上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

体重超過で王座剥奪のネリ、井上尚弥への挑戦希望

チーズケーキとコーヒー飲料を手に息巻くネリ

プロボクシング前WBC世界バンタム級王者で同級1位のルイス・ネリ(24=メキシコ)が、年内にWBC正規王者ナルディーヌ・ウバーリ(フランス)かWBA正規王者井上尚弥(大橋)に挑戦したい意向を示した。

21日(日本時間22日)、母国のティファナで契約を結ぶフェルナンド・ベルトラン・プロモーターらと記者会見に出席。同プロモーターはウバーリと井上尚の名前を挙げ、今後、数カ月以内に米国で挑戦させる方向性を打ち出した。

ネリ自身も「(WBA世界同級スーパー王者ノニト・)ドネアととも対戦したい。素晴らしい戦いができる。私の才能、そして準備さえできていれば、どの王者でも勝てると思う」と自信をみせた。

18年3月に山中慎介(帝拳)との試合前日の計量で、体重超過して王座を剥奪されたネリは、6カ月の出場停止処分を受けた。同年10月に再起戦を行い、3回KO勝ち。同12月にもノンタイトル戦で7回TKO勝ちを収めた後、米プロモート大手のPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約。

3月16日、米アーリントンでの再起3戦目では元IBF世界スーパーフライ級王者マクジョー・アローヨ(プエルトリコ)から4度のダウンを奪い、4回終了TKO勝ちを収めていた。

10月、1回KO勝ちでパヤノ(手前)を倒しガッツポーズする井上尚

関連するニュースを読む

王座剥奪のネリ、復帰3戦目は完勝「勝てて幸せ」

ルイス・ネリ(18年3月撮影)

<プロボクシング:バンタム級10回戦>◇16日(日本時間17日)◇米テキサス州アーリントンAT&Tスタジアム

前WBC世界バンタム級王者の同級1位ルイス・ネリ(24=メキシコ)が4回終了TKO勝ちで再起3戦目を飾った。

元IBF世界スーパーフライ級王者マクジョー・アローヨ(33=プエルトリコ)と拳を交え、2回に左アッパーでダウンを奪取。3回にも集中打でダウン、4回にも2度のダウンを奪うなど、一方的な試合展開だった。「米国で勝てて幸せ。彼は良い選手だが勝ててよかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

これでネリの通算戦績は29勝(23KO)となった。

ネリは18年3月、山中慎介(帝拳)との試合前日の計量で、体重超過して王座を剥奪。6カ月の出場停止処分を受けた。同年10月に再起戦を行い、3回KO勝ち。同12月にもノンタイトル戦で7回TKO勝ちを収めた後、米プロモート大手のPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約を結んでいた。今回のアローヨ戦は契約後の初試合だった。

関連するニュースを読む

井上尚弥が異例の満票で2度目の最優秀選手&KO賞

授賞式後にガッツポーズで写真に納まる、左から兄の井上尚、父でトレーナーの井上真氏、弟の井上拓(撮影・河田真司)

ボクシングの18年度年間表彰式が8日に都内で開催され、最優秀選手賞にはWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が満票で輝いた。4年ぶり2度目の受賞。昨年5月に当時国内最速の16戦目で3階級制覇を達成し、10月にも連続初回KOで初防衛に成功した。候補は4人いたが、文句のつけようがない成績に異例の満票だった。KO賞も3年ぶり3度目の受賞となり、年間最高試合と3冠だった14年以来の2冠獲得となった。

技能賞は世界最速12戦目で3階級制覇した田中恒成(畑中)、殊勲賞は海外奪取でKO初防衛の伊藤雅雪(伴流)がいずれも初めて選ばれた。この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。

また、日本連盟の最優秀選手賞も同時に選出、表彰された。98年から合同開催していたが、山根前会長時代の15年からプロと一線を引いて独自開催していた。今回は日本連盟からお願いする形で再び合同開催に戻った。

各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=4年ぶり2度目

◆技能賞 田中恒成(畑中)=初

◆殊勲賞 伊藤雅雪(伴流)=初

◆努力・敢闘賞 中谷正義(井岡)=初

◆KO賞 井上尚弥(大橋)=3年ぶり3度目

◆新鋭賞 竹迫司登(ワールド)=初

◆年間最高試合 9月24日のWBOフライ級タイトルマッチ 木村翔(青木)-田中恒成(畑中)

◆年間最高試合(世界戦以外) 7月27日の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 久我勇作(ワタナベ)-和気慎吾(FLARE山上)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=初

◆女子年間最高試合 12月1日のWBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ 江畑佳代子(ワタナベ)-多田悦子(真正)

◆優秀選手賞 井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、伊藤雅雪(伴流)、岩佐亮佑(セレス)、亀田和毅(協栄)、京口紘人(ワタナベ)、木村翔(青木)、田中恒成(畑中)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、村田諒太、山中竜也(真正)

◆特別功労賞 山中慎介(帝拳)

◆特別賞 五十嵐俊幸(帝拳)、山中竜也(真正)、小関桃(青木)、柴田直子(ワールド)、好川菜々(堺東ミツキ)

◆優秀トレーナー賞 井上真吾(大橋)=初

◆社会貢献賞 藤岡菜穗子(竹原&畑山)

◆JBC功労賞 田畑親一(タイムキーパー)、故手崎弘行(レフェリー)

◆協会功労賞 斉藤寛、島川威、熊崎広大

<日本連盟>

◆男子最優秀選手賞 成松大介(自衛隊)=初

◆女子最優秀選手賞 並木月海(自衛隊)=初

世界戦最高試合賞に選ばれた田中恒成(右)と木村翔(撮影・河田真司)
18年10月、WBAバンタム級タイトルマッチでパヤノ(右)にKO勝ちする井上尚弥

関連するニュースを読む

高校6冠の李健太が鮮烈KOデビュー「感触あった」

1回、アピシット・ナムコー(左)をKOする李(撮影・河田真司)

高校6冠のサウスポー李健太(22=帝拳)が鮮烈なデビュー戦を飾った。

タイ・ライト級8位アピシット・ナムコー(20)と対戦し、左ストレートで1回3分8秒、TKO勝ちを収めた。序盤は右ジャブ、右フックでペースをつかむと、残り30秒で必殺の左ストレートを解禁。1回終了間際、3発目の左が顔面を貫き、キャンバスに沈めた。

レフェリーストップによる1回TKO勝ちに「感触がありましたね。相手の顔が見えて倒したと思いました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。大阪朝鮮高時代、日本記録となる62連勝をマーク。昨春卒業した日大では腰痛、左拳骨折などに苦しみながらも、アマ戦績は102勝10敗の好成績を残した。昨年9月、プロテストに合格。12回の防衛を誇る元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏を担当した大和心トレーナーの指導を受けており「理想の選手は山中さん。日本と海外で試合ができて、誰からも応援される選手になりたい」と声をはずませた。

アピシット・ナムコーに勝利する李(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

ネリ以来空位のWBC王座…山中氏が井上拓真を激励

山中慎介氏(18年10月7日撮影)

12回防衛を誇るボクシング元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(36)が、同暫定王者井上拓真(23=大橋)による王座統一に大きな期待を寄せた。

米ラスベガスで開催されたWBC世界同級正規王座決定戦となる1位ノルダイン・ウバリ(32=フランス)-元WBAスーパー王者の3位ラウシー・ウォーレン(31=米国)戦をWOWOWの解説者として見届けた。

これで3-0の判定勝ちを収めたウバリが、暫定王者井上拓との王座統一戦に臨むことが決定。山中氏が18年3月、体重超過で同王座剥奪されたルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、空位となっていたWBC王座に2人の王者が誕生した。「拓真選手は世界王者としてまた力をつけて次の試合をやってくれると思う」とエールを送った同氏は、暫定王座統一戦で井上拓が対戦したタサーナ・サラパット(タイ)とウバリを比較。同じサウスポーであることに「前回の経験が生きてくると思う」とした上で「(サラパットよりも)ウバリは力強い。1発もウバリの方が持っているし、前回よりも警戒しないといけないと思いますね」と分析していた。

関連するニュースを読む

暫定王座の井上拓真、次戦は統一戦へ「早く正規に」

一夜明けてカメラに向かってポーズを決める、左から父真吾トレーナー、井上拓、大橋会長(撮影・丹羽敏通)

ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が早くも王座統一戦への強い意欲を示した。

30日、東京・大田区総合体育館で同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ)を判定で下し、WBA世界同級王者の兄尚弥(25)に続き、兄弟世界王者となった井上拓は31日、横浜市内の所属ジムで会見。「やっぱり仮にも暫定(王者)なので正規王者になるまでしっかりやりたい」と王座統一戦への思いを口にした。

バンタム級のWBC王座は体重超過したルイス・ネリ(メキシコ)が山中慎介に勝利した後から空位の状態が続いてきた。WBCは同級1位ウバリ(フランス)-同級3位ウォーレン(米国)の正規王座決定戦を指令したが、両陣営の交渉が難航。計画されてきた6月、10月が次々と流れ、12月もテレビ中継の問題で延期に。ようやく来年1月19日、米ラスベガスでWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)の防衛戦のアンダーカードとして再びスライドされたばかりだ。

井上拓は「まだ(決定戦に臨む2人の)情報は仕入れていない」といいつつも「早く正規王者になりたいですね」と王座統一戦を見据えれば、父真吾トレーナー(47)も「喜びはありますけどしっかり統一した時に本当の喜びが来ると思う」と気持ちを切り替えた。さらに大橋秀行会長(53)は「次は統一戦を絶対にやらないといけない。正規王座に臨む2人はいずれもサウスポー。良いサウスポーの練習パートナーを連れてきたいと思う」と準備を進める意向を明かしていた。

一夜明け、自身の勝利を報じる紙面を手に写真に納まる井上拓(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

村田諒太、大先輩山中氏と共鳴する姿勢携えV2戦へ

公開練習で縄跳びをする村田(撮影・小沢裕)

神のメンタル!? ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が11日、本場ラスベガスで20日に迎える同級3位ロブ・ブラント(米国)との2度目の防衛戦へ練習を公開した。「できればいいなというくらい。それがマイナスの作用をもたらすこともあるので、平常心で。結果としてそうなればと」。言及したのはKO勝利。あえて、狙いすぎないことに主眼を置いた。

心理面での変化だ。「ただ勝つだけじゃなく、前に出て思い切りぶん殴る」。8月の発表会見では前面にKOを意識していた。以降の調整期間2カ月で、気負いが抜けたように感じられる。通じるのはジムの先輩で元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏のメンタル。この日練習を見守った同氏は「KOしたい思いを出し過ぎないこと。僕も気持ちを抑えていた」と呼応。日本歴代2位、12度の世界戦防衛の鍵を説いた。

くしくも、村田は「ピリピリした感じはない」と言った。それは以前、山中氏の世界戦前の姿を見て、「近づきがたさとかがない。ピリピリ感がないのがすごい」と自らが驚いていた姿に重なる。尊敬する先輩と共鳴する姿勢を携え、海を渡る。【阿部健吾】

公開練習後の囲み会見で笑顔を見せる村田(撮影・小沢裕)
ミット打ちの相手を務めた田中トレーナー(左)に左ボディーを放つ村田(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

世界王者たちも脱帽の井上秒殺劇/山中氏らコメント

1回KO勝ちした井上(左)は、山中慎介氏からえげつない勝ち方と言われ苦笑い(撮影・浅見桂子)

<ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS):WBAバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇横浜アリーナ◇1回戦

王者井上尚弥(25=大橋)が2試合連続の1回KO勝利で初防衛とワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)トーナメント1回戦突破を決めた。挑戦者となる元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)に軽い左ジャブから強烈な右ストレートを顔面に打ち込んでキャンバスに沈めた。わずか1分10秒でのKO勝ちで日本人の世界戦最速タイムを更新。世界戦連続KO記録(7戦連続)、世界戦通算KO記録(11試合)という2つの日本新記録も樹立した。圧倒的な秒殺劇に元世界王者らも称賛の声をあげた。

◆ファイティング原田氏(元世界王者) 素晴らしいKO勝利だ。これからもボクシング界を引っ張ってもらいたい。

◆山中慎介氏(元WBC世界バンタム級王者) 近すぎず遠すぎずジャストの距離で、1発目で当てるのはなかなかできない。脱帽でした。

◆長谷川穂積氏(元3階級制覇王者) ただただ強かった。それ以外の言葉が見つからない。パヤノの足が震えていたが、ダメージがなくよかった。

◆八重樫東氏(元3階級制覇王者) 何回に倒すかと思っていたが、これほど早いとは。これが世界の井上です。

◆木村悠氏(元WBC世界ライトフライ級王者) パヤノの構えを見て長引くかなと思ったが、さすがの一言。

◆川島勝重氏(元WBC世界スーパーフライ級王者) 強すぎる。このレベルであれだけまともにパンチが当たるのは独特の間合い、スピードがあるということ。次元が違う。

◆伊藤雅雪(WBO世界スーパーフェザー級王者) あっぱれですね。パヤノの動きもいいと思ったけど。左で顔を起こして、そこへ踏み込んで。あれは誰でも無理です。

関連するニュースを読む

神の左の山中慎介氏、井上強さにあ然「脱帽でした」

1回KO勝ちした井上(左)は、山中慎介(右)からえげつない勝ち方と言われ苦笑い(撮影・浅見桂子)

<ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS):バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇横浜アリーナ◇1回戦

「ゴッド・レフト」も脱帽-。

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、元世界王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回KO勝ちした試合を生中継したフジテレビで解説を務めた元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)は、「(試合中に)紹介される前に終わってしまいましたね」と苦笑で振り返った。あまりの早期決着に「いろいろ想定して準備していたんですけど、言う前に…」とあぜんとした。

決着シーンは左ジャブ、右ストレートというワンツーを見事に当てきってのKOだった。自身も類いまれなワンツーの名手だっただけに、それがいかに容易でないかを熱弁した。「近すぎず、遠すぎず、良い距離で右も当てましたが、ジャブを当ててから両方当てるのは本当に難しい。簡単そうで、簡単ではないんです。それを1発目にですからね」と驚異の一撃を解説した。

リングサイドで見届け、「あそこまでインパクトあるのは脱帽でした。一番近い陣営の人も口が開いてましたから」とたたえた。

1回、パヤノをKOする井上(撮影・浅見桂子)
1回KO勝ちした井上に、騒然としながら拍手するファン(撮影・浅見桂子)

関連するニュースを読む

体重超過失格男ネリが7カ月ぶり復帰戦で王座奪取

ルイス・ネリ(18年3月撮影)

<プロボクシング:WBCバンタム級シルバー王座決定12回戦>◇6日(日本時間7日)◇メキシコ・ティファナ・ガスマートスタジアム

前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が空位だったWBCシルバー王座を奪取した。ネリは今年3月に山中慎介との初防衛戦の前日計量で体重超過による失格で王座を剥奪され、資格停止処分を受け、これが約7カ月ぶりの復帰戦。ジェイソン・カノイ(28=フィリピン)と拳を交え、3回2分44秒、TKO勝利を収めた。ネリの通算戦績は27勝(21KO)となった。

ネリは昨年8月、山中慎介を下してWBC同級王座を奪取後、ドーピング違反が発覚。処分のないまま、山中と再戦が決まったものの、計量失格で王座を剥奪。翌日の試合でKO勝ちしたものの、WBCから6カ月間の資格停止処分を受けていた。

関連するニュースを読む

井上尚弥WBSS中継にボクシング通・香川照之出演

香川照之がゲスト出演するフジテレビ系「ボクシング 井上尚弥×JCパヤノ~WBSSバンタム級トーナメント準々決勝~」(C)フジテレビ

俳優香川照之(52)が、7日にフジテレビ系で生中継される「ボクシング 井上尚弥×JCパヤノ~WBSSバンタム級トーナメント準々決勝~」(午後8時)にゲスト出演する。芸能界でも屈指のボクシングマニアとして知られる香川から、どんな話が飛び出すか注目される。

「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」には、今年5月に無敗のまま3階級制覇を達成した、WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)が出場する。ヨーロッパで昨年スタートした新しい大会で、各階級のトップ選手8人が集結して、トーナメントで優勝者を決める“ボクシング版ワールドカップ“。従来のプロボクシングでは、あまり見られなかったトーナメント形式が人気を呼んでいる。

今回の開催のバンタム級には井上のほか、WBAスーパー王者ライアン・バーネット(イギリス)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)の4人の現役世界王者、さらには2人の元世界王者と無敗の新鋭2選手がエントリーしている。井上は「普通の防衛戦だったらここまでモチベーションは上がらなかった」と話している。

井上選手が初戦で対戦するのは、元WBAスーパー王者パヤノ。14年9月にアンセルモ・モレノからタイトルを奪い、初防衛戦に小差判定負けして王座を失ったが、その後は3連勝をマークしている。井上は「強引につぶすことはできない。コツコツ、ジリジリいくことになると思う」と分析している。

解説を浜田剛史、川島郭志、長谷川穂積、山中慎介、ゲスト解説を八重樫東、伊藤雅雪(WBO世界スーパーフェザー級王者)が務める。

関連するニュースを読む

王者ゴロフキン、アルバレス前日計量で一触即発状態

写真撮影で乱闘寸前になる王者ゴロフキン(右)と挑戦者アルバレス(AP)

今年最大のビッグマッチ「ミドル級頂上決戦第2弾」のゴングが迫ってきた。

WBAスーパー、WBC世界ミドル級タイトル戦(米ラスベガス)の前日計量が14日(日本時間15日)に行われ、王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)、挑戦者のカネロこと元2階級制覇王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)ともに一発でパスした。互いに向き合っての写真撮影「facetoface」では、アルバレスがゴロフキンに猛進し、そのまま額を付き合わし、関係者が制止に入る一触即発状態に。舌戦も含め、完全決着への盛り上がりは最高潮になってきた。

「第1弾」は1年前。当時3団体統一王者だったゴロフキンに、メキシコの至宝アルバレスが挑む世紀の一戦は、12回を戦い抜いて引き分けに終わった。その後再戦の機運が高まり、5月に決着戦が組まれたが、アルバレスのドーピング違反で延期となったことが、両者の因縁をより深くした。

アルバレスが陽性反応を示した禁止薬物クレンブテロールは、メキシコの家畜に使用されてはいるが、筋肉増強剤にあたる。元WBC世界バンタム級王者山中慎介さんの防衛を阻み、結果的に引退に追い込んだルイス・ネリ(メキシコ)が陽性反応を示したジルパテロールと同系統の物質で、ネリと同じようにアルバレスも「メキシコで食べた牛肉が汚染されていた」と故意ではないと主張。出場停止6カ月という短期間の処分で済んだ。

これに対し、ゴロフキンは「薬物入りの牛肉を誤って食べたという彼の主張は信じない」と批判したことで、両者は一気に敵対モードとなった。処分を終えたアルバレスは「ばかげたことに嫌な思いをしているが、それをこの試合に向けたトレーニングのモチベーションにしてきた。怒っている。でもおれは、それを試合で自分のため使うつもりだ」と憤りを隠さない。

前日計量で乱闘寸前まで高まった両者の感情は、どのようにリングで解き放たれ、どんな結末をもたらすか。WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)の動向にも大きく影響してくる決戦は、日本時間16日午前11時以降に開始となる予定だ。

写真撮影でポーズをとる王者ゴロフキン(AP)
写真撮影でポーズをとる挑戦者のアルバレス(AP)

関連するニュースを読む

IBF王者岩佐亮佑、苦手のサウスポーに判定負け

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ計量を終え、にらみ合う王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)(2018年8月15日)

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>◇16日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が2度目の防衛に失敗した。同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)と対戦。0-3で判定負けした。

 万全の調整のはずだった。6月に所属のセレスジムが同じ千葉・柏市内で移転。入門から過ごした旧ジムは半地下1階で窓がなかった。夏場は玄関を開けてあとは扇風機頼りと、最近の猛暑には苦しんだ。新ジムは2面が窓のビル2階に移り、設置したクーラー4台を28度に設定。「新しい環境で調子も下がらず、いい練習ができた」と岩佐。今年の酷暑も、順調にスパーリングを消化できた。

 自身と同じサウスポーは大の苦手だった。プロ戦績の2敗はともに左相手。11年3月の元WBC世界バンタム級王者山中慎介との日本王座決定戦と、15年6月のリー・ハスキンスとのIBF世界バンタム級暫定王座決定戦の2試合。ともにボクシング人生の節目となる試合で、サウスポーに敗れてきた。今回のドヘニーも無敗のサウスポーで同級1位の最強挑戦者。不穏な予感が漂ったが、やはりサウスポーの悪夢に見舞われてしまった。

関連するニュースを読む

山中慎介氏が伊藤雅雪激励、王座獲得で「食事でも」

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を控えた現地での公開練習で軽快な動きをみせる同級2位伊藤

 ボクシング元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏がこのほど、28日(日本時間29日)に米フロリダ州キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む同級2位伊藤雅雪(27=伴流)に熱いエールを送った。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて拳を交える伊藤に向け「実力も自信もつけてきたベストのタイミングでの世界挑戦。自分の距離を生かして戦えば勝てる」と激励の言葉を送った。

 伊藤とはジムも階級も違うものの、以前から山中氏が注目していた選手の1人だ。「センスのある、良いボクシングをする選手だなと思っていました。特に東洋太平洋王者になるなど、ここ数試合で意識が変わってきた印象を受けますね。自分から仕掛けていくことが増え、世界戦を見据えているなと感じていました」と成長プロセスを追ってきた。現在、7連勝中と勢いに乗る伊藤の戦い方を通じ「おそらく自分でも力がついてきたことを実感しているだろうし、だからこそ自分から攻めて出るようになったんでしょう」と分析している。

 前日計量で並び立った際には数値通り、身長168センチのディアスよりも174センチの伊藤が体格的に上だった。山中氏は「相手にとってはやりづらいんじゃないですかね。体格にも恵まれ、長い距離で戦えるうえ見た目以上にパンチ力もあると思います」と秘めたる強さも明かした。直接の面識はないものの、伊藤とは行きつけの飲食店が同じで共通の知人もいるという。「彼が勝ってチャンピオンになったらお祝いに一緒に食事でもしたいですね」と米国での王座奪取を願っていた。

 ※テレビ放送=29日午前11時からWOWOWライブで生中継。

ロサンゼルスで最終調整したWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤正雪(左)

関連するニュースを読む

井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長

 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

関連するニュースを読む

山中慎介氏「面白く、楽しみ」パッキャオ復活を堪能

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール

 ボクシング、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)が、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)の復活を堪能した。

 15日のクアラルンプールからのWOWOWの生中継で、スタジオでゲスト解説した。9年ぶりのKO勝利に「久しぶりのKOを見ることができて楽しかった。やりたいことを最後までやれていた。スピードの差が出たと思う」と評した。今後に向けても「今日の動きができていればまだまだできる。面白く、楽しみ」と期待した。

関連するニュースを読む

山中慎介さんが引退式、愛妻に感謝伝え結婚式約束

笑顔で鏡開きをする山中さん

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退記念パーティーが1日、1300人の後援者が集まって都内のホテルで盛大に行われた。冒頭に試合のテーマ曲とともに入場して壇上に上がると、「入場を思い出して泣きそうでした」と感慨深げに切り出した。

 日本歴代2位の12連続防衛を果たした名王者の節目の日は、次々にサプライズゲストが登場する豪華なものとなり、ビデオメッセージにはビートたけし、明石家さんま、松本人志、松本潤ら芸能界からも慰労の言葉が届いた。

 本人発のサプライズは式の最後。支え続けてくれた妻沙也乃さんへのメッセージだった。これまで表舞台に上がることはなかった愛妻に花束を渡し、感謝の言葉を述べ、「式を挙げていないままきているので、これから」と結婚式を行うことを約束した。

 3月1日のWBC世界同級タイトルマッチで、大幅な体重超過で王座失格となったルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、王座返り咲きならずに引退を表明した。この日がちょうど4カ月。テレビ出演、イベントなどで多忙な日々を送っており、「今後どうするかははっきりときまっていない。今年ゆっくり考えてみようと思います」と話した。

関連するニュースを読む

ネリにWBC6カ月資格停止処分、山中戦で体重超過

WBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重オーバーとなり、会場を引き揚げるネリ(18年2月28日、撮影・狩俣裕三)

 世界ボクシング評議会(WBC)は18日、引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで、体重超過のために王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)を6カ月の資格停止とすると発表した。期間は9月1日まで。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は、既に日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。WBCはネリを聴取し、最終的な処分を検討していた。

関連するニュースを読む

長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館

 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

関連するニュースを読む

井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ

 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む