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寺地拳四郎ユーチューブ開始「モフ」愛猫とタッグ

愛猫モフとタッグを組み、公式Youtebeチャンネルを開設した寺地拳四朗

プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四郎(28=BMB)が22日、公式YouTubeチャンネルをスタートさせた。

テーマは「世界最強の男×最強の猫動画」。「パートナー」と語る、愛猫のノルウェージャンフォレストキャット「モフ」とタッグを組み、ボクシングに関する話題のほか、モフちゃんのかわいらしい姿にフォーカスしたコンテンツなども配信予定という。

▼寺地拳四朗 オフィシャルYouTubeチャンネル=https://www.youtube.com/channel/UCeZrbxPslema1WYb_gRVMSw?view_as=subscriber

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井上尚弥、村田諒太ら審査員!高校生シャドー大会

井上尚弥(2019年12月23日撮影)

日本ボクシング連盟は26日、「高校生シャドーボクシングチャレンジ2020」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の高校生の全国大会がすべて中止や延期となったことを受け、練習の成果を発揮する場として設けられた。

1人で相手をイメージしながら行う練習がシャドーボクシング。同連盟に選手登録済みの現役高校生(男女不問)が、ツイッター上に指定のハッシュタグをつけて動画を投稿することでエントリーできる。応募期間は8月1日から16日まで。

審査員には超豪華な面々がそろった。井岡一翔、井上拓真、井上尚弥、岩佐亮佑、内山高志、京口紘人、清水聡、寺地拳四朗、村田諒太、八重樫東(50音順)らが現時点で参加が決定。今後も交渉中だという。

結果発表は8月22日で、「○○選手賞」など、優秀賞に選出した審査員の名前がついた賞を発表する。

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寺地会長が拳四朗の年内「0防衛」覚悟「動けない」

寺地拳四朗(中央)。左は父の永会長、右は加藤トレーナー(2019年12月24日撮影)

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(28=BMB)の父で、所属ジムの寺地永会長(56)は、年内「0防衛」も覚悟した。

政府は14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発令されていた緊急事態宣言を解除する方向を示した。当初は、BMBジムがある京都府も含まれる見通しもあったが、見送られていた。

寺地会長は、解除の時期にかかわらず「今月いっぱいは休業」と決めていた。一方で、王者の8度目防衛戦のマッチメークについては「全くですわ。動けない」と現状を説明した。

7月から、ボクシング興行再開の動きはあるが、世界戦で海外から挑戦者を呼ぶとなれば、相手国の事情も絡んでくる。当初の計画は今年、3回の防衛で2桁「V10」を遂げ、元WBA同級王者具志堅用高氏の日本記録、13回連続防衛に迫るものだった。

しかし、現状を冷静に見据え、寺地会長は「年内に1試合できるか。試合できないことも頭に入れている」と語った。

勢いがあり、脂が乗りきった1年を棒に振るのは苦渋の選択。拳四朗は年明け1月6日には29歳の誕生日で、寺地会長も「この先は年齢との戦いになる」と話す。

新型コロナウイルス禍の出口は、ようやく見えつつある。だが、ボクサー、特に世界王者レベルはまだまだ闇の道を進んでいる。【実藤健一】

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井上尚弥がパヤノ3発70秒KO/寺地拳四朗の一撃

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズバンダム級トーナメント WBAバンタム級タイトルマッチ 1回戦・井上尚弥対フアンカルロス・パヤノ(手前) 1回、フアンカルロス・パヤノを攻めダウンを奪い、そのままKO勝ちする井上尚弥(2018年10月7日撮影)

<ボクシング、忘れられない一撃~6>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。

WBC世界ライトフライ級王座を7連続防衛中の寺地拳四朗(28=BMB)の「一撃」は、モンスターの右ストレートだ。WBA、IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を70秒で沈めた一撃。具志堅用高氏の日本記録、連続13回防衛更新を目指す現役王者の視点で「倒す」難しさを語った。(取材・構成=実藤健一)

▼試合VTR 18年10月7日、横浜アリーナでWBSS1回戦が行われ、井上がパヤノと激突した。開始40秒すぎに繰り出した右アッパーが距離を縮めてきた相手のあごをかすめると、50秒経過直後に左ジャブでパヤノの視界を奪い、即座に放った右ストレートでフィニッシュ。繰り出したパンチはわずか3発。1分10秒のKO勝ちは、日本選手世界戦最速KOタイムを更新した。

◇ ◇ ◇

衝撃というより、あれ!? いつの間にという印象しか残っていない。一瞬やった。知らん間に終わってしまったという感じ。それが逆にすごい。

井上選手はプレッシャーのかけ方がすごくうまい。自分はスタイルが違うし、戦い方も違うけど、ボクサーとしては早く終わらせるにこしたことはない。テレビ局は大変ですけど。

あらためて思ったのは狙って倒すのは難しいな、と。あの試合の井上選手も狙って打ったというより、流れの中で繰り出したパンチだと思う。自分の経験を振り返っても、たまたまのパンチで倒したというケースは少なくない。

ただ、その「たまたま」は、それまでの練習の積み重ねから生まれるもの。練習で死にものぐるいにやっていないと、体に染みこんでいかない。やればその分、試合で発揮できる。

「知らん間に終わった」井上選手のあの試合は、その典型のように思う。

◆寺地拳四朗(てらじ・けんしろう) 1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。奈良朱雀高から関大に進み国体優勝。14年8月プロデビュー。17年5月にWBC世界ライトフライ級王座を獲得し、7連続防衛中。拳四朗は漫画「北斗の拳」の主人公に由来しリングネームにしてきたが前回防衛戦から本名。戦績は17勝(10KO)無敗。父で会長の永氏は元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

寺地拳四朗

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高山勝成が異例のウェブ会見、”定年”延長に感謝

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、アマチュアで目指した東京五輪出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)が6日、ウェブを使った異例の記者会見に臨んだ。

中出博啓トレーナーと岡筋泰之弁護士が同席。今後のプランを語った。

3月17日にプロライセンスが再交付され、当初は5月10日に復帰戦が組まれた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本ボクシングコミッション(JBC)はこの日、興行中止の要請期間を5月末まで延長すると決めた。高山の試合も延期を余儀なくされた。5月12日に高山はJBCの規定上、ライセンスを失効する37歳の誕生日を迎えるため、陣営は“定年”延長の嘆願書を提出。そこは認められる方向となり、高山は「ありがたいです」と感謝した。

ただ、今後については不透明。過去の実績からWBAミニマム級10位にランクインしたが、今後は1階級上のライトフライ級で頂点を目指す意向。同級にはWBAスーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)、WBC王者の寺地拳四朗(28=BMB)と2人の世界王者がいる。いずれかの対戦が実現すれば、盛り上がることは必至だ。

高山は京口について「気持ちが強い、ファイタータイプ」。寺地には「とてもクレバー。自分のボクシングを崩しにくいタイプ」と分析し、実現に向けては「楽しみにしてください」と含みをもたせた。

年齢の問題もあり、高山も「プロボクサーは40、50歳まで続けられない。やり残したものを取り戻すことができるのもあと1、2年」と自覚する。その限られた時間の中で、新型コロナウイルス感染症の影響は大だが「(試合の)延期は仕方ない。戦える時にベストを尽くせるよう、精進していきたい」。波乱に満ちたボクシング人生の集大成を誓った。【実藤健一】

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

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寺地拳四朗V10プラン白紙も「流れに任せるだけ」

V7祝勝会前にマスク姿で取材に応じたWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(撮影・実藤健一)

WBC世界ライトフライ級タイトル7度目の防衛に成功した寺地拳四朗(28=BMB)の祝勝会が26日、京都市内で行われた。

「この時期に来てくださるみなさんは本当にありがたい。握手とかも、あまりできないのに」

新型コロナウイルスの影響で、ボクシング界も3月に国内で予定されていた興行の中止が発表された。寺地も黒のマスク姿で取材に応じ、「メンタル的な影響はないが、(次戦が)いつ決まるんやろ。当分、決まらないでしょうね」と語った。

今年3度の世界戦を行い、2桁10度の防衛が当初のプランだった。しかし、現状は全くの白紙になった。それでも「(年内のV10が)無理なら無理で引きずることはない。今まで通り、流れに任せるだけです」とトレードマークの笑顔で話していた。

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井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合

ドネアを破りWBSS優勝を果たした井上尚弥はアリ・トロフィーを掲げる(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が8日に都内で開催され、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、最優秀選手賞と年間最高試合で2年連続2冠となった。

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝では2回TKOでIBF王座を獲得し、決勝では5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ちでWBA王座を統一した。

最優秀選手は4人の候補がいたが、年間最高試合とも32票中27票を獲得した。いずれも2年連続3度目の受賞で、14年はKO賞と3冠で3度目の複数受賞となった。

技能賞は日本人初の4階級制覇を達成して初防衛した井岡一翔(30=Reason大貴)、殊勲賞はWBA世界ミドル級王座を奪回して初防衛した村田諒太(34=帝拳)が初受賞した。村田は2連続KOでKO賞も初受賞し、初の複数受賞となった。

この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=2年連続3度目

◆技能賞 井岡一翔(Reason大貴)=初

◆殊勲賞 村田諒太(帝拳)=初

◆努力敢闘賞 永野祐樹(帝拳)=初

◆KO賞 村田諒太(帝拳)=初

◆新鋭賞 中谷潤人(M.T)=初

◆年間最高試合 WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)

◆世界戦以外の最高試合 WBOアジア太平洋ウエルター級王座決定戦 矢田良太(グリーンツダ)-別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=2年連続2度目

◆女子最高試合 WBC世界フライ級王座戦 藤岡奈穗子(竹原&畑山)-天海ツナミ

◆優秀選手賞 井岡一翔(Reason大貴)、井上尚弥(大橋)、岩佐亮佑(セレス)、京口紘人(ワタナベ)、田中恒成(畑中)、寺地拳四朗(BMB)、村田諒太(帝拳)

◆特別賞 河野公平(ワタナベ)、田口良一(ワタナベ)、福原辰弥(本田)、故三迫仁志(元日本プロボクシング協会会長)

◆優秀トレーナー賞 加藤健太(三迫)

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井上尚弥らボクシング最優秀選手賞候補 2・7発表

アリトロフィーを掲げる井上尚弥(2019年11月7日撮影

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が12日、都内で19年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補はワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制した井上尚弥(大橋)、日本人初の4階級制覇の井岡一翔(Reason大貴)、ミドル級王座奪回の村田諒太(帝拳)、唯一世界戦3勝の田中恒成(畑中)の4人。受賞者は2月7日に都内のホテルで発表、表彰される。他の各賞候補は次の通り。

◆技能賞 井岡、寺地拳四朗(BMB)、田中

◆殊勲賞 岩佐亮佑(セレス)、村田、井岡

◆KO賞 村田、寺地、栗原慶太(一力)、吉野修一郎(三迫)、勅使河原弘晶(輪島功一)

◆新鋭賞 重岡銀次朗(ワタナベ)、井上浩樹(大橋)、中谷潤人(M.T)

◆努力敢闘賞 野中悠樹(井岡弘樹)、渡部あきのり(角海老宝石)、永野祐樹(帝拳)、田中教仁(三迫)

◆年間最高試合 WBA&IBFバンタム級井上-ノニト・ドネア(フィリピン)、同井上-エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBOスーパーフライ級井岡-アストン・パリクテ(フィリピン)、WBAミドル級村田-ロブ・ブラント(米国)

◆世界戦以外の最高試合 日本ミドル級竹迫司登(ワールド)-加藤収二(中野サイトウ)、WBOアジア太平洋ウエルター級別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)-矢田良太(グリーンツダ)、日本ユース・バンタム級石井渡士也(REBOOT.IBA)-石川春樹(RK蒲田)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)、佐伯霞(真正)、吉田実代(EBISU K’s BOX)

◆女子最高試合 WBCフライ級藤岡菜穗子(竹原&畑山)-天海、WBOミニマム級佐伯-エリザベス・ロペス(メキシコ)、WBAアトム級モンセラッット・アラルコン(メキシコ)-宮尾綾香(ワタナベ)

バトラーに5回TKO勝利して初防衛を果たし、1本指を立てる村田諒太(2019年12月23日撮影)

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V7寺地拳四朗が東京暮らし決意「めっちゃ楽しみ」

7度目の防衛に成功し、一夜明け会見で笑顔を見せる寺地(撮影・狩俣裕三)

V14御殿となるか!? 7度目の防衛に成功したWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が24日、都内ホテルで一夜明け会見に臨み、来年2月にも東京都内に“移住”することが分かった。

練習拠点は三迫ジムで一年の半分以上は都内のホテル生活だった。経費や生活の負担から“わが家”を持つことを決断。京都の実家から独立し、初めてのひとり暮らしに寺地は「めっちゃ楽しみ。家具とか一からそろえるのは大変だけど、ホテル暮らしは不便だったから」。来年は3度の防衛戦で年末に2桁、V10のプラン。拠点を構え、腰を落ち着けて臨むことになる。

元WBA同級暫定王者のランディ・ペタルコリン(27=フィリピン)をボディー攻めで4度のダウンを奪い、4回1分8秒TKOで17勝(10KO)無敗とした。「(昨夜は)3時間ぐらい。いつも1~2時間なので眠れたと思う。疲れた感もそんなになくて、練習した後ぐらいの感じ」と余裕の表情で振り返る。

元WBA同級王者具志堅用高氏が持つ連続防衛13回超えへ、寺地は「勝つごとに自信がついている。統一戦もしたいし、海外も視野に入れている。だれがきても勝てる調整できるし、だれでもどんどんきてほしい」と安定王者の自信をみなぎらせる。

本格的な東京進出の前に年明けは自分へのごほうびにベトナム旅行を計画。「近場のリゾート地で選んだ。のんびりしたい」。日本ボクシングに歴史を刻む記録へ、まずはしっかり英気を養う。

一夜明け会見で、記念撮影する寺地(中央)。左は父の永会長、右は加藤トレーナー(撮影・狩俣裕三)

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寺地拳四朗「統一戦もしたいし、海外も視野に」

7度目の防衛に成功し、一夜明け会見で笑顔を見せる寺地(撮影・狩俣裕三)

7度目の防衛に成功したWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が24日、都内ホテルで一夜明け会見に臨んだ。

元WBA同級暫定王者のランディ・ペタルコリン(27=フィリピン)をボディー攻めで4度のダウンを奪い、4回1分8秒TKOで17勝(10KO)無敗とした。

「(昨夜の睡眠時間は)3時間ぐらい。いつも1~2時間なので眠れたと思う。疲れた感もそんなになくて、練習した後ぐらいの感じ」と余裕の表情で振り返った。

元WBA同級王者具志堅用高氏が持つ連続防衛13回へ、来年は3度の防衛で2桁、V10が目標。寺地は「勝つごとに自信がついている。統一戦もしたいし、海外も視野に入れている。だれがきても勝てる調整はできるし、だれでもどんどんきてほしい」。安定王者の自信をみなぎらせた。

7度目の防衛に成功し、一夜明け会見で笑顔を見せる寺地(撮影・狩俣裕三)

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ペタルコリン、寺地拳四朗のボディー攻め「予想外」

3回、ペタルコリン(右)からダウンを奪い笑顔を見せる寺地(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が4回1分8秒TKO勝ちで7度目の防衛に成功した。元WBA同級暫定王者ペタルコリン(フィリピン)に対し3回、ボディー攻めで3度のダウン。4回に左ボディーで仕留めた。寺地の戦績は17勝(10KO)無敗。

挑戦者のペタルコリンは2回に左ストレートを当てるなど優位に立つ場面もあったが、3回に崩れた。「予想していなかった」というボディー攻めを浴びて3度ダウン。何とか立ち上がったが4回に再びボディーにとどめを刺された。寺地と対戦予定だった選手が体調不良で欠場し、通常より短い約1カ月間の調整で挑んだ。「フィジカルを考えると短かった。本来ならもう少しいい試合ができたかもしれない」と残念がった。

4回、ペタルコリン(右)に左ボディーを放ちダウンを奪う寺地(撮影・鈴木みどり)

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村田V1!八重樫● 拳四朗○/トリプル世界戦詳細

<プロボクシング:トリプル世界戦>◇23日◇横浜アリーナ

◆WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

WBA世界ミドル王者村田諒太(33=帝拳)がKO率8割を誇るホープの同級8位スティーブン・バトラー(23=カナダ)の挑戦を受け、5回TKO勝ちを収めた。

【村田の話】控え室で調子が良くて、倒せると空回りした。負けたら(アナウンサーの)木村さん泣くでしょ。だから一生懸命やったんですよ。(次戦に向けて)会長、リアルな試合をお願いします。トップ・オブ・トップに行きつきたい。(来年に向けて)東京五輪で花を添えるためにも頑張ります

村田諒太5回TKOバトラー

試合後、腫れた左目で会見を行う村田(撮影・狩俣裕三)

【5回】王者村田はプレッシャーを強めたまま。村田陣営は「力まないように」。王者村田がコーナーに追い詰め右連打。王者村田が再び強烈な右ストレート。バトラーの足が一瞬ひるむ。王者村田がさらに圧をかけ手を出していく。王者村田の左フックでバトラーがダウン!審判が試合を止め王者村田が初防衛!

5回、バトラーにKO勝ちし、両手を突きあげる村田(撮影・鈴木みどり)

5回、バトラー(下)からダウンを奪い、TKO勝ちした村田(撮影・鈴木みどり)

【4回】王者村田が距離を詰めプレッシャーを強めてくる。バトラーが右ストレート。王者村田も負けじと返す。王者村田は接近戦に持ちこむ。王者村田がワン、ツー。バトラーは王者村田の打ち終わりを狙う。終盤に激しいパンチの交換。王者村田が右フック。王者村田はバトラーを逃がさない

4回、バトラー(左)に右ストレートを食らわす村田(撮影・狩俣裕三)

【3回】王者村田は手数を増やしてきた。王者村田はコツコツと当てて右ストレートを狙う。王者村田が右アッパー。王者村田がコーナーに追い詰め連打。すかさず相手がクリンチ。王者村田がロープ際で右ストレート。終盤にも王者村田が圧をかけ連打。王者村田は上々の立ち上がり

3回、バトラー(左)をコーナーに追い込む村田(撮影・狩俣裕三)

3回、バトラーをリング際に追い込む村田(撮影・鈴木みどり)

【2回】この回もお互いに距離をつめる。王者村田が右ストレート。バトラーも左のカウンターを合わせる。村田陣営は「バトラーの右に警戒」と指示。バトラーの積極的な手数に王者村田は多少後手に。王者村田が終盤に圧をかけ左ジャブから右ストレート

2回、バトラー(左)に強烈な右フックを食らわす村田(撮影・狩俣裕三)

【1回】王者村田いざ初防衛へ!お互いに前に出る。王者村田がいきなり右ストレート。王者村田は細かいパンチで組み立て。王者村田が右から左ボディー。バトラーも足を使わず細かいパンチ交換。王者村田は圧をかける

1回、パンチを放つ村田(撮影・横山健太)

【入場】王者村田は厳しい表情でリングへ。KO率80%を誇る相手にどんな戦いをみせるか

大歓声を浴びながら入場する村田(撮影・鈴木みどり)

後頭部へ「村田」と書き込んで、入場する村田(右)とタッチを交わそうと手を伸ばす観客(撮影・横山健太)

◆IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦

元世界3階級制覇王者の八重樫東(36=大橋)は、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)に挑戦し9回TKO負けを喫した。

【八重樫の話】久しぶりの世界戦で楽しかったし、やれることはやった。結果を出せなかったのは悔しい。自分の力のなさを受け止めて考えたい。

八重樫東9回TKO ムザラネ

ムザラネ(後方)に敗れ天を仰ぐ八重樫(撮影・横山健太)

【9回】ピンチを脱した八重樫。八重樫はセコンドの問いかけに「まだまだ」と闘志をみせる。八重樫は距離をとり再度組み立て。王者ムザラネのジャブが伸びてくる。八重樫の左目が腫れてきた。王者ムザラネの右。八重樫がコーナーに追い詰められる。王者の連打。八重樫は懸命に腕を振るも審判が試合を止める。八重樫は王座獲得ならず。

9回、レフェリーストップでムザラネ(左上)にTKO負けの八重樫(撮影・狩俣裕三)

9回、レフェリーストップでムザラネ(右)にTKO負けする八重樫(撮影・鈴木みどり)

【8回】八重樫が前に出て手を出す。王者ムザラネの強烈左ボディー。王者ムザラネの連打に八重樫ふらつく。八重樫が防戦一方。王者ムザラネの手は止まらない。大橋会長はタオルを持ち立ち上がる。なかなか八重樫はクリンチできず。耐えるか八重樫。八重樫が闘志で耐えた

8回、ムザラネ(右)と打ち合う八重樫(撮影・鈴木みどり)

8回、ムザラネ(右)にボディを食らう八重樫(撮影・鈴木みどり)

【7回】八重樫は足を止めて打ち合いに持っていく。お互いに頭がつく距離。八重樫は王者ムザラネのコンビネーションをもらうも八重樫は前に出る。王者ムザラネのガードはなお堅い。八重樫がワン、ツー。八重樫の手数は落ちない。

【6回】八重樫の顔が腫れてきた。八重樫は突進のごとく相手の懐へ。八重樫がボディーからアッパー。ガードの堅い王者ムザラネに手数で攻める。八重樫が低い姿勢から右ボディー。八重樫はひたすらボディー。王者ムザラネもコンビネーションで対応。八重樫が終盤にも右ボディー

6回、パンチを浴びる八重樫(撮影・横山健太)

【5回】この回も八重樫は打ち合う構え。八重樫が激闘スタイルにスイッチ。王者ムザラネの強烈ボディーもお構いなし。八重樫が強烈な連打。王者ムザラネの懐で勝負。王者ムザラネも長いリーチを駆使し腕を振る

【4回】八重樫は足で王者ムザラネのリーチを上手く外す。八重樫が強烈ボディー。王者ムザラネの足が止まる。八重樫はすかさず連打。王者ムザラネも負けじとパンチを返す。お互いに足を止めて激しい打ち合い。八重樫は足を使わなくなる。八重樫はひたすら距離を詰める

4回、ムザラネ(右)に左ボディーを打ち込む八重樫(撮影・狩俣裕三)

【3回】八重樫が良い距離感で手を出していく。八重樫が得意のコンビネーション。八重樫は足を使い王者ムザラネに連打を許さない。八重樫は前に出て細かいパンチ。八重樫のワンツー。王者ムザラネの左ジャブに八重樫も負けじと手を出す。王者がギアを上げてくる

3回、パンチを浴びる八重樫(撮影・横山健太)

【2回】八重樫は細かいジャブを出していく。八重樫の軽快なワンツー。王者ムザラネも距離を詰め圧力を出してくる。八重樫が踏み込んで右。八重樫は足を使い良いリズム感で手を出していく。八重樫は王者ムザラネのリーチの長い左ジャブは警戒していきたい。八重樫が右ボディー。八重樫はまずまずの立ち上がり

2回、ムザラネ(右)に左フックを食らわす八重樫(撮影・狩俣裕三)

【1回】激闘王が再び王座に挑戦。まずはお互いに距離を測る。八重樫は足を使い手を出していく。八重樫の左。王者ムザラネも強固なガードで守備から組み立て。王者ムザラネの左に八重樫は一瞬ノーガードで誘うような構え。

【入場】

花道を通り、リングへ向かう八重樫(撮影・狩俣裕三)

◆WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(27=BMB)が挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に4回KO勝利を収め、7度目の防衛に成功した。

【拳四朗の話】結果的に倒せて良かった。統一戦は流れたが、来年ぐらいにできたらいい。防衛の回数とベルトを増やすのを目標に、より格好良くなりたい。

寺地拳四朗4回KOペダルコリン

防衛に成功し笑顔を見せる寺地(撮影・横山健太)

4回、ペタルコリン(右)からダウンを奪いTKO勝ちする寺地(撮影・鈴木みどり)

4回、ペタルコリン(中央)にボディを放ちダウンを奪う寺地(撮影・鈴木みどり)

リングに上がる前に、火打石でお清めをしてもらう寺地(右)(撮影・狩俣裕三)

花道を通り、リングへ向かう寺地(撮影・狩俣裕三)

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寺地拳四朗が安定防衛、来年海外&年末V10青写真

防衛に成功し笑顔を見せる寺地拳四朗(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が4回1分8秒TKO勝ちで7度目の防衛に成功した。元WBA同級暫定王者ペタルコリン(フィリピン)に対し3回、ボディー攻めで3度のダウン。4回に左ボディーで仕留めた。来年は3回の防衛戦を予定し節目のV10、さらに海外進出も見据える。寺地の戦績は17勝(10KO)無敗。

   ◇   ◇   ◇

寺地はびびった。3回終了間際にペタルコリンから3度目のダウン。「3回目でさすがに終わったと思ったら、(ラウンド終了の)違うゴングやった。メンタルつえーと思いましたよ」。ゾンビのようにはい上がる挑戦者に驚きながら「どうせ終わるやろ」と4回に左ボディーで仕留めた。

V7の安定王者の真骨頂だった。当初はIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との統一戦が、相手の体調不良により急きょ、1カ月前に対戦相手変更となった。構えもオーソドックスからサウスポーとなったが、寺地は気にもとめない。「気にするのは(トレーナーの)加藤さんなんで。自分は何も」。腹が弱い分析通り、弱点を攻めまくった。

拳四朗に本名の寺地をつけた初の試合で快勝した。海外では「ケン・シロウ」と解釈されるため「しっかり名前をアピールしたい」と踏み切った。さらにボクシング以外の活動をマネジメントする事務所と契約し、年明けに関西ローカルのテレビ番組の収録が決まっていた。負けて王座陥落となればおじゃん。そんな想定はかけらもない。「(テレビ出演は)勝つ前提。負けることなんて考えてなかった」と言い放った。

最高の形で19年を締めくくり、さらなる大きな目標を目指す新年へ展望が開けた。父の寺地永会長によると3回の防衛戦を予定し、年末に節目のV10戦を迎える青写真。東京五輪が開催される夏場は米国西海岸か中国へ、海外進出のプランも上がっているという。

減量苦もない寺地は「どこでやっても同じ。自然にやれば(連続防衛回数)13回は超えられる。僕が13回防衛する姿を見てください!」と猛アピール。その中には、各団体のライトフライ級のベルトを束ねる夢も含んでいる。

その前に「とりあえずメリークリスマスですね」。クリスマスイブは「残念ながら」と男の友人2人で過ごす予定。「おじさんが行くような店に行くでしょうね」。安定王者に君臨し、防衛回数を重ねてもおごらず、変わらない。連続防衛回数13回の元WBA同級王者具志堅用高超えへ、その挑戦権を20年につないだ。【実藤健一】

◆寺地拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。奈良朱雀高から関大に進み国体優勝。14年8月プロデビュー。17年5月にWBC世界ライトフライ級王座獲得。拳四朗は漫画「北斗の拳」の主人公に由来しリングネームにしてきたが今回から本名。父で会長の永氏は元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

防衛に成功し笑顔を見せる寺地(左)と父の永氏(撮影・横山健太)
3回、ダウンを奪い笑顔を見せる寺地(撮影・横山健太)

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寺地拳四朗4回TKOでV7ドM調整実り日本記録へ

4回、ペタルコリン(右)からダウンを奪いTKO勝ちする寺地(撮影・鈴木みどり)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に4回1分8秒のTKO勝利を収め、7度目の防衛に成功した。3回に3度ダウンを奪うなど優位に試合を進めた。

当初はIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との統一戦が予定も、体調不良による回避で急きょ、対戦相手が変更となった。寺地はハプニングにも「全く気にしない」ときっぱり。マイペースの調整を続けてきた。

2番目に軽量のライトフライ級。年齢を重ねれば体重調整は厳しくなるが、寺地は工夫を重ねた。今回は700~800グラムオーバーの計量前日に水抜きを敢行。それも動画サイトYouTubeで水を飲む音「ゴクゴク」を聞きながら眠る、ドM調整でリミット48・9キロから100グラムアンダーに仕上げた。

複数階級制覇が主流の中、連続防衛回数にこだわる。目標はWBA同級王者具志堅用高氏が持つ13回超え。父の寺地永会長は「来年末には2桁を」ともくろむ。今回V7、来年3回防衛で節目のV10が青写真。その夢をつないだ。

リングに上がる前に、火打石でお清めをしてもらう寺地(右)(撮影・狩俣裕三)

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村田、初防衛へ異例下半身トレで磨いた“追い足”

記念撮影するWBA世界ミドル級王者村田と挑戦者バトラー(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が「機動力ボクシング」で初防衛成功を狙う。

23日に横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)とのV1戦を控え、22日に都内で前日計量に出席し、200グラム少ない72・3キロでクリア。通常5週前には完了する下半身トレを3週前まで継続する異例トレを敢行。ハイレベルの“追い足”で攻め込む構えだ。

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)も計量パスした。

   ◇   ◇   ◇

心穏やかに、村田は6度目となる世界戦の計量を終えた。KO率8割を誇るバトラーと約20秒間のにらみ合いをみせ「何も感じなかったですね。やってやろうという気になったわけでもない。調子良さそうと思ったわけでもない。ただ、あの場を過ごした。感情はなかった」と淡々と振り返った。不安はない。自信に裏打ちされたムードを漂わせた。

異例トレで持ち味となる好戦的なファイトスタイルを磨きあげた。スパーリングが佳境に入る5週前には打ち上げてきたフィジカルトレを「あえて今回は」(村田)3週前まで継続した。毎週1回ペースながらも、担当の中村正彦トレーナーのもと、ジムワークの前にエアロバイクをこぎ、下半身をいじめ抜いた。

中村氏によると、村田は1度、筋肉に刺激を入れるとすぐに高レベルの数値に回復する肉体を持つという。同氏は「終わったら倒れ込むような練習メニューですが、疲れも残らず、スパーリングの動きもすごく良かった」と明かす。持ち前の筋力をマックスに保つことでリング内では焦ることなく、心身ともに落ち着いた状態でファイトすることが可能。激しいボディーワークで圧力をかけ、接近戦を好まないバトラーを“追い足”で攻めるイメージが、ほぼ完成している。

「無理せず、着飾らずに、無理に笑顔を作る必要もないし、格好をつけることも虚勢を張ることもないし、そのままで勝負したいですね」。気負う必要はない。自然体のまま、ありのままを強調し「何回やっても(世界戦の)緊張感はあります」という雰囲気を楽しむようだった。20年に広がるWBAスーパー、WBCフランチャイズ王者アルバレス(メキシコ)やIBF王者ゴロフキン(カザフスタン)ら知名度の高い王者とのビッグマッチ実現には初防衛成功しかない。村田が1戦集中モードでリングに立つ。【藤中栄二】

1回で計量をパスし余裕のポーズを見せるWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

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拳四朗改め寺地拳四朗、ドMの減量法で計量クリア

ガッツポーズするWBC世界ライトフライ級王者寺地(撮影・中島郁夫)

WBC世界ライトフライ級王座7度目の防衛を狙う寺地拳四朗(27=BMB)が22日、都内ホテルで前日計量に臨み、リミットを100グラム下回る48・8キロでクリアした。

年齢を重ねれば減量が厳しくなるのは常だが、寺地は工夫を重ねて「楽だった」と言える域に達した。今回、減量の手助けとなったのが動画サイトのユーチューブ。700~800グラムオーバーだった前日は「水抜き」を敢行。それをユーチューブのアシストで達成した。

「水を飲む音だけのものがあるんです。ゴクゴクって。早く水を飲みたい気になる。それを聞きながら寝ました」。

あえて誘惑にかられるのが寺地流。ドMの減量法で1キロ近く落とし、見事に計量をクリアした。計量後はペットボトルの水をがぶ飲み。なぜか汗が噴き出る現象に「汗がやばい」。年齢を重ねて代謝が落ちるどころかより向上している。

挑戦者ペタルコリンは700グラムもアンダーだったが「全然気にならない」と一蹴し、「いいイメージはできている。いつものようにやるだけ」。19年をV7で締めくくり、目標の日本選手の連続防衛回数記録V13へ、近づく新年を迎える。

記念撮影するWBC世界ライトフライ級王者寺地(左)と挑戦者ランディ・ペタルコリン。中央はトップランクCEOのボブ・アラム氏(撮影・中島郁夫)

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村田諒太にボブ・アラムCEOエール「私がお守り」

トップランクCEOのアラム氏(右)にあいさつするWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が心強い「タリズマン」の激励を力に変える。23日、横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦に備え、21日に都内で公式会見に臨んだ。

村田のために来日した米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOから「私がお守り」と期待され、KO勝ちのエールも送られた。WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(BMB)、元3階級制覇王者八重樫東(大橋)も会見に出席した。

   ◇   ◇   ◇

必勝の「タリズマン」が真横にいた。村田は、前日20日に来日したトップランク社のアラムCEOと顔を合わせ、笑顔で着席した。88歳になるアラムCEOから「私が来日することが勝利のお守り」と太鼓判を押されると、村田は「ラッキーパーソンが来てくれたので、心強く思っています。非常にいい練習を積んできた。それをリング上でしっかり見せられるかだと思います」と決意を新たにした。

アラムCEO来日時の世界戦には強い。17年12月のアッサン・エンダム(フランス)戦、今年7月のロブ・ブラント(米国)戦はいずれもKO勝ちを収めた。逆に来日しなかった17年5月のエンダム(フランス)戦はダウンを奪いながらも不可解な判定負けを喫した。アラムCEOは「日本でしっかり彼の試合を見届けようと思った。彼の勝利はもちろん、KO勝利の完全決着してもらうことを期待している」と激励を込めた。

アラムCEOの熱いエールには理由がある。強敵バトラー撃破が前提だが、トップランク社のサポートを受け、来年には4階級制覇王者の現WBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者アルバレス(メキシコ)、元3団体統一同級王者の現IBF世界同級王者ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチの可能性が高まるためだ。

この日午後、ジムワークを打ち上げた村田は「非常に良い練習を積んできたので、それをリング上で出せるかどうかだけです。結果は神のみぞ知ることなので深く考えず、やってきたことを出そうと思います」と冷静な表情で心を落ち着かせていた。必勝の「タリズマン」の眼前で、KO率8割を誇る24歳のバトラーをクリアし、世界に存在感を示す。【藤中栄二】

質問に答えるWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)
トップランクCEOのボブ・アラム氏(撮影・中島郁夫)

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寺地拳四朗「自然に」日本の連続防衛記録超え宣言

記念撮影するWBC世界ライトフライ級王者寺地(左)と挑戦者ランディ・ペタルコリン(撮影・中島郁夫)

7度目の防衛を狙うWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が21日、都内のホテルでトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の会見に臨んだ。

当初対戦予定だったIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)が体調不良で回避。WBC同級12位ランディ・ペダルコリン(フィリピン)に対戦相手が変更となり、試合の順番も当初のセミからその前の“セミセミ”に変更となった。

それでも余裕のポーズは崩さない。今回はリングネームを本名にして臨む初めての試合。「ケン・シロウに別れていたのが、寺地が入ってケンシロウという名前がしっかりアピールできると思います」。目指す日本の連続防衛回数記録(WBA同級王者具志堅用高=13回)にも「自然に13回は超えられると思っている」と言い切った。

父の寺地永会長も“通過点”と捉える。「今回、統一戦が流れたのは残念だが来年年末、10回目の防衛で統一戦ができればちょうどいい」。今回V7を達成すれば、来年3戦で年末にV10戦の青写真。歴史に名を残す記録へ、きっちり勝って来年につなげる。

記念撮影する左からWBC世界ライトフライ級王者寺地、WBA世界ミドル級王者村田、八重樫(撮影・中島郁夫)
記念撮影する左からWBC世界ライトフライ級王者寺地、挑戦者ランディ・ペタルコリン、WBA世界ミドル級王者村田、挑戦者バトラー、IBFフライ級王者モルティ・ムザラネ、八重樫(撮影・中島郁夫)

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村田諒太、改良「攻撃型トランクス」で殴り合い制す

村田のもとに到着したバトラー戦用のトランクス

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が「攻撃型トランクス」で年末を勝利で締めくくる。

23日に横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦を控え、20日に都内で予備検診を受けた。過去1度もトランクスにこだわりがなかった村田が周囲の勧めも受け入れ、殴り合いに適した特注品を準備した。またWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)も予備検診を受けた。

   ◇   ◇   ◇

村田の顔からリラックスした笑みがこぼれた。予備検診の控室。4歳年上の八重樫と大学リーグ時代の話で盛り上がると「八重ちゃん効果です」。自然と両肩の力が抜けていた。「すごくいい状態で練習できましたので、あとはしっかりと結果を出すだけ。期待してください」と自信に満ちた表情を浮かべた。

自信を裏付ける「勝負服」がこの日、届いた。王座奪回に成功した7月のロブ・ブラント(米国)戦で、打ち合いの際にトランクスの両太もも付近が持ち上がり、動きにくかった記憶が頭に残った。過去5度の世界戦で1度も注文を出したことがなかったトランクスの改良に着手。周囲の勧めもあって見直し、所属ジムで数品の試作品でチェック。担当者が「きつい部分などを調整しました。打ち合いにいきやすい」という特注の攻撃型トランクスが完成した。

10月16日の初防衛戦発表会見以来、65日ぶりにバトラーと再会した。予備検診の測定で、身長はバトラーよりも1・7センチ高く、胸囲も6センチ上回った。村田は「計り方で全然違うので」と前置きしながらも「(バトラーは)体が少し細くなったかなと感じました」と体格的で上回っている印象も口にした。世界初挑戦となる24歳の挑戦者が写真撮影時に左腕を挙げ、テンションを上げた姿にも「海外での試合ですし、若いから、いろいろやりたいことがあるのでは」と大人の対応で王者の貫禄をみせた。

既にスパーリングも打ち上げており、計量前日となる21日までジムワークを続ける意向だ。減量も「体重も少し。明日計量でも落とせるところまできている。疲れを残さないように、動いて調整するという感じです」と強調した。攻撃型トランクスも届き、調整も順調。KO率8割を誇る挑戦者に殴り勝つ準備は整った。【藤中栄二】

予備検診を受ける村田。後方は挑戦者のバトラー(撮影・たえ見朱実)

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寺地拳四朗、新ヘアで予備検診「パーマは久しぶり」

予備検診を受けるチャンピオンの寺地拳四朗。後方は挑戦者のペタルコリン(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が“新ヘア”で登場した。23日、横浜アリーナで同級12位ランディ・ペタルコリン(27=フィリピン)との7度目の防衛戦を控え、20日には挑戦者とともに都内で予備検診に臨んだ。サイドを刈り上げるツーブロックで、軽めのパーマをかけたヘアで検診を受け「パーマは久しぶり。気分転換でかけてきました。ツーブロックも初めての試みです」と笑顔をみせた。

身体測定では、寺地が身長で4・5センチ上回ったものの、リーチは6センチほど下回った。過去にフィリピン合宿も積み、同国ボクサーと拳を交えた経験も豊富なだけに「日本人はリーチが短く、大体フィリピン人は長い。これが普通ぐらいでは。距離感だけ考えれば大丈夫。まあ数値は気にならないし、少し変わっても誤差だと思うので」と涼しい顔。初対面となった元WBA世界同級暫定王者でもあるペタルコリンにも「何も感じなかった。こんな感じかと、何も思わないですね」と口にした。

予備検診を終えポーズを決めるチャンピオンの寺地拳四朗(左)と挑戦者のペタルコリン(撮影・たえ見朱実)

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