザー級の入江聖奈(19)は「できることをしっかりやるしかない」とした。男子ウエルター級の岡沢セオン(24)も「あると思ってやるしかない」と開催を信じた。

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徳勝龍が初金星で今場所初白星「長かったです」

鶴竜(右)を激しく攻める徳勝龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪

初場所で20年ぶりの幕尻優勝を果たした前頭2枚目徳勝龍(33=木瀬)が今場所初白星を初金星で飾った。3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)を寄り切りで破った。

快進撃の初場所を経て迎えた春場所。番付も幕尻から急上昇し、初日から上位勢との対戦が続いたこともあり、この日まで5連敗と苦しんだ。「ずっと負けてたんで、今日は勝って、気合い入れて行くだけだと思いました」と臨んだ横綱との一番。「そう簡単には勝たせてもらえないと思ってましたけど、長かったです」と二重の喜びを振り返った。

7日目は、初場所に優勝を決めた相手でもある大関貴景勝(23=千賀ノ浦)と対戦する。「先場所は先場所なんで。今場所しっかり取るだけです」と巻き返しを誓った。

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並木月海、入江聖奈は準V ボクシング東京五輪予選

<ボクシング:東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選>◇11日◇アンマン

日本女子初の五輪出場を決めたフライ級の並木月海(自衛隊)とフェザー級の入江聖奈(日体大)は、ともに決勝で判定負けし準優勝だった。

21歳の並木は常園(中国)との打ち合いで序盤は優位に進めたが、最終3回に巻き返され2-3で屈した。19歳の入江は昨年の世界選手権銅メダルの林郁■(台湾)の強打に苦しみ、0-5の完敗だった。

今予選での日本勢出場権獲得は男子ウエルター級の岡沢セオン(鹿児島県体協)を含め3人だった。(共同)

※■は女ヘンに亭

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フライ級並木月海 ボクシング女子初五輪へ、入江と

<ボクシング:東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選>◇9日◇アンマン

女子フライ級準々決勝で21歳の並木月海(自衛隊)がタイ選手に5-0で判定勝ちし、五輪出場を決めた。同級は6人に出場枠が与えられる。

昨年の世界選手権ベスト8の並木は力強い左ストレートを軸に手数、有効打ともに上回った。同じく9日に4強入りしたフェザー級の入江聖奈(日体大)とともに、2012年ロンドン大会で採用された五輪の女子ボクシングで日本勢初出場となる。

(共同)

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五輪入江聖奈「とっとこハム太郎」に周囲は…/略歴

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子フェザー級準々決勝で入江聖奈(19=日体大)が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、東京オリンピック(五輪)出場を決めた。今大会で出場枠を獲得した選手が内定とする日本連盟の内規を満たした。

お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目された12年ロンドン大会から採用され、3大会目。五輪のボクシング女子で日本勢初出場を決めた。

   ◇   ◇   ◇

☆入江聖奈(いりえ・せな)☆

◆生まれ 2000年(平12)10月9日、鳥取県。

◆戦績 中学生以下による全日本アンダージュニア大会を第1回(14、15年)から連覇。鳥取・米子西高では3年で全日本選手権優勝。通算では「50戦42勝8敗くらい」。

◆憧れ 「がんばれ元気」も世代ではないが、いま動画を見るボクサーも古い。タイソン、レナード、メイウェザーがお気に入り。日本人ではロンドン五輪銅の清水聡がイチ押し。

◆大学生 日体大では柔道で東京五輪代表の阿部詩と同級生。兄の一二三とは授業が同じこともあるそうで、「オーラ発している。一発で強いと分かる」とか。

◆ムードメーカー 明るい性格で日本代表の中でも笑顔が絶えない。練習曲に「とっとこハム太郎」のテーマ曲を選んで、「みんな気に入ってます」と主張も、周りは「いやいやです」と苦笑い。

◆身長 164センチ。

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しずちゃん「この時が来たか」ボクシング入江五輪に

マスボクシングでリングに立つ山崎静代(2011年5月14日撮影)

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子フェザー級準々決勝で入江聖奈(19=日体大)が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、東京オリンピック(五輪)出場を決めた。今大会で出場枠を獲得した選手が内定とする日本連盟の内規を満たした。

お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目された12年ロンドン大会から採用され、3大会目。五輪のボクシング女子で日本勢初出場を決めた。

   ◇   ◇   ◇

ロンドン五輪予選に挑んだしずちゃん すごくうれしい。自分も出たかった大会。この時が来たか、と。いまの自分はボクシングがなければないと思ってます。ストイックですし、やっぱり殴り合うには怖さに勝たないといけない。本能むきだしで、動物的なところが魅力です。女子のレベルは私が挑戦した頃に比べ、どんどん上がってます。みんなきれいなボクシングをする。五輪ではぜひ注目して下さい。宣伝でもなんでも使ってくれへんかな。なんでもやります。

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入江聖奈が五輪代表!タイソン好き、阿部詩と同級生

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子フェザー級(54~57キロ)準々決勝で入江聖奈(19=日体大)が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、東京オリンピック(五輪)出場を決めた。

今大会で出場枠を獲得した選手が内定とする日本連盟の内規を満たした。お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目された12年ロンドン大会から採用され、3大会目。五輪のボクシング女子で日本勢初出場を決めた。

   ◇   ◇   ◇

最終3ラウンドでも入江のスピードは落ちなかった。ワンツー、上下への打ち分けで初回から握った主導権を渡さない。中東の地で9分間、堂々と打ち合う。運命の時。勝利のコールを聞くと両手を挙げ、白い歯を見せた。「今まで勝った試合の中で一番うれしい。世界女王に勝って決めることができて最高」。日本女子初の快挙に声が弾んだ。

小2から磨き続けたワンツーがさえた。距離を詰めてくるペテシオを、リーチをいかした多彩なジャブで迎撃。好機に右を打ち込み、ボディーにも拳をめり込ませた。2回には苦しくなった相手がホールディングで減点1を受け、大きくリード。最終回もパンチをまとめて逃げ切った。

鳥取県米子市の自宅で「ひまつぶし」に読んだ漫画が始まりだった。母が好きだった小山ゆうの「がんばれ元気」。世代ではないボクシング漫画で「ベルトを巻く姿が格好良かった」と興味を持つと、すぐに市内のシュガーナックルジムへ通った。試合でパンチがあたる快感にのめり込んでいった。13年に東京五輪開催が決まった頃は後藤ケ丘中の1年生。鳥取県内で日本連盟に選手登録している女子はただ1人だった。

同時に同中の陸上部にも属し、中1で駅伝のメンバーになるほど。同部の朝練、午後練に出て、夜にジムに通う生活。過酷な掛け持ち生活を貫いた。ジムの伊田会長は「才能ではなく、地味な練習をコツコツこなせるのが強みだった」と証言する。抜群のスタミナはいまでも武器だ。

「意識はする。光栄なので、絶対に取りたい」と誓った女子1号を決めた。次は「ここまで来たらファイナリストになりたい」。そして、その次は…。「東京五輪では絶対に金メダルを取りたい」。地道に、頂点への階段を上る。

☆入江聖奈(いりえ・せな)☆

◆生まれ 2000年(平12)10月9日、鳥取県。

◆戦績 中学生以下による全日本アンダージュニア大会を第1回(14、15年)から連覇。鳥取・米子西高では3年で全日本選手権優勝。通算では「50戦42勝8敗くらい」。

◆憧れ 「がんばれ元気」も世代ではないが、いま動画を見るボクサーも古い。タイソン、レナード、メイウェザーがお気に入り。日本人ではロンドン五輪銅の清水聡がイチ押し。

◆大学生 日体大では柔道で東京五輪代表の阿部詩と同級生。兄の一二三とは授業が同じこともあるそうで、「オーラ発している。一発で強いと分かる」とか。

◆ムードメーカー 明るい性格で日本代表の中でも笑顔が絶えない。練習曲に「とっとこハム太郎」のテーマ曲を選んで、「みんな気に入ってます」と主張も、周りは「いやいやです」と苦笑い。

◆身長 164センチ。

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浮足だった、何のため/無観客…力士の反応さまざま

徳勝龍(左)を押し出しで破る正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇8日◇エディオンアリーナ大阪

前代未聞の場所がいよいよ始まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、史上初の無観客開催となった春場所。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が協会あいさつで相撲の持つ力を世間に訴え、土俵上では力士らが奮闘。協会員の中で1人でも感染者が出た場合は中止となる中、目立ったトラブルはなく初日が幕を閉じた。

<無観客開催についての力士のコメント>

★炎鵬 いつもと違った雰囲気で闘争心が湧かなかった。何のために戦うのか、今日は見つけられなかった。当たり前のように感じていたけど、どれだけお客さんから力をいただいているのか分かった。少しでもこの雰囲気に慣れていかないといけない。自分自身を奮い立たせないといけない。

★松鳳山 相撲を取った印象は変わらない。無観客は気にならなかった。

★徳勝龍 やることは変わらない。集中するだけ。雰囲気に慣れていかないといけない。

★琴奨菊 神社に来たような感じ。神聖なる場所。改めて相撲のすごさを感じる。

★錦木 静かなのイヤですね。他の音もしないんで、盛り上がってくる感じもない。難しいですけど、慣れるしかない。

★照強 (売りの豪快な塩まきも)テレビの向こうで見てくれてるんで塩をまかないと、と思うけどいつものように気持ちが入らない。気持ちでとるタイプなんでけっこう浮足だった。

☆照ノ富士 声援があるから相撲をやってきている。応援してくれる人たちがいるから、ここまで(大関から陥落後、序二段まで番付を落としたが幕内返り咲き目前)やることができた。声援がないとさみしいけど幕内目指して頑張りたい。

☆隆の勝 初めてのことで慣れない。(雰囲気は)稽古場に近い。花道で(気持ちの)スイッチが変わった。

☆勢 逆にすべていいふうに変えようと。お客さんがいないのは寂しいし残念だが、自分のゾーンで集中して入れるようにした。

☆御嶽海 静かさは集中できる。淡々とできるんで。

☆豊山 お客さんの力は借りられないし、自分との闘い。それに勝てば、結果もついてくる。

※☆は初日白星、★は同黒星

炎鵬を押し倒しで破る御嶽海(撮影・渦原淳)

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