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納谷幸男にドス・カラス 3・29原点回帰第2弾

3月29日の後楽園大会に出場するドス・カラスらの写真を手に会見する初代タイガーマスク(中央)と新間寿会長


 リアルジャパンプロレスは7日、都内で会見し、新間寿会長(82)がプロデュースする原点回帰プロレス第2弾を3月29日に後楽園ホールで開催すると発表した。

 新間会長は、昭和時代の新日本プロレスのような戦いをもう1度ファンに届けるとして、昨年12月に第1弾を実施。2回目となる今回は、メキシコからマスクマンのレジェンド、ドス・カラスや、初来日となるドス・カラスJr.ら4選手を招待し6人タッグマッチを実施。さらに、大鵬3世、納谷幸男(23)のデビュー3戦目も行う。

 新間会長は「今年は、6月からタイガーマスク認定の世界マスク・ド・チャンピオン・トーナメントを実施する。また、スタン・ハンセンとタイガー・ジェット・シンを名誉ゲストとして呼びたい」と構想を語った。世界マスク・ド・チャンピオンは、米国、カナダ、メキシコ、欧州から選手を集め、12人程度のトーナメント戦にする予定。日本からは2人の参戦を予定している。「3月29日は、プレ世界マスク・ド・チャンピオンシリーズとして行う」と新間会長。初代タイガーマスクの佐山サトルは「今年1年は飛躍する年。私も3月29日の大会に間に合うように、厳しいトレーニングをしている。ただ、トレーニングのやりすぎで、足から腰を痛めているので、出場するかどうかは現時点では白紙。ファンのみなさんの夢をつぶさないように頑張っていきたい」と復帰へ向け、慎重に話した。

 リアルジャパンの今年の興行予定は、3月29日、6月28日、9月20日、12月6日で、場所はいずれも後楽園ホール。試合開始は午後6時30分を予定している。

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末吉大がTKO初防衛「50点。内容ではまだまだ」

勝ち名乗りにも笑顔なしの末吉

<プロボクシング:日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール


 日本スーパーフェザー級王者末吉大(27=帝拳)が同級1位大里拳(23=大鵬)を8回2分25秒TKOで破り初防衛を果たした。「50点。今日の内容ではまだまだ」と反省しきりは、3回にダウンを喫するなど不注意な場面が散見したため。

 得意の左ジャブを中盤以降に顔面に集めて左目まぶたを腫れ上がらせ、最後は右ストレートで流血させて試合終了も、「上に行くことを考えたら良くない」。世界ランク入りする期待の星には笑顔なき勝利となった。

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王者末吉大が初防衛も「半歩小さかった」ダウン猛省

勝ち名乗りにも笑顔なしの末吉

<日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール◇観衆1148人


 王者末吉大(27=帝拳)が同級1位大里拳(23=大鵬)を8回TKOで下して初防衛に成功した。中盤以降に得意のジャブを効果的に強く顔面に集め、最後は右ストレートで大きく腫れ上がった大里の左まぶたをパックリと切り裂いた。出血過多でレフェリーストップを呼び込み、ベルトを守った。

 もっとも、当人は浮かれた様子も笑顔もなし。「良くないですね、上に行くことを考えたら」と振り返ったのは3回。スウェーで後退したところを思い切って飛び込んだ大里の右クロスの餌食となり、ダウンを喫した。「(下がるのが)半歩小さかった。ガードが下がり、自分の不注意」。ダメージは残らないが、危ない場面を招いてしまった。

 この日は初回から抜群の距離感で放つ得意の左ジャブで手応えをつかめず。「なんでなのか。そこを調整しないと。課題だと思う」と首をかしげた。「最後のラウンドは良い感覚だったんですけど」と8回には世界ランカーらしい倒すパンチも放ったが、世界を目指すからこそ、その表情は最後まで険しかった。

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旭大星が勝ち越し 26年ぶり道産子幕内へ前進

立ち合いで右に変化した旭大星(右)はそのまま貴源治を突き出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館


 西十両筆頭の旭大星(28=友綱)が同11枚目の貴源治を突き出し、勝ち越しを決めた。北海道出身力士の新入幕となれば、92年初場所の立洸以来約26年ぶり。かつては大鵬、北の湖、千代の富士ら横綱を次々と輩出した「相撲王国」北海道を盛り上げていく。西前頭3枚目の栃ノ心は1敗を守り、初優勝に王手をかけた。

 立ち合いで右に変わった旭大星が、休まず攻めて念願の勝ち越しを決めた。1度は立ち合いが合わず、突っかけた。これが相手心理を揺さぶったのか、2度目の変化で完璧に優位な体勢をつくった。土俵下へ突き出すと笑顔で花道を引き揚げた。前日12日目まで今場所初の連敗。「長かった。いつも給金相撲は硬くなるけど今場所は特に。(幕内に)上がるか上がらないかは分からないけど、下がることはない。ホッとした」と、満面の笑みを見せた。

 昨年末は元横綱朝青龍に胸を借りた。「朝青龍を押し出したら1000万円」というインターネットテレビ局の企画で元朝青龍が来日し、旭大星の師匠の友綱親方(元関脇旭天鵬)と親交がある関係で、部屋で約20番申し合いを行った。詳細は覚えていないが、一方的に負けたという。それでも「(土俵際の)残り方とかうまくて勉強になったし『立ち合いの次の動きを速くしろ』とアドバイスをもらった」と収穫を得た。

 今場所前の稽古で首を痛めるなど体は悲鳴を上げるが、心は癒やされている。昨年12月にスコティッシュフォールドという猫のオスとメスをそれぞれ1匹ずつ購入。「ブン太」と「キナ子」と名付け「めちゃくちゃかわいい」と新たな“家族”にメロメロ。もちろん昨年9月に結婚した芳恵夫人への感謝も忘れず、この日も「結婚したことで、一層頑張らないといけないと思った」。6月9日の披露宴は幕内はもちろん、自己最高位で迎えるつもりだ。

 来場所での新入幕の可能性が高まり、同じ北海道出身の芝田山親方(元横綱大乃国)も「部屋も一門も違うが同郷としてはうれしいこと。最近は北海道出身の力士が減っているが、これに続く力士が出て相撲王国北海道の復活となってくれればいいね」と喜んだ。

 今場所後は故郷の旭川に帰省する予定だ。「北海道の人にいい報告ができる。勝ち越せなかったら、帰るのをやめようかと思った」と笑った。「まだ残り2日あるので頑張りたい」。さらに勝って、新入幕を確実にするつもりだ。

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旭大星勝ち越し「ホッと」26年ぶり道産子幕内へ

立ち合いで右に変化した旭大星(右)はそのまま貴源治を突き出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館


 西十両筆頭の旭大星が勝ち越しを決め、新入幕へ前進した。

 立ち合いで右に変化し貴源治を横から攻めて突き出し。北海道出身力士の新入幕となれば、92年初場所の立洸以来約26年ぶり。大鵬、北の湖、千代の富士ら横綱を多数輩出した「相撲王国」復活への一歩を刻んだ。「(幕内に)上がるか分からないけど下がることはない。ホッとした」と笑顔。さらに白星を重ね、新入幕を確実にする決意だ。

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序ノ口優勝争いは塚原、琴手計の埼玉栄高対決

千秋楽での優勝決定戦に進んだ序ノ口の塚原(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇26日◇両国国技館


 序ノ口の優勝争いは、西20枚目の塚原(18=春日野)と東19枚目の琴手計(ことてばかり、18=佐渡ケ嶽)による「埼玉栄高対決」による、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

 5勝1敗で4人が並んで迎えたこの日、まず塚原が勝って1敗をキープ。1敗対決で琴手計が松沢(19=朝日山)を下し6勝目。もう1人の小桜(23=立浪)は敗れたため、6勝1敗で2人が並んだ。

 今場所、前相撲を取り初土俵を踏んだ、元横綱大鵬の孫として話題を呼んだ納谷(大嶽)と埼玉栄高の同級生の2人。塚原は「(埼玉)栄ではライバルがいっぱいいて大変でした。期待に応えたいです」と話した。勝ち越しをかけた今場所の4番相撲で、琴手計に押し出しで敗れプロ初黒星を喫しただけに、リベンジで優勝を飾りたいところ。その琴手計も、高校の同級生のライバルに対し「お互いに刺激し合って、みんなで上を目指したい」と、切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

千秋楽での優勝決定戦に進んだ序ノ口の琴手計(撮影・小沢裕)

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納谷“すずらん”化粧まわし、孫の姿に大鵬夫人涙目

新序出世披露で土俵に上がる力士たち。右から納谷、中西、豊昇龍(撮影・鈴木正人)


 元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初場所8日目の21日、祖父が現役時代に締めた化粧まわしを締めて、新序出世披露に臨んだ。

 9人の中で最初にしこ名が読み上げられると、館内には「納谷~」「大鵬~」とファンの掛け声が響き渡った。大鵬の地元・北海道で有名な、すずらんがあしらわれた化粧まわしを締め「背筋が伸びます。かっこいい。すごいうれしいです」と目を輝かせた。大鵬の命日だった19日は、遺影の前で手を合わせ、春場所から番付に載ることを報告した。国技館で見守った大鵬夫人の納谷芳子さんは「感動しました」と涙目だった。

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納谷「背筋が伸びる」大鵬現役時の化粧まわし披露

祖父で元横綱大鵬の化粧まわしを付けて新序出世に臨む納谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が、祖父が現役時代に着けた化粧まわしを着けて、新序出世披露に参加した。

 前相撲で新序出世一番乗りを決めたため、参加した9人の中で最初にしこ名が読み上げられると、館内には「納谷~」「大鵬~」と多くのファンの掛け声が響き渡った。すでに注目を浴びていて「ありがたいことなので、自分の相撲を見てもらえるように頑張りたいです」と話した。

 大鵬の化粧まわしは去年に、以前イベントで貸していた北海道の知人から返してもらっていた。元々は新序出世披露で使用するためではなかったが、師匠の大嶽親方(元十両大竜)の「お孫さんだから」という計らいで実現。化粧まわしを締めて「背筋が伸びますね。すごいうれしいです。自分も(自分の化粧まわしを)着けられるようになりたいです」と目を輝かせた。

 大鵬の命日だった19日は、大鵬夫人の納谷芳子さん宅に行き、遺影の前で手を合わせたという。そこで「しっかり前相撲に勝って番付に載りました」と天国にいる祖父に報告。だが「プロになってる姿を見せたかったと思いました」と寂しそうな表情を見せた。

 3月の春場所で、元横綱朝青龍のおいで同期の、豊昇龍(18=立浪)らと序ノ口デビューの予定。「しっかり前に出れば負けないと思う。まずは十両に上がることが目標です」と意気込んだ。

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大砂嵐、大鵬さん命日に執念初白星「勝ちたかった」

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 大砂嵐が巨漢の臥牙丸を上手出し投げで攻略し、ようやく初白星。

 この日は13年に亡くなった元横綱大鵬の納谷幸喜氏の命日だった。大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋から12年に初土俵を踏んだ大砂嵐も薫陶を受け、四股、てっぽう、すり足の重要性を説かれたことは胸に刻まれている。「目の前で勝ちたかった」と執念でもぎとった。納谷幸喜氏の孫で今場所前相撲の弟弟子、納谷については「めちゃくちゃいい体をしている。ちゃんとやれば、すぐ関取になれる」と太鼓判。

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豊昇龍、元横綱朝青龍へ報告は「番付に載ってから」

坂林を激しい相撲で攻め3勝目を挙げた豊昇龍(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(18=立浪)が19日、前相撲4日目で3勝目を挙げた。

 坂林(18=尾上)を押し出し、3勝1敗。前日18日に元横綱大鵬(故人)の孫、納谷に敗れ「悔しい思いをしたから、今日は強く当たりました」。前相撲は終了。8日目の新序出世披露は兄弟子の十両天空海の化粧まわしを借りて臨む予定で、番付の序ノ口にしこ名が載る春場所へ気持ちを高めていく。「叔父には、番付に載ってから報告します。どんどん番付を上って、一番上に行きたい」と、気持ちを新たにしていた。

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朝青龍の甥・豊昇龍 3勝1敗で前相撲終了 

前相撲で坂林(手前)を破る豊昇龍(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 新弟子検査合格者らによる前相撲の4日目が行われ、元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(18=立浪)が坂林(18=尾上)を押し出し、3勝1敗とした。

 前日に元横綱大鵬(故人)の孫、納谷に敗れた。「昨日悔しい思いをしたから、今日は強く当たりました」。前相撲はこれで終了。納谷らとともに8日目の新序出世披露を経て、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付には序ノ口力士としてしこ名が載る。

 「叔父への報告は、番付に載ってから。どんどん番付を上って、1番上に行きたい」と話していた。

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納谷が新序出世一番、祖父大鵬の命日に「いい報告」

納谷(左)は豊昇龍をすくい投げで下し新序出世一番乗り(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬(故人)の孫が、元横綱朝青龍のおいとの“DNA対決”を制した。前相撲で、納谷(17=大嶽)が豊昇龍(18=立浪)と2戦2勝同士で対戦し、すくい投げで勝ち、3勝で新序出世一番乗りを決めた。同期で永遠のライバルになりうる相手に先勝。祖父の命日を今日19日に控え「いい報告ができます」と喜んだ。

 小細工なし。相手を気にせず、先に仕切った。納谷が両手をしっかり土俵につけた。立ち合い、低く当たってきた豊昇龍に対し、胸から当たり、受け止めた。流れの中でもろ差しになった。166キロの巨体で押し込み、最後は相手の首投げを食わずに、すくい投げを決めた。「突き相撲じゃなかったけど、前に出られた。相手もしっかり見えていたし、良かったと思います」。冷静に振り返る17歳に、大物感が漂った。

 うれしい先勝だ。豊昇龍とはアマチュア時代、埼玉栄高2年の16年10月に関東選抜大会決勝戦で勝っているが、115キロと細身でもバネがある相手を「力強くて、柔らかい。投げもかけてくる」と認めている。角界入門こそ豊昇龍が1場所早かったが、同学年で同じ初土俵を踏んだ。そして自分が“大鵬の後継者”なら相手は“朝青龍の後継者”だ。仲が良く、前日17日までは取組前後によく話をしたが、対戦が予想されたこの日は一転。取組前は「おはよう」とあいさつを交わしただけ。「結構気合入ってました。(豊昇龍と)やってみたかった」。戦闘モードに入っていた。

 2戦2勝同士のライバル対決を制し、3戦全勝。新序出世一番乗りを決めた。春場所からは序ノ口力士。「豊昇龍とは今後もライバルで?」と問われ「番付に載って、やっとお相撲さんです。しっかり番付を上げていけるよう、頑張りたい」。出世レースでしのぎを削っていくことを歓迎した。

 今日19日は13年に他界した祖父の命日。「お墓参りで報告します」とおっとりした笑みを浮かべた。「まだ足が出なかったりするので、練習の時のようにもっと前に出られるようにしたい」。祖父と同じ横綱を目指す戦いが始まった。【加藤裕一】

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納谷が朝青龍おい豊昇龍を破る「気合入ってました」

納谷(左)は豊昇龍をすくい投げで下し新序出世一番乗りを決めた(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇両国国技館


 新弟子検査合格者らによる前相撲の3日目が行われ、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)と元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(18=立浪)が2勝同士で対戦。納谷がすくい投げで勝って、3勝として新序出世1番乗りを決めた。

 納谷は豊昇龍と高校時代に1度対戦して勝っている。「今日は結構気合入ってました。突き相撲じゃなかったけど、前に出て、相手もしっかり見えて良かったです」と話した。敗れた豊昇龍は「悔しい。負けるのは嫌いです。来場所、序ノ口で当たるかもしれないので、その時は絶対に勝ちます」と話した。

 前相撲を行った力士は8日目の新序出世披露を経て、来場所から序ノ口力士として番付に載る。

納谷(右)は豊昇龍をすくい投げで下し新序出世一番乗りを決めた(撮影・小沢裕)

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納谷、大鵬現役時の化粧まわしを新序出世披露で着用

新弟子の納谷が新序出世披露で着ける予定の、祖父で元横綱大鵬の現役時代の化粧まわし

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 大横綱のDNAが、再び角界に流れ込む。新弟子ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏んだ。同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち白星デビュー。8日目に行われる新序出世披露で着ける化粧まわしに、祖父の大鵬が現役時代に着けていた物が準備されているなど、大物感をたっぷりに漂わせた。

 納谷の後ろ姿からは、既に“大横綱”の貫禄があった。昨年12月の全日本相撲選手権でも立った、両国国技館の本土俵。先に仕切り線の前に腰を落とした朝東に合わせることなく、自分の仕切り線を右足で一払い。どっしりと腰を落とし、立ち合い3度の突きで突き出した。師匠の大嶽親方(元十両大竜)が「前に出る相撲は大鵬さんと同じ」と評価する内容で圧倒。188センチ、166キロ。単純比較できないが、全盛期の大鵬を上回る体に力がみなぎった。

 白星デビューにも「最初なので勝てて良かったです」と控えめ。それよりも「少しやりづらさがあった。まだ前相撲なので分からないけど、すごく引き締まる感じ」と、本場所ならではの独特の雰囲気を感じ取っていた。大嶽親方は「今日は良い相撲でした。きっちり手を使って足も出ていた」と頬を緩めた。

 新序出世披露で着ける化粧まわしに、史上2位の優勝32度を誇る大鵬の現役時代に着けた物が準備されている。大嶽親方によれば「大関か三役時代の物。大鵬さんの孫ですから」。貸していた北海道の知人に連絡し、返してもらったという。納谷が着ける姿を想像し「また化粧まわしがよみがえるよ」とつぶやいた。元大鵬夫人の納谷芳子さんが「だんだん雰囲気が似てきました」という風ぼうに似合わないはずがない。

 強心臓ぶりも横綱譲りだ。前日15日の夕食時、大嶽親方は納谷に「下手したら結びの一番よりすごいことになるぞ」と重圧をかけた。その言葉通り、前相撲では異例の約30人の報道陣が納谷の一番に注目。しかし「緊張はなかった。昨日もぐっすり寝ました。気が付いたら」とあっけらかん。土俵下では豊昇龍と会話をする場面もあった。

 1956年の祖父と同じように初土俵を踏み、角界の第1歩を踏み出した。「しっかり自分ができることをやるだけ」。ビッグマウスはない。ただ、視線の先には“横綱”の2文字しか見えていない。【佐々木隆史】

朝東(左)と激しい取組をする納谷(撮影・鈴木正人)
納谷家家系図

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元関脇貴闘力「大鵬さんの名汚さぬよう、一生懸命」

前相撲で白星をあげ1勝のポーズをする納谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 大横綱のDNAが、再び角界に流れ込む。新弟子ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏んだ。同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち白星デビュー。

 納谷の父で元関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏は「新弟子の身で多くのメディアに取り上げてもらい、ありがたいこと。相撲界が騒々しい中、若貴フィーバーの10分の1でも明るい話題になってくれればいい。強くならなくても記録に残らなくてもいい。大鵬さんの名前を汚さぬよう、お客さんが喜んでくれるような一生懸命な相撲を取ってほしい」と語った。

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しこ名「納谷」で57年初場所7勝1敗/大鵬初土俵

61年11月、大相撲九州場所で出羽錦(左)を寄り切りで破る大鵬

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 大横綱のDNAが、再び角界に流れ込む。新弟子ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏んだ。同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち白星デビュー。

 ◆大鵬の初土俵 中卒後は林野庁関係の仕事に就いていたが、スカウトされて二所ノ関部屋に入門。56年秋場所、16歳3カ月で初土俵。9月29日の14日目に三番出世した。新弟子検査時は184・5センチ、75キロ。番付に初めてしこ名がのった57年初場所(西序ノ口23枚目)で7勝1敗の好成績を収めた。同期には後の大関清国、小結沢光ら。しこ名は本名の「納谷」で、59年夏場所の新十両昇進を機に「大鵬」に改名。

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大鵬孫、納谷が白星デビュー「引き締まる感じ」

前相撲に臨んだ納谷は帰り際に詰め掛けたファンからの撮影に応える(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館


 新弟子検査合格者ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏み、同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち、角界人生を白星発進した。

 188センチ、166キロの恵まれた体格を生かし、立ち合いからわずか3度の突き押しで、突き出しを決めた。昨年12月に行われた全日本相撲選手権で、両国国技館の土俵に立っていただけに緊張はなかったというが「やりづらさはあった」と振り返り「まだ前相撲なので分からないけど、すごく引き締まる感じがした」と本場所中の独特の雰囲気に感化された。

 一瞬で決まったため、相撲内容に満足しているかと思われたが「ちょっと腰が高かった」と、しっかりと反省した。今後の相撲人生に向けては「しっかり自分のやることをやるだけ」と短い言葉に力を込めた。

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大鵬孫、納谷が前相撲 白星で角界人生のスタート

前相撲で朝東(左)と対戦する納谷(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇両国国技館


 新弟子検査合格者ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(本名納谷幸之介、17=大嶽)や元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(本名スガラグチャー・ビャンバスレン、18=立浪)らが初土俵を踏んだ。

 納谷は同じく新弟子の朝東(18=高砂)に、豊昇龍は元三段目で番付外の雲仙岳(20=境川)にいずれも勝って、角界人生のスタートを切った。

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末吉大2・3初防衛戦へ決意「リング上で見せます」

末吉は対戦相手が欠席したため1人でポーズを取る


 ボクシングのチャンピオンカーニバルの日程が12日に都内で発表され、2月3日に後楽園ホールで初防衛戦に臨む日本スーパーフェザー級王者末吉大(まさる、27=帝拳)が意気込みを語った。

 今年も1月20日から5月7日まで13階級で日本王座戦が実施される毎年恒例のイベントだが、この日の会見では対戦相手の同級1位大里拳(23=大鵬)が欠席。「そのせいか少し緊張感に欠けました」と振り返ったが、マイクを握った決意表明では「リングの外でべらべらしゃべるのはあまり好きじゃないので、リング上で見せようと思います」と短く決意を述べた。

 帝拳ジムでは前同級王者の尾川堅一が、昨年12月に米ラスベガスで行われたIBF同級王座決定戦に勝利して世界王者になったばかり。普段から食事などもともにする先輩の快挙に、「すごく刺激になった」と視線も自然と上を向く。名門ジム期待のホープだけに、V1戦でつまずいていられない。「しっかり勝って、いつチャンスが来ての良いようにしていきたい」と語気を強めた。

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大鵬孫・納谷幸之介「挑戦」体同様、心もブレない

新弟子検査の身長測定に臨む納谷。右は玉ノ井親方(撮影・小沢裕) 


 大横綱のDNAを受け継ぐ若武者が、不祥事続きの角界に明るい光をともす。大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の新弟子検査が10日、両国国技館で行われ昭和の大横綱・大鵬の孫にあたる、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17=大嶽)が受検。188センチ、166キロで他の受検者8人とともに体格検査をパスした。内臓検査の結果を待ち初日に合格が発表され、前相撲でいよいよデビューを果たす。

      ◇       ◇

 気負わず惑わず悠然と。報道陣であふれる検査場に納谷は、そんな風情を漂わせながら足を踏み入れた。胸をグッと反らせた関取クラスの体は、全受検者で身長、体重とも最高値をマーク。71年夏場所限りで引退した時、大鵬は187センチ、153キロ。時代が違うとはいえ、入門時で偉大な祖父を上回った。握力は右61キロ、左65キロを計測し背筋力も180キロ。数値でも、素材として一級品の期待を抱かせた。

 折しも不祥事が続くタイミングでの角界入り。その問いには「しっかり自分自身のことをやるだけです」と毅然(きぜん)とした表情で答えた。昨年末に受けた同じ質問にも「自分には関係ありません」と即答。堂々とした体同様、精神面でもブレがない。

 「やっと力士になれたという感じでうれしいです」と検査の感想を話したが、既にプロの世界に飛び込んでいる。昨年12月26日に入門し、年始は4日から稽古を再開。幕下、三段目と相撲を取り「多い時は30~40番は取った」という。史上2位の優勝32回を誇る「大鵬の孫」の代名詞は今後もつきまとうが「ありがたいこと。注目されるに見合った力を、ちょっとずつでもつけたい」と迷わず突き進む。心に留めておく「挑戦」の2文字。正月の書き初めでしたためた。

 理想の相撲は「高校の先輩の豪栄道関のような前に出る相撲」。さらに「力強いどっしりした感じ」と話す祖父の相撲もビデオで目に焼き付けている。「しっかり力をつけて幕内で活躍する力士になりたい」。大風呂敷は広げずとも、いやが応でも期待は高まる。【渡辺佳彦】

納谷の正月の書き初め

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大鵬孫・納谷幸之介が新弟子検査 体格で祖父上回る

新弟子検査の身長測定に臨む納谷。右は玉ノ井親方(撮影・小沢裕)


 大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が10日、両国国技館で行われた。元横綱大鵬の孫で、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17=大嶽)ら9人が受検。全員が身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、14日の初日に合格者が発表される。

 納谷は188センチ、166キロで身長、体重とも9人の中で最高値でパスした。71年夏場所途中で引退した時の大鵬は187センチ、153キロ。入門時で既に、偉大な祖父を体格で上回った。握力は右61キロ、左65キロで、背筋力は180キロ。示された数字で、パワーでも素材の良さを示した。

 昨秋の愛媛国体は少年で個人、団体で優勝。同12月の全日本選手権の出場資格を得たため(大会は1勝2敗で予選敗退)、デビューを1場所遅らせ、この日の受検となった。

 昨年12月19日に埼玉栄高で入門会見し、同26日には新弟子として自宅でもある、大嶽部屋に入門。早速、若い衆と同じ大部屋での生活をスタートさせ、新年は4日から稽古始め。既に幕下、三段目の力士との稽古も「多い時で30~40番ぐらい」取っているという。力士として一つの節目の日を迎え「やっと力士になれたという感じで、うれしいです」と実感を口にした。今後も「大横綱の孫」として注目され続けるが「ありがたいこと。注目されるに見合った力を、ちょっとずつでもつけたい」とブレない姿勢も口にしていた。高校の先輩にあたる大関豪栄道(境川)の相撲を理想に、今は天国で眠る祖父の背中を追う。

新弟子検査を終えた納谷は両国国技館を背にガッツポーズ(撮影・小沢裕)

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大鵬孫の「納谷」ら9人、10日の新弟子検査を受検

納谷幸之介(17年12月19日撮影)


 日本相撲協会は10日に実施される初場所の新弟子検査受検者を9日に発表し、史上2位の優勝32度を誇る元横綱大鵬(故人)の孫で埼玉栄高3年の納谷幸之介(17=大嶽)ら9人が申し込んだ。

 父が元関脇貴闘力の納谷は昨秋の国体の少年では個人、団体で優勝した逸材。師匠の大嶽親方(元十両大竜)によると、当初は本名の「納谷」をしこ名にする。

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納谷幸之介が入門 祖父大鵬の化粧まわし受け継ぐ

元大鵬夫人の納谷芳子さん(左)に腕を組まれる納谷幸之介


 大相撲の元横綱大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、納谷幸之介(17=埼玉栄高3年)が19日、さいたま市の埼玉栄高で、大嶽部屋への入門会見を行った。大嶽親方(元十両大竜)、同高相撲部の山田監督らが同席した中で「小さい頃からプロになりたいと思っていた。幕内で活躍できる力士になりたい」と意気込んだ。

 初土俵を踏む初場所(来年1月14日初日、両国国技館)で、大嶽親方からサプライズを用意されている。「彼だから許される。お孫さんだから」と新序出世披露で着ける化粧まわしは、祖父の元大鵬が現役時代に使用していたものを用意しているという。現在は部屋になく、保管している知人から送ってもらうという。

 会見場には元大鵬夫人の納谷芳子さんの姿もあり、角界入りする孫の姿に満面の笑みを浮かべた。「小さい時に『親方より強くなる』と言っていた。そしたら親方はにこっと笑って『頑張れよ』と言っていたのを思い出す」とエピソードを披露。しこ名は本名の「納谷」で挑む。大嶽親方は「どこまでも上がって欲しい」と、大横綱のDNAを引き継ぐ190センチ、160キロの巨漢に期待を込めた。【佐々木隆史】

納谷家家系図
13年5月、「横綱大鵬の国民栄誉賞受賞を祝う会」の会場に展示された大鵬の化粧まわし

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大鵬の孫幸之介が入門会見、しこ名は本名の「納谷」

元大鵬夫人の納谷芳子さんに腕を組まれる納谷幸之介


 大相撲の元横綱大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、納谷幸之介(17=埼玉栄高3年)が19日、さいたま市の埼玉栄高で、大嶽部屋への入門会見を行った。

 会見には大嶽親方(元十両大竜)、同校相撲部の山田道紀監督らが同席。緊張した表情で「小さい頃からプロになりたいと思っていた。すぐにとはいかないけど幕内に上がって活躍できるようになりたい」と意気込んだ。

 埼玉栄中から6年間、納谷を指導した山田監督は「彼は負けず嫌いでひたむきさを持っている。努力する資質は1番たけている」と評価した。大嶽親方も「口数は少ないけど、真っすぐな子ども。やることはしっかりやる。どこまでも上がって欲しい」と期待した。

 当初は11月の九州場所でデビューする予定だったが、10月の愛媛国体で団体と個人の2種目で優勝したため、12月の全日本選手権出場が決まり、初場所(来年1月14日初日、両国国技館)でのデビューとなった。大嶽親方はしこ名について「本名の『納谷』でいきます」と宣言した。

 さらに、初場所での新序出世披露で着ける化粧まわしに、元横綱大鵬の現役時代の物を用意しているという。「彼だから許せる。お孫さんだから許してもらえるでしょう」と、知人が保管している化粧まわしを部屋に送ってもらうという。

 会見には約50人の報道陣が集まった。スチルカメラの無数のフラッシュを浴びても、動揺する様子はなく「プレッシャーは特にないです」ときっぱり。190センチ、160キロの巨漢に見合う、強心臓ぶりを見せた。

大嶽親方と握手を交わす納谷幸之介(右)

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横綱大鵬の孫・納谷幸男86秒勝利も無言で控室へ

雷神矢口(左)にハイキックを見舞う納谷幸男(撮影・小沢裕)

<リアルジャパン:原点回帰プロレス>◇7日◇後楽園ホール◇観衆1465人


 13年に亡くなった大相撲の横綱大鵬の孫、納谷幸男(23)がデビュー2戦目で完勝した。9月のデビュー戦と同様、雷神矢口との再戦に臨み、わずか1分26秒、体固めでフォールする秒殺勝利となった。

 相手の挑発に乗ることなく、強烈な右ハイキック、左ミドルキックでペースをつかむと、パワー比べの組み合いにも競り勝ち、ロープ際まで追い込んだ。ランニングニーリフトで大ダメージを与え、エルボードロップをかわされた後、背後を取って岩石落としに成功。身長201センチの高さを生かした豪快な投げ技を決めた後、3カウントを奪取した。86秒で試合を終わらせながらも納谷は、関係者に抱えられて無言で控室に戻った。

 納谷は9月14日のリアルジャパン後楽園大会でデビュー戦で雷神矢口に勝利した。ところがセコンド介入など、場外戦に多くの時間が割かれたことに、同団体の会長で初代タイガーマスクの生みの親となる新間寿氏が激怒。今興行は同氏による「原点回帰プロレス」と題したプロデュース大会となり、納谷は雷神矢口の再戦指令を受けていた。

雷神矢口(左)にひざ蹴りを浴びせる納谷幸男(撮影・小沢裕)
雷神矢口(右)に岩石落としを浴びせる納谷幸男(撮影・小沢裕)
体固めで雷神矢口(下)から3カウントを奪う納谷幸男(撮影・小沢裕)

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白鵬「懐かしい感じ」双葉山の出身地、宇佐市で巡業

巡業中の稽古で土俵下で体を動かす白鵬


 大相撲の冬巡業は7日、大分・宇佐市で行われた。同市は史上最長69連勝の記録を持つ、元横綱双葉山の出身地。会場の敷地内には銅像も建っており、巡業に参加した力士はこぞって銅像を撮影していた。

 10年九州場所で69連勝超えを期待されたものの、2日目に稀勢の里に敗れて歴代2位の63連勝で止まった横綱白鵬も「戦後は大鵬、戦前は双葉山といいますからね」と、大横綱に敬意を表し、特別な場所ととらえている様子だった。

 途中、子どもと相撲を取るなど、積極的に地元市民とも交流した。宇佐市を約5年ぶりに訪れた白鵬は「久しぶりだし、懐かしい感じですね。大記録に挑んでもう7年経つ。子どもと稽古もでき、良い思い出に残る巡業になった」と、満足そうに振り返っていた。

大分・宇佐市にある元横綱双葉山の銅像

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大鵬夫人が孫・納谷幸之介にエール「強くなって」

全日本相撲選手権大会で予選敗退した納谷幸之介(撮影・小沢裕)

<相撲:天皇杯第66回全日本相撲選手権大会>◇3日◇東京・両国国技館


 アマチュア横綱を決める第66回全日本相撲選手権が3日、東京・両国国技館で行われ、元横綱大鵬(故人)の孫にあたる埼玉栄高の納谷幸之介(3年)は1勝2敗で予選敗退した。在学したまま年内に大嶽部屋へ入門し、新弟子検査を経て来年1月の初場所(14日初日・両国国技館)で初土俵を踏む。決勝は西郷智博(25=鳥取県庁)が三輪隼斗(23=新潟県)を押し倒しで破り初優勝した。

 大学生相手に1勝1敗で迎えた3戦目で、納谷は和歌山県庁の冨田に引き落とされ敗退が決まった。11月の九州場所で初土俵を踏む予定だったが、愛媛国体で優勝し出場資格を取得。ベスト8以上で付け出し資格取得だったが序ノ口からの出発となる。「目標の予選突破ができずに悔しいけどいい経験になった」と納谷。観戦した大鵬夫人の芳子さんは「頑張って強くなってくれたらうれしい」と感慨深げに話していた。

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大鵬の孫納谷幸之介は予選敗退「すごく悔しい」

全日本相撲選手権大会で予選敗退した納谷幸之介(撮影・小沢裕)

<相撲:天皇杯第66回全日本相撲選手権大会>◇3日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17)が出場。予選1回戦で寺沢樹(東洋大4年)に押し出されたが、同2回戦では広尾達成(日大3年)を押し出して快勝。同3回戦では冨田元輝(和歌山県庁)に引き落としで敗れ、予選敗退だった。

 今年の愛媛国体で優勝して、納谷は高校生ながら出場資格を得た。社会人や大学生の強豪がひしめく大会で、高校生ではアマルサナー(鳥取城北高)と納谷の2人しか出場資格がない、ハイレベルの戦いの中でも、2番相撲では得意の突き、押しで自分の相撲は忘れなかった。

 予選敗退が決まった納谷は「挑戦者のつもりで出ましたが、とりあえず予選突破が目標だったので、すごく悔しいです」と話した。今月末までには父の大鵬部屋を継いだ大嶽部屋へ入門し、新弟子検査を受検した上で、来年1月の初場所で初土俵を踏む。

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輪島は追放、双羽黒は廃業/過去の横綱トラブル

涙ながらに引退を表明する朝青龍(写真は2010年2月4日)


 大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が引退を決意したことが28日、分かった。

 平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行が発覚してから約2週間、鳥取県警や日本相撲協会の危機管理委員会による調査は継続中だが、事態が解明されるより先に日馬富士が身を引く覚悟を決めた。

 過去の横綱トラブル・廃業は次のとおり。

 ◆前田山 49年、大阪場所を休場して野球観戦。相撲協会が引退勧告を出して現役を退いた。

 ◆大鵬 65年5月、横綱柏戸や前頭3枚目(当時の)北の富士らとともに拳銃を巡業先の米国から密輸入していた事が発覚し、書類送検されたが、相撲協会の処分はけん責処分にとどまった。

 ◆輪島 81年に引退し、花籠部屋を継承。しかし85年に花籠名跡を担保に借金したことで、日本相撲協会から廃業の裁定を下され、相撲界から追放された。

 ◆双羽黒 87年12月、ちゃんこの味付けをめぐり、師匠の立浪親方とのいさかいから部屋を飛び出した上、後援者やおかみまで巻き込む騒動を起こした双羽黒に対し、立浪親方は日本相撲協会に「廃業届」を提出した。

 ◆朝青龍 10年初場所中に都内で泥酔して知人男性に暴行。示談になったが、相撲協会は2月4日に理事会を開き処分を協議。緊急に朝青龍を呼び出して事情聴取したあと、解雇も辞さない構えで引退を勧告した。現役続行を望んでいた朝青龍だが、最悪の事態を避けるため、しぶしぶ勧告を受け入れて引退を表明した。品格を問われ続けた「お騒がせ横綱」が角界を去ることになった。

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白鵬、激震場所で40度目V よぎった10年野球賭博

遠藤をのど輪で攻める白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇14日目◇25日◇福岡国際センター


 横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未到の40回目の優勝を果たした。自身の取組前に、1差で追いかけていた平幕の隠岐の海と北勝富士が負け、勝てば優勝の結びの一番で、東前頭9枚目遠藤を押し出しで下した。全休明けからの優勝は、15年九州場所の横綱日馬富士以来16回目。その日馬富士の暴行問題発覚で揺れた九州場所を、横綱陣で唯一出場している白鵬がきっちりと締めた。

 06年夏場所で初優勝してから11年。誰も手が届かなかった大台40回目の優勝を果たした。支度部屋で白鵬は、両手でピースサインを作り「40」を表現。大記録に「想像できなかった」としんみり。「言葉にならないぐらいうれしいですね」とかみしめた。

 特別な思いがあった。序盤に発覚した日馬富士の暴行問題。当時現場にいた白鵬は、土俵の外でも注目の的になった。以降、福岡・篠栗町のある宿舎の前には、ビール瓶ケースを使用し「一般見学・取材禁止」の紙が張られた手製のバリケードが置かれた。解除したのは、当時の証言をした際の1度だけ。厳戒ムードが漂った。重なったのは、10年の野球賭博問題だった。「7年前に大変な場所を経験した。またこういうことがないようにと思っていたけど…。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。ファンが温かい声援をくれて本当にありがたいと思った」。優勝の喜びよりも、謝罪と感謝の気持ちがあふれていた。

 全休明けから復活を果たした。昨年、秋場所で全休した時に初めて行った断食を、昨年よりも1日長い4日間行った。サポートした杏林予防医学研究所の山田豊文所長は「肌のツヤも、動きもさらに良くなった。優勝は間違いない」と太鼓判を押していた。山田氏の言葉通り、強烈な右のかち上げで遠藤をよろめかせて、一気に押し出した。

 春場所を休場した時に、後援会関係者から言われた言葉が脳裏にあった。「『30回優勝は3人いるけど、40回は誰もいない』と言われた。体が熱くなった。その方に電話で報告したいね」。満足感たっぷりの表情を見せた。

 11日目の嘉風戦で敗れた際に不服の態度を示し、翌日に審判部から厳重注意を受けたが、何とか持ち直した。自身も周辺を騒がせた今場所。「明日のことは明日。今日はおいしい物を食べてゆっくりしたい」と表情からは疲れが見えた。土俵上では横綱の責任を果たしたが、千秋楽後には日馬富士の暴行問題についての聴取があるなど、息つく暇もない。優勝の余韻に浸るには、まだ早い。【佐々木隆史】

 ◆白鵬の年間最多勝 55勝目を挙げて、2年ぶり10度目の年間最多勝を単独で確定。千秋楽で勝っても、92年の貴花田の60勝を下回り、年6場所制となった68年以降で最少の年間最多勝となる。また、今年は計25休で、96年の貴乃花の15休(70勝)を上回る最多休場日数での1位。2場所休場した力士の年間最多勝は、67年の大鵬以来2人目となった。

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