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【日刊バトル大賞】那須川天心が2年ぶり2度目MVP、読者投票での得票は驚異の約76%

那須川天心(2022年8月4日撮影)

<日刊バトル大賞:格闘技部門>

“神童”那須川天心(24)が、日刊バトル大賞格闘技部門で2年ぶり2度目の最優秀選手に輝いた。ニッカンスポーツ・コムで実施した読者投票では、RIZIN王者の伊沢星花、ホベルト・サトシ・ソウザらを抑え、驚異の約76%の票を獲得した。無敗の42連勝でキックボクシングから卒業。今年からプロボクシングのキャリアを開始する。

予想を上回る結末だった。昨年6月に東京ドームで行われた「世紀の一戦」ザ・マッチで、元K-1の3階級制覇王者の武尊から判定5-0で勝利。8年越しで対戦が実現した宿敵を撃破し「格闘技も捨てたものじゃない。それを日本中に伝えられた」と、キック最強を証明した。

いよいよ第2章が幕を開ける。前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太ら世界王者12人を輩出した名門・帝拳ジムで、来るデビューに向けて虎視眈々(たんたん)と準備を進めている。昨年11月には米・ロサンゼルスでスパーリング中心のキャンプを敢行。「一番下からのスタート」と謙遜するが、可能性は無限大。今月15日には自身のSNSで「みんなで一緒に戦おう」と呼びかけた。那須川は、いつでもファンの期待の上をいく。【勝部晃多】

【イラスト】日刊バトル大賞・格闘技MVP

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村田諒太、帝拳ジム浜田剛史代表がスポーツ学会大賞 ジム初代世界王者大場政夫さん命日に授賞式

第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、トロフィーを手に笑顔の村田(右)と帝拳ジムの浜田代表(撮影・鈴木みどり)

スポーツ界の発展に貢献した個人・団体を表彰する「第13回日本スポーツ学会大賞」授賞式が25日、都内で行われ、受賞者となるボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(37=帝拳)、受賞団体となる帝拳ジムの代表で元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏(62)が出席した。同ジムの初代世界王者となる元WBA世界フライ級王者大場政夫さんの50回目の命日という1月25日にボクシング界から初めての受賞となった。

村田は「普通の賞という華やかなものは、それでそれでうれしいけれど、(スポーツ学会大賞は)また違った喜びがある」と感慨深げ。浜田代表は「こんなに素晴らしい賞をいただき、本当にうれしく思います。この壇上に立つと、また来年ももらいたいなという風に思い続けてきます。選手育てるのは時間かかりますが、この壇上に立つために次から次と王者を育てていきたいと思います」と喜びを表現した。

22年は白井義男氏が日本人初の世界王者になった70年の節目で、プロボクシング統括組織の日本ボクシングコミッション(JBC)も70周年を迎えた。帝拳ジムは現存する日本で最も古いボクシングジムで、12人の世界王者をはじめ数々の名選手を育成・輩出するとともにボクシング興行「ダイナミックグローブ」を60年以上続けてきた。

また本田明彦会長は88年、90年と当時の世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)の防衛戦を、米国以外で初となる日本での開催を2度も実現させるなど、海外での日本の評価・信頼を高めることに寄与したことも評価された。

同ジム所属の村田は12年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級の金メダリストになり、プロでも17年にWBA世界ミドル級王座を獲得。日本で初めて五輪の金メダルとプロの世界タイトルを手にする偉業を成し遂げた。また、対戦相手に対する敬意に満ちた対応は、フェアプレー精神の象徴として、ボクシングというスポーツの価値を高めたことも評価の対象となった。

◆日本スポーツ学会 1998年(平10)1月、競技団体の垣根を越えて市民レベルでスポーツを文化として考えようと設立。会員は競技団体、元選手、大学教授、企業、メディアの関係者ら幅広く、300人以上。年に数回、ゲストを招いて「スポーツを語り合う会」を実施。10年に「日本スポーツ学会大賞」を創設し、スポーツの発展に貢献した人物を毎年表彰(20年のみ実施せず)している。

第13回日本スポーツ学会大賞受賞記念講演後、囲み取材に応じる村田(撮影・鈴木みどり)
第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、講演で話す村田(撮影・鈴木みどり)
第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、講演で話す村田(撮影・鈴木みどり)

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村田諒太、揺れる去就「自分から求めていくことはない」現時点の率直な心境を吐露

第13回日本スポーツ学会大賞受賞記念講演後、囲み取材に応じる村田(撮影・鈴木みどり)

スポーツ界の発展に貢献した個人・団体を表彰する「第13回日本スポーツ学会大賞」授賞式が25日、都内で行われ、受賞者となるボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(37=帝拳)、受賞団体となる帝拳ジムの代表で元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏(62)が出席した。ボクシング界からの受賞は初めて。

昨年4月、ミドル級最強と言われるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのWBAスーパー、IBF世界同級王座統一戦に敗れてから9カ月が経過した村田。これまでロードワークやフィットネスジムなどで体は動かしているという状況で「ブランクもあるし、腹もたるんできた」とジョーク交じりにコンディションを口にした上でこう言った。

「現実的にこれから続けることは考えられない。これから先に『もう1度』とか。もっと強くなるというのはあるが、名声やお金以外に得られるものない。3回目の世界王者になればお金もついてくるが、そのメンタリティーでやって、そんないいものが作れるのかというとそうでもない。これ以上、求めることはできない」。

現時点の率直な心境を吐露した。

ただし引退決断に至ったわけではく「逆に言うと応えることはできる。必要としてくれるのであれば応えることはできる。ただ自分から求めていくことはない。ただ結論は自分だけでは出せない。求められれば、そこで働くだけで、レスポンスするだけ。求められたらうれしいですし」と自らの去就について揺れていることを口にした。

第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、トロフィーを手に笑顔の村田(右)と帝拳ジムの浜田代表(撮影・鈴木みどり)
第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、講演で話す村田(撮影・鈴木みどり)
第13回日本スポーツ学会大賞を受賞し、講演で話す村田(撮影・鈴木みどり)

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名門帝拳ジム唯一の現役王者、豊嶋亮太「相手のすべて奪う」アジア2冠かけ新春1発目興行メイン

ガッツポーズの豊嶋

ボクシング東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者豊嶋亮太(27=帝拳)が名門ジムでただ1人の現役王者としての自覚を胸に新春1発目興行のメインを締める。

14日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋同級13位、WBOアジア・パシフィック同級9位佐々木尽(21=八王子中屋)との3度目防衛戦に臨む。23年最初の所属ジム興行でアジア2冠を懸ける豊嶋は「ジムで現役王者は自分のみ。盛り上げていくという意味でもしっかり勝ち、後ろに続く選手に気持ちをみせたい」とV3防衛へ、言葉に力を込めた。

挑戦者佐々木は日本同級3位でKO率8割と強打を誇るが、豊嶋は「分かりやすく白黒をつけたい」と自信の笑み。同級でWBO11位、WBA12位とトップ10入り間近でもあり「今年は本格的にいけるところまでいきたい。自分は前に行きたい。相手のすべてを奪うつもりで戦いにいきたい」とアジア2冠王者の風格を漂わせていた。

所属ジム第1弾興行で3度目防衛戦に臨む東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者豊嶋亮太は最終調整

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ボクシング界初、帝拳ジム及び帝拳プロモーションと村田諒太がスポーツ学会大賞を受賞

村田諒太(2022年12月23日撮影)

日本スポーツ学会は4日、2022年の『第13回スポーツ学会大賞』に、プロボクシングの帝拳ジム及び帝拳プロモーションと元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太が決定したと発表した。ボクシング界からの受賞は初めて。

2022年は白井義男氏が日本人初の世界王者になった70年の節目で、日本ボクシングコミッションも70周年を迎えた。

帝拳ジムは現存する日本で最も古いボクシングジムで、12人の世界王者をはじめ数々の名選手を育成・輩出するとともに、「ダイナミックグローブ」の興行を60年以上続けてきた。また、本田明彦会長は88と90年に世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)の防衛戦を、米国以外で初となる日本での開催を2度も実現させるなど、海外での日本の評価・信頼を高めることに寄与したことも評価された。

村田は12年ロンドン五輪でミドル級の金メダリストになり、プロでも世界王座を獲得。日本で初めて五輪の金メダルとプロの世界タイトルを手にする偉業を成し遂げた。また、対戦相手に対する敬意に満ちた対応は、フェアプレー精神の象徴として、ボクシングというスポーツの価値を高めたことも評価の対象となった。

日本スポーツ学会は1998年(平成10年)1月に、競技団体の垣根を越えて市民レベルでスポーツを文化として考えようと設立された。会員は競技団体、元選手、大学教授、企業、メディアの関係者ら幅広く、300人を超える。年に数回、ゲストを招いて「スポーツを語り合う会」を実施。2010年に「日本スポーツ学会大賞」を創設し、スポーツの発展に貢献した人を毎年表彰している。

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元世界王者山口圭司氏の息子・臣馬ジム移籍2勝目A級昇格 前所属ジム会長具志堅用高氏も見守る

平野和憲(左)と対戦した元世界王者・山口圭司の息子の臣馬

<プロボクシング:56・5キロ契約体重6回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

元WBA世界ライトフライ級王者・山口圭司氏の息子となる山口臣馬(しんば、22=帝拳)がジム移籍2勝目を挙げ、A級(8回戦)昇格を決めた。

約10カ月ぶりのリングで20年全日本フェザー級新人王・平野和憲(33=KG大和)と56.5キロ契約体重6回戦で拳を交え、3-0の判定勝利を飾った。

前所属ジム会長で元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏が見守る中、1回にキレのある左フックからの右ストレートでダウンを奪取。平野の反撃にも応じて勝利した。

白井・具志堅スポーツジムから帝拳ジムに移籍。今年2月に小林廉(エスペランサ)に6回TKO勝ちしてジム移籍初勝利を挙げていた。これでB級(6回戦)で2勝を挙げ、A級への昇格を決めた。

ジム移籍2戦目で判定勝利を上げた山口臣馬

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岩田翔吉、世界初挑戦は0-3判定負け ジョナサン・ゴンサレスに敗れ早大出身初の世界王者逃す

6回、ゴンサレス(右)の右フックを受ける岩田(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇さいたまスーパーアリーナ

WBO世界ライトフライ級2位岩田翔吉(26=帝拳)が世界初挑戦で王座獲得を逃した。同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦し、0-3で判定負けを喫した。過去早大出身ボクサーの世界挑戦は高山将孝、三谷大和、佐々木基樹に続き4人目だったが、同大出身初の世界王者誕生はならなかった。

9歳の時、人気総合格闘家だった故山本“KID”徳郁さんのジム「KILEER BEE」で格闘技を始めた。K-1やDREAMのリングでファイトする「師匠」の勇姿に「小さい体で大きな選手を倒すKIDさんが格好良かった」という。KIDさんから直接指導も受けながらレスリング、総合格闘技、ムエタイを学び、向上したのが打撃レベル。中学2年から「パンチの方が得意だった」とボクシングに専念した。

高校3年時には田中恒成、井上拓真というのちの世界王者を下して高校総体制覇したが、同学年のライバルとは違い、早大へ進学してアマを継続した。大学4年になってプロ転向を決意。18年12月には米国でプロデビューした後、名門・帝拳ジム所属で国内プロテストを受験。史上5人目の3冠(日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座)を獲得した。実力がついてから世界挑戦の機会をつくる帝拳ジムでプロ10戦目の世界挑戦は異例。同門のWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36)の13戦目よりも速かった。本田明彦会長は「いろいろな格闘技経験、アマ経験もあるから」と評価と期待を受けての「スピード挑戦」だった。

19年2月の国内プロテスト時、岩田はこう言った。「今までの日本人ボクサーとは違うことをやっていきたい」。競技こそ違うものの、人気格闘家だったKIDさんの「魂」をボクシング界で受け継ぐ岩田だったが、幼少時代からの夢に見ていた世界王座をつかむことはできなかった。

◆岩田翔吉(いわた・しょうきち)1996年(平8)2月2日、東京・渋谷区生まれ。9歳で総合格闘家の故山本“KID”徳郁さんのジムで格闘技を開始。中学2年でボクシングに転向し2、3年でU15全国大会を制覇。東京・日出高3年時に高校総体で優勝し、早大へ進学。18年12月、米カーソンでプロデビューし4回TKO勝ち。19年2月に帝拳ジムからプロテスト受験し、国内ライセンス取得。21年11月、日本ライトフライ級王座獲得。22年7月に東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座獲得。身長163センチの右ボクサーファイター。家族は両親と妹2人。

9回、ゴンサレス(右)の左フックを顔面に受ける岩田(撮影・菅敏)
7回、ゴンサレス(右)に左フックを入れる岩田(撮影・菅敏)
6回、ゴンサレス(手前)に右フックを入れる岩田(撮影・菅敏)
2回、ゴンサレス(右)とバッティングする岩田(撮影・菅敏)
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチでリングに登場する岩田。左はラウンドガールの雪平莉左(撮影・菅敏)
ラウンドガールを務める雪平莉左(撮影・菅敏)

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岩田翔吉の世界初挑戦受けるゴンサレス陣営「すごい試合になる。難しい試合になる」と警戒感

岩田の公開練習を視察したゴンサレス陣営(撮影・菅敏)

プロボクシングWBO世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が、11月1日、さいたまスーパーアリーナで同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する。10月28日に都内の帝拳ジムで練習を公開。視察に訪れたゴンサレス陣営のチーフ・トレーナー、ルイス・エスパダ氏は「岩田は非常にいい選手なので、すごい試合になる。難しい試合になる」と警戒感を強めた。

父親でサブトレーナーのルイス・ゴンサレス氏は「研究しているし、予想通り」と強調しながらも「右ストレートと右アッパーがすごく強く見える。コンディションもすごくよさそう」と岩田の実力を高く評価。「彼にとっては初のチャンスなのでハングリーに向かってくることも分かっている。それ想定して調整してきた。勝者はこの試合を見たお客さんたちだ、といえるような試合になるだろう」とエスパダ氏は、激闘を予想していた。

世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田は、粟生トレーナー(右)と記念写真に納まる(撮影・菅敏)

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【ボクシング】岩田翔吉、初の世界戦へ「いつも通りの感覚。わくわく感は大きい」

世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)

プロボクシングWBO世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が、11月1日、さいたまスーパーアリーナで同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する。10月28日に都内の帝拳ジムで練習を公開した。以下は岩田の一問一答

-現在のコンディションは

岩田 絶好調。減量もあと1・5キロでいつもより早めに落ちている。

-試合への意気込みは。

岩田 めちゃくちゃ楽しみ。ハードな練習をやってきたけど、本当に充実した時間だった。初挑戦でこの舞台に立てることが、楽しみでしょうがない。KOで勝ちたい。

-初挑戦のプレッシャーは

岩田 プレッシャーはないです。

-スパーリングは

97ラウンド。昨日打ち上げました。(WBC世界ミニマム級1位の)重岡銀次朗選手(ワタナベ)は、世界ランク1位だったので、すごく自信になりました。

-王者のゴンサレスはサウスポー。サウスポーを得意としているが

岩田 プロではサウスポーと対戦は今回が2戦目ですが、アマで数え切れないくらいやっていますから。

-どんな試合展開をイメージ

岩田 自分が世界戦をすることが子どものころから夢だったで、自分が挑戦するときにイメージしていたものがある。いつも通りの感覚。わくわく感は大きい。

-初めて見た世界戦は

岩田 WOWOWOのエキサイトマッチで見た(フロイド)メイウェザーと(リッキー)ハットンの試合です。

-高校で実績を残したが卒業後にプロ転向せず、早大に進学した。

岩田 自分の目標だった。学びたいことや、たくさん仲間もできた。高卒ですぐ(プロ)だと人間としても不十分だったと思う。

-大学で人間的に成長したところは

岩田 ボクシング部や、大学のゼミで学んだ。ゼミではスポーツ心理学やスポーツビジネスを学んだ。4年間はいろんなことを吸収できる時間だった。

-今回の試合で大学からの支援は

岩田 スポンサードしてくれて、ワッペンをトランクスに付けます。

-勝てば早大出身者として初の世界王者になる。

岩田 それは試合に勝って、あとからついてくること。今は勝つことに集中している。

スパーリングを公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開し、ポーズをとる岩田(撮影・菅敏)
岩田の公開練習を視察したゴンサレス陣営(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田は、粟生トレーナー(右)と記念写真に納まる(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)

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岩田翔吉、早大出身初の世界王者へ自信「KOで倒します」高校時代には田中恒成や井上拓真に勝利

世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)

プロボクシングWBO世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が、早大出身で初の世界王者を目指す。11月1日、さいたまスーパーアリーナで同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する。10月28日に都内の帝拳ジムで練習を公開。母校のスポンサードで早大のワッペンをトランクスに付けることも明かし、KO奪取を誓った。

子どもの頃から夢に描いてきた世界戦のリング。岩田に初挑戦の重圧や緊張はなかった。「世界挑戦のために17年間ボクシングをやってきた。気合が入っているので、充実した練習ができた。調子もいい。楽しみでしょうがないです。プレッシャーはないですよ。KOで倒します」。自信に満ちあふれた言葉がポンポンと飛び出した。

東京・日出高時代は3年で高校総体優勝。後にプロで世界王者になる田中恒成や井上拓真にも勝ったことがある。子どものころからプロの世界王者になることが夢だったが、高校卒業後はスポーツ推薦で早大進学を選んだ。「高校を卒業してすぐ(プロ)だと人間として不十分だと思った」。

大学ではボクシング部に所属するかたわら、ゼミでスポーツ心理学やスポーツビジネスを学んだ。卒論のテーマは『オリンピックとパラリンピックについて』。「学びたいことを学べたし、たくさん仲間もできたので、4年間はいろんなことを吸収できる時間だった」と振り返る。

古くから早大ボクシング部は、アマチュアボクシング界の名門だったが、プロの世界王者はいない。過去に高山将孝、三谷大和、佐々木基樹の3人が挑戦したが、いずれも敗れている。それだけに母校の岩田への期待も高い。スポンサーとしてトランクスに早大のワッペンが付いた。ボクシング部関係者をはじめ大勢の応援団が会場に駆けつける。

勝てば早大出身で初の偉業になるが「それは試合に勝って、あとからついてくること。今は勝つことに集中している」と、特別に意識はしていない。「夢だった世界戦。自分でイメージしたものがある」。大学の4年間も含めて、17年間のキャリアのすべてを拳に込めて戦う。【首藤正徳】

スパーリングを公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開する岩田は、粟生トレーナー(右)と記念写真に納まる(撮影・菅敏)
世界初挑戦に向け練習を公開し、ポーズをとる岩田(撮影・菅敏)

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3冠王者の岩田翔吉が11・1世界初挑戦へ本格スパーリング開始「魂のこもった試合をしたい」

帝拳ジム 粟生トレーナー(左)とミット打ちを行うWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)

プロボクシング日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者でWBO世界同級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が世界初挑戦を控え、本格的なスパーリングを公開した。11月1日、さいたまスーパーアリーナでWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する。

4日には東京・新宿区の帝拳ジムでWBC世界ミニマム級1位重岡銀次朗(22=ワタナベ)との3回のスパーリングを報道陣に公開。体の強さをみせつつ、右ボディーや左アッパーなどを正確にヒットさせた。

「17年間、ボクシングをやってきて人生最大の大一番だと思っている」と意気込む岩田は先月上旬に千葉・成田市で走り込み合宿を消化。26日から所属ジムでスパーリングなど実戦トレを開始している。プロ10戦目での世界王座への挑戦。「今回の試合は魂のこもった試合をしたい。自分の気持ちを見てもらいたい」と静かに燃えた。

対戦する王者ゴンサレスと同じく現役時代、サウスポーだった元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーのもとで「左対策」も十分できており「爆発力ではないですが、ここでいかなくてはいけないという嗅覚を持って試合したい」とチャンスに仕留める覚悟を示した。

岩田とは3度目のスパーリングだったというパートナーの重岡は「(岩田は)体が強くてパンチ力がある。踏み込みが鋭いし、修正能力も高い。前回よりもキレが増している。調子が上がっているのではないか」と驚きの表情を浮かべていた。

帝拳ジム 粟生トレーナー(右)とミット打ちを行うWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)
帝拳ジム 粟生トレーナー(右)とミット打ちを行うWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)
帝拳ジム 粟生トレーナー(右)とミット打ちを行うWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)
帝拳ジム サンドバッグを使いトレーニングするWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)
帝拳ジム サンドバッグを使いトレーニングするWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)
拳を突き出すWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(左)とWBOインターコンチネンタル・ライト級王者中谷(撮影・宮地輝)
元WBOアジア・パシフィック・ミニマム級王者重岡(右)を相手にスパーリングを行うWBOアジア・パシフィック・ライトフライ級王者岩田(撮影・宮地輝)

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赤井英和の長男英五郎が敗退、元K1ファイターの左右田泰臣に判定負け 東日本新人王準決勝

4回、父の赤井英和(奥左)が見守る中、左右田(手前)を攻める英五郎(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:東日本新人王準決勝>◇27日◇東京・後楽園ホール

「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(63)の長男英五郎(28=帝拳)は準決勝敗退となった。元K-1ファイターの左右田(そうだ)泰臣(34=EBISU K.s BOX)と拳を交え、1-2(37-39、39-37、36-40)の判定負けを喫した。

1回から左フック、左右ボディーを突いた赤井は前に出て接近戦を展開。2回開始直後も左フックをヒットさせたが、左右田の強烈なワンツー、上下に打ち分けるコンビネーションパンチを浴びた。3回以降もプレッシャーをかけて前に出て左を軸に打ち合ったものの、有効打の差でジャッジの支持を得られなかった。

赤井は「最後の最後まで分からない展開になってしまった。2回以降は相手の距離になってしまい、もう少し対応できたら良かった。左(パンチ)は芯に当たっていましたが単発になった。きっかけとして生かせなかった」と反省しながら振り返った。

プロデビュー戦だった21年9月の東日本新人王同級初戦では1回TKO負け。1年間の再起を経て、2度目の挑戦となった今年7月の東日本新人王は初戦で2回TKO勝ちでプロ初勝利を挙げた。試合ごとに動きと攻撃のバリエーションが出てきたが、通算戦績は1勝2敗と黒星が先行。赤井は「すぐに練習はしたいですが、そこは帝拳ジムと話し合ってからです。ジムでは最高の環境で練習させてもらっているので、早く練習を始めます…というのは難しいです」と言うにとどめていた。

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村田諒太「この爽快感。ミットがボクシングで一番楽しい」ジムの先輩西岡利晃氏相手にミット打ち

ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がリングで「1カ月ぶりぐらい」というミット打ちを披露した。11日、エディオンアリーナ大阪で開催されたWOWOWエキサイトマッチ・リングサイトSPイン大阪にゲスト出演。大勢のファンが見守る中、帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(46)の持つミットにパンチを打ち込んだ。

4月のIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦で9回TKO負けを喫し、今後について「白紙」としているが、知人のジムなどで体は動かしているという。帝拳ジムの元チーフトレーナーとなる葛西裕一氏が経営する都内のジム「グローブス」で取り組んで以来というミット打ちを終えた村田は「ボクシングは楽しいですね。この気持ち良さ。この爽快感はなかなか味わえない。ミットがボクシングで一番楽しい」と実感を込めて口にした。

自らのパンチを受けてくれた相手が所属ジムの先輩・西岡氏だったこともあり「気まずさと久しぶり感で汗が半端なかったです。受けるタイミングとかうまいですね。ミットの持ち方が絶妙でしたね。(相性が)合う合わないがありますからね」と感謝。村田のパンチを受けた西岡氏は「村田と言えば右ストレート。ノーモーションでパンチがきますね」と中量級の破壊力に驚いていた。

帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏

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那須川天心、ボクシング転向後の所属ジム、階級も明言せず「まだ準備している段階」

シークレットゲストで登場した那須川天心はトリケラトプス拳のポーズ(撮影・上田博志)

キックボクシングを“卒業”し、ボクシングへの転向を表明している那須川天心(23)が4日、京セラドーム大阪で行われた「エクシアプレゼンツ 関西コレクション 2022A/W」に出演し、人生初のランウエーを経験した。

「シークレットゲスト」として登場。ハイブランドの上着に、「高級車1台分ぐらい」という自らデザインのペンダントを身につけて会場をわかせた。「ドームの入場は経験しているけど、闘争心ゼロだから心は楽にいけました。試合とは全く違う、緊張感はありましたね」と感想を語った。

「次のステージ」というボクシングは「しっかり練習しています」。ただ、名門の帝拳ジムが確実とされている移籍先については明言せず、「まだ準備している段階。自分の中でしっかり準備できてから発表したい」と話すにとどめた。

キックボクシングでは主にフェザー級で戦ってきた階級についても「まだはっきりは決めていない。準備ができてから」と慎重。ただ、格闘技での実績は十分なため、早期の世界挑戦が期待される。日本選手の最短世界王座奪取は、3階級を制覇した田中恒成の5戦目。那須川は「目指すところは世界王者。(最短記録は)自分というより、いい試合をすれば認めてもらえるものだから」とあふれる意欲は柔らかく包み込んだ。【実藤健一】

スペシウム光線ポーズを決める那須川天心(撮影・上田博志)

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前IBF世界王者尾川堅一が現役続行「リベンジしたいってのが一番」階級そのまま、ジムワーク再開

尾川堅一(2022年1月撮影)

プロボクシング前IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が王座返り咲きを目指し、ジムワークを再開した。

3日までに所属ジム公式サイトで練習開始を報告。後援者や家族から現役続行への後押しを受けたことを明かした尾川は「復帰を決めたら、多くの方が喜んでくれましたね。“ずっとこの先も応援していくから”と言ってもらえました。腹を決めたからには、もう1度世界王者になるということです」と王座返り咲きへの強い決意を示した。

今年6月、英カーディフでジョー・コルディナ(英国)に2回KO負けを喫して王座陥落。「試合の映像も2~3回は見ました。でもKOシーンは何度となく目にしています。見る度に思います、“アホだなぁ”と」と回顧しつつ「練習でやってたことが出せなかったというのはダメですうね」と反省も忘れなかった。

帝拳ジムでの練習は約2カ月ぶりという尾川は「戻ってこれて良かったです」と安堵(あんど)の気持ちも吐露。階級もスーパーフェザー級のままで現役を続ける意向。「スーパーフェザー級にこだわる理由は。やっぱりリベンジしたいってのが1番です。階級を変えるとそれが出来なくなってしまいます。やっぱりコルディナ選手ともう1度やりたいのが第一です。負けたまんまっていうのは本当に嫌です」などと再起に向けて闘志を燃やしていた。

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【RIZIN】三浦孝太2戦目は打撃勝負、那須川天心も指導の葛西トレーナーはパンチ技術に自信

計量を終え至近距離でにらみ合うフェリペ”キングハンター”マソーニ(右)と三浦(撮影・垰建太)

元サッカー日本代表FWカズ(三浦知良)の次男、総合格闘家・三浦孝太(20)が31日のRIZIN37大会(さいたまスーパーアリーナ)でプロ2戦目に臨む。

フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)との総合ルール66キロ契約体重3分3回に備え、30日に都内で計量に臨み、両者そろってクリアした。三浦の打撃を指導するボクシングジム「グローブス」代表の葛西裕一氏(52)は打撃勝負の作戦を明かした。

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プロ2戦目の必勝パターンは完成済みだ。所属ジムの宮田和幸代表、19年7月から打撃指導を受ける葛西トレーナーとともに三浦はマソーニ対策を話し合い、打撃勝負で意見が一致した。半年近くパンチ練習を軸に練習を重ねてきたという。葛西氏は「打撃のコンビネーションの確認はできている。既に完璧なパターンは3個ある」と明かした。

ボクシング技術のスピードアップのため、アマ経験豊富なプロボクサーとのスパーリングも経験した。6月下旬、葛西氏の古巣となるボクシングの名門・帝拳ジムに出げいこ。3分3回でボクシングのスピードを体に染み込ませた。葛西氏は「1回はトップアマの速さに対応できずにジャブをもらっていたが、2、3回は不用意なパンチをもらわなかった。あのスパーリングで1段階、打撃のギアが上がった」とレベルアップには確かな手応えがある。

昨年大みそかのYUSHI戦で1回TKO勝ちデビュー後の約7カ月間で体幹も強化された。葛西氏との接近戦のクリンチでもバランスを崩すことがなくなったという。同氏は「上半身が厚くなり格闘家の肉体になった。自分と組んでも倒されなくなった。体幹の強さで打撃の幅も広がった」と太鼓判を押した。

帝拳ジムのトレーナー時代、葛西氏は西岡利晃ら世界王者4人を育成。那須川天心のパンチ技術を指導してきたことでも有名な名指導者は「打撃で圧勝するはず。良いパンチで決まる可能性は十分ある」と自信の表情。パンチ技術でダウンを奪い、サッカーボールキックで仕留める。その勝利の方程式で三浦が2連勝を狙う。【藤中栄二】

三浦孝太の打撃を指導するボクシングジム「グローブス」の葛西裕一代表

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那須川天心、帝拳ジム入りへ 村田諒太ら世界王者12人輩出の名門でボクシング王者目指す

那須川天心(中央)と帝拳ジム葛西裕一トレーナー(右)。左は元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司氏(2018年2月撮影)

キックボクシングのRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、因縁の対決を制した。K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0の判定勝ち。キックの公式戦で負けなしの42連勝とし、花道を飾った。ボクシングに転向する那須川は名門・帝拳ジムでデビューすることが有力となった。

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那須川が最高の環境でボクシング世界王者を目指す方向であることが分かった。前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太ら世界王者12人を輩出した名門ジム・帝拳ジムへの入門が有力だ。今後、帝拳ジム側と本格的に契約交渉に入る見込みだという。

那須川の父弘幸トレーナー、那須川が主戦場としてきたキックボクシングRISE伊藤隆代表と帝拳ジム本田明彦会長は以前から良好な関係にあり、関係者によれば契約交渉もスムーズに進みそうだという。本田会長はプロボクシング界で世界的なネットワークを持っており、マッチメーク力もトップクラス。那須川にとってボクシング転向の所属ジムとして申し分ない。

那須川が中学3年から帝拳ジムに出げいこするなど、関係は深かった。帝拳ジムで97年から20年間、トレーナーを務めていた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者葛西裕一氏(グローブス代表)の指導を受けてきた経緯もあり、那須川のボクシングには「帝拳イズム」が流れている。

この武尊戦のために一時的に中断していたが、ボクシング転向に向けたジムワークは帝拳ジム中心で続けてきた。同ジムでは、世界2階級制覇(フェザー級、スーパーフェザー級)を成し遂げた粟生隆寛トレーナーの指導を受け、22年中のボクシング転向を見据えてきた。両者間の契約交渉がスムーズに進めば、年内には帝拳ジムからプロテストを受験、プロデビューすることになりそうだ。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆帝拳ジム 所在地は東京都新宿区神楽坂。1946年(昭21)8月、帝国拳闘会拳道社として設立。後の初代コミッショナー田辺宗英がジム会長就任。本田明マネジャーが2代目会長就任も65年に死去し、立教高3年だった17歳の次男明彦現会長が引き継いだ。70年10月に大場政夫がWBA世界フライ級王座を獲得。86年7月には浜田剛史がWBC世界スーパーライト級王座獲得。その後、ホルヘ・リナレス、西岡利晃、粟生隆寛、山中慎介、村田諒太ら世界王者12人を輩出。

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)

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アマ実績十分のホープ金子虎旦が鮮烈プロデビュー 計3度のダウンを奪い2回1分36秒KO勝ち

プロデビュー戦で勝ち名乗りを受けるホープ金子虎旦(右)

<プロボクシング:フェザー級6回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

アマチュア実績十分のホープ金子虎旦(24=帝拳)が鮮烈なプロデビューを飾った。タイ・スーパーバンタム級9位パシス・ウィセッソ(タイ)とのフェザー級6回戦に臨み、計3度のダウンを奪って2回1分36秒KO勝ち。左ジャブ、左フックで攻め立て、2回に左ボディーでダウンを奪取。再び左ボディーでダウンを追加し、最後は右拳を振る強打でトドメを刺した。

アマ戦績56勝13敗、日の出高時代には高校総体準優勝などの実績を持つ金子は身長169センチの右ボクサーファイター。日大卒業後に帝拳ジムに入門。20年9月にプロテスト合格したものの、コロナ禍で対戦相手が決まるまでに時間を要した。待望のプロデビュー戦で鮮やかな快勝劇をみせた。

2回KO勝ちでプロデビュー戦を飾ったホープ金子虎旦

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村田諒太「意外と拮抗した試合に」井上尚弥-ドネア戦を予想 勢いの差はドネア優勢

WOWOWのゲスト解説に登場した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が、7日に控える井上尚弥(29=帝拳)-ノニト・ドネア(39=フィリピン)戦を予想した。5日、都内のWOWOW放送局でライト級4団体王座統一戦のライブ配信でゲスト解説を務めた後、バンタム級3団体統一戦を予想。19年11月以来、約2年7カ月ぶりにリマッチを迎える両者について分析した。

まず交流が長い井上ついて「(成長ぶりは)何となく分かっている。勝って当たり前な雰囲気もなくもない」としつつ、帝拳ジムでも一緒に練習するなど親交があるドネアについて「どんな風に仕上げているのかが楽しみです」と39歳のコンディションに注目。初対決後の両者がどんな相手と戦ってきたかに目をつけ「ドネアは(WBC正規王者)ウバーリと(WBC暫定王者)ガバリョと対戦し、きちんと倒している。そこの勢いの差がドネアのアドバンテージとしてあるのでは。そこに自信を持っていると思う。波に乗ってきているのではないか」と独自の視点を口にした。

対する井上について「ドネア戦後の3試合は世界ランカーと対戦している防衛戦。僕の経験だと強い相手ではないとモチベーション維持が難しいし、緊張感が上がってこないかもしれない。そこにドネアとの差があるし、そこらへんを加味すると面白い試合になる」と予測した。

最後に「ドネアはポンポンと良い相手と前進するような2試合だった。意外と拮抗(きっこう)した試合になるのではないかな」と初対決と同様の競り合いの展開もイメージしている様子だった。

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王者尾川堅一が初防衛失敗、敵地英国で挑戦者コルディナに右ストレート喰らい2回KO負け

2回、尾川堅一(右下)をKOで破り、ほえるコルディナ(ロイター)

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇4日(日本時間5日)◇英カーディフ・モーターポイントアリーナ

IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が完全アウェーで初防衛に失敗した。

地元・英カーディフ出身の同級3位ジョー・コルディナ(30=英国)との初防衛戦に臨み、2回KO負けを喫した。カウンター気味の右ストレートを顔面に食らい、そのままダウンを喫して立ち上がることができなかった。2回1分15秒、KO負けとなった。英国では日本人の英国人相手の世界戦は過去5戦全敗。嫌なデータを払拭(ふっしょく)できなかった。

昨年11月、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)での王座決定戦でIBF世界ベルトを獲得して以来約7カ月ぶりのリングだった。日本人がスポーツの殿堂MSGで世界戦勝利したのは初めて。日本人の海外での王座奪取は史上11人目の快挙だったが、英国での初防衛を成功させることはできなかった。

試合1週間前の5月29日に現地入り。すぐにカーディフ城を巡るなど「外に出て雰囲気を味わい、良いイメージをつくる」と前回同様のルーティンで完全アウェー戦に対応。カーデイフ市内のショッピングモールでの公開トレやシティセンターではブーイングも浴びて敵地の“洗礼”も浴びていたものの「(ブーイングは)やっぱり気持ちの良いものではない。分かってはいても気持ちの良いものではない。でもやっぱり歓声が聞こえると気持ち良かったし、試合では歓声に変えられるような気持ちでいきたい」と持ち前のメンタル的な強さをみせていた。

IBF独自ルールとなる試合当日朝の計量もクリアした尾川は「状態としては抜群なので言い訳はありません」とキッパリ。「負けたら終わり。だからこそ負けない、負けたくない。そのために戦う」心身ともに充実したコンディションでゴングを迎えていた。

◆尾川堅一(おがわ・けんいち)1988年(昭63)2月1日、愛知・豊橋市生まれ。明大時代、日本拳法部主将としてインカレ団体優勝経験を経て、帝拳ジム入門してボクシングに転向。10年にプロデビュー。11年に全日本新人王を獲得。15年に日本スーパーフェザー級王座を獲得し5度防衛。17年12月、米ラスベガスでIBF世界同級王座決定戦でファーマー(米国)に判定勝ちしたが、ドーピング違反で無効試合に。1年間のボクサーライセンス停止後、19年2月に再起戦勝利。21年11月に同王座決定戦でフジレ(南アフリカ)に判定勝ちし、念願の世界王者に。家族は梓夫人と息子3人。身長173センチの右ボクサーファイター。

コルディナに破れ、うなだれる尾川堅一(ロイター)
尾川堅一を破り、ベルトを巻いて雄たけびをあげるコルディナ(ロイター)

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