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境川審判部長代理「より一層右四つに磨きを」朝乃山

朝乃山

大関昇進を果たした朝乃山(26=高砂)について、境川審判部長代理(57=元小結両国)がエディオンアリーナ大阪で代表取材に応じた。

相撲内容に関し「右四つが魅力だ。右四つにこだわって相撲をとっているのがいい。形がある」と話し、「引きつけてかいなを返すとか、そのあたりが課題。より一層右四つに磨きをかけていってほしい」とさらなる精進を期待した。

来場所は、かど番となる23歳の貴景勝と若い2人が大関を張る。「貴景勝はかど番となるが乗り切ってくれるでしょう。朝乃山は上り調子。さらに上を目指してほしい。1年前から世代交代は進んでいる。若いのが出てきているし、活性化になれば」と話した。

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朝乃山、大関とり出直す気持ちで/大ちゃん大分析

朝乃山(右)は先に上手投げを打つも下手投げで鶴竜に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇14日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

大関とりの関脇朝乃山(26=高砂)が、横綱鶴竜に下手投げで負けて今場所4敗目を喫した。これで大関昇進目安の「三役で3場所33勝」には届かないが、境川審判部長代理(元小結両国)は、これまでの相撲内容を評価。千秋楽で1人大関の貴景勝を破れば、昇進の機運が高まる可能性はある。

  ◇   ◇   ◇  

際どい勝負で横綱と互角に戦ったように見える朝乃山だが、まだ相撲に甘さがある。上手を引きつけていない不自由な体勢で攻めたことだ。相撲には十分の上をいく「十二分」という言葉がある。特に横綱戦は120%の感覚で攻めないと勝機はない。10番勝てても11番、12番となるとしんどい。その課題を本人も師匠の自分もしっかり受け止めたい。新三役から3場所目の大関とりだが、そう簡単になれる地位じゃない。本人が「出直しです」と言ったそうだが、その気持ちでいい。対応性とか順応性とか、これから覚えていくものはまだまだある。今が目いっぱいではなく伸びしろがある。課題を1つ1つクリアして、大関という地位を手に入れればいいんだ。自分が口を挟む問題ではないが、仮に千秋楽で勝って昇進できればそれはラッキーなことだが、プラスアルファをみてもらっているということ。成長の時間は十二分にある。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

横綱戦に2連敗し、がっくりと土俵を下りる朝乃山(撮影・小沢裕)

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4敗目の朝乃山出直し誓うも千秋楽勝てば昇進可能性

取組後の会見に臨む朝乃山(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇14日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

大関とりの関脇朝乃山(26=高砂)が、横綱鶴竜に下手投げで負けて今場所4敗目を喫した。これで大関昇進目安の「三役で3場所33勝」には届かないが、境川審判部長代理(元小結両国)は、これまでの相撲内容を評価。千秋楽で1人大関の貴景勝を破れば、昇進の機運が高まる可能性はある。2敗を守った白鵬と鶴竜の両横綱が、千秋楽の結びの一番で優勝をかけた相星決戦に臨む。

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痛恨の横綱戦2連敗。そして目標としていた12勝に届かず。全てを受け止めた朝乃山は前日同様に、支度部屋外のミックスゾーンに自ら歩み寄った。「出直しです。出直しです」。吹っ切れたかのように、笑みをこぼしながら言い放った。

紙一重の一番だった。立ち合いで右を差し、自分の形を作った。土俵際に押し込んだが鶴竜に体を入れ替えられ、再び土俵際に押し込むも、また体を入れ替えられた。最後は投げの打ち合いとなり、同時に土俵下に落ちて軍配は朝乃山。しかし物言いが付き、協議の結果、朝乃山の左肘が先に着いたとして、軍配差し違えとなった。「悔いはない。勝ち負けがはっきりしているスポーツ。物言いが付いて、協議した結果なので受け止める」と潔かった。

自ら出直し宣言をしたが、大関昇進が消えた訳ではない。幕内後半戦の審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)は「力は十分についていると思う。内容は初日から充実している。誰に対しても真っ向勝負するのが魅力。好感が持てる」と評価した。横綱戦2連敗が痛手となったのは確か。ただ、千秋楽での貴景勝戦の結果によっては「そこでどういう見解になるのか。話し合いになるのか。数字を見るのか」と含みを持たせた。

過去にも豪栄道や稀勢の里ら32勝以下で大関に昇進したケースはある。さらに今場所は82年初場所以来38年ぶりの1人大関だけに、目安に届かなくとも昇進する可能性はある。「思い切りいくだけです」と吹っ切れた朝乃山が、勝ち越しをかけた貴景勝との運命の一番に挑む。【佐々木隆史】

鶴竜(右)が下手投げで朝乃山を下した(撮影・外山鉄司)

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朝乃山、春12勝以上で大関とり「今は考えません」

竜電(左)を浴びせ倒しで破った朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

新関脇の朝乃山(25=高砂)が、1つ上の番付に挑戦する。平幕の竜電を浴びせ倒しで破って10勝目を挙げ、春場所(3月8日初日、大阪・エディオンアリーナ)での大関とりの挑戦権を得た。小結だった昨年九州場所は11勝で、これで合計21勝。「三役で3場所33勝」が大関昇進の目安となっている中、近大出身の朝乃山にとって第2の故郷とも言える大阪で気を吐く。

   ◇   ◇   ◇

圧倒的な力強さを、朝乃山が見せつけた。すでに10勝を挙げている好調な竜電に、立ち合いでつっかけられた。それでも動揺は全くない。2度目の立ち合い。強烈な右のかち上げでぶつかり、瞬時に右を差してまわしを取った。得意の右四つになると、一気に前に出て豪快に浴びせ倒した。

「勝っても負けても次につながる相撲を取りたかった」。その言葉どおり、10勝目を挙げたことで春場所での大関とりが現実的となった。審判部の境川審判部長代理(元小結両国)は「右差しにこだわるのは立派」と評価。春場所が大関とりになることについては明言こそしなかったが「権利、チャンスはあると思う。両横綱が出て堂々といい成績なら。そういう(大関とりの)声が出るように頑張って欲しい。力は十分にある」と期待をかけた。

支度部屋で髪を結ってもらう時、ちょうど結びの一番がテレビ画面に映った。近大の先輩の徳勝龍が優勝したのを見届けると「うれしいけど、悔しいです」と本音をポロリ。場所中の18日深夜に同大相撲部の伊東監督が急逝。優勝争いに絡むことはできなかったが「2桁勝って恩返しができたと思います」と柔和な表情を見せた。

大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」のためには、春場所で12勝以上が必要。加えて横綱、大関を撃破するなど、内容も問われる。大関とりの場所については「今は考えません」と一言。つかの間の休みで充電し、第2の故郷の大阪で大暴れする。【佐々木隆史】

竜電(後方)を浴びせ倒しで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

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腰割らない白鵬に苦言、境川審判長「後味悪いよ」

碧山(手前)をはたき込みで下す白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇6日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ

幕内後半戦の審判長を務めた境川審判部長代理(56=元小結両国)が、横綱白鵬に苦言を呈した。

この日の結びの一番は、白鵬と東前頭2枚目の碧山が対戦。時間いっぱいとなり行司の軍配が返ってからも、両者は腰を割らず、白鵬は立ち、碧山は中腰になりかけたまま。立行司の式守伊之助が「手を付いて」と促しても、2人ともにらみ合ったまま仕切りの動作に入らなかった。

結局、立ち合ったのは行司の軍配が返って1分20秒以上が経過してから。相撲は、白鵬がはたき込んで6連勝とした。

取組後、境川審判長は「白鵬はしっかり腰を決めて手をつけばいいのに。合わせないといけない、第一人者なんだから。後味悪いよ」と指摘した。一方で、相撲内容は危なげなく「慌てなかった。碧山の突っ張りに下から対処していた」と評価した。

碧山(右)をはたき込みで下す白鵬(撮影・河田真司)
時間いっぱいになるが、腰を上げにらみ合う碧山(左)と白鵬(撮影・河田真司)

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栃ノ心「絶対離さないと思った」19連敗中天敵攻略

鶴竜(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪

 関脇栃ノ心(30=春日野)が、横綱鶴竜に土をつけた。過去1勝21敗という大の苦手を自慢の右四つから寄り切った。勝ち越しを決め、来場所での大関とりへ夢をつないだ。負ければ鶴竜が王手をかけ、今日13日目にも優勝が決まる展開を阻止。ナニワの春を盛り上げた。

 大歓声が土俵を包む。初場所を席巻した栃ノ心の右四つが、もがく鶴竜を封じ込む。こん身の力で寄り切った。1敗の魁聖、2敗の高安が立て続けに敗れた。全勝鶴竜の優勝ムードが漂っていた。冷え冷えとした12日目の結びの一番で一転、荒れる春が訪れた。

 栃ノ心の息も荒れていた。「これ(左まわし)が取れたからね。絶対離さないと思った」。過去22戦21敗。10年九州場所で勝った後は19連敗。「当たりが低くて、いつも前みつを取られる」。初優勝した先場所も唯一負けた天敵だった。しかも、大関戦2連敗の直後。10日目は豪栄道の立ち合い変化で、11日目は高安に物言いの末、微妙な判定で負けた。「落ち込んだよ。でも黒星が白星にはならないから」。この日朝には師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に「残り(4番)全部勝つつもりでいきます」と宣言していた。

 残り3日で8勝4敗。かすかに残る優勝の可能性より現実的な目標がある。夏場所での大関とりだ。先場所は西前頭3枚目で14勝1敗。昇進目安の「三役で直近3場所で33勝以上」を思えば、1つでも白星を増やしたい。この日審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)は「当然そうなる。そのためにも、残り3日が大事」と話した。

 全勝の横綱を止め、館内を沸かせた千両役者。「大関」の2文字は口に出さず、ニヤリと笑った。「勝つこと。10番勝てるようにね」。自信満々にささやいた。【加藤裕一】

 ◆幕内後半戦の境川審判長(元小結両国)のコメント 鶴竜は頭をつけられず顔が上がった。他の相手なら切れるまわしも切れなかった。栃ノ心は大関になってもおかしくない力強さ。(割崩しは)優勝争いが一番。面白い取組を(ファンも)期待しているでしょうから。

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貴公俊が暴力行為で休場 貴乃花親方「深刻なこと」

弟子の貴公俊の暴力行為について報道陣に説明する師匠の貴乃花親方

 貴乃花親方(元横綱)が19日、京都・宇治市の宿舎で行われた朝稽古後に、弟子の十両貴公俊が大相撲春場所8日目の18日に会場のエディオンアリーナ大阪の支度部屋で取組後、付け人に暴力行為をしたことについて説明した。「事実です。(貴公俊から)確認しました。深刻なことです」と険しい表情で暴力行為があったことを認めた。

 貴公俊は8日目の取組で、付け人から出番の時間を誤って伝えられて、土俵下の控えに慌てて駆け込んだ。その際、十両の審判長の境川審判部長代理(元小結両国)から注意を受け、さらに大翔鵬に敗れたことで、怒りの矛先が付け人に向けられてしまった。

 支度部屋に引き揚げた際に、暴言とともに拳で顔面を殴り、付け人は左のほお付近を腫らして口から出血。付け人の不手際が原因だったとはいえ、貴乃花親方は「どんな理由であっても暴力をするということは、あるまじき行為ですので土俵に上げることはできません。殴られた子の気持ちになれば言い訳つきません。勝つ負ける、勝負の以前の問題」と貴公俊の行為を厳しく批判し、9日目のこの日から休場させることを決めた。

 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の十両貴ノ岩が所属している部屋での暴力行為。それだけに貴乃花親方は「これだけ厳しく暴力はいけないと言ってきた。貴公俊もあらためてこれから厳しく指導していきます。大変申し訳なく思っています」と話した。また貴乃花親方はこの日、会場のエディオンアリーナ大阪で日本相撲協会に当問題を直接報告するとしている。

貴公俊(2018年3月10日撮影)

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貴乃花部屋は一門から借りず人手不足/付け人事情

1月31日、新十両昇進会見で貴公俊(左)と貴乃花親方は笑顔で握手する

 大相撲春場所中日の18日、東十両14枚目の貴公俊(20=貴乃花)が会場のエディオンアリーナ大阪で暴力問題を起こした。敗れた取組後、支度部屋で付け人の序二段力士の顔面を複数回殴ったという。日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が明かした。

 発端は付け人の不注意だった。今場所から新十両と不慣れなこともあるが、取組の出番の時間が誤って伝わり、土俵下の控えに慌てて駆け込んだ。十両の審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)からその場で“遅刻”を注意された末、大翔鵬に敗れて3勝5敗。怒りの矛先はこの付け人に向けられ、暴力に発展した。

 貴乃花部屋の所属力士は現在10人で、そのうち関取は平幕の貴景勝、十両貴源治、貴ノ岩、貴公俊の4人。通常は1人の関取に2人前後の若い衆(幕下以下の力士)が付け人を務めるが、同部屋には幕下以下が6人しかいない。付け人が不足する場合、一般的には同じ一門の別の部屋から借りるが、貴乃花部屋は借りていない。そのため、1人の若い衆が複数の関取を掛け持ちしているのが現状。付け人は場所に入ると、関取の風呂の支度や取組の準備、出番の確認など多忙を極める。この日は、貴ノ岩の取組の2番後に貴公俊、その3番後に貴源治の取組が行われ、付け人たちにとっては過密スケジュールとなっていた。

現場の流血と思われる跡(撮影・岡本肇)
兄・貴公俊(右)と弟・貴源治(2017年4月30日撮影)

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新十両貴公俊が付け人暴行、貴乃花親方は立場一変

大翔鵬に敗れがっくりの貴公俊(撮影・岡本肇)

 大相撲春場所中日の18日、東十両14枚目の貴公俊(20=貴乃花)が会場のエディオンアリーナ大阪で暴力問題を起こした。敗れた取組後、支度部屋で付け人の序二段力士の顔面を複数回殴ったという。日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が明かした。昨年10月には元横綱日馬富士関による十両貴ノ岩への暴行事件が発生。貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)は、日本相撲協会に対決姿勢を示していたが、今度は自身の部屋から加害者を出す事態となった。

 多くの力士ら目撃者によると、取組後の貴公俊は荒れていた。双子の弟の十両貴源治とともに、貴乃花部屋では最年少力士だが、支度部屋に戻ると、暴言とともに年上の付け人の顔面にグーパンチ。付け人は左のこめかみやほおを腫らし、口から出血。ティッシュで口をぬぐっていたという。

 尋常ではない様子を協会員から伝え聞いた、日本相撲協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は、関係者が運転する車で帰りかけていた貴公俊を事務所に呼び出した。その場で本人が「2、3発殴った」と暴行を認めたという。

 発端は付け人の不注意だった。今場所から新十両と不慣れなこともあるが、取組の出番の時間が誤って伝わり、土俵下の控えに慌てて駆け込んだ。十両の審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)からその場で“遅刻”を注意された末、大翔鵬に敗れて3勝5敗。怒りの矛先はこの付け人に向けられ、暴力に発展した。

 鏡山危機管理部長、春日野広報部長らによる聞き取りを終え、貴公俊は険しい表情で事務所を後にした。暴力を全面的に否定していた、師匠の貴乃花親方の顔に泥を塗り、指導力不足を指摘されても仕方のない事態となった。全協会員を対象に暴力の再発防止を目指し、2月に行われた研修会も無意味にし、相撲協会の顔にも泥を塗る愚行となった。

 貴乃花親方は役員待遇委員で、本来なら十両の取組中は役員室に滞在する必要があるが、貴公俊の問題発生時は不在だった。日馬富士関から暴行を受けた貴ノ岩が今場所から復帰し、その担当医師らと連絡を取り合う必要があり常時滞在は困難という理由から、初日から欠勤を続け、15日から出勤しても滞在は最長3分足らず、最短では25秒。午後3時ごろの出勤もあった。前日7日目に協会から勤務態度に対する注意文を受け取り、この日は珍しく午前中から1時間余り滞在したが、その後の出来事で、即座に対応できなかった。鏡山部長が貴乃花親方に電話を入れ、後に折り返しがあったという。

 今回の問題を受け、春日野部長は「(貴公俊)本人が出場を続けるかどうかは分からない」と話した。協会は今日19日に臨時理事会を開いて対応を協議。貴乃花親方や貴公俊らを呼んで事情聴取する可能性もあり、詳細を把握した上で注意などの処分を決めるという。

 ◆貴公俊(たかよしとし)本名・染谷剛(協会届けは上山剛)。1997年(平9)5月13日生まれ、栃木・小山市出身。家族は両親と双子の弟貴源治。スポーツ歴は茨城・境町立境小2年から境第一中3年までサッカー、空手、バスケットボール(中3で県大会優勝)、キックボクシングなど。相撲未経験ながら父勝利さんの勧めで弟とともに貴乃花部屋に体験入門し13年春場所初土俵。185センチ、149キロ。しこ名の「公俊」は春場所宿舎の龍神総宮社(京都・宇治市)の祭主・辻本公俊氏の名前から。

現場の流血と思われる跡(撮影・岡本肇)

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