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宇良が夏巡業から離脱…右膝の外側靱帯を痛める

巡業の途中休場の報告をする宇良

 大相撲の人気力士の宇良(25=木瀬)が31日、滋賀・草津巡業後に夏巡業から離脱した。玉ノ井巡業副部長(元大関栃東)は「右膝の外側靱帯(じんたい)を痛めている。歩くのも引きずっていたからね。(全治)1カ月かな。今は無理して出る時期ではない。すぐ東京場所も来るから治すのが最優先でしょう」と説明した。宇良は「元気な相撲を見せられない。お客さんに大丈夫かと気を使われて見られるのは良くない」と話した。

 自己最高位で臨んだ名古屋場所は、横綱日馬富士戦で初金星を獲得する活躍を見せた。ただ2横綱2大関と対戦した代償は大きく、膝を痛めたのは初という。「それだけ体が追いついていないということかな。体に負担がかかっている。もっと強い体作りをしないといけない。来場所いい相撲を取れるように頑張りたい」と秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)へ向けて、治療とトレーニングに専念する。

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大成道が新十両昇進「見ていた」目標は同部屋の宇良

新十両昇進を決め師匠の木瀬親方(右)とガッチリ握手をかわす大成道

 日本相撲協会は26日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、東幕下3枚目で臨んだ名古屋場所を5勝2敗で勝ち越した大成道(24=木瀬)の新十両昇進が決まった。青森・八戸水産高を卒業し、兄で現三段目の笹山がいる北の湖部屋に、木瀬親方の内弟子として入門。11年5月の技量審査場所で初土俵を踏んでから6年あまりで関取の座をものにした。

 この日午後、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)とともに会見に出席した大成道は「昨夜は気持ちが高ぶって寝付けなかった。知らせを聞いても実感はなかったけど、ここ(会見場)に来て『あっ、関取になれるんだな』と思いました」と喜びをかみしめた。木瀬親方は「稽古場の力は知っていたから(昇進は)遅いぐらい。力真との相撲(5勝目を挙げた名古屋場所13日目の7番相撲)は『もう上がらないとおかしい』と思えるようないい相撲」と評価した。

 初土俵から5場所で幕下入りし、その後も幕下を維持したが伸び悩んだ。12年九州場所は左足薬指付け根を骨折し全休。その後もヘルニアを患い飛躍できなかったが、師匠の「座禅を組むように」と指導されて以降は「思い込みすぎたり、考えすぎたりする自分に、頭を空っぽにする時間ができた。相撲の動きも良くなった」と持ち前の押し相撲に磨きをかけ、関取の座をものにした。

 この日の番付編成会議では希善龍の再十両も決定。平幕上位の宇良を筆頭に、秋場所で木瀬部屋は6人の関取を抱えることになる。その宇良のように「自分も(ファンを)沸かせられるような力士になりたい、思って(宇良を)見ていた」と話す。宇良や関脇御嶽海(出羽海)、前頭北勝富士(八角)、十両大奄美(追手風)ら同学年の関取衆には「自分も負けられない」という。新十両での抱負は「脇を締めて電車道で持って行けるような相撲を取りたい」と語った。

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宇良負け越し「全力でぶつかってはじき飛ばされた」

宇良(2017年3月21日撮影)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇23日◇愛知県体育館

 宇良が千代の国にはたき込みで勝ち、連敗を5で止めた。

 自己最高位の東前頭4枚目で臨んだ幕内3場所目は7勝8敗。「初めに予想していたより…実力以上…」。日馬富士から初金星を奪うなど2横綱1大関が途中休場した場所を盛り上げた。それでも「押す力が全然です。全力でぶつかってはじき飛ばされたので」と満足しなかった。

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宇良見られて負け越しも「全然違う」勝利締めへ闘志

玉鷲のはたき込みに敗れる宇良(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇愛知県体育館

 宇良は玉鷲にはたき込まれ、自己最高位で臨んだ場所の負け越しが決まった。

 10日目の高安戦で右膝を痛め、そこから5連敗。玉鷲にしっかり見られての黒星を「いつも“見られる”形になるけど、いい時はこっちが(相手を)見ている。周りに“宇良が見ている”と思われるようにしたい」と振り返った。千秋楽は千代の国戦。「明日勝てば7勝8敗。(6勝9敗と)全然違います」。珍しく闘志をちらつかせた。

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白鵬1敗守った!39度目賜杯へ前進、2敗で碧山 

豪栄道をはたきこみに破る白鵬(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇愛知県体育館

 13日目に通算勝利数で歴代単独1位に立った横綱白鵬(32=宮城野)が、大関豪栄道(31=境川)をはたき込んで13勝1敗とし、2場所連続39度目の優勝に向けて前進した。豪栄道は7勝7敗となり、千秋楽に勝ち越しを懸ける。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、新大関高安(27=田子ノ浦)をとったりで下し11勝目を挙げた。日馬富士は幕内勝利数で元横綱貴乃花と並ぶ701勝目、歴代7位タイとなった。高安は11日目から4連敗で8勝6敗。

 2敗で白鵬を追う前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同12枚目豪風(38=尾車)を押し出して12勝目。千秋楽に平幕優勝の可能性を残した。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭5枚目栃煌山(30=春日野)に寄り切られ8勝6敗となった。栃煌山は11勝目。

 関脇玉鷲(32=片男波)は、人気力士の前頭4枚目宇良(25=木瀬)をはたき込んで7勝7敗の五分の星とした。宇良は10日目から5連敗で8敗目となり、無念の負け越しとなった。

 小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)に上手投げを食らって8敗目となり負け越しが決まった。栃ノ心は9勝目。

 優勝争いは1敗で白鵬、2敗で碧山が追う展開となっている。

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白鵬、魁皇抜き単独トップ1048勝!14日目Vも

白鵬は歴代通算勝利で単独1位となる1048勝目を挙げて誇らしげに花道を引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 1敗で優勝争いの単独トップに立つ横綱白鵬(32=宮城野)が通算勝利数1048勝を挙げ、大関魁皇を抜いて歴代単独1位に立った。新大関高安(27=田子ノ浦)を右から押し倒した。

 14日目に白鵬が大関豪栄道(31=境川)に勝ち、2敗を守った前頭8枚目碧山(31=春日野)が同12枚目豪風(38=尾車)に負ければ2場所連続39度目の優勝が決まる。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、大関豪栄道を押し出して10勝目を挙げた。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)に寄り倒されて5敗目を喫した。関脇玉鷲(32=片男波)も前頭5枚目北勝富士(25=八角)に押し出されて7敗目を喫した。

 右ひざを痛めている前頭4枚目宇良(25=木瀬)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に電車道で押し出されて7敗目となり、勝ち越しへあとがなくなった。

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宇良勝ち越し黄信号、八角親方「上位にいてほしい」

宇良(下)は逸ノ城に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇20日◇愛知県体育館

 宇良は、巨漢逸ノ城に押しつぶされるように、寄り倒しで敗れた。

 2日前の高安戦で痛めた右膝に、前日はしなかったテーピングを施していた。相撲への影響を問われて「ないです」というが…。残り3日で6勝6敗となり、勝ち越しに黄信号がともった。2横綱2大関ら上位陣との奮闘で連日館内を沸かせる小兵力士に、八角理事長は「宇良とか(番付)上位にいてほしいな」と話した。

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白鵬が歴代1位タイ1047勝、単独トップ1敗守る

白鵬

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇20日◇愛知県体育館

 2場所連続の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が関脇玉鷲(32=片男波)を寄り切りで下して11勝1敗とし、元大関魁皇が持つ歴代1位の通算1047勝に並んだ。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、新関脇御嶽海(24=出羽海)を寄り切りで下し9勝3敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭5枚目栃煌山(30=春日野)に送り出しで敗れ4敗目。大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目輝(23=高田川)を突き落としで下し7勝目を挙げた。

 2敗で追う前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同13枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を突き落としで破り10勝目。同6枚目阿武咲(21=阿武松)は同10枚目千代大龍(28=九重)に敗れ3敗目を喫した。

 前頭4枚目宇良(25=木瀬)は同6枚目逸ノ城(24=湊)に寄り倒しで敗れ3連敗。6勝6敗となった。

 12日目を終え、1敗で白鵬、2敗で碧山が追う展開となった。

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宇良●右膝痛みの影響否定、横綱・大関4連戦を糧に

豪栄道に押し出される宇良(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館

 ともに大阪・寝屋川市出身の幕内対決は、先輩の豪栄道が宇良に勝った。

 同市役所ではパブリックビューイングが行われ約300人が集結。豪栄道が一方的に押し出して格の違いを見せつけ「まあ(それは)最初だけね」とジョークが口をついて出た。宇良は前日に痛めた右膝の影響を問われ、患部を氷で冷やしながら「ないです」。横綱、大関4連戦が「(糧に)ならないとダメです」と話した。

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白鵬に土!碧山、阿武咲が2敗 名古屋場所

御嶽海に敗れ、座布団が舞う中引き揚げる白鵬(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館

 2場所連続の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)に土がついた。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)に寄り切られ10勝1敗。元大関魁皇に並ぶ通算勝利数1位の1047勝は明日以降に持ち越しとなった。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭5枚目千代翔馬(25=九重)をとったりで下し8勝3敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇玉鷲(32=片男波)に押し出され8勝3敗。大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目宇良(25=木瀬)を押し出し、ともに6勝5敗となった。

 1敗で追う前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同15枚目錦木(26=伊勢ノ海)に上手投げで敗れ2敗目を喫した。同6枚目阿武咲(21=阿武松)と同13枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)の2敗同士の対戦は、阿武咲が引き落としで下し9勝目を挙げた。

 11日目を終え、1敗で白鵬、2敗で碧山、阿武咲の2人が追う展開となった。

白鵬(左)が敗れて飛んできた座布団に驚く浅田真央さん(中央)。同右は小塚崇彦さん(撮影・岡本肇)

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豪栄道6勝「まあ最初だけね」同郷宇良に先輩の意地

豪栄道(左)は宇良を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館

 大関豪栄道(境川)が宇良を退け、大阪・寝屋川市出身者同士の“寝屋川ダービー”を制した。

 鋭い立ち合いから休まず一気に押し出した。「警戒しすぎたら、相手の思うつぼなんで。見すぎたら、相手のペースになる」と、自分の持ち味を出すことに徹した。「後輩に格の違いを見せつけた?」と聞かれ「まあ(初顔合わせで)最初だけね」と軽く笑ってジョークを口にした。6勝5敗で白星を先行させて、残り4日。「終盤、まあ1番1番集中です」と表情を引き締めた。

北川法夫市長(最前列右から4人目)ら寝屋川市役所に集った市民らが豪栄道と宇良に声援を送る(撮影・松本航)

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宇良が同郷豪栄道に完敗、痛めた膝の影響は「ない」

豪栄道に押し出される宇良(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が同じ寝屋川市出身の先輩、大関豪栄道に完敗した。

 立ち合いからいいところなく、一気に押し出された。前日10日目の高安戦で右膝を痛め、取組前の支度部屋では右足をかばって歩くなど、万全の状態にほど遠かった。相手に弱みを見せないためか、テーピングすることなく土俵に上がった。

 取組後は患部をアイシングしながら、取材に対応。「全然でしたね」と相撲を振り返ったが、右膝の影響を問われると、即座に「ないです」ときっぱり。2横綱2大関との4連戦を終えて「(糧に)ならないとダメです。もっと強くなりたい」と自分に言い聞かせるように話した。

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豪栄道vs宇良、寝屋川同郷対決PVに300人声援

北川法夫市長(最前列右から4人目)ら寝屋川市役所に集った市民らが豪栄道と宇良に声援を送る(撮影・松本航)

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館

 大相撲名古屋場所11日目に実現した大関豪栄道(31=境川)と平幕宇良(25=木瀬)の初顔の同郷対戦を応援しようと19日、2人の出身地である大阪・寝屋川市役所でパブリックビューイング(PV)が行われた。市民ら約300人が集まり、豪栄道が宇良を押し出した取組を見守った。

 豪栄道が一方的に攻めた相撲に北川法夫市長(68)は「先輩の意地。宇良関はケガの具合が心配ですが、これからが長い力士。まずは今場所2人とも勝ち越して、今後も面白い取り組みをして盛り上げてほしい」と感慨深げにエールを送った。

 豪栄道は同市の明和小、寝屋川四中から埼玉栄へ。宇良は神田小、寝屋川五中から、京都・鳥羽へ進んだ。事前にPVを計画していた同市は、18日に対戦が決まったことで、市役所1階のロビーに特設会場を作ったという。

 宇良が中学時代まで所属した寝屋川相撲連盟からも、小学生が応援に駆けつけた。4年の冨田巧くん(10)は「豪栄道関と、宇良くんが相撲を取るので応援に来ました。(宇良は)たまに僕たちも(指導者から)相撲連盟で教えてもらっている押し相撲が出る。僕も押し相撲をしたいけれど、なかなか難しい。(地元力士を)応援できるのはすごくうれしいです」と目を輝かせていた。

豪栄道(左)は宇良を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

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こんな相撲見たことない!宇良が敢闘精神の力士1位

高安(左)に勢いを付けて飛び込む宇良(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が豪快な負けっぷりで館内を沸かせた。大関高安に対し、バックステップ、助走つきの体当たり、足取りなど手の内を出し尽くし、最後は首投げで吹っ飛ばされた。横綱日馬富士を破った初金星から一夜明け、負けても見る者を魅了する策士ぶりを発揮した。

 宇良が高安にぶつかるたびに館内が沸いた。立ち合いで当たり、バックステップして距離を置く。レスリングのフリースタイルのような構えから、左張り手をかわして中に入った。4度目の攻めで右足に手がかかり、左腕をつかみかけた。6度目は土俵際までわざわざ下がり、助走をつけて突っ込んだ。7度目の攻めでやっと右膝を取って出たが、逆に首投げを食い、土俵下に吹っ飛ばされた。

 もろ手突きして、下がる-。取組前の支度部屋で何度も反復した動きは完璧に封じられた。取組後は「…いや~強かった…強かったですね…」「あれだけ(自分の動きを)見られたら…僕より強い相手に…大関に…」。左手親指から血が流れ、両肩は激しく上下する。33秒7の熱戦から数分たってもまともにしゃべれぬ力士が、この日の来場者アンケート「敢闘精神あふれる力士」で1位になった。

 横綱初挑戦で白鵬に裏返され、日馬富士から涙の金星を奪い、高安にたたきのめされた。そんな激闘が、宇良の地元を動かした。今日11日目の取組で豪栄道-宇良戦が決まると2人の出身地の大阪・寝屋川市は、市役所ロビーでパブリックビューイングを行うと発表した。「寝屋川市出身者同士の対戦は初めて。上位力士の休場が続出した時から準備を進めていた」(同市広報広聴課)という。

 この日、右足を負傷した可能性があるが「それは場所中なので」と答えなかった。横綱・大関4連戦の締めくくりは同郷の先輩との対戦する。「思い切って、やりたいですね」。残り5日。宇良劇場が続く。【加藤裕一】

 八角理事長(元横綱北勝海)の話 高安は足を取られても慌てず冷静だった。度胸がある。宇良は自分のペースに巻き込んだが、足を取ったまま行きたかっただろう。こんな相撲はなかなかない。何十年という(歴史の)中で、ここまで大胆(な相撲を取れる)というかな。

 幕内後半戦の山科審判長(元小結大錦)の話 宇良の相撲は私らが現役の時だったら怒られる。押さば押せ、引かば引けと習った古い人間から見れば駄目だろう。まあ今風に言えばいいんだろうけどね。高安はよく残った。白鵬には余裕がある。このまま行くだろう。

高安(左)と距離を置いてにらみあう宇良(撮影・小沢裕)
高安に攻められながら土俵際でこらえる宇良(右)(撮影・渦原淳)
高安の足をとるが、首をつかまれ投げられる宇良(左)(撮影・渦原淳)
高安の首投げに敗れた宇良(手前)(撮影・渦原淳)

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高安「会場が盛り上がって良かった」宇良退け苦笑い

高安の首投げに敗れた宇良(手前)(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が豪快な負けっぷりで館内を沸かせた。大関高安に対し、バックステップ、助走つきの体当たり、足取りなど手の内を出し尽くし、最後は首投げで吹っ飛ばされた。

 高安は宇良を退けた後の支度部屋では「気を抜かないように相当、集中していった。気疲れしました」と苦笑いした。取組前は付け人に足を取らせており、実際にそうされても動じない腰に、中継を見ていた御嶽海が「わざと入らせて足を取らせている。あの首投げは自分も食う」と舌を巻いたほど。大関初勝ち越しだが「会場が盛り上がったから良かったんじゃないですか」と涼しい顔だった。

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宇良“ヒット&アウェー戦法”も高安に跳ね返される

高安(左)に潜り込もうとする宇良(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が大関高安の壁に跳ね返された。捕まらないよう、当たっては下がる“ヒット&アウェー”を繰り返した。1度は土俵際まで下がって、助走をつけてのぶちかましも試みたが、最後は首投げで敗れた。

 取組後は数分たっても息が上がったまま。「いや~強かった。強かったですね。あんだけ(動きを)見られたら、僕より強い相手に、大関に」と声を絞り出していた。

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高安、宇良の速さ上回った「相撲速い」気遣う余裕も

高安の足をとるが、首をつかまれ投げられる宇良(左)(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇愛知県体育館

 33秒7。この時間の中に、魅力あふれる攻防がたっぷりと詰まっていた。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は平幕宇良(25=木瀬)の挑戦を受けた。この日、もっとも土俵が沸いたのは、初顔合わせのこの一番だった。

 前日に涙の初金星を挙げている宇良に、高安は警戒レベルを引き上げていた。胸を合わせられればいいが、そう簡単にはいくまい。ならばと、あらゆる動きを頭の中にたたき込んだ。幸いにも、8日目には土俵下で対白鵬に挑んだ宇良の動きを直接見ていた。あとは体の自然な反応に懸けた。

 注目の立ち合い。もろ手で突いて出て、距離が空いた。左を大振りして出方を探る。その瞬間、中に入られて左を差された。それでも下手投げは重い腰でしのぎ、左手をたぐられかけたが、これも突き放して防いだ。再び距離が空いた。

 しかし、宇良は攻撃の手を緩めない。今度は俵に下がり、助走をつけて突進してきた。まるで、ぶつかり稽古。あの手この手で攻めてくる新鋭に、新大関は「気を抜かないように相当、集中していった。気疲れしましたね」と振り返る。

 2度目の突進で右足を取られた。足取り。宇良の形になった…ように見えた。だが、中継をテレビで見守っていた新関脇御嶽海の見方は違った。「わざと入らせた。狙っている。腰が引けていない」。ここぞとばかりに持ち上げて前に出た宇良。だが、懐深い高安はそのすきを狙っていた。力を入れて土俵をかんだ左足を軸に、体を反転。豪快な首投げが、宇良の体を裏返した。

 「(足取りは)頭に入れていた。あそこで残して、捕まえてからの方が安定していたけど、とっさに投げにいっちゃいました。どんな動きにも対応できるようにはしましたけど、やっぱり相撲が速いです。やわらかさもある」と取組後は相手を評したが、高安の体の反応の方が、宇良の速さを上回っていた。「三段目を捕まえて、好きに相撲を取らせて受ける稽古をずっとやっていましたから、それが生きたかもしれない」。新大関は見た目よりも余裕を持っていた。そして「会場が盛り上がったから良かったんじゃないですか」と涼しい顔をしてみせた。

 これで、大関として初めての勝ち越しとなった。ただ胸をなで下ろす気持ちはない。「しっかり勝っていかないといけない。今までも10番勝っていたし、8番くらいじゃ…」。大関としての「強さ」と「貫禄」を見せて、さっそうと会場を後にした。

高安の首投げに敗れた宇良(手前)(撮影・渦原淳)

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白鵬が千代超え単独2位の1046勝 名古屋場所

白鵬

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇愛知県体育館

 2場所連続の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が10連勝で単独トップを守り、通算勝利数で元横綱千代の富士を抜いて歴代単独2位の1046勝とし、同1位の元大関魁皇にあと1勝に迫った。前頭5枚目千代翔馬(25=九重)を右四つに組み止めて危なげなく寄り切った。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、関脇玉鷲(32=片男波)を寄り切って7勝目を挙げた。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目宇良(25=木瀬)に右足を取られたが、逆転の首投げで2敗を守った。宇良は4敗目となった。

 大関豪栄道(31=境川)は、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に送り出されて5勝5敗の五分となった。

 新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭筆頭の正代(25=時津風)を左からの下手出し投げで下し7勝目を挙げた。

 10日目を終わって全勝は白鵬、1敗で前頭8枚目碧山(31=春日野)、2敗で高安、前頭6枚目阿武咲(21=阿武松)同13枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)の3人が追っている。

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初金星の宇良が見せた涙のワケ、「色物と見られて」

初金星を挙げた宇良は涙を拭いながらインタビュールームを出る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 東前頭4枚目の宇良(25=木瀬)が涙の初金星を獲得した。立ち合いで横綱日馬富士の右腕にしがみつき、とったりを決めた。15年春場所の初土俵から所要15場所目の初金星は歴代2位のスピード記録で、日本出身力士では北勝富士と並ぶ最速となった。65キロ未満の軽量級だった関学大2年から5年で体重137キロまで増量。8日目の白鵬戦は完敗だったが、創意工夫を重ねてきた業師は日馬富士を土俵にはわせ、歓喜の涙をこぼした。

 立ち合いの低さ、鋭さが武器の日馬富士より、宇良はさらに低く前に出た。下から当たると同時に右腕をつかんだ。振り回すように左に回りながら、両腕でしがみつくように引っ張り込む。気付けば横綱が前のめりに倒れていた。

 乱れたまげに上気した顔。ぼうぜんとしていた。勝ち残りで土俵下にいるときも目はうつろ。NHK中継のインタビューで涙をこぼした。「もう力を出し切れて良かったです…。明日からも頑張ります…」。声は震え、指で目を押さえ、鼻をすすった。支度部屋でも泣いた。「本当に分からないです」「いやもうちょっと…ないですね」。いつも取り口を聞かれると定番のように「分からないです」とはぐらかすが、この日の「分からない」は正真正銘だった。

 涙には理由がある。関学大2年だった12年8月26日、西日本学生個人体重別選手権65キロ級1回戦で敗れた。自分より2センチ低く、4キロ軽い京大の1年生に負けた。全国大会に行けず、無差別級に転向した。

 高タンパクの具材を食べ、一方でバック転もできる運動能力を維持してきた。場所中は稽古場に現れず、自分の時間をつくり、考える。体重が5年前の倍以上になった今も四股を踏めば、足先は頭上約15センチまで上がる。だが、11勝4敗の先場所で「技能というより異能」という声も出て、技能賞を逃した。今場所前の7月1日、関学大名古屋支部同窓会では、あいさつで「周りから色物と見られてるんで」とこぼした。

 初土俵から15場所目。日本出身力士では史上最速タイの金星奪取は、まぐれではない。懸命の5年間で作った“宇良オリジナル”で、角界の頂点に土をつけた。「横綱に、自分の相撲が通用したとは思ってないです。これで終わりじゃない。自信をもっていきたいです」。進化を続ける男が、はっきりと今後への決意を語った。【加藤裕一】

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 日馬富士は踏み込んではいたが、やりにくそうだった。見ていくのか、そのまま行くのか、中途半端で無理に行く必要もなかった。宇良が良かったということ。いろいろなことが出来るし昨日(の白鵬戦)にしても気後れしていない。

 幕内後半戦の二所ノ関審判長(元大関若嶋津)のコメント 宇良は運動神経がいいね。取ろうと思って(相手の腕を)取れるものではない。とったりは、とっさに出たのでは。面白い力士がまた1人、出てきたね。

初土俵からのスピード金星

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日馬富士「そろそろ時代変わるかも」宇良に「速い」

支度部屋でがっくりの日馬富士(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 東前頭4枚目の宇良(25=木瀬)が涙の初金星を獲得した。立ち合いで横綱日馬富士の右腕にしがみつき、とったりを決めた。

 宇良に初金星を与えた横綱日馬富士の背中は、寂しそうだった。実際に当たった印象を「速い」とし「ついていけなかった。年だな」とスピード自慢の横綱がうなだれた。金星配給は今場所2個目で、柏戸、曙と並び4位タイとなる35個目。「こうやって若い世代がどんどん出てきた。そろそろ時代が変わるときかもしれないね」と力なくつぶやいた。

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宇良スピード金星!日本出身力士最速タイ15場所目

日馬富士を破り初金星を挙げた宇良は涙を拭いながらインタビュールームを出る(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が横綱日馬富士をとったりで破った。低く鋭い立ち合いに定評がある横綱のさらに下から当たり、右腕にしがみついた。

 初土俵から15場所目の初金星は歴代2位、日本出身力士としては今場所3日目に鶴竜を破った北勝富士と並ぶ最速記録。6勝3敗となった取組後は感激の涙を流し「いやもう本当にわからないですね。力を出し切れてよかったです」と目頭を押さえた。

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白鵬9連勝!歴代2位千代の富士に並ぶ 宇良初金星

千代の富士に並ぶ1045勝目を挙げ笑顔の白鵬(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 39度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、初顔合わせとなった前頭4枚目輝(23=高田川)をはたき込んで、無傷の9連勝と星を伸ばした。

 白鵬は通算勝利数を1045勝とし、千代の富士と並び歴代2位タイ、同1位の魁皇(1047勝)まであと2勝と迫った。

 通算9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目宇良(25=木瀬)のとったりを食らって6勝3敗。宇良は初金星を挙げ6勝3敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、小結嘉風(35=尾車)に寄り切られ、7勝2敗となった。嘉風は5勝4敗と白星を先行させた。

 大関豪栄道(31=境川)は、土俵際で前頭4枚目千代翔馬(25=九重)の首投げを食らって4敗目を喫した。千代翔馬は大関戦初勝利で4勝5敗とした。

 1敗の前頭8枚目碧山(31=春日野)は、千代の国(27=九重)を寄り切って8勝目、勝ち越しを決めた。

 関脇御嶽海(24=出羽海)は小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)をはたき込んで6勝3敗。琴奨菊は3勝6敗。

 勝ちっ放しは白鵬ただ1人、1敗で碧山が追う展開となった。

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宇良が号泣「言葉出てこない」横綱日馬を破り初金星

宇良(右)は立ち会い後に日馬富士の右腕を抱え込み、とったりで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇愛知県体育館

 前頭4枚目宇良(25=木瀬)が、横綱日馬富士を破りうれしい初金星を挙げた。

 立ち合い頭で当たり横綱の右手を手繰り寄せると、そのまま土俵際で左に回りこみながらとったりを決めた。

 インタビュー室に戻った宇良は大粒の涙を流し「自分の相撲を取ろうと思った。力を出すのが精いっぱいでした。体が勝手に動いた。(勝った瞬間は)信じられなかった。(言葉が)出てこない。力を出し切れて良かった」。

 大きな1勝を積み上げ6勝3敗とした小兵の宇良は時折声を詰まらせ、目頭を右手でこすりながら涙をぬぐっていた。

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白鵬ニヤリ「宇良を裏返したね」通算勝利数2位王手

宇良をつかまえた白鵬は、体を合わせてすくい投げで裏返し(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、横綱初挑戦の平幕宇良を右すくい投げで下し、千代の富士の持つ歴代2位の通算1045勝に王手をかけた。自己最多を更新する43度目の中日8日目での勝ち越しを果たし、全勝で並んでいた平幕碧山が負けたため、単独トップに立った。

 支度部屋に戻った白鵬は、記者の質問に満面に笑みを浮かべて答えた。「宇良を裏返したね」。観客が固唾(かたず)をのんで、見守った一番。土俵上で2人が動き回るたびに、歓声が湧き上がった。「やる方は大変ですよ」と話しながらも笑みを浮かべる姿には、気持ちの余裕が見えた。

 立ち合いは「どっちかにズレようかと思った」と右手を出して、左に動いた。一瞬、両足を取られかけたが、持ち前のバランス力でいなし、体勢を崩したのを見逃さずに右を差す。土俵際でこらえられたが、強引なすくい投げで背中から落とした。「ああいうタイプは初めて。お客さんも満足したと思う」。自画自賛の一番で、2場所連続の中日勝ち越しを決めた。

 2カ月半ぶりに土俵上で相まみえた。4月22日の春巡業・東京八王子場所。ぶつかり稽古の相手に指名したのは、春場所で新入幕昇進した宇良だった。約5分間、胸を出したが「勢いがなかった。一生懸命やった感じはあるけど」と物足りなさを感じた。しかしこの日は「柔らかさがあった。いいものがあった」と、短期間での成長に感心した。

 この日の朝稽古で、戦闘態勢は整っていた。立ち合いの確認の相手に、小兵の石浦を指名。小さい相手にぶつかった時の感触を確かめた。見学に来ていた、親交のあるトヨタ自動車の豊田章男社長は「相撲以外の話をした時にリラックスしていたけど、体は緊張していた」と伝わるものがあったという。体と心の準備は万全だった。

 01年春場所の初土俵から積み上げた白星は1044個。歴代2位の千代の富士まで、あと1つに迫り「一番一番」と右手人さし指を立て「1」のポーズを作り意識した。歴代1位の魁皇の1047勝も手に届くところまできた。だが、まずは先輩横綱の横顔をのぞき込む。【佐々木隆史】

 八角理事長(元横綱北勝海)の話 白鵬は右を差し左を抱えながら起こして宇良の動きを止めた。押し込んでるから余裕もある。うまく取った。負けない安定感があり気持ちの乱れもなく平常心でやっている。後半戦の盛り上がりには日馬富士、高安の頑張りが必要。

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宇良「もっと強くなりたい」横綱初挑戦も動き貫いた

白鵬(左)に、敗れた宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、横綱初挑戦の平幕宇良(25=木瀬)を右すくい投げで下した。

 裏返された宇良は、横綱の力を痛感した。まげの後ろ、背中にべったり砂がついたまま、白鵬の印象を「すごく緊張しました。とても強かったです」と語った。「バシッと受け止められて、宙を舞って、頭から落ちて…もうなんか」と取組を振り返った。

 豪快に負けたが、負け方は普通じゃない。土俵際で横綱に右から打たれたすくい投げ。最後はあおむけにされたが、頭が下につく寸前まで、右足はブリッジを効かせるように土俵内に残っていた。身長174センチ、体重135キロの体で、涼しい顔をして片足スクワットをこなす。負けてなお、たぐいまれなバランス感覚と柔軟性を見せつけた。

 八角理事長は「宇良」を満喫したようだ。取組前から「どんな相撲を取るのか、想像するだけでもおもしろい」と話し、勝負が決まった後も「善戦じゃないの? (今日のような)上位戦じゃなくても楽しみな力士。何でもできる器用さ。動くのが“宇良の型”だね」と解説した。

 「もっと強くなりたいな」と感じた一番を経て、今日9日目も横綱戦。日馬富士に挑む。結果を問わず館内をわかせる男が、再び名古屋の土俵を熱くする。【加藤裕一】

 幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)の話 白鵬は中に入られないように、うまく取った。このまま(優勝争いは)白鵬が行くような流れでは。(横綱初挑戦の)宇良は目いっぱい行ったし、輝も押し込んで善戦した。2人ともいい勉強、いい稽古になったのでは。

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宇良あおむけ負け「強かった」白鵬と初対戦、鼻血も

宇良を捕まえた白鵬は、体を合わせてすくい投げで裏返し(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 平幕宇良(25=木瀬)が白鵬との横綱初対戦で豪快に負けた。

 立ち合いで左に動いた相手に懸命に対応。最後は右からのすくい投げを食って、あおむけにされた。横綱の突っ張り、張りの威力を物語るように、鼻血も出た。

 「すごく緊張しました。(白鵬は)とても強かったです。バシッと受け止められて、宙を舞って、頭から落ちて、なんか…」。それでも、初対戦で得たものは大きい。「もっと強くなりたいと思いました」と言葉少なに心中を明かした。

宇良を捕まえた白鵬は、強引にすくい投げをみせる(撮影・岡本肇)

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白鵬ただ1人全勝、初対戦の宇良下す 名古屋場所

白鵬

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館

 39度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、初顔合わせとなった前頭4枚目宇良(25=木瀬)をすくい投げで下し、ストレート給金を決めた。通算勝利数を1044勝とし、歴代2位の千代の富士(1045勝)にあと1勝と迫った。

 通算9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭4枚目輝(23=高田川)を下手出し投げで下し6勝2敗とした。

 新大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の千代翔馬(25=九重)を寄り倒して7勝1敗。大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目の北勝富士(25=八角)を寄り切って5勝目を挙げた。

 白鵬と並び全勝の前頭8枚目碧山(31=春日野)は、同6枚目阿武咲(21=阿武松)に小手投げを食らって今場所初黒星を喫した。

 勝ちっ放しは白鵬ただ1人、1敗で高安と碧山が追う展開となった。

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御嶽海が同期宇良に完勝、世代交代狙う若手トップだ

宇良(左)を押し倒しで破る御嶽海(撮影・渦原淳)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇15日◇愛知県体育館

 新関脇御嶽海(24=出羽海)が、東前頭4枚目宇良との同期対決を制した。ともに15年春場所で初土俵を踏んでから、この日が初顔合わせ。大学時代に1度だけ対戦経験があり、そのときは御嶽海が完勝している。脳裏に残っている得意イメージのまま押し倒し、5勝目を挙げた。同じく同期の平幕北勝富士を2日目に下しており、世代交代を狙う若手の先頭に立った。

 迷いはなかった。御嶽海は宇良に何もさせなかった。立ち合いでちゅうちょなく正面から踏み込んだ。距離を取ろうと、土俵を逃げ回る相手を、追いかけ続けてはぶつかった。たまらず背中を向けた隙を見逃さずに、押し倒した。

 アマチュア時代に1度だけ戦った。東洋大3年だった13年、全国選抜和歌山大会決勝で関学大の宇良を破って優勝。その時も、この日と同じように、低く入ってくるところを正面からぶつかり、土俵に追い込んで豪快に突き倒した。その手応えは4年たっても忘れなかった。「やってくるパターンは一緒。レパートリーは多くない。しっかり見ること。当たって前に出るだけ」と、この日の朝稽古からイメージは出来ていた。

 4年ぶりの対戦を終えて実感したことがあった。「学生の時よりは強くなっている」と成長に感心。一方で「番付が下の相手には落とせないという気持ちがありますね。プレッシャーはなかったです」と関脇としてのプライドがあった。大学時代の勝利も「初顔合わせだから。初顔合わせという気持ちで」と、油断は一切なかった。

 1横綱2大関を撃破した、同学年で同期の北勝富士にも、2日目に完勝した。報道陣から、これからの世代交代を期待されると「そんな簡単じゃないけど、そうなれるように先頭に立っていたい」と責任感を口にした。堂々と新世代の中心に立つ覚悟だ。【佐々木隆史】

15年10月、相撲教習所卒業式での記念写真

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宇良三役初挑戦は完敗も「ここまできた」さあ白鵬戦

御嶽海(左)に押し倒しで敗れる宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇15日◇愛知県体育館

 東前頭4枚目宇良の三役初挑戦は黒星だった。初顔合わせとなった同学年の御嶽海に押し倒された。アマ時代にも1度だけ戦い、負けているが「あの時は(体重が)85キロでしたから…。でも(御嶽海に)強くなったと思ってもらえたら、うれしい」と話した。

 2敗目を喫したが、今日8日目は横綱白鵬と初対戦だ。本人は「ここまで来たんだな」と言葉少なだったが、周囲は盛り上がる。八角理事長は取組を聞いて「お~っ」と興味深げにもらした。「白鵬はどうさばくのかな? 宇良みたいなタイプはまずいないからね。宇良は(白鵬が)焦るのを待つしかない。焦ってくれなかったら仕方ない。でも、そういう(イチかバチかの)度胸が(宇良には)ある」と楽しみにしていた。

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白鵬「それなりに頭にあった」因縁勢下し無傷7連勝

7連勝の白鵬は、名古屋のアイドル「チームしゃちほこ」と笑顔で記念写真(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇15日◇愛知県体育館

 横綱白鵬は勢との因縁の勝負に勝って全勝を守った。去年の名古屋場所で敗れた際に、右足親指を負傷し、手術にまで追い込まれた。「それなりに頭にありました」と悪夢が脳裏にあったが、立ち合い左に動いて突き落とした。今日16日は小兵で業師の宇良と初対戦。ファンも楽しみにしているとの報道陣の問いに「応えていきたいね」と話した。

 ◆幕内後半戦の山科審判長(元小結大錦)の話 白鵬はいろいろ考えて取っている。(8日目の)宇良戦は普通に考えれば何ということのない一番だろうが、何をやってくるか分からないだけに、変に考えすぎてしまったら食っちゃうんじゃないかな。

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