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井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

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山中慎介氏「面白く、楽しみ」パッキャオ復活を堪能

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)が、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)の復活を堪能した。

 15日のクアラルンプールからのWOWOWの生中継で、スタジオでゲスト解説した。9年ぶりのKO勝利に「久しぶりのKOを見ることができて楽しかった。やりたいことを最後までやれていた。スピードの差が出たと思う」と評した。今後に向けても「今日の動きができていればまだまだできる。面白く、楽しみ」と期待した。

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山中慎介さんが引退式、愛妻に感謝伝え結婚式約束

笑顔で鏡開きをする山中さん


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退記念パーティーが1日、1300人の後援者が集まって都内のホテルで盛大に行われた。冒頭に試合のテーマ曲とともに入場して壇上に上がると、「入場を思い出して泣きそうでした」と感慨深げに切り出した。

 日本歴代2位の12連続防衛を果たした名王者の節目の日は、次々にサプライズゲストが登場する豪華なものとなり、ビデオメッセージにはビートたけし、明石家さんま、松本人志、松本潤ら芸能界からも慰労の言葉が届いた。

 本人発のサプライズは式の最後。支え続けてくれた妻沙也乃さんへのメッセージだった。これまで表舞台に上がることはなかった愛妻に花束を渡し、感謝の言葉を述べ、「式を挙げていないままきているので、これから」と結婚式を行うことを約束した。

 3月1日のWBC世界同級タイトルマッチで、大幅な体重超過で王座失格となったルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、王座返り咲きならずに引退を表明した。この日がちょうど4カ月。テレビ出演、イベントなどで多忙な日々を送っており、「今後どうするかははっきりときまっていない。今年ゆっくり考えてみようと思います」と話した。

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ネリにWBC6カ月資格停止処分、山中戦で体重超過

WBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重オーバーとなり、会場を引き揚げるネリ(18年2月28日、撮影・狩俣裕三)


 世界ボクシング評議会(WBC)は18日、引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで、体重超過のために王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)を6カ月の資格停止とすると発表した。期間は9月1日まで。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は、既に日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。WBCはネリを聴取し、最終的な処分を検討していた。

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長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上尚弥、マクドネル戦が異例の米英生中継決定

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が国内最速となる16戦目の3階級制覇でボクシングの本場にあらためて存在感を示す。25日に東京・大田区総合体育館で王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する一戦が、米英で生中継されることが23日、決まった。

 米動画配信のESPNプラス、英スポーツ専門局スカイスポーツでライブ中継。調印式に出席した井上は「盛り上がっている試合なのだなと思います。しっかりした形の勝利をしたい」と声を弾ませた。

 大橋会長によれば、米国時間では早朝の生中継となるがESPN以外からも米国内の中継オファーが届いていたという。同会長は「(ESPNプラスが)無料なので選んだ。宣伝効果は絶大」と歓迎した。日本人では村田諒太に続く国内世界戦の米生中継。「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例」と話した。

 海外メディアからKO勝ちに関する質問を受け、井上は「その流れがきたらKOを狙っていきたい」と世界戦6試合連続KO勝ちを意識した。国内の世界戦連続KO勝利数で、井上は長谷川穂積、内山高志、山中慎介と並ぶ歴代2位の5連続。KOすれば具志堅用高に並ぶ歴代1位の6連続だ。世界戦通算KO勝利数も具志堅、山中と並ぶ9回。こちらもKOなら内山と並ぶ歴代1位の10回となる。

 井上が「ビッグマッチにつながる」と位置付けるマクドネル戦。KO勝ちで3階級制覇を成し遂げ、ボクシングの本場にも強さを届ける構えだ。【藤中栄二】

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古閑美保さん8歳の甥大和君にボクシング熱血指導中

ポーズを決める上田、山中さん、古閑さん(左から)


 プロゴルファーで元賞金女王の古閑美保さん(35)がおいの大和君への熱血指導ぶりを明かした。

 2日、都内でWOWOWの特番「最強ボクサー激突!2週連続ビッグマッチ完全ガイド ミドル級最強王者ゴロフキン防衛戦&光速対決!リナレスvsロマチェンコ」(3日午後5時30分よりWOWOWプライムで無料放送)の収録にゲスト出演。7歳の誕生日にボクシングを始めたという現在8歳のおいに、一流選手のトレーニング方法を伝えているとし、「右を左に変えたので、サウスポーの試合を見たりしている」と“指導者”の一面をのぞかせた。

 共演したのは「神の左」と呼ばれたWBC世界バンタム級を12度防衛した山中慎介さん(35)で、「甥っ子に見せたくて、試合も見に行きました」と興奮気味。「すべて甥っ子中心ですよ。ジムに入れた方が良いのか。スパーリングはやらせたらいいのか」とまくし立てる姿に、進行役を務めた芸能界随一のボクシング好きの上田晋也(47)から「全部早すぎるわ」とツッコミを受けて苦笑する一幕もあった。

上田(左)のコメントに笑う山中さんと古閑さん

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山中慎介さん不変の懐の深さ。第2の人生でも

議場での引退セレモニーで多くのファンの前で左拳を掲げる山中さん


 名王者の懐の深さがかいま見えた。

 3月に引退したボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退セレモニーが25日、中野区役所で開かれた。日本歴代2位、12度の防衛を重ねる偉大な王者となる前の09年から居を構え、故郷の滋賀県に続く「第2の故郷」となった東京都中野区。2度の引っ越しも同区内で、16年には制定されたばかりの名誉区民にも選出されている。

 縁深く、この日からガウンやトロフィーなどの引退記念展示が同区役所で始まったのに合わせ、セレモニーが開かれる運びとなった。平日、それも大雨の午後1時。それでも会場となった議場には次々に「区の英雄」と見ようと人が詰め掛けた。会場に入れない人も出るほどで、山中さんも「毎試合駆けつけてもらい、応援が力になりました。ありがとうございました」と花束片手に感激したように謝辞を述べた。

 昨年8月、日本記録の13度目の防衛に挑んだルイス・ネリ(メキシコ)との試合でプロ初黒星。その後に相手のドーピング陽性反応が発覚するなど、いわく付きとなった因縁の相手との再戦は3月。意図的に思える大幅な体重超過で前日計量失格となり、体調面での大きな差は明らかに、2回TKO負けで引退を決めた。

 そんな幕切れは決して本人の望んだものではないが、この日は「最後の2試合はしょーもない相手と当たり、良い結果出せませんでしたけど」と自ら言及した。周囲が気にしそうな話題を自ら持ち出し、それも「しょーもない」とほほ笑みながら口にする姿に、会場の空気が和らいだ。それは度量の広さを感じさせるスピーチだった。

 その後も、「らしさ」は続いた。5月11日までの展示に「あった方がいいでしょ」と、WBCベルト、米老舗専門誌「リング誌」選定のベルトを加えることを提案。田中区長は「これは警備を考えないといけない」とうれしい悲鳴で感謝した。

 現役時代から、謙虚さと思いやりとユーモアを兼ね備えていた。それが世界王者を一層魅力的にしていた。

 「第2の人生はボクシングでお世話になった人に恩返しなどを含めて、積極的に何でも取り組みたい」

 いまはどんな道を進むのかは本人も分からないという。これからも変わらぬ性格で、より魅力的になっていくのではないかと勝手に思っている。【阿部健吾】

議場での引退セレモニーでベルトを前に左拳を掲げる山中さん

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武井壮「ルール変えなきゃ」比嘉体重超過問題で持論

左から比嘉大吾、武井壮


 武井壮(44)が16日、文化放送で放送された特番「武井壮のガッとしてビターン!」で、親交が深いプロボクサーの比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された揚げ句、級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負けした件に触れ「ルールを変えなきゃいけない」と訴えた。

 武井は、「比嘉選手は、日本の世界王者として初めて世界戦で体重超過をやってしまったことは汚点を残したなと思います。僕は普段かわいがっている後輩だし、仲の良い友人でもあるけれど『やっちゃったな、やってはいけないミスを犯したな』と思っています」と比嘉を厳しく批判した。

 その上で、山中慎介さんがWBC世界バンタム級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦し2回TKO負けした件と比較し、比嘉の今回の体重超過は「最大級の迷惑をかけなかったことが救い」と語った。

 武井 (山中さんとネリの試合は)体重超過してかなり重い状態で作ってきて、体力を消耗していない選手と試合をして2ラウンドでKOされてしまうっていうようなことが起きてしまった。まともに体を作って絞って削れた状態で試合会場にきてたった1日リカバーした分で戦う、という今のボクシングのルールを守らなかった選手にメリットがあるということなんですよ。(中略)ただ今回の比嘉選手は負けたから。調整に失敗して、パワーもなくて、しかも相手も強くて。だから、やられちゃった側がデメリットを被っていないからまだ良かった。比嘉選手が最大級の迷惑をかけなかったことが救いだったと僕は思っていて。

 その上で「きちっと作った挑戦者がチャンピオンを打ち負かすということ以外に幸せなゴールが何一つないということになっちゃう。だからルールを変えなきゃいけないんじゃないかなあと」とルール改正を訴えた。そのポイントは

 (1)初日の計量でオーバーしちゃったらその時点でハンディマッチにする。例えば12ラウンドある中を3分割して4ラウンド分、4ポイント減点した状態からスタートするとか。そしたら例えば、数百グラムのオーバーを2回目の計量までに落として来たら、そのポイントだけで済む。4ラウンド取れているんだからもう無理して攻める必要ないし、しっかりパンチを見られるし、一方相手はしっかり攻めていかないと取り戻せないから体力も使うだろうし。フラット(平等)にはならないけれど、そこでちょっと少しやってしまった側にハンディキャップを与えられるじゃないですか。

 (2)2回目の計量もだめでした、そして当日の何キロまでに抑えてくださいというところまでを守った。つまり今回の比嘉選手のように、1日目の計量が全部だめだったら、もうその時点で、王座移動でいいと思う。相手がチャンピオンでいい。それでも興業の問題で試合を行わなくてはいけないんだったら、まずチャンピオンが入れ替わった状態で、比嘉選手がチャレンジャーとして挑戦することになる。しかもそこにハンディキャップがもうある。しかも初日のハンディキャップよりも二日目の方が大きくて、判定になったらもう勝てない。KOして勝った場合だけ無効試合になる。チャンピオンを奪った選手はチャンピオンのまま。

 武井は「賛否あると思うんですけど、けどまあ危険性をはらんだ試合を行う、体重超過をしていない選手にメリットを与えるという意味ではこのくらいないといけないと思う」と持論を展開した。

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山中慎介氏、村田諒太は「トップレベルでできる」

試合を観戦する山中氏(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇横浜アリーナ


 前人未到の防衛を飾った。王者村田諒太(32=帝拳)が6位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)から8回にダウンを奪い、2分56秒TKO勝ちした。ミドル級では日本勢で初、最も重い階級での防衛に成功した。世界王者となっても己を冷静に見つめ、また経歴に偉業を加えた。標的に3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を掲げ、さらなる頂に挑む。

 ◆山中慎介氏(元WBCバンタム級王者) パンチもあり、迫力もあった。ミドル級のトップレベルでできると思う。今後も楽しみ。

 ◆長谷川穂積氏(元世界3階級王者) 素晴らしいボクシング。圧倒していた。次の試合が楽しみ。倒しにくい相手を、よく倒した。

 ◆帝拳プロモーション・浜田剛史代表 村田は最後まで落ち着いていた。無理に攻めて前のめりにならず、12ラウンドのうちに倒せばいいという闘いだった。

8回、ブランダムラ(手前)に強烈な右ストレートを打ち込む村田(撮影・狩俣裕三)

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「もっと強いんですよ」“神の左”山中氏が村田語る

前日計量をクリアしポーズを取る村田(撮影・河野匠)


 村田の強みは何か。先月現役を引退した元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)は南京都高(現京都広学館高)帝拳ジムで長く先輩、後輩の間柄で過ごした。間近で見てきた「神の左」が語るすごみとは?【聞き手=阿部健吾】

     ◇  ◇

 肉体面、精神面のスタミナが村田のボクシングを支えていると思います。

 出会いは僕が専大1年、村田が高校に入学した年の夏でしたね。合同練習のロードワークで断トツ。大学生もいたんですけどね。プロでも一緒の合宿もありましたが、長距離走は追いついてやると思わないくらい速い。ちょっと速いくらいなら追いついてやろうと思うんですが。

 ボクサーは単純に手数、動きが多いから疲れるわけではないんです。思うように手が出なかったり、思い通りにいかない時こそ疲労感が増す。周りから見えない戦いづらさがあったり。それがスタミナに大きく影響する。その状況でもいかに耐えて、折れずに戦い続けられるか。村田の強さはその耐性にこそある。生来のずばぬけた持久力に支えられ、精神的にも枯渇することがない。昨年のエンダムとの試合2回でもそう感じました。

 体力面は日頃の練習でも強さを培っている。通常は練習の終わりにやる腹筋練習をした後に、またグローブをはめるのをよく見ます。「いや、もう無理やろっ」て思うくらいですよ。決まった練習パターンはなくて、自分で考えている。それにはあれだけの練習をできる体の強さもないと無理ですね。

 その試行錯誤で、ここ数戦で良くなっているのは左ジャブですね。独特のタイミングが良い。相手の呼吸を見て、ちょっとずらし、分からないタイミングで打つ。ジャブが当たるかはスピードではないんです。どんなパンチでも来ると分かっていたら反応できたり、よけたりガードできたりできる。僕が一番大事だと思うのはタイミングで、初防衛戦でも成長が見られると思う。

 本当の意味では、ミドル級の超一流とやった時に村田の実力が評価されると思っている。もちろんいまは世界王者、金メダルも取り言うことないでしょうけど、もったいない。もっと強いんですよ。もっと上とやっても負けるとは思わない。そのためにも初防衛戦をクリアしてほしい。楽しみですね。

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山中慎介氏が名誉区民の中野区で4・25から展示会

山中慎介氏


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者で、日本歴代2位となる12度の連続防衛を誇る山中慎介氏(35)の引退記念展示、引退セレモニーが名誉区民である東京・中野区で開かれることになった。

 展示期間は4月25日から5月11日まで(展示時間は午前9時から午後5時まで、土日祝を除く)、場所は中野区役所本庁舎1階ロビーで、ガウン、トロフィー、盾、グローブ、写真パネルなどが展示される。初日となる25日には午前11時からセレモニーも予定される。

 山中氏は日本バンタム級王座獲得前の09年から中野区に在住している。結婚などで数回引っ越ししたが、すべて区内で、16年11月に名誉区民に選出。先月26日に引退会見を行っていた。

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初防衛戦控える村田諒太が気付けたスパーリングの罠

公開練習でパートナー(左)を相手にスパーリングを披露する村田(撮影・小沢裕)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が2日、初防衛戦(4月15日、横浜アリーナ)へ向けた練習を都内のジムで公開した。

 挑戦者で同級8位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)対策を、外国人パートナーを相手にした2回のスパーリングで確認。こまめなジャブで距離感を測りながら、右ストレートを打ち込む好機を多く作り出した。上下の打ち分け、左フックのカウンターなどもさく裂させ、この日で合計100回となった実戦練習での成果を報道陣にアピールした。

 「全体的にはいいですが、やはり欲が出て相手を圧倒しようとなってくるとだんだん自分の距離を崩して無駄にスタミナを浪費してしまうところがあった。冷静に戦えるかが課題」。王座を戴冠した昨年10月のアッサン・エンダム戦での反省点を糧にする。

 スパーリングの「わな」に気付けたことが大きい。「スパーリングを始めた週からだいたい2週間くらいいつも良いんですね。3週目、4週目にどうしても崩れる。それはスパーの動きに慣れて、どうしても相手を圧倒しようという気持ちが芽生えてくる、そうなると崩れてくるということ。毎試合毎試合そういうことを繰り返しているんですね。それは僕に限らず、みんな波があるというのは、良くなっているからこそ、来る波なんです。それを気付けた」。スパーリングでも「欲」こそが、スタイルを崩す原因。それを周囲からの「何でもやろうとするな」の助言で意識したという。「シンプルで始まり、複雑になり、またシンプルに戻る。またそのパターンかな」と方程式を認識したことで、試合での応用も利かす。

 先月には南京都高、帝拳ジムで先輩だった元WBC世界バンタム級王者山中慎介さんが前王者ルイス・ネリとの再戦に敗れた後、引退を発表。「先輩が引っ張ってくれたみたいに、僕自身も自分の後ろ姿を見せないといけない。あれだけ注目される試合でも落ち着いてましたし、周りに気を使わせることもなかった。そういうチャンピオンでいたい」と表情を引き締めて語った。

公開スパーリングでパートナー(右)に左パンチを浴びせる村田(撮影・小沢裕)

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「パパ卒業おめでとう」ボクサー山中慎介、父に戻る

引退会見を行った山中慎介氏は左手を高々と上げてポーズを決める(撮影・松本俊)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)の引退会見が26日、都内で行われた。

 雪辱を期した1日の同級タイトルマッチで、前日計量失格で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)に2回TKO負け。試合直後に引退を表明していたが、あらためて“卒業式”に臨んだ。

 「神の左」を武器に日本歴代2位の12度の世界戦防衛を達成。その強さの源泉はパンチの9割以上がストレート系という無類のスタイルを信じ、貫き続けたからこそだった。

    ◇    ◇

 「パパ、卒業おめでとう!」

 長男豪祐君(5)の言葉に、山中氏はこみ上げた。長女梨理乃(4)にもねぎらわれ、プレゼントされた似顔絵を見て「髪の毛薄いね…」と笑い、涙をためた。

 世界王者となり、結婚し、2人の子宝に恵まれた。11年11月から5年9カ月の長期政権。長く王者でいたからこそ、家族との幸福な卒業式を迎えられた。

 「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」

 中学校の卒業文集にはWBCの世界王者になると書いた。

 「12度も防衛できて、目標よりもはるか上の世界にいけたことには満足しています」

 ネリ戦は計量失格などもあり、理想の終わり方ではなかったが、「試合翌日もスッキリした気持ちでいれた。自分自身に勝てた」。集まった報道陣ら約150人を前に、晴れやかな表情で過ごした。

 思い出に残る一撃は、V2のロハス戦。7回にあごをとらえ、頭部から前のめりにリングに沈めた。

 「常にこれくらいのKOをしてやろうと思えた」

 その左拳「神の左」には「強かったよ」と声をかけた。

 今後は未定だが、「何事にもチャレンジしていく」と期する。記憶にも記録にも残る名王者がリングに別れを告げ、第2の人生を歩み出す。【阿部健吾】

引退会見を行った山中慎介さんは神の左と呼ばれた手をじっと見つめる(撮影・松本俊)
引退会見を行った山中慎介(右)は高校時代からの後輩・村田諒太から花束を贈られ、一緒に笑顔で記念撮影を行う(撮影・松本俊)

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山中慎介6401発中5896発の信念、そのすごさ

山中慎介(左)はカルロス・カールソンから強烈なパンチでダウンを奪う(2017年3月2日)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)の引退会見が26日、都内で行われた。

 雪辱を期した1日の同級タイトルマッチで、前日計量失格で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)に2回TKO負け。試合直後に引退を表明していたが、あらためて会見を開いた。

 「神の左」を武器に日本歴代2位の12度の世界戦防衛を達成。その強さの源はパンチの9割以上がストレート系という無類のスタイルを信じ、貫き続けたからこそだった。

 会見で帝拳ジムの浜田代表は言い切った。

 「最初で習うワンツー、ストレートで世界王者になった選手は他にいない」

 比類なき戦い方こそがすごみだった。

 日刊スポーツ調べでは、世界戦15戦の総パンチ数は6401発。うちストレート系(ジャブ含む)は5896発、フック・アッパーが505発で、前者の割合は約92%にも上る。長谷川穂積氏が王者ウィラポンを3-0の判定で破り、同じWBCバンタム級王者となった05年の試合では約54%(1267発中679発)。多彩なパンチを打てる方が攻撃に幅が出るというのが一般論で、こちらの数字のほうがスタンダードなボクサーと言える。

 そのあまりにも特異なパンチの割合に山中氏は「歴代の王者の中でもトップクラスの引き出しの少なさだったかも」と会見で笑いを誘ったが、そこにこそ自負は宿る。

 南京都高でボクシングを始めた直後に直感があった。入学後、右構えをサウスポーに変更。

 「すぐにこれ一番の武器やなと。違和感なく力強く打てたストレートの距離がしっくりきた」

 もともと字を書くのは左、繊細な作業に向いた。サッカーも左利き。右が軸足の回転がサウスポーと同じだった。その距離感はすでに他選手とは30センチ以上遠く、独自の間合いがあった。

 「神」の兆しはプロ3戦目。2回に左で初KO勝ちしたが、試合後のグローブが割けていた。マウスピースがない相手の下の歯で、内部まで貫通。拳を下方向に擦って押し込むパンチが特徴で、その威力を物語っていた。

 その後は判定勝ち続きも、確信は9戦目。過緊張で指示も頭に入らない課題を抱えていたが、この時は大和トレーナーの作戦を忠実に実行。左カウンターでダウンを奪うと、同トレーナーを見て笑った。本人は「覚えていない」が、そこから世界王座決定戦まで9連続KO。覚醒の時だった。

 やがて「神の左」は誇大表現ではなくなっていった。

 「自分を信じて日々、左ストレートを練習してきましたから」

 そのぶれない姿勢。多彩より独自を追求し、信じ続けた姿こそ、覇業をなす源だった。【阿部健吾】

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「本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」

山中慎介は引退会見で涙をぬぐう(撮影・松本俊)


 元ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退会見が26日、都内のホテルで行われた。

 1日に行われた同級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)と雪辱を期した再戦に臨んだが2回TKO負けし、試合直後の控室で引退を決めていた。

 壇上では冒頭にあいさつ。「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」と深々とお辞儀した。

 「これまで本当にいろんな方に応援していただきました。帝拳ジム、スポンサー、後援会、関係者、そしてファンのみなさんに支えられてきました。ここまで勝ち続けて苦しいこともありましたが、それ以上にボクシングを通じて成長させてもらった。今後についてはまだはっきり決まっていませんが、ゆっくり家族と過ごしながら決めていきたい」と述べた。

 神の左と称された左拳を武器に日本歴代2位となる12度の世界戦防衛を達成。5年9カ月にわたって世界王者であり続けたボクサー人生の幕を閉じた。

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卜部功也、体重超過の一戦に本音「すごく怖かった」

試合から一夜明け、リラックスした様子の卜部功也(撮影・吉池彰)


 K-1ライト級の新チャンピオン卜部功也(27)が22日、都内で会見し、体重超過の王者ウェイ・ルイ(26=中国)との一戦について本音を吐露した。

 卜部功は「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(21日、さいたまスーパーアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)の同級タイトル戦で、ルイに2回1分15秒KO勝ちした。グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いではあったが、気持ちと技術で狙いすました左ストレートをさく裂させた。

 武尊に続く2階級王者となり、コーナーポストで勝利の雄たけびを上げたが、試合前の心中は穏やかではなかった。ボクシングのWBC世界バンタム級タイトル戦で、元王者の山中慎介(35)が1日、体重超過で王座剥奪の前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に、無念の2回TKO負けを喫しており、そのことが頭にあった卜部功は「負けるイメージとの葛藤があった」という。「やる前はすごく怖かった。実際どうしようかと思った」と気力を振り絞って試合に臨んだ。

 結果的に完勝したが、卜部功は「K-1は世界最高の舞台。体重オーバーは、より厳しくしないとダメ」と苦言を呈した。

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山中竜也が初防衛成功、慎介引退…新・山中時代へ

2回、相手の腹にパンチを当てる山中(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇神戸ポートピアホテル


 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)が、8回終了TKO勝ちで初防衛に成功した。同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)を8回中盤以降に多彩なパンチで追い詰め、挑戦者の棄権でベルトを守った。同姓の元WBCバンタム級王者山中慎介が今月初めに引退を表明する中で「新・山中時代」への第1歩を刻んだ。

 ロープに挑戦者を追い詰めながら、山中の頭は冷静だった。小刻みなボディー攻めで前進し、強烈な左フックを打ち込んだ8回。「自分、まだまだやな。長谷川(穂積)さんならきれいにまとめたはず」とジムの先輩である元世界3階級王者の顔が頭に浮かんだ。それでもこの回限りでカジェロスがギブアップ。「(試合に向けて)動いてくれる人の多さが違う。うれしかったし、ホッとした」と初防衛の重みをあらためてかみしめた。

 国内2例目となるホテルでの世界戦に、満員の2500人が集まった。2回の右アッパーで相手が鼻血を出し「食らっている」と自信を得て、積極的に攻めた。アッパーを有効に使い、上下バランスよくパンチを散らす。言葉は謙虚だが、努力の跡は冷静な戦いぶりに宿っていた。

 大阪・美原西中の卒業文集に「ボクシングだけで生活できるのは、世界チャンピオンだけだ。人間どうせ1度は死ぬんだから、後で後悔するようなことはしたくない」と記した。女手ひとつで育てられた6人きょうだいの長男は、中学卒業後に神戸市内で自活。昨秋、同中で講演を依頼された際には「自転車で行きます! ベルトもかごに入れればいいので」と言い、教員を「世界王者なのに、そりゃいかん」と驚かせた。実家の団地へと車で向かった尾崎康之教諭(43)は「5分前に行ったら山中くんは既に家の前でスーツ姿。人に対して丁寧なのは変わりません」とほほ笑む。

 周囲の心を動かす真っすぐで穏やかな人柄とは対照的に、自己評価は厳しい。IBF王者京口紘人との統一戦に色気を見せながらも「どっちもが強い王者と認められてからやりたい」。その隣で山下会長が「関西のジムで唯一の王者。まだまだ強くなる」と言い切った。12度防衛を誇った絶対王者山中慎介に続く「新・山中時代」のうねりが、遠いようで近いところに見え始めた。【松本航】

 ◆山中竜也(やまなか・りゅうや)1995年(平7)4月11日、堺市生まれ。漫画「はじめの一歩」に影響され八上小4年でボクシングを始める。美原西中2年で真正ジム入門。12年6月プロデビュー。6人きょうだいの長男で次男大貴(19)も同ジムでプロ、高校生の次女菫(すみれ、17)は同ジムのアマボクサー。好きなタイプは篠田麻里子。身長165センチの右ボクサーファイター。

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王者山中竜也「バッチリです」前日計量は余裕のパス

計量をクリアした山中(左)とカジェロス(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦の前日計量が17日、試合会場のホテルで行われた。WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)はリミットの47・6キロで一発パス。午前11時半に非公式で量った体重が400グラムオーバーだった挑戦者カジェロス(メキシコ)と対照的に、余裕の笑みを見せた。

 1日のWBCバンタム級タイトル戦では同国のネリが体重超過で王座を剥奪され、翌日の試合で元王者の山中慎介を圧倒した。約1時間半前の挑戦者の様子を聞いた山中竜は「気にしていなかった」と言ったが、不穏な空気が漂った。結局、カジェロスはミット打ちなどで汗を出し、下着も脱ぎ全裸になり、リミットでクリアした。

 山中にとっても最初の“危機”を乗り越えた。計量後は「鶏、豚、牛、うどんと全部入っていて、めちゃくちゃパワーが出る」という母理恵さん特製の鍋料理を食べることを楽しみにし、同時に目をぎらつかせた。「バッチリです。完璧。誰が見ても勝っているという試合で勝ちたい」。6人きょうだいの長男が、暴れ回って初防衛戦を目指す。【松本航】

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山中相手、計量1時間前400gオーバーにざわつく

前日計量をクリアし会見に臨む山中(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦(18日、神戸ポートピアホテル)でWBO世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者山中竜也(22=真正)と同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が17日、神戸市内で行われた前日計量をクリアした。

 午後1時から行われた計量で両者ともに47・6キロのリミット。山中は「バッチリです。完璧。ずっと言っているけれど、誰が見ても勝っている試合をしたい」と言い切った。

 一方のカジェロスは、計量約1時間半前に体重計に乗った時点では400グラムオーバーだった。1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、元王者山中慎介と対戦した同じメキシコのルイス・ネリが大幅な体重超過。ネリに永久追放の処分を下した日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は前日16日の調印式で「日本とメキシコ間のひびが、山中(竜也)選手とカジェロス選手の試合で再構築されると期待したい」とコメントしていた。

 計量の午後1時を迎えるまで会場はざわついていたが、カジェロスはきっちりとリミットまで落とした。平然とした顔の挑戦者は「ネリと僕は全然違うから。抜群のコンディションで、明日は必ず勝つ」と闘志を燃やした。

前日計量を1発でクリアしひといきつくカジェロス(撮影・清水貴仁)

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山中慎介氏「僕を追い越して」後継者に山中竜也指名

山中慎介氏(17年8月16日撮影)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(35)が、WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)にエールを送った。

 15日、大阪市内で行われたカンテレの収録に元世界3階級王者の長谷川穂積氏(37)とともに1日の世界戦後、初のスタジオ出演。山中氏は初の防衛戦を乗り越えて成長した自身の経験を踏まえ、18日に初防衛戦に挑む同じ「山中」に「大事な試合なので、成長するためにも必ず勝ってほしい」と期待。「ボクシングの山中といえばまだ僕のことかもしれないけど、僕を追い越すような存在になってほしい」とエールを送った。自身の今後については「家族とゆっくり休んだときに、初めて今後を決められる。もう少し時間をかけたい。長谷川さんとも相談して決めていきたい」と話した。

検診を受ける山中(中央)。左はカジェロス(撮影・渦原淳)

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山中慎介氏「いいやつ」初防衛戦の山中竜也にエール

山中慎介(2017年8月16日撮影)


 ボクシングの元WBCバンタム級王者の山中慎介氏(35)が、18日に初の防衛戦に挑むWBOミニマム級王者山中竜也(22=真正)にエールを送った。15日、関西テレビで元世界3階級王者の長谷川穂積氏(37)と、吉本新喜劇座長の小籔千豊(44)が司会を務めるカンテレ「コヤぶるっ! SPORTS」(17日午後5時)の収録に参加した。

 山中は、ボクシングの総会などで会ったことのある山中竜也について「いいやつ」と笑顔。自身も初防衛戦を乗り越えて成長したといい、「大事な試合なので、成長するためにも必ず勝ってほしい」と勝利を期待した。

 山中はルイス・ネリ(23=メキシコ)との1日の同級タイトルマッチ後、初のスタジオ出演。ラブコールが実った小籔は「どうせ無理やろうなと思っていた。(出演が決まって)びっくりした」。山中は「すごくうれしくて(オファーを)お受けした」と目を細めた。

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山中慎介が初防衛戦の山中竜也にエール「いいやつ」

カンテレ「コヤぶるっ! SPORTS」の収録に臨んだ(左から)本田望結、小籔千豊、山中慎介、長谷川穂積氏=2018年3月15日、関西テレビ


 ボクシングの元WBCバンタム級王者の山中慎介(35=帝拳)が、18日に初の防衛戦に挑むWBOミニマム級王者山中竜也(22=真正)にエールを送った。15日、関西テレビで元世界3階級王者の長谷川穂積氏(37)と、吉本新喜劇座長の小籔千豊(44)が司会を務めるカンテレ「コヤぶるっ! SPORTS」(17日午後5時)の収録に参加した。

 山中は、ボクシングの総会などで会ったことのある山中竜也について「いいやつ」と笑顔。自身も初防衛戦を乗り越えて成長したといい、「大事な試合なので、成長するためにも必ず勝ってほしい」と勝利を期待した。

 山中はルイス・ネリ(23=メキシコ)との1日の同級タイトルマッチ後、初のスタジオ出演。ラブコールが実った小籔は「どうせ無理やろうなと思っていた。(出演が決まって)びっくりした」。山中は「すごくうれしくて(オファーを)お受けした」と目を細めた。

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山中竜也の相手カジェロス調整OK「ネリじゃない」

山中竜也との世界戦に向けて公開練習に臨んだカジェロス(撮影・松本航)


 ボクシングのWBO世界ミニマム級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が14日、神戸市内の旧真正ジムで公開練習に臨んだ。18日に神戸ポートピアホテルで行われる同級王者山中竜也(22=真正)との世界戦に向けて、同国のボクサーで話題のルイス・ネリ(23)との違いを強調した。

 1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)を体重超過による王座剥奪の末に破ったネリ。所属こそ違うが、カジェロスは先月、ネリと3ラウンドのスパーリングを行ったという。その際にスマートフォンに納めた写真を披露しながらも「体重(調整)はうまくいっている。僕はネリじゃないから」と笑わせた。

 公開した約30分間の練習では軽めの調整に終始。今回の世界戦を行う両者が“因縁の一戦”との直接的な関係はないものの、偶然にも「ヤマナカ」対「メキシコ勢」の顔合わせだ。山中竜との大一番に向けて「彼はいいボクサーだが、勝つために日本に来た。KOで勝ちたい」と力強く言い切った。

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WBCがネリを聴取 体重超過問題を徹底的に調査

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)


 WBC(世界ボクシング評議会)は12日(日本時間13日)、元バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)と対戦した1日の同級タイトルマッチで体重超過のために王座剥奪となった前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)を同日までに聴取したと発表した。WBCは既に無期限資格停止の処分を科し、日本ボクシングコミッション(JBC)は日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。

 試合はネリが2回TKO勝ちし、敗れた山中が引退を表明したが、コンディション面での理不尽な差は大きく、王座剥脱覚悟だったとも取られかねないその姿勢に大きな批判が集まっていた。ネリは前回対戦で山中から王座を奪った後の昨年8月下旬にも、ドーピング検査で陽性反応を示したことが判明していた。

 発表された声明では、WBCのマウリシオ・スライマン会長が体重超過問題を徹底的に調査すると宣言。いかさままがいのトレーナーやフィジカルトレーナーによる安全ではない練習方法への注意喚起を促し、ネリが実践していた「水分過剰」による減量方法についても言及。7キロの水に加えて特別な「ミルクシェイク」を一気に摂取するような減量法が、ネリをつぶしてしまったと指摘した。同会長は「第三者による不確かな提案を進んで受け入れるようなボクサーは、ボクサーとしてふさわしくなく、リスクにさらされる。この問題については調査していきたい」とコメントした。

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王者山中竜也18日初防衛戦「新・山中時代」つくる

シャドーボクシングをして汗を流すWBO世界ミニマム級王者・山中(撮影・上田博志)


 ボクシングWBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が初防衛で「新・山中時代」の号砲を鳴らす。18日のカジェロスとの初防衛戦に向け、12日は神戸市内の所属ジムで公開練習。ミット打ちなど約2時間汗を流し「誰が見ても自分が勝っている試合をしたい。できたらKOを狙う」と誓った。

 約7カ月ぶりの試合へ気合十分だ。昨年8月、福原辰弥に判定勝ちして新王者になったが、左眼窩(がんか)底骨折の影響で休養。その間に憧れの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介が現役引退を表明した。

 昨冬、自身のベルト獲得を祝う場で出されたウリ科の野菜に「山中慎介」と名前が間違えて彫ってあった。現時点での圧倒的な知名度の差を突き付けられながらも、山中は「(自分は)まだまだ…」と恐縮しきりだ。それでも「連続防衛はしていきたい」と、同姓の大先輩が成し遂げた12回の防衛記録に純粋な目を輝かせた。

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体重超過ネリを永久追放 JBC日本での活動認めず

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、山中慎介(35=帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(1日、両国国技館)の公式計量での大幅な体重超過で王座剥奪となったルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本での活動を永久に停止させると発表した。「階級制を前提としたボクシングに対する社会的信用を著しく毀損(きそん)する行為」とコメント。体重超過による同様の処分は初となる。

 ネリは前日計量1回目で制限体重53・5キロを2・3キロオーバーし、約2時間後の再計量でも1・3キロ超過。試合は2回TKO勝ちしたが王座は空位となり、敗れた山中は引退を表明した。昨年8月の対戦で山中から王座を奪った後には、ドーピング検査で陽性反応を示したことが判明し、非難を浴びた。

 WBCはすでに無期限出場停止処分を決め、今後の公聴会にネリを呼び、状況説明を求める。JBCはWBCには報告済みで、他の世界タイトル認定団体、米国コミッションなどに決定を通知して協力を促す。

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ネリ永久追放、体重超過では日本ボクシング異例厳罰

チーズケーキとコーヒー飲料を手に息巻くネリ


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、1日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ(両国国技館)における計量で大幅に体重超過して王座を剥奪された元王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表した。8日に開催した倫理委員会で決定した。

 体重に関連する同様の処分は初で、JBCは「それだけ悪質と判断した」と説明。JBCは海外から招請した選手の体重超過については自動的に1年間の招請禁止処分を科してきたが、今回は世界戦かつ重大な違反として、厳罰を科した。

 ネリは元王者山中慎介(35=帝拳)との昨年8月以来の再戦となった一戦の前日計量で失態をさらした。1回目にリミットの53・5キロを2・3キロもオーバーする55・8キロ。約2時間後の再計量でも1・3キロの54・8キロと落としきれずに、はかりの上で王座を失った。試合は山中が勝った場合のみ新王者になる条件で実施されたが、ネリが2回TKO勝ち。王座は空位となり、山中は現役引退を発表した。

 JBCはWBC以外のタイトル認定団体であるWBA、IBF、WBOにも重罪とした処分を通知する。ネリはすでにWBCより無期限出場停止処分を受けているが、現状では他団体であれば試合を行える。

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村田諒太V1へ「100%出す」米国人相棒に好感触

パートナーのクォールズにパンチを打ち込む村田(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が8日、都内のジムで初防衛戦(4月15日、横浜アリーナ)へ向けた外国人パートナーとの本格的なスパーリングを開始した。

 技巧派の同級8位ブランダムラ(イタリア)を想定した米国人に2回を終え、「スキルがあってよく動いてくれる」と好感触を口にした。1日には南京都高(現京都広学館高)、ジムの先輩の元WBCバンタム級王者山中慎介が引退。寂しさはあるが「人間の大きさを受け継ぎたい」と誓った。試合直前でも冗談を絶やさない余裕の姿に、あらためて感銘を受けたという。日本人では未到のミドル級での防衛成功。V1戦に重圧もかかるが「100%を出して頑張っていく」と表情を引き締めた。

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