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【ノア】拳王ダブルショック…GHCタッグ王座に敗れ、招待していた全日本諏訪間専務は姿見せず

拳王(2023年2月撮影)

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

拳王(38)が「ダブルショック」に見舞われた。

征矢学(38)とともに、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦したGHCタッグ王座は、惜しくもベルト奪取とはならなかった。

“ラブコール”を送った“待ち人”も姿を見せなかった。この試合には「諏訪魔じゃない、人望のある立派な人間の全日本プロレス諏訪間幸平専務の席は取ってあります。ご来場、お待ちしております」と招待していたが、リング脇に用意した椅子に誰も座ることはなかった。

試合前の入場シーンでは、その椅子が会場内のモニターでアップされたが、どこにも諏訪間専務の姿は見当たらなかった。

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

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【ノア】初防衛マサ北宮へ「優しい先輩」全日本宮原健斗が乱入「3・21」敵地で対戦決定

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

<プロレスリング・ノア…GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

GHCタッグ王座は、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)が、初防衛に成功した。

挑戦者の拳王(38)&征矢学(38)との壮絶な戦いを制した。試合後、記念撮影に応じるマサ北宮。そこへ全日本プロレスの宮原健斗(34)が乱入してきた。

リングに上がった宮原はノアのファンのブーイングに動じることはなく「横浜、スーパースター自ら足を運んでいるんだ。声が聞こえないぞ、声が聞こえねぇぞ」とマイクを握った。ただ、拍手とはならず、続くブーイング。それでも、宮原は「おい、北宮光洋」とマサ北宮の改名前の名で呼んだ。

「この俺が呼びかけているにもかかわらず、あいさつも、スーツで謝罪もない。優しい先輩が来てやったぞ。今、名前違うんだって? マサを名乗るのは百年早いんだよ」とののしった。

宮原は「てめーはあさって、俺と戦う気があるのか? 会社も困っているんだよ」と、21日に控える全日本プロレスの大田区総合体育館での試合に誘った。

これに対し、北宮は「メリットは何もないけど、それを重々承知の上で、明後日行ってやるよ」とマッチメークが決定。宮原の“アウェー”での大演説に、北宮は「なげーよ」と一蹴。それまでブーイングの嵐だったファンも、これには拍手した。

バックステージに登場した北宮は「首洗って待っとけ」と不機嫌な様子。続けてやって来た、宮原は「あいつは、プロレスのセンスも、しゃべるセンスもない」と怒りが止まらなかった。

2人は、健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。宮原が先輩で、北宮が後輩の関係。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」から、緊迫のムードが漂っていた。同興業の第4試合(ノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチ)に登場した宮原が、解説席にいた北宮を試合後に、にらみつける場面があった。

宮原は「あいさつなかったな。2月27日、誕生日だから、全日本のリングにあいさつに来い」と先輩自ら、自身の誕生日をアピールしていたが、後輩からのプレゼントはなかったようだ…。決着は「3・21」のリングの上で。

ノアのリングに乱入し、宣戦布告したマサ北宮の頭がおかしいと話す全日本プロレスの宮原健斗

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【ノア】拳王、前日出席した全日本プロレスの記者会見は「豚小屋」「密です、密です」

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

プロレスリング・ノアの拳王(38)が17日、全日本プロレスの“劣悪な”環境にお怒り模様だった。

拳王は19日の横浜武道館大会で、征矢学(38)とともに、GHCジュニアヘビー級タッグの第63代王者・マサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦する。この日は、都内で行われた調印式に出席。「いや~、やはりノアはいいよな。昨日、全日本プロレスの会見があって、豚小屋に閉じ込めれ、会見した」と前日16日に出席した全日本プロレスの記者会見の模様を解説。続けて「ノアは、しっかりと豪華なホテルを使っての調印式。全日本プロレスとは違うよな。昨日の豚小屋、一昔の…知事がいたら…、密です、密です、って怒られたぐらいの狭っ苦しい小屋での会見に比べたら、ノアは本当にいいよな」と独特な言い回しで、ノアの素晴らしさ? を口にした。

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

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【ノア】拳王&征矢学に全日本の青柳優馬&野村直矢乱入 3・21、世界タッグ選手権決定か?

試合を終えた拳王(左)、征矢学(左から2人目)のもとに、乱入した全日本の青柳優馬(右から2人目)、野村

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの青柳優馬(27)野村直矢(29)が、ノアに“乱入”した。

試合を終えたばかりの拳王(38)、征矢学(38)が立つリングに上がると、青柳は「このベルトが欲しいんだろう? 正々堂々と挑戦受けてやるよ。3・21、大田区体育館だ」と世界タッグ王座のベルトを引っさげ、突然の“宣戦布告”。

拳王は黙っているはずもなく「おい、青柳優馬。かっこつけてよ」と言い、まずは会場の笑いを誘った。

拳王&征矢学は、19日の横浜大会のGHCタッグ選手権で、王者のマサ北宮&稲葉大樹に挑む。

拳王を「2本のベルトを取る」と宣言し「今統一した名前思いついたわ。GHC世界タッグチャンピオンになってやるからな」と言うと、観客からは「分かりやすい」という素直な反応が飛んだ。

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【ノア】拳王、中嶋勝彦、征矢学が全日本組撃破 試合後「もうお前は地獄に落ちている」諏訪魔

宮原(左)にフェイスクラッシャーを決める中嶋(撮影・江口和貴)

<プロレス:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

第4試合となったノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチは、ノア金剛トリオの拳王、中嶋勝彦、征矢学が、全日本の前三冠ヘビー級王者・宮原健斗、“暴走専務”諏訪魔、青柳優馬を撃破した。

試合は「10年ぶりの対峙(たいじ)」から始まった。ノアの中嶋が、全日本の宮原とにらみ合った。2人は健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。中嶋が先輩で、宮原が後輩だった。中嶋がマット界屈指の危険なファイターに変貌を遂げ、そして宮原が全日本のエースに成長してからの“初遭遇”。互いに譲らなかった。

途中は場外乱闘へ発展。最後はノアの拳王が、全日本の青柳をダイビングフットスタンプで追い込み、3カウントを決めた。青柳は、試合中に武藤敬司の「LOVE」ポーズを披露するなど、会場を沸かせていたが、勝利とはならなかった。

試合後、インタビュースペースに登場した全日本組が“一触即発”。諏訪魔が青柳に「お前のせいだ」と責め立てると青柳は「地獄に落ちろ」と応戦。諏訪魔は「もうお前は地獄に落ちているんだよ」と、互いにつかみ合いになりそうになった。

6人タッグで青柳は武藤のプロレスLOVEポーズをまねる(撮影・滝沢徹郎)

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【新日本】征矢学がかつての盟友SANADA破る 火花が出るような肉弾戦、最後は弾道で粉砕

SANADA対征矢学 SANADA(後方)に強烈なラリアットを見舞う征矢(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

ノアの征矢学(38)が、かつてのタッグパートーナーSANADA(34)を粉砕した。新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」とノアの反骨集団「金剛」のシングル5番勝負の中堅戦で激突。13分57秒、弾道(ラリアット)でマットに沈めた。

試合は、序盤から火花が出るような肉弾戦に発展した。エルボーの打ち合いでは後れを取った征矢だったが、ぶっこ抜きブレーンバスターで逆襲。最後はラリアット合戦で上回り、得意の弾道で刈り取った。

SANADAとは全日本時代の10~11年にタッグチーム「es」として活動し、アジアタッグ王座を2度獲得。解散後も、同世代のライバルとして磨きあった。IWGP・USヘビー級王座を獲得するなどLIJのメンバーとして新日本で活躍するSANADAには、知名度では水をあけられた感は否めない。だが、1年ぶりの対抗戦のリングで、負けていないことを証明してみせた。

SANADA対征矢学 SANADA(左)に強烈なラリアットを見舞う征矢(撮影・垰建太)
SANADA対征矢学 SANADA(右)をたたきつける征矢(撮影・垰建太)

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【ノア】馳浩石川県知事2年ぶりのリングに会場どよめき ジャイアントスイングも披露

ノアマットに姿を現した馳(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:日本武道館大会>◇1日◇東京・日本武道館

新日本や全日本で活躍したプロレスラーで石川県知事の馳浩氏(61)が、サプライズ出場した。

第5試合の8人タッグマッチで、藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外のパートナーとして約2年ぶりにプロレスのリングに登場。反骨ユニット「金剛」の船木誠勝、中嶋勝彦、征矢学、大原はじめと対戦した。試合前には「X」として名前は伏せられており、サプライズ登場に会場はどよめいた。

白のショートタイツ姿、引き締まった肉体を見せた馳は、試合でも絶好調。大原に20回転のジャイアントスイングを見舞うと、最後は16分36秒、ノーザンライトスープレックスホールドを大原に決めて、自ら勝利を奪った。

21年1月開催のノア後楽園大会以来のリングでも、体は仕上がっていた。バックステージでこのことについて問われると、「プロなんだから当たり前だろ」と一喝。「しょっぱい記者だ」と言い放って、そのまま退場した。

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【ゼロワン】金本浩二、高岩竜一らが大谷晋二郎にエールの顔面ウォッシュ「必ず戻ってこいって」

試合を終え大谷晋二郎にエールを送った全選手。前列中央は田中将斗(撮影・中島郁夫)

<プロレスリング・ゼロワン:大谷晋二郎エイド「何度でも立ち上がれ」大会>◇4日◇東京・大田区総合体育館

90年代の新日本プロレスを支えた男たちが、顔面ウォッシュの共演で大谷晋二郎(49)にエールを送った。

大谷ともに新日ジュニアの一時代を築いた金本浩二(55)、高岩竜一(49)、ケンドー・カシンが、藤田和之(51)とタッグを形勢。第7試合でノアの拳王、征矢学、タダスケ、Hi69組と8人タッグマッチで対戦した。

序盤は防戦一方の4人だったが、中央で円陣を組んで団結。相手を強引に引っ張ると、大谷の得意技、顔面ウォッシュを4コーナーでそれぞれにさく裂した。これで流れを引き寄せると、最後は高岩がHi69にデスバレーボムを決めて3カウントを奪取した。

バックステージに現れた高岩は「今日は大谷エイド。(大谷は)必ず戻ってくる」、金本は「4人集まっての顔面ウォッシュは大谷へのエールだから。必ず戻ってこいっていうな」と力説。リング内外で「頚髄(けいずい)損傷」の重傷から復帰を目指す後輩を激励していた。

会場で行われた「大谷晋二郎応援募金」(撮影・中島郁夫)

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59歳ノア武藤敬司 逆転のフランケンシュタイナーでGHCタッグ王座防衛

2度目の防衛を成功させた武藤(左)と丸藤(提供・プロレスリング・ノア)

<ノア:仙台大会>◇16日◇宮城・仙台サンプラザホール

59歳武藤敬司が逆転のフランケンシュタイナーで、GHCタッグ王座2度目の防衛に成功した。

セミファイナルで、ナショナル王者拳王&GHCタイトル初戴冠をもくろむ征矢学の金剛タッグと対戦。昨年11月に同王座をともに戴冠した丸藤正道(42)との天才コンビは、まさかの同士打ちにあうなど、いつもの精彩を欠いた。

終盤は、征矢との一騎打ちに発展。ジャンピングDDT、リストクラッチ式デスバレーボムなどの大技をまともに受けたが、何とかキックアウト。最後は20分55秒。征矢が弾道(ラリアット)を狙った一瞬の隙をついて、カウンターのフランケンシュタイナーで丸め込む美技を披露。大逆転の3カウントを奪取した。

「うどの大木」とやゆしていた征矢に苦しめられ、試合後も険しい表情。リング上で大の字になって、動くことはできなかった。それでも、元日の望月&田中の鉄人タッグ撃破に続く熱戦で王座を守りぬいた。

史上2人目の主要3団体シングル・タッグ王座全制覇のグランドスラム達成を飾った、こだわりのベルト。簡単に奪われるわけにはいかない。

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【新日本vsノア】鷹木信悟が闘龍門同期のタダスケから3カウント

試合に勝利しポーズを決めるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。前列左から高橋、内藤、後列左からSANADA、BUSHI、鷹木(撮影・垰建太)

<新日本プロレス・プロレスリング・ノア対抗戦>◇8日◇横浜アリーナ

両団体の人気ユニット同士の激突は、新日本の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)」に軍配が上がった。

L・I・JのBUSHI(38)、高橋ヒロム(32)、SANADA(33)、鷹木信悟(39)、内藤哲也(39)組が、ノアのユニット「金剛」の亜烈破(あれは)、タダスケ(35)、征矢学(37)、拳王(37)、GHCヘビー級王者中嶋勝彦(33)組と10人タッグ戦に臨み、前IWGP世界ヘビー級王者鷹木が26分33秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン(リストクラッチ式変形デスバレードライバー)でタダスケを沈めて勝利をもぎ取った。

内藤-中嶋の激突で始まり、全日本時代にタッグを組んでいたSANADA-征矢の対決、内藤-拳王のユニットのボス対決とスピーディーに試合が進むと、鷹木が満を持して登場。金剛軍の集中砲火を浴びて窮地に立たされたが、闘龍門時代の同期タダスケの地団駄ラリアットをパンピングボンバーで相打ち応戦。両ユニットが入り乱れる中で、鷹木がエルボーなどでタダスケを追い詰め、パンピングボンバー連発で追い打ち。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで倒した。

同期に向け「タダスケ、ただのスケベじゃねえぞ? タダスケだよ。18年たってもこの(実力)差が縮まっていないようだな。だがよ、タダスケ、お前にも良い刺激をもらった」とエールを送った鷹木は「中嶋勝彦、相変わらず良い蹴りをしているな。鷹木には勝ったことがあるから興味ない? 馬鹿野郎! 最後に試合してから10年たっているぞ。お前のその発言、俺は逃げだと思っているからな」と中嶋との対戦をアピールしていた。

試合に敗れ悔しげな拳王(左)に拳をつきだす内藤(右から2人目)らロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(撮影・垰建太)
試合後、内藤(中央)を襲撃する拳王(同右)(撮影・垰建太)

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デビュー3年目の稲村愛輝、骨折から復帰戦 征矢学に敗れるも互角の肉弾戦

征矢に蹴りを入れる稲村(右)(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール

デビュー3年目の稲村愛輝(よしき=28)が、左足の腓骨(ひこつ)骨折から復帰を果たした。

久しぶりの後楽園ホールのリングで絶叫した。第1試合で征矢学と対戦。試合開始から勢いよく飛び出すと、ショルダータックルの応酬など、ブランクを感じさせない互角の肉弾戦に発展した。だが、後半は意気消沈。征矢にスピアーからジャンピングDDTで3カウントを奪われ、復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

学生プロレス出身で、身長180センチ、体重120キロという「ザ・ヘビー級」体格。「大器」としてファンからの期待も大きかったが、今年7月に参戦していたZERO1の試合中に負傷し、3カ月半の欠場を余儀なくされた。これほど大きなケガは初めてだったといい「なかなか治ってこないもどかしさがあった」。それでも「焦ってケガが治るわけじゃない」と開き直ったことで、自分を見つめなおす機会と前向きになれた。「完全な自分になってからしっかり戻ろうと。何も変わらず戻るというのは自分の中ではありえない。しっかりと練習してきました」。自信を持ってリングに帰ってきた。

試合後は、悔しさを押し殺した表情で退場し、バックステージには姿をあらわさなかった。次戦は13日、横浜武道館で藤田和之と対戦する。稲村の猛進がリスタートを切った。

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武藤敬司「ギリギリだった」苦しみながら初勝利 足4の字でギブアップ奪う

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」で征矢学に勝利した武藤敬司(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア>◇19日◇ノア特設アリーナ◇無観客

「N-1 VICTORY」Aブロックの武藤敬司(58)が、征矢学から苦しみながらも初勝利を挙げ、1勝1分けの勝ち点3とした。爆弾を抱える膝を攻められ、終盤まで見せ場を作ることができなかった。15分を過ぎ、相手の足技を切り返すと、ドラゴンスクリュー、シャイニングウイザーと一気にたたみかけ、逆転。最後は得意の足4の字でギブアップを奪った。

今年12月には59歳になる武藤。12日のリーグ初戦は杉浦と30分を戦って引き分けた。技のキレは維持できても、体力には不安が残る。この日も征矢にあと1歩の所まで追い込まれ「ギリギリだった」とホッとした表情を見せた。「みんな条件一緒だけど、回復とかは他のレスラーよりも後手に回ると思う」と現実をしっかりと受け止める。

ただ「優勝しか狙っていない」とビッグマウスは健在。勝利した征矢には「脳みそまでうどの大木。パワーが付いてきた分、繊細さがなくなったのかな」。次戦(26日)に対決する清宮には「普通に考えて安(全)パイに変わりない」と堂々と語った。【松熊洋介】

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」で征矢学に足4の字固めを仕掛ける武藤敬司(奥)(撮影・松熊洋介)

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清宮海斗が征矢学に勝利「やっと前に進めた気がする」完全復活の兆し

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」初戦で征矢学に勝利した清宮海斗(左)(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア>◇18日◇ノア特設アリーナ◇無観客

清宮海斗(25)が完全復活の兆しを見せた。16選手による「N-1 VICTORY」Aブロックで征矢学に勝利し、勝ち点2を獲得。序盤から征矢の連続攻撃に防戦一方だったが、何度もピンチをしのぎ、チャンスを待った。20分を超え、強烈なフェイスロックで流れをつかむと、最後はタイガースープレックスホールドで粘る征矢を沈めた。

悩み続けた男が、覚悟を持って臨んだN-1で生まれ変わった姿を見せた。勝利後両手を広げ、雄たけびをあげた。「やっと、やっと前に進めた気がする」。序盤場外で倒れ込み、リングに戻って来られず、征矢に引き揚げられる屈辱も味わったが、最後までギブアップせず、大きな声で自分を鼓舞し続けた。

3月にGHCヘビー級選手権で武藤に敗れ、自分を見失ってから半年。苦悩の日々が続き、あっさり3カウントを奪われるシーンも。敗戦後には「どうしたらいいんだ」と自暴自棄にもなっていた。今月3日の横浜大会でNOSAWA論外からギブアップを奪い、光が見えた。「自分で勝手に迷い込んでいるだけかもしれない。先に進みたいし、やりたいことがある」。N-1優勝に向け、立ち上がった。

ピンク色の髪を黒に変え気合を入れた。体も引き締まり、何度も立ち向かってくる征矢に8度のかち上げを浴びせるなど、力強さが戻った。次戦は21日杉浦戦。その後は武藤との対決も控える。「まだ初戦。2人を倒して、たまっていたものを動かしていく」。完全復活へ“ニュー清宮”が勢いを加速する。【松熊洋介】

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」初戦で征矢学をフェイスロックで絞め上げる清宮海斗(奥)(撮影・松熊洋介)

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ノア拳王がコロナ陽性判定、17日に発熱症状 24、29日の2大会は欠場

拳王(2021年2月5日撮影)

プロレスリング・ノアは18日、拳王(36)が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表した。

拳王は17日に発熱症状があるため、民間のPCR検査を受け、18日の後楽園大会を欠場していた。18日に医療機関で再検査を行い、20日に判明する結果で陽性が正式に認定される可能性があるという。これにより、拳王は24日(横浜ラジアントホール)と29日(名古屋国際会議場)の2大会を欠場する。

また、拳王と同じユニット・金剛のメンバーである征矢学(36)、覇王(35)、タダスケ(35)も移動や食事で同席する機会が多く、拳王の結果次第で濃厚接触者の可能性があるため、両大会を欠場する。ノア所属の選手では、今年1月に大原はじめが定期PCR検査で陽性判定を受けていた。

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拳王失神!船木誠勝が余裕のKO「負ける気しない」

拳王(右)を裸絞めで追い込む船木

<ノア:後楽園大会>◇31日◇東京・後楽園ホール

2月12日のノア日本武道館大会で、GHCナショナル王座に挑戦する船木誠勝が、同王者拳王を失神KOに追い込んだ。

王座戦前の最後の前哨戦として、田中将斗(47)と組み、拳王(36)、征矢学(36)組とのタッグ戦に臨み、18分1秒、胴絞め裸絞めで、レフェリーストップ勝ちした。

先発で出た両者は開始から6分近く掌打、キック、寝技の攻防を展開し、緊張したムードを漂わせた。その後の直接対決で、船木はミドルキック連打、サッカーボールキックなどで拳王をほんろう。最後はハイブリッドブラスターからの裸絞めで体力を消耗させ、さらに胴絞め裸絞めに移行。動きが止まった拳王の失神を確認したレフェリーによって試合が止められた。

「前哨戦なので(拳王が)すべてを出さないという気持ちでやっていると思うのですけど」と前置きした船木は「正直、今日のままであれば(拳王の防衛は)難しいと思います。負ける気がしないですね、正直」と余裕の表情。GHCナショナル王座挑戦があと2週間に迫り「突拍子もないことをしてきたら、こっちも慌てるかもしれないが、今日の感じだとそれはみえない。もう1段階上の打撃を打ちたい」と王座奪取への手応えを口にした。

拳王(右)にミドルキックを放つ船木

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ノア2・12日本武道館カード発表「楽しんで」丸藤

2月12日に行われるノア日本武道館大会のカード発表会見で撮影に応じる丸藤正道(右)とCyberFight取締役の武田有弘氏(撮影・松熊洋介)

プロレスリング・ノアは31日、来月12日に行う日本武道館大会の対戦カード(9試合)を発表した。

全体を2部に分け、第1部では12人タッグマッチなど4試合、第2部ではGHCヘビー級選手権試合など4つのタイトルマッチを含む5試合が行われる。株式会社CyberFightの取締役副社長として会見に登場した丸藤は、所属全選手を出場させることに「初めて出場する選手もいるし、若い選手に武道館を楽しんでもらえたら」と思いを語った。丸藤にとって日本武道館は、06年9月に初めてGHCヘビー級王座に輝いた場所。「思い入れがたくさん詰まった会場。15年前になるのかと思うと、不思議な感覚と懐かしい思い」と明かした。

また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開始時間を従来の18時から16時半に前倒しすることも合わせて発表。「延期も考えたが、11年ぶりの日本武道館。どうしてもやりたいということで、開始時間を早めることにした」と話した。

対戦カードは以下の通り。

第1試合 斎藤彰俊、井上雅央-稲葉大樹、岡田欣也

第2試合 小峠篤司、宮脇純太、矢野安崇-大原はじめ、YO-HEY、藤村加偉

第3試合 モハメドヨネ、谷口周平-望月成晃、田中将人

第4試合 杉浦貴、桜庭和志、藤田和之、村上和成、ケンドー・カシン、NOSAWA論外-中嶋勝彦、マサ北宮、征矢学、覇王、仁王、タダスケ

第5試合(GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権) 小川良成、HAYATA-鈴木鼓太郎、日高郁人

第6試合(GHCジュニア・ヘビー級選手権) 原田大輔-吉岡世起

第7試合 丸藤正道、秋山準-清宮海斗、稲村愛輝

セミファイナル GHCナショナル選手権 拳王-船木誠勝

メインイベント GHCヘビー級選手権 潮崎豪-武藤敬司

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ノア10年ぶりの村上和成大暴れ、拳王を左1発KO

勝利後、険しい表情でインタビューに応じる村上和成(左)。中央は杉浦貴、右はNOSAWA論外(撮影:松熊洋介)

<ノア:横浜大会>◇16日◇横浜ラジアントホール

昨年末に10年ぶりにノアに参戦し、杉浦軍に加入した村上和成(47)が大暴れだ。杉浦貴、NOSAWA論外と組み、拳王、タダスケ、征矢学の金剛に勝利。23日大阪大会でのGHCナショナル王者・拳王とのタイトルマッチに弾みをつけた。

序盤からリング内外で拳王とにらみ合いを続けた。オープンフィンガーのグローブをはめ、これまで参戦してきた総合格闘技やPRIDEのように、上から横からと容赦なく打撃でダメージを与えた。レフェリーが止めに入るもお構いなし。最後はタダスケの上に馬乗りになり、威圧感のある大きなうなり声を上げながら殴り続けた。飛び込んできた拳王も左1発で“KO”。その後タダスケを引きずり起こして絞め上げると、レフェリーが危険と判断し、試合を止めた。

勝利後は鬼の形相で拳王をにらみ付け、リング上で仁王立ち。バックステージでも村上節がさく裂。「目の前に来るやつをぶっつぶすだけだよ。いくらでも来い、やられればやられるほど燃えてくるからよ。殺されると思ってこい」と言い放った。

4日の後楽園大会で拳王を締め落とした上に「あれがチャンピオン? じゃあ、俺がやってやるよ」と挑戦状をたたきつけていた。この日も反則まがいの攻撃を連発。リングの上でも、場外でも手が付けられない。参戦3試合目ながら強烈なインパクトを残し続ける村上は、23日の一戦に向け「待ったなし、上等だよ。大阪楽しみにしておけ」と叫んだ。もちろん拳王も「お前のこと心から憎い。次のタイトルマッチ、本気の拳王を見せてやる」と応戦。王者として日本武道館を迎えるのはどちらか。23日大阪、激戦必至の一戦に注目が集まる。

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拳王がDDTに乱入、高木社長にNO!6・6に激突

リングで因縁決着することになったDDT、ノアの高木三四郎社長(左)とノアの拳王(DDTプロレスリング提供)

<DDT:DDTTVSHOW!#5>◇30日◇DDTTVSHOWスタジオ

ノアの拳王(35)がDDTテレビマッチに乱入し、DDT、ノアの社長を兼任する高木三四郎(50)にノアの社長職解任を突きつけた。けんかを売られた高木は「社長命令だ」とリングでの決着を要求。6月6日に6人タッグで対戦することが決まった。

この日のセミファイナル後、拳王は自身がリーダーを務めるユニット「金剛」の稲村愛輝、マサ北宮、仁王、覇王、征矢学を引き連れ、乱入。マイクを持つと高木への不満をまくしたてた。

「WRESTLE UNIVERSEを見ているクソヤローども、てめぇらに俺のこと、説明しなくてもわかってるだろ? DDTプロレスの社長、高木三四郎のことをな、めちゃくちゃ、大っ嫌いな、プロレスリング・ノアの拳王だ! DDTの社長? それともう一つあったな。俺は、めちゃくちゃ嫌なんだけどな、俺たちのプロレスリング・ノアの社長も兼任している。プロレスリング・ノアの社長、てめぇ、ノアのこと何をやってるんだ、高木? お前はノアの改革を何かしたのか? お前はな、DDTのことしか考えてねぇんだろ? お前の心の中はノアのことをどう乗っ取ってやろうか、DDTよりノアのこと下だと序列付けたいだけなんだろ? おい、高木! お前なんかなどうでもいいんだよ。お前なんかな、ノアにいなくていいんだよ! お前なんかからなノアを守ってやるよ。お前なんかな、ノアのリングから、ノアの会社から、消えてくれよ! 最後に、汚ねぇDDTプロレスファン! よく聞け! 俺が! 高木三四郎から! ノアを守る!」。ノアは今年1月、サイバーエージェントグループ入り。同時に、2年前から同グループ入りしていたDDT社長の高木が、ノアの社長を兼任することになったが、拳王はその体制に不満を持っていた。

そんな拳王の言動にたまらず、高木もリングに登場。「おめぇらな、言いたい放題言ってくれてるけど、そんなに文句があるんだったら、リングで勝負しようじゃねぇか!」と対戦を要求。拳王らが立ち去ろうとすると、「おい! ちょっと待て! 社長命令だ。社長として、拳王、てめぇに命令してやるよ。このおれと、このDDTリングで戦え!」とたたみかけた。拳王は「やってやるよ」とリングへ戻り、2人は顔を近づけ、にらみ合った。

高木の社長命令とあり、この日の試合後に急きょ対戦が決定。6月6日のテレビマッチ「WRESTLE PETERPAN2020」で、高木三四郎、樋口和貞、松永智充組対拳王、マサ北宮、覇王の6人タッグマッチが行われる。

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リーダー拳王が桜庭下し金剛勝利「俺たちを見ろ!」

シングル6番勝負で対戦した杉浦軍のNOSAWA論外(左)と金剛軍の拳王(ノア提供)

<ノア:テレビマッチ>◇3日◇会場非公開

プロレスリングノアの無観客テレビマッチが3日、AbemaTVで放送された。

この日はすべての試合が杉浦貴(49)率いる杉浦軍対拳王(35)率いる金剛軍という形式。シングル6番勝負では杉浦軍が3勝2敗1引き分けと上回ったが、負けた選手が脱落していく6対6イリミネーションマッチでは、最後に拳王が、杉浦軍の桜庭和志(50)を下し、金剛軍に勝利をもたらした。

杉浦、桜庭、レネ・デュプリ、NOSAWA論外、大原はじめ、吉岡世起の杉浦軍と拳王、マサ北宮、稲村愛輝、征矢学、覇王、仁王の金剛軍。計12人による抗争で最後に残ったのは日本拳法がベースにある拳王と、総合格闘家のレジェンド桜庭の2人。初めは拳王が得意な蹴りで攻め立てるが、負けじと桜庭が拳王を倒し、グラウンド勝負へ持ち込む。桜庭が足4の字、逆十字など関節技を仕掛けるも拳王はうまくかわし、最後は三角締めをかけようとする桜庭を抑え込み、3カウントを奪った。

拳王はテレビカメラに向かって、「俺たちは時を止めないぞ。これを見ているクソヤローどもに新しいプロレスを、今生きているプロレスを見せ続けるぞ。いいか、今はな娯楽も少なくなってきているかもしれねえけどな、俺たちを見ろ!そして俺たち金剛を見ろ!」と力強く宣言。新型コロナウイルスの影響で興行ができない中でも、何かを発信していく覚悟を示した。

9日は、サムライTVとDDTUNIVERSEでの放送。GHCナショナル王者杉浦貴が中嶋勝彦(32)相手に5度目の防衛戦を行うほか、GHCジュニアヘビー級タッグ選手権で王者HAYATA(32)、YOHEI(31)組と挑戦者鈴木鼓太郎(41)、小川良成(53)組が戦う。

10日は再びAbemaTVでの放送となり、グレート・ムタと謎のキャラクター魔流不死(まるふじ)がタッグを組み、桜庭和志、望月成晃(50)組と対戦。プロレス、格闘ファンのSKE48松井珠理奈(23)がゲスト出演する。

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ノアがテレビマッチ開催、潮崎豪は急性虫垂炎で欠場

潮崎豪(2018年6月10日撮影)

プロレスリング・ノアは29日、5月3、9、10日にテレビマッチを行うと発表した。また、GHCヘビー級王者潮崎豪(38)が急性虫垂炎のため手術を行ったことも発表。術後の免疫力低下で感染症リスクが高まるため、3試合とも欠場する。

3日はAbemaTVでの放送。元W-1の吉岡世紀(32)を新メンバーに加えた杉浦軍、同じく征矢学(35)を加えた金剛が6対6のイリミネーションマッチ、シングル6番勝負で対決する。また、プロレスファン歴30年超の山田邦子(59)がゲスト出演する。

9日はサムライTVとDDTUNIVERSEでの放送。GHCナショナル王者杉浦貴(49)が中嶋勝彦(32)相手に5度目の防衛戦を行うほか、GHCジュニアヘビー級タッグ選手権で王者HAYATA(32)、YOHEI(31)組と挑戦者鈴木鼓太郎(41)、小川良成(53)組が戦う。10日はAbemaTVでの放送で、グレート・ムタと謎のキャラクター魔流不死(まるふじ)がタッグを組み、桜庭和志(50)、望月成晃(50)組と対戦する。この日はプロレス、格闘ファンのSKE48松井珠理奈(23)がゲスト出演する。

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