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徳勝龍「集中するだけ」無観客開催に向け平常心強調

稽古後、自転車で移動する徳勝龍

大相撲初場所で史上2度目となる幕尻優勝を飾った徳勝龍(33=木瀬)が5日、無観客で行われる春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けても“平常心”を強調した。

この日は大阪・吹田市内の部屋で仕上げの稽古を行った。「立ち合いの確認とかですね。ここにきてケガしたらどうしようもない。いい稽古ができている。自分がやることは変わらない」。その上で無観客での春場所開催について「普通に(場所が)あるものと思って、準備はしないといけないと思っていた。こういうことなんで仕方ない」。

自己最高位の西前頭2枚目で迎える。奈良県出身で準ご当地場所。本来ならなじみの応援が駆けつけるはずだが「相撲に集中してやるだけです」と話した。

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徳勝龍「大阪場所も自分らしく」奈良凱旋Vパレード

JR奈良駅前からオープンカーで優勝パレードを行う徳勝龍(撮影・加藤裕一)

大相撲初場所で奈良県出身力士として98年ぶりに幕内優勝を飾った平幕の徳勝龍(33=木瀬)が23日、奈良市内で凱旋(がいせん)Vパレードを行い、約1万人が詰めかけた。「え~、お忙しい中、こんなにいっぱいの方が来てくださって、とてもうれしいです。おかげさんで優勝できました。次の大阪場所も自分らしく頑張ります」とあいさつ。JR奈良駅前から三条通ショッピングモールの約500メートル、オープンカーに乗って沿道からの歓声に笑顔でこたえた。

この日午前中には、東大阪市の母校・近大で相撲部の合同稽古に参加。関脇朝乃山、平幕の宝富士、志摩ノ海、十両朝玉勢らとともに学生力士を相手に汗を流した。初場所中の1月18日に同大監督の伊東勝人氏が他界。「監督がいなくて、やっぱり寂しいですが、近大は4年間稽古した原点。気が引き締まりました」という。

パレード後には奈良市内のホテルで優勝祝賀・激励会が開かれ、ボクシングの12年ロンドンオリンピック(五輪)金メダリスト村田諒太以来2人目の奈良市民栄誉賞、奈良県スポーツ特別功労賞、奈良県議会スポーツ特別功労賞を授与された。イベント、受賞ラッシュはこの日で一区切り。今後は春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)へ、調整を本格化させる。

JR奈良駅前からオープンカーで優勝パレードを行う徳勝龍(撮影・加藤裕一)

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霧馬山、献血でまさかのO型判明に驚き『えー!』

献血に参加し、日本相撲協会が用意したチョコレートをボランティアの女子高生から手渡される霧馬山

新入幕だった大相撲初場所で11勝を挙げ、敢闘賞を受賞したホープの前頭霧馬山(23=陸奥)が12日、東京・両国国技館で行われた、力士や行司を対象とした献血に参加した。

2年ぶり2度目の参加だったが、この日初めて自身の血液型がO型と判明。「(出身のモンゴル在住時は)知らなかった。『えー!』ってびっくりした」と目を丸くしていた。

肝機能数値などの基準を満たさないと参加できず、この日も半数以上の関取衆が数値をクリアできずに帰宅する中で「(体に)悪いところはありません」と胸を張った。

部屋での合同の稽古は前日11日に終了。番付のさらなる上昇が見込まれる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「大きな目標は言わない。けがしないように一番一番頑張る」と、地に足をつけた。

関取衆は霧馬山の他に前頭玉鷲、十両旭大星、矢後の4人が参加した。初参加の矢後は「1度は参加してみようと思っていた。大学にも献血のバスが止まっていたことを思い出した」と振り返った。

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徳勝龍が爆笑逸話「小4でランドセルが背負えない」

インタビューに答える徳勝龍(撮影・鈴木正人)

大相撲初場所で幕尻優勝を果たした徳勝龍(33=木瀬)が4222人の観客を前に爆笑トークを披露した。

11日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲に参加。「インタビューコーナー あの人にききたい!」で壇上に立ち、初場所を回想した。

自身にまつわる4つの数字からトークを展開。「小学校を卒業するときには(体重が)100キロ近かった」「小4でランドセルが背負えなくなった」など、幼少期のエピソードで観客の笑いを誘った。一方で初場所中に亡くなった母校近大相撲部の恩師、伊東勝人さんの話題に及ぶと「監督に出会っていなかったら近大、大相撲の世界にもいっていない。自分を強くしてくれた監督」と話し、万雷の拍手を浴びた。

上位総当たりが予想される春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)への意気込みを問われると「自分はいいので朝乃山に注目してください」。春場所で大関とりに挑戦する近大相撲部の後輩の名前を挙げ、この日一番の爆笑を巻き起こした。21日に大阪入りして、毎年恒例の近大相撲部OBによる合同稽古にも参加する予定。真価が問われる“準ご当所”の春場所へ「自分らしい気合の入った相撲で頑張りたい」と意気込んだ。

インタビュー時、笑顔を見せる徳勝龍(撮影・鈴木正人)
近大相撲部伊東勝人監督(左)の事を語る徳勝龍(撮影・鈴木正人)

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元豪栄道の武隈親方が初仕事「こんなんなってんや」

打ち出し後、土俵を警備する元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

大相撲初場所で引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)が、親方として初めて日本相撲協会の仕事をこなした。

11日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲で、警備などの業務を担当。協会支給の紺色のジャンパー姿を初披露した。イベント開始3時間半前の午前9時30分に出勤し、安全確認のため2階席を巡回。「新鮮だった。売店とか『こんなんなってんや』とか」。前日10日には母校、埼玉栄高OBの関取衆に「豪栄道関現役お疲れさま会」を開いてもらった。同親方は「ありがたかった」と感謝した。

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元豪栄道が解説デビュー「マナーも含めて大事です」

元大関豪栄道の武隈親方(20年1月撮影)

<第44回日本大相撲トーナメント>◇9日◇東京・両国国技館

大相撲初場所後に引退した元大関豪栄道の武隈親方が9日、東京・両国国技館で行われた大相撲トーナメントで解説者デビューを果たした。

幕内力士によるトーナメントの地上波放送で、向正面から解説。冒頭では「少し前まで本土俵で戦っていたので不思議な感じ」と心境を明かした。

同学年の荒磯親方(元横綱稀勢の里)とのダブル解説だった。決勝では互いの弟弟子、関脇高安と前頭妙義龍が対戦。埼玉栄高の同級生でもある妙義龍は惜しくも敗れ「優勝すると思ったんやけどな~」と残念がっていた。

初めての解説は「自分が感じたことを説明するのは簡単じゃない。難しい」と苦戦した様子だったが「勉強ですね。これからは伝えることも大事。社会人のマナーも含めて大事ですね」と充実した表情を見せた。

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徳勝龍「どう食べるか悩む」母校近大からマグロ贈呈

47㌔の巨大近大マグロを贈られた徳勝龍(撮影・実藤健一)

大相撲初場所で史上2人目の幕尻優勝を飾った徳勝龍(33=木瀬)が3日、母校の近大に凱旋(がいせん)した。

東大阪にある校内で優勝報告会が行われ、在校生ら約1000人が集まった。重量47キロ、時価約30万円の近大マグロを贈られ、「マグロが意外に大きかった。どう食べるか、悩んでます」と笑顔で話した。

1日に地元の奈良に戻り、2日は初場所中に亡くなった近大相撲部監督の伊東勝人さん(享年55)の自宅に赴いた。「線香をあげさせてもらって、優勝できましたと、いい報告ができました。本当は顔を見て、いろいろと話したかった。今の自分があるのは監督のおかげ。監督がいなかったら、近大にも行っていなかった。感謝しかないです」。

初場所後、祝いの行事で多忙を極めたが準ご当地、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)へ気持ちは向いている。「次は横綱、大関、三役と当たると思うんで、しっかり準備して大阪の土俵で暴れられたらと思います」。この日夜には帰京。5日か6日から、東京の部屋で稽古を再会する予定だ。

近大まぐろの恵方巻きにかぶりつく徳勝龍

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白鵬、豪栄道引退に「うまさや相撲勘忘れられない」

元豪風の押尾川親方(左)の断髪式に参加する白鵬(撮影・中島郁夫)

大相撲初場所を4日目から途中休場した横綱白鵬(34=宮城野)が1日、東京・両国国技館で行われた元関脇豪風、年寄押尾川襲名披露大相撲に参加した。

初場所は「腰部挫傷、右踵部裂傷蜂窩(ほうか)織炎により約2週間の加療を要する」との診断書を提出して休場。2週間以上が経過したこの日、割に入って相撲を取ったが「(不安がある)右足はまだ使えていない。(休場してから)汗をかいたのは今日が初めて」と、回復途中にあることを明かした。

支度部屋で報道陣に取材対応している途中、傷口が塞がっていない右足裏を披露した。「これが(再び)割れるか分からない」と渋い表情。右足を気にすることで体のバランスが崩れ、腰にも違和感を覚えることになったという。

自身と鶴竜の両横綱が不在の中で、初優勝を勝ち取った前頭徳勝龍の姿をテレビで見ていた。「(優勝を争っていた正代と)どっちが優勝しても初優勝。初優勝というのは、見ていても感動しますね」。

先月28日には長年戦ってきた大関豪栄道が引退した。「びっくりした。(同年代の力士が)だんだんいなくなるのは寂しい」。豪栄道が大関昇進を決めた14年名古屋場所で、浴びせ倒しで敗れたことが印象に残っている。「自分十分になって負けた。あの辺のうまさや相撲勘が忘れられない」と、懐かしそうに振り返った。

昨年全勝優勝した春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で再起を目指す。まずは右足裏の状態を回復させることから。「しっかり稽古を積んで、割れ目をなくさないといけない」と、淡々と意気込んだ。

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豪栄道引退に母が涙、相撲好き…「豪太郎のおかげ」

引退会見をする元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

大相撲初場所を最後に引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)が29日、東京都内の両国国技館内で引退会見に臨んだ。

ご当所、大阪の春場所を目前にしながらの引退。母真弓さんは涙ながらに門出を見送った。

◇  ◇  ◇

(初)場所の翌日に電話がありました。何となく様子から(引退を)思っているやろうな、と。感じはしていましたが、現実がきたなという感じでした。

朝乃山関に負けて、(負け越して)陥落が決まった相撲を国技館に日帰りで見に行っていました。残り3日間、休場するのかなと思っていましたが「出る」と報道で知りました。その時は出てくれるんや、大阪まで頑張ってくれるんかなと思いましたが。

向こうからは帰ってくる時とか、よっぽど用事がある時にしか電話はしてきません。次は大阪あるし、まだ頑張ってくれるかなとも思ったけど「引退します」と。覚悟を決めてました。

小学1年から相撲。相撲だけの人生やったと思います。時々やんちゃしてぶらつく時もあったけど、自分の中心に常に相撲があって、高校(埼玉栄)を選ぶのも相撲を考えてでした。

師匠(境川親方)にはもちろん相談してきたと思いますが、最終的には自分で決めたんだと思います。性格的に自分でそうと決めたら変えないですから。

25年間、豪太郎の相撲を追いかけてきました。このあとは寂しいですね。何とかロスというのでしょうか。いつも次の場所、何日目に行こうかと計画をたてていました。それが今、なくなって…。でも豪太郎のおかげで相撲が好きになった。ここまで本当に頑張ってくれました。帰ってきて、会った時、何て声をかけましょうか。とにかく、これからも応援します。

引退会見をする元大関豪栄道の武隈親方(左)と境川親方(撮影・鈴木正人)
引退会見で笑顔を見せる元大関豪栄道の武隈親方(撮影・鈴木正人)

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徳勝龍は阪神ファン、憧れ亀山努氏と始球式共演熱望

幕内優勝を飾り、一夜明け会見で「幕尻」としたためた色紙と、優勝の「V」バルーンを手に笑顔を見せる徳勝龍(撮影・河田真司)

大相撲初場所で幕尻として20年ぶり史上2度目、奈良県出身力士として98年ぶりの優勝を果たした平幕の徳勝龍(33=木瀬)が、千秋楽から一夜明けた27日、都内の部屋で会見を行った。

前日は涙と笑いが入り交じっていたが、この日は終始笑顔。上位陣と対戦する見込みの春場所(3月8日初日、大阪・エディオンアリーナ)を前に、大好きなプロ野球阪神との共演を夢見た。

   ◇   ◇   ◇

寝不足を感じさせない笑顔がまぶしかった。会見に出席した徳勝龍は「今も自分じゃないような、ふわふわした感じ。昨日は興奮して眠れなかった」と吐露。LINEなどで祝福のメッセージは500件以上届いた。「新聞で主役になる日がくるとは思わなかった」。スポーツ紙の1面をジャックしても、快挙にまだ実感が湧いていない様子だ。

会見後に、まさかの逆指名が飛び出した。前日は「“関西魂”で笑かそうと」ユーモアたっぷりの優勝インタビューで相撲ファンを魅了。お笑い動画鑑賞が趣味なだけに「(吉本)新喜劇から出演オファーがくるのでは?」と報道陣に振られると「それよりも野球でしょ」と自ら切り出した。

父青木順次さん(73)と親子2代で阪神ファン。自身も野球経験者で、相撲と並行して小2から小6まで習っていた。本塁打性の打球を打っても「足が遅くて2塁で必ず止められる」という鈍足強打の4番捕手として、市大会で優勝するなど活躍。中学から相撲一本に絞ったが、角界入り後も特注のキャッチャーミットでキャッチボールを楽しむこともある野球好きだ。

異例の形で阪神との共演を熱望する。「始球式より(捕手として)球を受けてみたい。(現役選手の球は)速すぎて取れないけど、今の亀山さんの球なら取れるかも」。ヘッドスライディングなどの全力プレーで活躍し、新庄剛志氏とともに「亀新フィーバー」を巻き起こした元阪神外野手の亀山努氏(50)が小さい頃のスターだった。ちなみに今の注目選手は、昨年夏の甲子園を制した履正社高からドラフト2位で入団した井上広大外野手。「(1軍の)試合に出るか分からないけど、すごい体してますよね。甲子園から見ていました」と熱視線を送った。

早くも来場所の活躍が期待されるが「今はゆっくり、温泉とか入りたい」。幕内上位まで番付を上昇させる見込みの春場所へ、充電期間に入る。【佐藤礼征】

◆徳勝龍誠(とくしょうりゅう・まこと) 本名・青木誠。1986年(昭61)8月22日、奈良市生まれ。家族は千恵夫人。3歳から柔道、小学2年から野球を始め、相撲は4年から。少年野球は4番捕手で6年時に橿原市の大会で優勝。父順次さん、母えみ子さんも阪神ファン。明徳義塾高-近大から角界入り。20年初場所、幕尻で初優勝。

幕内優勝を飾った徳勝龍は一夜明け会見で優勝紙面を手にガッツポーズ(撮影・河田真司)

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「最後は勝つ」亡き恩師の読み通り、徳勝龍の優勝

幕内優勝を飾り、一夜明け会見で「幕尻」としたためた色紙と、優勝の「V」バルーンを手に笑顔を見せる徳勝龍(撮影・河田真司)

<とっておきメモ>

大相撲初場所で徳勝龍(木瀬)が初優勝を飾った。33歳5カ月の優勝は年6場所制が定着した58年以降3番目の高齢で、日本出身では最年長。幕尻として20年ぶり2人目、再入幕では史上初、奈良県出身は98年ぶり2度目、木瀬部屋では初と歴史的な快挙だった。

  ◇    ◇    ◇

愛嬌(あいきょう)は当時のままだった。徳勝龍が優勝力士インタビューで見せた振る舞いは、初めて会った12年前と同じだった。08年の春場所中、大阪・大国町で一緒に焼き肉をつついた。入門前の青木誠くんは近大の3年生だった。

実はこちらは、ホープだった幕内栃煌山のネタを引き出す狙いだった。青木くんのことにはあまり触れず、明徳義塾の同級生の話ばかり聞いていた。失礼な記者にも、まだ細かった21歳は嫌な顔ひとつせずにニコニコしていた。ただ、角界入りへは「強い人ばかり見てきたので自分が通用するか…」と後ろ向きだった。

後日、明徳義塾の浜村敏之監督と近大・伊東勝人監督に青木くんのことを聞いた。2人は「優しすぎるんですよね」と苦笑いしながら口をそろえた。「一生懸命な子。最後はそういう人が勝つもんなんですよ」。浜村監督は18年7月に亡くなり、今場所中には伊東監督が急逝した。左四つの型を見抜いた北の湖親方とともに、天国の恩師もきっと涙にあふれているだろう。【元相撲担当 近間康隆】

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V徳勝龍の伝家の宝刀「万歳ポーズ突き落とし」話題

19日、琴奨菊(左)を突き落としで破る徳勝龍(撮影・河田真司)

大相撲初場所で、幕尻の徳勝龍(33=木瀬)が初優勝を果たした。

徳勝龍には特徴的な動きがある。土俵際で相手を突き落とした際、両手を万歳し、片足立ちになって残る。どこかユーモラスなこの場面は、早くから相撲ファンの「ネタ」にされてきた。ツイッターでは5年前、このポーズをコラージュした画像があふれ「#徳勝龍クソコラグランプリ」というハッシュタグまでできた。

突き落としは「相手の肩や脇腹に手を当てて突き落とす」という技。今場所特に、徳勝龍の武器になった。8日目に加え、10日目から5日連続で決まり手は「突き落とし」。右からも左からも突き落とせる動きの良さがある。あの「万歳ポーズ」は8日目に飛び出した。

木瀬部屋の部屋付き親方である稲川親方(元小結普天王)は、徳勝龍の相撲について「左四つの型を持っているのと、小技がうまい。あとは、突き落としの感覚を持っている」と言う。徳勝龍の突き落としについては「独特で真似できない。圧力が加わっているから初めて効く。墓穴を掘ることもある」と指摘する。

基本的には押し相撲だが、突き落としなどの技があり、故北の湖親方(元横綱)に気付かされた左四つでも相撲が取れる。

この左四つも、今場所では随所に見られた。優勝を決めた千秋楽の貴景勝戦は、左四つになったことが勝因だ。これについても、同じ左四つを得意とした稲川親方は「同じ左四つでも、寄り方のポイントが自分とは違う。徳勝龍は(相手の差し手を)抱えて、胸を合わせて寄る。自分はそれはやったことがない」と説明する。徳勝龍の左四つは、一般的には相手に力を伝えにくいとされるが、本人はこれでいい。「それはそれでいいから、こういう寄り方もあるよと伝えたことはあります。バリエーションはいくつか持っている方がいいですから」と稲川親方。

特徴はルックスだけではない。相撲の個性を生かして、徳勝龍は優勝をつかみとった。【佐々木一郎】

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徳勝龍「今もふわふわしてます」V一夜明け一問一答

一夜明け会見で笑顔を見せる徳勝龍(撮影・河田真司)

大相撲初場所で史上2度目の幕尻優勝を飾った西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が27日、東京都内の部屋で一夜明け会見に臨んだ。「足伸ばして大丈夫ですかね」と自然体でスタートした。

-昨夜は今までにない夜

徳勝龍(以下徳) いやもう夢のようで。今も自分じゃないようでふわふわしてます。

-何時に寝たのか

徳 いつもスッと眠れるが、あまり眠れなかったです。

-実感は

徳 全然ないです。優勝したんかなって感じです。

-千秋楽の心境

徳 千秋楽まで三役力士とやってなかった。正代関に申し訳ないなと。思うところは少しあります。

-最後は大関

徳 番付最下位の力士が大関と当たることはないんで名誉なことだと。番付下なんで思い切りいくしかないなと。対戦は頭に入っていました。

-正代の相撲は見たか

徳 意識してなかったがすごくいい相撲だったんで。ヨシッと気合入りました。勝っても負けても自分の相撲だけ。自分のことだけ考えてやりました。

-結びは2度目

徳 その時とは心境が違う。千秋楽でもあったし、三役そろい踏み。やることがたくさんあって、そっちの方に気持ちとられた。

-そわそわしていた

徳 お客さんが笑ってたんで自分が間違ってたかなと。

-千秋楽は

徳 一番最後に取るなんて思ってなかった。びっくりですよね。

-いい集中

徳 気持ちの強い大関と思うんで、自分もその気持ちに負けないよういきました。

-決定戦あるとか

徳 この一番だけに集中の感じでしたね。あとはどうにかなる。決定戦のことは全く考えてなかった。

-完璧な内容

徳 そうですか。大関の突き落としはすごかった。

-涙は

徳 張り詰めていたものが一気に出ましたね。泣きすぎですね。

-思いがあふれた

徳 いろんな思いがありました。うれしいもあったし、15日間、自分では苦しくない思っていたけど、苦しかったんだなと。

-重圧が

徳 相撲のことだけに集中して、いらんこと考えずにその日の一番だけに集中していた。毎日言っていたけど、番付が一番下で自分より下はいない。逆に相手の方が番付下に負けたくないと思っていたはず。

-思いは

徳 これ勝ったら優勝とかは全くなかった。それは意識しないで、大関戦だけ。ここだけ思い切りいけばと。後のことは全然考えてなかった。

-14勝

徳 場所中も何番勝ったりとか覚えてないくらい1日、1日やっていた。今日何日目でした? 記者さんに聞くぐらい。

-十両との往復

徳 この前に幕内に上がった時、十両が長かったんで、幕内に上がれてホッとした。満足した部分あって4勝11敗で大負けした。満足したらダメ。常に向上心持って、上を目指す気持ちが大事だな思って、そこから。

-意識の違い

徳 意識ですね。幕内に帰りたかったが、そこで満足したらダメだと。常に上を目指して心を入れ替えたというか。優勝できる力士ではないと思っていたんで。三賞も自分には縁のない力士かなと思っていたんで、うれしいです。

-何が信じられない

徳 自分は本当に弱いんで。周りの人はもっとやっていると思うんで、自分ももっとやらないといけないと思った。自分が稽古していても、周りはもっとやっている。稽古でも満足せずにもっと、もっと。木瀬部屋は幕下が強いんで。胸出す意識なく、胸出すと持っていかれるんで。幕下だけど、いい稽古させてもらってます。

-伊東監督が亡くなった

徳 インタビューでも言ったんですけど、監督は土俵の中で一緒に見てくれたじゃなく、土俵の中で一緒に戦ってくれた。それしかないです。終盤も土俵際、逆転とかあったけど、監督が背中が押してくれたような不思議な感覚でした。

-しこ名に入れるほど

徳 東京にいて相撲見てくれたと聞いて、本当に今でも信じられない。ずっといい報告がしたい、それだけでしたね。

-気持ちを土俵に

徳 相撲で恩返しというか、相撲しかないんで。監督は相撲が大好きだったんで。

-監督は関取にとって

徳 監督が近大に誘ってくれなかったら、今の自分は絶対にない。大相撲にもいなかったかもしれない。高校時代は大相撲なんて考えられなかった。大学に入って監督が勝てるようにしてくれた。

-心に残る教え

徳 監督は「はたいていいよ」言ってくれた。そのかわり、前に出て圧力かけてからと。最初からはたこうといったら何も効かない。それが一番頭に残っています。

-土俵際の突き落としも

徳 前に出て押し出せば一番いいが、それも自分の相撲なんで。逆転、逆転と言われるが、それも自分の相撲と思っている。

-いい報告が

徳 そうですね。いい報告ができます。

-春場所は地元の関西

徳 これからが大事、あらためて思いました。いい成績残さないと笑われてしまいますんで、ここからが大事。準ご当地なんで。声援がモチベーションになった。また、あの声援を受けたいですね。

-来場所の目標

徳 とりあえず今はもう、ゆっくり休みたい。来場所のことはもうちょっとしてから。

-メールは

徳 すごかったですね。500件ぐらい。

-夫人とは

徳 朝に。「よかったね」ぐらい。嫁は常に同じというか、自分は緊張しててもひょうひょうとしている。どんなメンタルしてるんだと思いました。

-支えは

徳 勝っても負けてもいつも通りしてくれる。家ではリラックスさせてくれる。

インタビュー練習は

徳 風呂場でしてました。関西魂で。笑わそうとするんで、笑ってくれましたかね?

-笑いは

徳 常に家でも笑いが。ボケたりしたら、母親が「つっこまんかい」と。楽しい家族です。

-応援に来てくれた

徳 家でドシッとしてくれと言ってたんで、まさか来てくれるとは。うれしかったです。

-千秋楽の一番は

徳 しっかり当たってというのは一番頭にあった。しっかり当たれたかなと。離れてやばいかな思ったけど、右上手とってよしと思って出ていったら強烈な突き落とし。やばいと思ったけど、何とかいけました。

-北の湖親方に

徳 いや左四つだけ。自分も緊張してたんですけど、どうすればはなかった。「お前は左四つ」だけでした。

-「ロクイチ組」

徳 同年代みんな強くて三役経験してるんで、置いていかれている思いあったが、自分は自分と思ってしっかり切り替えて、やれることだけやろうと。周りは関係ない。人は人と思ってやってきた。荒磯親方にほめてもらえるのが一番うれしい。同級生だけど兄弟子なんでうれしいです。

-人に言わない我慢強さ

徳 ここが痛いとか言いたくないというか、言っても治らないんで、言ってもしょうがない。

-強みは

徳 強み…なんですかね。自分は全然弱いんで、一生懸命ですかね。1番に集中して、いい相撲とろうと。それだけです。

-愛称は

徳 いろいろ言われるんですけどね。マコ関とか、マコちゃんとか、徳ちゃん。

-まだ33歳

徳 なんすかね。部屋に若い子多いんで、話が合ったり、精神年齢が幼いのか。自分の中では33歳という感じではないんですよね。治療、トレーニングのやり方は進化してきている。相撲の寿命長くなるんじゃないかと思います。

-父には

徳 生んで育ててもらって、それが当たり前とは思っていない。感謝の気持ちを忘れずにやりたい。

-今何がしたいか

徳 温泉とか行きたいですね。ゆっくりしたいです。

一夜明け会見に臨む徳勝龍(撮影・河田真司)

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来日から18年荒鷲が引退決断「日本来てよかった」

引退会見を終えた荒鷲は同期の鳴戸親方(左)から花束贈呈を受ける(撮影・小沢裕)

モンゴル出身で元前頭の荒鷲(33=峰崎)が大相撲初場所13日目の24日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

「場所前から(引退が)頭に浮かんでいて、場所中に親方に相談した。上を目指す気持ちと肉体的状態ではなかった」と引退を決断した理由を説明。18年10月に、断裂した左膝前十字靱帯(じんたい)の手術をしたが回復せず。幕下に陥落した昨年秋場所は途中休場し、同年九州場所から全休中だった。「もう1度と思ってやってきたけど」と奮起を狙ったがかなわなかった。

02年九州場所が初土俵で、新十両昇進は9年後の11年名古屋場所。14年夏場所で新入幕を果たしたが、幕内に定着できずに十両と幕内を行ったり来たり。そして17年初場所で、横綱鶴竜から自身初の金星を獲得。当時30歳4カ月23日での初金星獲得は、58年以降初土俵で7位の年長記録と遅咲きの苦労人だった。

思い出の一番を問われると金星を挙げた一番ではなく「初めて勝ち越した時。玉飛鳥さんとした一番」と14年初場所で十両として初めて勝ち越した時の一番を挙げた。「花道に引き揚げて裏で泣き崩れた記憶があります」と懐かしそうに振り返った。

同席した師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)は「彼はおとなしくて優しい。何とか気持ちを『このやろう』とさせたかった。非常に厳しくしました」と話した。四股は下手だったというが「もう少し基本をやればまだできるかなと。そこが悔いありますね」と徹底して教えきれなかったことを悔やんだ。

今後の予定については「ゆっくり考えたいです」と未定。花束を贈呈した同期で元大関琴欧洲の鳴戸親方は「いよいようちの同期がみんなやめちゃった」と寂しそうだった。15歳でモンゴルから来日して約18年。「ただただ感謝の気持ちです。日本に来てよかった。相撲界に入って育ててくれて感謝です」と感慨にふけった。苦労人の断髪式は5月31日に、東京・両国国技館で行われる予定。

引退会見に臨む荒鷲(撮影・小沢裕)

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友風休場で診断書公表「右膝関節脱臼で加療中」

友風(2019年7月11日撮影)

日本相撲協会は大相撲初場所(東京・両国国技館)初日の12日、休場の東十両筆頭の友風(25=尾車)について「右膝関節脱臼の加療中にて1月場所の休場を要する」との診断書を公表した。

友風は昨年11月の九州場所で右膝を負傷して途中休場。師匠の尾車親方(元大関琴風)は、本場所前に全休することを明らかにしていた。休場は昨年九州場所に続き2度目。

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新関脇朝乃山は平常心「自分の相撲を取るだけ」

土俵祭りに出席する朝乃山(左)と阿炎(撮影・河田真司)

大相撲初場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた11日、同所で恒例の土俵祭りが行われ、三役以上の力士が出席した。

新関脇として土俵祭りに参加した朝乃山は「気持ちは変わりません。15日間自分の相撲を取るだけです」と平常心だった。昨年は夏場所で初優勝し、秋場所から2場所連続2桁勝利中。勢いに乗って迎える初日の相手は、過去1勝3敗と合口の悪い前頭の御嶽海。「気持ちは先場所と同じ。挑戦者として相撲を取るだけです」と番付は気にせず1日一番に集中する。

土俵祭り開始を待つ、左から鶴竜、白鵬、貴景勝、朝乃山(撮影・河田真司)

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貴景勝ケガを乗り越え「普通ッス」綱とりへ足場固め

大相撲初場所の土俵祭り開始を待つ、左から鶴竜、白鵬、貴景勝、朝乃山(撮影・河田真司)

大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた11日、同所で恒例の土俵祭りが行われ、三役以上の力士が出席した。

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大関貴景勝は平常心で初日に臨む。前日の土俵祭りを終えた心境を「普通ッス」と表現した。

昨年はケガもあり大関昇進、陥落、大関復帰と激動の1年を過ごした。今年は目標の綱とりへ、まずしっかり足場を固めていきたい。

初日は妙義龍だが「しっかり集中してやるだけ。ケガのないよう、していきたい」と大関の地位をまっとうすることを誓った。

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白鵬「あとはやるのみ」20年初陣へ緊張感漂わす

大相撲初場所の土俵祭りに出席する白鵬(撮影・河田真司)

大相撲初場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた11日、同所で恒例の土俵祭りが行われ、三役以上の力士が出席した。2場所連続となる44度目の優勝を目指す横綱白鵬(34=宮城野)は、初日で新三役の小結大栄翔と対戦。優勝した先場所で唯一敗れている相手に、連敗は許されない。17年以来3年ぶりの年間最多勝を視野に、まずは20年最初の場所で好スタートを切る。

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昨年の夏場所以来、4場所ぶりに東横綱の“定位置”に就いた白鵬は淡々としていた。「(東西で)目線も変わってくるし、土俵入りも変わってくる。その辺を思い出してやっていきたい」。この日は土俵祭り出席後、国技館のエントランス前で九州場所の優勝額を贈呈された。「あとはやるのみです」。スイッチが入ったかのように、緊張感を漂わせた。

初日は突き押し相撲のホープ、大栄翔を迎え撃つ。九州場所では立ち合いのかちあげが不発で、一方的に押し出された。6日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見では、三番稽古でその大栄翔を指名して相撲を取った。「いろいろ試してみたかった」と、横審委員から批判を浴びているかち上げを多用。大栄翔の出足を止めて12番を全勝と圧倒し、本場所へのイメージを膨らませた。

白鵬にとって、初場所は年6場所の中で最も優勝回数が少ない。昨年も初日から10連勝と賜杯へ一直線だったが、3連敗して失速すると右膝の違和感などで無念の途中休場。15年以来5年ぶりとなる5度目の優勝を飾り、相性の悪さを拭い去りたい。

「(今年の3月で)35歳になる。35歳で年間最多勝というのがあってもいいのかもしれないね」。年6場所制となった58年以降では、59年に年間最多となる77勝を挙げた34歳の元横綱栃錦が最年長。数々の記録を塗り替えてきた第一人者は、新たな記録をモチベーションに20年を出発する。【佐藤礼征】

土俵祭り開始前に言葉を交わす鶴竜(左)と白鵬(撮影・河田真司)
優勝額贈呈式に臨む御嶽海(左)と白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬「あとはやるのみ」3年ぶり年間最多賞も視野

大相撲初場所の土俵祭りに出席する白鵬(撮影・河田真司)

大相撲初場所(12日初日)を翌日に控えた11日、東京・両国国技館で恒例の土俵祭りが行われ、2場所連続となる44度目の優勝を目指す横綱白鵬(34=宮城野)ら三役以上の力士が出席した。昨年の夏場所以来、4場所ぶりに東横綱に就いた白鵬は、土俵祭り後、国技館のエントランス前で九州場所の優勝額を贈呈された。

「いい土俵祭りを迎えた。あとはやるのみという感じ。(東横綱で)土俵入りも変わってくる。その辺を思い出しながらやっていきたい」と、淡々と意気込んだ。

初日は新三役の小結大栄翔と対戦する。九州場所で唯一敗れた相手。6日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見では三番稽古でその大栄翔を指名して12番取り、初場所へのイメージを膨らませた。

3月に35歳の誕生日を迎える20年。「35歳で年間最多賞というのがあってもいいかな」と、17年以来3年ぶりとなる年間最多賞獲得を早くも視野に入れていた。

土俵祭り開始前に言葉を交わす鶴竜(左)と白鵬(撮影・河田真司)

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朝乃山は御嶽海、白鵬は大栄翔と対戦 初日取組

本場所で使用する紫の締め込みを締めて稽古する新関脇の朝乃山

日本相撲協会審判部は10日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲初場所(12日初日)の、初日と2日目の取組を発表した。

成績次第で大関昇進の声がかかりそうな注目の新関脇朝乃山(25=高砂)は初日、17場所連続で在位した三役から陥落の西前頭2枚目の御嶽海(27=出羽海)と対戦する。過去の対戦成績は御嶽海の3勝1敗となっている。2日目は東前頭3枚目の玉鷲(35=片男波)と対戦する。

両横綱は、白鵬(34=宮城野)が新三役の小結大栄翔(26=追手風)の挑戦を受ける。先場所は2日目に対戦し、大栄翔が金星を奪っている。2日目は東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)戦だ。鶴竜(34=陸奥)は、東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)と対戦。2日目は4場所連続小結の阿炎(25=錣山)と当たる。

9度目のかど番で迎える大関豪栄道(33=境川)は、東前頭2枚目の北勝富士(27=八角)戦で初日を迎える。先場所、在位3場所目で大関として初めて勝ち越した貴景勝(23=千賀ノ浦)は西前頭筆頭の妙義龍(33=境川)と当たる。また大関から陥落し、今場所10勝以上で復帰できる関脇高安(29=田子ノ浦)は玉鷲と対戦する。

十両以上の初日からの休場力士は、西前頭3枚目の琴勇輝(28=佐渡ケ嶽)と東十両筆頭の友風(25=友風)の2人。また、前任の阿武松部長(元関脇益荒雄)の退職で空席となっていた審判部長は、九州場所担当部長の境川理事(元小結両国)が代理で務める。11日は同所で土俵祭が執り行われ、12日の初日を迎える。

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