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逸ノ城、三役返り咲き有力「前に出られた」手応えも

逸ノ城(右)は豪快に嘉風を押し倒す(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館


 逸ノ城は嘉風を下して3場所連続勝ち越しを決め、春場所での三役返り咲きが有力となった。

 左足で力強く踏み込み、強烈な左のど輪で豪快にひっくり返し「思ったより前に出られた。前にはじいてという感じだった」と手応えを口にした。今場所は、2場所連続の金星獲得や、7連勝で勝ち越しを決めるなど波に乗っている。「うれしい。残りも頑張ります」と2桁白星を狙う。

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栃ノ心、アナスタシアに会いたい!負けられないワケ

嘉風を強烈なのど輪で攻める栃ノ心(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が7勝1敗で中日を終えた。前日7日目は全勝対決で横綱鶴竜に敗れたが、この日は嘉風を突き出し、連敗を阻止。昨年11月8日に生まれた長女アナスタシアちゃんに会いたい。場所後の2月、西アジアの故郷ジョージアに帰国したい。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に許可をもらうべく、V戦線に残って好成績を残す。

 鬼の形相で栃ノ心が前に出た。192センチ、177キロの巨漢力士が嘉風に怪力を振るった。徹底した突き押しで、業師を土俵からはじき出した。「(嘉風から)どうやってもまわしが取れないから。“引かれる、引かれる”とドキドキしながら突っ張った」。1敗を守りホッとして笑った。

 娘に会いたい。昨年11月8日に愛妻ニノさんがジョージアで産んだ。名前は、97年にアニメ映画の主人公になった「ジョージアのお姫様」と同じアナスタシア。4400グラムで生まれ、2カ月を過ぎ、体重6キロを超えたビッグベビー。「お風呂が大好き。入るとわかると大はしゃぎで暴れるんだ」と目尻を下げる。…だが、まだ会っていない。

 ジョージアは直線距離で約8000キロ、モスクワやイスタンブール経由で空路約20時間もかかる。帰国する余裕はなかった。今場所後、巡業のない2月は絶好のチャンス。あとは師匠の許可を得るだけだ。だから好成績を残したい。

 この日、テレビ解説を務めた春日野親方は「絶対に中に入らせない気迫があった。(十両に)上がってきた時のような相撲だ」と褒めた。序ノ口デビューから11場所目の08年初場所で初十両初優勝。攻めを貫いていた20歳当時の若さが、よみがえった。師匠に好印象を与えることに成功した。

 数日に1度はテレビ電話で会う。初黒星を喫した前夜は、メールで送られてきた写真に癒やされた。その手でアナスタシアちゃんを抱くために、栃ノ心は負けられない。【加藤裕一】

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御嶽海2ケタで“春”に大関とりも「意識しません」

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭2枚目嘉風を引き落とし、幕内昇進後初のストレート給金に王手をかけた。昨年九州場所も関脇で9勝しており、今場所2桁勝利を挙げると、春場所での大関とりが現実的になる。幕内でただ1人全場所で勝ち越しを決めた昨年の勢いで、2桁白星も初優勝も狙う。勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけになった。

 支度部屋に戻って風呂から上がり、帰り支度が整った御嶽海は、テレビにくぎ付けになった。全勝同士の対決となった、鶴竜と栃ノ心による結び。白熱した一番を見届け、支度部屋を後にした。幕内前半で朝乃山も敗れ、全勝は自分と鶴竜だけになり「そうだねぇ」と少し口角を上げたが、目は真剣だった。

 危なげない相撲内容だった。右肩から当たって前に出たが、1歩引いた。一瞬止まり、前に出たところを嘉風にはたかれたが落ちない。さらに前に出て土俵際に追い込み、絶妙のタイミングで引き落とした。「流れは良かった」と振り返る通り終始、御嶽海ペースだった。幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「相手がよく見えている。深追いせずに(運動)神経がいい」と評価。さらに「伸び盛りで1日1日、良い意味で勘違いして急に覚醒する時もある」と、今後の急成長に期待した。

 今場所で2桁白星となれば、春場所は大関とりが現実味を帯びる。大関昇進の目安は、三役で直近3場所33勝。昨年九州場所は9勝のため、今場所での上積みがカギになる。春場所後の4月には、地元・長野で春巡業も控えている。大関とりに関しては「そこは意識しません」と話すが、地元での巡業に関しては「応援してくれる人もたくさんいる。もちろん、良い形で戻りたい」と意気込む。大関昇進で凱旋(がいせん)となれば、最高のファンへの恩返しだ。

 ストレート給金に王手をかけ、全勝も2人だけ。だが「まだ7番ですから。ここからじゃないですか。一生懸命やるだけです」と冷静。国技館を出る際は、待ち構えた多くのファンから「優勝しろよ」と、声をかけられた。まずは今日、自身初の幕内での中日勝ち越しを決め、優勝と大関とりへの足がかりを作る。【佐々木隆史】

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御嶽海「期待に応えたい」我慢して中日勝ち越し王手

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、東前頭2枚目嘉風(35=尾車)を下して、中日勝ち越しに王手をかけた。立ち合いで右肩からぶつかり、はたき込まれたのを我慢して引き落とした。「押し出そうと思っていた」と想定通りにはならなかったが、しっかりと白星を拾った。

 勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけとなったが「まだ7番ですから。1日一番、一生懸命やるだけです」と冷静。2横綱が休場となり、上位の御嶽海に期待するかのように館内からも多くの声援があがっていて「期待に応えられるようにしたいです」と意気込んだ。

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横綱鶴竜が無傷7連勝、御嶽海も無敗キープ 初場所

栃ノ心(左)を寄り切りで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が7連勝を飾った。前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)を寄り切って、無敗同士の一戦を制した。

 大関豪栄道(31=境川)は小結貴景勝(21=貴乃花)を押し出して5勝2敗。大関高安(27=田子ノ浦)は前頭筆頭逸ノ城(24=湊)に下手投げで敗れ、4勝3敗となった。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は、白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)を引き落として7連勝。嘉風は3勝4敗。

 6連勝中の前頭16枚目朝乃山(23=高砂)は、同13枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され、今場所初黒星を喫した。ともに6勝1敗。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同7枚目千代の国(27=九重)を押し出し5勝2敗とした。

 優勝争いは無敗で鶴竜、御嶽海。1敗で栃ノ心ら4人が追う。

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稀勢の里のライバルだった鳴戸親方「復活は難しい」

5場所以上連続休場した横綱

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

<関係者のコメント>

 ▼八角理事長(元横綱北勝海) 今度、出てくる時は「自信を持って行ける」というところまで、しっかり体を治してほしい。悪いところを治して出て来なければ駄目ということ。(いつまでという期限は)本人の判断。(足りないのは稽古の)番数ではないか。

 ▼38歳まで現役を続けた浅香山親方(元大関魁皇) 休み続けているうちに相撲が崩れた感じだ。春場所まであと1カ月半くらいある。稽古で毎日追い込めば、絶対に間に合う。

 ▼藤島審判部副部長(元大関武双山) 今は相撲を取れる感じではないが急に弱くなるわけがない。横綱の責任から100%でない状態で出てきての結果。ここは自分の体調だけを考え、先代の師匠に鍛えられた稽古をできる体に戻し、初心に帰れば復活できる。

 ▼兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里) 下半身の力が落ちてきた。厳しい状況に変わりはない。もう一度、泥だらけになる覚悟があるかどうかだ。

 ▼6場所連続休場を経験した武蔵川親方(元横綱武蔵丸) けがが治らないまま出たり休んだりしているから、心にも傷ができた。2、3場所休んで、ずっと稽古を続けてから勝負を懸けるべきだ。

 ▼現役時代に稀勢の里のライバルだった鳴戸親方(元大関琴欧洲) 復活は難しい。一度落ちた力を取り戻すのは大変。最近は表情に自信がない。

 ▼出羽海審判部長代行(元前頭小城ノ花) 迷いからなのか勝たなければいけない気持ちが強すぎて焦っていた。強く当たっていても腰高の相撲で良くなかった。初日に勝っていれば流れも違ったかもしれない。

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稀勢の里に来場所進退問題も 横審の温情見解も変化

稀勢の里が休場し、千代大龍の不戦勝の幕が掲げられた(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

 「やると決めたら、最後までやり抜く」と話していた稀勢の里が、その翌日には正反対の回答を出した。5日目の朝稽古後に初場所の皆勤を宣言したが、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)に6日目朝、休場の意思が固まったと電話で連絡した。稀勢の里はこの日、公の場に姿を見せなかったが、田子ノ浦親方は「悔しいし、歯がゆいと思う」と、5場所連続休場に至った思いを代弁した。

 5日目は嘉風に屈辱的な負け方をした。土俵下に真っ逆さまに押し倒され、横綱では65年ぶりに5日目で4敗目。古傷もある左胸を痛めた。取組後、稀勢の里は約10分間部屋を訪れた。出場については「1度様子を見たい」と師匠に伝えてその場を去ったが、深夜に電話で「出場は厳しい」と連絡した。田子ノ浦親方からは「1回様子を見よう」と促され、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、都内の病院での診察結果をふまえ、休場を正式決定した。

 横審の北村正任委員長は1月5日の稽古総見後、精彩を欠く稀勢の里に対し「けがが治り切らず、とても15日間は続けられないというのならば、出ない方がいい」と全休しても進退を問わない意向を示していた。だがこれで最近5場所は全休の昨年秋場所を除き、出場しては途中休場の繰り返し。温情に反する今回の休場で空気が変わり始めた。山科審判長(元小結大錦)も進退問題について「そう言われるでしょうね、たぶん」と敏感に察していた。

 北村委員長はこの日「本場所後に委員の皆さんの意見を聞いてからお話ししたいと思います」とコメントした。稀勢の里が議題に上がるのは必至。自身も相次ぐ故障に苦しんだ芝田山親方(元横綱大乃国)は「いつまでもそういうこと(休場)ができる立場ではないと本人も分かっているでしょう」と、重圧との闘いも横綱の宿命と指摘。師匠は「まだ改善の余地はいっぱいある」と復活を期待。3月の春場所で負けが込めば、年6場所制となった1958年以降では最短の横綱在位7場所での引退の可能性も出てくる。これ以上、不名誉な記録をつくるわけにはいかない。【高田文太】

18日、嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

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横綱鶴竜が無傷の6連勝、両大関は敗れる 初場所

琴奨菊(後方左)を寄り切りで破り、ホッとした表情を見せる鶴竜。右は高安(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が貫禄を見せた。琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を寄り切りで白星。今場所6連勝となった。

 一方横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は左大胸筋損傷疑いで6日目から休場が決定。これで5場所連続の休場となり、白鵬に続き2人の横綱が初場所から姿を消した。

 白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)は大関豪栄道(31=境川)を叩き込みで3勝目。小結阿武咲(21=阿武松)も大関高安(27=田子ノ浦)を叩き込みで白星。両大関は見せ場なく敗れた。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭筆頭北勝富士(25=八角)押し出しで無傷の6連勝となった。今場所無敗の前頭三枚目栃ノ心(30=春日野)と前頭16枚目朝乃山(23=高砂)の2人も白星を挙げて6勝目を飾った。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、前頭四枚目正代(26=時津風)寄り切りで敗れ、3連勝とはならなかった。

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稀勢の里休場 左大胸筋損傷疑い 深夜に無念の連絡

5日目に4敗目を喫し悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東京・両国国技館で行われている初場所を、6日目の19日から休場することが決まった。都内の病院で診察を受け「左大胸筋損傷の疑い、左前胸部打撲」で「3週間の安静とする」との19日付の診断書を提出した。これで5場所連続休場となった。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると、3日連続金星配給となる4敗目を喫した、前日5日目の嘉風戦で痛めたという。その取組後、部屋で話した際は、稀勢の里から「1度様子を見たい」との意見が出たが、深夜になって電話で「出場は厳しい」との連絡が入った。田子ノ浦親方は「1回様子を見よう」と返答し、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、休場を正式決定した。

 稀勢の里は以前も左胸を痛めているが、田子ノ浦親方は「(負傷部位は)同じではないが近いところ」と説明した。続けて「治療して、同じことのないように体を鍛え直して自信を取り戻させたい。体は動いていたと思うけど、迷い、焦りが見えた」と話し、今後は心身ともに立て直しを図ることになる。

 今後は進退問題に発展する可能性もあるが、田子ノ浦親方は「まだまだ改善の余地はいっぱいあると思う。まだ全然やれる。(稀勢の里自身は)悔しいし、歯がゆいと思う」と、復活を信じていた。

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稀勢の里が休場 5場所連続6度目 5日目まで4敗

4敗目を喫した稀勢の里(左)は嘉風に手を差し伸べられる(撮影・小沢裕)


 西横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が初場所6日目の19日、休場することが決まった。

 稀勢の里は前日18日、嘉風に押し倒しで敗れ5日目までに4敗を喫した。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりだった。

 稀勢の里の休場は5場所連続6度目。

 横綱の5場所連続休場は2003年秋場所まで6場所連続で休んだ武蔵丸以来で、年6場所制となった1958年以降6人目。最長は貴乃花の7場所連続。

 前日18日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。


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横綱の5日目までに4敗、過去2例は途中休場/メモ

千代の山(1954年12月撮影)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆横綱の「5日目までに4敗」 1場所15日制が定着した1949年(昭24)5月場所以降、53年3月場所の千代ノ山以来65年ぶり3度目で、過去2例はいずれも途中休場。千代ノ山は2日目から4連敗、6日目から休場した。49年10月場所の前田山も2日目から4連敗、結局5連敗して7日目から休場(同年10月に引退)。なお1場所11日だった31年1月場所で、宮城山が5日目で1勝4敗となったが5勝6敗で“完走”している。

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2場所連続3日連続金星配給は宮城山以来/メモ

4敗目を喫した稀勢の里は支度部屋で大勢のカメラマンに囲まれて額の汗をぬぐう(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆宮城山の2場所連続の3日連続金星配給 1930年(昭5)10月場所で、初日から3日連続で金星を配給。最終成績は1勝6敗4休だった。続く31年1月場所は初日から4日連続金星を配給。その後、3連勝するなど盛り返したが5勝6敗と負け越した。同年3月場所初日前に引退した。

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田子ノ浦親方「稀勢の里は1人で背負い込んでいる」

悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 田子ノ浦親方のコメント 勝負どころで足が出ていない。必死に残ろうとしているが…。休んでどうこうというものでもない。本人が一番、悔しいし苦しいだろうが、これを乗り越えないと。1人で戦えるわけではないが、稀勢の里は1人で背負い込んでいる。自信を持っていくことが(今の)稀勢の里には一番、大事なこと。

 幕内後半戦の出羽海審判長(元前頭小城ノ花)のコメント 稀勢の里は立ち合い、当たりにいっているが高いから嘉風にすれば下から入りやすい。何とか攻めようとしているが、バタバタしているような感じ。何とかしたい気持ちはあるんだろうが…。明日の一番、いい相撲を取れるように。

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休場白鵬に親方「みじめな相撲は横綱として恥かく」

都内の病院で診察を受け、部屋に戻る白鵬(撮影・佐々木隆史)


 4日目に自身初の2日連続金星配給した横綱白鵬が、5日目の18日から休場した。この日朝、都内の病院で診察を受け、「左母趾(ぼし)MP関節靱帯(じんたい)損傷、右母趾末節骨骨挫傷・爪下血腫により全治2週間を要する」との診断書を提出。昨年秋場所以来、7度目の休場となった。

 4日目の嘉風戦で左足親指を負傷した。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「昨日より腫れは引いたけど、今日も腫れていた。みじめな相撲を取るのは横綱として恥をかく」と説明。白鵬は病院での診察後、宮城野親方に報告するために都内の所属部屋に来たが、報道陣には無言を貫いた。同親方が「『本当は出たかった。両足に力が入らなくて、人に迷惑をかける。休場します』と言っていた」と代弁。手術の予定はなく、3月の春場所出場に照準を合わせるという。

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嘉風「よし!」安美錦と並ぶ現役最多タイ金星に笑顔

稀勢の里(手前)を押し倒しで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 2日連続で結びの一番となった嘉風が、稀勢の里を破って2日連続で金星を挙げた。2日連続金星獲得は、15年秋場所以来2度目。通算獲得金星は8個となり、現役最多の安美錦に並んだ。2日連続での金星獲得については「そっか。金星か」ととぼけたが、通算獲得で安美錦に並んだと知ると「よし! 安美錦関の方がもっとあるかと思ってた」と、この日一番の笑顔を見せた。

 場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、稀勢の里と胸を合わせていて「稽古通りにしっかり当たるのが大事だった」と話した通り、正面からぶつかり、攻めに攻めた。引く場面もあったが「引くのも技。やれることをやろうと思った。良いところが全部出た」と、自画自賛した。

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稀勢の里が屈辱的5日目4敗、出場続ける判断できず

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、記録ずくめの屈辱的な黒星を喫した。東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 土俵際で粘った分だけ、勢いよく落とされた。背中から落ちた稀勢の里は、1回転して土俵下ではいつくばった。嘉風に心配され、手を差し伸べられた。屈辱的なシーンの連続が、横綱としては不名誉な記録を次々と更新する黒星を物語っていた。同一横綱としては87年ぶりとなる、2場所続けて3日連続の金星配給。さらに横綱では65年ぶりとなる5日目で4敗目-。伏し目がちに花道を引き揚げるしかなかった。

 立ち合いから流れをつかめなかった。得意の左差しを封じられ、強引に前に出ようとしたところをいなされ、前のめりになった。さらに相手の突き放しに、冷静さを欠いたように突き返すと、がら空きになった両脇にもろ差しを許したまま土俵際まで追い込まれ、万事休す-。支度部屋に戻ると、無言を貫いた。

 嘉風とは出稽古などで今月8日に9勝1敗、翌9日に12勝2敗と圧倒した。8日に「手応え」を感じたといい、9日に再び訪れたのは「(手応えを)確信に変えるために来た」と説明。嘉風と稽古した理由は「当たりも強いし低いし、確認するにはもってこい」だという。調子のバロメーターとしていた相手に完敗し、現在の状態の悪さを露呈する結果となった。

 この日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と、この日の出場だけでなく、今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。

 今場所前は、弟弟子の大関高安と連日30~40番こなし、ぶつかり稽古では泥まみれになった。横綱らしからぬ姿だが、先代師匠(元横綱隆の里)に指導を受けた大関昇進前の猛稽古を思い出し、爽やかな笑顔を見せていた。もともと14年初場所千秋楽で休場するまで、初土俵から953回連続出場と休場とは無縁の土俵生活。原点回帰を復活につなげたい思いが「やり抜く」という発言につながったのかもしれない。

 取組後は部屋に戻り、約10分滞在した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)と6日目以降の出場について話し合ったとみられるが、同親方は「今日は(報道陣に)話さないから」と、結論は明言しなかった。【高田文太】

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稀勢の里3日連続金星配給、見せ場なく嘉風敗れ4敗

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、3日連続で金星を配給し、5日目にして4敗目を喫した。

 東前頭2枚目の嘉風に見せ場をつくることができないまま、最後は土俵下まで押し倒された。

 取組後は、終始無言のまま引き揚げた。

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稀勢の里4敗目、鶴竜、御嶽海ら無傷5連勝 初場所

嘉風(右)の強烈な押しに土俵際で懸命にこらえる稀勢の里(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は前頭2枚目嘉風(35=尾車)に押し倒され早くも4敗目を喫した。嘉風は2勝目。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭3枚目千代大龍(29=九重)を左四つから危なげなく寄り切って5連勝と星を伸ばした。

 横綱白鵬(32=宮城野)は、けがでこの日から休場。対戦相手の前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は不戦勝で2勝目。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)に右四つがっぷりから寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は4日目の高安戦に続き2日連続の大関撃破で5連勝とした。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を押し出して4勝目。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して5連勝とした。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同5枚目隠岐の海(32=八角)を寄り切って4勝1敗とした。

 5日目を終え、勝ちっ放しは横綱鶴竜、関脇御嶽海、平幕の栃ノ心、朝乃山となった。

稀勢の里は押し倒しで嘉風に敗れ土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)

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嘉風、稀勢の里撃破し2日連続金星「全部良かった」

稀勢の里を破り懸賞金の束を手にする嘉風(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 前頭2枚目嘉風(35=尾車)が横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)を押し倒し、2日連続の金星を挙げた。

 立ち合い当たった後、すぐに引いて相手の体をおよがせた。土俵際に追い込まれた形となったが、落ち着いてもろ差しに組んで、体を入れ替えると稀勢の里を土俵下に転がした。

 前日4日目の白鵬戦に続く2日連続の横綱撃破で2勝目。嘉風は「全部良かった。(引きもあったが)やれることは全部やろうと思った。自分に制限かけずにいいところが全部出たと思う。(明日以降も)お客さんが喜ぶ相撲を取りたい」と声をはずませていた。

4敗目を喫した稀勢の里(左)は嘉風に手を差し伸べられる(撮影・小沢裕)

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白鵬休場 左足親指など負傷し「全治2週間」

都内の病院で診察を受け、部屋に戻る白鵬


 大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が、東京・両国国技館で行われている初場所を、5日目の18日から休場することが決まった。

 都内の病院で診察を受け、前日17日に行われた平幕嘉風との取組中に受傷し、左母趾(ぼし)MP関節靱帯(じんたい)損傷したことに加え、初場所初日の14日の朝稽古で受傷し、右母趾末節骨骨挫傷・爪下血腫という診断書を提出した。診断書には併せて「全治2週間を要します」と記載された。

 白鵬は昨年11月の九州場所で、史上最多となる通算40度目の優勝を飾っており、初場所では2場所連続優勝がかかっていた。白鵬の休場は2場所ぶり7度目。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「昨日(17日)の段階で、左足の方が相当腫れていた。本人が『今日(18日)も取りたかったけど』と話していた」と明かした。続けて「みじめな相撲を取るのは横綱として恥をかくことになるし、ちゃんと治してやればいいと思う。本人も大阪(3月の春場所)でまたという気持ちだと思う。(2月は)巡業もないし、その間に治せると思う」と話した。

休場が決まった白鵬の状態について報道陣に説明する宮城野親方(撮影・小沢裕)

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「白鵬キラー」?嘉風「自分が言ったわけじゃない」

白鵬(左)をはたき込みで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館


 東前頭2枚目嘉風が2場所連続白鵬を撃破した。

 一方的に寄り切った昨年九州場所に続く快勝に「メチャクチャうれしい。勝ったらすごいなと思いながら取った」と声を弾ませた。「白鵬キラー襲名」と水を向けられると「ありがとうございます。って、自分が言ったわけじゃないですからね」と笑わせた。「最年長大関」を目標に5日目は稀勢の里の前に立ちはだかる。

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立ち会い苦戦の白鵬「多少のズレある」気力体力限界

嘉風に敗れた後、付け人の肩を借り、左足をかばいながら引き揚げる白鵬(中央)(撮影・狩俣裕三) 

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(32=宮城野)が窮地に立たされた。結びの一番で東前頭2枚目嘉風にはたき込まれ、07年名古屋場所での横綱昇進後初となる2日連続の金星配給。4日目までに2敗は3度目で過去2度は翌日に休場している。支度部屋では古傷の左足親指をアイシングし、休場をにおわせる発言をした。元日馬富士関の暴行問題を巡り、減給処分を受け、横綱審議委員会に指摘された取り口の改善を意識する場所でピンチを迎えた。

 支度部屋に戻り風呂から上がった白鵬は突然、左足甲をアイシングし始めた。そして、支度部屋から駐車場までを付け人の肩を借りながら歩いた。「06年にやったところだから」。06年の九州場所前に剥離骨折した左足親指を再び痛めたという。異常事態が白鵬を襲っている。

 昨年九州場所11日目の結びの一番。嘉風に負けた白鵬は立ち合い不成立をアピールする前代未聞の不服の態度を示し、審判部から厳重注意を受けていた。くしくもこの日も、結びの一番で相手は同じ嘉風。立ち合いで左のど輪が上滑りすると、突き押しをもらい後退。体勢を崩してはたかれ、自身初の2日連続金星配給となった。

 今場所は、昨年12月の横綱審議委員会で苦言を呈された張り手やかち上げを“封印”し、立ち合いで苦戦している。その立ち合いについて聞かれるも「狙いどうこうもない。良いとこがない」と投げやりに答えた。加えて先場所の嫌な雰囲気。影響については「どうだろうね」ととぼけたが、ないわけはなかった。

 4日目までに2敗を喫したのも、横綱に昇進してからは3度目の異常事態。明日も土俵に立つのか、と問われると「まぁね。いろいろやれることをやるしかない」と前向きな姿勢を見せたが「やってみないと分からない」と最後は言葉を濁した。

 元横綱日馬富士関の暴行事件の現場にいたとして1月は給料全額不支給、2月は50%カットの減俸処分を受けた。さらに、同部屋所属の立行司、式守伊之助のセクハラ行為発覚など、土俵外でも騒がしい日々が続いてきた。常々、心と体のバランスを重要視してきた白鵬が「多少ズレもある」と吐露した。横綱昇進後、4日目までに2敗を喫した過去2回は休場している。気力も体力も限界が来ている。【佐々木隆史】

嘉風(手前)に、はたき込みで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)
支度部屋で左足をアイシングする白鵬(撮影・柴田隆二)

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3敗稀勢の里も休場危機「うーん」歯がゆい心境吐露

稀勢の里(左)は琴奨菊に敗れ3敗を喫した(撮影・柴田隆二)

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館


 4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、西前頭2枚目琴奨菊に突き落とされ3敗目を喫した。土俵で転がった後は膝を立てながら、ぼうぜん。立ち合いで左を差し、得意な形に持ち込もうとする矢先、琴奨菊にあっけなく突き落とされた。これで通算対戦成績は30勝36敗だが、大関昇進後に限れば対戦前まで18勝9敗と得意としていた。それだけに、支度部屋では「相撲勘が戻っていないのか」と質問され「うーん、そうですね」と答えた以外はほとんど無言。逸ノ城に敗れた前日3日目と、ほとんど同じ光景が広がった。

 場所前は弟弟子の大関高安や、出稽古でこの日白鵬を破った嘉風らと三番稽古を重ね、圧倒していた。体力や実戦感覚を上げ、徐々に4場所連続休場からの復調に手応えを感じていた。この日の朝稽古後は「いい状態でやっているけど、なかなか」と、仕上がりに自信はあるが、結果が伴わず歯がゆい心境を吐露した。

 4日目までに3敗を喫した横綱は、平成以降では99年初場所の貴乃花だけが勝ち越している。5場所連続休場の可能性も漂い始めた。【高田文太】

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波乱!稀勢の里3敗、白鵬2敗、鶴竜4連勝 初場所

琴奨菊(手前)に突き落としで敗れる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)横綱白鵬(32=宮城野)が2日続けて敗れた。

 稀勢の里は前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に突き落とされて3敗目を喫した。得意の左を差したものの上体を起こされ左から突き落とされた。

 白鵬は、前頭2枚目嘉風(35=尾車)にはたき込まれて2敗目を喫した。この日も張り手、かち上げはなかった。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭筆頭の逸ノ城(24=湊)をもろ差しから寄り切り4連勝を飾った。

 大関高安(27=田子ノ浦)に土がついた。前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)に押し込まれ、土俵際で渡し込んだが突き落とされた。大関豪栄道(31=境川)は、前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を寄り倒して4連勝とした。右を差し、左から押っつけて出た。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同4枚目荒鷲(31=峰崎)を押し出して3勝目を挙げた。

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鶴竜「進退」吹き飛ばす3連勝、あごひげは験担ぎ?

嘉風(手前)を突き落とす鶴竜(撮影・河野匠)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜は初日から3連勝。

 鶴竜が嘉風に当たって、下がらずよく見て突き落とした。初日から安定した内容で3連勝。「よく見て、反応できた。流れでパッとね」と口調は軽い。4場所連続休場明け。場所前は“進退場所”との声もあったのがウソのように、横綱で勝ちっ放しは1人だけ。「そんなのまだまだ」と言うが、気分の悪いはずはない。験担ぎか? 少し伸びたあごひげを指摘され「伸びるの早いから。もうそりますよ」と照れていた。

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白鵬に土、稀勢の里も2敗目、鶴竜は3連勝 初場所

支度部屋で悔しい表情をする稀勢の里(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 稀勢の里(31=田子ノ浦)白鵬(32=宮城野)の2横綱が相次いで敗れた。

 休場明けの稀勢の里が早くも2敗目を喫した。前頭筆頭の逸ノ城(24=湊)の左を差せず寄り切られた。逸ノ城は5個目の金星を挙げた。

 初日から2連勝していた白鵬は張り手、かち上げを封印したものの、立ち合いから前頭筆頭北勝富士(25=八角)に押し込まれて押し出された。北勝富士は4個目の金星を挙げた。

 休場明けの横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭2枚目嘉風(35=尾車)を突き落として3連勝を飾った。

 両大関はともに連勝を3にのばした。高安(27=田子ノ浦)は、前頭3枚目千代大龍(29=九重)を右から突き落とした。豪栄道(31=境川)は、もろ差しになると前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を左からすくい投げた。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同7枚目千代翔馬(26=九重)に変化されて上手投げで敗れ、連勝が止まった。

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白鵬-阿武咲、稀勢の里-貴景勝 初日取組決まる 

稀勢の里


 日本相撲協会審判部は12日、東京・両国国技館で大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝で通算41回目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に小結2場所目の阿武咲(21=阿武松)と結びの一番で対戦する。

 4場所連続休場からの再起をかける横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は初日に新三役の小結貴景勝(21=貴乃花)、2日目は東前頭筆頭の北勝富士(25=八角)と勢いのある若手の挑戦を受ける。

 やはり4場所連続休場中の横綱鶴竜(32=井筒)は初日に北勝富士、2日目は貴景勝と、やはり難敵との対戦が組まれた。

 なお十両以上の初日からの休場者は、いずれも十両で東3枚目の貴ノ岩(貴乃花)、西9枚目の豊響(境川)、東11枚目の宇良(木瀬)の3人。貴ノ岩は昨年10月、元横綱日馬富士関に暴行された際に負った頭部外傷などのため。手術した宇良は、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で加療中の診断書を提出。豊響は不整脈のため休場を届け出た。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 千代大龍-玉鷲

 御嶽海-琴奨菊

 嘉風-高安

 豪栄道-逸ノ城

 鶴竜-北勝富士

 貴景勝-稀勢の里

 白鵬-阿武咲

 【2日目】(左が西)

 千代大龍-御嶽海

 玉鷲-嘉風

 阿武咲-豪栄道

 高安-琴奨菊

 逸ノ城-白鵬

 貴景勝-鶴竜

 稀勢の里-北勝富士

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稀勢の里が取り戻した1年前の感覚、確信の初場所へ

尾車部屋を訪れた稀勢の里(右)は、嘉風と三番稽古を行った


 4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、自信を確信に変えた。9日、大相撲初場所(14日初日、両国国技館)に向けて都内の尾車部屋に出稽古。東前頭2枚目の嘉風と三番稽古を行い、12勝2敗と圧倒した。前日8日の二所ノ関一門連合稽古は嘉風、琴奨菊を相手に計14勝3敗と好調。この日の稽古後「昨日(同部屋の大関)高安以外とやって手応えを自分なりに感じた。それを確信に変えるために来た」と話し、2日連続の出稽古で本物の自信を手にした。さらに「後は3、4日で仕上げて場所で結果を残したい」と初場所出場も明言した。

 取り口にも横綱の風格が戻ってきた。相撲巧者の嘉風に左の差し手を封じられたり、上体を起こされたりと、苦しい体勢になりながらも慌てず立て直して寄り切った。「(嘉風は)当たりも強いし低いし、確認するにはもってこい。体と脳みそが、だいぶ良くなってきた」と、初優勝した1年前のように、思い通りに体が動く感覚も取り戻した。

 その後は白鵬、鶴竜とともに明治神宮で奉納土俵入りに臨んだ。元横綱日馬富士関の暴行事件の影響からか、観衆は過去5年と比べ14年と並ぶ最少の2800人止まり。その中で最も歓声を浴び期待の大きさを感じた。「体は調子がいい。良い1年のスタートを切りたい」。確信を表現する舞台は整った。【高田文太】

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稀勢の里 好感触「体と脳みそがよくなってきた」

尾車部屋を訪れた稀勢の里(右)は、嘉風と三番稽古を行った(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が9日、初場所(14日初日、両国国技館)に向けて、東京・江東区の尾車部屋に出稽古した。尾車部屋は前日8日には二所ノ関一門の連合稽古が行われており、2日連続で訪れた。嘉風と三番稽古を行い、14番取って12勝2敗だった。

 左の差し手を封じられ、上体を起こされる場面もあったが、動じることなくじっくり守りから攻めに転じ、右上手を取って寄り切るなど力の差を見せる取り口が目立った。敗れたのは、土俵際でもつれて後ろにもたれの形となった1番と、上手投げで嘉風を転がしながらも、わずかに先に土俵を割っていた1番の計2番だけだった。

 琴奨菊、嘉風を相手に計14勝3敗だった、前日の連合稽古に続き、4場所連続休場からの再起を予感させる内容だった。稽古後の稀勢の里は、充実した表情で「体と脳みそが、だいぶ良くなってきた」と、負傷続きだった過去4場所とは違い、自分のイメージ通りに力が出て、体も動く状態にたどり着いたことを、独特の表現で説明した。続けて「(嘉風は)当たりも強いし低いし、確認するにはもってこい。遠慮なく来るからうれしい。だいぶ良くなっていると思う。あとは場所で結果を残さないと」と、初場所出場を見据えていた。

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嘉風2横綱からモテモテで苦笑「予期せぬ出来事」

嘉風(左)と稽古で汗を流す稀勢の里(撮影・鈴木正人)


 二所ノ関一門の連合稽古が8日、行われた。

 稀勢の里、鶴竜の両横綱から稽古相手に指名された嘉風は、計20番で2勝18敗だった。最初に鶴竜、続いて稀勢の里に呼ばれて、ともに連続で10番取ったものの、1勝ずつしか挙げられなかった。モテモテぶりに「予期せぬ出来事。体をいじめるという意味ではよかった」と苦笑いしきりだった。先場所6勝9敗で5場所ぶりの平幕となるが「三役に戻る、大関を目指すというのは、あらためて言う目標ではない」と、力説していた。

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