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井上尚弥「ピリピリ感出てきた」勝負靴届き戦闘態勢

ミットを打つ井上尚弥(撮影・鈴木正人)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「勝負シューズ」を手に入れ、早くも戦闘モードに入った。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、18日に横浜市の所属ジムで練習を公開。16日に届いたばかりのグレーの新シューズの感触を確かめた。

   ◇   ◇   ◇

履き心地を確かめながら靴ひもを結んだ。16日に手元に到着したメッシュのボクシングシューズは、今回の決勝に備えて頭に浮かんだ色というグレーがベース。勝負アイテムを着用すると、自然と井上尚の気持ちも躍動した。

約15キロの重りをかけたタオルを口で持ち上げて首周囲を鍛え、大型のドラムミットを強く打ち込むフルパンチを報道陣に披露。「練習公開の時には、あまり見せていない練習ですね。普段からこういう打ち方していたらパンチ力もつく。調子がいいぞっていうところを見せました」と余裕十分のムードを漂わせた。

ドネアと動きが似たWBO世界スーパーバンタム級2位アルバラート・パガラ(25=フィリピン)とのスパーリングは22日に打ち上げる予定。今後は試合直前まで報道陣シャットアウトで練習を公開しないという異例の方針を示した大橋秀行会長(54)は「ドネア戦に集中させたいと思います。スパーリングも波がなくてずっと調子がいい。パンチの精度も上がっているし、ピリピリ感も出てきた」と満足そうに調整ぶりを見つめた。

高校時代からファイトスタイルを参考にしてきたドネアとの対決となる。「もう頭の中にドネアが入っているので戦いやすい」と言い切る井上尚は「前回よりも成長したかは、すべて11月7日に試されている。いい内容で勝てば、前よりも成長したと感じられる。まず結果を出したい」。決勝まで、残り約3週間。確実に大一番の準備を整えながら、総仕上げに入る。【藤中栄二】

井上尚弥のシューズ(撮影・鈴木正人)
ドラムミットを打つ井上尚弥(撮影・鈴木正人)
15キロの重りで首を鍛える井上尚弥(撮影・鈴木正人)

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シルバー井上尚弥「客入りは過去最大」チケット完売

公開練習でサンドバック打ちをする井上尚(撮影・佐藤成)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が2万枚超のチケット完売に気持ちを高ぶらせた。11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、8日に横浜市の所属ジムで練習。大橋秀行会長(54)は試合チケットがすべて売り切れたことを明かした。

9月2日から発売開始され、2度の追加販売があった2万枚超とされるチケットが完売した。1年前、WBSS1回戦に臨んだ横浜アリーナの1万人満員が過去最高の観客数だったこともあり、井上は「客入りは過去最大。2万人の前に出たらどう感じるか。楽しみですね」と声をはずませた。大橋会長は「最初の販売は17分で売り切れた。2回の追加もしたので、当日券は出せません」と説明。異例の“完全完売”にうれしい悲鳴を上げた。

大一番まで1カ月を切り、練習前にはヘアカットに足を運んだ井上は髪色をゴールドからシルバーに変更。今月から「集中するために」と家族と離れ、ホテル暮らしも開始するなど、戦闘モードに入った。【藤中栄二】

公開練習で懸垂する井上尚。鍛え抜かれた背筋がくっきりと浮き上がった(撮影・小沢裕)

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井上尚弥が最終調整「ドネアの影武者」加えスパー

セルバニアを相手にスパーリングする井上尚弥(左)(撮影・柴田隆二)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「ドネアの影武者」との最終調整に入った。11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、4日に横浜市の所属ジムで練習。ドネアと動きが似たWBO世界スーパーバンタム級2位アルバラート・パガラ(25=フィリピン)とスパーリングを開始したと明かした。

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自然と井上の声がはずんだ。新たな練習パートナーのパガラとの実戦トレに確かな感触と刺激があった。3日に4回のスパーリングに臨み、初めて拳を交えた井上は「圧(力)のかけ方、カウンターの取り方がフィリピン人独特のものがある。良い練習ができそう」と充実の笑みを浮かべた。

所属ジムの大橋秀行会長(54)が数選手の動画チェックを重ね、ドネアのファイトスタイルに似ていることからパガラを練習パートナーにリストアップした。現在は世界ランク2位で、すぐにでも世界挑戦可能な実力者だ。同会長は「本当にドネアに似ている。ドネアの影武者だよ」と確かな手応えを口にした。

パガラは昨年、ドネアのスパーリング相手を計6回務めたという。両者とスパーリング経験を持つパガラは「井上の方がドネアよりもパワーとスピードもある。左ボディーをはじめ、すべてのパンチがいい」と太鼓判を押した。世界挑戦経験のあるフィリピン人の元WBOアジア太平洋フェザー級王者ジェネシス・セルバニア(カシミ)もパートナーに加え、井上は23日まで週3回ペースでスパーリングする予定。WBSS決勝へ、綿密なドネア対策を続ける。【藤中栄二】

井上尚弥(右)はスパーリングパートナーのアルバート・パガラと記念撮影に納まる(撮影・柴田隆二)

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京口成長感じた心意気、最後までKO狙い/大橋秀行

久田を判定で下し防衛した京口(撮影・奥田泰也)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。

  ◇  ◇  ◇

「自分がライトフライ級をけん引していくんだ」との心意気が、京口のファイトに乗り移っていた。ファイタータイプの久田に対し、足を使って動き、距離を取ってパンチを当てることも選択できた。だが、あえてしなかったのだろうと推察する。面白い試合をやろうと、序盤から距離を取らずに攻めていたのが印象的だった。

9回に奪ったダウンも、右アッパーからの右フックは、体幹が強くなければできない動きだった。最終12回にバックステップを使い、動きに緩急をつけながらKOのチャンスをうかがう姿勢にも、王者のさらなる成長を感じた。あえて課題を言うならばKOができなかったことぐらいだろう。

今回は京口のプロらしく打ち合う姿勢が、久田の持ち味も引き出したのだと思う。アッパーやカウンターの右には、王者攻略の研究の成果が出ていたし、この世界戦実現のために協力してくれた人たちの思いを、すべて背負っている戦いぶりだった。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者、大橋ジム会長)

タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

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井上尚弥がスパーリングで「ロマチェンコ超え」

練習を終え、笑顔で取材に応じる井上尚(撮影・足立雅史)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「ロマチェンコ超え」を果たした。WBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)に向け、27日に横浜市の所属ジムで練習。スパーリング相手として約1カ月間の日程で呼んだ米老舗誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の王者)1位で3団体統一ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)の練習パートナー、ジャフェスリー・ラミド(19=米国)からダウンを奪ったことを明かした。

20年東京五輪米国フェザー級代表候補のラミドは昨年から2度、ロマチェンコの合宿に招待されていた。通常より1分多い1回4分間設定のスパーリング方式で1日に9回を担当。計130回のうち、1度だけダウンを喫した経験がある。今回、井上は計20回ながらも24日のスパーリングの際、左ボディーでダウンを奪った。井上本人は「4回目で良いボディーが入りましたね」と淡々と振り返るが、ラミドは「ジャブが強い。ロマチェンコと井上は2人ともすごい。戦い方は違うが、2人とも王者になる理由を持っている」と実力に遜色がないことを口にした。

所属ジムの大橋秀行会長(54)は「一言だけ。尚弥はロマチェンコを超えた、とだけ言います」と1カ月間のスパーリングを総括した。来月から母国で東京五輪予選を控えるラミドはラウンドごとに戦術を変えるスキルがあり、ドネアとタイプは違うものの、WBSS決勝に備えた十分なトレーニングを積めた様子。井上は「ドネアもキャリアあるし、ラウンドごとに戦術を変える。対応力は絶対に練習になる」と手応えを口にしていた。

練習を公開し、力強いミット打ちを見せる井上尚(撮影・足立雅史)

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大橋ジムのホープ森且貴、決勝進出もKOできず反省

東日本新人王ミニマム級決勝進出を果たした大橋ジムのホープ森且貴

<プロボクシング:東日本新人王準決勝4回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

ミニマム級準決勝で、大橋ジムのホープ森且貴(19)が決勝進出を決めた。初鹿健吾(27=八王子中屋)と拳を交え、3-0の判定勝利を収めた。

序盤から距離を詰めて左ボディーをねじ込み「感触があった」と左フック、右ボディーで攻め込んだ。2回には左フックでダウンを奪取。試合の主導権を握ったが「前に前にではダメ。バックステップを交ぜていきましたが、倒したいと力んでしまった」とKOできなかったことを反省した。

今回、担当する佐久間史朗トレーナー(48)が他選手以上に時間を割いてジムワークをサポートしてくれたという。森は「その恩返しをしたかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。これで4勝(1KO)無敗の通算戦績。所属ジムの大橋秀行会長(54)から「最軽量級なのだからKOしないと注目されないぞ」との指令を受けていたこともあり「倒したかった。まずKO率50%以上にしたいですね」と口調を強めた。

幼少時代から空手道場に通い、小、中学校と全国大会での優勝経験もある。茅ヶ崎北陵高からボクシングを始め、全国総体などに出場した。卒業後に兄元貴さん(22)が通っていた大橋ジムの門をたたき、元3階級制覇王者八重樫東、WBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥ら同門の先輩王者の背中を追っている。27日に控える別ブロックの準決勝、縄井愁(ワタナベ)-馬場裕一(FLARE山上)と勝者と11月3日、東京・後楽園ホールで拳を交える。森は「倒せるところをみせたい」と決意を口にした。

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井岡2世・桑原拓「収穫」世界ランカーを初めて撃破

プロ6戦目でメイン登場し、世界ランカーを下した軽量級ホープの桑原拓

<プロボクシング:51キロ契約体重8回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール

軽量級のホープ桑原拓(24=大橋)が世界ランカーを初めて撃破した。WBC世界ミニマム級13位、IBF世界同級12位ジョナサン・レフジョ(26=フィリピン)と拳を交え、3-0の判定勝利で初めて任されたメインを締めくくった。17年に現WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)と東洋太平洋ミニマム級王座を争った経験豊富な世界ランカーに対し、2回以降に5連打、7連打、8連打と猛ラッシュ。7回には右アッパーでダウンを奪った。「世界ランキングに入る選手に完勝できたことは収穫」と口にした。これで通算戦績は7勝(4KO)無敗となった。

4階級制覇王者井岡一翔と同じ興国高-東京農大に進み「井岡2世」と呼ばれる。これで世界ランク入りも濃厚だ。所属ジムの大橋秀行会長は「ディフェンスが良い相手だったので判定でも良いとは話していた。ただこのペースなら7、8回で仕留めないと軽量級では人気が出ないから」と注文も忘れなかった。

12月2日、東京・後楽園ホールに次戦が予定される桑原は「コンビネーション(パンチ)の中で、10の力で倒せるパンチも打っていかないといけない。(同門の)井上尚弥さんの体の強さなどを見て勉強したい」と課題を口にした。大橋会長は「来年には何かしらのタイトルに挑ませたい。日本、東洋太平洋、WBOアジア太平洋のいずれかで」と将来性に期待を寄せていた。

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井上尚弥いとこ浩樹2冠狙う「世界ランクに入る」

WBOアジア太平洋王座に挑む日本スーパーライト級王者井上浩樹

ボクシング兄弟世界王者となる井上尚弥(26)拓真(23)のいとこ、日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=すべて大橋)が「御前試合」で世界挑戦につながる2冠奪取を狙う。

12月2日、東京・後楽園ホールでWBOアジア太平洋同級王座決定戦に出場。同級7位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)と王座を争う。WBO年次総会(12月3日開幕、東京ドームホテル)の開幕前日、フランシスコ・バルカルセル会長ら同団体首脳が来日中にWBO地域王座に挑戦する。

いとこの井上兄弟に続き、世界王者を目指す井上は「プレッシャーは感じるけれど(WBOの)上の人にアピールできるように面白い試合をしたい。このベルトを取れば世界ランキングに入れるのではないか。何が何でも世界ランクに入りたい」と強い意気込みを示した。

既にいとこの兄弟2人は世界王者を獲得。大橋秀行会長から「来年末ぐらいには」と世界挑戦のチャンスを考えてもらっており、気持ちは高揚するばかりだ。日本王座は返上せず、保持したまま、2冠獲得を狙う井上は「(いとこ兄弟は)刺激になっています。負けないように。来年の(世界挑戦したい)思いはある」と決意を口にしていた。

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井上尚弥「気合入る」決勝チケット平日でもほぼ完売

兄弟そろっての勝利を誓い合う井上拓真(左)と井上尚弥(撮影・大野祥一)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、5階級制覇王者となるWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と激突するワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)のチケットが6日、完売間近となった。

2日からの一般発売分が大橋ジム公式サイトでは開始17分で売り切れ、ローソンチケットも完売。大橋秀行会長は6日から追加チケットを販売を始めたことを明かした。

同日、横浜市の所属ジムで練習を公開した井上は「平日の木曜日ということもあって(売れ行きが)どうかなと思っていたけれど、このトーナメントの注目度を感じます。気合が入ります」と声をはずませた。WBC同級暫定王者の弟拓真(23=大橋)が臨むWBC世界同級王座統一戦とダブル世界戦が実現したこともあり「今回、拓真と一緒で同じバンタム級で同じ世界戦なので気合は入りますね」と発奮材料にしていた。

公開スパーリングでパンチを放つ井上尚弥(撮影・大野祥一)

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田中恒成カウンター右ボディーは圧巻の技/大橋秀行

ゴンサレス(左)にTKOで勝利しガッツポーズをする田中恒成(撮影・森本幸一)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ

王者田中恒成(24=畑中)が2度目の防衛に成功した。

同級1位ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)との指名試合に7回TKOで勝利。王座奪取の木村翔戦、宿敵田口良一とのV1戦と激闘2連戦後の“落とし穴”をクリアした。

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実に高性能なカウンターパンチを見せてもらった。最初のダウンを奪った3回のシーンだ。挑戦者の右ストレートに合わせ、田中がすかさず出した右ボディーストレートは圧巻のテクニックと言っていい。相手の拳を回避しながら強烈な一撃を腹部に打ち込んだ一連の流れは、やはり並の王者ではないと感じさせた。

試合展開を分析しながら早めに攻めどころを見つけた部分も評価したい。1、2回とロープ際やコーナーに追い込んだが、相手が冷静に対処し、カウンターを狙ってきた。ここで顔面ではなく、ボディーにパンチを集めた判断が良かった。すべてボディーでダウンを奪ったところに、それが証明されている。

惜しむらくは4回に接近戦から左フックでダウンを許してしまった点。そして続く5回に焦りからか、パンチに力みが出てきたところが課題だろう。ただ今回は世界戦で初対戦というサウスポーに対して技術的に上回り、TKOで下した意味は大きい。また1ランク上の王者になったと思う。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

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井上尚弥戦チケット発売は8月下旬以降 会長明かす

井上尚弥

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者となるWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に臨むことが7日(日本時間8日)、WBSS公式サイトで正式発表された。

今回の正式決定を受け、横浜市の大橋ジムには営業開始からチケットの発売時期、券種、入手方法、他対戦カードなどの問い合わせが殺到した。同ジムによれば、現時点で座席の総数を含めて検討中だという。大橋秀行会長は「チケット発売は早くても8月下旬か、それ以降の発売になるでしょう」との見通しを明かした。

最大で3万人以上の収容人数となるさいたまスーパーアリーナだが、WBSSはリングサイドに数多くの大型ライトを設置し、特殊なライトアップで試合を盛り上げている。井上-ドネアのWBSS決勝という注目の一戦も、演出上のことも考慮に入れ、従来よりも座席総数が制限される可能性が出てきた。

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井上尚弥、ドネアとは「戦う運命にある」と大橋会長

19年5月、決勝で対戦するノニト・ドネア(右)と記念撮影する井上尚弥

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者となるWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に臨むことが7日(日本時間8日)、WBSS公式サイトで正式発表された。

井上がドネアと対峙(たいじ)するのは「運命的」だったと言っていい。WBSS公式サイトで、大橋秀行会長は「モンスターの名前で知られる井上、そしてドネアはこの競技のレジェンドです。いつも両者はリングで戦う運命にあると感じていました」とコメント。5年前、井上はドネアから秘策を伝授してもらい、2年前には同会長が横浜市内で偶然、ドネアと再会。一緒に寿司を食べたことなどをなつかしく振り返ったような内容だった。

14年11月。21歳だった井上はWBC世界ライトフライ級王座を返上し、同年12月、当時のWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する時期だった。そこでテレビ解説などのために来日中だったドネアと大橋ジムで対面。ナルバエスに勝利したドネアから攻略法を伝授された。

「コンビネーションが突破口になる。右のストレートに合わせてくるジャブを注意した方がいい」など具体的なアドバイスをもらっていた当時の井上は「世界のトップ選手に攻撃や守備のパターンを聞けて、とても収穫になった」と自信を深めていた。あれから5年が経過しても、井上の脳裏には、当時のドネアの印象が残っている。

11月7日のWBSS決勝へ、6日から大橋ジムで本格的なスパーリング開始した井上は「ドネアはデカいな、という印象。あの時はドネアがスーパーバンタム級やフェザー級の頃で、自分がスーパーフライ級に上げたてだったのでデカイというイメージありましたね」としみじみと口にした。当時は5階級制覇王者と拳を交えることは「考えてもいなかった」とあらためて口にした井上は真っ向勝負できる自信をのぞかせる。

5月18日のWBSS準決勝勝利後、ドネアと並んでフェースオフしており「今はドネアも絞っているので。体のデカさは感じなかったですね」と対戦相手として見据える。今月中には日本でWBSS決勝会見も開催される見通し。WBSSを運営するコモサのカレ・ザワーランド氏は「(優勝副賞のムハマド)アリ・トロフィーはライジングサンの口に到着する。なんという決勝、なんという決着でしょう。11月7日、どちらがトロフィーを上げるのかが待ちきれません」とWBSS公式サイトでつづった。階級最強を決めるトーナメント決勝の機運は、一気に高まってきそうだ。

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井上尚弥「切磋琢磨できる」兄弟ダブル世界戦を歓迎

大橋ジム後援会主催パーティーであいさつするWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥。右後方は弟でWBC世界同級暫定王者の拓真

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26)、WBC世界同級暫定王者の弟拓真(23=ともに大橋)が初めてとなる兄弟ダブル世界戦実現に大きな期待を寄せた。

18日に横浜市内で開催された大橋ボクシングジム後援会パーティーに出席。大橋秀行会長から井上尚が11月に臨むことになった階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で拓真とのダブル世界戦プランが明かされた。

井上兄弟同時出場は昨年5月以来、1年以上遠ざかったいることもあり、兄尚弥は「仕上げる日が一緒になるので切磋琢磨(せっさたくま)できていいですね」と歓迎した。初防衛戦を終えたWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦が予定されている拓真は「決まればひさびさ(の兄弟出場)なので。自分も世界戦で一緒にやれるのは夢だったので、結果を出したい」と期待。既に元五輪代表のサウスポー対策を進めており「相手はオリンピアン。アマの経験もあるし、うまくて強い」と警戒していた。

大橋ジム後援会パーティーに出席した井上尚弥(左から2番目)、弟拓真(同3番目)、八重樫東。右端は大橋会長、左端は井上真吾トレーナー

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井上尚弥のWBSS決勝は11月内定、ドネアと対戦

井上尚弥(2019年6月26日撮影)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が臨む階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝は11月開催に内定した。18日に横浜市内で開催された大橋ボクシングジム後援会パーティーに出席した大橋秀行会長が明かした。同会長は「開催地は決まっていないが、11月にやることになっている。交渉は大詰め。第4コーナーを回っています。WBSS決勝に向けて全力を挙げていきたい」と説明した。

井上はWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とWBSS決勝に臨むことが決まっている。またWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦が予定されているWBC暫定王者の井上拓真(23=大橋)との兄弟ダブル世界戦となることも「視野に入れています」と明らかにした。

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村田のアルバレスやゴロフキン戦現実的に/大橋秀行

2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

◇  ◇  ◇

感動した。すごいものを見せてもらった。やっぱり村田は持っている。ミドル級で大差負けからの再戦に大方はブラント有利の予想。それに勝つだけでなく、2回で倒しきった。歴史に残る試合だ。

最初のゴングでブラントは走って出てきた。初防衛もして、より強くなり、自信も持って攻めてきた。これに対して、村田は腹をくくって前に出た。心意気、ハートが違った。

パンチをもらっても前に出た。前戦では、パンチをもらうと前に出られず後手に回った。しかし、この日は負けずに迎え撃ち、前に出てプレッシャーをかけた。打たれても距離をつぶし、追い足もあり、ボディーもよく、重戦車のよう。1回で勝てると思った。

この勝利でボクシング界は“半端ない”盛り上がりとなるはず。村田もまだまだいける。アルバレスやゴロフキン戦も、夢でなく現実的になった。

以前は世界戦といえば悲壮感があった。井上尚弥と村田の2人はそんなそぶりもなく、リングで集中して結果を出す。他競技で活躍する選手もそう。これからの日本を支え、変えていく存在といえる。ボクシングの魅力、すごみを存分に見せてくれ、お礼を言いたい。(元WBA、元WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

村田諒太はロブ・ブラントに勝利し笑顔で会見する(撮影・加藤哉)

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村田諒太、本来の攻撃力爆発で雪辱へ/運命の再戦3

前日計量を終えブラント(右)とフェイスオフする村田(撮影・加藤哉)

ボクシングWBA世界ミドル級4位村田諒太(33=帝拳)がホームの日本で挑戦する注目カード、ロブ・ブラント戦を「運命の再戦」と題し連載する。

   ◇   ◇   ◇

村田-ブラント第1戦はパンチ数の差が浮き彫りになった。米ボクシングデータ統計・分析会社「COMPU BOX」の調査で、村田のパンチ数が774発に対し、ブラントは1262発。うちヒット数も村田の180発に対し、ブラントは356発と2倍に近い数値をマークしていた。

しかし村田は「ボクシングは相対的なもの。前回のようにガードをあげて『打って下さい』みたいだったらボクだって10回でも、20回でも打てます」と気にしていない。確かにヒット率はブラント第1戦が31・1%だったのに対し、18年4月のブランダムラ戦は59%、17年10月のエンダム戦も56・5%と5割を超えた。前回のブラント戦のパンチ数は村田の不調を表すデータでもあった。

元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(大橋ジム会長、本紙評論家)は「持ち味の前に出て圧力をかけ、つぶしにいけばいい。日本開催の今回はブラントの体力が削られる」と分析。村田本来の攻撃力が爆発すれば、運命の再戦でリベンジは成功する。【藤中栄二】(おわり)

前日計量を終えガッツポーズを見せる村田、右はブラント(撮影・加藤哉)

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井上尚弥いとこ浩樹「テッペン取る」初防衛戦に集中

7月1日の初防衛戦に向けた前日計量をクリアした日本スーパーライト級王者井上浩樹(左)と挑戦者の同級8位池田竜司

ボクシング日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=大橋)が英グラスゴー遠征効果で初防衛成功を狙う。

7月1日、東京・後楽園ホールで同級8位池田竜司(24=竹原&畑山)とV1戦を控え、6月30日に都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、井上はリミット(63.5キロ)、池田は200グラム少ない63・3キロでクリアした。

今年4月に同王座奪取後、5月にはいとこのWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝をサポートするため、一緒に英グラスゴーに遠征。バンタム級とダブル世界戦だったスーパーライト級WBSS準決勝を視察した。IBF同級3位のジョシュ・テイラー(英国)が同王者イバン・バランチク(ベラルーシ)に判定勝ちし、王座獲得した瞬間を見届けた。

井上は「ボクの足りないところをたくさん持っていた。自分ならこうするけれど、スタミナが持たないだろうなと思った動きを(テイラーは)最後までしていた。世界とはこういうものだと思いました」と振り返る。帰国後はスタミナ強化のために水泳トレなども導入し、ボクシングに対する姿勢にも変化があった。井上は「大橋(秀行)会長に『この間の試合をみて刺激を受けたな。単純だな』と言われて。本当に会長の言うとおりで。図星です」と触発されたという。

「コンディションはバッチリ。インパクトのあるボクシングを目指したい。上を行きたい気持ちもある。やるからにはテッペンを取りたいので」。いとこの尚弥、拓真の世界王者兄弟に続くため、まずは4月に奪ったばかりの王座の初防衛に集中する。

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井上尚弥、来月中旬メドにWBSS決勝の会場決定へ

5本のベルトを体に巻き付けガッツポーズする井上(撮影・河田真司)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が年内に臨む予定のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝の会場について、所属ジムの大橋秀行会長(54)は25日、来月中旬を目標に決める方針を示した。

同会長は「村田諒太選手の世界戦(7月12日)あたりを目標に試合会場、日程などを決められば。まもなく決まると思います」と明かした。WBSS決勝の相手となる5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)は米西海岸が拠点。ただ来日経験も多く、同じアジア勢でもあるため、日本開催にも柔軟に対応できるという。

WBSS主催者はスーパーライト級、クルーザー級を含めた3階級の決勝開催地の興行権を世界各国に売り出している。運営資金を集めたいWBSSは高額提示する開催地を選択するため、オイルマネーが豊富な中東なども候補に挙がっている。

父でトレーナーの井上真氏(左)とミット打ち練習をする井上尚(撮影・河田真司)

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井上尚弥が世界団体5本ベルト披露「歴史感じる」

自ら5本のベルトをリングロープに掛け、指をさして写真に納まる井上(撮影・河田真司)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が25日、横浜市内の所属ジムでプロ18戦で獲得した世界主要団体など計5本のベルトをお披露目した。WBA、WBC、IBF、WBOの4団体に加え、1922年創刊で歴史と権威のある米老舗ボクシング誌ザ・リング認定のバンタム級ベルトが先週届き、コンプリートした世界的な全ベルトを並べた。

井上は「自分もこうやってベルトを並べたのは初めて。重圧というか、やってきた歴史を感じました。最初にWBCのタイトルを取ってWBO、WBA、IBFと取りましたが、それぞれ思い出があります。これに満足しないで頑張りたいです」と決意を新たにした。

主要4団体のベルト制覇は過去に36戦目で高山勝成が成し遂げたが、5本のベルトの獲得は日本人初となった。所属ジムの大橋秀行会長は「ベルトをみてやり遂げたなと思う。しかし、またあらためてここからがスタートです」と強調した。

井上は14年4月、当時の日本最速となるプロ6戦目で初世界王座となるWBCライトフライ級ベルトを獲得。8戦目となる同年12月にはWBO世界スーパーフライ級王座を奪取し、2階級を制覇。16戦目の18年5月にWBA世界バンタム級ベルトを奪った。昨年10月から階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦。今年5月のWBSS準決勝では、ザ・リング認定ベルトも懸けられ、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下し、一気に全ベルトを手中にしていた。

年内に予定されるWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBSS決勝に向け、大橋会長は「日時、会場はまもなく決まると思います。このベルト5本とはまた違ったベルトも狙っていきたい」とサポートを約束していた。

★世界主要ベルト★

◆WBA(世界ボクシング協会)1921年発足。本部はパナマ。52年に日本ボクシングコミッション(JBC)認定。全米ボクシング協会が母体。62年に現名改称。ヒルベルト・メンドーサ会長。

◆WBC(世界ボクシング評議会)1963年発足。本部はメキシコ。70年にJBC認定。加盟国がもっとも多い世界最大王座認定団体として知られる。マウリシオ・スライマン会長。

◆IBF(国際ボクシング連盟)1988年発足。本部は米国。13年にJBC認定。ニュージャージー州に本部がある米唯一の団体。ダリル・ピープルズ会長。

◆WBO(世界ボクシング機構)1988年発足。13年にJBC認定。元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)が最初に獲得した王座として有名に。フランシスコ・バルカルセル会長。

◆ザ・リング 1922年創刊の米老舗ボクシング誌。創刊から独自に各階級ランキングや王者を選出、認定する。階級を超越したパウンド・フォー・パウンドも決めている。ダグ・フィッシャー編集長。

5本のベルトを披露する井上尚 2019/06/25
質問に笑顔で答える井上(撮影・河田真司)

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井岡魂のラッシュ、パワー不足はもう解消/大橋秀行

パリクテ対井岡 10回、井岡はパリクテからのTKO勝ちで4階級制覇を達成しコーナートップで雄たけびを上げる(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇千葉・幕張メッセ

WBO世界スーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)が、再挑戦で日本男子初の4階級制覇を達成した。同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)との王座決定戦。長身で強打の強敵を相手に技術を生かして10回1分46秒でTKO勝ちした。

   ◇   ◇   ◇

最後にみせた井岡のたたみかけは素晴らしいものがあったと思う。身長、リーチ差のある相手のペースになるかと思われたが、相手との距離感をつかみ、徐々にパンチを当て、右アッパーまでヒットさせ、次第に自らのペースに引き込んでいた。仕留め切り、終わって見れば必然のTKO勝ちのような展開だった。7回のパンチ連打で疲れたパリクテの失速が早かったこともあるが、それを差し引いても既にパリクテは攻め手がなかったように思う。

大みそかのニエテス戦で感じていた井岡のスーパーフライ級でのパワー不足は、もう解消されていたと言っていい。日本男子初の4階級制覇を達成した後、まずは指名試合をクリアすることになると思う。私は井岡のその後を楽しみにしている。まず私の大橋ジムには井岡と同じ階級で4階級制覇を狙う八重樫東がいる。ミニマム級王座統一戦で1度対戦していますが、ぜひ八重樫の挑戦を受けてほしいと思います。(元WBA、元WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

パリクテ対井岡 連打を放ちTKO勝ちした井岡(右)(撮影・滝沢徹郎)

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