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“バリバリ現代っ子”親方に逆ギレ、後断たぬ不祥事

<平成とは・大相撲編(3)>

平成時代、大相撲は華やかな話題も豊富だった一方、多くの不祥事も起きた。

▽07年6月 17歳の序ノ口力士が、師匠と兄弟子に暴行されて死亡。

▽08年9月 幕内露鵬と十両白露山がドーピング検査で大麻に陽性反応を示して解雇。

▽10年2月 横綱朝青龍が酔って知人を殴り、責任を取って引退。

▽10年5月 大関琴光喜や大嶽親方(元関脇貴闘力)が野球賭博に関与していたことが発覚、解雇。

▽11年2月 八百長問題が発生。親方1人と力士19人に退職・引退勧告。

▽17年10月 横綱日馬富士が平幕貴ノ岩を暴行。責任を取って引退。

▽18年1月 十両大砂嵐が無免許運転で事故。引退勧告を受け、引退。

▽18年12月 貴ノ岩が付け人に暴行し、引退。

主なものだけでもこれだけある。暴力に限れば、問題が噴出する下地は、角界の仕組みにもある。

年齢、体格などをクリアし、新弟子検査に合格すれば、力士になれる。ごく一部がプロになれる野球やサッカーと違い、プロ入りするためのハードルは低い。ふるいにかけられてやっとプロ選手になれる他競技とは、意識が異なる。何より、痛みに耐えて体をぶつけ合うという競技特性上、暴力を防ぎにくい土壌がある。

大相撲はスポーツであり、伝統文化でもあり、神事の側面も備える。競技面だけに目を向けて合理性を優先すれば解決できる問題も多いが、それでは大相撲の魅力の多くが失われる。このバランスをいかに保つか-。角界は、いつの時代もこの問題に直面してきた。

不祥事が続いた要因について三役経験者のある親方は、こう指摘する。

「大相撲はもともと、15歳で入門して、力士はたたき上げで育ってきた。近年は、下積みのない関取衆が多い。相撲は強いが人間的に未熟な人が増えている。これは、楽をして関取衆を作ろうと、外国出身者など即戦力を入れてきた親方衆の責任でもある。昔は、15歳で相撲界に入れて、師匠がいろんなことを教えて関取にしてきた。それには時間が必要だった。ここは原点に戻り、強い師弟関係を築いていかないといけない。相撲界が元に戻れば、不祥事は減るのではないでしょうか」

自らの部屋でも不祥事を経験した、別のある親方はこう言った。

「大相撲は伝統文化で、国技館に1歩入れば江戸時代。単なる格闘技ではない。これは変わりようがないけど、相撲部屋のあり方が変わってきている。『伝統文化』『神事』と言っても、入門してくる子は、バリバリの現代っ子なんです。大部分は、そこのギャップから生まれた問題ではないでしょうか」

親方衆のほとんどが、現役時代はたたかれて殴られながら、指導を受けた経験を持つ。今や相撲部屋に竹刀や木刀を置くことは禁じており、日本相撲協会は暴力との決別を宣言している。恐怖で弟子を支配することはできない今、新たな指導が求められている。

幕内優勝も経験した、別の有名親方は「この前、若い衆に注意したら、逆ギレされちゃったよ」と苦笑いしていた。昭和の時代ではありえなかったことだ。親方衆がどう意識を変え、力士をどう育て、不祥事をなくしていくか。いくら調査委を立ち上げ、研修会を繰り返しても、親方や力士の意識が変わらない限りは、不祥事とは決別できない。

「相撲部屋のあり方が変わってきている」と言った前出の親方は「新しい挑戦だと思っています。これができなかったら、指導者としての敗北です」と、令和を見据えて決意を口にした。【佐々木一郎】

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大鵬さん七回忌に大嶽親方ら参加、弟子の不祥事謝罪

大嶽親方(2018年2月2日撮影)

大相撲の元横綱大鵬の納谷幸喜氏(享年72)の七回忌が23日、東京・江東区の妙久寺で営まれた。約30人の親族に加え、大嶽親方(元十両大竜)と部屋の力士、阿武松親方(元関脇益荒雄)らが出席した。

孫の納谷(18=大嶽)は大のおじいちゃん子。場所が終わるたびに墓前へ足を運ぶという。今年1月の初土俵以来、角界に身を置いて「おじいちゃんのすごさがより分かってきた」と、改めて祖父の偉大さを感じている。

大鵬部屋出身で10年7月に第17代大嶽を襲名し、部屋を継承した大嶽親方(元十両大竜)は、ここ1年間で起きた弟子の不祥事を墓前で謝罪した。「きっと天国で怒られていると思う」。今年1月には大嶽部屋に所属していた元前頭の大砂嵐が、無免許運転で衝突事故を起こすなどして、協会から引退勧告を受けて3月に引退。先月の九州場所前には当時の弟子が車を運転して事故を起こし、自身も監督責任として日本相撲協会から減給処分を受けた。「(弟子には)今まで以上に徹底して指導している。天国から『がんばれよ』と言われていると思うので、ポジティブに1年を過ごしたい」と19年への抱負を語った。

納谷(2018年11月13日撮影)

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大鵬の孫・納谷に壁…自発性が飛躍の鍵/取材ノート

納谷(2018年11月13日撮影)

<取材ノートから10 相撲納谷>

大相撲の納谷(18=大嶽)の1年が終わった。元横綱大鵬の孫で、父は元関脇貴闘力。今年1月の初土俵から順調に番付を上げたが、9月の秋場所で幕下の壁にぶち当たった。幕下復帰が濃厚な来年1月の初場所、そして2019年を飛躍の年にできるか。

幕下の壁は分厚い。この1年を振り返ると痛感させられる。幕下デビューとなった秋場所は3勝4敗、三段目に陥落した九州場所は4番取って何とか勝ち越した。春場所の序ノ口で全勝、続く序二段、三段目でともに6勝1敗。順調に滑り出していただけに、納谷は「納得はいっていないです。自分の中ではもっと上にいけたと思っているので」と不満顔だった。

膨らむ周囲の期待に、2人の師匠がくぎを刺す。「大鵬の孫」という代名詞に、全盛期の祖父を上回る188センチ、160キロ超の恵まれた体格。幕下以下の力士にもかかわらず、本場所中は取組ごとに報道陣に囲まれた。そんな中、納谷の恩師で埼玉栄高相撲部の山田道紀監督は「地道に努力できる子だけど、まだまだ体をつくっている段階。焦らなくていい」と話す。

師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「まだ基礎ができあがっていないし、なんたってまだ18歳だから。とことん悩めばいいと思う。今はそういう時期。僕からは一方的に言わないし、自主性に任せている」。

納谷も「師匠(大嶽親方)からは特に多くは言われない」と語る。今年1月に部屋に所属していた元前頭大砂嵐が、無免許運転で衝突事故を起こすなどして3月に引退したことを受け、大嶽親方も指導の価値観が変わった。

「違う国から来て、今までのように厳しく厳しくじゃ持たない。特に若い子は強く言われないで育っている。そういう時代なんだと思う。特に大砂嵐の一件があってから、弟子の自主性を大事にするようになった」。

納谷が高校3年間を過ごした埼玉栄高では、土俵上での稽古は1日1、2時間と少なく、それ以外の時間は生徒の自主性に任せる。似たような環境で飛躍のきっかけをつかめるか、注目したい。【佐藤礼征】

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RIZEN側「残念」不祥事力士の受け皿扱いゴメン

RIZIN榊原実行委員長(2018年11月17日撮影)

総合格闘技RIZINの榊原信行実行委員長(54)が10日、大相撲の元幕内貴ノ岩(28=モンゴル)の暴行問題について、日本相撲協会を痛烈に批判した。

榊原氏は、31日に新たに開催するRIZIN平成最後のやれんのか! 大会(さいたまスーパーアリーナ)のカードを発表。終了後の会見で、貴ノ岩の引退後の去就について、総合やプロレスなど格闘技界入りもうわさされることに「スキャンダルがあったことで、うちが受け皿と思われるのは残念。ものが言えない。あれが、ちゃんとした(競技)団体と言えるのか。上の人は全部クビにして組織を一新するべき」とまくしたてた。

RIZINでは、無免許運転で引退勧告を受け角界を去った大砂嵐の参戦を認め、9月30日のRIZIN13大会でデビューさせた。しかし、その後、またも無免許運転の疑いが発覚し、10月26日に契約解除していた。榊原氏は「大砂嵐も手を差し伸べたが、あんなことになった。これを見て、ハイ、貴ノ岩というように触手は伸びない。もっと厳しい環境の中で礼節を教えるべき。相撲界の中のうみは、相撲界の中で解決してほしい」と手厳しかった。【桝田朗】

7日、会見に臨んだ貴ノ岩

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貴ノ岩RIZIN参戦ない「上は全部首に」暴行問題

RIZIN榊原信行実行委員長(18年11月17日撮影)

総合格闘技のRIZIN榊原信行実行委員長(54)が10日、大相撲の元幕内貴ノ岩(28=モンゴル)の暴行問題について、日本相撲協会を痛烈に批判した。

大相撲から引退した貴ノ岩の今後の去就について、総合やプロレスなど格闘技界入りもうわさされるが「スキャンダルがあったことで、うちが受け皿と思われるのは残念。ものが言えない。あれが、ちゃんとした(競技)団体と言えるのか。上の人は全部首にして組織を一新するべき」とまくしたてた。

RIZINでは、無免許運転で引退勧告を受け角界を去った大砂嵐の参戦を認め、9月30日のRIZIN13大会でデビューさせた。しかし、その後、またも無免許運転の疑いが発覚し、10月26日に契約解除していた。榊原氏は「大砂嵐も手を差し伸べたが、あんなことになった。これを見て、ハイ、貴ノ岩というように触手は伸びない。相撲界の中のうみは、相撲界の中で解決してほしい」と手厳しかった。

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大嶽親方6カ月間20%減給 元幕下神嶽が車で事故

理事会に出席した大嶽親方(撮影・佐藤礼征)

日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、九州場所前に車を運転して事故を起こした元幕下神嶽(24)の監督責任として、師匠の大嶽親方(元十両大竜)に減給処分を課した。処分内容は12月から6カ月、20%の減給。

弁明のため理事会に呼ばれた大嶽親方は「寛大な処分をいただいた。ご迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪した。今回の処分を発表した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「半年というのは重い処分だと思う」と話した。今年1月には大嶽部屋に所属していた元前頭の大砂嵐(26)が、無免許運転で衝突事故を起こすなどして、協会から引退勧告を受けて3月に引退。部屋内ではここ1年間で2度目の不祥事だけに、理事会の中で八角理事長(元横綱北勝海)から直々に「今後部屋での運営、指導をしっかりしてください」と注意を受けた。

事故を起こした神嶽は、28日までに引退届が協会に受理されているため、本人に対する処分は出なかった。荷物は都内の部屋内に残されており、大嶽親方は「もう本人の自由ですから」と、今後の退去については一任した。

神嶽は九州場所2日前の9日午前2時ごろ、九州場所宿舎近くの福岡市東区志賀島で、酒気を帯びた状態で軽トラックを運転しガードレールに衝突した疑いなどで15日に書類送検された。道交法違反(事故不申告)の罪で略式起訴され、既に福岡簡裁から罰金2万円の略式命令を受けて全額納付している。

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大嶽部屋の幕下力士が車ぶつける事故 酒気帯びか

日本相撲協会は10日、大嶽部屋所属の幕下力士が車を運転し、事故を起こしたと発表した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、同力士は9日未明に福岡県内で酒気帯びの疑いで車を運転し、ガードレールに激突した。同乗者、けが人はいなかった。福岡県警東署は酒気帯び運転による事故の疑いで捜査を進めている。同力士は成人、運転免許は所持していたという。

同力士は当初、東署や、師匠の大嶽親方(元十両大竜)に「自分はぶつけていない」と話していたが、疑問を持った協会顧問が問い詰めると「ぶつけました」と話したため、同親方が同署に連絡。同日夜に事情聴取を受け、事故を認めた。

同力士は大嶽親方の判断で今日11日からの九州場所は休場。協会は捜査の結果などを待って処分を決める。

協会は現役力士の車の運転を認めていないが、今年1月には、元幕内の大砂嵐が無免許運転で略式起訴され、引退した。

芝田山広報部長は「協会では研修を行ったり、コンプライアンスの徹底をはかっているが、非常に残念な思い」と話した。

大嶽親方は、大砂嵐も部屋に所属していただけに「前回の大砂嵐の件もあって『ファンを落胆させるな、協会に迷惑をかけるな』と、本当に口を酸っぱくして注意してきた。まさかという気持ち。言葉がないほどショック。頭を下げるしかありません」と謝罪した。

同力士が運転していたのは同親方の知人の車で、運転免許を持っていることも知らなかった。「免許を持っているのは、昨日初めて聞いた。高卒ですぐ入門したので(免許を持っているとは)これっぽっちも頭になかった。知らなかった時点で(親方)失格です」と平身低頭だった。

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大砂嵐また無免許運転、本人認めRIZIN契約解除

大砂嵐(18年9月28日撮影)

総合格闘技のRIZINは26日、大相撲の元西前頭筆頭で9月30日のさいたまスーパーアリーナ大会でデビューした大砂嵐(26=エジプト)との試合契約解除を発表した。大砂嵐は、デビュー前に無免許運転をしたことが発覚。RIZINが代理人を通じ事実関係を確認したところ、本人が認めたため契約解除となった。

大砂嵐は、4月に静岡県内の高速道路を無免許で走行。速度違反を犯したため、速度違反取り締まり装置「オービス」に検知され、同県警が捜査中という。現在米国滞在中の大砂嵐は、再来日を待って事情聴取を受けることになる。

大砂嵐は、大相撲在籍中の1月に長野県内で無免許運転で追突事故を起こしている。その際「妻が運転した」と虚偽の供述をし、日本相撲協会に報告もなかったことから、引退勧告を受け、3月に引退していた。

総合格闘家としてのデビュー戦は、ボブ・サップに判定負け。榊原実行委員長は「まだチャンスはある。ビッグカムバックを果たして、またサップに挑戦して欲しい」と期待していた。今回の件でRIZINは「今後、選手のコンプライアンスの遵守を徹底し、再びこのようなことが起こらないよう大会運営・選手管理に取り組んで参る所存です」とコメントを出した。

18年9月30日、RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 攻めるボブ・サップ(左)に背を向ける大砂嵐

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RIZIN、2度目の無免許運転発覚の大砂嵐を解雇

母国エジプトのファラオ王が戦いの際に手にしていたという杖を持参し、サップ戦への意気込みを示した大砂嵐(2018年9月28日撮影)

総合格闘技団体RIZINは26日、9月30日にさいたまスーパーアリーナで総合格闘家デビューした大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)との試合契約解除を発表した。

デビュー戦後、無免許運転を行った疑いが発覚し、コンプライアンスに鑑みて同選手の代理人を通じて本人に聞き取りを行ったところ、事実関係をおおむね認めたという。そのため、26日付での契約解除を決定した。大砂嵐は今年4月、静岡県内の高速道路で無免許運転し、速度超過した疑いがあり、警察が捜査していると一部報道されていた。RIZINは「今後、コンプライアンスの遵守を徹底し、再びこのようなことが起こらないよう大会運営・選手管理に取り組んで参る所存です」とコメントした。

大砂嵐は今年1月3日に長野県内で追突事故を起こし、同県警の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と虚偽の供述。日本相撲協会にも報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明。その後、総合格闘家への転身を決意。9月のRIZIN13大会でボブ・サップ(45=米国)とのデビュー戦に臨み、判定負けしていた。

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大砂嵐「課題はスタミナ 大みそかにリベンジを」

1R、パンチを放つ大砂嵐(右)(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇9月30日◇さいたまスーパーアリーナ

総合格闘家デビューで白星を飾れなかった大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐がサップとの再戦を熱望した。

入場時に母国エジプトのファラオ王をイメージしたコスチュームでリングイン。開始直後にフック連打でサップを攻め込んだまでは良かったが、2回途中に投げ技で倒してから上に乗られ「(回避のため)力を出しすぎて疲れた。課題はスタミナです」と判定負けを猛省。その上で「大みそかにリベンジがしたい」と悔しがった。

ファラオの衣装に身を包み登場する大砂嵐(撮影・横山健太)
3回、ボブ・サップ(左)の攻めに逃げ腰になる大砂嵐(撮影・横山健太)

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大砂嵐「まだまだ勉強」サップとの大みそか再戦希望

1回、大砂嵐(左)のラッシュに背を向けるボブ・サップ(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

総合格闘家デビュー戦で白星を奪えなかった大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)が、大みそかにボブ・サップ(45=米国)との再戦を希望した。試合後の会見で「調子は良かったけれど、まだまだ勉強することがある。もっと練習すれば勝てる。大みそかにリベンジがしたい」と口にした。

自身の課題について「スタミナですね」とポツリ。ゴングと同時にフック連打で攻め込んで体力を消耗し、2回に上に乗られてガードポジションのまま逃げられなかったことで「上に乗られた時に力を出し過ぎて…」と作戦ミスだったことも明かした。

セコンドについた師匠、元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネット(米国)は「格闘技の道をまっすぐ進んでほしい。この経験を通じて良い点も悪い点も反省してほしい。もっと厳しい指導をしたい」と見守っていた。

3回、ボブ・サップ(左)の攻めに逃げ腰になる大砂嵐(撮影・横山健太)

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サップ「もっと相撲の圧力を出して」大砂嵐に好助言

3R、パンチを放つボブ・サップ(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)の総合格闘家デビューの対戦相手、ボブ・サップ(45=米国)が判定勝利後、好アドバイスを残した。

総合ルール5分3回で対戦し、3-0判定勝ちした「野獣」は「すごく良い選手でパンチもあった。もっと相撲の圧力を出して、キックを増やした方がいい」と助言した。

ゴング直後、一気に攻め込んできた大砂嵐の作戦にも「自分も最初の頃、ガッと勢いよく戦っていたが、自分が防御したことで彼はスタミナをロスしたのだろうと思う」と経験の差が出たことを強調した。デビュー戦の相手に指名してくれた大砂嵐に向け「戦えて光栄。名前の通りの『サンドマン』だった。私のようなサイズの選手を相手に戦えることを証明した。経験を積んでいってほしい」と口にしていた。

1回、大砂嵐(左)のラッシュに背を向けるボブ・サップ(撮影・横山健太)

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大砂嵐がデビュー戦飾れず、サップとの肉弾戦に敗北

1R、大砂嵐(左)のラッシュに背を向け逃げまどうボブ・サップ(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

元幕内大砂嵐(26)が総合格闘家デビューを勝利で飾れなかった。総合格闘技の経験豊富なボブ・サップ(45)と対戦。167.40キロの自身に対し、相手も147.90キロと超ヘビー級対決となったが、大砂嵐が0-3の判定で敗れた。

開始から怒濤のパンチ連発で優位に立った。サップの右目横からは流血。2回には倒され、サップに上からパンチをもらったが、懸命に耐え、下から反撃のパンチを繰り出した。最終3回、ともにスタミナ切れでお見合い状態になった。イエローカードも出されたが、疲労から攻められない。試合は判定に持ち込まれ0-3で敗れた。

都内で開かれた前日計量では一触即発ムードが漂った。167・40キロでパスした大砂嵐は、147・90キロでクリアしたサップと対峙(たいじ)すると額を突き合わせ、ピリピリした緊張感が走った。関係者5人の制止で事なきを得たものの、スーパーヘビー級対決の肉弾戦が予想されていた。

今年3月に相撲界から引退した大砂嵐は4月に総合格闘家の転向を決断。5月には渡米し、シアトルで元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネット(40=米国)の指導を受けながら総合格闘技の修行を積んできた。大相撲時代のすり足や両手の使い方のくせを修正に時間がかかり「ちょっと大変だった。7~8年も相撲をやってきたから時間はかかる」と振り返った。それでもバーネットの技術面のてほどきで自身の戦闘能力はアップした手応えがある。「これからもっと良くなる」と自信を胸にリングに上がっていた。

過去2度(03年、15年大みそか)、元横綱曙を下し、“相撲キラー”とも言われるサップを自らデビュー戦の相手に指名した。SNSなどを通じ、横綱白鵬や幕内の石浦、元横綱朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら角界関係者から「頑張って」「勝ってよ」という激励メッセージを受け取っている。「サップよりも大砂嵐が強いです」と自信を胸にデビュー戦を迎えたが、総合格闘技初白星はお預けとなった。

ファラオの衣装に身を包み登場する大砂嵐(撮影・横山健太)
雄たけびを上げ登場するボブ・サップ(撮影・横山健太)
3R、スタミナが切れ辛そうな表情のボブ・サップ(右)と大砂嵐(撮影・横山健太)

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計315キロ肉塊バトル 大砂嵐vsサップ一触即発

計量を終え一触即発の大砂嵐(左)とサップは関係者の制止を受ける(撮影・足立雅史)

今日30日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN13の前日計量が29日に都内で行われた。

合計315・30キロの肉塊が暴走寸前だった。総合格闘家としてデビューする大相撲の元西前頭筆頭の大砂嵐は167・40キロで計量を終了。関取時代の160キロを超える体重に対し、対戦相手のサップも147・90キロと超ヘビー級対決となったが、写真撮影では2人で額を突き合わせ、一触即発に。関係者5人が止めて事なきを得た。

RIZIN13大会 主な試合順
計量を終えポーズを決める大砂嵐(左)とサップ(撮影・足立雅史)

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“相撲キラー”サップ、大砂嵐に「痛み与えてやる」

椅子に巨体をなんとか納めて話すサップ

RIZIN13大会(30日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘家としてデビューする大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=GRABAKA)が元横綱曙を2度下した“相撲キラー”といわれる野獣ボブ・サップ(45=米国)と無差別級3分3回で対戦する。

サップが「スモウレスラーキラー」に自信をみなぎらせた。大砂嵐を迎えるが、「タイで8週間、打撃の練習をしてきた」。約6カ月前のトルコでの試合で敗れ、総合格闘技は15連敗中だが、かつて曙を破った巨体は健在。「痛みを与えてやる。ワッハッハ!」と、いつもの笑いを浮かべた。

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大砂嵐「サップはバカなイメージで大声だけかと」

母国エジプトのファラオ王が戦いの際に手にしていたというつえを持参し、意気込みを示した大砂嵐

RIZIN13大会(30日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘家としてデビューする大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=GRABAKA)が母国エジプトの「格闘王」になる決意を示した。元横綱曙を2度下した“相撲キラー”といわれる野獣ボブ・サップ(45=米国)と無差別級3分3回で対戦する。28日に都内で行った会見には、母国に伝わる伝説のつえを持参し「昔はピラミッドで戦争の時に(ファラオ)キングがこれを持って力を入れる」と強く握りしめた。

母国では6歳から空手、8歳ぐらいからカンフーを学び「ルールなしのフリーファイトもやった。ケンカみたいなもの」と相撲以外の格闘技歴の多さも強調しながら「これは人生のカギ」とマジマジとつえをみつめた。5月に渡米し、元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネットの指導を受けながら格闘家の修行を積み、得意技も用意。「結構、技はできた。サプライズで出します」と予告した。横綱白鵬ら角界関係者から激励メールを受けとったという大砂嵐は「勝てよ、とメッセージをもらっている。サップはバカなイメージで大声だけかと。大砂嵐の方が強いです」と豪語していた。

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大砂嵐「技はサプライズ」伝説のつえ持参しKO宣言

母国エジプトのファラオ王が戦いの際に手にしていたという杖を持参し、サップ戦への意気込みを示した大砂嵐

30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技デビューを迎える大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=GRABAKA)が28日、都内のホテルで開かれた個別会見に出席した。野獣ボブサップ(45=米国)との無差別級総合ルール5分3回での対戦を控え、母国エジプトの伝説のつえを持参。「昔はピラミッドで戦争の時に(ファラオ)キングがこれを持って力を入れるんだ」と王様さながらの風格を漂わせた。

今年5月に渡米し、元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネットの指導を受けながら総合格闘技の修行を積んできた。大相撲時代のすり足や両手の使い方のくせを修正することに時間を要し「7~8年も相撲をやってきたから時間はかかる。ちょっと大変だった」と振り返る。それでも幼少時代に空手やカンフーを習い、来日前には「オープンファイト」と表現したケンカに近いルールなしの戦いも経験したことを明かし、経験の豊富さを力説した。

SNSなどを通じ、横綱白鵬や幕内の石浦、元横綱朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら角界関係者から「頑張って」「勝ってよ」という激励メッセージを受け取っているという。過去2度、元横綱曙を下し、“相撲キラー”とも言われるサップを自らデビュー戦の相手に指名した。既に「KOする。技はサプライズで」と得意技も用意しており「サップはバカなイメージ。声だけでかい。大砂嵐の方が強いです」と自信をみせた。

格闘家転向を表明後、約半年が経過。大砂嵐は「まげがなくなって涼しいな、と。既に涼しかったけれどね」と、ジョークも飛ばす余裕もみせていた。

母国エジプトのファラオ王が持っていたとされる杖を持参して会見に登場した大砂嵐

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大砂嵐の総合デビュー戦第1候補にボブ・サップ

大砂嵐(2018年7月29日撮影)

9月30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技デビューする大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=GRABAKA)の対戦相手として「野獣」ボブ・サップが挙がった。

榊原信行RIZIN実行委員長が24日の会見後に明らかにしてもので「サップ選手と交渉中です。(曙撃破など)相撲キラーでもあるし、そこにテーマがあるかなと。第1候補ですね」と説明した。5月に渡米し、元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネットのもと修行中で、順調に総合ファイターとしての調整を進めているという。

また同13大会には元PRIDE無差別級GP覇者で、16年RIZIN無差別GP覇者ミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の参戦が決定。ロッキー・マルティネス(32=米国)と5分3回で対戦する。5月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂で、7月のRIZIN11大会出場が見送られたばかり。驚異的な回復力で復帰戦が決まった。当初は18年の1年をかけて引退ロードを進むはずだったが、榊原実行委員長は「ミルコが大みそかでの引退を取り消している。大みそかも試合を組む方向です。すべては9月30日の試合次第」と説明していた。

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大砂嵐9・30RIZINデビュー「9月場所で…」

RIZINに参戦を決めリングに上がる大砂嵐(撮影・鈴木正人)

<RIZIN11>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ

 大相撲の元西前頭筆頭で9月30日のRIZIN13さいたまスーパーアリーナ大会で総合格闘家デビューする大砂嵐(26=エジプト)がリング上であいさつを行った。大声援を受けると、「本当に、すごくうれしいです。みなさんありがとう。9月は私のデビュー、見に来て下さい」と感謝した。

 無免許運転事故で引退勧告を受け、3月に相撲界からの引退を表明した。本人いわく、角界入り前にエジプトで60戦無敗で、5月からは米国ロサンゼルスに渡り、ジョシュ・バーネットの元で練習に励んでいる。あいさつの最後には「9月場所で…、じゃないね、9月の大会、ぜひ応援して下さい」と角界出身らしい言い間違いもまじえながら、呼び掛けた。

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ミルコ引退戦相手に大砂嵐浮上「ポテンシャルある」

大砂嵐(17年1月8日撮影)

 大相撲の元西前頭筆頭で総合格闘家に転身する大砂嵐(26=エジプト)にビッグプランが浮上した。RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日に福岡市内で会見し、年末に予定するミルコ・クロコップ(クロアチア)の引退試合の相手候補に挙げた。2日に契約を発表し、この日あらためて経緯を説明。「ポテンシャルはある。大みそかのミルコの相手という可能性がないわけでもない」と見定めた。

 昨夏に会食した時点で将来的な転身希望を口にし、角界入り前にエジプトで60戦無敗と話していたという。その後に無免許運転事故で引退勧告を受け、3月に引退表明。榊原氏は「責任をとらないといけないが、セカンドチャンスがあって良い」とし、デビュー戦を9月30日のRIZIN13(埼玉)に設定した。

ミルコ・クロコップ(16年12月27日撮影)

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