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大鵬孫の納谷、高校同級生に寄り切られ今場所初黒星

大相撲九州場所3日目 三段目、琴手計に寄り切りで敗れた納谷(右)(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇3日目◇13日◇福岡国際センター

元横綱大鵬の孫、西三段目11枚目納谷(18=大嶽)が、高校時代の同級生に敗れ、今場所初黒星を喫し、1勝1敗となった。

完敗だった。埼玉栄高の同級生、東三段目10枚目琴手計(19=佐渡ケ嶽)と、今年名古屋場所以来2度目の顔合わせ。立ち合い負けでもろ差しを許し、苦しい体勢となった。苦し紛れに小手投げを打つも、なすすべなく寄り切りで敗れた。「突き放してまっすぐ前に出たかったけど…。良いところが全くなかった」と肩を落とした。

前回は押し倒しで敗れ、リベンジを期す一番だっただけに悔しい表情を見せた。高校時代は琴手計の方が格上。稽古でも全く勝てなかった。「(琴手計は)体が柔らかいので力が伝わりにくい。組まれると厳しい」。星は五分となったが、三番相撲へ「しっかり足を運んで前に出る相撲を取りたい」と意気込んだ。

琴手計(左)の攻めを耐える納谷(撮影・鈴木正人)
報道陣の質問に答える納谷(撮影・鈴木正人)

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琴手計 大鵬孫の納谷との“同級生対決”を制す

納谷(右)を破った琴手計(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇3日目◇13日◇福岡国際センター

東三段目10枚目琴手計(ことてばかり、19=佐渡ケ嶽)が西三段目11枚目納谷との“同級生対決”を制し、2勝目を挙げた。

両差しに持ち込み、後は焦らず追い込んだ。

「焦るのが自分の悪い癖。焦ると投げを食らうので、自分の型を守って攻めようと思った」

名横綱大鵬の孫として注目を集める納谷とは、高校相撲界の強豪・埼玉栄高の同級生。名古屋場所の初顔合わせも押し倒しで勝った。これで直接対決は2戦2勝だ。

ただし、それほど特別な意識はないという。「(同級生として)ちょっとだけ意識はありますけど…。相手が誰であろうと自分の形で相撲をとることだけを考えています」。好敵手との戦いを制し、満足そうだった。

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北勝富士「たまんね~」上位戦の敗因は興奮し過ぎ?

北勝富士(左)に激しく攻める豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇初日◇11日◇福岡国際センター

西前頭筆頭北勝富士(26=八角)が5場所ぶりの上位戦を満喫した。高校相撲の強豪・埼玉栄高の先輩、大関豪栄道に押し出しで敗れたものの、土俵を動き回る激しい攻防で館内をわかせた。

「いや~、ちょっと引いちゃいましたね」と言うが、本当の敗因? は別のところにあった。「興奮しすぎちゃった」と笑う。「上位との対戦が久々すぎて。場内のあの雰囲気がもう“たまんね~”って思うほど気持ちよくて」。大関戦は東前頭筆頭だった今年初場所以来5場所ぶり。夏場所を「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア、右大腿(だいたい)四頭筋肉離れ」で途中休場し、名古屋場所は東前頭16枚目まで転落した。

「幕尻からよく2場所で(前頭筆頭まで)戻れたなと思う。だから、上位とやるのが超うれしい」。2日目も大関高安戦。「明日は興奮しすぎないよう、ちょっと調整します」と言う表情は、ただただ明るかった。

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栃ノ心に土「当たれなかった」因縁玉鷲に気迫空回り

玉鷲に押し出しで敗れ黒星発進となった栃ノ心(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇初日◇11日◇福岡国際センター

年間最多勝争いでトップを走る大関栃ノ心(31=春日野)が黒星スタートとなった。西前頭2枚目玉鷲のパワフルな突き押しをまともに受け、いいところなく押し出された。

初日の緊張は「ないよ」と否定し、なかなか決まらなかった立ち合いを「迷ってないよ」と振り返ったが、気迫が空回ったのか「当たれなかったな」と3度繰り返した。時折首をかしげ、自分でも原因がわからないようだった。

初日黒星は昨年九州場所以来。玉鷲は、新大関で迎えた名古屋場所6日目に敗れ、同時に右足親指付け根の靱帯(じんたい)を損傷し、休場に追い込まれた因縁の相手。リベンジを果たせず、口ぶりにいら立ちが隠せなかった。

玉鷲に押し出される栃ノ心(撮影・今浪浩三)

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御嶽海7場所ぶり初日黒星も「まだ始まったばかり」

栃煌山に引き落としで敗れる御嶽海(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇初日◇11日◇福岡国際センター

名古屋場所優勝の関脇御嶽海(25=出羽海)が、7場所ぶりに初日黒星を喫した。

東前頭2枚目栃煌山(31=春日野)に突き落としで敗れた。左ののど輪で動きを止め、激しい突きで前に出たが、土俵際の栃煌山が冷静だった。取組後、映像で敗れた一番を見返し「悪くはなかったと思う」と、悲観的には捉えなかった。

栃煌山は名古屋場所14日目に優勝を決めた時の相手。それまで6勝1敗と合い口も良く、当日の朝稽古では「自分の相撲を取れば白星をつかめる」と語っていた。

黒星発進は昨年の秋場所以来。星数と内容次第では、来場所での大関昇進の可能性を残している。好スタートは切れなかったが「まだ始まったばかりなので。いつも通り、1日一番やるだけ」と切り替えに努めた。

栃煌山に引き落としで敗れる御嶽海(撮影・今浪浩三)

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宇良が白星発進「何としても勝ちたいと前に」

栄風(右)を押し出しで破る宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇初日◇11日◇福岡国際センター

復帰2場所目となる東三段目33枚目宇良(26=木瀬)が、初日を白星で飾った。

スピード感のある立ち合いから、西三段目33枚目栄風(25=尾車)を一気に押し出した。「何としても勝ちたいという気持ちで、前に出る相撲を取っただけ」と振り返った。

右膝前十字靱帯(じんたい)損傷などで三段目91枚目まで陥落。6場所ぶりに復帰した先場所は、6勝1敗と復活へ好スタートを切った。昨年の名古屋場所で前頭4枚目まで上り詰めた「角界の業師」だが、今の番付は「実力的にもこの地位が同等だと思っている」と謙虚に語る。「気持ち的にも全力を出さないと足りない。それくらいの気持ちで取っている」。

今場所に向けた調整は「あまり詳しくは言えない」と秘密主義を貫くが、出稽古では「いろんな方が来てくれて収穫もあった」と充実の表情。星勘定を気に留めず、一番一番を全力で取り組む。

報道陣の質問に答える宇良(撮影・鈴木正人)

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御嶽海「横綱いなくても自分たちが盛り上げたい」

土俵祭りを終えファンのサインに応じる御嶽海(撮影・佐藤礼征)

大相撲の九州場所(11日初日、福岡国際センター)を前日に控え、関脇御嶽海(25=出羽海)が10日、同所で行われた土俵祭りに参加し「始まってみないと分からないが自分の相撲を取るだけ」と淡々と語った。

横綱白鵬(33=宮城野)と鶴竜(33=井筒)の2人が休場。3横綱不在の中で初優勝した今年の名古屋場所と状況がかぶる。「横綱がいなくても自分たちが盛り上げていきたい」と意気込んだ。

星次第では今場所での大関昇進の声も上がる。「プレッシャーはいつも感じているが、前回よりは気持ちは楽。稽古してきたものを出せれば」と話した。

貴景勝(右)と笑顔で話す御嶽海(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士4場所連続休場 来年初場所復帰見据える

照ノ富士

元大関で西三段目27枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が九州場所(11日初日、福岡国際センター)を全休することが9日、分かった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明らかにした。休場は4場所連続。来年1月の初場所での復帰を見据えているという。

照ノ富士は昨年の九州場所で大関から関脇に転落。今年6月に両膝を手術し、7月の名古屋場所では幕内優勝経験者として初めて幕下に転落した。伊勢ケ浜親方は「今場所は間に合わないが、(来年)1月は間に合いそうということだった。今は治療とトレーニングを頑張っている」と話した。

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白鵬休場、今年6場所で4度目 右膝、足首を手術

手術を受けた右膝にサポーター、右足首にテーピングをして四股を踏む白鵬(2018年10月31日撮影)

横綱白鵬(33=宮城野)が大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)を休場することが8日、決まった。初日を3日後に控えたこの日午前、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かした。

白鵬は9月の秋場所で、今年初となる通算41回目の優勝を全勝で飾った。だが、かねて痛めていた右膝などの治療のため、初日から出ていた10月の秋巡業を途中離脱。同18日に、右膝の骨片摘出と、右足首にできた遊離軟骨の除去手術を都内の病院で受けた。同下旬の福岡入り後も、相撲を取る稽古はできず、6日までは3日連続で朝稽古に姿を見せなかった。

白鵬の休場は、初日から3連勝しながら4日目から途中休場した7月の名古屋場所以来、通算10回目。今年だけに限れば年6場所で4回目の休場となる。

宮城野親方の話 今朝、本人と話をして、また無理して相撲を取ってケガをしたら同じこと(の繰り返し)と。手術したところが治りきらず痛いということで、しっかり四股を踏める状態ではない。1年最後の場所で、ましてや平成最後の九州場所ということで出たかったと思う。回復は順調なので、このまま福岡に残り(場所後の冬)巡業も出られると思う。傷が治り、痛みもとれれば(来年1月の)初場所も出られるのではないか。(今年は)ケガが多く最後もケガで終わるが、傷をとったことで、これからは良くなるだろう。

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豊ノ島13場所ぶり関取復帰、白まわしで稽古し実感

関取復帰を果たした十両豊ノ島は稽古後に笑顔を見せる(撮影・渡辺佳彦)

大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)で13場所ぶりの関取復帰を果たす十両豊ノ島(35)が6日、福岡県志免町の時津風部屋での朝稽古で汗を流した。

この日も横綱鶴竜、豪栄道と高安の両大関ら、出稽古組が集結。部屋の3人と合わせ実に12人の関取衆が集まった。稽古では関取の象徴ともいえる白まわし姿がこれだけ集まると壮観だが、その白まわしで稽古できることに「関取に戻ったなと実感できる」と充実の表情。幕下陥落の発端となったアキレス腱(けん)断裂は、2年前の名古屋場所前の稽古で負った。実はそのとき、白まわしを新調して臨んでいた。さすがに「今回は新調しました。ケガした時のものは縁起が悪いから」という。2年半ぶりに関取として上がる本場所の土俵は「楽しみの方が大きいかな」と待ち遠しそうだった。

関取復帰を果たした十両豊ノ島(左)は若い衆にアドバイスする(撮影・渡辺佳彦)

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右足痛の鶴竜、出稽古後「朝起きてみてどうか」

正代(右)と三番稽古を行う鶴竜(撮影・加藤裕一)

鶴竜は4日、福岡・志免町の時津風部屋に初の出稽古を行った。右足への不安の中、平幕の正代、豊山との三番稽古で19勝2敗としたが「明日の朝起きてみてどうか」と思案顔だ。

昨年の名古屋場所で右足首靱帯(じんたい)を損傷した影響でかかとが痛む。「もっと動きのある相撲をとってみないと…」。今日5日も同部屋へ出稽古。年間最多勝がかかる九州場所(11日初日、福岡国際センター)出場の可否を見極めていく。

稽古を終え、ファンとの写真撮影に応じる鶴竜(撮影・加藤裕一)

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鶴竜が初の出稽古、19勝2敗も右足の不安消えず

三番稽古で正代を転がす鶴竜(撮影・加藤裕一)

大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)を前に、横綱鶴竜(33=井筒)が4日、福岡・志免町の時津風部屋で初の出稽古を行った。

秋巡業中から右足の不安を吐露しており、現地入り後初めての相撲は平幕の正代(26)豊山(25=いずれも時津風)との三番稽古で、計21番を19勝2敗で終えた。「今日は思ったより良かったです」と話したが、不安は消えたわけではない。「明日の朝起きてみてどうか。毎日相撲がとれるように、よくなってくるか」と思案顔だった。

問題の右足の痛みは、昨年の名古屋場所での右足首負傷に起因する。「外側の靱帯(じんたい)が伸びてしまっていて、その影響でかかとが痛む」。復活優勝を果たした春場所後の春巡業から時折痛みが出始めた。当初はすぐおさまっていたが、先場所後の秋巡業から痛みが取れなくなったという。「仕方ないんだけど、バスで長時間移動すると足が固まって。むくんだりもして。要はずっと動かさずにいると痛くなる。だから、朝起きた時も痛いんです」。患部をかばうことで膝にも痛みが出た。福岡入り後はケアと養生に専念、ようやく本格的な稽古にこぎつけた。

何度もけがに泣いただけに、慎重だ。「今日は直線的な動きだけ。もっと動きのある相撲をとってみないとわからない。横の動きとかね」。5日も時津風部屋に出稽古を予定。土俵で複雑な動きを試し、状態を見極めていく。

豊山と三番稽古を行う鶴竜(撮影・加藤裕一)
時津風部屋に出稽古に訪れた鶴竜。左は水をつける豊ノ島(撮影・加藤裕一)

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鶴竜、右足痛みの不安吐露「今回は落ち着かない」

赤ちゃんだっこ撮影会でむずがる子どもをあやす横綱鶴竜(撮影・加藤裕一)

大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)を前に、横綱鶴竜(33=井筒)が30日、右足の不安を口にした。福岡市内で行われた「赤ちゃんだっこ撮影会」に出席後、取材に応じて「結局、負担をかけると痛いんですよね」。昨年の名古屋場所を「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」で途中休場しており、その場所を中心に痛みがある。痛み出したのは、秋巡業の序盤といい「これまでもちょこちょこ痛みはあったけど、しばらくすると落ち着いてたんです。なのに、今回は落ち着かない」とこぼした。

昨年は6場所中5場所で休場した。今年は名古屋場所こそ途中休場があったものの、春、夏と2場所連続優勝。復活をアピールしてきた。それだけに「1年の最後の場所でもあるけど、何より休みたくない気持ちが強いんです」。痛みと相談しながら、調整していくことになる。

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鶴竜、右足首に痛み「3日間は治療に専念したい」

横綱鶴竜

大相撲の秋巡業最終日が28日、山口・周南市で行われた。

自身初の年間最多勝がかかる横綱鶴竜が、九州場所へ不安をのぞかせた。今巡業中に、昨年名古屋場所で靱帯(じんたい)損傷を負った右足首に痛みが出てきたといい「何番も(相撲を)取ると腫れる」と稽古に支障をきたしている状態。

大関栃ノ心と51勝で並んで年間最多勝トップのため、好成績を残したいところだが「明日から3日間は治療に専念したい」とエンジンはまだ温めておく。

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鶴竜、九州場所不安「何番も取ると腫れる」古傷痛み

鶴竜(2018年10月26日)

大相撲の秋巡業最終日が28日、山口・周南市で行われ、横綱鶴竜(33=井筒)が九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)へ不安をのぞかせた。

約1カ月間に及んだ巡業を振り返り「体はできたと思う」と話したものの「土俵の中での稽古は、足の状態が良くなくてあまりできなかった」とやや表情は暗かった。

昨年名古屋場所で靱帯(じんたい)損傷を負った右足首に、巡業途中から痛みが出てきたという。「ちょっとよくなってやると腫れる。一番だけなら大丈夫だけど、何番も取ると腫れる」と完治の見極めが難しい。さらに同じ体勢による長時間のバス移動も、じわじわと患部にダメージを与えている。

明日29日には九州場所の新番付発表が行われるが「明日から3日間は治療に専念したい」とまずは治療に励む。

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鶴竜8番全勝、九州へ「最後はしっかり締めたい」

大相撲の秋巡業は16日、大阪府泉佐野市で行われ、横綱鶴竜(33=井筒)が今巡業の稽古で初めて相撲を取った。平幕正代を相手に8番取って全勝。「稽古なので」と内容にこだわらず、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)を見据えて「(巡業は)あと半分。ここから上げてうまくやっていきたい」と意気込んだ。秋場所は10連勝後に5連敗と失速し「自分で崩れた」と振り返る。今年は春、夏で自身初の2場所連続優勝を果たし、名古屋場所を途中休場した。一年納めの九州へ「最後はしっかり締めたいという気持ちがある」と落ち着いた様子で話した。

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栃ノ心31歳、綱取りは?に「その質問はシカト」

愛知・豊田市巡業で31歳の誕生日を迎えた大関栃ノ心(撮影・加藤裕一)

大関栃ノ心(春日野)が13日、愛知・豊田市巡業(スカイホール豊田)で31歳の誕生日を迎えた。

初場所で初優勝、夏場所で大関昇進を決め、名古屋場所を途中休場し、秋場所をいきなりかど番で迎えて9勝6敗と切り抜けた。波瀾(はらん)万丈だった30歳を振り返り「幸せなことも、厳しいこともあった。全部勉強になった」と話した。一方で、新たな1年の目標を「また優勝したいね」と語りつつも、綱取りへの意識を問われると「その質問はシカトします」と苦笑い。むだな重圧を避け、あくまで自然体を保つ姿勢は崩さなかった。

この日は魁聖、朝乃山、輝と相撲を14番とって全勝。右四つに持ち込み、得意の型に磨きをかけようとする姿勢が目立った。2度目の賜杯へ、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の優勝争いへ。心身ともに充実してきた。

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白鵬右膝痛「骨折でした」秋巡業離脱リハビリ治療へ

白鵬

大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が12日、秋巡業を離脱した。所属する宮城野部屋関係者によると右膝痛のためで、巡業地の三重県四日市市から東京に戻り精密検査を受ける見込み。

白鵬は7月の名古屋場所で右膝を負傷し、途中休場していた。自身の公式ツイッターにエックス線写真を投稿し、「応援してくれてる皆様、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。骨折でした。頑張ったけどやっぱりダメでした。東京でリハビリ治療頑張ります」などと記した。

9月の秋場所は、前人未到の幕内1000勝を達成。15日に1000人規模のパーティーを予定していたが、中止になった。九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)に向けて、不安を抱える状況となった。

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輪島さん死去 波瀾万丈の70年、最期はひっそり

81年1月、初場所で雲竜型で土俵入りをする輪島さん

「黄金の左」と呼ばれた型破りな元横綱が逝った。第54代横綱でプロレスラーにもなった輪島大士さん(本名輪島博)が8日午後8時、東京・世田谷区の自宅で亡くなった。70歳。死因は下咽頭がんと肺がんの影響による衰弱だった。日大からプロ入りして学生出身では初の横綱に昇進し、左下手投げを得意に歴代7位の14度優勝。年寄名跡を借金の担保にして廃業後、全日本のプロレスラーでも活躍した。土俵の内外で自由奔放な個性的な横綱だった。葬儀・告別式は未定で、喪主は妻の留美(るみ)さんが務める。

輪島さんは4年前に引っ越した世田谷区の自宅で亡くなった。近所の住民によると、前日深夜に自宅へ救急車、パトカー、消防車が相次いで到着したという。以前は1人でよく散歩し、顔を合わすとしゃべる代わりに肩をたたいたり、手をたたいて、気さくにあいさつされたそうだ。1年前から散歩に出なくなったが、3日前にはつえをついてデイサービスの車に乗る姿を見たという。

13年に咽頭がんの手術を受けた後は声が出ないこともあり、公の場に出ることは減った。遠縁の輝が所属する高田川部屋の稽古を定期的に訪れていたが、今年はなし。そのほかは、日大の後輩である境川親方(元小結両国)の弟子の挙式に出席する程度。角界だけでなくプロレス、日大などの関係者とも疎遠となり、一時代を築いた横綱はひっそりとこの世を去った。

幕下での初土俵には日大応援団まで駆けつけた。「蔵前の星」と期待されるも、たたき上げから「学生さん」と見下された。大成しないと言われた学生相撲から、初めてで唯一の横綱昇進でジンクスを打破した。

得意は左四つからの下手投げ。右の絞りが強かった。これも大成しないと言われたが、角界では異端のランニングも重視し、安定した下半身を作った。大型化が始まった時代で昇進時は120キロ。下半身の瞬発力に天性のタイミングで、このジンクスも打破した。

北の湖とは44度対戦した。74年名古屋場所で逆転優勝したが、北の湖も横綱に昇進した。ここから「輪湖時代」と呼ばれて毎場所賜杯を争った。75年に腰痛などで3場所連続休場し、気分一新に締め込みを金色に替えた。カラー化時代の先駆けで「黄金の左」が代名詞に。レスラー時代も同系色の黄色いパンツがトレードマークだった。

81年春場所で連敗すると現役を引退した。花籠部屋を継いだが、年寄名跡を借金の担保にしていたことで大騒動に発展。親方は4年半で廃業し、86年にはプロレスラーに転身した。馬場社長にかわいがられたが、約3年で2度目の引退となった。

日大相撲部で1学年上に頭の上がらない現日大田中理事長がいた。大学3年時に決勝で破って学生横綱になると、当時の理事長にプロを勧められた。日大からは66人が入門して51人が関取に。その道筋をつけ、燦然(さんぜん)と輝く第1号。型破りで奔放な性格と言動で一世を風靡(ふうび)した昭和の横綱は、波瀾(はらん)万丈の人生を送った。今年は騒動続きの日大にあって大スターだった横綱が旅立った。

◆輪島大士(わじま・ひろし)本名輪島博。1948年(昭23)1月11日、石川県七尾市生まれ。金沢高で相撲を始め、日大で2年連続学生横綱など14タイトル。花籠部屋に入門し70年初場所幕下尻付け出し初土俵。連続全勝優勝で夏場所新十両、71年初場所に新入幕。72年初優勝、秋場所後に大関昇進。73年夏場所後に54代横綱昇進。優勝14回、三賞5回。現役時185センチ、125キロで、得意は左四つ、下手投げ、寄り。81年春に引退して花籠部屋継承も85年に年寄名跡担保問題で退職。86年プロレスラー転向し、88年引退後アメリカンフットボールの学生援護会総監督やタレント活動も、13年に咽頭がん手術を受けた。

87年4月、全日本PWFヘビー級選手権でスタン・ハンセン(右)にゴールデン・アームボンバーを決める輪島さん
16年2月、豊響の挙式・披露宴に出席した輪島さん

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宿敵他界から3年…輪島さん「輪湖時代は私の誇り」

76年9月、優勝額贈呈式で互いの健闘を誓い合う輪島さん(左)と北の湖さん

70歳で死去した輪島大士さんは、横綱北の湖と「輪湖(りんこ)時代」を築いた。対戦成績は輪島さんの23勝21敗。横綱を務めた73年から81年は北の湖の全盛期と重なり、2人の熱戦は昭和の相撲史を色濃く彩った。

輪島と北の湖。左の相四つでがっぷりと胸を合わせての力比べは、最高の見せ場だった。72年名古屋の初対戦から、13度目の対戦となった74年名古屋場所。輪島が1人横綱で大関北の湖を1差で追っていた。千秋楽に本割、優勝決定戦とも輪島が下手投げで連勝して逆転優勝した。場所後に北の湖が横綱に昇進して輪湖時代が始まった。

76、77年の12場所はすべて千秋楽結びで対戦して両者とも5度優勝。通算22場所あり、相星4度を含めて8度がともに優勝圏内で対戦。水入りが3度あった。決定戦を含めず輪島が通算23勝21敗だった。

後に日本相撲協会の理事長になった北の湖親方は生前「常に輪島さんとの一番を意識していた。絶対に負けられんぞと気合が入ったものだ」と明かしていた。

レスラー時代の全日本プロは国技館から締め出され、疎遠になっていた。それでも20年ほど前にサウナで会って以来、北の湖理事長から番付が送られるようになり、輪島さんは全て大事に保管していたという。09年初場所のNHK中継にゲストで23年ぶりで本場所観戦した。13年がんが判明した後、15年には雑誌の対談で両雄が再会した。「輪湖時代は私の誇り」と話していた。

15年11月に北の湖理事長が死去した際には、声が出ないために文書でコメントを寄せた。「お互いに病気と闘っていたが、先に逝かれて寂しい」「(北の湖は)運動神経が抜群だった。1度掛けた技は2度は通用せず、頭のいい力士だった」「俺はもう少し頑張る。よく頑張ったね、お疲れさまと言いたい」。あれから3年。輪湖はともに旅立った。

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