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高安、意地の突き落とし 全勝御嶽海止めた

御嶽海(右)を突き落としで下す高安(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇12日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ


 大関高安(28=田子ノ浦)が、全勝の関脇御嶽海を止めた。ほぼ同時に土俵を割る微妙な取組で、1度は軍配が相手に上がったが行司差し違え。突き落としでかど番脱出となる勝ち越しを決めた。すでに4敗の高安は、優勝の可能性は低いものの、大関の貫禄を見せた。1敗の御嶽海を3敗の大関豪栄道、平幕豊山、栃煌山、朝乃山の4人が追う展開となった。

 物言いの末、軍配差し違えで勝ちを告げられた高安は、うなずき、大きく息を吐いた。結びの一番は、行司の式守勘太夫が1度は高安に上げかけた軍配を、直後に御嶽海に上げ直すほど迷った微妙な取組だった。高安は左下手を取れず、相手の出し投げにクルリと1回転。土俵際の突き落としで同時に飛び出し、わずかに相手の右足が先に土俵を割った。「気持ちです。持っている力を全力でいきました」。まさに意地だった。

 前日11日目に4敗目を喫し、優勝の可能性はほぼ消滅していた。それでもこの日の朝稽古は通常より約1時間半早く始動。午前7時ごろから約2時間、本場所中では珍しく若い衆と相撲を取るなど追い込んだ。優勝争いに絡めず、今場所最大の見せ場と覚悟をもって臨んでいた。

 これまで優勝争いのトップに立ったこともあった。それだけに「先頭を走る難しさは分かる。その中で勝つ難しさも」と、御嶽海独走の展開について話したことがあった。自身は平成生まれ初の関取、幕内、三役-。世代のトップを走り続けてきた。モンゴル出身の照ノ富士を除き、日本出身では平成生まれ初の幕内優勝は誕生寸前。意地を見せないわけにはいかなかった。【高田文太】


全勝の御嶽海を破った高安は、懸賞金を大切に受け取る(撮影・岡本肇)

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式守勘太夫「確信してあげたつもり」差し違え悔やむ

稀勢の里-貴景勝戦は物言いが付き、審判団が土俵で協議する(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館


 稀勢の里と貴景勝の取り組みで軍配差し違えの式守勘太夫は「(横綱の)ヒジが先についたのは見えたけど、体勢のことなどが頭をよぎって」と稀勢の里に軍配を上げた理由を説明した。

 「確信して(軍配を)上げたつもりだったが、それが正解だった」と、視覚での直感が図らずも当たっていたことに悔いを残した。セクハラ行為で出場停止の式守伊之助に代わり、結びと直前の2番を裁くが「変わらず平常心で臨む」と話した。

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初場所中の結びは式守勘太夫、立行司不在で連日裁く

土俵祭りを執り行う式守勘太夫(中央)(撮影・鈴木正人)


 セクハラ行為が判明した立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)が、再び土俵に立つことなく角界を去る。日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所(14日初日)から3場所出場停止を決めた。伊之助から辞職願を預かり、処分が明ける5月の夏場所後に受理する。その間は無給で自宅謹慎。立行司は不在となり、三役格行司が代行する。

 初日前日に安全を祈願して行う土俵祭りでは、三役格行司筆頭の式守勘太夫が伊之助に代わり、祭主を務めた。通常は立行司の役割だが、大役を務めた勘太夫は「三役格は立行司の代役として常に準備しているので、それをやっただけ。心を込めて務めた」と振り返った。協会はすぐに立行司を置くことはせず、当面は4人の三役格行司が業務を代行する。勝負審判について初場所中は、勘太夫が連日、結びの一番を裁く。

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式守伊之助が出場停止3場所、夏場所後に辞表受理へ

式守伊之助のセクハラ問題で頭を下げる左から鏡山理事、八角理事長、尾車理事(撮影・鈴木正人)


 日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を行い、現役では最高位となる立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)を出場停止3場所とすることを決めたと発表した。

 初場所(14日初日、両国国技館)から立行司不在という異例の事態となる。すぐに立行司を置くことはせず、当面は三役格行司が代行。伊之助は途中の巡業にも不参加で、5月の夏場所後まで自宅謹慎とし、この間の報酬は支払われない。また、所属する宮城野部屋の師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)、巡業中の出来事であったため、巡業部長を代行する春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)にも厳重注意とすることを決めた。

 この日行われた土俵祭りも、通常は立行司が祭主を務めるが、伊之助が謹慎で不在だったため、三役格行司の式守勘太夫(高田川)が務めていた。

 臨時理事会後に行われた会見の冒頭で、八角理事長(元横綱北勝海)は「このたびは、暴力問題に続きまして、伊之助の不祥事がありまして、誠に申し訳ありませんでした」と話し、頭を下げた。

 また、伊之助からは辞職の届け出が出ている。だが協会は受理せず、夏場所後に受理する。伊之助について「今後、土俵に上がることはないのか」という報道陣からの質問に、八角理事長は「そうですね」と話した。

 伊之助は冬巡業中の昨年12月16日に、沖縄・宜野湾市で夕食後、泡盛で泥酔し、宿泊していたホテルの部屋まで送ってもらった10代の若手行司に数回キスし、胸を1回触るセクハラ行為が判明していた。

 この日の臨時理事会は30分ほど行われ、伊之助本人も出席したが、この事実関係を認め「協会に対して申し訳なく思っており、ファンに対しても申し訳なく思っております」などと、謝罪を繰り返したという。また、すでに伊之助は若手行司に直接謝罪。若手行司はショックを受けたが、警察に被害届を提出する意向はないという。

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式守勘太夫が土俵祭り祭主大役「心を込めて務めた」

土俵祭りを執り行う式守勘太夫(中央)(撮影・鈴木正人)


 大相撲の初場所(14日初日、東京・両国国技館)を控え、初日前日に行われる土俵祭りが13日、両国国技館で行われた。

 三役以上の力士が参加して、15日間の安全を祈願。本来は立行司が祭主を務めるが、現役では唯一の立行司である式守伊之助が、10代の若手行司へのセクハラ行為が判明し、謹慎しているため不在。替わって三役格行司の式守勘太夫(58=高田川)が務めた。大役を務めた勘太夫は「三役格は立行司の代役として常に準備しているので、それをやっただけです。安心を祈って、心を込めて務めました」と話した。伊之助の処分については、13日午後に行う予定の臨時理事会で検討する。

 また昨年11月の九州場所で史上最多40度目の優勝を果たし、2場所連続の優勝を狙う横綱白鵬は、土俵祭りに参加後「いよいよだね。いつも通りやるだけ」と、気負う様子もなく話していた。

優勝額を受け取る白鵬(撮影・鈴木正人)

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立行司の式守伊之助が休場 喉の不調で発声控える

 大相撲の立行司、式守伊之助(57=本名野内五雄、大阪府出身、宮城野部屋)が夏場所7日目の20日、「喉頭炎で可能な限りの安静と発声を控えるのが望ましい」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。関係者によると初日(14日)から喉の不調を訴えており、復帰まで数日を要する見込みだという。

 行司の最高位である木村庄之助が空位のため、現在は式守伊之助が結びの一番を裁いている。7日目からは三役格行司の式守勘太夫が代役を務めた。

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琴奨菊1敗 物言いつくも軍配通り「もったいない」

隠岐の海(右)に敗れ、土俵下でガックリの琴奨菊(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇5日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

 綱とりに挑む大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)に土がついた。東前頭2枚目の隠岐の海を押し込むも、土俵際で逆転のはたき込みを食らう。物言いがついたが軍配通り、隠岐の海の勝ちとなった。綱とりへ、痛い1敗を喫した。大関豪栄道も敗れて、横綱、大関陣の全勝は稀勢の里ただ1人となった。ほかに、平幕の勢と逸ノ城が全勝で並ぶ。

 自身の負けを告げる場内アナウンスが響く。その途端、琴奨菊の顔は一気に険しくなった。支度部屋に戻ると何度もぼやいた。「もったいない」「クソッ!」。全く危なげない相撲を取っていた序盤戦の最後に、落とし穴が待っていた。

 圧力は今まで通りだった。ただ、差した右腕がきめられて、足が出なかった。鍵とする「密着」がない。土俵際ではたき込みを食らって左足が返った。隠岐の海の体が出るのとは微妙な差。行司の式守勘太夫は迷い、相手に軍配を上げた。

 物言いの協議は2分半を超えた。その間、大関の感触は「分からなかった」という。祈る気持ち。しかし、井筒審判長(元関脇逆鉾)の言葉は無情だった。きめられた右肘を冷やしながら「仕方ない。流れの中だから」と心をしずめた。

 この日の朝稽古後、土俵に1人残って、1つの立ち合いを繰り返した。左に動きながら上手を取る形。「隠岐の海への勝機を上げるために」と話していた。

 だが、出さなかった。それは、1つの信念だった。「自分が強くなっていくためには正面からぶつからんと。そういう意味を込めた。結果は負けたけど、目指すものは出せたと思う」。

 綱とりの序盤で喫した痛い1敗。ただ、1場所15日制となった49年夏場所以降、序盤に黒星を喫しながら昇進した横綱は31人中、11人もいる。まして、引きずる負け方ではない。「(立ち合いで動かず)自分に勝った。それだけでは甘いと言われるかもしれないが、今後につながる負けだと思う」。そう、自分に言い聞かせた。【今村健人】

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式守与太夫が与之吉に改名 のちの勘太夫見据え決断

 大相撲の幕内格行司、式守与太夫(47=春日山)が、式守与之吉(よのきち)に改名した。日本相撲協会が24日、初場所の新番付と同時に発表した。

 式守与之吉の行司名跡は、のちに式守勘太夫を名乗ることが多く、与太夫もこれを見据えて改名を決断。「入門時にお世話になった先輩が、与之吉から勘太夫になった。その先輩の名前を継ぎたいと思って、自分で決めました」と説明した。

 与太夫から与之吉への改名は、いわば格落ちのような印象もあるが、将来の改名を考慮して、あえて与之吉を名乗るという。現在、式守勘太夫は高田川部屋の三役格行司が務めている。

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出場停止式守伊之助に代わり式守勘太夫が結びの裁き

 日本相撲協会は大相撲九州場所8日目の15日、度重なる軍配差し違えで同日から3日間の出場停止となった立行司の第40代式守伊之助に代わり、三役格の式守勘太夫が結びまでの残り2番を裁くと発表した。最高位の木村庄之助は3月の春場所を最後に空位が続く。

 相撲協会に残る資料によると、立行司以外が結びの一番を裁くのは、木村庄之助と式守伊之助が不在だった1994年初、春場所の例がある。

 第40代伊之助は先場所10日目に続き、今場所は3日目と7日目に軍配差し違えをした。11日目から復帰する予定。

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相撲協会が理事会

 日本相撲協会は大相撲春場所中日の17日、大阪・ボディメーカーコロシアムで理事会を開き、以下のことを決めた。

 ▽転属 間垣部屋の間垣親方(元横綱2代目若乃花)、幕下若三勝ら力士4人、呼び出しの勝尚、床山の床則が25日付で伊勢ケ浜部屋へ転属。

 ▽昇進 幕内格行司式守勘太夫(高田川)が4月25日付で三役格に昇進。

 ▽委嘱 25日付で横綱審議委員会委員に、杉田亮毅氏(75=元日経新聞社長)と勝野義孝氏(64=弁護士)に委嘱。

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