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苦労人の紫雷が新十両昇進「このままでは終わりたくない」7年かけ幕下突破

新十両昇進が決まりオンラインでの会見に臨む芝改め紫雷

苦労人の芝あらため紫雷(しでん、29=木瀬)が新十両昇進を果たした。

日本相撲協会は1日、来年初場所(1月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、九州場所は西幕下2枚目で5勝2敗の好成績だった紫雷の新十両昇進を決めた。日大相撲部出身で前相撲からスタート。すぐに幕下までは駆け上がりながら、そこから7年、42場所も幕下にとどまった。

「ほんと長かったですし、まあ上がったなという感じですね。すごいうれしいかなと思っていたが、実感がない感じですね」は心からの本音だった。「7年ですかね。毎年、後輩が入ってきては活躍していって、すごいなと思っていた。本当に悔しかった」と振り返る。

幕下に上がってから、大きな壁に苦しんだ。「あきらめが悪いというか、しがみついているだけだったんですけど。なんで続けられたか分からない。いつか上がれる。結果がついてきてよかった」。

転機に昨年7月場所前の眼窩(がんか)底骨折の重傷を挙げた。「正直、年齢もいっていたし、手術をしなければいけない。そこで幕下の下に落ちて、英乃海関に『付け人ついてくれ』と。自分は幕内に戻るから、おまえは関取になれと。自分は深く考える方じゃない。勢い任せというか、意地というか。このままでは終わりたくないという思いでした」と振り返る。

関取の座をつかむチャンスで迎えた九州場所。「最初に負けてリズム狂ったな思って。踏み込みも甘くなるかと考えた。でも体が動いたし、相手を研究して場所に臨むようになった。それも生きたかなと思う。20代最後、結果を出したかった」。今月24日に30歳の誕生日を迎える。今までの苦労が報われた。ただ、本当の勝負はここから始まる。

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琴裕将が新十両昇進「気を引き締めないと」学生時代はレスリングで活躍

新十両昇進が決まりオンラインでの会見に臨む琴裕将

日本相撲協会審判部は1日、来年1月の初場所(9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、琴裕将(27=佐渡ケ嶽)の新十両昇進を決めた。千葉・松戸市の部屋でオンラインでの会見に臨んだ琴裕将は「うれしいのもあるけど、これからもっと気を引き締めないとという気持ち」と心境を語った。

異色の経歴を持つ。奈良県橿原市出身で、学生時代はレスリングで活躍。奈良・大和広陵高3年時は、国体のフリースタイル120キロ級で優勝した。法大でもレスリング部に所属していたが、15年の3年時に中退。一念発起して16年春場所で初土俵を踏んだ。

佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)とは小学生の時から関わりがあった。わんぱく相撲の全国大会に出場した際に佐渡ケ嶽部屋に宿泊。それ以来、中学、高校を卒業するタイミングで入門のスカウトを受け、そのたびに断ってきた。琴裕将から電話がかかってきたのは、部屋の琴奨菊(現秀ノ山親方)が幕内優勝した16年初場所後だった。「(大学で)レスリングがうまくいかなかったこともあるけど、体1つで、というのはやっぱり魅力があった」と琴裕将。会見に同席した師匠も、当時を振り返り「『今からでも遅くないですか』と連絡がきた。本人も相撲を諦めきれないと言っていた。『これるならすぐいいぞ』と言った」と歓迎したという。

入門から5年半での昇進となった。西幕下筆頭で臨んだ九州場所は4勝3敗。7場所連続の勝ち越しとなり、急成長を遂げている。突き押しともろ差しが得意だが、昇進の要因は「うまく気持ちを持っていけるように、リラックスできるようになってきた」と精神面を挙げる。「部屋の見本になれるように頑張りたい」と初々しい笑顔を見せた。

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元高校横綱北の若が新十両に昇進「ホッとしたのが一番大きいです」 

新十両昇進が決まりオンラインでの会見に臨む北の若

元高校横綱のホープ、北の若(21=八角)が新十両昇進を果たした。

日本相撲協会は1日、来年初場所(1月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、九州場所で東幕下3枚目で5勝2敗の成績だった北の若の新十両昇進を決めた。

オンラインでの会見に臨んだ北の若は「ホッとしたのが一番大きいです。やっと目指してきたところでもあるし、長かった感じがしたのでやっとこれたという感覚です」と語った。

初めて番付に載った19年夏場所から順調に出世を遂げたが幕下上位の壁に阻まれた。昨年11月場所で初めて負け越し、今年も3月、夏場所と3勝4敗ながら連続で負け越した。周囲の期待が大きいからこそ、歯がゆい思いはつのった。

九州場所は自己最高位で迎えた。「最高位ということで気合も入っていた。自分の相撲がどれだけ通用するか楽しみだった。意識はしないようにしていたが、そういう位置になったのはうすうす感じていた。それよりも自分の相撲を取りきることが大事と思っていた」。5勝2敗の好成績で、関取の座をつかんだ。

「入った時と相撲は別人だと自分は思う。師匠と会って、前に出る大事さを口酸っぱく言われた。感謝しかないです」と言う。手足の長い体形的な特徴から。「自分が手を伸ばせばまわしを取れる」と思い込んでいたが、実際は違った。「入った時の小手先の相撲ではここまでこれなかった。前に出る相撲ができたからここまでこれたと思う。深い上手を変化気味に取りにいく相撲で勝っていたが、楽な相撲で勝てなくなった。癖が抜けなくて苦労したが。今のままじゃダメと感じて。悩むことも多くて、親方衆、部屋の関取衆からアドバイスもらって自分の相撲を見つめ直すことできた」と話す。

苦労してつかんだ関取の座。その意味は大きい。「華やかな相撲というか、オッと言わせる相撲はできないが、地味でもいいんで力強い相撲をとっていきたい」。アマ相撲界のエリートが苦労してひと皮むけて、新たなステージに挑む。

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琴裕将、紫雷、北の若が新十両昇進 千代嵐は8年半ぶり再十両

琴裕将(21年5月10日撮影)

日本相撲協会は1日、来年の大相撲初場所(22年1月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、琴裕将(27=佐渡ケ嶽)、芝改め紫雷(しでん、29=木瀬)、北の若(21=八角)の新十両昇進を決めた。また千代嵐(30=九重)の13年名古屋場所以来、8年半ぶりの再十両も決まった。

さきの秋場所で、西幕下筆頭の琴裕将は4勝3敗、西幕下2枚目の芝と東幕下3枚目の北の若は、ともに5勝2敗の成績を収めていた。3人とも九州場所は自己最高位(芝はタイ)で臨んでいた。東幕下4枚目の千代嵐は5勝2敗だった。

奈良県橿原市出身の琴裕将は16年春場所で初土俵。2年足らずで幕下まで上がり、その後は三段目との昇降を繰り返していたが、2年前から幕下に定着。9月の秋場所で初めて1ケタの番付(西幕下4枚目)に上がり、九州場所で関取の座を射止めた。

東京都町田市出身の芝は、高校と大学(埼玉栄高-日大)の2学年先輩にあたる英乃海が所属する木瀬部屋に入門し、14年春場所で初土俵。序ノ口から所要4場所で幕下に上がり、その後は1度も三段目に下がることはなかった。15年九州場所では7戦全勝同士で臨んだ、宇良との同部屋優勝決定戦を制し、16年初場所では十両目前の東幕下3枚目まで番付を上げた。だが、その後は伸び悩み約8年をかけて悲願の新十両昇進を果たした。横綱照ノ富士と大関正代は、同学年にあたる。

山形県酒田市出身の北の若は、埼玉栄高時代に高校横綱になり、逸材として注目されていた。19年春場所で初土俵。序ノ口から九州場所までの15場所で負け越しは3場所だけで、6勝が4場所、5勝が5場所。番付アップの伸びもあり、こちらは3年足らずのスピード昇進となった。八角部屋からは北勝富士以来、5年半ぶりの関取誕生となった。

紫雷(右)(21年11月18日撮影)
北の若(21年9月22日撮影)

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優力勝が序二段V「うまく引くことができた」相次ぐけがを克服し復活

魁鵬(右)を破り、序二段優勝を決めた優力勝(撮影・屋方直哉)

<大相撲九州場所>千秋楽◇28日◇福岡国際センター

序二段は西61枚目の優力勝(20=常盤山)が、同じ7戦全勝の東11枚目・魁鵬(25=友綱)を優勝決定戦で引き落とし、優勝した。

「観客がたくさんいるのも初めてだったんで緊張しました。前に出る相撲をとりたかったが、うまく引くことができた」

相次ぐけがを克服してきた。17年秋場所で初土俵を踏み、初めて番付に載ってから2場所目の18年初場所で右膝の亜脱臼、剥離骨折などの重傷を負い、番付外まで落ちた。

同年九州場所、前相撲から再出発。三段目まで番付を上げたが、今度は腰にヘルニアを患った。昨年7月、そして今年8月も別の箇所で判明して手術。秋場所を全休しての復帰場所だった。

師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)からけがが続いたことから「“かつ”を入れろ」とそれまでのしこ名優力に「勝」を入れた。「大関(貴景勝)のような押し相撲をとりたい。来年は幕下に上がれるよう頑張りたい」。いろいろな苦労も報われる優勝となった。

魁鵬(右)を破り、序二段優勝を決めた優力勝(撮影・屋方直哉)

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元高校横綱の北の若が新十両濃厚「最後まで冷静に自分の相撲が出来た」

大相撲九州場所千秋楽、北の若は旭秀鵬(左)を外掛けで破る(撮影・岩下翔太)

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇28日◇福岡国際センター

東幕下3枚目北の若(21=八角)が、東十両14枚目旭秀鵬(33=友綱)を外掛けで破り、5勝目を挙げて来場所の新十両昇進を濃厚にした。

旭秀鵬に左下手を許し、土俵際で下手投げに振られた。「振ってくると思った」と想定内だったといい、耐えて右足の外掛けを決めた。「最後まで冷静に自分の相撲が出来た」と納得の一番だった。

これで来年1月の初場所での新十両が濃厚となった。埼玉栄高で高校横綱に輝き、卒業後の19年春場所で初土俵を踏んだ。順調に番付を駆け上がったようにも思えるが「少し時間がかかったと自分では思っている」と満足せず。むしろ「やっとスタートラインに立てたと思う。気を抜かずにやりたい。背伸びすることなく、焦ることなくやっていきたい」を気を引き締めた。

旭秀鵬を外がけで破り流血した北の若(撮影・小沢裕)

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千代鳳が引退会見「今はやり切ったと思っている」兄の千代丸へエールも

引退会見に臨む元小結千代鳳の佐ノ山親方

<大相撲九州場所>◇14日目◇27日◇福岡国際センター

前日27日に現役引退と年寄「佐ノ山」襲名が承認された元小結の千代鳳(29=九重)が28日、引退会見に臨み、兄の千代丸(30=九重)への感謝の思いを語った。

会見では冒頭で「だいぶすっきりしています。ケガに悩まされてしんどかったので、今はやり切ったと思っている」と心境を語った。

引退の決め手となったのは、今場所の番付発表後に痛めた腰の状態。「気持ちも切れてしまったので、限界だなと思った。膝も肩もボロボロで、相撲でも全然体が動いてなかった」と明かした。

13年の力士人生で、兄の千代丸は大きな存在だったという。「負けられない存在でもあったし、自分がしんどいときも励ましてくれて、いいお兄ちゃんだった」。印象に残っているのは入門直後、自身が膝の手術をして入院しているときのこと。「毎日自転車で弁当を持ってきてくれた。(部屋の)夜ご飯で作ったやつを、弁当に入れてくれて持ってきてくれた」。千秋楽はつかないが、14日目まで兄の付け人としてサポートしていた。「ケガしないで欲しいなと思って見ていました。(今後は)一緒の三役力士になってほしい」とエールを送った。

鹿児島県志布志市出身の千代鳳は08年夏場所で初土俵を踏み、兄の千代丸と兄弟幕内として人気を集めた。12年春場所が新十両、13年夏場所が新入幕で、14年夏場所が新三役。力強い突き押しで活躍した。ケガの影響もあり、5月の夏場所後に幕下に陥落。東幕下12枚目の今場所は1勝6敗だった。

会見に同席した師匠の九重親方(元大関千代大海)は「同世代では一番出世が早くて、番付をどんどん上げてくれた。部屋ではすごく功績がある力士だった。最後はケガに苦しんで土俵から降りることになるけど、このキャリアを次の世代につなげてほしい」と、部屋付き親方として今後の指導力に期待した。

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伊勢ケ浜親方、弟子の照ノ富士2場所連続V称賛「十分に責任を果たしてる」

2場所連続優勝を飾った照ノ富士(左)は勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)

<大相撲九州場所>◇14日目◇27日◇福岡国際センター

幕内後半戦の審判長を務めた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が、新横綱場所から2場所優勝を果たした弟子の横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)について「十分に責任を果たしてる。本人も研究している」と称賛した。

照ノ富士は1敗で追走する平幕の阿炎(27=錣山)との直接対決を制して、初日から無傷の14連勝。14年の白鵬以来となる年間4回目(白鵬は5回)の優勝で、年6場所制が定着した1958年以降、新横綱場所からの連覇は62年初場所の大鵬以来59年ぶり2人目という快挙を成し遂げた。

優勝が懸かった一番は阿炎に攻め込まれる場面もあったが、土俵際で勢いを止めて肩透かし気味に逆襲。押し倒しで好調の平幕を下した。

審判長として土俵下で取組を見守った伊勢ケ浜親方は「慌てていなかったね。よく相手を見て相撲を取っていた」と、照ノ富士の落ち着きを評価した。千秋楽の大関貴景勝戦は、照ノ富士自身初の全勝優勝が懸かっているだけに「気合を入れてくれるでしょう。最後に自分の相撲を取り切ってほしい」と期待した。

一方で初優勝を逃した返り入幕の阿炎についても言及。「しっかり稽古していたんでしょう。体もできあがっていた。見れば分かりますよ」と成長を感じていた。最高位小結の実力者だが、昨年7月場所前などに日本相撲協会が定める新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、出場停止処分を受けて一時は幕下まで陥落した。それだけに同親方は「立場上、頑張らないといけないでしょう。しっかりと反省をして相撲に打ち込んでいけばいい。これからも反省しながら、この調子で頑張っていけばいいんじゃない」と話した。

阿炎(左)を押し倒しで破る照ノ富士(撮影・屋方直哉)

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「たっくさん勝ってね」照ノ富士初の地方場所V、園児の“応援団”に応える

伊勢ケ浜部屋の力士を激励する横断幕を掲げる太宰府幼稚園

<大相撲九州場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、新横綱から2場所連続の優勝を決めた。1敗で追走する平幕の阿炎との直接対決を制して、初日から無傷の14連勝。14年の白鵬以来となる年間4回目(白鵬は5回)の優勝で、年6場所制が定着した1958年以降、新横綱場所からの連覇は62年初場所の大鵬以来59年ぶり2人目となった。

    ◇    ◇    ◇

照ノ富士が所属する伊勢ケ浜部屋に頼もしい“応援団”がいる。同部屋は太宰府天満宮内に宿舎を構えており、宮内の「太宰府幼稚園」で「ちびっ子相撲大会」を行い、園児と交流するのが毎年恒例。コロナ禍で昨年から2年連続で触れ合えていないが、園舎には「たっくさん勝ってね」と書かれた横断幕が掲げられ、同部屋に所属する全協会員の名前が書かれた幟も立っている。字は宮司兼同園職員がしたためているが「ここから応援してるよという意味で」と同園主任の水口(みなくち)久実さん。東京開催だった昨年も設置して、遠方から活躍を願った。

伊勢ケ浜部屋との交流は30年近いという。相撲大会では約150人の全園児が参加。水口さんは「お相撲さんと遊ぶのは子どもたちにとってもかけがえのない思い出になる」とうれしそうに語る。雨などで外で遊べない日は、テレビの衛星放送で幕下以下の取組を観戦することもある。「子どもたちも若い衆の皆さんの名前を結構覚えているんです」。

照ノ富士は特にサービス精神旺盛で、子どもたちにも人気だったという。「卒園した子は、大関に昇進してケガして…というのも全部知っている。みんなで応援してます」。過去5回の優勝はいずれも東京場所で、照ノ富士にとって初めての地方場所での優勝。コロナ禍で直接の声援は送れないが、子どもたちの励ましが届いたかもしれない。【佐藤礼征】

太宰府幼稚園に立てられた、伊勢ケ浜部屋に所属する力士ら協会員のしこ名が書かれたのぼり
阿炎(手前)を押し倒しで破り、2場所連続優勝を決めた照ノ富士(撮影・岩下翔太)
幕内優勝を飾った照ノ富士(左)は勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)

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横綱照ノ富士2場所連続優勝 ヒヤリの場面も阿炎を下す/14日目写真特集

<大相撲九州場所>◇14日目◇27日◇福岡国際センター

横綱照ノ富士が、2場所連続6回目の優勝を飾った。

再入幕で西前頭15枚目の阿炎と初対戦。もろ手突きからのど輪攻めに土俵際まで追い込まれたが、右からつかまえるとそこから圧力をかけて最後は押し倒した。横綱の威厳を示し、初の全勝優勝に王手をかけた。貴景勝は正代との大関対決を制して12勝目。西前頭2枚目の隆の勝は2桁10勝に乗せて、来場所の三役復帰を確実にした。

14日目の取り組み模様を写真で振り返ります。

十両

翠富士(7勝7敗)寄り倒し荒篤山(11勝3敗)

朝乃若(9勝5敗)突き落とし一山本(12勝2敗)

幕内

横綱土俵入りに臨む照ノ富士。左は太刀持ちの宝富士、右は露払いの照強。行司は式守伊之助(撮影・小沢裕)


魁聖(7勝7敗)押し出し千代の国(8勝6敗)

☆魁聖「顔何回も張られたけど我慢できた。(張られたけど)冷静になって、カッとなったら負けちゃう方なので、冷静にいけて良かった」

魁聖(左)は押し出しで千代の国を破る(撮影・小沢裕)


琴ノ若(6勝8敗)寄り切り栃ノ心(6勝5敗3休)

☆栃ノ心「上手を先に取りたかった。下手になったが巻きかえて落ち着いてとれました。今の番付で不安あったが、6番勝ってとりあえず、ひと安心ですね」

琴ノ若(手前)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・屋方直哉)


天空海(8勝6敗)下手投げ照強(6勝8敗)

天空海(右)を下手投げで破る照強(撮影・屋方直哉)

天空海(手前)を下手投げで破る照強(撮影・屋方直哉)


千代大龍(6勝8敗)突き出し松鳳山(3勝11敗)

千代大龍(左)は突き出しで松鳳山を破る(撮影・小沢裕)


碧山(4勝10敗)はたき込み千代丸(7勝7敗)

☆千代丸「余裕はなかったが相手を見て落ち着いて対応できた。(7勝7敗に)自分の中では一番いやというか、最後まで気合を入れて頑張ります。(弟の千代鳳の引退表明に)寂しいのが一番大きい。2人で一緒にやってきたんで。お疲れさまという感じですね」

千代丸ははたき込みで碧山(手前)を破る(撮影・小沢裕)


佐田の海(8勝6敗)引き落とし翔猿(7勝7敗)

☆翔猿「余裕はなかったけど勝ったのは分かりました。(7勝7敗で)あと1番、頑張ります」

佐田の海(右)を引き落としで破る翔猿(撮影・屋方直哉)


豊山(6勝8敗)上手投げ千代翔馬(8勝6敗)

☆千代翔馬「もっと早く勝ち越したかった。腰のけがとかあったが、体がよくなってきて相撲が楽しくなってきている」

千代翔馬(左)は豊山を上手投げで破る(撮影・小沢裕)


志摩ノ海(5勝9敗)突き出し輝(4勝10敗)

★志摩ノ海「前傾姿勢で挟みつけていたが、足が出ていなかった。(千秋楽は)来場所につながる相撲を取り切りたい。(同部屋の芝が新十両確定的)稽古場から強かった。いっぱい有望な幕下がいる。上がって稽古場が活気づくと思う」

志摩ノ海(左)を攻める輝(撮影・岩下翔太)


宝富士(5勝9敗)押し出し琴恵光(3勝11敗)

☆宝富士「明日(千秋楽)も最後気合を入れたい。自分の相撲を取って新年を迎えたい」

琴恵光(左)を押し出しで破る宝富士(撮影・屋方直哉)


隠岐の海(6勝8敗)寄り切り石浦(7勝7敗)

☆石浦「(相手の隠岐の海は)格上なんで思い切りいこうと、それだけでした。(元横綱白鵬の間垣親方に)朝はないですが、相撲が終わった後にアドバイスをもらいます」

隠岐の海(左)を寄り切りで破る石浦(撮影・屋方直哉)


阿武咲(5勝9敗)はたき込み妙義龍(2勝12敗)

妙義龍(左)を叩き込みで破る阿武咲(撮影・屋方直哉)


英乃海(8勝6敗)寄り切り隆の勝(10勝4敗)

☆隆の勝「(2桁勝利に)なかなか勝てるものではないんで、調子いいのかなと思います。(要因は)相手がよく見えて、自分の立ち合いができているのがでかいと思います。来場所につなげたいと思います」

英乃海(左)をのど輪で攻める隆の勝(撮影・小沢裕)


大栄翔(7勝7敗)突き落とし高安(5勝9敗)

高安(手前)を突き落としで破る大栄翔(撮影・屋方直哉)

大栄翔は高安(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


遠藤(7勝7敗)寄り切り若隆景(7勝7敗)

☆若隆景「下から攻めていこうと。(7勝7敗に)しっかり自分の相撲をとるだけです」

遠藤(左)を攻める若隆景(撮影・岩下翔太)


逸ノ城(5勝9敗)突き落とし北勝富士(10勝4敗)

☆北勝富士「つかまりかけたけど、上手を取らせないよう相撲がとれてよかった。(逸ノ城は)重たいですね。圧力をかけながら攻めて、動けてよかった」

北勝富士は逸ノ城(右)を突き落としで破る(撮影・岩下翔太)


豊昇龍(6勝8敗)寄り切り霧馬山(5勝9敗)

豊昇龍は霧馬山(右)を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)


御嶽海(10勝4敗)はたき込み玉鷲(9勝5敗)

玉鷲(右)をはたき込みで破る御嶽海(撮影・小沢裕)


宇良(10勝4敗)押し出し明生(6勝8敗)

☆明生「集中しました。(宇良に対し)何も考えずに体にまかせました。(負け越しが決まった後)自分の力が足りなかったことを認めて、残りの土俵に上がろうと。(千秋楽は)自分の相撲を信じて九州のお客さんを盛り上げられるように土俵に上がりたい」

宇良(左)を押し出しで破る明生(撮影・屋方直哉)


正代(9勝5敗)突き出し貴景勝(12勝2敗)

貴景勝(右)は正代を突き出しで破る。左は照ノ富士(撮影・小沢裕)


照ノ富士(14勝)押し倒し阿炎(12勝2敗)

阿炎(手前)をにらみ付けながら塩をまく照ノ富士(撮影・小沢裕)

阿炎(左)はのど輪で照ノ富士を攻める(撮影・小沢裕)

照ノ富士(右)を攻める阿炎(撮影・岩下翔太)

照ノ富士(手前)を攻める阿炎(撮影・岩下翔太)

阿炎(左)を押し倒しで破る照ノ富士(撮影・屋方直哉)

照ノ富士は阿炎(手前)を押し倒しで破る(撮影・岩下翔太)

阿炎(右)を押し倒しで破った照ノ富士(撮影・岩下翔太)

阿炎を押し倒しで破り、懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・屋方直哉)

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幕下の芝、来場所の新十両確実に 兄弟子英乃海の言葉励みに苦節7年

<大相撲九州場所>14日目◇27日◇福岡国際センター

西幕下2枚目の芝(29=木瀬)が、東十両10枚目の矢後を下手ひねりで5勝2敗とし、来場所の新十両を確実とした。

「勝ち越してからもここ数日、実感がないというか、いまだに実感がないです」。十両昇進を確実にするためにあと1番。勝ち越しても悶々(もんもん)とする日々を過ごしてきたが、矢後との激しい取組を執念で制した。

日大相撲部出身で、初めて番付に載ってから所要3場所で幕下まで駆け上がった。そこから幕下在位42場所。「喜びより本当に疲れました。自分が弱いから7年もこの位置にいたんだろうなと。同期の活躍は見たくもなかった。でも自分に足りないものがあるから上がれないわけだし」。何度も幕下上位でチャンスを逃してきた。

兄弟子の英乃海に声をかけられた。「俺も幕内に戻るから、必ず十両に上がれよ」。英乃海は先にその目標を果たす。芝はその言葉を「ずっと励みにしてきた」という。

ずっとかなえられなかっただけに「(初場所の番付編成会議が行われる)水曜日に(昇進を告げる)電話が鳴らないと思っているぐらいです」。苦労した分、報われることを信じる。

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元小結千代鳳が引退 年寄「佐ノ山」襲名承認 千代丸と兄弟力士として人気

千代鳳(21年3月撮影)

<大相撲九州場所>◇14日目◇27日◇福岡国際センター

日本相撲協会は九州場所14日目の27日、元小結の千代鳳(29=九重)が引退、年寄「佐ノ山」襲名を承認したことを発表した。

鹿児島県志布志市出身の千代鳳は08年夏場所で初土俵を踏み、兄で幕内の千代丸と兄弟力士として人気を集めた。12年春場所が新十両、13年夏場所が新入幕で、14年夏場所が新三役。力強い突き押しで活躍した。

ケガの影響もあり、5月の夏場所後に幕下に陥落した。東幕下12枚目の今場所は1勝6敗だった。

千代丸(左)と千代鳳(2013年9月16日撮影)
腕相撲を取る兄の千代丸(右)と弟の千代鳳(2014年6月17日撮影)

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照ノ富士は全勝、貴景勝と阿炎の1敗対決は阿炎が勝利/13日目写真特集

<大相撲九州場所>◇13日目◇26日◇福岡国際センター

再入幕の西前頭15枚目・阿炎が、大関貴景勝も下し12勝1敗と優勝争いに踏みとどまった。大関の圧力に負けじと突き放し、最後は押し出す完勝だった。

横綱照ノ富士は関脇御嶽海に何もさせずに寄り切った。14日目は全勝の照ノ富士と1敗の阿炎が結びで対戦。照ノ富士が勝てば、優勝が決まる。

13日目の取り組み模様を写真で振り返ります。

幕下

千代の海(手前)を攻める竜電(撮影・屋方直哉)

幕内

石浦(6勝7敗)寄り切り魁聖(6勝7敗)

石浦は魁聖(奥)を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)


豊山(6勝7敗)送り出し照強(5勝8敗)

照強(右)を送り出しで破る豊山(撮影・屋方直哉)


琴ノ若(6勝7敗)押し出し千代丸(6勝7敗)

琴ノ若は千代丸(手前)を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)


千代大龍(5勝8敗)はたき込み栃ノ心(5勝5敗3休)

栃ノ心は千代大龍(左)をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)


碧山(4勝9敗)はたき込み松鳳山(3勝10敗)

★松鳳山「最後、止まった時に引かれてしまった。残さないといけないのに手をついてしまいましたね。あと2番。勝敗関係なく気持ちのいい相撲をとりたい」

松鳳山(右)を攻める碧山(撮影・岩下翔太)


天空海(8勝5敗)はたき込み翔猿(6勝7敗)

天空海は翔猿(左)をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)


琴恵光(3勝10敗)寄り切り輝(3勝10敗)

☆琴恵光「落ち着いて取ることができました。地元の方にたくさん応援していただけるので、少しでもいいところを出していければいいと思っている」

琴恵光は輝(左)を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)


佐田の海(8勝5敗)はたき込み千代翔馬(7勝6敗)

☆千代翔馬「(相手の佐田の海を)止めたかった。当たっていなしてまわしを取ることを意識した。体は元気ですよ」

佐田の海(左)を叩き込みで破る千代翔馬(撮影・屋方直哉)


志摩ノ海(5勝8敗)突き出し千代の国(8勝5敗)

★志摩ノ海「攻め気が出ていなかった。(負け越し決定)落ち込むことなくあと2番思い切り相撲を取ろうと思っています」

☆千代の国「しっかり当たって先に攻めることを意識した。(志摩ノ海と同じ三重出身の)意識は特になかった。(勝ち越しに)最初は負けがこんでいたんで何とかです」

志摩ノ海(左)を攻める千代の国(撮影・岩下翔太)


高安(5勝8敗)押し出し英乃海(8勝5敗)

☆英乃海「(5年以上ぶり対戦の高安に勝ち)久々に勝てて自信になるし、うれしいです。以前は巡業で胸を出してくれたし、アドバイスもいただいた。その点でもうれしい」

高安(左)を攻める英乃海(撮影・岩下翔太)

高安(右)を押し出しで破る英乃海(撮影・屋方直哉)


北勝富士(9勝4敗)押し出し隆の勝(9勝4敗)

★北勝富士「自分の立ち合いがちょっと軽かった。次につなげられるようにあと2番やっていくだけ」

☆隆の勝「今日は一方的な相撲で勝てたのでよかったと思います。のど輪がうまく入って押し込めた。あと1つ2つ勝って、気分良く(三役に)戻れたらいい」

隆の勝は北勝富士(左)を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)


阿武咲(4勝9敗)上手出し投げ隠岐の海(6勝7敗)

隠岐の海は阿武咲(左)を上手出し投げで破る(撮影・岩下翔太)

隠岐の海は阿武咲(手前)を上手出し投げで破る(撮影・岩下翔太)


豊昇龍(5勝8敗)押し出し若隆景(6勝7敗)

若隆景は豊昇龍(左)を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)


大栄翔(6勝7敗)突き出し妙義龍(2勝11敗)

妙義龍(右)を攻める大栄翔(撮影・岩下翔太)

妙義龍(左)を突き出しで破る大栄翔(撮影・屋方直哉)


宝富士(4勝9敗)上手投げ霧馬山(5勝8敗)

宝富士(左)を上手投げで破る霧馬山(撮影・屋方直哉)


逸ノ城(5勝8敗)肩すかし宇良(10勝3敗)

逸ノ城(左)との立ち合いで右にかわす宇良(撮影・岩下翔太)

逸ノ城(手前)を肩透かしで破る宇良(撮影・屋方直哉)

逸ノ城(手前)を肩透かしで破る宇良(撮影・屋方直哉)


遠藤(7勝6敗)押し出し明生(5勝8敗)

明生(左)を押し出しで破る遠藤(撮影・屋方直哉)


阿炎(12勝1敗)押し出し貴景勝(11勝2敗)

貴景勝(右)を攻める阿炎(撮影・岩下翔太)

貴景勝(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・屋方直哉)

貴景勝(左)を押し出しで破る阿炎(撮影・屋方直哉)

押し出しで阿炎(左)に敗れた貴景勝(撮影・岩下翔太)


正代(9勝4敗)寄り切り玉鷲(9勝4敗)

☆正代「(2桁白星に王手)だんだん調子が上がってきたんじゃないか。この調子でいきたい。九州場所なので一番でも多くいい相撲を見せられたら」

玉鷲(手前)を寄り切りで破る正代(撮影・屋方直哉)


照ノ富士(13勝0敗)寄り切り御嶽海(9勝4敗)

☆照ノ富士「集中して当たろうと思っていました。(残り2日間に向けて)やること変わらないので、残り2日間頑張っていきたいと思っています。(14日目は幕内下位で1敗と好調の阿炎が相手)土俵に上がったら変わらないので。1日一番の気持ちでやってますから。(心境に)変わりはないですね」

御嶽海(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・屋方直哉)

御嶽海(左)を寄り切りで破り、懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・屋方直哉)

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今場所デビュー金峰山、三段目優勝「ここからという感じ」全勝対決を制す

三段目優勝の金峰山(撮影・小沢裕)

<大相撲九州場所>13日目◇26日◇福岡国際センター

三段目は100枚目格付け出しで今場所デビューの金峰山(24=木瀬)が、荒馬との全勝対決を突き出しで制して優勝した。「うれしいよりよかったと思います。ここからという感じ。頑張るしかないなと」と通過点を強調した。

カザフスタン出身。日大相撲部で昨年の学生選手権個人で4強となった。191センチ、165キロの体はスケールの大きさをうかがわせる。角界には「慣れました」と話し、今後に向けて「立ち合いをもっと速くしたい」と突き押しを磨く意欲を示した。

来場所の幕下昇進は確実だが、出世の目標については「まだ考えてません。考えてけがとかしたら、気持ちが落ちてしまう。早くいきたい気持ちはありますが」。元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏の誘いもあって、相撲への挑戦を決めた。将来性を秘めた逸材が、順調に大相撲界でのスタートを決めた。

荒馬(右)を突き出しで破り、三段目優勝を決めた金峰山(撮影・屋方直哉)
突き出しで荒馬(左)を破り、三段目優勝を決めた金峰山(撮影・岩下翔太)

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千代の海 竜電との全勝対決に敗れ幕下優勝を逃す「物が違います」と脱帽

千代の海(右)を攻める竜電(撮影・岩下翔太)

<大相撲九州場所>◇13日目◇26日◇福岡国際センター

東幕下33枚目千代の海(28=九重)が、西幕下47枚目竜電(31=高田川)との全勝対決に敗れ、幕下優勝を逃した。横に動きながら、突いて勝機を見いだそうとしたが、焦る様子のない竜電に見られて何もできず。竜電に徐々に圧力をかけられて押し出された。取組後は開口一番「あー、強い」と率直な心境を口にした。

外出禁止期間中に女性と逢瀬(おうせ)を繰り返すなど不要不急の外出をしていたとして、5月の夏場所から3場所連続出場停止処分を受けていた竜電。三役経験者の上に、ケガによる休場ではなかったため力の差は否めなかった。千代の海は「強いですね。物が違います。完敗です」と脱帽。ただ、「みんなは向こう(竜電)が勝つと思っていたと思うのでやりやすかった。向かっていくだけなので」と緊張は全くなかった。

年納めの場所は6勝1敗で終えたが「最後負けたから駄目ですね。最後勝たないと」と厳しかった。見据える再十両に向けて「勝ち続けます」と来年の抱負を語った。

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竜電が全勝で幕下V 外出禁止期間中に女性と逢瀬、出場停止明け場所で結果

千代の海(右)を攻める竜電(撮影・岩下翔太)

<大相撲九州場所>◇13日目◇26日◇福岡国際センター

幕下は元小結で、出場停止明けの西47枚目・竜電(31=高田川)が、東33枚目・千代の海(28=九重)との全勝対決を押し出しで制して、優勝を果たした。

「相撲をとらせていただけるだけでありがたいです。初心に帰って一からやってきたことを出しました。しっかり反省して相撲に集中してやれるよう稽古してきました」

竜電は外出禁止期間中に女性と逢瀬(おうせ)を繰り返すなど不要不急の外出をしていたとして、5月の夏場所から3場所連続出場停止処分を受けていた。「自分が悪いことをしたのでしっかり反省してきました」。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)からは「相撲で頑張っていいところを見せて、それが恩返しになる」と言われたという。

来場所は関取復帰も見据えられる幕下上位が確実となった。「相撲がとれる喜びがこみ上げてきました」。出場停止から今場所、幕内で活躍する阿炎と同じく、生まれ変わっての再出発を図る。

千代の海(手前)を攻める竜電(撮影・屋方直哉)

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井上 7戦全勝で序ノ口V 初の各段優勝「十両のその上を目指したい」

序ノ口優勝した井上(撮影・小沢裕)

<大相撲九州場所>◇13日目◇26日◇福岡国際センター

西序ノ口10枚目の井上(22=木瀬)が、7戦全勝で初の各段優勝を果たした。

西序二段91枚目筑波山(20=立浪)を一方的に押し出した。勝てば優勝、負ければ千秋楽での決定戦にもつれ込む一番だったが「集中して取ろうという気持ちでいた。全く(緊張は)なかった」と力強く振り返った。

自己最高位は西幕下25枚目だが、右膝を負傷して昨年7月場所から先場所まで8場所連続で休場していた。目標は兄弟子で平幕の志摩ノ海。手術やリハビリを乗り越えて、復帰場所で幕下経験者の意地を見せつけ「ずっと突き押しで優勝する気持ちでいきたい。来年には(幕下まで)戻りたい。上がれるなら十両のその上を目指したい」と意気込んだ。

井上(左)は筑波山を押し出しで破り序ノ口優勝を決める(撮影・小沢裕)

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13日目に千代の海-竜電など6戦全勝同士が対戦 各段優勝のゆくえ

竜電(2021年11月24日撮影)

九州場所13日目に各段で6戦全勝同士の取組があり、優勝が決まる可能性がある。各段の6戦全勝は以下の力士。

▽幕下 十両経験者で東33枚目の千代の海(28=九重)、元小結で出場停止明けの西47枚目・竜電(31=高田川)が全勝。

▽三段目 モンゴル出身の東42枚目・荒馬(25=伊勢ノ海)、西60枚目の大海(20=尾上)、カザフスタン出身で日大相撲部で全国学生大会4強となり100枚目格付け出しデビューの金峰山(24=木瀬)が全勝。

▽序二段 幕下経験者で東11枚目の魁鵬(25=友綱)、最高位は三段目の西61枚目・優力勝(20=常盤山)、西81枚目の千代大和(20=九重)が全勝。

▽序ノ口 最高位は幕下で西10枚目の井上(22=木瀬)1人が全勝。1敗が東筆頭の豪正龍(19=境川)、東16枚目の雷鵬(24=宮城野)、西16枚目の千代獅子(16=九重)。

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友風5場所連続5勝到達「いい相撲だったと」右膝大けが4度手術乗り越え

時栄(左)を押し出しで破る友風(撮影・屋方直哉)

<大相撲九州場所>◇12日目◇25日◇福岡国際センター

幕内経験者で右膝の大けがから復帰して5場所目の東幕下37枚目友風(26=尾車)が、6番相撲で東幕下45枚目時栄(25=時津風)を押し出して5勝目を挙げた。

細かい突っ張りで相手を懐に入れさせなかった。「いい相撲だったと思う。相手も強いので。5番勝てたので結果としてはいいんじゃないか」。自己最高位だった西前頭3枚目の19年九州場所2日目の取組で、土俵下に落ちた際に右膝を負傷。歩くことも困難とみられた大けがだったが、4度の手術を乗り越え、復帰場所から5場所連続で5勝以上の星を重ねた。

5番相撲では三役経験者の竜電に敗れて、今場所初黒星を喫したが「竜電関には幕内で1回も勝ったことがない。あれを引きずるとかもない」と、気持ちは切り替わっていたという。

時栄(左)を押し出しで破る友風(撮影・屋方直哉)
友風(右)は押し出しで時栄を破る(撮影・小沢裕)

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琴裕将7場所連続で勝ち越し「全く意識はない」初場所で新十両昇進が有力

琴裕将(2021年5月10日撮影)

<大相撲九州場所>◇11日目◇24日◇福岡国際センター

西幕下筆頭琴裕将(27=佐渡ケ嶽)が、西幕下5枚目朝弁慶(32=高砂)を寄り切りで下して勝ち越しを決め、来年1月の初場所での新十両昇進を有力とした。

立ち合いで右を差して一気に前に出ると、左も差してもろ差しになって勝負を決めた。「緊張は別になかった。相手は脇が甘くて引き込むような相撲が多かったので、一気に前に出て行きました」と狙い通りの相撲だった。

奈良・大和広陵高3年時には団体レスリングで優勝した逸材だ。進学した法大でもレスリングを続けていたが、同大3年時に一念発起。15年に退学し、16年春場所で初土俵を踏んだ。部屋での稽古では、平幕の琴恵光や十両琴勝峰ら関取衆の胸を借りているという。「勝つことはほとんどないけども内容はよくなっている。自信になっている」といい、これで7場所連続の勝ち越しとなった。

悲願の新十両昇進が近づいてきたが「全く意識はないです。なるようにしかならないので」と浮かれることはなかった。残りの一番に向けて「やることは変わらない。準備をしっかりするだけ」と引き締めて土俵に上がる。

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