上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

友風1年4カ月ぶり出場へ 大けが克服「奇跡」親方

友風(2019年9月16日撮影)

大相撲の幕内経験者で7場所連続休場中の友風(26=尾車)が春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)出場に向けて調整していることが7日、分かった。電話取材に応じた師匠の尾車親方(元大関琴風)が明かした。

友風は西前頭3枚目だった19年九州場所で右膝関節脱臼により3日目から途中休場し、今年1月の初場所で番付は西三段目95枚目まで降下。春場所では序二段から再出発する見通しとなる。

昨年はトレーニング施設が整っている地元の神奈川を拠点にリハビリを重ね、母校、向の岡工高ではまわしを締めて四股やすり足などの稽古を再開していた。師匠によると初場所後は東京・江東区の部屋に戻って連日、稽古場におりているという。ぶつかり稽古で十両矢後に胸を出したり、三段目力士と相撲を取る段階まで回復。尾車親方は「(けがをする前と比べて)そこまで痩せていない。しっかり鍛えてきたんじゃないか」と話した。

春場所に出場すれば1年4カ月ぶりの本場所となる。師匠は「(復帰は)奇跡ですよね。いい苦労をしてきたんじゃないか」と、大けがを乗り越えつつある弟子に期待を寄せた。

19年11月、琴勇輝に押し出され土俵下で動けない友風

関連するニュースを読む

序二段の野上が全勝「うれしい」2場所連続の各段V

序二段優勝決定戦で龍司(左)を押し出しで破った野上(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

序二段の野上(のがみ、30=尾車)が龍司との決定戦を制し7戦全勝。序ノ口だった昨年11月場所に続く、2場所連続の各段優勝を果たした。

一時は幕下まで番付を上げるも、19年秋場所で右膝の前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷の大けがを負った。5場所連続で全休するも、復帰2場所目も結果を出した。「うれしいです。それだけです。関取になるための自信にしたい」と話した。

◆東15枚目 本名・野上怜。青森県五所川原市出身。09年初場所初土俵。176センチ、160キロ。右四つ、寄り。

序二段優勝を決めた野上(撮影・小沢裕)
序二段優勝の野上(代表撮影)

関連するニュースを読む

試練の初場所、途中での無観客開催や中止も視野に

両国国技館の外観(2020年5月4日撮影)

異常事態の中で10日初日の大相撲初場所(東京・両国国技館)を迎える。日本相撲協会は9日、協会員878人を対象に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果を発表。

九重部屋の西前頭13枚目千代翔馬(29)、西十両5枚目千代鳳(28)、幕下以下の力士2人、友綱部屋の幕下以下の力士1人の計5人の感染が判明した。協会は直近で力士らの感染が判明した宮城野部屋、荒汐部屋、湊部屋を含む計5部屋に所属する親方や力士らの初場所全休を決定。新型コロナの影響で、関取15人を含む力士65人が休場となった。

    ◇   ◇   ◇

新型コロナの大波に、角界ものみ込まれた。政府からの緊急事態宣言を受けた7日に急きょ、実施が決定した大規模PCR検査で5人の感染が判明。現段階で全員無症状だというが、初場所に及ぼした影響は計り知れなかった。年末から年明けにかけて荒汐部屋で力士ら計12人の集団感染が判明し、4日には幕内格行司の木村元基、5日には横綱白鵬が感染。その後、木村元基と白鵬が所属する部屋の力士らにPCR検査を実施するも全員陰性だった。

しかし、協会は「濃厚接触の可能性がある」として、陽性者が出た5部屋に所属する親方や力士らの初場所全休を決定した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「各部屋の接触は見られなかった。部屋だけで抑えられたのが良かった。見切り発車をして開催していたら、感染者が場所中に出てクラスターが発生しかねない状況だった。(検査は)いい判断だった」と検査結果を振り返った。

腰痛で休場する横綱鶴竜を含め、初日から16人の関取が休場するのは戦後最多の異常事態。それでも協会は有観客での初場所開催に踏み切った。しかし、協会内では中止も視野に入れていたという。尾車事業部長(元大関琴風)によると、8日に行われた臨時理事会で中止を含めた判断を八角理事長(元横綱北勝海)に委ねていたという。同事業部長は「もっと(感染が)広がっていたら開催中止というのもあり得たと思う」と明かした。

10日からの15日間で、協会員の中から新たに感染者が判明する可能性は十分にある。尾車事業部長は「もちろん理事長の頭の中ではあると思う」と、場所途中での無観客や中止も視野に入れている。しかし、判断基準は設けずに感染状況を注視しながら、専門医の意見を参考に判断する。

新型コロナの影響で65人の力士が休場することになった。土俵上の寂しさは否めない。尾車事業部長は「幸いにも3大関、幕内の上位がみんな元気で出場できる。休んでいる力士の分もどうかいい相撲を見せてもらいたい」と切に願った。試練の初場所が、いよいよ幕を開ける。【佐々木隆史】

関連するニュースを読む

初場所中止の可能性あった「理事会で了承得ていた」

尾車事業部長(20年1月撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は9日、報道陣の電話取材に応じ、10日に初日を迎える初場所(東京・両国国技館)について中止の可能性があったことを明かした。

協会員約900人を対象に実施したPCR検査の結果がこの日に判明し、前頭の千代翔馬、十両千代鳳ら計5人の感染が判明。尾車事業部長は「昨日の理事会で(検査)結果は明日になるので開催の中止も含めて理事長に任せてもいいですか、ということで理事会では了承を得ていた。もっと(感染が)広がっていたら開催中止というのもありえたと思う」と話した。

一方で、3月に大阪で開催を予定している春場所については「理事会では3月は大阪で開催すると決定している」と話すものの、「コロナの状況によるのが大前提。大阪も(緊急事態宣言が)出る。遅くとも場所後の理事会。ここまでが僕自身のリミットだと思っている」。私見ながら、今月中にも春場所開催の方針を固めるつもりだという。

関連するニュースを読む

力士会が合同稽古の時期見直し要求、より本場所前に

両国国技館の大広間で行われた力士会の様子

大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が24日、東京・両国国技館で行われた力士会後に、報道陣の電話取材に応じた。力士会には、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)も出席。尾車事業部長からは、コロナ禍で奮闘し続けた関取衆に対して、ねぎらいの言葉を掛けられたという。

鶴竜は「みんな非常に肩身が狭い中で生活してきたけど、相撲協会が厳しい対応をしたのはみんなのため。やっぱり健康が大事。コロナで亡くなった人もいる。そういうのが起こらないようにしないといけない」と話した。

力士会から協会に対しては、合同稽古の時期の見直しを要望したという。9月の秋場所後から始まった合同稽古は、両国国技館の相撲教習所で参加希望力士らで行われている。11月場所後も行われたが、期間はともに翌場所の番付発表の前日までの約1週間。番付発表後から本格的な稽古を再開させる力士が多く「本場所初日の1週間前ぐらいに合同稽古ができないか」と提案したという。

尾車事業部長が退席後には、集まった関取衆に対して合同稽古への参加を呼び掛けた。全日程に参加はしなかったが、鶴竜は23日まで行われた合同稽古に参加。「(参加)人数が少なかった。稽古するのが仕事。もちろんケガだったりの事情はあるけど、みんなにも参加してもらいたい。できる範囲でやってもらいたい」と話した。

関連するニュースを読む

初場所初日と2日目、チケット販売数5000枚に

両国国技館の外観(2020年5月4日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が24日、初場所初日と2日目のチケット販売数を5300枚から5000枚に減らしたことを明かした。

23日に政府が、来年1月11日までの大規模イベントでの入場を原則5000人に制限すると発表。尾車事業部長は「まだ完売していないので、この時点で5000枚を超えないように止めた」と説明。同12日の3日目以降の販売枚数については「政府の意向を見ながら決めていく」と話した。

また、来年3月に大阪開催予定の春場所について話し合う臨時理事会を、初場所前に開催する方針を示した。

関連するニュースを読む

翠富士が新入幕、明瀬山28場所ぶり再入幕/新番付

翠富士

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

新入幕として翠富士(みどりふじ、24=伊勢ケ浜)が西前頭14枚目に名を連ねた。東十両2枚目だった先場所、10勝5敗で十両優勝の成績を収めた。伊勢ケ浜部屋からは昨年春場所の照強以来の新入幕で、静岡県出身では10年春場所の磋牙司以来、戦後5人目の幕内力士誕生。近大からは昨年夏場所の志摩ノ海以来、11人目の新入幕を果たした。再入幕は、史上4位のスロー復帰となる明瀬山(35=木瀬)が28場所ぶりに返り入幕を果たした。

既に発表されている十両昇進は、ともに新十両の納谷改め王鵬(20=大嶽)が西11枚目、白石改め東白龍(24=玉ノ井)が西14枚目の番付に名を連ねた。

昭和の大横綱大鵬の孫にあたる王鵬は、現師匠が部屋を継承後としては13年名古屋場所の大砂嵐以来、2人目の関取誕生。父は元関脇貴闘力で、新たな親子関取は昨年名古屋場所の琴ノ若親子以来、史上11組目となった。

東白龍は、玉ノ井部屋からは、現師匠が部屋を継承後としては富士東、東龍に続く3人目の関取誕生。東洋大からは18年夏場所の若隆景以来11人目の新十両で、三段目付け出しからの新十両は小柳(現豊山)、朝乃山、若隆景、木崎海に続き5人目となった。なお王鵬、東白龍ともに東京都出身で、東京都からは17年名古屋場所の翔猿以来、戦後49、50人目の関取輩出となった。

また再十両は、矢後(26=尾車)が4場所ぶり、竜虎(22=尾上)が8場所ぶりの関取復帰を決めた。竜虎は先場所、西幕下15枚目で7戦全勝。幕下力士の十両昇進の対象者が15枚目以内となった77年名古屋場所以降、西幕下15枚目で7戦全勝し翌場所、十両昇進を決めたのは90年秋場所の時津洋以来、史上2人目となった。

来年1月の初場所は、8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

関連するニュースを読む

大鵬の孫納谷が十両昇進、王鵬へ改名 番付編成会議

リモートでの新十両会見に臨む納谷改め王鵬

昭和の大横綱の孫が、関取の座をつかんだ。日本相撲協会は25日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表。祖父が第48代横綱大鵬で、幕尻優勝も果たした元関脇貴闘力の3男の納谷(20=大嶽、本名・納谷幸之介)が新十両昇進を果たした。王鵬(おうほう)への改名も発表された。

納谷改め王鵬は埼玉栄高3年冬の18年初場所で初土俵。初めて番付にしこ名が載った翌春場所で序ノ口優勝を果たし、順調に出世。幕下上位で足踏みが続いたが、11月場所は西幕下1枚目で6勝1敗の成績を収め、新十両昇進を果たした。

白石改め東白龍(とうはくりゅう、24=玉ノ井、本名・白石雅仁)も新十両昇進を決めた。東洋大を卒業し19年夏場所、三段目最下位格付け出しで初土俵。11月場所は西幕下2枚目で4勝3敗と、番付運も手伝っての新昇進となった。

残る2人は再十両。11月場所は東幕下2枚目で4勝3敗の矢後(やご、26=尾車)は、今年の春場所以来、4場所ぶりの十両復帰。西幕下15枚目で7戦全勝を果たした竜虎(りゅうこう、22=尾上)は新十両昇進を果たした昨年名古屋場所以来、8場所ぶりの十両復帰を決めた。

リモートでの新十両会見に臨み、笑顔を見せる納谷改め王鵬(日本相撲協会提供)
リモートでの新十両会見に臨む納谷改め王鵬(右)と師匠の大嶽親方(日本相撲協会提供)

関連するニュースを読む

野上が7戦全勝で序ノ口優勝「純粋にうれしい」

有川(手前)を押し出しで破る野上(撮影・河田真司)

<大相撲11月場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

東序ノ口29枚目の野上(30=尾車)が、西序ノ口6枚目有川(32=松ケ根)を破り、7戦全勝で序ノ口優勝を果たした。

立ち合いで左を差し、右のおっつけを効かせながら一気に土俵外へ運んだ。09年初場所で初土俵を踏んで以来、優勝は初めての経験。「本当に緊張したけど、落ち着いて取れてよかった。純粋にうれしいです」と声を弾ませた。

自己最高位は昨年秋場所の東幕下8枚目。3場所連続で勝ち越して臨んだ同場所で、右膝の前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷の大けがを負った。リハビリに時間を要し、昨年九州場所から5場所連続で休場。序ノ口まで番付を落とし、復帰明けとなった今場所は「最初の一番で『ここから始まったのかな』とすごく感慨深かった」と初心を思い出したという。右膝の具合については「まだ100%治ってはいないけど、かなり調子はいい」と実力を発揮して優勝を果たした。

30歳を迎えた今年に、まさかの振り出しとなったが「昔はもうダメかなと思ったけど、中村親方や押尾川親方が年齢じゃないと見せてくれた。少しでもマネできたらいいと思う」と、30代後半まで現役を続けた部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)と押尾川親方(元関脇豪風)の姿に刺激を受けたという。ゆえに、今後の目標は「関取になりたいという思いでやっている」と年齢を言い訳にせず土俵に上がる。

序ノ口優勝の野上(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

大鵬の孫・納谷が2連勝「勝負できれば負けない」

納谷は矢後(左)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、西幕下筆頭納谷(20=大嶽)が、東幕下2枚目矢後(26=尾車)を押し倒しで下して、初日から2連勝した。

まわしを取りにくる相手に対して、しつこく腕を伸ばして距離を取った。たまらず相手が引いたタイミングで、腕を出しながら前に出て押し倒した。「捕まったら絶対に勝てないと思っていた。引いてくるのを待っていて、引いた時に前に出られたのでよかった」と振り返った。

一番相撲の大翔鵬に続き、二番連続で幕内経験者を破った。新十両を目指す納谷にとっては、大きく波に乗るチャンス。「2人とも相撲を取りに来てくれる相手。当たりやすいし、勝負できれば負けないという感じ」と手応えをつかんでいる。今場所から1日あたりの観客数が、これまでの倍の5000人になったこともあり「初日の時に多いなと思った。人がいた方が燃える」と、観客の声援も味方に関取の座へ突き進む。

矢後(右)の攻めに耐える納谷(撮影・河田真司)
納谷は矢後(左)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

尾車事業部長、両横綱に「進退懸けて出てこないと」

尾車事業部長(20年1月撮影)

大相撲11月場所(東京・両国国技館)初日を翌日に迎えた7日、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が電話取材に応じた。

1年納めの場所開催に向けて「相撲界だけではなく世界中が(新型コロナウイルスに)振り回された。何とか5月場所以降、お客さんを入れて開催できることに感謝しないといけない」と話した。

11月場所から2500人に制限していた1日の観客数が5000人に増える。増員にあたって、これまで1人で使用していた4人升席に2人で使用できるようにすると大きな反響があったという。「相撲は1人ではなくて、お連れの方と楽しむものなのかなと。升席が2人になって売り上げが好調」と話した。

そんな1年納めの場所だが、白鵬と鶴竜の2横綱が休場。尾車事業部長は「3大関が優勝争いをすれば土俵が締まる。3人がライバル心を持てばいい展開になる」と新大関の正代を筆頭に、貴景勝と朝乃山の3大関の活躍に期待した。一方、横綱に対しては「進退を懸けて出てこないとダメじゃないですかね。それぐらいの気持ちを持って出てくるんじゃないですかね」と厳しい言葉で再起を期待した。

2横綱が休場も、3大関をはじめ、三役復帰を果たした小結照ノ富士や高安、幕内上位に番付を上げた若手の霧馬山や若隆景、琴勝峰がいるなど、役者はそろった。尾車事業部長は「新旧入り乱れの場所を楽しんでたいただければと思います。見応えのある優勝争いや内容のある相撲を見せたい。15日間見守っていただければと思います」と話した。

関連するニュースを読む

尾車事業部長、出稽古を条件付きで解禁の可能性示唆

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は12日、報道陣の電話取材に応じて、現在禁止となっている出稽古について条件付きで解禁する可能性があることを明かした。尾車事業部長は「場所後の休養期間を終えた後に出稽古をやっていけるんじゃないか」などと説明した。

秋場所前に力士会から、出稽古解禁の要望があった。それに対して「コロナ禍の中では番付発表からの2週間の行動が一番大切。(感染した場合)2週間というのが1つの隔離期間。(感染者が出た場合)出稽古に行った部屋も(隔離)ということになる。だから番付発表前に出稽古を解禁できるように考えています」と説明した。

番付発表は原則、本場所初日の13日前に行われる。番付発表後に出稽古を行い新型コロナウイルス感染が判明して2週間隔離となってしまうと、本場所初日に間に合わない計算となる。そのため、本場所終了後から次の場所の番付発表までの間に出稽古を解禁できるよう、新型コロナウイルスの専門家らと話し合いを行って調整するという。

関連するニュースを読む

中村親方「復帰の思い伝わる」大けがの友風から動画

中村親方(元嘉風)

大相撲の中村親方(元関脇嘉風)が1日、昨年九州場所で右ひざに大けがを負った弟子の友風の現状を語った。

都内で行われたアスリートのセカンドキャリアなどをサポートする団体「一般社団法人 APOLLO PROJECT」設立の記者会見にリモート参加。会見後の囲み取材で、報道陣から友風の現状について聞かれると「本人は辞める気はさらさらない。復帰に向けて鍛錬を重ねています」と明かした。

友風は西前頭3枚目だった昨年九州場所で、右膝関節脱臼により途中休場。今年の初場所、春場所、7月場所と3場所連続で全休中だ。そんな友風からリハビリやトレーニングの動画が送られてくるといい「頑張っていると言うと申し訳ないぐらいコツコツとやっている。回復もゆっくりで歯がゆい思いはあると思う。ただ『絶対に復帰する』という思いが動画を見て伝わってくる」と話した。

中村親方は友風の現在について、「本当は尾車部屋でやるのが望ましいけど」と前置きした上で、リハビリやトレーニング設備が整っている地元・神奈川に戻っていることを明かした。また、母校・向の岡工高でまわしを締めて稽古していることも明かした。「四股、すり足、本当に軽めだけどぶつかりもやっている」といい、弟子の復活に期待した。

関連するニュースを読む

元関脇嘉風の中村親方、現役時のトレーニング悔やむ

元関脇嘉風の中村親方(2019年9月16日撮影)

大相撲の中村親方(元関脇嘉風)が1日、都内で行われた、「一般社団法人 APOLLO PROJECT」設立の記者会見にリモート参加した。同団体はサッカーのC大阪で活躍した山内貴雄氏が代表理事を、元ラグビー日本代表の広瀬俊朗氏らの元アスリートらが理事を務め、アスリートのセカンドキャリアなどをサポートする団体。中村親方は、同氏らが熱弁した自身の現役時代の体験や引退後の活動、おのおのが考えるアスリートの価値などについて耳を傾けた。

中村親方は昨年秋場所に現役を引退し、現在は尾車部屋で後進の指導に当たっている。会見中に「決断力」について問われた同親方は「部屋の若い衆は親方の指示に従って稽古をする。ただ関取になると、私の部屋(尾車部屋)では(師匠の尾車親方から)『番付が上がるも下がるも自己責任』と言われてほとんどを任せられた」と現役時には高い自己決定力が必要だったことを明かした。

そんな中で「30歳を過ぎてから、33、34、35歳の時は若い時のように毎日相撲を取る稽古は行わずにトレーニングばっかりやっていた。トレーニングをやっていれば体は動くと勝手に仮説を立てていた」と悔やんだ。一方で「たくさん稽古をして成績を残すということに疑問を抱いていた。晩年は若い衆と同じ稽古量はできないなと思っていた。実際に自分が若い時の100分の1ぐらいの量だったけど質は高めました」と現役時代の経験や考え方を明かした。

中村親方は、同団体が来年1月から展開する「アスリート向け教育事業(A-MAP)」に1期生として参加し、人材育成講義を受講するという。同親方は「楽しみがたくさんある。1期生としてしっかり学んで、自分のいい所を発見して次につなげていきたい」と語った。また「角界は辞めた後の次が厳しい。残れる人は少しだけ。指導者として何とかしたい。若い衆もだけど、関取衆もこの世界に残れる保証はない。そんな人に自分でよければアドバイスできればなと思う」と講義で学んだことを、後輩に伝えていく。

関連するニュースを読む

173センチ小柄な竹岡が序二段V「イメージ通り」

序二段優勝の竹岡(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇13日目◇31日◇東京・両国国技館

尾車部屋の成長株、東序二段84枚目竹岡(18)が7戦全勝で序二段優勝を飾った。西序二段75枚目生田目(18=二子山)に立ち合いから低い当たりで攻め込み、最後は相手が前傾になったところでタイミング良く引き落とした。「しっかり自分の押し相撲を稽古していた。イメージ通りの相撲だった」と納得の表情を見せた。

東京・両国出身で国技館がお膝元。「ちょんまげをつけたかった」と力士にあこがれ、小学校4年生から相撲を始めた。新潟海洋高では十和田大会で団体準優勝メンバー。身長は173センチと小柄だが、鋭い出足と押し相撲が持ち味だ。あこがれは部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)。この日の取組前には中村親方から「しっかり自分の相撲を取り切れ。人に見せられない格好の悪い相撲を取るな」と言葉をもらったという。

「7勝できてとてもホッとしている。しっかり稽古でやってきたことを場所で出せるように、支度部屋では準備してきた。自分の全身全霊を出せるように意識した」。序二段優勝の自信を力に、さらなる番付上昇を目指す。

序二段優勝の竹岡(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

いよいよ「命懸け」7月場所、完走へ厳戒態勢の祈願

新型コロナウイルス感染を避けるため力士不在で行われた大相撲7月場所の土俵祭りに臨む親方ら協会関係者たち(撮影・小沢裕)

厳戒態勢の中、いよいよ大相撲が始まる。7月場所(東京・両国国技館)初日を翌日に控えた18日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。

力士の参加、一般公開はなく、出席者も限定される中、本場所の安全を祈願。新型コロナウイルスの影響で無観客で開催された3月の春場所、中止となった5月の夏場所を経て、協会の尾車事業部長(元大関琴風)が「命懸けの場所」と緊張感を強める15日間が幕を開ける。

   ◇   ◇   ◇

静まり返った館内で、土俵祭りが始まった。八角理事長(元横綱北勝海)をはじめ、出席した審判部の親方衆らはマスクを着用し、隣との間隔を空けて椅子に着席。通常は出席する三役以上の力士は不参加で、行司も資格者のみの参加。一般公開はなし。徹底した新型コロナの感染防止策が敷かれた中で、土俵の安全を祈願した。

コロナ禍の中で開催される7月場所。力士は支度部屋でもマスク着用が必須で、上がり座敷にはアクリル板を立てて座る場所を仕切るなど、いくつもの予防策が敷かれる。報道陣の電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)は「厳戒態勢みたいな感じ。命懸けの場所というような雰囲気」と緊張感を強めた。土俵祭り後には執行部による会議を行い、感染防止策の再確認を行ったという。「感染者を出すようなことがあってはいけない。緊張感でいっぱいです」と明かした。

観客への注意も忘れない。マスク着用や大声での声援を控える等の注意事項が書かれた看板が、館内の至る所に設置された。1日の観客上限数は約2500人。満員時の4分の1程度だが当然、油断はない。「感染症の専門家の先生と何度も意見交換をしながら準備を進めてきた。コロナ禍で物事を進めていくには、それぐらいの注意喚起が必要」と強調した。

力士も、相撲ファンも待ちに待った本場所。新大関の朝乃山や序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士など、注目力士は多数いる。尾車事業部長は「会場に足を運んでいただくお客様、テレビで観戦していただくお客様に、勇気とか希望を与えられるような場所になったらいい」と切に願った。異例な場所が、いよいよ始まる。【佐々木隆史】

<7月場所中の主な感染防止策>

▽力士らは支度部屋でもマスク着用。準備運動時も。

▽支度部屋ではアクリル板で各関取の間を仕切る。

▽花道奥では足元シールを貼り密集を避ける。

▽取組を行う力士は支度部屋を出たらマスクを外し、取組後は支度部屋に入る際に新しいマスクをつける。

▽1日当たりの総観客数を約2500人に縮小。

▽全ての4人マス席を1人ずつで利用。

▽観客は入場時に取組表を自ら取り、手を消毒する。

▽感染者発生の場合に備え、入場客には入場券の14日間保管や接触確認アプリへの登録を促進する。

▽観戦後は時間差退場。

▽アルコール類の販売中止。食事の販売も最小限。

▽開場時間を午前8時から午後1時に変更。

▽接触を伴うファンサービスを中止。

大相撲7月場所土俵祭り、新型コロナウイルス感染を避けるため互いに距離を保ちながら力士不在で行われた大相撲7月場所の土俵祭りに臨む、左から出羽海親方、錦戸親方、八角理事長、藤島親方、伊勢ケ浜親方(撮影・小沢裕)
国技館内のトイレの洗面台に貼られた30秒の手洗いを促すステッカー(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

尾車事業部長「自分の相撲取るのがプロ」厳戒本場所

尾車事業部長(2019年12月25日撮影)

大相撲7月場所(東京・両国国技館)を翌日に控えた18日、同所で本場所の安全を祈願する恒例の土俵祭りが行われた。

通常は三役以上の力士が出席するが、新型コロナウイルス感染防止のため力士の参加はなく、一般公開もなし。八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方衆は通常通りに出席するも、行司の出席者は資格者のみになるなど、厳かな雰囲気の中で行われた。

土俵祭り後には、協会執行部による会議が行われた。報道陣の電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)は「3月と変わらずにコロナ禍の中で始まるから緊張感でいっぱいです」と現在の心境を明かした。同会議では、感染防止策について再確認が行われたという。「もちろん春場所も毎日緊張感あってやったけど、今回は場所も違うし、動線も違ってくる。なんてたってお客さんを入れることになりましたから。そこが一番大きいと思いますね。責任が増したということ」と観客が入ることで、より引き締まった。

1日の観客数の上限は約2500人。満員時の4分の1程度だが「見届け人が多ければ多いほど、力士というのは緊張感も増す。今まで以上に体も動いて、力も出るんじゃないかな」と予想。観客にはマスク着用を義務づけ、大声での声援を控えさせるなど、多くの制約をかけることになる。それに対して「心苦しいけど、これも1つお客さんを守るという意味。感染症の専門家の先生と何度も意見交換をしながら進めてきた。ご協力いただきたいという気持ちです」と観客を思いやった。

観客同様に力士への制約も多い。支度部屋ではマスク着用が必要で、アクリル板を立てて座る場所を仕切るなどの感染防止策が敷かれている。「厳戒態勢みたいな感じ。命懸けの場所というような雰囲気になっていますけど、日本全体がそういうことですから」と説明。「その中において結果を出し、自分の相撲を取るのがプロだと思います。とにかく力士には頑張ってくれという気持ち。文句を言いたいのもよく分かります。それ以上に協会は彼たちの命とか、大きな意味があってやっていることですから分かってくれよ、という気持ちです」と話した。

無観客で行われた3月の春場所、5月の夏場所中止を経て、ようやく開催される観客入りの本場所。「会場に足を運んでいただくお客様、テレビで観戦していただくお客様に、いろんな意味で勇気とか希望を与えられるような場所になったらいい。それを期待して15日間頑張ろうというところです」と思いを込めた。

関連するニュースを読む

幕下友風が懸命リハビリ 歩く姿に「先生が泣いた」

友風(2019年9月16日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、東京・両国国技館で報道陣の代表取材に応じ、昨年の九州場所で右膝を負傷した弟子の幕下友風(25=尾車)がリハビリに励んでいることを明かした。

「土曜日は(リハビリが)休みだから土曜日はうち(部屋)に来てうちの上でトレーニングルームでやっている、張り切っている」。

友風は自己最高位の西前頭3枚目だった昨年九州場所、2日目の取組で右膝を負傷。「右膝関節脱臼」の大けがで、師匠も当時「(全治に)最低でも1年はかかる」と話していた。

懸命に復帰を目指す弟子の姿に「あいつの歩く姿を見て(手術した)先生が泣いたって。どういうことが待ち受けるか分からないが、今やっていることに無駄はないと思っているんだろうね。次へ向かっていく意味で」とうなずいた。

また、幕下に陥落した部屋頭の矢後(25=尾車)には両膝の手術を受けるよう勧めたと明かした。「引っかかっている半月板を両脚取った。これだけ時間あるんだから、今しかチャンスがないぞって(矢後に)言って」。

夏場所の中止が発表された直後、すぐに片脚を手術。リハビリを経て、今では稽古場で四股を踏む状態まで回復したという。

「(7月場所には)全然間に合う。あいつにとっては相撲の神様がくれた時間だったんだよ。協会にとっては大変だけど。1場所ないというのはね。けがのある人はみんな、この期間にいろいろケアをしてるんじゃないか。良かったんじゃないか」。

年6回の本場所を戦う大相撲の力士。夏場所は中止となったが、心身の回復に時間をあてつつ、7月場所に向けて調整している。

関連するニュースを読む

尾車親方、プロ野球の観客入れる方針「参考になる」

尾車親方(2020年2月25日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、東京・両国国技館で報道陣の代表取材に応じ、開催まで1カ月を切った7月場所(19日初日、国技館)について「やっと場所が近づいてきたなという気持ちでいます」とコメントした。

協会は無観客での開催を目指している中、プロ野球、Jリーグはともに7月10日から観客を入れる方針を示している。尾車事業部長は「(7月場所初日の)9日先に入れてくれたら参考になる。野球やJリーグも入っているんだから、相撲も入ってもいいのかなと。ただ会場とかいろんなところが違うから。入れるにしてもどういう規約をもって入れたらいいとか。マス(席)の中に一人で次の人まで3つ空けないといけないとか。その辺は分からない」と見解を示した。

今月19日にプロ野球が無観客で開幕した。尾車事業部長も連日、テレビで観戦してることを明かし「スポーツって無観客だろうがなんだろうが、真剣勝負でああいうのがテレビの画面からたくさん伝わってきていいよな。とても気持ちがすかっとする」と、スポーツの魅力を実感。東京ドームではバックネット裏に複数の人物が映ったパネルが掲示されている。「なるほどいろいろ演出を考えているな、と。それがそのまま相撲に当てはまるか分からないけど、少しでも無観客でも盛り上がることができればいい」。他競技が取り入れるさまざまな工夫にも関心を示した。

春場所終了後の約3カ月で悲しい出来事もあった。各部屋が自粛生活を続ける中で、先月13日に高田川部屋の三段目力士、勝武士さんが新型コロナウイルス感染による多臓器不全で死去。尾車事業部長も「それはもう本当に残念としか言いようがない」と胸を痛めた。高田川部屋から尾車部屋は徒歩1分ほどの距離。「(高田川部屋に)救急車が来た時も防犯カメラにずっと写ってっていたので、どうかしたのかと思いながら、聞くわけにもいかず。ずっと長く救急車が止まっていたのでね。どうなってるんだろうというそんな気持ちで見守っていたんだけどね。その後、分かったけど、勝武士くんが病院に運ばれていったのはその後に分かったんだけど、最悪の結果をもたらしてしまった。本当に本人もだけど、部屋の若い衆もだし、師匠やおかみさんもみんなの気持ちを思うと、正直、いたたまれなかったというのが本心」。コロナの恐ろしさを一層感じる出来事となり、弟子にも改めて言葉をかけたという。「やっぱり不要不急の外出を控えろというのは僕も部屋の力士を集めて言った。念押しした。あれは本当にショックです。そのためにも7月場所でいい相撲を、元気な相撲を皆さんに見てもらえるように、いま場所に向かってどこも頑張っていると思う」。協会員が一丸となって、悲しみを乗り越える。

先月18日から今月12日まで行われた抗体検査の結果は、6月中に発表される予定。「抗体検査の結果をもらって、それでご指導いただいている専門家の人にどうすべきかというのを指導いただき決めていく」。指針を定めて、開催に向けて1歩ずつ前進していく。

関連するニュースを読む

小結から平幕降下の遠藤は東の前頭筆頭に/新番付

春場所5日目で土俵入りする遠藤(2020年3月12日)

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏場所開催の可否は決まっていない。

【降下】

〈三役から平幕〉

遠藤(29=追手風)西小結→東前頭筆頭

北勝富士(27=八角)東小結→西前頭5枚目

〈幕内から十両〉

明生(24=立浪)東前頭17枚目→東十両筆頭

栃煌山(33=春日野)西前頭10枚目→西十両2枚目

東龍(32=玉ノ井)東前頭16枚目→東十両3枚目

大奄美(27=追手風)西前頭17枚目→東十両4枚目

剣翔(28=追手風)東前頭15枚目→西十両7枚目

〈十両から幕下〉

矢後(25=尾車)東十両10枚目→西幕下筆頭

朝玉勢(26=高砂)西十両12枚目→東幕下2枚目

友風(25=尾車)西十両13枚目→西幕下11枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈幕下〉

西大司→西太司(さいだいじ=入間川)

〈序二段〉

阿蘇錦→阿蘇ノ山(あそのやま=境川)

三森→毅ノ司(きのつかさ=入間川)

大村→筑零扇(ちくれいせん=陸奥)

大國旭→吉澤(よしざわ=中川)

〈序ノ口〉

深沢→欧深沢(おうふかさわ=鳴戸)

掛野→須崎(すざき=大嶽)

小嶺→千代大聖(ちよたいせい=九重)

池田→玉の星(たまのほし=片男波)

高須→■須(たかす=田子ノ浦)(■は高の上の口の縦棒を上下に延ばす)

八木→家島(いえしま=山響)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

大成道喜悌→大成道勝(だいせいどう・まさる=木瀬)

宮乃富司峻氏→宮乃富司峻史(みやのふじ・たかし=入間川)

西大司幸平→西太司康平(さいだいじ・こうへい=入間川)

大村玄之輔→筑零扇源造(ちくれいせん・げんぞう=陸奥)

【退職(年寄)】

荒汐崇司(元大豊)

【引退】

若一郎、春日岫、照樹、琴乃島、刃力、錣炎奨、福ノ富士

関連するニュースを読む