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小国以載が再起2連勝「ジャブを3000発ぐらい」

再起2連勝におどけたポーズの小国以載

<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇8日◇東京・後楽園ホール

元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA同級4位小国以載(30=角海老宝石)が、再起2連勝を飾った。IBFバンタム級5位スックプラサード・ポンピタック(31=タイ)と対戦し、3-0で判定勝ちした。3回にダウンしたが、左ジャブに足を使ってほぼ試合をコントロールした。

3回に詰められたコーナーから抜け出そうとしたところで右をもらって横倒しになった。「エッと思った。バランス崩しただけ。まあ、サービスやと思った」といつもの小国節で周囲を笑わせた。

相手にパンチがあることは、3年前に対戦した元日本バンタム級王者久我から聞いていた。「危機感あった。1回で効いたのもらったが、意識して想定していたから。知らなかったら違う展開になった。久我君ありがとう」と感謝した。

採点は3~5ポイント差がついた。「ジャブをめちゃ使った。3000発ぐらい。足もめちゃ使った。集中して10回できたのが収穫」と話した。

一昨年9月の初防衛戦で岩佐に王座を奪われたが、世界再挑戦を目指して昨年12月に復帰した。「誰でもいつでもどこでもいいからやりたい」と熱望。WBAでは4位につけ、今月末にはマカオでのIBF総会に乗り込んでアピールする。

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元世界王者小国「びびってます」約1年ぶり復帰戦

世界前哨戦で対戦するIBF世界バンタム級5位スック・プラサード(右)と計量パスした元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が8日に世界前哨戦に臨む。7日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席し、同級10回戦で拳を交えるIBF世界バンタム級5位スックプラサード・ポンピタック(タイ)は54・9キロ、小国はリミットの55・3キロでクリアした。

引退撤回し、昨年12月には17年9月の初防衛戦で王座陥落して以来、1年2カ月ぶりの復帰戦で勝利したものの「前回のように反応も悪く、パンチの精度も良くないような出来ならば100%負ける。世界戦の頃の体に戻っていれば勝つ自信はありますけれど、どれだけ仕上がっているのか。ドキドキしているし、緊張している」と弱気!?とも取れる謙虚な言葉を口にした。

過去2度、来日して負けている対戦相手だが、IBF地域王座を保持している実力者。「今回の相手は気が強いし、めっちゃパンチもある。びびってます。打ち合うつもりはないし、競り勝つつもりで。こういう相手に勝てば世界前哨戦に値する試合になる」と気を引き締めていた。

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岡田博喜、米国で2戦目決定「通用するか試される」

小国以載扮(ふん)する仮想ベルトランにストレートを打ち込む岡田(右)

ボクシングWBOスーパーライト級アジアパシフィック王者でWBO世界同級2位の岡田博喜(29=角海老宝石)が19日、都内の所属ジムで会見し、2月10日に米国で前WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(37=メキシコ)と10回戦を行うと発表した。

昨年8月に米トップランク社と契約し、同9月に米国デビュー。勝てば世界挑戦が近づく米2戦目に向け、「通用するか試される。勝てば向こうの人たちも認めてくれると思う」と意気込んだ。

「米2戦目ということで、いろいろイメージして取り組んでおり、今日はスパーリングパートナーを呼んでいます」と会見に招いたのは、ベルトランに扮(ふん)した元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載。「一瞬、頭を丸めてこようと思ったけど、嫁に怒られると思って」と近くの量販店で1400円で購入したかつらを被り、ひげを書き足して登場した。

2人は実際のスパーリングをしたことはなく、あくまでビジュアル面のみのスパーリング相手。岡田はさっそくストレートを打ち込み、本番のイメージを膨らませた。

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小国再起戦TKO勝ち「恥ずかしながら帰って…」

再起戦を飾ってインタビューを受ける小国以載

<ボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、再起戦を4回TKOで飾った。1日に東京・後楽園ホールで、昨年9月の初防衛戦で王座陥落以来1年2カ月ぶりの試合。ユニアン(インドネシア)から4回に左で3度ダウンを奪い、レフェリーストップ勝ちした。

6年前に痛めた右手首完治で引退を撤回した。2回に右ボディーストレートも大振りの右を返された。「痛みはないが、怖さが抜け切れていない」とその後はあまり右を使えなかった。「4回できてよかった。リングの感覚はつかめた」と、来年4月に世界ランカー戦を希望した。

リング上で「恥ずかしながら帰って参りました」と敬礼した。残留日本兵の横井庄一さんにあやかったが「横田」と間違って説明。得意のパフォーマンスは空回りに「最悪や」と苦笑しきりだった。

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小国以載TKOで再起飾る、渾身敬礼パフォは空振り

再起戦を飾ってインタビューを受ける小国以載

<ボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、4回TKOで再起戦を飾った。昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に負けて王座陥落以来1年2カ月ぶりの試合で、アレガ・ユニアン(30=インドネシア)と対戦した。4回にアッパーを皮切りに左で3度ダウンを奪うと、レフェリーストップ。4回2分25秒TKO勝ちとなった。

小国は世界王座を陥落すると、すぐに引退を表明した。その後に6年前に痛めた右手首の手術を受けると完治。結婚して子供もできたこともあっての再起だった。2回に右ボディーストレートを打ち込むと、大振り右を返された。右のテストマッチと言えたが、あまり右は使えなかった。

「痛みはないが、頭に当たったらとか、怖さが抜け切れてない。クセで左を返してしまうし」と課題は残った。「メチャクチャ緊張した」と言い、2回までは「距離がつかめなかった」という。「判定でよかったが、4回までできてよかった。リングの感覚はつかめた」と笑みもみせた。手応えは十分で、来年4月には世界ランカー戦を希望した。

リング上での勝利者インタビューでは、敬礼しながら「恥ずかしながら帰って参りました」と答えた。グアム島の残留日本兵だった横井庄一さんにあやかったが「横田」と間違って説明した。得意のパフォーマンスは空回りに「最悪や」と苦笑しきりだった。

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小国以載、再起戦へ「長い回やりたい」前日計量パス

計量をクリアした小国以載(左)とアレガ・ユニアン

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、1日に東京・後楽園ホールで再起戦に臨む。対戦するユニアン(インドネシア)とともに、11月30日の都内での前日計量をパスした。

昨年9月の初防衛戦で岩佐(セレス)に敗れて陥落以来の試合。6年前に痛めた右手首が完治したことで2度目の引退を撤回し、約80回のスパーでも「痛みは全くなくなった」と話す。右のテストマッチへ「長い回をやりたい。判定でいい」と言いつつ「インタビューでなんて言おうか」。関西ひょうきん者のカラーは試合後に披露するつもりだ。

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小国以載「楽しみない」軽口健在も再起へ緊張隠さず

計量をクリアした小国以載(左)とアレガ・ユニアン

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、12月1日に東京・後楽園ホールでの8回戦で再起戦に臨む。30日に都内で前日計量があり、小国はリミットの55・3キロ、対戦するアレガ・ユニアン(30=インドネシア)は54・4キロでクリアした。

小国は昨年9月に岩佐亮佑(28=セレス)に6回TKO負けで、初防衛に失敗して以来の試合となる。「減量は楽勝。バンタム級でも、スーパーフライ級でもいける」。いつもの軽口のあとは、後楽園ホールでの試合は2年半ぶりもあって「プレッシャーはないけど、めちゃ緊張している。楽しみはない」と慎重な口ぶりだった。

2度目の引退撤回は、右手首のケガが完治したから。6年前に練習で痛めて以来、注射を打ちながら、だましだましの練習と試合だった。今回は1カ月で約80回のスパーリングをこなした。「痛みは全くない。まったく気にならないで打てた」。逆に「力が入っちゃって。めちゃバテた」。封印していた右を打ちすぎ、バランスや防御面で新たな課題が出てきた。

右のテストマッチとの位置付け。「長いラウンドをやりたい。シーンとした試合で、判定勝ちでいい」。控えめな抱負を口にしながらも「試合後のインタビューでなんて言おうか考えている」。関西ひょうきん者のカラーは忘れていなかった。

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小国以載2度目の引退撤回「ミルク代も稼がないと」

2度目の引退撤回に「うそついた」とピノキオ姿で復帰表明の小国以載

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が26日、都内のジムで現役復帰すると発表した。昨年9月に岩佐亮佑(28=セレス)に6回TKO負けで初防衛に失敗し、試合後に引退を表明していた。12月1日に東京・後楽園ホールで復帰戦に臨み、再び世界戦戦復帰、王座奪回を目指していく。

小国はVADYジム時代の13年にも、東洋太平洋同級王座を陥落し、引退表明していた。2度目の引退撤回に「2度もうそついたので」と、約7000円で準備したピノキオ姿で登場した。まずは得意の仮装パフォーマンスも復活で口火を切った。

司会役になったジムメイト岡田が、14日に米国デビューして判定勝ちした。小国は専属マネジャーを自称して同行したが「10回にダウンして、これは金にならないなと思い、復帰することにした」とジョーク交じりに復帰理由を説明した。

本当の理由は右手首のケガの完治だった。6年前に練習で痛めて以来、注射を打ちながら、だましだましの練習と試合だったと打ち明けた。11月の検診で医師に手術で完治すると言われ、今年1月に手術を受けた。痛みが消え、7月に復帰を決断し、練習を始めた。

小国は岩佐らのサウスポーが大の苦手だった。「飲みに行くと必ず言われる。右が使える状態でいつか左とやりたい」。万全の状態で苦手克服証明も目標にする。敗れている和気や岩佐に、いつかリベンジしたい思いも強い。

さらに4月に綾香夫人(25)と結婚し、8月には長男崇昌君も生まれた。「ミルク代も稼がないといけないので」。ただし、「物心つくころにはやめたい。ピノキオの格好しているおやじなんかいると、いじめられるから」と笑わせた。

スパーリングは10月から始める。「まだ不安しかない。右を打ち込めるか。怖い」と話す。それでもやるからには再び世界が目標。同級は4団体すべて外国人が王者。「来年には勝負したい。日本人の誰かがベルトを日本取り戻し、日本人対決で盛り上げていきたい」と話した。

2度目の引退撤回に「うそついた」とピノキオ姿で復帰表明の小国以載

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岡田博喜、村田と同じトップランク社と契約し米進出

同門の元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(左)のサポートを受け、米進出して世界王座を狙うWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者岡田博喜(撮影・藤中栄二)

 米プロモート大手トップランク社と3年契約を結んだボクシングのWBO世界スーパーライト級3位岡田博喜(28=角海老宝石)が13日、東京・豊島区の所属ジムで米進出に向けた会見に臨んだ。

 トップランク社とは1年で3試合を想定した契約を締結。今後は米リングが主戦場となる。日本人ではWBA世界ミドル級王者村田諒太(帝拳)以来2人目となる同社との契約。早速、9月14日に米カリフォルニア州フレスノ・セーブマートアリーナで、クリスチャン・ラファエル・コリア(アルゼンチン)との10回戦で米デビューする。

 約2週間前に同社からオファーが届き、米進出を決めた岡田は「びっくりしました。トップランク社から声のかかったことに恥じない試合をしたい」と世界前哨戦となるコリア戦への意気込みを示した。デビューから18勝(13KO)無敗を誇り、角海老宝石ジムでは「ゴールデンボーイ」と呼ばれている。既にWBO3位以外にもWBA4位、IBF5位、WBC9位と4団体で1桁ランク。コリア戦と同じ興行のメインイベントで防衛戦に臨むWBC世界同級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米国)がターゲットになる。

 今回、ラミレスが挑戦者として迎える同級3位アントニオ・オロズコ(米国)は過去に何度か計量失敗した経験があり、岡田は「(トップランク社から)挑戦者が計量ミスしたらタイトル戦になると聞いています」と明かした。その場合、試合前日に世界王座挑戦に変更となるものの「断ったらもったいない。ラミレスの方が嫌でしょうし、自分は失うものが何もないので」と準備は整えている。また今回、同門で1歳年上となる元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30)が「専属マネジャー」として米進出時にはサポートに入り「減量の達人なので」と信頼を寄せた。

 「ここ最近の1、2試合で海外を考えるようになった。日本ではファイトマネーに限度があるし、欲が出てきた」と明かす岡田は「自分のジャブは通用すると思う。あとはスタミナとフィジカルが課題。今回勝って、ラミレスも防衛すればチャンスがあると思う」と米国での世界ベルト奪取への青写真を描いていた。

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岩佐亮佑 王座一夜明け 小国とラインやり取りも

小林昭司会長と肩を組みスポンサーから贈られたフェラーリのカギを持つIBF世界スーパーバンタム級の新王者になった岩佐亮佑(撮影者・宮崎えり子)

 IBF世界スーパーバンタム級王者になった岩佐亮佑(27=セレス)が14日、一夜明けて大阪市内で会見した。

 高校時代からの仲のいい小国以載(29=角海老宝石)から3度ダウンを奪って、6回TKOでの圧勝だった。朝にはラインで小国に「一生懸命殴りました」と感謝を伝えると「めちゃ殴ってくれたな。やっぱり嫌いやけど、最後がお前でよかった」と返されたという。「小国さんのためにもベルト守り続けたい。長期防衛したいと思うようになった」と話した。日本王座戦で敗れた山中は具志堅に並ぶ日本最多のV13にあと1つで陥落した。「まだペーペー王者だけど、できるなら狙ってみたい」と意欲を示した。

 左まぶたを初めてカットし、左手親指の根本も痛めた。「まだしびれがあり、折れたかと思ったが大丈夫」。代償の痛みも王座奪取の実感だった。試合後には後援者からご褒美の約束だったフェラーリのキーをもらった。もう一つの趣味は海釣りで、これもまぐろ釣りと温泉旅行を約束された。壱岐や奄美大島でキャンプの申し出もあった。初防衛戦は白紙だが、岩佐は「フェラーリに見合うチャンピオンになります」と誓った。

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小国引退、血まみれトランクス「しゃあないです」

6回、岩佐(右)のパンチが小国の顔面にヒットする(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ・12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪

 IBF世界スーパーバンタム級3位岩佐亮佑(27=セレス)が、2度目の挑戦で新王者となった。同級王者小国以載(29=角海老宝石)に2回までに3度ダウンを奪い、口の傷とダメージからのレフェリーストップで6回2分16秒TKO勝ちした。初防衛に失敗した小国は引退を表明。

 血まみれのトランクスをはき、真っ赤にぬれた口で小国は「引退です、引退です! しゃあないです、負けてしまったんやから」と叫んだ。昨年大みそかに怪物王者グスマンにKO勝ちし、世間の度肝を抜いた男が「もう体がついていかない」とこぼした。苦手なサウスポー相手に長引けば勝ち目がないと「イチかバチか」で全開の短期決戦を仕掛けたが、3度ダウン。「岩佐君がうまいんやけど、百発百中でもらってましたからね」と苦笑いした。

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岩佐新王者!けんか「人生最大の危機」乗り越え栄冠

岩佐(右)は、小林会長と笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ・12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪

 IBF世界スーパーバンタム級3位岩佐亮佑(27=セレス)が、2度目の挑戦で新王者となった。同級王者小国以載(29=角海老宝石)に2回までに3度ダウンを奪い、口の傷とダメージからのレフェリーストップで6回2分16秒TKO勝ちした。セレス小林のリングネームで活躍した元世界王者の小林昭司会長と二人三脚で15年。同じ再挑戦で師弟で世界王者の夢をかなえた。

 岩佐のカウンターの左ストレートが初回にさく裂した。小国が見事に尻もち。「あんなにきれいに当たるとは。びっくりした」。2回にも2度ダウンを奪い、さらに攻め立てると6回で決着。中学の卒業文集に「世界王者になりたい」と書いた夢を実現した。

 「うれしいけどホッとした。世界王者になれる人だったと確認できた」と再挑戦で悲願を実らせ、しみじみ。15年に英国での世界初挑戦は完全アウェーでの完敗に「あきらめかけたが、あの悔しさで頑張れた」。何度もあった挫折を会長と2人で乗り越えてきた。

 03年に地元の千葉・柏市にセレスジムができるとすぐに入門した。当時はけんかなどで度々問題を起こした。中3の冬にも悪さをし、父正利さんが「ボクシングもやめろ」と激怒した。「人生最大の危機」も、小林会長が「僕に任せてください」と説得してくれた。

 1つ上の小国とは、習志野高1年時の全国選抜で18-8と快勝していた。部活後もジムで練習を3年間続けて高校3冠でプロ転向。8連勝で日本王座初挑戦は山中慎介にはね返され、ようやく世界初挑戦も洗礼を浴びた。

 小林会長は「世界をとらせることができ、本当によかった」と、オープンから唯一残る愛弟子と目を合わせた。元世界王者が育てた男子世界王者は国内6ジム目で延べ9組目。岩佐は「教えてもらったことが世界に通用すると証明できた」と胸を張った。

 男子世界戦で35度目の日本人対決。統一戦と決定戦を除き、挑戦者が勝ったのは29戦で5度目。会長と同じく階級を上げた再挑戦で劣勢もはね返した。「やっとスタートライン。チャンピオンロードの第2章。有名になるより強くなりたい。リスクを恐れず海外で勝ちたい」。ラストチャンスと臨んだ岩佐は力強く言った。【河合香】

 ◆岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年(平元)12月26日、千葉・柏市生まれ。地元にセレスジムができると中2で入門。習志野高3年で選抜、全国高校総体、国体と3冠。アマ戦績60勝(42KO)6敗。08年プロデビューで5回TKO勝ち。11年に日本バンタム級王者山中慎介に挑戦も10回TKO負け。2戦後に日本同級王座、13年に東洋太平洋同級王座獲得。15年に英国でのIBF世界同級暫定王座戦で、世界初挑戦もハスキンスに6回TKO負け。171センチの左ボクサーファイター。家族は両親と姉。

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小国以載が引退宣言 王座陥落し「体がもちません」

5回、岩佐(右)の右フックを浴びる小国(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ・12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪

 王者小国以載(29=角海老宝石)が挑戦者の同級3位岩佐亮佑(27=セレス)に6回TKOで敗れ、初防衛に失敗した。1回に左ストレートをもらい、ダウンを喫し、2回も同じ左で2度ダウン。4回に左を岩佐のアゴにヒットさせ、巻き返したかに見えたが、6回にパンチを食って、くちびるをカット。レフェリーに試合を止められた。

 無念の敗戦にも、試合後は潔かった。「これは(試合を)止められる、と思った。今までに味わったことのない(血の)量やったし、文句言えません。もっと早く止められても仕方なかった」という。

 11年前の高校時代に敗れている岩佐との相性、とことん苦手なサウスポー。加えて、岩佐にパンチ力はないと判断して「1回から4回まで全力でいく」と短期決戦に臨んだ。「岩佐君がうまかった。パンチはなくても、タイミングをズラして打ってきた。それに僕がダメ。サウスポーに反応できへん。左を百発百中でもらってましたからね」という。

 今後の進退を問われて「引退です!」と大声で即答した。「体がもちません。それに次(の再起戦が)いきなり世界挑戦とかなら何とかしたいけど、そうはいかんでしょう」と決断理由を語った。

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赤穂浪士パワー小国「挑戦者の気持ち」X元気印岩佐

計量をクリアしファイティングポーズを見せる岩佐(左)と小国(撮影・伊藤航)

 ボクシングのダブル世界戦(13日・エディオンアリーナ大阪)の調印式と前日計量が12日、大阪市内で行われ、4選手はいずれも1回でパスした。初防衛を狙うIBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載と挑戦者の岩佐亮佑はともに55・2キロだった。

 王者小国は、挑戦者カラーの青いグローブを選んだ。シューズも故郷の兵庫・赤穂の四十七士にちなみ、4と7の数字の入った青。高2の全国大会で完敗から始まった因縁もあり「挑戦者の気持ちでいきたいので」と説明した。髪は「染めた時は全部KO」という赤毛も「KOのつもりはなく、王者の赤でもない」。看板の口は抑え気味に「嵐の前の静けさ。終わったら爆発、しゃべり倒す」と防衛には自信を見せた。

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岩佐亮佑「国内はホーム」背水の陣で大阪のリングに

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチを行なう岩佐亮佑(左)と小国以載(撮影・伊藤航)

 IBF世界スーパーバンタム級&WBO世界ライトフライ級ダブル世界戦(13日、エディオンアリーナ大阪)の調印式、前日計量が12日、大阪市内のホテルで行われ、IBF王者小国以載(29=角海老宝石)に挑む同級3位の岩佐亮佑(27=セレス)らが出席した。

 2度目の世界挑戦となる岩佐は、苦い経験を生かしてベルト奪取に燃える。世界初挑戦は15年6月のIBF世界バンタム級暫定王座決定戦。敵地英国に乗り込み、リー・ハスキンスに6回TKO負けを喫した。「あの時と今は全然違います」。敵地だけに倒さないとベルト奪取はないとの意識が気負いになった面を認めて「勉強しました。あの負けをいい経験にして、生かしたい」という。

 今回は大阪のリング。関西出身の小国に比べ、アウェー感はあるものの「日本国内はホームです」と全く気にしない。「間違いなく、人生の分岐点になる日。ラストチャンスと思っています」。背水の陣で、リングに上がる。

1発で計量をクリアする岩佐亮佑(中央)(撮影・伊藤航)

小国以載13日に初防衛戦、調子は「中畑清状態」

挑戦者の岩佐(左)が見守る中、予備検診を受けるIBF世界スーパーバンタム級王者の小国(中央)(撮影・前田充)

 13日のIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチの予備検診が11日、大阪市内で行われた。初防衛を期す王者小国以載(29=角海老宝石)は地元関西に戻って口は滑らかだった。

 世界再挑戦の同級3位岩佐亮佑(27=セレス)が、検診中に「痛ッ!」と小国の方を振り向いた。岩佐の珍しいギャグに、小国は「ギャグできるんや。びっくり」と苦笑。この先制パンチでエンジンがかかった。調子を問われて「中畑清状態」。元巨人の決めぜりふ「絶好調」を示してまず返した。

 優位な点を聞かれて「顔かな。でも、ああいうの好きそうな人もいるかて…」。井上の米国デビューには「別格の世界。そんな、そんな…」。試合展開には「しょぼい試合、塩分強めで。ドローでもいいからベルトを守りたい」と、まさに絶口調でけむに巻いた。

IBFスーパーバンタム級戦検診表

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岩佐が小国にジャブ「チャラくてうっとうしい」

挑戦者の岩佐(左)が見守る中、予備検診を受けるIBF世界スーパーバンタム級王者の小国(中央)(撮影・前田充)

 13日のIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチの予備検診が11日、大阪市内で行われ、王者小国以載(29=角海老宝石)と同級3位の挑戦者岩佐亮佑(27=セレス)が受診した。

 岩佐はリーチで4・6センチ上回った。「手の長さを生かしたい。拳1個分届かないボクシング。もらわないで打つ。1ポイントも取られず完璧に勝つ」とより自信を深めていた。小国を「高校時代からチャラくてうっとうしい」と笑い飛ばしたが、井上の海外デビューには「日本人として誇らしい。海外で注目される王者になりたい」。2度目の挑戦で今度こそベルト奪取をステップにするつもりだ。

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王者小国以載、初防衛戦へ絶口調「勝ってるのは顔」

検診後の会見で記者の質問に笑顔で答えるIBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(中央)(撮影・前田充)

 IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)の予備検診が11日、大阪市内で行われ、王者小国以載(29=角海老宝石)と同級3位の挑戦者岩佐亮佑(27=セレス)が受診した。

 変幻自在? な軽妙トークで知られる小国は、相変わらず“絶口調”だった。コンディションを問われて「中畑清さんのような感じです」。意味は当然「絶好調」だが、同氏がプロ野球巨人で活躍し、そのフレーズで一世を風靡(ふうび)したのは70年代終盤から80年代のこと。自分が生まれる前に流行し始めたギャグを使って「弱かったですか? 本当は“一線を越えてません”とか言いたかったけど、そういう質問にならんかったんで」とこぼし、笑いを誘った。

 初防衛戦に「緊張してます」と言うが、表情からは戦いを2日後に控えた切迫感はうかがえない。挑戦者の岩佐と自分の比較で「勝ってるのは、顔ちゃいますか? いや、でも、ああいうのを好きな子もいるし、好みやし…」。試合への抱負にも力みはない。「きれいなボクシングを見せたいですね。塩っけの強い。塩分濃いめの。僕はドロー(防衛)でもええと思ってるんで」と話した。

挑戦者の岩佐(左)が見守る中、予備検診を受けるIBF世界スーパーバンタム級王者の小国(中央)(撮影・前田充)

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岩佐亮佑「拳1個分」王者小国以載よりリーチ上回る

検診後の会見で記者の質問に答える挑戦者の岩佐亮佑(撮影・前田充)

 IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)の予備検診が11日、大阪市内で行われ、王者小国以載(29=角海老宝石)と同級3位の挑戦者岩佐亮佑(27=セレス)が受診した。

 岩佐は小国より身長で0・5センチ下回ったものの、リーチは逆に4・6センチ長いことが判明。「5センチといえば、拳1個分ですか。数字通り(小国の)拳1個届かないボクシングがしたい。もらわないで打つ。1ポイントも取られず、完璧に勝ちたいです」とベルト奪取に向けた意欲を口にした。

 小国にはアマチュア時代に勝っており、3年前まではスパーリングもしていた。気心が知れた間柄。おちゃらけにも見える王者の振る舞いも「あの人らしい。ちょっとうっとうしいぐらいで。高校生の時から、そうですから」とサラリと受け流し、マイペースを守った。

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岩佐亮佑 王座ならフェラーリ「屋根付き駐車場が」

勝利したご褒美にプレゼントされるフェラーリ458スパイダーの画像を見せる岩佐亮佑(撮影・鈴木正人)

 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級3位岩佐亮佑(27=セレス)が6日、千葉市内のジムで練習を公開した。13日に大阪で同級王者小国以載(角海老宝石)に挑戦する。2度目で悲願の王座奪取のご褒美に、スポンサーから約3000万円のフェラーリが約束されている。

 スパーリングは軽めに2回こなすと、会見ではスマホを取り出し、イタリアの白い高級車の画像を見せびらかした。「屋根付き駐車場がいる。維持費は大変だけど、車はモチベーション」。元々車好きで18歳でセルシオに始まり、日本王座獲得時には約350万円で中古ベンツを買った。

 小国は前日に嫌いなピーマン克服に「まずパプリカから」とかぶりついた。こちらは実のあるニンジン作戦だ。「バッチリ仕上がった。ボクシング人生のすべてをかけ、ラストチャンスに勝つ」と、岩佐はベルトとフェラーリを手にすることしか頭にない。

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