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隠岐の海「心折れてしまった」北勝富士とともに連敗

貴景勝に押し出しで破れる隠岐の海

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 優勝争いを演じた八角部屋コンビがそろって三賞を獲得した。ただ、ともに最後は連敗。

 隠岐の海は「昨日負けて心が折れてしまった」と反省し、3度目の敢闘賞には「三賞を起爆剤に。力の源になればいい」と励みにした。初の技能賞に輝いた北勝富士は連敗を「神様が『まだ早い。1歩ずつ行きなさい』と言っている」と受け止めた。新三役は厳しいが「また金星が取れる。かき回します」と息巻いた。

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39歳安美錦、103場所ぶり敢闘賞で涙したワケ

千代翔馬(右)を上手出し投げで破る安美錦(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇26日◇福岡国際センター


 39歳1カ月のベテラン、西前頭13枚目の安美錦(伊勢ケ浜)が涙の勝ち越しを決めた。東前頭6枚目の千代翔馬を上手出し投げ。昭和以降の幕内では10位の高齢勝ち越しを果たし、取組後は涙を流して喜んだ。さらに、新入幕だった00年名古屋場所以来2度目の敢闘賞も獲得。こちらは40歳2カ月の旭天鵬に次いで史上2位の高齢受賞となった。ほかに三賞は殊勲賞に貴景勝、敢闘賞に隠岐の海、技能賞に北勝富士が輝いた。

 声が震えた。声量はか細く、言葉にも詰まる。タオルを何度も目に当てた。安美錦は泣いていた。千秋楽で決めた勝ち越し。呼ばれたインタビュー室で「幕内で通用するか、しないかという不安もいっぱいあった。連敗すると弱気になるのもいっぱいあった。家族はいつもと変わらずに接してくれて、気を使わせて…。今日はみんなで喜びたい」と思いの丈を打ち明けた。

 無理もなかった。5連勝で始まった昭和以降最年長再入幕の場所が、最後4連敗で追い込まれた。弱気な思いは「頭から離れなかった」。それを乗り越えられたのは家族の支え。妻と娘2人、そして7月に生まれた第3子となる長男丈太郎くんの存在だった。「いつもと変わらず接してくれて、それに応えたいという思いが、こらえきれなくなって出てきちゃった」。これが「記憶にない」という「勝って泣く」姿となった。

 勝ち越して新入幕の00年名古屋場所以来103場所ぶりとなる敢闘賞も手にした。これには「情けをかけてもらったみたいで申し訳ない」と照れた。「力が出なくなったらやめるけど、力が出る限り、やりたいと思います」。力士安美錦の相撲人生は、18年も続く。【今村健人】

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北勝富士は初の技能賞、隠岐の海4年半ぶり敢闘賞

北勝富士


 大相撲九州場所千秋楽の26日、福岡国際センターで三賞選考委員会が開かれ、各賞の受賞者が決まった。

 殊勲賞は、日馬富士と稀勢の里の2横綱と、高安の1大関を倒した西前頭筆頭の貴景勝(21=貴乃花)が2場所連続2度目の受賞となった。

 敢闘賞は、終盤まで優勝争いを演じた東前頭12枚目の隠岐の海(32=八角)が13年春場所以来4年半ぶり3度目の受賞が決まった。

 また、昭和以降で最年長での再入幕となった西前頭13枚目の安美錦(39=伊勢ケ浜)は、千秋楽で千代翔馬(26=九重)に勝って勝ち越せば、新入幕だった00年名古屋場所以来、2度目の受賞となる。

 技能賞には、同部屋の隠岐の海と並走して優勝争いに加わった西前頭3枚目の北勝富士(25=八角)が初めて獲得した。

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白鵬、激震場所で40度目V よぎった10年野球賭博

遠藤をのど輪で攻める白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。全休明けからの優勝は、15年九州場所の横綱日馬富士以来16回目。その日馬富士の暴行問題発覚で揺れた九州場所を、横綱陣で唯一出場している白鵬がきっちりと締めた。

 06年夏場所で初優勝してから11年。誰も手が届かなかった大台40回目の優勝を果たした。支度部屋で白鵬は、両手でピースサインを作り「40」を表現。大記録に「想像できなかった」としんみり。「言葉にならないぐらいうれしいですね」とかみしめた。

 特別な思いがあった。序盤に発覚した日馬富士の暴行問題。当時現場にいた白鵬は、土俵の外でも注目の的になった。以降、福岡・篠栗町のある宿舎の前には、ビール瓶ケースを使用し「一般見学・取材禁止」の紙が張られた手製のバリケードが置かれた。解除したのは、当時の証言をした際の1度だけ。厳戒ムードが漂った。重なったのは、10年の野球賭博問題だった。「7年前に大変な場所を経験した。またこういうことがないようにと思っていたけど…。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。ファンが温かい声援をくれて本当にありがたいと思った」。優勝の喜びよりも、謝罪と感謝の気持ちがあふれていた。

 全休明けから復活を果たした。昨年、秋場所で全休した時に初めて行った断食を、昨年よりも1日長い4日間行った。サポートした杏林予防医学研究所の山田豊文所長は「肌のツヤも、動きもさらに良くなった。優勝は間違いない」と太鼓判を押していた。山田氏の言葉通り、強烈な右のかち上げで遠藤をよろめかせて、一気に押し出した。

 春場所を休場した時に、後援会関係者から言われた言葉が脳裏にあった。「『30回優勝は3人いるけど、40回は誰もいない』と言われた。体が熱くなった。その方に電話で報告したいね」。満足感たっぷりの表情を見せた。

 11日目の嘉風戦で敗れた際に不服の態度を示し、翌日に審判部から厳重注意を受けたが、何とか持ち直した。自身も周辺を騒がせた今場所。「明日のことは明日。今日はおいしい物を食べてゆっくりしたい」と表情からは疲れが見えた。土俵上では横綱の責任を果たしたが、千秋楽後には日馬富士の暴行問題についての聴取があるなど、息つく暇もない。優勝の余韻に浸るには、まだ早い。【佐々木隆史】

 ◆白鵬の年間最多勝 55勝目を挙げて、2年ぶり10度目の年間最多勝を単独で確定。千秋楽で勝っても、92年の貴花田の60勝を下回り、年6場所制となった68年以降で最少の年間最多勝となる。また、今年は計25休で、96年の貴乃花の15休(70勝)を上回る最多休場日数での1位。2場所休場した力士の年間最多勝は、67年の大鵬以来2人目となった。

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北勝富士「いい夢見させてもらった」隠岐の海と散る

玉鷲にはたき込みで敗れる隠岐の海

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。

 白鵬を追走していた八角部屋コンビは、そろって力尽きた。兄弟子の隠岐の海が玉鷲に敗れると、3番後の北勝富士も合口の悪い阿武咲に逆転負け。千秋楽まで優勝争いを演じることはできなかった。「負けた相撲はいいです。明日です」と隠岐の海。北勝富士は「いい夢を見させてもらった。もしかしたらいけるんじゃないかと思った」と言い「(隠岐の海が)勝っていたら(自分も)勝ってたなぁ~」と苦笑いだった。

阿武咲に突き出される北勝富士

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北勝富士3敗目「いい夢を見た」賜杯には届かず

阿武咲に突き出される北勝富士(福岡国際センター)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 2敗で横綱白鵬を追走していた西前頭3枚目の北勝富士(25=八角)は小結阿武咲(21=阿武松)に突き出されて3敗目となり、賜杯の行方を千秋楽に持ち越させることはできなかった。

 1度は左ののど輪で押し込み、土俵際まで持って行ったが、阿武咲のいなしに体が泳ぎ、逆転負けを喫した。過去0勝2敗で「やりにくい。嫌い(なタイプ)です」と話していた難敵にまたしても苦杯をなめさせられた。「(阿武咲は)やわらかい。土俵際はもう一押しだった。相性はありますね」と悔しがった。

 それでも、3横綱1大関が休場した場所で、兄弟子の隠岐の海とともに横綱白鵬の背中を追った。「意識しないようにしていたけど、いい夢を見させてもらいました。もしかしたら、行けるんじゃないかと思った」と正直に打ち明けて「(隠岐の海が)勝っていたら(自分も)勝ってたなぁ~。それは言える」と苦笑いを浮かべていた。

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白鵬が遠藤下し40度目V、追う平幕2力士敗れる

40度目の優勝を決め懸賞金を手にする白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が2場所ぶり40度目の優勝を飾った。2敗で追う平幕2力士がいずれも敗れ、勝てば優勝が決まる結びの一番で、前頭9枚目遠藤(27=追手風)をあっさりと押し出して1敗を守った。

 先場所の3横綱2大関に続き、今場所は3横綱1大関が休場。横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)による、平幕貴ノ岩(27)への暴行問題も取りざたされる中、1人横綱の重責を果たした。

 星1つの差で追っていた前頭3枚目北勝富士(25=八角)は小結阿武咲(21=阿武松)に突き出され、前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は同筆頭玉鷲(32=片男波)にはたき込まれ、いずれも敗れた。

 大関豪栄道(31=境川)は前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を寄り切り9勝5敗とした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は同8枚目千代丸(26=九重)に突き出され7勝7敗となった。

遠藤を押し出しで下す白鵬(撮影・栗木一考)

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白鵬40度目V「達成してホッとしている」九州場所

40度目の優勝を決め懸賞金を手にする白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未踏の40度目の優勝を決めた。

 結びの1番で前頭9枚目遠藤(27=追手風)を圧倒の押し出しで下した。2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)、同3枚目北勝富士(25=八角)は、ともに敗れたため11勝3敗となり、1敗を守った白鵬の優勝が決まった。

 取り組み後のインタビューで白鵬は「大台というのを場所前から意識していて、達成してホッとしています。一番一番という考えでやりました。(厳しい立ち合いに)立ち上がりからいい相撲だった。(目標の40回の重みに)今年の3月休場して、その時に後援会の方から40回した人がいないと聞き、体が熱くなった。それが年の最後を締める九州で達成できたことはうれしい。言っていただいた方にいい報告できるんじゃないかと思う。(先場所は全休だったが)休んだことは負けたということなので多少不安あったが、ケガを治して土俵に上がるというのが常識だと思っているので、ケガを完治して優勝できてよかった。(2敗力士の2人が敗れ土俵にあがり)いい緊張感で土俵を務めることができたと思う」と話した。

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隠岐の海「稽古しない」と言われた男が変わったワケ

栃ノ心(左)を下手投げで破る隠岐の海(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 八角部屋コンビが2敗を守った。東前頭12枚目の隠岐の海(32=八角)は西前頭6枚目の栃ノ心に上手を引かれながらも、逆転の下手投げ。15年名古屋場所以来2年ぶりに11勝目を挙げた。同部屋で弟弟子の平幕北勝富士(25)も関脇嘉風を寄り切り、こちらは自己最多の11勝。辛くも1敗を守った横綱白鵬を1差で追走する。

 頭に浮かんだ言葉は「もうやられた」。怪力の栃ノ心に両まわしを許した。確かに万事休すだった。だが、今場所の隠岐の海はここからが違う。寄られながらも体をねじり、右からこん身の下手投げを放った。逆転の11勝目。「これが勝っている人のアレなんでしょうね」と思わず笑った。

 十両転落までわずか1枚半しかない西前頭14枚目で取った先場所。最後に勝ち越した千秋楽の日に師匠の八角理事長(元横綱北勝海)に聞かれた。「お前、下(十両)で取りたいか」。その言葉に背筋が凍った。引退という現実が突然、目の前に迫ってきた。「落ちたら次はないと思った。焦りが、やっと出た」。「稽古をしない」などと言われてばかりの関脇経験者が、初めて“本気”になった。

 秋巡業では「お願いします。ジムに連れて行ってください」と、トレーニング理論をよく知る豪風に頭を下げた。巡業地に着くと真っ先に飲み屋に向いた足をジムへと変えて、3日に1度は通った。福岡入り後も続けた。ベンチプレスは当初から70キロもアップした。それでいて「心が楽になるように」と、好きな酒を断ったわけでもない。体をつくり、ストレスはつくらない。変化した体と不変の心で、11個の白星を重ねた。

 取組後、出番前の北勝富士に笑いかけた。「おれは勝ったぞ。お前も勝てよ」の意。優勝への意欲を「全面的に出していきます。隙あらば」と隠さない。面白い男が、白鵬に重圧をかけている。【今村健人】

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北勝富士「普通の人じゃない」願い届かず白鵬勝利

嘉風(左)を寄り切り2敗を守った北勝富士(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 平幕北勝富士(25=八角)が関脇嘉風を寄り切り、自己最多の11勝。辛くも1敗を守った横綱白鵬を1差で追走する。

 北勝富士の心の叫びは届かなかった。勝ち残りの土俵下で、1差で追う白鵬が、宝富士に2度背後を見せるさまを目の当たりにした。「行け! と思った。そりゃ人間ですから」。それでも、勝った横綱に「さすがです。普通の人じゃないですから」と舌を巻いた。日体大の大先輩・嘉風を寄り切り、2敗を守った。自己最多11勝目に「調子いいことだけは確か。今日は星を拾わせてもらったけど、それも調子の良さかな」という。同部屋の兄弟子隠岐の海も11勝。「部屋に戻ると『良かったな』と言ってくれる」。2人で横綱を追い詰める。

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高安も休場 先場所と同じ箇所肉離れ、歩くことは可

高安(17年11月17日撮影)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 大関高安(27=田子ノ浦)が13日目の24日に「右内転筋筋損傷で3週間程度の加療を要する」との診断書を提出して休場した。

 12日目の北勝富士戦で負傷した。秋場所で肉離れを起こした箇所で「歩くことはできるが、相撲を取るのは厳しい」と高安からの申し出があったという師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「ここでけがが長引いて悪化したらいけないと判断した」と説明した。高安の休場は3度目。既に初めてのかど番は脱出していた。先場所の3横綱2大関に続き、今場所は3横綱1大関が休場となった。

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北勝富士「普通の人じゃない」白鵬に驚愕も2敗追走

嘉風(左)を寄り切り2敗を守った北勝富士(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 平幕の北勝富士(25=八角)が関脇嘉風を破り、自己最多の11勝目を挙げた。日体大の大先輩に対し、1度は中に入られ、下がりかけたが、前傾姿勢を崩さず押し返し、最後は右下手でまわしを取って寄り切った。「まわしを取ることは考えてなかった。最後は突き押しのままいきたかったけど、逆転の投げがあるから」と慎重を期した。

 2敗を守って、トップの白鵬とは1差のまま。直後の結びの一番で、その白鵬が宝富士に2度も背後をとられかける場面があった。勝ち残りの土俵下で「行け! と思った。そりゃ人間ですから」と笑い、それでも勝った横綱に「さすがです。普通の人じゃないですよ」と首をひねった。

 今場所は付け人4人全員が勝ち越した。関取になって9場所目で初の“快挙”だ。特に驚いたのは、東序ノ口16枚目北勝里が入門7年目、デビュー39場所目にして初めて勝ち越したことだ。「奇跡ですよ。なんかオリンピックよりすごい」。付け人に渡す“骨折り(小遣い)”は勝ち越したら“ボーナス付き”と決めている。「いつも、みんなに『何で勝ち越すんだよ』って言うんです。出費がかさむでしょ?」と言いつつも、うれしくてたまらない。

 部屋の兄弟子、隠岐の海も2敗を守った。「支度部屋に戻ってきた時に、すごい笑顔だった。“お先”みたいな」。ともに平幕優勝の可能性を残す終盤戦が楽しい。14日目は番付は小結と上だが、4つ年下の阿武咲戦。「あまり勝ってるイメージがない。十両で1回勝ったかな。いつもはたき落とされてるような」。幕下時代から通算1勝4敗。合い口は悪いが、ここまで来て星を落とすつもりはない。

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白鵬1敗守り25日Vも 2敗に北勝富士、隠岐の海

宝富士をはたき込みで破る白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に対し、危ない場面もあったが最後ははたき込み12勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、関脇嘉風(35=尾車)を寄り切り、2敗を守った。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)も、同6枚目栃ノ心(30=春日野)を下手投げで破り2敗を守った。

 かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)は、この日から休場。大関豪栄道(31=境川)が高安に不戦勝で8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され9勝4敗。優勝争いから脱落した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同10枚目勢(31=伊勢ノ海)に押し出され7勝6敗となった。

 優勝争いは13日目を終え、1敗の白鵬、追う2敗の北勝富士、隠岐の海の3人に絞られた。明日14日目に白鵬が勝ち、2敗の両力士が敗れれば、白鵬の優勝が決まる。

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白鵬「いるはずの人がいない」2度反転ヒヤリも白星

宝富士(右)の押しにふんばる白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇13日目◇24日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、ひやりとしながらも白星を挙げた。東前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に、2度背中を向ける姿勢になったが、慌てることなく対応した。

 左張りからの右のかち上げで、一気に土俵際まで追い込み、あと一押しというところで、宝富士にいなされて土俵際で前のめりになった。背中を向けてしまったが、すぐに反転。四つに組むと、次は宝富士の右上手で振られて再び背中を向けた。しかし、またすぐに反転して、体当たりしてきた宝富士をつかまえてはたき込んだ。「いるはずの人がいないんですからね」と苦笑いし「攻めるだけの横綱じゃなくて、守り抜くのも横綱」と自画自賛した。

 14日目は、1差で迫っている平幕の北勝富士と隠岐の海が負けて、自身が勝てば40回目の優勝が決まる。「まだ2日ありますからね。今日みたいに引き締めていく」と目の前の一番に集中する。

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休場の高安は3週間程度の加療要する 診断書を公表

高安


 日本相撲協会は九州場所13日目の24日、休場することが決まった大関高安(27=田子ノ浦)の「右内転筋筋損傷」とのこの日付の診断書を公表した。

 診断書には「11月23日受傷、右大腿(だいたい)内側部痛にて受診。(中略)3週間程度の加療を要すると考える」と記述されている。かど番の高安は11日目に勝ち越しており、前日12日目は北勝富士に引き落としで敗れていた。

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かど番脱出の高安が休場「悪化して長引いても」

高安(17年11月撮影)


 大相撲の大関高安(27=田子ノ浦)が、九州場所13日目の24日、休場することが決まった。

 右太もも肉離れで途中休場した先場所に続き、2場所連続。今場所は初のかど番だったが、すでに11日目に勝ち越しを決め、前日12日目は北勝富士に敗れていた。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)はこの日朝、高安と話したことを明かし「本人が『相撲は厳しい』と言っている。先場所でけがしたところ。歩けないわけではないが、同じところだから、またここで悪化して長引いても良くない」と説明した。冬巡業への参加は未定で、今後の経過を見て判断するという。

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北勝富士、胸張る10勝目「今回は上位とやっている」

高安(左)に引き落としで勝利する北勝富士(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 北勝富士は高安に対して「ひと押しで結構(相手が)下がって『いける』と思った」と攻め込んでおいて引き落とした。

 夏場所に並ぶ自己最多10勝目だが「前の2桁勝利は(関脇以上の相手がおらず)下の方。今回は上位とやってるんで」。稀勢の里、豪栄道を加え1横綱2大関を破った喜びは大きい。明日14日目に来場予定の父と後援会会長に誕生日プレゼントを用意している孝行息子が、1差の2敗を守りV戦線に踏みとどまった。

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白鵬“物言い”謝罪星 問題行動起こした理由明かす

審判部に呼び出された白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前日11日目の黒星を引きずらずに、関脇御嶽海を下した。この日、11日目の嘉風戦で敗れた際に立ち合い不成立をアピール、前代未聞の不服の態度を示したことについて、審判部に呼び出されて厳重注意を受けたが、しっかりと反省して嫌な流れを断ち切った。平幕の北勝富士と隠岐の海の八角部屋コンビが、1差で白鵬の背中を追いかける。

 十両土俵入りが始まる前の午後1時55分。通常よりも1時間以上早く場所入りした白鵬は、真っ先に審判部へと向かった。伊勢ケ浜審判部長代理(元横綱旭富士)、藤島(元大関武双山)、山科(元小結大錦)同副部長の前で謝罪し、11日目の嘉風戦での行為について厳重注意を受けた。約3分後に退室した白鵬は、表情一つ変えることなく支度部屋へ入っていった。

 完璧な立ち合いで、左を差して右上手を取って寄り切った。「いつもの感覚という気持ちで土俵に入った。引きずってなかったんじゃないかな」と冷静な表情。名古屋場所で負けたことも、引きずらなかった。審判部室でのやりとりについては「昨日のことでちゃんと説明を受けた。自分も納得した。今後気をつけます、と話した」と明かした。そして「ファンのみなさんも、ああいう相撲を見たくないでしょうし、だから(ビデオを)見てほしかった。申し訳ない」と問題行動を起こした理由を説明した。

 11日目の打ち出し後に苦言を呈した八角理事長(元横綱北勝海)は、横綱の品格の磨きに期待した。「39回優勝しているけど、まだ修行の身ということ。こうやって頭をぶつけて人間的にも成長していくんじゃないかな。失敗したけど大きくなるチャンス」とエールを送った。

 40度目の優勝に一瞬、暗雲がかかったと思われたが、しっかりと吹き飛ばした。しかし、横綱の品格に傷がついたのは間違いない。日馬富士の暴行問題があっただけになおさらだが、せめて優勝という結果で横綱の責任を全うする。【佐々木隆史】

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北勝富士「勝ちにこだわった」分析ズバリで10勝目

豪栄道(左)に引き落としで勝利する北勝富士(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 平幕の北勝富士(25=八角)が大関高安を破り、今年夏場所以来自身2度目の10勝目を挙げた。立ち合いで強烈なかち上げを受けたが踏ん張り、タイミングよく引き落としを決めた。「ひと押しで(高安が)結構下がって『いける』と思った。足がそろっているのが見えたし、そのまま押したかったけど、勝ちにこだわったっすね」。対戦成績は先場所の不戦勝を除き、2戦2勝。この日の朝稽古後に「イメージですが、高安関は前の方が爆発力があったと思う」と話していたが、分析が正しかったことを証明した。

 2敗を守って、白鵬との1差をキープし、優勝戦線に踏みとどまった。同じ2敗に同部屋の東前頭12枚目隠岐の海がいる。番付は自分が西前頭3枚目で上だが、関脇経験者の兄弟子だ。「隠岐の海関はもともとが強いっすから。みんな『今場所はすごい』って言うけど、当たり前。(番付が)下位の人じゃないもん」。それでも、刺激になっていることは間違いない。「やっぱり負けたくないです。最後まで2人が(優勝争いに)残ってやれたら」。稀勢の里、豪栄道、高安と1横綱2大関を破って突入する残り3日間。兄弟子との平幕優勝争いも加わり、モチベーションは上がる一方だ。

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白鵬1敗守る 北勝富士、隠岐の海2敗 九州場所

御嶽海を寄り切りで下し1敗を守った白鵬(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す1敗の横綱白鵬(32=宮城野)は、関脇御嶽海(24=出羽海)を寄り切り11勝目を挙げた。

 2敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、かど番脱出の大関高安(27=田子ノ浦)を引き落とし10勝2敗。高安は8勝4敗。

 同じく2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)を押し倒し2敗を守った。安美錦は7勝5敗。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)に上手投げで敗れ7勝5敗。逸ノ城は8勝4敗で勝ち越した。

 3敗の前頭筆頭玉鷲(33=片男波)は、同貴景勝(21=貴乃花)に押し出され4敗目を喫した。貴景勝は勝ち越しを決めた。

 人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は、同15枚目妙義龍(31=境川)を押し出し9勝3敗とした。

 12日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追う展開。3敗で遠藤が続いている。

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北勝富士「イメージ通りでした」大関高安破り10勝

豪栄道(左)を引き落としで破った北勝富士(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇12日目◇23日◇福岡国際センター


 前頭3敗目の北勝富士(25=八角)が、大関高安を引き落として3場所ぶりとなる2桁10勝を挙げた。

 立ち合い鋭い出足で高安のかち上げをしのぐと、高安が引いた瞬間、土俵際に追い詰めた。慌てた高安が出てくるタイミングでドンピシャの引き落としが決まった。

 支度部屋ではアゴを引いて前傾姿勢を保つことを言い聞かせていた様子で、北勝富士は「イメージ通りでした。いい形で今場所できているので、このままいきたい」と鼻息を荒くした。

 今場所は1横綱2大関を撃破し2敗をキープ、優勝争いの先頭を走る横綱白鵬を星1つの差で追走している。優勝争いもさることながら、自身初となる三役もかかるとあり「まだ残りがあるので1番1番。(三役も視野に?)そういう運もあるので、しっかり、つかめるように一生懸命やります」と声をはずませていた。

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白鵬、前代未聞の「待った」 見苦しい61秒棒立ち

土俵下で右手を挙げて審判にアピールする白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター


 唯一全勝だった横綱白鵬(32=宮城野)が、結びの一番で関脇嘉風に負けた。立ち合いが成立していないと思い力を抜くと、一気に寄り切られた。不服に思い土俵下で審判員らにアピールしたが、取り直しにはならず。ようやく土俵に上がったが、次は仁王立ちで土俵から下りず、場内は異様な雰囲気に包まれた。2敗を守った平幕の北勝富士と隠岐の海との差は1になった。

 会場を異様な雰囲気が包み込んだ。嘉風の捨て身の寄りに、たまり席に吹っ飛ばされた白鵬が、前代未聞の待ったをかけた。

 立ち上がった白鵬は、右手を挙げて審判員らにアピールすると、土俵下に立ち続けた。向正面にいた式秀審判員(元前頭北桜)に、5度右手を動かしてアピール。しかし、取り直しにはならず。同審判員に「上がってください」と何度も促され、61秒後にようやく土俵に上がったが、不服そうな顔で再び右手を挙げてアピールした。嘉風が勝ち名乗りを受けて土俵から下りるが、次は17秒間仁王立ちで土俵から下りず。再び何度も同審判員に「下がってください」と促されて土俵から下りた。花道にいる付け人にいら立ちをぶつけるように、タオルを放り投げた。

 立ち合いでもろ差しを許した瞬間に、脱力して棒立ちとなった。「呼吸が合わなかった。嘉風関も力抜いたし、こっちも抜いた」。立ち合い不成立と思った白鵬の「1回見てもらいたかった」という言い訳だった。八角理事長(元横綱北勝海)は「白鵬の勘違い。自分で判断したらだめ。先場所の日馬富士と同じ。後からビデオを見たら分かるんじゃないの」と苦言を呈した。

 日馬富士の暴行問題で、横綱の品格が問われている中での、往生際の悪さ。15年夏場所でも際どい相撲で敗れた末に、今回と似たような抗議で物議をかもした。ただの黒星では済まされない1敗。会場の外も中も混沌(こんとん)としてきた。【佐々木隆史】

立ち合いで息が合わなかった白鵬は、力を抜くが、嘉風は素早く両差しの体勢に(撮影・岡本肇)

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北勝富士が先輩豪栄道から初星!恩師の励ましに感謝

押し出しで大関豪栄道(左)を下す北勝富士(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター


 平幕の北勝富士(25=八角)が、埼玉栄高相撲部の先輩で大関の豪栄道から3度目の対戦で初白星を挙げた。左下手でまわしを引き、相手の上手を切ると、豪栄道の体を正面に置いて押し倒した。

 「(左下手が)入った時に『もらったな』と思ったけど、やっぱり(豪栄道の)捨て身の首投げがあると思って。あそこでそのまま出て行くと、食らう。いい形になった時こそ、最後に落とし穴があるんです」。対戦前に相手の取り口を必ず研究する男が、会心の一番を冷静に振り返った。

 豪栄道は埼玉栄高相撲部出身では出世頭の大先輩だ。「サカエのOBは全員、沢井豪太郎(豪栄道の本名)という人を、1番強い人を目標にするんです」という。前日夜、同高相撲部の山田監督に電話をかけ、勝ち越しを報告すると、豪栄道戦に向け「遠慮するな。そろそろ、本当に勝てるぞ」とハッパを掛けられた。「いつも、自分が落ち込んでいる時に電話をくださるんです。先場所は左手首を痛めて負けが込んだときに電話をくれて…。その時は泣いちゃいました」。そんな恩師の言葉に背中を押された。

 2敗を守り、勝ち残りで見守った結びの一番で白鵬が敗れた。残り4日でトップと1差。優勝の可能性を質問されると「いやいやいや、全然、全然、全然。僕なんかまだ鼻くそなんで。(その質問は)14日目ぐらいに言ってくださいよ」と、苦笑いで話題を必死でそらした。まずは、あと1番に迫った自己最高勝利、今年の夏場所に並ぶ10勝を目指す。

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白鵬が初黒星、高安はかど番を脱出 九州場所

<大相撲九州場所>◇11日目◇22日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)に土がついた。関脇嘉風(35=尾車)にもろ差しを許して寄り切られ連勝が10で止まった。

 2敗で追う平幕2人は、ともに勝った。前頭3枚目北勝富士(25=八角)は、大関豪栄道(31=境川)を土俵下まで押し倒した。豪栄道は4敗目を喫した。前頭12枚目隠岐の海(32=八角)は、同12枚目輝(23=高田川)を寄りきった。

 3敗の大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)を押し出して勝ち越しを決め、かど番を脱出した。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同7枚目正代(26=時津風)に引き落とされて7勝4敗となった。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は同5枚錦木(27=伊勢ノ海)を寄り切って2場所連続勝ち越しを決めた。

 11日目を終わって1敗で白鵬、2敗で北勝富士、隠岐の海が追い、3敗で高安、前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)遠藤が続いている。

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八角部屋コンビ隠岐の海&北勝富士が給金2差追走

引き揚げる八角理事長(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇10日目◇21日◇福岡国際センター


 星2つ差で白鵬を八角部屋コンビが追う。

 大翔丸を押し出した隠岐の海は昨年初場所以来の10日目勝ち越しに「これからですよ。千秋楽がマックスなので」と淡々。「一緒に高め合いたい」と言う弟弟子の北勝富士も千代大龍の引きを何度も残して8勝目。相手の引きにも「落ちない自信があった」と胸を張った。自己最速10日目の給金直しに「父(明さん=57)の誕生日に決められて良かった」と喜んだ。

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白鵬が無傷10連勝、稀勢の里は休場 九州場所

白鵬

<大相撲九州場所>◇10日目◇21日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)を下し、無傷の10連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、4勝5敗で迎えたこの日から休場となった。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇御嶽海(24=出羽海)に突き落とされ7勝3敗となった。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)をはたき込み7勝3敗とした。

 39歳で再入幕の前頭13枚目安美錦(伊勢ケ浜)は、同11枚目碧山(31=春日野)を押し出し7勝3敗。人気力士の前頭9枚目遠藤(27=追手風)は同5枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切り7勝3敗とした。

 10日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で前頭3枚目北勝富士(25=八角)、同12枚目隠岐の海(32=八角)が続いている。

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白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所

全勝を守った白鵬

<大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を上手出し投げで下し無傷の9連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際で下手投げを食らって4勝5敗と負けが1つ先行した。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)を土俵際、逆転で送り出して7勝目、嘉風は4勝5敗。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をはたき込んで6勝目、御嶽海は5勝4敗となった。

 再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同9枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され6勝3敗となった。

 1敗の前頭4枚目逸ノ城(24=湊)は同7枚目大翔丸に押し出しで敗れ、同12枚目隠岐の海(32=八角)も同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に引き落とされ2敗目を喫した。同5枚目荒鷲(31=峰崎)も、同2枚目栃煌山(30=春日野)に肩透かしを食らい、1敗の3力士が全て敗れた。

 9日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で豪栄道、前頭3枚目北勝富士(25=八角)、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)、荒鷲、逸ノ城、隠岐の海が続いている。

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北勝富士「力負け」白鵬に敗れ2日連続金星ならず

北勝富士(右)を寄り切りで破り8連勝の白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇8日目◇19日◇福岡国際センター


 西前頭3枚目北勝富士(25=八角)が、横綱白鵬の牙城に跳ね返された。前日18日の稀勢の里戦から2日連続の金星奪取を狙ったが、寄り切りで敗れた。

 立ち合いで左手を前に出しながら、左に動いた横綱についていけず、まわしを許した。「体をズラしてくる当たりは頭にあったけど、本当に…」。今年の名古屋場所に続いて2戦2敗。「自分の当たりを嫌がってくれてのことなら、収穫と考えることもできますが…。力負けですね。これから何十回と対戦できるわけじゃない。何とか勝ちたいですね」と“三度目の正直”目指して切り替えていた。

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白鵬ストレート給金、1敗で逸ノ城ら、稀勢4敗目

4敗目を喫し、首をひねりながら引き揚げる稀勢の里(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇8日目◇19日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が無傷の8連勝で中日を折り返した。1敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)を危なげなく寄り切った。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)に寄り切られ4勝4敗。逸ノ城は7勝1敗。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を押し出し6勝2敗。かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇嘉風(35=尾車)に突き落とされ5勝3敗となった。

 前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、人気力士の同9枚目遠藤(27=追手風)に押し出され、6勝2敗となった。遠藤は5勝3敗。

 優勝争いは8日目を終え、勝ちっ放しで白鵬、1敗で逸ノ城、前頭5枚目荒鷲(31=峰崎)同12枚目隠岐の海(32=八角)が続いている。

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稀勢の里「またここから」朝稽古後笑顔で取材応対

前日18日、北勝富士に完敗しぼう然とする稀勢の里


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が19日、福岡・大野城市の部屋で稽古を行った。

 現在、福岡国際センターで行われている九州場所では、4勝3敗と波に乗り切れていない。前日7日目も、西前頭3枚目の北勝富士に寄り切られて敗れたが、稽古後、後援者に調子はどうですかと問われると「まあ、まあ、まあ」と、笑顔で返す場面もあった。

 その後、報道陣の取材にも応対。日馬富士の暴行が発覚以来、朝稽古後は取材に応じていなかったが、この日は笑顔を振りまきながら「またここから、初日と思ってやりたい」などと話した。浴衣を羽織っただけの姿で、屋外で取材対応していただけに、最後は「長くなると風邪ひくから」と自ら切り上げ、最後まで笑顔を見せていた。

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