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輝「最後まで攻め切れた」今場所初の連勝で6勝目

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭4枚目輝(24=高田川)が、小結松鳳山(34=二所ノ関)を押し出しで破り、6勝8敗で千秋楽を迎える。

 松鳳山の張り手にひるまず、193センチの体格を生かして力強く前に出た。一瞬土俵際で粘られたが、難なく押し出した。「だいぶ落ち着いてできたし、しっかり最後まで攻め切れた。(二所ノ関一門との)連合稽古でやっているので、やりにくさというものはなかった」。

 12日に負け越しが決まったが、そこから意地の今場所初の連勝。「最後まで変わらずに頑張りたい」と気を引き締めた。

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初V関脇御嶽海、五輪金メダリストの萩野公介が刺激

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が栃煌山(31=春日野)を破り、初優勝を飾った。 

 長野県出身初の優勝、名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶり、50回目の優勝となった。

 

 ☆御嶽海久司(みたけうみ・ひさし)

 ◆本名 大道久司。1992年(平4)12月25日、長野県上松町生まれ。木曽青峰高-東洋大。178センチ、158キロ。血液型O。家族は父春男さん(67)と母マルガリータさん(46)。

 ◆相撲のきっかけ 運動神経に自信があった小1時、長野・木曽町で開かれた大会で初めて相撲に挑戦するも、体が小さい子に負けて、悔しくてのめり込む。

 ◆鍛錬 小学校のときに父と約束し、自宅の庭石の上で毎日400回、四股を踏むことを日課にした。

 ◆抜群の運動神経 中3時、平均215センチの立ち幅跳びで260センチを跳んだ。妙義龍が持つ、スポーツが盛んな埼玉栄高で今も破られていない記録は271センチ。そこに中学生で肉薄する跳躍力を持っていた。

 ◆プロ入り 東洋大4年時にアマチュア横綱と学生横綱の2冠。当初は和歌山県庁への就職を考えていたが、プロ入りに傾く。反対だった両親を説得して、クリスマスイブ直前に決断。

 ◆長野 長野県出身の関取は元幕内大鷲以来、47年ぶり。地元では「木曽の星」として大フィーバー中。

 ◆得意 母の母国語のタガログ語を話せる。好きな食べ物は特に魚、刺し身。好きな力士は武双山。

 ◆金メダリストが刺激 東洋大時代の2年後輩でリオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介とは、一緒に食事に出掛ける仲。かつて「公介は練習もよくするし、全部尊敬している」と話した。弟分の金メダルに続き、幕内優勝という夢を実現させた。

御嶽海(右)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

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初優勝の御嶽海が男泣き「優勝に導いてもらった」

御嶽海(右)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭13枚目の栃煌山(31=春日野)を下して、13勝1敗で初優勝を決めた。平成生まれでは照ノ富士以来2人目で、日本出身力士としては初。

 解き放たれたように涙があふれてきた。優勝を決めた直後のインタビュー。声にならない。「この15日間…すごい緊張したんですけど…周りの声援とか聞いて、優勝しなきゃいけないという感じになって。何とか…勝てました」。ようやく絞り出した。

 15年春場所に、幕下10枚目格付け出しでデビューした。そこから21場所目で初優勝。「もう部屋の皆さんにお世話になりっぱなしで。まだ4年という短い期間で優勝に導いてくれて…」と感謝した。

 名門出羽海部屋の力士としては80年初場所の三重ノ海以来38年半ぶりの優勝。「何とか久々に部屋を盛り上げていきたかった。うれしいです」と安堵の表情を浮かべた。

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御嶽海が出羽海部屋38年ぶり、長野出身初の優勝

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭13枚目の栃煌山(31=春日野)を下して、13勝1敗で初優勝を決めた。平成生まれでは照ノ富士以来2人目で、日本出身力士としては初めて賜杯を抱いた。

 関脇の優勝は15年夏場所の照ノ富士以来3年ぶり。学生出身力士としては01年秋場所の琴光喜以来17年ぶり。また、名門出羽海部屋の力士としては80年初場所の三重ノ海以来38年半ぶりで、長野県出身力士としては、優勝制度が制定された1909年(明42)以降は初めて。古くは最強の異名を取った江戸時代の雷電の1810年(文化7)以来、208年前までさかのぼる。

 1992年(平4)12月25日、父春男さんとフィリピン人の母マルガリータさんの間に生まれた。幼いころから運動神経には恵まれ、自信を持っていた。だが、小学1年のとき、地元で開かれた相撲大会で、自分よりも体が小さい子に負けた。その悔しさから、すぐに相撲を始めた。「やる。強くなる」。そう宣言した。

 長野県木曽郡上松町の実家は山や川に囲まれている。「オヤジとキノコやタラの芽を採りに山に入ったり、川で泳いだり…。アユやイワナ、ヤマメが釣れて塩焼きにするとおいしいんです。頭も全部食える。捨てるところがないんですよ」。

 自然が遊び場だった。中学3年のときには、同学年の平均が215センチの立ち幅跳びで260センチも記録した。長野県立・木曽青峰高では森林環境科を専攻。「山登りが多い学校」(御嶽海)で1時間で登り、30分で木を切り、30分で下る-。それを週に2回こなした。

 「隣木があると邪魔なので、どっちに向けて切るかとかバランスを見ながらやる。基本は谷川に倒すんです」「チェーンソーは基本、使わない。オノやノコギリの手作業。切るのはタイミングが大事。のこぎりを引くと切れるんです。そのタイミング」「山を登るには、足裏をしっかり使わないとだめ。斜面に沿って歩くとなると、つま先に力を入れると歩きやすい。前傾姿勢が大事。足首も強くなりましたね」。

 大自然の中でわんぱくに、たくましく育った。それが、今の下地だった。

 東洋大では4年時にアマチュア横綱と学生横綱の2冠に輝いた。当初は和歌山県庁への就職を考え、両親もプロ入りには反対だった。だが、本人の意思はプロ入りに傾いた。「やってみたい」と両親を懸命に説得。決まったのは、クリスマスイブ直前だった。

 15年春場所に、幕下10枚目格付け出しでデビューした。そこから21場所目。日馬富士、鶴竜、稀勢の里、白鵬と対戦した4横綱すべてから白星を挙げるなど、確実に階段を上り続けた「木曽の星」が今、大きな仕事をやってのけた。

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大鵬孫の納谷6勝1敗「来場所はもっと力つける」

飛天龍(左)を押し出しで破る納谷(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 元横綱大鵬の孫で、西三段目50枚目の納谷(18=大嶽)が6勝1敗で序ノ口デビュー3場所目を終えた。

 東三段目41枚目の飛天龍を立ち合いから一気に押し出す完勝。「ちょっと脇が甘かったけど、足が出ていたのでよかった。7番勝ちたかったけど、6番勝てたのは自信になる。しっかりと自分の相撲を取れた」と、笑顔を見せながら話した。

 春場所は7戦全勝で序ノ口優勝を果たしたが、序二段の先場所、三段目の今場所と6勝1敗で、2場所連続で優勝を逃した。今場所を振り返り「(相手が)先場所よりも強くなった。立ち合いの鋭さが全然違うし、立ち合いをずらされたこともあった」と、さまざまな経験を積んだ。序ノ口デビューから3場所合計で19勝2敗。「来場所はもっと力をつけて臨みたい」と、先を見据えた。

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豊山、V可能性残した「こんなに最後までドキドキ」

土俵際でこらえた豊山(右)は栃煌山を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭9枚目の豊山(24=時津風)が栃煌山を押し出し、春場所以来の2桁勝利を挙げた。

 優勝に王手をかけた御嶽海との星の差は「2」。同じ勝ち星で同学年のライバル朝乃山とともに初優勝の可能性をわずかに残し「こんなに最後までドキドキする15日間は初めて」と胸を躍らせた。

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稀勢の里も初日から参加へ夏巡業は休場の3横綱揃う

横綱稀勢の里


 左大胸筋痛などで8場所続けて休場している横綱稀勢の里が、名古屋場所後の夏巡業に初日から参加することが20日、分かった。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が「その方向で調整している」と述べた。夏巡業は29日に岐阜県大垣市で始まり、26日間にわたって実施される。協会関係者によると、右膝痛などの理由で名古屋場所を途中休場した横綱白鵬も巡業初日から参加予定。右肘痛で途中休場の横綱鶴竜も既に巡業初日からの参加が決まっている。

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朝乃山V可能性残した「人気力士倒して僕が人気に」

白星を2ケタに乗せた朝乃山は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が逆転で妙義龍を破って3敗を守り、優勝の可能性を残した。

 土俵際に押し込まれたが、上体を起こされながらも右を差すと盛り返し、攻めて寄り切った。直前の取組で同期の豊山が、先に10勝目を挙げ「刺激になった」と発奮。新入幕の昨年秋場所以来、2度目の2ケタ白星に終始笑顔だった。今日14日目の遠藤戦へ「人気力士を倒して僕が人気力士になりたい」と気合を入れた。

妙義龍(手前)を寄り切り3敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

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安美錦、勝ち越しも淡々「その日の一番をしっかり」

美ノ海(手前)をはたき込みで破る安美錦(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 現役最年長関取で、西十両4枚目の安美錦(39=伊勢ケ浜)が、8勝5敗として勝ち越しを決めた。

 新十両の西十両14枚目美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)をはたき込みで下した。「やったことない相手。しっかり当たってくるから(腰が)高くならないようにした」と淡々と振り返った。勝ち越しについては「残り2日が終わった時にホッとすると思う」と気に留めなかった。

 幕内通算在位は現在97場所で、来場所幕内に戻れば高見山を抜いて歴代単独3位になる。12日目には元横綱大鵬の通算勝利数を抜く歴代8位の873勝目を挙げたが、本人は偉業に目を向けず「勝ってはいるけどあと2つ。しっかり相撲を取りたいね。その日の一番をしっかり準備してやることが大事じゃないですか」とクールに語った。

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遠藤2日連続大関に完敗「切り替えてしっかり前を」

遠藤(左)は高安に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭6枚目遠藤(27=追手風)が大関高安(28=田子ノ浦)に敗れ、8勝5敗となった。

 2日連続で大関に土をつけられた。12日目は大関豪栄道(32=境川)になすすべなく押し出しで敗戦。この日は高安に立ち合いですぐに右上手をつかまれ、寄り切りで2連敗となった。

 支度部屋では両目を閉じ、呼吸を整えながら「切り替えてしっかり前を向いて、集中してやるだけだと思います」と話すに留めた。

遠藤(右)を寄り切りで破る高安(撮影・岡本肇)

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御嶽海「まだ終わってない」初V王手も気引き締め

初優勝に王手をかけた御嶽海は、車窓から手を振り引き揚げる(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、大関豪栄道(32=境川)を破って1敗を守り、初優勝に王手をかけた。

 1度目の立ち合いは豪栄道が嫌って仕切り直しになり、2度目の立ち合いは鋭く踏み込まれたが、体を開いて左上手を取って送り出した。「気持ちだけはしっかり余裕を持っていた。相手もしっかり見えていた」と土俵上では冷静だった。

 21日の14日目は、平幕の栃煌山に勝てば優勝が決まる。仮に栃煌山に負けても、3敗の平幕の朝乃山と豊山が負ければ優勝が決まる。優勝に向けて優位になっているが「全然ないです」と、相変わらず意識することはなかった。それどころか「(今日の)勝ちは勝ちでしっかり納める。まだ終わってないから」と気を引き締めた。

豪栄道(奥)を送り出しで破り、初優勝に王手をかけた御嶽海(撮影・岡本肇)

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朝乃山3敗守りV望み「あと2番、これからが勝負」

白星を2ケタに乗せた朝乃山は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が、3敗を守って優勝の可能性を残した。

 東前頭9枚目の妙義龍に立ち合いから右を差すことができず、巻き替えようとしたところを押し込まれた。俵に足がかかり、弓なりになって土俵際で右を差すと、体勢を持ち直した。そこからは休まず攻めて寄り切った。「しっかりと体が動いているから、土俵際で残れた。先場所で(負け越して)悔しい思いをして、いろいろな人に、いろいろと言われたので『見てろよ』と思って、今場所は頑張ってきた」と、笑顔を交えながらも、雪辱に燃えていた胸の内を明かした。

 新入幕だった昨年秋場所以来、約1年ぶり2度目の2ケタ白星には「調子が良くなかったら2ケタは勝てないですよ」と、胸を張った。優勝争いは1敗でトップの御嶽海と、同期で同じ3敗の豊山との3人に絞られた。今場所の早い段階から目標に掲げていた優勝については「まだあきらめていない。あと2番。これからが勝負」と、力強く話した。

妙義龍(手前)を寄り切り3敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

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栃煌山無念「気合入れたけど」3敗対決敗れ初V消滅

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)の初優勝の可能性が消滅した。豊山と3敗同士のサバイバルマッチに押し出しで負けた。

 「当たりはそれほどでもなかったけど、その後の左おっつけで体が起きてしまった」。トップを走る御嶽海が12日目に初黒星を喫した。この日の取組前に、その御嶽海と14日目で対戦することが決まっていた。何が何でも勝っておきたかった。

 「まだまだチャンスはあると思って、気合を入れていきましたけど…。そういう相撲がとれなかった」。絞り出す言葉に無念さがあふれた。

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豪栄道「勢い利用された」御嶽海敗れ優勝の夢消えた

御嶽海に送り出しで破れた豪栄道(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 大関豪栄道(32=境川)が御嶽海に敗れ、優勝の夢が消えた。

 勝てば2日間を残して、1差に迫る直接対決。立ち合いは1度は嫌って待ったをかけた。2度目は鋭い踏み込みで当たり勝ったものの、体を右にずらされ、左まわしをとられて送り出しを食った。「立ち合いは悪くなかったけど、自分の勢いを利用された感じ」。立ち合いで左前みつをとり「攻め急いだ?」との問い掛けに、しばらく考えて「難しいとこやね」とこぼした。

 場所前の出稽古では終始圧倒した。しかし「典型的な場所相撲(場所で力を発揮するタイプ)なんで、参考にならない」と警戒を緩めてはいなかった。それだけに「相手が勝ったから、相手が良かったんじゃないですか」と話し、負けを受け止めた。

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御嶽海、豪栄道撃破し初V王手「全力を出し尽くす」

1敗を守り支度部屋で引き締まった表情を見せる御嶽海(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 単独トップの関脇御嶽海(25=出羽海)が初優勝に王手をかけた。大関豪栄道(32=境川)を下して1敗を守り、14日目の前頭13枚目栃煌山(31=春日野)戦に勝てば初優勝が決まる。

 立ち合い豪栄道と当たった後、左からいなして一気に土俵下に送り出した。大歓声を浴びた御嶽海は「うれしいです」と引き締まった表情だった。

 前日12日目には高安に行司軍配差し違えで初黒星を喫したものの「負けるときもあれば、勝つときもある。勝負なんで切り替えた」と、負けを引きずらす流れるような相撲で大関を撃破した。

 初優勝のかかる14日目に向けて気合も十分だった。「自分の相撲を取れば負けないと思うので冷静に取りたい。(優勝の重圧?)ないと言えばウソになるけど一日一日やるだけ。悔いのないよう全力を出し尽くす」とはちきれんばかりの闘志をグッと胸の内に秘めた。

 また、2差で追う前頭13枚目朝乃山(24=高砂)と前頭9枚目豊山(24=時津風)が御嶽海の取組前に敗れた場合、御嶽海の初優勝が決まる。

御嶽海(奥)は豪栄道を送り出しで破る(撮影・前岡正明)
御嶽海(右)は送り出しで豪栄道を破り1敗を守る(撮影・小沢裕)
1敗を守った御嶽海は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)

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御嶽海1敗守り初優勝に王手 3敗で豊山、朝乃山

御嶽海(右)は送り出しで豪栄道を破り1敗を守る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 単独トップの関脇御嶽海(25=出羽海)が初優勝に王手をかけた。

 大関豪栄道(32=境川)を送り出して1敗を守り、14日目の前頭13枚目栃煌山(31=春日野)戦に勝つか、3敗力士がともに負ければ初優勝が決まる。豪栄道は9勝4敗となった。

 2差で追走する前頭9枚目豊山(24=時津風)は栃煌山との3敗対決を押し出しで制し、同13枚目朝乃山(24=高砂)は同9枚目妙義龍(31=境川)を寄り切って3敗を守った。

 大関高安は、前頭6枚目遠藤(27=追手風)を一気に寄り切って9勝目を挙げた。遠藤は8勝5敗となった。

御嶽海(奥)は豪栄道を送り出しで破る(撮影・前岡正明)
1敗を守った御嶽海は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)
1敗を守り支度部屋で引き締まった表情を見せる御嶽海(撮影・小沢裕)

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白鷹山が攻め貫き幕下優勝、十両復帰の来場所へ意欲

白鷹山

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 6戦全勝同士による幕下の優勝争いは、東筆頭の白鷹山(23=高田川)が、西49枚目の貴公俊(21=貴乃花)を寄り切りで破り、初の各段Vとなる幕下優勝を決めた。

 立ち合いで当たり、相手に左を差された。そこは「甘かった」と頭をよぎったが、迷いはなく「つかんだ手(右上手)を離さず、終始、攻められたのが良かった。素直にうれしい」と笑った。

 既に勝ち越しを決めた時点で、1場所での十両返り咲きは決定的だったが、前日は優勝を目の前に「きのうから緊張しました。(起きてから)『今日が初日なんだ』と(言い聞かせて)」と切り替えると「落ち着いて相撲が取れた」と言う。

 先場所は念願の関取の座をつかんだが、5勝10敗と負け越し1場所で幕下に陥落。「俺は強いんだ、俺は十両で戦えるんだ、と甘い気持ちがあった。その伸びた鼻を神さまがへし折ってくれた」と目覚めたという。心機一転、稽古に取り組み「白鷹山は止まらない相撲を取るんだ、と言われるのが1つの夢」と攻めの姿勢を貫いた。来場所は再び十両の土俵へ。「何番で十両に残れる、何番で勝ち越し…ということは一切、考えずに下から下から当たって自分の相撲を取ります」と既に9月の秋場所に目を向けていた。

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佐々木山が全勝キープ 鏡桜と三段目優勝決定戦へ

佐田ノ輝(左)を寄り切りで破る佐々木山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 3人が6戦全勝で並んで迎えた三段目の優勝は、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

 最初に登場した東91枚目の佐々木山(27=木瀬)は、序二段で優勝争いする佐田ノ輝を寄り切りで破り、全勝をキープした。その24番後に、西11枚目の鏡桜(30=鏡山)と東47枚目の琴手計(18=佐渡ケ嶽)が全勝対決。鏡桜が押し倒しで勝ち7戦全勝とし、佐々木山との優勝決定戦進出を決めた。

 幕下常連だった佐々木山は、昨年秋場所の1番相撲で右足を脱臼骨折し、同場所の2番相撲から今年3月の春場所まで休場。5月の夏場所から復帰した。本割で7勝したことで、5場所ぶりの幕下復帰を決めていることもあり「最後もケガなく相撲を取って、勝ったら良かった、負けたら負けたで幕下には戻れるから」と肩の力を抜いて千秋楽の土俵に上がる。

 一方、前頭9枚目の実績がある鏡桜も、今年春場所の2番相撲で上手出し投げで勝った際、右膝の裏を負傷。先場所は全休しており、こちらも復帰場所で7連勝。2年前の名古屋場所を最後に、遠ざかっている関取の座へ近づきたいところ。「家族、子供が支えで、まだ力は落ちてない。7番勝つことが今場所の目標だった」と、優勝決定戦には気負わずに臨める。佐々木山とは幕下で2度対戦し2勝。約9年ぶりに落ちた三段目を1場所で通過し、再び上を目指す。

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平幕千代の国が休場 12日目に左肘付近負傷

千代の国

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭2枚目千代の国(28=九重)が20日、日本相撲協会に「左肘内側側副靱帯(じんたい)損傷で19日より約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 千代の国は小手投げで6敗目を喫した玉鷲戦で、左肘を痛める仕草を見せていた。13日目の対戦相手、東前頭2枚目勢(31=伊勢ノ海)は不戦勝となり勝ち越しが決まった。千代の国は12日目まで6勝6敗だった。

 千代の国の休場は、前頭9枚目だった16年名古屋場所以来。これで今場所の幕内の休場者は3横綱ら7人目となった。

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羅王が序二段V「下がらない男になるように」

川本(左)を押し出しで下し序二段優勝を決めた羅王(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 3人が6戦全勝で並んで迎えた序二段は、東81枚目の羅王(らおう、25=立浪)が、初の各段優勝を決めた。

 まず全勝対決で羅王は、東46枚目の川本(23=春日野)を激しい突き押しの応酬から、最後は相手が引くところに乗じて押し出し。7戦全勝とした。その20番後に登場した6勝0敗の佐田ノ輝(22=境川)が、三段目で6戦全勝の佐々木山(27=木瀬)に敗れたため、羅王の優勝が決まった。

 しこ名は羅王希望(らおう・のぞむ)。「羅王」は本名(伊藤羅王)から、「希望」は出身校で相撲の強豪、希望が丘高から名付けられた。「羅王」は父が命名。漫画「北斗の拳」に登場する3兄弟の長兄「ラオウ」にあやかったもの。「下がらない男になるようにと聞いてます。1歩も引かないという」。その通り、今場所は「前に出られた。後ろに下がらなかったのが良かった」と喜んだ。

 今年2月下旬に、以前から痛めていた右ヒジを手術。リハビリ開始は500ミリリットルのペットボトルを持っての、ヒジの曲げ伸ばしからという根気のいるリハビリ、トレーニングを経て、春と夏の2場所連続全休明けからの復帰場所で優勝。幕下は過去、7場所経験しており「早く幕下に戻りたい」と、次なる目標を見据えた。

手術のきずあとが残る右ひじでガッツポーズする序二段優勝の羅王(撮影・小沢裕)

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津志田が序ノ口全勝V「集中して相撲が取れた」

浪満(左)を押し出しで下し序ノ口優勝を決めた津志田(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 6戦全勝同士による序ノ口の優勝争いは、東28枚目の津志田(19=時津風)が、5月の夏場所で初土俵を踏んだ同期生で西29枚目の浪満(17=立浪)を得意の相撲で押し出した。

 番付に初めてしこ名が載った“デビュー場所”での幸先いい力士人生のスタート。ただ津志田は、喜びを爆発させるわけでもなく、穏やかな表情で喜びをかみしめた。今場所を振り返り「7番とも、しっかり集中して相撲が取れました。今日は、なおさら1番勝負。集中して一発で決めようと思いました」。

 岩手・八幡平市出身。小2から相撲を始め6年時には、わんぱく相撲の全国大会でベスト8。西根一中2年時には全中で団体準優勝。平舘高2年時の高校総体では団体8強など、実績を携えての入門だった。「回りからは(優勝して)当然だ、みたいに思われていた。実際に勝ってみて、やっぱりうれしかった」と、少しだけ感情を表に出した。

 突き押し相撲で制したが「次からは四つ相撲に磨きをかけたい」と言い、将来的にも「両方ともできるように」という。また目標の力士についても「正直、あまりいません。誰かに似せていこうと思わないで、自分らしい相撲を取りたい」と意思は明確。入門時に「関取になるまでは、ふるさとに戻らない。そのつもりで稽古に励みたい」と話していた固い決意で力士人生を歩む。

序ノ口優勝の津志田(撮影・前岡正明)

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高安、意地の突き落とし 全勝御嶽海止めた

御嶽海(右)を突き落としで下す高安(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、全勝の関脇御嶽海を止めた。ほぼ同時に土俵を割る微妙な取組で、1度は軍配が相手に上がったが行司差し違え。突き落としでかど番脱出となる勝ち越しを決めた。すでに4敗の高安は、優勝の可能性は低いものの、大関の貫禄を見せた。1敗の御嶽海を3敗の大関豪栄道、平幕豊山、栃煌山、朝乃山の4人が追う展開となった。

 物言いの末、軍配差し違えで勝ちを告げられた高安は、うなずき、大きく息を吐いた。結びの一番は、行司の式守勘太夫が1度は高安に上げかけた軍配を、直後に御嶽海に上げ直すほど迷った微妙な取組だった。高安は左下手を取れず、相手の出し投げにクルリと1回転。土俵際の突き落としで同時に飛び出し、わずかに相手の右足が先に土俵を割った。「気持ちです。持っている力を全力でいきました」。まさに意地だった。

 前日11日目に4敗目を喫し、優勝の可能性はほぼ消滅していた。それでもこの日の朝稽古は通常より約1時間半早く始動。午前7時ごろから約2時間、本場所中では珍しく若い衆と相撲を取るなど追い込んだ。優勝争いに絡めず、今場所最大の見せ場と覚悟をもって臨んでいた。

 これまで優勝争いのトップに立ったこともあった。それだけに「先頭を走る難しさは分かる。その中で勝つ難しさも」と、御嶽海独走の展開について話したことがあった。自身は平成生まれ初の関取、幕内、三役-。世代のトップを走り続けてきた。モンゴル出身の照ノ富士を除き、日本出身では平成生まれ初の幕内優勝は誕生寸前。意地を見せないわけにはいかなかった。【高田文太】


全勝の御嶽海を破った高安は、懸賞金を大切に受け取る(撮影・岡本肇)

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御嶽海、高安に敗れ初黒星、3敗で豪栄道、栃煌山ら

高安は土俵際でこらえ御嶽海(左)を突き落とす(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 全勝だった関脇御嶽海(25=出羽ノ海)は、大関高安(28=田子ノ浦)に突き落とされ、今場所初黒星を喫した。高安は8勝4敗で勝ち越しを決め、かど番を脱出した。

 2差で追っていた前頭13枚目栃煌山(31=春日野)は同9枚目妙義龍(31=境川)に押し出された。同13枚目朝乃山(24=高砂)は、同4枚目魁聖(31=友綱)に寄り切られて、ともに3敗目を喫した。

 先場所途中休場の大関豪栄道(32=境川)は、人気力士の前頭6枚目遠藤(27=追手風)を押し出して9勝3敗とした。遠藤は8勝4敗。豪栄道は13日目に御嶽海と対戦する。

 優勝争いは1敗で御嶽海がトップ。3敗で豪栄道、栃煌山、朝乃山、豊山が続く。

行司軍配差し違えで全勝の御嶽海を下した高安は館内に座布団が舞うなか懸賞を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

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高安かど番脱出「気持ちです」大関の意地御嶽海に土

行司軍配差し違えで全勝の御嶽海を下した高安は館内に座布団が舞うなか懸賞を受け取る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、関脇御嶽海を下して、かど番脱出となる勝ち越しを決めた。

 左下手を取れない中、相手の出し投げに1回転したが、土俵際で逆転の突き落とし。行司軍配は相手に挙がったが差し違えで、全勝だった御嶽海に土をつけた。「気持ちです。しっかりと残り3日、存在感を示すことができればいいと思う」と、すでに4敗で優勝の可能性は限りなく低いが、前を向いていた。

全勝の御嶽海を破った高安は、懸賞金を大切に受け取る(撮影・岡本肇)
高安は土俵際でこらえ御嶽海(左)を突き落とす(撮影・小沢裕)

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遠藤4敗目喫しV戦線後退も「一日一番、一生懸命」

大相撲名古屋場所12日目 豪栄道に押し出される遠藤(右)(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭6枚目遠藤(27=追手風)が大関豪栄道(32=境川)に押し出しで敗れ、8勝4敗となり優勝戦線から大きく遠のいた。

 大関の強さをまざまざと見せつけられた。豪栄道の鋭い立ち合いに押され、前に出られなかった。土俵際へ追いやられながら引き落としを試みたものの、頭をつけられて逆転はならなかった。

 自身初優勝へ望みは薄いが「一日一番、一生懸命頑張ります」と、足の指に付着した土をくまなく落としながら、小声で気を引き締めた。

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御嶽海、悔しさ1敗「大関に勝たないと意味ない」

御嶽海(右)を突き落としで下す高安(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 優勝争い単独トップの関脇御嶽海(25=出羽海)が、かど番の大関高安(28=田子ノ浦)に行司軍配差し違いで負けて、今場所初黒星を喫した。

 立ち合いは高安のかち上げにひるまなかった。しっかり受け止めて、左を差して頭をつけながら右はず押しで耐えた。右上手を取って出し投げを打つと、高安を土俵際に追い詰めた。瞬間、走って高安を押し出そうとしたが、高安が土俵を割る瞬間にくるりと回り、高安が土俵を割るのとほぼ同時にたまり席に前のめりに突っ込んだ。軍配は御嶽海。しかし物言いがつき協議の末、高安の足が残っており、行司軍配差し違いで今場所初めて土がついた。

 風呂から上がり支度部屋に戻ると、報道陣に背を向けて終始無言で、帰り支度を済ませた。帰り際になると気持ちの整理がついたのか「いいクールダウンでしょう」と一言。相撲内容は良かったが「大関に勝たないと意味ないでしょ」と下を向いた。

 2敗だった平幕の栃煌山と朝乃山がそろって負けたため、優勝争いは変わらず2差つけて単独トップに立っている。優勝への意識を問われるも「全然」と即答だった。

御嶽海(右)を突き落としで下す高安(撮影・奥田泰也)
大相撲名古屋場所12日目 高安に負けた御嶽海は記者に背を向ける(撮影・奥田泰也)

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朝乃山3敗「もう優勝はないと…」詰めの甘さ悔やむ

3敗目を喫した朝乃山は悔しそうな表情で花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目朝乃山(24=高砂)が痛恨の黒星を喫した。9勝3敗で残り3日を迎える。

 今場所初めての幕内後半の土俵で、2桁勝利を飾ることはできなかった。東前頭4枚目魁聖(31=友綱)とは過去1勝1敗。左上手をつかみ主導権を握り、土俵際まで追い詰めたが「(勝負を)ちょっと急ぎすぎた」と朝乃山。土俵際で魁聖にくるりと左へかわされ、寄り切りで決着。「あそこまで押したなら押し込みたかった。相手も重いので、すぐ引きつけて脇をしめて腰を落とすべきだった」と唇をかんだ。

 関脇御嶽海(25=出羽海)が初黒星を喫したものの、自身も平幕優勝が大きく遠のく3敗目。支度部屋ではうつむきながら「もう優勝はないと思っている。明日からしっかり一番一番」と思考を整理した。

土俵際で魁聖(右)の押しをこらえる朝乃山(撮影・小沢裕)

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栃煌山「硬かったな」同学年妙義龍に敗れ痛恨3敗目

大相撲名古屋場所12日目  妙義龍(手前)に押し出しで負けた栃煌山(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 初優勝を目指す東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が妙義龍との同学年対決に敗れ、痛恨の3敗目を喫した。立ち合いで体を起こされ、右を差されて押し出された。「(立ち合いが)高かったですね。フワッとしていて。今日は(相撲が)良くなかった。ちょっと硬かったな」。

 御嶽海が高安に初黒星を喫したことで、トップと2差は変わらず。しかし、残り3日で状況は厳しさを増した。「(優勝争いから)後退したこともあるけど、それより全然相撲にならなかったのがダメです」と悔しさをかみしめた。

大相撲名古屋場所12日目  妙義龍(手前)に押し出しで負けた栃煌山(撮影・奥田泰也)
妙義龍(左)に押し出される栃煌山(撮影・岡本肇)

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豪栄道V戦線残った「勝負は最後まで何が起こるか」

豪栄道(左)が遠藤を押し出で勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 大関豪栄道(32=境川)が遠藤との3敗対決を制し、優勝戦線に残った。

 立ち合いの左張り差しから、相手が引いたと見るや一気に押し出した。「いつも立ち合いをずらされるんで、相手を正面に置きたかった」。今場所一番ともいえる内容に「よかったんじゃないですか」と満足そうだ。

 13日目は2差で追う御嶽海と直接対決。「体の寄せ方とか、うまい。今場所も内容がいいしね」と実力、成長を評価する。

 「自力(優勝)の可能性はないけど、勝負は最後まで何が起こるかわからんから」。勝てば2番を残して1差に接近する。2度目の優勝のチャンスを、終盤でたぐり寄せるつもりだ。

豪栄道(左)が遠藤を押し出で勝利する(撮影・奥田泰也)

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十両隆の勝10勝で初幕内前進、師匠へ恩返しなれば

隆の勝(右)は千代の海をすくい投げで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 東十両4枚目隆の勝(23=千賀ノ浦)が10勝2敗とし、初の幕内昇進へ大きく前進した。

 西十両12枚目千代の海(25=九重)をすくい投げ。初の2桁勝利に「うれしい。稽古を十分にできたからだと思う」と好調の要因を語った。

 幕内の同級生に刺激を受けた。場所前は「とにかく出稽古」で実力を磨いた。肌を合わせた中で最も印象に残ったのは、普段から仲の良い東前頭3枚目阿炎(24=錣山)。「阿炎はとにかく当たり負けしない」。今場所5日目に横綱鶴竜(32=井筒)から金星を奪った時は「引かないところがすごい」と改めて感心した。ただ、出稽古では隆の勝が優勢とのこと。互いに十両だった昨年の九州場所で敗れた一番を回想し「場所だと負けちゃうんですよね」と首をひねった。

 17歳で幕下に上がり、そこから十両に上がるまで約5年。しかし十両では5場所で幕内を射程圏に捉えた。現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)にとって初の幕内力士なれば「喜ぶと思う」と、笑顔を見せた。

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