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稀勢の里「体づくりできた」初の徳島合宿に手応え

3日連続で高安(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31)、大関高安(28)らが所属する田子ノ浦部屋は17日、徳島市の徳島文理大での3日間の合宿を打ち上げた。

 稀勢の里は高安と三番稽古を行い8勝3敗。連日の三番稽古で、高安に3日間合計で26勝6敗だった。

 初の徳島合宿を振り返り「よかったですよ。体づくりもできたし、いろいろプラスになった」と、7場所連続休場からの再起に向けて収穫を口にした。

 高安も「いい環境でいい稽古ができた。最初は手探りだったけど、3日間を通して徐々に良くなってきた」と、5月の夏場所を全休し、かど番で迎える名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて手応えをつかんだ様子だった。

すり足を繰り返す高安(撮影・高田文太)

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元幕内の阿夢露断髪式「我慢できなかった」式後に涙

断髪式で師匠の阿武松親方(左)から止めばさみを入れられる元前頭の阿夢露(撮影・渡辺佳彦)


 ロシア出身で夏場所前に引退を表明した元幕内力士・阿夢露(34=阿武松)の断髪式が16日、部屋近くにある千葉・幕張本郷のホテルで行われた。

 細身の体ながら度重なるケガを克服し、最高位は東前頭5枚目まで出世。その門出を祝おうと、断髪式には同門の大嶽親方、千賀ノ浦親方、親交の深い錣山親方はじめ角界関係者のほか、落語家の桂米助、桂文福ら約150人が出席した。

 最後に師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)が止めばさみを入れ、16年の力士生活に別れを告げた。断髪式中はこらえていた涙も、式後の甚句披露で「我慢できなかった」と、ほおを伝わった。式後のパーティーには新大関栃ノ心(30=春日野)も駆けつけた。今後はスポーツトレーナーの資格取得を目標に、既に4月から千葉・船橋の日本語学校に通学している。「さびしいけど、これからも頑張ります」と話した。

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稀勢の里1カ月ぶり「良い稽古」高安を圧倒9勝

稽古で高安(手前)に胸を出した稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、弟弟子の大関高安を相手に実に約1カ月ぶりに関取衆と相撲を取った。15日、徳島市の徳島文理大で始まった部屋の合宿で、高安との稽古と同様に5月の夏場所前以来、約1カ月ぶりに報道陣に稽古を公開。大学生や小学生、幼稚園児ら約1000人も見守る中、主に左四つから高安を9勝2敗と圧倒した。

 稽古後にはウエートトレーニングを1時間半余りこなすなど、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)での復活へ精力的に体を動かした。「いい施設なので、体をつくっていい手応えを持って帰りたい。なかなか360度見られることもないので精神的にも良い稽古になった」と充実した表情で話した。

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稀勢の里と高安1カ月ぶり三番稽古「骨身に染みた」

稀勢の里


 左大胸筋の負傷などで7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31)と、弟弟子で5月の夏場所を全休した大関高安(28)が15日、徳島市の徳島文理大で始まった田子ノ浦部屋の合宿初日に、約1カ月ぶりに三番稽古を行った。計11番で稀勢の里の9勝2敗。稀勢の里は得意の左四つからの寄りを中心に、最後は5連勝で締めた。稀勢の里が稽古を公開したのは、5月の夏場所前以来、高安との稽古と同じく約1カ月ぶりだった。稽古後には、土俵が設置された体育館の階下にある器具を使って、1時間30分余り、ウエートトレーニングも行った。

 稽古場に姿を見せてから稽古とトレーニングで4時間近く汗を流した後は「いい稽古になった。離れても組んでも。非常にいい土俵だし、なかなか稽古が終わった後、すぐに(ウエートトレーニングに)突入することもない。すばらしい環境でしっかりと力をつけられたら」と、すがすがしい表情で話した。

 この日は徳島文理大の学生や付属の小学生、幼稚園児ら約1000人も見守っていた。若い衆の稽古の時は静かに見学していた学生や児童、幼稚園児が、トリとなった稀勢の里と高安の三番稽古では、激しいぶつかり合いに、自然と感嘆の声を上げ、拍手もするようになっていた。大学生にとっては、稽古見学は授業の一環で、リポート提出も求められている。稀勢の里は「なかなか360度見られることもないので、精神的にも良い稽古になった」と、緊張感のある環境になったことに感謝しつつ「寝てる子も多かったけどね」と、冗談交じりに話し、冷静さと横綱の貫禄をのぞかせた。

 一方の高安も、次の名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)は、左上腕のけがからの再起をかける舞台となる。負傷箇所については「九分九厘治った」と明言。その上で、久しぶりに稀勢の里に胸を借りたことには「横綱は腰がすごく重い。骨身に染みる、いい稽古だった」と、充実した様子だった。また「徳島には、なかなか来ることはないけど、たくさんの人に激励をいただいて、気持ちも引き締まったし、高まってきた」と、再起への思いを強くしていた。

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田子ノ浦部屋が徳島文理大で合宿 精神面の向上期待

土俵を背にポーズを取る田子ノ浦親方(左)と徳島文理大の村崎理事長


 大相撲の横綱稀勢の里(31)、大関高安(28)らが所属する田子ノ浦部屋は14日、合宿のため徳島市に移動した。

 合宿は15日から3日間、徳島文理大の体育館内に作られた土俵で稽古を行い、その様子は学生や付属の幼稚園児、小学生、OB、地元住民らに公開する。徳島文理大OBで同窓会副会長を務める、香川・尽誠学園高教諭の石川慎也氏が、田子ノ浦部屋と親交がある関係で実現した。

 現在、稀勢の里は左大胸筋などの負傷で7場所連続休場中で、高安も5月の夏場所は左上腕の負傷で全休し、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)はかど番で迎える。ともに再起を目指す中での合宿となるだけに、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「環境を変えて稽古することで、関取衆も頑張ってくれると思う」と、精神面でも良い方向に向かうことを期待していた。2000人近く収容できる体育館を用意した、徳島文理大の村崎正人理事長も「努力する姿と真剣なところを見てほしい。常に努力することの大切さを感じてほしい」と、今回の合宿を通じて、稽古を見学する学生らにも得るものがあることを期待していた。

徳島文理大で会見した田子ノ浦親方

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大関はつらいよ栃ノ心1日の休みなく17日ぶり稽古

大関になって初の稽古後、右手首をアイシングしながら報道対応する栃ノ心


 新大関の栃ノ心(30=春日野)が故郷ジョージアから再来日して一夜明けた13日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で始動した。夏場所後から昇進行事や表彰などで多忙を極めた帰国と続き、休む間もなく迎えた大関初稽古。17日ぶりの稽古土俵は若い衆に約15分間で24番、胸を出し「つらいよ…つらい。自分の時間は1日もなくて1日も休めなかった」と疲労の色はありありだった。

 嘆くばかりではない。故郷の歓待で大関の重責を実感した。「ここまで感じられなかったことを感じた。(故郷で自分を)知らない人はいないし、どこへ行っても『大関!』ってね。うれしかった」。夏場所で痛めた右手首は「ぶつかりも痛くて当たれない。早く治さないと」と不安も残るが新大関として早くも「とりあえず2ケタ(勝利)」と目標を定めた。

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白鵬が名古屋場所へ本格始動「いい汗かいたね」

炎鵬(右下)に押し出され、苦笑いの白鵬(撮影・加藤裕一)


 横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて本格始動した。同部屋の滋賀合宿が13日、長浜市の滋賀近交運輸倉庫で始まった。

 白鵬は夏場所後初めて土俵に下りた。柔軟運動、四股、すり足、てっぽうなどで体を温めた後、幕下の炎鵬、大ノ蔵、平幕の石浦と3番ずつ計9番相撲を取った。両足親指に不安のあった夏場所前と違い、体調面に全く問題はなさそうで、約200人のファンの前で約2時間、精力的に動いた。

 稽古後はファンとの記念撮影、サインに応じると「いい汗かいたね」と笑顔で稽古場を後にした。合宿は17日まで行われる。

朝稽古を終え、ファンのサインに応じる白鵬(撮影・加藤裕一)

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栃ノ心、大関初稽古もハードな休み明けで「つらい」

大関になって初の稽古で汗を流す栃ノ心


 前日12日に故郷のジョージアから再来日したばかりの新大関栃ノ心(30=春日野)が13日、休む間もなく稽古を再開した。

 稽古土俵に上がるのは、夏場所千秋楽以来17日ぶりで、もちろん大関昇進後は初めて。長旅に加え、2週間以上のブランクもあり、若い衆に約15分間、胸を出しただけの稽古だったが、さすがにお疲れの様子。「(体が)つらいよ…つらい」と開口一番、口にした。8日間の故郷滞在中は「自分の時間は1日もなくて1日も休めなかった」という。いつもは朝稽古後、心地よい汗を流し「気持ちいいね」が口癖だが、この日は、ジョージアの実家がワイン農家であることになぞらえて「気持ち悪い。ワインが(汗で)出てきた」とジョークを発する口調も苦しそうだった。

 夏場所千秋楽から一夜明け会見、伝達式、パーティー、そして帰国中も大統領との面会など公式行事に追われた。それはそれで「うれしかった」と言い、大関の重責も「ここまで感じてなかったことを感じた。(故郷では自分を)知らない人はいないし、どこへ行っても『大関、大関!』ってすごかった。けっこう、大変だなあ」と、ジワジワと実感しているようだ。また故郷では、生後7カ月になる第1子の長女アナスタシアちゃんとも待望の対面を果たし「オレに似ていたけど(それ以上に自分の)お父さんに似ている。普通の7カ月の女の子としては(標準身長より)9センチ高いみたい。体重は10キロぐらい」と目を細めた。

 気になるのは、夏場所で痛めた右手首の負傷。帰国前の検査で骨に異常はないことは分かったが、この日の稽古も「手首が痛いからぶつかりも(本格的には)当たれない。何とか早く治したい」という。新大関として臨む名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の第1目標は「とりあえず2ケタ」と大関の勝ち越しといわれる10勝到達が目標。早めにクリアすれば、2度目の優勝も視野に入れたいところだ。

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大相撲総選挙、3位の遠藤「やれることやるだけ」

18年5月、大相撲夏場所 取組前の所作に臨む遠藤


 日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第7回大相撲総選挙」で、3位に安定した人気の遠藤が入った。

 もともと人気はあったが、夏場所で待望の新三役となる小結に昇進により、さらに票数を伸ばした。「いつも大きな声援をもらっている。休場しても変わらずにたくさんの声援をいただきました」と感謝の言葉を並べた。夏場所はケガもあり負け越し。三役返り咲きを望むファンが多い中、「やれることをやるだけです」と多くを語らないのもいい意味での遠藤らしさだ。

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大相撲総選挙、白鵬撃破の阿炎が遠藤超えの2位躍進

白鵬(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・鈴木正人) (2018年5月18日)


 今年1月の初場所で新入幕を果たした阿炎(24=錣山)が、初参戦で2位に入り、今回の1番のサプライズとなった。朗報に「やってやったぜ!」と、稽古後に高々と拳を突き上げた。

 3位遠藤とは、わずか10票差ながら「10票でも勝ちは勝ち」と胸を張った。続けて「もともと『2』っていう数字は好き。(白鵬撃破で)Yahoo! ニュースにも載ったし、2位は妥当なんじゃないッスか、なんつって。もちろんうれしいッスよ。でも勝負事で負けるのは嫌」と話し、稀勢の里に敗れたことすら悔しがるそぶりを見せた。

 そんな負けん気の強さを前面に、5月の夏場所では横綱白鵬に師匠譲りの回転の速い突っ張りから完勝した。初顔合わせで金星。NHKのインタビューで「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」などと答えた、自由すぎる言動と合わせてブレークした。

 かつて付け人を務め、尊敬する横綱鶴竜よりも順位を2つ上回った。だが「そういう細かいところを突っ込まれると、いつもの感じで答えにくいッス。横綱(鶴竜)より何かで上回っているなんて考えたことないから」と苦笑い。実は礼儀正しい好青年の一面ものぞかせた。

 「普通じゃつまらない。だって、普通だったら2位になってないでしょ? 名古屋場所は全勝を目指す。そりゃあ、負けることなんか考えないもん。優勝は狙ってますよ! みんなが思っても言わないことを口に出しているだけ」。取り口も言動も個性的な、次世代スター候補が誕生した。

左手で「2位」を表現するポーズをつくり、笑顔を見せる阿炎

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旭大星が結婚式「知らなかった」亡き母の手紙に号泣

結婚披露宴を行った旭大星と芳恵夫人


 大相撲の幕内旭大星(28=友綱)が9日、都内のホテルで、芳恵夫人(27)と挙式・披露宴を行った。横綱白鵬ら約450人が出席。2人は6年前から交際を始め、婚姻届を提出した昨年9月から、一緒に生活している。新入幕だった5月の夏場所で10勝し、敢闘賞も受賞しており「タイミングとしては一番よかった」と喜んだ。

 披露宴終盤には、中学2年時にがんのため36歳で亡くなった母真由美さんが、この日のために残した手紙がナレーションで流れた。「まったく知らなかった」というサプライズに号泣も「もう次の場所は始まっているので」と、今日10日から稽古を再開する。

結婚披露宴でウエディングケーキに入刀する旭大星と芳恵夫人

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大岩戸断髪式「恩返しできた」村田諒太らはさみ入れ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸


 5月に引退した元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、約230人の関係者がはさみを入れた。

 幕内在位は1場所のみだが、昨年の夏場所では最年長記録となる36歳で幕下優勝。「今まで応援してくれた人に恩返しができた」と14年間の土俵生活を充実した表情で振り返った。プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太も断髪式に参加。ともに初動負荷トレーニングをした間柄で「この年齢までやっている方はなかなかいない」とたたえた。引退後は貴金属を扱う一般企業に勤める。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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最年長幕下Vの大岩戸が断髪式、村田諒太らがはさみ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸(撮影・佐々木隆史)


 5月に引退した大相撲の元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)、漫画家やくみつる(59)ら、約230人の関係者がはさみを入れ、止めばさみは師匠の八角親方(元横綱北勝海)が入れた。まげを切り落とし「不思議な感覚で、こみあげるものがあった」と振り返った。

 共通の知人を持ち、ともに初動負荷トレーニングにも取り組んだ間柄の村田は、断髪式に参加するのは初めてで「緊張しました」と笑顔を見せた。大岩戸について「闘争心を出すというより、優しい方だった。この年齢までやっている方はほとんどいない。やりきったんだなと感じた」とねぎらいの言葉を語った。

 引退後はレアメタルや貴金属を扱う企業に勤める。「現役生活の中で相手と面と向かって話した経験を営業で生かしたい」と第2の人生へ意気込んだ。

 山形県出身で、近大時代には学生横綱にも輝いた。14年間の土俵生活で幕内在位は1場所のみだったが、昨年の夏場所で幕下優勝を飾り、36歳での幕下優勝は最年長記録だった。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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白鵬もらい泣き、旭大星の結婚式で亡き母から手紙

結婚披露宴でウエディングケーキに入刀する旭大星(左)と芳恵夫人(撮影・高田文太)


 大相撲の幕内旭大星(28=友綱)が9日、都内のホテルで芳恵夫人と挙式・披露宴を行った。

 披露宴では満面の笑みでウエディングケーキに入刀。横綱白鵬ら約450人の出席者から祝福された。披露宴に先立って行われた挙式後には、旭大星は「(地元)北海道からも友人が来てくれたし、全国からいろんな方に来ていただけてありがたいです。親方、おかみさんに協力していただいたおかげ。結婚式では奥さんは白無垢(むく)。きれいでした」と、うれしそうに話した。

 2人は6年前から交際し、昨年9月に婚姻届を提出した。すでに新婚生活を送っており、当初、挙式・披露宴は2月の予定だったが、父浩さんが体調を崩したため、この日に延期していた。新入幕を果たした5月の夏場所では10勝を挙げ、敢闘賞を受賞。それだけに「10勝できると思わなかったので、いい結婚式になりました。負け越して結婚式を迎えていたら全然違う。結果的にタイミングとしては1番よかった。これで次に負け越したら、奥さんも何かと言われるので」と、明るく話した。

 披露宴終盤には、思いがけない演出に号泣した。旭大星が中学2年時に36歳で亡くなった、母真由美さんが生前の02年11月4日に書かれた手紙が読み上げられた。結婚式を想定し「拓也(旭大星の本名)のお嫁さんへ」と呼びかけられ「この手紙が読み上げられるころ、お母さんは天国にいっていると思います」と、手紙を代読したナレーションが流れ始めると、旭大星はもちろん、場内に涙があふれた。

 父浩さんがずっと、旭大星に秘密で隠し持っていたもの。手紙は「拓也のお嫁さん、拓也はわがままで、すごく甘えん坊だけど、すごくやさしい子なので本当によろしくお願いします。これから力を合わせて頑張ってください。ずっと見守っています」と続き、旭大星は芳恵夫人のハンカチを借りて、顔を覆っていた。同席した白鵬も「泣いちゃったよ」と話し、目をうるませながら会場を後にしていた。

旭大星(右から2人目)と芳恵夫人(右端)の結婚披露宴であいさつする白鵬(左端)(撮影・高田文太)
結婚披露宴を行った旭大星(左)と芳恵夫人(撮影・高田文太)

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稀勢の里が名古屋復帰へ稽古再開、見学お断り張り紙

報道陣の問いかけに応じつつ、足早にタクシーに乗り込む稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が5日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で稽古を再開した。非公開の中、部屋関係者によると四股やすり足など基礎運動のほか、若い衆に胸を出したという。帰り際には「ここから頑張ります」と、短い言葉の中に再起への思いをのぞかせた。

 部屋の稽古始めとなった前日4日は、負傷している左大胸筋などの検査と治療のため姿を見せなかった。全休した夏場所中から基礎運動などで体を動かしているが、この日は前日まではなかった「稽古見学はお断り致します」と書かれた紙が、部屋の前に張り出された。稽古に集中できる環境が整えられ、復活への本気度を示していた。

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高安、新大関栃ノ心を「ファンの心を引きつける」

田子ノ浦親方(手前)の見守る中、力強い動きを披露した高安(中央後方)


 大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)が4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で稽古を再開した。左上腕のけがで全休した5月の夏場所中も基礎運動などを行っていたが、この日から若い衆に胸を出し、相撲を取る稽古も始めた。左上腕については「だいぶ状態はいい。無理せずやっていきたい」と話し、再発の予防を最優先する。

 不在の夏場所後に新大関となった栃ノ心については「盤石な相撲。ああいう相撲はファンの心を引きつける。勉強になった」と、得意の右四つから連勝する姿に感嘆。刺激を受け、対戦を心待ちにしていた。また同部屋の横綱稀勢の里は検査と治療で不在。今日5日から稽古に合流予定だ。

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稀勢の里 稽古に姿見せず 親方「検査と治療」

稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて再開された、都内の部屋での稽古に姿を見せなかった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると「検査と治療」で、事前に電話連絡があったという。

 稀勢の里は3月春場所、5月夏場所と、2場所連続で全休。1月初場所で6日目から途中休場して以降、本場所の土俵から遠ざかっている。それでも痛めている左大胸筋などについて、田子ノ浦親方は「だいぶ良くなっている」と話し、基礎運動などの稽古についても、夏場所中から行っていると補足した。同親方は「1日も早くファンの方に元気な姿を見せられるように、と思っている」と代弁。5日の稽古には姿を見せる予定だという。

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大関高安が稽古再開、名古屋場所へ「状態はいい」

高安


 左上腕の負傷で5月の夏場所を全休した大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)が4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて稽古を再開した。

 夏場所中も基礎運動などは行っていたが、部屋としての稽古が再開されたこの日、土俵で組む稽古を再開した。若い衆に胸を出し、土俵際まで押し込ませてから押し返す稽古など、力強い動きを見せた。

 稽古後、左上腕については「だいぶ状態はいい。稽古初日なので、そんなに飛ばしてやる必要はない。いい感覚を確かめながら、無理しないでやっていければ。徐々に(状態を)上げていって『これで全力でいける』と思えば、思い切りやっていきたい」と、焦らず調整していく計画だ。

 また、夏場所後に新大関となった栃ノ心(春日野)については「同じ地位ですし、そこは先輩、後輩は関係ない。志は一緒。毎日相撲に専念しないといけない」と、切磋琢磨(せっさたくま)していきたい意気込みを語った。その夏場所は「相撲ファンの1人として見ていた」と、中入り後の取組は連日、映像で確認したという。

 その中で「どんな相撲が、見てくれている人が喜ぶか分かった。取っている本人は、分かっているようで分かっていない。新大関(栃ノ心)は安定感のある、安心して見ていられる相撲を取っていて、お客さんも喜んでいた。自分も勉強になった」と話し、今後、さらにファンを魅了する取り口にも意欲を見せていた。

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白鵬再来日「火が付きますね」大関栃ノ心にメラメラ

再来日した成田空港で取材に応じる白鵬


 2場所連続休場明けで11勝4敗だった大相撲夏場所千秋楽翌日の5月28日から、故郷モンゴルに帰国していた横綱白鵬(33=宮城野)が2日、成田空港に再来日した。

 4月に76歳で死去した父ジジド・ムンフバトさんに優勝報告こそできなかったが、四十九日にあたるのが夏場所千秋楽の5月27日。「それ(四十九日)も無事、終わったし、それまで(喪に服す意味で)外に出られない状態だった母さんも、やっと出られるようになった。また『よし、頑張ろう』という1つの区切りがついた」と穏やかな表情で話した。

 モンゴル滞在中には、自分が生まれた病院に、出生時以来、33年ぶりに訪れたという。また、恵まれない子供たちの施設を訪問。「そこで働いている人や患者さんを喜ばせてあげた。オヤジの仲間ともたくさん会ったりした」と心の英気を養った様子。そこでは「(いつまでも)悲しんでいたりすると自分が駄目になる。(天国に)旅立った人もいいように思わないよ」などと声を懸けられ「いろいろな考え方があるのかなと思った」という。

 復帰の夏場所は「厳しい場所だったけど収穫、得た物がたくさんあった。(心身の状態から)出られるか出られないか分からない中で、5月場所は頑張ったんでね」と精いっぱいの結果だったと認識。「次は暑さが目に見えない敵になるけど名古屋の皆さんに、いい報告をしたい」と大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に目を向けた。帰国中に大関昇進が正式決定した栃ノ心(30=春日野)についても「これでまた頑張るぞという(闘争心に)火が付きますね。今までもそうだったし」と新たな刺激材料にするつもりだ。

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二子山部屋が「ゆかりの地」埼玉小鹿野町でイベント

埼玉・小鹿野町の二子山登山道の入り口で、登山事故防止キャンペーンを行った二子山親方


 大相撲の二子山部屋が1日、埼玉・小鹿野町の二子山で行われた、登山事故防止キャンペーンに初参加した。「二子山」というつながりはもちろん、二子山親方(元大関雅山)が、同じ埼玉県の所沢市に4月に部屋を構えたこと、5月の夏場所で初土俵を踏んだ颯雅が同町出身だった縁もあった。さらに二子山親方が現役だった武蔵川部屋時代に、弟弟子だった元前頭剣武の宮本一輝さんが、家族とともに同町で「宮本荘グループ」という旅館など複数の宿泊施設を経営。現役時代から仲が良かったことで実現した。

 参加した二子山親方と力士3人は、秩父山地にある標高1166メートルの二子山の山頂にほど近い登山道入り口で、登山家らに事故防止を訴えるキャンペーングッズなどを配布した。「もともと二子山という山があるのは知っていた。ただ、どこにあるかまでは知らなかった。『二子山』という名跡と、何かしら由来があるのかなと気になってはいたので、せっかくそういう山が近くにあるなら行ってみたいと思って」と話し、有意義だったという。続けて「山に来ることはあまりないけど空気がおいしい。景色もきれい」と、気持ちよさそうに話した。

 宮本さんは「颯雅が入門する時に『ぜひ(二子山に)来てください』と話していた。実際に来てくれて、地元の人たちも喜んでいます」と、今も交流のある兄弟子に感謝した。小鹿野町の森真太郎町長は「これを機に二子山部屋の力士の方々が、ますます活躍してもらえれば」と、今後を楽しみにしている様子だった。 5月の夏場所で、ようやく部屋を構えてから最初の本場所を終えた二子山親方は「最初の場所としては(弟子の)成績もよかった。こっちはバタバタだったけど、力士は頑張ったと思う。どんどん上を目指してほしい」と、まだ初土俵を踏んでいない力士も含めて7人の弟子の成長を期待していた。

埼玉・小鹿野町の二子山登山道の入り口で、登山事故防止キャンペーンを行った二子山親方(右)と二子山部屋の力士

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栃ノ心「何でしたっけ」PR動画撮影でセリフに苦労

ラグビーグッズを手にする栃ノ心(撮影・佐々木隆史)


 大相撲で大関に昇進したジョージア出身の栃ノ心(30=春日野)が5月31日、都内の所属部屋で“大関初仕事”に臨んだ。6月23日に豊田スタジアムで行われるラグビーのテストマッチ、日本-ジョージアのPR動画撮影に挑戦。夏場所前に同試合の特別応援サポーターに就任しており、昇進の翌日という最高の形で撮影日を迎えた。

 担当者からセリフを伝えられるも「大関の栃ノ心です。日本代表対ジョージア代表を…。何でしたっけ」と普段使わない言葉に四苦八苦した。その後も必死にセリフを覚えて、さまざまなパターンを撮影。それでも30分間に及ぶ撮影後には前日の大関昇進伝達式と比べて「今日の方が余裕でした」と報道陣を笑わせた。一仕事終え「ジョージアと日本はこれからも仲良くしてもらいたい。試合はどっちも応援する」と角界の看板力士らしく話した。

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栃ノ心大関初仕事に険しい表情も伝達式より「余裕」

ラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本対ジョージアの公式グッズを手にする栃ノ心


 大相撲の大関栃ノ心が31日、大関初仕事を早速こなした。

 この日、東京・墨田区の部屋で、6月23日に豊田スタジアムで行われるラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本代表対ジョージア代表戦のPR動画撮影に挑んだ。

 栃ノ心は5月に、同試合の特別応援サポーターに就任。就任したのは関脇だった夏場所前だったが、大関昇進後の翌日という最高の形で撮影日を迎えた。

 まず初めに、試合観戦を呼びかける動画を撮影。担当者からセリフを伝えてもらうも、どこか険しい表情。本番が始まり「大関の栃ノ心です。日本代表対ジョージア代表を………。何でしたっけ」と、一発OKとはいかなかった。それでも必死にセリフを覚え、さまざまなパターンを撮影。あまりの緊張に険しい表情が続いていたため途中、部屋付き親方の三保ケ関親方(元前頭栃栄)から「お通夜じゃなんだから」などとツッコミをもらい、笑顔をところどころで見せた。

 この日、一番の食い付きを見せたのは、試合当日に会場で出店されるジョージア料理やジョージアワインのPR動画撮影の時だった。趣味で、場所中でもジョージア料理を作るほどの料理好きで、「誰が作るの?」「何が出るの?」「どこのシェフ?」などと担当者を質問攻めに。少し困惑する担当者に「僕が作りに行こうか」と冗談めかして言って担当者を喜ばせた。

 約30分間に及んだ撮影後、「今日の方が余裕でした」と前日30日の大関昇進伝達式と比べて報道陣を笑わせた。大関栃ノ心と自己紹介する場面を振り返って「言いづらかった。慣れるのに時間かかるね」と初々しかった。

 

ラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本対ジョージアのPR動画撮影に緊張した表情で臨む栃ノ心

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2つの国の心でボロボロになるまで/栃ノ心連載3

大関昇進伝達式に臨む栃ノ心は自転車で春日野部屋に登場する(撮影・小沢裕)

<新大関栃ノ心 ジョージア オン マイ マインド>


 夏場所中の朝稽古後、栃ノ心が冗談交じりで話していた。「何で“カスピ海ヨーグルト”なのかな? ジョージアの味なんだから“黒海ヨーグルト”でもいいのにね」。ジョージアの位置するコーカサス地方に起源がある。トロリとした食感に昔を思い出し、1日2パック食べることがある。だからこそ、母国の接していないカスピ海ではなく、黒海の方が-。そんな思いからの“物言い”だ。

 趣味の料理も、ほぼジョージア料理。肉、魚、野菜をさばき、故郷のスパイスで味付けをする。場所中でも1時間以上かけて作ることがある。「日本のものより、香りが強い。日本人の口に合うと思うけど、ジョージア料理の店、ほんと日本にないね」。故郷の話になると冗舌になる。

 愛する故郷から、日本に来た。相撲の世界大会で大阪に初来日した04年夏、息苦しいほどの暑さに驚いた。06年2月の入門から1年間は、言葉の壁に悩み抜いた。それでも、五輪代表にも多分なれた柔道ではなく、相撲を選んだ。好きな格闘技で稼ぎ、仕送りで実家の家計を支える。「ボロボロになるまでやりたいな。柔道、サンボをやって、相撲がスポーツ人生で最後だろうから」-。入門から12年。2つの国の心を持つ大関が誕生した。(終わり)【加藤裕一】

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千代の海昇進「やっと関取。やっとスタートライン」

新十両昇進の会見で九重親方(右)と握手する千代の海(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は30日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、千代の海(25=九重)の新十両昇進を決めた。

 千代の海はこの日午後、両国国技館内で師匠の九重親方(元大関千代大海)同席の元、晴れの昇進記者会見に臨んだ。

 夏場所は西幕下筆頭で4勝3敗。9日目の5番相撲で勝ち越しを決めた時点で、関取の座を有力にして「ガッツポーズしたいぐらいうれしかった。ずっと土俵に立っていたいな」と喜びを内に隠していたが、この日朝、朗報を耳にして「うれしかった。やっと関取になれた。同級生に追いついて、やっとスタートラインに立てた」と、あらためて喜びを実感した。

 日体大で同級生だった北勝富士(八角)や、大学は違うが同学年だった御嶽海(出羽海、東洋大卒)らライバルには先を越されたが「入門した時の記者会見で、目標は3年で関取になると言いました。周り(の出世)が早すぎて焦る気持ちもありましたが、自分の中でしっかり目標を立ててやってきた」と序ノ口から3年での新十両に気後れすることなく話した。

 序ノ口、序二段と連続優勝し、三段目からしこ名を、本名の浜町から千代の海に改名した。しこ名をもらった先代千代の海の岡部茂夫さん(72)にも電話で報告。現役時代、最高97キロながら突き押し相撲を貫き十両7枚目まで昇進した岡部さんも「喜んでくれました」と言う。

 先代九重親方(元横綱千代の富士、故人)から部屋を継承後、初の関取誕生となった九重親方は「まだボーッとしています」と夢心地の様子。「性格も陽気で前向き。若い衆の面倒もよく見てくれて稽古もよくやる力士。ボクとはまた違うタイプの突き押し相撲で、先代の教えやボクの経験の全てを注ぎたい」と目を細めていた。

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栃ノ心が大関昇進、満場一致 欧州出身では3人目

栃ノ心


 日本相撲協会は30日午前、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇栃ノ心(30=春日野)の大関昇進を、満場一致で承認した。

 栃ノ心は今年1月の初場所で14勝1敗の好成績を収め優勝。3月の春場所は10勝、5月の夏場所は13勝を挙げた。大関昇進の目安とされる、直近3場所の合計33勝を大きく上回る37勝(8敗)をマーク。3場所前は平幕だったが、安定した力強さが評価され、異論はなかった。

 夏場所千秋楽の27日、審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)が八角理事長(元横綱北勝海)に、栃ノ心の大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。これを受諾され、この日の臨時理事会の開催となった。

 栃ノ心はジョージア出身で、欧州出身の大関は琴欧洲、把瑠都に続き3人目。06年春場所初土俵で、08年初場所新十両。同年夏場所の新入幕で、新入幕から大関昇進までの所要場所数は、史上最スロータイで遅咲きの花を咲かせた。

 日本相撲協会は春日野部屋に、出羽海理事(元幕内小城ノ花)と大鳴戸審判委員(元大関出島)を使者として派遣し昇進を伝達する。伝達式では、栃ノ心が口上を述べる。

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栃ノ心“大変”連発、大関昇進の口上「親方と相談」

大相撲夏場所千秋楽の一夜明け会見で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・小沢裕)


 栃ノ心が28日、都内の同部屋で師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)とともに夏場所の一夜明け会見を行った。

 大関の印象として「うれしいけど、大変」と“大変”を連発。昇進は明日30日の臨時理事会で正式決定するが、最初の“大変”は同日の口上だ。四字熟語などを使ったものが多いが、いかんせんジョージア出身。「親方と相談して決めます。勉強しないと」。部屋からは56年ぶりの大関誕生で春日野親方も「私も緊張します。栃ノ心が言葉を間違えないように」と笑い「彼の信条を入れて、シンプルなものを」と話した。

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横審委、稀勢へ7月場所出場厳命なし「万全期して」

大相撲夏場所後の横綱審議委員会を終えて会見する北村委員長(撮影・小沢裕)


 横綱審議委員会の定例会が28日、東京・両国国技館で開かれた。27日まで行われた大相撲夏場所を全休し、横綱としては貴乃花と並ぶ歴代最長となる、7場所連続休場となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)についても言及。

 北村委員長は稀勢の里の休場について「非常に残念」と感想を述べた。続けて「前から何回も言っている通り、きちっと体をつくって心身ともに自信を持てるようになって出てきてほしい」と、夏場所中の本場所総見の時と同様、7月の名古屋場所出場を厳命することなく、次に出場する際には万全を期してほしいと期待した。

 次に出場した場所で成績が伴わなかった場合は「(注意、激励などを決議する)可能性はあります。出てきて、まずい結果なら、何か言わざるを得ない」と話した。

 また2場所連続休場明けで11勝4敗だった横綱白鵬について、同委員長は「11勝は、横綱としては合格点じゃないか」と話した。また、かつて注文をつけた立ち合いの張り手、かち上げについては「禁じ手ではないのだから、けしからんというものでもない」と、一時の強い口調はなくなっていた。

 3月の春場所に続く鶴竜の連覇については「予想していなかった。見ている人も安心していられた」と、内容にも結果にも太鼓判を押していた。

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鶴竜実は…「3日目ぐらいから風邪でしんどかった」

大相撲夏場所優勝の一夜明け会見で笑顔を見せる鶴竜(撮影・小沢裕)


 大相撲夏場所で2場所連続5度目の優勝を飾った横綱鶴竜(32=井筒)が、千秋楽から一夜明けた28日、都内の部屋で会見した。

 同場所は、4日目に前頭松鳳山に敗れた以外、すべて勝って14勝1敗だったが「今だから言えるけど、3日目ぐらいから風邪をひいてしんどかった」と打ち明けた。「途中、熱があった時もあったけど、あえて計らなかった。(体温計の数値を)見たらダメだと思って。最後の方は良くなったけど、中盤は苦しかった」と続け、点滴を打っていたという。それでも「一瞬、ダメな方に考えそうになったけど、そこであきらめずにやれた」と振り返った。

 7月の名古屋場所については「3連覇という新たな挑戦ですけど、それに向けて。あと全勝優勝もしていないので、そこも目指して、これからも精進したい」と、目標を語った。

 昨年11月の九州場所までは、同じ4場所連続休場で苦しんでいた稀勢の里に対してもエールを送った。鶴竜は今年に入って復活したが、その後も休場が続いているのが横綱稀勢の里。稀勢の里に対しては「アドバイスなんてできる立場ではない」と前置きした上で「彼も強い気持ちを持っていると思うので、出てきた時にそれを見せるのではないかと思う。同じ横綱としても頑張ってほしい」と話し、復活を期待していた。

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栃ノ心苦笑「勉強しないと」30日に大関昇進の口上

大相撲夏場所千秋楽からの一夜明け会見に臨んだ栃ノ心は部屋の看板前でガッツポーズする(撮影・小沢裕)


 事実上の大関昇進を決めた関脇栃ノ心(30=春日野)が28日、都内の同部屋で師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と2人で夏場所の一夜明け会見を行った。

 栃ノ心は優勝次点の13勝2敗だった感想を聞かれて「10連勝した時に“優勝できるかな”と思ったので、残念だけど、三賞も2つもらったし」。大関昇進の手応えを感じたタイミングも「10連勝して“ここからもう少し踏ん張れば”と思った」と、10連勝が節目だったことを明かした。

 また大関という地位の印象を「本当に大変でしょう。自分の中でもっと頑張らないと、と思う。大変と思う。うれしいけど、大変」と「大変」を連発した。

 春日野親方は愛弟子について「入門してからこつこつやり続けたことが、遅咲きながら実ったと思います」と話した。

 大関昇進は30日の臨時理事会ではかられ、正式に決定する。同日の伝達式で使者を迎えて行う「口上」に注目が集まるが、ジョージア出身の栃ノ心は「親方と相談して決めます。(日本語の口上を)勉強しないと」と苦笑い。春日野親方は「あまり日本語が上手じゃないので」と笑いつつ「彼の信条を入れて、シンプルなものにしてあげたい」と話していた。

大相撲夏場所千秋楽から一夜明け会見に臨んだ栃ノ心(左)は春日野親方と部屋の看板前で握手する(撮影・小沢裕)

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唐津海、三段目Vも無欲 目標「これといってない」

三段目優勝の唐津海(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館


 唐津海(29=玉ノ井)が7戦全勝で三段目優勝を果たした。

 優勝決定戦で佐藤山を寄り切り8年前の序二段、7年前の三段目に続く3度目の各段優勝。部屋ではちゃんこ番を務め今後の目標を「これといってない」と語る無欲のベテランは1年ぶり復帰が確実な来場所に向け「胃が痛い。来場所が心配」とおおらかに笑った。

 ◆唐津海(からつうみ、29=玉ノ井) 西49枚目 本名・佐々木誠二。佐賀県唐津市出身。04年春場所初土俵。182センチ、187キロ。右四つ、寄り。

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