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日馬富士16年ぶり「横綱五人掛かり」の大役務める

横綱五人掛かりを披露した日馬富士(右から3人目)の石浦戦(撮影・鈴木正人)


 20年東京五輪・パラリンピックの機運醸成を目的にしたイベント「大相撲beyond2020場所」が4日、東京・両国国技館で2年連続で行われた。

 横綱1人が下位力士5人と勝負する「横綱五人掛かり」が、01年の横綱貴乃花以来16年ぶりに国技館で行われ、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が大役を務めた。

 関脇御嶽海、平幕の北勝富士、輝、千代の国、石浦を次々と投げ倒し、招待された外国人や障がい者ら約4000人から、大きな歓声を拍手を受けた。「とてもいい経験になりました」と笑顔で話し「外国人に興味を持ってもらうのは大事なこと。世界中の人に見てもらいたいと思います」とPRした。

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豪栄道10勝「自分の体信じて」2敗消え2度目Vへ

豪栄道は1敗を守り懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が昨年の秋場所以来2度目の優勝へ、大きく近づいた。関脇御嶽海に対し、立ち合いすぐに両前まわしを取り、頭をつけて寄り切った。スキのない攻めで10勝目を挙げ、優勝争い単独トップの1敗を守った。「しっかり見て、懐に入られないように。いい間合いで立てたと思う」と話した。

 休場者を除けば、御嶽海は今場所の東番付で最上位。他に北勝富士、阿武咲、貴景勝ら若手の台頭が顕著だ。「そういう時期と思うね。10歳下が何人かいるから」と世代交代の流れを感じながらも「受けて立つんじゃなく、こっちからどんどん攻める」と壁になる覚悟はある。

 自身の2つ前の取組で千代大龍が敗れ、2敗力士が消えた。1敗の自分と後続の差は残り4日で2に広がった。早ければ13日目にも2度目の優勝が決まる。「そういうのは考えず、自分の相撲を取りきろうと思う」。後半戦に入り、相撲内容も右肩上がりだが「内容がよくても、負けたら意味がない。ただ、結果が出ている。自分の体を信じてやるだけです」と慎重さを崩さなかった。

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阿武咲は引きずらない、師匠の助言「その通りに」

阿武咲(左)は押し出しで北勝富士を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇7日目◇16日◇両国国技館


 阿武咲は前日の黒星を引きずらず、白星を積み重ねた。

 北勝富士ののど輪で体を起こされたが、右に動いて体勢を入れ替えて押し出した。今場所初の平幕との取組だったが「どの相手でも集中してやるだけ。今日はしっかり対応できた」と普段通りの相撲に徹した。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)から、思い切りいけと言われていて「その通りに出来てる」と手応え十分だ。

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北勝富士4敗目も「これから」恩師の言葉でリセット

阿武咲(左)は押し出しで北勝富士を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇7日目◇16日◇東京・両国国技館


 東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)は、同3枚目の阿武咲(21=阿武松)に押し出されて4敗目を喫した。それでも、表情は暗くなかった。「立ち合いがはまった。調子のいい阿武咲に、今日はちゃんと当たれた。圧力はしっかり戻ってきている」。思い悩んでいた前日までの悲愴(ひそう)感はなかった。

 「自分の立ち合いができない。何かがずれている。初めてです、こんなの。おかしい」。前日の取組で悩みを吐露していたところ、母校の埼玉栄高の山田道紀監督から電話を受けた。「今は苦しいかもしれないが、三段目や幕下のときと比べたら全然苦しくないだろ。宇良くんとか、出たくても出られない人がいっぱいいる。元気に相撲が取れていることに感謝しなさい。当たり前じゃないんだよ」。

 この言葉に気持ちがリセットできたという。「自分が悩んでいるときに、電話がかかってくる。分かるんですかね」。恩師の言葉でどこか吹っ切れた。相撲には負けたが、立ち合いの踏み込みは戻ってきた。

 「これからっすよ」。まだ前半戦が終わっただけにすぎない。

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平幕単独トップ過去4人、いずれも横綱V/データ

笑顔で支度部屋に入る阿武咲(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇5日目◇14日◇東京・両国国技館


 21歳で幕内最年少の東前頭3枚目阿武咲(阿武松)が、横綱初挑戦で日馬富士を破り、初金星を獲得した。横綱初挑戦で初金星は、今年の名古屋場所の北勝富士以来。全勝だった平幕の琴奨菊、千代大龍、貴ノ岩、大栄翔が敗れ、阿武咲が、16年名古屋場所の逸ノ城以来となる5日目での平幕単独トップに立った。

 ◆5日目で平幕単独全勝トップ 最近10年で16年名古屋の逸ノ城、10年九州の翔天狼、08年秋の豪栄道、07年初の玉春日の4人。08年九州では出島と雅山が平幕並走トップ。優勝はいずれの場所も横綱だった。

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阿武咲の強心臓、初金星も「その空気が楽しかった」

日馬富士(左)を、はたき込みで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇5日目◇14日◇東京・両国国技館


 21歳で幕内最年少の東前頭3枚目阿武咲(阿武松)が、横綱初挑戦で日馬富士を破り、初金星を獲得した。横綱初挑戦で初金星は、今年の名古屋場所の北勝富士以来。全勝だった平幕の琴奨菊、千代大龍、貴ノ岩、大栄翔が敗れ、阿武咲が、16年名古屋場所の逸ノ城以来となる5日目での平幕単独トップに立った。

 支度部屋に戻った阿武咲は、興奮を抑えきれなかった。大量の汗を流しながら「あんまり覚えていない。でも座布団が見えた時に『勝ったんだ』と思った。うれしかった」と初金星の味をかみしめた。

 スピード自慢の横綱に、引けを取らない立ち合いだった。それでも押し込まれたが土俵際で左に動き、体勢を崩した相手の頭をはたき込んだ。「緊張はなかった。その空気が楽しかった。行司の『これにて打ち止め』を聞いて、そこで相撲を取っているんだと思った」。初の横綱戦で初の結びの一番。不思議なくらい緊張はなかった。

 自然体で相撲を取ることを覚えた。15年初場所で新十両に昇進したが、16年夏場所で幕下に陥落した。その時に、初めて相撲と真剣に向き合った。「負けたら同じ道を通らないとか、食べ物を全部変えたりとか。勝った日と同じことをしたりもした。しばられていました」。験を担ぐタイプだったが、屈辱を機に一切やめた。「自然体でいようと」。だから無心で土俵に上がれた。

 3横綱1大関の休場に加えて、上位陣が総崩れの今場所。頼もしい存在の出現に八角理事長(元横綱北勝海)は「この力士には気負いがない。立派なものですよ。怖いもの知らずの勢いが感じられる。優勝の権利はある」と期待をかけた。優勝争いのトップに立った阿武咲は「結果であって意識することはない」と冷静。強心臓の21歳が、今場所を引っ張っていく。【佐々木隆史】

 ◆阿武咲奎也(おうのしょう・ふみや)本名・打越(うてつ)奎也。1996年(平8)7月4日生まれ、青森県中泊町出身。中里中2、3年時に全国都道府県中学生選手権の個人戦で史上初の連覇。三本木農高1年時に国体少年個人で優勝。1年時に同校を中退して角界入りし、13年初場所で初土俵を踏んだ。15年初場所で新十両。今年の夏場所で新入幕に昇進して、1場所15日制が定着した49年夏場所以降、初代若乃花や白鵬らと並び、7人目の2場所連続2桁勝利中。得意は突き、押し。176センチ、155キロ。通算186勝127敗1休。

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琴奨菊に土、阿武咲が全勝 日馬富士3敗目 秋場所

日馬富士をはたき込みで破る阿武咲(撮影・山崎哲司)

<大相撲秋場所>◇5日目◇14日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、全勝の前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)にはたき込まれ3敗目を喫した。阿武咲は5連勝。

 かど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目松鳳山(33=二所ノ関)に寄り切られ1勝4敗となった。

 同じくかど番の大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目千代大龍(28=九重)を突き落とし、ともに4勝1敗となった。

 前頭筆頭琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、前頭5枚目正代(25=時津風)に寄り切られ4勝1敗。日馬富士と照ノ富士を破った同2枚目北勝富士(25=八角)は、関脇嘉風(35=尾車)に押し出され3勝2敗となった。嘉風は1勝4敗。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同8枚目千代翔馬(26=九重)に寄り切られ2勝3敗。同14枚目遠藤(26=追手風)は、十両3枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に敗れ3勝2敗となった。

 5日目を終え、勝ちっぱなしは阿武咲のただ1人。1敗で豪栄道、琴奨菊、千代大龍、貴ノ岩、荒鷲、大栄翔、大翔丸、琴勇輝の8人が追う展開となった。

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日馬富士ため息37個目金星配給「始まったばかり」

支度部屋を引き揚げる日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)が、初めての結びの一番で、横綱日馬富士を寄り切り、2場所連続の金星をつかんだ。日馬富士は連敗。

 日馬富士が前日3日目の不完全燃焼だった相撲の鬱憤(うっぷん)を、晴らすことは出来なかった。先場所は圧倒した北勝富士に、自身37個目の金星配給。支度部屋では、ため息をつき「昨日は昨日。今日は今日。始まったばかりですから。頑張ります」と話すのが精いっぱい。横綱陣で唯一の出場だけに、連敗を2で止めて面目を保ちたいところだ。

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北勝富士が意識飛びながら日馬富士撃破「不思議」

日馬富士(手前)を寄り切りで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)が“無意識”の相撲で2個目の金星を獲得した。初めての結びの一番で、横綱日馬富士を寄り切り。立ち合いの頭同士の衝突で意識が飛ぶ中、体に染みついた動きで、2場所連続の金星をつかんだ。

 初めて、座布団を舞わせた。初めて、結びで勝ち名乗りを受けた。26本もの懸賞の束をつかんだのも初めてだった。そのどれもが記憶になかった。「意識が飛んだっす。覚えているのは当たった瞬間と横綱が土俵際だったこと。(意識が)戻ったのは花道に下がるくらいです。写真みたいにパパパパッと場面があるけど、つながっていない。不思議な感じです」。北勝富士はまさに夢の中にいた。

 立ち合いの衝撃で「無」になった。日馬富士に右を差されて俵を背負うが「意識が飛んだのが良かった。肩に力が入らなかった」。無意識のまま左からいなして回り込み、右上手を取って寄り切った。スムーズな一連の動作は積み重ねた稽古の証し。「結びで、しかも先場所は圧倒されて『すげぇ強え』と思った横綱から勝てたのはうれしい」。初金星以上の喜びを感じていた。

 年6場所制となった58年以降、2位タイのスピード記録だった前回の初金星同様に、懸賞1本は師匠の八角理事長(元横綱北勝海)に贈る孝行息子。1横綱3大関との対戦を不戦勝も含めて3勝。あとは関脇以下との対戦しかなく「早かったっすね」と不敵に笑った。荒れる秋の主役候補にまた1人、名乗りを上げた。【今村健人】

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北勝富士2個目の金星、立ち合いで「意識飛んだ」

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 まさに「無」の勝利だった。東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)が横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)を寄り切って、2個目の金星を獲得した。だが、喜びよりも不思議な顔。それもそのはず。「意識が飛んだっす。(立ち合いで)当たったときにガツンとなって、気づいたら横綱が土俵際で…。組んでいたんですか? 覚えていないです」。

 立ち合いの衝撃で意識が飛び、右を差されて俵を背負った。だが、左からいなして、うまく回り込む。最後は右上手を引いて寄り切り。館内を驚嘆させたその一連の動きも、断片的にしか記憶になかった。座布団が飛び交い、懸賞も手にしたが「本当っすか? あまり覚えていない…」。それでも、金星を手にしたことはまぎれもない事実。「うれしいっすよね。10歳から相撲をやってきて、ずっとこの結びの一番にあこがれていた。初めての結びで楽しもうというか、みんながみんな結びを経験できるわけではないので、一生懸命できることをやろうと思ってやりました」。

 体が自然と反応し、無の境地でつかんだ2場所連続の金星。「意識が飛んだのが良かったですね。肩に力が入らなかった。早く映像が見たいなぁ」。横綱、大関戦を3勝1敗で終えた期待の若手は取組を振り返る瞬間を、今か今かと待ち切れない様子だった。

日馬富士(手前)を寄り切りで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

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日馬富士2連敗、北勝富士は2個目の金星 秋場所

北勝富士に寄り切りで敗れた日馬富士(撮影・山崎哲司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が2連敗を喫した。前頭2枚目北勝富士(25=八角)を土俵際まで押し込んだが、回り込まれて寄り切られた。2勝2敗となった。北勝富士は2個目の金星を挙げ、3勝目を挙げた。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、左へ変化して前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を押し出し3勝目を挙げた。

 やはりかど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)に引き落とされて3敗目を喫した。阿武咲は4連勝を飾った。

 3日目に日馬富士を倒した前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、関脇嘉風(35=尾車)に右からの小手投げで勝って連勝を4に伸ばした。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、行司差し違えで小結玉鷲(32=片男波)に押し出され1勝3敗となった。

 前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同11枚目千代丸(26=九重)を下から下から攻めて寄り切り2勝2敗とした。

 同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同15枚目豊山(23=時津風)との激しい突っ張り合いから引き落として3勝1敗となった。

 4日目を終わって4連勝は琴奨菊、阿武咲、前頭3枚目千代大龍(28=九重)同9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)同11枚目大栄翔(23=追手風)の平幕5人となった。

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日馬富士2連勝、高安、照ノ富士ら黒星 秋場所

玉鷲(手前)に押し出しで敗れる高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇2日目◇11日◇東京・両国国技館

 1人横綱となった日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を下手投げで下し2連勝を飾った。

 初日白星の大関高安(27=田子ノ浦)は、小結玉鷲(32=片男波)に押し出され、ともに1勝1敗となった。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の北勝富士(25=八角)を押し出して初日を出した。同じくかど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に寄り切られ連敗を喫した。

 人気力士の前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、同5枚目貴景勝(21=貴乃花)に突き倒され1勝1敗。貴景勝は2連勝。同10枚目石浦(27=宮城野)は同11枚目大栄翔(23=追手風)にはたき込まれ1勝1敗。同14枚目の遠藤(26=追手風)は、初日に幕内初白星をあげた同16枚目朝乃山(23=高砂)をはたき込み1勝1敗とした。

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高安の教訓、役力士5連敗の窮地で感じた“手応え”

高安は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 大関2場所目の高安(27=田子ノ浦)が“負の連鎖”を止めた。3横綱が不在の場所で、三役以上の役力士が立て続けに5連敗する中、結び前の一番で平幕栃ノ心を危なげなく押し出した。初日が黒星だった新大関の先場所とは違う姿を見せた。

 直前までの取組に目をやれば役力士が誰一人、勝てていない。昭和以降初めて3横綱が初日から休場した今場所。さらに上位陣が総崩れとなれば目も当てられない。そんな窮地を救ったのは高安だった。負の連鎖を断ち切る白星。「初日に勝つことで気分良く取れます」と静かに息をついた。

 大関2場所目の初日。さすがに慣れたかと思いきや「今日の方が緊張しました」。新大関だった名古屋場所初日はいきなり北勝富士に敗れた。理由は緊張感のなさ。「初日だけ気が抜けた。ポカーンとした」。バタバタした中で迎えた本場所に集中し切れなかった。だから“緊張”を感じた今回は、手応えがあった。得意の左四つにはこだわらず、反対の右を差した瞬間、かいなを返して前に出る。栃ノ心を危なげなく退けて「前に出る意識が良かったですね。体がしっかり反応した」とうなずいた。

 2桁にすら届かなかった先場所。「稽古が足りなかった」と反省し、夏巡業では土俵に立ち続けた。新大関最初の巡業とあって先々で誘いは多く、日付が変わるまでもてなされても、翌朝は稽古。「休んでいる場合じゃない」と誰よりも相撲を取った。「量は多くないが、質は悪くない」。8キロ増えた体重は「そこまで絞れなかった」というが、新しい黒の締め込みもあって引き締まって見えた。

 先場所までで年間43勝。昨年秋場所から1年間では60勝と、いずれも勝利数で首位に立つ。誰よりも白星を挙げている大関は「勝つことが僕の務めだし、勝つだけでなく内容も見られる」。荒れる秋の中心に、堂々と居座る。【今村健人】

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かど番大関の照ノ富士「調子はいいけど逆に」空回り

初日を黒星発進した照ノ富士は悔しそうな表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 2人のかど番大関が、そろって初日黒星を喫した。

 照ノ富士は先場所も負けた勢いのある若手の北勝富士に、引き落とされて負けた。場所前から出稽古も積極的にして手応えをつかんでいたが「調子はいいけど逆にそれがね」と空回りした。豪栄道は元大関の琴奨菊に、一方的に攻められて土俵を割った。「立ち合いで迷いはなかったんだけどね。まだ14日間残っていますから」と切り替えた。

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北勝富士が照撃破「膝が悪い人って押されると嫌」

照ノ富士(手前)を引き落としで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)が、大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)を破った。立ち合いすぐに左前まわしをつかんだが、すぐに離して突き放し、直後に引き落とした。

 「当たった時に(前まわしが)取れちゃって、これじゃダメだと頭で反応した。あのまま組んでいたら、相手の相撲になっちゃうんで」。瞬時の判断が、好結果につながった。

 心理面でも上回っていた。「(照ノ富士は)休場明けで、あっちの方が緊張していると思えば気楽に相撲がとれた。膝が悪い人って、押されると嫌なんです。僕も膝をケガしていたから分かるんです」。

 今場所から、あこがれの大関武双山の締め込みと似た色を新調し、使い始めた。「(色は)『銀ねず』です。これで勝てなかったら青に戻そうかな」と話しつつ、まずは好発進した。

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かど番照ノ富士、黒星発進にも「まだ初日ですから」

初日を黒星発進した照ノ富士は悔しそうな表情を見せる。右は高安(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 自身5度目のかど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)が、東前頭2枚目の北勝富士(25=八角)に負けて、黒星スタートとなった。立ち合いが慎重になり、正面から当たりを受けてしまうと力負けして押し込まれ、タイミングよく引き落とされた。場所前は時津風部屋や九重部屋に出稽古を重ねて、順調ぶりをアピールしていただけに痛い黒星。「調子がいいけど逆にそれがね。まだ初日ですから」と空回りしたが、気にすることはなかった。痛めている左膝の不安も「ない。頑張るだけ」と切り替えた。

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日馬富士、高安は白星発進 秋場所

日馬富士(左)は栃煌山を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 3横綱が休場で1人横綱となった日馬富士(33=伊勢ケ浜)が小結栃煌山(30=春日野)を上手投げで破り、きっちり白星発進した。

 3大関は高安(27=田子ノ浦)だけが白星だった。前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を寄り切りで破った。かど番の照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は前頭2枚目の北勝富士(25=八角)に引き落としで敗れ、同じくかど番の豪栄道(31=境川)は前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に押し出しで敗れた。

 人気の前頭4枚目宇良(25=木瀬)は同5枚目の正代(25=時津風)をとったりで破った。

 前頭14枚目の遠藤(26=追手風)は、同14枚目の隠岐の海(32=八角)に上手投げで敗れた。

 新入幕の朝乃山(23=高砂)は十両の蒼国来を破り、幕内初白星を挙げた。

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日馬富士は初日に栃煌山、2日目に栃の心と/取組

初日&2日目の取組

 秋場所の取組編成会議が8日、東京・両国国技館で行われ、1人横綱となった日馬富士(33=伊勢ケ浜)は初日に小結栃煌山、2日目に平幕栃ノ心の挑戦を受ける。

 大関陣では高安が栃ノ心と玉鷲、かど番の豪栄道と照ノ富士はそれぞれ初日に琴奨菊と北勝富士、2日目は相手を入れ替え対戦する。3横綱のほか膝痛の碧山と右脚蜂窩(ほうか)織炎の佐田の海も休場、初日から幕内力士が5人も休むのは、謹慎処分除けば02年秋以来。公傷制度が廃止された04年初以降では最多となった。

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“所沢の星”北勝富士の凱旋で大フィーバー 夏巡業

後援会会長所有のフェラーリで会場を後にする北勝富士

 大相撲夏巡業が26日、埼玉・所沢市で行われ、ご当所で平幕の北勝富士(25=八角)の凱旋(がいせん)に、大フィーバーが巻き起こった。

 支度部屋から稽古場に向かうまでに、多くのファンからサイン攻めにあい、約20分かけて1人1人丁寧に対応。土俵に上がると大きな歓声を浴び、2階席には「所沢の星」と書かれた横断幕が掲げられた。

 後半に行われた取組では、小結嘉風に右ののど輪で攻められて土俵際に一気に押し込まれると、会場中からため息が漏れたが一瞬の隙を見て体勢を入れ替えて送り出すと、この日一番の大歓声と拍手を一身に浴びた。「こんなにたくさんの方々に応援されてうれしいしありがたい。小さい子どもからお年寄りまで、名前を覚えてくれていたこともうれしかったです」と感激。巡業終了後に、後援会会長の4000万円の真っ赤なフェラーリで会場に後にする姿は、まさに所沢の星だった。

 巡業が終わった後は、行きつけの店だという「まるいうどん狭山湖店」へ向かった。同店で9月から販売予定の、約30センチの大エビと餅が入ったうどんの新メニューの名前を考案。1時間かけて考えて、温かいうどんを「白星うどん北勝富士」、冷たいうどんを「夏場所」と命名。「もちは白星をイメージしたのと縁起がいいから。夏は冷たいものが食べたくなるから」と理由を説明した。

 岩崎渡代表兼料理長(45)によると、7月からメニューを考えていたという。冷たいうどんには縁起のいい赤富士をイメージしてもみじおろしが添えられ、温かいうどんはちゃんこをイメージして、器を土鍋風にして餅を入れた。「実は関取とは同じ中学校出身なのでうれしいです。横綱になってもらいたい」とエールを送った。北勝富士は「所沢が相撲の街になってくれたらいいです」とさらなる活躍を誓った。

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北勝富士へとへと「空気だけで疲れて」高安と9番

大関高安(右)と三番稽古する前頭北勝富士(撮影・佐々木隆史)

 大相撲夏巡業が1日、愛知・豊田市で行われ、名古屋場所で初金星を挙げた平幕の北勝富士(25=八角)が、大関高安の胸を借りた。

 「初日に『三番(稽古)やろう』と言われた」と指名を受けた。「空気が違う。空気だけで疲れて息が上がる」と9番取ってへとへと状態。最後の一番だけ押し出すことが出来たが、「僕の息が上がっていたので力を抜いて形にしてくれた」と謙遜。名古屋場所初日に勝った相手だが「意識してないですよ」と謙遜しきりだった。

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大成道が新十両昇進「見ていた」目標は同部屋の宇良

新十両昇進を決め師匠の木瀬親方(右)とガッチリ握手をかわす大成道

 日本相撲協会は26日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、東幕下3枚目で臨んだ名古屋場所を5勝2敗で勝ち越した大成道(24=木瀬)の新十両昇進が決まった。青森・八戸水産高を卒業し、兄で現三段目の笹山がいる北の湖部屋に、木瀬親方の内弟子として入門。11年5月の技量審査場所で初土俵を踏んでから6年あまりで関取の座をものにした。

 この日午後、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)とともに会見に出席した大成道は「昨夜は気持ちが高ぶって寝付けなかった。知らせを聞いても実感はなかったけど、ここ(会見場)に来て『あっ、関取になれるんだな』と思いました」と喜びをかみしめた。木瀬親方は「稽古場の力は知っていたから(昇進は)遅いぐらい。力真との相撲(5勝目を挙げた名古屋場所13日目の7番相撲)は『もう上がらないとおかしい』と思えるようないい相撲」と評価した。

 初土俵から5場所で幕下入りし、その後も幕下を維持したが伸び悩んだ。12年九州場所は左足薬指付け根を骨折し全休。その後もヘルニアを患い飛躍できなかったが、師匠の「座禅を組むように」と指導されて以降は「思い込みすぎたり、考えすぎたりする自分に、頭を空っぽにする時間ができた。相撲の動きも良くなった」と持ち前の押し相撲に磨きをかけ、関取の座をものにした。

 この日の番付編成会議では希善龍の再十両も決定。平幕上位の宇良を筆頭に、秋場所で木瀬部屋は6人の関取を抱えることになる。その宇良のように「自分も(ファンを)沸かせられるような力士になりたい、思って(宇良を)見ていた」と話す。宇良や関脇御嶽海(出羽海)、前頭北勝富士(八角)、十両大奄美(追手風)ら同学年の関取衆には「自分も負けられない」という。新十両での抱負は「脇を締めて電車道で持って行けるような相撲を取りたい」と語った。

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北勝富士、阿武咲、嘉風 三賞逃した涙の3力士

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇23日◇愛知県体育館

 入幕2場所目で連続2桁勝利の阿武咲と自己最高位の西前頭2枚目で1横綱2大関を撃破した北勝富士は敢闘賞を、1横綱2大関(不戦勝を除く)を倒した小結嘉風は技能賞を、いずれも千秋楽に勝てば受賞となったが、3人とも敗れて逃した。

 ◆勝てば自身初の敢闘賞受賞だった北勝富士の話 意識しない方がおかしい。嫌でも耳に入りますよ。緊張がすごかった。

 ◆御嶽海に負けて2場所連続の敢闘賞を逃した阿武咲の話 弱いから負けた。三賞のためにやっているわけじゃない。

 ◆碧山に敗れて2場所連続の技能賞を逃した嘉風の話 いろんなものが懸かっていたので(体が)動かなかったかもしれない。

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碧山が敢闘賞、逆転Vなら殊勲賞も 御嶽海は殊勲賞

碧山(右)(写真は2015年4月5日)

 大相撲名古屋場所場所千秋楽の23日、愛知県体育館で三賞選考委員会が開かれ、各賞の受賞者が決まった。

 殊勲賞は、新関脇で白鵬、稀勢の里の2横綱を倒した御嶽海(24=出羽海)が夏場所に続く2度目の受賞。

 敢闘賞は優勝争いを演じている東前頭8枚目の碧山(31=春日野)が、新入幕だった11年九州場所以来2度目の受賞に決まった。

 また、各賞には「条件付き」で候補者が上がり、碧山が逆転優勝を果たせば、初めて殊勲賞に輝くほか、敢闘賞候補では、西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)が小結琴奨菊に勝てば初めて、同6枚目の阿武咲(21=阿武松)は御嶽海に勝てば2場所連続2度目の受賞となる。

 また、小結嘉風(35=尾車)は千秋楽で碧山に勝てば、2場所連続4度目の技能賞となる。

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北勝富士「ようやったなと」自己最高位で勝ち越し

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇愛知県体育館

 自己最高位で勝ち越した北勝富士のコメント ようやったなという感じ。勝ち越せると思わなかった。2桁負けなければいいと思っていた。後半から自分の相撲が取れて一皮むけて成長できた。

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白鵬、魁皇抜き単独トップ1048勝!14日目Vも

白鵬は歴代通算勝利で単独1位となる1048勝目を挙げて誇らしげに花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 1敗で優勝争いの単独トップに立つ横綱白鵬(32=宮城野)が通算勝利数1048勝を挙げ、大関魁皇を抜いて歴代単独1位に立った。新大関高安(27=田子ノ浦)を右から押し倒した。

 14日目に白鵬が大関豪栄道(31=境川)に勝ち、2敗を守った前頭8枚目碧山(31=春日野)が同12枚目豪風(38=尾車)に負ければ2場所連続39度目の優勝が決まる。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、大関豪栄道を押し出して10勝目を挙げた。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)に寄り倒されて5敗目を喫した。関脇玉鷲(32=片男波)も前頭5枚目北勝富士(25=八角)に押し出されて7敗目を喫した。

 右ひざを痛めている前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に電車道で押し出されて7敗目となり、勝ち越しへあとがなくなった。

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初金星の宇良が見せた涙のワケ、「色物と見られて」

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 東前頭4枚目の宇良(25=木瀬)が涙の初金星を獲得した。立ち合いで横綱日馬富士の右腕にしがみつき、とったりを決めた。15年春場所の初土俵から所要15場所目の初金星は歴代2位のスピード記録で、日本出身力士では北勝富士と並ぶ最速となった。65キロ未満の軽量級だった関学大2年から5年で体重137キロまで増量。8日目の白鵬戦は完敗だったが、創意工夫を重ねてきた業師は日馬富士を土俵にはわせ、歓喜の涙をこぼした。

 立ち合いの低さ、鋭さが武器の日馬富士より、宇良はさらに低く前に出た。下から当たると同時に右腕をつかんだ。振り回すように左に回りながら、両腕でしがみつくように引っ張り込む。気付けば横綱が前のめりに倒れていた。

 乱れたまげに上気した顔。ぼうぜんとしていた。勝ち残りで土俵下にいるときも目はうつろ。NHK中継のインタビューで涙をこぼした。「もう力を出し切れて良かったです…。明日からも頑張ります…」。声は震え、指で目を押さえ、鼻をすすった。支度部屋でも泣いた。「本当に分からないです」「いやもうちょっと…ないですね」。いつも取り口を聞かれると定番のように「分からないです」とはぐらかすが、この日の「分からない」は正真正銘だった。

 涙には理由がある。関学大2年だった12年8月26日、西日本学生個人体重別選手権65キロ級1回戦で敗れた。自分より2センチ低く、4キロ軽い京大の1年生に負けた。全国大会に行けず、無差別級に転向した。

 高タンパクの具材を食べ、一方でバック転もできる運動能力を維持してきた。場所中は稽古場に現れず、自分の時間をつくり、考える。体重が5年前の倍以上になった今も四股を踏めば、足先は頭上約15センチまで上がる。だが、11勝4敗の先場所で「技能というより異能」という声も出て、技能賞を逃した。今場所前の7月1日、関学大名古屋支部同窓会では、あいさつで「周りから色物と見られてるんで」とこぼした。

 初土俵から15場所目。日本出身力士では史上最速タイの金星奪取は、まぐれではない。懸命の5年間で作った“宇良オリジナル”で、角界の頂点に土をつけた。「横綱に、自分の相撲が通用したとは思ってないです。これで終わりじゃない。自信をもっていきたいです」。進化を続ける男が、はっきりと今後への決意を語った。【加藤裕一】

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 日馬富士は踏み込んではいたが、やりにくそうだった。見ていくのか、そのまま行くのか、中途半端で無理に行く必要もなかった。宇良が良かったということ。いろいろなことが出来るし昨日(の白鵬戦)にしても気後れしていない。

 幕内後半戦の二所ノ関審判長(元大関若嶋津)のコメント 宇良は運動神経がいいね。取ろうと思って(相手の腕を)取れるものではない。とったりは、とっさに出たのでは。面白い力士がまた1人、出てきたね。

初土俵からのスピード金星

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宇良スピード金星!日本出身力士最速タイ15場所目

日馬富士を破り初金星を挙げた宇良は涙を拭いながらインタビュールームを出る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が横綱日馬富士をとったりで破った。低く鋭い立ち合いに定評がある横綱のさらに下から当たり、右腕にしがみついた。

 初土俵から15場所目の初金星は歴代2位、日本出身力士としては今場所3日目に鶴竜を破った北勝富士と並ぶ最速記録。6勝3敗となった取組後は感激の涙を流し「いやもう本当にわからないですね。力を出し切れてよかったです」と目頭を押さえた。

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白鵬ただ1人全勝、初対戦の宇良下す 名古屋場所

白鵬

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 39度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、初顔合わせとなった前頭4枚目宇良(25=木瀬)をすくい投げで下し、ストレート給金を決めた。通算勝利数を1044勝とし、歴代2位の千代の富士(1045勝)にあと1勝と迫った。

 通算9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目輝(23=高田川)を下手出し投げで下し6勝2敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の千代翔馬(25=九重)を寄り倒して7勝1敗。大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の北勝富士(25=八角)を寄り切って5勝目を挙げた。

 白鵬と並び全勝の前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同6枚目阿武咲(21=阿武松)に小手投げを食らって今場所初黒星を喫した。

 勝ちっ放しは白鵬ただ1人、1敗で高安と碧山が追う展開となった。

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御嶽海が同期宇良に完勝、世代交代狙う若手トップだ

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇15日◇愛知県体育館

 新関脇御嶽海(24=出羽海)が、東前頭4枚目宇良との同期対決を制した。ともに15年春場所で初土俵を踏んでから、この日が初顔合わせ。大学時代に1度だけ対戦経験があり、そのときは御嶽海が完勝している。脳裏に残っている得意イメージのまま押し倒し、5勝目を挙げた。同じく同期の平幕北勝富士を2日目に下しており、世代交代を狙う若手の先頭に立った。

 迷いはなかった。御嶽海は宇良に何もさせなかった。立ち合いでちゅうちょなく正面から踏み込んだ。距離を取ろうと、土俵を逃げ回る相手を、追いかけ続けてはぶつかった。たまらず背中を向けた隙を見逃さずに、押し倒した。

 アマチュア時代に1度だけ戦った。東洋大3年だった13年、全国選抜和歌山大会決勝で関学大の宇良を破って優勝。その時も、この日と同じように、低く入ってくるところを正面からぶつかり、土俵に追い込んで豪快に突き倒した。その手応えは4年たっても忘れなかった。「やってくるパターンは一緒。レパートリーは多くない。しっかり見ること。当たって前に出るだけ」と、この日の朝稽古からイメージは出来ていた。

 4年ぶりの対戦を終えて実感したことがあった。「学生の時よりは強くなっている」と成長に感心。一方で「番付が下の相手には落とせないという気持ちがありますね。プレッシャーはなかったです」と関脇としてのプライドがあった。大学時代の勝利も「初顔合わせだから。初顔合わせという気持ちで」と、油断は一切なかった。

 1横綱2大関を撃破した、同学年で同期の北勝富士にも、2日目に完勝した。報道陣から、これからの世代交代を期待されると「そんな簡単じゃないけど、そうなれるように先頭に立っていたい」と責任感を口にした。堂々と新世代の中心に立つ覚悟だ。【佐々木隆史】

15年10月、相撲教習所卒業式での記念写真

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白鵬「新時代だね」若手北勝富士を退け、全勝キープ

北勝富士(右)を送り出しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、勢いのある若手を退けた。

 相手は3日目に横綱初挑戦で金星を挙げた西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)。この日も連日同様、頭から激しくぶつかってきた相手に、右で張って出ていき左に開いて送り出した。「しっかり当たってきたと思います」と若手を評価。報道陣から、北勝富士が「小学校の時から見ていた」と話していたことを聞かされると「そういう新時代だね」と感慨深げだった。初日から6連勝で、平幕の碧山と唯一の全勝キープ。通算勝利歴代2位の千代の富士の1045勝まで、あと3勝と迫ったが「まぁ、一番一番」と気を緩めることはなかった。

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