上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

「大波3兄弟」三男の若隆景が7連勝、新入幕有力に

2019年8月10日、地元福島市で行われた巡業に参加した「大波3兄弟」の、左から長男・若隆元、次男・若元春、三男・若隆景

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

西十両3枚目若隆景が来場所の新入幕を有力にした。前半戦で2勝と振るわなかったが、破竹の7連勝締め。

体重125キロと関取衆では細身ながら「押し込まれる場面が少なかった」と、今場所を振り返った。荒汐部屋「大波3兄弟」の三男。「今場所は兄2人(長男の幕下若隆元、次男の幕下若元春)が勝ち越しているので良かった。3兄弟で頑張りたいと思っている」と笑顔を見せた。

関連するニュースを読む

若隆元ら大波3兄弟が初の同時地元巡業「うれしい」

地元福島市で行われた巡業に参加した「大波3兄弟」の、左から長男・若隆元、次男・若元春、三男・若隆景

大相撲の夏巡業は10日、福島市で行われ、同市出身の東幕下26枚目若隆元(27)、西幕下5枚目若元春(25)、東十両4枚目若隆景(24=いずれも荒汐)の3兄弟が、初めて同時に地元巡業に参加した。3人とも7月名古屋場所では勝ち越し。稽古や取組では3人に、ひときわ大きな拍手と歓声が起き、そろって「うれしい」と感謝した。

番付では三男が最上位で、次男、長男が続く、年齢とは逆転の状態だけに、長男の若隆元は「悔しさの方が大きい。早く弟に追いつけるようにしたい」と、新十両を目標に掲げた。次男の若元春は、名古屋場所では、わずかに再十両を逃し「十両に戻って、福島に戻ってきたかった。来場所は、いい位置にいると思うので、早く十両に戻りたい」と力説。三男の若隆景は、兄2人について「心強いし、ありがたい」と、精神的支柱としてはもちろん、稽古相手としても存在に感謝した。新十両から名古屋場所まで、8場所連続で十両に定着しているだけに「新入幕を目指して頑張ります」と、番付では3兄弟の先頭を走り続ける意気込みを語った。

関連するニュースを読む

若隆元が無傷3連勝、3代目若乃花らおっつけ手本に

朝興貴(右)を寄り切りで破る若隆元

<大相撲春場所>◇5日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪

福島市出身で荒汐部屋「大波3兄弟」の長男、西幕下24枚目若隆元(27=荒汐)が3番相撲で快勝し、1番相撲から無傷の3連勝を飾った。

左を差し、力強い右おっつけで東22枚目朝興貴(28=高砂)を電車道で寄り切った。おっつけの参考は元大関栃東、3代目元横綱若乃花。

「2年前から今の攻め方が形になってきた」。今場所から次男の新十両若元春の付け人を務めているため、弟の対戦相手を研究する機会が多い。「(十両の取組は)勉強になっています。残りも一番一番頑張ります」と、気を引き締めた。

朝興貴(右)を寄り切りで破った若隆元(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

若元春は感激「テレビで見た人」安美錦から関取1勝

安美錦(右)に寄り倒しで勝利した若元春(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇2日目◇11日◇エディオンアリーナ大阪

新十両の西十両10枚目若元春(25=荒汐)が、記念すべき関取初勝利を挙げた。大ベテランの西11枚目安美錦を寄り倒し。待望の初日を出し「落ちついていた。バタバタすることもなかった」と、満面の笑みを見せた。

テレビの中の存在から白星を奪った。鋭い出足で安美錦に土俵際まで押し込まれたが、相手が引いて呼び込んできたところで迷わず前に出た。勝利よりも先に「すごい人と戦うことがめちゃくちゃ光栄だった」と、40歳ながら関取として在位する相手に敬意を払った。安美錦は00年初場所が新十両。「テレビで見た人が土俵に立っている、そして自分も同じ土俵にいる。そういう人とやることが満足です」と話し、関取の地位を実感した。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男。この日は三男の東5枚目若隆景(24)も勝ち、アベック白星となった。若元春の付け人は、長男の西幕下24枚目若隆元(27)が務める「一番頼りになる存在」と信頼は絶大。長男が十両に上がれば3兄弟関取となるだけに「僕としても(関取に)上がってほしい」と話しながら、「上がったら付け人じゃなくなっちゃうけど…」と複雑な心境を明かした。

若元春(上)に寄り倒しで敗れる安美錦(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

珍事?兄弟関取が十両に3組 過去には横綱貴乃花も

若花田(左、後の横綱3代目若乃花)と貴花田(後の横綱貴乃花)(92年9月29日撮影)

史上20組目の兄弟関取が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、若元春(25=荒汐)の新十両を決めた。荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の若隆景(24)に続く昇進。

◆兄弟関取メモ 来場所は兄弟関取が十両に3組もいる珍しい事態となりそうだ。十両28人の中に新昇進の若元春と弟の若隆景、再十両の貴ノ富士と双子の弟貴源治、さらに英乃海と翔猿の兄弟が名を連ねる見込みだ。過去には1991年九州場所から6場所にわたって、若花田(後の横綱3代目若乃花)と貴花田(後の横綱貴乃花)、逆鉾と寺尾、小城ノ花と小城錦の兄弟関取3組が幕内と十両にいた例がある。兄弟幕内は史上10組いて、兄弟横綱は「若貴兄弟」しかいない。

関連するニュースを読む

新十両若元春「甘かった」兄弟子蒼国来の言葉で奮起

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で春場所(3月10日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、若元春(25=荒汐)の新十両を決めた。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の若隆景(24)に続く昇進。新十両は他に霧馬山(22=陸奥)、再十両に大成道(26=木瀬)、貴ノ富士(21=千賀ノ浦)が決まった。

喜びより安心感がにじみ出た。東京・中央区の荒汐部屋で行われた会見。若元春は「長い間皆さんに期待してもらった分、待たせてしまった」と打ち明けた。11年九州場所の初土俵から約7年。入門2年目に幕下優勝を果たしたが、そこから時間がかかった。「甘かった。すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」。幕下上位で足踏みし、師匠の荒汐親方(元小結大豊)も「ここ3、4年は稽古に身が入っていなかった」と振り返る。出稽古に来た他部屋の親方にも「もったいない」「もっと稽古をすれば」と言われる始末だった。

手をさしのべたのは同部屋の蒼国来(35)だった。場所前の正月前後、若元春を呼び出してハッパを掛けた。「もっと自分のことを考えろ」。尊敬する兄弟子の言葉を受け奮起。師匠も「姿勢が変わった」と目を見張る場所前の稽古で、左おっつけと鋭い出足に磨きがかかった。

3兄弟の夢にまた1歩近づいた。兄は幕下若隆元、弟は十両若隆景。祖父は元小結若葉山という相撲一家だ。「(先に昇進した)弟に負けたくない気持ちがあった。3人で上がるのが理想」と、兄弟の絆は強い。

対戦したい力士がいる。平幕阿炎とは年齢も近く、親交がある。新十両を確実にした場所中の夜、カラオケでケツメイシの「仲間」を熱唱され、感動のあまり号泣した。「『待ってるぞ』と言われていた。早く追いつきたい」。阿炎が待つのは幕内。十両を早々と突破する気概だ。【佐藤礼征】

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

関連するニュースを読む

若元春が新十両で史上20組目の兄弟関取「謙虚に」

新十両会見で部屋の看板猫モルを抱きかかえる若元春(撮影・佐藤礼征)

史上20組目の兄弟関取誕生だ。大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)での新十両昇進が決まった若元春(25=荒汐)が30日、都内の部屋で会見を行った。

荒汐部屋「大波3兄弟」の次男で、三男の十両若隆景(24)に次ぐ関取昇進。兄弟関取は18年春場所の貴源治と貴公俊(現貴ノ富士)以来、史上20組となる。3兄弟の長男は幕下若隆元、父は元幕下若信夫、祖父は元小結若葉山という相撲一家。11年九州場所の初土俵から約7年かけて十両昇進を決めた若元春は「長いこと待たせてしまったので、待たせたぶん活躍したい」と、覚悟を語った。

待望の新十両だ。師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「短くても3年は遅かった。稽古に身が入っていなかったから」と辛口。入門2年目の13年名古屋場所で幕下優勝した。そこから三段目陥落も味わうなど足踏み。若元春も「すぐに(十両に)上がれるだろうとテングになっていた」と明かした。意識が変わったのは昨年末。兄弟子の十両蒼国来(35)に「もっと自分のことを考えろ」と説教を受け、稽古に取り組む姿勢が変わった。「もともと力はあったからね」と蒼国来。今場所は幕下上位ながら破竹の勢いで勝ち進み、7戦全勝で2度目の幕下優勝で文句なしの新十両を勝ち取った。

福島市出身。高1での被災時は、長男が入門していた荒汐部屋に次男と約1カ月間避難した経験もある。師匠は「あのときは素直だったんだけど…これからは素直な性格になってほしいね」とブラックジョーク。若元春は「謙虚に頑張っていきたいです」と話した。

新十両会見で師匠の荒汐親方(右)と握手をする若元春(撮影・佐藤礼征)

関連するニュースを読む

豊ノ島3勝「5番勝つ」関取復帰へ残り2番連勝目標

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇16日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

 関脇経験者で西幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風)が、2勝2敗で迎えた今場所の5番相撲に登場した。

 十両と幕下上位に名を連ねる「大波3兄弟」の長男で、同10枚目の若隆元(26=荒汐)と対戦。押し倒しで勝った。今場所は1番相撲から、白星と黒星が交互に並ぶ、いわゆる“ヌケヌケ”が続き、再び白星先行の3勝2敗で3場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

 5月の夏場所も寄り切りで勝っている相手に、立ち合いの踏み込みから圧力をかけた。「(相手は)軽量だから、横の動きだけには気をつけた」と話すように、右にいなし気味に動いた相手をよく見て追い詰め、反時計回りに回り込もうとする若隆元を最後は押し倒した。

 相手のいなしにも「食って負けたら負けたでしょうがない。開き直り勝ち」と迷わず前に出た。12年半も在位した、関取の座から幕下に陥落したのが2年前の九州場所。図らずも今場所と同じ西幕下7枚目の番付だった。その時は4勝3敗で1点の勝ち越しに終わったため、翌場所の番付は1枚しか上がらなかった。

 幕下は15枚目以内なら7戦全勝で十両昇進が確定するが、それ以外は通常、5枚目以内で勝ち越した力士が権利を得る。もちろん他力士の成績や、十両からの陥落力士数の兼ね合いもあるが、十両を目指す力士は当面、5枚目以内を確保したいところ。豊ノ島も「5枚目以内なら違うし、1つの大事なところ」と話すだけに「まずは(4勝目を挙げての)勝ち越しを目指すけど、5番勝って来場所につながるようにしたい。4勝なら5枚目に入らないかもしれないからね」と、残る2番で連勝を目標にする。

関連するニュースを読む

「3本の矢」だ 史上初3兄弟同時関取へ三男が先陣

「大波3兄弟」そろい踏み。長男若隆元(左)、次男若元春(右)に囲まれて笑顔の若隆景(撮影・鎌田直秀)

 大相撲夏場所(来月13日初日、東京・両国国技館)の新十両昇進が決まった福島市出身の若隆景(わかたかかげ、23=荒汐)が、史上初となる「3兄弟同時関取」の夢実現へ飛躍を誓った。東洋大4年時の全日本学生選手権で個人準優勝となり、昨年春場所に三段目最下位格付け出しデビュー。幕下上位で活躍する長男若隆元(26)、次男若元春(24=ともに荒汐)を追い越し、所要7場所で先陣を切る。東日本大震災から復興途上の故郷にも、活気あふれる相撲を届けるつもりだ。

 バチーン! 若隆景が激しくぶつかる肌音が、稽古場に鳴り響く。荒汐部屋名物の外国人見学客が窓の外から、「ワオ」と思わず声を発してしまうほど。兄2人とは、さらに激しさが増す。「兄はもちろんですが、幕下上位の先輩たちと切磋琢磨(せっさたくま)して少しずつ力が付いてきていると思う。正直、こんな早く上がれるとは思っていなかった」。入門時に目標に掲げた兄弟3人での関取。30日の番付発表をもって卒業する黒まわし姿で、「最初に上がるつもりではいました」と笑った。

 しこ名は「すでに3人セットですね。3本の矢です」。戦国大名の毛利元就の三男小早川隆景から命名された。「毛利3兄弟」の毛利隆元、吉川元春にちなみ兄たちも改名した。「井筒3兄弟」と呼ばれた元十両鶴嶺山、元関脇逆鉾(現井筒親方)、元関脇寺尾(現錣山親方)は唯一の関取3兄弟として有名だが、3人同時関取はまだいない。

 高卒で角界入りした兄たちとは違い、東洋大で頭角を現した。4年間で体重は約30キロ増。昨年春場所の新弟子検査で115キロ。さらに122キロまで到達した。今年に入り、初場所で幕下優勝し、春は西幕下筆頭で4勝3敗。「とにかく立ち合いの鋭さを意識してきた。まわしを取れれば一発ではもっていかれなくなった」。大学時代の宿敵、十両の矢後(尾車)や水戸龍(錦戸)との対戦が濃厚だが「同学年には負けたくない。15日間は初めてで勉強になる場所だが、勝ち越しを最初の目標にしたい」と闘志を燃やした。

 高1での被災時は、長男が入門していた荒汐部屋に次男と約1カ月間避難し、稽古をさせてもらった思いもある。福島県力士の新十両は09年秋の双大竜以来、約9年ぶり。「自分たちが、福島を盛り上げる中心的存在になれればいい」。締め込みは青に決定。本名の「大波3兄弟」1本目の矢が放たれる。【鎌田直秀】

 ◆若隆景渥(わかたかかげ・あつし)本名・大波渥。1994年(平6)12月6日生まれ、福島市出身。吉井田小1年から福島県北相撲協会で相撲を始め、柔道や陸上も並行。信夫中時代は全国上位進出はなかったが、学法福島3年時に全日本ジュニア体重別選手権で100キロ未満級優勝。世界ジュニア選手権団体V、個人軽量級準V。東洋大では4年時に全日本学生選手権団体を制覇し、個人も準優勝。得意は右四つ、寄り。181センチ、122キロ。家族は両親と兄2人。父は元幕下若信夫。祖父は元小結若葉山。

関連するニュースを読む

若隆景が幕下V 7戦全勝「同級生に負けないよう」

栃清龍(手前)をはたき込みで破り、幕下優勝を決めた若隆景(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

 6戦全勝が2人に絞られていた幕下は、両者が直接対決。東17枚目の若隆景(23=荒汐)が西47枚目の栃清龍(22=春日野)をはたき込みで破り、7戦全勝で優勝を決めた。昨年夏場所の三段目に続く、2度目の各段優勝となった。

 左おっつけ、左のど輪押しで攻める栃清龍に、冷静に対応。適度な間合いを取り、機を見て絶妙のタイミングではたき込んだ。「おとといぐらいから緊張していました」と優勝を決め、安堵(あんど)の表情。東洋大での実績から昨年春場所、三段目最下位格(100枚目)付け出しでデビュー。4場所連続で勝ち越したが、番付を東幕下12枚目の自己最高位まで上げた先場所、初めて3勝4敗で負け越した。その先場所は、115キロの軽量をつかれ、立ち合いから一気に持って行かれる相撲が多かったという。その反省から「今場所は(相手より)先に踏み込むことを意識した」という。その集中力が優勝に結びついた。

 荒汐部屋の、いずれも幕下に在位する「大波3兄弟」として出世を争う。今場所の番付では次男の若元春(24)が西6枚目で3勝3敗、長男の若隆元(26)が東34枚目で5勝1敗と、関取第1号争いは熾烈(しれつ)を極めそう。来場所は幕下1桁の上位で新十両を狙える位置につく。出世のスピードに追いつけなかった髪も「(千秋楽の)表彰式ではマゲを結えるかもしれない」という。東洋大の同期で、自分は副主将として支えた主将の村田(高砂)は3勝4敗と負け越したため、来場所は番付で抜く。大学のライバルとの出世争いも刺激になる。「矢後(中大→尾車、来場所の再十両は確実)、水戸龍関(日大→錦戸、今場所新十両)の同級生に負けないように頑張ります」と話した。

幕下優勝を飾った若隆景(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む