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元十両鶴嶺山の福薗好政さん死去「井筒3兄弟」長兄

81年、名古屋場所で土俵に上がる元十両鶴嶺山で福薗好政さん

大相撲で元十両鶴嶺山の福薗好政(ふくぞの・よしまさ)さんが3月28日に急性心不全のため、都内の自宅で死去したことが16日、分かった。60歳だった。

福園さんは実父の先々代井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)の長男で、父の弟子として75年春場所で初土俵を踏んだ。昨年亡くなった次男の元関脇逆鉾(先代井筒親方)、三男の元関脇寺尾(現錣山親方)とともに“井筒3兄弟”と呼ばれ、父親譲りのもろ差しを武器に81年名古屋場所で新十両に昇進。幕内入りも期待されたが、右肩脱臼などのケガに泣かされて90年初場所限りで現役を引退した。その後、91年9月に東京・墨田区内に相撲茶屋「寺尾」を開店した。

関係者によると、葬儀・告別式はすでに近親者で行われた。

81年7月、名古屋場所の番付を見つめる「井筒3兄弟」長男で元十両鶴嶺山の福薗好政さん(左)。右から三男の元関脇寺尾の錣山親方、次男で元関脇逆鉾の福薗昭廣さん、元関脇鶴ケ嶺の福薗昭男さん

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28歳勝武士さんコロナ死、国内20代で初の事例

17年2月、しょっきり相撲で塩かごを手にする勝武士さん

大相撲で初めて新型コロナウイルス感染が判明していた東京・江東区の高田川部屋の三段目力士、勝武士(しょうぶし)さん(本名・末武清孝=すえたけ・きよたか)が13日午前0時半、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため都内の病院で死去した。28歳だった。新型コロナ感染での死者は角界初。国内で20代の死亡は年齢が明らかになっている中では初とみられる。28歳の早すぎる死は、ウイルスの恐ろしさを改めて世間に伝える形となった。

角界に衝撃が走った。日本相撲協会はこの日、新型コロナ感染で入院治療していた勝武士さんの死去を発表。八角理事長(元横綱北勝海)は「協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました」と悼んだ。

協会によると、勝武士さんは4月4日ごろに38度台の高熱を発症。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)が受け入れ先を探し続けたが、都内の医療機関が逼迫(ひっぱく)している状況と重なり、なかなか見つからず。血痰(けったん)が見られた同8日夜に、ようやく都内の大学病院に入院した。簡易検査の結果は陰性だったが、容体が悪化して翌9日に転院。10日にPCR検査で陽性と判定されると、さらに容体が悪化した19日から集中治療室で治療を受けていた。

勝武士さんは、14年に糖尿病による低血糖障がいを患った。現在もインスリン注射の投与が必要で、三段目だった16年初場所では取組直前に土俵下の控えで手が震えるなど体調不良を訴え、不戦敗となったこともあった。現役力士の死去は08年に急性骨髄性白血病で亡くなった元幕下若三梅以来。二十数人の力士を育てる師匠は「他の病気でも糖尿病を持っていると治りが遅い。感染しないように、さらに敏感にならないといけない」と警戒感を強めた。

協会は3月の春場所を史上初の無観客で実施し、新型コロナ感染者を出すことなくやり遂げた。以降、出稽古の禁止や接触を伴うぶつかり稽古の自粛要請を各部屋に通達。感染防止に努めてきたが4月10日に勝武士さんの感染が判明。その後に高田川親方や同部屋の十両白鷹山、幕下以下の力士4人(部屋、力士名は非公表)の感染も確認されたが、勝武士さん以外の6人はすでに退院していた。

葬儀・告別式は未定。高田川部屋の稽古についても、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「今行う状況ではない」と説明するにとどめ、再開時期のめどは立っていない。高田川親方の談話はなく、報道陣には「しばらくはそっとしてあげておいて欲しい」と断るなど角界全体が混乱している。

◆勝武士幹士(しょうぶし・かんじ)本名・末武(すえたけ)清孝。1991年(平3)11月4日、甲府市生まれ。竜王中では柔道部に所属し、中学卒業後に高田川部屋に入門。07年春場所で初土俵を踏んだ。最高位は17年九州場所の東三段目11枚目で、通算79場所で260勝279敗。165センチ、107キロ。得意は突き、押し。

◆力士の地位 番付は幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口に分かれており、幕下以下の力士に給与は支払われない。中止となった夏場所の番付では、三段目は東西それぞれ100枚目まであり、昇進すれば雪駄(せった)を履くことができる。三段目の優勝賞金は30万円。15日間の本場所では2日に1番のペースで、7番相撲を取る。

勝武士さんの発熱からの経過
東京都江東区にある勝武士さんが所属する高田川部屋
19年5月、若野口(右)に突き出しで敗れる勝武士さん

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勝武士さん死去で角界混乱 高田川親方の談話も出ず

「しょっきり」で塩かごを手にする勝武士さん(2017年2月5日撮影)

大相撲で初めて新型コロナウイルス感染が判明していた東京・江東区の高田川部屋の三段目力士、勝武士(しょうぶし、本名末武清孝=すえたけ・きよたか)さんが13日午前0時半、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため都内の病院で死去した。28歳だった。

新型コロナ感染での死者は角界初。国内で20代の死亡は年齢が明らかになっている中では初とみられる。28歳の早すぎる死は、ウイルスの恐ろしさを改めて世間に伝える形となった。

   ◇   ◇   ◇

角界に衝撃が走った。日本相撲協会はこの日、新型コロナ感染で入院治療していた勝武士さんの死去を発表。八角理事長(元横綱北勝海)は「協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました」と悼んだ。

協会によると、勝武士さんは4月4日ごろに38度台の高熱を発症。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)が受け入れ先を探し続けたが、都内の医療機関が逼迫(ひっぱく)している状況と重なり、なかなか見つからず。血痰(けったん)が見られた同8日夜に、ようやく都内の大学病院に入院した。簡易検査の結果は陰性だったが、容体が悪化して翌9日に転院。10日にPCR検査で陽性と判定されると、さらに容体が悪化した19日から集中治療室で治療を受けていた。

勝武士さんは、14年に糖尿病による低血糖障がいを患った。現在もインスリン注射の投与が必要で、三段目だった16年初場所では取組直前に体調不良を訴え、不戦敗となったこともあった。現役力士の死去は08年に急性骨髄性白血病で亡くなった元幕下若三梅以来。二十数人の力士を育てる師匠は「他の病気でも糖尿病を持っていると治りが遅い。感染しないように、さらに敏感にならないといけない」と警戒感を強めた。

協会は3月の春場所を史上初の無観客で実施し、新型コロナ感染者を出すことなくやり遂げた。以降、出稽古の禁止や接触を伴うぶつかり稽古の自粛要請を各部屋に通達。感染防止に努めてきたが4月10日に勝武士さんの感染が判明。その後に高田川親方や同部屋の十両白鷹山、幕下以下の力士4人(部屋、力士名は非公表)の感染も確認されたが、勝武士さん以外の6人はすでに退院していた。

葬儀・告別式は未定。高田川部屋の稽古についても、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「今行う状況ではない」と説明するにとどめ、再開時期のめどは立っていない。高田川親方の談話はなく、報道陣には「しばらくはそっとしてあげておいて欲しい」と断るなど角界全体が混乱している。

◆勝武士幹士(しょうぶし・かんじ)本名・末武(すえたけ)清孝。1991年(平3)11月4日、山梨・甲府市生まれ。竜王中では柔道部に所属し、中学卒業後に高田川部屋に入門。07年春場所で初土俵を踏んだ。最高位は17年九州場所の東三段目11枚目で、通算79場所で260勝279敗。165センチ、107キロ。得意は突き、押し。

<スポーツ界の主な感染>

◆プロ野球 3月26日に阪神藤浪晋太郎投手がPCR検査を受け、NPB球団所属選手として初の陽性判定。27日には同じく阪神の伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手の感染も判明。4月1日には楽天などで監督を務めた梨田昌孝氏が陽性判定。14日には元阪神ヘッドコーチの片岡篤史氏が感染を公表した。

◆サッカー 日本協会の田嶋幸三会長が3月17日に陽性であることが判明。東京都内の病院に入院したが、順調に回復し、4月2日に退院した。Jリーグでは、ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が3月30日に感染していることが判明。4月1日には、神戸のトップチーム関係者1人と、セレッソ大阪GK永石拓海、J2ザスパクサツ群馬DF舩津徹也の罹患(りかん)も明らかになった。

◆バスケットボール Bリーグの大阪エヴェッサでは、4月2日に選手1人の感染が確認されると、3日にはチーム関係者1人の感染を発表。13日までに計13人の感染が確認され、27日に計13人全員が退院もしくは自宅療養解除となったことを発表した。

◆柔道 総本山こと講道館の理事で、全日本柔道連盟(全柔連)副会長などを歴任した松下三郎さんが4月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため死去した。東京都文京区の講道館内に事務局を置く全柔連では、4月16日までに役職員19人の集団感染が確認された。

勝武士さん(左)(2019年5月15日撮影)
17年2月、「しょっきり」で取組中にVサインを見せる勝武士さん(右)

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阿武咲「今は基本動作を中心に」返り三役へ基礎固め

千葉県内の阿武松部屋で稽古を行う阿武咲

久しぶりに巡ってくる上位総当たりの場所に備え、返り三役を目指す男は基礎固めに余念がない。大相撲の西前頭2枚目阿武咲(23=阿武松)が12日、日本相撲協会を通じて近況を明かした。

この日を含め稽古場では「今は基本動作を中心にやっています」という。新型コロナウイルスの感染防止のため、接触を伴うぶつかり稽古や、相撲を取る稽古の再開などは各師匠の判断に任されている。ただ、ウイルスとの闘いは長期戦。今はジックリ、四股やてっぽうなど基礎作りを行っているようだ。

24日初日を目指し開催予定だった夏場所は中止になったことには「最初は戸惑いがありましたが、今は逆に時間があるので、その期間でしかできないようなことや、しっかり体作りをしようと思っています」とプラス思考に切り替えた。

最後の上位総当たりだったのは、三役2場所目で小結だった18年初場所。その後はケガで一度は十両まで落ちたが、2年半をかけて復活。西前頭5枚目だった3月の春場所は、10日目に全勝だった横綱白鵬を押し出し、通算2個目の金星を奪取。初の殊勲賞(三賞は4回目)も受賞した場所を「無観客っていうのが本当に最初は違和感だったのですが、すぐに慣れました。その中でも白鵬関に勝てたのは自分でも大きな一歩になりました」と振り返った。

無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)は2年半ぶりの上位総当たりとなる。約2カ月先を見据え「自分の課題は分かっていますので、そこを重点的にやっていこうと思います」とコメントし、感染予防策も「まずは外出をしないことと、部屋にいてもこまめに手洗い、うがいを徹底的にしています」と、抜かりはないようだ。

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隆の勝 10年で開花、中卒たたき上げ/プロに聞く

地元の千葉・柏での巡業で犬と記念写真に納まる

大相撲で勢いに乗る幕内力士の1人、隆の勝(25=千賀ノ浦)に話を聞いた。今年で入門10年。史上初の無観客開催となった春場所では12勝3敗の好成績で優勝次点、初の敢闘賞も獲得した。近年は高校、大学を経由して角界入りする力士が多くなる中、貴重な中卒たたき上げ。大家族で育った幼少時代の経験などを明かした。

丸顔に癒やし系の笑顔で“おにぎり君”の愛称で親しまれる隆の勝にとって、相撲との出会いは必然だった。父俊哉さんは大相撲観戦が好きで、地元の千葉・柏市は相撲が盛ん。幼稚園や小学校に相撲大会出場を勧誘するチラシが多数張られており、相撲クラブに所属していない少年も積極的に参加していたという。隆の勝は小1のときに初めて地元の相撲大会に参加。小3から柏市スポーツ少年団で本格的に相撲を始めた。同学年には大翔鵬(現十両)、後輩には元横綱琴桜を祖父に持つ琴ノ若(現前頭)や琴勝峰(現十両)が在籍。強豪のクラブチームだった。

「中卒で大相撲に入るまでずっと通っていました。稽古は厳しかったけど、小さい頃はとにかく相撲が楽しかった記憶があります。クラブには全国で2位、3位になるような強い子もいて、僕も小4から小6までわんぱく相撲の全国大会に出場していましたが、飛び抜けて強いわけではありませんでした」

クラブの練習は1日4時間で、土日の週2回。他のスポーツは習っていないため、平日の放課後は友達と遊ぶ時間が多かったが、学年が上がるにつれて、クラブ以外での稽古時間が増えたという。

「家では週に2、3回はみっちり四股を踏んでいました。回数はあまり覚えていないけど、30分くらいだったかな。めちゃくちゃ厳しく指導されたわけじゃありませんが、父親の監視の下で踏んでいたことを覚えています」

6人きょうだいの4番目として生まれた。母雅代さんは整体師。相撲を始めた頃から、痛いところがあればすぐに治療をしてくれた。今でも実家に戻ると体を診てくれるという。両親は子どもたちを特別厳しく育てたわけではないが、隆の勝にとって印象深い「ルール」がある。

「テレビゲームはいいけど、携帯ゲームは禁止されていましたね。他の家だと『目が悪くなるから』『勉強をしなくなるから』って理由が多いと思うんですけど、うちの場合は『姿勢が悪くなるから』とよく言われました。ゲームに限らず姿勢のことはよく注意されていましたね。いま思うと、整体師らしい視線だなと思います。ちなみに、今も携帯ゲームはやっていませんよ(笑い)」

大家族の存在は今でも力になっている。場所中は家族のライングループに母親が自身の取組動画を投稿。負けが込むと、姉からは「顔が死んでいるよ」と一喝される。

「昔から家族はみんな応援してくれた。今もだけど、家族の存在はずっと力になっています」

春場所では初めての敢闘賞を受賞するなどブレークした。力のある突き押し、右を差して素早く寄る相撲も目立ったが、現在の形が確立され始めたのは最近のこと。

「自分の相撲をつかみ始めたのは出稽古を積極的にするようになった3、4年前くらいからです。自分の型というのは、本来なら早めに決めた方がいいのかもしれないけど、今となっては焦らずに決めなくて良かったのかもしれない。だからこそ、若いときから四股やすり足の基礎(運動)で体をつくることが重要だと思う」

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)や同部屋の力士が口をそろえて「稽古熱心」と評価する真面目な性格。地道な鍛錬で自身と向き合い続け、その才能を開花させた。【佐藤礼征】

◆隆の勝伸明(たかのしょう・のぶあき)本名・石井伸明。1994年(平6)11月14日、千葉県柏市生まれ。小3から柏市スポーツ少年団で相撲を始め、小4から小6までわんぱく相撲全国大会出場。先代千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)からの誘いを受け、千葉・西原中を卒業後、千賀ノ浦部屋に入門。10年春場所で初土俵。17年九州場所で新十両、18年秋場所で新入幕。20年春場所では12勝3敗の好成績で初の敢闘賞を受賞。家族は両親、兄、姉2人、妹、弟の8人家族。183センチ、163キロ。血液型O。得意は押し。

幕内土俵入りする隆の勝
春場所で敢闘賞を受賞した隆の勝(右)
大相撲春場所 9日目 玉鷲(右)との立ち合いで顔をうち出血するも押し出しで破る隆の勝

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八角理事長「両国で無観客開催目指す」名古屋場所へ

八角理事長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会は4日、電話での持ち回り理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間延期して24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)の中止を決めた。本場所の中止は八百長問題の影響を受けた11年春場所以来、9年ぶり3度目。7月19日に初日を予定していた名古屋場所の開催会場を、名古屋市のドルフィンズアリーナから両国国技館に変更することも発表した。無観客での開催を目指す。10月の秋巡業も中止するなど、角界が大きな決断を下した。

   ◇   ◇   ◇

開催を視野に入れてきた角界が、ついに決断を下した。相撲協会は夏場所の中止、名古屋場所の会場変更を決定。八角理事長(元横綱北勝海)は「緊急事態宣言の延長が発令されたことを鑑み、ファンの皆様並びに関係者の皆様の健康と安全を確保するため、5月場所の開催中止を決定いたしました」とコメントした。

協会は夏場所の開催可否について、政府の要請に沿って対応する構えを示していた。この日、政府発令の緊急事態宣言が31日まで延長。予定していた日程と重なり実施は厳しくなった。角界では4日までに、高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山ら計7人の感染者が判明。しかし芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「あくまでも政府の緊急事態宣言が延長されたということを受けて中止に至ったということです」と説明した。

ドルフィンズアリーナで開催されてきた名古屋場所は、今年は両国国技館で開催することも決まった。力士ら約900人の協会員の移動や、1カ月に及ぶ長期滞在による感染リスクを避けるための措置だ。2週間延期した日程はそのまま。八角理事長は「特別開催としまして7月19日から8月2日、東京で行うこととし、両国国技館での無観客開催を目指す所存です」と春場所以来の本場所開催を視野に入れた。

本場所の間隔が空くことで、力士らは調整に苦戦することが予想される。しかし「これでケガをしている力士は万全で出てくる。土俵は面白くなるかもしれない」と期待する親方もいるなど、明るい材料もある。八角理事長も「開催できた暁には、精いっぱいの迫力ある相撲をご覧いただけますよう、これからも取り組んで参ります」とファンへ約束。今は協会が一丸となって、本場所開催の時を辛抱強く待ち続ける。

◆過去の場所の変則開催と中止 終戦直前の1945年夏場所は当初5月に予定されていたが、空襲のため延期。6月に一般に非公開とし、旧両国国技館に傷痍(しょうい)軍人や関係者らを招待して7日間実施した。46年は被災した国技館の修復が遅れ、夏場所を中止。近年では2011年2月に発覚した八百長問題で、実態解明などを優先させるため、同年春場所実施を断念し、65年ぶりに本場所を中止した。同年夏場所も興行ではなく技量審査場所として無料公開で開催した。

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大相撲夏場所は中止、名古屋場所は無観客東京開催へ

閑散とする両国国技館

日本相撲協会は4日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2週間延期して24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)の中止を発表した。本場所の中止は八百長問題の影響を受けた11年春場所以来、9年ぶり3度目となった。

協会内ではこれまでに、高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山ら計7人の新型コロナ感染者が判明。全国での感染拡大も深刻化する一方で、協会は夏場所の開催可否について政府の要請に沿って対応する構えを見せていた。

この日には政府発令の6日期限の緊急事態宣言が、31日まで延長された。「我々は国の方針に従うのは当たり前。中止は当然でしょう」、「感染者が出ているのだから当然の判断。みんなそうなると思っていた」と話す親方衆がいるなど、協会内でも夏場所中止を訴える声が出ていた。

また7月19日に初日を予定していた名古屋場所の開催場所を、名古屋市内のドルフィンズアリーナから東京・両国国技館に変更することも発表。3月の春場所同様に無観客開催を目指す方針を示した。

9月の秋場所後に予定していた秋巡業の中止も発表した。

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高田川親方ら4月末に退院/これまでの角界主な動き

3月22日、大相撲春場所千秋楽で協会挨拶を行う八角理事長

日本相撲協会が新型コロナウイルス感染拡大の影響により、24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)を中止する方向で調整していることが3日、関係者の話で分かった。角界ではこれまでに、高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山ら計7人の感染者が判明。政府発令の6日期限の緊急事態宣言が、31日まで延長される方向となったこともあり実施は厳しい状況となった。本場所が中止となれば、八百長問題の影響を受けた11年春場所以来、9年ぶり3度目となる。

<これまでの角界の主な動き>

▼3月1日 春場所の史上初の無観客開催を決定。

▼8日 春場所初日。

▼22日 感染者がゼロのまま千秋楽を迎える。

▼4月3日 夏場所、名古屋場所開催の2週間延期を決定。

▼10日 幕下以下の力士が「陽性」と判明。角界で陽性反応を示したのは初。

▼23日 高田川親方がPCR検査を受け、都内の病院に入院。

▼24日 高田川親方のPCR検査の結果が「陽性」と判明。弟子の十両白鷹山もPCR検査を受けて「陽性」が確認される。

▼25日 白鷹山が入院。他に幕下以下の力士4人がPCR検査で「陽性」と判明。協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、接触を伴わない稽古の継続を通達。

▼27日 協会が夏場所の新番付を発表。

▼30日 協会が高田川親方、白鷹山ら6人の退院を公表。

▼5月1日 安倍晋三首相が緊急事態宣言延長を4日に決める意向を表明。

土俵が片付けられた両国国技館内の全景
高田川親方(19年6月24日撮影)

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11年春場所は八百長問題で/過去の変則開催と中止

閑散とする両国国技館

日本相撲協会が新型コロナウイルス感染拡大の影響により、24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)を中止する方向で調整していることが3日、関係者の話で分かった。角界ではこれまでに、高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山ら計7人の感染者が判明。政府発令の6日期限の緊急事態宣言が、31日まで延長される方向となったこともあり実施は厳しい状況となった。本場所が中止となれば、八百長問題の影響を受けた11年春場所以来、9年ぶり3度目となる。

◆過去の場所の変則開催と中止 終戦直前の1945年夏場所は当初5月に予定されていたが、空襲のため延期。6月に一般に非公開とし、旧両国国技館に傷痍(しょうい)軍人や関係者らを招待して7日間実施した。46年は被災した国技館の修復が遅れ、夏場所を中止。近年では2011年2月に発覚した八百長問題で、実態解明などを優先させるため、同年春場所実施を断念し、65年ぶりに本場所を中止した。同年夏場所も興行ではなく技量審査場所として無料公開で開催した。

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3月22日、大相撲春場所千秋楽で協会挨拶を行う八角理事長

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大相撲夏場所は中止で調整 協会幹部「開催絶望的」

両国国技館内の全景(2011年3月4日撮影)

日本相撲協会が新型コロナウイルス感染拡大の影響により、24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)を中止する方向で調整していることが3日、関係者の話で分かった。角界ではこれまでに、高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山ら計7人の感染者が判明。政府発令の6日期限の緊急事態宣言が、31日まで延長される方向となったこともあり実施は厳しい状況となった。本場所が中止となれば、八百長問題の影響を受けた11年春場所以来、9年ぶり3度目となる。

   ◇   ◇   ◇

日本相撲協会が新型コロナウイルス感染拡大の影響により、24日に初日を予定していた大相撲夏場所(両国国技館)を中止する方向で調整していることが3日、複数の関係者の話で分かった。

相撲協会は開催可否について、政府の要請に沿って対応するとしている。6日期限の緊急事態宣言が31日まで延長される方向となったこともあり、実施は厳しさを増していた。

関係者によると、4日の延長表明を受け、電話などでの持ち回り理事会を経て正式決定する見込み。本場所が中止されれば、八百長問題の影響を受けた2011年春場所以来、9年ぶり3度目となる。

協会は3月、大阪の春場所を史上初の無観客で実施。協会員に感染者が出れば打ち切りの方針だったが、15日間を完遂した。

コロナ禍が収まらない状況下、4月3日の臨時理事会で夏場所と7月の名古屋場所を2週間延期する措置を決めた。4月7日に緊急事態宣言が発令されるなど事態は悪化。協会内でも3日までに、高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら計7人の感染が判明している。

ある協会幹部は「春場所の時とは状況がかなり違う。協会内で感染者も出たし、夏場所の開催は絶望的だ」と話した。

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夏場所開催可否は「政府が出す情報の状況見ながら」

芝田山親方(元横綱大乃国)(2020年2月11日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開催可否が決まっていない大相撲夏場所(24日初日、東京・両国国技館)について、引き続き政府の動向を注視していく姿勢を示した。

報道陣の電話取材に応じたもので「政府から出される状況というものを見ながら、私たちも次のことを考えていかないといけない。政府から出される緊急事態宣言の延長、これと世の中の動きを含めて検討材料になると思う」などと述べた。

プロ野球、Jリーグをはじめ、さまざまなスポーツの公式戦が止まっている。3月の春場所は無観客開催で実施したが「相撲界が動くということは、世の中に対して影響を与える部分があるから、いろんな状況を見ながら次の5月場所のことを考えていくということ」と開催の可否は慎重に見極める。また、それを決める理事会などの会議の招集についても「今は(幹部らが)集まることはできないだろう」と話した。

前日4月30日は、新型コロナウイルスに感染した高田川親方(元関脇安芸乃島)、弟子の十両白鷹山、部屋名未公表の幕下以下の力士4人の計6人が、同30日までに退院したことを明らかにしたが、この日は感染者の連絡はなく、引き続き入院している幕下以下の力士1人の状況についても現状の連絡はないという。入院中の力士について同広報部長は「徐々に回復傾向にあるということで、私は早く回復してくれればいいと思っている」と願った。

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コロナ感染の十両白鷹山、高田川親方ら6人が退院

高田川親方(左)と十両白鷹山

大相撲の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が30日、報道陣の電話取材に応じ、25日に新型コロナウイルス感染が発表された高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山、4人の幕下以下の力士を含めた計6人の協会員が30日までに退院したことを明らかにした。芝田山広報部長は「検査の結果が陰性になったということです。何より長い期間にならなくて良かった」と話した。それぞれの退院日は不明という。

10日に協会員として初めて感染した幕下以下の力士については「回復傾向にあるが、引き続き治療している」と説明した。

また、緊急事態宣言が延長される見通しとなり、夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)開催の判断にも影響を及ぼすことが懸念されるが、芝田山広報部長は「何も決まっていない状況で、何も口にすることはできない。延長がどういうふうに出るか、慎重に考えていきたい。(緊急事態宣言が延長されることで)どういうふうになるか分からないが、我々の社会も世間に大きな影響を与える。しっかり見極めないといけない」と話した。

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芝田山広報部長「検査行っている」コロナ感染の7人

芝田山広報部長(2020年3月1日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は28日、報道陣の電話取材に応じ、この日協会員から新たな感染者は出なかったと明かした。

25日に高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山らの新型コロナウイルス感染が判明。これまでに陽性反応が出た7人について「今日は主事から連絡が入った。入院しているものについては、現時点では入院して療養しながら検査などを行っている」と説明した。

約1カ月後に迫った夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)に向けて、協会執行部による会議は現時点で予定されていないが、同広報部長は「職員も在宅勤務だけど、何かあったらスタンバイできるようになっている」と、有事に備えていることを強調した。

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新型コロナ感染の高田川親方ら「新しい情報はない」

高田川親方(19年6月24日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が27日、電話取材に応じ、25日に新型コロナウイルス感染が判明した高田川親方(元関脇安芸乃島)や十両白鷹山らについての詳細は、26日と変わらず、不明とした。

直接連絡を取ることができず、入院している病院などからの連絡を待っているというが「新しい情報はない」。夏場所開催などについては「状況を見ていくしかない」と話した。協会は感染防止のため番付表を各部屋へ配送する異例の措置を取った。通常の東京開催場所では、力士らが午前6時の番付発表に合わせて両国国技館に集合して直接受け取るが、接触による感染リスクを避けるために見合わされた。

19年1月、初場所で十両土俵入りに臨む白鷹山

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新弟子検査5・12に実施予定 情勢によって変更も

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は27日、電話取材に応じ、延期が決まっていた夏場所(5月24日初日・両国国技館)の新弟子検査を5月12日に行う予定だとした。

新弟子検査は28日に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期が決まっていた。当初から中止予定はなく、実施日が決まったが「情勢、状況によっては変更の可能性もある」と説明した。

夏場所の番付が発表され「番付は先場所の成績を表すものなので、今日予定通りに発表された。番付が発表されたからといって見通しが良くなったということではない」と話した。

番付発表翌日から、本場所に向けて本格的な稽古を再開する部屋は多い。「接触を避けるような形での稽古を続けて下さいという、理事長からの通達がある。各部屋の師匠がある程度判断していかないといけない。部屋の親方が見極めた上で稽古していくことが大事」と話した。

25日に感染が判明した、高田川親方(元関脇安芸乃島)と弟子の十両白鷹山、幕下以下の力士4人について、容体などの詳細は現在も収集しているという。

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琴勝峰「気持ちが引き締まった」幕内昇進に意気込む

新入幕を果たした夏場所の番付表を手に持ち、自身のしこ名を指さす琴勝峰(日本相撲協会提供)

日本相撲協会が大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した27日、新入幕昇進を果たした東前頭15枚目琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)が報道陣の電話取材に応じ「気持ちが引き締まった。一番上の段までくることができた。でもまだまだ上はあるので、向上心を持っていきたい」と意気込みを語った。

関取最年少の20歳は、十両を所要3場所で通過した。東十両6枚目だった3月の春場所では12勝3敗で初の十両優勝。「押すにしろ四つに組むにしろ、自分からどんどん攻めていくというのはだんだんとできるようになった」と、自身の中で成長を実感している。191センチ、165キロの大器の躍進に、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「入門したときから体には恵まれていた。ただ、素質だけでは相撲は取れない。そこで一生懸命やってきたことが、けがもなく、こうやっていい結果につながってきたんじゃないかと思います」と目を細めた。

恵まれた環境も成長の一因だ。大関経験者の琴奨菊ら部屋には琴勝峰を含めて5人の幕内力士が在籍。「いろんなタイプの人がいて、内容のある稽古ができている。兄弟子をよく見て勉強させてもらっている」。特に意識しているのが、埼玉栄高の2学年先輩で佐渡ケ嶽親方の長男でもある西前頭13枚目琴ノ若(22)だ。新入幕だった春場所で勝ち越した兄弟子の存在について「すごく刺激になっている。どんどん先に進んでいくので、必死に追いかけたい」とライバル心を隠さなかった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、夏場所は開催が2週間延期となったが「準備期間が増えたと考えている。もっと力をつけるチャンスだと思って」とさらなる成長を期す。現在は千葉・松戸市の部屋で稽古に打ち込み、外出ができないぶんストレッチなどの時間に費やしているという。18年初場所の序ノ口デビューから負け越しはたったの1度というホープは「とりあえず勝ち越すことを目指したい」と、新入幕場所の目標を掲げた。【佐藤礼征】

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朝乃山 高校生にエール「国体まだ分からない」

新大関として迎える夏場所の番付表を手に持ち、自身のしこ名を指さす朝乃山(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。春場所後に昇進を果たした新大関朝乃山(26=高砂)は報道陣の電話取材に応じ、自身のしこ名が太くなった番付表について「(付け出しでデビューした)三段目からずっと見てきて、ちょっとずつ大きくなって実感が湧いた。もっと引っ張っていきたい気持ちになったし、相撲界を盛り上げていきたい」と思いを語った。

新大関場所となる夏場所は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が2週間延期となった。25日には高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山の感染が判明するなど、角界にも感染が広がっている。「ニュースを見たときは協会にも親方、関取衆も感染したんだなと、自分自身も怖いと思った。芸能人もいろんな方々が亡くなっているので、それだけ怖い病気だと改めて思った」。稽古時間以外は、部屋の個室に引きこもる生活が続いているという。

前日26日には8月に東北から九州の21府県で分散開催される予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった。富山商高で高校相撲を経験している朝乃山は、現役高校生に向けて「気持ちを切らさないでほしい」と訴える。「インターハイ中止は残念だけど国体はまだ分からないし、それに向けてまた気持ちを整えて頑張ってほしい。不完全燃焼なら大学に進んで自分のやることをやってほしい。プラス思考に考えて前に前に進んでほしい」とエールを送った。

都内の部屋では四股やすり足などの基礎運動と筋トレで体づくりに励んでいる。力士同士の接触を避けるため、協会からぶつかり稽古や申し合いなどの自粛を求められており、稽古の工夫を余儀なくされているが「自分だけじゃなく力士みんな我慢してやっている」と強調。得意の右四つを強化するため「立ち合いの1歩目、2歩目、立ち合いを大事に稽古している」。晴れの舞台となる新大関場所に向けて、26歳の横綱候補は自身の課題と向き合いながら調整を進めている。

新大関として迎える夏場所の番付表を手に持つ朝乃山(日本相撲協会提供)

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白鵬、五輪延期で「モチベーションまた1年伸びた」

白鵬

日本相撲協会が大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した27日、3場所連続で東の正位に就いた横綱白鵬(35=宮城野)は報道陣の電話取材に応じ「番付が出たということは素直にうれしい」と率直な思いを話した。

2場所連続45度目の優勝を目指す夏場所は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間延期となっている中、白鵬は「全体的に東京がどうなるかというのが、ゴールデンウイーク明けに決まると思う。また1週間なのか2週間なのか、それにも左右されると思う」と開催可否について私見を語った。

協会内でも感染者が出る中で、日々の稽古では感染予防に工夫を凝らしいる。部屋の稽古では換気のため「上から横から扇風機を回して、ドアや窓を全部開けて基本動作をやったりしています」と説明。免疫を下げないために、食事でもサラダを多めに食べてビタミンを摂取。アルコール消毒用のスプレーも常日頃からかばんに入れて持ち歩いているという。「やはり目に見えないもの。世界がコロナを抑えるワクチンがまだないので、気持ち的にかからないように持ち歩いている」と話した。

不安に駆られる状況の中で、かねてから現役続行の目安としていた東京オリンピック(五輪)が21年に延期となったことについては「モチベーションがまた1年伸びた」と前向きにとらえている。18年に亡くなった父ムンフバトさんは、レスリング選手として64年の東京五輪に出場。「64年はおやじが出ていた。本当は今年だったらその目標が早めに達成できたと思うんだけどそれができないのは残念。自分自身がオリンピックを早く見たいというのもあった。でも自分よりオリンピック選手の方が、特にベテラン選手はこの東京オリンピックが最後だという選手もたくさんいたと思う。でも中止ではなく延期ということなので、またオリンピックを狙えるという希望があるので頑張っていくことしかない」。五輪選手と自身を重ねるように、気持ちを高めた。

3日前の25日には高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山が新型コロナウイルスに感染したことが判明するなど、協会内でも感染が拡大しつつある。感染者について白鵬は「今は悪化させないように、場所までまだ時間がありますから、早く良くなってほしい」と早期の回復へエールを送った。初日まで1カ月弱。「(史上初の無観客開催となった)3月も、1人感染者が出たら中止。目に見えないものだから、祈りながら1日1日15日間戦っていた。もう1回頑張らなきゃと思う」と、気を引き締めた。

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小結から平幕降下の遠藤は東の前頭筆頭に/新番付

春場所5日目で土俵入りする遠藤(2020年3月12日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

【降下】

〈三役から平幕〉

遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭

北勝富士(27=八角)東小結→西前頭5枚目

〈幕内から十両〉

明生(24=立浪)東前頭17枚目→東十両筆頭

栃煌山(33=春日野)西前頭10枚目→西十両2枚目

東龍(32=玉ノ井)東前頭16枚目→東十両3枚目

大奄美(27=追手風)西前頭17枚目→東十両4枚目

剣翔(28=追手風)東前頭15枚目→西十両7枚目

〈十両から幕下〉

矢後(25=尾車)東十両10枚目→西幕下筆頭

朝玉勢(26=高砂)西十両12枚目→東幕下2枚目

友風(25=尾車)西十両13枚目→西幕下11枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

西大司→西太司(さいだいじ=入間川)

〈序二段〉

阿蘇錦→阿蘇ノ山(あそのやま=境川)

三森→毅ノ司(きのつかさ=入間川)

大村→筑零扇(ちくれいせん=陸奥)

大國旭→吉澤(よしざわ=中川)

〈序ノ口〉

深沢→欧深沢(おうふかさわ=鳴戸)

掛野→須崎(すざき=大嶽)

小嶺→千代大聖(ちよたいせい=九重)

池田→玉の星(たまのほし=片男波)

高須→■須(たかす=田子ノ浦)(■は高の上の口の縦棒を上下に延ばす)

八木→家島(いえしま=山響)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

大成道喜悌→大成道勝(だいせいどう・まさる=木瀬)

宮乃富司峻氏→宮乃富司峻史(みやのふじ・たかし=入間川)

西大司幸平→西太司康平(さいだいじ・こうへい=入間川)

大村玄之輔→筑零扇源造(ちくれいせん・げんぞう=陸奥)

【退職(年寄)】

荒汐崇司(元大豊)

【引退】

若一郎、春日岫、照樹、琴乃島、刃力、錣炎奨、福ノ富士

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東大関の貴景勝はかど番、幕内・十両一覧/新番付

貴景勝(2020年3月17日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

〈東〉    〈西〉 

   【横  綱】   

白  鵬   鶴  竜

   【大  関】

貴 景 勝   朝 乃 山

   【関  脇】   

正  代   御 嶽 海

   【小  結】

大 栄 翔   隠岐の海

   【前  頭】   

遠  藤< 1>豊  山

隆 の 勝< 2>阿 武 咲

宝 富 士< 3>霧 馬 山

  輝  < 4>碧  山

阿  炎< 5>北勝富士

炎  鵬< 6>竜  電

照  強< 7>徳 勝 龍

石  浦< 8>千代大龍

玉  鷲< 9>  勢

魁  聖<10>妙 義 龍

志摩ノ海<11>栃 ノ 心

佐田の海<12>松 鳳 山

高  安<13>琴 ノ 若

琴 奨 菊<14>若 隆 景

琴 勝 峰<15>千 代 丸

錦  木<16>琴 恵 光

照ノ富士<17>琴 勇 輝

   【十  両】   

明  生< 1>千代翔馬

翔  猿< 2>栃 煌 山

東  龍< 3>旭 秀 鵬

大 奄 美< 4>英 乃 海

旭 大 星< 5>逸 ノ 城

豊 昇 龍< 6>白 鷹 山

大 翔 丸< 7>剣  翔

若 元 春< 8>千 代 鳳

明 瀬 山< 9>美 ノ 海

大 翔 鵬<10>朝 弁 慶

富 士 東<11>木 崎 海

翠 富 士<12>千代ノ皇

貴 源 治<13>天 空 海

千代の海<14>水 戸 龍

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