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幕下以下の各段6戦全勝同士の取組で優勝決まる可能性 勇磨は6番相撲で朝乃山に土

勇磨(左)は突き落としで朝乃山を破る(撮影・宮地輝)

大相撲秋場所13日目に幕下以下の各段で6戦全勝同士の取組があり、優勝が決まる可能性がある。各段の6戦全勝は以下の力士。

▽幕下 東28枚目の勇磨(24=阿武松)は6番相撲で大関経験者の朝乃山に土をつけた。1度は番付外に落ちながら、はい上がってきた苦労人。東36枚目の大成龍(29=木瀬)は十両経験者。東56枚目の阿蘇ノ山(22=境川)は自己最高位の東幕下32枚目更新を確実にしている。

▽三段目 東33枚目の若ノ勝(19=常盤山)は初土俵から5場所目のホープ。東78枚目の欧勝海(21=鳴戸)は最高位西幕下7枚目から5場所連続休場(途中休場含む)からの復活場所。

▽序二段 西2枚目の中島(24=武蔵川)は今年初場所で序ノ口優勝。西44枚目の高橋(23=二所ノ関)は日体大出身で先場所、序ノ口優勝。西73枚目の千代大豪(24=九重)は最高位西幕下34枚目でかつては総合格闘家だった。

▽序ノ口 ただ1人全勝の西16枚目の大谷(22=宮城野)は日大出身。1敗で東筆頭の若山中(26=放駒)、東9枚目欧山田(23=鳴戸)、東10枚目西原(19=二所ノ関)。

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【秋場所】照ノ富士「良い成績を残す」逸ノ城「2桁目指し頑張る」初日控え土俵祭りで安全祈願

力士不在で行われた大相撲秋場所の土俵祭り(撮影・小沢裕)

大相撲秋場所初日を翌日に控えた10日、会場の東京・両国国技館で恒例の土俵祭りが行われ、本場所開催の安全を祈願した。

土俵祭り後には優勝額贈呈式が行われ、名古屋場所で悲願の初優勝を飾った小結逸ノ城(29=湊)と夏場所で優勝した横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が参加した。式典の模様は日本相撲協会の公式YouTubeで配信された。

照ノ富士は「9月場所も良い成績を残せるように頑張ります」、逸ノ城は「9月場所は2桁目指して頑張る」とコメントした。

大相撲秋場所の土俵祭りに臨む、左から藤島審判部副部長、伊勢ケ浜審判部長、八角理事長、佐渡ケ嶽審判部長(撮影・小沢裕)
大相撲秋場所の土俵祭りに臨む行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
力士不在で行われた大相撲秋場所の土俵祭り(撮影・小沢裕)

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【秋場所】新十両の栃武蔵は狼雅、金峰山は欧勝馬と対戦 十両初日取組も小結阿炎休場で割り返し

両国国技館(2020年5月4日撮影)

日本相撲協会審判部は9日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲秋場所(11日初日)の初日と2日目の取組を決めた。当初、発表した取組から、小結阿炎(28=錣山)の休場届が出されたため割り返す(差し替える)取組編成となった。

十両の初日の取組を見てみよう。

新十両の栃武蔵(23=春日野)と西幕下筆頭の狼雅(23=二子山)の一番で十両の取組がスタートする。3番目に登場する新十両の金峰山(25=木瀬)は、十両2場所目の欧勝馬(25=鳴戸)と対戦する。人気力士の炎鵬(27=宮城野)は大奄美(29=追手風)と、新入幕を狙う東3枚目の熱海富士(20=伊勢ケ浜)は、千代の国(32=九重)との一番でスタートする。

関取衆の休場は小結阿炎1人で幕内21番、十両14番が組まれた。初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

栃武蔵 -狼  雅

貴健斗 -栃  丸

欧勝馬 -金峰山 

豪ノ山 -北の若 

千代栄 -徳勝龍 

島津海 -魁  勝

北青鵬 -大翔鵬 

大奄美 -炎  鵬

荒篤山 -美ノ海 

天空海 -朝乃若 

英乃海 -武将山 

輝   -東白龍 

千代の国-熱海富士

東  龍-千代丸

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【秋場所】照ノ富士は前頭筆頭翔猿、貴景勝は翠富士と 阿炎休場で急きょ割り返し 2日目取組

両国国技館(2020年5月4日撮影)

日本相撲協会審判部は9日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲秋場所(11日初日)の初日と2日目の取組を決めた。当初、発表した取組から、小結阿炎(28=錣山)の休場届が出されたため割り返す(差し替える)取組編成となった。

2日目の幕内の取組では、一人横綱として在位7場所目で2場所ぶり8度目の優勝を目指す照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、自己最高位の東前頭筆頭に番付を上げた翔猿(30=追手風)の挑戦を受ける。十両時代の初対戦では翔猿が勝っているが、以後は照ノ富士の5連勝(幕内では4戦全勝)中だ。

大関陣は先場所、11勝4敗で優勝次点だった貴景勝(26=常盤山)が、自己最高位の西前頭筆頭に番付を上げた翠富士(26=伊勢ケ浜)と対戦。先場所、10勝を挙げかど番を脱出した正代(30=時津風)は小結霧馬山(26=陸奥)と、かど番の御嶽海(29=出羽海)は先場所初優勝の小結逸ノ城(29=湊)と、それぞれ対戦する。

三役陣では、関脇若隆景(27=荒汐)が明生(27=立浪)と、新関脇の豊昇龍(23=立浪)が琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)と、同じく関脇の大栄翔(28=追手風)は玉鷲(37=片男波)と対戦する。

関取衆の休場は幕内の小結阿炎(28=錣山)1人で幕内21番、十両14番が組まれている。

2日目の幕内取組は以下の通り(左が西)。

千代丸 -水戸龍 

剣  翔-平戸海 

照  強-千代翔馬

王  鵬-豊  山

一山本 -隠岐の海

千代大龍-竜  電

琴勝峰 -錦富士 

琴恵光 -隆の勝 

妙義龍 -栃ノ心 

阿武咲 -北勝富士

碧  山-若元春 

佐田の海-遠  藤

宝富士 -錦  木

宇  良-高  安

明  生-若隆景 

玉  鷲-大栄翔 

豊昇龍 -琴ノ若 

翠富士 -貴景勝 

御嶽海 -逸ノ城 

正  代-霧馬山 

翔  猿-照ノ富士

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【秋場所】阿炎休場で急きょ割り返し 照ノ富士は霧馬山、貴景勝は先場所初V逸ノ城と 初日取組

土俵入りする照ノ富士(2022年7月14日撮影)

日本相撲協会審判部は9日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲秋場所(11日初日)の初日と2日目の取組を決めた。当初、発表した取組から、小結阿炎(28=錣山)の休場届が出されたため割り返す(差し替える)取組編成となった。

初日の幕内の取組では、一人横綱として在位7場所目で2場所ぶり8度目の優勝を目指す照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、小結霧馬山(26=陸奥)の挑戦を受ける。過去の対戦成績は8戦全勝。最近は2場所連続で黒星スタートを切っているだけに、相性のいい相手に3場所ぶりの白星発進といきたいところだ。

大関陣は先場所、11勝4敗で優勝次点だった貴景勝(26=常盤山)が、先場所初優勝の小結逸ノ城(29=湊)と、いきなり対戦する。過去の対戦成績は貴景勝の9勝7敗と拮抗(きっこう)している。先場所10勝を挙げ、かど番を脱出した正代(30=時津風)は、自己最高位の東前頭筆頭に番付を上げた翔猿(30=追手風)と対戦。かど番大関の御嶽海(29=出羽海)は、自己最高位の西前頭筆頭に番付を上げた翠富士(26=伊勢ケ浜)と対戦する。

三役陣では、関脇若隆景(27=荒汐)が東前頭2枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)と、新関脇の豊昇龍(23=立浪)は平幕の玉鷲(37=片男波)と、同じく関脇の大栄翔(28=追手風)は幕内上位の西前頭2枚目まで番付を戻した明生(27=立浪)と、それぞれ対戦する。また、8場所ぶり返り入幕の竜電(31=高田川)は一山本(28=放駒)戦に臨む。ともに新入幕の平戸海(22=境川)は十両に陥落した志摩ノ海(33=木瀬)と、水戸龍(28=錦戸)は剣翔(31=追手風)と対戦する。

関取衆の休場は幕内の小結阿炎(28=錣山)1人で幕内21番、十両14番が組まれた。

初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

志摩ノ海-平戸海 

水戸龍 -剣  翔

照  強-豊  山

千代翔馬-王  鵬

一山本 -竜  電

隠岐の海-千代大龍

琴勝峰 -隆の勝 

錦富士 -琴恵光 

妙義龍 -北勝富士

栃ノ心 -阿武咲 

碧  山-遠  藤

若元春 -佐田の海

宝富士 -高  安

錦  木-宇  良

大栄翔 -明  生

玉  鷲-豊昇龍 

若隆景 -琴ノ若 

翠富士 -御嶽海 

翔  猿-正  代

貴景勝 -逸ノ城 

照ノ富士-霧馬山 

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身長2センチ差が人生を変えた行司/秋場所だから木村秋治郎に聞いた(後編)

行司の木村秋治郎(2020年9月27日撮影)

大相撲秋場所が11日に初日を迎える。秋場所だからこそ、幕内格行司の木村秋治郎(52=春日野)に聞いた。後編は、行司になってからの秋治郎の歩みを紹介する。【取材・構成=佐々木一郎】

力士志望だった秋治郎は、4度も新弟子検査を受けたが、合格できなかった。身長171センチ。合格基準まであと2センチを埋められなかった。行司になって数年後、巡業先で九重親方(元横綱北の富士)に声を掛けられた。

「お前、力士になりたかったんだって?」

「そうなんです」

「なんで力士にならなかったんだ。どうしたんだ?」

「身長が足りなくて…」

「そうか。当時、落とした親方のこと恨んでるだろう? 誰だ、その親方は? 柏戸さん(当時の鏡山親方)か?」

「いえ、(九重)親方です」

九重親方は、自らが身長測定係として秋治郎を落としたこと覚えていなかった。だが、九重親方はこう続けた。

「でもな、俺には先見の明がある。力士にならなくてよかった。お前はいい行司になる。頑張りなさい」

この言葉を、秋治郎は今も忘れない。「まさにそうです。力士になっていたら、今はないでしょうね。序二段か三段目でやめているかもしれません。行司も大変だけど、巡業に出て新弟子の仕事を見ると、力士は務まらなかったなと思いました。稽古をして、ちゃんこを作って、関取の世話をして、夜はコインランドリーに行って…。忘れ物をすれば怒られる。これは大変だなと」。

その分、行司として一人前になれるように必死だった。朝稽古は、上がり座敷から土俵に目を凝らした。

力士同士が土俵際でもつれると、師匠の三保ケ関親方(元大関増位山)から「今のどっち(の勝ち)だ?」と聞かれた。緊張感を持ちながら稽古を見続け、行司としての目を鍛えた。

本場所や巡業では、28代木村庄之助の付け人を務めた。28代庄之助は、所作が美しく、大相撲への造詣が深く、「名行司」と呼ばれた。秋治郎は行司として、人として多くを学んだ。

「協会からも部屋からも、誰からも信頼され、慕われる人でした。カミナリを落とされることもありましたが、10分もすればケロッと切り替えてくれる。謙虚な方でもありました」

ある巡業中のこと。横浜市の巡業先に前乗りした際、秋治郎は28代庄之助の筆を忘れたことに気付いた。あわてて前の巡業地に戻って探したが見つからない。なくしてしまったことを正直に打ち明けると、涙を流しながらその潔い姿勢をねぎらってくれた。

20歳のころの巡業中には、母満理子さんを交通事故で失った。自転車に乗っている時、後方から車にぶつけられた。秋治郎は加古川市にとんぼ返りし、通夜・告別式に参列して巡業に戻った。

この時のことを、若者頭の虎伏山(51)は覚えている。虎伏山は同じ三保ケ関部屋の1年後輩で、最高位は幕下2枚目。今も仲が良く、家族ぐるみでの付き合いがある。「弱音を吐いたりしないし、そういうところを見せない人。お母さんを早くに亡くしたけど、『葬式に出てきた』と言って、多くを語らずに仕事に戻っていました」。

行司部屋で机を並べる後輩の木村銀治郎(47)は「的確なアドバイスをくれる方です。注意されることもありますが、頭ごなしではなく、相手の立場に立って、自分がなぜ注意されたのかを考えさせてくれる。ですから、何か言われてもカチンとこない。そういう兄弟子です」と証言した。

28代庄之助からは人当たりの良さだけでなく、軍配も引き継いだ。「(28代庄之助が)新弟子のころから使っていたもので、三役に上がった時に(軍配の縁に)純銀をつけた。木は『シタン』というめちゃくちゃ堅い木なんです。本当に丈夫で、力士が落ちてきても割れにくい」。この譲り軍配を持ち、館内の隅々まで声を響かせる秋治郎は、名行司への道を着実に歩んでいる。

私生活では、相撲界の人脈が縁で結婚。第2子の長男・睦士(むさし)さんは、東京・浅草の小松竜道場で相撲に取り組んでいる。中3の今夏は、関東予選を東京都1位で通過し、北海道での全中に出場した。身長176センチ、体重115キロと体格面では父を超えた。プロ入りは未定だが、父の夢を息子がかなえる日がくるかもしれない。秋治郎入門時のエピソードは話したことがないが、父が力士になりたかったことは知っているかもしれないという。

そんな秋治郎も52歳となり、これからは加齢との闘いが始まる。基本的に年功序列の行司の世界は、定年に近づくほどに番付上位の取組を裁くことになる。「行司は若い時に三役や、大関、横綱を合わせるわけではなく、年を取ってから一番血気盛んな力士を合わせないといけない。だから、規則正しい生活をして、わきまえないといけません」。合わせる-。行司は取組を裁くことが仕事だが、その多くは「裁く」という表現を好まない。上から目線で勝敗を裁くのではなく、両者の呼吸を、鍛え抜いた男たちの力を、「合わせる」ことが仕事。そんな表現一つにも、力士たちへの尊敬が表れている。

現在、体重100キロを超える秋治郎は、減量も視野に入れている。今の師匠、春日野親方(60=元関脇栃乃和歌)には「日ごろから言動には注意して、仕事も大事だが日常も充実させていかないといけない」と指摘されているという。一般的に体力が下り坂になる年齢になるに従い、より慎重な体調管理は欠かせない。

以前と違って、取組一番にかける思いも変わってきた。若いころは1日10番以上を担当するが、出世に従って番数が減る。最上位、木村庄之助が裁くのは結びの一番のみだ。「昔は1日10番、15番とやってきました。そうやって一番一番の重みが分かってくる。今は1場所1場所、一番一番。それしか考えていないです」。

入門時の師匠はすでに退職し、今は歌手・増位山太志郎(73)として活躍している。「俺から言わせたら(秋治郎は)名行司ですよ。裁きもいいしね。土俵のまわり方もうまい。声もいい。しっかりちゃんと呼び上げる。あれは力士も引き締まりますよ。ああいう行司は、相撲に欠かせない。だから、秋治郎が出る時は見ていますよ。行司になるべくしてなったような気がするね」。

身長2センチが分けた人生。力士にはなれなかったが、周囲も認める行司になった。大相撲の主役は、あくまで力士。行司ら裏方は、その土俵に伝統文化としての重みを伝え、彩りを添える。取組と同時に、秋治郎の響く声、よどみない所作も堪能したい。

◆木村秋治郎(きむら・あきじろう) 本名・中澤繁広。1970年(昭和45年)7月5日、兵庫県加古川市生まれ。三保ケ関部屋に入門し、1987年1月、木村鎮秋の名で初土俵。1993年1月、木村秋治郎に改名。大坂相撲の名行司・木村越後が若い頃に名乗っていたことが由来で命名された。2013年10月、三保ケ関部屋の消滅により春日野部屋へ移籍。現在は幕内格行司。

行司の木村秋治郎(2019年11月23日撮影)
行司の木村秋治郎(右、2018年1月20日撮影)

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新関脇の豊昇龍が臨戦態勢「あとは場所が楽しみ」恩師の勧めで自身の相撲をスマホ動画でチェック

ゴムチューブで引っ張られながら、ぶつかり稽古を行う豊昇龍(代表撮影)

新関脇として臨む大相撲秋場所へ、豊昇龍(23=立浪)が臨戦態勢に入った。8日、所属する東京・立浪部屋での稽古後に取材に応じ、「良い感じに体も張ってきた。あとは場所が楽しみ」と、充実した調整が積めていることを明かした。

この日は平幕の明生らと申し合い稽古を行い、5勝6敗。明生には2勝6敗と苦戦したが、幕下以下には全勝。スマホで自身の相撲を動画撮影し、一番終わるたびに稽古場に置かれたモニターでチェック。気づいた点をあぶり出して、次の一番で改善を図ろうとしていた。千葉・柏日体高(現在は日体大柏)の恩師で現在は「相撲少年団」監督の永井明慶氏から薦められたと言い「相撲を取った後にすぐ見れるじゃないですか、すごい便利ですよ。自分の悪いところがすぐ分かる」と効果を実感していた。

ハイテク機器を活用して順調に調整を重ね、新関脇として臨む秋場所。「もちろん2桁を目指して頑張ります。何よりケガしないことが一番大事なので。そういうところをしっかりすればいいかな」と意気込みを語った。

明生(左)と申し合い稽古を行う豊昇龍(代表撮影)
申し合い稽古を終えた後、明生(手前)と談笑する豊昇龍(代表撮影)

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力士になりたかった角界最重量107キロの行司/秋場所だから木村秋治郎に聞いた(前編)

行司の木村秋治郎(2022年7月17日撮影)

大相撲秋場所が11日に初日を迎える。秋場所だからこそ、「秋」つながりで幕内格行司の木村秋治郎(あきじろう、52=春日野)を紹介したい。現役行司最重量の107キロで、身長は171センチ。一部力士より体格に勝るほどで、もともとは力士志望だった。なぜ力士にならなかったのか。力士になれずに角界で過ごした36年。今、何を思うのか。前後編に分けてお送りする。【取材・構成=佐々木一郎】

大相撲の行司は一般的に、小柄な方が良しとされる。行司が小さければ、土俵上で力士の大きさがより引き立つからだ。その点、秋治郎は異色かもしれない。若いころは、その大きさを気にしたことがあった。

「体が大きいから、所作を小さく見せようとしたことがありました。そうしたら、当時の庄之助親方に言われました。『土俵に上がって、そんなことを気にしてはダメだ。大きく見せようとか、小さく見せようではなく、自然体でやりなさい』と」

今や秋治郎は、幕内格行司として若手の手本となる存在になった。声はよく通り、聞きやすい。足さばきは速く、動きもいい。何より誠実な人柄で人望が厚い。行司になってよかった。だが、この体格が示すとおり、もとは力士になるはずだった。

力士になれなかったのは、新弟子検査に合格しなかったためだ。15歳だった1986年3月、春場所前の検査を受けた。当時の体格基準は身長173センチ以上、体重75キロ以上。身長171センチの秋治郎は、2センチ足りなかった。

検査担当は、元横綱北の富士の九重親方。秋治郎はそっと背伸びをしたが「お前、何してんだ。ダメダメ。下ろしなさい」と怒られ、落とされた。

現在は基準が167センチ、67キロに緩和され、力士数が減っている事情もあり、基準に満たなくても目をつぶってもらえる。だが、当時は力士志願者が多く、厳格にふるいに掛けられた。

秋治郎は、こう振り返る。「3月、5月ともに受けましたが落ちた。『お前はもう顔を覚えられているから、7月は見送れ』と言われ、9月も11月もダメでした」。待乳山親方(元小結幡竜山)が付き添ってくれたが、他の親方から「また連れてきたの? もう連れてくるなって」と責められたほどだった。

あきらめて地元に帰るわけにはいかなかった。兵庫県加古川市出身。宝殿中の先輩でもある当時の清見潟親方(元幕内大竜川)にスカウトされた。清見潟親方は、横綱北の湖を輩出した三保ケ関部屋の部屋付き親方だった。秋治郎は中学3年間は柔道に打ち込み、加古川市で優勝した実績もあった。清見潟親方は「北の湖が入った時、ちょうどこういう体だったんですよ」「足の格好なんてそっくりです」「努力次第では、北の湖になるかもしれません」と殺し文句を連発。両親がその気になってしまうのも無理はなかった。上京する日、加古川駅には両親や友人が集まり「中澤くん、頑張れ」との横断幕まで出た。こんな経緯もあって、新弟子検査不合格のまま地元に戻ることは、とてもできなかった。

「田舎に帰って何をするんだと言われても何もできない。あの時は、この世で俺が一番不幸なんだと思っていました。まだガキですからね」

新弟子検査に落ち続けた間も、稽古はほかの力士と一緒に続けていた。7月ごろから、師匠の三保ケ関親方(元大関増位山)に、行司への転向を持ちかけられていた。そのたび「嫌です」「力士になりたいんです」と断ってきたが、気持ちは少しずつ傾いた。年をまたいでしまえば、年下が兄弟子になるかもしれない。迷いは続いたが、行司への道はやや強引に開かれた。

11月の九州場所中日のこと。ぶつかり稽古を終えると師匠に呼ばれ、本場所の行司部屋に行くことを指示された。

「今日ですか?」

「今日行くって言ってあるんだ」

付き添いの兄弟子は師匠から「ワイシャツを買ってやってくれ」とお金を渡されていた。

福岡国際センター内の行司部屋に行くと、力士のような体格の秋治郎は先輩たちに驚かれた。数日後、採用面接を受けるために理事室へ出向いた。元横綱栃錦の春日野理事長がトップだった時代。二子山親方(元横綱初代若乃花)、大鵬親方(元横綱)、出羽海親方(元横綱佐田の山)らそうそうたる顔ぶれだった。

ここでも力士のような体つきに目を見張られ、二子山親方には「おいおい、これ、どうしたんだ。んー? 行司?」と驚かれた。

春日野理事長には「お前、相撲好きか?」と聞かれ「はい、好きです。大好きなんです」と答えた。すると「それ一番大事なんだ。仕事も大事だけど、相撲を愛することが一番大事。まあ頑張りなさい」と言われた。この言葉が、採用通知だった。

力士にはなれなかったが、末は北の湖を期待していた両親は喜んでくれた。秋治郎は「師匠が責任を持って息子の道を考えてくれたわけです。三保ケ関部屋で違うレールを敷いていただいた。親はそれに感謝していました。相撲界は、衣食住全部を用意してくれる。親から仕送りをもらうこともない。そして出世させてくれる。ありがたかったです」と回想した。

かくして、秋治郎は行司として相撲人生をスタートさせた。その数年後、巡業先で九重親方(元横綱北の富士)から、信じられない言葉をかけられた。

行司の木村秋治郎(2022年3月19日撮影)
行司の木村秋治郎(2021年9月19日撮影)

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照強と逸ノ城は105キロ差!ランキング&分布図で見る、秋場所の幕内42人身長体重データ

【イラスト】秋場所の幕内力士の身長体重分布図

大相撲秋場所は11日に初日を迎える。日本相撲協会はこのほど、十両以上の関取衆の身長、体重を発表。この資料をもとに幕内力士42人の身長と体重を分布図やランキングにまとめてみた(この記事についているイラストを参照ください)。

今回発表されたデータは、8月の健康診断や力士会で測定された数値だ。7月の名古屋場所で初優勝を果たした小結逸ノ城は、前回測定の4月から1キロ増えて212キロ。これは関取最重量で、200キロ超えはの剣翔と2人だけ。

幕内最軽量は、4キロ減って107キロの照強。逸ノ城とは105キロ差となった。

目立った増減は、11キロ増で179キロの栃ノ心。2桁の増減は、42人中1人だけだった。

新入幕の水戸龍は身長190センチ、体重197キロと、どちらも幕内3位。体格はすでに幕内トップクラスにある。

幕内平均は身長が183・7センチ、体重が158・7キロ。総合的に平均値に近い力士は、183センチ、162キロの大関正代だった。

【イラスト】秋場所の幕内力士の身長体重ランキング
名古屋場所で初優勝を飾り、優勝インタビューで笑顔を見せる逸ノ城(2022年7月24日撮影)
大相撲名古屋場所 照強(右)は千代丸を足取りで破る(2022年7月20日撮影)

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琴ノ若「自分自身はやることは変わらない」先場所コロナ影響で三役昇進持ち越しも気持ちブレず

琴恵光(右)と相撲を取る琴ノ若

大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)まで残り10日を切った3日、新三役昇進を狙う東前頭2枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)が、朝稽古後に報道陣の取材に応じた。

この日は西前頭9枚目の琴恵光(30)と三番稽古を14番取り11勝3敗。立ち合いから相手をはじき飛ばすなど主導権を握る相撲で番付の違いを見せた。

今年に入り、2場所連続11勝と9勝で夏場所は自己最高位の西前頭2枚目に。その夏場所も9勝を上げながら番付運に泣き7月の名古屋場所は西から東に回っただけだった。今度こそ三役に-と臨んだ名古屋場所は、部屋でコロナ感染者が出たため7勝3敗で迎えた11日目から休場。三役の目標は持ち越された。

それでも琴ノ若は「仕方ないとしか言いようがない。落とされなかっただけ良かった」と番付据え置きもネガティブにはとらえていない。上位総当たりの位置に変わりはなく「自分自身はやることは変わらない。いつも通り、いい相撲を取って、また応援してくれる人を喜ばせられたら」と挑戦者の気持ちにブレはない。

少し気になるのは、休場による体重減。一時は10キロ以上減り「新十両の時ぐらい。やせた時はきつかった」という150キロ台(159キロ)に落ちた。8月の巡業でも「先輩らに『どうした?』『だいぶやせたね』と言われた」ほどだ。現在は168キロほどに増えたが、それも食事による増加によるものが大きく、筋肉の落ちより体力面の不安があったという。それでも「場所に向けて(元に)戻せる体重には戻った。いつも通りの体重にはなってきた」と、不安はなくなった。

相撲内容では、新たなスタイルを模索する。四つ相撲、そこに持ち込む突き押し、攻め込まれても丸い土俵をうまく使いこなし、懐の深さと柔らかな上半身を生かした相撲が売りだが「強みを生かせれば新しい形が(できる)。初代じゃなくて2代目琴ノ若の、また別の形という」と話すように、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と重ね合わされるイメージからの脱皮も頭にある。「やっぱり、どうしても上手だったり、力強い投げだったり、師匠のイメージが強いと思う。それなりに、そういう相撲を取ったりしますけど、でもスタイルが全部、そこってわけじゃない。勉強して押し相撲も、ちょっとずつ出来るようになってきて、あの押しが出来たからいい位置でまわしを引けたりということもある、そこは柔軟に考えて新たなスタイルで行きたいと思います」。父とはまた違う、三役力士となり、その先の番付を見据える。

琴恵光(左)と相撲を取る琴ノ若
土俵際で粘る琴ノ若
琴恵光(左)と相撲を取る琴ノ若
琴恵光(左)と相撲を取る琴ノ若
ぶつかり稽古で若い衆にぶつかる琴ノ若
相撲を取る前に塩をまく琴ノ若

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現役最年長関取の玉鷲が若い衆2人と「1対2」の稽古やり遂げる「動きを体に覚えさせないと」

幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲

大相撲の現役最年長関取の東前頭3枚目玉鷲(37=片男波)が2日、都内の片男波部屋で、ハツラツとした稽古で大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けて汗を流した。

四股やすり足などで汗を流し、幕下力士と相撲を6番取った後が稽古の本番だった。目の前に序二段力士と序ノ口力士が同時に構える、2対1の稽古。正面に2人、正面1人と自身の右側に1人、正面1人と自身の後ろに1人の3パターンで行われた。休憩もなく一気に15番連続で行われ、鉄人・玉鷲の息も絶え絶え。師匠の片男波親方(元関脇玉春日)から「痛いこと、苦しいことに向き合わないと」と厳しいげきを飛ばされながらやり遂げた。

3月の春場所前ごろから行われてきた稽古だ。新型コロナ感染拡大により出稽古は自由に行けず、本場所に向けては部屋での稽古でしか鍛えられない。しかし部屋には現在、玉鷲の他は幕下1人、序二段1人、序ノ口1人しかおらず。通常の1対1の稽古では玉鷲の稽古にならないと考えた片男波親方が考案した稽古だ。

さまざまな方向から、しかも同時に向かってくる2人を相手にするのは、優勝経験のある玉鷲でも容易ではない。玉鷲は「なぁなぁでやるとケガをする」と緊張感を持って臨んでいる。

正面から2人同時にぶつかってきたり、最初から後ろを取られた状況で相撲を取ったりなど、さまざまなパターンで攻められる。最後まで一切力は抜かず、とにかく必死に動いて突破口を探る。土俵上では必至の形相も「体を相手の中心に合わせないといけない。あとは手だけでいったら駄目。最初はそれで肩をケガした」としっかり考えて相撲を取っている。2対1の稽古は本場所でのとっさの動きなどに役立っているという。「自分は天才じゃない。動きを体に覚えさせないと。考えるんじゃなくて体が動くようにしないといけない」と徹底した反復稽古で体に染み込ませている。

7月の名古屋場所は、部屋に新型コロナ感染者が出たことにより途中休場を余儀なくされた。新型コロナ関連での休場のため記録は途切れないが、04年初場所で初土俵を踏んで以来、これが自身初の休場だった。休場当初こそ「ゆっくり休んでいい休みになった」と思ったが、千秋楽には「取り残されている感じがして見られなかった」と予定していたテレビ観戦をやめるなどやるせなさがあった。

史上4位の通算1448回連続出場の記録が、休場当初は途切れたと思い「仕方が無いこと」とあまり気落ちはなかったという。しかし、周囲からの反響が自身の予想より大きく「自分の代わりに気にしてくれる人が大勢いてそれがうれしかったですね。自分よりもみんなが気にしてくれてありがたい」と徐々に感謝の思いが膨らんだという。秋場所では9日目まで出場すれば貴闘力の1456回を抜いて史上3位になる。「しっかりやらないといけない」と応援してくれるファンのためにも力を振り絞る。

幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
幕下以下の若い衆と相撲を取る玉鷲
幕下以下の若い衆2人と相撲を取る平幕の玉鷲
すり足を行う玉鷲

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若隆景、大関穫りへ秋場所再スタート「自分の相撲に集中」出稽古で横綱照ノ富士から金言もらった

引き締まった表情で四股を踏む若隆景

大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)まで、ちょうど10日となった1日、関脇若隆景(27=荒汐)が朝稽古に報道陣の取材に応じた。

この日は部屋の関取衆と16番の申し合い。兄で東前頭6枚目の若元春(28)、東十両7枚目の荒篤山(28)を相手に15勝1敗と圧倒し、部屋頭の貫禄を見せた。

関脇も、これで4場所連続。その新関脇の春場所は12勝3敗で初優勝を成し遂げ、夏場所は9勝6敗。星数次第で大関昇進の可能性もあった7月の名古屋場所は14日目にようやく勝ち越しを決め8勝止まり。大関とりは振り出しに戻されたかっこうとなった。その名古屋場所を振り返り「やっぱり序盤戦が、もう少し力を出せるようにという意識はありますね」と分析するように4日目までの3敗を喫したことが響いた。大関昇進を期待される声には「周りからは、そういう声もありますし、そういう期待に応えられるように稽古場から一生懸命、やっていけたらいいと思います」と謙虚に語った。

番付発表前の出稽古期間中には、部屋での稽古では味わえない緊張感も体験した。1日だけではあるが横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が出稽古に来て、胸を合わせたことだ。番数は「5、6番…」と記憶は定かではないが「すごく貴重な機会でした。相撲も取れて、横綱からいろいろアドバイスもいただいたので、参考にしてやっていきたいと思います」。金言の内容は「まあ、いろいろですね」と大切に胸の中に収めた。

大関とりへ再スタートを切る秋場所。特別、今場所で意識することはないようで「毎場所毎場所、一生懸命に15日間、しっかりやっていきます。少しでも自分の相撲に集中して、自分の相撲を取れるように頑張りたいです」と若隆景らしく、飾り気のない言葉で足元をみつめるように話した。

関取衆との申し合いで相手の突き押しを懸命にしのぐ若隆景
関取衆との申し合いで相手を押し込む若隆景(右)
若い衆の稽古を見守る若隆景
若い衆を相手に立ち会いの稽古に汗を流す若隆景(右)
関取衆との稽古で転がされ悔しそうな表情の若元春
部屋の看板の前で取材に応じる若元春

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若元春、関脇若隆景に8番取るも1番も勝てず 秋場所へ「しっかり力を出して星を上げたい」

関取衆との稽古で転がされ悔しそうな表情の若元春

大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)まで、ちょうど10日となった1日、平幕の若元春(28=荒汐)が朝稽古に報道陣の取材に応じた。

この日は部屋の関取衆と16番の申し合い。弟の関脇若隆景(27)、東十両7枚目の荒篤山(28)を相手に14番取って5勝9敗。若隆景には8番取って1番も勝てず番付の差を見せつけられたかっこうだ。

弟に三役争いで先を越され、この日の稽古も「実力が違うっすよね。強いっす」と歯が立たなかったが、今年初場所の新入幕から存在感は示している。3場所連続9勝で番付を上げ、迎えた7月の名古屋場所は、初めての上位総当たり。6勝9敗とはね返されたが、5日目に大関初挑戦で正代を破り、8日目の照ノ富士戦では、2分を超えるまわし待ったの大熱戦の末、敗れはしたが幕内上位の力が十分にあることを示した。

その先場所を「すごく勉強になった場所なので、それをどれだけ生かせるか」と、ただの負け越しでは終わらせないつもりだ。番付は2枚下がったが、前半戦の活躍次第では再び上位戦の可能性がある。存在感があるが、と問われ「影みたいな力士なので、頑張ります」と若元春らしい言葉で応じたが、期待の力士の1人であることは間違いない。秋場所に向けて「(先場所は)あれだけ力を出せたので、今回はしっかり力を出して星を上げたいなと思っています。ずっと2ケタ勝ったことがないので、そこはずっと目標にしてしっかりやっていきます」と目標数値を隠すことなく設定した。

福島県出身の若元春は、先月28日にオンエアされた「24時間テレビ」(日本テレビ系)にゲスト出演した。「ああいう場所に呼んでもらえること自体がすごく光栄。もろもろ事情を抱えている人たちもいますし、そういう勉強、社会勉強じゃないですけど、こういう人も頑張っているんだな、自分も頑張らなきゃいけないんだなって気持ちの肥やしにもなりましたし、行って良かったと思います。僕も福島で3・11(東日本大震災)を経験しているんで」。弟の若隆景ともども、福島の復興の象徴としての期待も担いながら土俵に上がる。

部屋の看板の前で取材に応じる若元春

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翠富士「三役に上がりたいですね。めっちゃ意識します」大関撃破と新三役を誓った

幕下以下の若い衆と相撲を取る平幕の翠富士

大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)を西前頭筆頭で臨む翠富士(伊勢ケ浜)が30日、都内の部屋での稽古後に、大関撃破と新三役を誓った。

この日が26度目の誕生日で、今年1年の目標を問われると「三役に上がりたいですね。めっちゃ意識します」と即答。稽古では幕下以下の若い衆と15番程度申し合い稽古を行った他、ぶつかり稽古では横綱照ノ富士に胸を出してもらって手荒い祝福を受けた。

前日29日には秋場所の新番付が発表され、10勝を上げた名古屋場所での西前頭11枚目から、一気に西前頭筆頭まで番付を上げた。上位総当たりとなる秋場所では「貴景勝関を倒したいですね。同い年なので」と同学年の大関を意識。「(対戦は)高校の時が最後でそれ以来。プロになってからもないです」と久しぶりの対戦を待ち遠しそうにした。

稽古中には、部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)から「西筆頭は大負けする」と発破をかけられた。そのことについて問われると「前、(安治川)親方に『何勝できますかね』って聞いたら『3勝12敗』と言われました」と上位の厳しさを説かれたという。ただ、「目標は10番は勝ちたい。目標なので高めに」と志高く、秋場所に臨む。

ぶつかり稽古で翠富士に胸を出す照ノ富士

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十両朝乃若が新型コロナ感染、秋場所への出場可否は今後検討 高砂部屋力士は30日に検査予定

朝乃若(2021年11月14日撮影)

日本相撲協会は29日、十両朝乃若(27=高砂)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。この日は大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表され、名古屋場所で7勝8だった朝乃若は西十両5枚目だった。秋場所の出場可否は今後検討していく。幕下朝乃山ら高砂部屋の力士ら全員は30日に検査を受ける予定。

秋場所に向け、相撲協会は31日に親方や力士ら全協会員の検査を実施する。

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元関脇魁聖が引退 35歳、年寄「友綱」を襲名 新番付では幕下筆頭に陥落

魁聖(22年7月撮影)

日本相撲協会は29日、元関脇魁聖(35=大島)が現役引退し、年寄「友綱」を襲名したことを発表した。

東十両11枚目で臨んだ名古屋場所で5勝10敗とし、この日に発表された大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付では幕下筆頭に陥落。幕下は10年夏場所以来、12年ぶりとなっていた。

白鵬(左)の土俵入りで露払いを務める魁聖(2011年5月撮影)
11年4月、股割りをする新入幕の魁聖
記者の質問に笑顔を見せる魁聖(2011年5月撮影)

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【秋場所新番付】水戸龍が錦戸部屋から初の幕内力士 新十両の金峰山はカザフスタンから初の関取

名古屋場所千秋楽で豊昇龍を破り10勝目を挙げた翠富士(2022年7月24日撮影)

日本相撲協会は29日、大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。平幕以下の関取衆の番付をみてみよう。

先場所、コロナの影響で休場力士が続出する中、番付編成は難航が予想されたが、そんな中、幕内下位ながら皆勤して勝ち越した力士が大幅な番付アップを果たした。西前頭筆頭に躍り出たのは先場所、同11枚目で10勝5敗の翠富士(25=伊勢ケ浜)で、10枚の番付アップで上位総当たりの位置に浮上した。同10枚目で9勝6敗だった明生(27=立浪)も8枚アップで西前頭2枚目に上がった。

待望の新入幕を果たしたのは2人。東前頭16枚目の水戸龍(28=錦戸)は、同部屋からは02年12月1日の部屋創設以降、初めての幕内力士誕生となった。モンゴル出身では20年秋場所の豊昇龍以来28人目で、外国出身でも豊昇龍以来、51人目の幕内力士誕生となった。

もう1人は西前頭16枚目の平戸海(22=境川)で、現師匠(元小結両国)が部屋創設以降では14年夏場所の佐田の海(35)以来、8人目の幕内力士誕生。長崎県出身では、11年九州場所の佐田の富士以来、戦後15人目となった。ガイドライン違反で3場所連続休場処分を受けた竜電(31=高田川)は昨年夏場所以来、8場所ぶりの幕内復帰を果たした。

既に発表済みの十両昇進は3人で、新十両は2人。金峰山(25=木瀬)は、同部屋からは今年初場所の紫雷以来の新十両で、カザフスタンからは初の関取誕生。日大からは紫雷以来54人目の新十両となった。

菅野改め栃武蔵(23=春日野)は、同部屋からは今年夏場所の栃丸以来の関取誕生で、埼玉県出身では19年夏場所の彩以来、戦後21人目の新十両。中大からは先場所の豪ノ山(24=武隈)以来、11人目の関取となった。貴健斗(26=常盤山)は2場所ぶりの十両復帰となった。

大相撲秋場所は、9月9日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。11日の初日を迎える。

名古屋場所14日目、十両優勝を決めた竜電(2022年7月23日撮影)

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【秋場所新番付】豊昇龍が新関脇、モンゴル出身10人目 3関脇3小結は99年初場所以来

照ノ富士(2022年5月21日撮影)

日本相撲協会は29日、大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、在位2年目の7場所目となる照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、2場所ぶり8度目の優勝を目指す。番付上で6場所連続の一人横綱として臨む。

大関陣は先場所、11勝4敗で優勝次点の貴景勝(25=常盤山)が2場所連続で東に就いた。先場所、かど番を脱出した正代(30=時津風)は西。かど番の先場所、新型コロナウイルスで7日目から休場した在位4場所目の御嶽海(29=出羽海)は2勝5敗8休の成績ながら、西の序列2番目の大関にとどまった。

関脇は、東が4場所連続(三役も同じ)の若隆景(27=荒汐)が務める。西は豊昇龍(23=立浪)が新関脇として就いた。新関脇の誕生は今年春場所の若隆景と阿炎以来。立浪部屋からは昨年秋場所の明生(27)以来の新関脇で、モンゴル出身では17年初場所の玉鷲(37=片男波)以来、10人目の新関脇。外国出身としても玉鷲以来で20人目の関脇力士誕生となった。コロナ禍で先場所は13日目から休場し、6勝7敗2休だった西関脇の大栄翔(28=追手風)は、東の序列2番目の関脇にとどまった。2場所連続の関脇で三役は3場所連続。なお、大関からの降下力士がいない関脇3人在位は20年秋場所(正代、御嶽海、大栄翔)以来となった。

小結は先場所、西だった阿炎(28=錣山)が東に。西には先場所、12勝3敗で初優勝を遂げた逸ノ城(29=湊)が5場所ぶりに返り咲いた。その西の序列2番目には霧馬山(26=陸奥)が、やはり5場所ぶりに復帰した。小結も3人で、これは昨年春場所(高安、御嶽海、大栄翔)以来。3関脇3小結は、99年初場所以来約23年ぶりで、三役陣が6人そろうのは、19年九州場所以来となる。

大相撲秋場所は、9月9日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。11日の初日を迎える。

御嶽海(22年7月13日撮影)
豊昇龍(2022年3月15日撮影)

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新弟子の川副圭太「倒しにいきます」朝乃山と対戦熱望 内臓検査合格なら秋場所で幕下15枚格デビュー

取材に応じる川副(代表撮影)

大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が24日、東京・両国国技館で行われ、4人が受検して3人が体格基準(167センチ以上、67キロ以上)を満たした。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。一方で日大出身で学生横綱の川副圭太(23)は166センチ、110キロと身長が1センチ体格基準に満たしていないが、幕下付け出し資格を有しているので体格は合否に判定されない。内臓検査に合格すれば秋場所で幕下15枚目格でデビューすることになる。

番付近くにいることが予想される大関経験者の朝乃山(28=高砂)との対戦を熱望し、川副は「うれしいですね。ワクワクはしてます。やってみたい気持ちの方が強い。胸を借りるつもりで、でも倒しにいきます」と意気込みを語った。前日には高砂部屋に出稽古へ訪れたが、足首のけがで一緒に相撲を取ることはなかった。間近で見ると「めちゃくちゃ大きかったです」と驚きを隠さない。続けて「やっぱり雰囲気もありますし、アマチュアとは違うデカさ。筋肉のよろいみたいな感じだった」と印象を語った。

この日の新弟子検査については緊張したといい、付け出し資格を有していれば身長、体重の判定はないというルールについては「知らなかったです。ないっていうのは聞いてたんですけど、(検査を担当した)伊勢ケ浜親方が武双山さん(藤島親方)と一緒に『付け出しでも身長足りなかったらダメでしょ』みたいに言われて、けっこう冗談交じりじゃなくて本気な感じだったので。『ヤバっ!』と思った」。イチかバチか背伸びをすることも考えたが、「(親方衆の)視線がすごかったのでできなかったです」と明かした。

また、川副と同じ日大出身の石岡弥輝也(みきや、23=伊勢ケ浜)は183センチ、141キロで基準を満たした。「まだ土俵には立っていないが、とりあえず、これからという感じですね」と先を見据えた。

身長を測る川副(日本相撲協会提供)

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大相撲秋場所の新弟子検査に日大出身の石岡弥輝也ら4人受検 合格者は内臓検査結果待ち初日発表

石岡弥輝也(みきや)(2022年8月撮影)

大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が24日、東京・両国国技館で行われた。4人が受検し、日大出身の石岡弥輝也(みきや、23=伊勢ケ浜)ら3人が167センチ以上、67キロ以上の体格基準を満たした。石岡は183センチ、141キロだった。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。

元横綱白鵬の宮城野親方が師匠を務める宮城野部屋に入門した日大出身の川副圭太(23)は166センチ、110キロと身長が1センチ満たしていないが、幕下付け出し資格を有しているので体格基準は合否に判定されない。内臓検査に合格すれば、秋場所で幕下15枚目格でデビューすることになる。

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