上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所

全勝を守った白鵬

<大相撲九州場所>◇9日目◇20日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を上手出し投げで下し無傷の9連勝とした。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭5枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に土俵際で下手投げを食らって4勝5敗と負けが1つ先行した。

 大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)を土俵際、逆転で送り出して7勝目、嘉風は4勝5敗。

 かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇御嶽海(24=出羽海)をはたき込んで6勝目、御嶽海は5勝4敗となった。

 再入幕の前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、同9枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され6勝3敗となった。

 1敗の前頭4枚目逸ノ城(24=湊)は同7枚目大翔丸に押し出しで敗れ、同12枚目隠岐の海(32=八角)も同14枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に引き落とされ2敗目を喫した。同5枚目荒鷲(31=峰崎)も、同2枚目栃煌山(30=春日野)に肩透かしを食らい、1敗の3力士が全て敗れた。

 9日目を終え勝ちっ放しは白鵬ただ1人、2敗で豪栄道、前頭3枚目北勝富士(25=八角)、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)、荒鷲、逸ノ城、隠岐の海が続いている。

関連するニュースを読む

白鵬ストレート給金、1敗で逸ノ城ら、稀勢4敗目

4敗目を喫し、首をひねりながら引き揚げる稀勢の里(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇8日目◇19日◇福岡国際センター


 40度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が無傷の8連勝で中日を折り返した。1敗の前頭3枚目北勝富士(25=八角)を危なげなく寄り切った。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭4枚目逸ノ城(24=湊)に寄り切られ4勝4敗。逸ノ城は7勝1敗。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目千代の国(27=九重)を押し出し6勝2敗。かど番の大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇嘉風(35=尾車)に突き落とされ5勝3敗となった。

 前頭13枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)は、人気力士の同9枚目遠藤(27=追手風)に押し出され、6勝2敗となった。遠藤は5勝3敗。

 優勝争いは8日目を終え、勝ちっ放しで白鵬、1敗で逸ノ城、前頭5枚目荒鷲(31=峰崎)同12枚目隠岐の海(32=八角)が続いている。

関連するニュースを読む

嘉風待望白星、幕内通算500勝「建前言えません」

嘉風は寄り切りで照ノ富士を下した(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇3日目◇14日◇福岡国際センター


 大分出身の準ご当地力士が3日目に待望の初白星だ。

 嘉風は照ノ富士を寄り切った一番を「まわしを取らせないよう、意識していたことができた」と振り返った。ただ、幕内通算500勝について問われると「う~ん、何て答えればいいのか」と同じフレーズを3度繰り返して苦笑い。「すみません、建前を言えないもんで。500を目指して、やってきたわけではないので」と話していた。

関連するニュースを読む

嘉風「う~ん」3連発、幕内500勝にも感慨無し

嘉風寄り切りで照ノ富士を下した(撮影・菊川光一)

<大相撲九州場所>◇3日目◇14日◇福岡国際センター


 大分出身で準ご当地力士の関脇嘉風(35=尾車)が幕内500勝目を挙げた。関脇照ノ富士を寄り切りで破った。初日から2連敗し、待望の初白星で「まわしを取らせないように注意していた。それができました」と満足そうだ。

 ただ、幕内500勝について問われると、禅問答のような展開に。「う~ん、何て答えればいいか…」と同じフレーズを3度繰り返し「すんません。建前を言えなくて」と苦笑い。「周りが評価してくれるのはありがたいことです。ただ、500を目指してきたわけではないし、節目という気持ちも、通過点という意識もないし…。この世界に入った時、十両、幕内、三役、金星とかは全部夢でしたが、そこに500は入ってなかったので」と苦笑いを浮かべていた。

関連するニュースを読む

稀勢の里重圧のまれた立ち合いかみ合わず金星配給

休場明けの稀勢の里(左)は、玉鷲の強烈な突き押しで黒星スタート(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター


 全休明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が東前頭筆頭の玉鷲に押し出しで負けて、出場した夏、名古屋場所に続いて自身3度目の3場所連続初日黒星となった。春場所と名古屋場所で負傷した、左上腕付近と左足首の状態は悪くはなく、順調に仕上げてきていた。場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、好調ぶりを発揮していた。しかし、3場所連続休場明けの初日は横綱とはいえ難しさがあったのか、自身5個目の金星配給となった。

 支度部屋に戻った稀勢の里は、何度も唇をかみしめた。何かを言いたそうにしては、のみ込んだ。口を真一文字に結んだ表情からは、悔しさがにじみ出ていた。しかし、言い訳はしまいと「うーん」と何度もうなずいた。「いや、まぁ、また明日」。自分の中で整理がついたのか、割り切るように言った。

 本場所で相撲を取ったのは、途中休場した名古屋場所5日目の7月13日以来4カ月ぶりだった。久しぶりで、やはり緊張はあったのか。1度目の立ち合いは先につっかけて不成立。その後、玉鷲に2度つっかけられた。異様なムードが流れる中、4度目で成立。玉鷲の突き押しに対抗して、左のおっつけを狙うも不発となり土俵を割った。相撲を取っては過去9戦無敗だった相手に、金星と初白星を献上してしまった。

 左上腕付近を負傷した後の夏、名古屋場所に比べれば十分に動けた。「状態はそんなに悪くない」と自分でも分かっていた。福岡入り後も連日、大関高安と三番稽古を行い、二所ノ関一門の連合稽古でも、大関豪栄道、関脇嘉風相手に相撲を取り調子を上げていた。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「場所に出る以上、問題はない」と負傷箇所は問題視しなかったが、「稽古場と本場所は違う」と連日言い続けた言葉をこの日も発した。稽古場では味わえない、本場所ならではの独特な雰囲気、緊張感が、15歳の初土俵以来、初めて全休を味わった稀勢の里に普段よりも重くのしかかった。

 最初は硬かった表情も、だんだんと和らいでいた。「うまくやられましたね」と分析する余裕も見せた。今日の取組相手は、初日に横綱日馬富士を倒した新小結の阿武咲。勢いをつけるには格好の相手を下して、復活への懸け橋を作る。【佐々木隆史】

 ◆出場3場所以上連続で初日黒星を喫した横綱 年6場所制が定着した58年以降、曙(98年初、春、夏場所)以来7人目。隆の里が6場所連続(84年九州から、85年春、夏の2場所休場を挟んで86年初場所まで)で記録したのがワースト。

 ◆3場所以上連続休場した横綱の休場明け初日の成績(年6場所制が定着した58年以降) 場所前に引退した力士を除き、初日に相撲を取った力士は過去17人で20番あり、そのうち初日白星は13回。初日から連敗は北の富士、曙、3代目若乃花の3例ある。初日黒星だった大鵬は、2日目から14連勝して優勝した。

関連するニュースを読む

休場明け白鵬は初日に琴奨菊と対戦、稀勢の里は玉鷲

前夜祭で土俵入りを行う白鵬


 日本相撲協会は10日、九州場所(12日初日、福岡国際センター)の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。通算40度目の優勝に挑む、休場明けの横綱白鵬(宮城野)は初日に三役復帰した小結琴奨菊、2日目に平幕の玉鷲と対戦する。同じく休場明けの横綱稀勢の里は初日に玉鷲、2日目に新小結阿武咲と対戦、先場所優勝の横綱日馬富士は初日に阿武咲、2日目に平幕の貴景勝と対戦する。

 その他の対戦は以下の通り。大関豪栄道は初日に貴景勝、2日目に琴奨菊。大関高安は初日に千代大龍、2日目に栃煌山。関脇御嶽海は初日に栃煌山、2日目に北勝富士。関脇嘉風は初日に松鳳山、2日目に千代大龍。小結琴奨菊は初日に白鵬、2日目に豪栄道。小結阿武咲は初日に日馬富士、2日目に稀勢の里。

 また昭和以降で最高齢39歳の再入幕となる西前頭13枚目安美錦は初日に琴勇輝、2日目に輝と対戦する。

 休場は横綱鶴竜、平幕の貴ノ岩と宇良、十両千代鳳の4人。

関連するニュースを読む

稀勢の里 左腕動き快調 周囲も「強くなっている」

連合稽古で嘉風(左)を圧倒し笑顔の稀勢の里(撮影・菊川光一)


 大相撲で3場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が6日、九州場所(12日初日、福岡国際センター)に向けた“出稽古”で復活の兆しを見せた。福岡県春日市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、関脇嘉風と10番連続で取って8勝2敗。春場所で負傷してから思うように動かなかった左上腕の動きが快調で、見守った親方衆や力士らからは復調を期待する声が上がった。

 稽古を終えた稀勢の里は、笑顔を浮かべていた。「悪くはない。いいんじゃないかな」。三番稽古の相手に指名したのは、名古屋場所前の連合稽古で、2日合わせて11勝19敗だった嘉風だった。苦杯を喫した相手にやり返し、言葉以上に手応えを感じていた。

 得意の“左”で不安を一掃した。最初の2番は、嘉風に左腕を封じられて連敗。嫌な空気が流れたが、次の一番で断ち切った。警戒されていた左はずが決まると、左腕一本で嘉風の体勢を崩して寄り切った。その後も、強烈な左はず押しで突き落とすなど、力強さを見せた。負傷後、最も良い動きを見せた左腕の復活に「なかなか良かったと思う」とうなずいた。

 周囲も復調を確信した。前日に胸を合わせた琴奨菊は「戻っているどころか強くなっている」と驚き、嘉風は「名古屋の時と全然違う。左が使えるようになって当たりの圧力も違う」と体感した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)からは「勝負勘も戻っている。(先場所前に比べて)全然いい」と太鼓判を押されるほど仕上がっている。

 本場所まで残り1週間を切った。横綱昇進後、初めて秋巡業を完走して、順調に調整を進めてきた。しかし「納得を求めたら時間がかかる。少しでも理想に近づけるように」とさらなる進化を目指していく。今日7日も連合稽古が行われる予定で、春場所以来の優勝へ向けギリギリまで追い込んでいく。【佐々木隆史】

関連するニュースを読む

稀勢の里“左”復活!嘉風との三番稽古で一気8連勝

二所ノ関一門の連合稽古で関脇嘉風(左)を豪快に投げる横綱稀勢の里(撮影・菊川光一)


 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が6日、福岡・春日市の尾車部屋で行われ、3場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が力強さを見せた。

 関脇嘉風(35=尾車)と三番稽古を行い、10番取って8勝2敗。左からの攻めが光り、「悪くはない。いいんじゃないかな」と手応えをつかんだ。

 名古屋場所前の連合稽古では左を封じ込められた嘉風相手に、この日は左からの攻めがさく裂した。最初の2番こそ思うような相撲が取れずに連敗したが、3番目で強烈な左はずが入ると、コツをつかんだかのように左はずが決まりだし、一気に8連勝。左はず押しから左腕一本で突き落とすなど、春場所で負傷してから影を潜めていた“左”の復活を印象づける内容だった。

 九州場所(12日初日、福岡国際センター)まで1週間を切ったが「納得を求めたら時間がかかる。少しでも理想に近づけるように」とさらなる進化を目指す。

二所ノ関一門の連合稽古に励む横綱稀勢の里(撮影・菊川光一)

関連するニュースを読む

嘉風ら天神で九州場所PR 特製カレンダーも配布


 九州出身力士らが、福岡市の繁華街・天神で10月31日、九州場所開催をPRした。

 関脇嘉風、小結琴奨菊ら力士5人と玉垣親方(元小結智ノ花)、浅香山親方(元大関魁皇)がファン200人にポスター形式の特製カレンダーを配布した。玉垣親方によると15日間満員御礼は確実だが、2日目の13日から3日間はチケットが若干売れ残っている。今年初場所からすべて札止めが続いており「(4横綱ら)みんな出てきて盛り上がりますよ」と話していた。

関連するニュースを読む

日馬富士が1年ぶりに東正位、九州場所の新番付発表

横綱日馬富士(17年10月4日撮影)


 日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。

 5場所連続で4人が就く横綱陣では、2場所連続通算10回目の優勝を目指す日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、1年ぶりに最上位となる東正位に就いた。秋場所を全休した他の3人は、白鵬(32=宮城野)が西正位、稀勢の里(31=田子ノ浦)が東の2枚目、鶴竜(32=井筒)は西の2枚目で再起の土俵に上がる。

 大関陣では、昇進3場所目で秋場所は途中休場(1勝2敗12休)した西の高安(27=田子ノ浦)が、初のかど番で迎える。

 関脇は御嶽海(24=出羽海)が3場所連続(三役は5場所連続)、嘉風(35=尾車)は2場所連続(同4場所連続)。かど番の大関だった秋場所を負け越した(1勝5敗9休)照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は15場所ぶりに陥落した関脇で迎える。大関からの降下は今年春場所の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)以来で、大関降下規定が変更になった69年名古屋場所以降では17人(20回)目だ。10勝を挙げれば大関再昇進となる。05年初場所の栃東(現玉ノ井親方)以来となる1場所での大関返り咲きはなるか。

 新三役を果たしたのは、西小結の阿武咲(21=阿武松)。史上初の新入幕から3場所連続2桁勝利を挙げて、駆け上がった。阿武松部屋からは、現師匠(元関脇益荒雄)が94年10月1日に部屋を創設して以降として、12年初場所の若荒雄(現不知火親方)以来2人目。青森県出身では、15年名古屋場所の宝富士(30=伊勢ケ浜)以来、戦後24人目。21歳3カ月での新三役は、平成以降初土俵としては6位の若年昇進(1位は白鵬の19歳9カ月)。琴奨菊は2場所ぶりの小結となる。

 新入幕は大奄美(24=追手風)。現師匠(元前頭大翔山)が98年10月1日に部屋を創設以降、16年春場所の大翔丸(26)以来、7人目の新入幕を果たした。鹿児島県出身では今年初場所の千代皇(26=九重、現千代ノ皇)以来、戦後23人目。日大出身では16年九州場所の石浦(27=宮城野)以来、36人目で、学生相撲出身としては先場所の朝乃山(23=高砂)以来、92人目となる。

 再入幕は、8場所ぶりの安美錦(39=伊勢ケ浜)、2場所ぶりの琴勇輝(26=佐渡ケ嶽)、3場所ぶりの妙義龍(31=境川)の3人。安美錦の39歳0カ月での再入幕は、土佐ノ海(現立川親方)の38歳6カ月を抜き昭和以降1位の高齢昇進となった。

 十両昇進は2人。新十両は、舛の勝改め隆の勝(22=千賀ノ浦)で、千賀ノ浦部屋からは10年九州場所の舛ノ山以来で、現師匠(元小結隆三杉)が16年4月8日に先代(元関脇舛田山)から部屋を継承してからは初めて。千葉県出身では、11年九州場所の旭日松(28=友綱)以来、戦後27人目の関取誕生となった。貴源治(20=貴乃花)は今年夏場所以来、3場所ぶりの十両復帰となった。

 九州場所は、11月10日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。

関連するニュースを読む

嘉風が相川七瀬と出雲大社参拝「御礼を言うところ」

相川七瀬(右)と一緒に出雲大社を参拝した嘉風(嘉風提供)


 大相撲の関脇嘉風(35=尾車)が27日朝、歌手の相川七瀬と島根県出雲市の出雲大社を初めて参拝した。

 御朱印集めから寺社仏閣に興味を持った嘉風と、数多くの神社をめぐって書籍も出すなど「ハマり過ぎ芸能人」として知られる相川は、知人を介して知り合った。秋巡業で松江市に滞在したこの日、相川の助言もあって早朝に出雲大社を初訪問。その際「私も行こうかな」と言われて一緒に訪れた。相川の書籍「太陽と月の結び」と、相川デザインの御朱印帳を持つ嘉風は「いろいろと案内していただきました」と感謝した。

 ただ、34歳で昇進した鏡岩超えの「最年長大関を狙う」と宣言する嘉風は「特別な願い事はしていません」。以前、三重県の伊勢神宮を参拝した際に「お礼を言うところ」と聞いてから、神様の前では感謝だけ。「ここまで長く力士をできているお礼しかないです」。大分出身で、初めて関脇として凱旋(がいせん)する九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)。向上心の塊の35歳には、相撲の神様も“恋心”を抱いてしまうほどかもしれない。【今村健人】

関連するニュースを読む

白鵬の内弟子炎鵬が巡業初参加「いい形で来られた」

ぶつかり稽古で安美錦(右)に胸を借りる白鵬の内弟子の炎鵬(撮影・佐々木隆史)


 大相撲の秋巡業が14日、金沢市で行われ、ご当所で横綱白鵬の内弟子の三段目炎鵬(22=宮城野)が、巡業に初参加した。

 今春に金沢学院大を卒業するまで金沢で育った炎鵬は「半年前まで自分が見てた場所に、今こうやっているとは思わなかった。3場所連続優勝もしていい形で来られた」と感動した。

 朝稽古では、幕下以下の力士らによる申し合い稽古に参加したが「初めは緊張した。(関取らへの)あいさつとかもあってあまり身に入らなかった」と浮足立っていたという。しかし、序ノ口デビューした夏場所から3場所連続で優勝した実力を買われ、小結玉鷲、十両安美錦にぶつかり稽古で指名されるなど注目度は高い。さらに関脇嘉風から「『お前とやりたいからすぐに上がってこい』と言われた。憧れの存在なのでうれしい」と目を輝かせた。

関連するニュースを読む

嘉風4度目技能賞「35歳で勉強できる立場」幸せ実感

技能賞を獲得した嘉風

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 嘉風が初めての「これより三役」で、御嶽海にはたき込まれたものの、4度目の技能賞を獲得した。「力を出し切った。最後に勝つのは難しいと勉強になった。35歳で勉強できる立場にいるのは、本当にありがたい」と振り返った。

 首の痛みもあって初日から4連敗したが「腹をくくれた」ことで8連勝と勝ち越した。次は地元九州場所。「地元に関脇で戻るのは初めて」と待ち遠しげだった。

関連するニュースを読む

嘉風4度目の技能賞「最後に勝つのは難しい」

4度目の技能賞を獲得した嘉風(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館


 関脇嘉風(35=尾車)が4度目の技能賞を獲得した。千秋楽で初めて「これより三役」として結び前に取った一番は、関脇御嶽海にはたき込みで敗れたが「最後に勝つのは難しいなと勉強になった。35歳で勉強ができる立場にいるのは、本当にありがたい」と前向きに振り返った。

 場所前に首を痛め、恐る恐る取っていた最初の4日間は連敗した。だが、それ以上悪くならないと感じた4日間でもあり「腹をくくれた」。そこから怒濤(どとう)の8連勝。「15日間、力を出し切って、上位で相撲を取って8勝できたのは良かった」と振り返った。

 大分出身。来場所は九州場所で「地元九州に関脇で戻るのは初めてなので」。相撲が大好きな35歳にまた1つ、楽しみが増えた。

関連するニュースを読む

貴景勝が初の殊勲賞 朝乃山は千秋楽に勝てば敢闘賞

秋場所10日目、懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる貴景勝(17年9月19日撮影)


 大相撲秋場所千秋楽の24日、東京・両国国技館で三賞選考委員会が開かれ、各賞の受賞者が決まった。

 殊勲賞は、千秋楽まで優勝争いを演じる横綱日馬富士と大関豪栄道の2人を倒した西前頭5枚目の貴景勝(21=貴乃花)が初めて受賞した。

 敢闘賞は、1横綱1大関と2関脇1小結を倒した東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)が2度目の受賞。新入幕の東前頭16枚目の朝乃山(23=高砂)は「条件付き」で、千秋楽で千代大龍に勝って10勝に乗せれば初めて受賞する。

 また、関脇嘉風(35=尾車)が4度目の技能賞を獲得した。

関連するニュースを読む

日馬富士に自力V復活「1人横綱」覚悟が呼び込んだ

嘉風(右)を破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に自力優勝が復活した。2差で単独トップの大関豪栄道が敗れ、その後の一番で関脇嘉風を下し1差と迫った。千秋楽では豪栄道との直接対決が確実で、16年名古屋場所以来9度目の賜杯が視野に入ってきた。5敗力士までの16人に優勝の可能性が残る、荒れる秋場所を“1人横綱”が締める。

 日馬富士に賜杯が近づいた。前日の黒星で2差に縮まった豪栄道が目の前で連敗。「自分の立ち合いでいこうと思った」と肩の力は抜けていた。結びの一番は今場所一の低く鋭い踏み込みで、嘉風に頭からぶつかった。左を差して右上手を取り、相手に何もさせずに一気に寄り切った。1差に迫り、支度部屋で優勝を狙うかと報道陣に問われると「もちろん」と即答した。

 土俵に上がり続けてきたからこそ、チャンスは回ってきた。3日目から3連敗すると10日目に今場所4個目の金星を配給。武蔵丸以来16年ぶりの屈辱だった。11日目の朝、部屋での稽古を終えて「何と言ったらいいか…」と迎えの車のドアに寄りかかり悲愴(ひそう)感を漂わせていた。それでも休場の選択肢は選ばなかった。「言い訳はできない。相撲を続けることが大事」と決意した。その後3連勝で踏ん張ると、最大3差だったトップとの差が縮まっていた。

 昭和以降初の3横綱が初日から休場となった今場所は、さらに2大関も休場する緊急事態。だからこそ“1人横綱”の覚悟がある。「続けることが大事。一番一番に対する気持ちは変わらない。勝負ごとなので1人が勝って1人が負ける。何があるか分からない」。今日23日に勝てば、優勝争いは千秋楽で対戦が確実な豪栄道との直接対決にもつれ込む。最後まで勝ち続ければ優勝が手に入る。【佐々木隆史】

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)の話 豪栄道は張り差しに行った分、当たりが弱くなった。引いては駄目と意識するほどそうなる。1差になり追い詰められたのでは。こうなれば開き直るだけ。優勝争いとしては面白い。朝乃山も最後まで勝ってほしい。

 ◆幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)の話 豪栄道は悪い相撲で勝った癖が、ここ一番で出ている。星は有利だが連敗で気持ちは五分では。日馬富士は大逆転の芽が出てきて息を吹き返した。朝乃山の新入幕優勝もないわけではない。

 ◆低レベル優勝 1場所15日制が定着した49年(昭24)夏場所以降、最少勝利数での優勝は11勝4敗で2回しかない。72年初場所の前頭栃東と96年九州場所の大関武蔵丸が記録。なお豪栄道が残り2番●●で5敗になった場合、現時点で5敗までの16人に優勝の可能性がある。ただ、13日目終了時点で2差からの逆転優勝例はなく、データでは豪栄道と4敗の2人の3人に優勝は絞られる。

関連するニュースを読む

豪栄道が3敗目、1差に日馬富士と朝乃山 秋場所

貴景勝(後方)に、はたき込みで敗れる豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館


 単独トップの大関豪栄道(31=境川)が連敗で3敗目を喫した。前頭5枚目貴景勝(21=貴乃花)をはたいて呼び込んでしまいはたき込まれた。

 10人いた4敗力士は、4敗同士の対戦を制した2人だけが生き残った。横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、関脇嘉風(35=尾車)の右上手を引いて一気に出て寄り切り、前頭16枚目朝乃山(23=高砂)は同11枚目大栄翔(23=追手風)を浴びせ倒してともに4敗を守った。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同15枚目徳勝龍(31=木瀬)にはたき込まれて3勝10敗とした。前頭14枚目遠藤(26=追手風)は、同8枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)に押し出されて5敗目を喫した。

 13日目を終わって3敗は豪栄道、4敗で日馬富士、朝乃山の2人が追い、5敗に嘉風、琴奨菊、阿武咲、千代大龍、貴景勝、宝富士、貴ノ岩、荒鷲、大栄翔、千代丸、大翔丸、魁聖、遠藤の13人が続く大混戦になった。

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる日馬富士(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

トップ豪栄道2敗、19年ぶり大混戦演出しちゃった

豪栄道(左)ははたき込みで松鳳山に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館


 優勝争いトップを走る大関豪栄道(31=境川)が、大混戦を演出してしまった。東前頭4枚目松鳳山にはたき込まれ、2敗目を喫した。自力優勝には「残り3日で2勝」と優位さに変わりはないが、4敗は現在10人。3横綱2大関休場の秋場所が、最後にまた荒れ始めた。

 朝乃山、貴ノ岩、千代大龍の3敗力士3人がそろって負けた。一時は後続との差が2差から3差に開いたが、豪栄道も負けた。松鳳山戦。立ち合いが2度合わず、3度目で立つと、激しい突き押しの応酬になった。左ほおを2度張られ、はたきにいったが、最後は逆にはたき込まれた。

 勝てば、あと1勝で優勝と絶対的優位に立てた一番だった。支度部屋で、右肘に血をにじませながら、言葉少なだった。「う~ん、しっかり当たらないとダメやね」。後手に回ったかと問われて「そうですね」とつぶやいた。八角理事長(元横綱北勝海)は「安全に、勝ちたい気持ちが強すぎたかな。勝てば(優勝が)ほとんど決まりの一番だから、余計に大事と思ったんだろう」と心中を推察した。

 残り3日、後続とは2差のままで、2勝すれば自力優勝できる。ただ2敗すれば、話は別。2差の4敗力士は10人もおり、今後の展開次第で大逆転Vへ、息を吹き返す。新入幕の朝乃山、前半に走った阿武咲、人気者の遠藤、元大関琴奨菊、4連敗から8連勝の嘉風、横綱日馬富士らのうち、千秋楽まで4敗を守った力士による優勝決定戦に巻き込まれる。

 この日は通算出場1000回の節目だった。「そういうのは、今は別にどうでもいい」。残り3日に向けた心境を問われ「気にせず自分の相撲をとることだけを心掛けていきます」と、ほぼ同じフレーズを繰り返し、帰りの車に乗り込む間際に一言こぼした。「攻める気持ちが大事やね」。自分のせいで生まれた混戦模様は、自分の力で制するしかない。【加藤裕一】

 ◆12日目終了時点 単独トップの力士が後続に2差をつけたのは、平成以降で今回が31例目。過去30例のうち、逆転されたのは05年秋の琴欧州(優勝は朝青龍)と99年初場所の若乃花(優勝は千代大海)の2例だけ。データでは豪栄道の優勝確率は93%となる。

 ◆12日目終了時点の混戦 1場所15日制になった49年(昭24)夏場所以降、優勝争いでトップと後続が11人以上いたのは、今場所で6例目。そのうち5例は複数人がトップに立ち、後続との差は1。今場所のように単独トップ-後続と2差の例とピタリ合うのが1例だけある。98年初場所で大関武蔵丸が10勝2敗で単独トップ。後続は4敗の横綱貴乃花ら10人。武蔵丸は14日目に敗れたが1差の12勝3敗で逃げ切った。

 ◆幕内後半戦の山科審判長(元小結大錦)の話 豪栄道は立ちづらそうだった。松鳳山のようなタイプは嫌なんだろう。今後の優勝争いの展開? 分かりません。

関連するニュースを読む

大混戦!豪栄道2敗目、4敗で10人追う 秋場所

松鳳山に、はたき込みで敗れた豪栄道(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、前頭4枚目松鳳山にはたき込まれ2敗目を喫した。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、小結玉鷲(32=片男波)を寄り切って8勝4敗とし、勝ち越した。

 3敗で追う3力士も敗れた。前頭3枚目千代大龍(28=九重)は、前頭筆頭琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に突き落とされた。前頭9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)も同14枚目隠岐の海の突き落としを食らって4敗目。同16枚目朝乃山(23=高砂)も同9枚目荒鷲(31=峰崎)に寄り切られた。

 前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)は、同7枚目千代の国(27=九重)を寄り切り8勝目で勝ち越しを決めた。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は同12枚目大翔丸(26=追手風)を寄り切って連敗脱出し3勝9敗とした。同14枚目遠藤(26=追手風)は、同12枚目佐田の海を下手投げで下し勝ち越した。

 12日目を終え2敗で豪栄道、3敗はおらず、4敗で日馬富士、嘉風、琴奨菊、千代大龍、阿武咲、大栄翔、荒鷲、朝乃山、貴ノ岩、遠藤が追う展開となった。

関連するニュースを読む

日馬富士3勝、琴奨菊2敗 阿武咲は初黒星 秋場所

千代大龍(手前)を寄り切りで破る日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇6日目◇15日◇東京・両国国技館


 3日連続金星を配給していた横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目千代大龍(28=九重)を左から張ってもろ差しとなり寄り切った。連敗を止めて3勝目を挙げた。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、ただ1人勝ちっ放しだった前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)を止めた。押し込まれながらも右からはたき、押し出して1敗を守った。

 かど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は左膝のケガで休場となった。

 関脇嘉風(35=尾車)は、小結栃煌山(30=春日野)の左下手を引き、四つ相撲で寄り切り2勝目を挙げた。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、もろ差しから前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を左すくい投げで下し3勝3敗の五分とした。琴奨菊は2敗目を喫した。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同10枚目豪風(37=尾車)にはたき込まれ2勝4敗となった。

 同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同13枚目錦木(27=伊勢ノ海)を寄り切って4勝2敗とした。

 6日目を終わって勝ちっ放しはいなくなり、1敗で豪栄道、阿武咲、前頭11枚目大栄翔(23=追手風)同12枚目大翔丸(26=追手風)の4人が並んでいる。

関連するニュースを読む

琴奨菊に土、阿武咲が全勝 日馬富士3敗目 秋場所

日馬富士をはたき込みで破る阿武咲(撮影・山崎哲司)

<大相撲秋場所>◇5日目◇14日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、全勝の前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)にはたき込まれ3敗目を喫した。阿武咲は5連勝。

 かど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目松鳳山(33=二所ノ関)に寄り切られ1勝4敗となった。

 同じくかど番の大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目千代大龍(28=九重)を突き落とし、ともに4勝1敗となった。

 前頭筆頭琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、前頭5枚目正代(25=時津風)に寄り切られ4勝1敗。日馬富士と照ノ富士を破った同2枚目北勝富士(25=八角)は、関脇嘉風(35=尾車)に押し出され3勝2敗となった。嘉風は1勝4敗。

 人気力士の前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同8枚目千代翔馬(26=九重)に寄り切られ2勝3敗。同14枚目遠藤(26=追手風)は、十両3枚目琴勇輝(26=佐渡ヶ嶽)に敗れ3勝2敗となった。

 5日目を終え、勝ちっぱなしは阿武咲のただ1人。1敗で豪栄道、琴奨菊、千代大龍、貴ノ岩、荒鷲、大栄翔、大翔丸、琴勇輝の8人が追う展開となった。

関連するニュースを読む

琴奨菊4連勝!初日から1横綱2大関1関脇を撃破

嘉風(左)を小手投げで破る琴奨菊(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 西前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)が、関脇嘉風(35=尾車)を破り、4連勝とした。

 立ち合いはやや遅れ気味となり、右で相手の腕を抱える形に。得意の左は差せなかったが、体を開きながら小手投げで転がした。「1発で持っていくのが理想だけど、ちょっと修正した。攻めの意識を持ちながら」と振り返った。

 これで初日から1横綱2大関1関脇を撃破。精神的にも落ち着きがあり「どよ~んとしてた方がいいのか、ガシッとした方がいいのか、力むのか、気持ちだけで勝てるのか…。その辺のバランスですから」と独特の言い回しで説明した。

関連するニュースを読む

日馬富士2連敗、北勝富士は2個目の金星 秋場所

北勝富士に寄り切りで敗れた日馬富士(撮影・山崎哲司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が2連敗を喫した。前頭2枚目北勝富士(25=八角)を土俵際まで押し込んだが、回り込まれて寄り切られた。2勝2敗となった。北勝富士は2個目の金星を挙げ、3勝目を挙げた。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、左へ変化して前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を押し出し3勝目を挙げた。

 やはりかど番の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)に引き落とされて3敗目を喫した。阿武咲は4連勝を飾った。

 3日目に日馬富士を倒した前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、関脇嘉風(35=尾車)に右からの小手投げで勝って連勝を4に伸ばした。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、行司差し違えで小結玉鷲(32=片男波)に押し出され1勝3敗となった。

 前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同11枚目千代丸(26=九重)を下から下から攻めて寄り切り2勝2敗とした。

 同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同15枚目豊山(23=時津風)との激しい突っ張り合いから引き落として3勝1敗となった。

 4日目を終わって4連勝は琴奨菊、阿武咲、前頭3枚目千代大龍(28=九重)同9枚目貴ノ岩(27=貴乃花)同11枚目大栄翔(23=追手風)の平幕5人となった。

関連するニュースを読む

新十両矢後、関取初白星に「かなりホッとしてます」

<大相撲秋場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館


 新十両で西13枚目の矢後(23=尾車)が、念願の関取初白星を挙げた。

 相手は、きっぷのいい突き押しと軽快な動きでかく乱する同11枚目の阿炎(23=錣山)。「うるさい相手だったので、つかまえてしまえば大丈夫だと思った」と話す通りの相撲だった。立ち合いで胸からぶちかまし、突き放すと左がサッと入った。右も前まわしを引き、深く差した左は結び目付近をつかみ、阿炎を反撃不能な体勢にさせた。さらに右はかいなを返す盤石の相撲。寄り切って、新十両4日目に初白星をつかんだ。

 「かなりホッとしてます」と素直に吐露した。自らの性格を「マイナス思考。悪いように考えてしまう」と分析するだけに、この3日間の精神状態を矢後は「かなり考え込んで、このまま負け続けてしまうのでは、と思っていた」と打ち明けた。

 関脇嘉風(35)や部屋の関係者から「まだ3日。気にすることはない」という励ましの声や、関取になって1場所15番取れるというほんの少しのプラス思考で臨んだ一番。安易な気分転換などに頼らず「朝、きちんと体を動かして、生活面もよく寝てよく休んで」と普段通りを貫いて、マイナス思考と正面から向き合った。「この勝ちを機に、もっともっといい相撲を取りたい。今日で断ち切りました。まだ始まったばかりなので精いっぱい、頑張ります」。本来の相撲を取り戻し、5日目以降の白星量産を目指す。

関連するニュースを読む

阿武咲3連勝!初日から三役力士を撃破「体が動く」

阿武咲(右)は送り出しで玉鷲を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇3日目◇12日◇東京・両国国技館


 東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)が、小結玉鷲(32=片男波)を破った。頭で当たって下から押し込み、一瞬こらえられたところを左から出し投げ。相手はそのまま土俵外へ走り、送り出しの形となった。これで初日から両関脇の御嶽海、嘉風に続いて三役力士を撃破。「しっかり足を運べたので良かった。楽しんで相撲が取れていると思います」と振り返った。

 玉鷲は2日目の相撲で右足首をひねった。それでも休場は期待せず「出てくればいいなと思っていました」と阿武咲。迷いなく動き「強い人とやれるのは楽しいこと。より体が動く。ここで勝ったら会場が沸くんだろうなとか」と気持ちの強さを口にした。

 4日目は大関照ノ富士戦。「楽しみですよ」と静かに闘志を燃やしていた。

関連するニュースを読む

横綱日馬富士に土、かど番照ノ富士は初白星 秋場所

<大相撲秋場所>◇3日目◇12日◇東京・両国国技館


 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に土がついた。前頭筆頭の琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)戦で、立ち合いでつっかけたと思ったのか力を抜いたところを寄り切られた。琴奨菊は3連勝を飾った。

 かど番の大関豪栄道(31=境川)は、関脇嘉風(35=尾車)をはたき込んで2勝1敗とした。嘉風は3連敗となった。連敗発進のかど番大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の栃ノ心(29=春日野)を寄り切って初日を出した。

 関脇御嶽海(24=出羽ノ海)は、前頭4枚目松鳳山(33=二所ノ関)を引き落として初白星を挙げた。

 前頭10枚目石浦(27=宮城野)は、同9枚目貴ノ岩(23=貴乃花)に突き落とされて1勝2敗となった。同14枚目の遠藤(26=追手風)は、同13枚目魁聖(30=友綱)を左からすくいながら寄り倒して2勝1敗とした。

関連するニュースを読む

3横綱休場の大相撲秋場所初日、高安勝ち11・9%

高安は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

 10日にNHK総合で放送された大相撲秋場所初日(午後5時7分から53分間)の世帯平均視聴率(関東地区)が11・9%だったことが11日、ビデオリサーチの調べでわかった。

 大相撲秋場所は、白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱がそろって休場する事態の中で初日を迎えた。三役以上の役力士、小結玉鷲、関脇嘉風、関脇御嶽海、大関照ノ富士、大関豪栄道が5連敗という荒れる展開となったが、人気者の大関高安は平幕栃ノ心を圧倒して押し出し、白星発進した。

関連するニュースを読む

千代大龍「初日に勝てて良かった」結婚記念日に白星

<大相撲秋場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

 西前頭3枚目の千代大龍(28=九重)が、関脇嘉風(35=尾車)を破って特別な1日を飾った。35歳とベテランながら勢いに乗っている嘉風を、防戦一方にさせる素早い出足と突き押しで圧倒。あれよあれよと土俵際に追い込んで突き出した。「とりあえず初日に勝てて良かった~」と満面の笑みを見せた。

 実はこの日は、智香夫人との4回目の結婚記念日だった。「何とか勝てて良かった。懸賞も3本ついたし。もちろん子どものために貯金ですよ」と一家の大黒柱として、これ以上ない最高の働きぶりを見せた。

関連するニュースを読む

稀勢の里ら3横綱相撲取らず 横審も苦言「残念」

稽古場に現れた稀勢の里(撮影・滝沢徹郎)

 大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が1日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、左上腕や左足首などの負傷で2場所連続途中休場の稀勢の里ら4横綱のうち3人が相撲を取らなかった。

 稀勢の里と、右足首痛を抱える鶴竜は四股などの基本運動のみ。左膝痛の影響で欠席の意向を示していた白鵬は終了間際に姿を現しただけだった。横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「3人が相撲を取らなかったのはちょっと残念。白鵬はもう少し早く来て、てっぽうくらい見せてほしかった」と苦言を呈した。日馬富士は関脇御嶽海らに9戦全勝と順調だった。

 大関陣はかど番の豪栄道と高安が三番稽古(同じ相手と続けて取る)を行い、豪栄道の6勝3敗。休場明けでかど番の照ノ富士は御嶽海、大栄翔と12番取った。関脇嘉風は目の検診のため欠席した。

関連するニュースを読む

9場所ぶり関脇の嘉風35歳5カ月、最年長大関狙う

手で自身の年齢「35」を作った嘉風(左)は、弟弟子で新十両昇進の矢後と笑顔で記念撮影

 日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日=両国国技館)の新番付を発表した。

 9場所ぶりに関脇に復帰した嘉風が、最年長大関を狙う。35歳5カ月での関脇昇進は、昭和生まれ以降では最高齢だが「あまりこだわっていない」とさらり。だが、1937年(昭12)1月場所に34歳で昇進した鏡岩を上回る最年長大関記録については「それは狙いたい」とにやり。この数場所は3年前から始めたイメージトレーニングの効果が出ているといい「今は自分の力を100%出せる状態。(大関へ)グッと近づいている」と自信満々だった。

関連するニュースを読む