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貴景勝、大関8場所目で悲願 感謝を体現した優勝

幕内優勝を果たし、賜杯を手に笑顔を見せる貴景勝(代表撮影)

<大相撲11月場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

綱とり初挑戦だ-。大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が18年九州場所以来2年ぶり2度目、大関としては初めての優勝を果たした。

小結照ノ富士に本割で敗れて13勝2敗で並ばれたが、優勝決定戦では鋭い出足で立ち合いから圧倒した。昨年はけがに苦しんだが、在位8場所目で悲願成就。コロナ禍だからこそ、周囲への感謝の気持ちを忘れない24歳の看板力士。横綱、大関陣でただ1人の皆勤で重責を果たし、17年初場所の稀勢の里を最後に遠ざかっていた大関の優勝なしにも、終止符を打った。

   ◇   ◇   ◇

闘志を充満させていた表情が、わずかにゆがんだ。1人大関の重圧に耐えた貴景勝を、定員の半分ほどに制限が引き上げられた5000人の観客が万雷の拍手で包む。コロナ禍で、今場所から解禁された土俵下での優勝インタビュー。「お客さんの前でいい相撲を見せる、それだけ考えて一生懸命やった」と話す声は、少し震えていた。

決定戦で自分の立ち合いを貫いた。本割では照ノ富士を突き放し切れず、浴びせ倒しで敗れた。右肩に土がベッタリつきながら戻った花道。「情けなさと悔しさ」を押し殺し「もう一戦チャンスをもらった」と切り替えた。決定戦は低い踏み込みから3発で一気に相手を土俵外へ。「何も考えてなかった。脳の指令で体が動く。初めて脳を止めて、体に任せた」。未知の領域だった。

コロナ禍で揺れに揺れた1年。昨年の大関昇進時、伝達式の口上で述べた「感謝の気持ちと思いやり」を体現した。8月に自身を含めた埼玉栄高のOBで母校相撲部に反物で作製したマスク40枚とメッセージを送った。インターハイなど高校相撲の主要大会が中止となり、傷心の後輩を激励。恩師で相撲部の山田道紀監督は「ありがたいことだね」と感謝した。

初の綱とり、来場所は年6場所制となった58年以降の初土俵では付け出しを除いて史上3位となる、所要38場所でのスピード昇進を狙う。一気に塗り替えたい。旧貴乃花部屋時代に宿舎を提供していた福岡・田川市の「相撲茶屋貴ノ花」では、店周辺に同部屋出身力士の幟(のぼり)を設置。業者との契約で3年に1回は全25本を交換するが、コロナ禍で交換が1年延長になった。入門来の付き合いで場所中も毎日のように連絡を取り合うという店主の今宮一成さん(55)は「今の幟には『大関』と書かれていないんですよ。来年上がってくれれば、いい替え時です」と笑う。一気に「横綱貴景勝」の幟に交換できる環境にある。

「強ければ勝つし弱ければ負ける。自分と向き合ってやっていきたい」。1909年に優勝制度ができて今場所がちょうど500場所目。節目の土俵で賜杯を抱いた貴景勝の新たな挑戦が始まる。【佐藤礼征】

<優勝アラカルト>

◆大関の優勝 17年初場所の稀勢の里以来、22場所ぶり。77年夏場所に当時大関の若三杉(2代目横綱若乃花)が優勝後、81年初場所で千代の富士が25場所ぶりに優勝した最長ブランクに次ぐ。

◆複数回優勝 現役力士では白鵬、鶴竜の両横綱、関脇で2度優勝した御嶽海、大関時代と幕尻で2度制した照ノ富士に次いで5人目。

◆埼玉栄高 2度目の優勝は初めて。豪栄道と合わせて計3度。

◆混戦イヤー 今年の優勝者は初場所から徳勝龍、白鵬、照ノ富士、正代、貴景勝。過去に年間で優勝者の顔触れが異なるのは(年5場所以上)57年、72年、91年に続き29年ぶり4度目の“戦国時代”となった。

優勝インタビューを終え、感慨深げな表情を浮かべる貴景勝(撮影・河田真司)
幕内優勝決定戦で照ノ富士を押し出しで破り、感極まった表情を浮かべる貴景勝(撮影・河田真司)

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貴景勝Vで今年はすべて優勝力士が別 戦国時代象徴

八角理事長(右)から優勝賜杯を受け取る貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

今年2度目の優勝を目指した小結照ノ富士(28=伊勢ケ浜)を退け、大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が2年ぶり2度目の優勝。看板力士の面目を保ったことで、逆に今年の“主役不在”を物語るデータが出た。

今年の幕内優勝力士は、初場所が徳勝龍、春場所が白鵬、7月場所が照ノ富士、秋場所が正代、そして11月場所が貴景勝と、年間複数回優勝者がなく、それぞれ違う顔触れとなった。

過去に年間で優勝者の顔触れが異なるのは91年(霧島、北勝海、旭富士、琴富士、琴錦、小錦)以来、29年ぶりのこと。年5場所以上に絞っても、57年(千代の山、朝汐、安念山、栃錦、玉乃海)、72年(栃東、長谷川、輪島、高見山、北の富士、琴桜)を合わせて29年ぶり4度目の“珍事”に。主役不在の戦国時代を象徴する年となった。

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石浦飛び出しマス席付近でジャンプ/千秋楽写真特集

<大相撲11月場所>◇15日目◇22日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が18年九州場所以来2年ぶり2度目、大関としては初めての優勝を果たした。本割一発で決めることはできなかったものの、最後は勝ち切った。

千秋楽の取組模様を写真で振り返ります。

八角理事長(右)から優勝賜杯を受け取る貴景勝(撮影・鈴木正人)

幕内優勝決定戦

貴景勝(13勝2敗)押し出し照ノ富士(13勝2敗)

貴景勝(右)にいなされ体勢を崩す照ノ富士(撮影・小沢裕)

互いに動きを止め相手の出方を伺う貴景勝(左)と照ノ富士(撮影・小沢裕)

優勝決定戦で照ノ富士(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)

優勝決定戦で貴景勝(手前)は照ノ富士を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

幕内優勝決定戦で照ノ富士を押し出しで破り、感極まった表情を浮かべる貴景勝(撮影・河田真司)

幕内

貴景勝(13勝2敗)浴せ倒し照ノ富士(13勝2敗)

貴景勝(右)を浴びせ倒しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

貴景勝(左)を浴びせ倒しで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

貴景勝(左)を浴びせ倒しで破る照ノ富士(撮影・河田真司)


御嶽海(7勝8敗)突き落とし宝富士(9勝6敗)

宝富士(手前)を突き落としで破る御嶽海(撮影・河田真司)


栃ノ心(9勝6敗)叩き込み隆の勝(8勝7敗)

隆の勝(右)をはたき込みで破る栃ノ心(撮影・河田真司)


玉鷲(8勝7敗)寄り切り高安(8勝7敗)

玉鷲(左)を寄り切りで破った高安(撮影・鈴木正人)


霧馬山(3勝12敗)上手投げ隠岐の海(6勝9敗)

隠岐の海(右)は霧馬山を上手投げで破る(撮影・小沢裕)


琴ノ若(7勝8敗)寄り切り若隆景(7勝8敗)

琴ノ若(右)を寄り切りで破る若隆景(撮影・河田真司)


阿武咲(7勝8敗)押し出し妙義龍(4勝11敗)

☆阿武咲 とりあえず負けを最小限に抑えられた。コロナで場所がなくなった中で相撲を取れることが幸せ。

阿武咲(左)は押し出しで妙義龍を破る(撮影・小沢裕)


琴勝峰(8勝7敗)首投げ大栄翔(10勝5敗)

☆大栄翔 千秋楽で星を拾えたのはよかった。今年は関脇にもなれたし三役でも勝ち越せた。良いところもあれば悪いところもあった。来年はもっといい1年にできればと思う。

★琴勝峰 肩に力が入った。(最後手をついてしまったが)考える暇もなくて、勝手に手が出てしまった。(今場所振り返って)圧力で負けている内容が多い。もっと地力をつけないといけない。

同体取り直しとなる琴勝峰(下)と大栄翔(撮影・河田真司)

琴勝峰(左)を首投げで破る大栄翔(撮影・鈴木正人)


輝(5勝10敗)押し出し豊山(6勝9敗)

★輝 土俵際で攻めきれずに負ける相撲が多かった。土俵際まではいいけど、詰め切れない。(今年は)いろんなことがあって忘れないような1年になった。ただ過ごすだけじゃいけない。


北勝富士(11勝4敗)寄り切り竜電(9勝6敗)

☆北勝富士 馬力がしっかり生きてくれたと思います。(1年を振り返り)いいこともあり、けがもあった。最後、いい形(11勝)で締められてよかったと思う。

竜電(右)を寄り切りで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)


炎鵬(3勝12敗)寄り切り翔猿(6勝9敗)

☆炎鵬 何も言うことないです。ただただ自分が弱いだけ。またゼロから鍛え直して、絶対にはい上がろうと思います。

★翔猿 勉強不足でした。入らせないようにしたけど、まんまと入らせてしまった。(先場所優勝争いして観客から)声を掛けられることが多くなったけど、今日はどうだったでしょうか? 炎鵬関の方が多かったですかね。

翔猿(右)を寄り切りで破る炎鵬(撮影・鈴木正人)

炎鵬に寄り切りで敗れ、マス席手前まで飛ぶ翔猿(撮影・河田真司)

炎鵬(手前右)と翔猿(左)は勢いあまって観客席まで立ち入る熱の入った取組に館内から拍手が巻き起こった(撮影・小沢裕)


豊昇龍(7勝8敗)叩き込み遠藤(8勝7敗)

★豊昇龍 悔しいですね。遠藤関はお相撲さんになって一番やりたかった相手。負けたのはまだまだ稽古が足りない。一生懸命稽古してまた一から。

豊昇龍(右)をはたき込みで破る遠藤(撮影・鈴木正人)


碧山(6勝9敗)押し出し千代大龍(9勝6敗)

☆碧山 やっと気持ちがいい相撲がとれた。いいことで締められたんで、また来年につながる。


徳勝龍(8勝7敗)首投げ天空海(9勝6敗)

☆天空海(場所序盤に乗車していた車がダンプカーに追突されて首を負傷)座薬を入れて、痛み止めも飲んでいる。来場所に響かないようにしっかりとケアしていきたい。基礎からやり直して、今度は三賞だったり、2桁取れるように頑張りたいです。

★徳勝龍 1月に優勝できて、そこから負け越しが続いた。最後に勝ち越せたのはよかったが、今日の相撲が…まだまだ甘いと思う。

天空海(右)は首投げで徳勝龍を破る(撮影・小沢裕)


千代の国(10勝5敗)小手投げ琴恵光(6勝9敗)

☆千代の国 (勝てば敢闘賞を)知らなかった。相撲をとる前に(テレビの)画面で知りました。意識せず平常心でいった。自分1人の力では無理なんで、まわりの人に感謝です。


志摩ノ海(11勝4敗)押し出し明生(9勝6敗)

☆明生 相手のことは考えずに、今年最後の相撲でいい相撲を取りたいと思っていた。出来れば2桁で終わりたかったけど、自分の相撲は取れたと思う。

★志摩ノ海(敢闘賞に)とりたかったのが本望だが、思い切っていった結果、とれたのかもしれない。もっと前に出る相撲を心がけていきたい。

志摩ノ海(右)を押し出しで破る明生(撮影・鈴木正人)


佐田の海(5勝10敗)寄り切り石浦(8勝7敗)

☆佐田の海(幕内残留濃厚な5勝目に)勝つと負けるじゃ大きく違いますから。いい相撲で勝ててよかった。

佐田の海は石浦(左)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

佐田の海に寄り切りで敗れ、土俵下を走る石浦(撮影・河田真司)

佐田の海に寄り切りで敗れマス席付近でジャンプする石浦(撮影・鈴木正人)

佐田の海に寄り切りで敗れ、マス席手前で止まる石浦(撮影・河田真司)

十両優勝決定戦

翠富士(13勝2敗)押し出し旭秀鵬(13勝2敗)

十両優勝決定戦で旭秀鵬(左)を押し出しで破る翠富士(撮影・鈴木正人)

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大関Vは稀勢の里以来 22場所ぶり2番目ブランク

幕内優勝決定戦で照ノ富士を押し出しで破り、感極まった表情を浮かべる貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲11月場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が18年九州場所以来2年ぶり2度目、大関としては初めての優勝を果たした。本割一発で決めることはできなかったものの、最後は勝ち切った。

<優勝アラカルト>

◆大関の優勝 17年初場所の稀勢の里以来、22場所ぶり。77年夏場所に当時大関の若三杉(2代目横綱若乃花)が優勝後、81年初場所で千代の富士が25場所ぶりに優勝した最長ブランクに次ぐ。

◆複数回優勝 現役力士では白鵬、鶴竜の両横綱、関脇で2度優勝した御嶽海、大関時代と幕尻で2度制した照ノ富士に次いで5人目。

◆埼玉栄高 2度目の優勝は初めて。豪栄道と合わせて計3度。

◆混戦イヤー 今年の優勝者は初場所から徳勝龍、白鵬、照ノ富士、正代、貴景勝。過去に年間で優勝者の顔触れが異なるのは(年5場所以上)57年、72年、91年に続き29年ぶり4度目の“戦国時代”となった。

八角理事長(右)から内閣総理大臣杯を受け取る貴景勝(撮影・鈴木正人)

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宇良&照強が珍手!連続写真で!/14日目写真特集

<大相撲11月場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館

小結照ノ富士と幕尻の志摩ノ海の2敗対決は、照ノ富士が地力の差を見せた。

立ち合いすぐに右でまわしをつかむと、左右に動く志摩ノ海の抵抗に屈することなく離さなかった。状況を打開しようと動き続けた志摩ノ海だが、照ノ富士の右下手を切れず。最後は照ノ富士が左上手を取って盤石な体勢を作り、寄り切った。照ノ富士が優勝争いに残り、志摩ノ海の今年3度目の幕尻優勝はついえた。 1敗で単独トップに立っていた大関貴景勝は、過去8勝8敗と合口五分の御嶽海と対戦。立ち合いから回転の効いた突き押しで攻め立て、御嶽海の引きに体勢を崩すことなく突き出した。打ち出し後に千秋楽の取組編成会議が開かれ、貴景勝と照ノ富士の直接対決が組まれた。2横綱2大関休場の1年納めの場所で、大関の責任を果たす。 西前頭8枚目照強と炎鵬の小兵対決では、照強が鮮やかな外小股で白星を挙げた。幕内で外小股は、05年初場所6日目の旭鷲山-春日王の一番で旭鷲山が決めて以来15年ぶりとなった。 新入幕の西前頭16枚目天空海は、琴恵光をはたき込みで破って勝ち越しを決めた。今場所中、自身が乗っていた車がダンプカーに追突されたことを明かした。まさかのアクシデントに見舞われたが、大事には至らなかったといい、念願の勝ち越しに笑顔を見せた。

14日目の取組模様を写真で振り返ります。

幕内

貴景勝(13勝1敗)突き出し御嶽海(6勝8敗)

☆貴景勝「この一番集中して、それだけだったと思います。いつも通り14日間やってきたことをやるだけだと思う。(千秋楽に向けて)自然体で、集中してやることが大事だと思う」

御嶽海(右)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)

貴景勝(左)に突き出しで敗れる御嶽海(撮影・河田真司)


宝富士(9勝5敗)押し出し隆の勝(8勝6敗)

☆隆の勝「突き放していこうと思っていたが、とっさにああいう(差す)形になった。足も出てくれたんでよかったと思う。三役で勝ち越せたのは、いつもと違ううれしさがあります」

宝富士(左)を押し出しで破る隆の勝(撮影・河田真司)


琴勝峰(8勝6敗)押し倒し高安(7勝7敗)

☆琴勝峰「(勝ち越しは)シンプルにうれしい。自分の取りたい相撲が取れて良かった。(師匠の佐渡ケ嶽親方から)場所行く前に、引く内容が最近多かったので前に出る相撲を取るように言われた。圧力かけて前に出る相撲の方が、絶対次に生きる。(千秋楽も)しっかり集中して前に出る内容にしたい」

高安(奥)を押し倒しで破る琴勝峰(撮影・河田真司)


照ノ富士(12勝2敗)寄り切り志摩ノ海(11勝3敗)

☆照ノ富士「思い切って取ろうと思っていた。(体は)動いていると思う。毎日積み重ねていけばあとで結果がついてくる」

★志摩ノ海「相手も今場所調子いいんで、自分の相撲をとろうという思いが硬さになったかも。立ち合いからの流れが悪く後手、後手になってしまった」

照ノ富士(左)は志摩ノ海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


隠岐の海(5勝9敗)寄り切り若隆景(6勝8敗)

☆若隆景「休まず攻められたのがよかったと思う」

若隆景(左)は隠岐の海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


霧馬山(3勝11敗)はたき込み翔猿(6勝8敗)

☆翔猿「攻められたけど体が反応しました。負け越しはしたが、いい経験になりました」

★霧馬山「なかなかまわしが取れなかった。(千秋楽は)最後なので思い切り自分の相撲を取りたい」

翔猿(右)ははたき込みで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)


竜電(9勝5敗)押し出し大栄翔(9勝5敗)

☆大栄翔「一気に持っていこうと思っていた。内容的にすごくよかった」

竜電(左)を押し出しで破る大栄翔(撮影・河田真司)


阿武咲(6勝8敗)はたき込み北勝富士(10勝4敗)

☆北勝富士「どっしりした内容の相撲だったと思う。(2桁10勝に)場所前しっかり稽古してきたんで。毎日の積み重ねが白星につながっていると思う」

★阿武咲「途中止まってしまったのが敗因。しっかり集中していた。自分が弱かっただけ。自分にできることは決まっている。それを信じてやるだけ」

阿武咲(右)をはたき込みで破る北勝富士(撮影・河田真司)


輝(5勝9敗)押し出し遠藤(7勝7敗)

遠藤(右)は輝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


千代の国(9勝5敗)押し出し玉鷲(8勝6敗)

☆玉鷲(4度目の立ち合いで成立)「相手がなかなか合わせてくれなかったが、よく落ち着いて見ていけた。自分の相撲がとれたと思う。」

千代の国(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)


炎鵬(2勝12敗)外小股照強(4勝10敗)

照強(左)は外小股で炎鵬を破る(撮影・小沢裕)

照強(左)は外小股で炎鵬を破る(撮影・小沢裕)

照強(左)は外小股で炎鵬を破る(撮影・小沢裕)

照強(右)は外小股で炎鵬を破る(撮影・小沢裕)

照強(右)は外小股で炎鵬を破る(撮影・小沢裕)

照強(左)に外小股で敗れた炎鵬(撮影・河田真司)


碧山(5勝9敗)はたき込み逸ノ城(7勝7敗)

☆逸ノ城(立ち合い変化は)「最初から決めてました。(後半になって)体が動いてると思う。(7勝7敗で千秋楽)明日は自分の相撲をとりたい」

碧山(右)をはたき込みで破る逸ノ城(撮影・河田真司)


天空海(8勝6敗)はたき込み琴恵光(6勝8敗)

琴恵光(下)をはたき込みで破る天空海(撮影・河田真司)


徳勝龍(8勝6敗)寄り切り琴ノ若(7勝7敗)

★琴ノ若「動きが悪かった。内容の悪い相撲は自分で直すしかないんで。切り替えて流れのある相撲を明日一番、取り切りたい」

琴ノ若(右)を寄り切りで破る徳勝龍(撮影・河田真司)


千代大龍(9勝5敗)突き出し明生(8勝6敗)

☆千代大龍「同期なので、ちょっと負けたくないのがあった。明生は中学卒業、こっちは大学卒業だけど、今は同じ幕内だから力は一緒だと思っている。年齢は離れているけど負けたくない気持ちはある」

千代大龍は明生(左)を突き出しで破る(撮影・小沢裕)


佐田の海(4勝10敗)突き出し豊山(5勝9敗)

☆豊山「しっかり踏み込んでいくのは考えていた。その後の流れもよかった。(5勝9敗は)何とも言えないですね。来場所のためにあと1番という気持ちで臨みます」

豊山(左)は佐田の海を突き出しで破る(撮影・小沢裕)


千代翔馬(8勝6敗)はたき込み石浦(8勝6敗)

☆千代翔馬「小さい相手で中に入られたうるさいから、下から起こしていった。(場所前に)腰を手術したので無理しないように相撲を取っている。それがいい結果につながっていると思う」

石浦(右)をはたき込みで破る千代翔馬(撮影・河田真司)

十両

宇良(9勝5敗)後ろもたれ東龍(7勝7敗)

宇良(右)は東龍を後ろもたれで破る(撮影・小沢裕)

宇良(右)は東龍を後ろもたれで破る(撮影・小沢裕)

宇良(右)は東龍を後ろもたれで破る(撮影・小沢裕)

宇良(右)は東龍を後ろもたれで破る(撮影・小沢裕)

宇良(右)は東龍を後ろもたれで破る(撮影・小沢裕)

東龍(右)を後ろもたれで破る宇良(撮影・河田真司)


翠富士(10勝4敗)肩透かし貴源治(6勝8敗)

翠富士(手前)は貴源治を肩すかしで破る(撮影・小沢裕)

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翔猿が蹴返し!炎鵬に強烈のど輪/13日目写真特集

<大相撲11月場所>◇13日目◇19日◇東京・両国国技館

1敗の大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は同じく1敗の幕尻志摩ノ海(31=木瀬)と対戦。

13日目の取組模様を写真で振り返ります。


豊山押し出し千代の国

豊山(右)を激しく攻める千代の国(撮影・鈴木正人)

☆千代の国 よく動けたと思う。(下から攻める考えか?)そうですね。(体調面は)大丈夫です。


千代翔馬押し倒し炎鵬

炎鵬(左)を激しく攻める千代翔馬(撮影・鈴木正人)

炎鵬(左)を押し倒しで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)

炎鵬(手前)を押し倒しで破る千代翔馬(撮影・河田真司)


千代大龍はたき込み遠藤

遠藤(左)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・鈴木正人)

遠藤(右)をはたき込みで破る千代大龍山(撮影・河田真司)

千代大龍は遠藤(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

☆千代大龍 (変化で勝ち越し決定)あと一番で勝ち越しというのをずっと考えていて、考えた結果ああなった。あと2日は見たことのないような立ち合いをしますよ。音速でいきます。本来の立ち合いを見せられたらと思います。


北勝富士寄り切り徳勝龍

北勝富士(左)は徳勝龍を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

北勝富士(右)に寄り切りで敗れる徳勝龍(撮影・河田真司)

☆北勝富士 (徳勝龍に四つに組み止められ)入っちゃった、あ、やばいと思った。圧力かけて休まないように、自分から自分からと頭に入れていた。土俵際の突き落としを注意した。


栃ノ心寄り切り隠岐の海

隠岐の海(右)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)

☆栃ノ心 左上手取れて良かった。とりあえずあと2日間、頑張らないといけない。明日と明後日気合入れて頑張ります。


妙義龍突き落とし若隆景

妙義龍(右)を突き落としで破る若隆景(撮影・鈴木正人)

若隆景は妙義龍(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

妙義龍(右下)を突き落としで破った若隆景(撮影・鈴木正人)

☆若隆景 最後まで諦めなかったのがよかった。残り2日、1日一番集中して相撲を取りたい。


翔猿蹴返し高安

翔猿(左)は蹴返しで高安を破る(撮影・小沢裕)

翔猿(左)は蹴返しで高安を破る(撮影・小沢裕)

翔猿(左)は蹴返しで高安を破る(撮影・小沢裕)

翔猿(左)は蹴返しで高安を破る(撮影・小沢裕)

気合の入った表情で下がりを外す翔猿(撮影・小沢裕)


照ノ富士押し出し竜電

竜電(右)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

竜電(手前)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

竜電を破り、懸賞金の束を手にする照ノ富士(撮影・河田真司)

☆照ノ富士 まわし取って落ち着いて取ろうと思っている。(優勝争いは)特に考えていない。明日の一番に集中して(大関昇進目安の三役で)33勝を目標にしている。(14日目に戦う志摩ノ海は)調子いいんじゃないですか。一番一番集中して取るだけ。


御嶽海押し倒し隆の勝

御嶽海(左)を攻める隆の勝(撮影・鈴木正人)

隆の勝(左)に土俵際へ攻め込まれる御嶽海(撮影・小沢裕)

御嶽海(左)は隆の勝に押し倒しで敗れる(撮影・小沢裕)


貴景勝押し出し志摩ノ海

立ち合いで志摩ノ海(右)を突き押しで攻める貴景勝(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(左)を押し出しで破り、1敗を守る貴景勝(撮影・河田真司)

志摩ノ海(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

1敗を死守した貴景勝は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)

貴景勝に敗れ、浮かない表情で土俵から引き揚げる志摩ノ海(撮影・河田真司)

☆貴景勝 集中していきました。(周囲の期待)期待してくださることはすごいうれしい。応えたいという気持ちはある。土俵に上がるのは自分。一生懸命頑張りたいと思います。(志摩ノ海は)強いから勝っている。幕内で11番勝ってるのは実力。特に自分が考えることはなかった。強い相手に一生懸命やるってだけ。

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貴景勝が単独トップ「応えたい」師匠V期待タイ発注

1敗を死守した貴景勝は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が幕尻の志摩ノ海との1敗対決を制して2場所連続の12勝目、単独トップに浮上した。1月の初場所では似たような状況で幕尻の徳勝龍に敗れたが、今場所は出場最高位の威厳を示した。2年ぶり2度目の優勝に向けて、地元の兵庫・芦屋市など周囲の期待も上昇中。優勝の可能性は2敗の小結照ノ富士、志摩ノ海を含めた3人に絞られた。

   ◇   ◇   ◇

同じ轍(てつ)は踏まない。幕内で最も番付が低い相手の挑戦を、24歳の看板力士がはじき返した。立ち合いから貴景勝の鋭い出足は健在だった。土俵際で粘られ、押し返される場面でもいなしを交えてしのぎ、最後は右に開いてひと押し。1月の初場所では千秋楽で徳勝龍に敗れて「大関を名乗る資格がない」と悔やんだ。“再現”を阻止し「1月は自分が弱いから負けただけ。結局は勝つ人が強い。(幕尻との一番で心境に)変わったことはない」と平然としていた。

賜杯争いでリードを奪い、周囲の期待も高まっている。2年前の初優勝時などでパブリックビューイング(PV)の会場となった貴景勝の地元、兵庫・芦屋神社では優勝を祝福する縦40センチ、横1メートル60センチの横断幕を準備。コロナ禍で今場所のPVは中止となったが、担当者は「少しでも盛り上げられれば」と郷土力士の快挙を祈っている。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)はコロナ禍で関係者や報道陣を集める見通しは立っていない中でも、優勝時の記念撮影で使用するタイを発注した。先場所は刺身などで「きれいに食べた」と師匠は回想するが、今場所はいかに。

支えてくれる全ての存在に向けて、貴景勝は「(期待に)応えたいという気持ち。土俵に上がるのは自分。一生懸命頑張りたい」と気持ちを高めた。14日目は決定戦を含めて過去8勝9敗の関脇御嶽海。勝敗にかかわらず、優勝は千秋楽に決まる。【佐藤礼征】

志摩ノ海(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

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貴景勝が1敗対決制し単独トップ「集中しかない」

志摩ノ海(左)を押し出しで破り、1敗を守る貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲11月場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が幕尻の挑戦を退けて、単独トップに立った。

志摩ノ海との1敗対決。土俵際で押し返されたが、右に開いて体勢を立て直し、そのまま押し出した。2場所連続の12勝目。2年ぶり2度目の優勝に向けて1歩前進したものの「それは外が判断すること。集中することしかない」と雑念はなかった。

1月の初場所千秋楽では幕尻の徳勝龍に敗れたが、今場所は壁になった。志摩ノ海の印象について「強いから勝っている。幕内で11番勝ってるのは実力」と認めつつ「特に自分が考えることはなかった。強い相手に一生懸命やるってだけ」と集中していた。

1敗を死守した貴景勝は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)

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貴景勝-志摩ノ海1敗対決、大関対幕尻平成以降4例

竜電(左)を下手出し投げで破る志摩ノ海(撮影・河田真司)

<大相撲11月場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

幕尻の快進撃が止まらない。東前頭17枚目の志摩ノ海(31=木瀬)が竜電を下手出し投げで下し、1敗を守った。幕内での11勝は自己最多。13日目は結びで大関貴景勝との「1敗対決」が組まれた。

初優勝が現地味を帯び、地元の三重・志摩市もバタバタの優勝準備を開始した。

◆幕尻の大関戦 平成以降では90年春場所12日目の大関小錦-久島海、91年夏場所12日目の大関霧島-両国、07年九州場所13日目の大関千代大海-把瑠都、今年の初場所千秋楽の貴景勝-徳勝龍の4例で、勝ったのは徳勝龍だけ。幕尻が出場最高位の力士と対戦するのは00年春場所の貴闘力(13日目に横綱武蔵丸、14日目に横綱曙と対戦して連敗)と、今年初場所の徳勝龍に次いで3人目。

竜電(手前左)を下手出し投げで破った志摩ノ海(撮影・河田真司)

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志摩ノ海1敗守る「流れかな」初V好機地元バタバタ

竜電(右)を下手出し投げで破る志摩ノ海(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

幕尻の快進撃が止まらない。東前頭17枚目の志摩ノ海(31=木瀬)が竜電を下手出し投げで下し、1敗を守った。幕内での11勝は自己最多。

13日目は結びで大関貴景勝との「1敗対決」が組まれた。初優勝が現実味を帯び、地元の三重・志摩市もバタバタの優勝準備を開始した。小結照ノ富士が大関再昇進の起点となる2桁10勝目をあげた。

   ◇   ◇   ◇

勝ち運に乗っている。突き押し相撲の志摩ノ海が、まわしをとっても勝ち星を引っ張ってきた。「流れなのかなと思います」。組み止めて左からの下手出し投げを鮮やかに決めた。「何も考えないで自分の相撲を取りきるだけ」という無心の境地で幕内で自己最多、11個の白星を積み上げた。

13日目は、大関貴景勝と結びで「1敗対決」が組まれた。幕尻の快進撃が「割り崩し」を生んだが、取組後、「明日の取組は見てません」。部屋に戻って、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から対戦相手を知らされ、助言をもらうのが通例という。「明日の取組は何も考えていない。いい相撲をとるだけで、帰ってから師匠に聞きます」が、曲げない姿勢を物語る。

一方で初優勝の好機に地元はバタバタしてきた。三重・志摩市役所の関係者は取組前、「今日の結果次第で動きだしたいと思います」。垂れ幕の準備。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつ、パブリックビューイングや凱旋(がいせん)パレードの可能性も探る。三重県出身力士では83年初場所の大関琴風以来37年ぶり。機運は確実に高まってきた。

今年初場所、徳勝龍の優勝パレードで旗手を務めた。その光景が忘れられない。「人がいっぱいいて、旗手をやらせてもらってよかったと思う。旗手をやったからにはその横(優勝者)に座りたいとだれもが思っている」。コロナ禍でパレードは実現しないが主役の座は奪える。夢を現実に。13日目に大一番を迎える。【実藤健一】

◆志摩ノ海航洋(しまのうみ・こうよう) 本名・浜口(はまぐち)航洋。1989年(平元)7月11日、三重県志摩市生まれ。和具中(現志摩中)-明徳義塾高-近大。12年夏場所初土俵。16年名古屋場所新十両。19年夏場所新入幕。同場所10勝で敢闘賞。最高位は東前頭6枚目。幕下を除く各段で優勝(十両は2回)。179センチ、160キロ。得意は突き、押し。

竜電を下手出し投げで破り、勝ち名乗りを受ける志摩ノ海(撮影・河田真司)

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貴景勝「1年間の積み重ね」単独で初の年間最多勝

立ち合い、宝富士(右)を突き放す貴景勝(撮影・丹羽敏通)

<大相撲11月場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が1敗を守り、単独での年間最多勝を手中に収めた。右を固めて宝富士の左差しを封じ、出足に任せて一気に突き出し11勝目。7日目の隠岐の海戦以来となる電車道だったが「結果論で話すと良くない。集中して頑張った」と、快勝にも気を緩めなかった。

年間49勝でトップタイだった正代を抜き去った。初の年間最多勝を単独でつかみ取り「ありがたいこと。1年間の積み重ねなので、それは良かった」。13日目は同じ1敗の志摩ノ海との直接対決。1月の初場所千秋楽では幕尻優勝した徳勝龍に敗れたが、似たような状況が再び訪れた。出場最高位として今度こそ“下克上”の阻止を求められる中でも「強ければ勝つと思うし、弱ければ負けると思います」と淡々。「今日も大事だったし、昨日も大事だった。明日も一生懸命やります」と意気込んだ。

宝富士(右)を突き出しで破って1敗を守った貴景勝(撮影・丹羽敏通)
勝ち名乗りを受ける貴景勝(撮影・丹羽敏通)

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徳勝龍が勝ち越し王手「燃える」弟弟子の奮起に刺激

千代大龍を押し出しで破った徳勝龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

東前頭9枚目徳勝龍(34=木瀬)が、東前頭15枚目千代大龍(32=九重)を下して勝ち越しに王手をかけた。

立ち合いは相手の動きを見るかのように、ふわっと立って左で張った。すぐに体を寄せると左を差して、じりじりと前に出て押し出した。「張って左四つと思ったら向こうが見てきた。それでもすっと(左を)差せてよかった」と狙い通りの相撲だった。

弟弟子の奮起に刺激を受ける。志摩ノ海が、ここまで1敗で優勝争いの先頭に立っている。「見ていると燃えるし、木瀬部屋のみんながそう思っている。相乗効果でいい成績を残せたらと思う」と話した。

しかも、自身が初場所で優勝した際と同じ、幕尻での優勝争い。「志摩ノ海は実力と努力でやっている。自分はまぐれ。勢いだけで優勝した」と比較。新型コロナウイルス感染拡大の影響で優勝パレードは行われないが「もしあるとしたら是非やりたい。できることなら自分がやりたいです」と旗手に名乗り出るなど、弟弟子の優勝を期待した。

千代大龍(手前)を押し出しで破った徳勝龍(撮影・丹羽敏通)

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1敗並走大関貴景勝と幕尻志摩ノ海が13日目対戦

貴景勝(2020年11月18日撮影)

<大相撲11月場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の審判部は13日目の取組編成会議を開き、結びで大関貴景勝(24=千賀ノ浦)と東前頭17枚目志摩ノ海(31=木瀬)の一番が組まれた。

貴景勝と志摩ノ海は11日目を終えてともに10勝1敗の成績でトップを並走。2敗の小結照ノ富士と竜電が1差で追走している。

出場最高位の力士と幕尻の力士が対戦するのは、今年1月の初場所千秋楽の貴景勝-徳勝龍以来となる。そのときは徳勝龍が貴景勝を寄り切りで破り、14勝1敗で初優勝を果たした。

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あるぞ3度目幕尻V 八角理事長が徳勝龍効果を推察

志摩ノ海は豊昇龍(左)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館

幕尻で東前頭17枚目の志摩ノ海(30=木瀬)が1敗をキープ。大関貴景勝(24=千賀ノ浦)とともに依然として、優勝争いでトップを並走する。二度あることは三度ある-。今年3度目の幕尻Vの可能性を残すことに協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が言及した。

「今年の1月もそうだったけど、あれ(徳勝龍の優勝)を見て『俺にもできる』という気持ちは、みんなにあるんじゃないかな。1月の徳勝龍の優勝は大きい。前なら(平幕優勝など)無理だろう、と思っていたのが(徳勝龍の優勝で)『こうなったらヨシ!』と。(勝ち越しや2ケタ勝利では)ホッとしなくなったのではないかな」と目標のハードルが上がった“徳勝龍効果”を推察した。

一方で、勝負の世界の厳しさについて触れることも忘れなかった。「最後の最後になると分からない。序盤ならまだしも、優勝のかかった大一番となるとどうか」と、最終盤では精神力が試されることを説いた。

志摩ノ海は懸賞金を受け取る(撮影・柴田隆二)
八角理事長(2020年4月3日撮影)

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炎鵬、土俵下に落下し正座…/11日目写真特集

<大相撲11月場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館

大関貴景勝は新鋭の琴勝峰を退け、1敗でトップを守った。

埼玉栄高の3学年後輩に対して、押し合いからタイミングよく突き落とし。2場所連続の2桁勝利も決めた。2横綱、2大関が不在となった場所で、1人大関として終盤戦も優勝争いを引っ張る。

幕尻の志摩ノ海は新入幕で敢闘賞を獲得した昨年夏場所以来となる2桁白星を挙げた。豊昇龍を押し倒し、1敗を守ってトップをキープ。徳勝龍、照ノ富士に続く、今年3回目の幕尻優勝が現実味を帯びてきた。

三役に復帰した小結照ノ富士は妙義龍を下して星を9勝に伸ばし、2桁白星に王手をかけた。優勝争いに向けても2敗を守って1差でピタリとつける。竜電は宝富士との2敗対決を制して9勝2敗とした。

1敗が貴景勝と志摩ノ海、2敗が照ノ富士と竜電の2人、3敗は大栄翔と宝富士の2人となった。

11日目の取組模様を写真で振り返ります。

幕内

貴景勝(10勝1敗)突き落とし琴勝峰(6勝5敗)

☆貴景勝「集中して気合入れて、それだけ考えてやっている。(琴勝峰は高校の後輩)ずっと先輩に立ち向かっていたので、今回初めて埼玉栄の後輩、だから何ってわけじゃないけど、どんどん埼玉栄(OB)が育っていることはうれしいこと。(琴勝峰は)二所(ノ関)一門の連合稽古で見ていても強い。強くなると思う、一生懸命やっていれば」

★琴勝峰「ちょっと力が入りすぎたし、そもそも地力が足りなかった」

取組前に、気合を入れる貴景勝(撮影・柴田隆二)

琴勝峰(左)を突き落としで破った貴景勝(撮影・丹羽敏通)


御嶽海(6勝5敗)押し出し高安(6勝5敗)

高安(右)に土俵際へ追い込まれる御嶽海(撮影・小沢裕)


翔猿(4勝7敗)はたき込み隆の勝(5勝6敗)

☆翔猿(関脇を破って勝ち越しに向けて踏みとどまる4勝目)「体は動いていた。(三役からの白星は)うれしいですね。自信になる。(上位戦が続く今場所は)疲れが半端じゃないです。緊張はしていないけど、(朝は)目が覚めにくい」

翔猿(右)は隆の勝をはたき込みで破る(撮影・柴田隆二)


照ノ富士(9勝2敗)極め出し妙義龍(3勝8敗)

☆照ノ富士「落ち着いていけた。何回もやっているので、取り口は分かる。(2桁白星に王手)2桁以上が今場所の目標。達成できれば」

照ノ富士(手前)に極めだしで敗れた妙義龍(撮影・丹羽敏通)


霧馬山(1勝10敗)寄り切り栃ノ心(6勝5敗)

栃ノ心は霧馬山(右)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


阿武咲(5勝6敗)寄り切り隠岐の海(5勝6敗)

隠岐の海(右)の突き押しをこらえる阿武咲(撮影・小沢裕)


玉鷲(6勝5敗)突き出し大栄翔(8勝3敗)

☆大栄翔「前に前にという意識でいった。踏み込みも大事だけど、2、3歩目も意識して、足で攻める意識でやっている。徐々によくなっている。(三役復帰へ)1場所でも早く戻りたい気持ちはある」

玉鷲(奥)は大栄翔に突き出しで敗れる(撮影・柴田隆二)


北勝富士(7勝4敗)突き落とし遠藤(6勝5敗)

☆北勝富士(10日目の宝富士戦に続いて長い相撲になったが)「昨日に比べればへっちゃら。集中しているので、(疲れは)場所が終わったらどっとくるけど、気持ちは切らしていない」

遠藤(手前)を突き落としで破った北勝富士(撮影・丹羽敏通)


宝富士(8勝3敗)送り倒し竜電(9勝2敗)

宝富士(手前)を送り倒しで破った竜電(撮影・丹羽敏通)

2敗を死守した竜電は審判交代の間に土俵をまわる東京都の新型コロナウイルス感染対策を呼び掛ける幕に目を見張る(撮影・小沢裕)


琴ノ若(6勝5敗)押し出し照強(3勝8敗)

★琴ノ若「見過ぎてしまった。もっと攻めていって良かった。あとはしっかり切り替えて、思い切って自分の相撲を取りきれるようにしたい。」

高々と塩をまく照強(右)(撮影・丹羽敏通)


佐田の海(3勝8敗)寄り切り炎鵬(2勝9敗)

佐田の海(上)は炎鵬を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

佐田の海(上)は炎鵬を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

佐田の海(左)は炎鵬を寄り切りで破りそのまま土俵下に落ちる(撮影・小沢裕)

佐田の海(左)は炎鵬を寄り切りで破りそのまま土俵下に落ちる(撮影・小沢裕)

佐田の海に寄り切りで敗れた炎鵬(手前)はそのまま土俵下に落ち痛そうな表情を見せる。奥は高田川審判長(撮影・小沢裕)

佐田の海に寄り切りで敗れそのまま土俵下に落ちた炎鵬はしばらく腰を押さえてうずくまる。奥は高田川審判長(撮影・小沢裕)


豊山(3勝8敗)押し出し逸ノ城(4勝7敗)

★豊山「グイグイいく相撲を取りたかった。向こうも星が伸びていないし、力ずくできた」

豊山(左)を押し出しで破った逸ノ城(撮影・丹羽敏通)


豊昇龍(6勝5敗)押し倒し志摩ノ海(10勝1敗)

☆志摩ノ海「先手を取られたけど自分の相撲を取りきれた。昨日師匠(木瀬親方=元前頭肥後ノ海)に「まわしを取らすな。おっつけでジワジワ前に出るように」と言われたのがしっかりできた。やるしかない、という言葉を胸に相撲を取っているのができている。結果は後でついてくる。自分の相撲を取りきりたい。」

志摩ノ海は豊昇龍(左)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)


千代大龍(7勝4敗)突き出し石浦(6勝5敗)

☆千代大龍(10日目は同じ小兵の炎鵬に敗れ)「思い切り突っ込むか直前まで考えたけど、相手がどんな立ち合いをしても前に出ないといけない。もろ手で思い切りいこうとした。(7勝目で)幕内残留は濃厚なのかなと僕の中では8割くらいはある。それに甘んずることなく8番、9番といきたい」

千代大龍(左)は石浦を突き出しで破る(撮影・柴田隆二)

十両

貴源治(6勝5敗)寄り倒し納谷(5勝1敗)

納谷(上)は貴源治を寄り倒しで破る(撮影・柴田隆二)

納谷(左)は寄り倒しで貴源治を破る(撮影・小沢裕)

納谷(左)は寄り倒しで貴源治を破る(撮影・小沢裕)


勢(4勝7敗)小手投げ松鳳山(2勝9敗)

勢(上)は松鳳山を小手投げで破る(撮影・柴田隆二)

幕下

北大地(2勝4敗)上手投げ千代の勝(3勝3敗)

大相撲11月場所11日目 幕下の前半戦で北大地と千代の勝の一番は取組時間が長時間のため「二番後取り直し」となった(撮影・柴田隆二)

幕下の北大地-千代の勝戦は長時間の一番となって行司木村悟志が取り組みを止めた(撮影・丹羽敏通)

幕下の北大地-千代の勝戦は二番後取り直しとなった。行司木村悟志(撮影・丹羽敏通)

二番後、北大地と千代の勝の「先程の取直し」の幕が掲げられた(撮影・柴田隆二)

大相撲11月場所11日目 二番後、取り直しで千代の勝(左)が北大地を上手投げで破るも疲労困憊(こんぱい)の表情(撮影・柴田隆二)

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貴景勝と志摩ノ海がトップ守る、照ノ富士と竜電2敗

貴景勝(左)は琴勝峰を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇11日目◇18日◇東京・両国国技館

大関貴景勝は新鋭の琴勝峰を退け、1敗でトップを守った。埼玉栄高の3学年後輩に対して、押し合いからタイミングよく突き落とし。2場所連続の2桁勝利も決めた。2横綱、2大関が不在となった場所で、1人大関として終盤戦も優勝争いを引っ張る。

幕尻の志摩ノ海は新入幕で敢闘賞を獲得した昨年夏場所以来となる2桁白星を挙げた。豊昇龍を押し倒し、1敗を守ってトップをキープ。徳勝龍、照ノ富士に続く、今年3回目の幕尻優勝が現実味を帯びてきた。

三役に復帰した小結照ノ富士は妙義龍を下して星を9勝に伸ばし、2桁白星に王手をかけた。優勝争いに向けても2敗を守って1差でピタリとつける。竜電は宝富士との2敗対決を制して9勝2敗とした。

1敗が貴景勝と志摩ノ海、2敗が照ノ富士と竜電の2人、3敗は大栄翔と宝富士の2人となった。

志摩ノ海は豊昇龍(左)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

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苦労人の志摩ノ海1敗死守 あるぞ今年3度目幕尻V

勝ち名乗りを受ける志摩ノ海(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇10日目◇17日◇東京・両国国技館

今年3度目の幕尻優勝もあるぞ。東前頭17枚目の志摩ノ海(31=木瀬)が千代の国を寄り切り、1敗を守った。今年初場所で幕尻優勝を飾った同部屋の徳勝龍と同じ明徳義塾-近大の経歴。アマで実績を積んだ実力者ながら、大けがで出世が遅れた苦労人でもある。2横綱2大関休場で大混戦の今場所、幕内最下位からの下克上を狙う。1敗は大関貴景勝と2人となった。

   ◇   ◇   ◇

またも幕尻が脚光を浴びる。幕内残留に後がなかった志摩ノ海が、堂々の優勝争いだ。「昨日、師匠(木瀬親方=元幕内肥後ノ海)が『相手は突っ張ってくるから頭を上げるな』と言ってくれた。それだけを頭に刻んでいった」。師匠の助言通り、低い前傾姿勢で千代の国を寄り切った。

今年初場所。まったくのノーマークで初優勝を遂げた徳勝龍と重なる。幕尻、同部屋、さらに明徳義塾高から近大をへての角界入りの経歴も同じ。1敗を守ったが「何も考えていない。考えたらダメなんで。師匠からも『無心になっていけ』と言われている」。

エリート街道から転げ落ちた経験が今に生きる。付け出しの資格は得られず、前相撲からのスタートも順調に番付を上げて13年名古屋場所は関取目前の西幕下4枚目。しかし、この場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。復帰した翌14年名古屋場所は東序ノ口18枚目。関取に手をかけながら振り出しに戻された。そこから愚直に努力を重ね、幕内力士の地位を築いた。

この日、兄弟子の元小結臥牙丸の引退が発表された。「入門当初、小結にいた。はるか上の人に稽古をつけていただいた。感謝の気持ちと寂しい気持ちでいっぱい。指導してもらったんで、結果を出していきたい」。胸を借りてきた恩を返すためにも、負けられない相撲だった。

優勝すれば、三重県出身力士では元大関琴風の83年初場所以来37年ぶりとなる。今年は初場所で徳勝龍、7月場所で照ノ富士が幕尻優勝。波乱に満ちた1年を締めくくる場所で「3度目」も現実味を帯びてきた。志摩ノ海は「中途半端にならない、悔いの残らない相撲だけを意識している」。幕内に残る最低限の目標はすでにクリアも、別次元の重圧がのしかかる。「下克上」へ、大勝負の残り5日間が始まる。【実藤健一】

▽八角理事長(元横綱北勝海)「志摩ノ海は下から下から押し上げるのがいい。コツコツやるタイプでは。押し相撲だから特に精神的にも粘り強い。貴景勝は今日も、相手を見て考えながらの相撲で動きは悪かったが勝ったのは良かった。明日からまた行けるだろう」

▽高田川審判長(元関脇安芸乃島)「志摩ノ海はいい相撲を取っている。どんどん前に出ている。照ノ富士はずばっと入られたけど、根こそぎいきましたね」

◆志摩ノ海航洋(しまのうみ・こうよう) 本名・浜口(はまぐち)航洋。1989年(平元)7月11日、三重県志摩市生まれ。和具中(現志摩中)-明徳義塾高-近大。12年夏場所初土俵。16年名古屋場所新十両。19年夏場所新入幕。同場所10勝で敢闘賞。最高位は東前頭6枚目。幕下を除く各段で優勝(十両は2回)。179センチ、160キロ。得意は突き、押し。

志摩ノ海(右)は千代の国を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)
志摩ノ海(左)に敗れた千代の国(撮影・丹羽敏通)

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寺沢逆とったり!豊山&徳勝龍流血/9日目写真特集

<大相撲11月場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

全勝が消えた。唯一全勝中の大関貴景勝は、小兵の翔猿にはたき込まれ土がついた。照ノ富士は連敗で2敗目。平幕で1敗を守っていた志摩ノ海と宝富士は、そろって勝ち越しを決めた。貴景勝、宝富士、志摩ノ海の3人が1敗で並んだ。 初日から8連敗と苦戦していた炎鵬は、碧山を破って初日を出した。

幕下

大翔鵬逆とったり寺沢

寺沢(手前)は土俵際でこたえると左手で大翔鵬の後ろまわしをつかみ、逆とったりで破る=2020年11月16日

寺沢(手前)は土俵際でこたえると左手で大翔鵬の後ろまわしをつかみ、逆とったりで破る=2020年11月16日

寺沢(手前)は土俵際でこたえると左手で大翔鵬の後ろまわしをつかみ、逆とったりで破る=2020年11月16日

寺沢(手前)は土俵際でこたえると左手で大翔鵬の後ろまわしをつかみ、逆とったりで破る=2020年11月16日

幕内

明瀬山寄り切り天空海

☆天空海 思った通りにいけた。最後までおごらずに白星を積み重ねていけたらいい。


豊昇龍掬い投げ琴ノ若

豊昇龍(右)をすくい投げで破る琴ノ若(撮影・河田真司)


豊山送り出し志摩ノ海

☆志摩ノ海 相手の相撲の流れだったけど、最後に体が動いてよかった。相手のおっつけて前に出る相撲は自分が取らないといけない相撲。簡単に負けないぞ、という思いが出ている。

★豊山 3日間、同じような内容でやられている。こっちも必死だし、向こうも必死でやっている。うつむくような内容じゃないと思うんで、また明日から切り替えたい。

豊山(左)を送り出しで破る志摩ノ海(撮影・滝沢徹郎)

志摩ノ海に敗れ、額から流血させ土俵から引き揚げる豊山(撮影・河田真司)


徳勝龍突き出し千代の国

千代の国(左)の突き押しを受ける徳勝龍=2020年11月16日

千代の国は突き出しで徳勝龍(左)を破る=2020年11月16日

千代の国に突き出しで敗れ、流血させながら土俵から引き揚げる徳勝龍(撮影・河田真司)


碧山寄り切り炎鵬

☆炎鵬 長かったですね。こんな時でも毎日応援してくれる、支えてくれる人がいたおかげでここまでやってこれた。この1勝は周りの人に感謝したい。正直、毎日土俵に上がるのが辛かった。自信もなかった。どうしたらいいか分からない状態だった。怖がって相撲を取っていた。1日一番、土俵に上がってやれることをやるだけ。一番勝ったのはとても大きな1勝になった。

碧山(左)の右足をしっかり掴む炎鵬(撮影・河田真司)

炎鵬は寄り切りで碧山(右)を破り初日を出した=2020年11月16日


明生突き倒し遠藤

明生(手前)を突き出しで破る遠藤(撮影・滝沢徹郎)

明生(右)を突き倒しで破る遠藤(撮影・河田真司)


栃ノ心掬い投げ竜電

栃ノ心(下)をすくい投げで破る竜電(撮影・滝沢徹郎)


琴恵光押し出し玉鷲

☆玉鷲 (この日が36度目の誕生日)場所中に誕生日を迎えるのは嫌ですね。緊張感があって。でも白星につながって良かったです。(誕生日を)知っている人は祝ってくれた。恥ずかしいですね、この年だと。


宝富士突き落とし隠岐の海

☆宝富士 (勝ち越しが決まる一番に)ちょっと緊張した。あまり褒められる相撲じゃないけど、諦めず最後まで。必死でした。残すのに必死で、突き落とししかなかった。

隠岐の海(右)を突き落としで破る宝富士(撮影・滝沢徹郎)

隠岐の海(右)を突き落としで破る宝富士(撮影・滝沢徹郎)


大栄翔押し出し若隆景

☆大栄翔 しっかり前に出ることができた。前に出る相撲を取れば、結果もついてくる。最後までしっかり1日1日集中していきたい。

若隆景(左)を押し出しで破る大栄翔(撮影・河田真司)


霧馬山押し出し阿武咲

霧馬山(左)を押し出しで破る阿武咲(撮影・河田真司)


照ノ富士送り出し高安

照ノ富士(左)を送り出しで破る高安(撮影・滝沢徹郎)

高安に送り出しで敗れた照ノ富士は勢い余って客席まで行く(撮影・滝沢徹郎)

高安に送り出しで敗れ、険しい表情を浮かべる照ノ富士(撮影・河田真司)


琴勝峰突き落とし隆の勝

☆琴勝峰 体がよく動いた。立ち合いだけしっかり当たって、あとは流れでいこうと思った。(少年相撲の先輩)土俵に上がったら関係ない。いつも通り思い切っていきました。

隆の勝(右)を突き落としで破る琴勝峰(撮影・滝沢徹郎)


御嶽海寄り切り妙義龍

御嶽海(左)を寄り切りで破る妙義龍(撮影・滝沢徹郎)


貴景勝叩き込み翔猿

★貴景勝 翔猿に不覚をとり、初日からの連勝が8で止まって幕内の全勝が消えた。「いろいろありますけど負けたんで何も言うことはないです」。相手の動きを見るような慎重な立ち合いで押し込めなかった。「負けたんで負けた原因があるはず。今日の相撲は今日しかできないんで終わったこと。また明日から」と切り替えを強調した。

貴景勝(右)をはたき込みで破る翔猿(撮影・滝沢徹郎)

翔猿(手前)にはたき込みで敗れた貴景勝(撮影・河田真司)

翔猿にはたき込みで敗れ、浮かない表情で土俵から引き揚げる貴景勝(撮影・河田真司)

貴景勝を破り懸賞を手に気合の入った表情の翔猿(撮影・滝沢徹郎)

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栃ノ心パワー発揮!遠藤吹っ飛ばす/7日目写真特集

<大相撲11月場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

初日から7連勝の勝ちっ放しは、大関貴景勝と小結照ノ富士の2人にしぼられた。 

貴景勝は西前頭3枚目の隠岐の海を押し出し。立ち合いから力強く、相手に何もさせないまま完勝した。 

照ノ富士は西前頭筆頭の若隆景をすくい投げ。引いて呼び込み、俵に足がかかる場面もあったが、左から相手の体を起こして勝ちにつなげた。 

6日目まで6連勝だった東前頭14枚目の千代の国は、同13枚目の豊昇龍に渡し込みで敗れた。 

優勝争いは、勝ちっ放しの貴景勝と照ノ富士を、1敗の宝富士、千代の国、志摩ノ海が追う展開となった。

7日目の取組模様を写真で振り返ります。

十両

引退を決意した琴奨菊休場により、明瀬山の不戦勝(撮影・河田真司)

幕内

大相撲11月場所7日目の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

豊昇龍わたし込み千代の国

豊昇龍(手前)に渡し込みで敗れる千代の国(撮影・河田真司)

千代の国(左)を渡し込みで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)

千代の国「(初黒星に)全くダメですね。攻められる時点でダメですね。相手は柔らかい感じの相撲と頭に入っていたけどダメですね。自分のいいところが出なかった」

豊昇龍「立ち合いで当たりたい気持ちがあった。昨日まで3連敗したけど、気にせずいきました」

志摩ノ海魁聖魁聖

魁聖(右)を送り出しで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)

志摩ノ海「(魁聖に対して)四つにならないこと、頭を上げないことだと思いました。足が動いているので思い切った相撲が取れています」

豊山突き落とし千代大龍

豊山(左)を激しく攻める千代大龍(撮影・鈴木正人)

千代大龍に突き落とされ、升席手前で手をつく豊山(撮影・河田真司)

豊山「土俵際までは良かったが、あそこで目を切ってしまった。左に振られた時に、足の方を先に見てしまった」

佐田の海すくい投げ千代翔馬

千代翔馬(手前)をすくい投げで破る佐田の海(撮影・河田真司)

佐田の海「(逆転のすくい投げは)とっさであれしかない。体の調子は悪くない。そこは信じてやっていきたいですね」

千代翔馬「体の流れはよくなっているが、なかなか勝てないですね」

逸ノ城寄り切り明生

逸ノ城(上)を寄り切りで破る明生(撮影・中島郁夫)

明生「集中していきました。(明日以降へ)集中して自分の持っているものを出せるようにやっていきたい」

竜電上手出し投げ天空海

竜電(右)を上手出し投げで破る天空海(撮影・鈴木正人)

天空海「(出し投げは)寄って出たかったが、相手も柔らかいんで。とっさの判断ですね。(連勝に)足が出るようになってきたんで(流れに乗って)いきたいですね」

炎鵬小手投げ琴恵光

炎鵬(右)を激しく攻める琴恵光(撮影・鈴木正人)

炎鵬(手前)を小手投げで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

炎鵬(下)を小手投げで破る琴恵光(撮影・河田真司)

栃ノ心寄り切り遠藤

遠藤(右)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)

遠藤(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・河田真司)

栃ノ心に寄り切りで敗れマス席付近で倒れる遠藤(撮影・鈴木正人)

栃ノ心に寄り切りで敗れ、升席手前で転がる遠藤(撮影・河田真司)

栃ノ心「形は良くなかったけど、休まないで前に出た。入られないように前へ前へ攻めた。それが良かったです」

照強はたき込み玉鷲

照強(左)をはたき込みで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)

玉鷲「相手小さいんでちょっとあせりが出た。(まわし)とられたらしつこいんで、距離感とっていこうと思った」

宝富士寄り切り徳勝龍

徳勝龍(右)を寄り切りで破る宝富士(撮影・河田真司)

宝富士「お互い手の内を知り尽くしているので、何か迷いましたけど…。もうちょっと立ち合いで当たれればよかったけど、相手に合わせて見てしまった」

徳勝龍「ちょっと考えすぎました。(宝富士は近大の同期で)負けたくない相手の1人だから」

碧山はたき込み琴勝峰

琴勝峰(左)をはたき込みで破る碧山(撮影・河田真司)

琴勝峰「(立ち合い)合わないと思って足が止まってしまった。1日1番しかないんで今日は今日、明日は明日でやっていきたい」

妙義龍突き出し大栄翔

妙義龍(左)を激しく攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

大栄翔「(妙義龍と激しい突き合い)我慢できたと思う。長い相撲に勝ててよかった。自分の中で高めて後半につなげていきたい」

阿武咲送り出し翔猿

阿武咲(右)を送り出しで破る翔猿(撮影・鈴木正人)

翔猿「(立ち合い変化は)構えた時に(決めた)。何でも思い切りやろうと。久々に気が晴れました」

阿武咲「立ち合い変化には対応できたと思いますが、2回目(の相手の動き)に足が流れて反応できなかった」

霧馬山寄り切り高安

霧馬山(左)を寄り切りで破る高安(撮影・中島郁夫)

高安「落ち着いてさばけました。考えていた相撲がとれてよかった」

照ノ富士すくい投げ若隆景

若隆景(下)をすくい投げで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)

照ノ富士「相手を見て落ち着いていこうと思ったんですけど、ちょっと引いちゃったんで。下がった時も落ち着いていましたんで、残せたと思います。1日の積み重ねなんで、毎日大事にしていこうと思います」

若隆景「引きについていって最後、差してしまったのがよくなかった。切り替えてまず明日ですね」

引き落とし隆の勝

隆の勝(右)を引き落としで破る輝(撮影・中島郁夫)

「三役以上の力士にあまり勝てていないので、反省するところは反省して、いいところは伸ばして、明日以降もやっていきたいです」

隆の勝「(立ち合いからいい流れで)あそこで決めきれなかったのが敗因。はたきを警戒しすぎて食らったのもあるし、自爆したのもあるし、反省点の多い相撲だった」

御嶽海押し出し北勝富士

北勝富士(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

御嶽海「終始攻めた。下から下からいけたので良かったと思います。自分のやるべきことをやるしかないと思っています」

北勝富士「何回もやってる相手なんで自分の相撲がとれるよう集中してやった。もっと踏み込むような立ち合いを戻したい。先手をとりたいんで」

貴景勝押し出し隠岐の海

隠岐の海(手前)を押し出しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

隠岐の海(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

貴景勝「集中して、きちっと、後悔しない相撲を取ろうと思いました。毎日、初日と思って、やれる準備だけちゃんとしている。それで臨んでいるだけです」

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「個性ある力士」「強い背中」/琴奨菊惜別コメント

16年初場所を制し八角理事長から賜杯受ける琴奨菊

<大相撲11月場所>◇7日目◇14日◇東京・両国国技館

元大関で現役最年長関取の西十両3枚目琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が、引退を決意したことが大相撲11月場所7日目の14日、分かった。

15年ぶりに十両に転落した今場所は、6日目終了時点で1勝5敗と振るわず、この日に休場届を提出した。日本相撲協会理事会の承認を経て、年寄「秀ノ山」を襲名する見通し。波乱続きの1年納めの場所は、大関貴景勝と小結照ノ富士が全勝をキープ。再入幕で奮闘する千代の国が初黒星を喫した。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 琴奨菊はケガが多かったが、最後の最後まであきらめずよく頑張った。身長はないが腰が重く馬力があって個性のある力士だった。この頃の子どもは(指導が)難しいからよく(師匠ら)親方にならって勉強を積み重ねてほしい。

▽貴景勝(同じ二所ノ関一門) 膝のケアの仕方とかいろんなことを教えていただいた。強い背中を相撲界に入る以前から見てきました。

▽高安(入れ替わるように大関へ) 長年、稽古でも取組でも胸にぶつかっていった。感慨深いものがあるし、寂しい気持ち。相撲を突き詰めて努力していた方。とても影響受けました。

▽照ノ富士(同時期に大関を務めた) 長い間お疲れさまでした。いろんな意味で刺激をもらった先輩です。

▽徳勝龍(明徳義塾高の後輩) あこがれの先輩でした。菊関が大関の時にやりたかったですね。

大きく反り返る琴奨菊のルーティンワーク

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