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平岡アンディ、米国2戦目の相手はエドワード

米国2戦目の対戦相手が決まった平岡(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは16日、デビュー15戦全勝(10KO)のホープ、平岡アンディ(24)の次戦の相手が、リッキー・エドワード(米国)に決まったと発表した。

試合は、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)-WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)の前座で、会場はMGMグランド。

平岡は昨年11月、米プロモート大手トップランク社と契約。同月に米ラスベガスで米国デビュー戦を行い、2回KO勝ちを収めており、2戦続けてのラスベガスでの試合となる。

エドワードの戦績は12勝(3KO)4敗。

◆平岡(ひらおか)アンディ 1996年(平8)8月8日、横浜市生まれ。元アマボクサーでガーナ人の父ジャスティス氏の勧めで4歳からボクシングを開始。中学から陸上中距離で活躍し、横浜高時代には国体出場の経験もある。高校時代の13年2月に花形ジムからプロデビューし、4回TKO勝ち。14年には東日本ライト級新人王を獲得。15年からは米国で修業した後、17年から大橋ジムに移籍し、同年11月には初代日本ユース・スーパーライト級王座を獲得。身長180センチの左ボクサーファイター。

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井上尚弥“異例調整”も万全「最高の試合みせます」

米ラスベガスでの防衛戦に向け練習する井上尚(右)(大橋ジム提供)

「異例調整」も万全でリングに立つ。大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(55)が15日、オンラインで取材対応し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスで防衛戦を控えるWBA、IBFバンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)について、「いつも通り、すべてがそろった完璧な状態」と近況を報告した。

WBA同級2位、IBF同級4位のモロニー(オーストラリア)との防衛戦に向け、井上は17日に国内での調整を打ち上げ、18日に渡米予定。試合決定後は、新型コロナウイルス対策と調整に集中するため、練習は一切公開せず、前週からは、父の真吾トレーナーやスパーリングパートナー以外は、井上の練習時間にジムに入館できない状態の中で準備を進めてきた。

井上は、16日にPCR検査を受け、現地でも厳しい行動制限のもと、複数回のPCR検査が義務づけられている。試合4日前からは「バブル」と呼ばれる隔離空間で過ごすことになる。試合直前まで、通常とは異なる調整が求められるが、大橋会長は「いつもと違う緊張感はあるが、それは相手も同じ。尚弥はそれを楽しんでいる」と強調。愛弟子のラスベガス初陣に「もう1つ上の伝説のスタートになる」と力を込めた。

井上は同日、所属ジムを通じ「土曜日で日本でのスパーリングを終えますが、納得のいく練習ができました。体重も予定通りいってるので、この調子でラスベガスに乗り込み、最高の試合をみせます」とコメントを出した。「怪物」が、心身をとぎすませ、ゴングに備えていく。【奥山将志】

井上尚弥が自身のインスタグラムなどで公開したモロニー戦のポスター

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アントニオ猪木氏、60周年に「もう1度世界に」

デビュー60周年記念の会見を行ったアントニオ猪木氏

プロレス界のレジェンド、アントニオ猪木氏(77)が30日、デビュー60周年を記念した会見を都内のホテルで行った。

1960年9月30日の大木金太郎とのデビュー戦(東京・台東区体育館)から60年となり、9月30日から来年9月29日の1年間を「アントニオ猪木デビュー60周年記念イヤー」と位置付け、書籍や、ブルーレイBOXの発売、イベントなどを行っていくことが発表された。

猪木氏は、シルクハットをかぶり、赤いマフラー姿で登壇すると「元気ですかー!」とあいさつした。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、報道陣のみの会見となったが「猪木が世界に向けて『ばかやろー!』と言う時期がくると思う。もう少し元気をつけて、暴れ回ってやろうと思う。コロナが解禁になれば、もう1度、世界に飛び出していきたい」などと熱い思いを語った。

菅新政権の発足について質問されると「コロナで踏んだり蹴ったり。誰に『すが』ればいいんだろう。アイムソーリー。菅さんに期待したい。地球規模で物事が考えられるリーダーが誕生してほしい」と笑いを誘い、最後は、得意の「1、2、3、ダー!」で締めくくった。

会場では著名人からの祝福のビデオメッセージが流され、大橋ボクシングジムの大橋秀行会長は、10月31日(日本11月1日)に米ラスベガスで防衛戦を控えるWBA、IBFバンタム級統一王者井上尚弥とともに登場。井上は「ラスベガスでの防衛戦は、卍(まんじ)固めで防衛します」とジョーク交じりにコメントした。

RIZINの榊原CEOは「私は現在のMMA(総合格闘技)の隆盛は猪木会長が現役時代に取り組まれた異種格闘技戦にあると信じています。我々はRIZINという新しい舞台を作りだし、猪木会長の戦いのムーブメントを継承できるようにチャレンジしています。RIZINの会場で『元気ですかー!』とあいさつしていただきたい」。

格闘技界からは、K-1のピーター・アーツ、新日本プロレスのオカダ・カズチカ、WWEの中邑真輔、大物プロレスラーの坂口征二、藤原喜明らも登場。大相撲の横綱白鵬、古舘伊知郎、明石家さんまらもメッセージを送った。

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井上拓真が来年1月14日に再起戦、高校8冠も登場

来年1月に試合が決まった元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは28日、来年1月14日に東京・後楽園ホールで開催する「フェニックスバトル」で、元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(24=大橋)が、東洋太平洋同級王者・栗原慶太(27=一力)とタイトルマッチを行うと発表した。

井上拓は、19年11月のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)とのWBC世界バンタム級王座統一戦で0-3の判定負けして以来の再起戦となる。

また、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(大橋)は、18年同級新人王の竹田宙(S&K)との対戦が決定。「高校8冠」の実績を持ち、8月にプロデビューした中垣龍汰朗(大橋)の2戦目も行われる。

その他に、松本圭佑、桑原拓も出場予定だという。

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井上尚弥10・18渡米、モロニー戦へ「最高」調整

高地トレーニングスタジオ「Green Terrace」で走る井上(左)。右は元世界3階級王者の八重樫さん(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは26日、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、10月18日に渡米すると発表した。

同31日(日本時間11月1日)に、米ラスベガスで、WBO同級1位ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦。この日は、横浜市内のジムで4回のスパーリングを行った後に、ジムと同じビルに同10日にオープンする高地トレーニングスタジオ「Green Terrace」で約30分汗を流した。

井上は「試合まで1カ月少しですが、スパーリングも順調にこなし、最高の出来になってます。標高3000メートルの低酸素トレーニングで、大変な効果が出ています」とコメントを出した。

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平岡アンディーがラスベガスで次戦、井上尚弥の前座

米ラスベガスでの次戦が発表された平岡(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは24日、IBF世界スーパーライト級15位の平岡アンディー(24)が、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスで次戦を行うと発表した。

WBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBO同級1位ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)戦の前座となる。対戦相手は未定。当初は、WBOアジア同級王座決定戦を行う予定だったが、対戦相手が見つからず、ラスベガスでの試合を決めた。

平岡は昨年11月、米プロモート大手トップランク社と契約。同月に米ラスベガスで米国デビュー戦を行い、2回KO勝ちを収めた。

◆平岡(ひらおか)アンディ 1996年(平8)8月8日、横浜市生まれ。元アマボクサーでガーナ人の父ジャスティス氏の勧めで4歳からボクシングを開始。中学から陸上中距離で活躍し、横浜高時代には国体出場の経験もある。高校時代の13年2月に花形ジムからプロデビューし、4回TKO勝ち。14年には東日本ライト級新人王を獲得。15年からは米国で修行した後、17年から大橋ジムに移籍し、同年11月には初代日本ユース・スーパーライト級王者に。身長180センチの左ボクサーファイター。

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アマ8冠の中垣龍汰朗ら8月24日にデビュー戦

デビュー戦が決まった中垣(左)と松本(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは10日、アマチュア8冠の中垣龍汰朗(20)と松本好二トレーナーの長男・松本圭佑(20)が、8月24日に東京・後楽園ホールでデビュー戦(6回戦)を行うと発表した。

当初は5月にデビュー予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため、興行が中止となっていた。2人は高校卒業後に東農大に進学も、東京五輪出場の道が絶たれ、プロ転向を表明していた。中垣はプロ3勝(3KO)5敗2分けの堀井翔平(29=トコナメ)と、松本はプロ9勝(1KO)9敗2分けの三宅寛典(31=ビッグアーム)と対戦する。

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大橋ジム王者清水ら無観客興行でPCR検査実施

清水聡(2018年12月3日撮影)

大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(55)は26日、7月16日に東京・後楽園ホールで予定している興行(無観客)でPCR検査を実施すると明らかにした。

ボクシングでは、既に感染歴の有無を調べる抗体検査は行われているが、さらなる安全確保のため試合前日のPCR検査の早期導入を進めてきた。

検査を受けるのは、東洋太平洋フェザー級タイトルマッチを行う王者清水聡(34=大橋)、挑戦者の殿本恭平(24=勝輝)、日本スーパーライト級タイトルマッチを行う王者井上浩樹(28=大橋)、挑戦者の永田大士(30=三迫)の出場4選手とチーフセコンドで、試合前日に実施される。

すでにボクシングの興行が再開されている米国やメキシコなどでは抗体検査ではなくPCR検査が義務づけられており、日本も国際基準に合わせた形だ。

大橋会長は「選手が不安なく戦えることが1番だし、コロナ後の最初のタイトルマッチで、日本のボクシングがきちんとした対策を取っていることを国内外に伝えることも重要」と話した。c

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大橋ジム、井上尚弥の拳かたどったトロフィー発売

大橋ジムが井上尚ら世界王者の右拳トロフィーを発売(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは12日、同ジムの公式サイトでWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27)の右拳をかたどった「右拳トロフィー」などを発売した。

井上尚の右拳型を実際に採取し、血管やシワまでも完全に再現した金属製の実寸大右拳トロフィーで、シルジン青銅に24金箔を貼った世界に3体しか存在しない金色のトロフィーは100万円、シルジン青銅製の実物大トロフィーは10万円、右腕を3Dスキャンし、7分の1サイズに縮小して金属化したキーホルダーも3000円(いずれも税抜き)となっている。

大橋秀行会長、元世界3階級制覇王者八重樫東、前WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真のブロンズトロフィー(10万円)とキーホルダー(3000円)も販売する。

詳細は同ジムHP(https://www.ohashi-gym.com/shop/)から。

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大橋会長、井上尚弥の3団体統一戦は「8月か9月」

ジムワークするバンタム級2団体統一王者井上尚弥(大橋ジム提供)

新型コロナウイルスの感染拡大により4月から営業を休止していた大橋ボクシングジムが1日、営業を再開し、大橋秀行会長(55)が取材に応じた。

来月16日には、東京・後楽園ホールで、コロナ禍後、国内で最初のタイトル戦となる東洋太平洋フェザー級王者清水、日本スーパーライト級王者井上浩の防衛戦を開催予定。「選手のモチベーションを下げないことが重要ボクシングの灯は消せないという思いもある」と話した。

延期となっているWBA、IBFバンタム級統一王者井上尚のWBO王者カシメロとの3団体統一戦については、「8月か9月になる見込み」とした。

井上尚弥(2019年11月7日撮影)

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大橋ジムが中止要請明け初タイトル戦を7月に計画

大橋秀行会長(2020年1月31日撮影)

大橋ボクシングジムが、新型コロナウイルスの感染拡大による興行中止が続く中、初めてのタイトル戦を、7月16日に東京・後楽園ホールで計画していることが判明した。大橋秀行会長(55)が7日、明かした。

東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)が殿本恭平(勝輝)を迎え撃つ5度目の防衛戦、日本スーパーライト級王者井上浩樹(大橋)の永田大士(三迫)とのV2戦の2試合の開催を目指し、この日までに日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)に申請した。

JBCとJPBAは新型コロナウイルス対策連絡協議会を継続的に開き、6月30日までの興行中止要請を決めている。7月以降は、最初の興行として、5日に中日本新人王予選(愛知・刈谷市あいおいホール)が予定されている。

大橋会長は「選手のモチベーションを考え、無観客試合も含め、さまざまな感染予防策を考えながら開催を目指したい」と話した。

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大橋会長が八重樫に引退勧告「本人が考えて結論を」

八重樫東(19年12月10日撮影)

大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(54)は26日、インスタグラムを更新し、元世界3階級制覇王者八重樫東(37)に対し「引退勧告をした」と明かした。

25日に本人に伝えたとし、「八重樫東に引退勧告しました。本人が考えて結論を出すと思います」と記した。八重樫は、昨年12月に約2年7カ月ぶりに世界挑戦も、IBFフライ級王者ムザラネ(南アフリカ)に9回TKO負け。試合後、進退について問われ「そういうのも考えなきゃいけない実感もある」と話していた。

ムザラネに敗れ、観客に深々と頭を下げる八重樫(19年12月23日撮影)

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井上尚弥「切磋琢磨できる」兄弟ダブル世界戦を歓迎

大橋ジム後援会主催パーティーであいさつするWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥。右後方は弟でWBC世界同級暫定王者の拓真

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26)、WBC世界同級暫定王者の弟拓真(23=ともに大橋)が初めてとなる兄弟ダブル世界戦実現に大きな期待を寄せた。

18日に横浜市内で開催された大橋ボクシングジム後援会パーティーに出席。大橋秀行会長から井上尚が11月に臨むことになった階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で拓真とのダブル世界戦プランが明かされた。

井上兄弟同時出場は昨年5月以来、1年以上遠ざかったいることもあり、兄尚弥は「仕上げる日が一緒になるので切磋琢磨(せっさたくま)できていいですね」と歓迎した。初防衛戦を終えたWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦が予定されている拓真は「決まればひさびさ(の兄弟出場)なので。自分も世界戦で一緒にやれるのは夢だったので、結果を出したい」と期待。既に元五輪代表のサウスポー対策を進めており「相手はオリンピアン。アマの経験もあるし、うまくて強い」と警戒していた。

大橋ジム後援会パーティーに出席した井上尚弥(左から2番目)、弟拓真(同3番目)、八重樫東。右端は大橋会長、左端は井上真吾トレーナー

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井上尚弥のWBSS決勝は11月内定、ドネアと対戦

井上尚弥(2019年6月26日撮影)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が臨む階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝は11月開催に内定した。18日に横浜市内で開催された大橋ボクシングジム後援会パーティーに出席した大橋秀行会長が明かした。同会長は「開催地は決まっていないが、11月にやることになっている。交渉は大詰め。第4コーナーを回っています。WBSS決勝に向けて全力を挙げていきたい」と説明した。

井上はWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とWBSS決勝に臨むことが決まっている。またWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦が予定されているWBC暫定王者の井上拓真(23=大橋)との兄弟ダブル世界戦となることも「視野に入れています」と明らかにした。

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異質な飯田覚士 TV企画、部活の延長から世界王者

平成のボクシング界について語る飯田覚士さん

<平成とは・バトル編(2)>

平成が幕を開けて間もなく、日本ボクシング界に異質なボクサーが現れた。後にWBA世界スーパーフライ級王者になる飯田覚士である。90年(平2)、日本テレビのバラエティー番組「天才たけしの元気が出るテレビ!!」の“ボクシング予備校”という企画に、プロテストを目指す練習生の1人に選ばれた。

当時、飯田は岐阜経済大3年。「ボクシング部でしたが、ツアーコンダクターになりたかったので、プロになるつもりはなかった。練習に物足りなさを感じていたのと、テレビに出れば思い出になると思って応募した」。どこにでもいる普通の大学生で、ボクサーらしからぬ甘いマスクにきゃしゃな体形。そのギャップがボクシングと無縁の若い女性のハートに響いた。

日曜の夜に放送される平均視聴率15%の人気番組で、定期的に成長ぶりが紹介されると、飯田の人気は沸騰した。90年9月の大阪城公園での公開スパーリングには1万人を超えるファンが殺到した。テレビ局の意向に応じて番組内で「チャンピオンになる」と公言していたため「引くに引けなくなった」と飯田。翌91年3月にプロデビュー。翌年の全日本新人王決勝戦には8000人の大観衆が詰めかけた。

昭和の時代、ボクシングには怖い、痛い、危ないというイメージが根強くあった。その象徴が昭和40年代に大ヒットした漫画「あしたのジョー」。貧しい不良少年が拳ひとつでのし上がっていくストーリーで、実際に漫画を地でいくボクサーも多かった。飯田はそんな近寄りがたかったボクシングを、部活の延長のような身近な存在に変えた。飯田自身「パンチパーマなどのいかつい格好で相手を威嚇するのは嫌だった」という。

この頃から飽食の時代に敬遠されつつあったボクシングジムに「僕も挑戦してみよう」と若者が足を向け始めた。飯田が全日本新人王になった翌年度には、100人台だった新人王のエントリーが265人と急増。マイク・タイソンの2度(88、90年)の東京ドーム防衛戦など複合的な要素も重なり、89年に1200人だったプロボクサーは年々増加し、06年には3200人にまで膨れあがった。

もうひとつの要因が89年から現在まで続く「少年マガジン」(講談社)の人気漫画「はじめの一歩」(森川ジョージ著)。いじめられっ子の主人公がボクサーに救われ、自らボクサーとして成長していくストーリーが、平成の若者に圧倒的な支持を受けた。元WBA、IBF世界ライトフライ級王者の田口良一をはじめ、この漫画に刺激を受けてボクシングに興味を持った世界王者も多い。

彼らは根性論が主流だったジムの練習にも新風を吹き込んだ。「根性で勝つんじゃないと自分に言い聞かせてサプリメントをとったり、インナーマッスルや動体視力も鍛えた」と飯田は回想する。元WBC、WBA世界ミニマム級王者で大橋ボクシングジム会長の大橋秀行は「今は昭和の時代と練習方法も食事も180度違う。八重樫東(世界3階級制覇王者)は科学的な筋トレを取り入れて、脂を抜いた食事を心がけている」と明かす。

飯田は世界挑戦2度失敗後の97年12月、ヨックタイ・シスオー(タイ)を判定で下してついに世界王座を奪取。2度の防衛にも成功した。普通の大学生が世界王者にたどりついて気付いたことがある。「根性論が嫌いで、科学的なトレーニングを存分にやった。でも結局、ボクシングは最後はど突き合いなんです。流血しようが構わず打ち合う。行き着いた先は、ストイックで己の身を削らないと勝てない過酷なスポーツでした」。時代は移ってもボクシングの本質、世界の頂点への厳しい道のりに変わりはない。【首藤正徳】

(敬称略)

97年12月、ヨックタイ・シスオーにパンチを放つ飯田(左)

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大橋ジム後援会が発足 井上尚弥ら豪華ゲスト出席

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

 プロボクシング元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(53)が会長を務める大橋ボクシングジムの後援会発会記念祝賀会が5日、横浜市内のホテルで開催された。

 これまで会長自らや同ジムの後援会などが別々に活動していたが、個々の後援会の拡大を受けて正式に一本化したもの。三原じゅん子参議院議員ら約500人が出席し、WBA世界バンタム級王者井上尚弥、元3階級制覇王者八重樫東ら現役選手をはじめ、ジム初の世界王者となった元WBC世界スーパーフライ級王者川嶋勝重氏らOBも数多く集結した。

 大橋会長は「この後援会の発会によって、これからジムはもっと強くなると思います。世界王者を量産していきたい」と宣言。OBを代表して川嶋氏があいさつし「大橋ジムは世界1位のジムになると思います。それはみなさんのお力添えがないとできませんのでサポートをよろしくお願いいたします」と祝賀会を締めくくっていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で乾杯する左から井上尚弥、八重樫、川島(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥&拳四朗 12月30日にダブル世界戦

「FUJI BOXING2017 井上尚弥・拳四朗ダブル世界戦」を発表して写真に納まる、左から井上拓、井上尚、拳四朗、清水(撮影・丹羽敏通)

 大橋ボクシングジムは16日、12月30日に横浜文化体育館で行われるダブル世界戦(日刊スポーツ新聞社後援)の発表会見を行った。

 WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)は、同級7位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)と7度目の防衛戦を行う。井上は米国デビュー戦となった9月以来の試合で、戦績は14戦全勝(12KO)。ボワイヨは41勝(26KO)4敗1無効試合となっている。

 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)は同級8位ヒルベルト・ペドロサ(26=パナマ)と2度目の防衛戦に挑む。初防衛戦に成功した10月20日以来の試合で、戦績は11戦全勝(5KO)。ペドロサは18勝(8KO)3敗2分となっている。

 他に東洋太平洋フェザー級王者清水聡(31=大橋)が挑戦者に同級14位エドワード・マンシト(25=フィリピン)を迎える初防衛戦。WBCバンタム級9位井上拓真(21=大橋)と元日本バンタム級王者益田健太郎(34=新日本木村)の54・0キロ契約10回戦も組まれた。

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K1王者大雅「レベルの違いみせる」皇治戦KO宣言

18日の皇治戦に向け、激しいミット打ちを公開した大雅(右)(撮影・藤中栄二)

 K-1世界スーパーフェザー級王者・大雅(20=TRY HARD GYM)が9日、神奈川・相模原市の所属ジムで練習を公開した。

 6月18日のK-1 WGPさいたまスーパーアリーナ大会(日刊スポーツ新聞社ほか後援)で、皇治(28=SFK)と同級スーパーファイト3分3回の対戦を控える。

 2月の世界王座奪取後、初めての試合となる大雅は「瞬発力が上がっていると思う。ボクシングの技術も上がっていると思う」と、横浜市内の大橋ボクシングジムで練習していることを明かした。

 所属ジムでの練習後に大橋ジムに足を運ぶ練習量をこなしており「1日3回の練習をしている。自分の中ではボクシングの感覚もつかめているし、試合がたのしみです」と笑顔。

 大橋ジムでは細野悟や原隆二らを担当する佐久間史朗トレーナーの指導を受けており「気合を入れてもらっています」と心身ともに充実した練習をしている。

 今年4月の対戦カード発表会見では同席した皇治から何度も挑発を受け、一触即発ムードが漂った。「30歳近くの人が20歳を挑発してくるなんて。自分が小学生に挑発するのと同じですからね」と苦笑した大雅は「全然、相手にしていない。でも試合が決まったので、レベルの違いをみせてKOしたい」と意気込んでいた。

 ◆大雅(たいが)1996年(平8)8月14日、神奈川・愛川町生まれ。小学2年で空手をはじめ、同5年からボクシング練習も開始。16歳だった12年11月、Krushでプロデビューし、55キロ級王座を獲得。14年からK-1に参戦。16年4月、60キロ日本代表決定トーナメントに優勝。同9月のスーパーフェザー級世界最強決定トーナメント準優勝。兄はK-1ファイターのHIROYA(25)。愛称はハイパーノヴァ(超新星)。166センチ、60キロ。

18日「K―1WGP」さいたまスーパーアリーナ大会に向けて気合十分の大雅(撮影・藤中栄二)

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大橋ジム、ダブル世界戦 井上尚弥&八重樫東

世界戦発表会見でファイティングポーズをとる左から八重樫東、井上尚弥(撮影・山崎哲司)

 大橋ボクシングジムは4日に都内で会見を開き、5月21日に有明コロシアムでダブル世界戦を行うと発表した。

 2階級制覇のWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)は挑戦者に同級2位リカルド・ロドリゲス(米国)を迎えての5度目の防衛戦に臨む。井上は12勝(10KO)、ロドリゲスはメキシコ出身で16勝(5KO)3敗。

 3階級制覇のIBFライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)は、暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)に対して3度目の防衛戦となる。八重樫は25勝(13KO)5敗、メリンドは35勝(12KO)2敗。

 なお、前日5月20日には同じ有明コロシアムで、WBA世界ミドル級タイトルマッチに臨むロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)をメインイベントにしたトリプル世界戦が開催される。2日連続、合計5つの世界戦が予定されている。

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大橋会長、井上尚弥の最速王者を「確信」

ジム開設20周年パーティーで大橋会長があいさつ(撮影・山崎安昭)

 大橋ボクシングジム(大橋秀行会長)は15日、横浜市内のホテルでジム設立20周年の記念祝賀会を開催した。

 大橋会長が東日本ボクシング協会の会長就任7年も記念する同パーティーには、新旧の世界王者ら約500人の来賓が集まった。

 現在、ジムにはWBC世界フライ級王者・八重樫東(30)、WBA女子世界ライトミニマム級王者・宮尾綾香(30)が在籍。4月6日には東京・大田区総合体育館で、東洋太平洋ライトフライ級王者・井上尚弥(20)がプロ6戦目の日本最速記録で世界挑戦するなどジムも勢いに乗っている。 大雪の中、祝賀会を無事に開催できた大橋会長は「この日を一生忘れません。お集まりいただき、ありがとうございます。本日、歴史的な大雪があり、私は(井上)尚弥が歴史的な(日本最速)記録をつくることを確信しました。これからも世界王者を10人、20人と生み出していくつもりです」とあいさつしていた。

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