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朝倉海TKOで新王者「作戦通り」堀口との再戦熱望

朝倉海対扇久保博正 1回TKO勝ちしベルトを巻き笑顔で引き揚げる新王者の朝倉海(撮影・江口和貴)

<RIZIN23>◇10日◇横浜ぴあアリーナMM

第3代RIZINバンタム級王者決定戦が行われ、朝倉海(26)が扇久保博正(33)を1回4分31秒TKOで下し、新王者となった。

狙い通りの勝利だった。「下を向く癖があるので狙っていた」と扇久保の顎に右アッパーをさく裂。ふらつく相手をコーナーに追い込み、左膝をたたき込んで、グラウンド勝負へ。マウントポジションを取り、パウンドを連打し、逃げる扇久保に強烈なサッカーボールキックを2発。レフェリーストップで勝負を決めた。「効いたら一気にたたみかけようと思っていたので、作戦通り」。打撃の強さをみせつけ、悲願のベルトをつかんだ。

昨年は8月のRIZIN18大会でRIZIN、ベラトール2団体のバンタム級王者堀口恭司に1回KO勝ち。大金星で、一気に名を高めた。その後、堀口が膝のけがのため11月にRIZINバンタム級のベルトを返上。大みそかにマネル・ケイプとそのベルトをかけて戦ったが2回TKOで敗退した。

「本当に悔しくて、必死に練習してきました」。年明けから新たにパーソナルトレーナーのもとでパワーを強化。兄未来との練習時間も増やし、一から技術を見直した。コロナ禍で試合ができない間にケイプがベルトを返上し、再び舞い込んだ2度目のチャンス。「負けたら終わり」と自分を追い込み、ものにした。

王者となっても慢心はない。「まだまだ力不足の部分がある。世界のトップ選手と戦えるようになりたい」と名実兼ねた格闘界の頂点を目指す。対戦したい相手として長期欠場中の堀口の名を挙げ、「お互い万全の状態になってから戦いたい。年末にできたら1番いい」と大みそかの大舞台での再戦を希望した。

昨年からは世界の舞台での戦いを見据え、英会話教室にも通い始めた。兄未来とそれぞれ取り組むYouTuberとしての活動も怠らない。「今日か明日、胸のところに穴の空いた服を着て、原宿を歩く動画が出るはずです」。新時代を象徴する格闘家、朝倉海の成功物語は、まだ始まったばかりだ。

朝倉海対扇久保博正 1回、扇久保(右)にパンチを見舞う朝倉海(撮影・江口和貴)
朝倉海対扇久保博正 1回、扇久保(右)にパンチを見舞う膝蹴りする朝倉海(撮影・江口和貴)
朝倉海対扇久保博正 1回TKO勝ちしベルトを巻き笑顔を見せる新王者の朝倉海(撮影・江口和貴)

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RIZIN朝倉海、公開練習「いよいよ来たなと」

10日のRIZIN23大会に向け、練習を公開した朝倉海(RIZINFF提供)

格闘技イベントRIZIN23大会(8月10日、ぴあアリーナMM)に参戦する朝倉海(26)が4日、YouTube上で練習を生公開した。キレのあるシャドーを披露し、扇久保博正(33)とのバンタム級王座決定戦に向け、調子は万全。「いよいよ来たなという感じ。調整もうまくいって完全に仕上がったので、楽しみ」と自信をみせた。

昨年は大きな浮き沈みを経験した。8月のRIZIN18大会でRIZIN、ベラトール2団体のバンタム級王者堀口恭司に1回KO勝ち。大金星で一気に名を高めた。その堀口が膝のけがのため11月にRIZINバンタム級のベルトを返上。そのベルトをかけ、大みそかにマネル・ケイプと王座をかけて戦ったが2回TKOで敗れた。コロナ禍で試合ができないこの約7カ月間は一から自分の技術を見直してきた。「負けた状態で終わっている。そこから弱いところを見つめ直し、成長して強くなった。その進化した部分を見てほしい」。新たな姿で2度目のベルト戴冠のチャンスをつかむつもりだ。

格闘技の試合ができなかったこの数か月間は、兄未来(みくる)とともに人気YouTuberとして、エキシビションマッチやスパーリングを行ってきた。だが、格闘家として真の表現の場はやはりリング。「期待してくれている分、面白い試合を見せたいという思いが強い。僕の本気の戦いはRIZINの試合で見せる。本気の試合を楽しみにしていてください」と予告した。

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RIZIN8月のカード発表、朝倉海-扇久保博正

RIZINバンタム級をかけて戦う扇久保博正(左)と朝倉海(右)。中央は榊原信之実行委員長

格闘技イベントRIZINの8月9、10日2連戦の一部カード発表会見が9日、都内で行われた。10日のメインでは、空位となっているRIZINバンタム級王座をかけて朝倉海(26)と扇久保博正(33)が戦う。昨年大みそかのマネル・ケイプとの王座決定戦で敗れた朝倉は「強くなって帰ってきました。今後のRIZINのためにも俺が勝たないといけない」と覚悟を口にし、扇久保は「海選手、いい試合をしましょう」と呼びかけた。

新型コロナウイルスの影響で予定していた3大会が中止となり、資金不足となっているRIZINは7日からクラウドファンディングを実施。既に約700万が集まっているが、目標の5000万円まではまだ通い状況。榊原信之実行委員長は「見合ったものをお返しする」と、大会成功のためのさらなる協力を求めた。

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扇久保博正「地元で大会を」岩手から世界最強証明

パンチの打ち合いに応じる扇久保(左)(C)RIZIN FF

岩手・久慈市出身で総合格闘家とユーチューバーの「二刀流」に取り組む扇久保博正(33=パラエストラ松戸)が、群雄割拠のRIZINバンタム級(61・0キロ)戦線で主役に躍り出る。次戦にもタイトルマッチに挑む予定だが、ライバルはファイターだけではない。同県はエンゼルス大谷やマリナーズ菊池ら野球界の超一流を輩出。「負けられない。格闘技界の中でもそういう位置にいきたい」。世界最強へメジャー級の活躍を誓う。

   ◇   ◇   ◇

プロ15年目、扇久保は数々の死闘を制してきた。極真空手ベースの打撃で試合を作り、接近戦から寝技へ展開するのが必勝パターン。戦績は20勝4敗2分けを誇るが、天敵がいる。RIZIN、米ベラトールの「日米2冠」に輝いた堀口恭司(29)に13、18年と2度敗戦。ここ9年、それ以外の相手には公式戦黒星がなく「もう1度戦いたい。一番の近道はRIZINバンタム級のベルトを巻くことだと思う」。三度目の正直へ闘志を燃やす。

修斗王者でもある扇久保は「堀口選手に勝つまでは負けられない」。昨年はライバル団体のDEEP、パンクラス王者を連破した。負傷離脱中の堀口がRIZIN王座を返上し、同年12月には新王者が誕生。扇久保は4月にタイトル挑戦予定だったが、その選手が最高峰の米UFCに移籍し、新型コロナウイルス感染拡大も重なり試合は流れた。

かつては自身もUFCを目指した。16年には米国に1カ月半滞在し、共同生活しながら同団体との契約をトーナメント形式で争う通称「TUF」というリアリティー番組に出演。週1で試合を行い「めちゃめちゃ過酷だった」。3連勝も決勝で敗れ、夢舞台にあと1歩届かなかった。

国内から世界最強を証明する。「年齢的にUFCを目指すことはほぼないと思う。RIZINに拾ってもらい、骨をうずめる覚悟が大きい」。コロナ禍で実現しなかったものの、5月に仙台で戦う可能性もあった。「東北で試合することも目標の1つ。(今後)仙台で絶対にやりたいし、将来は地元の久慈や仙台で大会を開きたい」と思い描く。

3月にYouTubeで「おぎちゃんねる。」を開設。トレーニング、対談、レンガ割り、食レポなど硬軟織り交ぜた動画をアップし「バカなことばかりやっている感じだが、いい息抜き」。登録者は3990人(8日現在)で、今年中の1万人達成を見据える。故郷は13年のNHK連続ドラマ小説「あまちゃん」のロケ地。岩手と久慈の看板を背負い、強くて面白い「おぎちゃん」が全国区のヒーローになる。【山田愛斗】

◆扇久保博正(おうぎくぼ・ひろまさ)1987年4月1日生まれ、岩手県久慈市出身。5歳から極真空手を始めた。高校卒業後に上京し、総合格闘家を目指す。06年10月に修斗でプロデビューし、フライ級、バンタム級で世界王座獲得。18年からRIZIN参戦。得意技はチョークスリーパー。趣味はギター。好きな歌手は吉田拓郎。163センチ。

タックルする扇久保(右)(C)RIZIN FF
YouTubeに開設した「おぎちゃんねる。」(本人提供)

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石井慧2年半ぶり参戦 RIZIN追加カード発表

石井慧

12月29日の米格闘技団体ベラトール初の日本大会、31日のRIZIN20(いずれもさいたまスーパーアリーナ)に向けた会見が4日、東京・目黒雅叙園で行われ、追加カードが発表された。

RIZIN20には、北京オリンピック柔道100キロ級金メダリスト石井慧が17年4月以来約2年半ぶりに参戦。アラスカ出身のジェイク・ヒューンと105・5キロ契約で戦う。会見に欠席した石井は「また日本の年末に戦えることを心の底から感謝している。日本のファンはまぶしすぎてみえない」とコメントを発表した。

また、けがをした堀口恭司との試合が流れた朝倉海は、マネル・ケイプと堀口が返上したRIZINバンタム級ベルトをかけて戦う。同日の石渡伸太郎-扇久保博正戦はバンタム級挑戦者決定戦となり、来春タイトル戦を行う。

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堀口恭司、判定勝ちも反省「相手の逃げに苦戦した」

判定前、勝利を確信し手を挙げる堀口恭司(撮影・鈴木正人)

<RIZIN11>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ

 堀口恭司(27=アメリカン・トップチーム)が扇久保博正(31=パラエストラ松戸)を3-0の判定勝ちで下した。

 1回は扇久保がペースを握った。積極的に組み付きテークダウンを誘われ、堀口は得意の打撃戦に持ち込めなかったが、距離を取って反撃。1回終了間際に扇久保の左目下を流血させると、2回以降も殴打を重ねた。

 KOを奪えないもどかしい展開に「すごい研究されていてやりづらさを感じた」と振り返った。「言い方は悪いが、相手の逃げに苦戦した。そういう展開でも自分から攻めの展開にできるようにしたい」と反省を口にした。

 15日に空手の師匠である二瓶弘宇氏が他界。「(今日の試合は)たぶんめちゃくちゃ怒られていると思う。だから、すみませんって感じですね」と、天国の恩師に頭を下げた。

扇久保博正(右)にキックする堀口恭司(撮影・鈴木正人)

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堀口恭司が扇久保と5年ぶり因縁対決 RIZIN

7月29日のRIZIN11さいたまスーパーアリーナ大会で対戦が決まった堀口恭司(左)と扇久保博正

 総合格闘技のRIZINは16日、都内の事務所で7月29日にさいたまスーパーアリーナで開催するRIZIN11大会で、堀口恭司(27)対扇久保博正(31)のカードを発表した。

 2人は13年に修斗世界フェザー級選手権で対戦し、勝利した挑戦者の堀口がUFCへの階段を駆け上がった。5年ぶりの因縁の対決に堀口は「前回は勝っているが、それは全然関係なく、今回はしっかり倒したい」と話した。堀口に負け、1度は王座から陥落した扇久保は、その後奮起し、16年には史上2人目の修斗世界王座2階級制覇を達成。その後は、UFCの登竜門TUFに参戦に、勝てばUFC参戦権をつかむという決勝まで進出したが惜しくも判定負け。再び堀口と同じ舞台という野望は砕けたが、堀口のRIZIN参戦により、長年のリベンジの夢が実現した。扇久保は「これ以上ないぐらい最高のチャンス。5年前に彼に負けてから1回も忘れたことはない。しっかり(堀口を)食って、5年前の借りを返そうと思います」と話した。榊原信行実行委員長も「キックのトーナメントが9月からスタートするが、我々の本流はMMA(総合格闘技)。きちっとボクらの思いが伝わるカードが組めたと思います」と自信のコメント。また、同大会に引退カウントダウン戦としてミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の参戦も発表された。

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