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炎鵬、25歳誕生日の約束「恋は考えず、金星とる」

25歳の誕生日に、今後の抱負を語る炎鵬(撮影・加藤裕一)

大相撲の京都巡業が18日、京都市の島津アリーナ京都で行われ、平幕の炎鵬(宮城野)が25歳の誕生日を迎えた。

25歳の誓いを「同い年の阿炎(小結)、友風(西前頭3枚目)が番付上位にいる。負けないように三役を目指したい」と掲げ、25歳でやりきる“約束”として「そうですね。金星をとります」と宣言した。

24歳は順風満帆だった。昨年九州場所の西十両10枚目から順調に番付を上げ、最高位の西前頭11枚目で迎えた先場所は9勝6敗。九州場所は前頭の1ケタに突入するのは間違いない。「いろいろ経験させてもらいました。こんなに濃い1年を過ごせるなんて。成長できたなと思います」と振り返った。

一方、角界は結婚ラッシュだ。遠藤、北勝富士、豊山らが次々とゴールイン。炎鵬も25歳と言えば“適齢期”で、今や絶大な人気を誇る力士とあって気になるところだが…。

「予定はないです。彼女もいません。恋ですか? 今は考えてません」と全否定した。ただ、女性に興味がないのか、と問われると「あります」と即答。好きなタイプは「ない」と言いつつ、著名人では「土屋アンナさんとか。小池栄子さんも」と名前を挙げて「性格がサバサバしていて、シンのある人がいい。その人のために頑張りたい、と思わせてくれるような人ですね」と話していた。

25歳の誕生日に、力士仲間らから祝福された炎鵬(撮影・加藤裕一)
25歳の誕生日に、力士仲間らから祝福された炎鵬(撮影・加藤裕一)

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高安「痛みない」左肘負傷で秋場所全休も復活へ精力

秋場所休場の大関高安(右)は巡業合流初日のこの日、十両魁勝に胸を出す(撮影・加藤裕一)

大相撲の京都巡業が18日、京都市の島津アリーナ京都で行われ、左肘内側側副靱帯(じんたい)損傷で秋場所を全休した大関高安(29=田子ノ浦)が合流した。いきなり十両魁勝、平幕の阿武咲にぶつかり稽古で胸を出すなど、かど番で迎える九州場所での復活へ、精力的な動きを見せた。

左肘はサポーターでガードこそしているが、高安は「だいぶいい。痛みはないです。患部をしっかり回復させてから、筋力を鍛え上げてきた」と順調な歩みを強調。相撲をとる稽古も数日中には再開できそうと言う。「先場所前は稽古もできず悔しかった。今回はケアに専念して、もどかしかったけど、焦らずコツコツやってきた。あとは恐怖心だけ。場所前に思い切り稽古できるように、体を動かしていきたい」と話した。

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豪栄道が新十両魁勝に期待「不器用だけど一生懸命」

魁勝(手前)に稽古をつける豪栄道(右から3番目)(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が17日、愛知・常滑市で行われ、大関豪栄道(33=境川)が九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて調整をペースアップさせた。

朝稽古で魁勝(24=浅香山)ら十両力士に約10分間胸を出し、汗を流した。相撲を取る稽古はまだ行っていないが「胸を出すのも稽古。体に負担をかけるといい刺激になる。1回受けて押し返すのがいい稽古」と充実した表情を見せた。

十両力士でも特に気になったのは、秋場所が新十両だった魁勝だ。この日だけでなく、前日16日の静岡・浜松市でも約10分間、魁勝に稽古をつけた。「不器用だけど一生懸命やっている。一生懸命稽古をする力士が強くなるべきだと思っているので」と期待を寄せた。

その魁勝は「きつかったけどありがたいこと。いい経験をさせてもらっている」と感謝した。関取として初参加の今巡業。師匠の浅香山親方(元大関魁皇)には「巡業は自分のやりたいことがなかなかできないから、ペースを崩さず四股ひとつも意識しろ」と言葉をもらった。愛知・西尾市出身でこの日は地元開催。「常滑は何度か来たことがある。(残りの巡業は)十両とせっかくやれるので、数をこなしていきたい」と話した。

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御嶽海「まずは勝つ」被害大の地元長野に白星届ける

秋巡業で取組を行う御嶽海(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇御嶽海(26=出羽海)が、精力的な稽古で大関とりへの意欲を示した。

17日・愛知・常滑市で行われた秋巡業に参加。平幕の北勝富士、朝乃山との申し合いで3番、栃ノ心との三番稽古で3番と計6番取った。白星こそ挙げられなかったが、連日土俵に上がり「負けても『もういっちょ』となっている。意欲をちょっとずつ出していかないといけない」と、大関昇進へカギになる九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて気合をみなぎらせた。

前日16日から大関貴景勝が巡業に途中合流。申し合いでは北勝富士、朝乃山ら同年代と火花を散らし「活気がある稽古場になっている」と刺激を受けている。約3年間守っている三役の地位。上の番付を目指す中、朝乃山ら下からの突き上げに「不安しかない。落ちたくないし抜かれたくない」と心境を吐露した。「(自身と北勝富士、朝乃山の)3人で上にいきたいと話しているし、上を目指さないといけない。そのためには勝たないといけない」。若手力士を引っ張るリーダー的存在は、責任感を口にした。

先日の台風19号の影響により、出身地の長野が河川氾濫などの被害を受けた。地元の木曽郡上松町は無事だが、長野市は甚大な浸水被害に遭い「知り合いの会社も浸水したらしくて。長野市は高校時代にも合宿で来たことがある場所。普段も応援してもらっている」と、思い入れのある場所だけにショックを隠せない。「ちょっとでも手助けになることがあれば。九州場所が終わってからになるかもしれないけど、後援者と協力して炊き出しとかができれば」。巡業などで時間が取れないだけに、まずは土俵上での活躍を示したい。「まずは勝つこと」。地元のためにも、九州場所では最高の結果を残すつもりだ。

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貴景勝半年ぶり巡業合流、九州場所「出る気持ちで」

土俵下で腕立て伏せをする貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関に復帰する貴景勝(23=千賀ノ浦)が16日、静岡・浜松市で秋巡業に合流した。

左大胸筋の肉離れにより、5日から始まった今巡業は初日から休場。巡業参加は新大関として迎えた4月の春巡業以来で「夏(巡業)も休んで、うれしいというか久しぶりという感覚」と、淡々と話した。

この日の朝稽古では四股やゴムチューブを使ったトレーニング、付け人を背負ったスクワットで下半身を重点に鍛えたほか、腕立て伏せで上半身にも負荷をかけた。痛がる素振りも見せず、本割でも相撲を取り、秋場所の優勝決定戦で敗れた関脇御嶽海を退け、回復ぶりをアピール。都内で稽古を再開した1日は左胸付近に赤黒い内出血が広がっていたが、きれいさっぱり消え去っていた。「(腕立て伏せなど上半身を鍛える運動は)少しずつです。無理をせず、再断裂をしたら意味がないので」と慎重な姿勢は崩さなかったが「内出血は治まって、痛みとしても大丈夫。(回復は)早いと思う」と、復活に向けて確かな手応えを感じていた。

九州場所に向けて出場可否の判断は現時点で下せないが、最善を尽くしていく覚悟だ。負傷した秋場所千秋楽から3週間余り。診断書では全治6週間と記載されていたが「それはあくまで目安。個人差だから何とでもなる」ととらわれない。負傷した左胸付近の筋肉は、まだ本来の状態とは遠く「周辺の組織が固まった状態だと負荷をかけると切れてしまうので、固まった組織をほぐすことが大事。時間をかけて動ける形に持っていきたい」と、当面は自身のペースで基礎運動をこなしていくつもりだ。「(九州場所へ)出る気持ちで日々過ごさないと治りも遅くなるし、自分でも気の緩みになる。治りが遅くて(九州場所に)出られなかったらしょうがない。切り替えて1月(初場所)に向けて一生懸命やっていくだけ」。協会の看板力士を担う23歳は、焦りも不安も一切見せず、現時点の課題だけを見据えた。

貴景勝(2019年10月1日撮影)

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納谷幸成「夢だった」、大鵬の孫2人目の角界入り

大嶽部屋への入門を発表し、大嶽親方(左)と握手を交わす納谷幸成

大相撲の元横綱大鵬の孫、元関脇貴闘力の四男で、埼玉栄高3年の納谷幸成(18)が、大嶽部屋への入門を発表した。さいたま市の埼玉栄高で16日、師匠の大嶽親方(元十両大竜)、同高の山田監督ら同席で会見。「一生懸命努力して、ゆっくりでもいいので関取を目指して頑張っていきたい」と力を込めた。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の前相撲で初土俵を踏む予定だ。

高校での主な実績は、3年時の全国高校総体個人戦32強などだが、山田監督は「まだ体が小さいので、プロの体になれば化ける可能性がある」と、将来性に太鼓判を押す。現在は183センチ、135キロだが、身長もわずかながら成長中だという。突き、押しを武器に「山田先生や高校に恩返ししたい」と意気込む。

兄で元貴闘力の三男の幕下納谷に続き「大鵬の孫」として2人目の角界入りとなった。「大鵬の孫」と呼ばれることにも「注目していただけるのはありがたいこと。それに見合うように頑張って、応援していただきたい。おじいちゃんは…、普通のやさしいおじいちゃんでした。(5歳で)相撲をやり始めてから、すごい人なんだと思った」と、時折笑顔を見せて話していた。兄の納谷からは「高校と違って甘くないぞ」と言われ、山田監督からは大学進学も勧められた。それでも「小さいころからプロにいくのが夢だった。早く挑戦したいと思っていた」。「大鵬道場」の看板が今も掲げられる、元大鵬の弟子である大嶽親方の指導を受けることに迷いはなかったと決意を口にした。

大嶽親方(左)、埼玉栄高の山田道紀監督(右)とともに会見に臨んだ納谷幸成

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貴景勝、貴ノ富士の引退届受理に「実感がわかない」

台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆を背負ってスクワットする貴景勝。手前は千賀ノ浦親方

大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関に復帰する貴景勝(23=千賀ノ浦)が、秋巡業合流前の稽古を打ち上げた。

12日、都内の部屋で若い衆を背負ってのスクワットなど、基礎運動で汗を流した。9月の秋場所千秋楽、優勝決定戦の御嶽海戦で左大胸筋を負傷し、5日から始まっている秋巡業は初日から休場しているが、静岡・浜松市で行われる16日からの合流を明言している。「徐々に(患部に)負荷をかけている」と、回復を実感し、今後は休養と治療を行って、前日15日の浜松市入りを予定している。

前日11日には同部屋の兄弟子で、2度目の暴力で日本相撲協会から自主引退を促されていた十両貴ノ富士の引退届が提出、受理された。その件については「まだ、ちょっと実感がわかない」と、表情を曇らせた。「入門からずっと兄弟子で、いろんなことを教えてもらったし、お世話になりっぱなしだったけど、まだ昨日の今日。整理はつかない。『さみしい』だとか、単語や一文ではまとめきれない部分はある」と、貴乃花部屋に入門してからの5年余りを思い返していた。

台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆にアドバイスを送る貴景勝(左)
台風に備えて力士の自転車が運び込まれた稽古場で、若い衆の稽古を指導する千賀ノ浦親方(手前)と貴景勝

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引退の貴ノ富士、自ら電話し千賀ノ浦親方に謝罪

朝稽古で力士を指導する千賀ノ浦親方

大相撲の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)が、2度の暴力を振るって引退した弟子の十両貴ノ富士(22)から謝罪を受けたことを明かした。

貴ノ富士の引退届が提出、受理された前日11日から一夜明けた12日、都内の部屋で稽古を指導後「昨日の夜7時ごろ、貴ノ富士から電話がありました。『引退届を出しました』という連絡と『ご迷惑をおかけしました。電話などに出ず、すみませんでした』と言っていました」と説明した。これを受けて、同親方は「引退届を出して、よかったと思っているよ。また電話するからな」などと返し、2、3分ほど会話したという。

貴ノ富士は昨年3月の春場所中に続き、今年8月31日にも別の付け人に暴力を振るい、日本相撲協会から自主引退を促されていた。これに対し、師匠に無断で開いた会見で「受け入れられません」と主張。その後は師匠からの電話に出ず、代理人弁護士を通じて連絡を入れないよう要望し、師弟の意思疎通はなかった。引退は避けられないと感じていた千賀ノ浦親方は、常々、退職金などが支払われる自主引退を受け入れ、懲戒解雇にならない道を希望していた。

貴ノ富士が滞在しているマンションを訪れても会えず、心配していた同親方は「連絡がきて安心した。よかった」と話した。2度目の暴力で被害に遭った序二段力士を含む、巡業に付け人として同行していない若い衆を集め、前夜に引退届が提出されたことも説明したという。断髪式については、前夜の電話で貴ノ富士とは話していないといい「いろいろ話を聞いてみて」と、本人の意向次第で実施する可能性を否定しなかった。第2の人生に向けては「きちっと考える時間も必要」と、慌てずに決めることを望んでいた。

今後については「A(被害者力士)も元気にやっている。とにかく見ていかないと。これからは、みんなで話し合う回数を増やして『何かないか』とか、1人1人まめに聞いていかないといけない」と話し、再発防止への決意も新たにしていた。

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勢、十両陥落も支えは比嘉真美子「力もらっている」

両手にケーキを持ち、33歳の誕生日を祝福される勢(撮影・佐藤礼征)

大相撲の秋巡業は11日、相模原市で行われ、33歳の誕生日を迎えた勢が、報道陣からケーキなどで祝福を受けた。

春場所で左足に蜂窩(ほうか)織炎を発症した影響などで、7年ぶりの十両陥落も経験したが、秋場所では2度目の十両優勝を飾った。

支えは婚約者の女子プロゴルファー比嘉真美子。「試合を休んでずっとついてくれる週もあった。力をもらっている」と感謝した。幕内返り咲きへ「気持ちを腐らせず、諦めない精神を貫きたい」と意気込んだ。

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相撲協会、台風接近も12日秋巡業は予定通り開催

日本相撲協会は11日、12日に甲府市で行われる大相撲秋巡業が、予定通り開催されることが決まった。

11日に勧進元の「UTYテレビ山梨」がHP内で発表した。台風19号の接近により交通機関の乱れは必至で、日本相撲協会の巡業部、入間川親方(元関脇栃司)は「待っているファンがいる限り前提としては開催する。(12日は)打ち出しが早くなる可能性もある」と話していた。巡業内容を一部変更して、対応する可能性もあるという。この日、神奈川・相模原市で行われた巡業後、約250人の協会員はバスに乗り込み、山梨県内の宿泊地に出発した。

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遠藤5月に結婚していた「力士は土俵で」美学貫き

遠藤(2018年5月16日)

大相撲の人気力士、小結遠藤(28=追手風)が11日、5月に一般女性と結婚したことを明かした。この日、神奈川・相模原市で行われた秋巡業に参加。すでに部屋を出て相手女性と2人で生活を行っており「しっかり支えてもらっている。幸せな家庭がつくれれば」と話した。

相手女性とは知人の紹介を通じて知り合ったという。年齢や交際期間などについて「一般人なので、それ以上は。答える必要はないと思う」と明かさなかった。「芸能人じゃないからね、力士は。土俵の上で頑張っている姿を見せられればいい」と、美学を貫いた。

挙式、披露宴を開く予定については「そういう考えはない」という。秋場所では三役として初めて勝ち越すなど、人気と実力を兼ね備える28歳は「しっかり相撲を取れるように体調を整えたい」と、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて意気込んだ。

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御嶽海「お祝いですかね」白鵬の連続指名稽古に感謝

三番稽古で御嶽海(左)に土俵際で逆転した白鵬

大相撲の秋巡業は10日、千葉市で行われ、9月の秋場所で2度目の優勝を飾った関脇御嶽海(26=出羽海)が、朝稽古で横綱白鵬に胸を借りた。関取衆の申し合いで、前頭朝乃山を破って1番取ったところで白鵬から指名を受け、三番稽古に移行。白鵬には1勝9敗と圧倒された。さらに、最初は前頭正代に胸を借りて行っていたぶつかり稽古でも、2分余り経過したところで正代から白鵬に交代。さらに2分余り、合計で約5分間、砂まみれになって稽古した。

最後は息が上がっていただけに、稽古後の御嶽海は開口一番「体力がないなと、あらためて感じた」と語った。それでも、この日で3日連続で相撲を取る稽古を行い「ちょっとずつね。肌を合わせて」と、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に照準を定め、状態も相撲勘も仕上げていくという。

優勝した秋場所の優勝インタビューで、自ら九州場所で大関昇進をつかみ取ることを宣言した。九州場所でそれを決めるには、12勝以上を挙げて優勝争いに絡むなど、高いレベルの成績が求められるが「高いと思いますよ。でも2ケタ(白星)は絶対。最低限でも10番以上勝たないと」と、仮に九州場所後の昇進とはならなくても、来年1月の初場所につなげたい思いがある。昨年7月の名古屋場所で初優勝後に、大関とりがかなわなかった無念さの経験が、慎重さも身に着けさせ、大関昇進への本気度の高さをうかがわせた。

秋場所の優勝インタビューでの宣言については「自分にプレッシャーをかけていかないと。プレッシャーがないと、ただの人間になってしまう」と、真剣な表情で答えた。大関という相撲界の看板力士となる特別な人間にふさわしく、特別な環境を自らつくり出し、それを打ち破ることができるよう、心身ともに一段階レベルアップを図りたい考えだ。

この日の白鵬との稽古でも「少しでも研究できたらと思っていた」と、1勝9敗と圧倒された中でも、相手の鋭い出足への対抗策を試行錯誤した。砂まみれになっても「気持ちいいですね。優勝のお祝いですかね」と、優勝42度の第一人者に感謝した。「(入門から)もう5年目。三役になって、もうすぐ丸3年ですね」。御嶽海は、かみしめるように、そして早く次のステップに進みたい気持ちを示すように、遠くを見つめながら話していた。

ぶつかり稽古で御嶽海(左)に胸を出した白鵬

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白鵬示した「相撲の重さ」視察ラグビー仏代表大興奮

白鵬(中央)は巡業の稽古後、サインを求める一般ファンの他に、ラグビーW杯フランス代表のコーチ陣から写真撮影を求められた

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、ラグビーのフランス代表と交流した。10日、千葉市で行われた巡業会場には、現在行われているラグビーW杯日本大会に出場中のフランス代表のコーチ、スタッフら約15人の姿があった。

「相撲からラグビーのタックルのヒントを得たい」と視察に訪れた一行は、朝稽古の最後に白鵬が土俵に上がると「ハクホー!」と色めきだし、熱視線を向けていた。

白鵬は、9月の秋場所で2度目の優勝を飾った関脇御嶽海と計10番の三番稽古(9勝1敗)、さらにはぶつかり稽古を行うという、最高の手本を同代表に披露する格好となった。稽古後には、ファンへのサインでできた“密集”をかき分け、同代表の一行は突進。半ば強引に割って入り、記念撮影を要求。白鵬がコーチらのスマートファンを手に、自らシャッターを押して要求に応じた。

白鵬は「『写真を撮って』と言われたからね。まあ、相撲の重さはこの世には(他に)ないからね。この重さとスピードを合わせたら、とんでもないチームになるね」と、笑顔で話した。すでにW杯後のチームづくりに着手しているフランス代表に敬意を表すると同時に、将来的な飛躍を予感したように話していた。

ぶつかり稽古で御嶽海(左)に胸を出した白鵬
白鵬(後方)は巡業の稽古後、ラグビーW杯フランス代表コーチ陣のスマートフォンを手に、自らシャッターを押して写真撮影に応じた

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サッカー通の鶴竜、母国モンゴル-日本戦「楽しみ」

土俵入りを行う鶴竜(撮影・佐藤礼征)

角界屈指のサッカー通として知られる大相撲の横綱鶴竜(34=井筒)が、歴史的対戦を翌日に控え胸を熱くした。9日、栃木・大田原市で行われた秋巡業に参加。日本とモンゴル戦の“初顔合わせ”に、モンゴル出身の鶴竜は「どれだけ通用するか楽しみ」と興味津々だった。

モンゴルでは年々サッカー熱が強まっているという。モンゴルの球技といえばバスケ。首都ウランバートル市内には公園など至る所にバスケットコートが設置されている。実際に鶴竜もバスケ少年だったが、近年は帰国するたびに増えるサッカーグラウンドの景色が印象に残っている。「最近はバスケよりもサッカーの方が競技人口が多いでしょ。(冬は極寒で)年中はできないけど。もともとみんな欧州のサッカーとか見るのが好きだからね」。

鶴竜、白鵬の両横綱を含め、秋巡業に参加しているモンゴル出身の関取7人は日本戦を「テレビで見る」と口をそろえた。角界では鶴竜、白鵬のモンゴル出身の2人が横綱として頂点に君臨するが、FIFAランクなどサッカー界での番付は大きく下回る。予想スコアは「良くて0対5」と鶴竜。「10点取られても不思議じゃない。日本からいい勉強をさせてもらってほしい」と、胸を借りることで今後の糧とすることを期待した。【佐藤礼征】

▽先月3日に日本国籍を取得したモンゴル出身の白鵬 ようやく対戦できるね。どんなプレーをするか楽しみだけど、私は日本人だから日本を応援するよ。

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貴源治「きつかったけど」ぶつかり稽古で地元沸かす

ぶつかり稽古で竜電に胸を借りる貴源治(手前)(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が9日、栃木・大田原市で行われ、同県出身の前頭貴源治(22=千賀ノ浦)が地元を沸かせた。朝稽古の申し合いでは平幕の碧山、松鳳山らと計6番取り、ぶつかり稽古では竜電に胸を借りた。

約6分間で砂まみれになったが、会場から大きな声援と拍手が巻き起こり「いつも気合は入っているけど、ありがたいこと」と笑顔。「ぶつかりは(今巡業の)どこかでやらないといけないと思っていた。久しぶりできつかったけど、うれしかったです」。

巡業ではより一層、体調管理を意識しているという。「油断すると食べ過ぎて体が大きくなりすぎる」と、夜は炭水化物を摂取しない。巡業に同行しているトレーナーに、毎日マッサージを頼むよう心掛けている。「四股、すり足、腕立てでしっかり体をつくりたい」と話した。

九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)は幕内から十両への陥落が濃厚。「1場所で戻りたい気持ちはもちろんあるけど、その前に自分の相撲を取ることが大事」と力を込めた。

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白鵬苦言「強くなりたいのか」異例ぶつかり拒否受け

豊山(手前)に稽古をつける白鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、異例の“ぶつかり拒否”に苦言を呈した。8日、新潟・糸魚川市で行われた秋巡業に参加。

ぶつかり稽古で同県出身の前頭豊山(26=時津風)に胸を出し、約7分間引きずり回して「もういっちょ!」と声を掛けたが、息の上がった豊山は首を横に振った。「イヤですと言われたのは初めてだった。思わず笑ってしまったよ」。転がして受け身を取らせ、稽古を切り上げた。

「自分で自分を止めるのは良くない。『ごっつぁんです』と言わないと、強くならない」。郷土力士の懸命な姿を見せることで会場を沸かせたかっただけに、白鵬は不満げだった。稽古後、トイレで豊山とすれ違い「強くなりたくないのか?」と声を掛けると「強くなりたいです」と返ってきたという。豊山は「(横綱の胸出しは)押しているのに攻められている感覚だった。相撲界に誰もいないような感じ」と振り返った。

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朝乃山「早く三役に」故郷凱旋で地元ファンに感謝

地元富山で行われた秋巡業でサインを求めるファンに応じる朝乃山(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が7日、富山・砺波市で行われ、同県出身の前頭朝乃山(25=高砂)が凱旋(がいせん)した。秋場所では幕内上位で10勝、殊勲賞も獲得。夏場所の初優勝からさらに実績を残した影響か、終始サインや写真撮影などを求められる人気ぶりだった。

会場入り口前には異例の「朝乃山グッズ販売所」が設けられ、しこ名入りのタオル300枚、バスタオル100枚は1時間以内に完売。取組前には勧進元のJAとなみ野から地元産の米100キロ、砺波市の特産品「雪たまねぎ」100キロが贈呈されるなど手厚い“おもてなし”を受けた。

地元ファンに対して朝乃山は「市内から遠い中で足を運んでくださり『お忙しい中ありがとうございます』と言いたい。(本場所でも)頑張っている姿を見せられれば」と、感謝の思いを口にした。

前日6日には、懐かしの味を求めて故郷に戻った。金沢市で行われた巡業後、午後5時頃に宿舎に到着すると、夕方にもかかわらず約40分かけて実家からほど近い定食屋「丸忠食堂」へ足を運んだ。幼い頃から慣れ親しんだ店で、実家に戻るたびに行くという。「(6日は)唐揚げ定食、ラーメン、昆布おにぎり、エビフライ…他にもたくさん食べました」。胃袋を満たし、残りの巡業へしっかりと英気を養った。

九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて、巡業では可能な限り土俵に立つ覚悟だ。この日の朝稽古では、幕内力士による申し合い稽古に初日から3日連続で参加。阿炎、碧山らと12番取った。絶対的な右四つ、左上手を武器に6連勝を含む計10勝。「巡業で稽古する中でしっかりと体に身についている。この自分の型をもっと伸ばしていければ」と胸を張った。

「体がなまらないように、相撲勘を落とさないようにしたい。九州は今年最後の場所になるので、しっかり勝ち越して、早く三役になれるように頑張りたい」

次代の大関、横綱候補に挙げられる大器は、着実にステップアップするつもりだ。

地元富山で行われた秋巡業で勧進元からたまねぎ100キロを贈呈された朝乃山(左)(撮影・佐藤礼征)

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白鵬「やればできるでしょ」三番稽古全勝で不安払拭

秋巡業で正代との三番稽古を行う白鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が6日、金沢市で行われ、横綱白鵬(34=宮城野)が相撲を取る稽古を始めた。

正代との三番稽古で10番取って全勝。秋場所は右手小指の骨折などを理由に休場したが、この日はその右手で上手を取り、華麗な出し投げを披露した。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて不安を払拭(ふっしょく)する内容。「やればできるでしょ? トーナメントの感触が残っている」と、優勝した先月30日の力士選士権から状態が上向いていると明かした。

大歓声にも気合が入った。過去には横綱輪島、現役関取では遠藤、炎鵬、輝らを輩出した相撲どころで、この日も満員札止めとなる4200人の観客が集結。白鵬自身も石川には愛着があり、1年前から同県小松市の酒蔵「農口尚彦研究所」が発売する日本酒を嗜んでいる。全日空(ANA)の国際線ファーストクラスでも提供されている国内屈指のブランドで「あれを飲んだら他が飲めないくらいおいしい」と興奮気味に話した。

前日5日にはラグビー日本代表がサモアに勝利して、W杯1次リーグ3連勝。結果は報道を通して知ったという。主将のリーチ・マイケルと親交があり、ともに小学生で長女の愛美羽ちゃんと長男の真羽人くんがラグビーを習っているなど、縁があるスポーツ。「俺もやってみたかったな。走るのもぶつかるのも好きだから」と、上機嫌に話した。

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炎鵬、地元凱旋に驚き「今までそんなことなかった」

地元金沢で行われた秋巡業に参加した炎鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が6日、金沢市で行われ、同市出身で人気力士の西前頭11枚目炎鵬(24=宮城野)が会場を埋め尽くした4200人の観客を沸かせた。

1年前は十両だったが、幕内力士として戻ってきた今年は声援もひときわ大きかった。「うれしいです。元気で頑張ってやっているところを皆さんに見てほしかった。地元に貢献できるようにこれからも頑張りたい」。前日5日の夜は関係者との食事会に出席。地元の料理で舌鼓を打った。石川の好きな料理はノドグロ、カニで「やっぱり魚ですね」と笑顔。食事会の前後で街を出歩くと、同年代の男女から声をかけてもらったという。「今まではそんなことはなかったのでびっくりしました」と話した。

この日は土俵にこそ上がらなかったものの、握手会や写真撮影、髪結実演などで大忙し。名古屋場所では9勝して技能賞を受賞、秋場所でも2場所連続の勝ち越しを果たすなど、人気とともに番付も上昇している。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて「まずはしっかりけがを治して、焦らずに体をつくって、今より番付を上げたい」と意気込んだ。

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輝が地元で大歓声浴び発奮 輪島さん一周忌に責任感

地元七尾市での巡業で申し合い稽古に参加する輝(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋巡業が5日、石川・七尾市で始まり、七尾市出身の前頭輝(25=高田川)が地元の観客を盛り上げた。幕内力士による申し合い稽古では、しこ名をアナウンスされると大歓声を浴び「予想以上に声援が大きくて頑張ろうと思えた」と発奮。平幕の碧山、松鳳山らと計11番取って7勝と存在感を放った。

3日後の10月8日が第54代横綱の輪島大士さん(本名・輪島博)の一周忌。遠縁に当たる輝は「僕も名前(大士)をいただいたので、その名前に恥じないように頑張りたい」と、責任感を口にした。

大器として期待されながら、ここ数場所は幕内下位を抜け出せていないだけに「足踏みをしている。もっと地力をつけないといけない」と静かに闘志を燃やした。押し相撲が武器だが、最近は「土俵際で攻めるときの安定性をつけたい」と、差して寄る相撲にも取り組んでいる。最高位は前頭4枚目。「早く上位に戻っていろんな人と対戦したい」と話した。

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