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御嶽海、夏場所初日に右肩負傷していた「焦りはないがもやもやする」現在は四股など基本運動中心

大相撲夏場所初日 御嶽海(右)は高安を押し出しで破る(2022年5月8日撮影)

大相撲名古屋場所(7月10日初日・ドルフィンズアリーナ)を初のかど番で迎える大関御嶽海が22日、東京都墨田区の出羽海部屋での稽古後に取材に応じ、5月の夏場所で右肩を負傷していたことを明らかにした。「ぶっつけ本番でもやらないといけない」と悲壮な覚悟を口にした。

右肩は初日の高安戦で勝った後、土俵下に落ちた際に痛めた。場所中も気にするそぶりを見せており、昇進2場所目で6勝9敗と負け越し。現在は四股などの基本運動中心で汗を流し、相撲を取る稽古の再開は不透明だという。「焦りはないが、ちょっともやもやする」と率直に話す。名古屋は4年前に初優勝した思い出の場所。「間に合わせる。しっかり結果を残す」と気を引き締めた。

不安を抱えながら、先場所は皆勤。「来たからには一目見たいという人もいる。そういう人たちを僕は大事にしたい。休場しなかったのが一番良かった」と大関の責任感もにじませた。

大相撲夏場所初日 御嶽海(左)は高安を押し出しで破り土俵下へ落ちる(2022年5月8日撮影)

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志摩ノ海挙式「きれいというか…本当に見とれてしまいました」元宝塚の清香夫人と晴れて夫婦に

大相撲・志摩ノ海関の結婚披露宴 記者会見で指輪を披露する志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)

大相撲の幕内力士、志摩ノ海(32=木瀬)が19日、都内で故先代井筒親方(元関脇逆鉾)の長女で宝塚歌劇団元花組で娘役「天咲千華」として活動した清香夫人(34、旧姓福薗)と結婚式を挙げた。

式には出羽海一門の春日野親方(元関脇栃乃和歌)や新婦の叔父にあたる錣山親方(元関脇寺尾)ら親方衆、大関御嶽海(出羽海)小結豊昇龍(立浪)平幕で弟弟子の宇良(木瀬)ら関取衆ら、関係者約560人が参列した。

前日の18日、婚姻届を提出し、晴れて夫婦となった2人は「うれしさと緊張が入り交じっていたけど、いざ挙式してみると、清香さんがきれいというか…本当に見とれてしまいました」(志摩ノ海)「このようなご時世の中、今日をこうして無事に迎えられたことを、ただただ関わってくださった皆さんへの、感謝の気持ちでいっぱいでございます」(清香さん)と取材対応の第一声を口にした。婚姻届を提出した18日は、膵臓(すいぞう)がんを患うなどして19年9月に死去した、先代井筒親方の誕生日(1961年6月18日)。清香さんは「父の思いを受けて、私どもも良い姿が見せられるように。父も天国で見守ってくれているんじゃないかと思います」と実感を込めるように話した。

昨年10月に初めて出会い1年足らずでのゴールイン。当時の印象を「本当にすごく見とれてしまった」と語っていた志摩ノ海は、この日も「ちょっと恥ずかしいんですけど、普段から気遣い、優しさがありまして。とても美しい方なので全て大好きです」。さらに「2人で助け合いながら温かい家庭を作っていきたい。(子どもは)縁なんですけど1人もくしく2人は欲しいかなと思っています」と、自身の相撲さながらに押しの言葉を並べた。

その志摩ノ海の人間性について新婦は「どんな状況であっても明るく、真っすぐ前を向いてピンチの時もチャンスに変えるようなことを、常に考えていらっしゃるところ」と引かれた性格について述べ「1人の人として、とても尊敬しております」と新郎を立てた。

三重県志摩市出身の志摩ノ海にとって、7月の大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)は、準ご当所の場所。人生の節目の日ということもあり「責任というか緊張感というのは重みを増した。次は準ご当地の名古屋(場所)なので、先場所は成績が良くなかった(東前頭8枚目で7勝8敗)ですけど、名古屋場所はいい成績を残せるように稽古したい。責任は重大だと思う。いい成績を出して周りから認めてもらえるように頑張りたい」と決意を込めた。そんな関取を、清香さんは「厳しい戦いの世界の中で本当に一生懸命、頑張ってくださっているので家庭では一安心できるようにサポートしてまいりたいです。まだまだ未熟でございますので、支える妻として引き続き精進してまいりたいと思います」と支えていく気持ちを語った。

結婚披露宴で鏡開きをする志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)
大相撲・志摩ノ海関の結婚披露宴 鏡開きをする志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)
大相撲・志摩ノ海関の結婚披露宴 乾杯をする志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)
大相撲・志摩ノ海関の結婚披露宴 挙式を終え、記者会見する志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)
大相撲・志摩ノ海関の結婚披露宴 記者会見を終え、披露宴に臨む志摩ノ海(左)と福薗清香さん(代表撮影)

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「クンロク大関はいい大関になってしまっている」横審委員長 夏場所期待外れの大関陣に奮起促す

横綱審議委員会の定例会合に出席する高村正彦委員長(日本相撲協会提供)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が、大相撲夏場所千秋楽から一夜明けた23日、東京・両国国技館で開かれた。高村正彦委員長(80)が報道陣の代表取材に応じ、各委員の声も含め夏場所を総括し、同協会への要望も伝えた。

8日目まで3敗を喫しながら優勝を遂げた横綱照ノ富士について同委員長は「両膝が悪くたいへんな状況の中で、最初は不安もあったが最後は横綱としての、しかるべく成績を残してくれた。大変ありがたい」と称賛。今後への期待として「少しでも長く、横綱にふさわしい成績を挙げ続けていただきたい。期待しています」と話した。

3人中、2人が負け越した大関陣については「期待されてしかるべき地位にある方が、必ずしも期待された成績を挙げられなかった。先場所、申しあげた戦国時代の群雄割拠の感想は、今場所においても変わっていない」と厳しい言葉こそ避けたが、期待外れだったことに残念そう。取材対応の最後に「今、クンロク(9勝6敗)大関は、いい大関になってしまっている」と苦笑しながら奮起を促していた。

一部委員からは、日本相撲協会への要望があった。優勝が決まった千秋楽結びの一番で、照ノ富士に負け越しが既に決まっていた大関御嶽海(29=出羽海)を当てた取組編成についてだった。「大関だからといって負け越した人を当てないで、もっと元気な人がいる。違う考え方があるのでは、という意見があった」と、いわゆる「割崩し」の取組編成をしてしかるべき、の意見があったという。その一方で「大関というのは横綱とともに特別な地位であるわけで、あまりそれは崩さない方がいいのではないか、という意見もあった」と本来の番付優先の取組編成を推す声もあったという。大関が番付通りの成績を残していれば起きなかった議論だが、特に協会に何かを求める声ではなかったようだ。

横審としての要望はもう1つ。「コロナもある程度、収まりかけている、専門家の意見もあり、いつからというのは慎重にではあるが、出稽古を認めるような方向で(お願いしたい)。部屋によっては(関取不在や少人数などで)割を食うことがある」と、早期の出稽古解禁を進言した。これは前任の、矢野弘典委員長も要望している。「難しいけど頼みます。出来るだけ早く」と委員会に出席した日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)に語りかけた高村委員長だが、感染状況次第といえそうだ。

横綱審議委員会の定例会合に出席する紺野美沙子(日本相撲協会提供)
横綱審議委員会の定例会合に出席する池坊さん(日本相撲協会提供)
横綱審議委員会の定例会合(日本相撲協会提供)
横綱審議委員会の定例会合に出席する高村正彦委員長(日本相撲協会提供)

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【若乃花の目】照ノ富士「心技」が充実 大関陣は猛省して出直せ

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

隆の勝が負けた時点で優勝は決まったかな、と思いましたが、その通り落ち着くところに落ち着きましたね。

照ノ富士は両まわしを取って、あとは引きつけて出るだけでいいのに、左から振り回したりと御嶽海を完全に、もてあそんでいます。相手にならないよ、と言わんばかりで大きな実力差を感じました。中日で3敗もしてからの優勝ですから、なおさら大関以下に大きく水をあけています。不安もある中、先場所の悔しさをぶつけようと思った、とインタビューで答えていたのが全てです。心技体の特に「心技」の充実ぶりは褒めるしかありません。

期待していた隆の勝は、13日目と千秋楽は全く当たれていません。同じことを繰り返すということは、緊張とかではなく悪い癖として今後の課題にした方がいいでしょう。どんな状況でも相手を見てしまわずに当たること。その後の攻めを生かすも殺すも立ち合いの当たり次第です。勝った佐田の海、大栄翔とともに千秋楽まで優勝を争ったことは間違いないので「来場所こそは」の気持ちでチャレンジしてほしいです。

照ノ富士の優勝、4敗力士の健闘に水を差すつもりはありませんが、やはり大関の不振には触れずにはいられません。最後に貴景勝が勝ち越しましたが、正代との気持ちの入った相撲をなぜ、大関陣は最初から取れなかったか残念です。大関の地位が萎縮させているとしたら、それは勘違いで、横綱だけが感じるものです。必死に力を使い果たすべきなのに、あまりにあっけない相撲が多かった。猛省して出直してほしいです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
佐田の海(右)はすくい投げで隆の勝を破る(撮影・小沢裕)

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照ノ富士V 兄弟子最後の晴れ舞台に「優勝して花を添えたいと言っていた」29日安美錦引退相撲

撮影を終え一息つく横綱照ノ富士(代表撮影)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が「戦国場所」を制した。3敗で並んでいた隆の勝が敗れて後退。照ノ富士は結びで大関御嶽海を圧倒して寄り切り、3場所ぶり7度目の優勝を飾った。横綱昇進後、初の休場明けで初日に黒星。中日までに3敗と苦しんだが、終わってみれば見事に横綱の責務を果たした。

兄弟子の最後の晴れ舞台に、花を添える優勝となった。安治川親方(元関脇安美錦)の引退相撲が、場所後の29日に国技館で開催される。同親方は「場所前に(照ノ富士が)『優勝して花を添えたい』と言っていた。そんなこと考えなくていいんだけどね。そういう気持ちが、冗談でもうれしい」と柔和な笑みを見せた。くしくもこの日、伊勢ケ浜部屋の関取衆6人全員が勝った。錦富士は十両優勝で照ノ富士とアベックV。“チーム伊勢ケ浜”がもり立てた。

中日までに3敗を喫した横綱だったが、稽古場では常にリラックスした雰囲気を保っていたという。「(前半戦は)本人も『体が伸び上がっちゃう』と言っていたが、立て直したのはさすが」。休場した春場所後も休みなく稽古に励んできたという「そんな優しい部屋じゃないですからね」。古傷の両膝や、右かかとの治療に取り組む姿を、間近で見てきた。同親方は「苦しい経験を乗り越えてきた。その積み重ねだと思う」と敬意を示した。

元安美錦の安治川親方(22年5月9日撮影)
【イラスト】現役力士の幕内優勝回数
幕内優勝した照ノ富士(右)は、旗手の照強とオープンカーから笑顔で手を振る(撮影・河田真司)
優勝し、笑顔でインタビューを受ける横綱照ノ富士(代表撮影)
幕内優勝し、ファンの声援に応える照ノ富士(撮影・河田真司)
優勝し、八角理事長(右)から賜杯を受ける照ノ富士(代表撮影)
八角理事長(右)から優勝賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
協会あいさつ、前列左から貴景勝、照ノ富士、八角理事長、御嶽海、正代、後列左から豊昇龍、若隆景、阿炎、大栄翔(撮影・鈴木正人)
御嶽海を寄り切りで破り勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(右)は御嶽海を寄り切りで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)

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照ノ富士「戦国場所」制し7度目V「一緒に優勝するぞ」声かけた弟弟子錦富士十両Vで闘志に火

幕内優勝した照ノ富士(右)は、旗手の照強とオープンカーから笑顔で手を振る(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が「戦国場所」を制した。3敗で並んでいた隆の勝が敗れて後退。照ノ富士は結びで大関御嶽海を圧倒して寄り切り、3場所ぶり7度目の優勝を飾った。横綱昇進後、初の休場明けで初日に黒星。中日までに3敗と苦しんだが、終わってみれば見事に横綱の責務を果たした。

    ◇    ◇    ◇

鬼のような形相、そして厳しい攻めだった。御嶽海の左前まわしを取って起こすと、右も差し込み一気に走る。一分の隙もない完璧な相撲で荒れた場所の最後の相撲を締めくくった。

「うーんまぁ、やっと終わったなという感じですね。(休場明けで)いつもより長く感じたのはある。ただ結果はどうあれ15日間、全部取りきろうと。結果に表れてよかったと思う」

3敗で並んでいた隆の勝が4敗に後退した。勝てば優勝の一番でより厳しさを見せつけた。「(負ければ優勝決定戦など)次のことを考えてもしょうがないんで。今まで準備してきたことを全力で出すだけ。でなければ土俵に上がるのは失礼。それだけ自信を持っている」と言った。

先場所は右かかと、左膝の負傷で途中休場した。復帰した今場所も初日に黒星、中日までに3敗を喫した。「(休場明けで)場所前にあせりもあった。筋トレとか稽古、体調の面でとばしすぎた」。修正能力の高さも武器。9日目から7連勝で賜杯を手にした。

星が上がらない中日の朝、稽古場で十両の錦富士に「一緒に優勝するぞ」と声をかけた。「毎場所のように言っているけど、なかなか実現しなかった」。その弟弟子が先に優勝決定戦を制して十両優勝を飾った。「うれしかったです」。自身も闘志に火をつけた。

両膝の大けが、内臓疾患で序二段まで落ちて、再び横綱まで上り詰めた。地獄を見ているから強い。「土俵に上がっている以上は真剣に戦わないといけない。その思いで毎日、繰り返している」。役力士で2桁勝利は照ノ富士と大栄翔だけ。「(横綱として)もちろん、やらなきゃいけないという思いはあったが、みんな頑張ってますから。いい時も悪い時もありますからね」と責任を背負って戦い抜いた。

両肘、両膝、両足首を分厚いサポーターが支える。傷を負ってきた体の不安が消えることはない。サポーター以上に支えるのが、横綱としての責任感。「また来場所も頑張ります」。館内に戻ってきた満員に近い相撲ファンを喜ばせた。【実藤健一】

【イラスト】現役力士の幕内優勝回数
優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(撮影・小沢裕)
内閣総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
優勝し、八角理事長(右)から賜杯を受ける照ノ富士(代表撮影)
十両優勝決定戦で大奄美(右)を突き落としで破り優勝した錦富士(撮影・小沢裕)
十両優勝決定戦で大奄美(手前左)を突き落としで破り優勝した錦富士(撮影・小沢裕)
御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
八角理事長(右)から優勝賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
伊勢ケ浜審判部長(右)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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八角理事長「この場所が横綱になって一番、苦しかっただろう」V照ノ富士を称賛

御嶽海は照ノ富士(右)に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

序盤はつまずいたものの、最後は横綱の威厳を守る照ノ富士(30=伊勢ケ浜)の優勝だった。手取り159万円となる53本の懸賞がかかった、今場所最後の結びの一番。不振の大関御嶽海(29=出羽海)に少しばかり抵抗されたものの、両前まわしをグッと引きつけてからの盤石の寄り。3場所ぶり7度目の優勝を決めた。

「体調が万全でない中、大関が不振の中、よく精神的に頑張った。(7度の中で)一番、たいへんな優勝だったんじゃないかな。苦しかった優勝。それだけに価値がある」。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は優勝が決まった直後、報道陣の電話取材にこう答えた。取組前にも、ここまでの横綱について「この場所が横綱になって一番、苦しかっただろう。大関が不振の中、横綱を務め上げた価値ある場所だった。本調子では全然、ないはず。本当に、さすが横綱、ということ」と賛辞の言葉を惜しまなかった。

御嶽海を寄り切りで破り勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・鈴木正人)
御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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横綱照ノ富士3場所ぶり7度目優勝、12勝3敗 貴景勝勝ち越し3大関全員の負け越し防ぐ

御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

横綱照ノ富士が12勝3敗で3場所ぶり7度目の優勝を飾った。

3敗で並んでいた隆の勝が、佐田の海に敗れて後退。照ノ富士は結びで大関御嶽海を圧倒して寄り切った。先場所は右かかと、左膝の負傷で途中休場。復帰した今場所だが初日に黒星、大関陣も不振と荒れた場所となったが、終わってみれば横綱が責任を果たした。

大関貴景勝は大関正代を物言いがつく激しい相撲の末に突き落としで破り、千秋楽に勝ち越しを決めた。負ければ3大関が皆勤で負け越していた。現行のかど番制以降、初の屈辱は何とかまぬがれた。

照ノ富士(右)は御嶽海を寄り切りで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)
貴景勝は正代(左)を突き落としで破る。右は御嶽海(撮影・小沢裕)
【イラスト】現役力士の幕内優勝回数

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照ノ富士3場所ぶり優勝!歴代20位タイ7度目 1人横綱の務め果たす「やっと終わったなと」

御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が3場所ぶり7度目の優勝を飾った。優勝7回は歴代20位タイとなり、今年の目標に掲げる2桁優勝10回へ前進した。

同じ3敗で並んでいた隆の勝が敗れ、4敗に後退した。照ノ富士は結びで大関御嶽海を圧倒。もろ差しから力強く寄り切った。

優勝インタビューでは「やっと終わったなという思いですね」と本音がもれた。

3大関が早々と優勝争いから脱落する荒れた土俵を鎮めた。先場所は右かかと、左膝の負傷で途中休場した。両膝の負傷、内臓の疾患などで大関から序二段まで落ちながら、気力で横綱の地位を極めた。歴史的な復活ロードに初めて訪れた試練となった。

復帰した今場所も初日に大栄翔に完敗。中日までに3敗を喫し、2場所連続の途中休場も危ぶまれた。しかし、綱の重みを背負って後半戦から鬼迫の復活。今年初の賜杯を手にした。

「しっくりこなかった」という立ち合いを修正していった。それ以上に横綱としての責任感が、体を突き動かした。

「(休場明けで)いつもより長く感じたのはある。ただ結果がどうであれ、15日間全部取りきるつもりでした。こうやって結果に表れたのはよかったと思います」

1人横綱として、見事に務めを果たした。コロナ禍から戻ってきた観客の前での優勝セレモニー。「少ないお客さんでもテレビの前で見てくれいる思っていたけど、たくさんのお客さんの前だと気持ちも燃える。来場所も頑張っていきたい」と力強く誓った。

照ノ富士(右)は御嶽海を寄り切りで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)
御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
御嶽海は照ノ富士(右)に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)
御嶽海を寄り切りで破り勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・鈴木正人)
御嶽海を寄り切りで破り幕内優勝を決めた照ノ富士は、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる(撮影・河田真司)
八角理事長(右)から優勝賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
伊勢ケ浜審判部長(右)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
内閣総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(撮影・小沢裕)
優勝インタビューで館内の声援にこたえ四方に向かって頭を下げる照ノ富士(撮影・小沢裕)
協会あいさつ、前列左から貴景勝、照ノ富士、八角理事長、御嶽海、正代、後列左から豊昇龍、若隆景、阿炎、大栄翔(撮影・鈴木正人)
【イラスト】現役力士の幕内優勝回数
優勝し、八角理事長(右)から賜杯を受ける照ノ富士(代表撮影)
幕内優勝した照ノ富士(右)は、旗手の照強とオープンカーから笑顔で手を振る(撮影・河田真司)

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【若乃花の目】優勝決定戦なら照ノ富士やや有利か 隆の勝は2人倒すという気迫持ってほしい

 

<大相撲夏場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

優勝のプレッシャーからか、前日は迷いのあった隆の勝ですが、1日たって本来の立ち合いで当たれていました。その圧力が伝わったからこそ、霧馬山も外から攻めるしかなかった。左からおっつけて、そのまま押すのかなと思ったら、その左からまさかの外掛けです。あの体勢での足技ですから、隆の勝は後ろ重心になるだけで良かった。対戦成績7勝0敗の相性の良さもあって、本来の形でない左四つになっても余裕があったはずです。ただ霧馬山に墓穴を掘らせたのも立ち合いの当たり、圧力があったればこそです。

佐田の海は大栄翔に、うまく取られました。突き起こせば佐田の海は前に出てくるのが大栄翔は分かっていたのでしょう。だから頭からではなく脇を締めてノド輪を狙い、もろ手で起こしてから、タイミングを見計らったように引きました。佐田の海は、まわしを取りたかったところですが、そうはさせなかった大栄翔の地力とうまさ勝ちです。

照ノ富士は差すだけで勝負を決めました。千秋楽も元気のない大関御嶽海ですから苦しまないでしょう。隆の勝も佐田の海に勝って2人の優勝決定戦を想定した時、照ノ富士は体力、体調の問題で「1日2番は苦しい」と思っていました。ただ御嶽海相手の本割で負担はなさそうなので、やや横綱有利かなと。隆の勝は他力本願でなく、優勝したければ2人を倒すという気迫を持って臨んでほしいところです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

照ノ富士(左)は正代を寄り切りで破る。行司は式守伊之助(撮影・小沢裕)
霧馬山(左)を突き落としで破る隆の勝(撮影・河田真司)

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皆勤3大関負け越しならかど番制以降初の屈辱「1から稽古で見つめ直して」八角理事長

御嶽海(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

この日も「負けた方が負け越しの大関戦」が組まれ、あっけない電車道の相撲で貴景勝(25=常盤山)が勝ち、御嶽海(29=出羽海)の負け越しが決まった。前日の正代(30=時津風)に続き、2人目の大関負け越しが決定した。

続く結びの一番は、優勝を争う横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)と、その正代の一番。番付通りなら優勝争いの大一番と期待され、懸賞も35本がかけられたが、かけられた懸賞105万円(手取り)とはかけ離れた、あっけない相撲で横綱が完勝した。

3大関で14日目まで18勝24敗。貴景勝が千秋楽で敗れ、皆勤3大関負け越しとなれば、かど番制以降初の屈辱となる。結びの一番に日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「正代は、あそこまでだった」と短いコメントで報道陣の電話取材を切り上げた。正面土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「相撲にならなかった」とお手上げの様子。その前の大関戦も「ちょっとガッカリ。御嶽海はどこか悪いのかな。もうちょっと、どうにかならないのかな。今場所(の不振大関)を物語っていましたね」と振り返った。

貴景勝-御嶽海戦が終わった後、八角理事長は「おっつけられたら(御嶽海はあっけない)ね。前にも言ったけど、いい時は力を出せるけど、悪くなると力を出せない」と何とか言葉を探した。2人の来場所かど番が確定。貴景勝も、となれば3人がかど番という失態になる。「1から稽古で(自分を)見つめ直して(気力を)奮い立たせて稽古してほしい」と苦言を呈していた。

正代(中央)と照ノ富士(右)の取り組みに巻き込まれる行事の式守伊之助(撮影・河田真司)

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3大関全員が負け越し危機…残すは貴景勝のみ 全員皆勤で負け越せば現行かど番制度以降では初に

御嶽海(後方)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

3大関全員が負け越す危機を迎えている。

貴景勝(25=常盤山)が御嶽海(29=出羽海)との大関対決を制し、貴景勝が7勝7敗、御嶽海が6勝8敗と負け越しが決定した。正代(30=時津風)は13日目に8敗目を喫しており、すでに負け越しが決まっていた。

7勝7敗の貴景勝は、千秋楽で勝ち越しを懸ける。対戦相手は審判部の取組編成会議を経て決定する。

仮に番付上の大関全員が皆勤して負け越せば、現行のかど番制度となった1969年(昭44)名古屋場所以降では初めてとなる。

2人以上の大関が皆勤して負け越すのは、8年前の14年九州場所での琴奨菊(6勝9敗)、豪栄道(5勝10敗)が最後。当時は稀勢の里(11勝4敗)を含めた3大関で、琴奨菊と豪栄道は翌場所でかど番を脱出した。

御嶽海(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)
正代(中央)と照ノ富士(右)の取り組みに巻き込まれる行事の式守伊之助(撮影・河田真司)

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隆の勝が初優勝に“王手”照ノ富士と並び3敗で千秋楽 佐田の海4敗に後退 御嶽海は負け越し

霧馬山(後方)を突き落としで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

西前頭4枚目の隆の勝が初優勝に“王手”をかけた。過去7戦全勝と合口のいい霧馬山と対戦。強引な外掛けにきた相手の右上手を取り、引き落としを決めた。11勝3敗と星を伸ばし、悲願の優勝に前進した。

横綱照ノ富士は大関正代を一気に寄り切り、3敗を守った。2人が並んで千秋楽を迎える。

西前頭12枚目の佐田の海は小結大栄翔にはたき込まれ、4敗に後退した。大栄翔は2桁10勝目をあげた。

大関御嶽海は、同じ7敗の大関貴景勝に押し出されて負け越し。来場所は初めてのかど番で迎える。

9勝をあげていた東前頭6枚目の宇良が14日目から休場。不戦勝により、関脇若隆景が勝ち越しを決めた。

佐田の海(手前)は大栄翔にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)
貴景勝(左)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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貴景勝「猫だまし」3連敗中の横綱に“奇襲”仕掛けるも最後は圧力に屈し7敗目 勝負の残り2日

貴景勝(左)の猫だましを受ける照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(25=常盤山)は、勝ち越しに向けて後がなくなった。

横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に敗れて、6勝7敗と黒星が先行した。相手の差し手を封じながら、ハズ押し、いなし、はたきを駆使して、前後左右に揺さぶって勝機を見いだした。間合いができた途中、相手の顔の前で両手をたたく「猫だまし」も披露。3連敗中の横綱に“奇襲”も仕掛けた。

さらに低さを生かして何度も押し上げたが、決定打がなく最後は圧力に屈して寄り倒された。

立ち合いの突き放しから一気に勝負を決められず「そんな簡単にいかないと思っている」と淡々としていた。14日目は御嶽海との大関対決。来場所のかど番回避に向けて、勝負の残り2日間となる。

照ノ富士(左)を猫だましで威嚇する貴景勝(撮影・小沢裕)
互いにぶつかり合う照ノ富士(左)と貴景勝(撮影・小沢裕)
照ノ富士(左)を突き押しで攻める貴景勝(撮影・小沢裕)
貴景勝(手前)は照ノ富士に寄り倒しで敗れる(撮影・河田真司)
照ノ富士(左)は寄り倒しで貴景勝を破る(撮影・小沢裕)
貴景勝を寄り倒しで破り懸賞金の束を手にする照ノ富士(撮影・河田真司)

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35歳佐田の海V争い首位浮上 物言い付く土俵際制し新入幕以来2桁10勝目/13日目写真特集

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

単独トップだった西前頭4枚目の隆の勝が敗れ、2敗が消えた。

先場所優勝の関脇若隆景と対戦。立ち合い負けした隆の勝が引いたところを攻められ、引き落とされた。若隆景は7勝6敗と勝ち越しに王手をかけた。

35歳のベテラン、西前頭12枚目の佐田の海が優勝争いのトップに浮上した。小結豊昇龍と対戦。土俵際、物言いがつく微妙な勝負を寄り倒しで制し、2桁10勝目をあげた。

正代は御嶽海との「大関戦」で寄り切られて5勝8敗と負け越し。来場所はかど番で迎える。

横綱照ノ富士は大関貴景勝を寄り倒して3敗を守った。10勝3敗で3力士がトップに並んだ。

貴景勝は7敗目と後がなくなった。同じく7敗の御嶽海も含め、3大関が皆勤で負け越す可能性が出てきた。

<優勝争い>

▽3敗 照ノ富士、隆の勝、佐田の海

13日目の取組の模様を写真で振り返ります。

三段目優勝 西三段目二十九枚目 神谷

羽出山(6勝1敗)突き落とし神谷(7勝0敗)

羽出山(左)を突き落としで破る神谷(撮影・鈴木正人)

幕下優勝 東幕下八枚目 欧勝馬

欧勝馬(7勝0敗)掛け投げ北はり磨(6勝1敗)

欧勝馬(右)は北播磨を掛け投げで破り幕下優勝を決める(撮影・小沢裕)

幕内土俵入り

大相撲夏場所13日目の横綱照ノ富士土俵入り。太刀持ち照強(左)露払い翠富士(撮影・河田真司)

英乃海(8勝5敗)寄り切り輝(5勝8敗)

輝(右)を寄り切りで破る英乃海(撮影・鈴木正人)


妙義龍(5勝8敗)肩すかし王鵬(6勝7敗)

☆王鵬 勝手に体が反応してくれて良かった。体調も良くて元気。最近相撲が悪いので、内容を大事にしていきたい。

妙義龍(手前)を肩すかしで破る王鵬(撮影・河田真司)


翠富士(7勝6敗)肩すかし錦木(6勝7敗)

翠富士(左)は錦木を肩すかしで破る(撮影・河田真司)


隠岐の海(7勝6敗)押し出し荒篤山(2勝11敗)

隠岐の海(左)は荒篤山を押し出す(撮影・河田真司)


琴勝峰(6勝7敗)寄り切り明生(7勝6敗)

琴勝峰(左)を寄り切りで破る明生(撮影・鈴木正人)


千代翔馬(6勝7敗)はたき込み照強(4勝9敗)

照強(右)をはたき込みで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)


志摩ノ海(7勝6敗)押し出し碧山(9勝4敗)

★志摩ノ海 ここ3日間、立ち合いからの流れが悪い。ここから修正したい。あと2日あるんで、しっかり頑張りたい。

志摩ノ海(手前)を押し出しで破る碧山(撮影・河田真司)


豊山(6勝7敗)突き落とし琴恵光(5勝8敗)

☆豊山 先場所は引いて負けた相手なんで、絶対引かないと思っていった。勝ててよかったです。(7敗で)後がないというのが土俵に出てよかったと思います。

豊山(左)は琴恵光を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


東龍(5勝8敗)寄り切り若元春(8勝5敗)

☆若元春 相手は上手を引かれたら十分。結果的に二本差せたが、上手を引かせないように取れた。(3場所連続の勝ち越し)あまり考えていなかった。1日1日出せるものを出して、しがみついている。毎日必死。

東龍(右)を寄り切りで破る若元春(撮影・鈴木正人)


千代大龍(7勝6敗)押し出し玉鷲(7勝6敗)

☆玉鷲 (4連敗脱出)体の重さはなかったけど、気持ちが整っていなかった。今日の一番は大きい。

玉鷲(左)は押し出しで千代大龍を破る(撮影・小沢裕)


北勝富士(4勝9敗)押し出し宝富士(2勝11敗)

☆北勝富士 もうちょっと当たりたかったが、下から攻められてよかった。あまりほめられた相撲ではないですけど。物言いついてもおかしくない相撲だったので、もっと土俵際厳しくいかなければと思いました。あと2番勝っても負けても新しい自分を見つけられるようにしたい。もっとしっかり当たる、足の運び。左にずれてしまう立ち合いが癖になっているので、一気に持っていく相撲を心がけたい。

北勝富士(左)は宝富士を押し出しで破る(撮影・河田真司)


翔猿(5勝8敗)押し倒し琴ノ若(7勝6敗)

☆琴ノ若 自分が受け身にならず前に攻めていければと気持ちを作ってきた。土俵際ギリギリであんまり良い位置じゃなかったけど、良い形で動けた。残りも良い相撲を取る。

琴ノ若(右)は翔猿を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)


霧馬山(9勝4敗)寄り切り栃ノ心(8勝5敗)

☆霧馬山 狙った通り、前みつがとれたのでよかったと思います。流れでいい体勢になれた。中に入れたのがよかった。

霧馬山(左)は栃ノ心を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


高安(4勝9敗)上手出し投げ遠藤(6勝7敗)

高安(下)を上手出し投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)


一山本(8勝5敗)引き落とし大栄翔(9勝4敗)

☆大栄翔 きょうも落ち着いて攻めれたんじゃないかと思います。(勝ち越しを決めた上での一番は)勝ち越してほっとしていたらダメだと思うんで、1日一番で集中してやりました。2桁勝利して終わりたいです。

★一山本 悔しいは悔しいが完璧に相手の相撲。今日は勉強と思って来場所につなげたい。(幕内)後半でとれるようになりたいと思っているので、この雰囲気を味わって来場所に向けて頑張りたい。

一山本(下)を引き落としで破る大栄翔(撮影・鈴木正人)


豊昇龍(7勝6敗)寄り倒し佐田の海(10勝3敗)

☆佐田の海 あそこは出るところだったんで、出れて良かったです。足の感覚がすごく良い。(2桁勝ち星は新入幕以来)何回かチャンスがあったんですけど、それができなくて。今場所は勝てて良かったです。(残り2日に向けて)自分らしい相撲を取って、勝ち負けも大事ですけど、それと同じくらい自分の相撲を取りたい。(父からは)相撲が良くなったなと言われますね。毎場所連絡くれます。

豊昇龍(左)を寄り倒しで破る佐田の海(撮影・鈴木正人)

佐田の海(左)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

佐田の海(左奥)と豊昇龍(左手前)の一番は物言いが付き協議する審判団。右端は隆の勝(撮影・小沢裕)


宇良(9勝4敗)押し出し阿炎(7勝6敗)

☆阿炎 宇良関は何をするか分からない力士なので、しっかり見て自分の距離で戦おうと思って土俵に上がりました。初日から調子が悪くないですけど自分らしい相撲が出ていないところもあった。師匠にも「勝ち負けじゃなく思いっきりやりなさい」と言われたので、明日からも自分らしい相撲を取りたい。

★宇良 ちょっと分からないです。(左足を気にしていたが)気にしてないです。(優勝争いは)気にしていないので何もないです。

宇良(右)を激しく攻める阿炎(撮影・鈴木正人)

宇良(手前)を押し出しで破る阿炎(撮影・河田真司)


若隆景(7勝6敗)引き落とし隆の勝(10勝3敗)

☆若隆景 先に下から攻められたので、そこはよかったと思います。思い切って相撲をとろうと、それだけです。(残り2日へ)1日一番しっかり相撲をとりたいと思います。

★隆の勝 (立ち合いについて)全部あそこで決まりましたね、ダメです。きょうはなんか違う場所で戦っているという感じでした。昨夜は眠れたんですけど、今日場所に来てからめちゃめちゃ緊張して、堅くなっちゃった。「どうしよう、どうしよう」と思っちゃって、自分の相撲が取れなかった。昨日みたいな相撲が取れれば勝てる。(負けたとはいえトップを走ることについて)きょうは思いっきり意識しちゃったんですけど、あんまり意識しないように自分だけの相撲を意識したい。

若隆景(左)は隆の勝を引き落としで破る(撮影・河田真司)

隆の勝(右)は若隆景に引き落としで敗れ悔しそうな表情を見せる(撮影・小沢裕)


御嶽海(6勝7敗)寄り切り正代(5勝8敗)

正代(左)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)


照ノ富士(10勝3敗)寄り倒し貴景勝(6勝7敗)

☆照ノ富士 (立ち合いは)圧力を前にかけて落ち着いてさばいていこうと思いました。最初の方はしっくりこなかった。徐々に感覚は戻ってきてるかなと思う。(優勝争い)落ち着いてしっかりと締めたいと思います。

★貴景勝 (立ち合いで仕留めたかったが)そんな簡単にいかないと思っていましたけど、負けたというだけですね。また明日頑張ります。

貴景勝(右)の攻めを耐える照ノ富士(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(左)を猫だましで威嚇する貴景勝(撮影・小沢裕)

貴景勝(左)を寄り倒しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

照ノ富士は貴景勝(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

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7敗大関対決の行方は…正代、御嶽海に敗れ負け越し 来場所在位11場所目で4度目かど番に

正代(左)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

大関正代(30=時津風)の負け越しが決定した。

御嶽海との大関対決に敗れて5勝8敗となった。7月の名古屋場所は、在位11場所目で4度目のかど番となる。

もろ差し狙いの御嶽海と右四つに組み合うと、相手の左おっつけで苦しい体勢。土俵際粘ったが残せず、寄り切られた。

後がない御嶽海は6勝目を挙げた。

正代(右)は御嶽海に寄り切りで敗れがっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

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隆の勝敗れ2敗消える 3敗照ノ富士ら3力士がトップに並ぶ 正代は負け越し来場所はかど番

若隆景(左)は隆の勝を引き落としで破る(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

単独トップだった西前頭4枚目の隆の勝が敗れ、2敗が消えた。

先場所優勝の関脇若隆景と対戦。立ち合い負けした隆の勝が引いたところを攻められ、引き落とされた。若隆景は7勝6敗と勝ち越しに王手をかけた。

35歳のベテラン、西前頭12枚目の佐田の海が優勝争いのトップに浮上した。小結豊昇龍と対戦。土俵際、物言いがつく微妙な勝負を寄り倒しで制し、2桁10勝目をあげた。

正代は御嶽海との「大関戦」で寄り切られて5勝8敗と負け越し。来場所はかど番で迎える。

横綱照ノ富士は大関貴景勝を寄り倒して3敗を守った。10勝3敗で3力士がトップに並んだ。

貴景勝は7敗目と後がなくなった。同じく7敗の御嶽海も含め、3大関が皆勤で負け越す可能性が出てきた。

貴景勝(左)を寄り倒しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
豊昇龍(左)を寄り倒しで破る佐田の海(撮影・鈴木正人)
正代(左)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

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貴景勝、照ノ富士に敗れ6勝7敗 勝ち越しに後なくなる 14日目御嶽海と7敗大関対決

照ノ富士は貴景勝(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(25=常盤山)は、勝ち越しに向けて後がなくなった。

横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に敗れて、6勝7敗と黒星が先行した。相手の差し手を封じながら、ハズ押し、いなし、はたきを駆使して、前後左右に揺さぶって勝機を見いだした。低さを生かして何度も押し上げたが、決定打がなく最後は圧力に屈して寄り倒された。

14日目は御嶽海との大関対決。来場所のかど番回避に向けて、勝負の残り2日間となる。

照ノ富士は貴景勝(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

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羽出山、三段目全勝対決に敗れ優勝逃す「もう1回、自分の相撲を磨いていきたい」

神谷(左)は羽出山を突き落としで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

三段目は西65枚目の羽出山(はつやま、22=玉ノ井)が、西29枚目・神谷(19=陸奥)との全勝対決に敗れた。

「悔しいですね。相手がもろ手突きでくると思っていたので、組み止めていこうと思った」。その狙いを見透かされたか、冷静に対処されて最後は突き落としを食らった。「じっくりいけば突き落としも食らわなかったと思う」と反省した。

大関御嶽海、関脇若隆景らと同じ東洋大出身。今年春場所、三段目100枚目格付け出しでデビューした。初優勝はならなかったが「よくやったと思う。もう1回、稽古から見直して自分の相撲を磨いていきたい」と向上心により火がついた。

羽出山(左)を突き落としで破る神谷(撮影・鈴木正人)

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隆の勝「勝たないと!」一山本を先手一蹴2桁10勝目、首位継続もマイペース/12日目写真特集

<大相撲夏場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

西前頭4枚目の隆の勝が一山本を押し出し、2桁10勝目をあげた。立ち合いを制した隆の勝は引いてきた相手を一気に押し出した。ただ1人2敗を守り、単独トップで残り3日。初優勝も現実味を帯びてきた。

東前頭6枚目の宇良が大関貴景勝を破り、1差3敗を守った。貴景勝は6勝6敗の五分となった。

西前頭12枚目の佐田の海も志摩ノ海を押し出し、3敗を守った。

横綱照ノ富士は関脇若隆景をきめ出して3敗を死守。6敗目の若隆景は今場所の2桁勝利がなくなった。

大関御嶽海は関脇阿炎に押し出され、5勝7敗と後がなくなった。

すでに7敗を喫していた大関正代は翔猿と同体取り直しの激戦の末、押し出しで破り踏みとどまった。

<優勝争い>

▽2敗 隆の勝

▽3敗 照ノ富士、宇良、佐田の海

12日目の取組の模様を写真で振り返ります。

幕内

王鵬(5勝7敗)押し出し竜電(8勝4敗)

王鵬(右)を押し出しで破る竜電(撮影・中島郁夫)


千代大龍(7勝5敗)押し倒し輝(5勝7敗)

☆輝 今日は落ち着いて立ち合い当たれた。変に力まずに(相手の変化に)対応できた。

千代大龍(左)を押し倒しで破る輝(撮影・中島郁夫)


碧山(8勝4敗)突き出し東龍(5勝7敗)

☆碧山 落ち着いて自分の相撲がとれてよかった。あまり余計なことを考えず相撲に集中してきた。

東龍(左)を突き出しで破る碧山(撮影・鈴木正人)


明生(6勝6敗)寄り切り千代翔馬(5勝7敗)

☆明生 頭つけて相撲をとれました。明日の相撲にまた集中してやっていきたい。終わるまで気を引き締めて土俵に上がりたい。

千代翔馬(上)を寄り切りで破る明生(撮影・中島郁夫)


隠岐の海(6勝6敗)押し出し豊山(5勝7敗)

豊山(左)を押し出しで破る隠岐の海(撮影・中島郁夫)


琴勝峰(6勝6敗)寄り倒し翠富士(6勝6敗)

☆琴勝峰 立ち合い、右入って。その後もあせることなく攻めることができた。連敗止められたのはよかったが、変わらず1日一番でいきたいと思います。

翠富士(右)を寄り倒しで破る琴勝峰(撮影・中島郁夫)


妙義龍(5勝7敗)寄り切り栃ノ心(8勝4敗)

☆栃ノ心 (勝ち越しは)良かった。気持ちいい。あと3日あるので、そこで1つ、2つ勝てればいいと思っている。できればね。

妙義龍(右)を攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)


志摩ノ海(7勝5敗)押し出し佐田の海(9勝3敗)

☆佐田の海 先手を取れて、足も前に出ていた。先手を取って攻め込みたいと思っていた。(師匠の境川親方がNHKの解説で相撲内容を評価)師匠に褒めてもらうのが一番うれしいので勝てて良かった。

志摩ノ海(右)を押し出しで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)


荒篤山(2勝10敗)突き倒し照強(4勝8敗)

☆荒篤山 中に入られたら勝てない。中に入られないようにいきました。

荒篤山(左)は突き倒しで照強を破る(撮影・小沢裕)


錦木(6勝6敗)上手投げ琴恵光(5勝7敗)

☆錦木 落ち着いて相撲がとれたと思います。四つになれたので、自分から攻められたのもよかった。とりあえず五分に戻った。最低でも2番勝って勝ち越したいと思います。

錦木(左)は上手投げで琴恵光を破る(撮影・小沢裕)


一山本(8勝4敗)押し出し隆の勝(10勝2敗)

☆隆の勝 突き放していく相手だったので、立ち合いから先手を取って自分からいこうと思いました。(10勝目を挙げたが)先場所負けている分、勝たないといけない。周りの声は気にせず、マイペースにやれています。

一山本(右)を押し出しで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

懸賞金を手にする隆の勝(撮影・小沢裕)


北勝富士(3勝9敗)送り出し遠藤(5勝7敗)

北勝富士(左)を送り出しで破る遠藤(撮影・中島郁夫)


霧馬山(8勝4敗)寄り切り若元春(7勝5敗)

霧馬山(左)を寄り切りで破る若元春(撮影・中島郁夫)


高安(4勝8敗)突き落とし宝富士(2勝10敗)

☆高安 我慢できました。内容はあれですけど、勝ちにこだわってやりました。来場所に向けてベストを尽くせたと思う。

宝富士(右)を突き落としで破る高安(撮影・中島郁夫)


豊昇龍(7勝5敗)押し出し琴ノ若(6勝6敗)

☆豊昇龍 自分を信じて頑張っていきました。攻めようという気持ちだけ。1日一番を大事にいきます。(自信は)自信になるが、相撲のことしか考えていないんで。

琴ノ若(左)を押し出しで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)


玉鷲(6勝6敗)引き落とし大栄翔(8勝4敗)

玉鷲(右)を攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

大栄翔(左)は玉鷲を引き落としで破る(撮影・小沢裕)


翔猿(6勝6敗)押し出し正代(8勝4敗)

☆正代 相手の立ち合いに焦ってしまったのが良くなかった。(取り直しの一番は)2番連続で変化気味の立ち合いはないかなと思って思いっきりいかせてもらった。土俵際でなんとか組みとめることができたけど、足元に余裕を作ったほうが良かった。(3大関の成績にファンは物足りなさを感じると受けることに)今場所はそういう場所なのかなと思っていますが、あまり悩まずにできたらなと思います。

取り直しとなった正代(右)と翔猿の取り組み(撮影・中島郁夫)

正代と翔猿との一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・鈴木正人)

翔猿(左)を押し出しで破る正代(撮影・中島郁夫)


御嶽海(5勝7敗)押し出し阿炎(6勝6敗)

☆阿炎 しっかり当たれたし、引きにも対応できた。すごく集中して取れた一番でした。(大関御嶽海に白星は)自信につなげる。勝ち負けよりも挑んで自分が取れたことが良かった。明日からも一番、一番、自分の相撲を集中して出し切ればいいかなと思います。

御嶽海(左)を押し出しで破る阿炎(撮影・中島郁夫)


宇良(9勝3敗)突き落とし貴景勝(6勝6敗)

☆宇良 (大関に)勝ててよかったです。自分は何も考えていないんで。(優勝争いの)現実味はないです。

仕切り線の後方から前に進んで貴景勝に対する宇良(撮影・中島郁夫)

貴景勝(左)ののど輪をこらえる宇良(撮影・中島郁夫)

宇良は貴景勝(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

宇良は貴景勝(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

貴景勝と宇良の一番で物言が付き協議した結果、軍配どおり宇良の勝ちをアナウンスする佐渡ケ嶽審判長(撮影・小沢裕)


照ノ富士(9勝3敗)きめ出し若隆景(6勝6敗)

☆照ノ富士 (立ち合いは)落ち着いて正面においていこうと思っただけで。落ち着いてとれたかなと思います。体の判断に任せていた感じ。(先場所の優勝力士だが)変わることなく落ち着いていくことだけ。自分のことだけで精いっぱいなので。

★若隆景 (横綱との対戦だったが)いつも変わらず下からという意識でいった。最後つかまってしまったの。まだ3日あるので、しっかり相撲を取りたい。

照ノ富士(右)はきめ出しで若隆景を破る(撮影・小沢裕)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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