上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

井上尚弥、村田諒太ら審査員!高校生シャドー大会

井上尚弥(2019年12月23日撮影)

日本ボクシング連盟は26日、「高校生シャドーボクシングチャレンジ2020」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の高校生の全国大会がすべて中止や延期となったことを受け、練習の成果を発揮する場として設けられた。

1人で相手をイメージしながら行う練習がシャドーボクシング。同連盟に選手登録済みの現役高校生(男女不問)が、ツイッター上に指定のハッシュタグをつけて動画を投稿することでエントリーできる。応募期間は8月1日から16日まで。

審査員には超豪華な面々がそろった。井岡一翔、井上拓真、井上尚弥、岩佐亮佑、内山高志、京口紘人、清水聡、寺地拳四朗、村田諒太、八重樫東(50音順)らが現時点で参加が決定。今後も交渉中だという。

結果発表は8月22日で、「○○選手賞」など、優秀賞に選出した審査員の名前がついた賞を発表する。

関連するニュースを読む

ロマチェンコ恐ろしく芸術的な軽打/岩佐亮佑の一撃

ロマチェンコ(2019年12月5日撮影)

<ボクシング、忘れられない一撃~19>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。IBF世界スーパーバンタム級暫定王者岩佐亮佑(30=セレス)があげたのは、現ライト級3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)の「心を折る軽打」。世界が注目した「五輪2大会連続金メダリスト対決」で、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を翻弄(ほんろう)した戦いを語りました。(取材・構成=奥山将志)

◇     ◇    ◇

▼試合VTR 17年12月9日、米ニューヨークで、08年北京五輪、12年ロンドン五輪金メダルのWBO世界スーパーフェザー級王者ロマチェンコが、00年シドニー五輪、04年アテネ五輪金メダルのリゴンドーの挑戦を受けた。高い技術戦が期待されたビッグマッチだったが、「ハイテク」の異名を取るロマチェンコが、その強さを見せつける展開となった。ジャブの差し合いで早々にペースを握ると、2回以降は手数を重視した軽いパンチと、出入りのスピードでリゴンドーを圧倒。一方的な展開で迎えた6回終了時に「キューバの英雄」が棄権を申し出た。これにより、ロマチェンコは、4試合連続で相手の棄権によるTKO勝ち。相手に何もできない絶望感を与える、その強さが際立つ一戦となった。

◇     ◇    ◇

相手の頭を触るような「パチ、パチ、パチ」という軽いパンチが、見ていて恐ろしく、芸術的とさえ感じました。あのリゴンドーに何もさせなかった。すごい試合でした。

ロマチェンコの特徴は、一発の強さはないですが、すべての種類のパンチを打てること。そして、相手の周りをぐるぐる回りながら、常に相手を触り続ける。一般受けする選手ではないかもしれませんが、対戦相手からすると、崩しにくい、本当に戦いにくい選手だと思います。

選手目線で見れば、学ぶべきところが多いですね。たとえばメイウェザーやハメドの動きはまねできませんが、ロマチェンコはできる。

ベースにあるのは運動量で、どれだけ動くんだというぐらい徹底して足を動かし、出入りのボクシングでペースをつかむ。防御も、ガードをしっかりして、上体の動き、膝の沈め方でパンチをかわす。ナチュラルな「天才」というより、基本を忠実に追い求め、努力でつくりあげた「天才」だと思います。

アマチュアのような戦いで、プロでも新たな形をつくりだしたロマチェンコ。学ぶべきところは多いですし、少しでも自分のものにしていきたいですね。

◆岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年(平元)12月26日、千葉・柏生まれ。地元のセレスジム開設に合わせ、中2で入門。習志野高3年で3冠。アマ戦績60勝(42KO)6敗。08年プロデビュー。11年に日本バンタム級王者山中慎介に挑戦も失敗。2戦後に日本同級王座、13年に東洋太平洋同級王座獲得。15年に英国でIBF世界同級暫定王座決定戦での世界初挑戦は失敗。17年9月にIBF世界スーパーバンタム級王者小国を破り王座獲得。19年12月にIBF同級暫定王座を獲得し、王座返り咲きに成功。171・5センチの左ボクサーファイター。家族は両親と姉。

関連するニュースを読む

井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合

ドネアを破りWBSS優勝を果たした井上尚弥はアリ・トロフィーを掲げる(2019年11月7日撮影)

ボクシングの19年度年間表彰式が8日に都内で開催され、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、最優秀選手賞と年間最高試合で2年連続2冠となった。

ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝では2回TKOでIBF王座を獲得し、決勝では5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ちでWBA王座を統一した。

最優秀選手は4人の候補がいたが、年間最高試合とも32票中27票を獲得した。いずれも2年連続3度目の受賞で、14年はKO賞と3冠で3度目の複数受賞となった。

技能賞は日本人初の4階級制覇を達成して初防衛した井岡一翔(30=Reason大貴)、殊勲賞はWBA世界ミドル級王座を奪回して初防衛した村田諒太(34=帝拳)が初受賞した。村田は2連続KOでKO賞も初受賞し、初の複数受賞となった。

この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=2年連続3度目

◆技能賞 井岡一翔(Reason大貴)=初

◆殊勲賞 村田諒太(帝拳)=初

◆努力敢闘賞 永野祐樹(帝拳)=初

◆KO賞 村田諒太(帝拳)=初

◆新鋭賞 中谷潤人(M.T)=初

◆年間最高試合 WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)

◆世界戦以外の最高試合 WBOアジア太平洋ウエルター級王座決定戦 矢田良太(グリーンツダ)-別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=2年連続2度目

◆女子最高試合 WBC世界フライ級王座戦 藤岡奈穗子(竹原&畑山)-天海ツナミ

◆優秀選手賞 井岡一翔(Reason大貴)、井上尚弥(大橋)、岩佐亮佑(セレス)、京口紘人(ワタナベ)、田中恒成(畑中)、寺地拳四朗(BMB)、村田諒太(帝拳)

◆特別賞 河野公平(ワタナベ)、田口良一(ワタナベ)、福原辰弥(本田)、故三迫仁志(元日本プロボクシング協会会長)

◆優秀トレーナー賞 加藤健太(三迫)

関連するニュースを読む

井上尚弥らボクシング最優秀選手賞候補 2・7発表

アリトロフィーを掲げる井上尚弥(2019年11月7日撮影

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が12日、都内で19年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補はワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制した井上尚弥(大橋)、日本人初の4階級制覇の井岡一翔(Reason大貴)、ミドル級王座奪回の村田諒太(帝拳)、唯一世界戦3勝の田中恒成(畑中)の4人。受賞者は2月7日に都内のホテルで発表、表彰される。他の各賞候補は次の通り。

◆技能賞 井岡、寺地拳四朗(BMB)、田中

◆殊勲賞 岩佐亮佑(セレス)、村田、井岡

◆KO賞 村田、寺地、栗原慶太(一力)、吉野修一郎(三迫)、勅使河原弘晶(輪島功一)

◆新鋭賞 重岡銀次朗(ワタナベ)、井上浩樹(大橋)、中谷潤人(M.T)

◆努力敢闘賞 野中悠樹(井岡弘樹)、渡部あきのり(角海老宝石)、永野祐樹(帝拳)、田中教仁(三迫)

◆年間最高試合 WBA&IBFバンタム級井上-ノニト・ドネア(フィリピン)、同井上-エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBOスーパーフライ級井岡-アストン・パリクテ(フィリピン)、WBAミドル級村田-ロブ・ブラント(米国)

◆世界戦以外の最高試合 日本ミドル級竹迫司登(ワールド)-加藤収二(中野サイトウ)、WBOアジア太平洋ウエルター級別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)-矢田良太(グリーンツダ)、日本ユース・バンタム級石井渡士也(REBOOT.IBA)-石川春樹(RK蒲田)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)、佐伯霞(真正)、吉田実代(EBISU K’s BOX)

◆女子最高試合 WBCフライ級藤岡菜穗子(竹原&畑山)-天海、WBOミニマム級佐伯-エリザベス・ロペス(メキシコ)、WBAアトム級モンセラッット・アラルコン(メキシコ)-宮尾綾香(ワタナベ)

バトラーに5回TKO勝利して初防衛を果たし、1本指を立てる村田諒太(2019年12月23日撮影)

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が凱旋、王座返り咲き「人生で一番の収穫」

2本目となるベルトを高々と掲げる岩佐亮佑(撮影・河合香)

ボクシングIBFスーパーバンタム級暫定王者となった岩佐亮佑(29=セレス)が9日、米ニューヨークから凱旋(がいせん)帰国した。

同級3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)を11回TKOで、昨年8月の同正規王座陥落から1年3カ月で王座返り咲きとなった。「ラストチャンスと覚悟を決めて臨んだ。すごいステージで勝ち、心の底からうれしい」と満面の笑みだった。

米国で奪取は日本6人目で、KOとなると39年ぶり2人目となる。2月に米ロサンゼルスでの再起戦に勝利していたが「ニューヨークというのがうれしい。雰囲気ある会場で堂々と戦い、勝てた。人生で一番の収穫で、一番うれしい。前回がまぐれでなく、左が苦手でないことも証明できた」と胸を張った。

日本製バンデージは使用許可されず、巻くのも普段より約30分遅く、巻き方にもクレームをつけられた。小林会長は「試合直前までバタバタだった。イライラして。ボクの方が緊張した」と言う。岩佐は「全力を出そうと吹っ切れていた。一番落ち着いていた。冷静に戦えた」と精神面の成長を口にした。

3回にはバッティングながらダウンを先行した。「ダウンと思っていなかった。相手も疲れてきたのに、スタミナも気持ちも余裕あった。5回にはいろんな面が見えた。一皮むけた」と振り返った。11回の決着には「あのパンチだけガツンと感触があった。久しぶりにきれいに倒せ、いい印象を与えられた」と今後へもアピールを強調した。

正規王者はWBAとの2団体統一王者ダニエル・ローマン(29=米国)。左肩を痛めて9月の試合が来年1月に予定されているという。岩佐は「暫定でとりあえずの王者。正真正銘の王者に、統一しか見えていない」。統一戦を見据えて現地視察に行くつもりだ。小林会長は「返上とか、認定されるかとか、どうなるかは分からない。IBFの指令を待つ」と今後は未定だ。

17年の世界王座獲得時に、後援者からお祝いに高級外車フェラーリを贈られたが、陥落すると返却した。岩佐は現在は3台を所有するが普段は軽自動車に乗っているという。「正規王者になって、次は自分でフェラーリを買う。中古で」と新たな目標を定めた。

セレスジム小林昭司会長(左)と世界王者に返り咲いた岩佐亮佑(撮影・河合香)

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が暫定王者 鮮やかな左で11回TKO勝利

マーロン・タパレスを11回TKOで下し暫定王座を獲得した岩佐亮佑(AP)

<プロボクシング:IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦12回戦>◇7日◇米ニューヨーク・バークレイズセンター

ボクシング元IBFスーパーバンタム級王者で同1位岩佐亮佑(29=セレス)が同3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)を11回1分9秒TKOで下し、暫定王座を獲得した。

17年4月、WBO世界バンタム級王座戦の計量失敗で王座剥奪されたタパレス相手に岩佐は3回にダウンを奪い、4回には左ストレートをさく裂。「ラストチャンス」と位置づけた覚悟のリング。タパレスが中盤から失速する中、最後までスタミナをきらさず、11回に鮮やかな左ストレートで倒した。

17年9月に王者となったが、昨年8月の2度目の防衛戦でT・Jドヘニー(アイルランド)に敗れ陥落。今年2月、セサール・フアレス(メキシコ)とのIBF世界スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦を制し、再起2戦目で訪れた返り咲きへのチャンスだった。この勝利で、WBA、IBF同級統一王者ダニエル・ローマン(米国)との統一の権利を得て、さらなる大舞台への扉が開いた。

プロデビューから11年目。今が1番「のびのびやっている」と充実感を口にする。世界王者となった17年ごろは、プレッシャーのあまり、3時間おきぐらいに目が覚める「中途覚醒」という不眠症に悩まされた。昨年王座から陥落し、現役続行を決めた後は、「負けてもいいから大好きなボクシングをやろうと」と肩の力を抜いて、ボクシングに向かえるようになった。楽しいからこそ、肉体改造など新しいことにどんどん挑戦できる。結果、小林昭司会長が「今までの岩佐で1番強い」と驚くほど、心身ともに成長を遂げた。

目標がある。「井上尚弥とやること」。現在バンタム級の井上が階級を上げる時まで、スーパーバンタム戦線に残り、対決することを願う。「あそこまで強ければ。絶対やってみたい。だからこそ、勝ち続けなきゃいけない」。ビッグマッチ実現のため、さらに自分を高めていく。

マーロン・タパレスを11回TKOで下し暫定王座を獲得した岩佐亮佑(AP)
岩佐亮佑にダウンを奪われるマーロン・タパレス(AP)
相手のガードの上から左フックを放つ岩佐亮佑(AP)

関連するニュースを読む

岩佐亮佑がNYへ「人生かけた重い試合」暫定王座戦

IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦に向け、米ニューヨークへ出発した岩佐亮佑

ボクシング元IBFスーパーバンタム級王者で同1位岩佐亮佑(29=セレス)が12月1日、7日に米ニューヨークで行われる同3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)とのIBF同級暫定王座決定戦に向け、成田空港から出発した。

17年9月に同王者となったが、昨年8月の2度目の防衛戦でT・Jドヘニー(アイルランド)に敗れ陥落。今年2月、セサール・フアレス(メキシコ)とのIBF世界スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦を制し、再起2戦目ですぐ返り咲きへのチャンスが巡ってきた。岩佐は初のニューヨークでの大舞台を前に「夢のつまった可能性のあるリング」と喜びつつ、「(世界進出に向けた)第1歩であり、ラストチャンス。人生をかけた重い試合」と覚悟を口にした。

アクシデントから得た成功体験を生かす。今年2月のフアレス戦では試合が大幅に遅延し、計3度も準備をする羽目に。だが、それがかえっていいパフォーマンスにつながった。「感覚としては、緊張に慣れた。緊張するのに飽きた、という感じだった。(試合前に)緊張しなさすぎて大丈夫かなと思ったけど、リングにあがったら悪くなかった」。今回も「早めに会場入りしようかな」と緊張のピークを超えた、“抜け”の状態でリングに立つつもりだ。

IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦に向け、米ニューヨークへ出発した岩佐亮佑。出発前に成田空港内に設置されたサンタクロース人形とポーズ

関連するニュースを読む

世界戦へ岩佐亮佑が大胆身辺整理「気持ちすっきり」

ミット打ちする岩佐(撮影・鈴木正人)

身も心もスッキリして世界に返り咲く! ボクシング元IBFスーパーバンタム級王者で同1位岩佐亮佑(29=セレス)が27日、千葉・柏市の所属ジムで練習を公開。12月7日に米ニューヨークで行われる同3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)とのIBF同級暫定王座決定戦に向け、上々の仕上がりをみせた。

11月2週目には、引っ越しと大胆な整理を敢行。すっきりした心持ちで大一番に臨む。

   ◇   ◇   ◇

岩佐がキレキレの動きで2回の最終スパーリングを終えた。相手は日本バンタム級4位でサウスポーの定常育郎(T&T)。距離を置きふりかぶって打つ定常の戻り際を狙い、右フックをさく裂。短い時間の中でも「イーグル・アイ」と呼ばれる自慢の洞察力と、技術が光った。拳をあわせた定常は「右の使い方が超一流。右フックがあごに入り倒れそうだった」と感服した。その後、ミットを受けた小林昭司会長(46)は左右のボディー攻めに「本当に痛い」ともん絶。「明らかにパワーアップしている」「ミットを持っていても追いつかない時がある」と愛弟子の成長を喜んだ。岩佐は「疲れがたまっていたけど絶好調だった」と満足そうに練習を振り返った。

17年9月にIBF王者となったが、昨年8月に陥落。今回の暫定王者決定戦はその王座に返り咲くためのステップとなる。「本当に本心でラストチャンス。死にものぐるいで、どんな泥臭いボクシングでも勝ちにこだわっていきたい」と言葉に力を込めた。

12月26日に30歳を迎える。その前に「断捨離(だんしゃり)しようと思って」。11月の2週目、世界戦が決まる前から予定していた引っ越しをした。その機に家具や服など余計なものをすべて捨て、自動車のローンも完済。身のまわりを徹底的にきれいにした。「チャンピオンになってなんか買おうとか、30になって何かやろうとかはない。今はすっきりした気持ちでボクシングに集中できている」。新たになった精神状態で1日、決戦の地ニューヨークへと向かう。【高場泉穂】

ファイティングポーズする岩佐(撮影・鈴木正人)
スパーリングする岩佐(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

岩佐亮佑12・7暫定王座戦「ラストチャンスだと」

12月7日に米ニューヨークでIBFスーパーバンタム級暫定王座戦を行う岩佐亮佑

元IBF世界スーパーバンタム級王者で同1位岩佐亮佑(29=セレス)が王座返り咲きへのチャンスをつかんだ。12月7日に米ニューヨーク・バークレイズセンターで同3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)と暫定王座戦を行うことが決定し、12日千葉・柏市内の所属ジムで会見を行った。

岩佐は「ラストチャンスだと思っている。泥臭くても、かっこ悪くてもいいのでとにかく返り咲く姿をみせたい」と決意を語った。

昨年8月の初防衛戦でドヘニーに敗れ、陥落も、今年2月セサール・フアレス(メキシコ)との挑戦者決定戦で勝利。WBA、IBF同級統一王者ダニエル・ローマン(米国)が9月に左肩を負傷したことで、IBFから暫定王座戦の指令がおりた。

今回暫定王者となれば、熱望していたローマンとの統一王座戦がみえてくる。「統一戦となれば、チャンピオン同士で条件がよくなる。ありがたい」と、ローマンのけがでもたらされた状況をむしろ歓迎した。

小林会長は「ドヘニーに負けてから向上心がより強くなった」と心身ともにレベルアップしたと説明。「今までの岩佐の中で1番強いんじゃないかと思う。このチャンスをものにしたい」と語った。

相手タパレスは元WBOバンタム級王者の強敵。岩佐も「覚悟はしてます。フィリピン人独特のタイミングの真骨頂みたいなボクサー」と警戒する。タパレス対策のため、16日からはIBFバンタム級1位のマイケル・ダスマリナス、アンソニー・ヘラルドのフィリピン人トップボクサーを呼び、10日間毎日スパーリングを予定。「そこで感覚を合わせていく」とイメージを膨らませた。

会見の後には、現地で観戦したという7日の井上尚弥-ノニト・ドネア戦にも言及した。2回のドネアの右フックで右眼窩(がんか)底を骨折しながら判定勝ちした井上尚に対し、「どこで経験したんですか、あの子は」とあまりのすごさにあきれ顔。「前世はいろんな修羅場をくぐり抜けてきた戦国時代の将軍だったなんじゃないですか」とモンスターの前世を分析した。

関連するニュースを読む

ローマン2団体統一 岩佐に王座奪回チャンスなるか

ダニエル・ローマン(18年2月撮影)

<ボクシング世界WBA&IBFスーパーバンタム級王座統一12回戦>◇26日◇米ロサンゼルス

WBA同級王者ダニエル・ローマン(28=米国)が、IBFと2団体統一に成功した。

IBF同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との統一戦。2度のダウンを奪い、2-0も判定勝ちを収めた。WBAは4度目の防衛となった。

ローマンは2回に左フックでダウンを奪い、試合を優勢に進めた。11回にもボディーで2度目のダウンを奪取。採点は2人が116-110、1人が113-113だった。

ローマンは17年に久保準(29=真正)から王座を奪い、昨年には松本亮(25=大橋)に判定で初防衛していた。元IBF同級王者岩佐亮佑(29=セレス)は2月の負傷判定勝ちで、IBF王座挑戦権を獲得している。米国での世界再挑戦も想定して、現在は当地で合宿している。

ローマンは4戦目に岡田隆志に初黒星と、日本人とは3人と対戦している。岩佐が4人目となって王座奪回のチャンスとなるか。ローマンの今後の動向が注目となる。

メインのWBC世界スーパーフライ級タイトル12回戦は、同級1位ファン・フランシスコ・エストラーダ(29=メキシコ)が王座を奪回した。昨年2月に判定負けした同級王者シーサケット・ソールンビサイ(32=タイ)との再戦に3-0で判定勝ち。フライ級に続く2階級制覇となった。

エストラーダはスピードで上回り、足を使って、的確にパンチを打ち込み、終始ペースを握り続けた。採点は2人が115-113、1人が116-112だった。シーサケットは4度目の防衛に失敗となった。

関連するニュースを読む

再起飾った岩佐亮佑「世界戦も米国かも」初の米合宿

セレス小林会長(右から2番目)らセコンド陣とともに帰国した前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(中央)

プロボクシングの前IBF世界スーパーバンタム級王者で同級3位の岩佐亮佑(29=セレス)が年内の世界挑戦に備え、初の米修行に臨む。16日に米ロサンゼルスで臨んだ同級4位セザール・フアレス(27=メキシコ)とのIBF同級挑戦者決定戦で10回負傷判定勝ちした岩佐は18日、成田着の航空便で帰国。世界挑戦権を得たことを受け、セレス小林会長と約2週間のロサンゼルス合宿に行う計画を立てていることを明かした。

「次(世界戦)も米国になるかもしれない」と明かした岩佐は「向こうの選手とスパーリングできることがうれしいです。次が本番ですから、一から準備して気合をもう1度入れたい。今を上回る練習がしたいので」と米合宿を歓迎した。同会長も「オレ自身、(米国の)採点方法も含めて勉強し直さないといけない。それで自分の指導も指示も変わるから」と師弟で“米仕様”を意識した。

フアレス戦では7~8回に起こった2度目のバッティングでカットした右目上は6針も縫った。両目の周辺をカットしたのは初めてという岩佐は「相手が1回からガンガンきた。すごいプレッシャーでしたけれど、自分が5~6回ぐらいで足を使ってやられてもしようがないと思い、開き直って正面衝突した。後半でスタミナ勝負できたことが大きい」と手応えを口にした。

メキシコ系の観客も多くいるアウェーに近い会場で勝てた自信は大きかった。海外初勝利できた手応えも胸にある。岩佐は「気持ちは出せたと思います。試合内容はやりたいことをつぶされて出せなかったですが、気持ちを出せて勝てて良かった」と安堵(あんど)の笑み。セレス小林会長は「今回は70点以上のでき。次に(再び)世界を取れば100点です。まだ30点の伸びしろがあると思う」と期待を寄せていた。

岩佐は昨年8月の同級王座陥落後の初試合で、海外は15年に英国での世界初挑戦以来2試合目だった。2度目の防衛戦で敗れた相手のTJ・ドヘニー(アイルランド)が現在も王者。1月に高橋竜平(横浜光)を11回TKOで下した直後のリングで、WBA同級王者ダニエル・ローマン(28=米国)との統一戦をアピール。岩佐の王座返り咲きを狙う再挑戦は、時期も世界王者も流動的になっている。

米ロサンゼルスでIBF世界スーパーバンタム級指名挑戦者決定戦に勝利し、帰国した岩佐亮佑

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が負傷判定勝ちで世界戦切符「自信になる」

前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定12回戦>◇16日◇米ロサンゼルス

前同級王者の同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が、再起戦で世界戦切符をつかんだ。同級4位セザール・フアレス(27=メキシコ)との一戦に、10回負傷判定勝ちした。判定は98-92、97-93、95-95の2-0だった。

岩佐は昨年8月の同級王座陥落後の初試合で、海外は15年に英国での世界初挑戦以来2試合目。米国では初の試合だったが積極的に打ち合った。フアレスの偶然のバッティングによる傷が深くなり、10回判定に持ち込まれた。岩佐も右まぶたをカットしたが「足を止めてパワーのある選手に勝てたのは自信になる。相手が誰でもどんな形でも必ず王者に返り咲く」と話した。

V2に失敗した相手のTJドヘニー(32=アイルランド)が現在も王者で、1月には高橋竜平(29=横浜光)に11回TKOで初防衛している。試合後にはWBA同級王者ダニエル・ローマン(28=米国)との統一戦を両者がアピールした。このため、岩佐の王座返り咲きを狙う再挑戦は、時期も相手も流動的だ。

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が前日計量クリア IBF世界挑戦者決定戦

再起戦のために渡米した前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(2019年2月10日撮影)

ボクシング前IBF世界スーパーバンタム級王者の同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が15日、米ロサンゼルスでの再起戦の前日計量をパスした。16日に同級4位セザール・フアレス(27=メキシコ)とのIBF世界同級指名挑戦者決定戦に臨む。岩佐は55・1キロ、フアレスはリミットの55・3キロで一発クリアした。岩佐は昨年8月の同級王座陥落後の初試合で、世界挑戦権を懸けた一戦となった。

岩佐は10日に渡米して現地で最終調整し、前日には検診を受けていた。海外は15年に英国でIBF世界バンタム級王座決定戦の世界初挑戦以来2試合目。米国では16年に今回と同じ挑戦者決定戦が組まれたが、相手が体重超過で前日に中止となったことがある。その経験も生かして、試合前最後の関門をクリアした。

メインはWBA世界フェザー級タイトル戦で、スーパー王者レオ・サンタクルス(30=メキシコ)が同級11位ラファエル・リベラ(24=メキシコ)の挑戦を受ける。

関連するニュースを読む

再起戦挑む岩佐渡米「ベルトないと単なるボクサー」

再起戦のために渡米した前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑

ボクシングの前IBF世界スーパーバンタム級王者となる同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が不退転の決意で再起戦に臨む覚悟を示した。

16日に米ロサンゼルスで同級5位セザール・フアレス(27=メキシコ)とのIBF世界同級指名挑戦者決定戦に臨む前王者は10日に渡米した。

昨年8月、T・Jドヘニー(アイルランド)に判定負けし、王座から陥落。再起戦が世界挑戦権のかかった一戦となり「ラストチャンスだと思っている。前回はど突き合い、本質である殴り合いができなかった。ああいう形だったので、自分の気持ちが変わらないと先がない」との気持ちを明かした。

海外試合は2回目となる。15年6月、英国でIBF世界バンタム級王座決定戦に挑み、6回TKO負けを喫した。16年11月には米フォックスウッズでIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦が組まれたものの、相手選手の体重超過で試合前日に中止に。

岩佐は「日本を背負って戦えるのはうれしいし、海外でもやれる選手になりたい。まずは海外1勝です。ベルトがないと単なるボクサー。勝てば最短で再挑戦できるので」と再起戦にかける意気込みを口にしていた。

関連するニュースを読む

井上尚弥が異例の満票で2度目の最優秀選手&KO賞

授賞式後にガッツポーズで写真に納まる、左から兄の井上尚、父でトレーナーの井上真氏、弟の井上拓(撮影・河田真司)

ボクシングの18年度年間表彰式が8日に都内で開催され、最優秀選手賞にはWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が満票で輝いた。4年ぶり2度目の受賞。昨年5月に当時国内最速の16戦目で3階級制覇を達成し、10月にも連続初回KOで初防衛に成功した。候補は4人いたが、文句のつけようがない成績に異例の満票だった。KO賞も3年ぶり3度目の受賞となり、年間最高試合と3冠だった14年以来の2冠獲得となった。

技能賞は世界最速12戦目で3階級制覇した田中恒成(畑中)、殊勲賞は海外奪取でKO初防衛の伊藤雅雪(伴流)がいずれも初めて選ばれた。この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。

また、日本連盟の最優秀選手賞も同時に選出、表彰された。98年から合同開催していたが、山根前会長時代の15年からプロと一線を引いて独自開催していた。今回は日本連盟からお願いする形で再び合同開催に戻った。

各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=4年ぶり2度目

◆技能賞 田中恒成(畑中)=初

◆殊勲賞 伊藤雅雪(伴流)=初

◆努力・敢闘賞 中谷正義(井岡)=初

◆KO賞 井上尚弥(大橋)=3年ぶり3度目

◆新鋭賞 竹迫司登(ワールド)=初

◆年間最高試合 9月24日のWBOフライ級タイトルマッチ 木村翔(青木)-田中恒成(畑中)

◆年間最高試合(世界戦以外) 7月27日の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 久我勇作(ワタナベ)-和気慎吾(FLARE山上)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=初

◆女子年間最高試合 12月1日のWBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ 江畑佳代子(ワタナベ)-多田悦子(真正)

◆優秀選手賞 井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、伊藤雅雪(伴流)、岩佐亮佑(セレス)、亀田和毅(協栄)、京口紘人(ワタナベ)、木村翔(青木)、田中恒成(畑中)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、村田諒太、山中竜也(真正)

◆特別功労賞 山中慎介(帝拳)

◆特別賞 五十嵐俊幸(帝拳)、山中竜也(真正)、小関桃(青木)、柴田直子(ワールド)、好川菜々(堺東ミツキ)

◆優秀トレーナー賞 井上真吾(大橋)=初

◆社会貢献賞 藤岡菜穗子(竹原&畑山)

◆JBC功労賞 田畑親一(タイムキーパー)、故手崎弘行(レフェリー)

◆協会功労賞 斉藤寛、島川威、熊崎広大

<日本連盟>

◆男子最優秀選手賞 成松大介(自衛隊)=初

◆女子最優秀選手賞 並木月海(自衛隊)=初

世界戦最高試合賞に選ばれた田中恒成(右)と木村翔(撮影・河田真司)
18年10月、WBAバンタム級タイトルマッチでパヤノ(右)にKO勝ちする井上尚弥

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が再起戦備えスパー「楽しみの方が大きい」

セレス小林会長(右)の激励を受ける前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑

ボクシング前IBF世界スーパーバンタム級王者となる同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が5日、千葉・柏市の所属ジムで16日に決まった再起戦に備えたスパーリングに臨んだ。

日本フェザー級4位岩井大(三迫)との4回のスパーリングを消化し、持ち前の右ジャブからの左ストレート、右フックと的確なパンチをヒットさせた。セレス小林会長とのミット打ちも軽快にこなし、スピード十分の左ストレートに師匠からも「キレがあるね」と合格点を出された。

再起戦は16日、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで同級5位セザール・フアレス(27=メキシコ)とのIBF世界同級指名挑戦者決定戦になった。

昨年8月の同級王座陥落後の初試合が世界挑戦権を懸けた一戦となり「ありがたい絶好のチャンス。最短2試合で世界王者に返り咲けるわけですから。試合を組んでくれたプロモーターの方に感謝したい。新しい出発で、新しい挑戦がしたかったので海外の試合は良かったです」と気持ちを高揚させた。

海外マッチは2回目。15年6月、英国でIBF世界バンタム級王座決定戦に挑み、6回TKO負けを喫している。16年11月には米フォックスウッズでIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦が組まれたが、相手選手の体重超過で試合前日に中止となった。

試合はなかったものの、米国で計量パスするプロセスまでは踏んでおり「米国で1度経験しているので調整は問題ないです。ここで海外初勝利を挙げたいですね。良い名前のある選手が相手。プレッシャーよりも楽しみの方が大きい。今は王座に返り咲くことがモチベーション。殴り合い=ザ・ボクシングというものをみせたい」と気合を入れ直していた。

4回のスパーリングに臨んだ前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑
セレス小林会長(右)とのミット打ちで調整する前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑

関連するニュースを読む

岩佐亮佑が16日再起戦、ドヘニーとの再戦切符かけ

岩佐亮佑(18年11月27日撮影)

前IBF世界スーパーバンタム級王者で同級3位の岩佐亮佑(29=セレス)の再起戦が2日までに決定した。16日に米ロサンゼルスで、同級5位フアレス(メキシコ)との指名挑戦者決定戦に臨む。岩佐は昨年8月にV2失敗以来の再起戦で、同級王者ドヘニー(アイルランド)との再戦への切符がかかる。

関連するニュースを読む

井上拓真が充実スパー、世界経験の和気慎吾も舌巻く

和気(右)と4回のスパーリングを消化した井上拓

ボクシングWBC世界バンタム級5位・井上拓真(22=大橋)が、前日本スーパーバンタム級王者でWBC世界同級4位の和気慎吾(31=FLARE山上)との緊張感あふれるスパーリングを披露した。

30日に東京・大田区総合体育館で、同級暫定王座決定戦で拳を交える同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25=タイ)を想定し、世界挑戦経験もある長身サウスポーの和気と4回のスパーリングを消化。左フックや右ストレートの強打やロープ際に追い込んで連打も繰り出した。

逆にロープ際に追い込まれ、連打を受けた際には右アッパーを繰り出して対処するなど、左構えのペッチ対策が進んでいることをうかがわせた。井上拓は「やりたいことができている。収穫はありますね」と笑顔。父真吾トレーナーも「今日はダメージを与える強いパンチが出せていた」と及第点を出した。11日に続き、2回目の練習パートナーを務めた和気も「(連打を)まとめるのがうまい。経験したことがないまとめ方で詰めのうまさは相当なもの。自分のいい経験になった。(井上拓にも)役立ってくれればいいと思いますね」とエールを送った。

先月には、同じく長身サウスポーの前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)ともスパーリングしたこともあり、井上拓は「手応えはありますね。あとは体調管理に気をつけたい」と気持ちを引き締めた。心身ともに緊張感のある井上拓の調整ぶりに、所属ジムの大橋秀行会長は「また30日に世界王座を奪う確率が高くなったといえるスパーリング内容だった」と満足そうな表情を浮かべていた。

世界戦を見据え、和気(左)と2度目のスパーリングに臨んだ井上拓

関連するニュースを読む

小国以載TKOで再起飾る、渾身敬礼パフォは空振り

再起戦を飾ってインタビューを受ける小国以載

<ボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、4回TKOで再起戦を飾った。昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に負けて王座陥落以来1年2カ月ぶりの試合で、アレガ・ユニアン(30=インドネシア)と対戦した。4回にアッパーを皮切りに左で3度ダウンを奪うと、レフェリーストップ。4回2分25秒TKO勝ちとなった。

小国は世界王座を陥落すると、すぐに引退を表明した。その後に6年前に痛めた右手首の手術を受けると完治。結婚して子供もできたこともあっての再起だった。2回に右ボディーストレートを打ち込むと、大振り右を返された。右のテストマッチと言えたが、あまり右は使えなかった。

「痛みはないが、頭に当たったらとか、怖さが抜け切れてない。クセで左を返してしまうし」と課題は残った。「メチャクチャ緊張した」と言い、2回までは「距離がつかめなかった」という。「判定でよかったが、4回までできてよかった。リングの感覚はつかめた」と笑みもみせた。手応えは十分で、来年4月には世界ランカー戦を希望した。

リング上での勝利者インタビューでは、敬礼しながら「恥ずかしながら帰って参りました」と答えた。グアム島の残留日本兵だった横井庄一さんにあやかったが「横田」と間違って説明した。得意のパフォーマンスは空回りに「最悪や」と苦笑しきりだった。

関連するニュースを読む

小国以載「楽しみない」軽口健在も再起へ緊張隠さず

計量をクリアした小国以載(左)とアレガ・ユニアン

ボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30=角海老宝石)が、12月1日に東京・後楽園ホールでの8回戦で再起戦に臨む。30日に都内で前日計量があり、小国はリミットの55・3キロ、対戦するアレガ・ユニアン(30=インドネシア)は54・4キロでクリアした。

小国は昨年9月に岩佐亮佑(28=セレス)に6回TKO負けで、初防衛に失敗して以来の試合となる。「減量は楽勝。バンタム級でも、スーパーフライ級でもいける」。いつもの軽口のあとは、後楽園ホールでの試合は2年半ぶりもあって「プレッシャーはないけど、めちゃ緊張している。楽しみはない」と慎重な口ぶりだった。

2度目の引退撤回は、右手首のケガが完治したから。6年前に練習で痛めて以来、注射を打ちながら、だましだましの練習と試合だった。今回は1カ月で約80回のスパーリングをこなした。「痛みは全くない。まったく気にならないで打てた」。逆に「力が入っちゃって。めちゃバテた」。封印していた右を打ちすぎ、バランスや防御面で新たな課題が出てきた。

右のテストマッチとの位置付け。「長いラウンドをやりたい。シーンとした試合で、判定勝ちでいい」。控えめな抱負を口にしながらも「試合後のインタビューでなんて言おうか考えている」。関西ひょうきん者のカラーは忘れていなかった。

関連するニュースを読む