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大関とり貴景勝「あとはやるだけ」仕上がり自信

稽古を終えてストレッチをする貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関昇進が懸かる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が7日、大阪市・勝山高で場所前最後となる稽古を終えた。4日の二所ノ関一門の連合稽古から番数を多く重ねていたが、この日は四股やすり足などの基礎運動にとどめた。「やることはやった。あとは気持ちや精神的な勝負が大事。自分なりに最高の準備をしたし、あとはやるだけ」と、仕上がりに自信を見せた。

4、5日の二所ノ関一門の連合稽古で計41番。前日6日に行われた稽古では部屋の若い衆と8番取っていたが、この日は相撲を取らなかった。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、1月の初場所千秋楽で痛めた右足裏の状態を考慮したという。初日までの残り2日間は「治療、治療、治療です」と貴景勝。右足を含め、体全体をケアする意向を示した。

明日8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決まる。「相手はだいたい、何となく分かっている。結局は全員と当たるので、あとは順番。自分がどういうイメージを持っていくか」と、足元を見つめた。

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貴景勝「1回会いましょう」突然の求婚にタジタジ

兵庫・阪急西宮ガーデンズで行われたトークイベントで、母校の仁川学院小の児童から質問を受ける貴景勝(左)(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、大関とりとなる春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)を1週間後に控えた3日、兵庫・阪急西宮ガーデンズで行われた化粧まわし贈呈式とトークイベントに出席した。

兵庫・芦屋市出身の貴景勝を一目見ようと、約1000人の観客が集結。両親が見守る中、小中時代に遊びに訪れた同所で「平成最後の場所で後悔しないように、春場所で次の番付を目指したい」と、大関昇進へ決意を語った。

貴景勝は「ここは地元の中の地元。こっち(兵庫)にいたときによく行った」と表情豊かに話した。阪急西宮ガーデンズは、仁川学院小時代の通学路にあり、父・一哉さんに連れられ映画「永遠の0」を鑑賞したこともある。「そのあたりの芝で、友達とゆっくり過ごしていました」と懐かしんだ。

トークイベントでは突然の求婚にタジタジだった。女児に「私は将来、貴景勝関のお嫁さんになりたいんですけど、お嫁さんにしてもらえますか?」と質問され、貴景勝は「10年後に1回会いましょう」と苦笑いを浮かべて回答した。母校・仁川学院小の制服を着た男児2人には「相撲界で一番手強い相手は?」など問われ「この地位になるとみんな強い。一番のライバルは自分自身」と話すと、観客から大きな拍手が起きた。

1週間後に控えた春場所へ、この日の朝稽古では相撲を取らず、四股やすり足など基礎運動を行った。「(相撲を取るより)基礎の方がきつい。疲労を抜くなんてことはない」。4、5日は二所ノ関一門の連合稽古が行われ、そこで相撲を取る意向。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「(貴景勝は)いつもと変わらず淡々とやっている」と、弟子の調整ぶりを話した。

兵庫・阪急西宮ガーデンズで行われた化粧まわし贈呈式とトークイベントを終え、集まったファンから声援を送られる貴景勝(左)(撮影・佐藤礼征)

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貴景勝「プレッシャーはね返す」大関とりへ意欲

梅を背にガッツポーズする関脇・貴景勝(撮影・上田博志)

大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関昇進が懸かる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、意気込みを語った。春場所の新番付が発表された25日、2場所連続で東関脇の地位についた貴景勝は、大阪市・勝山高で会見に臨んだ。約40人の報道陣を前に「(大関昇進へ)全てが備わっていないといけない。プレッシャーがかかるのはしょうがない。正面からはね返すつもり」と、重圧に立ち向かう覚悟を示した。

「自分の想像だけで言えば、大関、横綱は別格」と並々ならぬ思いを口にした。先場所11勝を挙げ、大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」に届いたが、昇進は見送られた。今場所は明確な大関とりとなるが「(大関昇進は)1つの区切りだけど、そこに気持ちの上下はない。気は引き締まったけどやることをやるだけ」と、平常心を貫く。会見に同席した師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「貴景勝は頭の切り替えも速いし度胸もいい。実力も備わっている。それ(大関)に近づいているのでは」と太鼓判を押した。

初場所千秋楽の豪栄道戦で痛めた右足裏も完治。「あとは厳しい稽古をして相撲を取るだけ。弱い自分、マイナス思考の自分に勝つ」。舞台は兵庫県出身の貴景勝にとって準ご当地となる大阪。「関西の皆さんに応援してもらえるような力士になりたい」と話した。

大阪府立勝山高校の相撲道場で会見した関脇・貴景勝(撮影・上田博志)
千賀ノ浦親方(右)と握手を交わし笑顔を見せる関脇・貴景勝(撮影・上田博志)

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貴景勝に銀色の新化粧まわし「力借りていい成績を」

地元兵庫の企業である赤穂化成と三井物産の子会社シャークベイ共同の化粧まわしを贈呈された関脇貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲春場所で大関昇進が懸かる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、塩の力を借りて活躍することを誓った。21日、都内で行われた化粧まわし贈呈式に出席。春場所で「赤穂の塩」をまき塩として提供する予定の赤穂化成と、三井物産の子会社でオーストラリアに拠点を置くシャークベイとの共同で制作された化粧まわしに、貴景勝は「こんな立派な化粧まわしをいただいた。化粧まわしと塩の力を借りて、春場所でいい成績を残したい」と、力強く語った。

赤穂化成は貴景勝の地元である兵庫県の企業で、シャークベイは原料の生産、出荷などで取引している。まき塩で土俵を清める相撲と塩の関係性を機に、化粧まわし贈呈にいたったという。化粧まわしの基調となる銀色は「内なる力を発揮する色」。貴景勝は「内なる、というのは精神面のことだと思っている。ますます精神的に強くならないといけない」と、責任感を口にした。

贈呈式には師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)、衆議院議員の山口壮氏(赤穂市、兵庫12区)、外務政務官の辻清人氏(台東区、東京2区)ら関係者約100人が集まった。

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貴景勝が焦らずゆっくり調整「すり足は今日から」

貴景勝(2019年2月6日撮影)

大相撲の関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、初場所で負傷した右足への負荷を上げた。8日、東京・台東区の部屋ですり足やぶつかり稽古を行った。

初場所千秋楽の先月27日、大関豪栄道戦で右足を負傷。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、当時は足の裏に内出血の症状が見られた。始動した6日の朝稽古では、四股やダンベルを使用した運動が中心で、この日の朝稽古後に貴景勝は「すり足は今日から始めた」と話した。すり足は速度を上げず、感覚を確かめるようにじっくりと行った。「まだちょっと(ペースを上げるには)早いので、遅めでやっている」と、焦らずに調整している。

ぶつかり稽古では幕下貴健斗を相手に、立ち合いの動作の確認に終始し、全力で踏み込まなかった。加減を抑えた中でも「(状態は)悪くはない」と前を向く。春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、「基礎を詰めてやっていく」と意気込んだ。

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貴景勝が大関へ意欲「自分でもハッパをかけないと」

大関とりとなる春場所に向けて稽古を再開し、おもりを使用したスクワットで体を動かす貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が6日、大関昇進へ明確な意欲を示した。初場所から10日がたち、東京・台東区の部屋で稽古を再開。大関とりとなる春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて始動した。

あえて貴景勝は「大関」という言葉を口に出した。「今までは大関とは具体的に言わずに『次の番付へ』と濁していたけど(春場所に向けて)自分でもハッパをかけないといけない」。初場所の千秋楽で阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「大関に近い力士であることは間違いない」と評価。初場所で11勝を挙げ、大関昇進の目安となる三役で3場所33勝に到達しながら、同親方は「もう1場所見たい」とした。明確な大関とりとなる春場所へ。貴景勝は「自分の場合はプレッシャーがあればあるほどいい」と、周囲の期待を力に変えるつもりだ。

兵庫県出身の貴景勝にとって、春場所の舞台である大阪は準ご当地になる。3年前には関取昇進を決め、翌年は初の三賞を獲得したが、昨年は右足を負傷して自身初の休場を余儀なくされた。「思い出深い場所でもあり、最悪の気分も味わった」と貴景勝。一方でけがで土俵から離れた間、栄養学を学ぶなど実りある時間も過ごせた。「自分を見つめ直すこともできたし、何かと転機になる場所でもある」。今年は大関昇進を決める節目の場所となるか。

春場所まで残り32日。初場所の千秋楽で痛めた右足裏の影響もあり、この日の稽古は相撲を取らず、四股やおもりを使用したスクワット、ゴムチューブを利用したトレーニングなどで体を動かした。「足の状態を見ながらです。痛いけど、みんなどこかしら痛いところはある」。

初場所後は体の治療に時間を割き、場所中の取組を見返す「頭の勉強」も行った。右足の状態は完全ではないが、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、10日の大相撲トーナメント(東京・両国国技館)にも出場する意向を示しているという。巡業こそないものの、NHK福祉大相撲など場所前の行事が数多く控えている。右足の状態も懸念しながら、貴景勝は「いつにも増して基礎をつくらないといけない」と入念な調整を続ける。

【佐藤礼征】

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貴景勝が豆まき、春場所での大関とりへ「淡々と」

東京・麻布台で豆まきをする貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲の元稀勢の里の荒磯親方、関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が3日、東京・麻布台の霊友会釈迦(しゃか)殿で行われた節分会に参加した。一門の総帥の二所ノ関親方(元大関若嶋津)、西岩親方(元関脇若の里)、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)、田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)、大関高安(28=田子ノ浦)、平幕松鳳山(34=二所ノ関)、十両貴源治(21=千賀ノ浦)らと豆をまいた。

同所での豆まきには、初代横綱若乃花から二所ノ関一門の関係者が参加している、いわば伝統行事。

春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりとなる貴景勝は、初場所の千秋楽から1週間がたち、「普段通り過ごせている」と話した。稽古も間もなく再開する予定。2月は巡業がないが、4日は全協会員対象の研修、5日は関取対象の研修と定期健康診断、週末には花相撲が控える。春場所に向けた調整へ「淡々とやっていくしかない」とした。

東京・麻布台で豆まきをする元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・佐藤礼征)

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元貴ノ岩「精進したい」断髪式で元日馬富士と再会

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)

大相撲の暴行問題で、被害者にも加害者にもなった元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。約370人がはさみを入れ、自身への暴行で一昨年11月に引退した元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34)らが出席。一方で先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏(46)は来場しなかった。

   ◇   ◇   ◇

元貴ノ岩の断髪式が始まるとほどなく、東の花道から元日馬富士が入場した。一礼して土俵に上がり、故郷モンゴルの後輩にはさみを入れ、両手を肩に乗せて「頑張ってください」と声を掛けた。

17年10月、元日馬富士に元貴ノ岩は暴行された。約2カ月前には元貴ノ岩が付け人を殴った。加害者となった2人はともに責任を取って引退。巡り巡って、再び国技館の土俵に一緒に立った。

1月中旬、2人は会食し、元貴ノ岩が謝罪して和解。「はさみ、お願いします」と要請して、元日馬富士の断髪式出席が決まった。この日、報道陣から「わだかまりはないか?」と問われた元日馬富士は「だから来ている」と明言。さらに、今後が未定の元貴ノ岩について「こういうことになってしまったが、これからも自分なりに応援していきたい」とエールを送った。

元日馬富士に加え、白鵬と鶴竜の両横綱もはさみを入れた。いずれも元貴ノ岩が被害に遭った酒席に同席した面々。それでも断髪後、ツーブロック風の髪形に整えている際に元貴ノ岩は「(はさみを)入れてもらって、うれしい。いろんなことに精進したいという気持ちでいっぱい」と、感謝の思いを語った。

一方、入門以来約10年も指導を受けてきた花田氏は来場しなかった。健康状態に問題なければ、仮に定年退職していても、入門時の師匠が関取衆の断髪式に出席するのは一般的。それでも不在の先代に対し、元貴ノ岩は「感謝の気持ちでいっぱい」と話した。止めばさみを入れた現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「(元貴乃花親方から)言葉はない。最初に『よろしく』と預かった時点でこれ(断髪式)も入っていると思う」とフォローした。

断髪式後のパーティーで、元貴ノ岩はカラオケでBEGINの「三線の花」を歌った。愛する人と過ごした日々を思い返す歌詞は、断髪式に臨んだ心境と重なったのかもしれない。暴力を振るった貴大将にも優しく接していた。【高田文太】

◆元貴ノ岩が関係した2つの暴行問題 17年10月25日、秋巡業で訪れた鳥取市での酒席で、日馬富士から暴行を受けた。素手やカラオケのリモコンで頭部を十数回殴打された。当時、貴ノ岩の師匠だった貴乃花親方が、鳥取県警に被害届を提出したことが、同11月の九州場所中に発覚。場所後、日馬富士は引退し、白鵬、鶴竜ら酒席にいた関取衆は減給などの処分を受けた。貴ノ岩は2場所全休し、十両に陥落したが昨秋に再入幕した。ところが昨年12月4日に冬巡業で訪れた福岡・行橋市のホテルで、忘れ物をした付け人の貴大将に暴行。その3日後に責任をとって引退した。

千賀ノ浦親方(右)のはさみ入れで断髪を終える元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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ツーブロックに元貴ノ岩 元貴乃花親方は姿見せず

散髪を終えスーツを身にまとう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。

自身に対する暴行事件で、一昨年11月に引退した元横綱日馬富士や、白鵬、鶴竜の現役両横綱ら約370人がはさみを入れた。最後は師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が止めばさみを入れた。入門時から指導を受けてきた先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏は断髪式にも、断髪式後のパーティーにも来場しなかった。

断髪後は、ツーブロック風の髪形にセットし「(頭部が)少し軽くなりました」と笑い、黒のスーツに身を包んだ。終始、涙は見せず、寂しい気持ちがあるか問われても「特にない」と答えた。それでも、整髪の最中には「力士人生の最後だなと思った。いろんな人に支えてもらったので、ところどころ取組が浮かんできた」と、静かに話した。「1番の思い出は横綱、大関と対戦したこと」だという。

同郷のモンゴル出身3横綱が出席したことには「(はさみを)入れてもらって、うれしいです」と語った。また、この日は来場しなかったが、元貴乃花親方に対しては「感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。今後については未定だという。

白鵬(右)にはさみを入れてもらい、あいさつを交わす元貴ノ岩(撮影・河田真司)
断髪式で貴景勝(右)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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貴景勝「本当にお世話になりました」元貴ノ岩断髪式

断髪式で貴景勝(右)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で行われ約370人が、はさみを入れた。最後に師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れた。

貴乃花部屋時代から弟弟子として慕っていた関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)も最後から4番目、関取衆としては最後に、はさみを入れた。兄弟子だった元貴ノ岩に鍛えられ、ことあるごとに「岩関が稽古をつけてくれたから、今の自分がある」と話す間柄だった。良き兄貴分の第2の人生の旅立ちに「相撲界での経験を生かして頑張ってほしいと思います。付け人として付いたし、幕内優勝を決めた時も喜んでくれた。本当にお世話になりました」惜別の言葉を送った。

千秋楽で勝ち12勝目を挙げていれば大関昇進という初場所は、11勝4敗に終わり2場所連続優勝は逃した。その千秋楽で右足を痛め、足の裏に内出血があることが判明。回復具合について聞かれると、少し間を空けて「大丈夫です」と答えたが、4日からの稽古再開、9日と10日に行われる花相撲への参加については「まだ…」と明言を避けた。

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鶴竜「お疲れさん。また会おう」元貴ノ岩の断髪式

断髪式で鶴竜(奥)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で行われ約370人が、はさみを入れた。最後に師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れた。

同郷のモンゴル出身横綱の鶴竜(33=井筒)も、終盤に出席し、はさみを入れた。一昨年10月、元横綱日馬富士による傷害事件で被害者だった元貴ノ岩。その現場にいながら暴行を止められなかったとして、鶴竜は横綱白鵬(33=宮城野)とともに減給処分を受けていた。

はさみを入れた後、鶴竜は取材対応。不祥事で土俵を去ることになったモンゴルの後輩について「それだけ責任のある位置にいたし、仕事をしていたということ。あらためて悔しいという思いは自分が一番、分かっていると思う。彼の人生の中で大きな勉強になったと思う。人間、どこでどう変わるか、何があるか分からないのが人生。偉そうには言えないけど、頑張って、この経験を第2の人生に生かしてほしい」と、励ましの言葉を送った。はさみを入れる際は、肩にそっと手を触れ「お疲れさん。また会おう」と声をかけたという。

1月の初場所は5日目まで2勝3敗。「右距踵関節損傷、右踵骨骨挫傷により約2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し6日目から休場した。ケガの回復具合は「だいぶいい。かかとに水がたまっているけど、いずれ抜けると思う。体も動かして四股も踏んでいるので、あとは土俵の中で、もっと稽古したい。やっぱり足は大事。常に負荷をかけていないと筋肉が落ちるのが早い。1月(初場所)はそれが足りなかった」という。発奮剤は、同じモンゴル出身の関脇玉鷲(34=片男波)の初場所初優勝。両国国技館の天井近くには四方に32枚の優勝額が飾られている。1月の初場所、3月の春場所の優勝力士の額は、5月の夏場所初日に2枚同時に掲額される。「(玉鷲の優勝額の)隣にオレの写真(優勝額)を5月にかけるという、目標がまた出来た。気合を入れて、変に空回りしないように」と話して両国国技館を引き揚げた。

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元貴ノ岩が断髪式 はさみ入れた白鵬はそっと肩触り

白鵬(右)にはさみを入れてもらい、あいさつをかわす元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で始まった。約370人が、はさみをいれる予定になっている。最後の師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れる。

元貴ノ岩が「日本の父」と慕う坂本潤之輔氏に続いて、同郷のモンゴル出身横綱白鵬(33=宮城野)が2番目に土俵に上がり、はさみを入れた。一昨年10月、元横綱日馬富士による傷害事件で被害者だった元貴ノ岩。その現場にいながら暴行を止められなかったとして、白鵬は横綱鶴竜とともに減給処分を受けていた。

はさみを入れた後、白鵬は「これからですからね。(今後の人生の方が)うんと長いですからね」と取材対応で話した。はさみを入れた後、元貴ノ岩の肩をそっと触り、言葉をかけた。「肩を触ってあげたからね。それが物語っている。言葉は、いらないんじゃないかな」と多言は避けた。本人からは「ありがとうございました」と返事があったそうだ。第2の人生で相撲で培った経験を生かしてほしい-。そんな質問にも、うなずきながら「それが一番」と話した。

1月の初場所は初日から10連勝しながら3連敗。「右膝血腫、左足関節炎で今後約1週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し14日目から休場した。そのケガの回復具合については「これから」と話すにとどめた。

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダーワニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)
断髪式の前に千賀ノ浦親方(左)と写真に納まる元貴ノ岩(撮影・河田真司)
断髪式前の取材に応える元貴ノ岩(中央)(撮影・河田真司)

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貴景勝右足負傷 千賀ノ浦親方「無理させたくない」

19年1月27日、初場所千秋楽 豪栄道に敗れた貴景勝

千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は30日、弟子の関脇貴景勝(22)が初場所千秋楽の27日に右足を痛め、足の裏に内出血があることを明らかにした。

トーナメント大会など2月の花相撲参加や稽古再開については病院での検査結果を踏まえ、様子を見て決めるといい「無理はさせたくない」と話した。昨年11月の九州場所で初優勝した貴景勝は、初場所でも優勝争いに絡んで11勝した。春場所では大関昇進が懸かる。

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貴景勝V望みつなぐ11勝目「後悔しない相撲を」

3敗を死守し懸賞を手にする貴景勝(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館

持ち味を全面に出した貴景勝が、2場所連続の優勝へ望みをつないだ。

立ち合いから1発で突き放し、土俵際で耐える隠岐の海を左ハズで押し込む。今場所屈指の内容に「後悔しない相撲を取ろうと思った」と大きく息を吐いた。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)も「やろうと思ってできることじゃない。センスですね」と舌を巻いた。

数字上では、大関昇進の目安である三役で3場所33勝に到達した。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、この数字を達成しながら大関に昇進できなかったケースはたったの4度しかない。場所前から「明確な大関とりの場所ではない」としていた審判部。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)はこの日「完璧な相撲。落ちついている」と評価した。千秋楽の正午から審判部内で協議するが、「いろんな意見が出ると思う」とした。

千秋楽で玉鷲が敗れ、貴景勝が勝てば優勝決定戦に持ち込める。勝利が絶対条件の中で結びの一番。「ここで力を出せない根性なしにならないようにしたい」と自らを追い込んだ。【佐藤礼征】

隠岐の海(右)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

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3日~8日目休場の隆の勝が再び休場、右膝に違和感

隆の勝(18年8月27日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)が再び休場した。「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出。残り日数を全て休場し、来場所の復帰を目指す。

今場所は右膝を痛めて3日目から休み、9日目から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「本人は違和感があるみたい。剥離骨折もしている。無理はさせたくない」と話した。手術の予定はないという。

19年1月21日、初場所9日目 大奄美(右)を送り出しで破る隆の勝

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隆の勝が休場 西十両2枚目、右膝靱帯を損傷

隆の勝

大相撲の西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)が初場所3日目から休場することが決まった。15日に「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出。前日14日の2日目、大翔鵬戦で負傷した。隆の勝が休場するのは10年春場所の初土俵以来、初めて。3日目の対戦相手、石浦は不戦勝となる。

隆の勝はこの日の朝稽古に参加せず、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)とともに病院へ向かった。前日の取組後に支度部屋で「(痛めたのは)土俵に残ったときなのか、いつかは分からない。(右膝の感覚は)じんじんとしている。部屋に戻ったら1日中(右膝を)冷やす予定です」と話していた。

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新関脇貴景勝「感情の波なくす」心身の熟成で連続V

新関脇会見に臨んだ貴景勝(撮影・佐藤礼征)

11月の大相撲九州場所で初優勝し、初場所で新関脇に昇進した貴景勝(22=千賀ノ浦)が25日、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)同席のもと、都内の部屋で記者会見した。19年は大関昇進の期待も高まる中、さらなる飛躍へ静かに野心を示した。

22歳らしからぬ落ちついた口調で、新しい地位の思いを語った。「小さい頃から関脇はかっこいいと思っていた」。充実感を覚えても、現状にとどまるつもりはない。「力士として上の番付を目指すのは当たり前。横綱、大関は別格だが、そこを目指す価値は本当に大きい」。

2人の横綱との一番で真価が問われる。初優勝を遂げた九州場所では、白鵬と鶴竜が休場し不在。ともに過去3戦でいまだ白星がない。19年は大関とりの期待も高まるが、番付上昇へ、避けては通れない2人だ。稀勢の里を含めた3人の横綱とは「実力が違うので、特に対策も立てられない」と謙虚に構えた。「とにかく負けたくないという気持ちで挑むしかない」。千賀ノ浦親方は、弟子の大関昇進の可能性について「先場所みたいな自分の相撲を取れれば面白い」と期待を寄せた。

連続優勝がかかる初場所へ、残り約3週間。「長所の突き押し相撲を徹底的に磨いて、感情の波を一切なくせるようにしたい」。マスコミの注目度は高まり、イベントにも引っ張りだこだったこの1カ月。自らを律するように、心身の熟成を誓った。【佐藤礼征】

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新関脇貴景勝「満足しちゃだめ」横綱大関昇進に野心

新関脇会見に臨んだ貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲の貴景勝(22=千賀ノ浦)が25日、来年1月の初場所の番付発表にあたり、都内の部屋で新関脇昇進の会見を行った。

この日発表された番付表で自分の名前を指さし「関脇になることができてうれしいです」と話した。関脇の地位について「小さい頃から関脇はかっこいいな、なりたいなと思っていた」と明かした。

先月の九州場所を制しても慢心は一切見せない。「満足しちゃだめ。力士として上の番付を目指さなくちゃいけない」。初場所を含め、19年は大関昇進も期待される。「横綱、大関は別格。目指す意味は大きい」と野心を見せた。

会見に同席した師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「自分の100%の相撲を取ってほしい」とエールを送った。自身の最高位を超えた弟子について「次は大関を狙える地位。うれしい」と喜んだ。

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貴ノ岩が引退手続き 本人がやるべきことは完了

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

付け人に暴力を振るって7日に引退した大相撲の元前頭貴ノ岩(28)が10日、東京・両国国技館を訪れ、引退に必要な各種手続きを行った。

協会関係者が明かしたもので、この日の昼すぎ、師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に付き添われ、日本相撲協会の事務所を訪れたという。協会関係者によると、これで元貴ノ岩がやるべきことは完了。千賀ノ浦親方は両国国技館で元貴ノ岩の断髪式を希望しているが、その手続きは今後、基本的に同親方が対応することになる。

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元貴ノ岩に千賀ノ浦親方「最後の花道」断髪式実施へ

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋の朝稽古(撮影・佐藤礼征)

大相撲の巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り、現役を引退した元幕内貴ノ岩(28)について、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が8日、断髪式を行いたい意向を示した。初場所後の来年2月中旬に東京・両国国技館での実施を視野に入れる。この日の稽古後「幕内で相撲を取った男だからね。最後の花道としてやってあげたい」とした。引退相撲で国技館の土俵を使用できるのは、関取として通算30場所以上の在位が条件。元貴ノ岩はそれを満たしている。

元貴ノ岩は4日午後11時ごろ、冬巡業で滞在していた福岡・行橋市のホテルで付け人の三段目貴大将(23)を4、5発殴った。翌5日に事態が判明。帰京して事情聴取を受けると、6日には千賀ノ浦親方に引退の意向を伝え、7日に引退会見も行った。一夜明けたこの日は姿を見せず、当面は都内の自宅で過ごすという。今後、協会には足を運び、退職金などの手続きを済ませる見込みだ。

引退後の活動は未定。関係者などと話し合いを重ねていくようだ。同親方は「今のところ全く決まっていない。日本にとどまるのか、モンゴルに帰るのかも。ただ『部屋を応援できるようになりたい』と言っていた。個人的には、日本とモンゴルを行き来できるようになれれば」と話し、角界を去った弟子の身を案じていた。引退会見の舞台となった同部屋では5日の事態発覚後、初めて朝稽古を公開。日常を取り戻しつつある。同親方は「淡々と変わりなくやれた」と普段通りを強調した。【佐藤礼征】

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