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北勝富士へとへと「空気だけで疲れて」高安と9番

大関高安(右)と三番稽古する前頭北勝富士(撮影・佐々木隆史)

 大相撲夏巡業が1日、愛知・豊田市で行われ、名古屋場所で初金星を挙げた平幕の北勝富士(25=八角)が、大関高安の胸を借りた。

 「初日に『三番(稽古)やろう』と言われた」と指名を受けた。「空気が違う。空気だけで疲れて息が上がる」と9番取ってへとへと状態。最後の一番だけ押し出すことが出来たが、「僕の息が上がっていたので力を抜いて形にしてくれた」と謙遜。名古屋場所初日に勝った相手だが「意識してないですよ」と謙遜しきりだった。

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大成道が新十両昇進「見ていた」目標は同部屋の宇良

新十両昇進を決め師匠の木瀬親方(右)とガッチリ握手をかわす大成道

 日本相撲協会は26日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、東幕下3枚目で臨んだ名古屋場所を5勝2敗で勝ち越した大成道(24=木瀬)の新十両昇進が決まった。青森・八戸水産高を卒業し、兄で現三段目の笹山がいる北の湖部屋に、木瀬親方の内弟子として入門。11年5月の技量審査場所で初土俵を踏んでから6年あまりで関取の座をものにした。

 この日午後、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)とともに会見に出席した大成道は「昨夜は気持ちが高ぶって寝付けなかった。知らせを聞いても実感はなかったけど、ここ(会見場)に来て『あっ、関取になれるんだな』と思いました」と喜びをかみしめた。木瀬親方は「稽古場の力は知っていたから(昇進は)遅いぐらい。力真との相撲(5勝目を挙げた名古屋場所13日目の7番相撲)は『もう上がらないとおかしい』と思えるようないい相撲」と評価した。

 初土俵から5場所で幕下入りし、その後も幕下を維持したが伸び悩んだ。12年九州場所は左足薬指付け根を骨折し全休。その後もヘルニアを患い飛躍できなかったが、師匠の「座禅を組むように」と指導されて以降は「思い込みすぎたり、考えすぎたりする自分に、頭を空っぽにする時間ができた。相撲の動きも良くなった」と持ち前の押し相撲に磨きをかけ、関取の座をものにした。

 この日の番付編成会議では希善龍の再十両も決定。平幕上位の宇良を筆頭に、秋場所で木瀬部屋は6人の関取を抱えることになる。その宇良のように「自分も(ファンを)沸かせられるような力士になりたい、思って(宇良を)見ていた」と話す。宇良や関脇御嶽海(出羽海)、前頭北勝富士(八角)、十両大奄美(追手風)ら同学年の関取衆には「自分も負けられない」という。新十両での抱負は「脇を締めて電車道で持って行けるような相撲を取りたい」と語った。

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北勝富士、阿武咲、嘉風 三賞逃した涙の3力士

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇23日◇愛知県体育館

 入幕2場所目で連続2桁勝利の阿武咲と自己最高位の西前頭2枚目で1横綱2大関を撃破した北勝富士は敢闘賞を、1横綱2大関(不戦勝を除く)を倒した小結嘉風は技能賞を、いずれも千秋楽に勝てば受賞となったが、3人とも敗れて逃した。

 ◆勝てば自身初の敢闘賞受賞だった北勝富士の話 意識しない方がおかしい。嫌でも耳に入りますよ。緊張がすごかった。

 ◆御嶽海に負けて2場所連続の敢闘賞を逃した阿武咲の話 弱いから負けた。三賞のためにやっているわけじゃない。

 ◆碧山に敗れて2場所連続の技能賞を逃した嘉風の話 いろんなものが懸かっていたので(体が)動かなかったかもしれない。

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碧山が敢闘賞、逆転Vなら殊勲賞も 御嶽海は殊勲賞

碧山(右)(写真は2015年4月5日)

 大相撲名古屋場所場所千秋楽の23日、愛知県体育館で三賞選考委員会が開かれ、各賞の受賞者が決まった。

 殊勲賞は、新関脇で白鵬、稀勢の里の2横綱を倒した御嶽海(24=出羽海)が夏場所に続く2度目の受賞。

 敢闘賞は優勝争いを演じている東前頭8枚目の碧山(31=春日野)が、新入幕だった11年九州場所以来2度目の受賞に決まった。

 また、各賞には「条件付き」で候補者が上がり、碧山が逆転優勝を果たせば、初めて殊勲賞に輝くほか、敢闘賞候補では、西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)が小結琴奨菊に勝てば初めて、同6枚目の阿武咲(21=阿武松)は御嶽海に勝てば2場所連続2度目の受賞となる。

 また、小結嘉風(35=尾車)は千秋楽で碧山に勝てば、2場所連続4度目の技能賞となる。

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北勝富士「ようやったなと」自己最高位で勝ち越し

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇愛知県体育館

 自己最高位で勝ち越した北勝富士のコメント ようやったなという感じ。勝ち越せると思わなかった。2桁負けなければいいと思っていた。後半から自分の相撲が取れて一皮むけて成長できた。

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白鵬、魁皇抜き単独トップ1048勝!14日目Vも

白鵬は歴代通算勝利で単独1位となる1048勝目を挙げて誇らしげに花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 1敗で優勝争いの単独トップに立つ横綱白鵬(32=宮城野)が通算勝利数1048勝を挙げ、大関魁皇を抜いて歴代単独1位に立った。新大関高安(27=田子ノ浦)を右から押し倒した。

 14日目に白鵬が大関豪栄道(31=境川)に勝ち、2敗を守った前頭8枚目碧山(31=春日野)が同12枚目豪風(38=尾車)に負ければ2場所連続39度目の優勝が決まる。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、大関豪栄道を押し出して10勝目を挙げた。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)に寄り倒されて5敗目を喫した。関脇玉鷲(32=片男波)も前頭5枚目北勝富士(25=八角)に押し出されて7敗目を喫した。

 右ひざを痛めている前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に電車道で押し出されて7敗目となり、勝ち越しへあとがなくなった。

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初金星の宇良が見せた涙のワケ、「色物と見られて」

初金星を挙げた宇良は涙を拭いながらインタビュールームを出る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 東前頭4枚目の宇良(25=木瀬)が涙の初金星を獲得した。立ち合いで横綱日馬富士の右腕にしがみつき、とったりを決めた。15年春場所の初土俵から所要15場所目の初金星は歴代2位のスピード記録で、日本出身力士では北勝富士と並ぶ最速となった。65キロ未満の軽量級だった関学大2年から5年で体重137キロまで増量。8日目の白鵬戦は完敗だったが、創意工夫を重ねてきた業師は日馬富士を土俵にはわせ、歓喜の涙をこぼした。

 立ち合いの低さ、鋭さが武器の日馬富士より、宇良はさらに低く前に出た。下から当たると同時に右腕をつかんだ。振り回すように左に回りながら、両腕でしがみつくように引っ張り込む。気付けば横綱が前のめりに倒れていた。

 乱れたまげに上気した顔。ぼうぜんとしていた。勝ち残りで土俵下にいるときも目はうつろ。NHK中継のインタビューで涙をこぼした。「もう力を出し切れて良かったです…。明日からも頑張ります…」。声は震え、指で目を押さえ、鼻をすすった。支度部屋でも泣いた。「本当に分からないです」「いやもうちょっと…ないですね」。いつも取り口を聞かれると定番のように「分からないです」とはぐらかすが、この日の「分からない」は正真正銘だった。

 涙には理由がある。関学大2年だった12年8月26日、西日本学生個人体重別選手権65キロ級1回戦で敗れた。自分より2センチ低く、4キロ軽い京大の1年生に負けた。全国大会に行けず、無差別級に転向した。

 高タンパクの具材を食べ、一方でバック転もできる運動能力を維持してきた。場所中は稽古場に現れず、自分の時間をつくり、考える。体重が5年前の倍以上になった今も四股を踏めば、足先は頭上約15センチまで上がる。だが、11勝4敗の先場所で「技能というより異能」という声も出て、技能賞を逃した。今場所前の7月1日、関学大名古屋支部同窓会では、あいさつで「周りから色物と見られてるんで」とこぼした。

 初土俵から15場所目。日本出身力士では史上最速タイの金星奪取は、まぐれではない。懸命の5年間で作った“宇良オリジナル”で、角界の頂点に土をつけた。「横綱に、自分の相撲が通用したとは思ってないです。これで終わりじゃない。自信をもっていきたいです」。進化を続ける男が、はっきりと今後への決意を語った。【加藤裕一】

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 日馬富士は踏み込んではいたが、やりにくそうだった。見ていくのか、そのまま行くのか、中途半端で無理に行く必要もなかった。宇良が良かったということ。いろいろなことが出来るし昨日(の白鵬戦)にしても気後れしていない。

 幕内後半戦の二所ノ関審判長(元大関若嶋津)のコメント 宇良は運動神経がいいね。取ろうと思って(相手の腕を)取れるものではない。とったりは、とっさに出たのでは。面白い力士がまた1人、出てきたね。

初土俵からのスピード金星

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宇良スピード金星!日本出身力士最速タイ15場所目

日馬富士を破り初金星を挙げた宇良は涙を拭いながらインタビュールームを出る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が横綱日馬富士をとったりで破った。低く鋭い立ち合いに定評がある横綱のさらに下から当たり、右腕にしがみついた。

 初土俵から15場所目の初金星は歴代2位、日本出身力士としては今場所3日目に鶴竜を破った北勝富士と並ぶ最速記録。6勝3敗となった取組後は感激の涙を流し「いやもう本当にわからないですね。力を出し切れてよかったです」と目頭を押さえた。

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白鵬ただ1人全勝、初対戦の宇良下す 名古屋場所

白鵬

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 39度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、初顔合わせとなった前頭4枚目宇良(25=木瀬)をすくい投げで下し、ストレート給金を決めた。通算勝利数を1044勝とし、歴代2位の千代の富士(1045勝)にあと1勝と迫った。

 通算9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目輝(23=高田川)を下手出し投げで下し6勝2敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の千代翔馬(25=九重)を寄り倒して7勝1敗。大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の北勝富士(25=八角)を寄り切って5勝目を挙げた。

 白鵬と並び全勝の前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同6枚目阿武咲(21=阿武松)に小手投げを食らって今場所初黒星を喫した。

 勝ちっ放しは白鵬ただ1人、1敗で高安と碧山が追う展開となった。

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御嶽海が同期宇良に完勝、世代交代狙う若手トップだ

宇良(左)を押し倒しで破る御嶽海(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇15日◇愛知県体育館

 新関脇御嶽海(24=出羽海)が、東前頭4枚目宇良との同期対決を制した。ともに15年春場所で初土俵を踏んでから、この日が初顔合わせ。大学時代に1度だけ対戦経験があり、そのときは御嶽海が完勝している。脳裏に残っている得意イメージのまま押し倒し、5勝目を挙げた。同じく同期の平幕北勝富士を2日目に下しており、世代交代を狙う若手の先頭に立った。

 迷いはなかった。御嶽海は宇良に何もさせなかった。立ち合いでちゅうちょなく正面から踏み込んだ。距離を取ろうと、土俵を逃げ回る相手を、追いかけ続けてはぶつかった。たまらず背中を向けた隙を見逃さずに、押し倒した。

 アマチュア時代に1度だけ戦った。東洋大3年だった13年、全国選抜和歌山大会決勝で関学大の宇良を破って優勝。その時も、この日と同じように、低く入ってくるところを正面からぶつかり、土俵に追い込んで豪快に突き倒した。その手応えは4年たっても忘れなかった。「やってくるパターンは一緒。レパートリーは多くない。しっかり見ること。当たって前に出るだけ」と、この日の朝稽古からイメージは出来ていた。

 4年ぶりの対戦を終えて実感したことがあった。「学生の時よりは強くなっている」と成長に感心。一方で「番付が下の相手には落とせないという気持ちがありますね。プレッシャーはなかったです」と関脇としてのプライドがあった。大学時代の勝利も「初顔合わせだから。初顔合わせという気持ちで」と、油断は一切なかった。

 1横綱2大関を撃破した、同学年で同期の北勝富士にも、2日目に完勝した。報道陣から、これからの世代交代を期待されると「そんな簡単じゃないけど、そうなれるように先頭に立っていたい」と責任感を口にした。堂々と新世代の中心に立つ覚悟だ。【佐々木隆史】

15年10月、相撲教習所卒業式での記念写真

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白鵬「新時代だね」若手北勝富士を退け、全勝キープ

北勝富士(右)を送り出しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、勢いのある若手を退けた。

 相手は3日目に横綱初挑戦で金星を挙げた西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)。この日も連日同様、頭から激しくぶつかってきた相手に、右で張って出ていき左に開いて送り出した。「しっかり当たってきたと思います」と若手を評価。報道陣から、北勝富士が「小学校の時から見ていた」と話していたことを聞かされると「そういう新時代だね」と感慨深げだった。初日から6連勝で、平幕の碧山と唯一の全勝キープ。通算勝利歴代2位の千代の富士の1045勝まで、あと3勝と迫ったが「まぁ、一番一番」と気を緩めることはなかった。

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北勝富士「全部怖かった」念願の白鵬と初対戦で黒星

北勝富士(左)を送り出す白鵬(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館

 平幕北勝富士(八角)が25歳の誕生日前日に、夢を実現させた。負けはしたが、横綱白鵬と初対戦した。

 「小さい頃から『一番強い人は、どんだけ強いのか?』と思っていた。直に肌を合わせるのが、信じられなかった」。白鵬を最初に知ったのは、小学生の時。当時ファンだった栃東が優勝争いの中で、白鵬に敗れた。「(栃東が)大丈夫、勝つだろうと思ってたら、負けて…。『すごい人がいる』と思った」という。

 念願だった1番は当たって、いなされ、送り出しで敗れた。「不完全燃焼ですね。どうせ負けるにしても、もっとガーンと受け止めてもらって、上手投げや寄り切りで、力でねじ伏せて欲しかったんですけど…。まだまだ顔じゃないってことですね」とこぼした。

 「うれしさもあったけど、次元が違う人とやるので、全部が怖かった」という初対戦は終わった。「今日は胸がこうキュッとなってしまったけど、次はもっと余裕を持ってできると思う。次、また当たれるように頑張らないと」。夢を実現させ、次のステップに歩み出した。

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白鵬、碧山6連勝 高安ら1敗で追う 名古屋場所

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館

 2場所連続の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が6連勝を飾った。右張り差しに失敗して前頭2枚目北勝富士(24=八角)を呼び込んだが、落ち着いて体を開きながら送り出した。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)を押し出して4勝目を挙げた。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は左足首の負傷、大関照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)は左ひざの負傷でともに休場した。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)を1分35秒の大相撲の末に寄り切り1敗を守った。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇玉鷲(32=片男波)の逆転の突き落としに敗れ3勝3敗の五分となった。玉鷲は4勝2敗とした。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、小結嘉風(35=尾車)を左四つに組み止めて寄り切り4勝目を挙げた。

 前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、右へ変わって前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を引き落とし1敗を守った。

 6日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、前頭8枚目碧山(31=春日野)の2人、1敗で高安、宇良、前頭5枚目栃煌山(30=春日野)同6枚目阿武咲(21=阿武松)同15枚目錦木(26=伊勢ノ海)の5人が追っている。

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稀勢の里3敗目!白鵬、碧山が5連勝 名古屋場所

3敗目を喫した稀勢の里は、足取り重く土俵に戻る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇13日◇愛知県体育館

 2場所連続優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、小結嘉風(35=尾車)を送り出し5連勝とした。嘉風は4勝1敗。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)に右からの小手投げを食らい3敗目を喫した。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭2枚目北勝富士(24=八角)をすくい投げで下し3勝2敗とした。

 新大関の高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を突き落とし4勝1敗。大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭正代(25=時津風)を寄り倒し3勝2敗とした。大関照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に寄り切られ、ともに1勝4敗となった。

 前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)を足取りで破り4勝1敗とした。

 人気力士の前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、左足首付近を痛め休場した。

 5日目を終え、全勝は白鵬と前頭8枚目碧山(31=春日野)の2人となった。

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北勝富士が想定外勝利「自分の形じゃない形で自信」

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇12日◇愛知県体育館

 北勝富士は不得手な型から寄り切った。「組まないつもりだったのに組んじゃった。しかも相手の得意な右四つ。『終わった』と。前に出るしかなかった」。

 4日目で1横綱2大関を破った。「自分の型じゃない型で勝ったのは、自信になります。これから自分の甘さをなくしていけば」。想定外の勝ち方を喜んだ。

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照ノ富士反省「自分弱さ感じた」「力が出てねえ」

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇12日◇愛知県体育館

 北勝富士に寄り切られた大関照ノ富士のコメント。

 「自分の弱さを感じた。力が出てねぇって。右半身の形になると左足が後ろになるけど(左膝内視鏡手術の影響で)できない」。

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鶴竜が今年4場所中3度目休場、次の場所で進退明言

病院で診察を受け、部屋宿舎に戻った鶴竜(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇12日◇愛知県体育館

 横綱鶴竜(31=井筒)が4日目の12日、日本相撲協会に「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約3週間の安静加療を要する」との診断書を出して休場した。3日目の北勝富士戦で右足首を土俵に打ちつけていた。

 鶴竜は2場所連続7度目、今年4場所で3度目の休場になる。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)と話した上で「厳しいことを言われても仕方ない。次に出るときは結果を出さないといけない」と、次に出場する場所に引退覚悟で臨むことを明言した。

 井筒親方は「こういう結果が出てしまったことは、しっかり受け止めなければいけない、と(鶴竜に)言いました。休場が多いのは力が落ちたことだと思います」とした上で「今度、土俵に上がるときは、前半で連敗が続いたり、途中休場したときには、きっちり決断しないと…と思います」と厳しい言葉を残した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は鶴竜の今後について「自分でプレッシャーをかける必要はない。きっちり治して、いい相撲をとるという気持ちでいい。苦しさの後には必ずいいことがある」と言い、奮起を促していた。【加藤裕一】

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白鵬4連勝、高安3勝、稀勢の里2勝 名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇12日◇愛知県体育館

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭の正代(25=時津風)の右上手を引き、最後は左も差して寄り切って2勝2敗の五分とした。

 2場所連続39度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を寄り切り4連勝を飾った。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)を左からの上手出し投げで下し2勝目を挙げた。

 横綱鶴竜(31=井筒)は右足首負傷で休場し、小結嘉風(35=尾車)は不戦勝で4連勝となった。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、新関脇御嶽海(24=出羽海)を2度いなしながら突き出して3連勝をマークした。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)の左を差しながら一気に出て寄り切り2勝2敗とした。

 大関照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)は、前頭2枚目北勝富士(24=八角)に寄り切られて3敗目を喫した。

 人気力士の前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、同5枚目栃煌山(30=春日野)に押し出されて2勝2敗となった。前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、同6枚目阿武咲(21=阿武松)を押し出し3勝目を挙げた。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、嘉風、前頭8枚目碧山(31=春日野)同15枚目錦木(26=伊勢ノ海)の4人となった。

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横綱鶴竜休場 井筒親方、次ダメなら「潔く決断」

病院で診察を受け、部屋宿舎に戻った鶴竜(撮影・加藤裕一)

 大相撲の西横綱鶴竜(31=井筒)が名古屋場所4日目の12日、休場した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は3日目の北勝富士戦で初黒星を喫した際に右足を痛めたとし、次に出場する場所で進退を懸けることを明言した。

 鶴竜の休場は途中から休んだ5月の夏場所に続き、今年に入って3度目と不振が続いている。通算7度目。井筒親方は「けがをするということは力が落ちている証拠。次に土俵に上がっても勝てなければ、潔く(引退を)決断しなければならない」と述べた。

 12日午前に名古屋市内の病院で診察を受けた鶴竜は「何がいけなかったのかという気持ちだ」と無念そうな表情。次は進退を問われる状況に「こうなった以上、そう言われてもしょうがない。だが、このけがで終わりたくないという強い気持ちがある」と話した。4日目に対戦が組まれていた小結嘉風は不戦勝。

 鶴竜は2014年春場所後に第71代横綱に昇進した。今場所が在位20場所目で、横綱としての優勝は2回にとどまっている。3月の春場所から17年ぶりに4横綱となったが、全員の皆勤は3場所続けて実現しなかった。

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横綱鶴竜が休場「厳しいことを言われても仕方ない」

病院で診察を受け、部屋宿舎に戻った鶴竜(撮影・加藤裕一)

 大相撲の横綱鶴竜(31=井筒)が名古屋場所4日目の12日、日本相撲協会に「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して休場した。3日目の北勝富士戦で押し出された際に、右足首を土俵に打ちつけていた。

 鶴竜の休場は2場所連続7度目で、今年4場所で早くも3度目になる。14年春場所後に横綱に昇進し、今場所が在位20場所目の鶴竜は師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)と話した上で「厳しいことを言われても仕方ないです。次に出るときは結果を出さないといけない」と言い、次に出場する場所で進退を懸けることを明言した。

 4日目に対戦が組まれていた小結嘉風は不戦勝となった。

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北勝富士うれし泣き初挑戦初金星、台頭若手また新生

鶴竜(右)を押し出しで破った北勝富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇11日◇愛知県体育館

 次代の主役は俺だ! 西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)が、横綱鶴竜を押し出しで破り、初金星を挙げた。所要15場所目は年6場所制となった1958年以降で2位タイのスピード記録で、日本出身力士では最速となった。横綱初挑戦での初金星は14年秋場所の逸ノ城以来。同期の関脇御嶽海、平幕宇良の活躍に隠れていたが、一気に注目を集める存在になってきた。

 勝ち名乗りを受けるとき、座布団が1枚足元に落ちてきた。それは大番狂わせが起こった証しだった。北勝富士は土俵下で思わず涙をこぼした。支度部屋に戻っても時折、左目から光るものが流れ落ちた。「横綱戦を夢見てたので。久しぶりにうれし泣きしました」と照れ笑いを浮かべた。

 横綱の当たりにもひるまなかった。低く低く、突き押した。「前みつを取らせないのと引かせることでしか勝機がない」。鶴竜が嫌って後ろに引いたところを押し出した。狙い通りにも「がむしゃらだったので覚えてないです。早く帰って(相撲を)見直したい」と興奮は冷めなかった。

 地道に続けてきたことが実を結んだ。小学4年から地元の埼玉・所沢の相撲クラブに入った。徹底して言われてきたのは、前みつを取って低く拝むように押す相撲。その教えは今も変わらない。「まわしを取るなと言われている」と師匠の八角親方(元横綱北勝海)から指導があり「低く前みつを取る相撲。体に染みついてます」。ぶれずにやってきたことを横綱初挑戦の一番でも発揮。2位タイのスピード金星を獲得した。

 最大のライバルは同期の御嶽海だ。日体大4年時の全国学生選手権決勝で東洋大4年だった御嶽海に負けた。「今でもたまに夢にでますよ」というほど悔しかった。ともに角界入りし、今年初場所で初対戦したが敗れ、2度目となった今場所2日目も土をつけられた。番付でも常に先を走られ「早く追いつきたいし、追い越したい」と対抗心を燃やす。一方で「一緒に相撲界を盛り上げていきたい」と刺激にもなっている。宇良も含め、15年春場所初土俵の同期で世代交代を推し進めるつもりだ。

 この日手にした懸賞は4本。使い道は「師匠に渡します。初めてもらった時は『横綱に勝った時でいいよ』と言われたので、やっと渡せます。親方孝行できますね」と誇らしげに話した。相撲界に新星が現れた。【佐々木隆史】

 ◆北勝富士の師匠・八角理事長(元横綱北勝海)の話 北勝富士は、自分十分でなく相手を不十分にさせた。その意味ではいい相撲。師匠としてはうれしいが達成感があったら大間違い。その気になられたら困る。まだ全てが足りないし、もっと自覚してやらないと駄目。

 ◆北勝富士に金星を許した鶴竜の話 (右足をひきずりながら支度部屋に戻り)自分で退いてしまった。最悪。もったいない? まさにそうです。(右足で)変な残り方をして。冷やせば大丈夫と思う。

初土俵からのスピード金星

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しこ名は「北勝海」+「北の富士」/北勝富士略歴

鶴竜に快勝し笑顔の北勝富士

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇11日◇愛知県体育館

 西前頭2枚目の北勝富士(24=八角)が、横綱鶴竜を押し出しで破り、初金星を挙げた。所要15場所目は年6場所制となった1958年以降で2位タイのスピード記録で、日本出身力士では最速となった。横綱初挑戦での初金星は14年秋場所の逸ノ城以来。同期の関脇御嶽海、平幕宇良の活躍に隠れていたが、一気に注目を集める存在になってきた。

<北勝富士 大輝(ほくとふじ・だいき)アラカルト>

 ◆生まれ 1992年(平4)7月15日、埼玉県所沢市。本名・中村大輝。

 ◆経歴 所沢南小2、3年時に地元のわんぱく相撲に出場して準優勝。悔しくて4年時から入間相撲クラブに通う。南陵中3年時に全国都道府県選手権で優勝。埼玉栄高3年時には、高校横綱のタイトルを獲得。日体大2年時には学生横綱に輝いた。

 ◆入門 八角部屋のマネジャーに誘われて入門。15年春場所で初土俵を踏み、関脇御嶽海、前頭宇良らが同期。

 ◆しこ名 師匠の八角親方(元横綱北勝海)と相撲解説者で親方の現役時代の師匠だった北の富士勝昭氏(元横綱)にちなむ。

 ◆運動神経 3歳からスキーを始め、幼稚園に入園する頃には上級者コースを滑っていた。水泳を幼少期から習い、大学の授業では50メートルを潜水で泳ぎ切り、教授を驚かせた。

 ◆家族 両親と兄、姉。

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稀勢の里2敗目、鶴竜も敗れる 名古屋場所

稀勢の里(右)は栃ノ心に寄り切られ2敗目を喫する(撮影・加藤哉)

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇11日◇愛知県体育館

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が2敗目を喫した。前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)に両前まわしをを許して寄り切られた。栃ノ心は2個目の金星となった。

 夏場所を途中休場した横綱鶴竜(31=井筒)は、前頭2枚目北勝富士(24=八角)に押し出されて土がついた。はたいて相手を呼び込んでしまった。北勝富士は横綱戦初挑戦で金星を挙げた。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を押し込んでから左四つに組み止めて寄り切り、初日を出した。

 2場所連続39度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭筆頭の正代(25=時津風)を右から張って突き落とし3連勝を飾った。

 3大関は今場所初めて安泰だった。

 黒星発進の新大関高安(27=田子ノ浦)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)の左腕を抱えこむと右から突き落として2勝1敗と白星を先行させた。

 豪栄道(31=境川)は、連勝していた新関脇御嶽海(24=出羽海)を押し出して1勝目を挙げた。照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)も、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)を寄り切って初日からの連敗を止めた。

 関脇玉鷲(32=片男波)は、小結嘉風(35=尾車)に寄り切られて2勝1敗となった。嘉風は3連勝とした。

 人気力士の前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、同5枚目千代翔馬(25=九重)を突き落として白星を先行させた。前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、同4枚目輝(23=高田川)に押し倒されて2勝1敗となった。

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正代「ドキドキ」日馬富士から初金星 喜び抑え反省

日馬富士(右)と激しい取組をする正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇10日◇愛知県体育館

 平幕正代が横綱日馬富士を押し出しで破り、初金星を手にした。「実感がわかない」と何度もこぼし「まだ興奮してドキドキしてて…」と声を上ずらせた。

 1学年下の御嶽海、北勝富士が稀勢の里、高安を破った初日は鶴竜に負けた。1日遅れの大物食いを「同世代が横綱、大関を倒してるから、自分も…とはなるけど、意識しても仕方ないと思っていた」という。

 日馬富士には6度目の挑戦での初白星だが、そもそも今年初場所に関脇、春場所初日には小結として白鵬を破った三役経験者だ。手放しでは喜べない。この日の取り口も押し込まれながら入った左下手から、すかさず投げを打ってのもの。「押し込めるようにならないと自信になりません。千秋楽なら最高だけど、まだ2日目ですしね」。喜びを抑え反省を口にして、3日目以降に目を向けた。【加藤裕一】

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高安大関1勝「自分も頑張ろうと」若手活躍に発奮

大関1勝をあげた高安(右)(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇10日◇愛知県体育館

 高安(27=田子ノ浦)が、東前頭3枚目の勢を寄り切って新大関初勝利を挙げた。過去8人、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では5人しかいない、新大関優勝への望みは消えなかった。

 高安は得意の立ち合いで新大関初勝利をたぐり寄せた。初日の北勝富士戦では不発に終わったかち上げが、勢の胸をとらえた。勢の上体を起こして左を差す。右に動かれたが、すぐに反応した。頭は下がっていたが、左を差したまま必死に食らいつく。最後は前のめりに土俵に倒れながら寄り切った。「弱いから負けた。しっかり反省して、しっかり1敗でついていきたい」と気持ちを新たに臨んだ一番。「流れでしたけど、しっかりとついていくことが出来ましたので良かったですね」と振り返った。

 敗れた初日に、いい刺激があった。自身も含めて、2横綱3大関が敗れた。その波乱のスタートの立役者となったのは24歳の御嶽海と北勝富士、20歳の貴景勝だった。27歳の新大関は「下の力士が頑張れば、自分も頑張ろうと思います。ありがたい限り。自分も一生懸命やります」と発奮材料にしていた。

 初勝利にも安堵(あんど)感はない。「千秋楽まで取り終えるまでは、ホッとできないでしょう」と気が緩むことはない。ましてや、高い目標を設定している。場所前から何度も「優勝」を公言してきた。新大関での優勝は過去8人しかいない。平成以降では栃東と白鵬しかいない。「前向きに明日も取り組みたい」。挑戦はまだ始まったばかりだ。【佐々木隆史】

 八角理事長(元横綱北勝海)の話 高安は立ち合いの当たりから圧倒していた。1つ勝ったことで(今後の流れも)違ってくるだろう。日馬富士は勝ちたいという気持ちが強すぎて冷静に取れなかった。ただ、立て直す精神力はあると思う。

 幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)の話 初日は硬かった高安は、1つ勝ってホッとしたのでは。まだ2日だから、圧力が相手に(完全には)伝わっていないが徐々にでしょう。日馬富士は厳しいが、状態は悪くない。

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学生横綱対決!御嶽海「うれしい」北勝富士破る

北勝富士(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇10日◇愛知県体育館

 元学生横綱で一昨年春場所初土俵同士の一番は新関脇御嶽海が北勝富士に番付の差を示した。頭から強く当たり、出足を利かせて前進。喉輪をものともせずに押し出した。学生時代からしのぎを削ってきた相手に対し「強いですよ。(対戦できて)うれしい。いい方向に気合が入っている」とうなずいた。

 自己最高位の西前頭2枚目の北勝富士は御嶽海の上体を起こせなかった。「もう一押しのところで中に入られてなすすべがなかった」と、悔やんだ。

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稀勢の里が初白星、日馬富士と豪栄道は連敗 名古屋

稀勢の里は突き落としで貴景勝に勝利し、今場所初白星を挙げる(撮影・加藤哉)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇10日◇愛知県体育館

 黒星発進となった稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を激しい押し合いから突き落として初日を出した。

 やはり初日黒星の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の正代(25=時津風)に押し出されて2連敗を喫した。立ち合いで前まわしを狙ったが引けず、相手の左下手投げから崩された。正代は初金星を挙げた。

 2場所連続39度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)を右四つがっぷりの体勢から寄り切り2連勝を飾った。

 夏場所を途中休場した横綱鶴竜(31=井筒)も、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を突き落として2連勝とした。

 新大関の高安(27=田子ノ浦)は、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)を右からかち上げると左を差し、休まず前に出て寄り切った。大関初白星を挙げた。

 大関豪栄道(31=境川)は、小結嘉風(35=尾車)に寄り切られて2連敗を喫した。大関照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)も、関脇玉鷲(32=片男波)ののど輪で上体を起こされて突き出され2連敗となった。

 初日に稀勢の里を破った新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭2枚目北勝富士(24=八角)を押し出して2連勝を飾った。前頭4枚目宇良(25=木瀬)も、同5枚目千代翔馬(25=九重)を押し出して2連勝とした。

 前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、同4枚目輝(23=高田川)を寄り切って1勝1敗とした。

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高安コケたら3大関2横綱コケた…負の連鎖波乱初日

北勝富士(左)に押し倒しで敗れる高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇9日◇愛知県体育館

 2横綱3大関が敗れた波乱の初日に、新大関高安(27=田子ノ浦)も敗れた。初顔合わせの北勝富士に立ち合いでかち上げが不発に終わり、押し倒された。「強いイメージがある」と新たに準備した黒の締め込みではなく、従来の水色の締め込みで臨んだが、新大関としては、14年秋場所の豪栄道以来となる黒星発進となった。

 高安は気負ったのか、汗で滑ったのか。立ち合いで右のかち上げが、北勝富士の顔面をすり抜けた。「代名詞」と言える攻めが不発に終わると、劣勢に回った。のど輪で起こされた。左右とも差された。自己最高位の前頭2枚目として挑んできた北勝富士の勢いに土俵際まで追い込まれた。最後は苦し紛れで放った首投げがすっぽ抜け、押し倒された。00年春場所以来、4横綱3大関がそろった幕開けの日。その先陣を切る新大関が土俵に沈んだ。

 この日朝には、予想もしなかった。朝稽古、緊張のあるなしを問われ「大丈夫です。いつもと変わらないって感じです」と答えた。「あまり変わらないです、いつもと」「今まで通りやります」。平常心を強調していた。その表れの1つが、締め込みだった。大関昇進が決まり、新たに黒の締め込みを準備した。「最近になって、黒の良さがわかってきた。強いイメージがある」と理由を語っていたが、本番で身につけたのは水色の締め込み。「なじむのに時間がかかる?」と問われ「うん…まあ」。結果的に慣れ親しんだまわしで新たな門出を飾れなかった。

 支度部屋ではほぼ無言だった。報道陣に囲まれ、発した言葉は、付け人に対する「綿棒」と「水」だけ。あとは「新大関の緊張があった?」などと何を聞かれても口を開かず、両目をつぶり、押し黙った。新入幕の11年名古屋場所以降、初日は15勝21敗。黒星は今年初場所以来3場所ぶり。険しく厳しい新大関の道が始まった。【加藤裕一】

 ◆出場した横綱、大関が5人以上敗れた日 昭和以降、この日が13度目。最多は06年秋場所6日目の6人全滅。1人横綱の朝青龍に白鵬、千代大海、魁皇、琴欧州(のち琴欧洲)、栃東の5大関が敗れた。この日と同様、2横綱と3大関が敗れたのは00年九州場所14日目以来となる。また4横綱&3大関の豪華番付時の大荒れでは、61年九州場所6日目、8日目に2横綱と3大関が敗れたことがある。

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北勝富士「当たって砕けろ」初の大関戦で会心勝利

高安(左)を押し倒しで破った北勝富士

<大相撲名古屋場所>◇初日◇9日◇愛知県体育館

 前頭2枚目北勝富士(24=八角)は初の大関戦で勝ち、興奮を抑えられなかった。

 高安のかち上げてくる立ち合いに、ひるむことなく正面からぶつかり、土俵際で首投げをかけられたが、勢いで押し倒した。場所前の連合稽古で歯が立たなかった悔しさもあり「当たって砕けろという気持ちだった」と気合が入っていた。会心の一番に「早くビデオが見たいです」とうきうきしていた。

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20歳貴景勝「一生懸命」初大関戦で照ノ富士撃破

照ノ富士(左)を押し出しで破った貴景勝(撮影・加藤哉)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇9日◇愛知県体育館

 前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)は初の大関戦で照ノ富士を破った。

 まわしを取らせないよう前に攻め続けて押し出し「イメージしてもうまくいくわけではないので。一生懸命やるだけ」と振り返った。幕内土俵入りの際には、同じく初大関戦を控えた北勝富士と「お互い大関戦だな」と話したという。「始まったら向こうは向こうなので」と、意識はしなかったが、見事に続いた。

 初顔合わせの貴景勝に敗れた大関照ノ富士の話 しょうがない。(左膝の状態は)見ての通り。そんきょもできていないし、稽古もできていない。弱いから負ける。

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