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大栄翔「気にしても仕方ない」春場所関脇復帰ならず

八角理事長(手前)から内閣総理大臣杯を受け取る大栄翔(2021年1月24日撮影)

大相撲初場所で初優勝した小結大栄翔(27=追手風)が8日、埼玉・草加市の部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ、自身の“番付運”について言及した。

優勝した初場所は西前頭筆頭で13勝2敗。照ノ富士と隆の勝の両関脇、高安と御嶽海の両小結が勝ち越すなど三役に“空き”はなかったものの、春場所(14日初日、東京・両国国技館)では関脇復帰を予想する声も多かった。「そこまで自分が気にしても仕方ないこと。やっぱり、どの番付にいても成績を残さないと意味がないことなんで。まずは三役に戻ることが目標だったんで、まずは良かったですし、ここからまたいい成績を残していければなと思います」と前を向いた。

一方で小結と関脇では上位陣との対戦順が変わってくる。先場所同様、序盤に横綱、大関陣との対戦を迎える見通しだが「自分はそこまで(意識は)ないですけどね」と淡々。先場所は初日から7日目まで役力士に全勝。平幕が初日から三役以上に7連勝したのは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では初めての快挙だった。「前半は勝つことで先場所は乗っていけた。やっぱり上位の方はみんな強いので、前半どんな相手にも勝てれば乗っていけるのかなと思う」。真価が問われる今場所も、2場所連続となる“ロケットスタート”を目指す。

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白鵬「おかしいな、息も上がって」感染当時振り返る

ぶつかり稽古で炎鵬に胸を出す白鵬

大相撲初場所前に新型コロナウイルスに感染した横綱白鵬(35=宮城野)が22日、都内の部屋で行われた朝稽古後に、感染後では初めて報道陣の取材に応じた。

この日の稽古では相撲は取らず、四股やすり足、テッポウなどで汗を流すと、炎鵬相手に立ち合いの確認やぶつかり稽古で胸を出すなどした。

稽古後に新型コロナに感染した当時を振り返った。「(初)場所前ですからね、番数こなさなきゃいけないという思いで、20番以上やるつもりで稽古に臨んだけど、10番しか稽古できなかった。ちょっとおかしいなと思って、息も上がってたし」と、稽古中に異変を感じていたという。「そこで炎鵬がちゃんこ食べてる時に、炎鵬は米が嫌いなんだけど『今日米が臭い』とか言うから。それでどれ、と言って米のにおいを嗅いでみたところ、においがなかった。そこで気づきましたね」と、嗅覚に異常があっという。

白鵬は1月3日に嗅覚異常の症状を訴えてPCR検査を受け、5日に陽性と確認された。感染発覚当初は「まぁ、自分が…、というのは正直ありました」と驚きを隠せなかったという。その後、保健所の指示のもと入院。入院期間は9日間ほどだったといい、隔離された部屋では読書をしたりしていたという。しかし「もう少しいたら変になっていたかもしれない。掃除してゴミを見つけたらうれしかったりした。何かそういう感じでした」と、数日間続いた非日常的な生活に気苦労があった。

体調は徐々に回復し、初場所中に退院。先週からは相撲を取る稽古を再開したという。体の感覚については「これからだと思う。やっぱり実際、何もしないで入院しているのは、もう古傷とかそういうものが、今まで(筋肉で)固めてたものが緩くなるわけですから。そういった古傷を痛めたというのはありますけど」と、まだまだ万全ではない様子。23日からの参加を予定している、両国国技館内の相撲教習所で行われている合同稽古については「それはまだ分かりません。気持ちと体がかみ合ってくれば、関取衆と稽古したいけどね」と慎重な構えを見せた。

4場所連続休場中で、昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるなど、厳しい立場に立たされている。再起を図る春場所(3月14日初日、両国国技館)は、開催地が大阪から東京に変更になった。「もちろんそれは初めてだしね。暖かさは夏場所みたいな感じ。これから冷えていくだろうけど。とにかく誕生日を東京で迎えるのは10年ぶり、震災の時ぶりだからね」と感慨にふけった。

3月11日に36度目の誕生日を迎える白鵬は「3月場所、東京で相撲取るのは初めて。初めてのことは好きだからね。いい結果を出して、今でも横綱が頑張っているんだ、というのを見せられれば。私たちも頑張らないといけない、という励みになるんじゃないかなと思う」と被災者を思いやった。

炎鵬(左)相手に立ち合いの確認をする白鵬
四股を踏む白鵬
準備運動をする白鵬
準備運動をする白鵬

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時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、1月の大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した、時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決めた。

日本相撲協会の懲戒処分は7項目ある。重い順に解雇、引退勧告、降格、業務停止(協会事業への従事停止)、出場停止、報酬減額、けん責と続く。今回、同親方の処分を「退職勧告」としたことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(一番上の)解雇とは違い、その次の重い処分。引退勧告は力士に該当するもので、それと同じ」と事実上、2番目に重い処分であることを説明。同親方から提出されていた退職届は受理され、解雇では支払われない退職金は、30%減額で支給される。また、時津風部屋付き年寄の間垣親方(元前頭土佐豊)が年寄時津風と部屋を継承することも決定した。

事案が表面化後、八角理事長(元横綱北勝海)は同協会コンプライアンス委員会に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱。同委員会の答申によると、昨年12月25日以降、原則として外出禁止の状況下、同親方は年が明けた1月の初場所中の18日からの5日間、東京・赤坂のマージャン店に出入りし、20日には新橋の風俗店、また23日からの2日間は赤坂のマッサージ店に出入りしていた。

時津風親方は昨年夏にも、友人と宮城県に不要不急の旅行をしてゴルフコンペにも参加。ガイドライン違反となり10月の理事会で「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた。その後、体調を崩し入院したが、退院後の11月には八角理事長から、同様の違反を繰り返した場合、さらに厳しい処分となることを諭されていた。それにもかかわらず、今回の行動には「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。

同親方や部屋にも感染はなく、約13年にわたり部屋を維持し、反省から退職届を提出している事情などは「最大限に考慮」しても「そのあまりにも身勝手な行動は、深刻な状況の中で、懸命に一月場所を開催した全ての相撲協会関係者の思いを踏みにじるものであって、時津風親方には、師匠としての自覚どころか、相撲協会の一員としての自覚すらもないのではないかの思いすら禁じ得ない」と断じた上で「もはや同親方を相撲協会に在籍させ続けることは相当とはいい難く、協会の賞罰規定に基づき、退職勧告の懲戒処分とするのが相当と判断した」とした。

理事会には時津風親方も姿を見せ、八角理事長が決議内容を言い渡した。同理事長が「何か言うことはないか」と発言の機会を与えたが、芝田山広報部長によると同親方は「ご迷惑をおかけしました」「すみませんでした」という内容の返事があったという。同理事長は「引き継ぎも迷惑なくやってください」「一般人になっても厳しい目で見られるから気をつけてください」という言葉があったという。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

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時津風親方 コンプライアンス委員会は引退勧告答申

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分が、22日の臨時理事会で決まる。

協会関係者によると、事実関係を調査したコンプライアンス委員会は「解雇」に次いで重い「引退勧告」を理事会に答申するという。これを受けて理事会が処分を決める。

時津風親方は昨年9月、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。ガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を協会から科された。通算4度目の処分となるため、コンプラ委は厳罰を答申する。また、同親方は引退届を退出し、協会を退職する意向を固めている。しかし、昨年7月場所前と場所中にキャバクラ通いが発覚した平幕の阿炎が提出した引退届を、理事会が受理しなかった例がある。処分内容は理事会の話し合い次第となる。

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魁聖稽古に充実感、初場所全休強いられ自宅でCoD

都内の部屋で春場所に向けて稽古をする魁聖(日本相撲協会提供)

部屋の力士から新型コロナウイルス感染者が出た影響で大相撲初場所を全休した前頭魁聖(34=友綱)が20日、報道陣の電話取材に応じた。すでに稽古を再開しており、この日も都内の部屋で体を動かした。「(自宅ではなく)部屋の方が、まわしをつけた方が気合が入る」と、土俵での稽古に充実感がにじんだ。

感染したのは幕下以下の力士1人だけで症状もなかったが、部屋の全力士が休場を余儀なくされた。初場所中、魁聖は自宅で四股や腕立てなどで体を動かしていたという。「稽古場で同じようにできないから、ちょっと太っちゃったです」。空き時間は趣味のゲームに没頭。シューティングゲーム「コールオブデューティ」で“おうち時間”を過ごした。

故郷のブラジルでも感染拡大が続いている。「心配ですね」。国内でも一部医療機関でワクチン接種が始まっているだけに「人生で早く注射したいって、今しか思っていないですね。ワクチン打ってどこか行くわけではないですけど、ワクチン楽しみです」と熱望していた。

都内の部屋で春場所に向けて稽古をする魁聖(日本相撲協会提供)

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所属力士コロナ感染の友綱親方「動揺した」心境語る

友綱親方=2017年12月25日

部屋の力士から新型コロナウイルス感染者が出た影響で大相撲初場所を全休した友綱親方(元関脇旭天鵬)が20日、報道陣の電話取材に応じ「初めて(の経験)だったから動揺した」と当時の心境を振り返った。

感染したのは幕下以下の力士1人だけで症状もなかったが、部屋の全力士が休場を余儀なくされた。感染した当該力士について師匠は「一番気の毒。彼の精神的なことが心配だった」と弟子の心情を推し量る。当該力士は数日間、部屋の中で隔離。別室から電話した際は「かわいそうに『自分のせいで』と泣いていた」と明かした。保健所の指導に従い、その後は5日間入院。当該力士を含めて全員に症状は発生しなかったが、九重部屋では場所中も相次いで新規感染者が判明し、友綱親方も「ニュースを見て、いつ自分たちもそんなふうになるか分からないと不安もあった」と落ち着かない日々が続いた。

家族への感染も心配だった。長女の柚希ちゃん(12)が、初場所後に中学受験を控えていた。学校も塾も休ませて、追い込み時期を自宅で過ごすことになったが、受験は無事に合格。「塾にも行かず自宅で勉強して受けるのは難しかったと思う」と娘をねぎらった。自身は外出ができない中、音量を最小限に落として韓国のドラマや映画を観賞。「韓国語をしゃべれるんじゃないかと思うくらい見た。娘が受験の中、静かに見ていましたよ」。初場所中は部屋の力士が外出できない中、買い出しを行うのはおかみの恵子夫人。「おかみさんも周りに気を使いながら出かけていた。みんなにいるものを聞いて紙に書いて買い出しに行っていた」と感謝した。

休場中の力士は時間を分けて稽古場に下り、マスクをつけながら四股などで体を動かしていた。ぶつかりなどの接触を伴う稽古は避けていたという。手本になったのは十両旭大星(31)。家族が居る自宅で過ごす選択肢もあったが、力士らのPCR検査の結果が判明した1月8日から千秋楽翌日の25日まで、部屋で過ごすことを志願した。「(部屋を)出入りできない状態になったことを旭大星に伝えたら『僕はトレーニングとかしたいので今日から部屋にいます』と。子どもも奥さんもいるのに。30過ぎてるからいつまで(土俵に立つことが)できるか分からない、足のけがもある、いろんなことを判断して決めたと思う。若い衆も関取がいることでトレーニングの内容も変わる。彼はすごく偉いなと思った」と師匠。若い衆の手本となってくれることがありがたかった。

春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて力士らは現在、精力的に稽古を重ねている。弟子にはことある事に「他のお相撲さんよりも1場所(多く)休ませてもらったわけだから、3月場所は全員勝ち越す気持ちでやらないとね」と言葉をかけている。困難を乗り越え、2場所ぶりとなる本場所を見据えた。

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朝乃山「切磋琢磨していきたい」阿武咲と明生を指名

合同稽古で申し合いを行う朝乃山(右)と阿武咲(代表撮影)

大相撲初場所でかど番脱出を果たし大関朝乃山(26=高砂)が20日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた合同稽古の初日に参加した。平幕の阿武咲と明生を指名して、11番取って8勝3敗。「同世代ですし、来場所も当たる地位にいると思う。切磋琢磨(せっさたくま)していきたいという気持ちで2人を指名しました」と明確な狙いを持って合同稽古に臨んだ。

2人を相手に相撲を取り「自分の相撲が雑ということは相手に攻められているということ。なかなか右四つになれてないということが分かった」と発見があったという。部屋には関取が自身しかおらず、関取衆が集まる合同稽古は貴重な場になっている。大関として初優勝を狙う春場所(3月14日初日、両国国技館)に向けて、「普段出来ない人と稽古できる。ケガしないようにしっかり稽古して頑張りたい」と口にした。

稽古後には稽古を見守っていた春日野親方(元関脇栃乃和歌)から声を掛けられた。「相撲が雑だったのでアドバイスをいろいろといただいた。しっかり頭の中に入れていきたい」。6日間の合同稽古で、さまざまなことを吸収する。

合同稽古で王鵬に稽古をつける高安(右)(代表撮影)
合同稽古の申し合いで明生の攻めを残す朝乃山(右)(代表撮影)

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九重親方、コロナ「ひどかった。肺が真っ白に」

九重親方(2020年9月21日撮影)

大相撲初場所中に新型コロナウイルスに感染した九重親方(元大関千代大海)が18日、電話取材に応じ、肺炎の症状に苦しんだことを明かした。

「10秒しゃべったら5分くらいせきをする。ひどかった。肺が真っ白になって」。初場所中の1月18日に陽性が判明し、同月20日から入院。「おかみの方には病院から電話があって『3日が勝負ですね』と言われて。この3日間、酸素濃度が下がったら危ないと」と警告を受けるほど症状が悪化した。現在、後遺症はないが「絶対ならない方がいい。たばこ吸ってる人は悪くなる」と訴えた。

九重親方(2020年11月19日撮影)

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大栄翔が三役復帰へ決意「油断せず」文武両道も貫く

埼玉・草加市の追手風部屋で春場所に向けて稽古を行う大栄翔(日本相撲協会提供)

1月の大相撲初場所で初優勝を果たした大栄翔(27=追手風)が18日、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた稽古終了後、報道陣の電話取材に応じた。

既に今月上旬から関取衆による申し合い稽古を始めており、この日は翔猿、剣翔、大奄美ら関取衆と18番取った。コロナ禍で調整も難しい中、師匠の追手風親方(元前頭大翔山)の判断で毎週日曜日と水曜日は稽古休みに充てている。この方がメリハリが利くのか「やっているときは思い切り(稽古)できる」と言う。自分も含め6人もの関取衆が在籍する環境から、20日から始まる他部屋の関取衆と相まみえる合同稽古も「いつも通り参加しない。部屋で十分、稽古できる。へんに変えてもしかたない」と不参加。初場所優勝力士として臨む春場所は「今まで以上に(周囲から)見られる。自分にプレッシャーをかけながら、しっかりいい相撲を取れればと思う」と自覚している。

昨年4月に入学し来年4月に卒業予定という、日大の大学院生として「文武両道」も貫く。授業も始まり、担当教授と相談し1度、ズームによるリモートで受けた。相撲に関する論文作成に必要な資料集めも地道に行っている。グループラインもあり「そこで(初場所優勝で)おめでとう、と言ってもらった」と祝福されたという。

春場所は三役復帰が確実視される。「三役で1回しか勝ち越せていない。よりいっそう引き締めて、上を目指すには三役での勝ち越しは最低条件。気合を入れていきたい」と言葉に力を込める。初優勝の要因は立ち合いに尽きる。「いい立ち合いをすれば流れも良くなり、自分の攻める突き押し(相撲)が取れると思う」と話し、具体的には「踏み込みと角度が良かったこと。立ち合いから(相手を)起き上がらせることが出来たのは、いままでなかった」と理想を追い求める。現状は心技体で「充実していると感じているけど、しっかり油断せず、これからも場所は続くので」と、スキを見せずに三役、その先の番付を追い求める。

埼玉・草加市の追手風部屋で春場所に向けて大奄美(右)と申し合いを行う大栄翔(日本相撲協会提供)

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時津風親方 コンプライアンス委員会処分案は退職

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は16日、1月の大相撲初場所期間中にマージャン店へ行くなど協会の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反した時津風親方(元幕内時津海)について東京・両国国技館で協議し、出席者によると同親方が退職する方向で処分意見をまとめた。

処分意見は八角理事長(元横綱北勝海)に答申され、22日の相撲協会臨時理事会で最終決定される見込み。関係者によると、本人は処分内容にかかわらず退職の意向を固めているという。

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正代「あまり無理はしたくない」合同稽古参加に慎重

正代(2021年1月22日撮影)

大相撲初場所でかど番脱出を果たした大関正代(29=時津風)が16日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じた。この日は相撲を取る稽古は行わずに、基礎運動で汗を流したと説明。20日から東京・両国国技館で始まる合同稽古への参加意思を問われると「どうしましょう。番数をそんなに取れていない。そっちが不安」と話した。

部屋では相撲を取る稽古を再開しているというが、弟弟子で平幕の豊山とはまだ相撲を取っていないという。また、昨年11月場所で負傷した左足首の状況は「とりあえずは問題はない」と話すも「あまり無理はしたくない。1度ケガをして慎重になりました」と説明。3月14日に初日を迎える春場所まで約1カ月あることや、現段階ではまだ稽古量が十分でないことなどから、合同稽古参加へは慎重な姿勢を見せた。

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初V大栄翔の特別番組テレ玉で放送 愛犬チロル登場

初場所で初優勝した大栄翔(左から2人目)。左は大栄翔の母・恵美子さん、右は兄・一直さん、テレ玉の平川アナウンサー(C)テレ玉

大相撲初場所で初優勝を飾った大栄翔(27=追手風)の特別番組が放送される。テレ玉は12日、「おめでとう!大栄翔 埼玉県出身力士の初賜杯」を21日午後8時から放送すると発表した。

番組では、大栄翔の幼少時代から埼玉栄高、追手風部屋入門、初優勝と続いた力士人生を本人とともに振り返る。大栄翔の愛犬チロルも登場する。

テレ玉によれば、優勝が現実味を帯びてきた初場所中から番組の検討を始め、千秋楽の翌日に後援会の「大栄翔を励ます会」に連絡。優勝特番の制作を申し入れたところ「コロナ禍で優勝パレードをやりたくてもできない。地元テレビ局を通じてお祝いムードを高めるとともに、大栄翔の人柄もこれを機に知ってほしい」と快諾された。

大栄翔は地元・朝霞市役所や母校・埼玉栄高への表敬訪問など多忙だったが、インタビューにも成功し、放送実現に至ったという。

テレ玉は番組の見どころについて「『大栄翔関の母・恵美子さんと兄・一直さんとの貴重な3ショット対談が実現し、家族にだけ見せる大栄翔関の素顔を見られるところ』と『優勝への手応えをつかんだ一番について語っているところ』」とPRした。

愛犬チロルと大栄翔(C)テレ玉

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大栄翔が推すオニオングラタンスープを食べてみた

大栄翔がお薦めするデニーズ朝霞駅前店のオニオングラタンスープ

大相撲初場所で初優勝した大栄翔が強く推す「デニーズ朝霞駅前店のオニオングラタンスープ」を食べてみた。

きっかけは3日のこと。大栄翔が地元の埼玉・朝霞市役所を表敬訪問し、報道陣とのやりとりの一部で、「駅前のデニーズは日本一おいしい。いろんなデニーズを食べ歩いているけど、特にオニオングラタンスープです」とPRしていた。そこまで言うならと思い、後日、デニーズ朝霞駅前店を訪れた。

朝霞駅南口を出ると、同店はすぐに見つかった。窓際の席に案内されると、見晴らしがいいことに気付く。店舗が2階にあるため、広い窓から南口のロータリーが見渡せ、東武東上線の電車も見えた。

メニューを広げて、目当てのオニオングラタンスープを探した。そこには写真付きで、こう掲載されていた。

「オニオングラタンスープ~淡路産たまねぎ使用」349円(税込383円)・148kcal・食塩相当量1.7g・食物繊維1.1g・糖質13.0g」

注文するとほどなく、店員さんが「お熱いのでお気をつけください」と一言添えて持ってきてくれた。

ここからは食リポだ。

直径約10センチの赤い陶器に入ったスープをまず一口。有名な淡路産たまねぎが、チーズとともに溶け込んでいる。オニオンの程よい甘味がうまい。スープには、薄切りのパンが浮かんでいる。パンの上には少し焦げ目がついたチーズがとろっと乗っている。スプーンでパンをちぎり、スープをひたして食べる。うまい。チーズのコクとオニオンスープの甘味がからまった。この時期に食べると、体が温まる。イチオシの理由は、よくわかった。

会計後、店員さんに少し話をうかがった。大栄翔が同店のオニオングラタンスープを話題にしたことは伝わっており「ニュースになってましたね。うれしいですよ」と顔をほころばせ「その後、これを作ったんですよ」とレジ前のチラシを指さした。見ると「あの!朝霞市出身力士も大好きなオニオンスープ」とある。持ち帰りできる冷凍されたオニオンスープ(1袋211円)だった。パンとチーズは入っていないが、湯せんすれば同じスープが家庭で楽しめるという。

もちろん、デニーズは店舗が異なっても味は同じ。家族や友人たちとの思い出が重なってこそ、大栄翔にとっては「日本一」なのだろう。ちゃんこは相撲部屋で食べるとひときわおいしく感じるように、大栄翔の地元だと思えばひと味違う。

商店街を歩くと、大栄翔優勝をたたえるチラシが目につく。ある店では「自分は大栄翔の後援会に入ってるんですよ」とか「大栄翔のお母さんがこの前、あそこの接骨院に行っていた」などと、微妙な個人情報が出てくる。地元に愛されていることがよく分かった。

かといって「大栄翔フィーバー」でもなければ、「地元が大盛り上がり」しているほどではない。コロナ禍にあるためパレードもできず、「地元の人たちがささやかに喜んでいる」という表現が適切だろうか。

殺伐としたニュースが多い中、大栄翔の素朴な地元愛にホッとさせられた。【佐々木一郎】

朝霞市のキャラクター「ぽぽたん」と相撲を取る大栄翔(2021年2月3日撮影)

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勢が左手手術していた「癒えたら話す」春場所は未定

勢(2021年1月22日撮影)

大相撲初場所千秋楽を左手骨折で休場した十両勢(34=伊勢ノ海)が2月初めに手術を受けていたことが7日、分かった。電話取材に応じた師匠の伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨)が明らかにした。

勢は東十両13枚目だった初場所14日目の大翔鵬戦で左手を負傷して、千秋楽で「左母指中手骨脱臼骨折」との診断書を提出。6勝9敗で場所を終え、春場所での幕下陥落が濃厚となっていた。師匠によると、勢は稽古場には降りず治療に専念。春場所出場の判断については「けがが癒えたら話していく」と、現時点では未定とした。

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初場所V大栄翔が母校凱旋「強く思えば夢はかなう」

大相撲初場所で初優勝を果たし、母校の埼玉栄高を表敬訪問する大栄翔。左は同校相撲部の山田道紀監督(埼玉栄高提供)

大相撲初場所で初優勝を果たした平幕の大栄翔(27=追手風)が5日、母校の埼玉栄高を表敬訪問した。同校出身では、元大関豪栄道(現武隈親方)と大関貴景勝に続く、3人目の幕内優勝。凱旋(がいせん)を果たした大栄翔は「自分の相撲の原点は埼玉栄。いい報告ができて幸せです」と笑顔を見せた。

最高位は関脇で、強烈な突き押しを武器に初場所で初優勝を果たすなど角界で存在感を示しているが、高校時代は苦い思い出が多かった。レギュラー入りしたのは3年から。1、2年の時はレギュラー陣が稽古に励む中、早めに稽古を切り上げてちゃんこ番にまわっていたという。同校相撲部の山田道紀監督は「高校に入った時にはまさかこうなるとは思わなかった。でも辛抱強かった。おとなしい子だったけど、嫌な顔をせずに四股やテッポウをコツコツやって3年で花開いた」と大栄翔の高校時代を振り返った。

これに対して大栄翔は「自分は本当に弱かった」と当時を振り返った。しかし、全国大会で優勝することだけを思い続けて稽古に励んでいたといい「(夢は)強く自分の中で思えばかなう。山田先生の指導を素直に聞いて、諦めずに強く思って欲しい」と後輩へメッセージを送った。

新関脇を確実にした20年7月場所後には、母校の相撲部に米600キロを贈った。報道陣から、「今回はどれぐらい贈るか」と問われると「その時よりも多く贈りたい。きりよく1トン贈れればと思います」と話した。

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初場所で初V大栄翔が地元・朝霞市役所を表敬訪問

地元の埼玉・朝霞市役所を表敬訪問して富岡勝則市長から花束を贈呈される大栄翔(左)(撮影・佐藤礼征)

大相撲初場所で初優勝を果たした平幕の大栄翔(27=追手風)が3日、地元の埼玉・朝霞市役所を表敬訪問して、富岡勝則市長(66)から「市民体育賞特別賞」を授与された。同賞は過去に16年リオデジャネイロ五輪の陸上男子50キロ競歩で銅メダルを獲得した荒井広宙や、同競泳男子800メートルリレーで銅メダルの江原騎士が受賞している。

埼玉県出身として初めての快挙を収めた大栄翔は、地元から功績をたたえられ「地元にいい報告ができてうれしい」と笑顔を見せた。「市民体育賞特別賞」の他には、自身が過去に「好きな花」と公言したヒマワリが入った花束も贈呈された。同市のキャラクターで「たんぽぽの妖精」こと「ぽぽたん」と相撲を取る場面も。同市のカラーである紫色の締め込みを着用した相手を、自慢の突き押しでのけ反らせた。

先場所覇者として注目を集める春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)では、三役復帰が確実視されている。「今後も稽古に精進して、三役で安定して勝てるように頑張りたい」と大栄翔。富岡市長も「(優勝で)歴史に名を刻んだ。これから2度も3度も優勝してもらって横綱に」と期待を込めた。

今後は相撲だけでなく、メディアでの露出も増えていく。富岡市長から「これからはしゃべれるようにしないと」と注文を受けた大栄翔は「稽古します」と苦笑いを浮かべていた。

地元の埼玉・朝霞市役所を表敬訪問して同市のキャラクター「ぽぽたん」と相撲を取る大栄翔(右)(撮影・佐藤礼征)
地元の埼玉・朝霞市役所を表敬訪問して富岡勝則市長から「市民体育賞特別賞」を授与される大栄翔(左)(撮影・佐藤礼征)

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貴景勝が稽古再開「基礎をできる範囲でやっていく」

春場所に向けて稽古をする貴景勝(日本相撲協会提供)

大相撲初場所を途中休場した大関貴景勝(24=常盤山)が2日、都内の部屋で稽古を再開した。四股などの基礎運動を中心に体を動かし、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて本格的に始動。初場所で負傷した左足首については「まだ万全じゃないですけど、基礎をできる範囲でやっていきたいと思っています」と説明。ぶつかり稽古で胸を出す段階には至っておらず、治療を並行しながら調整を進めていくという。

昨年11月場所で大関として初優勝を果たし、初場所は初めての綱とり場所だった。初日から4連敗を喫するなど不振で、3日目の北勝富士戦では左足首を負傷。「(けがの影響で)悪循環になってしまう」と、その後も星を伸ばせず、2勝7敗で迎えた10日目から休場した。左足首の負傷は過去に「何回もあります」と、初めての経験ではなかったという。

休場後はテレビで本場所を観戦していた。「自分のけがを早く治さないといけないし、自分の体をつくっていかないといけないので、他の人が相撲を取っていてどう思うってことはなかった」。賜杯を抱いた埼玉栄高の先輩でもある平幕の大栄翔については「強いから優勝しているんだと思います」と印象を語った。

初めて経験した綱とり場所だったが、緊張感については「(毎場所と)変わらないです」と振り返る。負傷する前の初日から3日目までの相撲内容も、本来の突き押しが影を潜めているような印象があったと報道陣に問われると「弱いから負けるんです。強ければ勝つし。まだまだもっと強くならないといけないということ。実力があったら勝つし、負けるということは実力が足りないということ」と強調した。

春場所は通常の大阪開催ではなく、コロナ禍で東京開催となった。兵庫県芦屋市出身で、大阪は“ご当所”とも呼べる場所。2年前の19年春場所では大関昇進を決めるなど、思い入れは強い。「やっぱりご当地なので、応援していただける方も多いし、いい節目になっている場所でもあったから残念ですけどね。でも土俵に上がったら大阪場所も東京も関係ないので、一生懸命頑張りたいと思います」。

NHK大相撲中継で解説を務める北の富士勝昭氏(元横綱)らは、貴景勝の不振の影響について体重の増加を指摘していた。小結で初優勝した18年九州場所では170キロで、現在は協会発表で183キロ。今後の体重調整については「自分の納得するようにやっていきたいと思います」と話した。春場所まで1カ月半。「基礎としっかり並行して治していってやっていきたいと思います」と意気込んだ。

四股を踏む貴景勝(日本相撲協会提供)

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時津風親方が正代らに謝罪 間垣親方が部屋継承方針

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)が、弟子らに謝罪していたことが1日、分かった。報道陣の電話取材に応じた弟子の大関正代が明かした。また、協会退職の意向がある時津風親方に代わり、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が時津風部屋を継承する方針であることが判明した。

   ◇   ◇   ◇

報道陣の電話取材に応じた正代は、時津風親方からあった謝罪について説明した。「謝罪込みの詳しい説明というか。今はまだ処分が出てないですよね? だからそれが出るのを持っている状況だ、みたいな感じでしたけど」。時津風親方は初場所後の稽古休み期間中に、大部屋に弟子らを招集。報道があった初場所中の行動についての説明とともに謝罪の言葉を並べ、協会からの何らかの処分を待っている状況にあることを説明したという。

部屋の稽古再開となったこの日、時津風親方は稽古場に姿を現したという。正代は師匠に見守られながら、基礎運動で汗を流したと説明。自身初のかど番ながらも11勝して優勝争いに加わった初場所を、あらためて「かど番を脱出できたのが一番大きい」と振り返った。一方で、同場所中の師匠の違反行為について「とても残念に思う。どんな結果であろうと協会の決定に従って頑張っていけたらなと。協会の方針に従うだけなので」と自身に言い聞かせるように話した。

部屋関係者によると、時津風親方は協会退職の意向を固めている。また、同じ東農大OBで後輩にあたる間垣親方が、時津風部屋を継承する方針で準備を進めているという。時津風親方の処分については、事実関係を調査したコンプライアンス委員会が検討した処分内容を理事会に答申し、これを受けて理事会が処分を決める。今月開催される臨時理事会で、処分が決まる見込みとなっている。

名門部屋の師匠による、コロナ禍での違反行為。正代は「どういう処分でも僕らがやることは変わらない」と前を向こうとする一方、「とりあえず、結果が出ないとですね。どうしたものかと」とポツリ。時津風部屋が大きな転機を迎えようとしている。

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朝乃山「優勝を狙わないと」“番付の重み”語った

春場所に向けて稽古する朝乃山(日本相撲協会提供)

1月の大相撲初場所で平幕優勝が出たことに、大関朝乃山(26=高砂)が、あらためて“番付の重み”を口にした。

朝乃山はこの日、新型コロナウイルスの影響を受け例年の大阪開催でなく東京開催になった、春場所(3月14日初日、両国国技館)に向けて稽古を再開。初場所千秋楽以来、8日ぶりにまわしを締めたこの日の稽古始めは、四股、すり足、ぶつかり稽古で汗を流した。初場所は平幕の大栄翔(27=追手風)が13勝2敗で初優勝。初のかど番で臨んだ朝乃山は両横綱不在の中で11勝4敗の“及第点”といえそうな成績だったが、本人の見立ては厳しい。「この番付でやるからには優勝を狙わないといけない。(結果を)残せたと思わないようにしないといけない」と話し、さらに平幕優勝には「番付の意味がなくなる。最高位として出ているので優勝して当たり前と思われる。結果を残さないといけない」と、賜杯をさらわれたことを悔やんだ。

昨年3月の春場所後に大関昇進を決めてから1年。近大出身で第2の故郷ともいえる、その縁浅からぬ大阪での春場所が、今年は見送られた。「(大阪で)やりたかった。残念です」と話しつつ「緊急事態宣言も出たし仕方ない。その分、国技館でしっかり自分の相撲、姿を見せられればお客さんも喜ぶと思う」と切り替えは出来ている。

コロナ禍での、つかの間の息抜きも、初場所千秋楽翌日から1週間の場所休みでできた。部屋の近場にある店に出向き「ラーメンや定食、焼き肉店とか久しぶりの外食でおいしかった」と、ささやかながら楽しんだ。ビデオや映画、ドラマ鑑賞など、部屋での過ごし方も心得てきた。両横綱が今度こそ、出場するであろう春場所に「優勝争いに残らないといけない。(そこを)目指して行かないといけない」と心技体を整えながら春場所に向かう。

春場所に向けて稽古する朝乃山(日本相撲協会提供)

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大栄翔「挑戦者の気持ちで」春場所へ守りの姿勢なく

春場所に向けて稽古する大栄翔(日本相撲協会提供)

1月の大相撲初場所で初優勝を果たした大栄翔(27=追手風)が1日、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた稽古再開後、報道陣の電話取材に応じた。

初場所後、1週間の稽古休み期間中は、やはり「いろいろとあったので、場所(後の)休み感はなかった」と吐露した。うれしい悲鳴のスケジュールに追われたためだが「ありがたいことです」。前日1月31日には地元の埼玉・朝霞に帰省し、地元テレビ局の取材に応じ、後援会関係者と食事もしたという。実家には戻らなかったが、テレビ局では母や「一緒に戯れました(笑い)」という愛犬チロルくんとも再会。「駅にも横断幕を出してもらい、市役所にも幕を下げてもらった。あらためて地元でも盛り上がってもらって良かった、うれしいという感じ」と、つかの間の故郷で過ごした時間の中で、あらためて優勝の余韻もかみしめたようだ。3日には朝霞市役所を表敬訪問する予定も入っているという。

優勝を決めた初場所千秋楽以来、8日ぶりにまわしを締めたこの日の稽古始めは、四股、てっぽう、ぶつかり稽古と基礎運動で汗を流した。「しっかり今まで通りの稽古をして、自分の相撲を取れるように、しっかり体を作りたい」と、昨年9月の秋場所以来の三役復帰が濃厚な春場所を見据えた。新型コロナウイルスの影響を受け、例年の大阪開催でなく東京開催になったことには「大阪場所でもいい相撲を見せて、とたくさんの方に言ってもらっていたので、地方でやりたかった気持ちもありますが、しっかりテレビで見ていただけるように頑張りたい」と話した。

優勝力士として注目されるが「向かっていく気持ち、挑戦者の気持ちで相撲を取れればいい。(研究されても)厳しい相撲を取れるように、稽古場からやっていきたい」と守りの姿勢は見せない。三役復帰後の次なる期待は当然、その上の大関ということになるが「まずは関脇で1度も勝ち越したことがない。(勝ち越さないことには)そういう話にならない。安定した成績を残してから(大関を)目指したい」と、しっかり足元を見詰めた。

春場所に向けて稽古する大栄翔(日本相撲協会提供)
春場所に向けて稽古する大栄翔(日本相撲協会提供)
春場所に向けて稽古する大栄翔(中央)(日本相撲協会提供)

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