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元前頭北太樹が引退会見「真剣に全力で取り組めた」

引退会見をする北太樹(撮影・鈴木正人)


 大相撲初場所を前に現役引退した元前頭北太樹(35=山響)の小野川親方が15日、東京・両国国技館で引退会見を行った。「一番一番、真剣に全力で取り組めた。悔いなく相撲が取れた」とすがすがしい表情を浮かべた。

 近年は股関節のけがに苦しみ「体力の限界を感じた」と引退を決断。同席した山響親方(元前頭巌雄)は「痛い、と言ったら番付が落ちる世界。去年の名古屋場所では『やらないと落ちる』と言ったら、次の日からバンバンやっていた。大丈夫かと聞いたら『座薬入れてやってます』と。心苦しかった」と、弟子の頑張る姿に複雑な思いがあったことを明かした。

 小野川親方は「日頃の稽古の積み重ねなど、大切なことをいろいろと教えてもらった。先代の北の湖親方(元横綱)からも大事なことを教わった。若い力士に伝えていきたい」と親方人生の目標を語った。

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阿武咲「自分は挑戦者」初日白鵬戦は全力でぶつかる


 大相撲初場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた13日、同所で土俵祭りが行われた。

 小結阿武咲(21=阿武松)も参加し、初日に横綱白鵬戦が組まれたことに「楽しみでしかないです。(初場所初日から)最高ですね」と喜びを隠せなかった。張り手、かちあげなどの多用で横綱審議委員会から苦言を呈された白鵬の立ち合いにも注目が集まる。「それは何も考えていません。自分は挑戦者ですからね」と全力でぶつかる覚悟を明かした。

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白鵬-阿武咲、稀勢の里-貴景勝 初日取組決まる 

稀勢の里


 日本相撲協会審判部は12日、東京・両国国技館で大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝で通算41回目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、初日に小結2場所目の阿武咲(21=阿武松)と結びの一番で対戦する。

 4場所連続休場からの再起をかける横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は初日に新三役の小結貴景勝(21=貴乃花)、2日目は東前頭筆頭の北勝富士(25=八角)と勢いのある若手の挑戦を受ける。

 やはり4場所連続休場中の横綱鶴竜(32=井筒)は初日に北勝富士、2日目は貴景勝と、やはり難敵との対戦が組まれた。

 なお十両以上の初日からの休場者は、いずれも十両で東3枚目の貴ノ岩(貴乃花)、西9枚目の豊響(境川)、東11枚目の宇良(木瀬)の3人。貴ノ岩は昨年10月、元横綱日馬富士関に暴行された際に負った頭部外傷などのため。手術した宇良は、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で加療中の診断書を提出。豊響は不整脈のため休場を届け出た。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 千代大龍-玉鷲

 御嶽海-琴奨菊

 嘉風-高安

 豪栄道-逸ノ城

 鶴竜-北勝富士

 貴景勝-稀勢の里

 白鵬-阿武咲

 【2日目】(左が西)

 千代大龍-御嶽海

 玉鷲-嘉風

 阿武咲-豪栄道

 高安-琴奨菊

 逸ノ城-白鵬

 貴景勝-鶴竜

 稀勢の里-北勝富士

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貴ノ岩が初場所休場 3月春場所は十両最下位

貴ノ岩(2017年9月20日撮影)


  日本相撲協会審判部は12日、東京・両国国技館で大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めるとともに、十両以上の休場者を発表した。休場は、いずれも十両で東3枚目の貴ノ岩(貴乃花)、西9枚目の豊響(境川)、東11枚目の宇良(木瀬)の3人。

 貴ノ岩は、この日朝までに診断書を提出したため、理事会決定事項により今場所全休でも、3月の春場所は十両最下位(14枚目)にとどまる。

 診断書は1月11日付のもので病名は「頭部外傷、頭皮裂創痕、右乳突蜂巣炎痕」としるされた。いずれも昨年10月26日未明、引退した元横綱日馬富士関(当時伊勢ケ浜)に鳥取市内のラウンジで暴行された際に負ったもので「繰り返す頭部打撲は、慢性硬膜下血腫発症の危険性を増すため、受傷後約3カ月程度は頭部打撲を避ける必要があり(中略)平成30年1月の就業は困難であると考える」と記述されている。

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天覧相撲を協会辞退、宮内庁「両陛下も残念に」

八角理事長(2017年12月20日撮影)


 相次ぐ不祥事で、日本相撲協会が天覧相撲を辞退した。宮内庁は11日、恒例となっている天皇、皇后両陛下の大相撲初場所(14日初日、両国国技館)観戦が取りやめになったと発表。辞退を申し出た相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「暴力問題に加えて、新たな不祥事を起こしてしまったことから、今週初め、1月場所の行幸啓をご辞退申し上げたいとお伝えしました。誠に申し訳なく、おわび申し上げます」とコメントした。元横綱日馬富士関による暴行事件、さらには立行司の第40代式守伊之助によるセクハラ行為が判明し、辞退となった。

 天覧相撲は近年、八百長問題が発覚した翌年の12年に自粛して以降、3年間は行われていなかった。だが平成になってから、ほとんどの年は、初場所中に行われることで定着。昨年10月に相撲協会から招待を受け、検討していた。会見した宮内庁の山本信一郎長官は「両陛下も、残念に思っておられるだろう」と話した。

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セクハラ式守伊之助 降格や出場停止処分も検討

15年11月、大相撲九州場所の結びの一番で行司を行う式守伊之助


 日本相撲協会は10日、昨年12月16日の冬巡業中に泥酔して10代の若手行司にセクハラ行為をした現役最高位の行司である立行司、式守伊之助(58)の懲戒処分を協議する臨時理事会を、13日に両国国技館で開催すると発表した。

 14日からは大相撲初場所が始まる。協会幹部によると、伊之助は以前から飲酒トラブルがあり、降格や出場停止を含めた重い処分を検討する。伊之助は9日の明治神宮奉納土俵入りを欠席した。

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稀勢の里が八角部屋で出稽古 北勝富士に8勝4敗

北勝富士の下からの圧力をこらえる稀勢の里(撮影・加藤裕一)


 大相撲初場所(14日初日、両国国技館)に向け、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が10日、都内の八角部屋で出稽古を行った。八角理事長(元横綱北勝海)と解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)舞の海秀平氏(元小結)の前で、平幕の北勝富士と12番とって、8勝4敗だった。

 北勝富士は先場所優勝争いに加わり、自己最高位の東前頭筆頭に番付を上げた。稀勢の里も先場所初顔合わせで黒星を喫した。今最も勢いのある若手の1人に押され、引く場面もあった。得意の左を、厳しい右からのおっつけで封じられもした。それでも、最後は4連勝してみせた。

 稽古後、もう少し番数を取りたかったか、と問われて「いや~、十分です。(北勝富士は)力ありますよ」。時折笑顔を見せ、表情は明るく「突き押し相撲の力士とやると体が動いてくる。いい仕上がりになってます」と満足そうだった。4場所連続休場から復活を期す初場所へ。「また明日かな。行きますよ」と11日も出稽古を行うという。

 一方、北勝富士は12番の後、横綱に胸を借りるぶつかり稽古も行い、最後は完全に息が上がった。稀勢の里の出稽古を前日9日の昼すぎに聞いたという。「飯食った後でした。『絶望、ああ死んだな』と思った」と笑いを誘った。それでも、充実感を漂わせ「(先場所は)横綱の嫌がる相撲が取れました。今日も何番か嫌がる形にできた。横綱もいい感じで仕上がっているし、うれしい。自信になります」と話していた。

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大鵬孫・納谷幸之介が新弟子検査 体格で祖父上回る

新弟子検査の身長測定に臨む納谷。右は玉ノ井親方(撮影・小沢裕)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が10日、両国国技館で行われた。元横綱大鵬の孫で、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17=大嶽)ら9人が受検。全員が身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、14日の初日に合格者が発表される。

 納谷は188センチ、166キロで身長、体重とも9人の中で最高値でパスした。71年夏場所途中で引退した時の大鵬は187センチ、153キロ。入門時で既に、偉大な祖父を体格で上回った。握力は右61キロ、左65キロで、背筋力は180キロ。示された数字で、パワーでも素材の良さを示した。

 昨秋の愛媛国体は少年で個人、団体で優勝。同12月の全日本選手権の出場資格を得たため(大会は1勝2敗で予選敗退)、デビューを1場所遅らせ、この日の受検となった。

 昨年12月19日に埼玉栄高で入門会見し、同26日には新弟子として自宅でもある、大嶽部屋に入門。早速、若い衆と同じ大部屋での生活をスタートさせ、新年は4日から稽古始め。既に幕下、三段目の力士との稽古も「多い時で30~40番ぐらい」取っているという。力士として一つの節目の日を迎え「やっと力士になれたという感じで、うれしいです」と実感を口にした。今後も「大横綱の孫」として注目され続けるが「ありがたいこと。注目されるに見合った力を、ちょっとずつでもつけたい」とブレない姿勢も口にしていた。高校の先輩にあたる大関豪栄道(境川)の相撲を理想に、今は天国で眠る祖父の背中を追う。

新弟子検査を終えた納谷は両国国技館を背にガッツポーズ(撮影・小沢裕)

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稀勢の里ら小学校の道場で汗「気持ちよく稽古」

小岩小相撲道場での初稽古ですり足をする稀勢の里


 大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の開幕を1週間後に控えた7日、横綱稀勢の里(31)ら田子ノ浦部屋の力士たちが、部屋から徒歩10分ほどにある江戸川区立小岩小学校で稽古に汗を流した。

 同校の敷地内に昨年12月24日に落成した「小岩小相撲道場」の、こけら落としとなる初稽古に訪れたもの。相撲の普及、地域活性化のためにと、田子ノ浦親方(41=元前頭隆の鶴)の要望に江戸川区が応え完成した。

 連日、大関高安(27)と30~40番の稽古をこなしてきた稀勢の里は、8日に二所ノ関一門の連合稽古を控えるとあり、この日は四股、すり足などで汗を流し土俵には入らなかった。それでも完成したばかりの道場に「素晴らしい施設で稽古場も広い。土もいいし、気持ちよく稽古ができました」と心地よさそうな表情で話していた。

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稀勢の里、高安が充実 連続40番の三番稽古

高安(右)を相手に40番の三番稽古で汗を流す稀勢の里


 大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の開幕を8日後に控えた6日、横綱稀勢の里(31)が東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で、弟弟子の大関高安(27)と連続40番の三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る)で、たっぷりと汗を流した。

 序盤に7連勝、25番目からは9連勝した稀勢の里の26勝14敗。星の差以上に密度の濃い稽古となった。最近では、番付が近い関取同士の三番稽古で、これほどの量をこなすのは珍しい。ちょうど1時間、土俵を占拠した2人は「やはり量をやるしかない」(稀勢の里)「若い伸び盛りの頃を思い出した。番数が(最近は)減ってきていたから、ここからまた伸びたい(成長したい)」(高安)と充実した表情を浮かべていた。

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八角理事長、初場所へ「稀勢の里は番数が足りない」

稽古総見での八角理事長(撮影・鈴木正人)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「白鵬の場合、余裕があるような感じがする。鶴竜、稀勢の里には余裕はない。鶴竜は精神的なものだと思うし、稀勢の里は番数が足りないような気がする。豪栄道は良い感じだった。高安も戻ってきているけど、いまひとつ。まあ、両大関は期待できると思う」とコメントした。

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貴景勝、貴乃花親方の降格にも「場所で頑張るだけ」

貴景勝(17年7月10日撮影)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。

 新小結で21歳の貴景勝は嘉風らに3戦全敗。4日に師匠の貴乃花親方(元横綱)の理事解任が正式決定したばかりだが「大丈夫。場所で頑張るだけ」と影響を否定した。同親方は、役員待遇委員に降格したため稽古総見に来なかった。

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鶴竜“背水の陣”初場所へ「不安は減りました」

稽古総見で高安(手前)を破る鶴竜(撮影・鈴木正人)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。

 4場所連続休場中の横綱鶴竜が自信を口にした。稀勢の里、高安、御嶽海、阿武咲と14番取って13勝と圧倒。左足首痛と腰痛が不安視されていたが、鋭い踏み込みが目立った。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は次に出場する場所で進退を懸けるとしており、出場すれば背水の陣となる初場所に向けて「目の前のことに集中して確認していく。(今日で)1つ不安は減りました」と前向きだった。

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稀勢の里は初場所全休でも進退不問、横審見解は寛大

稽古総見で豪栄道(右)と汗を流す稀勢の里(撮影・鈴木正人)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。

 故障で4場所連続休場中の横綱稀勢の里は、計8番取って2勝6敗と精彩を欠いた。鶴竜に3敗、豪栄道にも2勝3敗。横綱、大関相手とはいえ、力なく土俵を割ったり、前のめりに突き落とされたりするたびに「あーっ」と叫んだ。「また修正してやるだけ。しっかりと稽古をして、調子を上げたい」と、初優勝した昨年初場所の再現へ巻き返しを誓った。横審の北村委員長は「けがが治り切らず、とても15日間は続けられないというのならば、出ない方がいい」と述べた。仮に初場所を全休した場合でも進退を問わないとし、5場所連続休場となっても「過去に例がないこともないから」と寛大な見解を示した。

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白鵬“禁じ手”北の富士氏「横審にけんか売ってる」

稽古総見で正代(左)と汗を流す白鵬(撮影・鈴木正人)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が“禁じ手”を使ってしまった。昨年12月の臨時横審後に、苦言を呈されていた張り手を平幕正代との三番稽古(7番全勝)で見せた。八角理事長(元横綱北勝海)は厳しい表情を浮かべ、解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)からも指摘されたが、白鵬は充実感を漂わせ、周囲との温度差が浮き彫りとなった。

 正代との6番目の取組。エンジンがかかった白鵬は立ち合いで右手が伸びてしまった。そして、正代の左ほお付近を軽くはたいた。本気の張り手ではない。ただ、八角理事長やその他理事、横審メンバーの表情はみるみる曇り、重苦しい雰囲気が漂った。

 横審の北村正任委員長は昨年12月20日の臨時会合後、立ち合いで相手に肘をぶつけるようなかち上げや激しい張り手を多用する白鵬の取り口について「横綱相撲とは到底言えない。美しくない」などの投書を引用し、異例の苦言を呈した。この日、稽古を見守った北の富士氏は、報道陣から張り手について聞かれると「不届き者だねぇ~。あれだけ注意されたのにね。けんか売ってるんじゃない、横審に」とチクリと刺した。

 周囲から厳しい目で見られたが、白鵬本人は満足していた。年末年始を沖縄・石垣島で過ごし、この日が18年の稽古始めとなった。「年明けでいきなり関取とやって、みなさんの前で良い汗かけました。体の張り、重さはこれからだけどスピードはあった」と自画自賛。初場所に向けては「今日より明日という感じで積み重ねていきたい」と、2場所連続41度目の優勝へ意気込んだ。【佐々木隆史】

稽古総見で体をほぐす白鵬(撮影・鈴木正人)

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阿炎が新入幕、初場所目標は三賞独占→2つに修正

師匠の錣山親方(右)と会見に臨み、番付のしこ名を指さす新入幕の阿炎(撮影・高田文太)


 日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、阿炎(あび、23=錣山)が新入幕を果たした。都内の部屋で師匠の錣山親方(54=元関脇寺尾)同席で会見を実施。番付を見た阿炎は「文字が大きくなった。うれしいです」と笑顔で話した。

 当面の課題は体重を増やすことといい、現在の141キロから初場所初日までに5キロアップを目指すという。初場所の目標について、当初は「三賞を総なめしたい」と、殊勲賞、敢闘賞、技能賞のすべてを獲得するつもりで話したが、前例の少ない快挙になると知ると「三賞を2つ取りたい」と、少し謙虚になり、苦笑いで修正した。

 また師匠の錣山親方は、18日の時津風一門会で、同一門からの離脱を表明、承認された件について話した。湊親方(元前頭湊富士)、部屋付きの立田川親方(元小結豊真将)とともに離脱した件については「3人で一門を離脱したのは間違いない事実」と明言。3人はこれまで理事候補選挙では、一門の枠を超えて、貴乃花親方を支援していたとされる。この日、錣山親方は「この先のこととか、いろいろ言われますけど、それは自分の中でまだ考えていません」と、無所属であることを強調していた。

錣山部屋の看板の前で、飾り物を手に笑顔でガッツポーズをつくる新入幕の阿炎(撮影・高田文太)

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竜電3度の骨折乗り越え「我慢」12年目の新入幕

序ノ口デビュー12年目で待望の新入幕を決めた竜電(撮影・加藤裕一)


 大相撲初場所の番付が26日に発表され、竜電(27=高田川)が06年夏場所の序ノ口デビューから12年目で新入幕を果たした。

 都内の同部屋で会見を行った竜電は「1番上にしこ名が乗るのが夢でした」と東前頭16枚目に自分のしこ名が載った番付表を指さし、笑顔を見せた。

 山梨・竜王中卒業後に角界入り。“たたき上げの大器”と注目を集めたが、新十両の12年九州場所8日目に右股関節を骨折。「交通事故でも折れるはずのないところ」と師匠高田川親方(元関脇安芸乃島)が言う部位をその後2度も折り、2年間は稽古もできず、番付は急降下。「番付からしこ名だけは消したくない」と14年初場所から序ノ口で4場所連続1番ずつ相撲をとり続けるなど、どん底の日々を過ごした。

 高田川親方はこの日の会見に同席。「同じ場所を3度骨折しましたから。それこそ地獄を見たから。よく我慢しました」とうなずいた。「けがさえなければ(弟弟子の)輝より先に入幕していた」という愛弟子に「一からやり直せ」とハッパをかけ「前に出ろ。引くな。はたくな。スピードスターになれ」と言い続けたという。

 竜電は「我慢でした。このままじゃ終われないという気持ちでしたし、親方や(故郷の)山梨の皆さんが“頑張れ”と支えてくださいました」と負傷後の5年間を振り返る。関取経験者の序ノ口陥落後の新入幕は、92年九州場所の琴別府以来史上2人目。「前に出るスピードある相撲で、2桁勝利を目指します」と表情を引き締めた。

序ノ口デビュー12年目で待望の新入幕を決めた竜電。左は師匠の高田川親方(撮影・加藤裕一)

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貴景勝が小結昇進「1歩1歩」 貴乃花親方は現れず

小結昇進が決まり番付表を指さす貴景勝(撮影・野上伸悟)


 日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、東小結には貴景勝(21=貴乃花)が名を連ね、貴乃花部屋初の新三役となった。これを受けて貴景勝は両国国技館で会見。師匠の貴乃花親方(45=元横綱)は同席せず、詰めかけた大勢の報道陣に1人で対応した。11月の九州場所では西前頭筆頭で2横綱1大関を破って11勝4敗の好成績を収め、殊勲賞にも輝いていた。

 会見の冒頭では小結に名を連ねた番付を指さし、記念撮影に応じたが、緊張気味で笑顔はなかった。それでも新番付を見た印象について「力士をやっている以上、三役にいきたいというのは、みんなが思っていること。うれしい」と話し始めると、徐々に緊張もほぐれ、時折笑顔も見せた。

 師匠からは「普段の生活が大事と普段から言われている」と明かした。続けて「星数にこだわらないようにしてきた」と、勝敗のことよりも突き、押しを主体とした自分の相撲を取りきることを心がけた結果が、新三役につながったと分析した。

 貴乃花部屋初の三役については「アドバイスしてくれる部屋の兄弟子もいる」ことも成長の要因と話し「貴乃花部屋の恥にならないように頑張りたい」と意気込みを語った。今後の目標については「次は関脇に上がりたい。1歩1歩」と、堂々と話した。

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東小結貴景勝は貴乃花部屋初の新三役、貴ノ岩は十両

貴景勝(2017年11月15日撮影)


 日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表。

 元横綱日馬富士関に暴行され、東前頭8枚目だった11月の九州場所を全休した貴ノ岩(27=貴乃花)は、東十両3枚目に番付された。20日の理事会で決定された通り、診断書を提出して初場所を全休した場合、3月の春場所は十両最下位(14枚目)にとどまる。

 2場所ぶりに東の正横綱に就いた白鵬(32=宮城野)は横綱在位63場所となり北の湖と並び史上1位となった(3位は千代の富士の在位59場所)。日馬富士の引退で1年ぶりの3横綱となり、西は稀勢の里(31=田子ノ浦)、東の2枚目に鶴竜(32=井筒)が付けられた。大関は東が豪栄道(31=境川)、西が高安(27=田子ノ浦)で変わらない。

 関脇は、東の御嶽海(25=出羽海)が4場所連続在位(三役は6場所連続)で、西は3場所ぶりに玉鷲(33=片男波)が返り咲いた(三役は2場所ぶりの復帰)。

 東小結の貴景勝(21=貴乃花)は、貴乃花部屋初の新三役。西小結は2場所連続で阿武咲(21=阿武松)とフレッシュな顔ぶれが並んだ。

 新入幕は2人。東前頭14枚目の阿炎(23=錣山)は、錣山部屋からは現師匠(元関脇寺尾)が04年1月27日に部屋を創設以降、3人目の新入幕力士。埼玉県出身では戦後11人目。また東前頭16枚目の竜電(27=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承してからは、輝(23)に続く2人目の幕内力士となった。竜電は12年九州場所で新十両昇進を果たしながら1場所で陥落。ケガもあり序ノ口まで番付を落とした。関取経験者が序ノ口陥落後に新入幕を果たすのは、92年九州場所の琴別府以来、史上2人目となった。

 再入幕は東前頭12枚目の蒼国来(33)、西前頭14枚目の豊山(24)、東前頭15枚目の石浦(27=宮城野)の3人。

 晴れて関取の座を射止めた新十両は2人。東十両13枚目の水戸龍(23=錦戸)は、02年12月1日に創設された錦戸部屋(師匠=元関脇水戸泉)から初の関取誕生となった。モンゴル出身では33人目、日大からは節目の50人目、学生相撲出身では124人目の新十両昇進だ。

 東十両14枚目の天空海(あくあ、27=立浪)は、現師匠(元小結旭豊)が99年2月22日に部屋を継承してから5人目の関取。茨城県出身では、10年九州場所の高安以来、戦後21人目の新十両昇進を果たした。

 再十両は西12枚目の栃飛龍(30=春日野)、同13枚目の大翔鵬(23=追手風)、同14枚目の希善龍(32=木瀬)の3人となった。2場所ぶりの十両復帰となった希善龍は、8度目の十両昇進。これは須磨ノ富士と並ぶ史上1位の記録となった。

 初場所は、来年1月12日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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1・14初場所、2・11大相撲トーナメント/日程


 日本相撲協会は18日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の御免祝いを開き、以下の通り主な日程等を発表した。

 ☆12月21日 研修会

 ☆26日 番付発表

 ☆27日 力士会

 ☆28日 仕事納め

 ☆18年1月4日 仕事始め

 ☆5日 横綱審議委員会稽古総見

 ☆9日 明治神宮参拝、奉納土俵入り

 ☆10日 新弟子検査

 ☆12日 取組編成会議、野見宿禰(のみのすくね)神社例祭

 ☆13日 土俵祭、優勝額贈呈式、相撲塾開催

 ☆14日 初場所初日

 ☆28日 初場所千秋楽

 ☆29日 横綱審議委員会定期委員会

 ☆31日 大相撲春場所番付編成会議

 ☆2月1日 相撲教習所卒業式、入所式

 ☆4日 朝赤龍引退錦島襲名披露大相撲

 ☆10日 第51回NHK福祉大相撲

 ☆11日 フジテレビ大相撲トーナメント

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日本相撲協会理事会、行司ら10人の昇進を承認


 日本相撲協会は28日の理事会で、行司、呼び出し、床山の計10人の昇進を承認した。いずれも、来年1月の大相撲初場所の新番付が発表される、今年12月26日付。昇進は以下の通り。

 【行司】木村昌稔(序二段→三段目)式守正一郎(序ノ口→序二段)木村桜乃助(同)

 【呼び出し】富士夫(幕下→十枚目)耕平(三段目→幕下)

 【床山】床誠(二等→一等)床豪(同)床輝(五等→四等)床雄(同)床東(同)

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豪栄道、負傷後初の立ち合い確認 相撲は今週末から

力士会に訪れた大関豪栄道

 大相撲初場所12日目の遠藤戦で右足首を負傷して休場した大関豪栄道(30=境川)が28日、春場所(3月12日初日)が行われるエディオンアリーナ大阪で開かれた力士会後に、今週末から稽古場で相撲を取り始める意向を示した。

 右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で全治1カ月と診断されていた豪栄道は、この日の朝、負傷後初めて立ち合いの確認と、ぶつかり稽古をこなした。

 春場所は地元大阪で開催されることもあり「出場する」と話してはいるが、階段の上り下りではいつも以上に慎重になるなど、まだ万全の状態ではない模様。稽古場で相撲をとる時期については「今週末くらいかな」と語った。

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稀勢の里に県民栄誉賞「茨城の方々の応援は熱い」

茨城県庁内のホールで行われた県民栄誉賞の授与式で、橋本昌県知事(左)と談笑する横綱稀勢の里

 1月の大相撲初場所で初優勝し、第72代横綱に昇進した稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)が9日、茨城県庁や牛久市役所を訪れ、優勝と横綱昇進を報告した。

 県庁では橋本昌知事から県民栄誉賞を授与された。19年ぶりに誕生した日本出身横綱を一目見ようと、表彰式会場のホールには約1200人が集まった。

 拍手で祝福され、表彰状などを受け取った稀勢の里は「おかげさまで優勝、横綱に昇進することができました。特に茨城の方々の応援は熱いものがあって本当に後押ししていただきました。今後は横綱として名を汚さぬよう精進してまいります」とあいさつ。県の広報担当者によると力士への県民栄誉賞は初という。

 牛久市役所には約500人が詰め掛けた。取材に応じた稀勢の里はフィーバーぶりに「たくさんの方々に来ていただいてありがたい。本当にうれしいです」と笑顔だった。地元の声援について「自分の力以外のものが出た。(今後も)いい姿を見せられるようにもっともっと強くなっていい報告ができるようにやっていきたい」と話した。

茨城県庁内で行われた県民栄誉賞の授与式で、ホールを埋め尽くした大勢の県民に祝福される横綱稀勢の里(中央右)。左は橋本昌県知事

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時天空「治して土俵に」悪性リンパ腫引退危機/復刻

2016年1月9日付日刊スポーツ紙面

<日刊スポーツ:2016年1月9日付>

 大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を休場する東十両9枚目時天空(36=時津風)が、悪性リンパ腫の治療で入院していると、師匠の時津風親方(元前頭時津海)が8日、明かした。昨年10月末から抗がん剤治療に専念。三役経験者のベテランが、病床から再起を期す。国技館では取組編成会議が開かれ、初日と2日目の取組が決まった。

 幕下への陥落が確実となる2場所連続休場の裏には、病との闘いがあった。時天空は昨年7月ごろから右脇腹に痛みを覚え、名古屋場所後に病院で「あばら骨のヒビ」と診断された。だが秋場所終盤には休場も考えるほどの激痛に襲われ、夜も眠れなかったという。知人の紹介で都内の病院で再度検査すると、患部に腫瘍が見つかった。さらに調べた結果「悪性リンパ腫」であることが分かった。

 報道陣に応対した時津風親方は「抗がん剤治療が必要ということで、今は治療に専念してます。聞いた本人が一番つらかったと思いますよ。毎年、人間ドックにも行っていたのに…」と、弟子の心情を代弁した。幸いにも早期発見で、昨年10月末から入退院を繰り返しながら治療中。141キロあった体重は15~20キロ落ち、副作用で髪の毛も抜けているというが「おかげさまで経過も良好なんで、良い方向に向いてきていると思います。全然普通に元気ですよ。歩くのも普通。昨日もしゃべりました。命に別条はない」(親方)。故郷モンゴルから両親も駆けつけ、面会でも明るい姿を見せているという。

 治療は4月ごろに終える見通しだが、体への負担を避けるために引退を強いられる可能性もある。時天空は進退について「治して土俵に上がりたい」と前向きに話しており、師匠と相談しながら決める方針だ。

 時津風親方によると、時天空は「いろんな病気で頑張って闘っている人もいるんで、その人たちのためにも一生懸命頑張って克服したい。ファンやマスコミの皆さんにはご迷惑おかけしますけど温かく見守ってほしい」と話していたという。

 経験豊富な3番目の年長関取でも、復帰の道は簡単ではない。だが、再び土俵で勇姿を見せるため、懸命の闘いを続けている。

 ◆悪性リンパ腫 体中を巡るリンパ球ががんに変異する病気。代表的な症状は主に首やわきの下、脚の付け根などリンパ節のしこりや腫れ。自覚症状がなく、判断が難しいため進行してしまうことも多い。腫瘍が急速に大きくなり、痛みや発熱を伴うことも。倦怠(けんたい)感や体重減少などの症状が見られることもある。手術ではなく、抗がん剤による治療が一般的。

 ◆時天空慶晃(ときてんくう・よしあき)本名同じ。1979年9月10日、モンゴル・トゥブ県生まれ。柔道経験者。00年3月にモンゴル農大を休学し、東農大へ留学。02年名古屋場所の初土俵から序ノ口、序二段、三段目と昭和以降3人目の3場所連続優勝。22連勝は史上4位タイ。04年春場所で所要10場所で新十両。同名古屋場所で新入幕。07年春場所で新小結。14年1月に日本国籍を取得し、同5月29日付で年寄名跡「間垣」を取得した。家族は両親と姉、妹。185センチ。

※年齢や表記、記録などは当時のもの

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鶴竜、トーナメントで復帰「やりながら治さないと」

横綱鶴竜(写真は2017年1月17日)

 左肩などの負傷で大相撲初場所を途中休場した横綱鶴竜が29日、トーナメント大会(2月5日・両国国技館)から復帰することを明らかにした。

 近日中に稽古も再開する意向で「やりながら治さないといけない」と話した。29日は、横綱白鵬主催の少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」が行われた両国国技館に姿を見せた。

 初場所初優勝の稀勢の里が横綱に昇進したことで、春場所は4横綱となる。鶴竜は「いい刺激になる。しっかり引き締めて頑張っていかないといけない」と語った。

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千秋楽は21・5% 稀勢の里の白星直後26・5%

逆転のすくい投げで白鵬(右)に勝利した稀勢の里(撮影・神戸崇利)

 22日にNHKが放送した大相撲初場所千秋楽の平均視聴率が、関東地区で21・5%(関西地区19・8%)と、高視聴率だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 関東地区の瞬間最高視聴率は、大関稀勢の里が横綱白鵬を破った直後の午後5時29分ごろに記録した26・5%だった。また稀勢の里が優勝を決めた21日の平均視聴率も、関東地区で21・1%(関西地区19・3%)と高視聴率を記録。大相撲の平均視聴率が関東地区で20%を超えたのは昨年初場所千秋楽の24・0%以来となる。

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稀勢の里 鳴戸親方の話に万感「感謝以外言葉ない」

一夜明けの会見で笑顔を見せる稀勢の里(撮影・鈴木正人)

 大相撲初場所で初優勝を果たし、横綱昇進を確実にした大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が千秋楽から一夜明けた23日、東京都江戸川区の部屋で会見を行った。

 笑みを浮かべながら質問に応えていた稀勢の里だったが、11年に亡くなった先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の話になると、瞬きの回数が増えて万感の思いがこみ上げた。「本当に厳しい稽古でしたけど、本当に役に立った。感謝以外、見つかる言葉がないくらい」と話した。その上で「そう思い出すと、ここで浮かれてはいられない。ますます稽古に精進して、もっともっと強くならないと、本当の恩返しにはならない。まだまだ、これからじゃないですかね」と、より一層の努力を積んで、横綱の重責を務めていく意思を示した。

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稀勢の里「負けたら終わり」横綱へV一夜明け会見

一夜明けの会見で笑顔を見せる稀勢の里(撮影・鈴木正人)

 大相撲初場所で初優勝を果たし、横綱昇進を確実にした大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が千秋楽から一夜明けた23日、東京都江戸川区の部屋で会見を行った。

 前夜は千秋楽パーティーなどもあり、就寝は深夜になったそうだが「よく眠れました」と笑みを浮かべた。悲願の初優勝をかなえた現在の心境については「うれしさは、変わらずです」。賜杯を手にしたことには「本当に、いい重みというか、何とも言えない感じでした」と表現した。横綱の地位について聞かれると「責任ある地位と思うし、負けたら終わり」と、既に覚悟は備わっている様子だった。

日刊スポーツ本紙を見る稀勢の里(撮影・鈴木正人)

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稀勢の里「横綱昇進に相当」と審判部が判断

稀勢の里の横綱昇進へ理事会招集要請を行うことを明かした二所ノ関審判部長(撮影・小沢裕)

 大相撲初場所で大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が14日目に優勝を決めたことを受け、横綱昇進を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は千秋楽の22日、白鵬戦の勝ち負けにかかわらず横綱昇進に相当すると判断し、八角理事長(元横綱北勝海)に、場所後の臨時理事会招集を要請することを明かした。

 審判部で話し合った二所ノ関部長は「もう(昇進で)いいんじゃないかと。若い親方から、上げてくれと言っていた。誰も物言いはつけなかった」と話し、審判部の総意で、稀勢の里が横綱昇進に相当すると判断した。

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稀勢昇進千秋楽●でも横審委員長「よろしいのでは」

 日本相撲協会で昇進問題を預かる二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は大相撲初場所14日目の21日、13勝1敗で初優勝した大関稀勢の里に関し、横綱昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請する意向を示唆した。

 千秋楽の取組前に審判部内で臨時会議を開き、意思統一を図る。稀勢の里は千秋楽に横綱白鵬戦が控えているものの、二所ノ関部長は「何よりも優勝したことが大きい。昨年は年間最多勝で安定感もある」と評価。八角理事長は、横綱昇進の話題に「終わってからだ」と述べるにとどめた。

 協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「14勝した方がいいが、もうよろしいのではないか。(白鵬戦は)重要視しないでいいのでは」と私見を述べた。同委員長はトップと2差の12勝だった先場所後の会合後、稀勢の里の綱とりに否定的だったが「横綱2人に大関1人が途中休場する中で、これだけ頑張ったことを評価したい」と話した。

 平成以降に誕生した横綱9人のうち8人が直近2場所を連続優勝。鶴竜は優勝決定戦で敗れた翌場所で初優勝し昇進した。

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