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三役格行司の式守勘太夫が41代式守伊之助に昇進

日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、行司、床山の昇進を決めた。三役格行司の式守勘太夫(59=高田川)が、12月25日付で立行司の41代式守伊之助に昇進する。

40代伊之助は昨年12月の冬巡業中、若手行司へのセクハラ行為があり、今年初場所から3場所謹慎。5月31日付で退職していた。

このため今年の本場所は立行司不在が続くが、来年初場所から7場所ぶりに復活する。

その他の昇進は以下の通り。すべて12月25日付。

▽行司

木村晃之助(幕内→三役)

式守鬼一郎(十両→幕内)

式守志豊(三段目→幕下)

木村一馬(三段目→幕下)

木村錦太郎(序二段→三段目)

式守正一郎(序二段→三段目)

木村桜乃助(序二段→三段目)

式守誠輔(序ノ口→序二段)

式守辰之助(序ノ口→序二段)

式守海之助(序ノ口→序二段)

▽床山

床淀(一等→特等)

床哲(二等→一等)

床島(二等→一等)

床勝(二等→一等)

床鶏(四等→三等)

床千(四等→三等)

床光(五等→四等)

床匠(五等見習い→五等)

床玉(五等見習い→五等)

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夏巡業から関取衆除く未成年不参加、不測の事態予防

17年8月に青山学院大で行われた大相撲夏巡業

 29日から始まる夏巡業から、未成年の幕下以下力士と行司ら裏方は、原則として巡業に同行しないことが19日、分かった。関係者が明かした。巡業では昨年、秋に元横綱日馬富士関が暴行、冬に立行司の30代式守伊之助が若い行司にセクハラと、酒席の不祥事が相次いだ。関係者は「未成年者は未熟で飲酒や喫煙に手を出しかねない。でも巡業では親方衆の目が行き届かないことも多いので、部屋で責任を持って指導するのが好ましいということ」と説明した。

 4月の春巡業までは参加者の年齢に制限は設けなかったが、今場所前、協会執行部が話し合って決めた。芸能界などで未成年者による飲酒、喫煙がたびたび取りざたされたことも影響したという。昨年からの不祥事続きで、相撲界に向けられる目は厳しい。別の関係者は「不測の事態に巻き込まれないための予防策」と、真偽不明なSNSの情報などが独り歩きすることも懸念した措置だと明かした。

 関取衆については、年齢に関係なく巡業は参加を原則としている。また、勧進元から参加を推薦された幕下以下のご当所力士は、師匠の許可が下りれば参加が可能。今のところ期限は設けず、当面は制限付きで巡業を続けていくという。

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夏巡業から未成年不参加 昨年酒席トラブル続発で

夏巡業の全日程

 29日に始まる夏巡業から、力士をはじめ行司ら裏方を含めてすべての未成年の相撲協会員が、巡業に同行しないことが19日、分かった。

 巡業では昨年、秋に元横綱日馬富士関が暴行、冬に元立行司の30代式守伊之助が若い行司にセクハラと、酒席の不祥事が相次いだ。関係者は「未成年者は未熟で飲酒や喫煙に手を出しかねない。でも巡業では親方衆の目が行き届かないことも多いので、部屋で責任を持って指導するのが好ましいということ」と説明した。

 4月の春巡業までは参加者の年齢に制限はなかったが、今場所前に日本相撲協会執行部が話し合って決めた。芸能界などで未成年者による飲酒、喫煙がたびたび取りざたされたことも影響したという。別の関係者は「不測の事態に巻き込まれないための予防策」と、真偽不明なSNSの情報などが独り歩きすることも懸念した措置だと明かした。

 一方で相撲協会員の中には「10代の手も借りないと付け人が足りない部屋はどうなるの?」「将来、10代の大関や横綱が誕生した時はどうするの?」という声も少なくない。未成年者抜きでの巡業は、当面続ける予定だという。

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木崎が「美ノ海」に、林は「舞蹴」に改名 新番付

改名したしこ名「美ノ海(ちゅらのうみ)」を披露する木崎(2018年5月30日撮影)

 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。改名、引退などは以下の通り。

 【改名<1>】(しこ名の上の部分)

 林→舞蹴(まいける=二子山)

 藪岡→雷雅(らいが=二子山)

 相馬→小滝山(こたきやま=二子山)

 琴小島→琴ノ海(ことのうみ=佐渡ケ嶽)

 琴熊添→琴砲(ことおおづつ=佐渡ケ嶽)

 原→貴正樹(たかまさき=貴乃花)

 木下→千代太陽(ちよたいよう=九重)

 中野→竹丸(たけまる=宮城野)

 広中→勇錦(はやとにしき=朝日山)

 永谷→錣迅(てつじん=錣山)

 木崎→美ノ海(ちゅらのうみ=木瀬)

 【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

 林舞蹴→舞蹴修樹(まいける・しゅうき=二子山)

 琴小島謙→琴ノ海絢太(ことのうみ・けんた=佐渡ケ嶽)

 琴熊添銀次郎→琴砲国太(ことおおづつ・くにひろ=佐渡ケ嶽)

 原弘樹→貴正樹正輔(たかまさき・しょうすけ=貴乃花)

 豊昇龍知勝→豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ=立浪)

 広中龍→勇錦佑紀(はやとにしき・ゆうき=朝日山)

 永谷海登→錣迅功(てつじん・いさお=錣山)

 木崎信心→美ノ海義久(ちゅらのうみ・よしひさ=木瀬)

 【引退】

 琴宏海、大岩戸、阿夢露、高三郷、琴健勢、新富士、白虎丸、貴輝鳳、土佐光、三重乃丸、政風、荒川、朝日丸、高田

 【退職(行司)】

 式守伊之助(40代)

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セクハラ式守伊之助の辞職で24年ぶり立行司不在に

式守伊之助(2017年5月25日撮影)

 日本相撲協会は5月31日、セクハラ行為で初場所から謹慎している立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)の辞職願を28日付で受理し、5月いっぱいで辞職となることを発表した。

 行司の最高位でもある立行司の名跡は、他に木村庄之助があるが現在は空位となっている。謹慎中でも番付上は式守伊之助の行司名が残っていたが、名古屋場所、秋場所では94年初場所、春場所以来24年ぶりに立行司不在の番付となる。9月の秋場所後に行司の編成会議を行うが、4人いる三役行司の中から新たに立行司へ昇進させるかは不明だという。

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相撲協会が不祥事の再発防止へ研修会 貴ノ岩は欠席

貴ノ岩(2017年9月20日撮影)

 日本相撲協会が13日、東京・両国国技館で、不祥事の再発防止に関する研修会を16日まで行う「研修ウイーク」を開始した。初日となったこの日は、十両以上の関取を対象に実施。尾車事業部長(元大関琴風)と担当弁護士が同席し、昨年4月に交わした誓約書の内容について再確認した。

 同事業部長は「何回もやらないといけない。こういう時期だから。再確認することが彼たちへの諸注意になるから」と説明した。昨年11月に元横綱日馬富士関の傷害事件が発覚してから、立行司式守伊之助のセクハラ行為や十両大砂嵐の道交法違反(無免許運転)の疑いなど、不祥事が相次いでいるだけに注意喚起を徹底して行う構えだ。

 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者の十両貴ノ岩は、研修会を欠席した。尾車事業部長は「欠席の旨の連絡はありました」と説明した。

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暴力根絶へ相撲協会が再発防止検討委メンバーを発表

理事会後の会見に臨む八角理事長(撮影・小沢裕)

 日本相撲協会は1日、両国国技館で理事会を開き暴力根絶を目指す「暴力問題再発防止検討委員会」のメンバーを発表した。元検事総長の但木敬一氏や元ソフトボール女子日本代表監督の宇津木妙子氏ら委員は4人。鏡山理事ら現役、OBの協会協力員らを含め同会は13人で構成される。今月中に1回目の会合を開き5月上旬までに中間報告を、10月に最終報告書をまとめる。聞き取り方法や手順、さかのぼる期間などは委員の意見を参考にする。他の承認・報告事項は以下の通り。

 ◆減額 傷害事件を起こし引退した元横綱日馬富士関への功労金は、満額を支払わず30%カット。金額については公表しない。

 ◆自宅謹慎 道交法違反(無免許運転)容疑で長野県警から聴取されている十両大砂嵐の懲戒処分は、警察の捜査、検察の判断が出るまで自宅謹慎。過去3度の協会聴取では無免許運転を否認も「弁明の内容に疑問点が多く信用しがたい」(鏡山危機管理部長)。

 ◆示談 セクハラ問題を起こした立行司の式守伊之助は当事者間で示談成立。

 ◆付け出し 春場所で木瀬部屋から初土俵を踏む日大・木崎伸之助(21)の三段目付け出しを承認。

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全力士聴取へ、文科省は「過去まで調べられる限り」

協会あいさつで頭を下げる八角理事長(中央)ら(撮影・丹羽敏通)

 不祥事が止まらない相撲界は、ついに全力士を対象に聴取が行われる見通しとなった。大相撲初場所は28日、東京・両国国技館で千秋楽を迎えた。日本相撲協会の監督官庁である林芳正文部科学相が、協会の八角理事長(元横綱北勝海)と会談し、再発防止を訴えた。協会は謝罪すると同時に、2月1日の理事会で再発防止策の検討委員会の設置を明らかにした。全力士約650人に対し、過去にさかのぼって不祥事がなかったかを聴取し、出直しを図る。

 八角理事長と林文科相との会談は、結びの一番後に行われる表彰式の前に行われた。昨年11月に判明した元横綱日馬富士関による暴行事件に端を発し、立行司式守伊之助のセクハラ行為、十両大砂嵐の無免許運転、さらには過去に起きた春日野部屋所属力士が有罪判決を受けながら公表されていなかった傷害事件。相次ぐ不祥事に、すでに相撲協会は文科省から、再発防止への取り組み徹底を命じられていた。その中で、全力士を対象とした不祥事の実態調査に話が及んだ。

 林氏は、安倍首相の代理として出席した内閣総理大臣賞授与式後に報道陣の取材に応じた。全力士を対象に事情聴取を行う可能性について「(八角理事長は)そういう趣旨のことをおっしゃっていた」と認めた。2月1日の理事会で、再発防止策の検討委員会を設けることも明らかにした上で、聴取は同委員会が主体で行うと説明した。林氏は「相撲の人気がいろんな不祥事によって損なわれかねない」と危機感を示した。

 八角理事長は「ご迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。協会は、過去にさかのぼって不祥事を調査するという。詳細については、第三者による委員会のため明言は避けた。だが、監督官庁の意向をくんだ提案だけに、面談形式かアンケート形式かは未定だが、全力士への聴取を実施することになりそうだ。林氏は「何年と区切ることなく、調べられる限り調べると言っていた」とも話した。

 千秋楽のこの日は、恒例の協会あいさつが行われ、八角理事長は土俵上で「昨年末からご心配をおかけ致しており、大変申し訳なく、おわび申し上げます」と、異例の2場所連続の謝罪を行った。不祥事続きでも15日間満員御礼が続くファンを前に「相撲協会は真剣に再発防止に取り組んでまいります」と引き締めた。角界は前代未聞の大規模な聴取で出直すことになった。

 ◆過去の力士調査メモ 2011年2月に大相撲八百長問題が発覚。特別調査委員会を設置し、十両以上の全関取への事情聴取を行った。同月の理事会で情報提供を求めるホットライン開設と再発防止委員会(のちに大相撲新生委員会に名称変更)の設置を決定。4月11日に特別調査委が調査結果を報告し、計25人が処分された。

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大砂嵐が虚偽報告で解雇も 県警に「自分が運転」

大砂嵐

 1月3日に長野県内で追突事故を起こしたことが判明し、現在は休場している十両の大砂嵐(25=大嶽)が、長野県警に「自分が運転していた」などと述べ、容疑を認めていたことが23日、捜査関係者への話で分かった。日本相撲協会では内規で現役力士の運転を禁止しており、事故が判明した後の協会の聴取に対し、夫人が運転していたと否定していた。虚偽の報告をしていたことになる上に、県警は有効な運転免許証を所持していなかったとみて、道交法違反(無免許運転)の疑いで近く書類送検する方針だと併せて分かった。

 事故は協会にも師匠の大嶽親方(元十両大竜)にも報告されておらず、ともに21日に知ったという。そこで免許を持っていないことと、夫人が運転していたと報告を受けた春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、大砂嵐の話をもとに「身重の奥さんをかばおうと運転席に移った」と説明していた。一方で当初から無免許運転との一部報道もあり、協会は事故判明の翌22日には、説明を求めて県警に連絡を入れていた。

 大砂嵐は事故判明の翌日から休場しており、処分などは初場所終了後としていた。だが捜査関係者への取材では、防犯カメラなどの映像でも、本人が運転していたことが確認できたという。相撲界は元横綱日馬富士関の暴行事件、立行司式守伊之助のセクハラ行為と不祥事が相次ぎ、それぞれ厳しい処分が出た。その流れだと今回、大砂嵐は禁じられている運転をした上、無免許で書類送検される見通し。さらに協会に対して虚偽の報告をしたことになり、解雇などの厳しい処分は避けられそうにない。

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大砂嵐は妻の運転主張も、防犯カメラに運転する姿?

午後11時15分ごろ、大砂嵐は報道陣の前に姿を見せたが、相次ぐ質問には答えず、ずっと無言だった(撮影・鈴木正人)

 大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が、夫人と同乗した乗用車で、今月3日に長野県内で追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大砂嵐は無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。一方で大砂嵐は日本相撲協会の聴取に対して無免許運転を否定し、運転していたのは夫人と主張。事態が発覚するまで、日本相撲協会や師匠の大嶽親方(元十両大竜)への報告はなかった。大砂嵐は今日9日目から初場所を休場することが発表された。

 結びの一番から約5時間半が過ぎた午後11時半ごろに、観客のいない両国国技館で大砂嵐が会見した。自身は一言も発することはなく、横に並んで立った弁護士の長谷氏が終始、代弁した。大砂嵐側の主張によると、今月3日に長野県内で乗用車同士による交通事故を起こしたが、あくまで夫人が運転した乗用車だという。相撲協会は現役力士の車の運転を禁じている。

 これに先立ち、大砂嵐と大嶽親方を呼んで事情聴取した相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が会見し、事故は追突による物損事故で相手側への弁済は済んでいると説明した。大砂嵐は7日に警察から事情を聴かれたが、相撲協会にも大嶽親方にも報告はしていなかった。夫人の運転する車であったこと、けが人がいなかったことなどから報告は後からするつもりだったという。長谷弁護士は「無実を証明してから報告するつもりだった」と説明した。一部では無免許運転と報道されたが、春日野広報部長は「身重の奥さんをかばおうと運転席に移った。そこが報道とは違う」と補足した。

 大嶽部屋の稽古は4日から行われ、事故が起きた3日は休みを利用し「エジプト出身の奥さんに、日本の雪山を見せたかった」(長谷弁護士)と、長野県を訪れていた。その途中で起きた事故だった。夫人はエジプト政府から発行された国際免許証を保持していたというが、その効力があったかどうかなども含めて長野県警は捜査しているとみられる。また、一部報道では本人が運転する様子が防犯カメラに写っていたとされるが、運転は否定。大砂嵐は日本の運転免許証も国際運転免許証も保持していないという。相撲協会は22日以降、詳しい状況を確認するとしている。

 相撲界は元横綱日馬富士関の暴行事件、立行司式守伊之助のセクハラ行為と相次いで不祥事が起きた。今回もテレビ報道で一報が流れると、瞬く間に騒動となった。そのショックから、相撲を取ることができる状況ではないと判断し、今日9日目から休場する。大砂嵐は8日目を終えて1勝7敗。このまま千秋楽まで休場すれば、3月の春場所は幕下に陥落する。

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大砂嵐が無免許自動車運転で追突事故、NHK報じる

大砂嵐

 角界にまた激震が走った。十両の大砂嵐(25=大嶽)が、今月初めに無免許で自動車を運転し、長野県内で追突事故を起こしていたとNHKが21日、午後7時のニュースで報じた。同報道によれば、今後、書類送検される見込みという。日本相撲協会では現役力士の運転を禁止していた。

 昨年末には元横綱日馬富士関が貴ノ岩への暴行問題で書類送検され、日馬富士関は現役引退に追い込まれた。年明けには現役最高位の行司である立行司、式守伊之助が10代の若手行司にセクハラ行為を行うなど、不祥事続きだった。同協会はファンへの信頼回復へ出直しとなった初場所だったが、開催中に再び火種がぼっ発した。

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立ち会い苦戦の白鵬「多少のズレある」気力体力限界

嘉風に敗れた後、付け人の肩を借り、左足をかばいながら引き揚げる白鵬(中央)(撮影・狩俣裕三) 

<大相撲初場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が窮地に立たされた。結びの一番で東前頭2枚目嘉風にはたき込まれ、07年名古屋場所での横綱昇進後初となる2日連続の金星配給。4日目までに2敗は3度目で過去2度は翌日に休場している。支度部屋では古傷の左足親指をアイシングし、休場をにおわせる発言をした。元日馬富士関の暴行問題を巡り、減給処分を受け、横綱審議委員会に指摘された取り口の改善を意識する場所でピンチを迎えた。

 支度部屋に戻り風呂から上がった白鵬は突然、左足甲をアイシングし始めた。そして、支度部屋から駐車場までを付け人の肩を借りながら歩いた。「06年にやったところだから」。06年の九州場所前に剥離骨折した左足親指を再び痛めたという。異常事態が白鵬を襲っている。

 昨年九州場所11日目の結びの一番。嘉風に負けた白鵬は立ち合い不成立をアピールする前代未聞の不服の態度を示し、審判部から厳重注意を受けていた。くしくもこの日も、結びの一番で相手は同じ嘉風。立ち合いで左のど輪が上滑りすると、突き押しをもらい後退。体勢を崩してはたかれ、自身初の2日連続金星配給となった。

 今場所は、昨年12月の横綱審議委員会で苦言を呈された張り手やかち上げを“封印”し、立ち合いで苦戦している。その立ち合いについて聞かれるも「狙いどうこうもない。良いとこがない」と投げやりに答えた。加えて先場所の嫌な雰囲気。影響については「どうだろうね」ととぼけたが、ないわけはなかった。

 4日目までに2敗を喫したのも、横綱に昇進してからは3度目の異常事態。明日も土俵に立つのか、と問われると「まぁね。いろいろやれることをやるしかない」と前向きな姿勢を見せたが「やってみないと分からない」と最後は言葉を濁した。

 元横綱日馬富士関の暴行事件の現場にいたとして1月は給料全額不支給、2月は50%カットの減俸処分を受けた。さらに、同部屋所属の立行司、式守伊之助のセクハラ行為発覚など、土俵外でも騒がしい日々が続いてきた。常々、心と体のバランスを重要視してきた白鵬が「多少ズレもある」と吐露した。横綱昇進後、4日目までに2敗を喫した過去2回は休場している。気力も体力も限界が来ている。【佐々木隆史】

嘉風(手前)に、はたき込みで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)
支度部屋で左足をアイシングする白鵬(撮影・柴田隆二)

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北勝富士、唯一勝利なし「ラスボス」白鵬破った戦略

白鵬(左)を押し出す北勝富士(撮影・河野匠)

<大相撲初場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

 東前頭筆頭北勝富士(25=八角)が、横綱白鵬(32=宮城野)を初めて破り4場所連続で金星を獲得した。99年夏場所の元関脇土佐ノ海以来、昭和以降では2人目の快挙。元横綱日馬富士関の暴行事件や式守伊之助のセクハラ行為など、不祥事が続く角界を明るい話題で照らした。

 支度部屋に戻った北勝富士は、満面の笑みを浮かべた。横綱初挑戦だった17年名古屋場所で鶴竜、秋場所で日馬富士、九州場所で稀勢の里を破ったが、白鵬には取組前まで2戦2敗。唯一勝てなかった横綱をついに破った。「大相撲界の歴史を塗り替えた人。自分の中では一番の相撲」。感無量だった。

 立ち合いで優位に立った。先に手をつけたが、北勝富士の真っすぐ頭から突っ込む立ち合いを嫌ったのか、白鵬は手をつけられない。「少しでも意識してくれたらうれしいです」。2度目で成立。先に踏み込み、両脇を締めて差されるのを防いだ。頭に浮かんだのは2敗した相撲。「2回連続でかわし気味に来られて上手を取られましたから」。まわしを取らせないよう、腕をがむしゃらに伸ばしながら前に出た。引いたのは白鵬。その隙を見逃さずに一気に押し出した。「どんな相手でも引けば軽くなる。理想通りの相撲でした」と納得顔だった。

 北勝富士が中学生の時から横綱だった白鵬は「尊敬する人」だった。気が付けば同じ時代に、同じ土俵の上で相撲を取っている。「小さい頃から相撲をやってきての夢。誰もが目標に掲げる人」。だからこそ4つの金星の中でも「一味も二味も違う」と、少年のように無邪気に笑った。

 昨年九州場所後にはあまりの強さに「ラスボスですよ」と、ゲームに例えるほど差を痛感していた。ただ、これで“クリア”ではない。序盤の横綱3連戦を終え、白星はこの1つのみ。今年の初白星が白鵬からで「夢物語ですね」と浮かれたが「勝ち越さないと意味がない」と、謙虚な気持ちをすぐに持った。目指すは初三役。昭和以降2人目の4場所連続金星を無駄にせず、残りの12日を無心で取り切る。【佐々木隆史】

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宮城野親方が謝罪、伊之助と面会「後悔している」

13日、理事会に出席した式守伊之助(撮影・鈴木正人)

 立行司の式守伊之助がセクハラ行為で日本相撲協会から3場所出場停止処分を受けたことについて、伊之助が所属する宮城野部屋の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)は14日、「皆さんにご迷惑をお掛けして大変申し訳ない」と謝罪した。

 5日のセクハラ行為発覚後に面会したという親方は「(伊之助は)ものすごく後悔しており、黙って下を向いていた」と説明。協会は処分が明ける5月の夏場所後に伊之助の辞職願を受理するため、伊之助は今後土俵に上がらず、角界を去ることになる。師匠は「ただただ残念。仕方がない」と無念の表情だった。

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白鵬かち上げ、張り手封印「ホッとした」白星発進

阿武咲(左)を突き落とす白鵬(撮影・河野匠)

<大相撲初場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が張り手、かち上げなしで初日を突破した。元横綱日馬富士関による暴行事件、立行司の式守伊之助によるセクハラ行為と、相次ぐ不祥事の末に迎えた初場所は初日で小結阿武咲(21=阿武松)を突き落とした。取り口に苦言を呈していた横綱審議委員会(横審)からも合格点をつけられた。それでも右足親指を負傷したこともあり、若手に土俵際まで追い込まれるなど、不安も露呈した。

 歴代最長タイの横綱在位63場所目を迎えた白鵬の取り口に、かつてないほど注目が集まった。相手は立ち合いの圧力に定評がある阿武咲。これまでなら張り手などで勢いをそぐことも視野に入れる相手だが、グッとこらえた。立ち合いで狙った右差しは不発。左上手もつかまえきれず気付けば土俵際だった。さらに突進を続ける阿武咲を、最後は闘牛士のようにヒラリとかわしつつ右腕をたぐり、土俵外へと突き落とした。

 初場所初日は横審の本場所総見とあって、観戦した北村委員長は「今日も張ったりするのかと(横審メンバーで)言っていたので、みんなホッとした。ちょっとは気にしているのかな」と合格点を付けた。これを伝え聞いた白鵬も「私もホッとしましたよ。まあ、いいスタートが切れたのではないかな」と笑顔だった。

 昨年12月20日に、横審から苦言を呈された。張り手やかち上げの多さに「美しくない」「見たくない」といった投書が相次いだといい、横審の委員も次々と同調。「待ったなし」で立ち合いの改善が必要だった。

 張り手やかち上げは、意図的に繰り出すばかりではなく、癖になって無意識に出ることもある。だからこそ今場所前は稽古の様子をビデオ撮影し、修正に努めた。5日の横審稽古総見でも、張り手が飛び出して不穏な空気となったが、改善に取り組み続けた。

 初日こそ突破したが、阿武咲に押し込まれ、張り手、かち上げなしでは付け入る隙を与えることも露呈した。しかも報道陣に非公開だったこの日の朝稽古では古傷の右足親指を負傷。腫れた患部を氷水で冷やし、部屋関係者によると両国国技館内の相撲診療所で痛み止めの注射も打った。今後の不安要素は重なり、初場所中に張り手やかち上げを繰り出す可能性は高い。

 元日馬富士関の暴行事件は酒席に同席し、式守伊之助は同部屋と、一連の不祥事で白鵬は常に“震源地”の近くにいた。それだけに「お客さんが来てくれることがありがたい。残り14日間、それに応えていきたい」と神妙な表情。横審の北村委員長は、歴代最長69連勝の記録を持つ横綱双葉山が得意とした、受けて立ちつつ先手を取る「後の先」を引き合いに「そういう相撲を見たい」と、新たな宿題を課した。取り口よりも白星を追求した立ち合いに変えるのか、今後がさらに注目される。【高田文太】

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式守勘太夫「確信してあげたつもり」差し違え悔やむ

稀勢の里-貴景勝戦は物言いが付き、審判団が土俵で協議する(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 稀勢の里と貴景勝の取り組みで軍配差し違えの式守勘太夫は「(横綱の)ヒジが先についたのは見えたけど、体勢のことなどが頭をよぎって」と稀勢の里に軍配を上げた理由を説明した。

 「確信して(軍配を)上げたつもりだったが、それが正解だった」と、視覚での直感が図らずも当たっていたことに悔いを残した。セクハラ行為で出場停止の式守伊之助に代わり、結びと直前の2番を裁くが「変わらず平常心で臨む」と話した。

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式守伊之助が辞表、3場所出場停止…夏場所後に受理

理事会に出席した式守伊之助(撮影・鈴木正人)

 セクハラ行為が判明した立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)が、再び土俵に立つことなく角界を去る。日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所(14日初日)から3場所出場停止を決めた。伊之助から辞職願を預かり、処分が明ける5月の夏場所後に受理する。その間は無給で自宅謹慎。立行司は不在となり、三役格行司が代行する。また所属部屋の師匠である宮城野親方(元前頭竹葉山)と、巡業部長を兼任する春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)も厳重注意を受けた。

 現役最高位の責任は重かった。出席者によると、臨時理事会に呼ばれた伊之助はセクハラ行為を認め「協会、ファンの方に対して申し訳なく思っております。10代の行司に対して大変申し訳なく思っております」などと謝罪を繰り返したという。その場で辞職願が提出された。

 会見に臨んだ八角理事長(元横綱北勝海)は「反省する時間を与えたい。本人にもこの間に反省するようにと伝えた」と述べた。3場所出場停止の処分が明けた5月の夏場所後の定例理事会で受理する。その間は自宅謹慎で、再び土俵に立つことはない。

 あらゆる業務に携わることのできない、前例のない「業務停止」に近い処分を、無給で受けるという極めて厳しい処分となった。もともと不在の木村庄之助とともに立行司が完全に不在となるため、日々の業務から伝統まで代役を務める三役格行司では知らないこともある。最低限の引き継ぎなどは自宅でできるよう「出場停止」になったという。

 過去に木村庄之助と式守伊之助が相次いで定年退職した94年初、春場所など、立行司不在の例はあった。だが不祥事による出場停止が絡んで、立行司が不在となるのは極めて異例。元横綱日馬富士関の暴行事件に続いて世間を騒がせ、八角理事長は「このたびは暴力問題に続きまして、伊之助の不祥事がありまして、誠に申し訳なく思っております」と頭を下げた。

 今回のセクハラ行為は、冬巡業中の昨年12月16日に沖縄・宜野湾市で、泡盛で泥酔した伊之助が10代の若手行司に数回キスし、胸を1回触ったもの。行司会監督の木村寿之介(友綱)と木村要之助(東関)の幕内格行司が協会に報告した。さらにホテル内で夕食後に、寿之介の部屋に移った2次会の後で起きたなど補足した。八角理事長は「伊之助は立行司で58歳という年齢を考えても本人の責任が重い」と断言。終始厳しい口調で話した。

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初場所中の結びは式守勘太夫、立行司不在で連日裁く

土俵祭りを執り行う式守勘太夫(中央)(撮影・鈴木正人)

 セクハラ行為が判明した立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)が、再び土俵に立つことなく角界を去る。日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所(14日初日)から3場所出場停止を決めた。伊之助から辞職願を預かり、処分が明ける5月の夏場所後に受理する。その間は無給で自宅謹慎。立行司は不在となり、三役格行司が代行する。

 初日前日に安全を祈願して行う土俵祭りでは、三役格行司筆頭の式守勘太夫が伊之助に代わり、祭主を務めた。通常は立行司の役割だが、大役を務めた勘太夫は「三役格は立行司の代役として常に準備しているので、それをやっただけ。心を込めて務めた」と振り返った。協会はすぐに立行司を置くことはせず、当面は4人の三役格行司が業務を代行する。勝負審判について初場所中は、勘太夫が連日、結びの一番を裁く。

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式守伊之助が出場停止3場所、夏場所後に辞表受理へ

式守伊之助のセクハラ問題で頭を下げる左から鏡山理事、八角理事長、尾車理事(撮影・鈴木正人)

 日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を行い、現役では最高位となる立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)を出場停止3場所とすることを決めたと発表した。

 初場所(14日初日、両国国技館)から立行司不在という異例の事態となる。すぐに立行司を置くことはせず、当面は三役格行司が代行。伊之助は途中の巡業にも不参加で、5月の夏場所後まで自宅謹慎とし、この間の報酬は支払われない。また、所属する宮城野部屋の師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)、巡業中の出来事であったため、巡業部長を代行する春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)にも厳重注意とすることを決めた。

 この日行われた土俵祭りも、通常は立行司が祭主を務めるが、伊之助が謹慎で不在だったため、三役格行司の式守勘太夫(高田川)が務めていた。

 臨時理事会後に行われた会見の冒頭で、八角理事長(元横綱北勝海)は「このたびは、暴力問題に続きまして、伊之助の不祥事がありまして、誠に申し訳ありませんでした」と話し、頭を下げた。

 また、伊之助からは辞職の届け出が出ている。だが協会は受理せず、夏場所後に受理する。伊之助について「今後、土俵に上がることはないのか」という報道陣からの質問に、八角理事長は「そうですね」と話した。

 伊之助は冬巡業中の昨年12月16日に、沖縄・宜野湾市で夕食後、泡盛で泥酔し、宿泊していたホテルの部屋まで送ってもらった10代の若手行司に数回キスし、胸を1回触るセクハラ行為が判明していた。

 この日の臨時理事会は30分ほど行われ、伊之助本人も出席したが、この事実関係を認め「協会に対して申し訳なく思っており、ファンに対しても申し訳なく思っております」などと、謝罪を繰り返したという。また、すでに伊之助は若手行司に直接謝罪。若手行司はショックを受けたが、警察に被害届を提出する意向はないという。

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式守勘太夫が土俵祭り祭主大役「心を込めて務めた」

土俵祭りを執り行う式守勘太夫(中央)(撮影・鈴木正人)

 大相撲の初場所(14日初日、東京・両国国技館)を控え、初日前日に行われる土俵祭りが13日、両国国技館で行われた。

 三役以上の力士が参加して、15日間の安全を祈願。本来は立行司が祭主を務めるが、現役では唯一の立行司である式守伊之助が、10代の若手行司へのセクハラ行為が判明し、謹慎しているため不在。替わって三役格行司の式守勘太夫(58=高田川)が務めた。大役を務めた勘太夫は「三役格は立行司の代役として常に準備しているので、それをやっただけです。安心を祈って、心を込めて務めました」と話した。伊之助の処分については、13日午後に行う予定の臨時理事会で検討する。

 また昨年11月の九州場所で史上最多40度目の優勝を果たし、2場所連続の優勝を狙う横綱白鵬は、土俵祭りに参加後「いよいよだね。いつも通りやるだけ」と、気負う様子もなく話していた。

優勝額を受け取る白鵬(撮影・鈴木正人)

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