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友風1年4カ月ぶり出場へ 大けが克服「奇跡」親方
友風(2019年9月16日撮影)
大相撲の幕内経験者で7場所連続休場中の友風(26=尾車)が春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)出場に向けて調整していることが7日、分かった。電話取材に応じた師匠の尾車親方(元大関琴風)が明かした。
友風は西前頭3枚目だった19年九州場所で右膝関節脱臼により3日目から途中休場し、今年1月の初場所で番付は西三段目95枚目まで降下。春場所では序二段から再出発する見通しとなる。
昨年はトレーニング施設が整っている地元の神奈川を拠点にリハビリを重ね、母校、向の岡工高ではまわしを締めて四股やすり足などの稽古を再開していた。師匠によると初場所後は東京・江東区の部屋に戻って連日、稽古場におりているという。ぶつかり稽古で十両矢後に胸を出したり、三段目力士と相撲を取る段階まで回復。尾車親方は「(けがをする前と比べて)そこまで痩せていない。しっかり鍛えてきたんじゃないか」と話した。
春場所に出場すれば1年4カ月ぶりの本場所となる。師匠は「(復帰は)奇跡ですよね。いい苦労をしてきたんじゃないか」と、大けがを乗り越えつつある弟子に期待を寄せた。

- 19年11月、琴勇輝に押し出され土俵下で動けない友風
中村親方「復帰の思い伝わる」大けがの友風から動画
中村親方(元嘉風)
大相撲の中村親方(元関脇嘉風)が1日、昨年九州場所で右ひざに大けがを負った弟子の友風の現状を語った。
都内で行われたアスリートのセカンドキャリアなどをサポートする団体「一般社団法人 APOLLO PROJECT」設立の記者会見にリモート参加。会見後の囲み取材で、報道陣から友風の現状について聞かれると「本人は辞める気はさらさらない。復帰に向けて鍛錬を重ねています」と明かした。
友風は西前頭3枚目だった昨年九州場所で、右膝関節脱臼により途中休場。今年の初場所、春場所、7月場所と3場所連続で全休中だ。そんな友風からリハビリやトレーニングの動画が送られてくるといい「頑張っていると言うと申し訳ないぐらいコツコツとやっている。回復もゆっくりで歯がゆい思いはあると思う。ただ『絶対に復帰する』という思いが動画を見て伝わってくる」と話した。
中村親方は友風の現在について、「本当は尾車部屋でやるのが望ましいけど」と前置きした上で、リハビリやトレーニング設備が整っている地元・神奈川に戻っていることを明かした。また、母校・向の岡工高でまわしを締めて稽古していることも明かした。「四股、すり足、本当に軽めだけどぶつかりもやっている」といい、弟子の復活に期待した。
幕下友風が懸命リハビリ 歩く姿に「先生が泣いた」
友風(2019年9月16日撮影)
日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、東京・両国国技館で報道陣の代表取材に応じ、昨年の九州場所で右膝を負傷した弟子の幕下友風(25=尾車)がリハビリに励んでいることを明かした。
「土曜日は(リハビリが)休みだから土曜日はうち(部屋)に来てうちの上でトレーニングルームでやっている、張り切っている」。
友風は自己最高位の西前頭3枚目だった昨年九州場所、2日目の取組で右膝を負傷。「右膝関節脱臼」の大けがで、師匠も当時「(全治に)最低でも1年はかかる」と話していた。
懸命に復帰を目指す弟子の姿に「あいつの歩く姿を見て(手術した)先生が泣いたって。どういうことが待ち受けるか分からないが、今やっていることに無駄はないと思っているんだろうね。次へ向かっていく意味で」とうなずいた。
また、幕下に陥落した部屋頭の矢後(25=尾車)には両膝の手術を受けるよう勧めたと明かした。「引っかかっている半月板を両脚取った。これだけ時間あるんだから、今しかチャンスがないぞって(矢後に)言って」。
夏場所の中止が発表された直後、すぐに片脚を手術。リハビリを経て、今では稽古場で四股を踏む状態まで回復したという。
「(7月場所には)全然間に合う。あいつにとっては相撲の神様がくれた時間だったんだよ。協会にとっては大変だけど。1場所ないというのはね。けがのある人はみんな、この期間にいろいろケアをしてるんじゃないか。良かったんじゃないか」。
年6回の本場所を戦う大相撲の力士。夏場所は中止となったが、心身の回復に時間をあてつつ、7月場所に向けて調整している。
小結から平幕降下の遠藤は東の前頭筆頭に/新番付
春場所5日目で土俵入りする遠藤(2020年3月12日)
日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。
【降下】
〈三役から平幕〉
遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭
北勝富士(27=八角)東小結→西前頭5枚目
〈幕内から十両〉
明生(24=立浪)東前頭17枚目→東十両筆頭
栃煌山(33=春日野)西前頭10枚目→西十両2枚目
東龍(32=玉ノ井)東前頭16枚目→東十両3枚目
大奄美(27=追手風)西前頭17枚目→東十両4枚目
剣翔(28=追手風)東前頭15枚目→西十両7枚目
〈十両から幕下〉
矢後(25=尾車)東十両10枚目→西幕下筆頭
朝玉勢(26=高砂)西十両12枚目→東幕下2枚目
友風(25=尾車)西十両13枚目→西幕下11枚目
【改名<1>】(しこ名の上の部分)
〈幕下〉
西大司→西太司(さいだいじ=入間川)
〈序二段〉
阿蘇錦→阿蘇ノ山(あそのやま=境川)
三森→毅ノ司(きのつかさ=入間川)
大村→筑零扇(ちくれいせん=陸奥)
大國旭→吉澤(よしざわ=中川)
〈序ノ口〉
深沢→欧深沢(おうふかさわ=鳴戸)
掛野→須崎(すざき=大嶽)
小嶺→千代大聖(ちよたいせい=九重)
池田→玉の星(たまのほし=片男波)
高須→■須(たかす=田子ノ浦)(■は高の上の口の縦棒を上下に延ばす)
八木→家島(いえしま=山響)
【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)
大成道喜悌→大成道勝(だいせいどう・まさる=木瀬)
宮乃富司峻氏→宮乃富司峻史(みやのふじ・たかし=入間川)
西大司幸平→西太司康平(さいだいじ・こうへい=入間川)
大村玄之輔→筑零扇源造(ちくれいせん・げんぞう=陸奥)
【退職(年寄)】
荒汐崇司(元大豊)
【引退】
若一郎、春日岫、照樹、琴乃島、刃力、錣炎奨、福ノ富士
徳勝龍、初日は先場所V争いの正代 2日目は朝乃山
徳勝龍(20年1月撮影)
日本相撲協会審判部は6日、新型コロナウイルスの感染防止のため無観客開催として8日に初日を迎える、大相撲春場所の取組編成会議を開催する大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で開き、初日と2日目の取組を発表した。
今場所12勝すれば、大関昇進目安とされる三役で3場所通算33勝に到達する関脇朝乃山(26=高砂)は初日が隠岐の海(34=八角)、2日目は先場所優勝の徳勝龍(33=木瀬)の平幕相手のスタートとなる。
両横綱は東の白鵬(34=宮城野)が、先場所敗れた小結遠藤(29)、2日目は平幕の大栄翔(26)と追手風勢との対戦が組まれた。西の横綱で、今場所は番付上で大関も兼ねる「横綱大関」の鶴竜(34=陸奥)は、初日が大栄翔、2日目は小結北勝富士(27=八角)の挑戦を受ける。
38年ぶりの一人大関となる貴景勝(23=千賀ノ浦)は、初日が高安(30=田子ノ浦)、2日目は隠岐の海と戦う。1月の初場所で20年ぶりの幕尻優勝を果たし、西前頭17枚目から同2枚目へと一気に番付を上げた徳勝龍(33=木瀬)は、初日が19場所ぶり関脇復帰の正代(28=時津風)戦。先場所は千秋楽まで優勝争いを演じた注目カードが組まれた。2日目は近大の後輩にあたる朝乃山と対戦する。
小兵の人気力士で今場所は上位総当たりが予想される東前頭4枚目の炎鵬(25=宮城野)は、初日が御嶽海(27=出羽海)、2日目は竜電(29=高田川)と平幕勢との対戦で滑り出す。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との史上9組目の「親子幕内」を果たした、東前頭18枚目の琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)は初日に大奄美(27=追手風)、2日目は明生(24=立浪)と対戦する。
十両以上の初日からの休場力士は、西十両13枚目の友風(25=尾車)だけ。また、前任の阿武松部長(元関脇益荒雄)の退職で空席となっていた審判部長は、引き続き九州場所担当部長の境川理事(元小結両国)が代理で務める。
7日は同所で無観客、さらに通常なら三役以上が対象となっている力士の出席も見合わせた中で土俵祭が執り行われ、8日の初日を迎える。
徳勝龍が西前頭2枚目に躍進 十両以上の番付一覧
横綱白鵬(2020年2月2日撮影)
日本相撲協会は24日、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。
〈東〉 〈西〉
【横 綱】
白 鵬 鶴 竜
【大 関】
貴景勝
【関 脇】
朝乃山 正 代
【小 結】
北勝富士 遠 藤
【前 頭】
大栄翔 <1> 高 安
隠岐の海 <2> 徳勝龍
豊 山 <3> 御嶽海
炎 鵬 <4> 阿 炎
竜 電 <5> 阿武咲
妙義龍 <6> 輝
宝富士 <7> 玉 鷲
松鳳山 <8> 霧馬山
隆の勝 <9> 栃ノ心
佐田の海 <10> 栃煌山
千代大龍 <11> 照 強
石 浦 <12> 勢
琴奨菊 <13> 碧 山
魁 聖 <14> 錦 木
剣 翔 <15> 千代丸
東 龍 <16> 志摩ノ海
明 生 <17> 大奄美
琴ノ若 <18>
【十 両】
琴勇輝 <1> 英乃海
千代翔馬 <2> 若隆景
照ノ富士 <3> 大翔鵬
翔 猿 <4> 大翔丸
琴恵光 <5> 旭秀鵬
琴勝峰 <6> 天空海
水戸龍 <7> 美ノ海
旭大星 <8> 逸ノ城
木崎海 <9> 豊昇龍
矢 後 <10> 貴源治
若元春 <11> 翠富士
白鷹山 <12> 朝玉勢
千代の海 <13> 友 風
千代鳳 <14> 明瀬山
旭勇幸全勝、復帰場所で宇良と序二段千秋楽V決定戦
宇良と序二段優勝決定戦を行う旭勇幸(撮影・鈴木正人)
<大相撲初場所>◇13日目◇24日◇両国国技館
序二段の優勝争いは、7戦全勝同士による東28枚目で幕内経験のある宇良(27=木瀬)と西84枚目の旭勇幸(25=中川)による、千秋楽優勝決定戦に持ち越された。
まず6戦全勝同士で旭勇幸が、東49枚目の大辻(16=高田川)を寄り倒し7戦全勝とした。その約40分後に出た宇良が、三段目で全勝だった竜風(26=尾車)を下し、千秋楽の優勝決定戦が決まった。
旭勇幸は、勝った瞬間、拳を握りながら喜んだ。「ここまで来たら、やってやろうと。部屋を出るときから気合が入ってました。親方からは『プレッシャーを楽しめ』と言われてました。自分は肝っ玉が小さいからドキドキしていたんですが、親方から『お前なら大丈夫だから楽しめ』と言われて気持ちが和らぎました」と一気に、まくし立てた。
神奈川・向の岡工高では、十両の友風(尾車)と同学年でしのぎを削った。ただ、その高校時代から抱えていた慢性的な左足の痛みが悲鳴を上げ、昨年9月に手術。2場所連続全休明けで臨んだ今場所、最高の結果を残した。
宇良との優勝決定戦は「緊張するでしょうね」と話しながら、リベンジに燃える。「いつだったか、まだ宇良関が入門から間もなくザンバラの頃、1回やったんです。足を取られないように注意して、実際に右足を取りに来たんですけど、とられなくて。でもいっぺんに持って行かれました」と、15年秋場所3日目の2番相撲で敗れた一番を鮮明に覚えている。千秋楽、満員の観客の前でリベンジを果たした時、これ以上ない最高の復帰場所として締めくくれる。
友風休場で診断書公表「右膝関節脱臼で加療中」
友風(2019年7月11日撮影)
日本相撲協会は大相撲初場所(東京・両国国技館)初日の12日、休場の東十両筆頭の友風(25=尾車)について「右膝関節脱臼の加療中にて1月場所の休場を要する」との診断書を公表した。
友風は昨年11月の九州場所で右膝を負傷して途中休場。師匠の尾車親方(元大関琴風)は、本場所前に全休することを明らかにしていた。休場は昨年九州場所に続き2度目。
朝乃山は御嶽海、白鵬は大栄翔と対戦 初日取組
本場所で使用する紫の締め込みを締めて稽古する新関脇の朝乃山
日本相撲協会審判部は10日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲初場所(12日初日)の、初日と2日目の取組を発表した。
成績次第で大関昇進の声がかかりそうな注目の新関脇朝乃山(25=高砂)は初日、17場所連続で在位した三役から陥落の西前頭2枚目の御嶽海(27=出羽海)と対戦する。過去の対戦成績は御嶽海の3勝1敗となっている。2日目は東前頭3枚目の玉鷲(35=片男波)と対戦する。
両横綱は、白鵬(34=宮城野)が新三役の小結大栄翔(26=追手風)の挑戦を受ける。先場所は2日目に対戦し、大栄翔が金星を奪っている。2日目は東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)戦だ。鶴竜(34=陸奥)は、東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)と対戦。2日目は4場所連続小結の阿炎(25=錣山)と当たる。
9度目のかど番で迎える大関豪栄道(33=境川)は、東前頭2枚目の北勝富士(27=八角)戦で初日を迎える。先場所、在位3場所目で大関として初めて勝ち越した貴景勝(23=千賀ノ浦)は西前頭筆頭の妙義龍(33=境川)と当たる。また大関から陥落し、今場所10勝以上で復帰できる関脇高安(29=田子ノ浦)は玉鷲と対戦する。
十両以上の初日からの休場力士は、西前頭3枚目の琴勇輝(28=佐渡ケ嶽)と東十両筆頭の友風(25=友風)の2人。また、前任の阿武松部長(元関脇益荒雄)の退職で空席となっていた審判部長は、九州場所担当部長の境川理事(元小結両国)が代理で務める。11日は同所で土俵祭が執り行われ、12日の初日を迎える。
東の横綱は白鵬、大関は貴景勝 十両以上の番付一覧
白鵬
日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。
〈東〉 〈西〉
【横 綱】
白 鵬 鶴 竜
【大 関】
貴景勝 豪栄道
【関 脇】
朝乃山 高 安
【小 結】
阿 炎 大栄翔
【前 頭】
遠 藤 <1> 妙義龍
北勝富士 <2> 御嶽海
玉 鷲 <3> 琴勇輝
隠岐の海 <4> 正 代
明 生 <5> 炎 鵬
宝富士 <6> 栃ノ心
松鳳山 <7> 阿武咲
碧 山 <8> 竜 電
隆の勝 <9> 豊 山
佐田の海 <10> 石 浦
千代大龍 <11> 輝
剣 翔 <12> 千代丸
琴奨菊 <13> 琴恵光
照 強 <14> 志摩ノ海
東 龍 <15> 勢
栃煌山 <16> 魁 聖
霧馬山 <17>徳勝龍
【十 両】
友 風 <1> 千代翔馬
琴ノ若 <2> 英乃海
大翔丸 <3> 木崎海
錦 木 <4> 水戸龍
若隆景 <5> 大翔鵬
大奄美 <6> 翔 猿
逸ノ城 <7> 矢 後
旭大星 <8> 琴勝峰
旭秀鵬 <9> 天空海
蒼国来 <10> 貴源治
豊ノ島 <11> 彩
朝玉勢 <12> 美ノ海
千代鳳 <13> 照ノ富士
豊昇龍 <14> 魁

- 貴景勝(2019年11月13日撮影)
高安が西関脇、栃ノ心は西前頭6枚目に 新番付
高安
日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。
【降下】
〈大関から三役〉
高安(29=田子ノ浦)西大関→西関脇
〈三役から平幕〉
遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭
北勝富士(27=八角)東小結→東前頭2枚目
御嶽海(26=出羽海)東関脇→西前頭2枚目
栃ノ心(32=春日野)西関脇→西前頭6枚目
〈幕内から十両〉
友風(25=尾車)西前頭3枚目→東十両筆頭
大翔丸(28=追手風)東前頭15枚目→東十両3枚目
錦木(29=伊勢ノ海)西前頭14枚目→西十両4枚目
若隆景(25=荒汐)東前頭16枚目→東十両5枚目
大翔鵬(25=追手風)西前頭15枚目→西十両5枚目
逸ノ城(26=湊)東前頭12枚目→東十両7枚目
〈十両から幕下〉
魁勝(24=浅香山)東十両11枚目→東幕下筆頭
若元春(26=荒汐)西十両11枚目→西幕下筆頭
明瀬山(34=木瀬)東十両14枚目→東幕下4枚目
一山本(26=二所ノ関)西十両6枚目→西幕下5枚目
臥牙丸(32=木瀬)西十両12枚目→東幕下9枚目
【改名<1>】(しこ名の上の部分)
〈幕下〉
本多→若ノ海(わかのうみ=錦戸)
〈三段目〉
和蔵山→和山(わやま=武蔵川)
田子ノ藤→明石富士(あかしふじ=田子ノ浦)
剛竜→萬國(ばんこく=木瀬)
【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)
田子ノ藤大介→明石富士恋次郎(あかしふじ・こいじろう)
和蔵山勇武→和山勇次(わやま・ゆうじ)
剛竜和紀→萬國一(ばんこく・はじめ)
【出身地変更】
〈幕下〉狼雅(二子山)モンゴル→ロシア
【退職】
拓郎(立呼び出し)
【死亡】
羽黒海憲司(世話人)
【引退】
貴ノ富士、淡路海、千代天勝、雷雅、嶋風、朱鷺、遠山、山本桜、鯱ノ富士、今野

- 大関栃ノ心(2019年1月16日)
北天海、村田 序二段は7戦全勝2人の優勝決定戦へ
序二段の優勝決定戦に進んだ北天海(撮影・小沢裕)
<大相撲九州場所>◇13日目◇22日◇福岡国際センター
序二段の優勝争いは、7戦全勝で並んだ2人による千秋楽の優勝決定戦に持ち込まれた。
まず全勝対決で、東56枚目の北天海(20=尾上)が同80枚目の千代虎(16=九重)を会心の相撲で押し倒して、全勝をキープした。モンゴル出身の北天海は、付け人への暴行で引退を余儀なくされた元前頭貴ノ岩の、おいにあたり埼玉栄高では新十両の琴勝峰、幕下納谷の同期生。また1人、有望株が現れた格好で「場所前に境川部屋に出稽古して三段目や幕下の人といい稽古ができた。だから今場所は勝てると思った」と振り返った。初めて番付にしこ名が載った9月の秋場所は序ノ口デビューで6勝1敗。来場所は三段目への出世が確実で「この人みたいになりたかった」と、その取り口から目標にする元大関北天佑のような、組んで良し離れて良しの力士を目指す。
もう1人は、三段目の淡路海を左差しから一気の寄りで破った東16枚目の村田(25=高砂)。西幕下筆頭と関取を目前にしながら、膝の負傷で序ノ口まで番付を落としながら、先々場所で1番ながら土俵復帰すると、先場所は序ノ口で優勝、そして今場所も全勝と、本割では15連勝。友風、若隆景と学生時代に同学年でしのぎを削った幕内力士が、ともに今場所、ケガで途中休場したこともあり「ケガをしない体を作って上に上がりたい」と話す。今年1年、高砂部屋からは9月の秋場所まで毎場所、いずれかの各段で優勝力士を輩出してきた。「記録を壊したくないから続けたいですね。でも意識すると硬くなる。今場所はもう1番、相撲があるんだ、という気持ちで挑みたい」と優勝決定戦では平常心で臨むつもりだ。

- 序二段の優勝決定戦に進んだ村田(撮影・小沢裕)
「懸賞より白星」の朝乃山、年間最多勝へ単独トップ
大栄翔(左)をはたき込みで破る朝乃山(撮影・河田真司)
<大相撲九州場所>◇9日目◇18日◇福岡国際センター
小結朝乃山(25=高砂)が2敗を守り、新三役場所で勝ち越しに王手をかけた。
取組前まで1勝7敗と苦手としていた、東前頭筆頭の大栄翔をはたき込んだ。秋巡業、今場所前の出稽古で取り組んできた、苦手の押し相撲力士への対策が奏功。今場所は押し相撲の相手に全勝で、同じく2敗の平幕輝と共に、1敗の横綱白鵬を追っている。
◇ ◇ ◇
年間最多勝争い単独トップの51勝目を挙げた朝乃山が、今年初めて勝っても懸賞を受け取れなかった。懸賞のない取組は昨年九州場所千秋楽以来。常々「懸賞より白星がほしい」と話しており、苦手の大栄翔を破った喜びをかみしめた。会場から1歩出た瞬間に「うれしさはここまで。明日もあるので切り替える」と、10日目の明生戦を見据えた。
立ち合いから大栄翔の突きをおっつけ、右をねじ込んだ。嫌がって左を伸ばしてきた相手を上から突き、はたき込んだ。大栄翔に苦手意識はなかったが「横綱戦を見ていても突きが強い」と警戒していた。秋巡業では大栄翔のほか、御嶽海ら押し相撲の力士と稽古を重ねた。今場所前も北勝富士や友風らを求めて出稽古。「前は何となく時津風部屋に出稽古したけど、四つ相撲の力士との稽古が多かった」と変化を求めた。
7月の名古屋場所は全8敗のうち横綱、大関戦の3敗を除く5敗は、すべて押し相撲の力士だった。9月の秋場所も全5敗のうち3敗は押し相撲相手。それが今場所は、貴景勝ら押し相撲に全勝だ。距離感、差し手と上手のタイミング、何より立ち合いの圧力に向かう気力が身に着いた。
9日目で新三役場所の勝ち越しに王手をかけた。懸賞はなくても夏場所の優勝賞金は貯金、20万円のベルサーチのバッグ以外、今年は高額の買い物はない堅実派。白星と黒星の差を広げて“貯金”を積み重ねるが「上位に休場が多いから。まぐれ」。優勝を経験したからこそ、中盤戦で優勝を意識しないことが大切と知っている。【高田文太】

- 大栄翔と朝乃山の取り組みを枡席から見る芸者さん(撮影・今浪浩三)
碧山「つらさ分かってるから」不戦勝も友風思いやる
友風の休場で碧山の不戦勝(撮影・鈴木正人)
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター
負傷した西前頭3枚目友風(24=尾車)を、不戦勝となった東前頭5枚目碧山(33=春日野)が思いやった。
友風が前日2日目の取組で右膝を負傷して3日目から休場。この日の対戦相手だった碧山は不戦勝となった。勝ち名乗りを受けて支度部屋に戻ると、声のトーンを落として話し始めた。
「相手がかわいそう…。僕も九州でけがしたことがあるから」自身も12年九州場所で左膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷した経験があるだけに、複雑な心境を吐露。「喜ぶことはない。つらさは分かっているから。何があるか分からないよね」自身にとって15年秋場所以来となる不戦勝となったが、笑顔は一切見せなかった。
白鵬、大関返り咲きの貴景勝ら白星/3日目写真特集
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター
史上最多43度目の優勝を目指す一人横綱の白鵬(34=宮城野)が小結朝乃山(25=高砂)をすくい投げで下した。大関返り咲きの貴景勝(23=千賀ノ浦)は前頭筆頭大栄翔(26=追手風)をはたき込んで2勝1敗とした。
西前頭3枚目の友風(24=尾車)が休場を発表。
3日目の取組模様を写真で振り返ります。

- 立ち合いで朝乃山(左)を右手で張る白鵬(撮影・栗木一考)

- 朝乃山(左)をすくい投げで下す白鵬(撮影・栗木一考)

- 朝乃山(下)をすくい投げで破った白鵬(撮影・鈴木正人)
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貴景勝(2勝1敗) | ○ | はたき込み | ● | 大栄翔(1勝2敗) |

- 大栄翔(右)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・栗木一考)

- 大栄翔(左)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

- 大栄翔(右)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

- 懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる貴景勝(撮影・鈴木正人)

- 隠岐の海(右)を上手投げで破る高安(撮影・鈴木正人)

- 隠岐の海(右)を上手投げで破った高安(撮影・鈴木正人)

- 明生(後方)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

- 明生(左手前)との接触で流血する御嶽海(撮影・栗木一考)

- 明生(左手前)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・栗木一考)

- 明生との取組で流血する御嶽海(撮影・鈴木正人)

- 遠藤(左)をはたき込みで破る栃ノ心(撮影・栗木一考)

- 遠藤(左)をはたき込みで破る栃ノ心(撮影・栗木一考)

- 遠藤(右)を激しく攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)

- 遠藤(右)をはたき込みで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)
北勝富士(2勝1敗) | ○ | 押し出し | ● | 宝富士(1勝2敗) |

- 宝富士(右)を押し出しで破る北勝富士(撮影・栗木一考)

- 宝富士(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

- 妙義龍(手前)に押し出しで敗れる阿炎(撮影・栗木一考)

- 阿炎(奥)を押し出しで破る妙義龍(撮影・栗木一考)

- 友風の休場で碧山の不戦勝(撮影・鈴木正人)

- 玉鷲(右)を激しく攻める琴勇輝(撮影・鈴木正人)

- 玉鷲(左)を突き出しで破る琴勇輝(撮影・栗木一考)

- 剣翔(左)を激しく攻める竜電(撮影・鈴木正人)

- 剣翔(右奥)を押し出しで破る竜電(撮影・栗木一考)
阿武咲(1勝2敗) | ● | 下手出し投げ | ○ | 炎鵬(2勝1敗) |

- 阿武咲(右手前)を下手出し投げで破る炎鵬(撮影・栗木一考)

- 阿武咲(左)を下手出し投げで破る炎鵬(撮影・鈴木正人)

- 阿武咲(後方)を下手出し投げで破った炎鵬(撮影・鈴木正人)

- 土俵を引き揚げる炎鵬(撮影・鈴木正人)
矢後3連敗も「リセットして頑張る」友風の分も気合
矢後(左)をすくい投げで破る東龍(撮影・栗木一考)
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター
西十両2枚目矢後(25=尾車)が、同期の思いを背負って場所に臨んだ。17年夏場所でともに初土俵を踏んだ、部屋頭の西前頭3枚目友風(24=尾車)が前日2日目の取組で右膝を脱臼。全治は未定で、師匠の尾車親方(元大関琴風)が「最低でも1年はかかる」と話すほどの重傷を負った。この日の取組前、矢後も電話で友風と会話。「(会話の内容は)具体的には言えないけど、昨日の今日で元気はなかった」。友風が離脱する中、矢後も部屋の看板として「しっかりしなくては」と気合を入れた。
自身はこの日の取組で初日から3連敗となったが「悪い流れになっているけど終わったことは関係ない。リセットして頑張る」と前を向いた。

- 矢後(右)をすくい投げで破る東龍(撮影・栗木一考)
友風休場、右膝脱臼 尾車親方「1年はかかる」
琴勇輝に敗れ、土俵下で右足を押さえる友風 (撮影・菊川光一)
<大相撲九州場所>◇3日目◇12日◇福岡国際センター
西前頭3枚目の友風(24=尾車)が「右膝関節脱臼(靱帯=じんたい=損傷を伴う)で、治療期間は現在のところ未定」との診断書を提出し、休場した。2日目の前頭琴勇輝戦で痛め、取組後は救急車で福岡市内の病院に搬送されていた。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「昨日(2日目の取組後)全身麻酔で脱臼していたところを入れた。これから精密検査をして今後の治療方針を決める。長引くだろうな。最低でも1年はかかるだろう」と、神妙な表情で話した。
今後は手術なども視野に入れているという。尾車親方は「今の病院では治療に限界があるので(都内の病院などに)移る可能性もある。ただ、今は自力で歩行できないから、新幹線にも飛行機も乗ることができない。それが悩みの種」と説明した。それでも本人の様子として「(受け答えなどは)しっかりとしている。ただ夢を見ているような、現実を受け入れられていないかもしれない」とも付け加えた。
友風右膝に大けが「関節が外れているみたい」親方
琴勇輝に押し出しで敗れ痛そうな表情を見せる友風(撮影・鈴木正人)
<大相撲九州場所>◇2日目◇11日◇福岡国際センター
友風が琴勇輝に敗れて土俵下に落ちた際、右膝に大けがを負った。取組後は救急車で福岡市内の病院に搬送。右膝には包帯が何重にも巻かれていた。
師匠の尾車親方(元大関琴風)は「関節が外れているみたいだ。(復帰には)時間がかかると思う。(3日目は)もちろん休場」と話した。

- 琴勇輝に押し出しで敗れ土俵下で動けない友風(撮影・鈴木正人)
北勝富士が自画自賛のはず押し、同級生御嶽海を破る
御嶽海(手前)を突き落としで破る北勝富士(撮影・栗木一考)
<大相撲九州場所>◇2日目◇11日◇福岡国際センター
小結北勝富士(27=八角)が、関脇御嶽海との“同級生対決”を突き落としで破った。
中に入ろうとする相手の圧力を右はずで受け止め、我慢した。「あれがなければ無理だった。差したら、アイツの方が重たいからダメなんです。あのはず押しで技能賞が欲しいな~」と自画自賛した。
取組前、友風が土俵下に落ちた際に右膝を痛めたシーンを目の当たりにした。「膝があっちの方向いちゃってるのを見ちゃって“うわ~”と思って。自分だって、そうなることはありうるしね。“引いちゃダメ”と前に前に必死だった」。
御嶽海と対戦成績は6勝(1不戦勝含む)7敗。番付も接近してきた。「お互いが対戦を意識するのは、千秋楽の結びの一番になった時でしょう。それまでは特にね」と素っ気なく話した。
しかし、御嶽海が先場所2度目の優勝を飾ったことには熱く語り出し「横綱とやってない優勝だから。僕は(いつも横綱と)当たってますからね。横綱に勝っての優勝なら、僕も“あ~”となるけど。そこが心の支えです…って、むっちゃ意識してますね」と笑っていた。

- 御嶽海(手前)を突き落としで破る北勝富士(撮影・栗木一考)
43度目V狙う白鵬、貴景勝に土/2日目写真特集
<大相撲九州場所>◇2日目◇11日◇福岡国際センター
史上最多43度目の優勝を目指す1人横綱の白鵬(34=宮城野)が、前頭筆頭大栄翔(26=追手風)にまさかの黒星。 大関復帰の貴景勝(23=千賀ノ浦)は、小結朝乃山(25=高砂)に上手出し投げで敗れた。
大関豪栄道(33=境川)が休場を発表。
2日目の取組模様を写真で振り返ります。

- 白鵬(右)を押し出しで破る大栄翔(撮影・栗木一考)

- 大栄翔(手前)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・栗木一考)

- 大栄翔に敗れ、悔しがる白鵬(撮影・菊川光一)

- 大栄翔に敗れ引き揚げる白鵬(撮影・栗木一考)
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- 高安を押し出しで下す阿炎 (撮影・菊川光一)

- 高安(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・栗木一考)

- 高安(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・栗木一考)
貴景勝(1勝1敗) | ● | 上手出し投げ | ○ | 朝乃山(2勝0敗) |

- 貴景勝(左)を上手出し投げで破る朝乃山(撮影・栗木一考)

- 朝乃山(手前)に上手出し投げで敗れる貴景勝(撮影・栗木一考)

- 朝乃山(左)に上手出し投げで敗れる貴景勝(撮影・栗木一考)

- 朝乃山は上手出し投げで貴景勝を下す (撮影・菊川光一)

- 豪栄道の負傷のため隠岐の海は不戦勝となる(撮影・栗木一考)
妙義龍(1勝1敗) | ○ | 引き落とし | ● | 栃ノ心(0勝2敗) |

- 栃ノ心を引き落としで下す妙義龍 (撮影・菊川光一)

- 栃ノ心(手前)を引き落としで破る妙義龍(撮影・栗木一考)
御嶽海(1勝1敗) | ● | 突き落とし | ○ | 北勝富士(1勝1敗) |

- 御嶽海(左)を突き落としで破る北勝富士(撮影・栗木一考)

- 御嶽海(手前)を突き落としで破る北勝富士(撮影・栗木一考)

- 北勝富士は突き落としで御嶽海を下す (撮影・菊川光一)

- 遠藤(右手前)を突き落としで破る明生(撮影・栗木一考)

- 遠藤を突き落としで下す明生 (撮影・菊川光一)

- 友風(右)を押し出しで破る琴勇輝(撮影・栗木一考)

- 琴勇輝に敗れ、土俵下で右足を押さえる友風 (撮影・菊川光一)

- 負傷し引き揚げる友風(撮影・栗木一考)

- 宝富士(右)を送り出しで破る玉鷲(撮影・栗木一考)

- 玉鷲は送り出しで宝富士を下す (撮影・菊川光一)

- 竜電(左)を引き落としで破る炎鵬(撮影・栗木一考)

- 竜電(左)を引き落としで破る炎鵬(撮影・栗木一考)

- 琴奨菊(右)を突き落としで破る豊山(撮影・栗木一考)

- 琴奨菊(左)を突き落としで破る豊山(撮影・栗木一考)