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13連敗で止めた嘉風「縁ある」15連敗板井と同郷

明生(左)を破り、13連敗を止めた嘉風(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 新入幕明生に勝ち、初日から13連敗で止めた西前頭5枚目嘉風(36=尾車)「15連敗なら、板井さん以来でしょ? 91年、同じ名古屋場所で、同じ大分出身。「何か縁がある」と(15連敗を)やっちゃうんじゃ…と思ったりもしました」。

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遠藤53日ぶり白星 動きは「まだ分からない」

<大相撲名古屋場所>◇初日◇8日◇ドルフィンズアリーナ


 遠藤が新三役だった先場所5日目の5月17日に逸ノ城を破って以来、53日ぶりに白星を挙げた。嘉風に土俵際まで押し込まれながらも盛り返して寄り切る、会心の内容だった。

 先場所は左上腕の筋断裂で途中休場。その後、再出場したが中盤、終盤は1勝もできていなかった。内容は「よかったのでは」と自己評価したが、動きは「まだ分からない。日に日に良くなっていけば」と慎重に話した。

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栃ノ心が新大関に、豪栄道と高安はかど番 新番付

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(中央)はジョージア国旗を掲げ笑顔を見せる(2018年5月30日撮影)


 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

 上位陣の顔ぶれに、新大関として西の2番目に栃ノ心(30=春日野)が加わった。新大関は、ちょうど1年前の高安(28=田子ノ浦)以来、平成以降では25人目で、春日野部屋からは62年名古屋場所で同時昇進した栃光、栃ノ海以来となる。ジョージア出身の大関は初めてで、外国出身では15年名古屋場所の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)以来、11人目。スロー昇進として、新入幕から所要60場所は史上1位タイ、初土俵から所要73場所は史上10位タイ。また30歳7カ月での新大関は4位の高齢昇進となった。

 横綱は夏場所と同じ序列で、東→西→東の順で3場所連続優勝を目指す鶴竜(32=井筒)、今年初となる41回目の優勝を狙う白鵬(33=宮城野)、新横綱翌場所から7場所連続で休場が続く稀勢の里(31=田子ノ浦)となった。

 東西の両大関は、ともにかど番で迎える。東の豪栄道(32=境川)は5場所ぶり7度目、西の高安は4場所ぶり2度目。ともに負け越せば大関陥落となる。

 三役陣は、関脇が2場所連続(三役は3場所連続)の逸ノ城(25=湊)と2場所ぶり復帰(三役は9場所連続)の御嶽海(25=出羽海)。小結は5場所ぶり(三役は3場所ぶり)復帰の玉鷲(33=片男波)と、26場所ぶりとなる松鳳山(34=二所ノ関)。昭和以降、7位のスロー三役復帰となる。

 平幕上位(5枚目まで)は東が正代、勢、阿炎、魁聖、大翔丸。西は琴奨菊、千代の国、貴景勝、輝、嘉風で、夏場所で新三役の小結ながらケガで途中休場(その後、再出場)の遠藤(27=追手風)は東前頭6枚目に番付を落とした。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の琴恵光(26=佐渡ケ嶽)は、現師匠(元関脇琴ノ若)が部屋継承以降では3人目の新入幕。宮崎県出身の新入幕は戦後3人目、幕内在位は85年初場所の栃光以来となる。西前頭16枚目の明生(22=立浪)は現師匠(元小結旭豊)の部屋継承後では3人目の新入幕で、鹿児島県出身では戦後24人目。西前頭11枚目の阿武咲(21=阿武松)は2場所ぶりの幕内復帰となった。

 新十両も2人。西十両12枚目の千代の海(25=九重)は現師匠(元大関千代大海)の部屋継承後としては初めての関取誕生。高知県出身では土佐豊以来、戦後11人目、日体大からは北勝富士(25=八角)以来9人目の新十両だ。西十両14枚目の木崎改め美ノ海(25=木瀬)は、現師匠(元前頭肥後ノ海)が03年12月に部屋を創設してから12人目の関取。沖縄県出身では02年九州場所の琉鵬以来、戦後5人目で、日大からは51人目の新十両昇進となった。また千代の海は日体大、美ノ海は日大出身で、学生相撲出身の関取も128人となった。

 東十両13枚目の希善龍(33=木瀬)は3場所ぶりの十両復帰で、通算9度目の十両昇進は8度で並んでいた須磨ノ富士を抜き史上単独1位の“エレベーター記録”となった。なお、昨年秋場所まで大関だった照ノ富士は、東十両8枚目だった夏場所で負け越し(0勝9敗6休)たため、西幕下6枚目まで陥落。大関経験者、幕内優勝経験者の幕下陥落は初めてとなった。

 また新十両だった3月の春場所中、付け人に暴力をふるい同場所は途中休場(3勝6敗6休)、西幕下9枚目に陥落した夏場所は出場停止処分を受けた貴公俊(21=貴乃花)は、西幕下49枚目の今場所から土俵復帰する。

 名古屋場所は、7月6日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。

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勢「1歩踏み込めばわかるさですよ」5勝目に上機嫌

嘉風(右)を押し出しで破る勢(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇両国国技館


 西前頭5枚目勢(31=伊勢ノ海)が嘉風を押し出し、5勝2敗とした。

 これまでの対戦成績7勝7敗という五分の相手から、常に先手をとる形で攻め込んだ。「しっかり当たって、踏み込んで、中に入れさせないように。いい内容でした」。右肘、左膝にサポーターをつけるなど、体調は万全といいがたいが「体調が良くても勝てない時があるし、悪くても勝てる時があるんでね」と痛みは口にしない。

 話ながら、調子が出てきたのか、最後は「…1歩踏み込むのが大事なんです。そう、1歩踏み込めば、わかるさ、ですよ」。アントニオ猪木の「道」とは微妙に違うが、限りなく「道」に近いフレーズを口にするなどご機嫌だった。

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貴乃花親方が初の下敷きも「問題ないですよ」

嘉風(右)に押された竜電(中央)の下敷きになる貴乃花親方(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 貴乃花親方が審判部復帰後、初めて土俵から落ちてきた力士の下敷きとなった。

 この日は三段目と幕内前半戦計45番を土俵下で見守ったが、最後となった45番目の嘉風-竜電戦で起きた。もつれながら落ちてきた2人を、貴乃花親方はあわてず体をほとんど動かさなかったが結局、よけきれなかった。その後、物言いがついて同体取り直しの末に嘉風が勝ったが、同親方は「問題ないですよ」と、涼しい顔で話していた。

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嘉風、竜電との取り直し制すも「36歳にはキツイ」

取り直しの後、竜電(左)を寄り切りで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 ベテランの東前頭8枚目嘉風(36=尾車)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)との取り直しになった一番を制した。

 最初の取組は嘉風が左を差して寄り切ったと思われたが、右足が勇み足気味に飛び出てしまい物言いがついた。協議の末に取り直しとなったが、再び左を差して次は慎重に寄り切った。

 2度目の仕切りでは息も整えられず、表情も疲れていた様子だった。「36歳に取り直しはキツイ。協議している間も『頼むから勝ちにしてくれ』って思っていた。相手に疲れているのがバレないように息を殺そうと思ったけど、息を殺すともっと苦しくなるから、バレもていいと思って息してました」と冗談めかして話した。

嘉風(右)に押された竜電(中央)は、土俵下の貴乃花親方にぶつかる(撮影・狩俣裕三)

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稀勢の里に芝田山親方「原点にもう1回戻らないと」

二所ノ関一門の連合稽古で横綱稀勢の里(左)は琴奨菊に押し出される(撮影・足立雅史)


 6場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が8日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、前頭琴奨菊に6勝10敗だった。

 前日に続く連合稽古への参加となったが、圧力のある相手に立ち合いから一気に寄り切られる場面が目立った。勝った6番も、土俵際で逆転の突き落としなどが続き「快勝」と呼べる内容は、まわしにこだわらず、突き放して圧倒した3番しかなかった。

 稽古後は「またしっかりとやるだけです」などと、言葉少なに引き揚げた。前頭嘉風に9番で全勝だった前日7日は「だいぶ良くなっている」などと話していたが、三役以上の申し合いで3勝5敗だった3日の稽古総見、関脇栃ノ心に2勝9敗だった4日の出稽古と同様に、内容も成績も伴わなかった。

 見守った芝田山親方(元横綱大乃国)は「何をしたいのか分からない。差すのか、上手を取るのか、押すのかバラバラ。気持ちと体がかみ合っていない。原点にもう1回戻らないとダメ。横綱、大関に上がったころのように、自分を見つめ直してほしい。仕切りでも尻が後ろに出ているから(バランスが悪く)押されると弱い。どうしようもない。今の状況だと、いいことは言えない」と、厳しく指摘していた。【高田文太】

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稀勢の里9戦全勝も不安残す、芝田山親方ら内容注文

連合稽古で激しく組み合う稀勢の里(左)と嘉風(撮影・足立雅史)


 6場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が稽古場での相撲では周囲の不安を一掃できなかった。7日、夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向け、尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。6日は風邪で稽古を休んだが、この日は前頭嘉風を左腕だけで吹っ飛ばす場面もあるなど、9番取って全勝した。「(前日)しっかり休めてよかった。だいぶよくなってきている」と好感触を口にした。

 3日の稽古総見は三役以上の申し合いで3勝5敗、出稽古した4日は関脇栃ノ心に2勝9敗と精彩を欠いた。数字上は劇的に盛り返したが、見守った芝田山親方(元横綱大乃国)は「今の状況では厳しい。もっと番数をこなさないと。勝ち負けじゃない」と指摘。北の富士氏(元横綱)も「何とも言えない。もう少し番数を増やしてほしい」と話し、舞の海氏は「体力で圧倒した。こういう立ち合いで、こういう風に攻めたから勝てたというのは少ない」と内容に注文を付けるなど、出場に否定的な両解説者を納得させられなかった。

 今日8日の連合稽古は「玉鷲とか松鳳山とやりたい」と意欲を示した。【高田文太】

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稀勢の里 嘉風に9番全勝も舞の海氏は慎重な見方

二所ノ関一門の連合稽古で激しく組み合う横綱稀勢の里(左)と嘉風(撮影・足立雅史)


 大相撲の二所ノ関一門は7日、夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて、都内の尾車部屋で連合稽古を行った。風邪で前日6日の稽古を休んだ横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)も参加し、前頭嘉風と9番取って全勝。3日の稽古総見は三役以上の申し合いで3勝5敗、4日は出稽古で関脇栃ノ心に2勝9敗と振るわなかったが、この日は左手1本で相手を吹き飛ばす場面もあった。稽古後は「(前日)しっかり休めてよかった。まあまあじゃないの。立ち合いもよかったし、だいぶよくなってきている。あと少しの修正。腕の使い方もそうだし。だいぶ下(下半身)も(使えてきている)ね」と、一時よりは持ち直している感触を得た様子だった。

 それでも稽古を見守った解説者の舞の海氏は「こういう立ち合いで、こういう風に攻めたから勝てたというのは少ない」と、左を差す得意の形に持ち込めず、もろ差しを許しながらも強引に押し込んで勝った取り口などの多さを気にしていた。稀勢の里は現在、6場所連続休場中で、次に出る場所では結果も求められる状況。舞の海氏は4日の栃ノ心との三番稽古後、夏場所に出場すべきではないとの見解を示していた。この日は成績こそ劇的に良くなったが、同氏は「本場所をやってみないと。思った以上にいいかもしれないですし、勝てないかもしれない。分からないですね」と、依然として夏場所出場に太鼓判とは言い切れない見立てを明かしていた。

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嘉風「疲れ少ない」巡業バス移動も特注座布団で快適

支度部屋でアドバイザー契約を結ぶマニフレックスの特注座布団を使ってリラックスする嘉風(撮影・高田文太)


 大相撲の春巡業は27日、埼玉県越谷市で行われた。3月で36歳となったベテランの前頭嘉風(尾車)は、27日間に及ぶ巡業最終日を迎え「昔と比べると移動の疲れも少ないし、支度部屋でも快適に過ごせた。積み重ねてきたものもあるし、明日が本場所初日でも大丈夫」と、充実した表情で振り返った。

 関西から北関東まで連日、バス移動を伴った今回の巡業では、アドバイザー契約を結んでいるマニフレックスの特注座布団が“相棒”だった。高反発の座布団を支度部屋では枕として使用し、朝稽古と取組までの時間も快適な睡眠を取ることができたという。連日、場所を移す巡業では3時間以上のバス移動が当たり前だが「長距離移動でも全然気にならない」と、力強く話した。

 現在、巡業には付け人が1人しか同行できていない。手荷物も多いだけに、普段、自宅で使用しているマットレスまでは持参できず、座布団だけにとどまっている。それでも「大関になれば付け人を3人連れて行くことができるので、そうなれば1人はマットレスを持っていくこともできるはず」と力説した。

 ベッドの上に敷いて全身をカバーするマットレスも巡業に持参できれば、かつて悩まされた腰痛の予防となり、力士生命を延ばすことにもつながる。それだけに、目標とし続けている大関昇進への思いを再確認した様子だった。

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山形から10年ぶり関取誕生!白鷹山が目指す大目標

夏場所に向けて稽古する白鷹山(左)(撮影・鎌田直秀)


 大相撲夏場所(来月13日初日)の新十両昇進が決まった山形・白鷹町出身の白鷹山(はくようざん、23=高田川)が、史上初の新十両全勝優勝を目標に掲げた。24日の稽古でも身長185センチ、体重165キロ、握力100キロの体を生かした、前に出る相撲は健在。郷土の大横綱柏戸の名前も挙げ、さらなる飛躍への準備は万全だ。山形県からの新十両誕生は、08年春場所の北勝国以来10年ぶりとなる。

 白鷹山は体も力も目標も発言もビッグだ。先場所も豪快な突き押しで圧倒。東幕下筆頭で6勝1敗と勝ち越し、11年5月の初土俵から約7年で新十両。初めて15日間相撲をとる夏場所で、角界を驚かすつもりだ。

 「最初から誰が相手でも全部勝つつもりで戦う。優勝を目指す思いしかありません。どんどん前に出て、吹っ飛ばして『あいつは真っ正面から行ったら止められない』とみんなに言わせたい。山形出身の横綱、柏戸関も目標ですが、白鷹山の相撲で突き進みたい」

 小学校では柔道や野球、中学ではバスケットボール部。中3時、砲丸投げで山形県新記録を樹立した運動神経と怪力で、相撲未経験ながら角界の門をたたいた。父英人さん(49)との約束は3年で三段目、5年で幕下、10年で十両。「出来なかったら本当に角界を去っていました」。

 12年には右膝の大ケガを負っても、10代で幕下上位まで駆け上がったが、16年には糖尿病も発症。入門時140キロから一時は180キロまで増えたが、わずか1カ月で135キロまで体重が減った。「正直、てんぐになっていたので、神様が鼻をへし折ってくれたんだと思う。それでも学生横綱になって1場所で(十両に)上がったと思えば遅くはないと思う」。新調した深緑色の締め込みで旋風を巻き起こすつもりだ。

 同じ二所ノ関一門の先輩力士からの“神”の声も支えだった。闘病中、連合稽古で活気のない表情に、幕内嘉風(36)からは「常に今が全盛期と思え」と激励されて目が覚めた。昨秋の巡業中には大関高安(28)から「立ち合いから突き押しを徹底しろ。オレもそれでここまで来られたんだから」と助言された。迷いは吹っ切れ、結果が出た。

 30日に番付発表。稽古では白まわし、部屋は個室になり関取生活が始まる。しこ名は地元の白鷹山(しらたかやま)と米沢藩主の名君・上杉鷹山(ようざん)から命名。「山形が好きだし、自分は肌も白いし、強そうだし、気に入っています。山形の代表として強くなります」と誓った。【鎌田直秀】

 ◆白鷹山亨将(はくようざん・りょうすけ)本名・斎藤亨将。1995年(平7)4月13日生まれ、山形・白鷹町出身。鮎貝小-白鷹西中を経て、11年5月技量審査場所初土俵。13年九州場所で初の幕下。得意は突き押し。185センチ、165キロ。家族は両親と妹2人。愛称は山形の白熊。

ちゃんこをほおばる白鷹山(撮影・鎌田直秀)

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嘉風なら「オールブラックスにも勝てる」転向の勧め

ラグビーの日本-イタリア戦をPRする嘉風(左)と今泉氏(撮影・高田文太)


 大相撲の前頭嘉風(36=尾車)が、同じ大分県出身でラグビー元日本代表の今泉清氏(50)と、ラグビー国際親善試合の日本-イタリア戦(6月9日、大分・大銀ドーム)をPRした。

 来年、日本で開催されるW杯で、嘉風が大分の開催都市特別サポーターを務める関係で17日、都内の部屋で初対面。写真撮影などを行った。「生まれ変わって相撲をやっていなければラグビーをやっている」と話すほどラグビーファン。「会場では握手でも何でもやる」と、当日の来場とファンサービスを約束。また今泉氏は「局地戦ならオールブラックスにも勝てるのでは」と、当たりの強い力士のラグビー転向を勧めていた。

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今泉清氏、ラグビーで世界に勝つには力士を選手に?

6月9日に大分で行われるラグビー国際親善試合日本対イタリア戦をPRする嘉風(左)と今泉氏


 大相撲の前頭嘉風(36=尾車)が17日、都内の部屋でラグビー元日本代表の今泉清氏(50)と初対面した。ともに大分県出身で、6月9日に大分・大銀ドームで行われるラグビー国際親善試合「リポビタンDチャレンジカップ2018」の日本-イタリア戦をPRするため、この日、ポスターの写真撮影、ウェブサイトの動画撮影などを行った。

 嘉風は日本で開催される、来年のラグビーW杯の開催都市特別サポーターを務めている。「見どころがたくさんあるスポーツ。生まれ変わって相撲をやっていなかったら、ラグビーをやっている」と話すほどのラグビーファン。この日の撮影も、ラグビー日本代表を象徴する桜をイメージして、ピンクの着物で臨んだ。6月9日の試合も、ちょうどその時期に地元の依頼で、故郷の大分・佐伯市で合宿を行っている予定だけに「試合も見に行きたい。多くの人にラグビーを見てほしいので、会場では握手でも何でもやりますよ」と、ファンサービスを約束した。

 現在も107キロあるという今泉氏は「ラグビー界のお相撲さんと呼ばれていたし、初めて念願の土俵に足を踏み入れることができてうれしい。ラグビーで世界に勝てる(FW)8人を選ぶなら、絶対にお相撲さんを入れた方がいい。タックル、突っ張り。局地戦ならオールブラックス(ニュージーランド代表)にも勝てるのでは」と話し、相撲とラグビーには通じるところがあると力説していた。

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逸ノ城、三役返り咲き有力「前に出られた」手応えも

逸ノ城(右)は豪快に嘉風を押し倒す(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 逸ノ城は嘉風を下して3場所連続勝ち越しを決め、春場所での三役返り咲きが有力となった。

 左足で力強く踏み込み、強烈な左のど輪で豪快にひっくり返し「思ったより前に出られた。前にはじいてという感じだった」と手応えを口にした。今場所は、2場所連続の金星獲得や、7連勝で勝ち越しを決めるなど波に乗っている。「うれしい。残りも頑張ります」と2桁白星を狙う。

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栃ノ心、アナスタシアに会いたい!負けられないワケ

嘉風を強烈なのど輪で攻める栃ノ心(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が7勝1敗で中日を終えた。前日7日目は全勝対決で横綱鶴竜に敗れたが、この日は嘉風を突き出し、連敗を阻止。昨年11月8日に生まれた長女アナスタシアちゃんに会いたい。場所後の2月、西アジアの故郷ジョージアに帰国したい。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に許可をもらうべく、V戦線に残って好成績を残す。

 鬼の形相で栃ノ心が前に出た。192センチ、177キロの巨漢力士が嘉風に怪力を振るった。徹底した突き押しで、業師を土俵からはじき出した。「(嘉風から)どうやってもまわしが取れないから。“引かれる、引かれる”とドキドキしながら突っ張った」。1敗を守りホッとして笑った。

 娘に会いたい。昨年11月8日に愛妻ニノさんがジョージアで産んだ。名前は、97年にアニメ映画の主人公になった「ジョージアのお姫様」と同じアナスタシア。4400グラムで生まれ、2カ月を過ぎ、体重6キロを超えたビッグベビー。「お風呂が大好き。入るとわかると大はしゃぎで暴れるんだ」と目尻を下げる。…だが、まだ会っていない。

 ジョージアは直線距離で約8000キロ、モスクワやイスタンブール経由で空路約20時間もかかる。帰国する余裕はなかった。今場所後、巡業のない2月は絶好のチャンス。あとは師匠の許可を得るだけだ。だから好成績を残したい。

 この日、テレビ解説を務めた春日野親方は「絶対に中に入らせない気迫があった。(十両に)上がってきた時のような相撲だ」と褒めた。序ノ口デビューから11場所目の08年初場所で初十両初優勝。攻めを貫いていた20歳当時の若さが、よみがえった。師匠に好印象を与えることに成功した。

 数日に1度はテレビ電話で会う。初黒星を喫した前夜は、メールで送られてきた写真に癒やされた。その手でアナスタシアちゃんを抱くために、栃ノ心は負けられない。【加藤裕一】

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御嶽海2ケタで“春”に大関とりも「意識しません」

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭2枚目嘉風を引き落とし、幕内昇進後初のストレート給金に王手をかけた。昨年九州場所も関脇で9勝しており、今場所2桁勝利を挙げると、春場所での大関とりが現実的になる。幕内でただ1人全場所で勝ち越しを決めた昨年の勢いで、2桁白星も初優勝も狙う。勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけになった。

 支度部屋に戻って風呂から上がり、帰り支度が整った御嶽海は、テレビにくぎ付けになった。全勝同士の対決となった、鶴竜と栃ノ心による結び。白熱した一番を見届け、支度部屋を後にした。幕内前半で朝乃山も敗れ、全勝は自分と鶴竜だけになり「そうだねぇ」と少し口角を上げたが、目は真剣だった。

 危なげない相撲内容だった。右肩から当たって前に出たが、1歩引いた。一瞬止まり、前に出たところを嘉風にはたかれたが落ちない。さらに前に出て土俵際に追い込み、絶妙のタイミングで引き落とした。「流れは良かった」と振り返る通り終始、御嶽海ペースだった。幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「相手がよく見えている。深追いせずに(運動)神経がいい」と評価。さらに「伸び盛りで1日1日、良い意味で勘違いして急に覚醒する時もある」と、今後の急成長に期待した。

 今場所で2桁白星となれば、春場所は大関とりが現実味を帯びる。大関昇進の目安は、三役で直近3場所33勝。昨年九州場所は9勝のため、今場所での上積みがカギになる。春場所後の4月には、地元・長野で春巡業も控えている。大関とりに関しては「そこは意識しません」と話すが、地元での巡業に関しては「応援してくれる人もたくさんいる。もちろん、良い形で戻りたい」と意気込む。大関昇進で凱旋(がいせん)となれば、最高のファンへの恩返しだ。

 ストレート給金に王手をかけ、全勝も2人だけ。だが「まだ7番ですから。ここからじゃないですか。一生懸命やるだけです」と冷静。国技館を出る際は、待ち構えた多くのファンから「優勝しろよ」と、声をかけられた。まずは今日、自身初の幕内での中日勝ち越しを決め、優勝と大関とりへの足がかりを作る。【佐々木隆史】

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御嶽海「期待に応えたい」我慢して中日勝ち越し王手

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、東前頭2枚目嘉風(35=尾車)を下して、中日勝ち越しに王手をかけた。立ち合いで右肩からぶつかり、はたき込まれたのを我慢して引き落とした。「押し出そうと思っていた」と想定通りにはならなかったが、しっかりと白星を拾った。

 勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけとなったが「まだ7番ですから。1日一番、一生懸命やるだけです」と冷静。2横綱が休場となり、上位の御嶽海に期待するかのように館内からも多くの声援があがっていて「期待に応えられるようにしたいです」と意気込んだ。

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横綱鶴竜が無傷7連勝、御嶽海も無敗キープ 初場所

栃ノ心(左)を寄り切りで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が7連勝を飾った。前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)を寄り切って、無敗同士の一戦を制した。

 大関豪栄道(31=境川)は小結貴景勝(21=貴乃花)を押し出して5勝2敗。大関高安(27=田子ノ浦)は前頭筆頭逸ノ城(24=湊)に下手投げで敗れ、4勝3敗となった。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は、白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)を引き落として7連勝。嘉風は3勝4敗。

 6連勝中の前頭16枚目朝乃山(23=高砂)は、同13枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され、今場所初黒星を喫した。ともに6勝1敗。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同7枚目千代の国(27=九重)を押し出し5勝2敗とした。

 優勝争いは無敗で鶴竜、御嶽海。1敗で栃ノ心ら4人が追う。

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稀勢の里のライバルだった鳴戸親方「復活は難しい」

5場所以上連続休場した横綱

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

<関係者のコメント>

 ▼八角理事長(元横綱北勝海) 今度、出てくる時は「自信を持って行ける」というところまで、しっかり体を治してほしい。悪いところを治して出て来なければ駄目ということ。(いつまでという期限は)本人の判断。(足りないのは稽古の)番数ではないか。

 ▼38歳まで現役を続けた浅香山親方(元大関魁皇) 休み続けているうちに相撲が崩れた感じだ。春場所まであと1カ月半くらいある。稽古で毎日追い込めば、絶対に間に合う。

 ▼藤島審判部副部長(元大関武双山) 今は相撲を取れる感じではないが急に弱くなるわけがない。横綱の責任から100%でない状態で出てきての結果。ここは自分の体調だけを考え、先代の師匠に鍛えられた稽古をできる体に戻し、初心に帰れば復活できる。

 ▼兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里) 下半身の力が落ちてきた。厳しい状況に変わりはない。もう一度、泥だらけになる覚悟があるかどうかだ。

 ▼6場所連続休場を経験した武蔵川親方(元横綱武蔵丸) けがが治らないまま出たり休んだりしているから、心にも傷ができた。2、3場所休んで、ずっと稽古を続けてから勝負を懸けるべきだ。

 ▼現役時代に稀勢の里のライバルだった鳴戸親方(元大関琴欧洲) 復活は難しい。一度落ちた力を取り戻すのは大変。最近は表情に自信がない。

 ▼出羽海審判部長代行(元前頭小城ノ花) 迷いからなのか勝たなければいけない気持ちが強すぎて焦っていた。強く当たっていても腰高の相撲で良くなかった。初日に勝っていれば流れも違ったかもしれない。

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稀勢の里に来場所進退問題も 横審の温情見解も変化

稀勢の里が休場し、千代大龍の不戦勝の幕が掲げられた(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

 「やると決めたら、最後までやり抜く」と話していた稀勢の里が、その翌日には正反対の回答を出した。5日目の朝稽古後に初場所の皆勤を宣言したが、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)に6日目朝、休場の意思が固まったと電話で連絡した。稀勢の里はこの日、公の場に姿を見せなかったが、田子ノ浦親方は「悔しいし、歯がゆいと思う」と、5場所連続休場に至った思いを代弁した。

 5日目は嘉風に屈辱的な負け方をした。土俵下に真っ逆さまに押し倒され、横綱では65年ぶりに5日目で4敗目。古傷もある左胸を痛めた。取組後、稀勢の里は約10分間部屋を訪れた。出場については「1度様子を見たい」と師匠に伝えてその場を去ったが、深夜に電話で「出場は厳しい」と連絡した。田子ノ浦親方からは「1回様子を見よう」と促され、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、都内の病院での診察結果をふまえ、休場を正式決定した。

 横審の北村正任委員長は1月5日の稽古総見後、精彩を欠く稀勢の里に対し「けがが治り切らず、とても15日間は続けられないというのならば、出ない方がいい」と全休しても進退を問わない意向を示していた。だがこれで最近5場所は全休の昨年秋場所を除き、出場しては途中休場の繰り返し。温情に反する今回の休場で空気が変わり始めた。山科審判長(元小結大錦)も進退問題について「そう言われるでしょうね、たぶん」と敏感に察していた。

 北村委員長はこの日「本場所後に委員の皆さんの意見を聞いてからお話ししたいと思います」とコメントした。稀勢の里が議題に上がるのは必至。自身も相次ぐ故障に苦しんだ芝田山親方(元横綱大乃国)は「いつまでもそういうこと(休場)ができる立場ではないと本人も分かっているでしょう」と、重圧との闘いも横綱の宿命と指摘。師匠は「まだ改善の余地はいっぱいある」と復活を期待。3月の春場所で負けが込めば、年6場所制となった1958年以降では最短の横綱在位7場所での引退の可能性も出てくる。これ以上、不名誉な記録をつくるわけにはいかない。【高田文太】

18日、嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

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横綱鶴竜が無傷の6連勝、両大関は敗れる 初場所

琴奨菊(後方左)を寄り切りで破り、ホッとした表情を見せる鶴竜。右は高安(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が貫禄を見せた。琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を寄り切りで白星。今場所6連勝となった。

 一方横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は左大胸筋損傷疑いで6日目から休場が決定。これで5場所連続の休場となり、白鵬に続き2人の横綱が初場所から姿を消した。

 白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)は大関豪栄道(31=境川)を叩き込みで3勝目。小結阿武咲(21=阿武松)も大関高安(27=田子ノ浦)を叩き込みで白星。両大関は見せ場なく敗れた。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭筆頭北勝富士(25=八角)押し出しで無傷の6連勝となった。今場所無敗の前頭三枚目栃ノ心(30=春日野)と前頭16枚目朝乃山(23=高砂)の2人も白星を挙げて6勝目を飾った。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、前頭四枚目正代(26=時津風)寄り切りで敗れ、3連勝とはならなかった。

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稀勢の里休場 左大胸筋損傷疑い 深夜に無念の連絡

5日目に4敗目を喫し悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東京・両国国技館で行われている初場所を、6日目の19日から休場することが決まった。都内の病院で診察を受け「左大胸筋損傷の疑い、左前胸部打撲」で「3週間の安静とする」との19日付の診断書を提出した。これで5場所連続休場となった。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると、3日連続金星配給となる4敗目を喫した、前日5日目の嘉風戦で痛めたという。その取組後、部屋で話した際は、稀勢の里から「1度様子を見たい」との意見が出たが、深夜になって電話で「出場は厳しい」との連絡が入った。田子ノ浦親方は「1回様子を見よう」と返答し、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、休場を正式決定した。

 稀勢の里は以前も左胸を痛めているが、田子ノ浦親方は「(負傷部位は)同じではないが近いところ」と説明した。続けて「治療して、同じことのないように体を鍛え直して自信を取り戻させたい。体は動いていたと思うけど、迷い、焦りが見えた」と話し、今後は心身ともに立て直しを図ることになる。

 今後は進退問題に発展する可能性もあるが、田子ノ浦親方は「まだまだ改善の余地はいっぱいあると思う。まだ全然やれる。(稀勢の里自身は)悔しいし、歯がゆいと思う」と、復活を信じていた。

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稀勢の里が休場 5場所連続6度目 5日目まで4敗

4敗目を喫した稀勢の里(左)は嘉風に手を差し伸べられる(撮影・小沢裕)


 西横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が初場所6日目の19日、休場することが決まった。

 稀勢の里は前日18日、嘉風に押し倒しで敗れ5日目までに4敗を喫した。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりだった。

 稀勢の里の休場は5場所連続6度目。

 横綱の5場所連続休場は2003年秋場所まで6場所連続で休んだ武蔵丸以来で、年6場所制となった1958年以降6人目。最長は貴乃花の7場所連続。

 前日18日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。


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横綱の5日目までに4敗、過去2例は途中休場/メモ

千代の山(1954年12月撮影)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆横綱の「5日目までに4敗」 1場所15日制が定着した1949年(昭24)5月場所以降、53年3月場所の千代ノ山以来65年ぶり3度目で、過去2例はいずれも途中休場。千代ノ山は2日目から4連敗、6日目から休場した。49年10月場所の前田山も2日目から4連敗、結局5連敗して7日目から休場(同年10月に引退)。なお1場所11日だった31年1月場所で、宮城山が5日目で1勝4敗となったが5勝6敗で“完走”している。

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2場所連続3日連続金星配給は宮城山以来/メモ

4敗目を喫した稀勢の里は支度部屋で大勢のカメラマンに囲まれて額の汗をぬぐう(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆宮城山の2場所連続の3日連続金星配給 1930年(昭5)10月場所で、初日から3日連続で金星を配給。最終成績は1勝6敗4休だった。続く31年1月場所は初日から4日連続金星を配給。その後、3連勝するなど盛り返したが5勝6敗と負け越した。同年3月場所初日前に引退した。

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田子ノ浦親方「稀勢の里は1人で背負い込んでいる」

悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 田子ノ浦親方のコメント 勝負どころで足が出ていない。必死に残ろうとしているが…。休んでどうこうというものでもない。本人が一番、悔しいし苦しいだろうが、これを乗り越えないと。1人で戦えるわけではないが、稀勢の里は1人で背負い込んでいる。自信を持っていくことが(今の)稀勢の里には一番、大事なこと。

 幕内後半戦の出羽海審判長(元前頭小城ノ花)のコメント 稀勢の里は立ち合い、当たりにいっているが高いから嘉風にすれば下から入りやすい。何とか攻めようとしているが、バタバタしているような感じ。何とかしたい気持ちはあるんだろうが…。明日の一番、いい相撲を取れるように。

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休場白鵬に親方「みじめな相撲は横綱として恥かく」

都内の病院で診察を受け、部屋に戻る白鵬(撮影・佐々木隆史)


 4日目に自身初の2日連続金星配給した横綱白鵬が、5日目の18日から休場した。この日朝、都内の病院で診察を受け、「左母趾(ぼし)MP関節靱帯(じんたい)損傷、右母趾末節骨骨挫傷・爪下血腫により全治2週間を要する」との診断書を提出。昨年秋場所以来、7度目の休場となった。

 4日目の嘉風戦で左足親指を負傷した。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「昨日より腫れは引いたけど、今日も腫れていた。みじめな相撲を取るのは横綱として恥をかく」と説明。白鵬は病院での診察後、宮城野親方に報告するために都内の所属部屋に来たが、報道陣には無言を貫いた。同親方が「『本当は出たかった。両足に力が入らなくて、人に迷惑をかける。休場します』と言っていた」と代弁。手術の予定はなく、3月の春場所出場に照準を合わせるという。

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嘉風「よし!」安美錦と並ぶ現役最多タイ金星に笑顔

稀勢の里(手前)を押し倒しで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 2日連続で結びの一番となった嘉風が、稀勢の里を破って2日連続で金星を挙げた。2日連続金星獲得は、15年秋場所以来2度目。通算獲得金星は8個となり、現役最多の安美錦に並んだ。2日連続での金星獲得については「そっか。金星か」ととぼけたが、通算獲得で安美錦に並んだと知ると「よし! 安美錦関の方がもっとあるかと思ってた」と、この日一番の笑顔を見せた。

 場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、稀勢の里と胸を合わせていて「稽古通りにしっかり当たるのが大事だった」と話した通り、正面からぶつかり、攻めに攻めた。引く場面もあったが「引くのも技。やれることをやろうと思った。良いところが全部出た」と、自画自賛した。

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稀勢の里が屈辱的5日目4敗、出場続ける判断できず

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、記録ずくめの屈辱的な黒星を喫した。東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 土俵際で粘った分だけ、勢いよく落とされた。背中から落ちた稀勢の里は、1回転して土俵下ではいつくばった。嘉風に心配され、手を差し伸べられた。屈辱的なシーンの連続が、横綱としては不名誉な記録を次々と更新する黒星を物語っていた。同一横綱としては87年ぶりとなる、2場所続けて3日連続の金星配給。さらに横綱では65年ぶりとなる5日目で4敗目-。伏し目がちに花道を引き揚げるしかなかった。

 立ち合いから流れをつかめなかった。得意の左差しを封じられ、強引に前に出ようとしたところをいなされ、前のめりになった。さらに相手の突き放しに、冷静さを欠いたように突き返すと、がら空きになった両脇にもろ差しを許したまま土俵際まで追い込まれ、万事休す-。支度部屋に戻ると、無言を貫いた。

 嘉風とは出稽古などで今月8日に9勝1敗、翌9日に12勝2敗と圧倒した。8日に「手応え」を感じたといい、9日に再び訪れたのは「(手応えを)確信に変えるために来た」と説明。嘉風と稽古した理由は「当たりも強いし低いし、確認するにはもってこい」だという。調子のバロメーターとしていた相手に完敗し、現在の状態の悪さを露呈する結果となった。

 この日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と、この日の出場だけでなく、今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。

 今場所前は、弟弟子の大関高安と連日30~40番こなし、ぶつかり稽古では泥まみれになった。横綱らしからぬ姿だが、先代師匠(元横綱隆の里)に指導を受けた大関昇進前の猛稽古を思い出し、爽やかな笑顔を見せていた。もともと14年初場所千秋楽で休場するまで、初土俵から953回連続出場と休場とは無縁の土俵生活。原点回帰を復活につなげたい思いが「やり抜く」という発言につながったのかもしれない。

 取組後は部屋に戻り、約10分滞在した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)と6日目以降の出場について話し合ったとみられるが、同親方は「今日は(報道陣に)話さないから」と、結論は明言しなかった。【高田文太】

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稀勢の里3日連続金星配給、見せ場なく嘉風敗れ4敗

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、3日連続で金星を配給し、5日目にして4敗目を喫した。

 東前頭2枚目の嘉風に見せ場をつくることができないまま、最後は土俵下まで押し倒された。

 取組後は、終始無言のまま引き揚げた。

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