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照ノ富士“再”大関へ異例の挑戦「やっと近づいた」

大関復帰を目指す春場所の番付発表を受けてオンラインでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表され、17年秋場所以来の大関復帰に挑む照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は2場所連続で関脇に就いた。昨年11月場所に小結で13勝、先場所は関脇で11勝を挙げ、大関昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝」まで残り9勝。大関陥落の翌場所に10勝を挙げられず、後に大関に返り咲いたのは77年初場所後に昇進した魁傑だけ。44年ぶり2度目の快挙に挑戦する。

     ◇     ◇     ◇

照ノ富士が満を持して“再”大関とりの場所に臨む。都内の部屋でオンラインでの会見に出席。「やっと近づいてきた。本当にこの日が来たらなと思っていた」。5場所連続休場から序二段で復帰したのが19年春場所。丸2年で返り咲きを懸ける位置に戻ったことについて「予定通りです」と強気に語った。

異例の挑戦になる。「大関陥落の翌場所に10勝以上した場合は復帰できる」と改正された69年名古屋場所以降、1場所での復帰は6人7例あるが、平幕以下に陥落して復帰したのは77年初場所後の魁傑ただ1人。十両以下に落ちて大関に復帰すれば史上初だ。

場所前には私生活でも節目を迎え、結果へのこだわりも強まった。2月11日に3年前に結婚していた同じモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん(26)と挙式。「(コロナ禍で)挙げたことはありがたいと思って次に進もうと思う」と、周囲への感謝と決意を示した。勝負の場所まで残り2週間。「とりあえず33勝を達成しないと始まらない」と、あえて数字を口に出す。「それを目標にして全力を出していい相撲を取りたい」。重圧と闘う15日間に向けて、気持ちを高めた。【佐藤礼征】

大関復帰を目指す春場所の番付発表を受けてオンラインでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)
大関復帰を目指す春場所の番付発表を受けてオンラインでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

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照ノ富士会見「予定通りです」大関復帰へのチャンス

大関復帰を目指す春場所の番付発表を受けてオンラインでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の、大関復帰の挑戦が始まる。日本相撲協会が春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した1日、照ノ富士が都内の部屋でオンライン会見に参加。現在の心境について「やっと(大関が)近づいてきたかなと思います」と話した。

小結だった昨年11月場所で13勝、関脇だった初場所で11勝を挙げ、大関昇進の目安「三役で3場所33勝」まで、あと9勝と迫った。「内容が1番大事」と数字は気にしなかったが「とりあえず33勝は達成しないと始まらない。それを目標にして全力を出していい相撲を取りたいと思います」と気合を入れた。

想像通りの道のりだ。15年名古屋場所で新大関に昇進するも、両膝の負傷や内臓疾患などにより17年九州場所で関脇に陥落。その後も休場が続き、幕下に陥落した18年名古屋場所からは4場所連続全休。復帰した19年春場所では、序二段からの再出発となった。

しかし、そこから1度も負け越しはなし。19年九州場所で幕下優勝、20年初場所で十両優勝、幕内に返り咲いた20年7月場所では復活を印象づける2度目の幕内優勝を果たした。そしてつかんだ大関復帰へのチャンス。理想通りの2年間での復活劇も「予定通りです」とさらりと振り返った。

冷静な気持ちで土俵に上がる。報道陣から、1度目の大関昇進を決めた6年前と今の気持ちの変化を問われても「大した深い思いはない。土俵に上がったら一緒」「その時よりいい部分は特に考えていない。その時もいい部分があったと思うし、今もあると思う。冷静にやれているとは思う。特に変わったことはない」と淡々と話した。

ただ、今場所に懸ける思いは強く持っている。「本当にこの日が来たらなと思っていた。今場所でやっぱり決めておかないと。また最初から、ということになる。頑張らないとな、と思っています」と今場所で大関復帰を決める覚悟を口にした。

2月下旬に両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古には参加せず、「ヘトヘトになるまで」部屋で稽古を重ねた。平幕の宝富士、照強、翠富士らと連日「20番から25番ぐらいやっている」という。ケガする前に比べると稽古量は減っているというが「ちょっとずつ増やさないとスタミナもつかない。できる範囲でやっている」と今できることに全力で取り組んでいる。また「どうやって体を強くしていくかしか考えていないので、その辺を相談しながらアドバイスを頂いている」と部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)にアドバイスを求めるなど、まだまだ成長段階だ。

運命の春場所まで2週間を切った。周囲からは過去と比べられがちだが「過ぎたことは過ぎたこと。考えてもしょうがない。目の前のことを精いっぱいやっているから今の結果に出ている。それに落ちているからこそ注目されていると思う」。しっかりと地に足をつけて土俵に上がる。

大関復帰を目指す春場所の番付発表を受けてオンラインでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

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阿炎が復帰 西幕下56枚目からの出直し/新番付

阿炎(2020年3月18日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

昨年夏、新型コロナウイルスの感染防止のため日本相撲協会が策定したガイドラインに違反し、9月の秋場所、11月場所、今年1月の初場所と3場所連続休場の処分を受けた阿炎(26=錣山)が、今場所から本場所に復帰。西幕下56枚目からの出直しとなる。

17年名古屋場所から守っていた関取の座から初場所、東幕下16枚目で転落した。昨年の7月場所中に不要不急の外出が発覚し7日目から休場。その時は東前頭5枚目だったが、翌秋場所から来年初場所まで3場所連続全休となり、西前頭14枚目→西十両11枚目と番付を下げ、初場所で幕下に落ちていた。成績次第で関取復帰は、最短でも2場所かかる。

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徳勝龍、幕内Vから5場所で十両は史上最速/新番付

徳勝龍(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。先場所十両優勝の剣翔(29=追手風)は5場所ぶり、英乃海(31=木瀬)は17場所ぶりの幕内復帰。英乃海は弟が西前頭8枚目の翔猿(28=追手風)で、新たな兄弟同時幕内は14年春場所の千代鳳&千代丸以来、史上9組目となった。大奄美(28=追手風)は5場所ぶりの幕内復帰を果たした。

また初場所で幕内の東前頭8枚目だった徳勝龍(34=木瀬)が十両に陥落したが、幕内優勝経験者の十両陥落は史上14人目。優勝場所から5場所での十両陥落は元小結若浪の7場所を抜いて最速となってしまった。

既に発表されている、晴れて関取の新十両は2人。貴健斗(25=常盤山)は、現在の師匠(元小結隆三杉)が先代(元関脇舛田山)から部屋継承後としては初めての新十両。熊本県からは19年名古屋場所の竜虎以来、戦後34人目の関取誕生となった。また武将山(25=藤島)は、現師匠の部屋創設後としては10年九州場所の剣武以来、2人目の関取誕生。茨城県からは、18年初場所の天空海以来、戦後22人目の新十両となった。再十両は2人。錦富士(24=伊勢ケ浜)は2場所ぶり、一山本(27=二所ノ関)は7場所ぶりの十両復帰を果たした。

大相撲春場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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貴景勝3度目かど番、2年ぶり小結3人以上/新番付

貴景勝(2021年1月18日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は7場所連続で東に白鵬(35=宮城野)、西に鶴竜(35=陸奥)が就いた。ともに4場所連続休場(全休は3場所連続)明けで、復調を示す土俵となる。5場所ぶり45回目の優勝を目指す白鵬は、新たな金字塔を打ち立てた。新入幕から幕内連続在位が前人未到の100場所となった(2位は元関脇高見山=先々代東関親方=97場所)。幕内連続在位としても、史上最多の元大関魁皇(現浅香山親方)の106場所に次いで100場所に到達。幕内在位も魁皇の107場所に次いで史上2位の100場所となった。昨年の名古屋場所以来9場所ぶり7回目の優勝を目指す鶴竜は、進退をかける場所になる。

大関は、ともに先場所、かど番を脱出した正代(29=時津風)が東、この日27歳の誕生日を迎えた朝乃山(高砂)が西に。綱とりの先場所、途中休場した貴景勝(24=常盤山)は、東の序列2番目で、昨年7月場所以来、3度目のかど番として迎える。

両関脇は東西変わらず。東は2場所連続の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)で三役は3場所連続。今場所は大関復帰をかける場所となる。西は3場所連続関脇となる隆の勝(26=常盤山)で三役も3場所連続の在位になる。

小結も東西は、東が3場所連続小結の高安(30=田子ノ浦)、西が2場所連続小結(三役は5場所連続)の御嶽海(28=出羽海)で変わらず。新たに先場所、初優勝した大栄翔(27=追手風)が4場所ぶりに西の序列2番目の小結に復帰(三役は3場所ぶり復帰)。なお小結が3人以上、名を連ねるのは19年九州場所(阿炎、遠藤、北勝富士、朝乃山)以来となる。

大相撲春場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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魁が9人の決定戦制し幕下V「楽しんで相撲取れた」

優勝決定戦で芝(左)を寄り切りで破り幕下優勝した魁(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

魁(さきがけ、34=芝田山)がトーナメント方式で実施された9人による決定戦を制し幕下優勝を飾った。

浜豊、琴翼、深海山、芝を連破。96年名古屋場所以来となる幕下9人による決定戦を「楽しんで相撲を取れた。長年相撲を取っているので緊張はなかった」と振り返った。初の各段優勝を果たしたベテランは「力を振り絞ってやっていく。関取に戻りたい」と再十両を目標にした。

◆西19枚目 本名・ヤガーンバートル・バトトゥシグ。モンゴル出身。03年夏場所初土俵。180センチ、170キロ。突き、押し。

幕下優勝の魁(代表撮影)
幕下優勝決定トーナメント戦で芝(左)を寄り切りで破り、優勝を決める魁(撮影・河田真司)

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中学時代は相撲道場通い園芸部/V大栄翔アラカルト

隠岐の海(後方左)を突き出しで破り幕内優勝した大栄翔(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

<大栄翔アラカルト>

◆生まれ 1993年(平5)11月10日、埼玉県朝霞市出身。本名・高西勇人。

◆スポーツ歴 朝霞市立朝霞第四小1年時から朝霞相撲練成道場で相撲を始める。埼玉栄高3年で高校総体団体2位、個人3位。

◆出世 12年初場所が初土俵で14年名古屋場所で新十両。15年秋場所が新入幕。20年初場所で新三役。

◆しこ名 初めて番付に載った12年春場所から同年名古屋場所まで「大翔栄」だったが「『栄』の字が最後にくると下半身をけがする」と言われ、本当にけがをしたことをきっかけに「大栄翔」と改名。

◆園芸部 朝霞第一中では週1で入間市の相撲道場に通いながら、園芸部に所属。キュウリやナス、ゴーヤー、カリフラワーなどを育てた。ヒマワリが好き。

◆愛犬チロル 母恵美子さんいわく小学校低学年の時に「犬が欲しい」と願い出たが、面倒を見るのが困難とされ「自分で稼ぐようになってからにすれば」と却下された。母の言葉通り? 関取に定着した16年6月にオスのトイプードルを購入。響きの良さから「チロル」と名付けた。3月で5歳。現在は朝霞市内の実家に預けている。

◆サイズ 182センチ、161キロ。

隠岐の海(左)を突き出しで破り、幕内優勝を決める大栄翔(撮影・河田真司)

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美ノ海が休場 十両以上18人目、戦後最多を更新

22日、貴源治との取組で土俵下に落ち痛そうな表情を見せる美ノ海(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館

西十両3枚目美ノ海(27=木瀬)が初場所14日目の23日、日本相撲協会に「脳振とうにより1月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

十両以上の休場者は18人目。10日目に大関貴景勝が休場して02年名古屋場所の16人を上回り戦後最多となっていたが、更新する形となった。

美ノ海は前日13日目の貴源治戦で寄り切られた際に、土俵下に転落して背面を強打。しばらく立ち上がれず、若者頭の肩を借りて花道に下がっていた。

美ノ海の休場は16年春場所の初土俵以降、初めて。14日目の対戦相手、東白龍は不戦勝で勝ち越しを決めた。

美ノ海の休場で東白龍の不戦勝(撮影・鈴木正人)

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大混戦!幕下96年名古屋場所以来の9人でV争いへ

初場所が行われている東京・両国国技館(2021年1月10日撮影)

<大相撲初場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館

幕下の優勝争いが、一気に大混戦模様となった。12日目までの全勝は、西幕下8枚目将豊竜(24=時津風)と西幕下48枚目浜豊(25=時津風)の2人だけ。2人は同部屋のため、この日の本割での直接対決は組まれなかった。

先に取組を行った浜豊は5勝1敗の竜勢に負け、その2番後に土俵に立った将豊竜も、5勝1敗の錦富士に負けて全勝力士が消えた。錦富士、将豊竜、竜勢、魁、芝、浜豊、二本柳、琴翼、深海山の6勝1敗で並んだ9人が、24日の千秋楽で優勝決定戦に臨むことになった。幕下での9人による決定戦は96年名古屋場所以来。

優勝決定戦ではまず、5人に絞るところから始まる。9人で抽選を行い、不戦となった1人を除いた8人で取組を実施。その後、勝者4人と不戦1人の5人で再び抽選を行い、新たに不戦となった1人を除いた4人で取組を実施し、勝者2人と不戦1人の3人でともえ戦を行うことになる。

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休場貴景勝は左足関節靱帯損傷「約3週間の加療を」

18日、遠藤に引き落としで敗れ、土俵下で浮かない表情を見せる貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇10日目◇19日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=常盤山)が初場所10日目の19日、日本相撲協会に「左足関節靱帯(じんたい)損傷により今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

昨年11月場所に大関として初優勝し、今場所は横綱昇進が懸かっていたが、初日から4連敗を喫するなど9日目を終えて2勝7敗と不振だった。

負け越しが決まり、来場所はかど番となる。

電話取材に応じた師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、3日目の北勝富士戦で負傷した。患部は腫れているという。同親方は「『不完全燃焼なので取らせてください』ということで昨日(18日)まで取った。昨日の夜に『これ以上相撲が取れないので、休場させてください』ということだった」と説明した。

大関が優勝した翌場所で負け越すのは03年名古屋場所の魁皇以来で、平成以降では7例目(4人目)。

十両以上の休場者は17人となり、02年名古屋場所の16人を上回って戦後最多となった。貴景勝の休場は昨年7月場所以来で6度目。10日目の対戦相手、隠岐の海は不戦勝となった。

◆関取16人休場の02年名古屋場所 7場所連続休場となる横綱貴乃花、大関武双山が初日から休場。上位陣は最終的に1横綱、3大関が不在となった。11日目に計14人、13日目に海鵬と蒼樹山の平幕2人が休場して計16人に。取組が表示される電光掲示板は休場者欄があふれ、十両力士名が掲示できない珍事も起きた。

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大栄翔7連勝!本田美奈子さんに並ぶ朝霞のスターへ

大栄翔(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・柴田隆二)

<大相撲初場所>◇7日目◇16日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、三役以上を総ナメにして単独トップに立った。

関脇隆の勝を押し出し。初日から平幕が三役以上に7連勝するのは、1場所15日制が定着した1949年(昭24)夏場所以降では初の快進撃だ。7日目を終えて平幕が単独首位に立つのは、2019年秋場所の隠岐の海以来。埼玉県出身力士として初めての優勝も現実味を帯びてきた。

   ◇   ◇   ◇

大栄翔の突き押しが、誰にも止められない。立ち合いで勢いよく頭から当たると、隆の勝は1歩も2歩も後ずさり。間髪入れずに左、右、左と3発押し込んで、勝負は決した。過去2勝3敗の相手に、何もさせなかった。「今日も立ち合いがしっかり良かった。本当に内容もいい。力がついてきたんじゃないかなと思っている」。口調は丁寧でも、言葉の端々に自信がみなぎっていた。

両横綱は不在だが、出場している三役以上の力士を総ナメにした。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、平幕が初日から三役以上に7連勝するのは初の快挙だ。91年秋場所で当時平幕の若花田(3代目横綱若乃花)が三役以上を総ナメにしたが、当時は東西の関脇に同部屋の貴闘力と貴花田が在位していたため、対戦したのは1横綱、2大関、2小結の5人だった。7人もの役力士を破るのは、異例中の異例だ。

地元の期待が活力になっている。埼玉県出身で賜杯を抱いた力士はいない。出身の朝霞市はツイッターで連日「プッシュだプッシュだ大栄翔!」と、自身の取り口を重ねるようにエールを送ってくれる。「頑張る気力になっている」と大栄翔。朝霞市の有名人といえば「本田美奈子.さん」。同市で生涯の大半を過ごした歌手に、知名度で並ぶ意欲を見せているが「顔じゃないです」。連勝の中でも謙虚な姿勢は崩さない。

中日以降は全員、平幕が相手になる。「(気持ちの変化は)特にない。変わらずやっていく」。1日一番。まずは自身初のストレート給金を目指す。【佐藤礼征】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 横綱がいない中、大栄翔(の快進撃)は救世主が現れたという感じ。7日間、全部いい立ち合いだがその中でも今日が一番良かった。当たってすぐの瞬発力、手も伸びたし力を全部出している。貴景勝は開き直っていた感じだった。

<大栄翔>

◆生まれ 1993年(平5)11月10日、埼玉県朝霞市出身。本名・高西勇人。

◆スポーツ歴 朝霞市立朝霞第四小1年時から朝霞相撲錬成道場で相撲を始める。埼玉栄高3年で高校総体団体2位、個人3位。

◆しこ名 初めて番付に載った12年春場所から同年名古屋場所まで「大翔栄」だったが「『栄』の字が最後にくると下半身をけがする」と言われ、本当にけがをしたことをきっかけに「大栄翔」と改名。

◆好きな力士 子どもの頃から元大関千代大海(現九重親方)のファンで、埼玉栄高の先輩、元大関豪栄道(現武隈親方)にもあこがれている。

◆園芸部 中学は相撲道場に通いながら、園芸部に所属。キュウリやナス、ゴーヤーなどを育てた。ヒマワリが好き。

◆サイズ 182センチ、161キロ。

取り組み前に気合が入る大栄翔(撮影・柴田隆二)
クラシックコンサートで歌う本田美奈子さん(2004年1月10日撮影)

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大栄翔、けがするジンクス的中で「大翔栄」から改名

取り組み前に気合が入る大栄翔(撮影・柴田隆二)

<大相撲初場所>◇7日目◇16日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、三役以上を総ナメして単独トップに立った。関脇隆の勝を押し出して、初日から7連勝で唯一の勝ちっ放し。埼玉県出身力士として初めての優勝も現実味を帯びてきた。

1敗はかど番の大関正代と、初黒星を喫した再入幕の明瀬山。5人の平幕が2敗を守っている。

<大栄翔>

◆生まれ 1993年(平5)11月10日、埼玉県朝霞市出身。本名・高西勇人。

◆スポーツ歴 朝霞市立朝霞第四小1年時から朝霞相撲練成道場で相撲を始める。埼玉栄高3年で高校総体団体2位、個人3位。

◆しこ名 初めて番付に載った12年春場所から同年名古屋場所まで「大翔栄」だったが「『栄』の字が最後にくると下半身をけがする」と言われ、本当にけがをしたことをきっかけに「大栄翔」と改名。

◆好きな力士 子どもの頃から元大関千代大海(現九重親方)のファンで、埼玉栄高の先輩、元大関豪栄道(現武隈親方)にもあこがれている。

◆園芸部 中学は相撲道場に通いながら、園芸部に所属。キュウリやナス、ゴーヤーなどを育てた。ヒマワリが好き。

◆サイズ 182センチ、161キロ。

大栄翔(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・柴田隆二)

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快勝の宝富士「足出てない…」貴景勝の“変化”指摘

宝富士(左)に腕をとられる貴景勝。上手投げで破れた(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=常盤山)の綱とりが事実上、白紙となった。平幕の宝富士に上手投げで敗れて、初日から4連敗。北尾(双羽黒)が横綱に昇進した86年名古屋場所以降、11勝以下で昇進した例はなく、綱への道は完全に閉ざされた形だ。

   ◇   ◇   ◇

宝富士が過去2勝7敗と圧倒されていた貴景勝に快勝した。「攻められたが辛抱して相撲をとれたのがよかった」。攻め込まれたが腕をたぐり、つかんだ左上手で土俵にはわせた。初日から4連敗の大関について「立ち合い、いつもより足が出ていないような…自分が言う立場じゃない。精いっぱいとってるだけなんで」と言葉は濁しつつ“変化”は感じていた。

貴景勝(手前)を上手投げで破る宝富士(撮影・野上伸悟)
貴景勝(右)は宝富士に上手投げで敗れる(撮影・小沢裕)

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貴景勝4連敗で綱とり白紙“緊急事態”に取材応じず

宝富士(左)に腕をとられる貴景勝。上手投げで破れた(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=常盤山)の綱とりが事実上、白紙となった。平幕の宝富士に上手投げで敗れて、初日から4連敗。北尾(双羽黒)が横綱に昇進した86年名古屋場所以降、11勝以下で昇進した例はなく、綱への道は完全に閉ざされた形だ。3大関では最年少の24歳。今後の綱とり挑戦に向けて、切り替えに努めるしかない。かど番の2大関、正代は連敗を免れ3勝目、朝乃山は星を五分に戻した。

   ◇   ◇   ◇

貴景勝の“緊急事態”に歯止めがかからない。横綱昇進が懸かる場所で、新入幕だった17年初場所以来4年ぶりとなる初日から4連敗。敗戦のショックからか、取組後は今場所初めてリモート取材に応じずに、無言で国技館を引き揚げた。今場所後の昇進の可能性は、消滅した格好だ。

何度当たっても、宝富士を押し込めない。いなしで崩され、左をたぐられる。肩越しから左上手を取られると、振りまわされ、土俵にたたきつけられた。持ち前の突き押しの威力が、影を潜めている。

綱とりへの道が途絶えつつも、気持ちは切れていないはずだった。原動力はファンへの思い。昨年大みそかはボクシングの世界戦、井岡一翔と田中恒成の対決をテレビで観戦し「レベルの高い戦いを見て、自分はボクシングのファンとして感情を震わせるものがあった」と、同じ格闘技の一線級のアスリートに刺激を受けていた。コロナ禍で世間の気持ちが落ち込むときだからこそ、土俵上でファンを勇気づけたいという気持ちが強い。「自分も相撲で人の感情を動かせるような相撲を取りたい」と力強く話していた。

恩師の埼玉栄高相撲部、山田道紀監督から口酸っぱく言われてきた。「一寸先は闇」。華々しく活躍するはずだった新大関場所の19年夏場所では右膝を負傷。いいことも悪いこともあることは何度も経験してきた。苦しい状況だが、腐らずに前を向くしかない。【佐藤礼征】

宝富士(手前右)に上手投げで敗れ、浮かない表情の貴景勝(撮影・河田真司)

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貴景勝「負けた理由ある」初日から連敗はV率0%

大栄翔にはたき込みで敗れ、険しい表情で土俵から引き揚げる貴景勝。後方右は朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇2日目◇11日◇東京・両国国技館

綱とりに挑む大関貴景勝(24=常盤山)が、2敗目を喫して窮地に立たされた。同じ突き押し相撲の大栄翔に圧力が伝わらず、はたき込みで敗れて初日から2連敗。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、初日から2連敗以上した優勝力士はいない。データ上ではV確率が0%となり、苦しい状況となった。

  ◇   ◇   ◇

これが綱とりの重圧か。貴景勝は淡々と「終わったのでまた明日、集中していきたい」と前を向いたが、最高位への道が険しくなってきた。平幕の大栄翔に敗れて、3大関では唯一の初日から2連敗。連敗発進は自身にとっても18年秋場所以来13場所ぶりと、大事な場所で大きくつまずいた。

初日の御嶽海戦と同じく、立ち合いの馬力が不足していた。のど輪を交えた大栄翔の伸びのある突きで起こされ、持ち味の低い体勢を保てない。両足がそろうと、相手のはたきをまともに食らって前にばったりと倒れた。優勝した昨年の11月場所では出足で圧倒する場面が目立ったが、今場所は2日連続で立ち合いで当たり勝てない。内容については「負けた理由があるので」と、貴景勝の言葉は少なかった。

高いレベルの優勝が求められる様相の中で、痛すぎる2敗目だ。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」だが、昇進を預かる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は場所前、慎重に言葉を選んでいた。「レベルの高い優勝、全勝(優勝)したら上がるとか、はっきり言われると困る。決まっていることではない」。先場所から横綱との対戦がないことも言及。貴景勝自身に責任はないものの、今場所も両横綱が不在なだけに優勝時の星数や、取組の内容が一層注視される。

土俵下で取組を見守った幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は、厳しい見解を示した。「(綱とりは)うーん…かなり厳しいんじゃないかな。まだ何とも言えないけど」。一方で過去には栃錦や柏戸ら、初日黒星からの昇進成功は6例ある。40年前の81年名古屋場所では、千代の富士が2日目から14連勝して昇進の機運を高めていった。同審判長は「まだ終わっていない。後半勝っていければ印象も変わってくる」と、立て直しを期待した。

苦しいスタートだが「まだ13日間ある」と、初日から貴景勝の声のトーンは変わらない。前例のない連敗発進からの綱とり成就へ、諦めるつもりはない。【佐藤礼征】

大栄翔(右)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)
大栄翔(左)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・菅敏)

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白鵬感染に角界激震、通常開催探る初場所へ警戒強化

白鵬(2020年7月22日撮影)

角界に激震が走った。日本相撲協会は5日、横綱白鵬(35=宮城野)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。入院措置となり、初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場は絶望的な状況。三役以上では初の感染となった。菅義偉首相は1都3県を対象とした緊急事態宣言の再発令について、7日に決定する方針を表明。観客の上限を約5000人として開催を目指す初場所に向けて、危機感が高まりそうだ。

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協会によると白鵬は3日に嗅覚異常の症状を訴え、4日にPCR検査を受けて5日朝に陽性と確認された。発熱などの症状はないが、電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、保健所の指導のもと入院した。

懸念されるのが、部屋での集団感染だ。4日まで白鵬も都内の部屋で稽古を行っていたが、5日時点で白鵬以外に症状を訴えている部屋関係者はいないという。同部屋には十両石浦、炎鵬ら力士16人が所属。協会は念のため、同日に先行して師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)ら部屋関係者全員を対象にPCR検査を行った。「結果が出ても今日(5日)夜遅いんじゃないか」と同広報部長。所属力士の初場所出場は、現状では不透明とした。

史上最多44度の優勝を誇る白鵬は、昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から史上初の「注意」の決議を下され、初場所は再起を懸ける場所だった。

右膝の負傷などを理由に、昨年11月場所まで3場所連続で休場していたが、昨年12月には両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加。貴景勝、朝乃山の2大関と三番稽古を行うなど計4日間で63番取って順調な調整ぶりを印象づけていた。同月23日には綱打ちを行い「まずはけがをしない体作りをしながら走りたい。その走る中で結果を出していきたい。もちろん若手の壁になりつつ」と意気込んでいたが、思わぬかたちで出場への道が閉ざされた。

角界では年明けに、荒汐部屋で前頭若隆景ら12人の集団感染が判明したばかりだった。菅首相は5日、1都3県が対象の緊急事態宣言を再び発令する方針を表明した。早ければ7日にも発出する。協会は昨年、緊急事態宣言の延長に伴い5月の夏場所を中止したが、前日4日時点で芝田山広報部長は「(初場所は)今のところ中止とか無観客とかそういうようなことは何もない」と説明。現状では開催を変更する方針を示していない。

協会は政府の方針を待ちながら、必要によっては臨時理事会を開いて対応を協議する。初日まで残り4日。看板力士の感染を機にさらに警戒心を強め、通常開催の可能性を探っていく。

◆白鵬の立場 昨年5場所で皆勤した場所は、優勝した春場所だけ。3場所連続休場となった11月場所後には、横綱審議委員会(横審)で横綱鶴竜とともに史上初の「注意」の決議を受けた。休場日数の多さを指摘する横審の矢野弘典委員長は「来場所にはぜひ覚悟を決めて備えていただきたい」と、進退を懸ける覚悟を求めていた。

◆新型コロナウイルス禍の角界の主な動き

▽20年3月1日 日本相撲協会は臨時理事会を開き、春場所の史上初の無観客開催を決定。

▽同22日 感染者を出さず春場所千秋楽を迎える。

▽4月3日 夏場所と名古屋場所開催の2週間延期を決定。

▽同10日 三段目力士の勝武士さんが感染。角界では初。

▽同25日 高田川部屋で力士ら6人の感染が判明。

▽5月4日 夏場所中止が決定。名古屋場所の会場を東京に変更し「7月場所」として開催する方針を示す。

▽同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳で死去。

▽7月13日 7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を2500人に設定。

▽9月10日 協会は玉ノ井部屋の力士18人の新型コロナ感染を発表。

▽10月19日 協会は11月場所の観客数の上限を約5000人に引き上げることを発表。

▽12月11日 立浪部屋で平幕の天空海ら力士10人の集団感染が判明。

▽21年1月1日 荒汐部屋で平幕の若隆景ら計12人の感染が判明。

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虎党徳勝龍「ホームランか三振」少年時代強打の捕手

徳勝龍

虎の横綱になる! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)と大相撲の徳勝龍(34=木瀬)が、新春の「仮想対談」を行った。近大の先輩徳勝龍は、大の阪神ファンで、黄金ルーキーにプロの世界で生き抜く秘訣(ひけつ)を伝授。期待に応えるべく佐藤輝も、1年目から大暴れを誓った。【取材・構成=実藤健一、只松憲】

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徳勝龍は生まれた瞬間から阪神ファンだった。「両親がすごいファンだったんで」。特に父順次さんはファンクラブに入会するほど熱狂的。その父に連れられ、甲子園球場にもよく通った。好きだった選手は亀山。「背番号00がめちゃかっこいいと思ってました」。

少年野球で「ホームランか三振」という強打の捕手だった。同時に地元の相撲クラブにも通った。将来は野球か相撲か。「野球は好きだったが自信がなかった。走れない。何をやったら一番いいかが相撲だった」。その視点は玄人で初場所優勝後、キャンプも始まる前から高卒ルーキー井上の長距離砲の資質を見抜き、イチ押ししていた。

近大の先輩、阪神の“男前”藤井バッテリーコーチとは共通の知人を介して知り合い、たまに食事に行く仲という。初場所の初優勝後、お祝いに藤井コーチから現役時代に使用したキャッチャーミットをプレゼントされた。そのミットを手に甲子園で「受球式」は現実的な夢だ。【実藤健一】

◆徳勝龍誠(とくしょうりゅう・まこと) 本名・青木誠。1986年(昭61)8月22日、奈良市生まれで育ちは橿原市。家族は千恵夫人。3歳から柔道、小学2年から野球を始め、相撲は4年から。少年野球は4番捕手で6年時に橿原市の大会で優勝。父順次さん、母えみ子さんも生粋の阪神ファン。明徳義塾高-近大から木瀬部屋へ。09年初場所、前相撲から初土俵。11年九州場所新十両、13年名古屋場所新入幕。20年初場所、幕尻で14勝1敗の初優勝。最高位は西前頭2枚目。183センチ、192キロ。得意は突き、押し。

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大関正代が稽古納め「新しい経験が多くできた」

優勝賜杯を手にする正代(2020年9月27日撮影)

大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)を自身初のかど番で迎える大関正代(29=時津風)が30日、都内の部屋で、20年の稽古納めを行った。

相撲を取る稽古は番付発表前の21日から行ってきたが、この日は相撲を取る稽古は行わずに基礎運動などの軽めの運動で調整。それでも、これまで1日に15番ほど相撲を取る稽古を行ってきたといい、途中休場した11月場所で負傷した左足首については「感覚が戻ってきたかなという感じ。痛みもないですね」と話すなど、順調に回復している。

コロナ禍でも、充実した1年を過ごした。今年1年を振り返り、「新しい経験が多くできたと思います。優勝できたことと、初めての休場を経験したことです」。初場所で初めて優勝争いに加わり、秋場所で悲願の初優勝。しかし、新大関で迎えた翌11月場所で自身初の途中休場を経験するなど、酸いも甘いも味わった。「優勝した次の場所でケガをしたのは悔しい経験だったけど、それをいい経験ととらえて次につなげられたらなと思います」と全てを自身の成長につなげる。

現行のかど番制となった69年名古屋場所以降、大関2場所目でかど番を迎えるのは、19年名古屋場所の大関貴景勝以来10人目。新年最初の場所が正念場となるが「もう少し近づいてみないと分からない。なるようになる、ぐらいの感じで臨めたら。いつも通り取れたらなとは思っています」と今は意識し過ぎずに、自然体を強調した。

年末年始は、地元・熊本への帰省を自粛。角界入り後では、初めて東京で新年を迎える。「一応、稽古は休みというか自主トレみたいな期間。しっかり体を動かして、稽古始めから相撲が取れるように持っていけたら」と、初場所を見据えて調整を続ける。

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綱挑む貴景勝、照ノ富士18場所ぶり関脇に/新番付

貴景勝(2020年11月21日撮影)

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は6場所連続で、東に白鵬(35=宮城野)、西に鶴竜(35=陸奥)が就いた。ともに3場所連続休場(全休は2場所連続)明けで、復調を示す土俵となる。白鵬は4場所ぶり45回目、鶴竜は昨年の名古屋場所以来8場所ぶり7回目の優勝を目指す。

大関は、東が先場所優勝で綱とり場所となる貴景勝(24=常盤山)、西が大関2場所目でかど番の正代(29=時津風)、東の序列2番目にこちらも、かど番の朝乃山(26=高砂)が就いた。9場所ぶり2度目となる大関初Vを狙う。貴景勝は2場所連続3度目の優勝を狙う。大関2人がかど番になるのは、昨年秋場所の豪栄道、栃ノ心以来となる。

東の関脇には、先場所小結の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が返り咲いた。18場所ぶりの関脇復帰。西の関脇は隆の勝(26=常盤山)が据え置かれた。小結は2場所連続で高安(30=田子ノ浦)が東、西は先場所関脇の御嶽海(27=出羽海)が番付を落とし9場所ぶりの小結(三役は4場所連続)となった。

来年1月の初場所は、8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

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3場所連続休場の処分受けた阿炎が幕下転落/新番付

阿炎(2020年7月24日撮影)

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

今夏、新型コロナウイルスの感染防止のため日本相撲協会が策定したガイドラインに違反し、3場所連続休場の処分を受けた阿炎(26=錣山)が、17年名古屋場所から守っていた関取の座から転落し、東幕下16枚目となった。今年の7月場所中に発覚し7日目から休場。その時は東前頭5枚目だったが、翌秋場所から来年初場所まで3場所連続全休となり、西前頭14枚目→西十両11枚目と番付を下げ、初場所で幕下に落ちた。処分が明け再出場できるのは来年の3月場所で、さらに幕下下位まで番付を下げるのは必至。関取復帰へは、いばらの道となりそうだ。

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