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徳勝龍が東十両筆頭、勢は東幕下筆頭/新番付

勢(2021年1月16日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

<幕内から十両>

徳勝龍(34=木瀬)東前頭8枚目→東十両筆頭

天空海(30=立浪)東前頭13枚目→西十両筆頭

佐田の海(33=境川)東前頭17枚目→西十両4枚目 

<十両から幕下>

勢(34=伊勢ノ海)東十両13枚目→東幕下筆頭

琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)西十両9枚目→西幕下筆頭

王鵬(21=大嶽)西十両11枚目→東幕下2枚目

竜虎(22=尾上)東十両14枚目→西幕下4枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

伊藤→嶺刃(みねやいば=錣山)

<序二段>

黎大→黎大丸(れおんまる=式秀)

佐藤桜→二本松(にほんまつ)

葉梨→美浦ノ湖(みほのうみ=武蔵川)

谷口→隆の龍(たかのりゅう=田子ノ浦)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

朝天舞晴多→朝天舞精多(あさてんまい・せいた=高砂)

伊藤周→嶺刃常乃助(みねやいば・じょうのすけ=錣山)

大成道大志→大成道喜悌(だいせいどう・よしとも=木瀬)

【引退】

露草、己竜山(大嶽)琴隼、琴貫鐵、琴大村(佐渡ケ嶽)城雄力(山響)宗像、星飛(藤島)禧集院(木瀬)高見劉(東関)栃佐藤(春日野)剛秦龍(式秀)北東龍(玉ノ井)渉利(立浪)

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RIZIN皇治28日REBELSラストでエキシ戦

皇治(2020年12月31日撮影)

キックボクシング興行「REBELS~THE FINAL~」(28日、東京・後楽園ホール)に、RIZINを主戦場とする皇治(31)がエキシビション戦に出場することが24日、発表された。同興行をラストに封印となる同ブランドを運営してきた元MA日本2階級制覇王者山口元気代表(50)との「スペシャルエキシビションマッチ」に臨むことが決定。13年にREBELS60キロ級王座決定トーナメントにも出場しており、ラスト興行来場が予告されていた。

同日、都内で会見した皇治は「REBELSには思い入れがある。REBELSがなかったら今の自分はない。古巣というかお世話になった。できる限り大会を盛り上げたいと思う」と意欲満々。“引退試合”として臨む山口代表は全面協力してくれたRIZINに感謝の気持ちを伝えた上で「(皇治の)おとこ気をありがたく感じました」と口にした。

また、皇治は3月28日に東京・世田谷区内で主宰ジムをオープンすることを明かした。さらに5月には大阪で予定されているRIZIN大会に出場する意向も示し「RIZINで結果出せていなくてファンを悲しませている。同じ階級ならば負けない。シバターのおっさんともいずれやらんと。今年はやります」と気合十分。最後は自伝本「凡人の勝算」(2月26日発売)も告知するなど、REBELSの会見は「皇治ワールド」に包まれていた。

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元荒鷲が断髪式「やっと再出発ができた」

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(34)が23日、東京・両国国技館で延期となっていた断髪式を行った。

当初は昨年5月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となっていた。断髪式には師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)、先代師匠の花籠親方(元関脇大寿山)、同じモンゴル出身の横綱鶴竜、元横綱日馬富士、同じ二所ノ関一門の親方衆、関取衆ら335人の関係者が出席した。

両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来で、コロナ禍では初めてだった。はさみを入れる関係者は土俵に上がる時だけマスクを外すものの、土俵に上がる前にアルコール消毒を徹底。密を避けるため、観客席から土俵までの導線も細かく管理されるなどの感染対策が施された。

相撲協会関係者を含めて約140人がはさみを入れたが、元荒鷲の強い要望で、関係者以外でも希望すればはさみを入れられた。当然、多くの来場客が手を挙げることになり、午後3時30分に終了するはずだった断髪式は、予定より約1時間遅い午後4時39分に終わった。元荒鷲は来場者から希望者を募った理由について「こういう状況の中でも来てくれたので、何としても最後にはさみを入れていただきたいなと思っていた。それで良かったと思う」と、笑顔で説明した。

最後は師匠の峰崎親方がとめばさみを入れて、大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。「気持ちも肩の力も抜けますね。軽くなるし。やれることを全部やり切ったので、そういう(寂しい)気持ちはなかった。これでやっと再出発ができたんじゃないか」と表情は晴れやかだった。

コロナ禍で開催が危ぶまれていた。「不安を感じていた。何事もなく終わるのが前提だった」と本音を吐露。峰崎親方も「半信半疑でやってきた。昨年くらいからいけるんじゃないかという感覚になってきた。協会との話し合いで、対策を万全にして、ご覧の通り、寒いんですけどね。換気をしながら、お客さんにも迷惑をかけますが…」。開催までの苦労がにじんだ。

入門時の師匠で元荒磯親方の山中武氏(元小結二子岳)もはさみを入れてくれた。「(最後に会ったのは)もう1年前くらい。去年引退を発表してあいさつに伺ったのでそれぶり。元気でしたね」。02年11月場所でともに初土俵を踏んだ同期の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、鶴竜とともに花束を贈呈してくれた。「びっくりした。うれしかった」。鶴竜には初顔だった17年初場所6日目で金星を挙げ、同場所8日目には横綱白鵬からも金星を獲得。白鵬との対戦はこれが最初で最後だった。記憶にも記録にも残る場所だった。

今後の進路は未定だが、日本に住み続けるつもりだ。「今まで学んだことを生かして自分にできることを精いっぱいやりたい」と、新たな道を探っている。【佐藤礼征】

夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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元荒鷲が断髪式に鶴竜ら300人 日本に永住の意向

師匠の峰崎親方(右上)から止めばさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲(34=峰崎)が23日、東京・両国国技館で断髪式を行った。当初は昨年5月31日に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)や同じモンゴル出身の横綱鶴竜ら約300人の関係者が出席した。両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来。元荒鷲は今後、日本に永住する意向を示し、今後は未定ながら「今まで学んだことを生かしたい」と話した。

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
元日馬富士のダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏(右上)から声を掛けられる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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鶴竜が合同稽古「人がいない」朝乃山ら関取7人欠席

合同稽古で土俵に入って稽古を行う鶴竜(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を期す横綱鶴竜(35=陸奥)が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に初日から4日連続で参加した。

関取衆が12人から8人と減った稽古場で、鶴竜は胸を真っ赤に腫らした。2日連続で相撲を取らなかったが、若隆景、阿武咲、霧馬山の平幕3人に計20分間、胸を出した。後半戦となったこの日から若隆景、十両若元春、東龍が加わったが、22日まで参加していた大関朝乃山、小結高安、御嶽海ら7人の関取が欠席。この日から参加する予定だった白鵬も姿を現さなかった。「ちょっとねえ、人がいないですね(笑い)。朝乃山がいたら(相撲を)取ろうかなと思っていたけどね」と本音を漏らしたが、伸び盛りの若手3人の圧力を受け止め「土俵に入って、それが一番じゃないかな」と充実感をにじませた。

初場所は持病の腰痛などの影響により休場した。腰の状態について「確実に良くなってますけど、もっともっとケアして良くしていきたい」と明るい表情。「今はとにかくこの合同稽古の中で、できることを精いっぱいやっていきたい」と気を引き締めた。

この日は合同稽古後、同じモンゴル出身で昨年1月に引退した元前頭荒鷲(34=峰崎)の断髪式に出席してはさみを入れた。「自分がまだ下の頃だったかな。九州は割と宿舎が近くて、結構一緒に出稽古いったこともありますし。まあやっぱり、初顔合わせで負けてますからね(笑い)」。初顔だった17年初場所に金星を許した。「足の筋肉がしっかりしてるから立ち合いの強さ、足の細さはあったけど、やっぱり柔らかいところもあった」。同世代の力士が続々と引退。「すごくさびしいなあというのはありましたけど、最近そういうのはなくなってきたかな。でもあのけがでようやってたなあと思いますね」。8月で36歳。戦友との別れに“慣れ”を感じつつ、寂しげな表情を浮かべた。

合同稽古で阿武咲と稽古をする鶴竜(左)(代表撮影)

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亀田興毅氏がジム開設「3150ファイトクラブ」

亀田興毅氏(2019年6月21日撮影)

「浪速の闘拳」が大阪に帰ってくる。ボクシングの日本選手で初めて世界3階級制覇を果たした亀田興毅氏(34)が会長として、大阪市内にジムを開設することが22日、関係者の話で分かった。すでに手続きを終えており、ジム開きは3月1日を予定。ジムは父史郎氏(55)がアマチュアジムとして指導していた大阪市西成区の施設を使用。ジム名は史郎氏の決め言葉「3150(サイコー)」を用いた「3150ファイトクラブ」となる。

興毅氏は03年11月に17歳でグリーンツダジムからプロデビュー。破天荒なボクシングで「浪速の闘拳」として人気を博したが、所属ジムのファイトマネー未払い問題により05年4月に協栄ジムに移籍して東京へ。大阪に拠点を戻すのは16年ぶりとなる。昨年9月ごろからジム開設に向けた具体的な動きを開始。各所へのあいさつ回りなどすべて1人で行ったという。

大阪での再出発を決めたのは元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の弟・和毅(29)の存在が大きい。19年12月に協栄ジムを離れて以降、所属ジムはなく日本ボクシングコミッション(JBC)の規定により、国内で試合ができない状況にあった。その受け皿となり、再び世界を狙わせる夢へと突き動かされたのは間違いない。

「父子タッグ」はあっても兄が会長で弟と世界を狙うのは異例の挑戦。亀田家の原点となる大阪から、「兄弟タッグ」で新たな夢へと踏み出す。

◆亀田家の紆余(うよ)曲折 亀田興毅が03年に17歳でデビュー。破天荒なスタイルで「浪速の闘拳」として人気を博すが、所属ジムのファイトマネー不払いによるトラブルから3000万円の“競売”にかけられ、協栄ジムに移籍。07年10月、亀田大毅の内藤戦での反則に絡む行為で、父史郎氏がセコンドライセンス無期限停止。08年に亀田ジムを設立も10年3月にトラブルから事実上の活動停止。14年に東京都世田谷区でアマチュアに向けたジムを開設も約2年後に休止。

◆亀田興毅(かめだ・こうき) 1986年(昭61)11月17日、大阪市生まれ。03年12月、17歳でプロデビュー。06年8月、WBA世界ライトフライ級王座獲得。09年11月、WBC世界フライ級王座、10年12月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、日本人初の3階級制覇。15年10月に1階級下のWBA世界スーパーフライ級タイトル戦で4階級制覇に挑むも失敗し、のちに現役を引退した。戦績は33勝(18KO)2敗。12年に中学時代からの幼なじみと結婚し、4児の父。

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時津風親方にコンプラ委「反省の態度みじんもなし」

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。親方が提出していた退職届は同日付で受理。退職金は30%減額された。

事実調査を行ったコンプライアンス委員会によると、時津風親方は初場所期間中に5日間、マージャン店に出入りしていた。都内の風俗店とマッサージ店にも行っていた。協会関係者によると時津風親方は、マージャン店出入りは認めたものの、マージャンは打っていないと否定した。

協会は昨年12月の年寄総会で、初場所千秋楽までの間、治療のための通院・整体などを除き、原則外出禁止の通達を出していた。時津風親方は昨年9月にも、県外に旅行してゴルフコンペに参加して処分を受けたばかり。コンプラ委は「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取ることは出来ず、厳しい非難に値する」とし、解雇に次いで2番目に重い退職勧告の懲戒処分を、理事会に答申。理事会はこれを受けて、処分を決定した。

処分内容は八角理事長(元横綱北勝海)から直接、時津風親方に言い渡された。同理事長が「何かあるか」と声をかけると、謝罪したという。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「私的には申し訳なかったというような感じは受けなかった」と私見を述べるなど、協会内部からは厳しい視線が向けられていた。

時津風部屋は、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が、年寄「時津風」として継承することも決定。協会は全協会員に、ガイドラインと協会指示の行動規制の順守を徹底するように通知した。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、1月の大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した、時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決めた。

日本相撲協会の懲戒処分は7項目ある。重い順に解雇、引退勧告、降格、業務停止(協会事業への従事停止)、出場停止、報酬減額、けん責と続く。今回、同親方の処分を「退職勧告」としたことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(一番上の)解雇とは違い、その次の重い処分。引退勧告は力士に該当するもので、それと同じ」と事実上、2番目に重い処分であることを説明。同親方から提出されていた退職届は受理され、解雇では支払われない退職金は、30%減額で支給される。また、時津風部屋付き年寄の間垣親方(元前頭土佐豊)が年寄時津風と部屋を継承することも決定した。

事案が表面化後、八角理事長(元横綱北勝海)は同協会コンプライアンス委員会に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱。同委員会の答申によると、昨年12月25日以降、原則として外出禁止の状況下、同親方は年が明けた1月の初場所中の18日からの5日間、東京・赤坂のマージャン店に出入りし、20日には新橋の風俗店、また23日からの2日間は赤坂のマッサージ店に出入りしていた。

時津風親方は昨年夏にも、友人と宮城県に不要不急の旅行をしてゴルフコンペにも参加。ガイドライン違反となり10月の理事会で「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた。その後、体調を崩し入院したが、退院後の11月には八角理事長から、同様の違反を繰り返した場合、さらに厳しい処分となることを諭されていた。それにもかかわらず、今回の行動には「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。

同親方や部屋にも感染はなく、約13年にわたり部屋を維持し、反省から退職届を提出している事情などは「最大限に考慮」しても「そのあまりにも身勝手な行動は、深刻な状況の中で、懸命に一月場所を開催した全ての相撲協会関係者の思いを踏みにじるものであって、時津風親方には、師匠としての自覚どころか、相撲協会の一員としての自覚すらもないのではないかの思いすら禁じ得ない」と断じた上で「もはや同親方を相撲協会に在籍させ続けることは相当とはいい難く、協会の賞罰規定に基づき、退職勧告の懲戒処分とするのが相当と判断した」とした。

理事会には時津風親方も姿を見せ、八角理事長が決議内容を言い渡した。同理事長が「何か言うことはないか」と発言の機会を与えたが、芝田山広報部長によると同親方は「ご迷惑をおかけしました」「すみませんでした」という内容の返事があったという。同理事長は「引き継ぎも迷惑なくやってください」「一般人になっても厳しい目で見られるから気をつけてください」という言葉があったという。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

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時津風親方 コンプライアンス委員会は引退勧告答申

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分が、22日の臨時理事会で決まる。

協会関係者によると、事実関係を調査したコンプライアンス委員会は「解雇」に次いで重い「引退勧告」を理事会に答申するという。これを受けて理事会が処分を決める。

時津風親方は昨年9月、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。ガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を協会から科された。通算4度目の処分となるため、コンプラ委は厳罰を答申する。また、同親方は引退届を退出し、協会を退職する意向を固めている。しかし、昨年7月場所前と場所中にキャバクラ通いが発覚した平幕の阿炎が提出した引退届を、理事会が受理しなかった例がある。処分内容は理事会の話し合い次第となる。

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鶴竜が御嶽海指名し16番全勝、腰の状態は「順調」

合同稽古で御嶽海と三番稽古を行う鶴竜(右)(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を目指す横綱鶴竜(35=陸奥)が20日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加して、小結御嶽海を指名して三番稽古を行い、16番を取って全勝した。進退が懸かる春場所に向けて、4場所連続休場中の横綱が存在感を示した。

頭で当たって前みつを引いて前に出る形が多く、一方的な展開が目立った。三役常連の相手を指名した理由については「なるべく(過去に)肌を合わせた相手とやりたいと思った」と説明。初場所前の前回の合同稽古では相撲を取らずに実戦を回避したが、今回は初日から調整のペースを上げた。「まず初日なのでここから順調にやっていきたい。今日の時点では悪くなかった」と振り返った。

昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下され、初場所では好成績が求められたが、持病の腰痛などを理由に4場所連続で休場した。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は、鶴竜の休場が決まった初場所直前の電話取材で「本人しか分からないからどうこう言えないけど『次はないよ』ということ」と春場所で進退を懸ける立場にあるとの認識を示し、鶴竜自身も「来場所、引退かけて、1日でも早く稽古できる体をつくって頑張ります」と意気込んでいたことを明かしていた。

鶴竜はこの日の合同稽古後、腰の状態について「ここまで順調に来ている」とアピール。残り5日間の合同稽古も“皆勤”する予定で「前回(昨年12月)は関取衆も少なかったし、これから減ったりするとどうなるか分かりませんけど、なるべく今場所で当たる相手とやっていきたい。土俵に入って稽古していきたい」と意欲的に話した。

この日の合同稽古は鶴竜や御嶽海のほかには大関朝乃山、小結高安、前頭阿武咲、明生、霧馬山、逸ノ城、豊昇龍、十両石浦、錦木、王鵬の計12人の関取が参加した。横綱白鵬、前頭若隆景、十両若元春は途中から参加する予定。

合同稽古で御嶽海と会話を交わす鶴竜(左)(代表撮影)
合同稽古を終えて報道陣の取材に応じる鶴竜(代表撮影)

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高安、14勝1敗に好感触 第1子との初対面心待ち

合同稽古で王鵬に稽古をつける高安(右)(代表撮影)

大相撲の小結高安(30=田子ノ浦)が20日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた合同稽古の初日に参加した。平幕の明生や豊昇龍、十両王鵬や錦木らとの申し合い稽古で、15番取って14勝1敗。「自分の取りたい相撲を意識して、今日はよかったなと思う。我慢強い、粘りのある相撲。目的を持って、実行できたので満足してます」と好感触を口にした。

一家の大黒柱としての責任感が、さらに増した。このほど妻で演歌歌手の杜このみ(31)が第1子となる女児を出産。「まだまだ引退できないなという気持ちが強くなった。本当に家族のために、精いっぱいベストを尽くしたいという気持ちが強くなりました。子どもにとっても家族にとっても、自慢のお父さんだと言われるようにしっかりと頑張っている姿を見せたい」と決意した。

待望の第1子だが、「地元で里帰り出産だったので、まだ会えていない。でも電話で産声も聞けましたし、顔も見られた。今は早く会いたいなという気持ちでいっぱいです」と初対面を待ち望んでいる。三役に返り咲いた昨年11月場所から2場所連続で勝ち越すなど、大関復帰を目指す道中で、これ以上ない力の源を手にして「やはり上を目指して、辛抱して頑張りたい」と言葉に力を込めた。

合同稽古で王鵬に稽古をつける高安(右)(代表撮影)

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元安美錦の安治川親方が早大大学院合格、4月入学

元関脇安美錦の安治川親方(2019年7月18日撮影)

大相撲の安治川親方(42=元関脇安美錦)が、早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程に合格したことが19日、分かった。入学は4月予定。現在は伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方だが、将来的な独立を視野にいれつつ、日本相撲協会の業務の合間を縫って、スポーツビジネスなどを学んでいく。

安治川親方は「コロナ禍の状態で、何ができるか考えていた。ずっと相撲界の中にいたので、外の世界も見てみたい。現役を引退するころから考えていたことなんです」と説明した。早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程1年制は実務経験者が対象。数年がかりで準備を進め、資格審査、面談、社会人経験をもとにしたリポートや試験をへて、このほど合格が決まった。

早大では元日本サッカー協会専務理事の平田竹男教授の指導を受ける。「平田先生の本を読んで、勉強になった。力士が稽古で強くなるだけでも、部屋経営だけでもなく、普及も含めて一体になった方がいい。平田先生のところで勉強したいと思いました」。

妻の絵莉さんが早大出身ということもあり「一緒の学校に行きたかった。家族も応援してくれて、後押ししてくれました。みんなで頑張ろうと言ってくれています」と話す。昨年4月から荒磯親方(元横綱稀勢の里)が同教授のもとで学んでおり、入れ替わるかたちになるが、角界での後輩が早大では先輩になる。「一緒に今後の角界を盛り上げていく仲間として、うれしく思います」と今後を見据えていた。

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白鵬と鶴竜が合同稽古参加へ ともに4場所休場中

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は19日、大相撲初場所を休場した横綱白鵬と横綱鶴竜が、20日から東京・両国国技館の相撲教習所で行われる合同稽古に参加することを明かした。報道陣の電話取材で明かした。

両横綱は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されていたが、白鵬は初場所前に新型コロナウイルスに感染し、鶴竜は腰痛により同場所を休場した。同場所後に予定していた横審に注目が集まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催は延期。いまだ開催されていない。

大阪から東京に開催地が変更となった春場所(3月14日初日、両国国技館)ではまず、両横綱の出場可否に注目が集まる。ともに4場所連続休場中。鶴竜にいたっては、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が初場所の休場が決まった際に「本人も来場所、引退を懸けて1日も早く稽古できる体を作って頑張ります、ということ」と話していたなど、土俵に上がれば進退を懸けて臨むことになる。ともに厳しい状況に置かれている。

合同稽古には大関朝乃山や、小結高安、小結御嶽海らも参加予定。また、新型コロナに感染した白鵬と同部屋で初場所の全休措置がとられた十両石浦、同場所前に部屋での集団感染が発生して同場所の全休措置がとられた、荒汐部屋の平幕の若隆景と十両若元春も参加予定となっている。

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元安美錦、安治川親方の引退相撲延期 来年5月に

元安美錦の安治川親方=2019年8月13日

大相撲の安治川親方(42=元関脇安美錦)は19日、引退相撲(東京・両国国技館)を2022年5月29日に延期すると発表した。当初は昨年10月4日に予定していたが今年5月30日に延期しており、今回は再延期になる。コロナ禍の事情を考慮して決定した。

安治川親方は「今年5月の開催に向けて準備していましたが、地方から東京にいらっしゃる方のこともふまえて、悩みに悩んで決めました。今、コロナウイルスの影響でたくさんの方が大変な思いをしている。お祝い事なので、皆さんに安心してきていただけるように準備していきます」と説明した。

今後は、新型コロナウイルスの感染状況なども考慮しつつ、座席の割り振りなどを再検討していく予定。すでに購入した人には、優先的に配慮していくという。

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スターダム中野たむ「楽しみ」初の髪切りマッチ挑戦

ポーズを決める王者ジュリア(左)と中野たむ(撮影・中島郁夫)

白いベルトを奪って長い髪を死守する。創立10周年を記念して行われるスターダム日本武道館大会(3月3日)の対戦カードが18日発表され、メインで団体として初の敗者髪切りマッチに挑む中野たむが意気込みを語った。調印式に登壇した中野は、ワンダー・オブ・スターダム(WOS)王者のジュリアに向かって「負けてリングに散れ」と罵倒した。

「宇宙一かわいいアイドルレスラー」が覚悟を持って挑む。「人の髪を切るのは楽しみ」と語るが、敗れれば丸刈りになる。16年にプロレスラーになって以降、1度も髪を切っていない。「長い髪をなびかせて戦うのが、強い女子プロレスラーだというイメージがあった。もう少しで理想の長さになる」と色気のある大人のレスラーにあこがれを抱く。

今月6日の試合後にジュリアが髪切りマッチを提案。一晩考えたが「どうしても対戦したかったので、考えは変わらなかった」と翌日受諾した。「アイドルにとってきれいな髪はなくてはならないもの」との思いはあるが、ジュリアからの勝利とベルト奪取への意欲が上回った。

昨年のシンデレラトーナメントを優勝したジュリアがWOSへの挑戦権を獲得するも、王者だった星輝の引退により白紙に。その後7月に何度もタッグを組んでいた中野が相手となり、対戦。「星輝の分まで」と挑んだが、ジュリアに王座を奪われた。10月の防衛戦でも敗戦。11月にユニット「COSMIC ANGELS」を結成し、リーダーとして責任感の出てきた中野にとって、ジュリアはどうしても倒しておきたい相手だった。「2回もベルトを奪われて憎しみが膨れ上がってきた。アイドルレスラーでなくなるかもしれないが、それでもやりたかった」と闘志を見せた。

アイドル時代、夢だった武道館に立つことはできなかったが、プロレスラーになって実現させた。「勝ってスターダムの中心になって、今後のプロレス人生をバラ色にする」。理想のレスラーに近づくため、因縁の相手を倒し、丸刈りを回避する。【松熊洋介】

ワンダー・オブ・スターダム選手権試合&敗者髪切りマッチ調印式で会見する中野たむ(撮影・中島郁夫)

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井上尚弥パフォーマンス発揮へ「チーム井上」不可欠

井上尚弥(2021年1月21日撮影)

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が自身のパフォーマンス理論を明かした。自らのサポート企業となる人材紹介サービス「ワークポート」の特設サイトでの「後悔しない人生を生きる方法」の3回目インタビューが15日、動画などで更新。第3章の「最大限のパフォーマンスを発揮する方法」について語っている。

試合本番で最大限の実力を出すために必須なのは「チーム井上」の存在だという。「試合で120%の力を発揮するためには、チームの存在が不可欠。自分ひとりではあれだけのパワーは決して出せません」と強調する。個人競技でありながらも陣営、セコンド陣らに深く感謝している。特にチーム井上で、チーフトレーナーとなる父真吾氏(49)の言葉も大きな支えや後押しになるとし「試合前のインタビューで(父らに)自信を持って答えてもらうためにも、まず自分自身が父をはじめ、チームメンバーに最高の状態を見せないといけないと思っています」と強い責任感と自覚をにじませた。

現時点での自己評価も数字で現した。目指す「ボクサー像」があるとしたら、100点満点中、60点と自己分析。「練習でいつもできているパフォーマンスが試合でも出せたら、文句なしの100点になりますが、特に20年のラスベガスの試合は、1年ぶりに出場したので調整も大変でしたし、普段のトレーニングの半分ぐらいの実力しか出せませんでした。引退するまでには、あと40点上げてパーフェクトを目指したいです」とも語った。

また地道な努力が、将来的に最高のパフォーマンスを発揮できるとの持論も明かした。井上は「僕の場合は、1日1日、自分が納得できるだけのことをやること。そしてその日1日を振り返ることです。その毎日の積み重ねが悔いなく生きるためには大切だと思いますし、将来の自分を作ると思っています」とキッパリ。その上で「僕自身は瞬間、瞬間に全力を注いで、その日1日1日を濃く過ごす方が、365日たった『1年後の自分』がガラッと変わってくると思うのです」と言い切る。モンスター流の後悔しない人生の生き方を存分に公開している。

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武藤敬司が史上最年長の快挙「全身交通事故みたい」

潮崎豪(奥)を破って3大メジャー制覇に成功し、GHCのベルトに口づけする武藤(撮影・丹羽敏通)

11年ぶりに行われたノアの日本武道館大会のリングで、武藤敬司(58)が新たな歴史を作った。GHCヘビー級王者の潮崎豪(38)を29分32秒、フランケンシュタイナーで破り、ノアでの初タイトルを手にした。新日本IWGP、全日本3冠王座に続く、史上3人目の「3大メジャー」制覇。42歳だった高山善広、佐々木健介を抜き、史上最年長での快挙となった。不屈の58歳は、プロレス発展と日本を元気づけるため、まだまだリングで暴れ続ける。

  ◇   ◇   ◇

58歳は限界寸前だった。武藤は20歳年下の潮崎を得意の4の字固めなどで追い込んだが終盤に逆転を許す。逆に強烈なラリアットでたたきつけられた。「ギリギリ。痛くて全身交通事故に遭ったみたい」。立っているのもやっとの状態だったが、天才的なセンスだけはさびつかない。「一発を狙った」。一瞬のスキをつき、両足で相手の頭をはさんで丸め込む、フランケンシュタイナーで逆転の3カウントを奪った。

00年にノアを旗揚げし、09年に亡くなった故・三沢光晴さんとは同い年。一緒にプロレス界を引っ張ってきただけに「ここで俺が負けたら三沢も弱かったことになる。だから応援してくれたんだよ」。解説席には引退した天龍や小橋、田上らの姿もあり、かつて切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間にも元気な姿を見せたかった。

ボロボロの膝に何度もドクターストップを受けてきた。18年3月、変形性ヒザ関節症を発症。悩んだが「続けられる」との医師に出会い、人工関節を埋め込む手術を決断した。一時は歩くことも困難で約1年間の欠場。それでも「いつも背中合わせだったから」と引退は考えず、気力を振り絞って復帰。昨年12月には「俺も夢を追い求めていいだろう」と王者潮崎に対戦を要求した。

「昨日の武藤に勝つ」思いでリングに立っている。観客席には応援してくれる同年代がたくさんいた。「コロナ禍で年寄りが姨捨山に追い込まれているような世の中。そういう人たちに元気を与えたい」。58歳の新王者は、まだまだ歩みを止めるつもりはない。【松熊洋介】

潮崎を破って3大メジャー制覇に成功し、花道で得意のポーズを決める武藤(撮影・丹羽敏通)
潮崎(左)をフランケンシュタイナーで仕留めた武藤(撮影・丹羽敏通)
潮崎豪の右膝を攻める武藤敬司(撮影・丹羽敏通)
潮崎豪をエメラルドフロージョンから天を指さし体固めにいく武藤敬司(撮影・丹羽敏通)

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井上尚弥が比嘉に連打浴びせた/LEGEND詳細

<LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館

ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)らがエキシビション戦に参戦する。スパーリング形式の3分3回で開催。

出場予定だった東京五輪ライト級日本代表の成松大介(31=自衛隊体育学校)が発熱で欠場することが11日、主催者から発表された。PCR検査を受ける前に発熱したため、自宅で静養しているという。成松の代役としてアマチュアから秋山佑汰(26)が出場し、IBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)と対戦した。

【第1試合】

木村翔   
  
 武居由樹

1回

元WBO世界フライ級王者の木村とK-1のスーパーバンタム級王者の武居は、ヘッドギアをつけずにグローブを交えた。開始から距離をとってお互い様子を見ていたが、サウスポーの武居が左アッパーで先制攻撃。その後も武居が左アッパーを軸に連打を畳みかける。木村も1分半すぎに右フックで反撃。残り30秒すぎから武居がコンビネーションで左フックを当てた。

日刊採点10-9(武居)

2回

開始から木村が前進して右パンチを繰り出すが空転。武居が冷静に左パンチをヒット。その後も木村が前進して連打を出すが、武居になかなか当たらない。残り40秒、ようやく木村の右ストレートがヒットするが、ダメージを与えるまでには至らず。ほぼイーブンも、この回は前に出て、手数が多かった木村ややリードか。

日刊採点10-9(木村)

3回、積極的に木村(手前)にパンチを浴びせる武居(撮影・浅見桂子)

3回

開始から木村が前に出てプレッシャーをかけるが、武居は冷静にパンチを見切って、右ジャブ、左のショート、アッパーと的中させる。中盤も武居は打ち合いを避け、距離を取ってジャブやアッパーをヒットさせる。終盤に木村は右ボディーブローを何度かヒットさせたが、武居のペースを崩し切れず。

日刊採点10-9(武居)

3回を終えて、笑顔で手を上げる武居(左)と木村翔(撮影・浅見桂子)

【第2試合】

京口紘人   
  
 八重樫東

1回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

2回

現役の世界2階級制覇王者の京口、引退している元3階級制覇王者の八重樫のスパーリングは、両者ヘッドギアを着用してグローブを交えた。開始から京口が前進して左から右アッパーをヒット。八重樫は高いガードからボディーブローを繰り出す。1分半すぎに京口の左右ボディー連打がヒット。八重樫も打ち返すが、京口はしっかりとガード。

日刊採点10-9(京口)

3回

開始から連打の応酬も、京口のボディーブローが有効にヒットする。八重樫も下がらずに応戦し左右アッパーをヒット。1分すぎから京口の強烈な左ボディーブローがヒットするが、八重樫も前に出て応戦。残り1分から両者と近距離で打ち合い。終盤に京口の強烈な右ストレートがヒットした。

日刊採点10-9(京口)

3回、八重樫(手前)と気迫の打ち合いをする京口(撮影・浅見桂子)

3回を終えて手を上げる八重樫(左)と京口(撮影・浅見桂子)

【第3試合】

森脇唯人   
  
 井上岳志

1回

全日本選手権3連覇中の東京五輪ミドル級日本代表の森脇と、プロで世界挑戦の経験もあるWBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者の井上のアマチュアとプロのスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。

開始から長身でリーチに勝る森脇の速い左ジャブがヒット。井上はガードを固めて前に出るが、パンチを当てることができない。1分半すぎに森脇の強烈な左ストレートをカウンターで浴びた井上が、左まゆをカット。スパーリングが再開されると、井上は強引に前に出るが、出血が激しくなった。

日刊採点10-9(森脇)

2回

開始から森脇が遠い距離からの速いジャブでペースを握る。井上は相手の左が邪魔でなかなか前に出ることができなかったが、1分すぎに右フックをヒットさせると、一瞬、森脇の動きが止まった。中盤以降は井上がぐいぐい前に出て、体をつけて重いパンチを連打して、乱打戦に持ち込む。

日刊採点10-9(井上)

3回

井上が高いガードでじわじわと前進。森脇が長い左ジャブで距離を取る。1分すぎに井上が相手の胸に頭をつけて右アッパーをヒット。ロープにつけて右フックを浴びせる。残り30秒を切ると、井上が接近戦に持ち込んでパンチをヒットさせた。

日刊採点10-9(井上)

3回、井上(手前)と気迫の打ち合いをする森脇(撮影・浅見桂子)

3回を終えて健闘を称えて手を上げる森脇(左)と井上(撮影・浅見桂子)

【第4試合】

秋山佑汰   
  
 平岡アンディ

1回

出場を予定していた東京五輪ライト級日本代表の成松が発熱で欠場したため、国体優勝3回などアマ5冠を誇る秋山が代役出場した。

IBF世界スーパーライト級12位の平岡とのアマチュアとプロのスパーリングは、アマの秋山がヘッドギアを着用、プロの平岡はヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポー同士で開始からお互い右ジャブを出して距離をはかる展開が続いた。中盤から秋山がジャブを出して前進するが、平岡にヒットすることができない。2分すぎに平岡のオーバーハンドレフトがヒットし、終盤にはロープにつめて連打。お互い決定打はなかったが、やや平岡が優位か。

日刊採点10-9(平岡)

1回、秋山(左)に気迫の表情で打ち込む平岡(撮影・浅見桂子)

2回

ジャブの付き合いでスタート。その後、秋山が前進してパンチを繰り出すが、動きの速い平岡をとらえることができない。1分半すぎから平岡は足を使ってアウトボクシング。2分40秒、平岡の左右フックが秋山の頭をヒットするが、両者ともなかなかかみ合わず。

日刊採点10-9(平岡)

3回

前半は平岡がフットワークを使ってアウトボクシング。50秒すぎに平岡が秋山をコーナーにつめて連打をまとめる。1分すぎから秋山のボディーブローが当たりはじめる。2分すぎに平岡が連打から左ストレートをヒット。秋山もアッパーで応戦するが、最後は平岡の右アッパーが決まったところでゴング。

日刊採点10-9(平岡)

1回、レフェリーを務める渡嘉敷氏(手前下)が倒れ、思わず苦笑する平岡(左)と秋山(撮影・浅見桂子)

【第5試合】

岡沢セオン   
  
 佐々木尽

1回

東京五輪ウエルター級日本代表のアマチュアの岡沢と、プロの日本スーパーライト級ユース王者で10戦全勝(9KO)の19歳の強打者佐々木のスパーリングは、ヘッドギアなしでグローブを交えた。サウスポーの岡沢が開始からワンツーをヒット。1分すぎにも岡沢が長距離からワンツーを決める。佐々木も打ち返すが、速い岡沢をとらえることができない。その後も佐々木が前に出ようとするが、岡沢は速い左で中に入れなかった。

2回

始から佐々木が前へ突進。岡沢は足を使って距離を取る。1分20秒すぎに岡沢のワンツーがヒットするが、佐々木は効いていないとアピール。2分すぎには岡沢が佐々木をコーナーにつめて連打。佐々木はパンチを繰り出すが速い岡沢に当てることができない。ラウンドを通じて岡沢が支配した。

日刊採点10-9(岡沢)

3回

開始からトリッキーな動きで佐々木が打ち合いを誘うが、岡沢は距離を取ってペースを崩そうとはしなかった。1分すぎに佐々木の挑発に、岡沢は両手を腰の後ろにもっていき、ノーガードで戦う余裕を見せる。しかし、残り1分から展開が一変する。突然、両者足を止めて打ち合い。岡沢が左ストレートから右フックを決めると、佐々木も右ストレートをヒットさせて応戦。終了ゴングまで手を緩めずに打ち合った。

日刊採点10-9(岡沢)

3回、佐々木(右)を笑顔で挑発する岡沢(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

【第6試合】

内山高志   
  
 坂晃典

1回

一時代を築いた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王座を11度防衛の内山と、現役の日本スーパーフェザー級王者で日本王座2階級を制した坂のスパーリングは、現役の坂がヘッドギアを着用、内山はヘッドギアなしでグローブを交えた。開始1分は両者警戒して手数が少なかった。1分20秒すぎに内山の左ジャブからワンツーが坂の顔面をとらえた。2分すぎにも右フックから左ボディーブローがヒット。坂は前に出るが、内山がたくみにサイドに回る。残り30秒すぎに内山の左ボディーブローが再びヒットした。

日刊採点10-9(内山)

2回

開始から坂が左ジャブをついてじりじりと前に出る。30秒すぎに内山の右ストレートが坂のボディーにさく裂。1分半すぎに坂が内山をロープにつめて右フックをヒット。1分50秒、内山の右ストレートが、2分には内山の左ボディーブローがまともに坂に決まる。終了20秒前から坂が連打でラッシュもダメージは与えられず。

日刊採点10-9(内山)

3回

坂がヘッドギアを外して登場。左ジャブをついて内山をロープにつめて連打。内山は体力を消耗したのか手数が減る。2分すぎに内山の右ストレートが坂の顔面にヒット。左ボディーブローも決めたが、坂もジャブから右ストレートで応戦した。坂が手数でやや上回ったか。

日刊採点10-9(坂)

3回、内山(右)と坂は気迫のこもったと打ち合いを披露(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)と打ち合う坂(撮影・浅見桂子)

3回、内山(手前)がよろめき、笑みを浮かべる坂(撮影・浅見桂子)

【第7試合】

井上尚弥   
  
 比嘉大吾

1回

世界3階級制覇王者で現役最強と言われる井上と、元WBC世界フライ級王者で2階級制覇を目指す比嘉のスパーリングは、ヘッドギアを着用してグローブを交えた。50秒すぎに井上の右ストレートがヒット。その後は鋭いジャブで井上がペースを掌握。1分半すぎに比嘉が井上をロープにつめて連打をたたきこんだところに、井上が右アッパーから左ボディーを決める。その後も井上が比嘉をロープに誘い、カウンターを狙う。「ガチでやりたい」という井上の試合前の宣言通り、スパーリングとは思えない迫力のある攻防が繰り広げられた。

日刊採点10-9(井上)

2回

開始から速く鋭い左ジャブで井上がペースを握る。比嘉は前へ出てパンチを繰り出すが井上はしっかりとガード。1分すぎから井上はノーガードで打ち合う余裕も。1分半すぎから左ボディーブローから右ストレートで比嘉をのけぞらせる。2分すぎには右ストレートで比嘉を何度ものけぞされる。比嘉は必死に前に出て手を出すも、井上のカウンターの連打を浴びる。

日刊採点10-9(井上)

3回

両者ヘッドギアをはずして登場。30秒すぎに井上が連打から左ボディーブローを決める。1分すぎに比嘉の右フックもヒット。1分半すぎに比嘉がロープにつめてラッシュするも、井上はクルクルとパンチを外してみせる。1分すぎにロープに詰めて比嘉が右ストレートを決めるが、井上が右アッパー3連発で比嘉のあごをはね上げる。井上はロープに下がって、比嘉にパンチを出させる余裕を見せた。

日刊採点10-9(井上)

3回、ヘッドギアを取って気迫の打ち合いをする井上(左)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての打ち合いを終え、笑顔で健闘を称え合う井上(右)と比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取っての戦いで比嘉(左)にパンチを放つ井上(撮影・浅見桂子)

3回、ヘッドギアを取って気迫の表情で井上(手前)に打ち込む比嘉(撮影・浅見桂子)

3回、佐々木(手前)と笑顔で打ち合う岡沢(撮影・浅見桂子)

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八重樫氏「激闘王」の片りんみせた!現役復帰は否定

3回、打ちあう八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)

<ボクシング:エキシビション戦LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館◇スパーリング形式3分3回◇第2試合

昨年9月に引退した元世界3階級制覇王者八重樫東(38=敬称略)は現役時代の愛称「激闘王」らしく、激しく殴りあった。

ヘッドギアありで、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)と最終3回、接近戦から激しい打ち合いを展開。お互いに引かないパンチの応酬となった。

八重樫は「京口君はフレッシュでした。年寄りは引退だと思う」と苦笑い。現役世界王者との真っ向勝負をみせたことで、現役復帰の可能性を問われたが「ニーズがないと思う。必要とされる選手ではないし、後輩の方が光輝くと思う」とキッパリと否定。自身が指導する元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(大橋)が臨んだ元WBO世界フライ級王者木村翔(花形)とのスパーリング内容について「ポテンシャルはすごくあるし、まだまだあんなものではない。大舞台にも慣れている」と指導者の顔に戻って評価していた。

1回、打ちあう八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)
戦いを終えた八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)

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京口紘人「拳のみで会話」八重樫東と激しい打ち合い

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<ボクシング:エキシビション戦LEGEND>◇11日◇東京・代々木第1体育館◇スパーリング形式3分3回◇第2試合

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が最終3回、昨年9月に現役引退した元世界3階級制覇王者八重樫東(38=敬称略)と接近戦から激しい打ち合いを展開した。両者ともにヘッドギアありでスパーリング。1、2回は距離を保ちながらけん制していたものの「お客さんに楽しんでほしかった。1、2回は駆け引き、ラストは打ち合うのが礼儀というか、頭をくっつけて打ち合う、拳のみで会話して、向き合っただけにお客さんにも喜んでいただけたかなと思う」と充実した表情を浮かべた。

昨年11月に自らの新型コロナウイルス感染で試合中止となっており、有観客でのリングは19年10月の久田哲也とのV2戦以来だった。スパーリング形式とはいえ、京口は「こうやって大勢のお客さんの前に出ると『帰ってきた』と久しぶりに実感しました」としみじみ振り返った。

3月13日(日本時間14日)には米テキサス州でアクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)との3度目の防衛戦に臨むことになっている。英プロモート大手マッチルームと複数試合契約後初試合となり「防衛戦の前にメチャメチャいい刺激を受けた。大きなイベントでの久しぶりの感触、空気感はプラスになると思う」と手応えを口にした。

3回、打ちあう八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)
戦いを終えた八重樫(左)と京口(撮影・野上伸悟)

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