上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

IBF世界Sフェザー級王者尾川堅一、6・4英カーディフで初防衛戦 相手は同級3位コルディナ

6・7英カーディフで初防衛戦を控えるIBF世界スーパーフェザー級王者尾川(帝拳ジム提供)

プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が6月4日(日本時間同5日)、英カーディフのモーターポイント・アリーナで同級3位ジョー・コルディナ(30=英国)との初防衛戦に臨むことが4日、発表された。昨年11月、英ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでアジンガ・フジレ(南アフリカ)を下して新王者になって以来、約7カ月ぶりのリング。2戦連続の海外世界戦となる。

所属ジムを通じ、尾川は「やっと発表されました。延期や変更などさまざまなことがありましたが、いつでもできる準備をしてきました。試合まで1カ月となりますが、問題ありません。海外で防衛して日本人の強さを証明してきます。隔離期間もないと聞いているので、みなさまカーディフで待ってます(笑)。ご期待ください!!」と意気込みを示していた。

6月4日に英カーディフで初防衛戦に臨むことが決まったIBF世界スーパーフェザー級王者尾川(帝拳ジム提供)

関連するニュースを読む

IBF王者尾川堅一「待ち遠しい」海外での初防衛戦に意欲 WBC・WBO王座統一戦に刺激

WBC、WBO世界スーパーフェザー級王者となったスティーブンソンの写真に拳を向けるIBF世界同級王者尾川(WOWOW提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が海外での初防衛戦に強い意欲をみせた。

4月30日(日本時間5月1日)に米ラスベガスで開催されたWBC、WBO世界同級王座統一戦のWOWOWライブ配信でゲストを務めた。WBC王者オスカル・バルデス(31=メキシコ)を判定で下したWBO王者シャクール・スティーブンソン(24=米国)が2本のベルトを統一する勇姿を見届けた。

昨年11月にIBF王座を手にした尾川は、この2団体王座統一戦に大きな刺激を受けた。まず初防衛戦の決定を待っており「自分としても正式発表が待ち遠しい。いつでもできる状態をつくっているのが今です」と現状を報告。バルデス-スティーブンソン戦をチェックしたことで「自分自身も、今日見た雰囲気もそうですし、海外で戦いたい。世界王者だから海外で戦えることもあると思う。できれば海外でやって自分自信を、日本人をアピールしたいとずっと思っている」と触発されていた。

英プロモート大手マッチルーム社と契約を結んでおり、海外で初防衛戦が組まれる可能性は高い。尾川は「ずっと(ランキング)1位の選手を倒し続けて、いつかアピールし続けて、この(統一戦の)舞台に立つということですね。まだまだアピールが足りないので、しっかりアピールして統一戦の舞台に立ちたい」と意欲満々だった。

WBC、WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦のゲスト解説を務めたIBF世界同級王者尾川(WOWOW提供)
WBC、WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦のゲスト解説で、WOWOW生配信に登場したIBF世界同級王者尾川(左から2番目=WOWOW提供)

関連するニュースを読む

井上尚弥「八重樫さんと組んでレベルアップを」4年連続5度目MVPで決意

4年連続5度目の年間最優秀選手賞に輝いたWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングの2021年度年間表彰選手は29日に発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が4年連続5度目の最優秀選手賞に選ばれた。白井義男、具志堅用高と並ぶ最多受賞となる。KO賞も2年連続5度目の受賞で2冠に輝いた。殊勲賞はIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(33=帝拳)が初、技能賞はWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が3年連続3度目の受賞となった。

    ◇    ◇    ◇

井上がレジェンドと並んだ。日本人初の世界王者となる白井、世界王座13度の最多防衛記録を持つ具志堅と同じ最多5度目のMVP受賞。「白井さん、具志堅さんに並ぶ、素晴らしい記録。すごくうれしい」と喜びを表現した上で「コロナ禍でのこの受賞は1つのモチベーションになるし、22年も素晴らしい試合をして、賞を取れるように頑張りたい」と声をはずませた。

4年連続MVP受賞も白井、具志堅(ともに5年連続)、渡辺二郎(4年連続)に続き4人目で、最多タイに王手をかけた。12年のプロデビューから9年でのハイペース受賞にも「キャリアはまだまだある。毎年取っていきたいし、自分が目標とする賞。毎年、目指したい」と5年連続6度目受賞に照準を合わせた。

22年はバンタム級での4団体統一、そしてスーパーバンタム級に上げ、世界4階級制覇がターゲットだ。昨年11月から世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(38)のコンディショニング指導を週2回ペースで受け始めた。「まだまだ筋力はつけることができるし、これから先に(階級を)上げていく段階を踏まえて自分からお願いした。今年1年、八重樫さんと組んでさらにレベルアップを感じたいし、自分に期待したい」と決意を口にした。

22年初戦は6月以降を予定。マッチメークする所属ジムの大橋秀行会長(56)は「22年は厳しい戦いが続いていくし、やりがいがある試合が続く。それを乗り越えれば、自然と最多記録につながると思っています」と後押しを約束していた。【藤中栄二】

4年連続5度目の年間最優秀選手賞に輝いた井上尚弥(中央)を祝福する大橋秀行会長(右端)と元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー
昨年11月より元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナ(左)のコンディショニング指導を受けているWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

関連するニュースを読む

井上尚弥4年連続5度目のMVP 白井義男、具志堅用高と並ぶ最多受賞

4年連続5度目の年間最優秀選手賞に輝いた井上尚弥(中央)を祝福する大橋秀行会長(右端)と元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー

ボクシングの21年度年間表彰選手が29日に発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が4年連続5度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。

通算5度目MVP受賞は白井義男、具志堅用高と並ぶ最多タイ記録。4年連続MVPは白井(5年連続)、具志堅(5年連続)、渡辺二郎(4年連続)に続いて4人目となる。またKO賞も2年連続5度目の受賞で2冠に輝いた。

「白井さんと具志堅さんに並ぶ、素晴らしい記録だということで自分自身、すごくうれしい」と喜びを口にした井上は「コロナ禍でこういう賞を受賞するのは1つのモチベーションになりますし、22年も素晴らしい試合をして、また賞を取れるように頑張りたい」と声をはずませた。

平成以降となるとMVPの4年連続、5度目受賞はいずれも最多。12年10月のプロデビューから9年で5回目というハイペースが続く。白井、具志堅の保持する最多の5年連続にも王手をかけた22年となる。井上は「毎年取っていきたい賞。自分が結果を出してしっかり取らなくてはいけない、自分が目標とする賞だと思う。毎年そこを目指していきたい。大橋(秀行)会長から今年は勝負の年だぞと言われているので、そこで勝ち進むことができれば、今年も取ることができると思っている」と自信をみなぎらせ、5年連続6度目受賞に照準を合わせた。

◆21年度年間表彰一覧◆

【男子】

★最優秀選手賞=WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)4年連続5度目

★技能賞=WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)3年連続3度目

★殊勲賞=IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(帝拳)初受賞

★努力・敢闘賞=東洋太平洋スーパーライト級王者麻生興一(三迫)初

★KO賞=WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)2年連続5度目

★新鋭賞=WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者西田凌佑(六島)初受賞

★年間最高試合賞(世界戦)=WBC世界ライトフライ級タイトル戦(21年9月22日、京都市体育館)寺地拳四朗(BMB)-矢吹正道(緑)

★年間最高試合賞(世界戦以外)=ライト級12回戦(21年6月26日、米ラスベガス)ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)-中谷正義(帝拳)

【女子】

★最優秀選手賞=WBA女子世界フライ級王者藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)4年ぶり6度目

★年間最高試合賞=WBA女子世界フライ級タイトル戦(21年7月9日、米ロサンゼルス)藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)-スレム・ウルビナ(メキシコ)

【特別賞】

江畑佳代子(元WBO女子世界ミニマム級王者)、花形冴美(元IBF女子世界アトム級王者)、星野敬太郎(元WBA世界ミニマム級王者)、鈴木太一(元西日本ボクシング協会会長)、登本康夫(元日本ボクシングコミッション審判員)

昨年11月より元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(左)のコンディショニング指導を受けているWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

関連するニュースを読む

MSGで世界奪取の尾川堅一、殊勲賞初受賞「2022年もご期待ください」

尾川堅一(2022年1月3日撮影)

ボクシングの21年度年間表彰選手が29日発表され、IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(33=帝拳)が殊勲賞を初受賞した。

21年11月27日(日本時間28日)、米ニューヨークにあるスポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でアジンガ・フジレ(南アフリカ)との同級王座決定戦に臨み、計3度のダウンを奪って王座を奪取。MSGで日本人初となる世界戦勝利を飾っていた。

所属ジムを通じ、尾川は「IBF世界スーパーフェザー級チャンピオンの尾川堅一です。殊勲賞に選んで頂き、うれしく思います。どんどん海外で戦って、日本人は強い、尾川は強いと証明していきたいと思います。2022年もご期待ください!! K.O」と海外進出に意欲をみせていた。

関連するニュースを読む

ボクシング年間MVP 井上尚弥、井岡一翔、中谷潤人、矢吹正道が候補

井上尚弥(2021年12月14日撮影)

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会は19日、21年の年間表彰ノミネートを選考した。最優秀選手賞(MVP)候補にWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)、同フライ級王者中谷潤人(24=M.T)、WBC世界ライトフライ級王者矢吹正道(29=緑)の4人を選んだ。MVPを含めた各賞は1月28日に発表される予定。各賞のノミネートは次の通り。

    ◇    ◇    ◇

【男子】

★最優秀選手:井上尚弥(大橋)、井岡一翔(志成)、中谷潤人(M.T)、矢吹正道(緑)

★技能賞:井岡一翔(志成)、井上尚弥(大橋)、中谷潤人(M.T)、京口紘人(ワタナベ)

★殊勲賞:尾川堅一(帝拳)、谷口将隆(ワタナベ)、矢吹正道(緑)、井上拓真(大橋)

★努力・敢闘賞:麻生興一(三迫)野中悠樹(渥美)古橋岳也(川崎新田)

★KO賞:井上尚弥(大橋)、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)

★新鋭賞:岩田翔吉(帝拳)、豊嶋亮太(帝拳)、西田凌佑(六島)、平岡アンディ(大橋)

★優秀選手賞:該当なし

★年間最高試合(世界戦):WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ=井上尚弥-マイケル・ダスマリナス(21年6月19日)、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ=井岡一翔-フランシスコ・ロドリゲスJr.(21年9月1日)、WBO世界フライ級タイトルマッチ=中谷潤人-アンヘル・アコスタ(21年9月10日)、WBC世界フライ級タイトルマッチ=寺地拳四朗-矢吹正道(21年9月22日)、IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ=尾川堅一-アジンガ・フジレ(21年11月27日)、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ=井岡一翔-福永亮次(21年12月31日)

★年間最高試合(世界戦以外):日本スーパーバンタム級タイトルマッチ=久我勇作-古橋岳也(21年1月22日)、日本フェザー級タイトルマッチ=佐川遼-丸田陽七太(21年2月11日)、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王座統一戦=清水聡-森武蔵(21年5月21日)、ライト級12回戦=ワシル・ロマチェンコ-中谷正義(21年6月26日)、日本ユース・スーパーフライ級王座決定戦=中垣龍汰朗-花田歩夢(21年7月8日)、日本ユース・スーパーライト級タイトルマッチ=佐々木尽-湯場海樹(21年7月17日)、日本フライ級タイトルマッチ=ユーリ阿久井政悟-桑原拓(21年7月21日)、WBOアジア・パシフィック・ライト級タイトルマッチ=加納陸-栄拓海(21年7月23日)、WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦=井上拓真-和気慎吾(21年11月11日)、52・5キロ契約体重10回戦=田中恒成-石田匠(21年12月11日)

【女子】

★最優秀選手賞:藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)、吉田実代(三迫)

★年間最高試合:IBF女子世界アトム級タイトルマッチ=花形冴美-松田恵里(21年3月18日)、WBO女子世界ライトフライ級タイトルマッチ=天海ツナミ-緒方汐音(21年4月4日)、東洋太平洋女子ミニマム級王座決定戦=千本瑞規-黒木優子(21年6月7日)、WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ=吉田実代-奥田朋子(21年6月29日)、WBA女子世界フライ級タイトルマッチ=藤田奈穂子-スレム・ウルビナ(21年7月9日)

防衛に成功しベルトを掲げ笑顔でガッツポーズする井岡一翔(2021年12月31日撮影)
中谷潤人(20年11月)
寺地拳四朗を破ってWBC世界ライトフライ級王者に輝いた矢吹正道(2021年9月22日撮影)

関連するニュースを読む

尾川堅一 目標「年内無敗」IBF王座奪取後初練習 欧州での防衛戦前向き

ジムワーク開始日に22年の抱負として「年内無敗」を掲げたIBF世界スーパーフェザー級王者尾川

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(33=帝拳)が「年内無敗」の22年目標を掲げ、王座奪取後の初練習に臨んだ。

3日、東京・新宿区の帝拳ジムでジムワークを開始。昨年11月28日、米ニューヨークの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンで同王座奪取後、初めてジムワークをスタートさせ「負けいこと。負けなければ王者でいられる。統一戦になったら統一王者になれるし。その中で良い試合をして。年内無敗ですよ」と口調を強めた。

休養期間中には英プロモート大手マッチルーム社との契約も発表され、さらに海外防衛戦の期待も広がる。同社の拠点が英国ということもあり「米国で試合したので、次は欧州。ボクシング発祥の英国とかいいですよね」と前向きだ。まだ次戦については未定ながらも「週6日、体を動かして試合が決まったら実戦練習していきたい。いつ試合が決まっていいようにコンスタントにやっていきたい」と新王者としての自覚を示していた。

22年に一緒に練習を開始したWBA世界ミドル級スーパー王者村田(左)とIBF世界スーパーフェザー級王者尾川

関連するニュースを読む

IBF新王者の尾川堅一「やっと実感湧いた」新しい世界ベルト届き決意新た

新しいIBFベルトを手に笑顔のIBF世界スーパーフェザー級王者尾川(帝拳ジム提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級新王者尾川堅一(34=帝拳)のもとに21日、新しい世界ベルトが届いた。

11月27日(日本時間28日)、米ニューヨークでアジンガ・フジレ(南アフリカ)との同級王座決定戦を制し、新王者となった際、用意されたベルトがIBFインターナショナル王座のベルトだったため、同団体から後日発送されることになっていた。

所属ジムを通じ、尾川は「こうしてベルトが届いて会長は不在で残念ですがマネジャー、トレーナーの皆さん、先輩や後輩におめでとうと喜んでもらえて、やっと実感が湧いたというか、何とも言えない良い気分です。もちろんここがすべてではなく、スタートだと思っています」と決意を新たにした。

11月29日に米から帰国後、2週間の自主隔離を過ごし、静養を続けている。尾川は「試合を終えて3週間と少しが経ちましたが、割と落ち着いた時間を過ごしています。まだ実感が湧いていないということもあるし、約4年前にも経験しているというか、当時のことを思い出していることもあって、興奮も落ち着いたものになっています」などと現状を明かしていた。

関連するニュースを読む

新王者尾川堅一が英プロモート大手マッチルーム社と契約「ようこそ」社長

IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一との契約を発表した英プロモート大手マッチルーム社のPR画像(マッチルーム社公式SNSより)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(33=帝拳)が英プロモート大手マッチルーム社と契約を結んだと7日(日本時間8日)、同社から発表された。

同社のエディ・ハーン社長は公式ツイッターで「IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一選手、マッチルーム・ボクシングのチームへようこそ」と歓迎コメント。同社長の呼びかけを受け、尾川も公式ツイッターで「ありがとうございます」と反応した。海外で防衛戦に臨む際、同社のプロモートを受けることになる見通し。

尾川は11月27日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でアジンガ・フジレ(南アフリカ)とのIBF世界同級王座決定戦に臨み、計3度のダウンを奪って判定勝ち。新王者となったMSGでの興行はマッチルーム社がプロモートしていた。

関連するニュースを読む

新王者・尾川堅一帰国 初防衛戦22年3月国内凱旋マッチ「1番は統一戦」

帰国便内でCAからIBF世界スーパーフェザー級王座奪取を祝福された新王者尾川(左から4人目=尾川本人提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(33=帝拳)が22年3月に国内で凱旋(がいせん)マッチに臨む見通しとなった。

27日(日本時間28日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)との王座決定戦で3度のダウンを奪って判定勝ちし、29日に帰国した。所属ジムの本田明彦会長(74)に来年3月末、日本で初防衛戦を組む意向を示され、歓迎した。

   ◇   ◇   ◇

スポーツの殿堂MSGで日本人世界戦の初勝利を挙げた尾川は晴れやかな笑顔で到着した。「MSGで勝ち、後輩たちにつなげられた日本人1勝です」と達成感を口にした。本田会長から来年3月末、日本で初防衛戦という見通しが示されると「やっぱり、うれしいです。見たい人はいっぱいいると思う。相手はサウスポーがいい」と歓迎した。

米国での世界王座奪取は日本人7人目。12人目の世界王者となった帝拳ジムでは初IBF王者となったが、世界ベルトなしで帰国した。IBFに用意された新品ベルトが世界ではなく、日本未公認のIBFインターナショナル王座のものだったという。あらためて世界王座ベルトが届けられる予定で、尾川は「自主隔離もあるし、応援してくれる方々へのあいさつ回りはベルトが届いた後で」と予想外の展開に苦笑いを浮かべた。

来年3月に初防衛成功すれば、V2戦は英国になるプランもある。尾川は「いろいろな国で試合がしたい。言われた試合をして、ステップを踏み、1番は統一戦を目指したい。IBF王者は尾川だとアピールしたい」と、早くも世界王者の風格を漂わせていた。【藤中栄二】

IBF側の手違いで世界ベルトを受け取れずに帰国したIBF世界スーパーフェザー級王者尾川

関連するニュースを読む

4年前「辞めようと」尾川堅一、念願の世界王座 気持ちを翻した長男の言葉

尾川堅一(2021年11月撮影)

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日(日本時間28日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン・Huluシアター

IBF世界スーパーフェザー級3位の尾川堅一(33=帝拳)が念願の世界王座を奪取した。同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)から計3度のダウンを奪って3-0の判定勝利を収めた。4年前の17年12月、同じ王座を奪取しながら禁止薬物の陽性反応が出て無効試合となった悔しさを晴らし、世界ベルトを腰に巻き、男泣きして喜んだ。

   ◇   ◇   ◇

切れ味抜群だった。接戦の序盤から5回、尾川が踏み込んだ右フックであごを打ち抜き、ダウンを奪った。「圧力をかけて相手を下がらせた。練習していたクラッシュライトが出た」。鼻血を流し、両目周囲が腫れたフジレに対し、最終12回にも右強打で2度のダウンを追加。「ホッとした気持ちしかありません」。スポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンでの日本人世界戦初勝利、所属ジム初のIBF王座奪取の味は格別だった。

IBFベルトと同じ赤いトランクスのベルト位置には長男豹(ひょう)君、次男亜陸(あり)君、三男皇(おう)君の名を入れた。インタビューでは息子3人に向け「やったよ!」と勝利を報告。17年12月、米ラスベガスでテビン・ファーマー(米国)に判定勝ちしながら身に覚えのない禁止薬物の陽性反応で王座奪取は幻に。「4年前のファーマーとの試合で、子供たちにベルトをね…すみません」と泣いた。「結果で恩返しするとしか言えなかったので、本当にこの結果はうれしい」。

4年前、自宅玄関脇に飾った世界ベルトは王座無効と同時に所属ジムへ返却した。1年間の資格停止期間は貯金を切り崩して生活。「7、8割は辞めようと思った」。その気持ちを翻したのは当時5歳の豹君の言葉だった。「赤いベルトはいらない。黒い(日本王座)ベルトでいい」。悔し涙をぬぐって強い父を見せると誓った。試合前に勝負パンツを届ける母明美さんの激励もあり、折れそうだった心はさらに奮い立った。

同門先輩で海外試合経験豊富な元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛氏を通じてドーピングに詳しい担当医を紹介してもらい、細心の注意を払った。世界ベルトはもう手放すつもりはない。「米国、全世界で試合したい。尾川堅一をアピールしたい」。心身ともに強くなり世界舞台に戻ってきた。【藤中栄二】

◆尾川堅一(おがわ・けんいち)1988年(昭63)2月1日、愛知・豊橋市生まれ。父雅一さんの影響で2歳から日本拳法を始め、愛知・桜丘高で高校3冠。明大時代は主将でインカレ団体優勝。10年に帝拳ジムからプロデビュー。11年に全日本新人王を獲得。15年に日本スーパーフェザー級王座を獲得し5度防衛。家族は梓夫人(34)と息子3人。身長173センチの右ボクサーファイター。

▽WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳) 4年間腐らず頑張ってきたこと、他人に何て言われようと、納得いかなかろうと、踏ん張ってきた尾川を誇りに思う(村田公式インスタグラムより)

関連するニュースを読む

【こんな人】新王者・尾川堅一は家族行事が最優先 夫人と3人の息子たち

尾川堅一(2021年11月撮影)

<こんな人>

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日(日本時間28日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン・Huluシアター

IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が米ニューヨークの大舞台で世界王座を手にした。

   ◇   ◇   ◇

尾川は家族行事が最優先だ。19年12月、WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座挑戦時、偶然のバッティングで右目上をカットしたが、傷が回復する前に恒例の家族写真を撮影した。梓夫人に長男豹君、次男亜陸君、三男皇君に囲まれ、リングではみせない笑みをこぼした。「家族のおかげで(前回の世界戦から)4年間はあっという間に思えた」。

一方、試合が決まると家族と離れ、自費でホテル生活に入る。調整に集中するために15年ごろから1人時間を大切にしている。「(元WBC世界バンタム級王者山中)慎介さんが試合前にホテル生活をしているのを見て自分も取り入れた。スパーリング動画を見たり、練習を振り返ったり。家族に寂しい思いをさせてしまうけれど試合が終われば遊べますし」。最高の土産を持ち、尾川は家族のもとに帰る。【藤中栄二】

関連するニュースを読む

尾川堅一NYで涙の世界王座奪取! “殿堂”MSGで日本人世界戦初勝利

尾川堅一(2021年11月撮影)

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日(日本時間28日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン・Huluシアター

IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が米ニューヨークの大舞台で世界王座を手にした。

同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とIBF世界同級王座決定戦に臨み、計3度のダウンを奪い、3-0の判定勝利を飾った。「スポーツの殿堂」マディソン・スクエア・ガーデンで日本人世界戦初勝利を挙げた。所属ジムに初めてIBF王座をもたらした。

「プレッシャーをかけて相手を下がらせた。手数が少なかったのは反省でした練習していた右、クラッシュライトが出た」と振り返る尾川の右は切れ味抜群だった。5回に踏み込んでの右フックであごを打ち抜き、ダウンを奪った。6回以降も前に続けて9回には右強打でぐらつかせ、最終12回に右で2度のダウンを追加。試合を決定づけた。

17年12月、米ラスベガスでIBF世界同級王座決定戦に臨み、テビン・ファーマー(米国)に判定勝利してベルト奪取したが、その後の禁止薬物の陽性反応が出て無効試合に。1年間の資格停止処分を受け、19年2月にリング復帰し、再起戦していた。再び手にしたIBFベルトを手にすると「やっぱり4年前、ファーマーとの試合で子供たちにベルトを…。すみません」とリング上で涙を流した。最後には米出発前に激励の手紙を届けてきた息子3人の名前を呼び、ベルト奪取を報告した。

再起後もIBF同級王座挑戦者決定戦がフジレ陣営の都合で消滅し、コロナ禍で21年2月に指令を受けた今回のIBF同級王座決定戦も対戦相手や日程変更に見舞われた。数多くの困難を乗り越えての世界王座到達だった。「言われた試合をこなして、どんどん米国、全世界で試合をして日本人が強いところ、尾川堅一をアピールしたいです」。強くなって世界舞台に戻ってきた。

◆尾川堅一(おがわ・けんいち)1988年(昭63)2月1日、愛知・豊橋市生まれ。父雅一さんの影響で2歳から日本拳法を始め、愛知・桜丘高で高校3冠。明大時代は主将でインカレ団体優勝。10年に帝拳ジムからプロデビュー。11年に全日本新人王を獲得。15年に日本スーパーフェザー級王座を獲得し5度防衛。家族は梓夫人(34)と息子3人。身長173センチの右ボクサーファイター。

▽WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳) 4年間腐らず頑張ってきたこと、他人に何て言われようと、納得いかなかろうと、踏ん張ってきた尾川を誇りに思う(村田公式インスタグラムより)

関連するニュースを読む

【大橋秀行】王座奪取の尾川堅一は実質にはKO勝ちと言っていい内容

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日(日本時間28日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン・Huluシアター

IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が、同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)との同級王座決定戦を制し新王者となった。

元WBA、WBC世界ミニマム級王者で大橋ボクシングジム会長の大橋秀行氏(日刊スポーツ評論家)が勝負の分かれ目を解説した。

   ◇   ◇   ◇

1、2回から尾川のプレッシャーは非常に効果的だった。既に鼻血を出したフジレから3、4回に反撃と言える左をもらい、パンチも読まれ始めた。接戦の展開も予想したが、5回に踏み込んでの右フックで一気にペースをつかんだ。サウスポー相手に1番効くという「いきなり踏み込み」が見事に決まった。これが勝負を決める一撃だったと言っていいだろう。

ダウンを奪った後から尾川の手数が減り、一気に攻められなかったのは、フジレのカウンターがやっかいだったためだ。左アッパーでボディーや顔面に狙われていた。しかし最終12回に入る前、(田中繊大)トレーナーから「逃げて終わったら世界王者になってもバカにされちゃうぞ」というゲキが飛んだ。そのセコンドの言葉に反応できた尾川の能力の高さを感じた。

4年前の世界戦が無効試合になった後も困難が続き、コロナ禍にも見舞われた。この王座決定戦も延期があり、尾川の気持ちを考えれば慎重に攻めたい気持ちも察していたが、12回に2度のダウンを取った。しかも警戒していた、あのフジレのカウンターアッパーに合わせた右ストレートでダウンを奪取した。実質にはKO勝ちと言っていい内容。そしてセコンド陣の仕事も輝いていた試合だった。

あの米ニューヨークの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンで初めて日本人世界王者が生まれるという快挙を喜びたい。他格闘技ではあまり見ることができない瞬間だと思っている。

◆尾川堅一(おがわ・けんいち)1988年(昭63)2月1日、愛知・豊橋市生まれ。父雅一さんの影響で2歳から日本拳法を始め、愛知・桜丘高で高校3冠。明大時代は主将でインカレ団体優勝。10年に帝拳ジムからプロデビュー。11年に全日本新人王を獲得。15年に日本スーパーフェザー級王座を獲得し5度防衛。家族は梓夫人(34)と息子3人。身長173センチの右ボクサーファイター。

関連するニュースを読む

尾川堅一「試合が本当に楽しみ」待望の28日世界戦へ計量クリア

IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦の前日計量をパスし、同級2位フジレ(左端)とにらみ合う同級3位尾川(右端)(帝拳ジム提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳ジム)が大舞台の世界戦に向け、計量をクリアした。27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とIBF世界同級王座決定戦を控え、26日(同27日)にはMSG内のHuluシアター入り口で前日計量に臨んだ。129・6ポンド(約58・7キロ)でパスしたフジレに対し、130ポンド(約58・6キロ)でクリアした。

フジレと約17秒間におよぶ最後のフェースオフ(にらみ合い)を展開した尾川は最後に握手を交わして健闘を誓い合った。「無事に計量が終わりました。今回は(21日から)ニューヨークに入っても常に状態が良いと言ってきましたが、体の疲労感も無く、最後まで調子良かったです」と帝拳ジムを通じて好調ぶりを示した。

またIBFルールで試合当日8時には、10ポンド(約4・53キロ)増が上限の当日計量も残っているが「あとはこれから食べて飲んで、どれだけ身体が吸収、回復してくれるかというところです。今は食事も楽しみですが、明日の試合も本当に楽しみです」と気合十分。禁止薬物の陽性反応が出てテビン・ファーマー(米国)とのIBF世界同級王座決定戦勝利が無効試合となった17年12月から約4年。待望の世界挑戦に向けて準備は整った。

フェースオフ後、フジレ(左端)と握手を交わした尾川(右端)(帝拳ジム提供)

関連するニュースを読む

尾川堅一が最終調整、計量前日に1時間練習&散歩「良い状態キープしたい」

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が計量前日に1時間の練習と散歩で最終調整した。

27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とのIBF世界同王座決定戦に向け、25日(同26日)はスポーツジムで練習を消化した後、セントラル・パークまで調整を兼ねて散歩したという。

所属ジム公式サイトを通じ、尾川は「これまでの試合2日までにこれだけ動けなかったと思いますが、普通に歩けたしコンディションが良い証拠ですね。試合までこの良い状態をキープしたい」と意気込んだ。

25日の現地はコロナ禍で規模縮小開催となっていた感謝祭(サンクスギビングデー)が2年ぶりに例年通りの規模で開催。朝から始まったパレードの盛り上がりに驚いたという。尾川は「パレードの行進は部屋から少しだけ見ることができました。ものすごい数の人でみんな叫んで大声を出したとても楽しそうでしたが、日本だと大声を出したら良くないという話もあがりそうですね(笑)」と気持ちにも余裕がある様子。

さらに「1年に1度しかないパレードと自分の試合がかぶるというタイミングも奇跡みたいな感じがして、参加はしませんでしたが不思議な感じです」とプラス思考でとられた。またセントラル・パークまでの散歩中にはトランプ・タワーなどもチェックしたという。26日(同27日)には現地で前日計量が予定されている。

関連するニュースを読む

統一戦に臨む井岡一翔「人生で最も強い相手」V9中のアンカハス警戒

WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見でアンカハス選手の写真パネルを手にするWBO世界スーパーフライ級王者井岡(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)と王座統一戦を行うと25日、所属ジムが発表した。12年にミニマム級で日本人初の2団体統一王者となって以来のチャンスで、2階級での王座統一となれば国内初。4団体統一への青写真も描く井岡が、10度目防衛戦となる強敵を相手に、大みそかに、年内の日本人世界戦ラッシュの大トリを務める。

意欲に満ちあふれていた。今年9月の3度目の防衛成功後、井岡自ら常に口にし続けてきた王座統一戦が実現した。「大みそかに、追い求めてきた統一戦ができるのがうれしい」。12年6月に八重樫東に勝ち、日本人初のWBA、WBC世界ミニマム級王者となって以来2度目の統一戦。2階級での王座統一となれば、日本人初の偉業となる。

「考えれば考えるほど、すごいこと。そういう試合ができるチャンスは数多くないし、感謝して戦いたい。統一戦はいろんな価値、評価がある。違った景色を見たような、別格のような感覚がある」

5年間で9度の防衛というIBF王者に対し、井岡は「めちゃくちゃ強い。いざ決まって映像を見ると、こんなに強いんだと。この階級で長年、王者だったことが分かる。(ボクシング)人生で最も強い相手になる」と気を引き締めた。区切りの自身10度目の大みそか世界戦がビッグマッチとなった。「KOしたいとか、良いパフォーマンスを見せたいとかはない。勝ちたい」と勝利最優先で臨む。

同級ではエストラーダ(メキシコ)がWBAとWBC王座を保持。アンカハスを撃破すれば、4団体統一戦も現実味を帯びる。「大みそかに勝てばエストラーダ選手にオファーしたい。(4団体統一が)ぐっと現実味が増すのでは」と口にした。井上尚弥、村田諒太の世界戦など日本ボクシング界が盛り上がる年末。「周りのことは意識していない。自分が勝つことで精いっぱい」という井岡が必勝態勢で大トリを務める。【藤中栄二】

◆年内の日本人世界戦 IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳)が27日(日本時間28日)、米ニューヨークで臨む王座決定戦を皮切りに、年内は世界戦ラッシュ。12月14日、東京・両国国技館で、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)が防衛戦、セミではWBO世界ミニマム級1位谷口将隆(ワタナベ)が同級王者メンデス(プエルトリコ)に挑戦する。同29日は、さいたまスーパーアリーナでWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳)がIBF王者ゴロフキン(カザフスタン)と王座統一戦、セミでWBO世界フライ級王者中谷潤人(M.T)がV2戦に臨む。同31日、井岡が大トリで王座統一戦を迎える。

WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見を行うWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(撮影・中島郁夫)
WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見で流れたアンカハスのビデオメッセージ(撮影・中島郁夫)

関連するニュースを読む

井岡一翔、国内初2階級で2団体王座統一へ 12・31アンカハスと統一戦

WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見を行うWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が12月31日、東京・大田区総合体育館でIBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との2団体王座統一戦に臨むことが25日、発表された。

井岡にとってWBC世界ミニマム級王者だった12年6月、当時のWBA世界同級王者八重樫東と臨んで以来2度目の統一戦。2階級で2団体統一となれば国内初となる。

同日には東京・赤坂で記者会見した井岡は「(2階級で2団体統一のチャンスは)考えれば考えるほどすごいことだなと思います。そういう試合ができるチャンスは数多くない。そういうチャンスを感謝して戦いたいと思います。統一戦はいろんな価値だったり、評価だったりがある。違った景色を見たような感覚がありますね。別格なものがあると思います」と気持ちを引き締めた。

今年9月、指名試合となったフランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)を下して以来、約4カ月ぶりの4度目防衛戦となる。「自分がずっと望んでいた統一戦。大みそかに追い求めてきた統一戦ができるのがうれしく思います」と笑顔もみせた井岡は「彼はこの階級で防衛して強さを証明している。その選手とできること、アンカハス選手とできなければ統一戦は無理だと思っていた。実現できたのはびっくりしたし、『来たな』という気持ち」と気合を入れ直した。

井岡との王座統一戦が10度目の防衛戦となるアンカハスは過去には帝里木下、船井龍一と日本ジム所属選手を下してきたV9王者。区切りの10度目の大みそか世界戦に対抗王者を迎える井岡は「めちゃくちゃ強い。いざ決まって映像をみるとこんなに強いんだと。この階級で長年王者だったことが分かる。(ボクシング)人生でもっとも強い相手になる」と警戒した。

現在の世界スーパーフライ級戦線は、ファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)がWBA、WBC王座を保持。井岡がアンカハスを下し、WBO、IBF王者になれば、2王者が2本ずつのベルトをまとめることになる。井岡は「大みそかに僕が勝ってIBFも取ると2人の選手が2つのベルトを持つことになる。それでエストラーダ選手にオファーしたいと思う。(4団体統一が)ぐっと現実味が増すのではないかと思う」との青写真も描いていた。

◆年内の日本人世界戦 IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳)が27日(日本時間28日)、米ニューヨークで臨む王座決定戦を皮切りに、年内は世界戦ラッシュ。12月14日、東京・両国国技館で、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)が防衛戦、セミではWBO世界ミニマム級1位谷口将隆(ワタナベ)が同級王者メンデス(プエルトリコ)に挑戦する。同29日は、さいたまスーパーアリーナでWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳)がIBF王者ゴロフキン(カザフスタン)と王座統一戦、セミでWBO世界フライ級王者中谷潤人(M.T)がV2戦に臨む。同31日、井岡が大トリで王座統一戦を迎える。

WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見でアンカハス選手の写真パネルを手にするWBO世界スーパーフライ級王者井岡(撮影・中島郁夫)
WBO・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の会見でベルトを掲げるWBO世界スーパーフライ級王者井岡(撮影・中島郁夫)

関連するニュースを読む

尾川堅一「元気ないように感じた」IBF王座戦争うフジレとにらみ合い

27日のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で拳を交えるフジレ(左)とにらみ合う尾川(帝拳ジム提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)がIBF世界同級王座決定戦を争う同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とのフェースオフ(にらみ合い)を展開した。27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で同王座を懸けて拳を交えるフジレとともに24日(同25日)には同地でそろって会見に臨んだ。

興行を主催する英プロモート大手マッチルーム社のエディ・ハーン社長の持つIBFベルトを挟み、堂々とした顔つきでフジレと目を合わせた。既に前日の公開練習で顔を合わせている相手だが、尾川は「特にどうということはありませんが、時差ぼけでもあるんですかね、少し元気がないように感じました」との印象を口にした。

会見ではハーン氏から同級のWBC王者オスカル・バルデス(メキシコ)やWBO王者シャクール・スティーブンソン(米国)ら王座獲得後の王座統一戦について問われた。尾川は気持ちを引き締めながら「まずはタイトルを取ってからです。このタイトルっていうのは僕にとっても、応援してくれる全ての人たちにとっても重要なので、まず取ってから統一戦に進みたいです」とキッパリ。

フジレ戦に集中している姿勢を示した尾川は、南アフリカ-日本による世界戦がスポーツの殿堂と言われるMSGで開催されることについても問われた。「日本に対して、というのはあまり意識していなくて、こうして試合を組んでくれたことに感謝していますし、自分自身が興奮しているというところです」と気持ちの高揚感を口にした。

さらに同日は昼から、宿泊ホテルからほど近いチャーチ・ストリート・ジムで約1時間半の練習を消化。尾川は「昼の練習は今日も良い感じで動けました、だいたい1時間半くらい、動き自体も良かったと思います」と自ら及第点。現地入り後、初めて公式計量用の体重計に乗ったとし「減量も予定通りです」との順調な調整ぶりをうかがわせた。

今回の会見は試合会場となるMSGのHuluシアターの入り口で行われた。尾川は「会場の中に入れば気持ちももっと盛り上がるんでしょうね。日本人としてこの会場で日本人(世界戦)初勝利を挙げて、これからの後輩につなげたいという気持ちもあったのですけど、うまく言えませんでした、やっぱり英語はしゃべれた方がいいですね」と苦笑いしていた。

27日のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に向け、公式会見に臨む尾川(右端)と対戦相手のフジレ(左端)(帝拳ジム提供)

関連するニュースを読む

尾川堅一 28日世界戦へアリやタイソンも練習の名門ジムでトレーニング

名門グリーソンズ・ジムでジムワークに臨んだIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳ジム提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が名門ジムで練習を消化した。

27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とのIBF世界同級王座決定戦を控え、23日(同24日)にはブルックリンにあるグリーソンズ・ジムでトレーニングを積んだ。過去にヘビー級のレジェンドとなるムハマド・アリやマイク・タイソンらも汗を流したという名門ジムで約1時間半、汗を流した。また午前、ザ・ニューヨーカーホテルで試合中継を担当するDAZNのインタビューも受けた。

所属ジムを通じ、尾川は「ブルックリンのグリーソンズ・ジムで練習しましたが、伝統のあるジムで練習することが出来てとても光栄です。広く趣のある、とても良い感じのジムでした。汗も昨日と同様しっかりとかくことが出来、コンディションを整えながら練習することが出来ました」と感激した様子。

また同夕方に開催された公開練習で、フジレと初対面し「とても良い感じの印象を持ちましたが、印象としては顔は小さくスラッとしていたものの、身長は自分よりも少し小さい感じでした。こうやって対戦相手と対面するとテンションも上がるし、イメージも膨らみます。フジレ選手の動きをざっと見た限りでは持っていたイメージとさほど変わらない感想です。練習と実際の試合では動きがどう違うのか分かりませんがイヤな印象は持ちませんでした」と率直な感想を明かした。

また現地入り後の減量も順調でスムーズに進んでいるとし「思ってたよりも体重が落ちたので夜もしっかり食べることが出来ました、良かったです。今日も1日、絶好調でした」と報告していた。

DAZNのインタビューに応じたIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(右端)(帝拳ジム提供)

関連するニュースを読む